JPH0229471Y2 - - Google Patents

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JPH0229471Y2
JPH0229471Y2 JP1984117628U JP11762884U JPH0229471Y2 JP H0229471 Y2 JPH0229471 Y2 JP H0229471Y2 JP 1984117628 U JP1984117628 U JP 1984117628U JP 11762884 U JP11762884 U JP 11762884U JP H0229471 Y2 JPH0229471 Y2 JP H0229471Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、投入された硬貨を検知して物品の
自動販売機や、テレビやビデオ装置を一定時間有
料で視聴する装置に用いられる硬貨機構に関す
る。
従来の技術 硬貨機構は、硬貨投入口から硬貨通路に投入さ
れた硬貨が適正か否かを判別し、適正な硬貨(特
定の硬貨)の場合、これを機知したのち硬貨収納
箱へ収納する。そして、特定な硬貨の投入枚数に
応じた、物品の提供、或いはタイマーの設定を行
なう。
ところで、硬貨通路に投入された硬貨は、選別
手段、検知手段を経て硬貨収納箱へ収納される。
第15図には、硬貨通路と硬貨収納箱との関係が
概略的に示されていて、硬貨投入口1に投入され
た硬貨Cは、硬貨通路2を通り放出口3から、そ
の直下に配置された硬貨収納箱4へ落下させられ
る。硬貨通路2には、図示されない選別手段や検
知手段が配置されている。また、硬貨通路は、い
たずら防止のために湾曲させられるのが一般的で
あるが、図示の場合、単純化して示してある。
考案が解決しようとする問題点 放出口3から落下した硬貨は、この放出口の直
下に落下して横倒しとなり次第に積み重ねられ
る。硬貨収納箱の硬貨は、該箱が満杯になる前
に、略定期的に回収しなければならない。回収の
周期を長くするためには、第15図に鎖線で示す
ように、硬貨収納箱を深くすることによりその容
積を大きくすればよいが、これでは硬貨機構その
ものを大嵩化してしまう。
また、いたずらによつて、硬貨機構又はこれを
装着したテレビの天地を逆にすると、硬貨収納箱
内の硬貨が機構内部に散乱してしまい、機構を誤
作動させたり作動不能にする不具合が発生する。
特に、硬貨機構を低く構成したい場合、硬貨の
収納枚数の問題は大きな障害となつている。
問題点を解決するための手段 本考案は、硬貨収納箱を浅くしても硬貨の収納
量を低下させることがなく、天地を逆にしても収
納済みの硬貨を散乱させることのない硬貨機構の
提供を目的としていて、硬貨通路を、これに投入
されて落下する硬貨の移動方向を略水平方向に変
換させて、転動させつつ硬貨収納箱へ案内するた
めに、鉛直面内において湾曲させられた付勢通路
部とこれに連通する案内通路で構成し、案内通路
と硬貨収納箱との間に逆流防止カバーを設けたこ
とに特徴がある。
そして、上記逆流防止カバーは、上記案内通路
から受け入れた硬貨が転倒可能な高さ、幅、奥行
きを有する箱状体であつて、該箱状体の下部開口
を、硬貨収納箱の上位に配設された不動部材に形
成された窓穴に連通させている。
作 用 硬貨通路に投入された硬貨は、付勢通路部で付
勢されて水平方向にその移動方向を変換されたの
ち、案内通路部を転動しつつ硬貨収納箱へ放出さ
れる。略水平方向に放出された硬貨は、硬貨収納
箱内を転動するので、拡散して収納される。
硬貨機構がその天地を逆にされると、硬貨収納
箱に収納されている硬貨は、逆流防止カバーによ
り機構内部への逆流・散乱を阻止される。
また、収納された硬貨の堆積高さが高くなつ
て、積載硬貨の頂きと不動部材との隙間が硬貨の
直径よりも小さくなると、案内通路部から放出さ
れる硬貨は、硬貨収納部へ向けて回転しつつ移動
(転動)できなくなるが、この硬貨は、転倒可能
な容積を有する逆流防止カバー内において倒れて
しまい、堆積硬貨の山から滑り落ちて拡散し収納
される。
実施例 以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に
説明する。
はじめに、第14図において、本考案の硬貨機
構を組み込んだ装置の概要を説明すると、符号1
はテレビ受像機2を載置するテレビ台を示してい
る。テレビ台1は、集中制御装置から送られてく
る商用テレビと有料テレビの映像信号を選択する
と共に有料テレビのチヤンネルを切換えるための
機構3及びこの機構を、投入された硬貨の種類と
枚数に応じた時間作動させるための硬貨機構4を
内蔵している。図示の例は、百円硬貨と五百円硬
貨を使用可能な硬貨機構であつて、それぞれの硬
貨投入口5,6を有する本体7と、この本体7の
下位において、テレビ台1に対して引き出し自在
に設けられた硬貨収納箱8とからなつている。
硬貨機構4の本体内には、第4図に示すよう
に、百円硬貨用の硬貨9と五百円硬貨用の機構1
0が配設されている。両機構はいくつかの部品が
異なるだけであつて、基本的な構成を同じくして
いるので、以下、百円硬貨用の機構9を代表させ
てその構成を説明する。
第1図乃至第4図において、テレビ台1の筐体
の前側板11には、硬貨投入口5を形成されてい
て、機枠12の前側立上部12aにねじ13で固
定された投入口部材14が突出させられている。
前側立上部12aには、硬貨が通過する窓孔12
bが形成されている。投入口部材14の後部の段
部14a(第11図参照)には、百円硬貨C10
0より大径の硬貨の投入を規制するための規制板
15が嵌合されている。前側立上部12aには、
ねじ16によつてベースカバー17が直交して固
定されている。ベースカバー17には、固定ねじ
18,18によつて、ベースプレート19が固着
されている。
ベースプレート19とベースカバー17とは、
硬貨投入口5に投入された特定の硬貨を硬貨収納
箱8へ導くための硬貨通路20を構成している。
ベースプレート19の一側面には、硬貨投入口5
に対向する内方側縁21aと、これに連続する側
縁21bを有する段部21が形成されている。ベ
ースプレート19には側縁21bに対向してい
て、僅かに傾斜した案内側縁22aを有する段部
22が形成されている。また、ベースプレート1
9の前側縁に沿つて段部23が形成されている。
段部23の上位に形成された凹部23aには、そ
の上側縁24aを硬貨投入口5の下側縁と略同水
準に位置させたガイド部材24が、凹部に形成さ
れた位置決め孔23b,23bにピン24b,2
4bを嵌合させて着脱可能に取り付けられてい
る。内方側縁21aに対向しているガイド部材2
4のガイド縁24cは、第9図に示すように、百
円硬貨C100の直径をDとしたとき、これより
僅かに(例えば0.2〜1mm)大きい距離D2だけ
内方側縁21aから離間させて位置させられてい
る。規制板15のスリツト長さD3は、直径Dよ
りも僅かに(例えば0.1mm)大きく設定されてい
る。
ベースプレート19の他側面には、枢軸25が
設けられていて、該軸にはキヤリヤアーム26が
揺動自在に支持されている。ベースプレート19
には、枢軸25を中心とする円弧状の窓孔27が
形成されている。窓孔27の上側縁27aは、ガ
イド部材24のガイド縁の下位に位置し、下側縁
27bは段部22の左端に接している。窓孔27
の外側縁27cは、第2図にのみ示すように、ベ
ースカバー17がわが面取りされていて、非特定
硬貨の落下(詳細は後述する)を妨げないように
配慮されている。ベースプレート19に重合固定
されるベースカバー17には、上記窓孔27に対
向する位置に同形同大の窓孔28が形成されてい
る。
キヤリヤアーム26の一端に折曲形成された硬
貨保持部26aは、窓孔27,28へ進入してい
る。硬貨保持部26aは、第9図に示すように、
内方側縁21aから、百円硬貨より小径で最も近
似の径を有する五百円硬貨の直径より大きい距離
D1だけ離間させて配置されている。詳細は後述
するが、硬貨保持部26aは、第1図に実線で示
す硬貨受止め位置から鎖線で示す硬貨放出位置へ
揺動し、特定硬貨に関して硬貨通路の円弧部を構
成している。
ベースプレート19とベースカバー17を重合
させると、各段部21,22,23がカバー17
と接合させられ、非接合部分で硬貨通路Oを形成
する。硬貨通路Oは、第1図及び第2図に示すよ
うに、硬貨投入口5に連通する導入通路部Oa、
ガイド縁24cと内方側縁21aとからなつてい
て硬貨を鉛直方向に落下させるための減衰通路部
Ob、内方側縁21aと側縁21bとの連結部の
円弧部21cと硬貨保持部26aとからなる円弧
状の付勢通路部Oc、硬貨収納箱8に向けて硬貨
を略水平方向に放出する案内通路部Odとからな
つている。また、段部22と同23との間には、
特定硬貨よりも小径の硬貨を排出するための排出
通路Oeが形成されている。導入通路部Oaの入口
部分を形成しているベースカバー17には、硬貨
投入口5に向けて拡開した折曲部17aが設けら
れている。
第3図、第4図、第7図及び第8図において、
キヤリヤアーム26は、ボス部26bで枢軸25
に揺動自在に支持されている。キヤリヤアーム2
6の硬貨保持部26aと反対側に延びたセンサ作
動部26cには、重錘26dが固着されている。
キヤリヤアーム26には、重錘26dの重量によ
つて、硬貨保持部26aを窓孔27の上側縁27
aに係合させる向きへの揺動習性が与えられてい
る。重錘26dの質量は、硬貨受止め位置に置か
れた硬貨保持部26aが内方側縁21a(第1図
参照)とで百円硬貨を保持したとき、該硬貨の質
量によつてキヤリヤアーム26が硬貨放出位置へ
揺動するのを許すように設定されている。第7図
に鎖線で示すように、硬貨放出位置へ揺動したと
きのキヤリヤアーム26のセンサ作動部26cの
揺動終端位置には、発光素子29aと受光素子2
9bとからなる硬貨センサ29が配置されてい
る。発光素子29aと受光素子29b間にセンサ
作動部26cが進入して、光路を遮ると、この硬
貨センサ29は特定硬貨が投入された旨の信号を
出す。硬貨センサ29は、ベースプレート19の
凹部19aにねじ30で固定されている。
ベースプレート19には、支軸31によつて阻
止部材32が揺動自在に支持されている。阻止部
材32には、重錘32aが固着されていて、該重
錘の質量により重力方向への揺動習性が与えられ
ている。阻止部材32の揺動はストツパ33で規
制される。阻止部材32の先端には、ベースプレ
ート側へ折り曲げられた係合部32bが形成され
ている。この係合部32bは、第12図に示すよ
うに、硬貨センサ29の一端面29cに係合可能
な位置まで延びている。テレビ台1が正常な姿勢
に置かれているときには、阻止部材32は第7図
に示すように、支軸31を中心に揺動してストツ
パ33に衝合しているが、テレビ台1が限度以上
に傾けられたときには、阻止部材32は第12図
に示すように、重錘32aの質量を受けて揺動
し、係合部32bを硬貨センサ29に係合させて
センサ作動部26cが発光素子29aと受光素子
29b間に進入するのを防止する。
キヤリヤアーム26と阻止部材32は、それぞ
れの軸端に圧入された抜止め部材34,35によ
つて抜脱を防止されている。
ベースプレート19には、ブラケツト36に支
持されたいま1つの硬貨センサ37が取り付けら
れている。この硬貨センサ37は、硬貨通路の硬
貨吐出口38(第1図参照)の上位に配置されて
いる。そして、発光素子37aと受光素子37b
との間隙を硬貨通路上に位置させていて、両素子
間光路を特定硬貨が遮るようになつている。
第1図、第4図及び第6図において、機枠12
には硬貨吐出口38から吐出された硬貨を、これ
の下位に配置された硬貨収納箱8へ送り込むため
の窓孔12cが形成されている。この窓孔12c
は、機枠にねじ止めされた下部開口の逆流防止カ
バー39で覆われている。逆流防止カバー39
は、その下部開口を機枠の窓穴12cに連通させ
ていて、該カバー内に受け入れられる硬貨の直径
よりも大きい寸法の高さ、幅及び奥行きを有する
箱状体である。換言すると、逆流防止カバー39
は、そのスリツト39aから受け入れられた硬貨
が該カバー内において倒れるに充分な容積を与え
られていることになる。逆流防止カバー39に
は、硬貨吐出口38に対向して、硬貨受入れ口と
してのスリツト39aが形成されている。スリツ
ト39aは、硬貨の直径より大きく形成されてい
ること勿論である。このカバー39には、五百円
硬貨用のスリツト39bも形成されている。硬貨
通路のうちの減衰通路部Obの直下には、排出通
路Oeに連通する非特定硬貨吐出口12d(第1図
参照)が形成されている。
硬貨収納箱8は、第1図及び第13図に示すよ
うに、不動部材としての機枠12の下位におい
て、いま1つの機枠40で構成された格納部41
に対して引き出し自在に装着されている。硬貨収
納箱8は、上方開口の比較的浅い箱体であつて、
その前側板8aには、該箱を施錠するための部材
42が装着されている。硬貨収納箱8の深さ、こ
の場合、底板8bから機枠12までの高さは、百
円硬貨の2倍弱に設定されている。
以上は百円硬貨用の機構の説明であるが、五百
円硬貨用の機構10(第4図参照)については、
第10図に示すように、規制板15A(第11図
参照)、ガイド部材、キヤリヤアーム26Aのよ
うに、五百円硬貨用の寸法のものが使用され、硬
貨センサ37がブラケツト36の長孔36aの分
だけ上方へずらされて固定されるだけであつて、
他の構成は百円硬貨用のそれと同じである。
以上のように構成された実施例の作用を説明す
る。
第1図において、硬貨投入口5に直径Dなる特
定の硬貨である百円硬貨C100を投入すると、
この硬貨は導入部Oaを転動したのち、内方側縁
21aに衝突してその勢いを減殺されて減衰通路
部Obへ移行する。減衰通路部Obを鉛直方向に落
下する硬貨C100は、硬貨受け止め位置に待機
しているキヤリヤアーム26の硬貨保持部26a
に係合する。この減衰通路部Obは、百円硬貨の
直径D(第9図)よりも僅かに大きい幅であるか
ら、たとえ導入通路部Oaに勢いよく硬貨が投入
されたとしても、その勢いを減殺されたのち鉛直
方向へ落下するので、この硬貨は、内方側縁21
aと硬貨保持部26a間に緩やかに落下進入す
る。内方側縁21aと硬貨保持部26aとは、距
離D1(D>D1)の間隙を有しているので、百
円硬貨C100は、硬貨保持部26aに係合し
て、その重量によりキヤリヤアーム26を揺動さ
せる。
百円硬貨C100は、揺動するキヤリヤアーム
26の硬貨保持部26aと、内方側縁21a、円
弧部21c、側縁21bで保持されて付勢通路部
Ocを勢いよく円弧状に移動させられてその進行
方向を変換される。そして、キヤリヤアーム26
が、その硬貨保持部26aを窓孔27の下端縁2
7bに衝突させる硬貨放出位置まで揺動すると、
その衝撃と慣性によつて、百円硬貨C100は硬
貨保持部26aから案内通路部Odへ向けて略水
平方向に放出される。この硬貨は、案内側縁22
aに沿つて勢いよく転動し、硬貨吐出口38、ス
リツト39a、窓孔12cを経て硬貨収納箱8内
へ吐出させられる。硬貨収納箱8の底板8b上に
落下した百円硬貨は、放出時の慣性によつて、底
板8b上を矢印a方向に転動する。そして、後側
板8cに衝突した百円硬貨は、その位置にて転倒
する。
以下、次々に投入された百円硬貨C100は、
硬貨通路Oa,Ob,Oc,Odを経て硬貨収納箱8
へ放出される。底板8b上を転動し、後側板8c
或いは転倒している硬貨C100に衝合して転倒
する。すなわち、投入された硬貨は、硬貨収納箱
8の奥の方から収納され始めることになる。硬貨
の投入枚数が増えるに連れて、硬貨の転倒位置は
次第に窓孔12cの下位に移動する。窓孔12c
の下位において、硬貨がある程度積み重なると、
放出された硬貨C100は、第5図に示すよう
に、積層された硬貨C100A上を転動して拡散
される。窓孔12cの直下に積層された硬貨は、
前側板8aへ向けて崩れながら拡散する。
第7図において、実線で示す硬貨受止め位置に
置かれたキヤリヤアーム26が特定硬貨である百
円硬貨で揺動させられて、鎖線で示す硬貨放出位
置へ至ると、センサ作動部26cが符号26cA
で示すように硬貨センサ29の発光素子・受光素
子間の光路を遮断する。この硬貨センサ29の作
動は、百円硬貨が投入されたという信号として図
示されないタイマ制御部へ加えられる。硬貨保持
部26aから放出された硬貨は、案内通路部Od
(第1図参照)を転動するとき、硬貨センサ37
の光路を遮断する。
以下、百円硬貨C100が投入される毎にキヤ
リヤアーム26が揺動して、センサ作動部26c
で硬貨センサ29を作動させる。
硬貨投入口5は、規制板15によつて百円硬貨
より大径の硬貨の投入を規制している。換言する
と、直径D以下の径の硬貨(五円硬貨、五十円硬
貨)は投入可能である。いま、第1図及び第9図
において、五円硬貨を投入すると、この硬貨は、
導入通路部Oaを転動したのち、減衰通路部Obを
鉛直方向に落下する。このとき、五円硬貨は、た
とえ勢いよく投入されたとしても、内方側縁21
aに衝突したのち、この側縁21aとゲート端2
4cとの間であたかも振動するように往復動して
その勢いを減殺されてから鉛直方向に落下し始め
る。一方、硬貨保持部26aと内方側縁21aと
は、五円硬貨の直径よりは大きい距離D1だけ離
間しているので、減衰通路部Obを落下する五円
硬貨は、保持部26aと側縁21aとの間を通過
して排出通路Oeから硬貨収納箱8内へ落下させ
られる。減衰通路部Obを落下する五円硬貨が硬
貨保持部26aに係合すると、キヤリヤアーム2
6はこれによつて揺動しようとするが、内方側縁
21aが途切れた位置で五円硬貨を案内支持する
ものがなくなるので、この五円硬貨C5は硬貨保
持部26aとの係合を外されて排出通路Oeから
硬貨収納箱8へ落下する。このときのキヤリヤア
ーム26の揺動角は極く僅かであり、そのセンサ
作動部26cで硬貨センサ29を作動させるには
遠く及ばない。
キヤリヤアーム26は、重錘26dの質量によ
つて、硬貨保持部26aを硬貨受止め位置へ位置
させる向きの揺動習性を与えられている。この習
性は、硬貨保持部26aが窓孔27の上端縁27
aに係合することによつて規制されているのであ
るが、この揺動習性は極く弱いものである。従つ
て、第3図において、ベースプレート19を反時
計方向に回動させると、キヤリヤアーム26は相
対的に時計方向に揺動することになる。このこと
は、テレビ台1をある方向に傾けると、キヤリヤ
アーム26のセンサ作動部26cが硬貨センサ2
9を作動させ得ることを意味している。
第12図に示すように、テレビ台1すなわちキ
ヤリヤアーム等を格納している匡体が傾けられ
て、ベースプレート19が傾動すると、キヤリヤ
アーム26は、枢軸26を中心として相対的に時
計方向へ揺動する。一方、阻止部材32は、重錘
32aによつて支軸31を中心に揺動し、その係
合部32bを硬貨センサ29の一端面29cに係
合させる。従つて、テレビ台を故意に傾けたとし
ても、キヤリヤアーム26は、硬貨センサ29を
作動させる向きへの揺動を係合部32bによつて
阻止される。
ところで、硬貨収納箱に大量の硬貨が積層収納
されると、第15図に示すように、硬貨吐出口3
を塞ぐ事態が生じる。このとき、若し硬貨が転倒
し得るならばいま少しの硬貨の収納が可能であ
る。その点、本考案においては、機枠12の窓孔
12cを第4図に示す如く、硬貨の径よりもはる
かに大きく開口させると共に逆流防止カバー39
の容積を硬貨転倒可能な大きさに形成したので、
スリツト39aから窓孔12cを介して吐出され
た硬貨は容易に転倒することができる。窓孔12
cの下位で転倒し積層された硬貨は、次第に低い
方へ崩れていく。終局的には、窓孔12cと積載
硬貨の頂部との間の高さが硬貨の直径よりも小さ
くなり、窓孔12cから硬貨収納箱内へ転動でき
なくなる。しかし、逆流防止カバー39は、スリ
ツト39aから進入した硬貨を転倒可能な容積を
与えられて形成されているから、該カバー内で転
倒し、収納箱内へ滑り落ちるかその場で倒れて積
載される。窓孔12cを塞ぐ位置まで硬貨は積み
重ねられるが、硬貨の回収時に硬貨収納箱8を格
納部41から引き出すと、逆流防止カバー39内
に位置していた硬貨は、該収納箱の奥部へ収納さ
れる。また、テレビ台1を転倒させたとしても、
逆流防止カバー39が窓孔12cを覆つているの
で、硬貨収納箱に収納されている硬貨がテレビ台
内へ逆流し拡散されることがない。
硬貨機構の不正使用の方法として、針金を用い
るものと糸釣り硬貨を用いるものがある。先ず、
針金を用いて図示の機構を作動させようとする
と、第1図において、先端を折り曲げた針金を硬
貨投入口5から挿入し、硬貨保持部26aに係合
させようとしても、容易には係合させ得ない。た
とえ係合させ得たとしても、キヤリヤアーム26
を硬貨放出位置まで揺動させるのは至難のことで
ある。百歩譲つて、キヤリヤアーム26が硬貨セ
ンサ29を作動させ得る位置まで揺動させられる
と仮定する。この場合には、硬貨の検知を硬貨セ
ンサ29だけでなく、硬貨センサ37をも併せ用
いる。すなわち、硬貨センサ29が作動したの
ち、一定時間以内に硬貨センサ37が作動しない
ときには、特定の硬貨が投入されなかつたと見倣
すように制御回路を構成する。針金を用いて両セ
ンサ29,37を一定時間内に共に作動させるこ
とはできない。次に、特定硬貨に糸をつけた糸釣
り硬貨の場合はどうであろうか。この場合、硬貨
は硬貨センサ29,37を一定時間内に作動させ
ることができる。硬貨センサ37を作動させた位
置から、糸を引いて硬貨を取り出そうとしても、
硬貨保持部26aと内方側縁21aとの間隙(第
9図の符号D1)が特定硬貨の直径Dよりも僅か
ではあるが小さいので、これを取り出すことはで
きない。
図示の実施例は、百円硬貨と五百円硬貨を使用
できる例を示したが、何れか一方のみを使用する
構成を採つてもよい。この場合の構成の違いは、
第9図と第10図に示すように、規制板15,1
5Aと、ガイド部材24,24Aとキヤリヤアー
ム26,26Aを取り換えるだけでよい。硬貨セ
ンサ37(第1図参照)が装着されている場合に
は、硬貨の径に応じてその位置を変える。第10
図は五百円硬貨用の構成であつて、規制板15A
は硬貨C500より大きい径のものを規制するス
リツト長さD3を有し、ガイド部材24Aのガイ
ド縁と内方側縁21aと距離D2は五百円硬貨の
直径Dより約0.2〜1mm大きく設定されている。
硬貨保持部26aと内方側縁21aとの距離D1
が直径Dよりも僅かに小さく設定されていること
はいうまでもない。
また、図示の実施例は、特定硬貨より小径の硬
貨が投入された場合、これを硬貨収納箱へ落下さ
せる所謂飲み込み式の構成であるが、排出通路
Oe(第1図参照)に返却用シユートを接続すれ
ば、投入された非特定硬貨をテレビ台1の前面部
或いは側面部から返却することができる。
効 果 以上のように、鉛直面内で湾曲させられた付勢
通路と、これに連通する案内通路からなつてい
て、落下する硬貨を略水平方向に放出する本考案
の硬貨機構によれば、放出された硬貨が硬貨収納
箱内で転動し拡散するので、浅い硬貨収納箱であ
つても多量の硬貨を収納できる。硬貨収納箱を浅
くできるということは硬貨機構そのものの高さを
低く構成できることを意味している。
また、硬貨が転倒可能な逆流防止カバーを設け
たので、硬貨の収納量が多くなると共に収納済み
硬貨が機構内に逆流し散乱するのを阻止するか
ら、機構が誤作動したり作動不良になることを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の硬貨機構の一実施例を示す右
側断面図、第2図は硬貨通路を示す斜視図、第3
図はキヤリヤアーム、阻止部材、硬貨センサを示
す分解斜視図、第4図は本考案の硬貨機構の一実
施例の部分断面平面図、第5図は硬貨通路から放
出された硬貨が硬貨収納箱に収納されるときの作
用を説明するための概略側面図、第6図は硬貨通
路と硬貨収納箱との間に設けられた硬貨案内兼流
出防止部材を示す斜視図、第7図はキヤリヤアー
ム、硬貨センサ、阻止部材の相対的な位置を示す
左側面図、第8図は同正面図、第9図は百円硬貨
用のキヤリヤアームとガイド部材を装着された硬
貨通路を示す側面図、第10図は五百円硬貨用の
キヤリヤアームとガイド部材を装着された硬貨通
路を示す側面図、第11図は硬貨投入口の構成を
説明するための分解斜視図、第12図は阻止部材
の作用を示す右側面図、第13図は第4図中のA
−A線断面図、第14図は本考案の硬貨機構の一
使用態様を示す斜視図、第15図は硬貨機構の一
従来例を示す側断面図である。 5…硬貨投入口、Oa…導入通路部、Ob…減衰
通路部、Oc…付勢通路部、Od…案内通路部、8
…硬貨収納箱。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 硬貨を投入する硬貨投入口と、この硬貨投入口
    に投入された硬貨を硬貨収納箱へ導くための硬貨
    通路とを具備する硬貨機構において、 上記硬貨通路が、該通路に投入された硬貨を転
    動させつつ硬貨収納箱へ向けて略水平方向に吐出
    する案内通路部と、この案内通路部と硬貨投入口
    との間に設けられていて、該通路に投入された硬
    貨を付勢して上記案内通路部へ導くための付勢通
    路とで構成し、 上記硬貨収納箱の上位に配設した不動部材に、
    硬貨の直径よりも大きい寸法の幅と奥行きを有す
    る窓穴を設け、 上記案内通路部から吐出された硬貨を受け入れ
    る硬貨受入れ口を形成されていて、この硬貨受入
    れ口から進入した硬貨が転倒可能なように硬貨の
    直径よりも大きい寸法の高さ、幅、奥行きを有す
    る箱状体であつて、その下部開口を上記不動部材
    の窓穴に連通させた逆流防止カバーを上記不動部
    材に設け、 上記案内通路部から略水平方向に吐出された硬
    貨を転動させて拡散可能に受ける硬貨収納箱を上
    記案内通路部の下位に設けたことを特徴とする硬
    貨機構。
JP11762884U 1984-07-31 1984-07-31 硬貨機構 Granted JPS6133171U (ja)

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JPS6133171U JPS6133171U (ja) 1986-02-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019139537A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 三和ニューテック株式会社 硬貨収納装置

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JPS5524699Y2 (ja) * 1974-03-28 1980-06-13

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JP2019139537A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 三和ニューテック株式会社 硬貨収納装置

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