JP2741055B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2741055B2
JP2741055B2 JP1058994A JP5899489A JP2741055B2 JP 2741055 B2 JP2741055 B2 JP 2741055B2 JP 1058994 A JP1058994 A JP 1058994A JP 5899489 A JP5899489 A JP 5899489A JP 2741055 B2 JP2741055 B2 JP 2741055B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコ玉を弾発して遊技する弾球遊技
機に関し、特に、遊技者に払い出される景品玉が弾球遊
技機内で不足したときに、その欠乏状態を検出する景品
玉欠乏検出機構を具備した弾球遊技機に関するものであ
る。
【従来の技術】
従来、パチンコ玉を弾発して遊技する弾球遊技機にお
いては、遊技者に払い出す景品玉を弾球遊技機の裏面に
設けられる景品玉タンクに数百個貯留し、遊技の進行に
応じて景品玉の貯留量が少なくなると、それを検出して
遊技者に知らせるとともに、遊技場に設置してある集中
管理コンピュータに信号を送っていた。そして、集中管
理コンピュータでは、この信号が送られると、自動的
に、あるいは手動で当該弾球遊技機に対応する補給機構
を作動させて、景品玉タンクに所定個数(例えば、400
個単位)づつ補給していた。また、景品玉の貯留量が少
なくなると、弾発するための打球も供給されないような
構造になっていた。
【発明が解決しようとする課題】
しかして、集中管理コンピュータから指令信号が発せ
られても補給機構のトラブル等に起因して景品玉の補給
がされないまま多量に発生した入賞玉に対応する景品玉
が払い出され続けると、払い出すべき景品玉がなくなっ
ても入賞玉だけが処理され、遊技者との間でトラブルが
発生するという問題があった。 この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、景品玉の補給が遅れた場合で
あっても入賞玉の処理だけが先行して行われることがな
いと共に、入賞玉の処理だけが先行して行われるような
状況をできるかぎり少なくすることができる弾球遊技機
を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明の弾球遊技
機は、景品玉タンクと、所定個数の景品玉を収納し且つ
その収納した景品玉を排出する機構を備えた景品玉ケー
スと、前記景品玉タンクに貯留される景品玉を前記景品
玉ケースに誘導する景品玉誘導樋と、前記景品玉タンク
に貯留される景品玉の欠乏により作動する景品玉欠乏感
知板と、該景品玉欠乏感知板の近傍に配置され且つ該景
品玉欠乏感知板の作動を検出する検出手段と、前記景品
玉ケースのやや上流側であって前記景品玉欠乏感知板よ
りも下流側に設けられ且つ前記景品玉誘導樋内の景品玉
の欠乏を検知して前記景品玉ケースの作動を機械的に拘
束する玉欠乏検知板と、を備え、 前記景品玉ケースが払出景品玉数の種類に対応して複
数個並列状に設けられると共に、前記景品玉誘導樋もこ
れに対応して複数列形成され、さらにその複数の景品玉
誘導樋に対応して独立して作動する前記景品玉欠乏感知
板と前記玉欠乏検知板とがそれぞれ複数個設けられ、 前記検出手段は、いずれの景品玉欠乏感知板の作動を
も検出することを特徴とするものである。
【作用】
景品玉タンクに貯留される景品玉が不足し、しかも補
給指令がなされても景品球の補給動作がなされていない
状況であっても、いずれか1つの玉欠乏検知板が玉不足
を検出すると、景品玉ケースの作動を拘束するので、入
賞玉の処理だけが先行して行われることがない。そし
て、通常の状態においては、景品玉の欠乏を先に検出す
るいずれか1つの景品玉欠乏感知板の動作によって検出
手段が作動して景品玉の補給指令が出されるので、玉欠
乏検知板による景品玉ケースの拘束状態が発生するとい
う状況を防ぐことができる。
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例を説明す
る。 まず、第3図を参照して、この実施例が適用される弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機について説明す
る。第3図は、パチンコ遊技機の正面図である。図にお
いて、パチンコ遊技機1の額縁状の前面枠2には、ガラ
ス扉保持枠3が周設され、該ガラス扉保持枠3には、ガ
ラス4a,4bを有するガラス扉枠4及び前面板5が一側を
軸支されて開閉自在に取り付けられている。ガラス扉枠
4の後方であって、前記前面枠2の裏面の遊技盤取付枠
30(第5図及び第19図参照)には、遊技盤6が着脱自在
に設けられている。また、前面板5の表面には、排出さ
れた景品玉を貯留し、かつ打玉の発射位置29(第19図参
照)に一個宛供給する打球供給皿7が固定されている。
また、前面板5の裏面には、発射レール28(第19図参
照)の発射位置29に打球を1個づつ送り込むための玉供
給装置23(第1図参照)が取り付けられている。この玉
供給装置23には、後述する打球発射駆動部199に設けら
れた玉送り摺動部材202によって揺動される玉送り部材2
4と該玉送り部材24によって送られた玉を前記発射位置2
9に送り出す供給口25とが形成されている。また、玉供
給装置23の下方には、打球供給停止部材を構成する玉送
り固定部材26が回動自在に設けられている。この玉送り
固定部材26は、前記玉送り部材24を固定してその揺動動
作をできなくするものである。なお、玉送り固定部材26
は、当接片27が形成され、これが後述する作動杆72と係
合するようになっている。 前記前面枠2の下方部には、打球発射機構の一部を構
成する操作ハンドル8や、前記打球供給皿7に貯留しき
れなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿9が設け
られている。 前記遊技盤6の表面には、前記発射レール28から誘導
された打玉を誘導するための誘導レール10がほぼ円状に
植立されている。そして、誘導レール10によって囲まれ
た領域が遊技領域11を構成するものである。遊技領域11
のほぼ中央には、複数の回転ドラム13a〜13cを有する可
変表示装置12が設けられ、該可変表示装置12の下方に開
閉扉15を有する可変入賞球装置14が設けられている。こ
の可変入賞球装置14の開閉扉15は、前記可変表示装置12
の回転ドラム13a〜13cの組み合せが所定の表示状態(例
えば、横方向、あるいは斜めに方向に「7」の数字が整
列した場合)となったときに、特定遊技状態となり、所
定期間(例えば、20秒経過するまで、あるいは10個の入
賞玉が発生するまで)開放するように設定されている。
そして、開閉扉15内に設けられた特定入賞口15aに入賞
すると、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入賞口
15aに入賞玉が発生する毎に最高10回繰り返すことがで
きるようになっている。 また、前記可変表示装置12の左右両側、及び可変入賞
球装置14の上部には、前記回転ドラム13a〜13cの回転を
許容する始動入賞口16a〜16Cが設けられている。この始
動入賞口16a〜16cのうち可変入賞球装置14の上部に設け
られる始動入賞口16aに打玉が入賞すると、それによっ
て払出される景品玉数は、他の入賞領域に打玉が入賞し
た際に払出される景品玉数よりも少なくなるように設定
されている。 更に遊技領域11には、前記可変入賞球装置14の左右側
方に通常入賞口17a,17bが設けられ、また、可変入賞球
装置14の左右下方にも通常入賞口18a,18bが設けられて
いる。通常入賞口18a,18bは、前記開閉扉15が開放状態
にあるとき、その開閉扉15の側面に衝突した打玉が誘導
されて入賞し易くなっている。したがって、前記した特
定遊技状態となって、開閉扉15が所定期間開放すると、
打玉は、開閉扉15内に誘導されるばかりでなく、開閉扉
15の側面に当って通常入賞口18a,18bにも誘導されるの
で、短時間に多量の入賞玉が発生することになる。な
お、遊技領域11には、更に前記可変表示装置12の上部に
も通常入賞口19が設けられている。 上記した各入賞領域のうち、前記始動入賞口16aだけ
は、前述したように他の入賞口、あるいは入賞領域より
も払出される景品玉数が少なく設定されているが、これ
は、以下の理由による。すなわち、始動入賞口16a〜16c
により多くの打玉を入賞させることにより回転ドラム13
a〜13bの回転回数を多くして、特定遊技状態となる確立
を高めるという期待と、すべての始動入賞口16a〜16cへ
の入賞による景品玉数を少なく設定すると、入賞した割
合に対して払出される景品玉数が少なくなるという不満
と、を調和させるために設定されたものである。なお、
この実施例では、後述するように、始動入賞口16aに打
玉が入賞した場合には、7個の景品玉が払出され、他の
入賞領域に打玉が入賞した場合には、13個の景品玉が払
出されるようになっている。もちろん、始動入賞口16a
に入賞する確率に応じてこれら払出される景品球数の設
定を変えることは差し支えない。 遊技領域11の量下方には、上記したいずれの入賞領域
にも入賞しなかった打玉が遊技盤6の後方に導かれるア
ウト口20が設けられている。 また、有機領域11の外側であって、遊技盤6の左右上
部には、後述する検出スイッチ137a,137bが作動するこ
とによって点灯する入賞玉表示ランプ21と、後述する検
出スイッチ63が作動することにより点灯する景品玉欠乏
表示ランプ22が設けられている。 前記遊技盤6の裏面には、入賞玉集合カバー体31が固
着されている。この入賞玉集合カバー体31は、第4図に
示されるように、前記遊技領域11の真ん中より上方部分
を被覆する第1の入賞玉集合カバー体32と、遊技領域11
の真ん中から前記アウト口20までの部分を覆う第2の入
賞玉集合カバー体33とから構成されている。そして、第
1の入賞玉集合カバー体32と第2の入賞玉集合カバー体
33は、遊技盤6の裏面と所定の間隔(パチンコ玉の直径
よりもやや大きい幅)を離して設けられ、遊技盤6の裏
面との間に前記入賞領域に入賞した入賞玉が落下する第
1の入賞玉集合空間34の一部(第1の入賞玉集合空間34
の上方部分)を構成している。なお、第1の入賞玉集合
空間34の下方部分は、後述するように機構板41の前面側
に形成される。 第1の入賞玉集合カバー体32には、前記した各入賞口
に対応して入賞経路35a〜35dが形成されて各入賞玉を左
右両側へ導いて、第1の入賞玉集合空間34に落下させて
いる。すなわち、前記通常入賞口19に対応して入賞経路
35aが形成され、前記始動入賞口16b,16cに対応して入賞
経路35b,35cが形成され、前記始動入賞口16aに対応して
入賞経路35dが形成されている。そして、入賞経路35b〜
35dの出口部分には、入賞玉を検出する始動入賞玉検出
スイッチ36a〜36cがそれぞれ設けられ、該始動入賞玉検
出スイッチ36a〜36cによって導出された検出信号が後述
する回路基板193内の制御回路に送られて前記回転ドラ
ム13a〜13cを回転開始せしめるようになっている。 前記入賞経路35a〜35dのうち始動入賞口16aに対応す
る入賞経路35dの末端には、さらに第2入賞経路37が連
続して下方に延びるように設けられ、その第2入賞経路
37の入賞玉出口38が後述する第2の入賞玉集合空間183
に連通するように臨んでくる。なお、この第2入賞経路
37は、前記第2の入賞玉集合カバー体33によってその後
方を被覆されている。また、上記した以外の入賞口17a,
17b,18a,8b,及び開閉扉15に入賞した入賞玉は、入賞経
路に誘導されることなく、第2の入賞玉集合カバー体33
で規制されながら第1の入賞玉集合空間34内を落下する
ようになっている。 また、第1の入賞玉集合カバー体32のほぼ中央には、
前記可変表示装置12の駆動部12aが後方に突出するよう
に開口39が開設され、更に、その下方には、可変入賞球
装置14の開閉扉15を開閉駆動するための開閉ソレノイド
40が固定されている。 なお、第4図において、第2の入賞玉集合カバー体33
を設けたものを例示したが、これは、遊技盤6上に配設
された入賞口によって異なる景品玉数を払出す形式のも
のに対して必要であって、すべての入賞口に入賞した場
合に同一の景品玉数しか払出さない形式のものについて
は、第1の入賞玉集合カバー体32だけを備えておればよ
い。 パチンコ遊技機1の裏面には、第5図に示されるよう
に景品玉を排出するための各種の機構を形成した機構板
14が開閉自在に設けられている。この機構板41を主とし
て第6図に示す機構板41の分解斜視図を参照して説明す
る。機構板41は、合成樹脂で成型されたほぼ方形状の機
構板本体42に各種の機構を組み付けたものからなり、そ
の機構板本体42の前面側に前記第1の入賞玉集合カバー
体32及び第2の入賞玉集合カバー体33を収納するような
凹状部を有し、その凹状部の下方部分が前記第1の入賞
玉集合空間34の下方部分を構成するものである。また、
凹状部の下端が第1の入賞玉集合樋43(第18図参照)を
構成している。この第1の入賞玉集合樋43は、前記第1
の入賞玉集合空間34を落下してきた入賞玉を一側に誘導
するように傾斜して設けられ、その傾斜下端に設けられ
た出口(図示せず)には、後述する入賞玉処理機構113
の入賞玉誘導通路116aが連通するようになっている。ま
た、第1の入賞玉集合樋43の遊技盤6側には、第1の通
路側壁44が立設されている。第1の通路側壁44の上端の
一部には、傾斜面44a〜44cが形成され、落下してくる入
賞玉をスムーズに第1の入賞玉集合樋43に誘導してい
る。また、第1の入賞玉集合樋43を機構板本体42の第1
の通路側壁44とで挟持して入賞玉を流下させる通路を構
成することにより、入賞玉を合板から成る遊技盤6の裏
面に接触させることなく第1の入賞玉集合樋43上を円滑
に流下させることができるようになっている。 一方、機構板本体42の後面側の構成について説明する
と、その上部に景品玉タンク取付凹部45が形成され、該
景品玉タンク取付凹部45に景品玉タンク46が螺着固定さ
れる。景品玉タンク46は、図示しない補給機構から補給
される景品玉を貯留するものであり、第7図に示すよう
にその内部構造が景品玉タンク46内に貯留された景品玉
を一方向に向って流下するように構成されるとともに、
その流下下端に方形状の流下開口47が開設されている。
また、景品玉タンク46の後方上端部には、貯留された景
品玉が振動等で溢れ落ちないように玉溢れ防止部材48が
取り付けられている。 景品玉タンク46の下方には、景品玉を整列させるため
第1の景品玉誘導樋49と第2の景品玉誘導樋50とが前後
方向に重合して設けられている。この第1の景品玉誘導
樋49と第2の景品玉誘導樋50とは、景品玉が自然流下す
るように取り付けられる。また、第1の景品玉誘導樋49
の中央には、下方に向うしたがって高くなるように形成
された整列樋壁51が立設されて通路52a,52bを構成し、
該通路52a,52bを景品玉が二列になって流下するように
なっている(第7図参照)。第2の景品玉誘導樋50は、
第1の景品玉誘導樋49の側壁との間で通路52cが構成さ
れ、景品玉が一列になって流下するようになっている。
なお、第1の景品玉誘導樋49と第2の景品玉誘導樋50と
を一体的に形成したものでも良いが、この実施例のよう
に景品玉誘導樋を2つに分割して形成したのは、遊技盤
6を交換して1種類の景品玉数しか払出さない形式のも
のにおいては、第1の景品玉誘導樋49だけで十分であ
り、この場合には、第2の景品玉誘導樋50を取り外して
使用すればよいからである。もちろん、第1の景品玉誘
導樋49と第2の景品玉誘導樋50とを一体的に形成した場
合であっても、1種類の景品玉数しか払出さない形式の
ものに対応させる場合には、景品玉が景品玉タンク46か
らの第2の景品玉誘導樋50に流れないような処置を講ず
ればよい。 また、第1の景品玉誘導樋49及び第2の景品玉誘導樋
50の上流側の底面には、第2図に示すようにそれぞれ開
口53a,53bが開設され、その開口53a,53bを閉塞するよう
に第1の景品玉欠乏感知板54及び第2の景品玉欠乏感知
板55が揺動軸56によって揺動自在に軸支されている。第
1の景品玉欠乏感知板54及び第2の景品玉欠乏感知55に
は、揺動軸56の一側に重錘57、58が設けられ、揺動軸56
の他側を常に景品玉誘導樋49、50内に侵入させるように
なっている。しかして、第1の景品玉欠乏感知54及び第
2の景品玉欠乏感知板55上に景品玉が載置されて充満し
ているときは、重錘57、58の付勢力に抗して揺動軸56の
他側が押し下げられた第1の状態となっており、一方、
第1の景品玉欠乏感知板54及び第2の景品玉欠乏感知板
55上に景品玉が欠乏して載置しなくなったときは、重錘
57、58の付勢力により揺動軸56の他側が上昇した第2の
状態となる。 また第1の景品玉欠乏感知板54及び第2の景品玉欠乏
感知板55の揺動軸56の他側であって、その裏面には、押
圧片59、60と作動部材としての係合片61、62が垂設され
ている。押圧片59、60は、第2図に示すように下から見
た場合に、「L」字状に曲析され、第1の景品玉欠乏感
知板54及び第2の景品玉欠乏感知板55の下方であって、
前記機構本体42に取り付けられた2つの検出スイッチ6
3、64のアクチュエータ63a,64aと対応するように配置さ
れている。しかして、第1の景品玉欠乏感知板54及び第
2の景品玉欠乏感知板55が第1の状態であるときには、
押圧片59、60とアクチュエータ63a,64aとは当接せず、
このため、検出スイッチ63、64は、不作動状態(OFF)
となっている。また、第1の景品玉欠乏感知板54及び第
2の景品玉欠乏感知板55が第2の状態であるときには、
押圧片59、60とアクチュエータ63a,64aとは当接し、こ
のため、検出スイッチ63、64は、作動状態(ON)とな
る。そして、図示の実施例においては、検出スイッチ63
は、前記景品玉欠乏表示ランプ22と関連して設けられ、
検出スイッチ63が作動することにより景品玉欠乏表示ラ
ンプ22が点灯して景品玉が欠乏している旨を遊技者に報
知するようになっている。また、検出スイッチ64は、図
示しない集中管理コンピュータと関連して設けられ、検
出スイッチ64が作動することにより集中管理コンピュー
タにその旨を表示するとともに、集中管理コンピュータ
から補給機構に補給指令が導出されて、所定個数の景品
玉が景品玉タンク46に補給されるようになっている。 なお、図示の実施例のように、それぞれ独立に揺動す
る第1の景品玉欠乏感知板54と第2の景品玉欠乏感知板
55とに形成される押圧片59、60を「L」字状に形成した
ため、それによって作動される検出スイッチ63、64の数
は、従来の数と同じでよい。このため、従来のように1
つの景品玉欠乏感知板に2つの検出スイッチを対応して
設ける構造と比較して、検出スイッチの数を少なくする
ことができて経済的であるとともに、景品玉誘導樋49、
50の下方という比較的狭い設置空間を有効に利用するこ
とができる。 また、前記作動部材としての係合片61、62は、前記押
圧片59、60よりも揺動軸56から離れた位置に垂設され、
その下端が機構板本体42に突設された軸66に回動自在に
軸支された1つの上部梃部材65に係合し得る位置に配置
されるようになっている。すなわち、第2図に示される
ように、2つの係合片61、62が1つの上部梃部材65の一
端と係合し得る位置にあり、このため、いずれか一方の
景品玉欠乏感知板54又は55が第2の状態となったとき
は、係合片61又は62と上部梃部材65とが係合して、軸66
を中心にして上部梃部材65を回動させる。上部梃部材65
の他端には、第1図に示すように下方に延びる連結杆67
の上端が固定され、連結杆67の下端には、機構板本体42
に突設された軸69に回動自在に軸支された下部梃部材68
の一端が連結されている。また、下部梃部材68の他端に
は、前記遊技盤取付枠30に開設された接続開口71を前後
方向に貫通する垂直係合杆70が固定されている。この垂
直係合杆70の先端は、遊技盤6の前面側下方に位置して
作動杆72と係合される。作動杆72は、その一端を前記玉
送り固定部材26の当接片27と係合するように配置されて
いる。したがって、第1の景品玉欠乏感知板54及び第2
の景品玉欠乏感知板55と玉送り固定部材26とは、上部梃
部材65、連結杆67、下部梃部材68、垂直係合杆70、及び
作動杆72からなる連結部材によって連動しており、第1
の景品玉欠乏感知板54又は第2の景品玉欠乏感知板55が
動作すると、玉送り固定部材26が前記玉供給装置23の玉
送り部材24を上昇した位置で固定する。このため、打球
杆201によって上下動している玉送り摺動部材202と玉送
り部材24とが当接しなくなるので、発射位置29への打玉
の供給が停止されることになる。しかして、上記のよう
な打玉の供給停止動作は、複数ある景品玉欠乏感知板5
4、55のいずれか一方が動作すれば行われることにな
る。したがって、遊技者が操作ハンドル8を操作してい
ても、打球が遊技領域11に打出されることがないので、
遊技が中断されることになる。なお、上記した実施例に
おいては、遊技停止手段として、打玉の供給を停止する
構造の玉送り固定部材26を例示したが、例えば、打球を
供給する口を閉塞する部材であってもよい。また、景品
玉欠乏感知板の作動により打玉の供給が停止される構造
であれば、実施例のような作動部材と連結部材とを用い
る構造と異なる構造であってもよい。更に、景品玉欠乏
感知板の作動を検出する検出手段(例えば、前記検出ス
イッチ64)の検出出力に基づいて電気的に作動させて前
記玉送り部材24を停止させてもよい。また、遊技停止手
段の他の例として、上記した打玉を供給しない構造の他
に、例えば、打球発射駆動部199の発射モータ200の電源
を停止することにより、打玉を弾発できないような構造
にしても良い。 前記第1の景品玉誘導樋49及び第2の景品玉誘導樋50
の途中には、玉ならし部材73a,73bが機構板本体42に突
設された回転支軸74に揺動自在に設けられている。この
玉ならし部材73a,73bは、第1の景品玉誘導樋49及び第
2の景品玉誘導樋50を時として上下二段になって流下し
てくる景品玉を一段に整列させるためのものである。 更に、第1の景品玉誘導樋49及び第2の景品玉誘導樋
50の途中には、玉ストッパー75が機構板本体42に突設さ
れた軸ピン76にビス76aで回動自在に固定されている。
この玉ストッパー75は、機構板41に設けられた各種の機
構をテストするときに景品玉が流下しないように停止さ
せるものであり、その構造は、第8図及び第9図に示す
ように、熊手状の形状をなし、その先端部には、前記各
誘導通路52a〜52cに侵入する係止爪77a〜77cが形成さ
れ、その基端部には、摺動穴79が形成され、その摺動穴
79に摺動板80が復帰スプリング81に付勢されながら裏蓋
78に挟持されて収納されている。摺動板80は、上方に突
出する案内突起80aと横方向に突出する係合突起80bとを
有し、案内突起80aは、摺動穴79の上部に穿設された案
内孔79aから突出している。また、係合突起80bは、常
に、復帰スプリング81によって突出するように付勢され
ており、しかも機構板本体42に突設された係合凸部82と
係合するようになっている。すなわち、第9図(a)に
示されるように、係合凸部82の下端部と係合するように
した場合には、係止爪77a〜77cが誘導通路52a〜52cへ侵
入するような位置関係となり、しかも係合突起80bと係
合凸部82とが係合した位置を維持するので、玉ストッパ
ー75が上方向に回動して景品玉が流下することを確実に
防止するようになっている。一方、第9図(b)に示さ
れるように、係合凸部82の上端部と係合するようにした
場合には、係止爪77a〜77cが誘導通路52a〜52cから退避
した位置関係となり、しかも係合突起80bと係合凸部82
とが係合した位置を維持するので、玉ストッパー75が下
方に回動して係止爪77a〜77cが誘導通路52a〜52cに侵入
することを確実に防止するようになっている。なお、玉
ストッパー75を回動させるためには、指で案内突起80a
を復帰スプリング81の付勢力に抗して移動させ、そのま
ま回動させ、その後案内突起80aから指を離すようにす
れば簡単にできる。 第1の景品玉誘導樋49及び第2の景品玉誘導樋50の下
流側には、屈曲樋83が接続されるように取り付けられて
いる。この屈曲樋83は、第1の景品玉誘導樋49及び第2
の景品玉誘導樋50を流下してきた景品玉の流下方向を18
0度転換させるとともに、連続して流下している景品玉
の玉圧を弱めるためにある。屈曲樋83の屈曲部には、玉
抜レバー84が設けられ、パチンコ遊技機1の前面から押
ピンで押圧することにより玉抜レバー84の係合部(図示
せず)と屈曲樋83の構成壁との係合が外れて玉圧により
玉抜レバー84が開放し、景品玉タンク46及び第1の景品
玉誘導樋49、第2の景品玉誘導樋50に貯留されていた景
品玉が後述する玉抜通路90を流下してパチンコ遊技機1
外へ排出されるようになっている。なお、玉抜レバー84
と屈曲樋83の構成壁を再度係合させるためには、もう一
度パチンコ遊技機1の前面から押ピンで押圧するか、あ
るいは前記前面枠2を開放して玉抜レバー84の係合部と
屈曲樋83の構成壁とを手動的に係合させるようにしなけ
ればならない。 また、屈曲樋83の屈曲部より下流側のほぼ下り傾斜通
路部分には、玉欠乏検知板85a〜85cが軸ピン87を中心に
して揺動自在に設けられている。この玉欠乏検知板85a
〜85cは、第10図に示すように、ほぼ「く」字状をな
し、その軸ピン87より先端部が屈曲樋83内に臨む玉載置
部88a〜88cを構成し、後端部の末端に係合鉤部86a〜86c
が形成されている。したがって、玉欠乏検知板85a〜85c
は、屈曲樋83内に景品玉があるときは、玉載置部88a〜8
8cが景品玉に押圧されて係合鉤部86a〜86cを外側に跳ね
あげた状態を維持し、逆に屈曲樋83内に景品玉がなくな
ると、自重により玉記載部88a〜88cが上方向に回動して
係合鉤部86a〜86cがほぼ垂直方向に垂れ下がるような状
態となる。そして、このような垂れ下がった状態のとき
に、後述する制御突片103a,103bが上昇すると、制御突
片103a,103bの係合部104a,104bが係合鉤部86a〜86cと係
合して制御突片103a,103bを上昇した位置で保持するよ
うに作用し、最終的に景品玉の払い出しが行われなくな
るようにしている。この動作については後に詳述する。 また、屈曲樋83の下流部には、ほぼ垂直状の垂直樋部
83aが形成され、該垂直樋部83aの末端には、段差部83b
が形成されている。垂直樋部83aは、後述する景品玉収
納筒94a〜94cに収納される景品玉数よりもやや多い数の
景品玉が収納されるような長さに選ばれており、また、
段差部83bは、後述する景品玉ケース92の上部玉ストッ
パー96a,96bがスムーズに動作するように玉圧を弱める
ように作用しているものである。 上記した屈曲樋83は、機構板本体42の裏面に突設した
ほぼ「L」字状の垂直壁89a〜89cに囲まれるようにして
取り付けられている。そして垂直壁89a,89bは、払出さ
れる景品玉が流下する景品玉排出通路91の側壁を構成
し、垂直壁89b,89cは、前記した玉抜レバー84によって
排出される景品玉が流下する玉抜通路90の側壁を構成し
ている。なお、垂直壁89aは、その屈曲部で後述する第
2の入賞玉集合樋179と交錯させるために切断されてい
るが、その末端は、後述する余剰玉通路152を構成する
垂直壁153aに接続されている。また、垂直壁89bは、そ
の末端において後述する合流通路157を構成するための
側壁となっている。なお、合流通路157は、余剰玉通路1
52を構成する他方の垂直壁153bと垂直壁89bとで構成さ
れる。 前記屈曲樋83の下流側には、景品玉ケース92が配置さ
れる。この景品玉ケース92は、取付板95と景品玉収納筒
94a〜94cと上部玉ストッパー96a,96bと下部玉ストッパ
ー98a,98bと上下摺動部材102a,102bとから成る。すなわ
ち、景品玉ケース92は、その前面側に形成された取付板
95を機構板本体42に形成された取付部に固定部材93を介
して着脱自在に取り付れられている(第17図参照)。ま
た、第11図に示すように、屈曲樋83の末端開口に対応す
るように3つの景品玉収納筒94a〜94cが設けられ、該景
品玉収納筒94a〜94cの上下に上部玉ストッパー96a,96b
及び下部玉ストッパー98a,98bが出没するように設けら
れている。すなわち、景品玉収納筒94a,94bの入口に
は、上部玉ストッパー96aが、景品玉収納筒94cの入口に
は、上部玉ストッパー96bが、それぞれ1つの支軸97を
中心にして回動できるようになっており、その先端が入
口を開閉するようになっている。また、下部玉ストッパ
ー98a,98bは、1つの支軸99を中心にして揺動自在に設
けられ、その上部に重錘の機能を兼用した当接ローラ10
1a,101bが設けられ、その下部に景品玉収納筒94a〜94c
内に出没するストッパー部100a〜100cが突設されてい
る。そして、下部玉ストッパー98a,98bは、自重により
常にストッパー部100a〜100cが景品玉収納筒94a〜94cに
侵入するようになっているとともに、ストッパー部100a
〜100cを段差状に突設することにより、景品玉収納筒94
a〜94cへの上下方向の侵入位置を異ならせるようにして
いる。しかして、ストッパー部100a,100bは、下部玉ス
トッパー98aに突設されるとともに、景品玉収納筒94a,9
4bの出口を開閉するように作用し、ストッパー部100c
は、下部玉ストッパー98bに突設されるとともに、景品
玉収納筒94cの出口を開閉するように作用する。なお、
ストッパー部100a〜100cが突設される具体的な位置は、
ストッパー部100aが景品玉収納筒94a内に6個の景品玉
が収納されるような位置であり、ストッパー部100b,100
cが景品玉収納筒94b,94c内に7個の景品玉が収納される
ような位置である。 前記した上部玉ストッパー96a,96b及び下部玉ストッ
パー98a,98bの開閉を制御する上下摺動部材102a,102bが
景品玉収納筒94a〜94cの裏面に上下方向に摺動可能に設
けられている。この上下摺動部材102a,102bには、上方
向に延びる制御突片103a,103bと横方向に突出する当接
凸部106a,106bとが一体的に形成されている。制御突片1
03a,103bには、その先端に前記係合部104a,104bが形成
され、その途中に前記上部玉ストッパー96a,96bの後端
部と係合する当接凹部105a,105bが形成されている。当
接凸部106a,106bは、前記下部玉ストッパー98a,98bの当
接ローラ101a,101bと係合するようになっている。すな
わち、上下摺動部材102a,102bが下降位置にあるとき
は、下部玉ストッパー98a,98bの当接ローラ101a,101bと
当接凸部106a,106bが当接しているので、ストッパー部1
00a〜100cが景品玉収納筒94a〜94c内に侵入した状態を
保持し、上部玉ストッパー96a,96bの後端部と制御突片1
03a,103bの当接凹部105a,105bの上端部と当接して、上
部玉ストッパー96a,96bの先端部を景品玉収納筒94a〜94
cの入口から後退した位置で保持している。したがっ
て、景品玉は、前記第1の景品玉誘導樋49及び第2の景
品玉誘導樋50から景品玉収納筒94a〜94c内に流れ込み、
ストッパー部100a〜100cで係止された第1の状態となっ
ている。一方、上下摺動部材102a,102bが上昇した位置
にあるときは、当接凸部106a,106bが上昇しているので
当接ローラ101a,101bと当接しなくなり、下部玉ストッ
パー98a,98bは、回動可能なフリーな状態となる。下部
玉ストッパー98a,98bがフリーな状態になると、景品玉
収納筒94a〜94c内に収納されていた景品玉の玉圧により
ストッパー部100a〜100cが押圧されて回動し、景品玉収
納筒94a〜94c内に収納されていた景品玉が前記景品玉排
出通路91に払出される。このとき、上部玉ストッパー96
a,96bは、制御突片103a,103bが上昇しているので、当接
凹部105a,105bの下端部と上部玉ストッパー96a,96bの後
端部とが係合して上部玉ストッパー96a,96bの先端部を
景品玉収納筒94a〜94cの入口内に侵入させており、その
ため景品玉は、景品玉収納筒94a〜94cの入口の直前で停
止された第2の状態となっている。 このように、景品玉ケース92は、上部玉ストッパー96
a,96bと下部玉ストッパー98a,98bとを交互に開閉される
ことにより、景品玉を景品玉収納筒94a〜94c内へ供給す
る第1の状態と、景品玉を景品玉収納筒94a〜94cから排
出する第2の状態とを繰り返すようになっているが、こ
れを動作させるために上下摺動部材102a,102bには、制
御突片103a,103bと当接凸部106a,106bとの間に嵌入凹部
107a,107bが形成されている。この嵌入凹部107a,107bに
作動部材108a,108bの先端部が係合するようになってい
る。作動部材108a,108bは、その後端部が機構板本体42
と支持板110との間に差し渡された支軸109に回動自在に
軸支されている。支持板110は、機構本体42に突設され
た取付ボス111a,111bに固定されている。また、作動部
材108a,108bのほぼ中央には、連結杆112a,112bの上端が
連結され、この連動杆112a,112bが後述する入賞玉によ
って作動される回動部材122a,122bによって上下方向に
摺動されることに応じて作動部材108a,108bを支軸109を
中心にして回動させている。また、作動部材108a,108b
の回動に応じて前記上下摺動部材102a,102bが上下方向
に摺動する。 連動杆112a,112bの下端には、入賞玉処理機構113が関
連付けられている。この入賞玉処理機構113は、第12図
にその詳細を示すように機構板本体42に取り付けられる
取付板114に所定間隔を置いて2枚の区画板115a,115bが
取り付けられている。そして、これら合計3枚の板によ
って構成される2つの空間内に入賞玉を処理するための
機構が配置されている。まず、前記第1の入賞玉集合樋
43と後述する第2の入賞玉集合樋179の各入賞玉出口181
(ただし、第1の入賞玉集合樋43の入賞玉出口は図示せ
ず)と連通する入賞玉誘導通路116a,116bの末端には、
入賞玉載置部117a,117bが形成される。この入賞玉載置
部117a,117bの左右には、開口が形成され、一方の開口
には、ストッパー部材118a,118b及び回動部材122a,122b
が臨み、他方の開口には、押出部材126a,126bが臨んで
いる。ストッパー部材118a,118bは、逆「て」字形状を
しており、支軸119を中心にして回動自在になってい
る。また、その一端に回動部材122a,122bと係合する係
合部120a,120bが形成され、その他端に前記入賞玉誘導
通路116a,116bの末端に臨む当接部121a,121bが形成され
ている。回動部材122a,122bは、ほぼ「T」字状をして
おり、支軸122を中心にして回動自在となっている。ま
た、支軸122の上部に前記係合120a,120bと係合する係合
凸部123a,123bが形成され、支軸122の下部に入賞玉と当
接する入賞玉当接面部124a,124bが形成され、更に、支
軸122の後部に前記連動杆112a,112bと連結される連結部
125a,125bが形成されている。 また、押出部材126a,126bは、逆さ「L」字状をなし
ており、その下端を支軸129で軸支されることによって
所定角度範囲内で回動自在に設けられている。また、押
出部材126a,126bの上部前端には、入賞玉を押すための
押圧面部127a,127bが形成され、上部後端には、回転ロ
ーラ128a,128bが設けられている。この回転ローラ128a,
128bには、回転モータ132のモータ軸133に固着された回
転カム131a,131bが係合するようになっており、このた
め、回転モータ132の回転により押出部材126a,126bが左
右方向に回動するようになっている。なお、押出部材12
6a,126bの支軸129のやや上部には、復帰スプリング130
a,130bが係止されて、常に押出部材126a,126bが入賞玉
載置部117a,117bと反対方向に付勢されるようになって
いる。また、2つの回転カム131a,131bは、相互に位相
をずらしてモータ軸133に固着されているので、同時に
押出部材126a,126bが回動されることはない。これによ
り、回転モータ132にかかる負荷を軽減させるととも
に、景品玉数の異なる入賞玉を同時に処理することがな
く、また遊技者に払出された景品玉数の違いを報知する
ことができるようになっている。 前記入賞玉載置部117a,117bの一側には、前記押出部
材126a,126bで押出された入賞玉が排出される入賞玉排
出通路134a,134bが形成される。この入賞玉排出通路134
a,134bの一方の側壁を構成する入賞玉検知部材135a,135
bが支軸136を中心にして揺動自在に設けられている。そ
して入賞玉検知部材135a,135bの一側には、検出スイッ
チ137a,137bが配置され、該検出スイッチ137a,137bのア
クチュエータ138a,138bが入賞玉検知部材135a,135bの動
作を検出して前記遊技盤6の前面に形成された入賞玉表
示ランプ21を(第3図参照)点灯させるようになってい
る。なお、入賞玉表示ランプ21を2つ設けてそれぞれ7
個排出用と13個排出用とに分けて、しかも入賞玉検知部
材135a,135bにそれぞれ対応させることにより、どちら
の景品玉数か排出されたかを知らせるようにしても良
い。 また、入賞玉排出通路134a,134bの末端には、入賞玉
検出器139a,139bが取付保護板140によって取り付けられ
ている。この入賞玉検出器139a,139bは、遊技場に設置
された集中管理コンピュータに信号を送るものであり、
当該パチンコ遊技機1の営業用データを作成するために
設けられるものである。また、前記取付板114の前面
(遊技盤側)には、金属製の保護板141が取り付けら
れ、パチンコ遊技機1前面からの入賞玉処理機構113に
対する不正行為を防止するようになっている。 以上のように構成された入賞玉処理機構113の動作に
ついて第13図ないし第16図を参照して説明する。なお、
第13図ないし第16図は、手前側、すなわち、7個の景品
玉が払出される機構を示したものであるが、奥側、すな
わち、13個の景品玉が払出させる機構も同一であるの
で、その説明は省略する。まず、景品玉ケース92の状態
は、第13図に示されるように前記した第1の状態、すな
わち、上部玉ストッパー96bが開放されて景品玉が景品
玉収納筒94cに所定個数(7個)収納され、下部玉スト
ッパー98bのストッパー部100cが景品玉収納筒94c内に侵
入した状態が保持されている。このような第1の状態に
おいて、後述する第2の入賞玉集合樋179を流下してそ
の入賞玉出口181から入賞玉誘導通路116bに誘導された
入賞玉は、ストッパー部材118bを図示の反時計方向に回
動させながら入賞玉載置部117bに載置される。すると、
常時回転いている回転カム131bが押出部材126bの回転ロ
ーラ128bと当接して押出部材126bを前方に押出すように
回動させる。押出部材126bが回動するにつれて入賞玉載
置部117b上の入賞玉は、その押出方向に移動するが、こ
の際、第14図に示されるように入賞玉は、押出部材126b
の押圧面部127bと回動部材122bの入賞玉当接部124bとに
挟持されて移動する。また、このとき、ストッパー部材
118bの係合部120bと回動部材122bの係合凸部123bとの係
合が外されているので、回動部材122bは、図示の反時計
方向に回動する。回動部材122bが回動することによっ
て、係合凸部123bの前端部がストッパー部材118bを時計
方向に回動させて当接部121bが入賞玉誘導通路116bの末
端を塞ぐように侵入して次の入賞玉を入賞玉載置部117b
に載置しないようにしている。また、それと同時に、連
動杆112bが上昇して作動部材108bを上方向に回動させ
る。すると、上下摺動部材102bが上昇するので上部玉ス
トッパー96bの後端部が制御突片103bの当接凹部105bの
下部に当接して上部玉ストッパー96bの先端部が景品玉
収納筒94cの入口に侵入して景品玉が景品玉収納筒94c内
に流れ込まないように係止する。また、上下摺動部材10
2bの当接凸部106bと下部玉ストッパー98bの当接ローラ1
01bとの係合が外れるので、下部玉ストッパー98bがフリ
ー状態となり、そのため景品玉収納筒94c内の景品玉の
玉圧によりストッパー部100cが押圧回動されて景品玉収
納筒94c内に収納されていた所定個数の景品玉が景品玉
排出通路91に排出される。 以上のようにして所定個数の景品玉が払出されると、
第15図に示されるように、回動部材122bと押出部材126b
とで挟持されていた入賞玉は、押出部材126bが更に回動
することにより入賞玉載置部117bから外れて入賞玉排出
通路134bに落下する。すると、回動部材122bは、時計方
向に回動して元の状態に戻るので、それに従動して連動
杆112b、上下摺動部材102bが下降して、再度下部玉スト
ッパー98bを固定し、上部玉ストッパー96bを開放して景
品玉を景品玉収納筒94c内に導き入れる。また、このと
き、ストッパー部材118bも回動部材122aの回動により元
の状態に復帰するので、入賞玉誘導通路116bの末端で待
機していた次の入賞玉の流下が許されて入賞玉載置部11
7bに移動して上述の動作を繰り返す。 また、入賞玉排出通路134bに排出された入賞玉は、検
出スイッチ137b及び入賞玉検出器139aを作動させて、入
賞玉排出口156から前記玉抜通路90に合流してパチンコ
遊技機1外に排出される。 なお、前記玉欠乏検知板85cが作動した場合について
第16図を参照して説明すると、屈曲樋83内に景品玉が不
足して玉欠乏検知板85cが作動すると、係合鉤部86cがほ
ぼ垂直状態のように垂れ下がる。そしてそのとき入賞玉
の存在により連動杆112bが上昇すると、それに従動して
上下摺動部材102bの制御突片103bも上昇し、係合部104b
が係合鉤部86cと係合して上下摺動部材102bを上昇した
位置で保持してしまう。このように上下摺動部材102bを
上昇した位置で保持してしまうということは、景品玉ケ
ース92側においては、上部玉ストッパー96bの先端部が
景品玉収納筒94cの入口に侵入して景品玉を景品玉収納
筒94c内に導き入れないようにしているとともに、下部
玉ストッパー98bがフリー状態となっていることであ
る。一方、入賞玉処理機構113側においては、回動部材1
22bの反時計方向に回動した状態を保持しているので、
ストッパー部材118bの当接121bが入賞玉誘導通路116bの
末端に侵入して次の入賞玉を係止した状態となってい
る。しかして、このような状態で保持されるために入賞
玉が入賞玉載置部117b上に供給されないので景品玉が払
出されないとともに、押出部材126bは、単に回転カム13
1bに従動して往復回動しているだけであるため、回転モ
ータ132に余分な負荷をかけることがない。 以上説明した構成により所定個数の景品玉が払出され
るが、払出された景品玉は、前記したように景品玉排出
通路91に排出される。この景品玉排出通路91の途中に
は、第6図に示されるように払出された景品玉が衝突し
て音を出す鈴147が設けられ、更にその下方に排出通路9
1の下端を構成する誘導樋148が突設されている。誘導樋
148の前方には、誘導開口148a(第5図参照)が開設さ
れ、この誘導開口148aが前記打球供給皿7に連通してい
る。また、誘導樋148の一側には、立壁149が固着され、
その立壁149の上端と前記鈴147との間から余剰の景品玉
が溢れでる溢れ口150が形成されている。溢れ口150の下
方には、余剰玉通路152と連絡するための連絡樋151が設
けられ、余剰の景品玉を余剰玉通路152に誘導するよう
になっている。余剰玉通路152は、2つの垂直壁153a,15
3bによって構成され、その下端は、前面枠2の裏面に取
付けられる接続樋198(第5図参照)に接続され、余剰
の景品玉を前記余剰玉受皿9に誘導するようになってい
る。また、余剰玉通路152内には、満タン検知板154が揺
動自在に設けられ、景品玉によって余剰玉通路152内が
満杯になったときに該景品玉に押圧されて揺動し、満タ
ン検知板154に連結された検知杆154aが移動して、玉供
給装置23を構成する玉送り部材24(第1図参照)を固定
する玉送り固定部材26(第1図参照)を作動させて打玉
を打球発射位置29に供給しないようになっている。更
に、余剰玉通路152内には、景品玉と衝突して音を出す
鈴155が設けられている。 機構板本体42には、上記した玉抜通路90、景品玉排出
通路91、及び余剰玉通路152の裏面を構成する上部カバ
ー142及びカバー部材158が被覆されている。上部カバー
142は、前記屈曲樋83の一部と玉抜通路90の上部を被覆
し、カバー部材158は、景品玉排出通路91と余剰玉通路1
52と入賞玉処理機構113と玉抜通路90の残部とを被覆し
ている。そして、カバー部材158には、その上部に前記
景品玉収納筒94a〜94cのうち手前側の景品玉収納筒94c
から排出された景品玉を奥側に向けて流下させる変流凸
部159が形成され、また、前記鈴147、155に対応する位
置に鳴動穴160a,160bが穿設され、更に、入賞玉処理機
構113の一部に対応する位置に開口部161と駆動部カバー
162とを設けている。また、後述する回路基板取付金具1
92bを固定するための取付突片163も取着されている。 なお、前記景品玉ケース92に対応して、開閉カバー14
4が設けられている。この開閉カバー144は、その一側に
設けられた取付部145を上部カバー142に形成された取付
軸支部143に軸支し、その他側を前記垂直壁89aに形成さ
れた係止部146で係止されることにより開閉自在となっ
ている。したがって、景品玉ケース92を交換する場合に
は、開閉カバー144を開放して前記固定部材93を外すこ
とにより簡単にできる。 機構板本体42の中央には、比較的大きな窓開口164が
開設されている。この窓開口164の大きさは、前記入賞
玉集合カバー体31の大きさよりもやや小さく形成され、
前記第1の入賞玉集合カバー体32の下端部に対応する位
置に、窓開口164を上下に区画する区画板164が横臥され
ている。そして、この区画板162には、後述する回路基
板取付金具192aを固定するための金具取付ボス166a,166
bが突設されている。また、区画板165によって区画され
た下方の下方窓開口167の下縁の一部に切欠部168が形成
され、この切欠部168に後述するアウト玉誘導樋184が嵌
挿されるようになっている。また、切欠部168の一側で
あって機構板本体42の前面側には、誘導突片169が突設
され、前記した第1の入賞玉集合空間34を落下する入賞
玉を受けて第1の入賞玉集合樋43に誘導するようになっ
ている。 前記窓開口164の上部及び一側には、配線収納溝170が
形成され、後述する中継基板195から導出された配線を
収納して、その先端を後述する外部接続端子基板194に
接続するようになっている。また配線収納溝170には、
蓋カバー170aが着脱自在にはめ込まれるようになってお
り、収納される配線を保護している。 前記下方窓開口167には、入賞玉集合空間切換部材171
が着脱自在に固定されている。この入賞玉集合空間切換
部材171は、断面ほぼ「L」字状になっており、下壁173
と側壁174とから構成されている。下壁173には、アウト
玉誘導樋184の上部を受け入れる切欠凹部172が構成され
ている。しかして、入賞玉集合空間切換部材171を下壁1
73が下になるようにし、かつ側壁174が奥側、すなわち
遊技盤6に対向するように固定した状態(以下、この状
態を第1の設置状態という)においては、下壁173が後
述する第2の入賞玉集合空間183の入口を閉塞するとと
もに、側壁174が前記した第1の入賞玉集合空間34の一
部を構成するようになり、また、入賞玉集合空間切換部
材171を下壁173が上になるようにし、かつ側壁174が手
前側、すなわち遊技盤6から離れて対向するように固定
した状態(以下、この状態を第2の設置状態という)に
おいては、側壁174が前記した第1の入賞玉集合空間34
の奥行幅よりも広い入賞玉集合空間を構成することにな
る。すなわち、この場合は、第1の入賞玉集合空間34と
後述する第2の入賞玉集合空間183とを合計した奥行幅
を有するようになる。このため、入賞玉集合空間切換部
材171は、下方窓開口167の部分を第1の入賞玉集合空間
34だけにしたり、あるいは第1の入賞玉集合空間34と第
2の入賞玉集合空間183との両方の空間にしたりするこ
とができる。なお、入賞玉集合空間切換部材171は、ビ
ス175によってそれぞれの設置状態に固定されるが、そ
の変換は、該ビス175を取り外せば容易に行うことがで
きる。 また、前記下方窓開口167の下縁にそって入賞玉集合
樋形成部材176が取着固定される。この入賞玉集合樋形
成部材176は、上部が開放状態に形成されるとともに、
その側壁を構成する入賞玉集合板177と第2の通路側壁1
78と、その底壁を構成する第2の入賞玉集合樋179とか
ら構成される。第2の通路側壁178は、機構板本体42に
接するように取り付けられており、これは、入賞玉集合
板177と機構板本体42とで構成される第2の入賞玉集合
空間183に落下した入賞玉をスムーズに第2の入賞玉集
合樋179に誘導するためである。第2の入賞玉集合樋179
は、一方向に傾斜するように形成され、その傾斜下端に
は、前記入賞玉誘導通路116bに連通する入賞玉出口181
が開設されている。また、入賞玉集合樋形成部材176の
上部には、切欠凹部180が形成され、後述するアウト玉
誘導樋184が嵌挿されるようになっている。更に、入賞
玉集合板177と第2の通路側壁178との間には、第2の入
賞玉集合空間183内に落下した入賞玉を第2の入賞玉集
合樋179に誘導するための誘導突片182a,182bが形成され
ている。なお、入賞玉集合樋形成部材176の上部は、前
述したように開放状態となっているが、入賞玉集合空間
切換部材171が第1の設置状態であるときには、第19図
に示されるようにその下壁173が入賞玉集合樋形成部176
の上部を閉塞し、第2の設置状態であるときには、第20
図に示されるように第2の入賞玉集合空間183が上方に
延びて新たに形成され、その延びた上方を下壁173が閉
塞するようになっている。すなわち、第1の設置状態の
ときは、窓開口164の大きさが区画板165の上端部までに
縮小されることになる。これにより、機構板本体42の窓
開口164の大きさは、一種類の景品玉数を払出するよう
に設計された遊技盤6に多く採用されている第1の入賞
玉集合カバー体32の大きさとほぼ同じ大きさになり、こ
のような形式のパチンコ遊技機1に対応することができ
るようになる。また、第2の設置状態のときは、窓開口
164の大きさが下方窓開口167まで含めた大きさとなる。
これにより、機構板本体42の窓開口の大きさは、二種類
の景品玉数を払出すように設計された遊技板6に多く採
用されている第1の入賞玉集合カバー体32と第2の入賞
玉集合カバー体33とを含めた大きさとほぼ同じ大きさに
なり、このようなパチンコ遊技機1に対応することがで
きるようになる。特に、第2の設置状態においては、第
2の入賞玉集合空間183が上方に延びるので、第2の入
賞玉集合カバー体33に被覆される前記第2入賞経路37及
び入賞玉出口38の設置位置を設計する際に、その自由度
が増すという利点がある。 また、図示の実施例においては、回路基板193を取り
付ける都合で区画板165を窓開口164内に横臥するものを
例示したが、回路基板193を別のところに取着するよう
にしたものであっては、区画板165を設けず、ただ単に
窓開口164の下部に入賞玉集合空間切換部材171を設ける
ようにしても良い。もちろん、この場合には、区画板16
5を大きさを含むように入賞玉集合空間切換部材171を構
成しても良い。 前記入賞玉集合樋形成部材176には、アウト玉誘導樋1
84が固定されている。このアウト玉誘導通184、方形状
の筒状をなし、その長さは、前記第1の入賞玉集合空間
34の奥行幅と第2の入賞玉集合空間183の奥行幅を合計
した長さとほぼ同等に選ばれる。そして、アウト玉誘導
樋184は、入賞玉集合樋形成部材176に取り付けられた際
に、前記切欠部168及び切欠凹部180に嵌挿され、その前
端開口面は、前記アウト口20に当接するようになってい
る。したがって、アウト玉誘導樋184は、第18図に示さ
れるように、第1の入賞玉集合空間34及び第2の入賞玉
集合空間183を前後方向に貫通して前記入賞玉集合板177
の裏面に到達するように構成されている。なお、アウト
玉誘導樋184の上部には、山形の変流面185が形成され、
第1の入賞玉集合空間34及び第2の入賞玉集合空間183
内を落下する入賞玉がアウト玉誘導樋184に衝突した場
合にスムーズに下方へ落下させるようになっている。 また、アウト玉誘導樋184の後端開口であるアウト玉
誘導口186には、アウト玉通路部材187が接続されてい
る。このアウト玉通路部材187は、排出されたアウト玉
を下方に向けて誘導するものであり、図示の実施例にお
いては、機構板本体42の前面側であって、前記余剰玉通
路152の裏側に形成されたアウト玉径路189に導くように
なっている。アウト玉径路189の流入側には、アウト玉
入口188が形成され、流出側には、アウト玉放出口190が
それぞれ形成されている。アウト玉放出口190は、前記
合流通路157に連通され、これにより、アウト玉も玉抜
された景品玉及び入賞玉と同じようにパチンコ遊技機1
外へ排出される。また、アウト玉通路部材187は、ビス1
91でアウト玉誘導樋184とともに入賞玉集合樋形成部材1
76に螺着固定されている。 なお、機構板本体42には、前記取付突片163及び金具
取付ボス166a,166bに回路基板取付金具192a,192bを固定
し、該回路基板取付金具192a,192bに遊技制御回路基板1
93を着脱自在に取付け得るようになっている。また、機
構板41を前面枠2(正確には、遊技盤取付枠30)に固定
するための機構板固定具196a〜196cが設けられ、更に、
前面枠2の裏面一側に固定される打球発射駆動部199
(第5図参照)の発射モータ200を安定的に回転させる
ためのコンデンサ197も取り付けられるようになってい
る。 以上、説明したように、この実施例においては、第1
の景品玉誘導樋49と第2の景品玉誘導樋50とそれぞれ対
応する第1の景品玉欠乏感知板54と第2の景品玉欠乏感
知板55とを揺動自在に設けたので、景品玉誘導樋49、50
のいずれか1つに景品玉の欠乏が生じたときには、欠乏
の生じた景品玉誘導樋49又は50に対応する景品玉欠乏感
知板54又は55が揺動し、これに一体形成される押圧片59
又は60が2つの景品玉誘導樋49、50に共通して設けられ
た検出スイッチ63および64を作動する。これにより、遊
技者に景品玉が欠乏した旨を景品玉欠乏表示ランプ22を
介して即座に報知し、あるいは、集中管理コンピュータ
からの補給指令により景品玉タンク46に所定個数の景品
玉が直ちに補給される。また、景品玉欠乏感知板54又は
55が揺動したときには、これと一体形成される係合片61
又は62が2つの景品玉誘導樋49、50に共通して設けられ
た上部梃部材65を含む連結部材を作動させる。これによ
り、打球供給停止部材である玉送り固定部材26が作動し
て玉供給装置23の玉送り部材24を固定するので、打玉の
供給が停止され、遊技が中断される。 なお、上述した実施例においては、景品玉欠乏感知板
を2つ設けたものを示したが、景品玉の払出数の種類に
応じて3つ以上設けたものであってもよい。 また、上述した実施例(以下、第1実施例という)に
おいては、第1の景品玉誘導樋49と第2の景品玉誘導樋
50とにそれぞれ対応する第1の景品玉欠乏感知板54と第
2の景品玉欠乏感知板55とのいずれか一方が作動する
と、検出スイッチ63、64と玉供給装置23の両方を作動さ
せるものを示したが、検出スイッチ63、64は、第1の景
品玉欠乏感知板54と第2の景品玉欠乏感知板55とのいず
れの作動にも対応するが、玉供給装置23は、第1の景品
玉欠乏感知板54の作動にだけ対応させるように構成して
も良い。例えば、第21図ないし第24図に示す実施例(以
下、第2実施例という)のように構成すればよい。この
第2実施例においては、第1実施例と同じ構成要素に
は、同一の符合が付してある。しかして、第2実施例の
構成について第21図を参照して説明すると、第1の景品
玉誘導樋49及び第2の景品玉誘導樋50の上流側の底面に
は、第1実施例と同様にそれぞれ開口53a,53bが開設さ
れ、その開口53a,53bを閉塞するように第1の景品玉欠
乏感知板54及び第2の景品玉欠乏感知板55がその下流側
の端部に設けられた揺動軸56によって揺動自在に軸支さ
れている。第1の景品玉欠乏感知板54は、その上流側裏
面に垂設された連結板210に上部梃部材65が連結され
る。この上部梃部材65は、第1実施例と同様に支軸66に
よって揺動自在に軸支されるが、連結板210との連結部
と反対側に重錘211が形成されている。このため、第1
の景品玉欠乏感知板54上に景品玉が載置していない状態
では、重錘211の作用により第1の景品玉欠乏感知板54
の上流側が第1の景品玉誘導樋49内に侵入するように跳
ね上がった状態となる。一方、第2の景品玉欠乏感知板
55は、揺動軸56に周設されたスプリング212によって、
その上流側が第2の景品玉誘導樋50内に侵入するように
跳ね上がる方向に付勢される。つまり、第2の景品玉欠
乏感知板55上に景品玉が載置していない状態では、スプ
リング212の作用によりその上流側が第2の景品玉誘導
樋50内に侵入するように跳ね上がった状態となる。 また、第1の景品玉欠乏感知板54及び第2の景品玉欠
乏感知板55の自由端側であって、その裏面には、第1実
施例と同様に押圧片59、60が垂設されている。押圧片5
9、60は、第1実施例と同様に、「L」字状に曲析さ
れ、第1の景品玉欠乏感知板54及び第2の景品玉欠乏感
知板55の下方であって、機構板本体42に取付けられた2
つの検出スイッチ63、64のアクチュエータ63a,64aと対
応するように配置されている。そして、第1の景品玉欠
乏感知板54及び第2の景品玉欠乏感知板55に景品玉が載
置した状態であるときには、第23図(a)に示すように
押圧片59、60とアクチュエータ63a,64aとは当接せず、
このため、検出スイッチ63、64は、不作動状態(OFF)
となっている。また、第1の景品玉欠乏感知板54及び第
2の景品玉欠乏感知板55のいずれかに景品玉が載置して
いない状態であるときには、第23図(b)に示すように
(図示においては、第2の景品玉欠乏感知板55に景品玉
が載置されていない状態を示す)押圧片60(又は59)と
アクチュエータ63a,64aとは当接し、このため、検出ス
イッチ63、64は、作動状態(ON)となる。なお、第2実
施例においても、検出スイッチ63は、前記景品玉欠乏表
示ランプ22と関連して設けられ、検出スイッチ63が作動
することにより景品玉欠乏表示ランプ22が点灯して景品
玉が欠乏している旨を遊技者に報知するようになってい
る。また、検出スイッチ64も、図示しない集中管理コン
ピュータと関連して設けられ、検出スイッチ64が作動す
ることによい集中管理コンピュータにその旨を表示する
とともに、集中管理コンピュータから補給機構に補給指
令が導出されて、所定個数の景品玉が景品玉タンク46に
補給されるようになっている。 また、前記連結板210に連結される上部梃部材65に
は、第1実施例と同様に連結杆67が連結されている。す
なわち、上部梃部材65の他端には、第22図に示すように
下方に延びる連結杆67の上端が固定され、連結杆67の下
端には、機構板本体42に突設された軸69に回動自在に軸
支された下部梃部材68の一端が連結されている。また、
下部梃部材68の他端には、遊技盤取付枠30に開設された
接続開口71を前後方向に貫通する垂直係合杆70が固定さ
れている。この垂直係合杆70の先端は、遊技盤6の前面
側下方に位置して作動杆72と係合される。作動杆72は、
その一端を前記玉送り固定部材26の当接片27と係合する
ように配置されている。したがって、第1の景品玉欠乏
感知板54と玉送り固定部材26とは、上部梃部材65、連結
杆67、下部梃部材68、垂直係合杆70、及び作動杆72から
なる連結部材によって連動しており、第1の景品玉欠乏
感知板54が動作すると、玉送り固定部材26が前記玉供給
装置23の玉送り部材24を上昇した位置で固定する。この
ため、打球杆201によって上下動している玉送り摺動部
材202と玉送り部材24とが当接しなくなるので、発射位
置29への打玉の供給が停止されることになる。しかし
て、上記のような打玉の供給停止動作は、複数ある景品
玉欠乏感知板54、55のうち第1の景品玉欠乏感知板54が
動作したときにだけ行われることになる。 上記したように第2実施例においては、第1の景品玉
欠乏感知板54が作動したときには、検出スイッチ63、64
と玉供給装置23との両方が作動して景品玉の欠乏の報
知、景品玉の補給指令、打玉の供給停止の3つの動作が
行われるが、第2の景品玉欠乏感知板55が作動したとき
には、検出スイッチ63、64だけが作動して景品玉の欠乏
の報知、景品玉の補給指令の2つの動作が行われるだけ
である。このように構成した理由は、第2の景品玉誘導
樋50を流下する景品玉は、始動入賞口16aに入賞した入
賞玉に対応して払出されるものであるため、その発生個
数がきわめて少なく、仮に補給指令が出されているにも
拘らず景品玉タンク46への景品玉の補給が多少遅れて
も、第2の景品玉誘導樋50に貯溜されている景品玉だけ
で発生した入賞玉に対応する景品玉を充足できる可能性
が高く、これがため、遊技を中断する必要性が弱いため
である。これに対し、第1の景品玉誘導樋49を流下する
景品玉は、始動入賞口16aを除くすべての入賞口に入賞
した入賞玉に対応して払出されるものであるため、その
発生個数がきわめて多く、このため、仮に補給指令が出
されているにも拘らず景品玉タンク46への景品玉の補給
が多少遅れた場合には、第1の景品玉誘導樋49に貯留さ
れている景品玉だけで発生した入賞玉に対応する払出が
できない可能性が高いため、遊技を中断する必要性があ
るからである。 なお、第2実施例においては、第2の景品玉欠乏感知
板55の上流側裏面に止着部213が形成されているが、こ
れは、第23図(c)に示すように、1種類の景品玉数に
対応させる際に手前側の第2の景品玉欠乏感知板55を固
定するために使用されるものである。すなわち、第1の
景品玉欠乏感知板54だけの作用を検出スイッチ63、64に
働かせるために、第2の景品玉欠乏感知板55を下降した
位置で固定する必要がある。このため、第2の景品玉誘
導樋50の下方位置には、止着穴215が穿設され、この止
着穴215と第2の景品玉欠乏感知板55の下降時における
止着部213を対応させて、ビス214で螺着するようになっ
ている。また、このとき、景品玉タンク46から第2の景
品玉誘導樋50に景品玉が落下しないように景品玉タンク
46の流下開口47の一部を閉塞すべく落下空間切換部材21
6が取り付けられるようになっている。この落下空間切
換部材216は、第23図(a)及び第24図(a)に示すよ
うに第1の景品玉誘導樋49及び第2の景品玉誘導樋50の
膨出部50a側壁の上方位置まで対応するように形成され
た流下開口47を第23図(c)及び第24図(b)に示すよ
うに第1の景品玉誘導樋49の側壁の上方位置まで小さく
して、景品玉タンク46から流下する景品玉が第1の景品
玉誘導樋49だけに落下するようにしている。なお、流下
開口47は、第24図(a)に示すように、その上流側の開
口縁が巾「D」を有するように斜めに形成された、これ
により景品玉タンク46内に貯溜される景品玉が玉詰りす
ることなく流下開口47から景品玉誘導樋49、50に落下す
るようになっている。 以上2つの実施例について説明してきたが、いずれの
実施例においても、景品玉誘導樋49、50のいずれか1つ
に景品玉の欠乏が生じたときには、欠乏の生じた景品玉
誘導樋49又は50に対応する景品玉欠乏感知板54又は55が
揺動し、これに一体形成される押圧片59又は60が2つの
景品玉誘導樋49、50に共通して設けられた検出スイッチ
63および64を作動する。これにより、遊技者に景品玉が
欠乏した旨を景品玉欠乏表示ランプ22を介して即座に報
知し、あるいは、集中管理コンピュータからの補給指令
により景品玉タンク46に所定個数の景品玉が直ちに補給
される。 また、第1の実施例においては、景品玉欠乏感知板54
又は55が揺動したときには、これと一体形成とされる係
合片61又は62が2つの景品玉誘導樋49、50に共通して設
けられた上部梃部材65を含む連結部材を作動させる。こ
れにより、打球供給停止部材である玉送り固定部材26が
作動して玉供給装置23の玉送り部材24を固定するので、
打玉の供給が停止され、遊技が中断される。
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機は、景品玉タンクに貯留される景品玉
が不足し、しかも補給指令がなされても景品玉の補給動
作がなされない状況であっても、いずれか1つの玉欠乏
検知板が玉不足を検出すると、景品玉ケースの作動を拘
束するので、入賞玉の処理だけが先行して行われること
がない。そして、通常の状態においては、景品玉の欠乏
を先に検出するいずれか1つの景品玉欠乏感知板の動作
によって検出手段が作動して景品玉の補給指令が出され
るので、玉欠乏検知板による景品玉ケースの拘束状態が
発生するという状況を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第20図は、この発明に係る第1実施例を示
し、第1図は、景品玉欠乏感知板の動作を示す概略図、
第2図は、景品玉欠乏感知板を下から見た底面図、第3
図は、パチンコ遊技機の正面図、第4図は、遊技盤の裏
面に取り付けられる入賞玉集合カバー体を示す背面概略
図、第5図は、パチンコ遊技機の背面図、第6図は、機
構板の全体の分解斜視図、第7図は、景品玉タンク及び
景品玉誘導樋の平面図、第8図は、景品玉誘導樋に設け
られる玉ストッパーの分解斜視図、第9図は、玉ストッ
パーの作動を示す断面概略図、第10図は、屈曲樋に設け
られる玉欠乏検知板の斜視図、第11図は、景品玉ケース
の斜視図、第12図は、入賞玉処理機構の分解斜視図、第
13図ないし第16図は、景品玉ケース及び入賞玉処理機構
の動作を示す背面概略図、第17図は、機構板の要部を示
す背面概略図、第18図は、アウト口付近の断面図、第19
図は、入賞玉集合空間切換部材を第1の設置状態にした
断面図、第20図は、入賞玉集合空間切換部材を第2の設
置状態にした断面図である。 第21図ないし第24図は、この発明の第2実施例を示し、
第21図は、景品玉欠乏感知板の斜視図、第22図は、景品
玉欠乏感知板の動作を示す概略図、第23図は、景品玉タ
ンクと景品玉誘導樋との関係を示す断面図、第24図は、
景品玉タンクと景品玉誘導樋との関係を示す平面図であ
る。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 26……玉送り固定部材(打球供給停止部材) 46……景品玉タンク 49……第1の景品玉誘導樋 50……第2の景品玉誘導樋 54……第1の景品玉欠乏感知板 55……第2の景品玉欠乏感知板 61、62……係合片(作動部材) 63、64……検出スイッチ(検出手段) 連結部材として、 65……上部梃部材 67……連結杆 68……下部梃部材 70……垂直係合杆 72……作動杆

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】景品玉タンクと、所定個数の景品玉を収納
    し且つその収納した景品玉を排出する機構を備えた景品
    玉ケースと、前記景品玉タンクに貯留される景品玉を前
    記景品玉ケースに誘導する景品玉誘導樋と、前記景品玉
    タンクに貯留される景品玉の欠乏により作動する景品玉
    欠乏感知板と、該景品玉欠乏感知板の近傍に配置され且
    つ該景品玉欠乏感知板の作動を検出する検出手段と、前
    記景品玉ケースのやや上流側であって前記景品玉欠乏感
    知板よりも下流側に設けられ且つ前記景品玉誘導樋内の
    景品玉の欠乏を検知して前記景品玉ケースの作動を機械
    的に拘束する玉欠乏検知板と、を備え、 前記景品玉ケースが払出景品玉数の種類に対応して複数
    個並列状に設けられると共に、前記景品玉誘導樋もこれ
    に対応して複数列形成され、さらにその複数の景品玉誘
    導樋に対応して独立して作動する前記景品玉欠乏感知板
    と前記玉欠乏検知板とがそれぞれ複数個設けられ、 前記検出手段は、いずれの景品玉欠乏感知板の作動をも
    検出することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、複数個の景品玉欠乏感知
    板のいずれが作動しても検出することができる1つの検
    出手段で構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の弾球遊技機。
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