JPH078000Y2

JPH078000Y2 - 自動販売機玩具

Info

Publication number: JPH078000Y2
Application number: JP1989057971U
Authority: JP
Inventors: 雅之殿倉
Original assignee: Tomy Co Ltd
Current assignee: Tomy Co Ltd
Priority date: 1989-05-19
Filing date: 1989-05-19
Publication date: 1995-03-01
Anticipated expiration: 2004-05-19
Also published as: JPH02149298U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案はコインを投入し、押釦を押圧操作すると、商品
陳列棚に並べられた所望の商品模型が商品取出口から取
出することができる自動販売機玩具に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の玩具として、貯金箱の機能を有し、実物
コインを投入すると予め装填しておいた商品模型が取出
し口から出てくるものが知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来の技術における玩具は、商品模
型を選択することができず、どんなものが出てくるのか
解らないものであって、自動販売機玩具としての興趣感
を満足させることはできないものであった。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記従来の技術における問題点を解消せんとし
てなされたものであり、本体にはコイン投入孔と、回動
板と、摺動部材と、摺動枠と、透明な蓋体で覆われ複数
に画成された商品陳列棚と、該複数の商品陳列棚に対応
した複数の押釦を突設し、前記商品陳列棚の底部には底
板を開閉自在に枢着し、該底板の下面は上動方向に付勢
した前記押釦の基端上面に当接し、該底板の先端縁に突
起を突設し、該突起は前記本体内に摺動自在に設けた摺
動枠の切欠部と係脱自在に設け、前記コイン投入孔に投
入されたコインが、ガイド溝内に枢支した前記回動板に
係合することで前記回動板が回動し、前記可動板に係合
している前記摺動部材が上動すると共に、前記摺動部材
に係合する前記摺動枠が摺動し、前記底板の突起が前記
摺動枠の切欠部に嵌合し該底板の下方への回動が可能と
なるものであって、前記コインを投入した時にのみ、所
望の前記押釦を押せば対応する底板が下方へ回動するも
ので、対応する前記商品陳列棚内の商品模型を落下させ
るよう構成したものである。

〔作用〕

透明な蓋体を開き、商品陳列棚に商品模型を設置し、コ
イン投入孔にコイン模型を挿入し、商品陳列棚の対応す
る押釦を操作すると商品陳列棚の底板が開き、所望の商
品模型が商品取出孔から取出すことができるものであ
る。

〔実施例〕

本考案の実施例を示し図面を参照して説明する。

第１図は自動販売機玩具の本体１の外観斜視図であり、
本体１は前部半切体1aと後部半切体1bがビス等の接合手
段により螺着されて、上下方向に矩形の箱上に形成され
ている。そして、本体１の正面には上下２段の凹所に形
成した商品陳列棚2,2が形成されている。商品陳列棚2,2
の床面には夫々３板の底板63…が開閉自在に枢着されて
おり、６個の商品模型10…が陳列できるように複数の区
画に画成されている。そして、商品陳列棚2,2の前部解
放面は本体１に基端部を枢支した透明な蓋体3,3によっ
て覆われており、蓋体3,3を開いて商品模型10…を商品
陳列棚2,2に陳列できるようになっている。

そして、商品陳列棚2,2の下方の本体１の前面には底板6
3…に対応して６個の押釦５…が上下方向に摺動自在に
突設されている。

そして、本体１の前面側方には溝孔状のコイン投入孔６
が穿設されており、該コイン投入孔６の上方にはコイン
模型11が投入されたとき、その金額を表示する表示窓４
が開設されている。また、コイン投入孔６の下方にはコ
イン模型11を返却させるための返却レバー７が回転自在
に突設されている。また、本体１の前面下部には商品取
出孔８とコイン返却孔９が開設されている。

第２図および第３図に示すように、本体１内に突設され
た箱形状の商品陳列棚2,2の背面にはガイドピン15,15が
突設されている。そして、ガイドピン15,15は摺動枠12
の突片13,13に穿設した長孔14,14に嵌合している。従っ
て、摺動枠12はガイドピン15,15にガイドされて第３図
示の左右方向に摺動自在である。

摺動枠12の側方、即ち、本体１に形成した表示窓４の裏
側には摺動部材20が摺動自在に配設されている。摺動部
材20には長孔21,21が穿設されており、該長孔21,21には
前部半切体1aに立設したガイドピン22,22が嵌合してい
る。また、第３図，第４図に示すように下部長孔21の下
方には傾斜した係合面を有する係合片23,24が突設され
ている。また、摺動部材20の表示窓４に接する平面には
「０」と「100」の金額が表示されており、摺動部材20
が下動しているときには表示窓４には「０」が表示され
ている。更に、摺動部材20には起立片25が立設されてい
ると共に、摺動部材20と前部半切体1aとの間には引きバ
ネ26が張設されている。従って、摺動部材20は引きバネ
26によって本体１の下方に付勢されている。

摺動部材20の起立片25の下端には第７図に示すように突
起25aが突設されており、該突起25aはコイン投入孔６か
ら連通する一対のガイド板によって形成されたガイド溝
33内の回動板67の端面に当接している。回動板67の基端
に突設した支軸68はガイド溝33を形成するガイド板に枢
支して回動自在であり、回動板67と該ガイド板間に引き
バネ69が張設されており、回動板67は支軸68を支点とし
て第７図示の時計方向に回転力が付勢されている。そし
て、ガイド溝33を形成するガイド板の端縁には、支軸2
9,29頂点として略Ｖ字状に折曲がったストッパー片27が
揺動自在に軸承されている。このストッパー片27の一方
の端部には前記回動板67の端面と係脱する係止爪28が形
成されており、他方の端部に形成した突起30の先端は係
合片24の係合斜面と係脱可能に設けてある。また、突起
30の近傍には係止片31が形成され、係止片31には引きバ
ネ32の端部が係止されており、ストッパー片27は引きバ
ネ32によって第４図示の時計方向に回転力が付勢されて
いる。

摺動部材20の側方には揺動レバー42が配設されている。
揺動レバー42は第６図に示すように中間部に突設した支
軸44を支点として前部半切体1aに揺動自在に支持されて
おり、支軸44の下方に張設した引きバネ47によって揺動
レバー44には第６図示の反時計方向に回動力が付勢され
ている。そして、第３図はコイン投入孔６にコイン模型
11が投入されない状態を示すものであり、摺動部材20は
下動しており、起立片25の突起25aは回動板67の端面に
当接している。また、ストッパー片27の突起30は摺動部
材20の係合片24の係合斜面に係合しており、ストッパー
片27は第３図示の反時計方向に回転している。従って、
係止爪28は回動板67から離間した状態となっている。そ
して、このとき、摺動枠12の側面に突設した突起17は摺
動部材20に設けた係合片23の係合斜面の上部に当接して
いる。そして摺動枠12は係止片18に張設した引きバネ19
の張引力により第３図示の左行方向に移動している。

摺動枠12の商品陳列棚2,2に接する上下の端縁には切欠
部12a…が穿設されており、第８図は摺動枠12の下端縁
が示してある。そして、切欠部12a…には商品陳列棚2,2
の底板63…に突設した突起65…が係脱自在に配設されて
いる。即ち、摺動枠12が第３図示の左行方向に移動して
いるときは、切欠部12a…を穿設した鍔板の上面に当接
した状態であり、底板63…は下動する方向への回動を阻
止されていることになる。

摺動部材20が下動している第３図示の状態において、コ
イン模型11をコイン投入孔６に投入すると、コイン模型
11はガイド溝33内に枢支した回動板67に係合して回動板
67を引きバネ69に抗して回動させることになる。そし
て、回動板67の端面に当接している突起25aによって摺
動部材20は上動し、摺動部材20に平板部に圧接している
揺動レバー42の先端係合部43は摺動部材20の下部端面に
係止することになり、摺動部材20は下動することを阻止
されることになる（第６図および第７図参照）。そし
て、第４図に示すように係合片24の下部係合斜面と係合
した突起30と引きバネ32によってストッパー片27は図示
の時計方向に回動し、係止爪28は回動板67の端面に係止
している。従って、続けて二枚目のコイン模型11をコイ
ン投入孔６から投入しても回動板67の回動が阻止される
ことになり、２枚以上のコイン模型を続けて投入できな
いように形成されている。また、摺動枠12に突設した突
起17は係合片23の係合傾斜面に係合し、摺動枠12は第４
図示にように右行方向に移行した状態となっている。そ
して、前記切欠部12a…は突起65…の位置と一致する位
置に移動しており、所望の押釦５を押圧すれば対応する
底板63が下方に回動し、商品陳列棚2,2の商品模型10を
落下させることができるものである。

押釦５…は第８図に示すように前部半切体1aの内壁面に
摺動自在に配設したスライド部材66…とビスで螺着され
ており、該ビスは前部半切体1aの正面板に穿設した長孔
（図示しない）に遊嵌している。そして、スライド部材
66…の上端部は底板63…の下面に当接しており、底板63
…は切欠部12a…が突起65の位置にあるとき押釦５…が
押圧操作されると下方に回動するものである。そして、
スライド部材66…はＬ字状に形成されており、この折曲
がり部にはスライド枠56が下方から当接している（第８
図参照）。また、スライド部材66…と前部半切体1aの内
壁面間には引きバネ70…が張設されており、スライド部
材66…および押釦５…は本体１の上方に付勢されてい
る。

スライド枠56は上下２段に配設した押釦５…のスライド
部材66…と当接する２本の横棒を備えたものであり、第
３図に示すように横棒の中央部に形成した係止片60と前
部半切体1a間には引きバネ62が張設さており、スライド
枠56は本体１の上方に付勢されている。そして、スライ
ド枠56の４隅には長孔58…が穿設されており、該長孔58
…には前部半切体1aに立設したガイドピン59…が遊嵌
し、スライド枠56は上下方向に摺動自在に配設されてい
る。

コイン投入孔６から投入されたコイン模型11はガイド溝
33から下方に落下して揺動レバー34,38の上部に係合し
て停止している。そして、任意の押釦５を押圧すると商
品陳列棚2,2の対応する底板63が回動し商品模型10が商
品取出孔８に落下する。そして、押圧操作された押釦５
と係合したスライド枠56は引きバネ62に抗して下動す
る。このとき、スライド枠56に突設した突起56a（第６
図参照）は揺動レバー42に設けた係合突起45に係合し、
揺動レバー42を支軸44を支点として第６図示の時計方向
に回転させることになる。従って、揺動レバー42の先端
係合部43は摺動部材20の下端面との係合を解除すること
になり摺動部材20は下動することになる。そして、揺動
部材20の係合片23と係合する突起17によって摺動枠12は
第３図に示したように右行方向に移動することになり、
係合片24と係合したストッパー片27は図示の半時計方向
に回動し、係止爪28は回動板67の端面から離間してコイ
ン模型11のコイン投入孔６への挿入が可能な状態とな
る。

揺動レバー34,38はガイド溝33と連通するコイン通路の
下方に配設されている。揺動レバー34は支軸36を支点と
して揺動自在であり、上端に摺動枠12から突設した突出
杆16の先端と係合する係合片35が突設されており、下部
には係止片37が形成されている。揺動レバー38は支軸40
を支点として揺動自在であり、上端にスライド枠56に立
設した係止片61と係脱する突片39が突設されており、下
部には係止片41が形成されている。揺動レバー34,38の
係止片37,41に引きバネ34aの両端部が係止されており、
揺動レバー34,38は下部が引きバネ34aによって張引され
て接触し、常態において略Ｙ字状をなしている。従っ
て、スライド枠56が可動すると係合片61に係合する突片
39によって、揺動レバー38は支軸40を支点として第４図
示の反時計方向に回転することになり、揺動レバー38の
下端は引きバネ34aに抗して開き、コイン模型11はガイ
ド溝55内に落下することになる。ガイド溝55は第２図に
示すコイン収納部73と連通しており、コイン模型11は転
動してコイン収納部73に収納される。コイン収納部73の
蓋板72は本体１の裏側に枢着されており、蓋体72には摘
み71が突設されている。

本体１の正面に突設した返却レバー７の支軸には第５図
に拡大して示すカム48が軸着されている。カム48は中央
部に軸孔52が穿設されており、外周面にカム突起50と下
面に傾斜した係合面を有するカム突起51が突設されてい
る。また、カム48に突設した係止片49と前部半切体1aの
間には引きバネ53が張設されている。そして、揺動レバ
ー34,38の上部にコイン模型11が係合した第４図の常態
において、即ち、コイン模型11をコイン投入孔６に投入
し、押釦を操作しないで返却レバー７を回転操作する
と、カム48は第４図示の反時計方向に回転しカム突起50
が揺動レバー34の下面に突設した突起（図示しない）に
係合して、揺動レバー34は支軸36を支点として図示の時
計方向に回動する。従って、揺動レバー34の下端が開く
ことになり、コイン模型11はガイド突条54の左側を通過
してコイン返却孔９内に落下することになる。そして、
カム突起51の傾斜係合面は前記揺動レバー42の下端部に
形成した係合突起46と係合し、揺動レバー42は支軸44を
支点として第７図示の時計方向に回転させることにな
り、揺動レバー42の先端係合部43と摺動部材20の下端と
の解止が解除され、摺動部材20は下動して再びコイン模
型11が投入可能な状態となる。

返却レバー７は商品陳列棚2,2の底板63…のリセット機
能を有しており、最後の商品模型10を落下させた底板63
は摺動枠12の切欠部12aを形成した鍔板の下側に入り込
んでいるため、再び商品模型10を底板63上に置くと重量
で下動してしまう不都合を防止するために設けたもので
ある。即ち、揺動レバー34が支軸36を支点として第４図
示の時計方向に回転することにより、係合片35が突出杆
16を押圧して摺動枠12を第４図示の左行方向に移動させ
ることになり、切欠部12aが突起65の位置に移動し、底
板63は上動することになり、全ての底板63…の下動は阻
止された状態となるものである。

〔考案の効果〕

本考案は上記のように構成されたものであり、コイン模
型をコイン投入孔に投入して、任意の押釦を操作すると
所望の商品模型が商品取出孔に落下するものであって、
実物の自動販売機における操作を楽しむことができる玩
具を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は本体
の外観斜視図、第２図は本体の縦断面図、第３図は本体
の前部半切体に配設した作動機構を示す平面図、第４図
は第３図の作動機構を拡大して示す平面図、第５図はカ
ムの構造を示す拡大斜視図、第６図および第７図は第３
図に示す作動機構の要部を示す部分拡大図、第８図は商
品陳列棚の要部を示す斜視図である。１…本体、２…商品陳列棚、３…蓋体、５…押釦、６…
コイン投入孔、12…摺動枠、12a…切欠部、63…底板、6
5…突起。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】本体にはコイン投入孔と、回動板と、摺動
部材と、摺動枠と、透明な蓋体で覆われ複数に画成され
た商品陳列棚と、該複数の商品陳列棚に対応した複数の
押釦を突設し、前記商品陳列棚の底部には底板を開閉自
在に枢着し、該底板の下面は上動方向の付勢した前記押
釦の基端上面に当接し、該底板の先端縁に突起を突設
し、該突起は前記本体内に摺動自在に設けた摺動枠の切
欠部と係脱自在に設け、前記コイン投入孔に投入された
コインが、ガイド溝内に枢支した前記回動板に係合する
ことで前記回動板が回動し、前記回動板に係合している
前記摺動部材が上動すると共に、前記摺動部材に係合す
る前記摺動枠が摺動し、前記底板の突起が前記摺動枠の
切欠部に嵌合し該底板の下方への回動が可能となるもの
であって、前記コインを投入した時にのみ、所望の前記
押釦を押せば対応する底板が下方へ回動するもので、対
応する前記商品陳列棚内の商品模型を落下させるよう構
成されたことを特徴とする自動販売機玩具。