JPH11319265A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH11319265A
JPH11319265A JP13888198A JP13888198A JPH11319265A JP H11319265 A JPH11319265 A JP H11319265A JP 13888198 A JP13888198 A JP 13888198A JP 13888198 A JP13888198 A JP 13888198A JP H11319265 A JPH11319265 A JP H11319265A
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JP
Japan
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ball
game board
passage
prize ball
game
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Withdrawn
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JP13888198A
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English (en)
Inventor
Minoru Miwa
稔 三輪
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Aiwa Lite Corp
ITO SHOKAI KK
Original Assignee
Aiwa Lite Corp
ITO SHOKAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾球遊技機において、賞球排出のための通路
の点検等の作業を簡単にすること。 【解決手段】 賞球排出装置120に接続された賞球排
出通路180の一部となる鉛直通路108は透明プラス
チックの通路カバー156にて覆われ、分配室104は
透明プラスチックの通路カバー156にて覆われてい
る。賞球排出装置120からの遊技球は、賞球排出通路
180を通り分配室104の腕部104b内にある受球
部材160内に放出され、受球部材160から上皿出口
44を経て上皿40に排出される。賞球の排出経路が中
枠30前面側にあり、これを簡単に視認できるから賞球
の排出通路の点検等の作業は簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の弾
球遊技機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばパチンコ機やアレンジボー
ル式遊技機等の鋼製の遊技球を使用する弾球遊技機は、
外殻となると共に弾球遊技機を遊技機設置島(以下単に
島という)に取り付けるためにも使用される外枠、蝶番
を介して外枠に装着された前枠、賞球の通路等が設けら
れ、また賞球払出機構等が取付けられて遊技盤の裏側に
配される裏機構板、金枠を介して前枠に装着されたガラ
ス枠、上皿を有する皿扉、前枠に固定された下皿等が備
えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
弾球遊技機では、賞球の通路が裏機構板の背面側に配さ
れていたので、例えば賞球排出のための通路に玉詰まり
等の障害が発生した場合、その障害を特定するためには
裏機構板を含む機体全体を開ける必要があった。このよ
うな作業に際しては遊技者に一時的な退席を求めなけれ
ばならず、遊技の興趣を損なうことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段及び効果】上記課題を解決
するための請求項1記載の弾球遊技機は、矩形の外枠
と、遊技盤を保持すると共に自身は前記外枠に支持され
るプラスチック製の遊技盤保持枠と、前記遊技盤を覆う
透明板を保持し前記遊技盤保持枠の前面に開閉自在に装
着される窓部材と、遊技球を貯留する上皿を有し前記窓
部材の下方にて前記遊技盤保持枠に対して開閉自在な皿
扉と、前記遊技盤保持枠の背面側に装着されて入賞等の
成立に起因して賞球としての遊技球を排出する賞球払出
機構と、該賞球払出装置と前記上皿とを接続する賞球排
出通路とを備える弾球遊技機において、前記賞球排出通
路の一部は前記遊技盤保持枠の一部として形成され、該
賞球排出通路の前記遊技盤保持枠の一部となる部分に
は、前記遊技盤を迂回して前記遊技盤保持枠の背面側か
ら前面側に貫通する貫通部と、該貫通部の下流側に接続
され前記遊技盤の縦辺に沿って下降し、その前面側は透
明材で形成される縦誘導部とが含まれ、前記遊技盤に設
けられた入球口を通過して前記遊技盤の背面側から排出
される遊技球を回収する入賞球回収通路を前記遊技盤保
持枠の前面側に配すると共に、該入賞球回収通路の前面
の一部を透明材としたことを特徴とする。
【0005】上記の構成になる請求項1記載の弾球遊技
機では、賞球排出通路の一部は遊技盤保持枠の一部とし
て形成されており、しかも賞球排出通路の遊技盤保持枠
の一部となる部分には、遊技盤を迂回して遊技盤保持枠
の背面側から前面側に貫通する貫通部と、貫通部の下流
側に接続され遊技盤の縦辺に沿って下降し、その前面側
は透明材で形成される縦誘導部とが含まれているので、
例えば窓部材を開くだけで賞球排出通路の内部を見るこ
とができる。したがって、この部分に玉詰まりなどがあ
った場合には、機体全体を開かなくとも簡単に障害を発
見できると共に、例えば透明材につつき穴やつつき溝な
どを設けておけばこれらを介して容易に障害を除去でき
る。
【0006】また、遊技盤に設けられた入球口を通過し
て遊技盤の背面側から排出される遊技球を回収する入賞
球回収通路を遊技盤保持枠の前面側に配すると共に、入
賞球回収通路の前面の一部を透明材としたことにより、
入賞球回収通路の内部を収納枠の前面側から視認でき
る。このため、例えば皿扉を開くだけで入賞球回収通路
の内部を見ることができ、この部分に玉詰まりなどがあ
った場合には、機体全体を開かなくとも簡単に障害を発
見できるし、透明材のつつき穴やつつき溝などを介して
容易に障害を除去できる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な一実施例に
より発明の実施の形態を説明する。
【0008】
【実施例】図1は本発明の弾球遊技機としてのパチンコ
機10の正面図である。この図1に示すように、パチン
コ機10は、可変図柄表示装置12、可変図柄表示装置
12を始動させる始動入賞口14、大当たり時に開放さ
れる大入賞口16、普通入賞口18、風車20、アウト
球を排出するためのアウト穴21等を有する周知の遊技
盤22を備えている。遊技盤22の前面側は、ほぼ全体
がプラスチック製で本発明の窓部材に該当するガラス枠
24に保持される二重のガラス板26で覆われており、
遊技盤22とガラス板26との間に遊技領域28が形成
されている。また、ガラス枠24は、全体がプラスチッ
ク製で本発明の遊技盤保持枠に該当する中枠30に開閉
自在に装着されており、中枠30の上部にはいわゆる大
当り状態が発生した際に点灯する大当りランプ32が組
み付けられている。また、中枠30は、上辺34aが木
製で他の3辺がプラスチック製の外枠34にヒンジ3
6、36を介して開閉自在に取り付けられており、錠3
8を操作することにより、ヒンジ36、36を軸として
開閉可能である。
【0009】中枠30には、ガラス枠24の下方に、上
皿40を有する皿扉42がヒンジ(図示略)を介して開
閉自在に装着されている。上皿40には、パチンコ機1
0内部から排出される遊技球の出口となる上皿出口44
が開口している。この皿扉42は、通常の使用時には右
裏側にてロックされて閉状態に保持され、併せてガラス
枠24によって上辺部分を押さえられ開放を防止されて
いる。したがって、皿扉42を開くには、ガラス枠24
を開放し、さらに右裏側のロックを解除する必要があ
る。
【0010】また、図1および細部を省略した中枠30
の斜視図である図2に示すように、中枠30には、皿扉
42(図2には示さない)の下方に下皿46を有する下
皿部材48が固着されており、下皿46には、パチンコ
機10内部から排出される遊技球の出口となる下皿出口
50が開口している。
【0011】図1に示すように、この下皿46の底部に
は、スライド板52が設けられており、スライド板52
をスライドさせて排出穴(図示略)を開放して遊技球を
排出できる。下皿部材48には複数の小孔からなるスピ
ーカ面54が設けられており、スピーカ面54の裏側に
は遊技状態に応じて音声を発するスピーカ136(図1
には示さない、図10参照)が装着されている。
【0012】さらに図1および図2に示すように、下皿
部材48には、上皿40から供給される遊技球を遊技領
域28に発射するための発射ソレノイド96(図1、図
2には示さない、図5参照)を操作する発射ハンドル5
6が設置されている。次に、中枠30の構造について説
明する。
【0013】図2、図3および図10に示すように、中
枠30の中央部には、ほぼ矩形の窓58が設けられてお
り、図2および図3に示すようにこの窓58の外周に沿
って内枠部60が設けられている。また、図2、図3お
よび図10に示すように、中枠30の上辺に沿って、中
枠30と一体成形された賞球タンク62が設けられてお
り、賞球タンク62には、図示しない島からの遊技球供
給路を介して賞球用の遊技球が供給される構造である。
さらに、図2ないし図6に示すように、中枠30には、
図1に示されるガラス枠24および皿扉42を収容、保
持するための外枠部64が形成されている。この外枠部
64の下辺は中央へ向かう傾斜面66、68が形成され
ており、両傾斜面66、68の中間には下皿出口50
(図1、図2、図6参照)に連通する下皿誘導路70が
設けられている。
【0014】図3に示すように、内枠部60の左側縁部
60aには、かまぼこ状の突起72、72が設けられて
いる。また図示をしないが、左側縁部60aに対向して
いる右側縁部60bにも、突起72、72と同様の突起
が設けられている。図3ないし図7に示すように、窓5
8と左側縁部60aとの間には段差74が設けられ、図
4および図7に示すように、窓58と右側縁部60bと
の間には段差74と同様の段差76が設けられている。
【0015】図3ないし図7に示すように、窓58の下
辺58aの前面側には、下辺58aに対してほぼ直交す
る前壁78が設けられている。図3、図5および図7に
示すように、前壁78には、左側縁部60a側から右側
縁部60b側に向かって傾斜する第1傾斜部80および
第1傾斜部80とは逆に傾斜する第2傾斜部82が設け
られている。第1傾斜部80の下曲面80aと第2傾斜
部82との間には、遊技球が通過可能な集合通路84が
形成されており、この集合通路84の下方には、図7に
示されるように入賞球計数装置86を収容するための収
容室88が形成されている。
【0016】図9に示すように、入賞球計数装置86
は、集合通路84側に開口する入口201を有する筒状
の上端部203および同様に筒状の下端部205を側壁
部207で連結した形状の球通路208を備えている。
また側壁部207の中央部には相対向する1組の開口2
09、211が設けられ、これらの開口209、211
にわたって近接スイッチ213が設置されている。また
球通路208内には、上端部203にて軸支された一対
の板部215、217、板部215、217の先端に設
けられた球受部219とからなる揺動部材221が設置
されている。この揺動部材221は、楔部材223を介
して接続されているソレノイド225によって駆動され
て、球通路208内で揺動可能である。楔部材223に
は、ソレノイド225を復帰させるためのばね227が
装着されている。
【0017】こうした構成により、集合通路84から入
賞球計数装置86へ導かれた遊技球は、球通路208内
を落下して球受部219にて一旦停止される。ここで近
接スイッチ213はオンとなる。近接スイッチ213の
信号は、例えば主制御基板134に入力されて、賞球払
出装置120を稼動させる等、所定の制御操作に使用さ
れる。次に、ソレノイド225の作動によって揺動部材
221が矢印B方向に揺動させられると、遊技球は球受
部219と球通路208との間に形成される空隙を通過
して落下する。この際、次に続く遊技球があれば、この
遊技球は楔部材223によって落下を阻止される。さら
にソレノイド225の復帰に伴って楔部材223が後退
すると、この遊技球は落下して球受部219上で停止
し、上述のように近接スイッチ213が作動する。この
ようにして、入賞した遊技球は正確に1球づつ計数され
て排出される。
【0018】図3、図5および図7に示すように、入賞
球計数装置86が配されている収容室88の下方には、
回収口89が開口しており、この回収口89は、島に設
置されている回収路(図示略)に接続される。このた
め、入賞球計数装置86で計数された遊技球は島へと回
収されることになる。
【0019】第2傾斜部82の下方はさらに前方に突出
してレール取付部90となっており、図3および図5に
示すように、レール取付部90の一部は凹陥部92が設
けられている。図4および図5に示すように、レール取
付部90には発射レール94が取り付けられ、図5に示
すように、凹陥部92には、発射レール94の端部に載
置された遊技球を打撃するための発射ソレノイド96が
装着される。図4および図5に示すように、この発射ソ
レノイド96はカバーボックス98にて覆われる。
【0020】また、レール取付部90と収容室88との
間には、図3、図5、図7および図8に示されるアウト
球排出路100が設けられている。このアウト球排出路
100には、図8に示されるように近接スイッチ102
が設置されており、この近接スイッチ102の出力信号
によりアウト球排出路100を通過する遊技球を計数す
ることができる。また、アウト球排出路100の出口側
は回収口89の上方に開口しており、アウト球排出路1
00を通過した遊技球は、回収口89から回収路へと排
出されることになる。
【0021】このように、このパチンコ機10では、近
接スイッチ102をアウト球排出路100に設置してい
る。従来、アウト球をカウントするための近接スイッチ
等のセンサ類は、島に設置された回収路に設けられてい
たが、このパチンコ機10によれば、そのようなセンサ
類を回収路に設置する必要はなくなる。また、従来、こ
のようなセンサ類でアウト球を正確に検出するために、
島とパチンコ機との接続構造や回収路の構造、寸法など
に様々な制限を受けていたが、このパチンコ機10によ
れば、かかる制限を受けないので、回収路自体の構造お
よび島の構造等の自由度が向上すると共に、これらの構
造の簡素化が可能となる。
【0022】図8に示すように、アウト球排出路100
の上方には、アウト球排出路100とアウト球落下口1
40(図4、図5参照)とを接続する接続部材101
a、101bが配されている。これら接続部材101
a、101bは、図5に示される労に仕切り板152と
一体に成形されて配されており、遊技盤22のアウト穴
21からアウト球落下口140へ流出した遊技球を上述
のアウト球排出路100へと導くことができる。
【0023】一方、図3、図5、図6および図8に示す
ように、収容室88を挟んでアウト球排出路100と反
対側に、脚部104aと腕部104bとからなる倒立L
字状の分配室104が設けられている。この分配室10
4下方から側方にかけて、L字状の溝として回収口89
に接続された玉抜き通路106が設けられている。この
玉抜き通路106に連通する鉛直通路108が、内枠部
60の左側縁部60aに沿って設けられている。この鉛
直通路108は、分配室104とも連通しており、図6
および図8に示されるように、ダンパ110の切換操作
によって分配室104(図6参照)または玉抜き通路1
06(図8参照)に、択一的に接続される。
【0024】図6に示すように、鉛直通路108は、中
枠30の左側縁部60aの外側を通過して前面側から背
面側に至る横断通路112に連通されている。図10に
示すように、この横断通路112は、中枠30の背面側
に突出する入口114で開口している。
【0025】図10および図11に示すように、賞球タ
ンク62の下部には遊技球が流出可能な賞球流出口11
6が設けられており、賞球流出口116は、遊技球を整
列させながら流下させるプラスチック製の賞球誘導樋1
18を介して、賞球払出装置120に接続されている。
賞球払出装置120は、例えば特開平5−42248号
公報に記載されているように、ステッピングモータにて
駆動されるフライトスクリュの回転によって、遊技球を
賞球誘導樋118から導入した遊技球を入口114(図
11には示さない)に排出できる。
【0026】また、図11に示すように、窓58内に位
置する遊技盤22の背面側には、可変図柄表示装置12
の制御部12aが配されており、遊技盤22の下部に
は、大入賞口16他の入賞球を集合させるための入賞球
集合樋122が装着されている。
【0027】図10および図11に示すように、中枠3
0には、交流24V電源に接続される電源基板124、
電源基板124とフラットケーブル126を介して接続
された副制御基板128、副制御基板128とフラット
ケーブル130を介して接続され制御部12aとフラッ
トケーブル132a、132bを介して接続されている
主制御基板134が装着されており、これらがパチンコ
機10の電気的な部品の制御を司っている。また、図1
1に示すように、中枠30の下部には、図1に示される
スピーカ面54に対応する位置にスピーカ136が装着
されている。
【0028】ここで中枠30の前面側の説明に戻ると、
図3、図4および図5に示すように、内枠部60の左側
縁部60aおよび右側縁部60bの下方には、一対の爪
板138a、138bが設けられており、図4に示すよ
うに、これら爪板138a、138b間には透明プラス
チック製の下縁部60cが横設されている。この下縁部
60cは、左側縁部60aおよび右側縁部60bと共に
内枠部60を構成している。このように構成される内枠
部60は遊技盤22の外周形状にほぼ整合する形状で、
内枠部60内に遊技盤22を収容、保持可能である。ま
た、内枠部60に収容された遊技盤22は、下縁部60
cによって支承され、左側縁部60aおよび右側縁部6
0bにより左右方向の移動を規制され、爪板138a、
138bによって前方への移動を規制される。また、窓
58と内枠部60との間に設けられている段差74、7
6により後方への移動を規制される。したがって、遊技
盤22は内枠部60、爪板138a、138bおよび段
差74、76によって、各方向への移動を規制され、所
定の位置に保持されることになる。この際、左側縁部6
0aに設けられた突起72、72および右側縁部60b
の突起は、左側縁部60aおよび右側縁部60bと遊技
盤22との摩擦力を強めるべく作用することになる。な
お、爪板138a、138bと段差74、76との間隔
は遊技盤22の厚さ(本実施例では19mm)に対応し
ており、上述のように遊技盤22を挿入した際には、遊
技盤22は爪板138a、138b及び段差74、76
に隙間なく接触する。
【0029】図4および図8に示すように、内枠部60
の下縁部60cの中央付近には、アウト球落下口140
が開口している。図4および図5に示すように、下縁部
60cは、下縁部60cの下方に垂下された透明プラス
チック製のカバー142と一体成形されており、カバー
142は中枠30に着脱自在である。このカバー142
には、長方形の上皿排出口144、屋根状で横向きおよ
び下向きの開口146a、146b(図5参照)を備え
る下皿排出路146および点検口148(図5参照)が
設けられており、点検口148には透明プラスチック製
の蓋150が開閉自在に装着されている。この点検口1
50を開放すれば、入賞球計数装置86とその付近の玉
詰まりをつつき棒等で除去することができる。
【0030】図4および図7に示すように、中枠30に
は、段差74、76間にわたって、下縁部60cに対し
てほぼ垂直に、仕切板152が装着されており、仕切板
152と前壁78との間に遊技球が通過可能な間隙15
4が形成されている。この間隙154内には、図11に
示される入賞球集合樋122の出口が配されており、入
賞球集合樋122にて集められた遊技球が間隙154内
に落下する構成である。
【0031】図4および図5に示すように、鉛直通路1
08の前面側は透明プラスチック製の通路カバー156
にて覆われており、鉛直通路108からの遊技球の流出
を防止している。図4、図5および図6に示すように、
分配室104はカバー142にて覆われているが、上皿
排出口144が分配室104の腕部104bに対応する
位置、下皿排出路146の横向き開口146aが分配室
104の脚部104aに対応する位置となっている。ま
た図6に示すように、皿扉42に設けられた受球部材1
60が上皿排出口144を貫通して腕部104b内に至
っている。この受球部材160は、底面と3側面を有し
て上部および1側面が開口する部材で、この開口された
側面側で上皿40の上皿出口44に連通している。
【0032】一方、脚部104aには下皿排出路146
の横向き開口146aが接続されているが、図4および
図6に示すように、この下皿排出路146の下方に、中
枠30の傾斜面66が位置している。以上のように、賞
球払出装置120から排出される遊技球を導くための賞
球排出通路180は、入口114を備える横断通路11
2−鉛直通路108−ダンパ110−分配室104にて
構成され、鉛直通路108は通路カバー156にてカバ
ーされ分配室104は透明プラスチックのカバー142
で覆われている。また、図示を省略しているが、鉛直通
路108から分配室104に至る部分に対応する通路カ
バー156およびカバー142には、賞球排出通路18
0に沿って幅約2mmのつつき溝が設けられており、こ
のつつき溝を介して針金製などのつつき棒を賞球排出通
路180内に挿入できるので、賞球排出通路180に玉
詰まりがあっても、つつき棒等を使用して速やかに除去
できる。しかも、その作業がパチンコ機10の前面側の
みでできるので、きわめて簡単である。
【0033】このような賞球排出通路180の構成(図
6参照)により、賞球払出装置120から排出された遊
技球は、入口114から横断通路112を経て中枠30
の前面側に至り、鉛直通路108を落下し、ダンパ11
0を含む湾曲部分でほぼ水平方向に進路を曲げられ、分
配室104の腕部104b内に配された受球部材160
内に放出される。さらに、遊技球は、受球部材160か
ら上皿出口44を経て上皿40に排出される。また、上
皿40に遊技球が多量に貯留されて受球部材160内ま
でが遊技球で満たされると、鉛直通路108を落下して
分配室104内に放出された遊技球は、受球部材160
を満たしている遊技球により受球部材160への進入を
阻まれるので、脚部104aへと落下する。
【0034】また、入賞により遊技盤22の背面側に設
けられた入賞球集合樋122を経て中枠30の前壁78
と仕切板152との間隙154に落下した遊技球は、図
7に示されるように第1傾斜部80、第2傾斜部82上
を転動し、集合通路84から入賞球計数装置86へ落下
する。入賞球計数装置86へ落下した遊技球は、上述の
ように計数されて1球ずつ排出される。排出された遊技
球は、回収口89から回収路へと排出される。
【0035】他方、遊技領域28においてアウトとなっ
た遊技球は、図8に示されるようにアウト穴21→アウ
ト球落下口140→接続部材101a、101bからア
ウト球排出路100へ導かれ、近接スイッチ102によ
ってカウントされた後、回収口89から回収路へと排出
される。また、図示を省略しているが、アウト球落下口
140から回収口89に至る部分に対応するカバー14
2には、遊技球の通路に沿って幅約2mmのつつき溝が
設けられており、このつつき溝を介して針金製などのつ
つき棒を遊技球の通路内に挿入できるので、アウト球落
下口140から回収口89に至る通路に玉詰まりがあっ
ても、つつき棒等を使用して速やかに除去できる。しか
も、その作業がパチンコ機10の前面側のみでできるの
で、きわめて簡単である。
【0036】さらに、パチンコ機10の入れ換え等に際
して、賞球タンク62に貯留されている遊技球を排出す
る場合には、図示しない玉抜スイッチをオンすると、ダ
ンパ110が図示しないソレノイドにて駆動されて図6
の状態から図8の状態に変位し、鉛直通路108と玉抜
き通路106とが連通される。併せて賞球払出装置12
0が稼動して賞球タンク62からの遊技球を排出する。
排出された遊技球は横断通路112、鉛直通路108か
ら玉抜き通路106を経て回収口89から回収路へ排出
される。また、図示を省略しているが、玉抜き通路10
6に対応するカバー142には、玉抜き通路106に沿
って幅約2mmのつつき溝が設けられており、このつつ
き溝を介して針金製などのつつき棒を玉抜き通路106
内に挿入できるので、玉抜き通路106に玉詰まりがあ
っても、つつき棒等を使用して速やかに除去できる。し
かも、その作業がパチンコ機10の前面側のみでできる
ので、きわめて簡単である。
【0037】これら、遊技球を上皿40、下皿46また
は回収路へと排出するための通路が、賞球タンク62〜
横断通路112の部分を除いて、中枠30の前面側に配
置されている。したがって、これらの通路106、10
8、100、101a、101b、分配室104、収容
室88、入賞球計数装置86等に例えば玉詰まり等の何
等かの障害があっても、その点検作業や復旧作業は中枠
30の前面側で行うことが可能であり、従来のごとく中
枠30の背面側を点検、復旧するためにパチンコ機10
全体を開く必要はない。
【0038】しかも、これら各通路106、108、1
00、101a、101b、分配室104、収容室88
等の前面側が透明プラスチック製の部材で覆われてお
り、入賞球計数装置86の球通路208等も透明プラス
チック製である。したがって、これらの通路106、1
08、100、101a、101b、分配室104、収
容室88、入賞球計数装置86等に例えば玉詰まり等の
何等かの障害があっても、そのような箇所を視認により
速やかに発見でき、点検作業や復旧作業を迅速に行うこ
とができる。また、これらの通路106、108、10
0、101a、101b、分配室104に対応するカバ
ー142や通路カバー156に設けられたつつき溝を介
してつつき棒などを挿入可能であり、収容室88の内部
は点検口148を開放すればつつき棒等を挿入できるの
で、これらの通路106、108、100、101a、
101b、分配室104、収容室88、入賞球計数装置
86等に玉詰まりがあっても、つつき棒等を使用して速
やかに除去できる。しかも、その作業がパチンコ機10
の前面側のみでできるので、きわめて簡単である。
【0039】各通路106、108、100、101
a、101b、分配室104、収容室88等が、溝状や
凹陥状にて中枠30に一体成形されており、中枠30に
通路カバー156、カバー142を装着するだけでこれ
らの通路等を完成できる。このため、各通路106、1
08、100、101a、101b、分配室104、収
容室88等の設置に要する工程、工数を削減できる。ま
た、このように中枠30に遊技球の通路等が一体化され
ているので、パチンコ機10の組立に要する工程、工数
を削減できる。しかも、上述の説明および図示にて明か
なように、このパチンコ機10にては、従来の裏機構板
に相当する部材は必要とされないので、パチンコ機10
の部品製造、組立に要する工程、工数の削減効果はきわ
めて大きい。
【0040】さらに、図11にても明らかなように、賞
球払出装置120付近を除いては、パチンコ機10の背
面側に遊技球用の通路が配されていない。このため、パ
チンコ機10の背面側における制御基板などの部品配置
の自由度が向上している。また、遊技球用の通路がない
ので、このような通路を迂回して配線する必要もなく、
フラットケーブルによる配線を広範囲で採用できる。こ
のため、配線作業に要する工程、工数を削減できる。
【0041】以上、実施例に従って、本発明について説
明したが、本発明はこのような実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに
実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパチンコ機の正面図である。
【図2】 実施例のパチンコ機に装着された中枠の概略
斜視図である。
【図3】 実施例のパチンコ機に装着された中枠の斜視
図である。
【図4】 実施例のパチンコ機における中枠の下部の斜
視図である。
【図5】 図5に対応する分解斜視図である。
【図6】 実施例のパチンコ機における賞球の排出経路
の説明図である。
【図7】 実施例のパチンコ機における入賞球の回収経
路の説明図である。
【図8】 実施例のパチンコ機における玉抜きの経路お
よびアウト球の回収経路の説明図である。
【図9】 実施例のパチンコ機に装着された入賞球計数
装置付近の拡大説明図である。
【図10】 実施例のパチンコ機において中枠の背面側
に装着される部品を説明する分解斜視図である。
【図11】 実施例のパチンコ機の背面図である。
【符号の説明】
10・・・パチンコ機(弾球遊技機)、21・・・アウ
ト穴、22・・・遊技盤、24・・・ガラス枠(窓部
材)、26・・・ガラス板、28・・・遊技領域、30
・・・中枠(遊技盤保持枠)、34・・・外枠、40・
・・上皿、42・・・皿扉、44・・・上皿出口、46
・・・下皿、48・・・下皿部材、50・・・下皿出
口、58・・・窓、60・・・内枠部、60a・・・左
側縁部(側縁部)、60b・・・右側縁部、60c・・
・下縁部、62・・・賞球タンク、70・・・下皿誘導
路、78・・・前壁(入賞球回収通路)、80・・・第
1傾斜部(入賞球回収通路)、82・・・第2傾斜部
(入賞球回収通路)、84・・・集合通路(入賞球回収
通路)、86・・・入賞球計数装置、88・・・収容室
(入賞球回収通路)、89・・・回収口、100・・・
アウト球排出路、101a、101b・・・接続部材、
102・・・近接スイッチ、104・・・分配室(賞球
排出通路)、104a・・・脚部(賞球排出通路)、1
04b・・・腕部(賞球排出通路)、106・・・玉抜
き通路、108・・・鉛直通路(賞球排出通路、誘導
部)、110・・・ダンパ(賞球排出通路)、112・
・・横断通路(賞球排出通路、貫通部)、114・・・
入口(賞球排出通路)、116・・・賞球流出口、11
8・・・賞球誘導樋、120・・・賞球払出装置(賞球
払出機構)、122・・・入賞球集合樋、140・・・
アウト球落下口、142・・・カバー(透明材)、14
4・・・上皿排出口、146・・・下皿排出路、152
・・・仕切板(透明材)、154・・・間隙(入賞球回
収通路)、156・・・通路カバー(透明材)、160
・・・受球部材、180・・・賞球排出通路、208・
・・球通路(透明材)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形の外枠と、遊技盤を保持すると共に
    自身は前記外枠に支持されるプラスチック製の遊技盤保
    持枠と、前記遊技盤を覆う透明板を保持し前記遊技盤保
    持枠の前面に開閉自在に装着される窓部材と、遊技球を
    貯留する上皿を有し前記窓部材の下方にて前記遊技盤保
    持枠に対して開閉自在な皿扉と、前記遊技盤保持枠の背
    面側に装着されて入賞等の成立に起因して賞球としての
    遊技球を排出する賞球払出機構と、該賞球払出装置と前
    記上皿とを接続する賞球排出通路とを備える弾球遊技機
    において、 前記賞球排出通路の一部は前記遊技盤保持枠の一部とし
    て形成され、 該賞球排出通路の前記遊技盤保持枠の一部となる部分に
    は、前記遊技盤を迂回して前記遊技盤保持枠の背面側か
    ら前面側に貫通する貫通部と、該貫通部の下流側に接続
    され前記遊技盤の縦辺に沿って下降し、その前面側は透
    明材で形成される縦誘導部とが含まれ、 前記遊技盤に設けられた入球口を通過して前記遊技盤の
    背面側から排出される遊技球を回収する入賞球回収通路
    を前記遊技盤保持枠の前面側に配すると共に、該入賞球
    回収通路の前面の一部を透明材としたことを特徴とする
    弾球遊技機。
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