JP2632692B2 - パチンコ遊技機の機構板 - Google Patents

パチンコ遊技機の機構板

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JP2632692B2
JP2632692B2 JP2001288A JP2001288A JP2632692B2 JP 2632692 B2 JP2632692 B2 JP 2632692B2 JP 2001288 A JP2001288 A JP 2001288A JP 2001288 A JP2001288 A JP 2001288A JP 2632692 B2 JP2632692 B2 JP 2632692B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、パチンコ遊技機の裏面に配設され、かつ
入賞玉を受けて景品玉を払出すための各種の機構が設け
られた機構板に関するものであり、より詳しくは、二種
類の景品玉数を払出す形式の遊技盤に対しても、あるい
は一種類の景品玉数を払出す形式の遊技盤に対しても対
応できるパチンコ遊技機の機構板に関するものである。
[従来の技術] 従来のパチンコ遊技機においては、遊技盤の遊技領域
に設けられた複数の入賞領域に打玉が入賞すると、一定
の景品玉が払出されるようになっており、しかも、いず
れの入賞領域に入賞しても同一の景品玉数が払出される
形式のものが主流を占めていた。また、近年、入賞領域
によって異なる景品玉数を払出す形式のものも僅かでは
あるが実際に市場に提供されるようになってきた。
また、景品玉を払出す機構は、パチンコ遊技機の裏面
に配置される機構板によってなくされるが、上記のよう
な一種類の景品玉数を払出す機構板と二種類の景品玉数
を払出す機構板とは、それぞれ専用に製造されそれぞれ
の形式の各パチンコ遊技機に組み込まれていた。
[発明が解決しようとする課題] ところで、近年市場に提供されているパチンコ遊技機
は、遊技盤だけを簡単に交換できる、いわゆる分離式パ
チンコ遊技機がほとんどであり、このため、遊技盤を除
く他の部品は、長期間に亘って使用するようになってい
る。したがって、遊技場に設置してあるパチンコ有技機
が二種類の景品玉を払出す形式のものであった場合に、
遊技盤だけを交換して一種類の景品玉数を払出す形式の
ものにしたい場合には、機構板をも交換しなければなら
ず、不経済であった。もちろん、これと逆の場合も同様
に不経済であった。
この発明は、上記した不都合に鑑みなされたもので、
二種類の景品玉数を払出す形式の遊技盤に対しても、あ
るいは一種類の景品玉数を払出す形式の遊技盤に対して
も対応できるパチンコ遊技機の機構板を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するために、この発明の機構板
は、機構板の後面側であって、該機構板に開設される窓
開口の下縁に沿って第2の入賞玉集合空間を形成し、こ
の第2の入賞玉集合空間の上部であって、窓開口の下部
には、第2の入賞玉集合空間を閉塞る第1の設置状態と
第2の入賞玉集合空間を上方に延長形成する第2の設置
状態とに変換し得る入賞玉集合空間切換部材を設けるよ
うに構成されている。
[作 用] 入賞玉集合空間切換部を第1の設置状態に固定した機
構板では、第2の入賞玉集合空間の入口が閉塞されてい
るので、第1の入賞玉集合空間しか使用できず、遊技盤
の入賞領域から落下する入賞玉は、第1の入賞玉集合空
間に誘導されて一種類の景品玉数を払出すように働く。
また、入賞玉集合空間切換部材を第2の設置状態に固
定した機構板では、第2の入賞玉集合空間の入口が開放
されているとともに、該第2の入賞玉集合空間が上方に
延長形成されるので、遊技盤の裏面に取り付けられる入
賞経路を第2の入賞玉集合空間に誘導するように構成す
れば、その誘導された入賞玉は、第2の入賞玉集合空間
に誘導されて第1の入賞玉集合空間に誘導された入賞玉
とは異なる数の景品玉を払出すように働く。
[実施例] 以下、図面を参照して、この発明の実施例を説明す
る。
まず、第3図を参照して、この実施例が適用されるパ
チンコ遊技機について説明する。第3図は、パチンコ遊
技機の正面図である。図において、パチンコ遊技機1の
額縁状の前面枠2には、ガラス扉保持枠3が周設され、
該ガラス扉保持枠3には、ガラス4a,4bを有するガラス
扉枠4及び前面板5が一側を軸支されて開閉自在に取り
付けられている。ガラス扉枠4の後方であって、前記前
面枠2の裏面の遊技盤取付枠185(第5図及び第17図参
照)には、遊技盤6が着脱自在に設けられている。ま
た、前面盤5の表面には、排出された景品玉を貯留し、
かつ打玉を発射位置に一個宛供給する打球供給皿7が固
定されている。また、前面板5の裏面には、反射レール
184(第2図参照)の発射位置に打球を1個づつ送り込
むための玉送り部材182(第2図参照)が固定されてい
る。
前記前面枠2の下方部には、打球発射機構の一部を構
成する操作ハンドル8や、前記打球供給皿7に貯留しき
れなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿9が設け
られている。
前記遊技盤6の表面には、前記発射レール184から誘
導された打玉を誘導するための誘導レール10がほぼ円状
に植立されている。そして、誘導レール10によって囲ま
れた領域が遊技領域11を構成するものである。遊技領域
11のほぼ中央には、複数の回転ドラム13a〜13cを有する
可変表示装置12が設けられ、該可変表示装置12の下方に
開閉扉15を有する可変入賞球装置14が設けられている。
この可変入賞球装置14の開閉扉15は、前記可変表示装置
12の回転ドラム13a〜13cの組み合せが所定の表示状態
(例えば、横方向、あるいは斜め方向に「7」の数字が
整列した場合)となったときに、特定遊技状態となり、
所定期間(例えば、20秒経過するまで、あるいは10個の
入賞玉が発生するまで)開放するように設定されてい
る。そして、開閉扉15内に設けられた特定入賞口15aに
入賞すると、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入
賞口15aに入賞玉が発生する毎に最高10回繰り返すこと
ができるようになっている。
また、前記可変表示装置12の左右両側、及び可変入賞
球装置14の上部には、前記回転ドラム13a〜13cの回転を
許容する始動入賞口16a〜16Cが設けられている。この始
動入賞口16a〜16cのうち可変入賞球装置14の上部に設け
られる始動入賞口16aに打玉が入賞すると、それによっ
て払出される景品玉数は、他の入賞領域に打玉が入賞し
た際に払出される景品玉数よりも少なくなるように設定
されている。
更に、遊技領域11には、前記可変入賞球装置14の左右
側方に通常入賞口17a,17bが設けられ、また、可変入賞
球装置14の左右下方にも通常入賞口18a,18bが設けられ
ている。通常入賞口18a,18bは、前記開閉扉15が開放状
態にあるとき、その開閉扉15の側面に衝突した打玉が誘
導されて入賞し易くなっている。したがって、前記した
特定遊技状態となって、開閉扉15が所定期間開放する
と、打玉は、開閉扉15内に誘導されるばかりでなく、開
閉扉15の側面に当って通常入賞口18a,18bにも誘導され
るので、短時間に多量の入賞玉が発生することになる。
なお、遊技領域11には、更に前記可変表示装置12の上部
にも通常入賞口19が設けられている。
上記した各入賞領域のうち、前記始動入賞口16aだけ
は、前述したように他の入賞口、あるいは入賞領域より
も払出される景品玉数が少なく設定されているが、これ
は、以下の理由による。すなわち、始動入賞口16a〜16c
により多くの打玉を入賞させることにより回転ドラム13
a〜13bの回転回数を多くして、特定遊技状態となる確率
を高めるという期待と、すべての始動入賞口16a〜16cへ
の入賞による景品玉数を少なく設定すると、入賞した割
合に対して払出される景品玉数が少なくなるという不満
と、を調和させるために設定されたものである。なお、
この実施例では、後述するように、始動入賞口16aに打
玉が入賞した場合には、7個の景品玉が払出され、他の
入賞領域に打玉が入賞した場合には、13個の景品玉が払
出されるようになっている。もちろん、始動入賞口16a
に入賞する確率に応じてこれらの払出される景品球数の
設定を変えることは差し支えない。
遊技領域11の最下方には、上記したいずれの入賞領域
にも入賞しなかった打玉が遊技盤6の後方に導かれるア
ウト口20が設けられている。
前記遊技盤6の裏面には、入賞玉集合カバー体21が固
着されている。この入賞玉集合カバー体21は、第4図に
示されるように、前記遊技領域11の真ん中より上方部分
を被覆する第1の入賞玉集合カバー体22と、遊技領域11
の真ん中から前記アウト口20までの部分を覆う第2の入
賞玉集合カバー体23とから構成されている。そして、第
1の入賞玉集合カバー体22と第2の入賞玉集合カバー体
23とは、遊技盤6の裏面と所定の間隔(パチンコ玉の直
径よりもやや大きい幅)を離して設けられ、遊技盤6の
裏面との間に前記入賞領域に入賞した入賞玉が落下する
第1の入賞空間24の一部(第1の入賞玉集合空間24の上
方部分)を構成している。なお、第1の入賞玉集合空間
24の下方部分は、後述するように機構板31の前面側に形
成される。
第1の入賞玉集合カバー体22には、前記した各入賞口
に対応して入賞経路25a〜25dが形成されて各入賞玉を左
右両側へ導いて、第1の入賞玉集合空間24に落下させて
いる。すなわち、前記通常入賞口19に対応して入賞経路
25aが形成され、前記始動入賞口16b,16cに対応して入賞
経路25b,25cが形成され、前記始動入賞口16aに対応して
入賞経路25dが形成されている。そして、入賞経路25b〜
25dの出口部分には、入賞玉を検出する始動入賞玉検出
スイッチ26a〜26cがそれぞれ設けられ、該始動入賞玉検
出スイッチ26a〜26cによって導出された検出信号が後述
する回路基板167内の制御回路に送られて前記回転ドラ
ム13a〜13cを回転開始せしめるようになっている。
前記入賞経路25a〜25dのうち始動入賞口16aに対応す
る入賞経路25dの末端には、さらに第2入賞経路27が連
続して下方に延びるように設けられ、その第2入賞経路
27の入賞玉出口28が後述する第2の入賞玉集合空間157
に連通するように臨んでいる。なお、この第2入賞経路
27は、前記第2の入賞玉集合カバー体23によってその後
方を被覆されている。また、上記した以外の入賞口17a,
17b,18a,18b,及び開閉扉15に入賞した入賞玉は、入賞経
路に誘導されることなく、第2の入賞玉集合カバー体23
で規制されながら第1の入賞玉集合空間24内を落下する
ようになっている。
また、第1の入賞玉集合カバー体22のほぼ中央には、
前記可変表示装置12の駆動部12aが後方に突出するよう
に開口29が開設され、更に、その下方には、可変入賞球
装置14の開閉扉15を開閉駆動するための開閉ソレノイド
30が固定されている。
なお、第4図において、第2の入賞玉集合カバー体23
を設けたものを例示したが、これは、遊技盤6上に配設
された入賞口によって異なる景品玉数を払出す形式のも
のに対して必要であって、すべての入賞口に入賞した場
合に同一の景品玉数した払出さない形式のものについて
は、第1の入賞玉集合カバー体22だけを備えておればよ
い。
パチンコ遊技機1の裏面には、第5図に示されるよう
に景品玉を排出するための各種の機構を形成した機構板
31が開閉自在に設けられている。この機構板31を主とし
て第6図に示す機構板31の分解斜視図を参照して説明す
る。機構板31は、合成樹脂で成型されたほぼ方形状の機
構板本体32に各種の機構を組み付けたものからなり、そ
の機構板本体32の前面側に前記第1の入賞玉集合カバー
体22及び第2の入賞玉集合カバー体23を収納するような
凹状部を有し、その凹状部の下方部分が前記第1の入賞
玉集合空間24の下方部分を構成するものである。また、
凹状部の下端が第1の入賞玉集合樋33(第1図参照)を
構成している。この第1の入賞玉集合樋33は、前記第1
の入賞玉集合空間24を落下してきた入賞玉を一側に誘導
するように傾斜して設けられ、その傾斜下端に設けられ
た出口(図示せず)には、後述する入賞玉処理機構86の
入賞玉誘導通路89aが連通するようになっている。ま
た、第1の入賞玉集合樋33の遊技盤6側には、第1の通
路側壁34が立設されている。第1の通路側壁34の上端の
一部には、傾斜面34a〜34cが形成され、落下してくる入
賞玉をスムーズに第1の入賞集合樋33に誘導している。
また、第1の入賞玉集合樋33を機構板本体32と第1の通
路側壁34とで挟持して、入賞玉を流下させる通路を構成
することにより、入賞玉を合板から成る遊技盤6の裏面
に接触させることなく第1の入賞玉集合樋33上を円滑に
流下させることができるようになっている。
一方、機構板本体32の後面側の構成について説明する
と、その上部に景品玉タンク取付凹部35が形成され、該
景品玉タンク取付凹部35に景品玉タンク36が螺着固定さ
れる。景品玉タンク36は、図示しない補給機構から補給
される景品玉を貯留するものであり、第7図に示すよう
にその内部構造が景品玉タンク36内に貯留された景品玉
を一方向に向って流下するように構成されるとともに、
その流下下端に方形状の流下開口37が開設されている。
また、景品玉タンク36の後方上端部には、貯留された景
品玉が振動等で溢れ落ちないように玉溢れ防止部材38が
取り付けられている。
景品玉タンク36の下方には、景品玉を整列させるため
の第1の景品玉誘導樋39と第2の景品玉誘導樋40とが前
後方向に重合して設けられている。この第1の景品玉誘
導樋39と第2の景品玉誘導樋40とは、景品玉が自然流下
するように傾斜して取り付けられる。また、第1の景品
玉誘導樋39の中央には、下方に向うにしたがって高くな
るように形成された整列樋壁41が立設されて通路42a,42
bを構成し、該通路42a,42bを景品玉が二列になって流下
するようになっている(第7図参照)。第2の景品玉誘
導樋40は、第1の景品玉誘導樋39の側壁との間で通路42
cを構成し、景品玉が一列になって流下するようになっ
ている。なお、第1の景品玉誘導樋39と第2の景品玉誘
導樋40とを一体的に形成したものでも良いが、この実施
例のように景品玉誘導樋を2つに分割して形成したの
は、遊技盤6を交換して1種類の景品玉した払出さない
形式のものにおいては、第1の景品玉誘導樋39だけで十
分であり、この場合には、第2の景品玉誘導樋40を取り
外して使用すればよいからである。もちろん、第1の景
品玉誘導樋39と第2の景品玉誘導樋40とを一体的に形成
した場合であっても、1種類の景品玉数した払出さない
形式のものに対応させる場合には、景品玉が景品玉タン
ク36から第2の景品玉誘導樋40に流れないような処置を
講ずればよい。
また、第1の景品玉誘導樋39及び第2の景品玉誘導樋
40の上流側には、景品玉の不足を検知する玉不足検知板
43が揺動自在に設けられ、該玉不足検知板43に連結され
た伝達杆44が作動部材45を動作させて、打球発射位置に
打玉を供給しないような構造になっている。また、玉不
足検知板43が作動すると図示しない検出スイッチが動作
して、パチンコ遊技機1の前面に設けられた報知ランプ
(図示せず)を点灯させて遊技者にその旨を放置すると
ともに遊技場の管理コンピュータにその信号を送って図
示しない補給機構を作動させて景品玉タンク36に景品玉
を補給させるようになっている。
第1の景品玉誘導樋39及び第2の景品玉誘導樋40の途
中には、玉ならし部材46a,46bが機構板本体32に突設さ
れた回転支軸47に揺動自在に設けられている。この玉な
らし部材46a,46bは、第1の景品玉誘導樋39及び第2の
景品玉誘導樋40を時として上下二段になって流下してく
る景品玉を一段に整列させるためのものである。
更に、第1の景品玉誘導樋39及び第2の景品玉誘導樋
40の途中には、玉ストッパー48が機構板本体32に突設さ
れた軸ピン49にビス49aで回転自在に固定されている。
この玉ストッパー48は、機構板31に設けられた各種の機
構をテストするときに景品玉が流下しないように停止さ
せるものであり、その構造は、第8図及び第9図に示す
ように、熊手状の形状をなし、その先端部には、前記各
誘導通路42a〜42cに侵入する係止爪50a〜50cが形成さ
れ、その基端部には、摺動穴52が形成され、その摺動穴
52に摺動板53が復帰スプリング54に付勢されながら裏蓋
51に挟持されて収納されている。摺動板53は、上方に突
出する案内突起53aと横方向に突出する係合突起53bとを
有し、案内突起53aは、摺動穴52の上部に穿設された案
内孔52aから突出している。また、係合突起53bは、常
に、復帰スプリング54によって突出するように付勢され
ており、しかも機構板本体32に突設された係合凸部55と
係合するようになっている。すなわち、第9図(a)に
示されるように、係合凸部55の下端部と係合するように
した場合には、係止爪50a〜50cが誘導通路42a〜42cへ侵
入するような位置関係となり、しかも係合突起53bと係
合凸部55とが係合した位置を維持するので、玉ストッパ
ー48が上方向に回動しないようにして景品玉が流下する
ことを確実に防止するようになっている。一方、第9図
(b)に示されるように、係合凸部55の上端部と係合す
るようにした場合には、係止爪50a〜50cが誘導通路42a
〜42cから退避した位置関係となり、しかも係合突起53b
と係合凸部55とが係合した位置を維持するので、玉スト
ッパー48が下方に回動しないようにして係止爪50a〜50c
が誘導通路42a〜42cに侵入することを確実に防止するよ
うになっている。なお、玉ストッパー48を回動させるた
めには、指で案内突起53aを復帰スプリング54の付勢力
に抗して移動させ、そのまま回動させ、その後案内突起
53aから指を離すようにすれば簡単にできる。
第1の景品玉誘導樋39及び第2の景品玉誘導樋40の下
流側には、屈曲樋56が接続されるように取り付けられて
いる。この屈曲樋56は、第1の景品玉誘導樋39及び第2
の景品玉誘導樋40を流下してきた景品玉の流下方向を18
0度転換させるとともに、連続して流下している景品玉
の玉圧を弱めためにある。屈曲樋56の屈曲部には、玉抜
レバー57が設けられ、パチンコ遊技機1の前面から押ピ
ンで押圧することにより玉抜レバー57と屈曲樋56の構成
壁との係合が外れて玉圧により玉抜レバー57が開放し、
景品玉タンク36及び第1の景品玉誘導樋39、第2の景品
玉誘導樋40に貯留されていた景品玉が後述する玉抜通路
63を流下してパチンコ遊技機1外へ排出されるようにな
っている。なお、玉抜レバー57と屈曲樋56の構成壁を再
度係合させるためには、もう一度パチンコ遊技機1の前
面から押ピンで押圧しなければならない。
また、屈曲樋56の屈曲部より下流側のほぼ下り傾斜通
路部分には、玉欠乏検知板58a〜58cが軸ピン60を中心に
して揺動自在に設けられている。この玉欠乏検知板58a
〜58cは、第10図に示すように、ほぼ「く」字状をな
し、その軸ピン60より先端部が屈曲樋56内に臨む玉載置
部61a〜61cを構成し、後端部の末端に係合鉤部59a〜59c
が形成されている。したがって、玉欠乏検知板58a〜58c
は、屈曲樋56内に景品玉があるときには、玉載置部61a
〜61cが景品玉に押圧されて係合鉤部59a〜59cを外側に
跳ねあげた状態を維持し、逆に屈曲樋56内に景品玉がな
くなると、自重により玉載置部61a〜61cが上方向に回動
して係合鉤部59a〜59cがほぼ垂直方向に垂れ下がるよう
な状態となる。そして、このような垂れ下がった状態の
ときに、後述する制御突片76a,76bが上昇すると、制御
突片76a,76bの係合部77a,77bが係合鉤部59a〜59cと係合
して制御突片76a,76bを上昇した位置で保持するように
作用し、最終的に景品玉の払い出しが行われなくなるよ
うにしている。この動作については後に詳述する。
また、屈曲樋56の下流部には、ほぼ垂直状の垂直樋部
56aが形成され、該垂直樋部56aの末端には、段差部56b
が形成されている。垂直樋部56aは、後述する景品玉収
納筒67a〜67cに収納される景品玉数よりもやや大い数の
景品玉が収納されるような長さに選ばれており、また、
段差部56bは、後述する景品玉ケース65の上部玉ストッ
パー69a,69bがスムーズに動作するように玉圧を弱める
ように作用しているものである。
上記した屈曲樋56は、機械板本体32の裏面に突設した
ほぼ「L」字状の垂直壁62a〜62cに囲まれるようにして
取り付けられている。そして垂直壁62a,62bは、払出さ
れる景品玉が流下する景品玉排出通路64の側壁を構成
し、垂直壁62b,62cは、前記した玉抜レバー57によって
排出される景品玉が流下する玉抜通路63の側壁を構成し
ている、なお、垂直樋62aは、その屈曲部で後述する入
賞玉集合樋153と交錯させるために切断されているが、
その末端は、後述する余剰玉通路126を構成する垂直壁1
27aに接続されている。また、垂直壁62bは、その末端に
おいて後述する合流通路131を構成するための側壁とな
っている。なお、合流通路131は、余剰玉通路126を構成
する他方の垂直壁127bと垂直壁62bとで構成される。
前記屈曲樋56の下流側には、景品玉ケース65が配置さ
れる。この景品玉ケース65は、取付板68と景品玉収納筒
67a〜67cと上部玉ストッパー69a,69bと下部玉ストッパ
ー71a,71bと上下摺動部材75a,75bとから成る。すなわ
ち、景品玉ケース65は、その前面側に形成された取付板
68を機構板本体32に形成された取付部に固定部材66を介
して着脱自在に取り付けられている(第17図参照)。ま
た、第11図に示すように、屈曲樋56の末端開口に対応す
るように3つの景品玉収納筒67a〜67cが設けられ、該景
品玉収納筒67a〜67cの上下に上部玉ストッパー69a,69b
及び下部玉ストッパー71a,71bが出没するように設けら
れている。すなわち、景品玉収納筒67a,67bの入口に
は、上部玉ストッパー69aが、景品玉収納筒67cの入口に
は、上部玉ストッパー69bが、それぞれ1つの支軸70を
中心にして回動できるようになっており、その先端が入
口を開閉するようになっている。また、下部玉ストッパ
ー71a,71bは、1つの支軸72を中心にして揺動自在に設
けられ、その上部に重錘の機能を兼用した当接ローラ74
a,74bが設けられ、その下部に景品玉収納筒67a〜67c内
に出没するストッパー部73a〜73cが突設されている。そ
して、下部玉ストッパー71a,71bは、自重により常にス
トッパー部73a〜73cが景品玉収納筒67a〜67cに侵入する
ようになっているとともに、ストッパー部73a〜73cを段
差状に突設することにより、景品玉収納筒67a〜67cへの
上下方向の侵入位置を異ならせるようにしている。しか
して、ストッパー部73a,73bは、下部玉ストッパー71aに
突設されるとともに、景品玉収納筒67a,67bの出口を開
閉するように作用し、ストッパー部73cは、下部玉スト
ッパー71bに突設されるとともに、景品玉収納筒67cの出
口を開閉するように作用する。なお、ストッパー部73a
〜73cが突設される具体的に位置は、ストッパー部73aが
景品玉収納筒67a内に6個の景品玉が収納されるような
位置であり、ストッパー部73b,73cが景品玉収納筒67b,6
7c内に7個の景品玉が収納されるような位置である。
前記した上部玉ストッパー69a,69b及び下部玉ストッ
パー71a,71bの開閉を制御する上下摺動部材75a,75bが景
品玉収納筒67a〜67cの裏面に上下方向に摺動可能に設け
られている。この上下摺動部材75a,75bには、上方向に
伸びる制御突片76a,76bと横方向に突出する当接凸部79
a,79bとが一体的に形成されている。制御突片76a,76bに
は、その先端に前記係合部77a,77bが形成され、その途
中に前記上部玉ストッパー69a,69bの後端部と係合する
当接凹部78a,78bが形成されている。当接凸部79a,79b
は、前記下部玉ストッパー71a,71bの当接ローラ74a,74b
と係合するようになっている。すなわち、上下摺動部材
75a,75bが下降位置にあるときは、下部玉ストッパー71
a,71bの当接ローラ74a,74bと当接凸部79a,79bが当接し
ているので、ストッパー部73a〜73cが景品玉収納筒67a
〜67c内に侵入した状態を保持し、上部玉ストッパー69
a,69cの後端部と制御突片76a,76bの当接凹部78a,78bの
上端部と当接して、上部玉ストッパー69a,69bの先端部
を景品玉収納筒67a〜67cの入口から後退した位置で保持
している。したがって、景品玉は、屈曲樋56から景品玉
収納筒67a〜67c内に流れ込み、ストッパー部73a〜73cで
係止された第1の状態となっている。一方、上下摺動部
材75a,75bが上昇した位置にあるときは、当接凸部79a,7
9bが上昇しているので当接ローラ74a,74bと当接しなく
なり、下部玉ストッパー71a,71bは、回動可能なフリー
な状態となる。下部玉ストッパー71a,71bがフリーな状
態になると、景品玉収納筒67a〜67c内に収納されていた
景品玉の玉圧によりストッパー部73a〜73cが押圧されて
回動し、景品玉収納筒67a〜67c内に収納されていた景品
玉が前記景品玉排出通路64に払出される。このとき、上
部玉ストッパー69a,69bは、制御突片76a,76bが上昇して
いるので、当接凹部78a,78bの下端部と上部玉ストッパ
ー69a,69bの後端部とが係合して上部玉ストッパー69a,6
9bの先端部を景品玉収納筒67a〜67cの入口内に侵入させ
ており、そのため景品玉は、景品玉収納筒67a〜67cの入
口の直前で停止された第2の状態となっている。
このように、景品玉ケース65は、上部玉ストッパー69
a,69bと下部玉ストッパー71a,71bとを交互に開閉させる
ことにより、景品玉を景品玉収納筒67a〜67c内へ供給す
る第1の状態と、景品玉を景品玉収納筒67a〜67cから排
出する第2の状態とを繰り返すようになっているが、こ
れを動作させるために上下摺動部材75a,75bには、制御
突片76a,76bと当接凸部79a,79bとの間に嵌入凹部80a,80
bが形成されている。この嵌入凹部80a,80bに作動部材81
a,81bの先端部が係合するようになっている。作動部材8
1a,81bは、その後端部が機構本体32と支持板83との間に
差し渡された支持82に回動自在に軸支されている。支持
板83は、機構板本体32に突設された取付ボス84a,84bに
固定されている。また、作動部材81a,81bのほぼ中央に
は、連動杆85a,85bの上端が連結され、この連結杆85a,8
5bが後述する入賞玉によって作動される回動部材95a,95
bによって上下方向に摺動されることに応じて作動部材8
1a,81bを支軸82を中心にして回動させている。また、作
動部材の回動に応じて前記上下摺動部材75a,75bが上下
方向に摺動する。
連動杆85a,85bの下端には、入賞玉処理機構86が関連
付けられている。この入賞玉処理機構86は、第12図にそ
の詳細を示すように機構板本体32に取り付けられる取付
板87に所定間隔を置いて2枚の区画板88a,88bが取り付
けられている。そして、これら合計3枚の板によって構
成される2つの空間内に入賞玉を処理するための機構が
配置されている。まず、前記第1の入賞玉集合樋33と後
述する第2の入賞玉集合樋153の各入賞玉出口155(ただ
し、第1の入賞玉集合樋33の入賞玉出口は図示せず)と
連通する入賞玉誘導通路89a,89bの末端には、入賞玉載
置部90a,90bが形成されている。この入賞玉載置部90a,9
0bの左右には、開口が形成され、一方の開口には、スト
ッパー部材91a,91b及び回動部材95a,95bが臨み、他方の
開口には、押出部99a,99bが臨んでいる。ストッパー部
材91a,91bは、逆「て」字形状をしており、支軸92を中
心にして回動自在となっている。また、その一端に回動
部材95a,95bと係合する係合部93a,93bが形成され、その
他端に前記入賞玉誘導通路89a,89bの末端に臨む当接部9
4a,94bが形成されている。回動部材95a,95bは、ほぼ
「T」字状しており、支軸95を中心にして回動自在とな
っている。また、支持95の上部に前記係合部93a,93bと
係合する係合凸部96a,96bが形成され、支軸95の下部に
入賞玉と当接する入賞玉当接面部97a,97bが形成され、
更に、支軸95の後部に前記連動杆85a,85bと連結される
連結部98a,98bが形成されている。
また、押出部材99a,99bは、逆さ「L」字状をなして
おり、その下端を支軸102で軸支されることによって所
定角度範囲で回動自在に設けられている。また、押出部
材99a,99bの上部前端には、入賞玉を押出すための押圧
面部100a,100bが形成され、上部後端には、回転ローラ1
01a,101bが設けられている。この回転ローラ101a,101b
には、回転モータ105のモータ軸106に固着された回転カ
ム104a,104bが係合するようになっており、このため、
モータ105の回転により押出部材99a,99bが左右方向に回
動するようになっている。なお、押出部材99a,99bの支
軸102のやや上部には、復帰スプリング103a,103bが係止
されて、常に押出部材99a,99bが入賞玉載置部90a,90bと
反対方向に付勢されるようになっている。また、2つの
回転ローラ101a,101bは、相互に位相をずらしてモータ
軸106に固着されているので、同時に押出部材99a,99bが
回動されることはない。これにより、回転モータ105に
かかる負荷を軽減させるとともに、景品球数の異なる入
賞玉を同時に処理することがなく、また遊技者に払出さ
れた景品玉数の違いを報知することができるようになっ
ている。
前記入賞玉載置部90a,90bの一側には、前記押出部材9
9a,99bで押出された入賞玉が排出される入賞玉排出通路
107a,107bが形成される。この入賞玉排出通路107a,107b
の一方の側壁を構成する入賞玉検知部材108a,108bが支
軸109を中心にして揺動自在に設けられている。そして
入賞玉検知部材108a,108bの一側には、検出スイッチ110
a,110bが配置され、該検出スイッチ110a,110bのアクチ
ュエータ111a,111bが入賞玉検知部材108a,108bの動作を
検出して前記遊技盤6の前面に形成された入賞玉表示ラ
ンプ114a,114bを(第3図参照)点灯させるようになっ
ている。そして、遊技者は、入賞玉表示ランプ114a,114
bのいずれかが点灯することにより、その表示された方
の景品玉数が排出されたことを知ることができる。もち
ろん、入賞玉表示ランプを1つにしていずれの入賞玉が
発生したかを報知しないように構成しても良い。この場
合には、前記2つの入賞玉検知部材を1つにしていずれ
の入賞玉によっても揺動されるようにし、しかも検出ス
イッチを1つにすればよい。
また、入賞玉排出通路107a,107bの末端には、入賞玉
検出器112a,112bが取付保護板113によって取り付けられ
ている。この入賞玉検出器112a,112bは、遊技場に設置
された管理コンピュータに信号を送るものであり、当該
パチンコ遊技機1の営業用データを作成するために設け
られるものである。また、前記取付板87の前面(遊技盤
側)には、金属製の保護板115が取り付けられ、パチン
コ遊技機1前面からの入賞玉処理機構86に対する不正行
為を防止するようになっている。
以上のように構成された入賞玉処理機構86の動作につ
いて第13図ないし第16図を参照して説明する。なお、第
13図ないし第16図は、手前側、すなわち、7個の景品玉
が払出される機構を示したものであるが、奥側、すなわ
ち、13個の景品玉が払出される機構も同一であるので、
その説明は省略する。まず、景品玉ケース65の状態は、
第13図に示されるように前記した第1の状態、すなわ
ち、上部玉ストッパー69bが開放されて景品玉が景品玉
収納筒67cに所定個数(7個)収納され、下部玉ストッ
パー71bのストッパー部73cが景品玉収納筒67c内に侵入
した状態が保持されている。このような第1の状態にお
いて、後述する第2の入賞玉集合樋153を流下してその
入賞玉出口155から入賞玉誘導通路89bに誘導された入賞
玉は、ストッパー部材91bを図示の反時計方向に回動さ
せながら入賞玉載置部90bに載置される。すると、常時
回転している回転カム104bが押出部材99bの回転ローラ1
01bと当接して押出部材99bを前方に押出すように回動さ
せる。押出部材99bが回動するにつれて入賞玉載置部90b
上の入賞玉は、その押出方向に移動するが、この際、第
14図に示されるように入賞玉は、押出部99bの押圧面部1
00bと回動部材95bの入賞玉当接面部97bとに挟持されて
移動する。また、このとき、ストッパー部材91bの係合
部93bと回動部材95bの係合凸部96bの係合が外されてい
るので、回動部材95bは、図示の反時計方向に回動す
る。回動部材95bが回動することによって、係合凸部96b
の前端部がストッパー部材91bを時計方向に回動させれ
当接部94bが入賞玉誘導通路89bの末端を塞ぐように侵入
して次の入賞玉を入賞玉載置部90bに載置しないように
している。また、それと同時に、連動杆85bが上昇して
作動部材81bを上方向に回動させる。すると、上下摺動
部材75bが上昇するので、上部玉ストッパー69bの後端部
が制御突片76bの当接凹部78bの下部に当接して上部玉ス
トッパー69bの先端部が景品玉収納筒67cの入口に侵入し
て景品玉が景品玉収納筒67c内に流れ込まないように係
止する。また、上下摺動部材75bの当接凸部79bと下部玉
ストッパー71bの当接ローラ74bとの係合が外れるので、
下部玉ストッパー71bがフリー状態となり、そのため景
品玉収納筒67cの景品玉の玉圧によりストッパー部73cが
押圧回動されて景品玉収納筒67c内に収納されていた所
定個数の景品玉が景品玉排出通路64に排出される。
以上のようにして所定個数の景品玉が払出されると、
第15図に示されるように、回動部材95bと押出部材99bと
で挟持されていた入賞玉は、押出部材99bが更に回動す
ることにより入賞玉載置部90bから外れて入賞玉排出通
路107bに落下する。すると、回動部材95bは、時計方向
に回動して元の状態に戻るので、それに従動して連動杆
85b、上下摺動部材75bが下降して、再度下部玉ストッパ
ー71bを固定し、上部玉ストッパー69bを開放して景品玉
を景品玉収納筒67c内に導き入れる。また、このとき、
ストッパー部材91bも回動部材95aの回動により元の状態
に復帰するので、入賞玉誘導通路89bの末端で待機して
いた次の入賞玉の流下が許されて入賞玉載置部90bに移
動して上述の動作を繰り返す。
また、入賞玉排出通路107bに排出された入賞玉は、検
出スイッチ110b及び入賞玉検出器112aを作動させて、入
賞玉排出口130から前記玉抜通路63に合流してパチンコ
遊技機1外に排出される。
なお、前記玉欠乏検知板58cが作動した場合について
第16図を参照して説明すると、屈曲樋56内に景品玉が不
足して玉欠乏検知板58cが作動すると、係合鉤部59cがほ
ぼ垂直状態のように垂れ下がる。そしてそのとき入賞玉
の存在により連動杆85bが上昇すると、それに従動して
上下摺動部材75bの制御突片76bも上昇し、係合部77bが
係合鉤部59cと係合して上下摺動部材75bを上昇した位置
で保持してしまう。このように上下摺動部材75bを上昇
した位置で保持してしまうということは、景品玉ケース
65側においては、上部玉ストッパー69bの先端部が景品
玉収納筒67cの入口に侵入して景品玉を景品玉収納筒67c
内に導き入れないようにしているとともに、下部玉スト
ッパー71bがフリー状態となっていることである。一
方、入賞玉処理機構86側においては、回動部材95bが反
時計方向に回動した状態で保持しているので、ストッパ
ー部材91bの当接部94bが入賞玉誘導通路89bの末端に侵
入して次の入賞玉を係止した状態となっている。しかし
て、このような状態で保持されるために入賞玉が入賞玉
載置部90b上に供給されないので景品玉が払出されない
とともに、押出部材99bは、単に回転カム104bに従動し
て往復回動しているだけであるため、回転モータ105に
余分な負荷をかけることがない。
以上説明した構成により所定個数の景品玉が払出され
るが、払出された景品玉は、前記したように景品玉排出
通路64に排出される。この景品玉排出通路64の途中に
は、第6図に示されるように払出された景品玉が衝突し
て音を出す鈴121が設けられ、更に、その下方に排出通
路64の下端を構成する誘導樋122が突設されている。誘
導樋122の前方には、誘導開口122a(第5図参照)が開
設され、この誘導開口122aが前記打球供給皿7に連通し
ている。また、誘導樋122の一側には、立壁123が固着さ
れ、その立壁123の上端と前記鈴121との間から余剰の景
品玉が溢れでる溢れ口124が形成されている。溢れ口124
の下方には、余剰玉通路126と連絡するための連絡樋125
が設けられ、余剰の景品玉を余剰玉通路126に誘導する
ようになっている。余剰玉通路126は、2つの垂直壁127
a,127bによって構成され、その下端は、前面枠2の裏面
に取付けられる接続樋180(第5図参照)に接続され、
余剰の景品玉を前記余剰玉受皿9に誘導するようになっ
ている。また、余剰玉通路126内には、満タン検知板128
が揺動自在に設けられ、景品玉によって余剰玉通路126
内が満杯になったときに該景品玉に押圧されて揺動し、
満タン検知板128に連結された検知杆128aが移動して、
打球供給装置を構成する玉送り部材182(第1図参照)
を固定する玉送り固定部材183(第5図参照)を作動さ
せて打玉を打球発射位置に供給しないようになってい
る。更に、余剰玉通路126内には、景品玉と衝突して音
を出す鈴129が設けられている。
機構板本体32には、上記した玉抜通路63、景品玉排出
通路64、及び余剰玉通路126の裏面を構成する上部カバ
ー116及びカバー部材132が被覆されている。上部カバー
116は、前記屈曲樋56の一部と玉抜通路63の上部を被覆
し、カバー部材132は、景品玉排出通路64と余剰玉通路1
26と入賞玉処理機構86と玉抜通路63の残部とを被覆して
いる。そして、カバー部材132には、その上部に前記景
品玉収納筒67a〜67cのうち手前側の景品玉収納筒67cか
ら排出された景品玉を奥側に向けて流下させる変流凸部
133が形成され、また、前記鈴121、129に対応する位置
に鳴動穴134a,134bが穿設され、更に、入賞玉処理機構8
6の一部に対応する位置に開口部135と駆動部カバー136
とを設けている。また、後述する回路基板取付金具166b
を固定するための取付突片137も取着されている。
なお、前記景品玉ケース65に対応して、開閉カバー11
8が設けられている。この開閉カバー118は、その一側に
設けられた取付部119を上部カバー116に形成された取付
軸支部117に軸支し、その他側を前記垂直壁62aに形成さ
れた係止部120で係止されることにより開閉自在となっ
ている。したがって、景品玉ケース65を交換する場合に
は、開閉カバー118を開放して前記固定部材66を外すこ
とにより簡単にできる。
機構板本体32の中央には、比較的大きな窓開口138が
開設されている。この窓開口138の大きさは、前記入賞
玉集合カバー体21の大きさよりもやや小さく形成され、
前記第1の入賞玉集合カバー体22の下端部に対応する位
置に、窓開口138を上下に区画する区画板139が横臥され
ている。そして、この区画板139には、後述する回路基
板取付金具166aを固定するための金具取付ボス140a,140
bが突設されている。また、区画板139によって区画され
た下方の下方窓開口141の下縁の一部に切欠部142が形成
され、この切欠部142に後述するアウト玉誘導樋158が嵌
挿されるようになっている。また、切欠部142の一側で
あって機構板本体32の前面側には、誘導突片143が突設
され、前記した第1の入賞玉集合空間24内を落下する入
賞玉を受けて第1の入賞玉集合樋33に誘導するようにな
っている。
前記窓開口138の上部及び一側には、配線収納溝144が
形成され、後述する中継基板169から導出された配線を
収納して、その先端を後述する外部接続端子基板168に
接続するようになっている。また配線収納溝144には、
蓋カバー144aが着脱自在にはめ込まれるようになってお
り、収納される配線を保護している。
前記下方窓開口141には、入賞玉集合空間切換部材145
が着脱自在に固定されている。この入賞玉集合空間切換
部材145は、断面ほぼ「L」字状になっており、下壁147
と側壁148とから構成されている。下壁147には、アウト
玉誘導樋158の上部を受け入れる切欠凹部146が構成され
ている。しかして、入賞玉集合空間切換部材145を下壁1
47が下になるようにし、かつ側壁148が奥側、すなわち
遊技盤6に対向するように固定した状態(以下、この状
態を第1の設置状態という)においては、下壁147が後
述する第2の入賞玉集合空間157の入口を閉塞するとと
もに、側壁148が前記した第1の入賞玉集合空間24の一
部を構成するようになり、また、入賞玉集合空間切換部
材145を下壁147が上になるようにし、かつ側壁148が手
前側、すなわち遊技盤6から離れて対向するように固定
した状態(以下、この状態を第2の設置状態という)に
おいては、側壁148が前記した第1の入賞玉集合空間24
の奥行幅よりも広い入賞玉集合空間を構成することにな
る。すなわち、この場合は、第1の入賞玉集合空間24と
後述する第2の入賞玉集合空間157と合計した奥行幅を
有するようになる。このため、入賞玉集合空間切換部材
145は、下方窓開口141の部分を第1の入賞玉集合空間24
だけにしたり、あるいは第1の入賞玉集合空間24と第2
の入賞玉集合空間157と両方の空間にしたりすることが
できる。なお、入賞玉集合空間を切換部材145は、ビス1
49によってそれぞれの設置状態に固定されるが、その変
換は、該ビス149を取り外せば容易に行うことができ
る。
また、前記下方窓開口141の下縁にそって入賞玉集合
樋形成部材150が取着固定される。この入賞玉集合樋形
成部材150は、上部が開放状態に形成されるとともに、
その側壁を構成する入賞玉集合板151と第2の通路側壁1
52と、その底壁を構成する第2の入賞玉集合樋153とか
ら構成される。第2の通路側壁152は、機構板本体32に
接するように取り付けられており、これは、入賞玉集合
板151と機構板本体32とで構成される第2の入賞玉集合
空間157に落下した入賞玉をスムーズに第2の入賞玉集
合樋153に誘導するためである。第2の入賞玉集合樋153
は、一方向に傾斜するように形成され、その傾斜下端に
は、前記入賞玉誘導通路89bに連通する入賞出口155が開
設されている。また、入賞玉集合樋形成部材150の上部
には、切欠凹部154が形成され、後述するアウト玉誘導
樋158が嵌挿されるようになっている。更に、入賞玉集
合板151と第2の通路側壁152との間には、第2の入賞玉
集合空間157内に落下した入賞玉を第2の入賞玉集合樋1
53に誘導するための誘導突片156a,156bが形成されてい
る。なお、入賞玉集合樋形成部材150の上部は、前述し
たように開放状態となっているが、入賞玉集合空間切換
部材145が第1の設置状態であるときには、第2図に示
されるようにその下壁147が入賞玉集合樋形成部材150の
上部を閉塞し、第2の設置状態であるときには、第1図
に示されるように第2の入賞玉集合空間157が上方に延
びて新たに形成され、その延びた上方を下壁147が閉塞
するようになっている。すなわち、第1の設置状態のと
きは、窓開口138の大きさが区画板139の上端部までに縮
小されることになる。これにより、機構板本体32の窓開
口138の大きさは、一種類の景品玉数を払出すように設
計された遊技盤6に多く採用されている第1の入賞玉集
合カバー体22の大きさとほぼ同じ大きさになり、このよ
うな形式のパチンコ遊技機1に対応することができるよ
うになる。また、第2の設置状態のときは、窓開口138
の大きさが下方窓開口141まで含めた大きさとなる。こ
れにより、機構板本体32の窓開口の大きさは、二種類の
景品玉数を払出すように設計された遊技盤6に多く採用
されている第1の入賞玉集合カバー体22と第2の入賞玉
集合カバー体23とを含めた大きさとほぼ同じ大きさにな
り、このような形式のパチンコ遊技機1に対応すること
ができるようになる。特に、第2の設置状態において
は、第2の入賞玉集合空間157が上方に延びるので、第
2の入賞玉集合カバー体23に被覆される前記第2入賞径
路27及び入賞玉出口28の設置位置を設計する際に、その
自由度が増すという利点がある。
また、図示の実施例においては、回路基板167を取り
付ける都合で区画板139を窓開口138内に横臥するものを
例示したが、回路基板167を別のところに取着するよう
にしたものにあっては、区間板139を設けず、ただ単に
窓開口138の下部に入賞玉集合空間切換部145を設けるよ
うにしても良い。もちろん、この場合には、区画板139
の大きさを含むように入賞玉集合空間切換部材145を構
成しても良い。
前記入賞玉集合樋形成部材150には、アウト玉誘導樋1
58が固定されている。このアウト玉誘導樋158は、方形
状の筒上をなし、その長さは、前記第1の入賞玉集合空
間24の奥行幅と第2の入賞玉集合空間157の奥行幅を合
計した長さとほぼ同等に選ばれる。そして、アウト玉誘
導樋158は、入賞玉集合樋形成部材150に取り付けられた
際に、前記切欠部142及び切換凹部154に嵌挿され、その
前端開口面は、前記アウト口20に当接するようになって
いる。したがって、アウト玉誘導樋158は、第17図に示
されるように、第1の入賞玉集合空間24及び第2の入賞
玉集合空間157を前後方向に貫通して前記入賞玉集合板1
51の裏面に到達するように構成されている。なお、アウ
ト玉誘導樋158の上部には、山形の変流面159が形成さ
れ、第1の入賞玉集合空間24及び第2の入賞玉集合空間
157内を落下する入賞玉がアウト玉誘導樋158に衝突した
場合にスムーズに下方へ落下させるようになっている。
また、アウト玉誘導158の後端開口であるアウト玉誘
導口160には、アウト玉通路部材161が接続されている。
このアウト玉通路部材161は、排出されたアウト玉を下
方に向けて誘導するものであるが、図示の実施例おいて
は、機構板本体32の前面側であって、前記余剰玉通路12
6の裏側に形成されたアウト玉径路163に導くようになっ
ている。アウト玉径路163の流入側には、アウト玉入口1
62が形成され、流出側には、アウト玉放出口164がそれ
ぞれ形成されている。アウト玉放出口164は、前記合流
通路131に連通され、これにより、アウト玉も玉抜され
た景品玉及び入賞玉と同じようにパチンコ遊技機1外へ
排出される。また、アウト玉通路部材161は、ビス165で
アウト玉誘導樋158とともに入賞玉集合樋形成部材150に
螺着固定されている。
なお、機構板本体32には、前記取付突片137及び金具
取付取付ボス140a,140bに回路基板取付金具166a,166bを
固定し、該回路基板取付金具166a,166bに遊技制御回路
を含む回路基板167を着脱自在に取付け得るようになっ
ている。また、機構板31を前面枠2(正確には、遊技盤
取付枠185)に固定するための機構板固定具170a〜170c
が設けられ、更に、前面枠2の裏面一側に固定される打
球発射駆動部181(第5図参照)の駆動モータを安定的
に回動させるためのコンデンサ171も取り付けられるよ
うになっている。
以上、説明したように、この実施例においては、機構
板31の窓開口138の下部に入賞玉集合空間切換部材145を
第1の設置状態と第2の設置状態とに切換設置可能に設
けたので、一種類の景品玉数を払出すように設計された
遊技盤にも、あるいは二種類の景品玉数を払出すよう設
計された遊技盤にも対応できる機構板31となり、遊技盤
6を入れ替えるだけで一種類の景品玉を払出す形式のパ
チンコ遊技機にも、あるいは二種類の景品玉数を払出す
形式のパチンコ遊技機にもなりうる。
[発明の効果] 以上、説明したところから明らかなように、この発明
の機構板は、機構板の後面側であって、該機構板に開設
される窓開口の下縁に沿って第2の入賞玉集合空間を形
成し、この第2の入賞玉集合空間の上部であって、窓開
口の下部には、第2の入賞玉集合空間を閉塞する第1の
設置状態と第2の入賞玉集合空間を上方に延長形成する
第2の設置状態とに変換し得る入賞玉集合空間切換部材
を設けるように構成したので、第1の設置状態のときに
は、一種類の景品玉数を払出す形式のパチンコ遊技機に
適用することができ、また、第2の設置状態のときに
は、二種類の景品玉数を払出す形式のパチンコ遊技機に
適用することができる。特に、第2の設置状態において
は、第2の入賞玉集合空間が上方に延びるので、第2の
入賞玉集合空間に入賞玉を誘導するための入賞径路や入
賞玉出口の設置位置を設計する際に、その自由度が増す
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第18図は、この発明に係る実施例を示
し、第1図は、入賞玉集合空間切換部材を第2の設置状
態にした断面図、第2図は、入賞玉集合空間切換部材を
第1の設置状態にした断面図、第3図は、パチンコ遊技
機の正面図、第4図は、遊技盤の裏面に取り付けられる
入賞玉集合カバー体を示す背面概略図、第5図は、パチ
ンコ遊技機の背面図、第6図は、機構板の全体の分解斜
視図、第7図は、景品玉タンク及び景品玉誘導樋の平面
図、第8図は、景品玉誘導樋に設けられる玉ストッパー
の分解斜視図、第9図は、玉ストッパーの作動を示す断
面概略図、第10図は、屈曲樋に設けられる玉欠乏検知板
の斜視図、第11図は、景品玉ケースの斜視図、第12図
は、入賞玉処理機構の分解斜視図、第13図ないし第16図
は、景品玉ケース及び入賞玉処理機構の動作を示す背面
概略図、第17図は、機構板の要部を示す背面概略図、第
18図は、アウト口付近の断面図である。 1……パチンコ遊技機 6……遊技盤、11……遊技領域入賞領域として、 15……開閉扉 16a,16b……始動入賞口 17a,17b,18a,18b,19……通常入賞口 24……第1の入賞玉集合空間 31……機構板 32……機構板本体 138……窓開口 141……下方窓開口 145……入賞玉集合空間切換部材 157……第2の入賞玉集合空間 158……アウト玉誘導樋

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パチンコ遊技機の裏面に配設され、かつ入
    賞玉を受けて景品玉を払出すための各種の機構が設けら
    れた機構板において、 前記機構板の前面側には、遊技盤の入賞領域から導かれ
    た入賞玉が落下する第1の入賞玉集合空間が形成され、 前記第1の入賞玉集合空間を構成する後壁には、窓開口
    が開設され、 前記機構板の後面側であって、前記窓開口の下縁に沿っ
    て第2の入賞玉集合空間が形成され、 前記窓開口の下部には、前記第2の入賞玉集合空間を閉
    塞する第1の設置状態と、第2の入賞玉集合空間を上方
    に延長形成する第2の設置状態とに変換し得る入賞玉集
    合空間切換部材を設けたことを特徴とするパチンコ遊技
    機の機構板。
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