JPH0438863Y2 - - Google Patents

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JPH0438863Y2
JPH0438863Y2 JP1985007525U JP752585U JPH0438863Y2 JP H0438863 Y2 JPH0438863 Y2 JP H0438863Y2 JP 1985007525 U JP1985007525 U JP 1985007525U JP 752585 U JP752585 U JP 752585U JP H0438863 Y2 JPH0438863 Y2 JP H0438863Y2
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balls
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Description

【考案の詳細な説明】 [利用分野] この考案は、ガイドレールで囲まれた遊技部内
に設けられた特別入賞領域に遊技球が入賞するこ
とにより遊技者に特別の利益を与えるようにされ
たパチンコ遊技機に関し、特に遊技部における特
定条件の成立により駆動される変動入賞装置を備
えたパチンコ遊技機に利用して有効な技術に関す
る。
[従来技術とその問題点] 従来のパチンコ遊技機は、遊技盤前面に設けら
れた入賞領域に入賞した遊技球を集合させるた
め、一般に遊技盤の裏側に比較的幅の広い入賞球
集合樋を設けるとともに、該入賞球集合樋の出口
に入賞球制御器を設け、この入賞球制御器が流下
して来る入賞球を一個宛受け入れて揺動すること
により賞球排出装置を作動させ、賞球排出装置が
所定数の賞品球を排出した後に、入賞球制御器が
次の入賞球を受け入れるようになつている。この
とき、賞球排出装置が入賞球一個に対応する賞品
球を排出してから、次に排出する賞品球が完全に
充填されるまでには平均2秒弱の時間を要す。し
たがつて、遊技部においてこの時間間隔以上で入
賞球が発生する場合には、賞球排出装置の動作時
間に余裕があるため問題がない。
しかしながら、最近は、遊技部における特定条
件の成立によつて短時間内に多数の打球が入賞可
能な状態に変化する変動入賞装置を備えたパチン
コ遊技機が開発されている。斯かるパチンコ遊技
機は、変動入賞装置が大型であり、しかも遊技部
の下部に配設されることが多いため、遊技盤の裏
側に大きく突出する変動入賞装置の後端部と入賞
球集合樋の下方に設けられる入賞球の案内棚との
間隔を広く採ることができない。
そのため、上記パチンコ遊技機において短時間
の内に多数の入賞球が発生し、入賞球制御器によ
り処理される入賞球の数よりも新たに発生する入
賞球の数が多くなると、入賞球集合樋の出口付近
で入賞球が渋滞し、渋滞した入賞球が案内棚と変
動入賞装置との間で詰つて賞品球の排出が停止し
たり、変動入賞装置が渋滞している入賞球によつ
て打球受入れ状態の変換を妨げられるなどのトラ
ブルが発生するという問題点があつた。
[考案の目的] この考案の目的は、遊技部に変動入賞装置を備
えたパチンコ遊技機において、遊技盤の後方へ突
出する変動入賞装置によつて狭められる遊技盤裏
側、案内棚上方の入賞球貯留空間での入賞球の玉
詰りを防止して、滞りなく賞品球の排出が行なわ
れるようにするとともに、渋滞した入賞球によつ
て変動入賞装置の正常な動作が妨げられるのを防
止できるようにすることにある。
[考案の概要] そのため、この考案は、変動入賞装置には、遊
技部における遊技態様と関連して開閉される開閉
扉と、その後方に配設され開閉扉が開いたときに
該開閉扉と共に入賞確率の高い入賞領域を形成す
る整理室を設けるとともに、上記変動入賞装置が
嵌装される遊技盤の取付孔の上下長さを上記変動
入賞装置の整理室の上下長さよりも大きく採つ
て、整理室の上端が取付孔の上縁に接触するよう
に上記変動入賞装置を取り付けて整理室下面と取
付孔下縁との間に空部を形成せしめ、さらに上記
整理室の球出口近傍には当該球出口より排出され
る入賞球を上記入賞球制御器とは逆の方向に誘導
する方向規制部を設け、上記変動入賞装置に入賞
した入賞球を、上記方向規制部により入賞球制御
器から遠ざかる方向へ誘導させてから上記整理室
下面と取付孔下縁との間に形成された上記空部に
貯留可能に構成することによつて、遊技盤の後方
へ突出する変動入賞装置によつて狭められる遊技
盤裏側、案内棚上方の空部を形成したことによる
入賞球貯留空間での入賞球の玉詰りを防止して、
滞りなく賞品球の排出が行なわれるようにすると
ともに、渋滞した入賞球によつて変動入賞装置の
正常な動作が妨げられるのを防止できるようにす
るという上記目的を達成するものである。
[実施例] 第1図は、本考案に係るパチンコ遊技機全体の
構成例を、また、第2図はその遊技領域の構成例
を示すもので、遊技盤1の前面には、下部の操作
ダイヤル2aにより駆動される打球発射装置2に
よつて発射された打球を遊技盤1の上方部まで案
内するガイドレール3が配設され、遊技盤1前面
のガイドレール3とガラス板とによつて囲まれた
空間に遊技領域が構成されている。そして、この
遊技領域の中央には、ゲーム装置としての可変表
示装置4が、またその下方には通常は遊技領域の
一部を成しているが、可変表示装置4における特
定態様の発生により入賞領域に変換する変動入賞
装置5が設けられている。
上記可変表示装置4の両側方には、それぞれ第
1の特定入賞口7が、また、上記可変表示装置4
と変動入賞装置5との間には第2の特定入賞口8
が設けてある。このうち第1の特定入賞口7は、
本実施例では、遊技盤1を貫通する凹部を有する
いわゆる飛込み型入賞装置からなり、その凹部を
もつて特定入賞口7としている。この貫通凹部の
開口すなわち遊技盤面と同一面に存する特定入賞
口7は、前面から見て、球の直径の約2倍程度の
径を有する半円筒状をなすように形成されてお
り、その底部の奥には入賞球の導出穴(図示せ
ず)が設けてある。第2の特定入賞口8は遊技領
域内に上向きに開口した入賞チヤツカーと呼ばれ
る入賞具からなる。
可変表示装置4の上方には、いわゆる“天”
“天の左”“天の右”の3つの入賞口6a,6b,
6cが一体的に設けられている。本実施例では、
可変表示装置と一体的に設けてあるが、可変表示
装置の上方に別に設けてもよい。また、第1の特
定入賞口7の斜め下方外側には、それぞれチユー
リツプ式打球入賞装置9が配置されている。
また、遊技盤1の下部には、上方から落下して
くる途中で上記各入賞領域6a〜6c,7,8,
9等に入賞できなかつた打球を遊技盤の後方へ回
収するアウト口10が設けられている。さらに、
遊技盤1の表面の適宜位置には、上方より落下し
てくる打球の方向を無作為に変更させる多数の障
害釘11や打球の流下速度および方向を制御する
転動誘導部材12a〜12cが遊技領域の縦中心
線に対してほぼ対称的に設けられている。
このうち第1の転動誘導部材12aは、上記第
1特定入賞口7の斜め上方のこれよりもやや中央
よりに配設され、かつその上方に設けられた障害
釘からなる方向設定誘導部材13aの中心線より
も距離Aだけ外側に回転軸が配設されている。第
2の転動誘導部材12bは、第1特定入賞口7の
内側やや下方に配設され、第2の方向設定誘導部
材13bと可変表示装置4の肩部4aとの間隔の
中心線よりも距離Cだけ外側に回転軸が配設され
ている。これによつて、転動誘導部材12a,1
2bに向かつて流下した来た打球は、遊技盤の中
央へ向かつて流下し易くなるように方向が制御さ
れる。
また、可変表示装置4の肩部4aの終端は、第
2方向設定誘導部材13bの下端よりも距離Bだ
け高い位置になるようにされ、これによつて、第
2方向設定誘導部材13bおよび可変表示装置4
の肩部4aに沿つて流下して来た打球が、可変表
示装置4の交流面(後述)を通過して下方の第2
特定入賞口8や変動入賞装置5に飛び込み易くさ
れる。
上述の様に、方向設定誘導部材と転動誘導部材
の遊技領域内への取り付け位置関係により遊技球
の流路を中央に大きく開放構成し、遊技球の無駄
を無くすとともに、効率よく遊技球が中央による
ようになされている。
第2特定入賞口8と変動入賞装置5との間に
は、内部に2種類の入賞口を有する変動入賞装置
5に対応して、それらの入賞口に打球を振り分け
るとともに、変動入賞装置5内への入賞球のスピ
ードを軽減させる分配案内部材14が設けられて
いる。
遊技盤1の中心両側部の方向設定誘導部材13
cで上半分が囲まれた打球のほとんど通過しない
非遊技空間には、可変表示装置4の可変表示動作
停止により特定態様が発生したときなどに点滅あ
るいは点灯される照明手段25が設けられてい
る。また、遊技盤1の上部には、天の入賞口6a
〜6cやチユーリツプ式打球入賞装置9等の入賞
口へ打球が入賞したときに一時的に点灯される賞
球ランプ21や可変表示装置4の可変表示動作停
止により特定態様が発生したときなどに点灯ある
いは点滅されるターボランプ22、変動入賞装置
5が開状態にされたとき入賞した打球の個数を表
示するセグメント型表示器23および所定数の賞
品球がすべて払い出されたとき遊技の終了を報知
する完了ランプ24を備えた表示部材20が配設
されている。
なお、遊技盤1の一側(図では右側)の上記照
明手段25よりも外側には、前記ガイドレール3
と連続して円弧を形成するように弓形の球案内部
材15が固定され、この球案内部材15の上端に
は、高速で打ち込まれた打球の勢いを殺して遊技
領域内での暴動を抑える暴動阻止部材16が取り
付けられている。
さらに、上記構成の遊技盤1を保持するパチン
コ遊技機の保持枠100の上部には、打球発射装
置の操作ダイヤル2aを操作したときに点灯され
る発射装置駆動ランプ26が設けられている。ま
た、保持枠100の下部に取り付けられた開閉パ
ネル101には、打球発射装置に供給される打球
を保留する供給皿102が取り付けられ、その下
方には供給皿から溢れた賞品球を貯留するための
受皿103が設けられている。上記保持枠100
の側部(図では左側)には、特定入賞口への入賞
によつて駆動された可変表示装置4を停止させる
ための可変表示停止手段30が設けられている。
上記のごとく構成されたパチンコ遊技機は、打
球発射装置によつて遊技領域内に打ち込まれた打
球が特定入賞口7または8に入賞すると、可変表
示装置4の表示手段が駆動され、4つの窓4bに
各々表示されている数字がそれぞれ変化される。
そして、遊技者が保持枠100に設けられている
可変表示停止手段30を押すことによつて可変表
示が停止され、そのとき表示されている数字の組
合せによつて特定態様が発生される。
特定態様が発生すると、変動入賞装置5が開状
態に変換されてそこへの入賞確率がゼロから非常
に高い状態に移行される。その結果、比較的短い
時間内に多数の入賞球が発生し、多くの賞品球が
遊技者に与えられるようになる。
第3図〜第12図には、前記変動入賞装置5の
詳細な実施例が示されている。
装置を遊技盤1に取り付けるための取付基板5
0の中央には、開閉可能な変動入賞装置受口51
を収納するため、横方向に細長い開口部50aが
形成されている。また、この開口部50aのすぐ
下には、窓部50bが形成されている。窓部50
bには、透明プレートによつて閉塞されるように
し、内部で玉詰まり等の異常が発生した場合、遊
技者に一見でわかるようになつている。一方、上
記開口部50a内には、両端に旋回範囲を規制す
るとともに、流下する打球をアウト口に導く傾斜
面を設けた扇状のサイドガイド51aを有するパ
ネル状の変動入賞装置受口51が、下端に設けら
れた旋回軸51b(第5図参照)によつて前後方
向に回動可能に取り付けられている。
また、変動入賞装置受口51の一側(第4図で
は右側)には、取付基板50の裏面に上記開口部
50aを覆うように取り付けられる裏板52に形
成された長孔52aに向かつて突出する作動片5
1cが形成されている。
取付基板50の前面の上記開口部50aおよび
窓部50b側方には、回動部材70および照明手
段53bを有する入賞装置53がそれぞれ分離可
能に装着されている。入賞装置53には、その上
端部に上向きに開口する一般入賞口53aが各々
設けられている。
上記取付基板50は、その周縁部に沿つて形成
された取付孔50cにネジ等を挿入して遊技盤1
にねじ込むことによつて取付けられる。
取付基板50の裏面には、第5図に示すよう
に、上記開口部50aおよび窓部50bの上縁お
よび左右両側縁に沿つて包囲枠54が一体に形成
され、この包囲枠54の後端に、開口部50aの
中心部に対応した開口部52bを有する裏板52
がネジ55によつて固定される。また、上記窓部
50bの下縁に沿つて、L字状の入賞球誘導部材
56a,56bが先端が互いに約球一つ分の間隔
を有するように固設されている。
そして、一方の入賞球誘導部56a先端に係合
凹部57aが形成され、また、他方の入賞球誘導
部材56bの真下に係合部57bが取付基板50
と一体に形成され、この係合部57bと係合凹部
57a内に、非接触型近接スイツチからなるカウ
ント検出器31が挿入され、その先端の検出部3
1aが上記誘導部材56aと56b先端の間隔内
に臨み、ここを通過する打球(入賞球)を検出で
きるように装着される。
上記のごとく包囲枠54の後端に裏板52を装
着することによつて開口部50aの後方に、包囲
枠54と一対の入賞球誘導部材56a,56bと
裏板52とで囲まれた整理室58が形成され、こ
の整理室58に入つた入賞球は後述ごとく、入賞
球誘導部材56a,56bの作用によつて整列さ
れ、一個ずつカウント検出器31の検出部31a
に流下させられる。取付基板50の裏面の下部に
は、上記検出部31aを通過した入賞球を一側方
(図では右側)ヘ誘導せしめる円弧状の方向規制
部50dが形成されている。
上記包囲枠54の両側部には、取付基板50の
前面の一対の入賞装置53に対応して、その入賞
口53aより入賞した打球を遊技盤の後方へ誘導
する入賞球誘導樋54aがそれぞれ形成されてい
る。入賞球誘導樋54aの底部には。流下して来
た入賞球を速やかに方向転換させる案内部材54
bが形成されている。
また、取付基板前面の一対の入賞装置53の照
明手段53bに対応して取付基板50には、貫通
孔50eがそれぞれ形成され、この貫通孔50e
には、照明ランプ28が挿入され、このランプの
ソケツトを保持する基板28aに設けられた止着
穴28bにネジ28cを挿通して、取付基板50
裏面のボス部50fにねじ込むことによつて固定
される。
上記裏板52の前面には、その中央に形成され
た開口部52bの両側縁に一対の案内板52cが
形成され、この案内板52cによつて包囲枠54
の内側の整理室58の上部が特定入賞領域と一般
入賞領域とに分離されている。そして、上記裏板
52の背面の開口部52bの上端に沿つて形成さ
れた支持突起52dに、ピン59によつて上端を
支持された感知片60が開口部52b内に回動自
在に垂下され、特定入賞領域内に突出するように
付勢される。これによつて、特定入賞領域に入賞
した打球は、一対の案内板52cに案内されて後
方の開口部52bから前方へ突出している上記感
知片60を後方へ回動させてから下方のカウント
検出器31へ向かつて流下し、ここで一般入賞領
域へ入賞した打球とともに一個宛検出され計数さ
れる。
上記感知片60は、裏板52の背面に固着され
た支持台61に装着されるマイクロスイツチのよ
うな特定条件構成検出器32の弾性力を有するア
クチユエータ32aによつて、開口部52bより
前方へ突出するように付勢されている。そのた
め、特別入賞領域に入賞した打球がその重量で感
知片60を後方へ押圧すると、アクチユエータ3
2aが作動して特定条件構成検出器32が検出信
号を発生し、特定条件が成立する。
上記アクチユエータ32aは、感知片60の背
面に膨出された押圧部60aに当接するように位
置決めされる。感知片60aの上端には、上記ピ
ン59が挿通されるピン孔60bと回動範囲を規
制すべく後方へ突出してストツパ部60cが形成
される。
上記支持突起52dに係合された感知片60の
支持ピン59は、回動規制部62aを有する押え
部材62を支持突起52dに固定することによつ
て抜止めされる。また、この押え部材62の一側
のスリツト部62bに挿入された特定条件構成表
示部29が上記開口部52b内に臨むように配置
される。そして、入賞球が感知片60を押圧した
ときに特定条件構成検出器32によつて発生され
る検出信号によつて特定条件構成表示部29が点
灯されるようになつている。これによつて遊技者
は後述の継続権利が付与される特定条件が成立し
たことを知ることができる。
上記特定条件構成表示部29は、押え部材62
に設けられたボス部62cに固定される保護部材
63によつて保持され、かつ入賞球によつて破損
されないように保護されている。
さらに、上記裏板52の背面の前記長孔52a
の両側には一対のボス部52fが形成され、この
ボス部52fに固定された取付け片64によつて
支軸65aを軸着され、上下回動可能に支持され
た「へ」字状をした伝達部材65が、上記長孔5
2aより前方へ突出されている。この伝達部材6
5の先端は、前記変動入賞装置受口51の背面側
部の作動片51cの後端上面に当接されるように
なつている。そして、伝達部材65の上端に対向
して第6図に示すように、ソレノイドからなる駆
動源66のプランジヤ66a先端が当接される。
従つて、駆動源66の復帰バネ66bによつてプ
ランジヤ66aが押し下げられると、伝達部材6
5が下方へ押圧されるため、すべり込みながら作
動片51cを押し下げて変動入賞装置受口51を
回動させて開口部50aを閉塞させる。しかし
て、駆動源66が可変表示装置4における特定態
様の発生によつて駆動されると、プランジヤ66
aが上昇されるため、伝達部材65の押圧力が解
除され、特別変動入賞装置受口51がその自重で
前方へ倒れて開口部50aが大きく開かれるよう
になる。
第9および第10図には、前記案内板52cと
入賞球誘導部材56a,56bのより詳細な構成
例が示されている。このうち、第9図は遊技盤の
前面から透視的に見た状態を、また第10図は遊
技盤の後方から見た状態を示す。
包囲枠54と入賞球誘導部材56a,56bと
裏板52で囲まれた整理室58の中央に位置する
ように、上記裏板52の前面に設けられた一対の
案内板52cは、お互いに間隔が打球Bの径の2
倍以上の距離を有するように配設されている。こ
れによつて、案内板52c1と52c2とで分離され
た特定入賞領域には、同時に2つの打球が入賞可
能になる。しかして、このうち図中右側の案内板
52c1の内壁に、上面がゆるやかに内側に向つて
下り傾斜した段差52c′が形成され、また他方
(左側)の案内板52c2の内壁には、上記段差5
2c′よりも低い位置に段差52c″が形成されてい
る。
しかも、開口部50aに臨んだ感知片60の前
面は、第8図に示すように、低い位置に段差52
c″を有する案内板52c2に近い側の左半分の方が
低くなるように段差60dが形成されている。そ
のため、同時に2つの打球が案内板52c間に入
ると、案内板内壁の段差52c′,52c″と感知片
前面の段差60dとの相互作用によつて同図に破
線B1,B2で示すように、段差の低い側(左側)
の打球B1の方が他球の打球B2よりも低くかつ後
方に位置されるので、打球B1,B2の順序で感知
片60を押圧しながら落下する。
これによつて、同時もしくは連続して発生した
入賞球を停滞(玉詰まり)させることなく順番に
流下せしめ、かつ感知片60の背後の検出器32
によつて確実に検出することができるようにな
る。案内板52c間を通過した入賞球は、整理室
58の下部の一対の入賞球誘導部材56a,56
bの間隔内に向かつてまつすぐ落下し、カウント
検出器31によつて検出される。
一方、上記一対の入賞球誘導部材56a,56
bは、第10図に示すように、56aの先端の方
が56bの先端よりも高さh(4〜6mm)だけ低
くなるように配設され、しかも、入賞球誘導部材
56aの傾斜角β(14〜16°)の方が56bの傾斜
角α(5〜6°)よりも大きくなるように形成され
ている。これによつて、入賞球誘導部材56a上
に落下した入賞球の流下速度が入賞球誘導部材5
6b上に落下した入賞球の流下速度よりも速くな
るようにされる。さらに、両方の入賞球誘導部材
56aと56bの先端の間隔lは、打球Bの径よ
りも少し(約2割)だけ広くなるように配設され
ている。
そのため、2つの入賞球B1′,B2′が同時に間
隔lに流下して来た場合、平均して入賞球B1
方が衝撃力(運動エネルギ)は大きく、しかも同
図に示すごとく重心も入賞球B1の方が低い。そ
の結果、入賞球B1′の方がB2′に優先して間隔l
を通過することになる。
従つて、同時もしくは連続して入賞球が発生
し、入賞球誘導部材56a,56b上を左右から
同時に入賞球が流下して来たとしても、玉詰まり
を起こすことなく分離されて順番に流下し、カウ
ント検出器31によつて確実に検出されるように
なる。
第11図および第12図には、上記変動入賞装
置5の取付基板50の前面両側部に装着された前
記入賞装置53の構成例が示されている。
すなわち、取付基板50の開口部50aおよび
窓部50bと貫通孔50eとの間には、入賞装置
53の上端の入賞口53aより入賞した打球を遊
技盤後方へ導出させる導出孔50gが形成され、
この導出孔50gの近傍に突設された一対のボス
部50hに、入賞装置53を構成する半透明部材
からなるレンズ部53cが、取付基板50の後方
から上記貫通孔50eに挿通された照明部材28
を覆うようにして取り付けられる。
レンズ部53cは、上端の入賞口53aと連続
して形成された収納凹部53dを有し、この収納
凹部53d内には風車状の回動部材70が収納さ
れるようになつている。この回動部材70は、上
記レンズ部53cの前面に接合される略F字状の
装飾部材71に植設された支持軸72によつて回
動自在に保持される。さらに、上記導出孔50g
の下端に対応して、レンズ部53cの内面には、
入賞球誘導路53iが形成されている。従つて、
入賞口53aよりレンズ部53c内に進入した打
球は、この回動部材70を回転させてから入賞球
誘導路53iに沿つて流下し、導出孔50gより
取付基板裏面の前記入賞球誘導樋54a内に進入
し、遊技盤の後方へ誘導される。
上記回動部材70の表面には、装飾的な意匠が
施されており、回動部材70が入賞球によつて回
転されるたびに装飾効果を高めることができる。
また、回動部材70が回動することにより収納凹
部53d内に空気の流れが生じるので、レンズ部
53c内に取り付けられている照明部材28より
発生する熱の放熱効果を促進させることができ
る。
さらに、レンズ部53c上端内側の第7図にお
いて符号Aで示す箇所には、内側に向かつて下り
傾斜となるテーパ53eが、また、変動入賞装置
受口51のサイドガイド51aの上端には、上記
テーパ53eに連続するように傾斜面51cが形
成されている。これによつて、閉状態の変動入賞
装置50に向かつて流下して来た打球をアウト口
10の方向へ流下させることができる。
また、変動入賞装置受口51が開いている状態
でも、テーパ53eが流下して来る打球を開口部
50aの内側に向かつて速やかに流下せしめるよ
うに作用する。
第13図には、前記構成の可変表示装置4や変
動入賞装置5が取り付けられる裏機構全体の構成
の一例が示されている。すなわち、裏機構板11
0は、例えば透明なプラスチツク板等で形成さ
れ、前面枠裏側又は遊技盤収納部材に開閉自在に
取り付けられている。また、遊技盤裏面には一定
の間隔(少なくとも玉1ケ分)をおいて集合樋1
11が取り付けられている。該集合樋111は、
裏機構板110に設けられた開口部110aに臨
むようになされている。この集合樋111の下部
に対応する位置には、裏機構板110に設けられ
た案内棚111aと入賞球制御器112が設けら
れている。
案内棚111aは、遊技盤1の裏側に導かれる
入賞球を回収するもので、入賞球が流下すること
ができる程度の前後幅(間隔)を有し、左右幅は
遊技盤に対応して広くされ、且つ中央に向つて僅
かに下り傾斜している。そして案内棚下端開口部
には、回収した入賞球を1個宛受け入れて流下さ
せる入賞球制御器112が遊技盤の一側方(図で
は左側)に偏位して配設され、該開口部の下方に
は、入賞球制御器112から流下した入賞球を下
方の作動レバー113の一端に案内する作動樋1
14の入口が開口されている。
したがつて、遊技盤内に打ち込まれた打球が遊
技部内を流下する途中でいずれかの入賞口に入る
と、該打球は遊技盤1の裏側に導出され、案内棚
111aによつて入賞球として回収される。そし
て、該入賞球が案内棚111a下端の開口部から
入賞球制御器112内に流入すると、該入賞球制
御器112が入賞球の自重によつて傾動し、入賞
球を作動樋114に流下させて停止する。このと
き、入賞球制御器112には入賞球が一個だけ流
入され、他の入賞球は案内棚111a上で待機さ
せられる。
入賞球制御器112から一個宛流下した入賞球
は、裏機構板のベース板を貫通して作動レバー1
13の一端の球載部上に載る。入賞球が球載部上
に載ると球の自重により作動レバー113が傾動
し、連動杆115等を介して上方の賞球排出装置
116が作動される。
一方、裏機構板110の上部には、賞品球を貯
留するための賞球タンク117が設けられ、該賞
球タンク117の底部に開設した球導出口118
の下方には、例えば球を二列に整列しながら誘導
するU字状の誘導樋119の入口が対向され、該
誘導樋119の他端が上記賞球排出装置116に
連通されている。
そして、誘導樋119の入口付近の底部には、
自由端が上流側に、また枢着端が下流側に位置す
るように踏板レバー120が枢着されていると共
に、該踏板レバー120に対向して球不足検出器
121が設けられている。したがつて、賞球タン
ク117内の球が不足すると踏板レバー120が
上昇して遊技盤前面の前記開閉パネル内に設けら
れた打止装置(図示省略)が作動されると共に、
球不足検出器121がオン状態になる。すると、
パチンコ遊技機前面の前記完了ランプ24が点灯
されて遊技者に打止状態を報知すると共に、管理
室に打止信号が伝送される。
賞球排出装置116は、打球が入賞口に入つて
入賞態様を形成した場合に作動してパチンコ遊技
機前面の供給皿102又は、受皿103に該入賞
態様に対応する数の賞品球を排出するもので、一
定数の球を内部に収納することができるケースが
裏機構の裏面に傾動可能に枢着され、一側が誘導
樋119の出口に臨み、他側が賞球導出路122
の入口に臨み、かつ作動杆123を介して前記連
動杆115に接続されている。
賞球導出路122は、上記賞球排出装置116
が排出した賞品球を供給皿102又は受皿103
に案内するもので、その途中には流下する賞品球
によつて前記入賞球制御器112を復帰させて案
内棚111aに連通させるための踏板124が傾
動可能に軸着され、かつ前方に向けて屈曲した屈
曲部には賞球排出効果音を発生するベル125が
設けられ、さらに遊技盤1を貫通して前向きに開
口する賞球連通路126を介して供給皿102に
連通されている。また、該賞球導出路122の屈
曲部の上流側底面には、そこから分岐して延設さ
れたオーバーフロー樋127の出口が、前記受皿
103に連通された案内樋128の入口に対向さ
れている。
したがつて、賞球タンク117内に予備球が充
分に貯留されていると、予備球が導出口118か
ら誘導樋119内に流下し、その流下途中で整列
されて賞球排出装置116に流入する。賞球排出
装置116内に流入した球の最先は、賞球排出装
置の出口に位置するストツパ129に当つて停止
し、該賞球排出装置116には一定数(例えば13
個)の球が待機する。そして入賞球が発生し、誘
導されてきた入賞球の自重により前記作動レバー
113が傾動されると、賞球排出装置116内の
最先の球がストツパ129から外れるので、樋内
で停止していた球が賞品球として賞球導出路12
2内に流下する。
賞球導出路122内に流下した賞品球は、流下
する途中で踏板124を流下勢(慣性力)によつ
て押圧することにより入賞球制御器112を復帰
させ、その後ベル125に当つて賞球排出効果音
を発生し、賞球連通路126から供給皿102に
流出する。なお、供給皿102に球が充満する
と、賞球排出装置116から流下して来た賞品球
はオーバーフロー樋127内に流入し、案内樋1
28を介して受皿103に排出される。
又、賞球導出路122の後側には、制御装置を
載せた制御基板130が着脱可能に取り付けられ
ている。また、この制御基板130と前述の各入
賞検出器31,32等とを接続する中継基板14
0が、制御基板130と反対の側であり、前記集
合樋111に着脱可能に取り付けられている。さ
らに、案内樋128の下方には、スピーカー10
6が着脱可能に取り付けられている。
第14図は、遊技盤1の裏面に可変表示装置4
および変動入賞装置5を取り付けた状態を示すも
ので、これらは最終的に集合樋111によつて覆
われる。集合樋111は、入賞球を遊技盤1の裏
面に沿つて流下させて集めるもので、遊技盤の裏
面と少なくとも玉一個分の間隔を有し、かつ左右
両端には側壁が形成されている。
図中、斜線(ハツチング)で示されている部分
1A〜1Mは、遊技盤1を貫通するように形成さ
れた貫通孔である。このうち貫通孔1A〜1C
は、遊技盤1の前面に設けられた天入賞口6a〜
6cに対応して設けられた入賞球の玉出口であ
り、貫通孔1D,1Eは第1特定入賞口7に、ま
た貫通孔1Fは第2特定入賞口8に、さらに、貫
通孔1G,1Hはチユーリツプ式入賞装置9に
各々対応して設けられた玉出口である。
貫通孔1Iは、アウト穴10を構成する玉出口
であり、また貫通孔1Jと1Kは、賞球ランプ2
1と完了ランプ24を取り付けるために設けられ
た取付孔である。
比較的面積の大きな貫通孔1Lと1Mは、それ
ぞれ可変表示装置4および変動入賞装置5を取り
付けるために設けられた取付孔である。
そして、遊技盤1の裏面には、玉出口1A〜1
Cにより流出した入賞球を集合樋111の側方へ
誘導する一対の入賞球導出樋81a,81bが配
設されている。また、第1特定入賞口7に対応し
てそれぞれ遊技盤の裏面には、入賞球導出樋83
と84が配設されている。このうち、左側の導出
樋83の途中には、第15図に拡大して示すよう
に、外壁に設けられた止着部83aにネジ85に
よつてL字状の固定部材84が取り付けられるよ
うになつており、この固定部材84に植設された
一対の係合片84aに検出器33の係合孔33a
を挿入させ、かつ先端の検出部33bを導出樋8
3の内壁に設けられた一対の受片83bに沿つて
挿入させることによつて特定入賞検出器33が固
定される。
他方の導出樋84により誘導された入賞球は、
第2特定入賞口8の玉出口1Fに対応してそこか
ら流出する入賞球を一側方へ誘導すべく設けられ
た制御板86上に流下されるようになつている。
この制御板86の一側に設けられた垂下部86a
の途中には、第2の特定入賞検出器34が取り付
けられ、玉出口1Eおよび1Fから流出した入賞
球を検出するようになつている。上記制御板86
は、特に限定されるものではないが、この実施例
では変動入賞装置5の背部に取り付けられるとと
もに、この制御板86の上記垂下部86aと反対
側の一側に駆動源取付部86bが形成され、そこ
に変動入賞装置5の駆動源66が固定されるよう
になつているので、組み付け工程において簡単に
取り付けることができる。
第16図は、上記変動入賞装置5および制御板
86の遊技盤1への取付け方法を示す。
すなわち、組立終了後の変動入賞装置5は、遊
技盤1の前方から取付孔1Mに挿入され、取付基
板50が遊技盤の表面に接合された状態で固定さ
れているとともに、このとき遊技盤1の背面に露
出した裏板52に設けられている位置規制部52
gに遊技盤後方から制御板86の位置規制部86
cを係合させることによつて簡単にしかも定位置
に確実に取り付けられる。このとき、制御板86
に保持された駆動源(ソレノイド)66のプラン
ジヤ66aの先端が、変動入賞装置5の裏板52
より臨んでいる伝達部材65の上端に当接するよ
うに自動的に位置決めされる。
上述の様に、遊技盤を挟み込むように一体的に
変動入賞装置と制御板86を組み付けることによ
り、それぞれの強度を高めるとともに、作業性の
軽減をはかることができる。
第17図および第18図は、上記変動入賞装置
5において短時間の内に多量に発生し、遊技盤の
後方へ回収される入賞球を有効に貯留し、かつ玉
詰まりを生じることなく処理すべく、変動入賞装
置5の真下に設けられる入賞球貯留処理構造の一
例を示す。
変動入賞装置5が挿入される取付孔1Mは、そ
の高さすなわち上下長さが変動入賞装置の整理室
58を構成する部分の高さよりも充分高くなるよ
うに形成し、この取付孔1Mの下縁には、合板か
らなる遊技盤1の裏面を削つて窪部1mを形成す
るとともに、この窪部1m内には、上端折曲片部
88aが遊技盤裏面の案内棚111a(第13図
および第18図参照)および後方(図の手前側)
に向かつて下り傾斜するように形成された縁被覆
部材88を嵌装し、止着部88b,88cにて遊
技盤1の裏面に固定する。上端折曲片88aの端
部の弾性片88dは、取付孔1Mの下縁傾斜部1
Maに密着させる。また、縁被覆部材88の下端
には、窪部1mの下縁1maに密着される誘導片
部88eを形成し、この誘導片部88eの端部
(図では左側)は先端に向かつてしだいに幅が細
くなる先細り形状にしてある。誘導片部88eの
先端には、玉ならし部88fが形成されている。
この玉ならし部88fの上端には、後方(図では
手前)に向かつて下り傾斜となるテーパ88gが
形成されている。
上記縁被覆部材88によつて、窪部1m内に流
下して来た入賞球の流れを円滑にすることができ
るとともに、窪部1m内に一時的に入賞球を貯留
できるため、変動入賞装置5から案内棚111a
までの距離が充分に確保できない場合にも、入賞
球の有効貯留空間を広げることができる。
すなわち、この実施例によると、第18図に示
すように変動入賞装置5裏面の包囲枠54および
入賞球誘導片56a,56bと上記縁被覆部材8
8との間に、比較的広い第1貯留部89aと第2
貯留部89bが形成される。そのため、変動入賞
装置5等で多量に発生した入賞球が、案内棚11
1aの出口付近から上流側に向かつて渋滞し始
め、その渋滞した入賞球のレベルが取付孔1Mの
下縁よりも上昇すると、これらの入賞球は上記貯
留部89a,89b内に一時的に貯留される。そ
して、入賞球の発生が減少して入賞球制御器11
2による入賞球の処理が進むと、渋滞中の入賞球
の量が減少するため、貯留部89a,89b内の
入賞球は案内棚111aに向かつて流下する。
このとき、縁被覆部材88の上端折曲片88a
の傾斜と玉ならし部88f上端のテーパによつて
玉詰まりを起こすことなく、速やかに滞留してい
た入賞球を案内棚111aに流下せしめることが
できる。
しかも、前記実施例の変動入賞装置5の裏面下
部には、方向規制片50dが設けられ、変動入賞
装置5へ入賞した打球はすべてこの方向規制片5
0dを通過して遊技盤の側方すなわち第1貯留部
89aに向かつて流出させられる。そのため、変
動入賞装置5の出口(検出器31)付近で入賞球
が渋滞するのが防止され、これによつて変動入賞
装置受口51の閉動作が妨げられるおそれがなく
なる。また、入賞球が一旦入賞球制御器112と
逆の方向に誘導されるため、変動入賞装置5が開
いて短時間の内に入賞球が多量に発生しても、そ
れらは先ず第1貯留部89aに貯留され、第1貯
留部89aが一杯になると、その玉圧力によつて
第2貯留部89bの側へ押し出されてそこに貯留
される。
その結果、変動入賞装置5と案内棚111aと
の間隔が狭い場合にも、入賞球が貯留部89aか
ら89bに亘つて広く貯留されるので、案内棚1
11aの終端付近で入賞球が玉詰りを起こすのも
防止される。
[効果] 以上説明したごとく、この考案は、遊技部に変
動入賞装置を備えたパチンコ遊技機において、変
動入賞装置には、遊技部における遊技態様と関連
して開閉される開閉扉と、その後方に配設され開
閉扉が開いたときに該開閉扉と共に入賞確率の高
い入賞領域を形成する整理室を設けるとともに、
上記変動入賞装置が嵌装される遊技盤の取付孔の
上下長さを上記変動入賞装置の整理室の上下長さ
よりも大きく採つて、整理室の上端が取付孔の上
縁に接触するように上記変動入賞装置を取り付け
て整理室下面と取付孔下縁との間に空部を形成せ
しめ、さらに上記整理室の球出口近傍には当該球
出口より排出される入賞球を上記入賞球制御器と
は逆の方向に誘導する方向規制部を設け、上記変
動入賞装置に入賞した入賞球を、上記方向規制部
により入賞球制御器から遠ざかる方向へ誘導させ
てから上記整理室下面と取付孔下縁との間に形成
された上記空部に貯留可能に構成したので、変動
入賞装置の開閉扉が開いて短時間の内に入賞球が
多量に発生しても、その入賞球は方向規制部によ
つて一旦入賞球制御器とは逆の方向へ誘導される
ため、入賞球案内棚の上方の空部に広く分散して
貯留されるとともに、変動入賞装置下端と案内棚
との間隔が狭くても、空部を形成したことにより
入賞球貯留空間が広くされるため、遊技盤の後方
へ突出する変動入賞装置によつて狭められる遊技
盤裏側、案内棚上方の入賞球貯留空間での入賞球
の玉詰りが防止され、滞りなく賞品球の排出が行
なえるようになるとともに、渋滞した入賞球によ
つて変動入賞装置の正常な動作が妨げられるのが
防止されるという効果がある。
しかも、上記方向規制部は入賞球の鉛直方向の
流下速度を水平方向の移動速度に変換させる作用
をなすため、より入賞球を入賞球制御器から遠ざ
かる方向へ誘導させて充分に横方向に拡がつて貯
留させることができ、その分変動入賞装置に干渉
しないで貯留される球の量を多くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るパチンコ遊技機の一実
施例を示す正面図、第2図は、その遊技盤の一実
施例を示す正面図、第3図は変動入賞装置の一実
施例を示す斜視図、第4図は、その変動入賞装置
の開状態を示す斜視図、第5図は、その変動入賞
装置の分解斜視図、第6図は、同じく変動入賞装
置の取付け状態での断面側面図、第7図は変動入
賞装置の正面図、第8図は、変動入賞装置内に設
けられる感知片の拡大側面図、第9図は、変動入
賞装置内の整理室の作用を示す説明図、第10図
は、変動入賞装置における入賞球誘導路の作用を
示す説明図、第11図は、変動入賞装置前面側部
に設けられた入賞装置の分解斜視図、第12図
は、その入賞装置の正面断面図、第13図は、パ
チンコ遊技機の裏機構盤の構成例を示す背面図、
第14図は、遊技盤裏面の構成例を示す背面説明
図、第15図は、第14図における鎖線Zで囲ま
れた部分の拡大斜視図、第16図は、遊技盤への
変動入賞装置とその駆動源の取付け方法を示す斜
視図、第17図は、遊技盤下部の変動入賞装置取
付孔の構造の一例を示す斜視図、第18図は、遊
技盤裏面の変動入賞装置近傍での入賞球の処理作
用を示す説明図である。 1……遊技盤、1M……取付孔、2……打球発
射装置、3……ガイドレール、4……可変表示装
置、5……変動入賞装置、7,8……入賞領域
(特定入賞口)、10……アウト口、20……表示
部材、30……可変表示停止手段、31……カウ
ント検出器、32……特定条件構成検出部、50
……取付け基板、50a……開口部、50d……
方向規制部、51……開閉扉(変動入賞装置受
口)、56a,56b……入賞球誘導部材、58
……整理室、89a,89b……貯留部、111
……入賞球集合樋、112……入賞球制御器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 遊技盤前面に、ガイドレールで囲まれ複数の入
    賞領域を有する遊技部が構成され、その遊技部内
    には変動入賞装置が配設されているとともに、該
    変動入賞装置および上記入賞領域に入賞した遊技
    球を遊技盤の後方に排出させ、その入賞球を遊技
    盤裏面の入賞球集合樋により集めて入賞球集合樋
    の一方に偏位に配置されている入賞球制御器によ
    り一個宛流下制御するようにされてなるパチンコ
    遊技機において、上記変動入賞装置には、遊技部
    における遊技態様と関連して開閉される開閉扉
    と、その後方に配設され開閉扉が開いたときに該
    開閉扉と共に入賞確率の高い入賞領域を形成する
    整理室を設けるとともに、上記変動入賞装置が嵌
    装される遊技盤の取付孔の上下長さを上記変動入
    賞装置の整理室の上下長さよりも大きく採つて、
    整理室の上端が取付孔の上縁に接触するように上
    記変動入賞装置を取り付けて整理室下面と取付孔
    下縁との間に空部を形成せしめ、さらに上記整理
    室の球出口近傍には当該球出口より排出される入
    賞球を上記入賞球制御器とは逆の方向に誘導する
    方向規制部を設け、上記変動入賞装置に入賞した
    入賞球を、上記方向規制部により入賞球制御器か
    ら遠ざかる方向へ誘導させてから上記整理室下面
    と取付孔下縁との間に形成された上記空部に貯留
    可能に構成したことを特徴とするパチンコ遊技
    機。
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