JPH10216321A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH10216321A
JPH10216321A JP9037189A JP3718997A JPH10216321A JP H10216321 A JPH10216321 A JP H10216321A JP 9037189 A JP9037189 A JP 9037189A JP 3718997 A JP3718997 A JP 3718997A JP H10216321 A JPH10216321 A JP H10216321A
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JP
Japan
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ball
wiring
opening
frame
plate
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JP9037189A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な強度を有する開閉枠を有すると共に開
閉枠に設けられる電気部品の配線敷設作業が極めて簡単
に行える弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 透視窓5に取り付けられる複層ガラス板
394を有する透明板保持部500と、発射すべき打玉
を貯留して発射位置に誘導する上皿6を有する上皿部5
01とが合成樹脂によって一体的に形成された前面開閉
枠4によって構成されると共に、透明板保持部500に
設けられた電気部品としてのスピーカ302のスピーカ
配線346と上皿部501に設けられた電気部品の上皿
配線347とを1か所に纏めて枠基体3の裏側に導くた
めの配線通し開口134を枠基体3に形成したので、上
皿部501が一体的に形成されることによって補強され
るので、前面開閉枠4の全体の強度が向上し、また、前
面開閉枠4を枠基体3に組み付けたときの配線敷設作業
を迅速且つ簡潔に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも遊技盤
の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板
を有する透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発
射位置に誘導する上皿を有する上皿部と、が前記遊技盤
を装着する枠基体に対して開閉自在に設けられる弾球遊
技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技盤の遊技領域を透視し得る透
視窓に取り付けられる透明板を有する透明板保持部と、
発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿を有
する上皿部とは、それぞれ独立した開閉扉状に形成され
て枠基体(一般的に前面枠と言われている)に開閉自在
に設けられている。そして、従来、木製又は金属板製で
構成されていた透明板保持開閉扉及び上皿開閉扉をそれ
ぞれ合成樹脂で形成して装飾効果を高めたり、あるいは
複雑形状に加工できる利点を採用してインパクトのある
正面形状にするという傾向がある。また、合成樹脂で独
立して形成される透明板保持開閉扉及び上皿開閉扉に
は、それぞれ遊技盤の周囲を装飾するためのランプやス
ピーカ等の電気部品、及び遊技玉の貸し出し操作を行う
各種のスイッチや表示器等の電気部品が設けられてお
り、それぞれの電気部品から伸びる配線は、枠基体に独
立して形成される配線通し口を介して枠基体の裏側に導
き出されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に、
正方形状に形成される透明板保持開閉扉は、遊技盤の遊
技領域を視認するための比較的大きな透視窓が形成され
ているため、透明板保持開閉扉を合成樹脂で形成する場
合には、従来の木製のものに比較して強度的に弱いとい
う欠点があった。また、透明板保持開閉扉に設けられる
電気部品及び上皿開閉扉に設けられる電気部品を別々の
配線通し口を通して枠基体の裏側に導くため、作業性が
悪いという欠点があった。本発明は、上記した事情に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、十分な強
度を有する透明板保持部を有する開閉枠を有すると共に
開閉枠に設けられる電気部品の配線敷設作業が極めて簡
単に行える弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明が採用した解決手段を図面を参照して説明
すると、図1,図13に示すように、少なくとも遊技盤
16の遊技領域22を透視し得る透視窓5に取り付けら
れる透明板としての複層ガラス板394を有する透明板
保持部500と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に
誘導する上皿6を有する上皿部501と、が遊技盤16
を装着する枠基体3に対して開閉自在に設けられる弾球
遊技機1において、透明板保持部500と上皿部501
とが合成樹脂によって一体的に形成された前面開閉枠4
によって構成されると共に、透明板保持部500に設け
られた電気部品としてのスピーカ302のスピーカ配線
346と上皿部501に設けられた電気部品の上皿配線
347とを1か所に纏めて枠基体3の裏側に導くための
配線通し開口134を枠基体3に形成したことを特徴と
するものである。このように構成することにより、大型
の透視窓5が形成されていることによって強度的に弱い
透明板保持部500を表面に上皿6が取り付けられるこ
とにより補強されている上皿部501が一体的に形成さ
れることによって補強されるので、前面開閉枠4の全体
の強度が向上し、破損しやすいという欠点がなくなると
共に、従来のようにそれぞれの配線を別々の配線通し開
口を介して裏面に導く場合に比べて、前面開閉枠4を枠
基体3に組み付けたときの配線敷設作業を迅速且つ簡潔
に行うことができる。
【0005】また、図14に示すように、配線通し開口
134の直前位置であって前面開閉枠4の裏面には、透
明板保持部500に設けられた電気部品としてのスピー
カ302のスピーカ配線346と上皿部501に設けら
れた電気部品の上皿配線347とを1つに束ねて配線通
し開口134に導く配線押え部材341を取り付けたの
で、配線押え部材341によって纏められた一束の配線
を同時に配線通し開口134に通すだけの作業を行えば
良いので、その作業性の効率化を図ることができる。
【0006】また、同じく図14に示すように、配線押
え部材341を、前面開閉枠4の軸支側裏面に取り付け
ることにより、前面開閉枠4の開閉動作に伴う配線の余
裕部(配線の弛み)を最小限に抑えることができると共
に、配線の敷設作業を他の部品に煩わされることなく簡
単に行うことができる。
【0007】更に、図14及び図2に示すように、透明
板保持部500に設けられた電気部品としてのスピーカ
302のスピーカ配線346と上皿部501に設けられ
た電気部品の上皿配線347とが接続される回路基板7
3,201を配線通し開口134に近い枠基体3の裏面
側に配置することにより、上記と同じく、前面開閉枠4
の開閉動作に伴う配線の余裕部(配線の弛み)を最小限
に抑えることができると共に、配線の敷設作業を他の部
品に煩わされることなく簡単に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(1)弾球遊技機の全体の構造 以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明
する。まず、図1及び図2を参照して弾球遊技機1の全
体の構成について説明する。図1は、実施形態に係る弾
球遊技機1の正面図であり、図2は、弾球遊技機1の背
面図である。
【0009】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2(図13参照)と、該外枠2の一側に開
閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼ
すべてが集約して設けられる枠基体3と、該枠基体3の
前面に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成さ
れている。また、枠基体3に設けられる主要構成部とし
ては、上記した前面開閉枠4、遊技盤16、上皿6、灰
皿8を含む下皿7、操作ハンドル9、機構板40等があ
る。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に
遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置としての
カードユニット装置11が付設されている。なお、外枠
2の下部前面には、当て板10が固着されており、閉成
時に当て板10の上辺に枠基体3が載置するようになっ
ている。したがって、外枠2に枠基体3を開閉自在に軸
支するための軸支金具36(図13参照)のうち下部の
軸支金具(図示しない)は、当て板10の一側上辺に固
着されることとなる。
【0010】前面開閉枠4は、後述する遊技盤16の遊
技領域22をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設される
と共に該円形透視窓5の裏面から透明板としての複層ガ
ラス板394が装着される透明板保持部500と、発射
すべき打球が貯留され且つ発射位置に供給するための上
皿6が取り付けられる上皿部501とが合成樹脂によっ
て一体的に形成されたものである。なお、透視窓5は、
特に円形に限定するものではなく例えば方形等でもよい
が、強度を校了すると円形が望ましい。また、透明板と
して複層ガラス394に限定するものではなく、例え
ば、1枚の透明合成樹脂板でも良い。なお、前面開閉枠
4についての詳細な構成については、後に詳述する。
【0011】カードユニット装置11は、前記上皿6の
上面に設けられる後述する操作部を操作することにより
作動されるものである。しかして、カードユニット装置
11は、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能
表示器12と、当該カードユニット装置11がいずれの
側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器13と、記録媒体としての磁気カードを挿
入するカード挿入口14とが設けられている。そして、
このように構成されるカードユニット装置11は、独自
の制御回路によって制御されるものであるが、後述する
賞球払出制御基板73とカードユニット配線15を介し
て接続されている。なお、カードユニット装置11を弾
球遊技機1に内蔵しても良い。また、本実施形態におい
ては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置と
してカードユニット装置11を例示したが、例えば、紙
幣等を挿入し得るユニット装置であっても良い。
【0012】一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板40が設けら
れると共に、前記操作ハンドル9に対応する裏面には、
ステッピングモータ196及び打球槌(図示しない)を
有する打球発射装置195が固着され、その打球発射装
置195の側方には、機構板40の後述する余剰玉通路
64を流下する賞球を前記下皿7に誘導する接続樋15
0(図5参照)が固着され、その接続樋150の側方に
枠基体3に設けられる後述するランプ90や前面開閉枠
4に設けられるスピーカ302等の表示制御あるいは効
果音制御を行う装飾制御回路基板201を収納する装飾
制御回路基板ボックス200が装着され、更に、外枠2
に対する枠基体3の開放側裏面に外枠2の掛止片35に
対する枠基体3の施錠、及び枠基体3に対する前面開閉
枠4の施錠を行う施錠装置210が設けられている。な
お、装飾制御基板ボックス200に収納される装飾制御
基板201には、後述する機構板40の前面側に敷設さ
れた配線を接続するコネクタ202と枠基体3側から敷
設された装飾用集合配線142を接続するコネクタ20
2とが設けられると共に、スピーカ302の音量の大小
を切り換える音量切換スイッチ203が設けられてい
る。
【0013】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、枠基体3に着脱自在に装着される遊技盤16と機構
板40の詳細な構成について順次説明し、その後、枠基
体3に固着又は開閉自在に装着される前面開閉枠4等に
ついて説明する。
【0014】(2)遊技盤 図1,図2,及び図5を参照して遊技盤16について説
明する。図5は、機構板40を開放して枠基体3から遊
技盤16を取り外した状態の弾球遊技機1の斜視図であ
る。まず、遊技盤16の正面構造について図1を参照し
て説明する。遊技盤16は、枠基体3の裏面側に一体的
に形成される遊技盤収納リブ135に収納固定されるべ
く、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面に
は、円形うず巻き状に誘導レール(外レールと内レール
21とからなり、内レール21だけ図1に表示)が取り
付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域22とされて
発射された打玉が落下するものである。遊技領域22に
は、図示の場合、ドラム式可変表示装置17や可変入賞
球装置18やドラム式可変表示装置17の可変表示を許
容する始動入賞口19が設けられると共に、単に打玉を
入賞とする入賞口(符号なし)、打玉の流下方向,速度
を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、ま
た、遊技領域22の最下方には、いずれの入賞領域にも
入賞しない打玉が取り込まれるアウト口20が設けられ
ている。
【0015】一方、遊技盤16の裏面には、図2及び図
5に示すように、前記ドラム式可変表示装置17の回転
ドラムを収納するドラム収納ボックス23が突出して設
けられている。このドラム収納ボックス23には、回転
ドラムと該回転ドラムを回転駆動するステッピングモー
タと回転ドラムの絵柄を後方から照明する照明ランプと
からなるドラムユニットが複数個収納固定され、また、
ドラム収納ボックス23の裏面には、内部で発生した熱
を外部に放熱する放熱板24が止着されている。この放
熱板24には、その下部一側にボックス掛止部材25が
取り付けられている。ボックス掛止部材25は、遊技動
作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボックス
33が上辺を軸支して垂直方向から水平方向に回動自在
に設けられるものであるが、水平方向の回動位置にある
ときに遊技制御基板ボックス33を水平状態に保持する
ことができるようにしたものである。このように水平方
向に保持した状態で遊技制御基板ボックス33によって
覆われている後述する第2入賞玉集合カバー体27及び
第3入賞玉集合カバー体28の状況を観察することがで
きる。
【0016】上記したドラム収納ボックス23の下部を
除く周囲には、ドラム式可変表示装置17の上方に位置
する入賞口に入賞した入賞玉を誘導する誘導通路がその
前面に形成される第1入賞玉集合カバー体26が取り付
けられ、この第1入賞玉集合カバー体26に連通するよ
うにその下部に第2入賞玉集合カバー体27、及び第3
入賞玉集合カバー体28が取り付けられている。
【0017】第1入賞玉集合カバー体26には、その中
央に前記ドラム収納ボックス23が貫通する窓孔29が
形成されると共に、一側後面に中継基板30が取り付け
られている。中継基板30は、前記ドラム式可変表示装
置17以外の遊技盤16に設けられる電気部品(例え
ば、各種のスイッチやランプ、あるいはソレノイド等)
からの配線と遊技制御基板ボックス33内に収納される
回路基板からの配線とを中継するものである。
【0018】また、第2入賞玉集合カバー体27の後面
側には、その上部左右に基板ボックス取付部材31が取
り付けられている。この基板ボックス取付部材31は、
遊技動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボ
ックス33の上端を回動自在に軸支するものである。上
記した第2入賞玉集合カバー体27の下方に取り付けら
れる第3入賞玉集合カバー体28の前面側には、第2入
賞玉集合カバー体27の前面側を流下する入賞玉を下流
側に導く入賞玉誘導路が両端部に形成されると共に、遊
技盤16のアウト口20の下流側に刻設されるアウト玉
通路34の裏面開放部を覆うアウト玉通路被覆凹部が形
成されている。アウト玉通路被覆凹部は、アウト口20
の裏面下部にパチンコ玉の直径よりやや深い深さとなる
ように遊技盤16に刻設されたアウト玉通路34の裏面
を閉塞するものであり、このアウト玉通路被覆凹部によ
って被覆されたアウト玉通路34を流下するアウト玉
は、枠基体3の後述する支持板部108に形成されるア
ウト玉連通口125からアウト玉連絡通路147を通っ
て機構板40の後述するアウト玉排出通路70に導かれ
るようになっている。また、第3入賞玉集合カバー体2
8の下部中央には、基板ボックス係止部材32が一体的
に形成されている。この基板ボックス係止部材32は、
前記した基板ボックス取付部材31に回動自在に支持さ
れる遊技制御基板ボックス33の下部を固定するもので
ある。なお、この第3入賞玉集合カバー体28も第1,
第2入賞玉集合カバー体26,27と同様に透過性合成
樹脂で形成されており、外部から内部が視認できるよう
になっている。
【0019】以上、遊技盤16の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤16は、
枠基体3の裏面側に形成される遊技盤収納リブ135に
収納固定されるようになっている。遊技盤収納リブ13
5は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤
16を収納するように枠基体3の裏面に段差状に形成さ
れ、収納した遊技盤16の裏面を押圧固定するための遊
技盤固定レバー140が遊技盤収納リブ135の適宜箇
所に取り付けられている。遊技盤16を遊技盤固定レバ
ー140によって収納固定した状態においては、その裏
面から機構板40が被覆されることとなる。
【0020】(3)機構板 次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板40の構
成について図2を参照して説明する。図において、機構
板40は、主として賞球を貯留する玉タンク42と該玉
タンク42に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘
導する玉整列レール44とが設けられる上部構成部と、
主として入賞に基づく賞球を払い出す賞球払出装置58
が設けられる中間構成部と、主として遊技盤16に打ち
込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けら
れる下部構成部と、が背面から見てコ字型開口窓41を
構成するように一体的に形成されている。このため、機
構板40を閉じた状態において遊技盤16の一側辺部が
開放された状態となるため、遊技盤16の裏面構造が前
述したように、ドラム収納ボックス23及び遊技制御基
板ボックス33を有する複雑なものであっても、機構板
40の開閉動作をスムーズに行うことができる。
【0021】そこで、以下、機構板40の構成につい
て、各構成部毎に説明する。まず、上部構成部には、多
量の賞球を貯留する玉タンク42と、該玉タンク42か
ら供給される賞球を複数列(本実施形態の場合には、2
列)に整列して流下させる玉整列レール44と、該玉整
列レール44によって誘導された賞球を後述する賞球払
出装置58に向けて方向転換するカーブ樋46と、該カ
ーブ樋46の上方に設けられたターミナルボックス49
がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0022】玉タンク42には、その底面下流側に玉整
列レール44と連通する落下口が開設され、その落下口
の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて図示しな
いバネにより上方向に付勢される玉欠乏検知レバーが設
けられ、該玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠乏検出器が
固定されている。この玉欠乏検出器は、玉タンク42内
に賞球が不足したときに図示しない管理コンピュータに
玉切れ信号を導出するようになっている。なお、玉タン
ク42の前方上部には、内部に貯蔵される玉や図示しな
い補給パイプから補給された玉が外に飛び出ないように
するための玉溢れ防止部材43が着脱自在に取り付けら
れている。
【0023】上記した玉タンク42の下流側に配置され
る玉整列レール44は、上部構成部の一端から他端に向
けて傾斜状に取り付けられ、周知のようにその内部中央
に仕切壁(図示しない)が立設されている。この仕切壁
は、玉タンク42の落下口から流出した賞球を下流に向
かうにしたがって確実に左右2列に整列させるために徐
々に高く形成されている。また、玉整列レール44の下
流側上部には、玉ならし揺動部材45が揺動自在に垂下
され、玉整列レール44上を上下2段となって流下する
賞球を玉ならし揺動部材45に埋設される重錘の作用に
よって1段とするようになっている。
【0024】更に、上記した玉整列レール44の下流側
には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋46が
接続されている。このカーブ樋46は、玉整列レール4
4によって前後方向(機構板40の背面から見て)2列
に流下される賞球を左右方向(同じく機構板40の背面
から見て)2列に流下するように方向転換するものであ
る。そして、カーブ樋46の屈曲部に玉抜き口が形成さ
れ、該玉抜き口を玉抜き弁47で開閉自在に閉塞するよ
うに構成されている。玉抜き弁47は、弾球遊技機1の
前面の玉抜きピン挿入口353,145(図1,図6参
照)から図示しない玉抜きピンを差し込む操作によりこ
れに連結される玉抜き操作杆(図示しない)を上下方向
に揺動させて玉抜き口を閉塞したり開放したりするもの
である。したがって、機構板40には、玉抜き口の下部
には、玉抜き通路48が形成されている。この玉抜き通
路48は、中間構成部及び下部構成部に連続して形成さ
れている。
【0025】また、ターミナルボックス49は、内部に
ターミナル基板を収納するものであり、そのターミナル
基板には、外部からの電源線が接続される電源端子や、
外部との信号線が接続される信号端子や、ヒューズ、ラ
ンプ等が設けられるものである。これについて詳細に説
明すると、ターミナルボックス49に収納されるターミ
ナル基板は、その前面側に外部電源供給線が接続される
電源コネクタ55、電源スイッチ54、外部(例えば、
管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の信号線を接
続する玉切れ情報出力端子52と打止情報入力端子53
と玉貸情報出力端子50と賞球情報出力端子51、打止
情報入力端子53からの打止情報信号に基づいて作動す
るリレー(図示しない)、各制御回路基板に供給される
電源線の途中に設けられるヒューズ(図示しない)が実
装されたプリント配線基板によって構成されるものであ
る。また、ターミナル基板からは、賞球払出制御基板7
3及び遊技制御基板ボックス33に収納される遊技制御
回路基板に対して電源線や信号線(上記した玉貸情報信
号や賞球情報信号がやり取りされる)が接続されると共
に、玉タンク42に設けられる玉欠乏検出器も接続され
ている。
【0026】上部構成部には、上記した構成以外に、前
記枠基体3の遊技盤収納リブ135に植立される機構板
固定用突起141を貫通させる貫通穴がその開放端部及
びターミナルボックス49の上部に対応する位置に形成
され、その貫通穴に対応して機構板係止レバー76が一
端の支軸に支持されて回動自在に設けられている。機構
板係止レバー76には、機構板固定用突起141の先端
部と係合する溝が形成されており、この溝と機構板固定
用突起141との係合を解除するように回動させること
により、機構板40の遊技盤収納リブ135への固定状
態を解除することができる。なお、機構板係止レバー7
6は、図2に示すように、上部構成部の開放端部及び下
部構成部の開放端部に設けられているため、機構板40
の遊技盤収納リブ135への固定状態を堅固に安定化さ
せることができるようになっている。
【0027】次に、中間構成部の構成について説明す
る。中間構成部の側方に玉抜き通路48が形成されてい
る。この玉抜き通路48は、前記玉抜き弁47によって
玉抜きされた賞球を流下させるものである。また、中間
構成部には、その上部に通路体56が止着され、該通路
体56の下方に賞球払出装置58が装着される。より詳
細に説明すると、通路体56は、前記カーブ樋46によ
って流下方向を左右に変換された2列の賞球を流下させ
る玉通路を有し、その各玉通路の上流側に玉検出センサ
57が臨むようになっている。この玉検出センサ57
は、玉通路内の賞球の有無を検出するもので、いずれか
一方の玉検出センサ57が賞球を検出しなくなったとき
には、賞球払出装置58のステッピングモータの作動を
停止して賞球の払出を不能動化させるようになってい
る。なお、玉検出センサ57は、賞球払出装置58から
2列の玉通路内に27〜28個目の賞球を検出する位置
に係止爪によって着脱自在に取り付けられている。これ
は、1回の玉貸又は賞球分を確保するためで、玉貸又は
賞球途中に玉切れしても、当該1回分を払い出すことが
できるようにするためである。
【0028】中間構成部の下方に取着される賞球払出装
置58は、詳細に図示しないが直方体状のケースの内部
に収納されて構成されるが、そのケース内は、前記通路
体56の下方に着脱自在に取り付けられるものであり、
また、内部に賞球と1個ずつ係合して回転する回転払出
部材と、該回転払出部材を駆動するステッピングモータ
と、回転払出部材によって払い出された賞球を1個ずつ
検出する払出検出センサーとが内蔵されている。また、
上記した通路体56及び賞球払出装置58は、中間構成
部の一側に開閉自在に軸支される開閉カバー59によっ
て被覆されて保護されている。
【0029】以上で、機構板40の中間構成部について
の説明を終了し、次に、機構板40の下部構成部につい
て説明する。下部構成部の後面側には、その一側上部に
賞球払出通路60が形成され、該賞球払出通路60の下
端に上皿連通口61が形成されている。この上皿連通口
61は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿6に賞球
を導くものである。上皿連通口61の一側側方には、側
壁62を介して連絡通路63が接続され、該連絡通路6
3の末端に余剰玉通路64が接続されている。しかし
て、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿6が賞球
で満杯となり、遂には上皿連通口61に到達してさらに
賞球が払い出し続けられたときには、賞球は連絡通路6
3を介して余剰玉通路64に導かれ、その後、図5に示
す接続樋150の賞球受開口152を介して前記下皿7
に排出される。なお、上皿連通口61と連絡通路63と
を区画する側壁62の高さが従来の側壁の高さよりも低
く形成されているので、上皿6に貯留された賞球が上皿
連通口61の部分に到達すると、比較的早く連絡通路6
3に流れるようになっている。これは、上皿6に賞球が
満杯となっている状態で前面開閉枠4を開放したとき
に、後述する賞球開口336から誘導ボックス部材11
9に溢れ落ちる賞球数を少なくするためである。また、
上皿6が満杯となった状態でさらに賞球が払い出し続け
られたときには、下皿7も満杯になるが、余剰玉通路6
4の一側側壁に設けられた満タン検知板(図示しない)
部分にまで到達すると、満タン検知板が賞球に押圧され
て上端の支軸を中心にして外側に向かって揺動し、これ
によって満タンスイッチがONされて、賞球払出装置5
8のステッピングモータの駆動を停止して賞球の払出動
作を不能動化すると共に、必要に応じて打球発射装置1
95のステッピングモータ196の駆動も停止される。
なお、上記した賞球払出通路60、玉抜き通路48、連
絡通路63、及び余剰玉通路64の後面は、下部通路カ
バー体によって覆われている。
【0030】一方、下部構成部の前面側(遊技盤16に
当接する側)には、そのほぼ中程に入賞玉集合樋65が
傾斜状に設けられている。この入賞玉集合樋65は、遊
技盤16の可変入賞球装置18等に入賞した入賞玉であ
って前記第3入賞玉集合カバー体28によって導かれた
入賞玉を受け入れ、その受け入れた入賞玉を集めて入賞
玉処理装置に誘導するものである。
【0031】ところで、上記した賞球払出通路60、玉
抜き通路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後
面は、前述したように、下部通路カバー体によって覆わ
れるが、本実施形態においては、配線接続の利便性を考
慮して賞球払出制御基板73を収納する基板収納ボック
スが枠基体3の軸支側及び機構板40の軸支側の前記上
皿連通口61の下方であって玉抜き通路48と余剰玉通
路64とによって形成される空間の上面部分に設けられ
る関係上、下部構成部の開放側寄りの隅角部に入賞玉処
理装置が収納設置される入賞玉処理装置設置部とされ、
その入賞玉処理装置設置部内に入賞玉処理装置が収納固
定された後、入賞玉処理装置カバー71によって閉塞さ
れる。したがって、上述した入賞玉集合樋65は、従来
の機構板に形成されるものと逆方向の機構板40の開放
側に向かって下り傾斜するように構成されている。
【0032】入賞玉処理装置設置部に収納される入賞玉
処理装置は、入賞玉検出器66と、該入賞玉検出器66
の前後で入賞玉を1個ずつ受け止めその後下方に流下せ
しめる玉止め部材67と、該玉止め部材67を駆動する
入賞玉排出ソレノイド68と、がセット板に集約して構
成され、そのセット板を入賞玉処理装置設置部内に着脱
自在に取り付け得るようになっている。
【0033】上記した入賞玉処理装置の作用について簡
単に説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド68がO
FFである通常の状態においては、入賞玉が入賞玉検出
器66によって検出される状態で玉止め部材67の下部
が入賞玉検出器66の下方に突出している。そのような
状態で入賞玉が発生して入賞玉が入賞玉検出器66によ
って検出されると、その検出信号が後述する基板収納ボ
ックス内に収納される賞球払出制御基板73に送られ、
これにより前記賞球払出装置58が駆動制御されて所定
個数の賞球の払出動作が行われる。そして、所定個数の
賞球の払出をするための駆動信号が賞球払出装置58に
賞球払出制御基板73から送られると同時に、賞球払出
制御基板73から入賞玉排出ソレノイド68にも駆動信
号が送られて入賞玉排出ソレノイド68を所定時間ON
する。入賞玉排出ソレノイド68がONすると、玉止め
部材67が次の入賞玉の入賞玉検出器66への侵入を阻
止しながら入賞玉検出器66によって検出されていた入
賞玉を下流側に開放する。そして、一定時間が経過して
入賞玉排出ソレノイド68がOFFになると、玉止め部
材67が再度元の状態に戻って次の入賞玉を入賞玉検出
器66に受け入れてその入賞玉による賞球の払出動作が
行われる。なお、賞球払出終了後に入賞玉排出ソレノイ
ド68に駆動信号を送るようにしても良いが、上記に説
明したように、賞球払出装置58への駆動信号が送られ
た直後に入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を送るよ
うにすることにより、賞球の払出動作終了以前に入賞玉
の処理が行われるので、賞球払出の一連の動作を速く行
うことができるという利点がある。
【0034】このように、本実施形態における入賞玉処
理装置は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定の賞球が
払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するようにした
ので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠玉と
して残留するため、遊技者との間でトラブルが生じるこ
とがない。なお、バックアップ機能がある場合には、こ
のような入賞玉処理装置を使用することなく、発生した
入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった入賞玉を弾球
遊技機1の外部に排出するようにしても良い。また、入
賞玉集合樋65の下方中央には、前述した枠基体3の裏
面下部中央に形成されるアウト玉連絡通路147の末端
に対応するアウト玉受部が形成され、該アウト玉受部の
末端に前後に貫通する貫通誘導部が開設され、該貫通誘
導部に連続してアウト玉を排出するアウト玉排出通路7
0が下部構成部の後面側に形成されている。アウト玉排
出通路70の末端には、前記入賞玉処理装置で処理され
た入賞玉が流下する入賞玉排出通路69と合流して弾球
遊技機1の外部に排出されるようになっている。また、
本実施形態の場合、入賞玉及びアウト玉を排出する入賞
玉排出通路69の出口と前記玉抜き通路48の出口と
が、余剰玉通路64を挟んで左右に分離して形成されて
いるので、計数装置を内蔵するアウト玉箱(図示しない
が島台側に固定される)を入賞玉排出通路69側だけに
臨むように配置すれば、打ち込み玉だけを正確に計数す
ることができる。
【0035】また、下部構成部には、入賞玉処理装置設
置部の外側に延設された延設部の下部に打球発射装置用
コネクタ72が止着されているが、このコネクタ72
は、前記打球発射装置195に電源を供給するものであ
る。また、上記した延設部の上部前面には、前記機構板
係止レバー76と全く同じ機構板係止レバー76が回転
自在に設けられており、上部構成部の開放端部に設けら
れる前記機構板係止レバー76と共に機構板40の開放
端部で機構板40の閉止状態を保持しているので、機構
板40の堅固な閉止状態を維持することができる。
【0036】次に、入賞玉処理装置を被覆する入賞玉処
理装置カバー71の側方に設けられる賞球払出制御基板
73について説明する。賞球払出制御基板73には、賞
球払出装置58や入賞玉処理装置、上皿6に設けられる
操作スイッチや表示器、あるいはカードユニット装置1
1からの配線を接続するためのコネクタ端子や、例えば
玉タンク42に設けられる玉切れ検出センサの作動時に
打球の発射動作を停止させるか否かを選択する打止モー
ドスイッチ、故障の種類を数値で表示するエラー表示
器、制御動作のプログラム暴走時等にリセットするリセ
ットスイッチ等が設けられている。
【0037】しかして、賞球払出制御基板73は、前記
入賞玉検出器66からの入賞玉信号を受けて賞球払出装
置58のステッピングモータに駆動開始信号を導出し、
賞球払出装置58内に設けられる払出検出センサからの
信号を計数してその計数値が予め定めた賞球数となった
ときにステッピングモータに駆動停止信号を導出して賞
球の払出動作を停止させる。また、ステッピングモータ
に駆動開始信号を導出すると共に、入賞玉処理装置の入
賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を与える。また、玉
タンク42に設けられる玉切れ検出センサや余剰玉通路
64に設けられる満タンスイッチからの信号があったと
きには、その入賞に対する払出動作が終了した時点又は
直ちにステッピングモータに停止信号を導出するように
なっている。また、賞球数が2種類(又は2種類以上)
ある場合には、賞球数の少ない方の入賞玉数を記憶して
おき、その記憶値の分に相当する払出動作を優先的に実
行するようにすれば良い。このようにすれば、仮に停電
等で記憶値が消去されても、遊技者に相対的に多い払出
賞球数で払い出すことができるからである。このことを
考慮しなければ、いずれを記憶するように設計しても良
い。また、同様にカードユニット装置11からの遊技玉
の玉貸要求信号があったときにも上記と同様の動作によ
り所定個数(例えば、25個/100円)の遊技玉を賞
球払出装置58によって払い出す。
【0038】上記のような制御を行う賞球払出制御基板
73は、放熱穴を有する金属製の基板収納ボックスによ
って被覆されるが、上記したコネクタ、エラー表示器、
リセットスイッチ、及び打止モードスイッチは、基板収
納ボックスに被覆されていない。即ち、コネクタ、エラ
ー表示器、リセットスイッチ、及び打止モードスイッチ
は、賞球払出制御基板73の隅角部に設けられてその部
分を切り欠いたL字状の基板収納ボックスの外側に位置
するようになっている。
【0039】しかして、基板収納ボックスに被覆された
賞球払出制御基板73は、前記下部通路カバー体の表面
であって下部構成部の軸支側に取り付けられる有底ボッ
クス状の基板固定枠(図示しない)に収納されて基板カ
バー74によって被覆されるが、この基板カバー74
は、基板固定枠に対して開閉自在に取り付けられるよう
になっている。なお、基板カバー74は、基板収納ボッ
クスと同じようにコネクタ、リセットスイッチ、打止モ
ードスイッチが外部に露出するように接続切欠部75が
その隅角部に形成されている。また、基板カバー74
は、エラー表示器を被覆するようになっているが、少な
くともコネクタだけが外部に露出するように、例えば、
リセットスイッチ、打止モードスイッチ等のスイッチ類
を被覆するように接続切欠部75を形成しても良い。
【0040】以上、機構板40について説明してきた
が、その機構板40は、遊技盤収納リブ135の一側側
面に固定される軸受金具78の上下に突設される軸ピン
79に機構板40の一側に固定される軸支金具77の掛
止穴を係止することにより、開閉自在に軸支され、ま
た、遊技盤収納リブ135の適宜位置に植立される機構
板固定用突起141と機構板40に設けられる機構板係
止レバー76とを係合させることにより、機構板40を
閉じた状態で保持することができるようになっている。
【0041】(4)枠基体 次に、上述した遊技盤16、機構板40が着脱自在に装
着される枠基体3の詳細な構造について図4乃至図7を
参照して説明する。図4は、枠基体3の前方に装着され
る前面開閉板4と下皿7と枠基体3との関係を示す分解
斜視図であり、図5は、前述した通りであり、図6は、
枠基体3の正面図であり、図7は、枠基体3の背面図で
ある。
【0042】図において、枠基体3は、合成樹脂によっ
て一体成型されるものであり、図6に示すように、上部
の前記前面開閉枠4に対応する前面開閉枠対応板部80
と、下皿7、灰皿8、及び操作ハンドル9に対応する下
皿対応板部81とから構成されている。前面開閉枠対応
部80と下皿対応板部81とは、図4に示すように僅か
な段差をもって形成されており、また、前面開閉枠対応
部80のほぼ中央には、遊技盤16の前記遊技領域22
が臨む開口82が開設されている。開口82は、馬蹄形
状に形成されるが、その下部一側には、遊技盤16の下
部側方に貼付される各種団体の証明用の証紙が臨むため
の証紙用開口83となっている。
【0043】また、前面開閉枠対応部80の前面側であ
って開口82の周辺は、ランプ基板89を取り付けるた
めにその外側周辺よりもやや低いランプ基板取付用段部
86として形成されており、そのランプ基板取付用段部
86の上部及び左右両側にランプ基板89が取り付けら
れている。より具体的には、ランプ基板取付用段部86
から2つの平行なリブ状のランプ基板取付台87が突設
され、そのランプ基板取付台87に形成される取付爪8
8でランプ基板89を係止することにより、極めて簡単
にランプ基板89をランプ基盤取付用段部86に取り付
けることができる。なお、ランプ基板取付台87にラン
プ基板89を取り付けた状態では、ランプ基板89に実
装されるランプ90がランプ基板取付用段部86より前
方に突出した状態、即ち、後述する前面開閉枠4の光漏
れ防止用リブ310内に収納されるような位置関係とな
っている。
【0044】また、ランプ基板取付台87に取り付けら
れたランプ基板89には、それぞれ配線92が接続され
るが、その配線の一方の先端部には、コネクタ94が設
けられて、該コネクタ94がランプ基板取付用段部86
の上部にビスで止着される中継基板93に接続されてい
る。中継基板93には、ランプ基板89に接続される配
線以外に前面開閉枠4の開放を検出するドアスイッチ9
6から伸びる配線97の先端に取り付けられるコネクタ
95も接続されている。なお、ランプ基板89と配線9
2との接続は、コネクタではなくハンダ付けにより行わ
れているが、コネクタ接続で行っても良い。
【0045】ところで、中継基板93とランプ基板89
とを接続する配線は、ランプ基板取付用段部86に形成
される配線係止爪91によって係止され、配線が開口8
2側に垂れ下らないように係止されている。同じく、中
継基板93とドアスイッチ96とを接続する配線97も
配線通し穴99を貫通させて枠基体3の裏側に形成され
る配線係止爪98に係止されるようになっている。な
お、配線係止爪91,98は、枠基体3の成形時に一体
成形されるものであるため、係止爪91,98が形成さ
れる部分に対応する裏側には、型の抜き開口が形成され
ている。このことは、後述する配線係止爪104の場合
も同じである。
【0046】更に、ランプ基板取付用段部86の上部左
右には、後述するガラス取付ピン319の先端部を収納
するためのガラス取付部用凹部84が形成されている。
なお、一方のガラス取付部用凹部84は、前記中継基板
93の下部に位置するため、ランプ基板89の配線92
がガラス取付部用凹部84内に入る可能性があり、これ
を防止するため、ガラス取付部用凹部84の外周に沿っ
て円弧状の突片84aが突設されている。また、開口8
2の中程左右に前面開閉枠4を閉じたときに複層ガラス
板394のガラス枠393の外側と当接するガラス押え
片85が突設されている。これは、外部からの衝撃があ
ったときでもガラス枠393が振動しないようにして騒
音を発生しないようにするためにあるものである。
【0047】また、前面開閉枠対応板部80の一側上下
には、連結蝶番101を収納固定する蝶番収納凹部10
0が形成されている。この蝶番収納凹部100にビスで
止着される連結蝶番101は、前面開閉枠4を開閉自在
に軸支するものであるが、従来の軸支構造と異なる点
は、前面開閉枠4を開放する際に、前面開閉枠4が枠基
体3から開放するにつれて徐々に離れて開放される点で
あり、その詳細な構造の説明は、本出願人が先に提出し
た特願平7−100021号の明細書に記載されてい
る。しかして、連結蝶番101の前面には、連結片10
2が形成され、該連結片102に前面開閉枠4の裏面に
止着される係止金具348の係止切欠部349を上方か
ら掛け止めることにより、前面開閉枠4が連結蝶番10
1に着脱自在に装着されるようになっている。
【0048】一方、前面開閉枠対応板部80の下辺を除
く外周には、防犯溝103が刻設されている。この防犯
溝103は、前面開閉枠4の後述する補強防犯金具32
3,324,325の防犯立片329が挿入されるもの
であり、前面開閉枠4を閉じたときに、防犯立片329
を防犯溝103に侵入せしめることにより、前面開閉枠
4と枠基体3との境目からピアノ線等の細い針金を差し
込む不正を防止することができるものである。また、枠
基体3の一側上下端には、枠基体3を外枠2に対して開
閉自在に軸支するための軸受金具106がビスで止着さ
れている。この軸受金具106は、図7に示すように、
枠基体3の裏面にビスで止着されるものであるが、上面
又は下面が前方に突出していてその突出部に軸受穴10
7が形成され、その軸受穴107に外枠2に固着される
軸支金具36の軸支ピン36a(図8参照)が貫通して
枠基体3が外枠2に開閉自在に軸支されるものである。
更に、前面開閉枠対応板部80の軸支側の防犯溝103
のやや内側には、前記中継基板93の裏面に接続される
装飾用集合配線142を係止するための配線係止爪10
4が形成され、開放側の防犯溝103に隣接する上下部
には、フック連通穴105が形成されている。配線係止
爪104は、枠基体3の裏面側に形成されるものであ
り、正面側から見たときには、型抜き開口が視認できる
ものである。また、フック連通穴105は、後述する施
錠装置210の係合フック部248が貫通するものであ
り、フック連通穴105から前方に突出した係合フック
部248が前面開閉枠4の後述する係合片330と係脱
し得るものである。
【0049】ところで、上記前面開閉枠対応板部80の
下方部分も前記ランプ基板取付用段部86よりもさらに
凹んだ状態の板状の支持板部108として形成されてお
り、その支持板部108の一側上部に上皿流出用開口1
09が形成され、該上皿流出用開口109の下部前方に
誘導ボックス部材119が取着されている。上皿流出用
開口109の前端面の上部及び側部に沿って立壁110
が立設され、該立壁110の上端から前方に防犯用水平
リブ112が立設される。この立壁110及び防犯用水
平リブ112によって形成される空間には、前面開閉枠
4が閉じた状態で前面開閉枠4の賞球開口336の裏面
に止着される賞球接続樋337の後端部が侵入し得るよ
うになっており、賞球接続樋337の後端と上皿流出用
開口109との間からピアノ線等の不正具を挿入させな
いようにしている。なお、本実施形態においては、上皿
流出用開口109の側方が上部より幅寸法が大きな防犯
用張り出し部111となっているが、その防犯用張り出
し部111の上端にも前方に向かって防犯用水平リブ1
12が突設されている。また、上皿流出用開口109の
後端上面には、後方に伸びる突出片部113(図4参
照)が突設され、この突出片部113が機構板40の前
記上皿連通口61内に侵入して、賞球開口336から侵
入せしめられるピアノ線等の不正具が枠基体3と機構板
40との隙間から侵入しないように防止している。
【0050】一方、上皿流出用開口109の反対側の支
持板部108の上部にも防犯用立壁114が立設され、
該防犯用立壁114の上部にも防犯用水平リブ115が
前方に向かって延設されている。この防犯用水平リブ1
15も前面開閉枠4と枠基体3の側部からの不正具の侵
入を阻止するためのものである。また、防犯用立壁11
4の裏面には、遊技盤16を載置したときに遊技盤16
に形成される位置決め穴と係合する位置決め突起116
が突設されている。
【0051】また、支持板部108の前面には、誘導ボ
ックス部材119及び発射レール117が取り付けられ
ている。発射レール117は、前記上皿6から供給され
た打玉であって後述する玉送り部材372から1個ずつ
供給される打玉をその下流端の発射位置に載置し、打球
発射装置195の図示しない打球槌によって打ち出され
た打玉を遊技盤16の誘導レールに導くものである。な
お、支持板部108の段部を構成する底面であって発射
レール117の下流側の対応する部位には、上記した打
球槌が臨む打球槌用開口118が形成されている。ま
た、発射レール117の上流端と遊技盤16の誘導レー
ルの下流端との間は、ファール玉口121となってお
り、遊技領域22に到達することなく誘導レールを逆走
した打玉が誘導ボックス部材119に導かれるようにな
っている。
【0052】また、誘導ボックス部材119は、前面開
閉枠4を開放したときに前記上皿流出用開口109から
溢れ落ちる賞球が受け入れられる溢れ玉入口120と、
前記ファール玉口121と、上皿6から玉抜きされた玉
を受け入れる玉抜き入口122と、を有し、それぞれの
入口から流入してきた玉を支持板部8に形成される排出
口123に取り込み、枠基体3の裏面下部に止着される
接続樋150の誘導樋部151を介して下皿7に誘導す
るものである。なお、誘導ボックス部材119の上辺一
側には、三角形状の発射玉誘導板124が突設され、遊
技盤16の誘導レール下流端を走行する打玉が複層ガラ
ス板394に衝突しないように案内している。
【0053】また、支持板部108には、上記した誘導
ボックス部材119の側方に前記連結蝶番101を収納
する下部の蝶番収納凹部100が形成されているが、そ
の蝶番収納凹部100の上方に配線通し開口134が開
設されている。この配線通し開口134には、上皿6内
に設けられる後述する表示部基板363に実装される電
気部品等からの配線、及び前面開閉枠4に設けられる電
気部品(スピーカ302)からの配線をまとめて枠基体
3の裏側に導くものである。そして、この配線通し開口
134は、前面開閉枠4の軸支側であって機構板40の
前記賞球払出制御基板73及び前記装飾制御基板ボック
ス200に収納される装飾制御基板201に近い位置に
開設されるものである。なお、支持板部108の開放側
に対応する位置には、枠基体3の前面側で最も前方に突
出した錠用凸部132となっており、この錠用凸部13
2に後述する施錠装置210のシリンダー錠216が臨
む錠穴133が穿設されている。
【0054】また、支持板部108の上端辺は、遊技盤
16を載置し得るように遊技盤16とほぼ同じ幅を有す
るように形成されるが、そのほぼ中央には、図4に示す
ように、押え部材取付凹部126とアウト玉連通口12
5とが形成されている。押え部材取付凹部126には、
遊技盤16の裏面下部を遊技盤収納リブ135に収納し
て支持板部108の上辺に載置した際に押圧固定するた
めの遊技盤固定レバー部材140a(図5参照)を取り
付ける取付ボス127が突設形成されている。また、ア
ウト玉連通口125は、図7に示すように、その下流に
アウト玉連絡通路147が連通され、そのアウト玉連絡
通路147の下流端に遊技盤16に形成されるアウト口
20に取り込まれたアウト玉を機構板40のアウト玉排
出通路70にスムーズに導くためのアウト玉誘導リブ1
49が形成されている。なお、支持板部108の裏面
は、図7に示すように、ビスによって止着される閉塞板
146によって閉塞されており、前記アウト玉誘導リブ
149が形成される部分に対応する閉塞板146には、
アウト玉出口148が形成されている。また、図示しな
いが、支持板部108と閉塞板146との間は、前記ア
ウト玉連絡通路147が形成されるように中空状になっ
ているが、その中空部には、前記発射レール117、誘
導ボックス部材119、閉塞板146をビスで止着する
ための取付ボスが多数突設されている。
【0055】枠基体3の前面開閉枠対応板部80の正面
構造は、概ね上記した通りであるが、下皿対応板部81
においては、そのほぼ中央に余剰玉排出口128が開設
され、軸支側に灰皿用凹部129が形成され、開放側に
配線通し穴130が形成されている。余剰玉排出口12
8は、下皿7に余剰の賞球を払い出すための開口であ
り、灰皿用凹部129は、灰皿8の回動動作が行えるよ
うにするためのものであり、配線通し穴130は、操作
ハンドル9の内部に設けられる各種スイッチ類の配線を
枠基体3の裏側に通すための開口である。なお、下皿対
応板部81には、後述する下皿セット板160を取り付
けるための装飾板取付穴131も多数形成されている。
【0056】一方、枠基体3の裏面構造においては、図
5及び図7に示すように、遊技盤収納リブ135が合成
樹脂によって一体的に成型されている。しかして、遊技
盤収納リブ135は、遊技盤16を内側に収納支持し且
つ固定するものであるため、遊技盤16を支持する構造
及び遊技盤16を正確に固定するための部品を有する。
また、遊技盤収納リブ135は、遊技盤16の裏面に設
けられて所定個数の景品玉を払い出すための各種の機構
が設けられる機構板40を正確に取り付けるための部品
も有する。
【0057】具体的には、遊技盤16を収納支持する構
造として遊技盤16の左右前面と当接する内側当接段部
137と、複数(2個)の位置決め突起116,136
とがある。2つの位置決め突起116,136のうち、
一方の位置決め突起116は、前記したように防犯用立
壁114の裏面側に突設されるが、他方の位置決め突起
136は、枠基体3の上部中央に突設される。
【0058】上記のような遊技盤収納構造においては、
遊技盤16の下部は、前記支持板部108の上面に載置
されると共に位置決め突起116によって位置決めさ
れ、左右を遊技盤収納リブ135及び内側当接段部13
7とによって規制され、更に、上部を位置決め突起13
6と内側当接段部137と同じ高さ位置に形成されるリ
ブとによって当接位置決めすることにより遊技盤16を
正確な位置に収納されるようになっている。なお、上部
位置には、外枠当接リブ138が突設されているが、こ
の外側当接リブ138は、外枠2と枠基体3の内側との
間隔を狭くして、枠基体3の上動範囲を小さくするもの
であり、これによって枠基体3を外枠2に対して閉じた
ときにガタ付きのないようになさしめている。
【0059】また、遊技盤16を固定するための部品と
して複数(4個)の遊技盤固定レバー140,140a
とがある。遊技盤固定レバー140は、遊技盤16を遊
技盤収納リブ135に隣接した位置に形成される遊技盤
固定レバー取付穴139に正確に装着した状態で回動す
ることにより遊技盤16の裏面から押圧して遊技盤16
を遊技盤収納リブ135に堅固に収納支持固定するもの
である。なお、固定レバー140aは、前記支持板部1
08の押え部材取付凹部126に突設される取付ボス1
27に固着されるものである。
【0060】また、機構板40を取り付けるための部品
として複数(3個)の機構板固定用突起141がある。
しかして、1つの機構板固定用突起141は、前記支持
板部108の裏面を被覆する閉塞板146の裏面であっ
て開放側に取り付けられるものである。また、他の2つ
の機構板固定用突起141は、開放側の上部と軸支側の
上辺とに設けられる。また、遊技盤収納リブ135の一
側上下には、機構板40を開閉自在に軸支するための軸
受金具78がビスで強固に止着されている。
【0061】枠基体3の裏面構造において、上記した以
外の構成として軸支側の上部から側方にかけて形成され
る前記配線係止爪104に前記中継基板93の裏面にハ
ンダ接続(コネクタ接続でも良い)される装飾用集合配
線142が係止されると共に、開放側の裏面に施錠装置
210が固着され、下皿対応板部81の裏面に接続樋1
50、打球発射装置195、装飾制御回路基板ボックス
200が固着又は装着され、軸支側上下に軸受金具10
6が固着されている。中継基板93の裏面に接続される
装飾用集合配線142は、接続開口143から裏面に引
き出されて配線係止爪104に係止されるが、途中の玉
抜きピン挿入口145及び遊技盤固定レバー取付穴13
9の部分には、装飾用集合配線142が玉抜き操作レバ
ー(図示しない)や遊技盤固定レバー140に絡まない
ように配線押え片144が突設されている。なお、玉抜
きピン挿入口145の上下にビス止め穴が形成されてい
るが、このビス止め穴に玉抜き操作レバーが止着される
ようになっている。また、施錠装置210、接続樋15
0、打球発射装置195、装飾制御回路基板ボックス2
00については、後に詳細に説明する。
【0062】以上、枠基体3の詳細な構造について説明
してきたが、次に枠基体3に装着又は固着される部品の
うち、下皿対応板部81の前後面に取り付けられる下皿
セット板160、打球発射装置195、接続樋150、
装飾制御回路基板ボックス200に収納される装飾制御
回路基板201について説明し、次いで、施錠装置21
0、前面開閉枠4について順次説明する。
【0063】(5)下皿セット板、打球発射装置、接続
樋、装飾制御回路基板について 下皿セット板 枠基体3の下皿対応板部81の前面側には、図4に示す
ように、そのほぼ全域を被覆する下皿セット板160が
取り付けられる。下皿セット板160は、そのほぼ中央
に賞球出口161が形成され、その賞球出口161の前
方に下皿7を構成する下皿主体162が組み付けられて
いる。この下皿主体162は、その軸支側に灰皿8を回
動自在に取り付ける灰皿取付部164が形成され、その
開放側に操作ハンドル9を取り付けるハンドル取付穴1
65が一体的に形成されると共に、下皿7の正面に玉抜
きレバー163が内蔵されている。玉抜きレバー163
は、下皿7の底面を開放して下皿7に貯留される玉を玉
抜きするものである。そして、灰皿8及び操作ハンドル
9が取り付けられた下皿セット板160は、その裏面に
突設される取付ボス166を前記装飾板取付穴131に
嵌合した後、枠基体3の裏面からビスで止着することに
より、下皿対応板部81の前面に固着されるものであ
る。
【0064】上記した下皿セット板160の灰皿取付部
164に装着される灰皿8は、図8に示すように、灰皿
8を構成する灰皿主体167と該灰皿主体167の下部
を覆う灰皿カバー168とを上下から重ね合わせること
により構成されている。即ち、灰皿主体167の裏面か
ら下方に伸びる取付ボス169を灰皿カバー168に形
成される取付穴170に対応させて図示しないビスを螺
着することにより、灰皿8を構成することができる。た
だし、灰皿主体167と灰皿カバー168とを重ね合わ
せる際に、それぞれから上下に伸びる軸受リブ172,
171によって回転軸173を挟持し、その挟持した回
転軸173の灰皿8から外側に突出した部分を下皿主体
162の内部に挿入して下皿主体162の内部空間に設
けられる軸取付部材174に差し込んでEリング175
で固定する。これによって灰皿8が回転軸173を中心
として灰皿取付部164内で回転自在に設けられ、灰皿
8の内部に溜った吸い殻を回転させることにより、簡単
に取り除くことができる。また、従来の両持ち支持に比
べて、灰皿8の回転軸173を片側のみで支持する構造
なので、取り付け易く且つ灰皿8の配置をできるかぎり
外側にすることができるので、下皿の幅を大きくできて
灰皿を利用しやすい位置に取り付けることができる。
【0065】また、前記ハンドル取付穴165に装着さ
れる操作ハンドル9は、図9に示すように、ハンドル取
付穴165に固着される後握持部材180と、該後握持
部材180の前面側に突設される固定ボス198に前方
からビスで止着され且つその外周にタッチリング182
が周設固定されるタッチリング周設部材181と、同じ
く後握持部材180の前方に突設される連結ボス186
に前方からビス187で止着される挟持部材184と、
タッチリング周設部材181と挟持部材184とに挟持
されて回転自在に設けられる回動操作部材183と、挟
持部材184の前方に下から螺着される取付ネジ188
によって固着される前握持部材185と、から構成され
ている。また、後握持部材180の前方には、メインス
イッチ189を取り付けるためのスイッチ取付ボス19
9も突設され、更に、その後部筒部の内部にボリューム
191(可変抵抗器)が取り付けられている。ボリュー
ム191の前方には、ボリューム軸192が突設され、
そのボリューム軸192に回動操作部材183の中心に
後方に向かって突設される回転軸190が係合してい
る。その係合状態は、図9(B)に示すように、ボリュ
ーム軸192の中心に形成された係合溝に回転軸190
の両端面を切り欠いた先端を係合させた状態であるの
で、片面だけを切り欠いたいわゆるDカット係合に比
べ、回転モーメントが作用しているときに偏った負荷が
かからないだけ、耐久性が向上するものである。なお、
ボリューム191には、ハンドル配線193が接続さ
れ、そのハンドル配線193が前記ハンドル取付穴16
5及び配線通し穴130を通って枠基体3の裏面に導か
れ、ハンドル配線193の一端に止着されるコネクタ1
94(図4参照)が後述する打球発射装置195の発射
装置制御回路基板197に接続されるようになってい
る。上記したハンドル配線193は、ボリューム191
に接続される配線だけでなく、前記メインスイッチ18
9、タッチリング182に接続される配線を含んで構成
されるものである。
【0066】上記のように構成される操作ハンドル9に
おいては、回動操作部材183を回動操作することによ
り、メインスイッチ189がONすると共に、回転軸1
90及びボリューム軸192を介してボリューム191
の抵抗値が変化する。また、遊技者が回動操作部材18
3を操作しているときには、遊技者の指がタッチリング
182に接触するので、その接触信号も導出される。な
お、回動操作部材183の回動範囲は、回動操作部材1
83の内周板部に形成される図示しない円弧状長孔と該
円弧状長孔を貫通する連結ボス186との係合によって
決められ、また、メインスイッチ189のON状態にお
いては、図示しない単発ボタン(回動操作部材183と
タッチリング周設部材181との間に揺動自在に設けら
れる)を揺動操作させることにより、メインスイッチ1
89をON・OFFさせて単発打ちを行うことができる
ようになっている。
【0067】打球発射装置 上記のように操作ハンドル9が操作されたときには、打
球発射装置195が駆動されるが、その打球発射装置1
95は、図2に示すように、ステッピングモータ196
と、該ステッピングモータ196のモータ軸に固着され
る打球槌(図示しない)と、ステッピングモータ196
を駆動制御する発射装置制御回路基板197(図示では
ボックス内に収納されている)と、がセット板に集約さ
れて枠基体3の下皿対応板部81の裏面一側にビスで止
着されている。なお、打球槌には、その往復動作に対応
して後述する玉送り部材372の揺動部材374を揺動
させるための作動部材を回動させる係合針金部材が固着
されていると共に、発射装置制御回路基板197には、
前記ハンドル配線193と賞球払出制御基板73からの
配線とターミナルボックス49からの電源線とがそれぞ
れ接続されている。しかして、発射装置制御回路基板1
97による制御は、遊技者が操作ハンドル9を操作して
タッチリング182が触手されていること、メインスイ
ッチ189がONされていることを検出したときには、
ボリュームの抵抗値に応じた強さで所定時間だけ一方向
にステッピングモータ196が回転された後、所定時間
だけ逆方向の回転信号が送られて元の位置(発射位置)
に戻るサイクルが実行され、このようなサイクルが1分
間当たり所定回数(例えば、100回前後)行われるよ
うに制御されている。なお、賞球払出制御基板73から
の信号(満タンスイッチ又は玉検出センサ57からの信
号)が導出されたときには、発射位置に戻った時点で停
止するように制御される。
【0068】接続樋 枠基体3の下皿対応板部81の裏面であって上記した打
球発射装置195の側方には、接続樋150がビスで止
着されている。接続樋150は、図5に示すように、機
構板40の余剰玉通路64の下流端に臨む賞球受開口1
52と前記誘導ボックス部材119に誘導された玉が排
出される排出口123の裏側を覆う誘導樋部151とが
前後方向に重複状に設けられて枠基体3下部中央の余剰
玉排出口128の裏面に取り付けられるものである。そ
して、余剰玉通路64に流出した余剰の賞球、及び誘導
ボックス部材119に受け入れられた溢れ玉,ファール
玉,玉抜き玉を下皿7に誘導するものである。
【0069】装飾制御回路基板 枠基体3の下皿対応板部81の裏面であって上記した接
続樋150を挟んで打球発射装置195と反対側の位置
には、装飾制御回路基板201を収納する装飾制御回路
基板ボックス200がビスで止着されている。装飾制御
回路基板201は、枠基体3の前面側に設けられる前記
ランプ基板89からの装飾用集合配線142(ただし、
ドアスイッチ96の配線は、賞球払出制御基板73に接
続される)、及び前面開閉枠4の裏面側に設けられるス
ピーカ302からのスピーカ配線346のコネクタ20
2が接続されて、遊技制御基板ボックス33に収納され
る回路基板からの信号を受けて、装飾制御回路基板20
1内に設けられるプログラムにしたがってランプ90や
スピーカ302を駆動制御するものであると共に、賞球
払出制御基板73とも接続されて該基板73からの玉切
れ信号、賞球信号、開閉枠開放信号を受けてランプ90
やスピーカ302を駆動制御するものである。なお、ド
アスイッチ96は、開放報知するための検出器でもあ
り、開放報知することで防犯効果を奏するものである。
【0070】(6)施錠装置 次に、枠基体3の開放側裏面に止着される施錠装置21
0について、図10を参照して説明する。図10は、施
錠装置210の分解斜視図である。なお、この施錠装置
210は、前面開閉枠4の施錠ばかりでなく、枠基体3
の外枠2に対する施錠をも行うことができる、いわゆる
W錠となっている。
【0071】まず、施錠装置210の構造について図1
0を中心にして説明する。施錠装置210は、断面L字
型に形成される取付基板211に集約して形成される。
即ち、取付基板211の一方辺は、枠基体3の裏面に突
設される取付ボスに止着される取付面212であり、該
取付面212に直角状となっている他方辺は、第1可動
部材224が摺接する摺接面213となっている。しか
して、取付面212上端から下端にかけて取付ボスに止
着するための取付穴259が適宜間隔をおいて穿設され
ると共に、取付面212の下方寄りには、錠挿入口21
4が開設されている。この錠挿入口214には、シリン
ダー錠216が取り付けられるようになっているが、こ
の取付は、錠挿入口214の上下に形成される錠取付穴
215にシリンダー錠216の取付穴217を合致させ
てビス215aで止着することにより行われる。また、
シリンダー錠216後端には、第1作動突起222と第
2作動突起223とが二股状に設けられる作動部材21
9が固着されている。第1作動突起222は、後述する
第1可動部材224の係合凹部232と係合して第1可
動部材224を上昇せしめ、第2作動突起223は、後
述する第2可動部材238の係合部255と係合して第
2可動部材238を下降せしめる。なお、作動部材21
9のシリンダー錠216への固着は、作動部材219に
穿設された支点穴221をシリンダー錠216の後端中
心軸の作動部材取付穴218に対応させてビス220で
止着することにより行われる。更に、取付面212に
は、その上端部と中央よりやや下方に長方形状のフック
貫通開口257が開設されている。このフック貫通開口
257には、第2可動部材238の上下に前方に向かっ
て突設される係合フック部248が貫通するものであ
る。
【0072】一方、摺接面213の中央よりやや上部に
は、操作開口246が開設されている。この操作開口2
46には、第2可動部材238の中程の取付穴247に
リベットで固着されて側縁から後方に向かって突設され
る操作レバー242が引き出されるものであり、引き出
された操作レバー242の基部内側面の当接摺動面24
4と摺接面213の一部を延設した外側の当接摺動面2
45とが摺動するようになっている。更に、摺接面21
3の上下には、楕円形状の規制長穴235が開設されて
いる。この規制長穴235は、第1可動部材224の上
下の係止部材225を連結するリベット(図示しない)
が貫通して第1可動部材224の上下方向のスライド量
を規制するようになっている。
【0073】上記した取付基板211の摺接面213の
内側面には、第1可動部材224が当接しながら上下動
可能に設けられるが、この第1可動部材224は、その
上下にフック部226を有する係止部材225が設けら
れる。この係止部材225は、杆状の第1可動部材22
4の本体と締着穴229を介してリベットで連結される
ようになっているが、そのリベットによる連結は、第1
可動部材224の本体と係止部材225との締着穴22
9を規制長穴235に合致させた状態で取付基板211
の摺接面213の外側面方向からリベットを差し込んで
かしめることにより行い、リベットの頭部が規制長穴2
35の外側に位置するようにして第1可動部材224が
取付基板211に対して上下動可能なように取り付けら
れている。また、係止部材225の先端は、係止部材2
25に向けて傾斜する誘導傾斜部227となっている
が、これは、枠基体3を押して閉じるときに外枠2の内
側上下に固定される掛止片35と当接案内しながら最終
的に係止部材225のフック部226と掛止片35とを
係合させるためのものである。なお、下方の誘導傾斜部
227には、側方に突出する操作突片部228が突設さ
れており、手の操作で第1可動部材224を上昇せしめ
るときに使用するものである。
【0074】また、第1可動部材224を取付基板21
1の摺接面213の内側面に取り付けたときには、上部
の係止部材225に形成されたスプリング取付部230
と第2可動部材238に設けられたスプリング取付部2
37との間に上部のスプリング231が差し渡され、下
部の係止部材225に形成されたスプリング取付部23
0と取付基板211の取付面212の最下端に形成され
たスプリング取付部236との間に下部のスプリング2
31が差し渡され、それによって常に第1可動部材22
4を下方に付勢している。更に、第1可動部材224を
取付基板211に取り付けた状態では、下方の係止部材
225のやや上方に形成される係合凹部232の上端縁
の下方に前記第1作動突起222が位置していると共
に、L字状に形成される係止部材225の水平部の基部
が摺接面213の上下端に形成される案内切欠233に
係合し、また、係止部材225の垂直部が取付面212
の上下に突設される案内突起234と摺接面213との
間に挟持されるように取り付けられている。
【0075】また、取付基板211の取付面212の内
側面には、第2可動部材238が当接しながら上下動可
能に設けられるが、この第2可動部材238は、第2可
動部材238の上部及び下部に穿設された規制長穴23
9の外側からリベット240を差し込んで該リベット2
40の先端を取付面212に形成された取付穴241に
嵌着することにより、取付基板211に対して規制長穴
239の範囲内で上下方向に移動可能に取り付けられる
ものである。また、第2可動部材238には、前記フッ
ク貫通開口257に対応する位置に上下両面に傾斜面部
249a,249bを有する係合フック部248が前方
に向かって突設されている。この係合フック部248
は、前面開閉枠4に設けられる後述する係合片330と
の係脱を行うものである。更に、前述したように第2可
動部材238の中程には、操作レバー242が後方に向
けて突設され、また、下端に摺接面213と当接する方
向に取り付けられる係合片部260が連結されている。
係合片部260の下端には、前記第2作動突起223と
係合する係合部255が形成されている。
【0076】このように構成された第2可動部材238
をリベット240で取付基板211に取り付けた状態で
は、第2可動部材238に形成されたスプリング取付部
250と取付面212に形成されたスプリング取付部2
52との間にスプリング251が差し渡されて常に第2
可動部材238を上方に付勢していると共に、係合片部
260の最下端に設けられる係合部255の上部に前記
第2作動突起223が位置した状態となっている。な
お、第2可動部材238には、前記スプリング取付部2
52に対応する位置に逃げ穴253が、前記取付穴25
9に取り付けられるビスに対応する位置に逃げ穴254
が、第1可動部材224の本体と下部の係止部材225
とを連結する締着穴229にかしめられるリベットに対
応する位置に逃げ穴256が、それぞれ形成され、ま
た、取付基板211の摺接面213の下部には、回動し
得る第1作動突起222の回動範囲に対応する位置に逃
げ開口258が開設されている。
【0077】上記のように構成される施錠装置210の
作用について簡単に説明する。まず、外枠2に対する枠
基体3の解錠及び施錠について説明すると、遊技場の店
員がシリンダー錠216に図示しない所定の鍵を差し込
んで時計回転方向に回すと、作動部材219も時計回転
方向に回動する。すると、第1作動突起222と係合凹
部232とが係合してスプリング231の付勢力に抗し
て第1可動部材224を上昇させるので、係止部材22
5も上昇する。このため、係止部材225のフック部2
26と外枠2の掛止片35とが係合位置関係となってい
ないので、その状態でシリンダー錠216に差し込んだ
ままの鍵を引っ張ることにより枠基体3全体を回動させ
て開放することができる。
【0078】一方、開放した枠基体3を閉じるときに
は、そのまま枠基体3を押し込むことにより係止部材2
25の誘導傾斜部227と掛止片35との当接により第
1可動部材224がスプリング231の付勢力に抗して
上昇し、遂には、係止部材225のフック部226が掛
止片35と係合する位置でスプリング231の付勢力に
より第1可動部材224が下降して係止部材225のフ
ック部226と掛止片35とが完全に施錠された状態と
なる。
【0079】次に、枠基体3に対する前面開閉枠4の解
錠及び施錠について説明すると、遊技場の店員がシリン
ダー錠216に図示しない所定の鍵を差し込んで反時計
回転方向に回すと、作動部材219も反時計回転方向に
回動する。すると、第2作動突起223と係合片部26
0の係合部255とが係合してスプリング251の付勢
力に抗して第2可動部材238を下降させるので、係合
フック部248も下降する。このため、係合フック部2
48と係合片330が解除されると同時に下部の傾斜面
部249bと切欠部330aの下端縁とが当接して前面
開閉枠4を手前側に押し出すので、自然に前面開閉枠4
が前方に飛び出す。これにより前面開閉枠4を開放する
ことができる(図15(B)参照)。
【0080】一方、開放した前面開閉枠4を閉じるとき
には、そのまま前面開閉枠4を押し込むことにより係合
片330が枠基体3に形成されたフック連通穴105内
に入って係合片330の下端と係合フック部248の上
部の傾斜面部249aとが当接する。その状態でさらに
押し込むことにより係合片330の下端が係合フック部
248の上部の傾斜面部249aと当接しながら第2可
動部材238をスプリング251の付勢力に抗して下降
せしめ、遂には、係合フック部248が係合片330と
係合する位置でスプリング251の付勢力により第2可
動部材238が上昇して係合片330と係合フック部2
48とが完全に施錠された状態となる。なお、前面開閉
枠4を解錠する場合には、枠基体3を開放した状態で操
作レバー242を押し下げることによっても行うことが
できる(図15(A)参照)。
【0081】(7)前面開閉枠 次に、枠基体3の前面側に開閉自在に設けられる前面開
閉枠4について、図1,図3,図4,図11乃至図20
を参照して説明する。図1及び図4は、前述した通りで
あり、図3は、前面開閉枠4を備えた枠基体3の前方か
ら見た斜視図であり、図11は、前面開閉枠4の背面か
ら見た分解斜視図であり、図12は、前面開閉枠4の背
面図であり、図13は、外枠2に対して枠基体3及び前
面開閉枠4を開放した状態の弾球遊技機1の斜視図であ
り、図14は、枠基体3に対して前面開閉枠4を開放し
たときの配線の状態を示す部分斜視図であり、図15
は、枠基体3に対する前面開閉枠4の施錠を説明するた
めの断面図であり、図16は、枠基体3に対して前面開
閉枠4を閉じたときのドアスイッチ96の作用を説明す
るための断面図であり、図17は、前面開閉枠4の枠基
体3に対する軸支構造を説明するための平面断面図であ
り、図18は、前面開閉枠4に対して取り付けられる複
層ガラス板の取付構造を説明するための断面図であり、
図19は、前面開閉枠4の裏面に敷設される配線の処理
構造を説明するための部分背面図であり、図20は、前
面開閉枠4を開放動作と賞球払出装置58の動作との関
係を説明するためのフロー図である。
【0082】まず、主として図11及び図12を参照し
て前面開閉枠4の構造について説明する。前面開閉枠4
は、少なくとも前記遊技盤16の遊技領域22を透視し
得る円形透視窓5に取り付けられる透明板としての複層
ガラス板394を有する透明板保持部500と、発射す
べき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿6を有する
上皿部501と、が一体的に形成された縦長な長方形状
の合成樹脂で構成されている。また、前面開閉枠4の周
縁には、後方に向かって補強周枠リブ300が立設さ
れ、前面開閉枠4の強度の向上を図っている。
【0083】まず、透明板保持部500の構成について
説明すると、その上部左右にスピーカ302を収納する
スピーカ収納凹部301が形成されている。このスピー
カ収納凹部301に収納されるスピーカ302は、スピ
ーカ取付カバー303に取り付けられ、そのスピーカ取
付カバー303の外周の複数個所から外側に突設される
取付片304の取付穴をスピーカ収納凹部301及びそ
の近傍に突設されるスピーカ取付ボス306に対応させ
てビス308を螺着することにより、取付固定されるも
のである。なお、スピーカ収納凹部301の前面中央
は、開口状に形成されており、その開口を閉塞するよう
に網目状ネット307が取り付けられてスピーカ302
から発生される音声を通すようになっている。
【0084】また、透明板保持部500の円形透視窓5
の外周に沿って前記ランプ基板89に対応する位置に開
口309が開設され、その開口309の周囲を覆うよう
に光漏れ防止用リブ310が裏面側に突設されている。
この光漏れ防止用リブ309は、前面開閉枠4を閉じた
ときに、前記ランプ基板89が完全に収納されるように
周設されるものであり、ランプ基板89に設けられるラ
ンプ90から発せられる光をすべて前方に向かってのみ
放出するものである。もちろん、この光漏れ防止リブ3
10が前面開閉枠4の強度を高めているという効果もあ
る。また、開口309は、ランプ用レンズ311によっ
て閉塞されるようになっているが、その取り付けは、ラ
ンプ用レンズ311に外周の適宜箇所に突設される係止
爪312を開口309の開口縁に係止することにより簡
単に行うことができるようになっている。また、遊技盤
16の前面下部に貼付される前述した証紙の貼付箇所に
対応する位置にも証紙透視開口313が開設され、その
開口313の周囲を覆うようにリブ314が裏面側に突
設される一方、開口313を閉塞するように透視レンズ
315が係止爪316を介して取り付けられている。
【0085】なお、ランプ用レンズ311は、光を透視
し得る着色した合成樹脂で形成されると共にその内周に
ダイヤカット加工等を施して光を散乱させるようになっ
ているが、透視レンズ315は、単に光が透視して証紙
が視認できるようになっているものである。また、上記
で説明した光漏れ防止用リブ310及びリブ314は、
前面開閉枠4の強度を向上させるものであるが、これら
のリブのうち最も大きく強度の向上に寄与するのは、前
記補強周枠リブ300と円形透視窓5の開口縁に沿って
後方に向かって僅かに突設される透視窓リブ5aであ
る。
【0086】また、円形透視窓5の外周の外側であって
その上下左右の4か所には、複層ガラス板394を取り
付けるためのガラス取付ピン台318が取り付けられて
いる。このガラス取付ピン台318は、図11,図1
3,図18に示すように、その中心にガラス取付ピン3
19を有すると共にその左右両端を前面開閉枠4の裏面
に一体的に突設形成されるピン台取付部317にビス3
20で止着されている。しかして、そのように取り付け
られるガラス取付ピン台318に対しては、図13,図
18に示すように、2枚のガラス板394を前後に接着
したガラス枠393の取付片395に穿設された取付穴
396をガラス取付ピン319に貫通させ、取付片39
5の基部に回動自在に軸支される止め金具397を回動
して止め金具397の凹部をガラス取付ピン319の先
端部よりに刻設される係止溝321に係止することによ
り、複層ガラス板394が円形透視窓5を閉塞するよう
に着脱自在に取り付けられるものである。なお、止め金
具397は、取付片395の基部に形成される止め穴3
98にビス399で回動自在に止着されるものである。
【0087】更に、前面開閉枠4の裏面には、下辺を除
く上辺及び左右辺の前記補強周枠リブ300の内側に
は、補強防犯金具322,323,324,325が前
面開閉枠4の裏面に突設される取付ボス327に補強防
犯金具322,323,324,325の水平面に穿設
される取付穴326を対応させてビス328で止着され
ている。より具体的には、図11,図12に示すよう
に、開放側に取着される補強防犯金具322,323の
うち、下部の補強防犯金具322は、断面コ字型であっ
て、前記錠用凸部132に対応して切り欠けられている
上皿部501から透明板保持部500の下部位置に差し
渡されて止着されており、また、開放側上部の補強防犯
金具323は、断面L字状であって、その水平面が前記
取付ボス327に取り付けられる一方、その垂直面が前
記補強周枠リブ300の外側に突出する防犯立片329
として形成されると共にその防犯立片329の上下2か
所から水平方向に係合片330が突設されている。この
係合片330は、前記した施錠装置210の係合フック
部248と係合するものである。なお、補強防犯金具3
23の係合片330に対応する水平面のやや下部には、
図15に示すように切欠部330aが形成されている。
【0088】また、上辺に止着される補強防犯金具32
4も、断面L字状であって、その水平面が前記取付ボス
327に取り付けられる一方、その垂直面は、前記補強
周枠リブ300の外側に突出する防犯立片329として
形成される。同様に軸支側に取着される補強防犯金具3
25も、断面L字状であって、その水平面が前記取付ボ
ス327に取り付けられる一方、その垂直面は、前記補
強周枠リブ300の外側に突出する防犯立片329とし
て形成される。ただし、補強防犯金具324,325の
水平面には、配線押え片331が適宜間隔(取付穴32
6と同間隔)で突設されており、この配線押え片331
が前面開閉枠4の裏面に適宜間隔で突設される配線押え
突起332と協働して前面開閉枠4に設けられる電気部
品(本実施形態の場合には、スピーカ302)から伸び
るスピーカ配線346を整列させるようになっている。
即ち、図19に示すように、スピーカ302から伸びる
配線346を予め取付ボス327と配線押え突起332
との間に嵌入して敷設し、その状態で補強防犯金具32
4,325をビス328で取付ボス327に止着するこ
とにより、スピーカ配線346が補強防犯金具324,
325の下部の空間の外側に飛び出すことなく整然と敷
設されて導かれる。なお、上記のように敷設されたスピ
ーカ配線346は、後述する配線押え部材341にまと
められた後、枠基体3の裏側に導かれるようになってい
る。
【0089】次に、上皿部501について説明する。上
皿部501の前面側には、前述したように上皿6が取り
付けられるが、この上皿6及びこれに関連する構成につ
いて図1,図3,図11乃至図13を参照して説明す
る。上皿6は、上皿部501の表面に複数の合成樹脂製
部材を組合せた上皿本体360を固着することにより構
成されている。上皿部501には、その開放側の上部に
玉抜きレバー用開口377が開設され、その玉抜きレバ
ー用開口377に玉抜きレバー379の操作部381が
臨むようになっている。この玉抜きレバー379は、ス
プリング380と共に玉抜きレバー収納部材378に収
納されて上皿部501の裏面に取り付けられるものであ
るが、その取付構造は、玉抜きレバー用開口377の左
右に突設される取付ボス383に玉抜き収納部材378
の左右に突設される取付片382を対応させてビス38
4で止着されるものである。また、玉抜きレバー379
の裏面には、連結部材385がビス385aで止着され
ている。この連結部材385は、玉抜き収納部材378
の外側に位置するもので、その先端が直角に曲折された
連結片386となっている。この連結片386は、玉抜
き弁用開口387を貫通する玉抜き弁(図示しない)の
挟持片(図示しない)と係合するものである。図示しな
い玉抜き弁は、上皿本体360の後述する整列部362
の流下端底面を開閉自在に閉塞するもので、上皿本体3
60内に設けられるものである。
【0090】しかして、遊技者が操作部381をスプリ
ング380の付勢力に抗して一方向に移動させることに
より、玉抜きレバー379、連結部材385及び図示し
ない玉抜き弁が移動して上皿本体360の貯留部361
に貯留されていた玉を整列部362から上皿本体360
の内部に形成される玉抜き路(図示しない)を流下さ
せ、上皿部501の下部中央に穿設される玉抜き穴38
8から前記誘導ボックス部材119の玉抜き入口122
に導き、排出口123から接続樋150の誘導樋部15
1を介して下皿7に誘導するものである。なお、上記し
た玉抜きレバー収納部材378および連結部材385
は、玉抜き用カバー389によって覆われているが、そ
の玉抜き用カバー389は、上皿部501の裏面に突設
される取付ボス390にビス391で止着されるように
なっている。
【0091】ところで、上皿本体360は、図3に示す
ように、その上流側に形成される賞球開口336とその
下流側に形成される玉送り部材用開口371(図11参
照)とを連絡するように貯留部361と整列部362と
を有して形成されており、その整列部362の中程底面
裏面に上皿玉検出器(図示しない)が設けられている。
この上皿玉検出器は、整列部362に残留する打玉を検
出するものである。この上皿玉検出器の作用について
は、後に詳述する。
【0092】上記した賞球開口336の裏面には、図1
1に示すように賞球接続樋337が取り付けられてい
る。この賞球接続樋337は、賞球開口336の左右外
側に突設される取付ボス339に左右の取付片(符号な
し)に対応させてビス340で止着するものであり、ま
た、後面開口の下部に突出するように落下防止部材33
8が揺動自在に設けられている。この落下防止部材33
8は、前面開閉枠4を枠基体3に対して閉じているとき
には、前記上皿流出用開口109の前面側周囲と当接し
て賞球接続樋337の下部位置にくるように揺動して上
皿流出用開口109から賞球接続樋337への賞球の流
下をスムーズならしめるものであるが、前面開閉枠4を
枠基体3に対して開放したときに図示しないバネの付勢
力で賞球接続樋337の後面開口の下部に突出して賞球
接続樋337部分に貯留される賞球が後面側から溢れ落
ちないように防止するものである。
【0093】また、上記した玉送り部材用開口371に
は、揺動部材374を有する玉送り部材372が臨むよ
うになっている。この玉送り部材372は、図11に示
すように、その左右部に一体的に形成される嵌合取付ボ
ス373を上皿本体360の下流端に形成される取付ボ
ス(図示しない)に嵌合させて取り付け、玉送り部材用
開口371の近傍に突設される取付ボス376にビス3
75aによって揺動自在に止着される止め金375によ
ってその背面が押圧されて脱落しないように取り付けら
れるものである。しかして、上記のように取り付けられ
る玉送り部材372は、整列部362から供給される打
玉を受け入れ、前記打球発射装置195の打球槌の往復
動作に連動して揺動する揺動部材374の動作に応じて
打玉を1個ずつ発射レール117の発射位置に供給する
ものである。
【0094】また、上皿本体360には、その内部に表
示部基板363とブザー400が内蔵されている。この
圧電ブザー400は、図1に示すように、貯留部361
の下部空間の前面に形成される複数の透音孔401に臨
んで配置されるものであり、前記カードユニット装置1
1に基づく遊技玉の貸出異常が生じたとき(例えば、ピ
ッ、ピッ、ピッという連続音)、あるいは遊技玉の貸出
時(例えば、100円相当の遊技玉が払い出される毎に
ピーという音)に、その旨を報知する報知音が発生され
るものである。
【0095】一方、表示部基板363は、上皿本体36
0の整列部362の前方部を被覆するように取り付けら
れる半透明合成樹脂(スモーク)で形成される透視レン
ズ部370の内部に設けられ、その透視レンズ部370
に3つのボタンが臨んでいる。この3つのボタンは、表
示部基板363に実装される玉貸スイッチ364、返却
スイッチ365、自動玉貸スイッチ366に対応してい
る。そして、これらの各スイッチ364〜366は、弾
球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置1
1を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作部を構
成するものである。また、表示部基板363には、度数
表示LED367、玉貸可表示LED368、及び自動
玉貸表示LED369が実装されている。
【0096】玉貸スイッチ364は、玉貸可表示LED
368が点灯しているときにカードユニット装置11に
よって遊技玉を借り受ける際に操作するものであり、返
却スイッチ365は、遊技終了の際にカードユニット装
置11のカード挿入口33に差し込まれたカードを返却
するためのものである。また、度数表示LED367
は、カードユニット装置11のカード挿入口14に差し
込まれたカードの残額が表示されるものである。また、
自動玉貸スイッチ366は、借り受けるべき遊技玉を前
記玉貸スイッチ364を操作して行うマニュアルモード
と、上皿6の打玉の残量が前記上皿玉検出器によって検
出されなくなったときに自動的に遊技玉を払い出す自動
モードと、のいずれかのモードに設定するものであり、
自動モードが選択設定されているときには、自動玉貸表
示LED369が点灯している。なお、上皿本体360
に設けられる上記した玉貸スイッチ364、返却スイッ
チ365、度数表示LED367、自動玉貸スイッチ3
66、自動玉貸表示LED369、上皿玉検出器、及び
ブザー400から延びる上皿配線347は、図12に示
すように前記玉抜き穴388のやや上部に開設された配
線貫通穴392を通って前面開閉枠4の裏面側に導き出
され、その後、配線押え部材341に纏められて前記配
線通し開口134から枠基体3の裏面に引き出されて前
記賞球払出制御基板73に設けられるコネクタに接続さ
れている。
【0097】なお、上述した自動モードを選択している
場合の利点について説明すると、前述した遊技盤16の
遊技内容において大当り遊技状態が発生すると、短時間
に多量の入賞玉を獲得するチャンスがある。このように
大当り遊技状態という遊技者にとって極めて大きなチャ
ンスは、上皿6の残留玉がほとんどなくなった時点で発
生する場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射
させて打玉を可変入賞球装置18の特定入賞領域に入賞
させる必要があるにも拘らず、打玉が上皿6に残存しな
いので、慌てて玉貸スイッチ364を操作して遊技玉を
借り受けなければならない。しかし、玉貸スイッチ36
4を操作してから遊技玉が払い出され、しかもその玉が
発射されて可変入賞球装置18の特定入賞領域に到達す
るまでに多少の時間がかかるため、その時間の間に有利
なチャンス(継続権の成立)を逃してしまうという不都
合があるが、自動玉貸スイッチ366を自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器が打玉の不存在を検出した
時点で自動的に遊技玉を上皿6に払い出すので、上記し
たような不都合は生じない。なお、上皿6として上記し
た制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自動玉貸ス
イッチ366を省略したものでも良い。
【0098】上記のように構成される上皿本体360
は、図4に示すように、上皿本体360の裏面の適宜箇
所に後方に向かって突設される取付ボス402を前面開
閉枠4の上皿部501に穿設される嵌合穴403に嵌合
して裏面から図示しないネジで螺着することにより、前
面開閉枠4の下部前面に強固に取り付けられている。な
お、上皿本体部360の上流側と次に詳述する起伏部3
33の隆起した部分が当接してしまうので、起伏部33
3には、上皿本体部360の上流側が嵌合するような嵌
合切欠部404が形成されている。更に、上皿本体36
0を取り付けた状態で前記整列部361に対応する部分
には、流下する打玉によって前面開閉枠4の前面側が摩
耗しないように摩耗防止金属板405が取り付けられる
ようになっている。
【0099】以上で透明板保持部500及び上皿部50
1の細かい構成部分について説明したが、次には、出願
人が本実施形態に係る前面開閉枠4の特徴と考える部分
について説明する。
【0100】第1の特徴としては、軸支側の下部から中
程にかけて上皿部501と透明板保持部500とに亘っ
て縦方向に起伏部333が形成されている点である。起
伏部333は、後面が中空となるように前方に向かって
波状に形成される。また、本実施形態のように透明板保
持部500と上皿部501とが合成樹脂によって一体的
に形成されているので、上皿部501の表面に上皿6が
取り付けられることにより大型の透視窓5が形成されて
いることによって強度的に弱い透明板保持部500を補
強しているが、さらに起伏部333によっても補強され
るので、前面開閉枠4の全体の強度が向上し、前面開閉
枠4が破損しやすいという欠点がなくなる。なお、起伏
部333には、イヤホーンジャック334とイヤホーン
ジャック334から聞こえる音楽を選択するための選択
スイッチ335が設けられるようになっているが、仮に
これらが設けられた場合には、後述する配線押え部材3
41でそれらの配線を1つに纏めるようにすれば良い。
【0101】第2の特徴としては、前面開閉枠4を枠基
体3に対して開閉自在に軸支する構造である。即ち、図
11に示すように、前面開閉枠4の上下には、長方形状
の係止金具348をビス351で止着するための複数
(4つ)の取付ボス350がそれぞれ突設されている。
上部の係止金具348は、図12に示すように、前記ス
ピーカ取付カバー303の上面を覆うように取り付けら
れている。また、上下の係止金具348には、それぞれ
長方形状に切り欠けられた係止切欠部349が形成さ
れ、この係止切欠部349に枠基体3の上下に取り付け
られる連結蝶番101の連結片102が係合されるよう
になっている。即ち、図17(A)(B)に示すよう
に、前面開閉枠4を枠基体3の前方やや上部から当接さ
せながら、下方に降ろすことにより、連結蝶番101の
連結片102と係止金具348の係止切欠部349とを
極めて簡単に係合させることができる。そして、そのよ
うに係合させるだけで前面開閉枠4が枠基体3に対して
開閉自在に軸支されるものである。逆に取り外す時に
は、施錠装置210による施錠を解いた状態で前面開閉
枠4を持ち上げるだけで極めて簡単に枠基体3から前面
開閉枠4を取り外すことができる。
【0102】このように前面開閉枠4と枠基体3とが極
めて簡単に取り付けたり取り外したりすることができる
ので、従来のように透明板保持枠及び上皿取付枠をヒン
ジ機構で開閉自在に設けたものに比べて、大掛かりな修
理(例えば、遊技盤16の遊技装置を交換する場合等)
や点検時に前面開閉枠4が邪魔となることはなく、それ
らの作業が行いやすいという優れた効果を奏することが
できる。なお、前面開閉枠4の取付・取り外しの際に
は、連結蝶番101を手前側に引き出した状態で行うこ
とにより、連結部を見ながら行うことができるので、さ
らに簡単に行うことができる。
【0103】第3の特徴としては、透明板保持部500
と上皿部501とが合成樹脂で一体的に成形されたこと
に関連して透明板保持部500に設けられる電気部品で
あるスピーカ302のスピーカ配線346と上皿取付部
501に設けられる電気部品である上皿配線347とを
1つの纏めた後に枠基体3の裏面側に導くようにしたこ
とである。即ち、図11及び図12に示すように、前記
下部の係止金具348のやや上部の前面開閉枠4の裏面
に突設される取付ボス345には、配線押え部材341
の上下に突設される取付片343を対応させてビス34
4を止着することにより、配線押え部材341が止着さ
れている。配線押え部材341は、ほぼ長方形状に形成
されており、その側面及び後面に配線を引っかける配線
係止片342が突設されている。しかして、前述したよ
うに配線押え片331と配線押え突起332とによって
補強防犯金具324,325の内部に敷設されたスピー
カ配線346は、図14に示すように、側方最下部の配
線押え片331と配線押え突起332から配線押え部材
341の上部に導き出されて側面の配線係止片342に
掛け止められ、その後、後面に突設される配線係止片3
42に掛け止められている。一方、上皿配線347は、
前記配線貫通穴392から引き出された後、前記賞球接
続樋337の下側から側面に沿って敷設されて側面の配
線係止片342に掛け止められ、その後、後面に突設さ
れる配線係止片342に掛け止められている。配線押え
部材341の配線係止片342に掛け止められたスピー
カ配線346及び上皿配線347は、1つに纏められて
枠基体3に開設される配線通し開口134から枠基体3
の後面側に導かれ、スピーカ配線346は、前記装飾制
御回路基板201のコネクタ202に接続され、上皿配
線347は、前記賞球払出制御基板73のコネクタに接
続される。なお、配線押え部材341の側面に突設され
る配線係止片342は、図12に示すように、鍵型の突
片が上下から突設されて相互の隙間から配線346,3
47を挿入し得るようになっているが、簡単にはずれな
いような構造であればどのようなものであってもよい。
【0104】しかして、透明板保持部500に設けられ
る電気部品としてのスピーカ302からのスピーカ配線
346と上皿部501に設けられる電気部品としての表
示部基板363からの上皿配線347とを配線押え部材
341で1か所に纏めた後、1つの配線通し開口134
から枠基体3の裏面側に導くようにしたので、従来のよ
うにそれぞれの配線を別々の配線通し開口を介して裏面
に導く場合に比べて、前面開閉枠4を枠基体3に組み付
けたときの配線接続作業を迅速且つ簡潔に行うことがで
きる。特に、本実施形態の場合には、配線通し開口13
4を前面開閉枠4の軸支側に設けると共に配線346,
347を纏める配線押え部材341を配線通し開口13
4の近傍に配置し、更に配線346,347の接続先の
装飾制御回路基板201及び賞球払出制御基板73を同
じく前面開閉枠4の軸支側に設けると共に配線通し開口
134の近傍に配置したので、配線346,347の開
閉に伴う余裕部(配線の弛み)を最小限に抑えることが
できると共に、配線の敷設作業を他の部品に煩わされる
ことなく簡単に行うことができる。なお、上記した実施
形態においては、透明板保持部500に設けられる電気
部品としてスピーカ302だけとしたが、ランプやLE
Dを設けてもよい。
【0105】第4の特徴としては、前面開閉枠4を開放
したことを検出するドアスイッチ96を設け、そのドア
スイッチ96が前面開閉枠4の開放を検出したときに賞
球払出装置58の払出動作が停止される点である。この
動作について図20のフロー図を参照して説明する。な
お、動作説明する前にドアスイッチ96のON・OFF
の検出は、図12及び図13に示すように、ドアスイッ
チ96の取付位置に対応する前面開閉枠4の裏側にスイ
ッチ押圧凸部352が突設され、これが図16(A)
(B)に示すように、前面開閉枠4の開閉に伴ってドア
スイッチ96をON・OFFさせるものである。
【0106】図20において、ステップS1で玉切れか
否かが判別され、ステップS2で開放中か否かが判別さ
れ、ステップS3で入賞球が有りか否かが判別される。
玉切れは、前記通路体56の玉検出センサ57によって
判別され、開放中は、ドアスイッチ96によって判別さ
れ、入賞球の有無は、入賞玉検出器66によって判別さ
れる。しかして、玉切れである、開放中である、入賞球
が無いと判別されたときには、以下のステップS4〜ス
テップS10の処理を実行することなく賞球払出制御が
終了するので、賞球払出動作が行われることはない。
【0107】一方、玉切れでなく開放中でもないときに
入賞球があると判別されたときには、ステップS4で賞
球個数信号を賞球払出制御基板73から遊技制御基板ボ
ックス33に収納される遊技制御基板に要求し、ステッ
プS5で要求した賞球個数信号を受信したと判別された
ときにステップS6で賞球払出装置58に賞球払出要求
信号を出力し、それと同時にステップS7で入賞玉処理
装置の入賞玉排出ソレノイド68に入賞球排出要求信号
を出力する。その後、ステップS8で賞球払出装置58
の払出検出センサーからの信号を受信し、その受信信号
が払出要求分の個数に達したとステップS9で判別され
たときに、ステップS10で賞球払出停止要求信号を出
力して賞球払出装置58のステッピングモータを停止さ
せて賞球の払出動作を停止する。なお、上記したフロー
図においては、賞球の払出動作の途中で玉切れが検出さ
れたとき又は前面開閉枠4の開放が検出されたときに
は、当該賞球払出動作が終了した後、次の入賞球による
払出動作を停止するようになっているが、玉切れが検出
されたとき又は前面開閉枠4の開放が検出されたときに
直ちに賞球の払出動作を停止するようにしてもよい。ま
た、図20に示す動作説明では、ステップS2の段階で
開放による賞球払出制御を終了しているようにしている
が、遊技者側に賞球が排出されないのであれば、どの段
階のステップで賞球払出制御を終了させるようにしても
よい。
【0108】上記したように、本実施形態で前面開閉枠
4を開放したときに賞球払出動作を停止するようにした
理由は、以下の通りである。即ち、本実施形態において
は、合成樹脂製の前面開閉枠4の強度を増すために、従
来分離されて独立して開閉自在に設けられていた透明板
保持部500と上皿部501とを一体化したため、透明
板保持部500だけを開放するということはできず、透
明板保持部500を開放したときには、上皿部501も
開放されてしまうという構造になった。このため、例え
ば、遊技盤16における遊技が大当り遊技状態となって
短時間に多量の入賞玉が発生している最中に、遊技盤1
6の盤面上で玉詰まり等のトラブルが生じたときに、そ
の玉詰まりを解消するために前面開閉枠4を開放しなけ
ればならないが、多量に発生した入賞玉によって賞球が
払い出され続けるので、前面開閉枠4を開放したとき
に、上皿流出用開口109から勢いよく賞球が飛び出し
て弾球遊技機1から外に溢れ出してしまうという虞れが
ある。このような事態を招かないためには、発生した入
賞玉による賞球の払出動作が終了するまで待った後に前
面開閉枠4を開放する必要があるが、その待っている間
に大当り遊技状態が中断してしまうこともあり得るの
で、そのような待ってから前面開閉枠4を開放するとい
うことも得策ではない。しかして、上記のような欠点を
解消するために、上記した動作のように、前面開閉枠4
を開放したときに賞球の払出動作を中断させることによ
り、上皿流出用開口109から溢れ出る賞球の数を少な
くして、短時間のうちに前面開閉枠4を開放して必要な
処置を施すことができるようにしたものである。
【0109】特に、本実施形態のように、ドアスイッチ
96が前面開閉枠4の開放側辺に位置し、しかも上皿6
の賞球接続樋337に連通する上皿流出用開口109が
前面開閉枠4の軸支側にある場合には、前面開閉枠4を
僅かに開放した時点でドアスイッチ96を働かせて賞球
の払出動作を停止させ、そのドアスイッチ96を働かせ
たとき、上皿流出用開口109と賞球接続樋337の後
端との隙間は、賞球が溢れ落ちるほどの間隔もないので
賞球が溢れ落ちることはない。そして、その後、前面開
閉枠4をさらに少し開放して上皿流出用開口109と賞
球接続樋337との隙間から賞球を下方に向けて落下せ
しめて誘導ボックス部材119の溢れ玉入口120に導
き、その状態を僅かな時間保つことにより、上皿連通口
61の側壁62部分から前方の下流側に貯留された賞球
をすべて誘導ボックス部材119に落下せしめることが
でき、その後、前面開閉枠4を開放させて上記した処置
を施すことができ、1つの賞球をも外にこぼすことなく
前面開閉枠4の開放動作を行うことができるという著し
い効果を奏するものである。
【0110】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、少なくとも遊技盤の遊技領域を
透視し得る透視窓に取り付けられる透明板を有する透明
板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導
する上皿を有する上皿部と、が遊技盤を装着する枠基体
に対して開閉自在に設けられる弾球遊技機において、透
明板保持部と上皿部とが合成樹脂によって一体的に形成
された前面開閉枠によって構成されると共に、透明板保
持部に設けられた電気部品の配線と上皿部に設けられた
電気部品の配線とを1か所に纏めて枠基体の裏側に導く
ための配線通し開口を枠基体に形成したので、大型の透
視窓が形成されていることによって強度的に弱い透明板
保持部を表面に上皿が取り付けられることにより補強さ
れている上皿部が一体的に形成されることによって補強
されるので、前面開閉枠の全体の強度が向上し、破損し
やすいという欠点がなくなると共に、従来のようにそれ
ぞれの配線を別々の配線通し開口を介して裏面に導く場
合に比べて、前面開閉枠を枠基体に組み付けたときの配
線敷設作業を迅速且つ簡潔に行うことができる。
【0111】また、配線通し開口の直前位置であって前
面開閉枠の裏面には、透明板保持部に設けられた電気部
品の配線と上皿部に設けられた電気部品の配線とを1つ
に束ねて配線通し開口に導く配線押え部材を取り付けた
ので、配線押え部材によって纏められた一束の配線を同
時に配線通し開口に通すだけの作業を行えば良いので、
その作業性の効率化を図ることができる。
【0112】また、配線押え部材を、前面開閉枠の軸支
側裏面に取り付けることにより、前面開閉枠の開閉動作
に伴う配線の余裕部(配線の弛み)を最小限に抑えるこ
とができると共に、配線の敷設作業を他の部品に煩わさ
れることなく簡単に行うことができる。
【0113】更に、透明板保持部に設けられた電気部品
の配線と上皿部に設けられた電気部品の配線とが接続さ
れる回路基板を配線通し開口に近い枠基体の裏面側に配
置することにより、前面開閉枠の開閉動作に伴う配線の
余裕部(配線の弛み)を最小限に抑えることができると
共に、配線の敷設作業を他の部品に煩わされることなく
簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機の背面図である。
【図3】前面開閉枠を備えた枠基体の前方から見た斜視
図である。
【図4】枠基体の前方に装着される前面開閉板と下皿と
枠基体との関係を示す分解斜視図である。
【図5】機構板を開放して枠基体から遊技盤を取り外し
た状態の弾球遊技機の斜視図である。
【図6】枠基体の正面図である。
【図7】枠基体の背面図である。
【図8】下皿セット板の灰皿の取り付け構造を示す断面
図である。
【図9】下皿セット板の操作ハンドル部分の断面図であ
る。
【図10】施錠装置の分解斜視図である。
【図11】前面開閉枠の背面から見た分解斜視図であ
る。
【図12】前面開閉枠の背面図である。
【図13】外枠に対して枠基体及び前面開閉枠を開放し
た状態の弾球遊技機の斜視図である。
【図14】枠基体に対して前面開閉枠を開放したときの
配線の状態を示す部分斜視図である。
【図15】枠基体に対する前面開閉枠の施錠を説明する
ための断面図である。
【図16】枠基体に対して前面開閉枠を閉じたときのド
アスイッチの作用を説明するための断面図である。
【図17】前面開閉枠の枠基体に対する軸支構造を説明
するための平面断面図である。
【図18】前面開閉枠に対して取り付けられる複層ガラ
ス板の取付構造を説明するための断面図である。
【図19】前面開閉枠の裏面に敷設される配線の処理構
造を説明するための部分背面図である。
【図20】前面開閉枠を開放動作と賞球払出装置の動作
との関係を説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 2 外枠 3 枠基体 4 前面開閉枠 5 円形透視窓(透視窓) 6 上皿 16 遊技盤 22 遊技領域 40 機構板 58 賞球払出装置 73 賞球払出制御基板(回路基板) 96 ドアスイッチ(検出手段) 103 防犯溝 109 上皿流出用開口 117 発射レール 134 配線通し開口 200 装飾制御回路基板ボックス 201 装飾制御回路基板(回路基板) 300 補強周枠リブ 302 スピーカ(電気部品) 322,323,324,325 補強防犯金具(補強
部材) 329 防犯立片 333 起伏部 337 賞球接続樋 341 配線押え部材 342 配線係止片 346 スピーカ配線 347 上皿配線 363 表示部基板(電気部品) 364 玉貸スイッチ 365 返却スイッチ 366 自動玉貸スイッチ 367 度数表示LED 368 玉貸可表示LED 369 自動玉貸表示LED 394 複層ガラス板 400 ブザー 500 透明板保持部 501 上皿部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも遊技盤の遊技領域を透視し得
    る透視窓に取り付けられる透明板を有する透明板保持部
    と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿
    を有する上皿部と、が前記遊技盤を装着する枠基体に対
    して開閉自在に設けられる弾球遊技機において、 前記透明板保持部と上皿部とが合成樹脂によって一体的
    に形成された前面開閉枠によって構成されると共に、前
    記透明板保持部に設けられた電気部品の配線と前記上皿
    部に設けられた電気部品の配線とを1か所に纏めて前記
    枠基体の裏側に導くための配線通し開口を枠基体に形成
    したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記配線通し開口の直前位置であって前
    記前面開閉枠の裏面には、前記透明板保持部に設けられ
    た電気部品の配線と前記上皿部に設けられた電気部品の
    配線とを1つに束ねて前記配線通し開口に導く配線押え
    部材を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の弾球
    遊技機。
  3. 【請求項3】 前記配線押え部材は、前記前面開閉枠の
    軸支側裏面に取り付けたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記透明板保持部に設けられた電気部品
    の配線と前記上皿部に設けられた電気部品の配線とが接
    続される回路基板を前記配線通し開口に近い前記枠基体
    の裏面側に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の弾球遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002306694A (ja) * 2001-04-11 2002-10-22 Aiwa Raito:Kk 遊技機部品及び遊技機部品のリード線の結束方法
JP2009072350A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Heiwa Corp 遊技機の球払出装置
JP2009077855A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Heiwa Corp 遊技機の球払出装置
JP2016131850A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社藤商事 遊技機

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JP2009077855A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Heiwa Corp 遊技機の球払出装置
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