JP2528925Y2 - 硬貨蓄積機構 - Google Patents

硬貨蓄積機構

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JP2528925Y2
JP2528925Y2 JP5709291U JP5709291U JP2528925Y2 JP 2528925 Y2 JP2528925 Y2 JP 2528925Y2 JP 5709291 U JP5709291 U JP 5709291U JP 5709291 U JP5709291 U JP 5709291U JP 2528925 Y2 JP2528925 Y2 JP 2528925Y2
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俊夫 稲垣
清光 原口
敏春 森久
秀夫 戸津
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株式会社田村電機製作所
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、公衆電話機あるいは自
動販売機に採用されて最適な硬貨蓄積機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の硬貨蓄積機構としては従来より
種々考案されているが、例えば公衆電話機においては、
近年、使用できる硬貨の種類が増え、同時に通話度数に
応じて通話度数と等しいかもしくは通話度数以上で最も
近い金額の硬貨を選択して優先的に収納する要求や、2
枚の硬貨をまとめて収納する要求がある。この場合蓄積
した複数種の硬貨のうち、硬貨の収納順序を硬貨の投入
順序と無関係に収納硬貨の種類を選択できる必要があ
る。この要求に応えた機構として、特公平2−2819
7号に開示されたものがある。ここで開示された機構
は、選別軌道に連通して硬貨振分け軌道を設け、この振
分け軌道の両側に千鳥状に複数の硬貨蓄積室を配設し、
この硬貨蓄積室の各室に硬貨受取部と硬貨支持部の両腕
を有する回動レバーを回動自在に支持し、各回動レバー
の硬貨受取部を振分け軌道に臨ませて、選別軌道からの
正規硬貨を最上位の硬貨蓄積室から順に蓄積し、通話度
数に応じて通話度数と等しいかもしくは通話度数以上で
通話度数に最も近い硬貨を選択して、蓄積順序とは無関
係に収納したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した構成によれ
ば、硬貨蓄積部の構造を硬貨振分け軌道を挟んで硬貨蓄
積室を千鳥状に配設したので、無駄なスペースがなくこ
のために小型化が可能であるという利点がある反面、基
板と側板との狭い間隔に回動レバーを配設しているた
め、組立の際に回動レバーの支軸に少しでも傾きが生じ
ると、回動レバーの先端が基板あるいは側板と接触して
摺動状態となり、回動レバーの円滑な回動が妨げられ
る。これを改善するため回動レバーの幅を小とすると、
幅の狭い硬貨が回動レバーと基板あるいは側板の間に入
り込み、硬貨詰まりが発生し、機器が作動不能となる不
都合が生じる。本考案は上記した従来の不都合に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、回動レバ
ーの円滑の作動を保証して信頼性の高い硬貨蓄積機構を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案に係る硬貨蓄積機構は、略立設して配設され
た基板およびこれに対設された側板間に形成され硬貨選
別機構から転道落下してきた正規硬貨を蓄積するための
硬貨蓄積軌道と、この軌道内で回動自在に支持され前記
正規硬貨をその径方向に一時的に保持する回動レバーと
を備えてなり、この回動レバーの前記基板側および前記
側板側の両面に側面視櫛歯状の複数の突起を設けるとと
もに、この突起の軌跡上に対応して前記基板および前記
側板にこの突起が当接しない逃げ部を設けたものであ
る。
【0005】
【作用】本考案に係る櫛歯状の突起は、回動レバーと共
動して振分け動作を行う。
【0006】
【実施例】以下本考案の一実施例を図にもとづいて説明
する。図1は本考案の全体斜視図、図2は同正面図、図
3は同要部側断面図である。なお、図2は硬貨選別フラ
ッパを省略して示している。これらの図に示された実施
例は公衆電話機に内蔵された硬貨蓄積機構である。これ
らの図において、符号20で示すものは、全体が金属板
からなる平板状の基板である。基板20の左側上端部に
は硬貨選別板2が取り付けられており、この硬貨選別板
2の硬貨投入口3から投入された硬貨は、硬貨選別板2
に上端部が回動自在に支持された硬貨選別フラッパ6で
構成された硬貨選別軌道9に導かれて、電子選別手段1
0によって正規硬貨と疑似硬貨とに選別判定される。正
規硬貨と判定された硬貨は、硬貨選別軌道9に連通する
後述する硬貨振分け軌道22に導かれる。疑似硬貨と判
定された硬貨は、軌道9内を突出する硬貨排除レバー1
2により、返却軌道25に導かれる。13は返却ピン
で、通話終了時にハンドセットをフックレバーに載置す
ることにより、連動動作して硬貨選別軌道9内に突出し
て軌道9内に滞留した硬貨を返却軌道25に導くもので
ある。なお、図示を省略しているが、基板20の背面側
には、電話機の制御部からの信号を受けて排除レバー1
2あるいは後述するレバー類を作動させるソレノイドや
リンク機構が搭載されている。基板20の中央部にはほ
ぼ垂直な硬貨振り分け軌道22と、5つの硬貨蓄積室2
3(23a〜23e)と2つの硬貨収納軌道24と、返
却軌道25が設けられている。
【0007】硬貨蓄積室23a〜23eは前記硬貨投入
口3から投入された5つの硬貨A〜Eをその種類と関係
なく投入順序にしたがって上から1個づつ蓄積するもの
で、そのため硬貨A〜Eを収容し得る大きさを有し、上
から4つの蓄積室23a〜23dが前記硬貨振分け軌道
22を挟んで高さが交互に少しづつ低くなるように千鳥
状に設けられ硬貨振分け軌道22とそれぞれ連通し、残
りの1つ、すなわち最下位の蓄積室23eが硬貨振分け
軌道22の直下に設けられている。また、各硬貨蓄積室
23a〜23eの終端部には硬貨収納・返却レバー30
a〜30eがそれぞれ設けられ、さらに4つの硬貨蓄積
室23a〜23dには硬貨振分け軌道22中を落下する
硬貨A〜Eを蓄積室内に取り込むための回動レバー32
a〜32dがそれぞれ配設されている。
【0008】各回動レバー32a〜32dは略L状に形
成されることにより、前記硬貨収納・返却レバー30a
〜30dとともに硬貨蓄積室23a〜23dを形成する
のもので、その屈曲部に設けられた軸受部44が基板2
0の内側面に植設された軸34によってそれぞれ回動自
在に軸支されている。各回動レバー32a〜32dの軸
34は硬貨振分け軌道22と各硬貨蓄積室23a〜23
dとの境部下方位置に設けられ、各回動レバー32a〜
32dの一方の腕37a〜37dは硬貨振分け軌道22
中を落下してくる硬貨を受けとめる硬貨受取部として機
能し、他方の腕38a〜38dは硬貨蓄積室23a〜2
3d内に導かれた硬貨を支持する硬貨支持部として機能
する。そのため、図2中右側の回動レバー32a、32
cと左側の回動レバー32b、32dとはその硬貨受取
部37a〜37dが硬貨振分け軌道22に臨むように背
中合わせに配設され、かつ重錘43の作用により硬貨受
取部37a〜37dが通常硬貨振分け軌道22内に進出
する方向、すなわち右側は反時計方向、左側は時計方向
の回動習性がそれぞれ付与されている。
【0009】図1(b)に詳細に示すように、各回動レ
バー32の硬貨受取部37の基板20側および側板60
側の表裏両面には、3対の突起40a、40bおよび4
0cが、側面視櫛歯状に突設されている。同様に硬貨支
持部38には2対の突起41aおよび41bが、側面視
櫛歯状に突設されている。これらの突起のうち40aと
41aは軸受部44から等距離にあり、また40bと4
1bも軸受部44から等距離にある。基板20の4つの
硬貨蓄積室23a〜23dには前記各回動レバー32の
突起40aと41aが遊嵌する凹陥部27aが、突起4
0bと41bが嵌入する凹陥部27bが、また、突起4
0cが遊嵌する凹陥部27cがそれぞれ設けられてい
る。これら凹陥部27a、27bおよび27cは回動レ
バー32の支軸34を中心として円弧状に形成されてお
り、回動レバー32は各突起40および41が凹陥部2
7の両端部に当接することによって、回動範囲が決めら
れている。
【0010】硬貨振分け軌道22の直下に設けられた硬
貨蓄積室23eはストッパー片33と硬貨収納・返却レ
バー30eとで囲まれた空間によって形成され、ストッ
パー片33が硬貨を支持する硬貨支持面として機能して
いる。この場合、硬貨蓄積室23eは最下位置に設けら
れ、前述した4つの硬貨蓄積室23a〜23dがすべて
硬貨を蓄積した後、最後に蓄積するため、硬貨振分け軌
道22を開閉する必要がなく、したがって前述した回動
レバー32a〜32dと同様のレバーを備えていない。
【0011】各硬貨収納・返却レバー30a〜30e
は、その先端を通話時において、選択的に基板20の表
面から各硬貨蓄積室に突出、退出させ、通話終了時には
すべて退出するように構成されている。2つの硬貨収納
・返却軌道24は硬貨蓄積室23a〜23eの両側に設
けられ、その下部が基板20の中央側に屈曲されること
により互いに合流し、その合流に収納レバー46と、返
却レバー48とが配設されている。収納レバー46は通
常硬貨収納・返却通路24と収納軌道47との連通を阻
止し、返却レバー48は硬貨収納・返却通路24と返却
軌道49との連通を阻止している。これらレバー46、
48は硬貨の収納または返却時にそれぞれ駆動される。
基板20の表面一方側縁には上下に一対のブラケット2
8が取付けられ、このブラケット28には互いに対向し
て上下方向に突設する一対の支持ピン28aが植設され
ている。また、基板20の他方側縁は全体が垂直方向に
折曲げられた折曲部29が形成され、この折曲部29の
上下には内側に折曲げられた一対の係合片29aが設け
られている。
【0012】50は、全体が金属板で形成され前記基板
20の硬貨蓄積部に相当する表面積を有し、基板20と
硬貨の厚みよりもやや大なる間隔を有して対設されて、
基板20とともに硬貨蓄積部の硬貨軌道部を構成する補
助側板である。この補助側板の下端部には矩形状を呈す
る大小2つの切欠き51および52が穿設されている。
また、補助側板50の周縁には合成樹脂からなり、同一
の高さを有する複数のスペーサ53がアウター成形で一
体に形成されている。さらに、補助側板50の表面には
前記基板20の凹陥部27に対応して、3つの円弧状の
凹陥部55a、55bおよび55cからなる凹陥部55
が4つ設けられており、それぞれの凹陥部55a、55
bおよび55cは27a、27bおよび27cと対称形
に形成されている。したがって、これら凹陥部27a、
27bおよび27cには、基板20に回動自在に支持さ
れた回動レバー32の表面側の突起40a、40b、4
0cおよび41a、41bが遊嵌する。また、この補助
側板50の裏面の一方側縁上下には図示を省略している
が、後述する側板に設けた一対の支持ピン64aに支持
される支持部が設けられている。
【0013】60は、全体が合成樹脂で形成され前記基
板20とほぼ同一の表面積を有する側板である。この側
板20の表面には、前記補助側板50の表面積よりもや
や大なる形状の収納凹陥部62が設けられている。この
凹陥部62の表面側縁の上下には一対の断面が矩形状の
凹陥部64が設けられ、この凹陥部64の底面中央には
支持ピン64aが植設されている。また、この凹陥部6
2の3つの断面円状の凹陥部63と、前記補助側板50
の切欠き51、52に対応した位置に弾性状のフック6
5と、弾性状の突起66が設けられている。前記3つの
凹陥部63は正三角形の頂点に位置するように配置さ
れ、3つの凹陥部62には、それぞれ3つの圧縮スプリ
ング68の一端が遊嵌状態で収納される。また、側板6
0の一方側縁の上下には前記基板20の支持ピン29a
に係合するU字状の係合溝70と係合孔71が設けられ
ており、他方側縁には前記基板20の係合片29aに対
応した位置に弾性状のフック72が突設している。この
フック72には切起し片29aと係合する矩形状の係合
孔73が穿設されている。
【0014】つぎに、このような構成において、側板、
補助側板および基板の組立方法について説明する。ま
ず、スプリング68の一端側を凹陥部63に収納する。
つぎに、補助側板50の裏面に設けた図示しない支持部
を側板60の支持ピン64aに嵌入支持させながら、係
合孔51、52にフック65、突起66を弾性変形させ
ながら、係合させて補助側板50を側板60の凹陥部6
2に収納し、補助側板50を側板60に取り付ける。こ
れにより、フック65が補助側板50の側板60からの
抜けを防止し、また突起66および支持ピン64aが補
助側板50の左右上下の移動を規制するものである。こ
のときスプリング68の他端が補助側板50の裏面を押
圧するので、補助側板50は側板60から離間する方向
に付勢される。最後に、側板60の係合溝70と係合孔
71を基板20の支持ピン28aに枢支し、このピン2
8aを回動支点として図中時計方向に回動させ、フック
72の係合孔73を弾性変形させながら基板20の係合
片29aに係合させることによって、側板60を基板2
0に取り付ける。このとき補助側板50のスペーサ53
の端面が基板20の表面に当接して、基板20の表面と
補助側板50の表面との間隔をスペーサ50の高さで一
定とした硬貨の厚みよりもやや大なる間隔とし、これに
より基板20と補助側板50とで硬貨蓄積部が形成され
る。このように形成された硬貨蓄積部の間隔は、補助側
板50が正三角形の頂点に位置するように配置されたス
プリング68により基板20側に常に付勢されているの
で、基板20あるいは側板60にそり等があった場合に
も、3つのスプリング68によりそりが吸収されて、基
板20の表面と補助側板50の表面との間隔は基板20
のどの部位においても、また常に、一定に保持される。
なお、本実施例では基板と補助側板とで硬貨蓄積部を形
成したが、これに限定されることなく、硬貨選別部、硬
貨収納軌道部あるいは硬貨返却軌道部等硬貨の厚み方向
の間隔を一定に保持する必要のある各種の硬貨軌道部に
適用されることは勿論である。また、本実施例では補助
側板を1枚の板で構成したが、必要部分、例えば各回動
レバーに相当する部分にのみ配置した複数枚の部分板で
構成してもよい
【0015】このように組み立てられた硬貨蓄積部にお
いて、各回動レバー32の2つの腕すなわち硬貨受取部
37および硬貨支持部38の表裏両側に突出形成した側
面視櫛歯状の複数の突起40a〜40cおよび41a、
41bは、図3に詳細を示すように、基板20および補
助側板50に設けた凹陥部27a〜27cおよび55a
〜55c内に適宜の隙間を有して遊嵌している。また、
基板20と補助側板50とで形成される硬貨軌道部の間
隔Dに対して回動レバー32の硬貨受取部37および硬
貨支持部38の幅dは、従来と比較して小に形成されて
いる。このような構成において、回動レバー32を軸3
4に取り付ける際に、何らかの原因で軸34に対して傾
斜して取り付けられた場合、硬貨受取部37および硬貨
支持部38は二点鎖線で示すように硬貨軌道に対して傾
斜するが、前述したように、硬貨受取部37および硬貨
支持部38の幅dが、硬貨軌道部の間隔Dに対して従来
と比較して小に形成されているため、硬貨受取部37と
硬貨支持部38との先端部は基板20あるいは補助側板
50の表面に当接する危険性が少なく、したがって、回
動レバー32の円滑な回動が保証されることとなる。ま
た、このとき比較的厚みの薄い硬貨Cは硬貨受取部37
の裏面と基板50の表面との間に入り込もうとするが、
突起40a〜40cによって阻止されるとともに、これ
ら突起40a〜40cによって振り分けられることとな
る。換言すれば、硬貨受取部37および硬貨支持部38
の表裏に設けた突起40a〜40cおよび41a、41
bが硬貨受取部37および硬貨支持部38と共動して硬
貨の振分け動作を行うこととなる。また、このような構
成とすることにより、回動レバー32の多少の傾斜が生
じても、これが回動レバーの円滑な回動動作を妨げるこ
とがない範囲であれば許容範囲とみなせるため、組立作
業時間および調整作業時間が大幅に軽減できる。なお、
本実施例においては、回動レバー32の突起40、41
が当接しないように、基板20と補助側板50に凹陥部
27および55を設けたが、これに限定されることな
く、打ち抜きによる貫通溝としてもよく、要は突起4
0、41が当接しない逃げ部を設ければよい。
【0016】つぎに上記構成による硬貨蓄積部の構造に
おいて、硬貨の蓄積動作および順序について説明する。
まず、硬貨を1枚も蓄積していない状態においては、各
回動レバー32a〜32dは重錘43の作用により回動
され、硬貨振分け軌道22側に所定角度傾斜した初期位
置状態に設定保持されている。したがって、この状態に
おいては各回動レバー32a〜32dの硬貨受取部37
a〜37dが硬貨振分け軌道22内に進出し、各硬貨蓄
積室23a〜23dを開いている。一方最下位置の硬貨
蓄積室23eは回動レバー32dの硬貨受取部37dに
よって塞がれている。この状態において1枚目の硬貨A
が硬貨投入口3から投入されると、電子選別手段10に
よって寸法、材質等が検知され、正貨と判定されるとそ
のまま硬貨選別軌道9を通って硬貨振分け軌道22の上
部に至り、最上位の回動レバー32aの硬貨受取部37
a上を転道しながら一番目の硬貨蓄積室23a内に入
る。このとき、硬貨Aが回動レバー32aの回動中心、
すなわち軸34部分を通り越すと、このレバー32aは
硬貨Aの重量により重錘43に抗して図2中時計方向に
略45°回動し、二点鎖線に示す状態となり、硬貨Aは
硬貨収納・返却レバー30aに当接して係止されると同
時に硬貨支持部38aによって支持され、硬貨受取部3
7aはほぼ垂直に起立して硬貨蓄積室23aを閉塞す
る。したがって、2枚目以降の硬貨を収納することはな
い。
【0017】つぎに2枚目の硬貨を硬貨を硬貨投入口3
から投入すると、この硬貨は選別手段10によって検知
されたあと、硬貨選別軌道9を通って2番目の回動レバ
ー32bの硬貨受取部37b上に落下し、この受取部3
7b上を転道することで上述したと同様に2番目の硬貨
蓄積室23b内に導かれて蓄積される。以下同様にして
3枚目および4枚目の硬貨はこの順序で3番目および4
番目の硬貨蓄積室23cおよび23d内に順次蓄積され
る。4枚目の硬貨が蓄積されると硬貨振分け軌道22は
完全に開放状態となり、最下位置の硬貨蓄積室23eと
連通する。したがって、5枚目の硬貨Eを投入すると、
この硬貨Eは前記硬貨振分け軌道22を通って硬貨蓄積
室23e内に落下蓄積される。そして、5つの硬貨蓄積
室23a〜23eにすべて硬貨が蓄積されると、それ以
降投入される硬貨は硬貨排除レバー12によって返却軌
道25に返却される。
【0018】硬貨A〜Eは10円、50円、100円硬
貨等の種々の硬貨を示し、その種類と関係なく投入され
た順序で各硬貨蓄積室23a〜23e内にそれぞれ1個
づつ蓄積され、硬貨収納信号受信後、硬貨収納・返却レ
バー30a〜30eが選択的に駆動されることにより、
1枚づつ硬貨収納・返却軌道24を通って、硬貨収納レ
バー46の動作により収納軌道47に導かれ図示しない
金庫に収納される。硬貨収納・返却レバー30a〜30
eの選択的駆動は通話料金と一致する金額の硬貨もしく
は一致する金額の硬貨がない場合は通話料金以上でもっ
とも近い金額が何番目の硬貨蓄積室に蓄積されているか
を電話機制御部が判断してその室に対応する硬貨収納・
返却レバーを作動させる。また、ある1つの硬貨を収納
すると、その硬貨が蓄積されていた硬貨蓄積室、例えば
室23cの回動レバー32cは硬貨から開放されるため
重錘43の作用により回動復帰し、その硬貨受取部37
cが硬貨振分け軌道22内に再び進出する。したがっ
て、この状態においては新たに硬貨を追加投入すると、
その硬貨は硬貨排除レバー12によって排除されること
なく、空になっている硬貨蓄積室23c内に前述したと
同様回動レバー32cにより蓄積される。
【0019】局からの硬貨収納信号によっては1枚だけ
に限らず2枚もしくはそれ以上の硬貨を同時に収納する
必要が生じることもあるが、その場合電話機の制御部は
各硬貨室23a〜23eに蓄積されている各硬貨A〜E
の金額を記憶しているため、合計金額がその硬貨収納信
号と一致するかもしくは一致しない場合はその金額以上
でもっとも近い金額となる2枚以上の硬貨を収納するよ
うに硬貨収納・返却レバーを作動させるように制御する
ことで対処でき、このようにすることで使用者への不当
な経済的負担を防止している。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
硬貨軌道内で回動自在に支持され正規硬貨をその径方向
に一時的に保持する回動レバーの基板側および側板側の
両面に側面視櫛歯状の複数の突起を設けるとともに、こ
の突起の軌跡上に対応して基板および側板にこの突起が
当接しない逃げ部を設け、これにより突起が回動レバー
本体の硬貨の振分け動作に共動して振分け動作を行うの
で、基板と側板との間隔に対して回動レバーの幅を従来
よりも小とすることができ、これにより回動レバーの円
滑な動作が保証され、回動レバーが作動不能となること
もなく信頼性が向上する。また、回動レバーの回動軸が
多少傾いていても回動レバーの先端が基板あるいは側板
に衝接することもなく、回動レバーが円滑に動作するの
で、回動レバーの組立作業時間および調整作業時間を大
幅に短縮できる等種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分解斜視図である。
【図2】本考案の正面図である。
【図3】本考案の要部側断面図である。
【符号の説明】
20 基板 22 硬貨振分け軌道 23 硬貨蓄積室 27 凹陥部 32 回動レバー 40 突起 41 突起 50 補助側板 53 スペーサ 55 凹陥部 60 側板 68 スプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略立設して配設された基板およびこれに
    対設された側板間に形成され硬貨選別機構から転道落下
    してきた正規硬貨を蓄積するための硬貨蓄積軌道と、こ
    の軌道内で回動自在に支持され前記正規硬貨をその径方
    向に一時的に保持する回動レバーとを備えてなり、この
    回動レバーの前記基板側および前記側板側の両面に側面
    視櫛歯状の複数の突起を設けるとともに、この突起の軌
    跡上に対応して前記基板および前記側板にこの突起が当
    接しない逃げ部を設けたことを特徴とする硬貨蓄積機
    構。
JP5709291U 1991-06-27 1991-06-27 硬貨蓄積機構 Expired - Lifetime JP2528925Y2 (ja)

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