JPH10272238A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH10272238A
JPH10272238A JP9801197A JP9801197A JPH10272238A JP H10272238 A JPH10272238 A JP H10272238A JP 9801197 A JP9801197 A JP 9801197A JP 9801197 A JP9801197 A JP 9801197A JP H10272238 A JPH10272238 A JP H10272238A
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JP
Japan
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lamp
ball
front frame
frame
opening
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Application number
JP9801197A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10272238A publication Critical patent/JPH10272238A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉枠を開放した状態での作業性の向上と美
観の向上とを図ることができる弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 前面枠3には、その裏面側にランプ91
が設けられる基板89を取り付けると共に、前記ランプ
91に対応するランプ保護筒86を形成したので、前面
開閉枠を開放した状態においても、ランプ91が前面枠
3の表面に剥き出しとなっていないし、また、基板89
に接続されるランプ配線93も前面枠3の裏面に位置す
るので、各種の作業においてランプ91を破損したり、
ランプ配線93を引っ掛けて切断したりするという事故
を確実に防止することができる。また、ランプ91及び
ランプ配線93を含む基板89が前面枠3の裏面側に位
置するので、前面開閉枠を開放した状態で前面枠3の前
面側がすっきりとした状態で視認でき、美観の向上を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面枠と、該前面
枠の前面を覆うように開閉自在に取り付けられた透明板
保持部を含む前面開閉枠と、を備えた弾球遊技機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近の弾球遊技機においては、木製又は
金属板製で構成されていた透明板保持開閉枠及び上皿開
閉枠をそれぞれ合成樹脂で形成して装飾効果を高めた
り、あるいは複雑形状に加工できる利点を採用してイン
パクトのある正面形状にするという傾向がある。そし
て、このような例として出願人は、先に特願平6−28
965号(特開平7−213722号として公開されて
いる;以下、先行技術1という)、特願平9−3718
8号(以下、先行技術2という)を提案した。このう
ち、先行技術1は、透明板保持開閉扉側に遊技盤の周囲
を装飾するための発光器(ランプ,LED,蛍光管等)
を設けたものであったため、開閉頻度の高い透明板保持
開閉枠の開閉動作時にそれらの発光器から延びる配線が
透明板保持開閉枠と前面枠との間に挟まれて配線のビニ
ール保護管を傷つけたり、切断する等の事故が発生し
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、先行技術1の
上記した欠点を解消するために、発光器を前面枠の前面
側に設けた先行技術2を提案した。この先行技術2は、
発光器を前面枠の前面側に設けたので、透明板保持開閉
枠の開閉動作時に発光器配線を挟んだり切断したりする
という欠点はないものの、透明板保持開閉枠を開放した
状態で発光器が剥き出しの状態となるため、透明板保持
開閉枠を開放した状態での作業中に発光器を破損した
り、発光器配線を引っ掛けたりして切断するするという
トラブルが生ずることがわかった。また、透明板保持開
閉枠を開放した状態で発光器及びその配線が見えてしま
うため、美観が悪いという欠点もあった。本発明は、上
記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、開閉枠を開放した状態での作業性の向上と美観の
向上とを図ることができる弾球遊技機を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明が採用した解決手段を図面を参照して説明
すると、図1及び図3に示すように、前面枠3と、該前
面枠3の前面を覆うように開閉自在に取り付けられた透
明板保持部を含む前面開閉枠4と、を備えた弾球遊技機
1において、前記前面開閉枠4には、光を透過する透光
部としての透光レンズ部13を形成する一方、前記前面
枠3には、その裏面側に発光器としてのランプ91が設
けられる取付部材としての基板89を取り付けると共
に、前記ランプ91に対応する開口としてのランプ保護
筒86を形成したことを特徴とするものである。このよ
うに構成することにより、前面開閉枠4を開放した状態
においても、発光器としてのランプ91が前面枠3の表
面に剥き出しとなっていないし、また、基板89に接続
されるランプ配線93も前面枠3の裏面に位置するの
で、各種の作業においてランプ91を破損したり、ラン
プ配線93を引っ掛けて切断したりするという事故を確
実に防止することができる。また、ランプ91及びラン
プ配線93を含む基板89が前面枠3の裏面側に位置す
るので、前面開閉枠4を開放した状態で前面枠3の前面
側がすっきりとした状態で視認でき、美観の向上を図る
ことができる。
【0005】また、図4及び図6に示すように、前記前
面枠3への前記基板89の取り付けは、前記前面枠3の
裏面側から見て凹状に形成された基板収納部85に取り
付けることにより、基板89の前面枠3裏面への突出量
を抑えて、例えば、遊技盤25等の装着の際に基板89
やランプ配線93等が邪魔になることはない。
【0006】また、図1及び図8に示すように、前面枠
3aと、該前面枠3aに前面枠3aの前面を覆うように
開閉自在に取り付けられた透明板保持部を含む前面開閉
枠4と、を備えた弾球遊技機1において、前記前面開閉
枠4には、光を透過する透光部としての透光レンズ部1
3を形成する一方、前記前面枠3aの表面側には、発光
器としてのランプ206が設けられる基板204を取り
付けると共に、該基板204を覆い且つ前記ランプ20
6に対応する開口としてのランプ保護筒212を形成し
た基板カバー211を取り付けることによっても、前面
開閉枠4を開放した状態においても、発光器としてのラ
ンプ206が基板カバー211に覆われて前面枠3aの
表面に剥き出しとなっていないし、また、基板204に
接続されるランプ配線208も基板カバー211の裏面
に位置するので、各種の作業においてランプ206を破
損したり、ランプ配線208を引っ掛けて切断したりす
るという事故を確実に防止することができる。また、ラ
ンプ206及びランプ配線208を含む基板204が基
板カバー211に被覆されているので、前面開閉枠4を
開放した状態で前面枠3aの前面側がすっきりとした状
態で視認でき、美観の向上を図ることができる。
【0007】また、図1及び図13に示すように、前面
枠3bと、該前面枠3bに前面枠3bの前面を覆うよう
に開閉自在に取り付けられた透明板保持部を含む前面開
閉枠4と、を備えた弾球遊技機1において、前記前面開
閉枠4には、光を透過する透光部としての透光レンズ部
13を形成する一方、前記前面枠3bの表面側には、発
光器としてのランプ227が設けられる基板225がそ
の裏面側に取り付けられ且つ前記ランプ227に対応す
る開口としてのランプ保護筒230が形成された基板カ
バー221を取り付けることによっても、前面開閉枠4
を開放した状態においても、発光器としてのランプ22
7が基板カバー221に覆われて前面枠3bの表面に剥
き出しとなっていないし、また、基板225に接続され
るランプ配線229も基板カバー221の裏面に位置す
るので、各種の作業においてランプ227を破損した
り、ランプ配線229を引っ掛けて切断したりするとい
う事故を確実に防止することができる。また、ランプ2
27及びランプ配線229を含む基板225が基板カバ
ー221に被覆されているので、前面開閉枠4を開放し
た状態で前面枠3bの前面側がすっきりとした状態で視
認でき、美観の向上を図ることができる。
【0008】更に、図6,図11,図17に示すよう
に、前記開口としてのランプ保護筒86,212,23
0は、前記発光器としてのランプ91,206,227
の大きさに対応した大きさで形成されると共に、前記前
面枠3,3a,3bの前方から前記ランプ91,20
6,227のみを前記基板89,204,225に対し
て着脱自在に装着し得るようにすることにより、発光器
としてのランプ91,206,227の交換作業を極め
て簡単に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(1)弾球遊技機の全体の構造 以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明
する。まず、図1及び図2を参照して弾球遊技機1の全
体の構成について説明する。図1は、実施形態に係る弾
球遊技機1の正面図であり、図2は、弾球遊技機1の背
面図である。
【0010】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2(図2参照)と、該外枠2の一側に開閉
自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼす
べてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前
面に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成され
ている。また、前面枠3に設けられる主要構成部として
は、上記した前面開閉枠4、遊技盤25、上皿6、灰皿
8を含む下皿7、操作ハンドル9、機構板40等があ
る。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に
遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置としての
カードユニット装置20が付設されている。なお、外枠
2の下部前面には、当て板10が固着されており、閉成
時に当て板10の上辺に前面枠3が載置するようになっ
ている。したがって、外枠2に前面枠3を開閉自在に軸
支するための上下2つの軸支金具37のうち下部の軸支
金具37は、当て板10の一側上辺に固着されることと
なる。
【0011】前面開閉枠4は、後述する遊技盤25の遊
技領域31をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設される
と共に該円形透視窓5の裏面から透明板としての複層ガ
ラス板(図示しない)が装着される透明板保持部と、発
射すべき打球が貯留され且つ発射位置に供給するための
上皿6が取り付けられる上皿部とが合成樹脂によって一
体的に形成されたものである。なお、透視窓5は、特に
円形に限定するものではなく例えば方形等でもよいが、
強度を考慮すると円形が望ましい。また、透明板として
複層ガラスに限定するものではなく、例えば、1枚の透
明合成樹脂板でも良い。更に、前面開閉枠4は、透明板
保持部と上皿部とが独立して別々に前面枠3に対して開
閉自在に設けられるものでも良い。
【0012】しかして、前面開閉枠4には、その左右上
部に一対のスピーカ11が裏面に取り付けられ、そのス
ピーカ11の前面が網目ネット12によって覆われてい
る。また、前記円形透視窓5の周囲には、透光部として
の透光レンズ部13が設けられている。この透光レンズ
部13は、その裏面側から後述するランプ91に照射さ
れて装飾効果を向上するものであり、着色透明な合成樹
脂によって形成され、必要に応じて裏面側にダイヤモン
ドカット等の加工が施されて透過する光を散乱させるよ
うになっている。なお、透光部として合成樹脂等で被覆
することなく単なる開口であってもよい。また、上記し
た透光レンズ部13と連続するように、透視レンズ14
が設けられるが、この透視レンズ14は、遊技盤25の
下部両側に貼付される確認用の証紙を視認するためのも
のであり、単に内部が透視し得るように透明な合成樹脂
で形成されるものである。
【0013】また、上皿部に取り付けられる上皿6の上
流側には、賞球開口16が開設され、上皿6の下流側上
部に上皿6に貯留される玉を下皿7に玉抜きする玉抜き
レバー17が設けられている。また、上皿6の内部に
は、次に説明するカードユニット装置20にトラブルが
生じたときにその旨を報知するブザー18が内蔵されて
いる。更に、前面開閉枠4には、上皿6の上流側側方の
上皿部から円形透視窓5の一側側方の透明板保持部にか
けて起伏部15が形成されているが、この起伏部15
は、上皿部と透明板保持部とが合成樹脂によって一体的
に成形されることに起因する強度の弱さを補強するもの
であると共に、弾球遊技機1の前面における装飾機能を
向上させるものである。
【0014】カードユニット装置20は、前記上皿6の
上面に設けられる操作部(図示しないが、玉貸スイッチ
や返却スイッチ、度数表示LED等がある)を操作する
ことにより作動されるものである。しかして、カードユ
ニット装置20は、使用可能状態であるか否かを表示す
る使用可能表示器21と、当該カードユニット装置20
がいずれの側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表
示する連結台方向表示器22と、記録媒体としての磁気
カードを挿入するカード挿入口23とが設けられてい
る。そして、このように構成されるカードユニット装置
20は、独自の制御回路によって制御されるものである
が、後述する賞球払出制御基板73とカードユニット配
線24を介して接続されている。なお、カードユニット
装置20を弾球遊技機1に内蔵しても良い。また、本実
施形態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユ
ニット装置としてカードユニット装置20を例示した
が、例えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であって
も良い。
【0015】一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板40が設けら
れると共に、前記操作ハンドル9に対応する裏面には、
ステッピングモータ171及び打球槌(図示しない)を
有する打球発射装置170が固着され、その打球発射装
置170の側方には、機構板40の後述する余剰玉通路
64を流下する賞球を前記下皿7に誘導する接続樋15
2(図4参照)が固着され、その接続樋152の側方に
前面枠3に設けられる後述する発光器としてのランプ9
0や前面開閉枠4に設けられるスピーカ11等の表示制
御あるいは効果音制御を行う装飾制御回路基板181を
収納する装飾制御回路基板ボックス180が装着され、
更に、外枠2に対する前面枠3の開放側裏面に、外枠2
に対する前面枠3の施錠、及び前面枠3に対する前面開
閉枠4の施錠を行う施錠装置160が設けられている。
なお、装飾制御回路基板ボックス180に収納される装
飾制御回路基板181には、後述する機構板40の前面
側に敷設された配線を接続するコネクタ182と前面枠
3側から敷設された装飾用集合配線145を接続するコ
ネクタ182とが設けられると共に、スピーカ11の音
量の大小を切り換える音量切換スイッチ183が設けら
れている。
【0016】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、本実施形態の要部を構成する前面枠3に着脱自在に
装着される遊技盤25と機構板40の詳細な構成につい
て順次説明し、その後、前面枠3について説明する。
【0017】(2)遊技盤 図1,図2を参照して遊技盤25について説明する。ま
ず、遊技盤25の正面構造について図1を参照して説明
する。遊技盤25は、前面枠3の裏面側に一体的に形成
される遊技盤収納リブ138(図4参照)に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール(外レールと内レ
ール30とからなり、内レール30だけ図1に表示)が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域31とさ
れて発射された打玉が落下するものである。遊技領域3
1には、図示の場合、ドラム式可変表示装置26や可変
入賞球装置27やドラム式可変表示装置26の可変表示
を許容する始動入賞口28が設けられると共に、単に打
玉を入賞とする入賞口(符号なし)、打玉の流下方向,
速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、
また、遊技領域31の最下方には、いずれの入賞領域に
も入賞しない打玉が取り込まれるアウト口29が設けら
れている。
【0018】一方、遊技盤25の裏面には、図2に示す
ように、前記ドラム式可変表示装置26の回転ドラムを
収納するドラム収納ボックス32が突出して設けられて
いる。このドラム収納ボックス32には、回転ドラムと
該回転ドラムを回転駆動するステッピングモータと回転
ドラムの絵柄を後方から照明する照明ランプとからなる
ドラムユニットが複数個収納固定されている。このドラ
ム収納ボックス32の下部を除く周囲及びその下方に
は、ドラム式可変表示装置26の上方に位置する入賞口
に入賞した入賞玉、あるいは他の入賞口や入賞装置に入
賞した入賞玉を誘導する誘導通路がその前面に形成され
る入賞玉集合カバー体33が取り付けられている。入賞
玉集合カバー体33には、その中央に前記ドラム収納ボ
ックス32が貫通する窓孔が形成されると共に、一側後
面に中継基板34が取り付けられている。中継基板34
は、前記ドラム式可変表示装置26以外の遊技盤25に
設けられる電気部品(例えば、各種のスイッチやラン
プ、あるいはソレノイド等)からの配線と遊技制御基板
ボックス35内に収納される回路基板からの配線とを中
継するものである。
【0019】また、入賞玉集合カバー体33の中程に
は、その上部左右に基板ボックス取付部材36が取り付
けられている。この基板ボックス取付部材36は、遊技
動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボック
ス35の上端を回動自在に軸支するものである。遊技制
御基板ボックス35は、入賞玉集合カバー体33の裏面
に着脱自在に装着されると共に、上記した基板ボックス
取付部材36によってその上端辺を回動自在に支持され
るものである。
【0020】以上、遊技盤25の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤25は、
前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納リブ138に
収納固定されるようになっている。遊技盤収納リブ13
8は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤
25を収納するように前面枠3の裏面に段差状に形成さ
れ、収納した遊技盤25の裏面を押圧固定するための遊
技盤固定レバー143が遊技盤収納リブ138の適宜箇
所に取り付けられている。遊技盤25を遊技盤固定レバ
ー143によって収納固定した状態においては、その裏
面から機構板40が被覆されることとなる。
【0021】(3)機構板 次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板40の構
成について図2を参照して説明する。図において、機構
板40は、主として賞球を貯留する玉タンク42と該玉
タンク42に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘
導する玉整列レール44とが設けられる上部構成部と、
主として入賞に基づく賞球を払い出す賞球払出装置58
が設けられる中間構成部と、主として遊技盤25に打ち
込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けら
れる下部構成部と、が背面から見てコ字型開口窓41を
構成するように一体的に形成されている。このため、機
構板40を閉じた状態において遊技盤25の一側辺部が
開放された状態となるため、遊技盤25の裏面構造が前
述したように、ドラム収納ボックス32及び遊技制御基
板ボックス35を有する複雑なものであっても、機構板
40の開閉動作をスムーズに行うことができる。
【0022】そこで、以下、機構板40の構成につい
て、各構成部毎に説明する。まず、上部構成部には、多
量の賞球を貯留する玉タンク42と、該玉タンク42か
ら供給される賞球を複数列(本実施形態の場合には、2
列)に整列して流下させる玉整列レール44と、該玉整
列レール44によって誘導された賞球を後述する賞球払
出装置58に向けて方向転換するカーブ樋46と、該カ
ーブ樋46の上方に設けられたターミナルボックス49
がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0023】玉タンク42には、その底面下流側に玉整
列レール44と連通する落下口が開設され、その落下口
の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて図示しな
いバネにより上方向に付勢される玉欠乏検知レバーが設
けられ、該玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠乏検出器が
固定されている。この玉欠乏検出器は、玉タンク42内
に賞球が不足したときに図示しない管理コンピュータに
玉切れ信号を導出するようになっている。なお、玉タン
ク42の前方上部には、内部に貯蔵される玉や図示しな
い補給パイプから補給された玉が外に飛び出ないように
するための玉溢れ防止部材43が着脱自在に取り付けら
れている。
【0024】上記した玉タンク42の下流側に配置され
る玉整列レール44は、上部構成部の一端から他端に向
けて傾斜状に取り付けられ、周知のようにその内部中央
に仕切壁(図示しない)が立設されている。この仕切壁
は、玉タンク42の落下口から流出した賞球を下流に向
かうにしたがって確実に左右2列に整列させるために徐
々に高く形成されている。また、玉整列レール44の下
流側上部には、玉ならし揺動部材45が揺動自在に垂下
され、玉整列レール44上を上下2段となって流下する
賞球を玉ならし揺動部材45に埋設される重錘の作用に
よって1段とするようになっている。
【0025】更に、上記した玉整列レール44の下流側
には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋46が
接続されている。このカーブ樋46は、玉整列レール4
4によって前後方向(機構板40の背面から見て)2列
に流下される賞球を左右方向(同じく機構板40の背面
から見て)2列に流下するように方向転換するものであ
る。そして、カーブ樋46の屈曲部に玉抜き口が形成さ
れ、該玉抜き口を玉抜き弁47で開閉自在に閉塞するよ
うに構成されている。玉抜き弁47は、弾球遊技機1の
前面の玉抜きピン挿入口38,147(図1,図3参
照)から図示しない玉抜きピンを差し込む操作によりこ
れに連結される玉抜き操作杆(図示しない)を上下方向
に揺動させて玉抜き口を閉塞したり開放したりするもの
である。したがって、機構板40には、玉抜き口の下部
には、玉抜き通路48が形成されている。この玉抜き通
路48は、中間構成部及び下部構成部に連続して形成さ
れている。
【0026】また、ターミナルボックス49は、内部に
ターミナル基板を収納するものであり、そのターミナル
基板には、外部からの電源線が接続される電源端子や、
外部との信号線が接続される信号端子や、ヒューズ、ラ
ンプ等が設けられるものである。これについて詳細に説
明すると、ターミナルボックス49に収納されるターミ
ナル基板は、その前面側に外部電源供給線が接続される
電源コネクタ55、電源スイッチ54、外部(例えば、
管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の信号線を接
続する玉切れ情報出力端子52と打止情報入力端子53
と玉貸情報出力端子50と賞球情報出力端子51、打止
情報入力端子53からの打止情報信号に基づいて作動す
るリレー(図示しない)、各制御回路基板に供給される
電源線の途中に設けられるヒューズ(図示しない)が実
装されたプリント配線基板によって構成されるものであ
る。また、ターミナル基板からは、賞球払出制御基板7
3及び遊技制御基板ボックス35に収納される遊技制御
回路基板に対して電源線や信号線(上記した玉貸情報信
号や賞球情報信号がやり取りされる)が接続されると共
に、玉タンク42に設けられる玉欠乏検出器も接続され
ている。
【0027】上部構成部には、上記した構成以外に、前
記前面枠3の遊技盤収納リブ138に植立される機構板
固定用突起144(図4参照)を貫通させる貫通穴がそ
の開放端部及びターミナルボックス49の上部に対応す
る位置に形成され、その貫通穴に対応して機構板係止レ
バー76が一端の支軸に支持されて回動自在に設けられ
ている。機構板係止レバー76には、機構板固定用突起
144の先端部と係合する溝が形成されており、この溝
と機構板固定用突起144との係合を解除するように回
動させることにより、機構板40の遊技盤収納リブ13
8への固定状態を解除することができる。なお、機構板
係止レバー76は、図2に示すように、上部構成部の開
放端部及び下部構成部の開放端部に設けられているた
め、機構板40の遊技盤収納リブ138への固定状態を
堅固に安定化させることができるようになっている。
【0028】次に、中間構成部の構成について説明す
る。中間構成部の側方に玉抜き通路48が形成されてい
る。この玉抜き通路48は、前記玉抜き弁47によって
玉抜きされた賞球を流下させるものである。また、中間
構成部には、その上部に通路体56が止着され、該通路
体56の下方に賞球払出装置58が装着される。より詳
細に説明すると、通路体56は、前記カーブ樋46によ
って流下方向を左右に変換された2列の賞球を流下させ
る玉通路を有し、その各玉通路の上流側に玉検出センサ
57が臨むようになっている。この玉検出センサ57
は、玉通路内の賞球の有無を検出するもので、いずれか
一方の玉検出センサ57が賞球を検出しなくなったとき
には、賞球払出装置58のステッピングモータの作動を
停止して賞球の払出を不能動化させるようになってい
る。なお、玉検出センサ57は、賞球払出装置58から
2列の玉通路内に27〜28個目の賞球を検出する位置
に係止爪によって着脱自在に取り付けられている。これ
は、1回の玉貸又は賞球分を確保するためで、玉貸又は
賞球途中に玉切れしても、当該1回分を払い出すことが
できるようにするためである。
【0029】中間構成部の下方に取着される賞球払出装
置58は、詳細に図示しないが直方体状のケースの内部
に収納されて構成されるが、そのケース内は、前記通路
体56の下方に着脱自在に取り付けられるものであり、
また、内部に賞球と1個ずつ係合して回転する回転払出
部材と、該回転払出部材を駆動するステッピングモータ
と、回転払出部材によって払い出された賞球を1個ずつ
検出する払出検出センサとが内蔵されている。また、上
記した通路体56及び賞球払出装置58は、中間構成部
の一側に開閉自在に軸支される開閉カバー59によって
被覆されて保護されている。
【0030】以上で、機構板40の中間構成部について
の説明を終了し、次に、機構板40の下部構成部につい
て説明する。下部構成部の後面側には、その一側上部に
賞球払出通路60が形成され、該賞球払出通路60の下
端に上皿連通口61が形成されている。この上皿連通口
61は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿6に賞球
を導くものである。上皿連通口61の一側側方には、側
壁62を介して連絡通路63が接続され、該連絡通路6
3の末端に余剰玉通路64が接続されている。しかし
て、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿6が賞球
で満杯となり、遂には上皿連通口61に到達してさらに
賞球が払い出し続けられたときには、賞球は連絡通路6
3を介して余剰玉通路64に導かれ、その後、図4に示
す接続樋152の賞球受開口154を介して前記下皿7
に排出される。なお、上皿連通口61と連絡通路63と
を区画する側壁62の高さが従来の側壁の高さよりも低
く形成されているので、上皿6に貯留された賞球が上皿
連通口61の部分に到達すると、比較的早く連絡通路6
3に流れるようになっている。これは、上皿6に賞球が
満杯となっている状態で前面開閉枠4を開放したとき
に、後述する上皿流出用開口113から誘導ボックス部
材122に溢れ落ちる賞球数を少なくするためである。
【0031】また、上皿6が満杯となった状態でさらに
賞球が払い出し続けられたときには、下皿7も満杯にな
るが、余剰玉通路64の一側側壁に設けられた満タン検
知板(図示しない)部分にまで到達すると、満タン検知
板が賞球に押圧されて上端の支軸を中心にして外側に向
かって揺動し、これによって満タンスイッチがONされ
て、賞球払出装置58のステッピングモータの駆動を停
止して賞球の払出動作を不能動化すると共に、必要に応
じて打球発射装置170のステッピングモータ171の
駆動も停止される。なお、上記した賞球払出通路60、
玉抜き通路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の
後面は、下部通路カバー体によって覆われている。
【0032】一方、下部構成部の前面側(遊技盤25に
当接する側)には、そのほぼ中程に入賞玉集合樋65が
傾斜状に設けられている。この入賞玉集合樋65は、遊
技盤25の可変入賞球装置27等に入賞した入賞玉であ
って前記入賞玉集合カバー体33によって導かれた入賞
玉を受け入れ、その受け入れた入賞玉を集めて入賞玉処
理装置に誘導するものである。
【0033】ところで、上記した賞球払出通路60、玉
抜き通路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後
面は、前述したように、下部通路カバー体によって覆わ
れるが、本実施形態においては、配線接続の利便性を考
慮して賞球払出制御基板73を収納する基板収納ボック
スが前面枠3の軸支側及び機構板40の軸支側の前記上
皿連通口61の下方であって玉抜き通路48と余剰玉通
路64とによって形成される空間の上面部分に設けられ
る関係上、下部構成部の開放側寄りの隅角部に入賞玉処
理装置が収納設置される入賞玉処理装置設置部とされ、
その入賞玉処理装置設置部内に入賞玉処理装置が収納固
定された後、入賞玉処理装置カバー71によって閉塞さ
れる。したがって、上述した入賞玉集合樋65は、従来
の機構板に形成されるものと逆方向の機構板40の開放
側に向かって下り傾斜するように構成されている。
【0034】入賞玉処理装置設置部に収納される入賞玉
処理装置は、入賞玉検出器66と、該入賞玉検出器66
の前後で入賞玉を1個ずつ受け止めその後下方に流下せ
しめる玉止め部材67と、該玉止め部材67を駆動する
入賞玉排出ソレノイド68と、がセット板に集約して構
成され、そのセット板を入賞玉処理装置設置部内に着脱
自在に取り付け得るようになっている。
【0035】上記した入賞玉処理装置の作用について簡
単に説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド68がO
FFである通常の状態においては、入賞玉が入賞玉検出
器66によって検出される状態で玉止め部材67の下部
が入賞玉検出器66の下方に突出している。そのような
状態で入賞玉が発生して入賞玉が入賞玉検出器66によ
って検出されると、その検出信号が後述する基板収納ボ
ックス内に収納される賞球払出制御基板73に送られ、
これにより前記賞球払出装置58が駆動制御されて所定
個数の賞球の払出動作が行われる。そして、所定個数の
賞球の払出をするための駆動信号が賞球払出装置58に
賞球払出制御基板73から送られると同時に、賞球払出
制御基板73から入賞玉排出ソレノイド68にも駆動信
号が送られて入賞玉排出ソレノイド68を所定時間ON
する。入賞玉排出ソレノイド68がONすると、玉止め
部材67が次の入賞玉の入賞玉検出器66への侵入を阻
止しながら入賞玉検出器66によって検出されていた入
賞玉を下流側に開放する。そして、一定時間が経過して
入賞玉排出ソレノイド68がOFFになると、玉止め部
材67が再度元の状態に戻って次の入賞玉を入賞玉検出
器66に受け入れてその入賞玉による賞球の払出動作が
行われる。なお、賞球払出終了後に入賞玉排出ソレノイ
ド68に駆動信号を送るようにしても良いが、上記に説
明したように、賞球払出装置58への駆動信号が送られ
た直後に入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を送るよ
うにすることにより、賞球の払出動作終了以前に入賞玉
の排出処理が行われるので、賞球払出の一連の動作を速
く行うことができるという利点がある。
【0036】このように、本実施形態における入賞玉処
理装置は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定の賞球が
払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するようにした
ので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠玉と
して残留するため、遊技者との間でトラブルが生じるこ
とがない。なお、バックアップ機能がある場合には、こ
のような入賞玉処理装置を使用することなく、発生した
入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった入賞玉を弾球
遊技機1の外部に排出するようにしても良い。
【0037】また、入賞玉集合樋65の下方中央には、
前述した前面枠3の裏面下部中央に形成されるアウト玉
連絡通路149の末端に対応するアウト玉受部が形成さ
れ、該アウト玉受部の末端に前後に貫通する貫通誘導部
が開設され、該貫通誘導部に連続してアウト玉を排出す
るアウト玉排出通路70が下部構成部の後面側に形成さ
れている。アウト玉排出通路70の末端には、前記入賞
玉処理装置で処理された入賞玉が流下する入賞玉排出通
路69と合流して弾球遊技機1の外部に排出されるよう
になっている。また、本実施形態の場合、入賞玉及びア
ウト玉を排出する入賞玉排出通路69の出口と前記玉抜
き通路48の出口とが、余剰玉通路64を挟んで左右に
分離して形成されているので、計数装置を内蔵するアウ
ト玉箱(図示しないが島台側に固定される)を入賞玉排
出通路69側だけに臨むように配置すれば、打ち込み玉
だけを正確に計数することができる。
【0038】また、下部構成部には、入賞玉処理装置設
置部の外側に延設された延設部の下部に打球発射装置用
コネクタ72が止着されているが、このコネクタ72
は、前記打球発射装置170に電源を供給するものであ
る。また、上記した延設部の上部前面には、前記機構板
係止レバー76と全く同じ機構板係止レバー76が回転
自在に設けられており、上部構成部の開放端部に設けら
れる前記機構板係止レバー76と共に機構板40の開放
端部で機構板40の閉止状態を保持しているので、機構
板40の堅固な閉止状態を維持することができる。
【0039】次に、入賞玉処理装置を被覆する入賞玉処
理装置カバー71の側方に設けられる賞球払出制御基板
73について説明する。賞球払出制御基板73には、賞
球払出装置58や入賞玉処理装置、上皿6に設けられる
操作スイッチや表示器、あるいはカードユニット装置2
0からの配線を接続するためのコネクタ端子や、例えば
玉タンク42に設けられる玉切れ検出センサの作動時に
打球の発射動作を停止させるか否かを選択する打止モー
ドスイッチ、故障の種類を数値で表示するエラー表示
器、制御動作のプログラム暴走時等にリセットするリセ
ットスイッチ等が設けられている。
【0040】しかして、賞球払出制御基板73は、前記
入賞玉検出器66からの入賞玉信号を受けて賞球払出装
置58のステッピングモータに駆動開始信号を導出し、
賞球払出装置58内に設けられる払出検出センサからの
信号を計数してその計数値が予め定めた賞球数となった
ときにステッピングモータに駆動停止信号を導出して賞
球の払出動作を停止させる。また、ステッピングモータ
に駆動開始信号を導出すると共に、入賞玉処理装置の入
賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を与える。また、玉
タンク42に設けられる玉切れ検出センサや余剰玉通路
64に設けられる満タンスイッチからの信号があったと
きには、その入賞に対する払出動作が終了した時点又は
直ちにステッピングモータに停止信号を導出するように
なっている。また、賞球数が2種類(又は2種類以上)
ある場合には、賞球数の少ない方の入賞玉数を記憶して
おき、その記憶値の分に相当する払出動作を優先的に実
行するようにすれば良い。このようにすれば、仮に停電
等で記憶値が消去されても、遊技者に相対的に多い払出
賞球数で払い出すことができるからである。このことを
考慮しなければ、いずれを記憶するように設計しても良
い。また、同様にカードユニット装置20からの遊技玉
の玉貸要求信号があったときにも上記と同様の動作によ
り所定個数(例えば、25個/100円)の遊技玉を賞
球払出装置58によって払い出す。
【0041】上記のような制御を行う賞球払出制御基板
73は、放熱穴を有する金属製の基板収納ボックスによ
って被覆されるが、上記したコネクタ、エラー表示器、
リセットスイッチ、及び打止モードスイッチは、基板収
納ボックスに被覆されていない。即ち、コネクタ、エラ
ー表示器、リセットスイッチ、及び打止モードスイッチ
は、賞球払出制御基板73の隅角部に設けられてその部
分を切り欠いたL字状の基板収納ボックスの外側に位置
するようになっている。
【0042】しかして、基板収納ボックスに被覆された
賞球払出制御基板73は、前記下部通路カバー体の表面
であって下部構成部の軸支側に取り付けられる有底ボッ
クス状の基板固定枠(図示しない)に収納されて基板カ
バー74によって被覆されるが、この基板カバー74
は、基板固定枠に対して開閉自在に取り付けられるよう
になっている。なお、基板カバー74は、基板収納ボッ
クスと同じようにコネクタ、リセットスイッチ、打止モ
ードスイッチが外部に露出するように接続切欠部75が
その隅角部に形成されている。また、基板カバー74
は、エラー表示器を被覆するようになっているが、少な
くともコネクタだけが外部に露出するように、例えば、
リセットスイッチ、打止モードスイッチ等のスイッチ類
を被覆するように接続切欠部75を形成しても良い。
【0043】以上、機構板40について説明してきた
が、その機構板40は、遊技盤収納リブ138の一側側
面に固定される軸受金具78の上下に突設される軸ピン
79に機構板40の一側に固定される軸支金具77の掛
止穴を係止することにより、開閉自在に軸支され、ま
た、遊技盤収納リブ138の適宜位置に植立される機構
板固定用突起144と機構板40に設けられる機構板係
止レバー76とを係合させることにより、機構板40を
閉じた状態で保持することができるようになっている。
【0044】(4)前面枠 次に、上述した遊技盤25、機構板40が着脱自在に装
着される前面枠3の詳細な構造について図3乃至図6を
参照して説明する。図3は、前面枠3の正面図であり、
図4は、前面枠3の背面図であり、図5は、前面枠3の
ランプ91の取付状態を示す部分拡大正面図であり、図
6は、図5のA−A線に沿って切断した断面図である。
【0045】図において、前面枠3は、合成樹脂によっ
て一体成型されるものであり、図3に示すように、上部
の前記前面開閉枠4に対応する前面開閉枠対応板部80
と、下皿7、灰皿8、及び操作ハンドル9に対応する下
皿対応板部81とから構成されている。前面開閉枠対応
部80と下皿対応板部81とは、僅かな段差をもって形
成されており、また、前面開閉枠対応部80のほぼ中央
には、遊技盤25の前記遊技領域31が臨む開口82が
開設されている。開口82は、馬蹄形状に形成される
が、その下部一側には、遊技盤25の下部側方に貼付さ
れる各種団体の証明用の証紙が臨むための証紙用開口8
3となっている。また、開口82の上部左右には、後述
する透明板としての前記複層ガラス板を取り付けるため
の取付ピン(図示しない)の先端部を収納するためのガ
ラス取付部用凹部84が形成されていると共に、開口8
2の中程左右に前面開閉枠4を閉じたときに複層ガラス
板の両側前面と当接するガラス押え片103が突設され
ている。これは、外部からの衝撃があったときでも複層
ガラス板が振動しないようにして騒音を発生しないよう
にするためにあるものである。
【0046】また、前面開閉枠対応部80の裏面側であ
って開口82の周辺の前面開閉枠4の前記透光レンズ部
13に対応する位置には、ランプ基板89を取り付ける
ためのランプ基板収納部85が適宜間隔をおいて形成さ
れている。このランプ基板収納部85は、図4及び図6
に示すように、前面枠3の裏面から見て凹状(前面枠3
の前面から見て凸状)に形成されており、そのランプ基
板収納部85内に形成されるネジ止め用ボス87と位置
決め突起88によってランプ基板89が正確に取り付け
られている。位置決め突起88は、ランプ基板収納部8
5内に裏面側に向かって突設されるものであり、ネジ止
め用ボス87は、前面枠3の前面側に突出するように形
成されるが、その止め穴は、ランプ基板収納部85側に
開放するように形成されている。しかして、ランプ基板
89をランプ基板収納部85に取り付けるためには、図
5に示すように、ランプ基板89に形成される2つの位
置決め穴を位置決め突起88に嵌入し、その後、ランプ
基板89に形成される2つの取付穴とネジ止め用ボス8
7とを一致させてネジ92を螺着することにより、正確
に取り付けることができる。
【0047】また、ランプ基板収納部85には、前記ラ
ンプ基板89を止着した状態で該ランプ基板89に設け
られる発光器としてのランプ91が前面枠3の前方に臨
むための開口としてのランプ保護筒86が一体的に形成
されている。このランプ保護筒86は、ランプ91を完
全に囲むように円筒状に形成されている。そして、図示
の実施形態においては、ランプ91を保持するランプホ
ルダー91a(ゴム又は合成樹脂製)がランプ基板89
に実装固着されるランプピン90に対して着脱自在に装
着し得る構造であるため、ランプ91をランプ保護筒8
6の前方からピンセット等の工具を用いて着脱自在に装
着又は取り外しができる。このため、ランプ91が切れ
た場合の交換作業を極めて簡単に行うことができる。な
お、この作業性の向上を図るために、ランプ保護筒86
の上端内周は、テーパー面86aとして形成されてお
り、ピンセット等の工具の扱いが行い易くなっている。
【0048】また、ランプ基板89には、それぞれラン
プ配線93が接続されるが、そのランプ配線93は隣接
するランプ基板89同士がハンダ付けされて接続され、
次に説明する中継基板96に最も近いランプ基板89の
配線の一方の先端部には、コネクタ97が設けられて、
該コネクタ97が前面開閉枠対応板部80の裏面側上部
中央に形成される中継基板収納部95にビスで止着され
る中継基板96に接続されている。中継基板96には、
ランプ基板89に接続される配線以外に前面開閉枠4の
開放を検出するドアスイッチ101から伸びるスイッチ
配線100の先端に取り付けられるコネクタ98、中継
基板96と前記装飾制御回路基板181とを接続する装
飾用集合配線145の先端に取り付けられるコネクタ9
9も実装接続されている。なお、ランプ基板89とラン
プ配線93との接続は、図示の実施形態においてはコネ
クタではなくハンダ付けにより行われているが、コネク
タ接続で行っても良い。また、中継基板収納部95もラ
ンプ基板収納部85と同様に、前面枠3の裏面から見て
凹状に形成されている。
【0049】ところで、中継基板96とランプ基板89
及びランプ基板89同士を接続するランプ配線93は、
前面開閉枠対応板部80の裏面側にL字状に突設形成さ
れる配線係止爪94によって係止され、配線が開口82
側に垂れ下らないように係止されている。同じく、中継
基板96とドアスイッチ101とを接続するスイッチ配
線100も前面開閉枠対応板部80の裏側に突設形成さ
れる配線係止爪102に係止されるようになっている。
なお、配線係止爪94,102は、前面枠3の成形時に
一体成形されるものであるため、係止爪94,102が
形成される部分に対応する前面開閉枠対応板部80に
は、型の抜き開口が形成されている。このことは、後述
する配線係止爪108の場合も同じである。
【0050】上記したように、図示の実施形態において
は、前記前面開閉枠4の透光レンズ部13に対応する前
面枠3に、その裏面側にランプ91が設けられるランプ
基板89を取り付けると共に、ランプ91に対応するラ
ンプ保護筒86を形成したので、前面開閉枠4を開放し
た状態においても、ランプ91が前面枠3の表面に剥き
出しとなっていないし、また、ランプ基板89に接続さ
れるランプ配線93も前面枠3の裏面に位置するので、
前面開閉枠4の開放時における各種の作業においてラン
プ91を破損したり、ランプ配線93を引っ掛けて切断
したりするという事故を確実に防止することができる。
また、ランプ91及びランプ配線93を含むランプ基板
89が前面枠3の裏面側に位置するので、前面開閉枠4
を開放した状態で前面枠3の前面側がすっきりとした状
態で視認でき、美観の向上を図ることができる。更に、
前面枠3へのランプ基板89の取り付けは、前面枠3の
裏面側から見て凹状に形成されたランプ基板収納部85
に取り付けることにより、ランプ基板89の前面枠3裏
面への突出量を抑えて、例えば、遊技盤25等の装着の
際にランプ基板89やランプ配線93等が邪魔になるこ
とはない。
【0051】また、前面開閉枠対応板部80の一側上下
には、連結蝶番105を収納固定する蝶番収納凹部10
4が形成されている。この蝶番収納凹部104にビスで
止着される連結蝶番105は、前面開閉枠4を開閉自在
に軸支するものであるが、従来の軸支構造と異なる点
は、前面開閉枠4を開放する際に、前面開閉枠4が前面
枠3から開放するにつれて徐々に離れて開放される点で
あり、その詳細な構造の説明は、本出願人が先に提出し
た特願平7−100021号の明細書に記載されてい
る。しかして、連結蝶番105の前面には、連結片10
6が形成され、該連結片106に前面開閉枠4の裏面に
止着される係止金具(図示しない)を上方から掛け止め
ることにより、前面開閉枠4が連結蝶番105に着脱自
在に装着されるようになっている。
【0052】一方、前面開閉枠対応板部80の下辺を除
く外周には、防犯溝107が刻設されている。この防犯
溝107は、前面開閉枠4の周囲に後方に向かって突設
される補強防犯金具(図示しない)の防犯立片が挿入さ
れるものであり、前面開閉枠4を閉じたときに、防犯立
片を防犯溝107に侵入せしめることにより、前面開閉
枠4と前面枠3との境目からピアノ線等の細い針金を差
し込む不正を防止することができるものである。また、
前面枠3の一側上下端には、前面枠3を外枠2に対して
開閉自在に軸支するための軸受金具110がビスで止着
されている。この軸受金具110は、図4に示すよう
に、前面枠3の裏面にビスで止着されるものであるが、
上面又は下面が前方に突出していてその突出部に軸受穴
111が形成され、その軸受穴111に外枠2に固着さ
れる軸支金具37の軸支ピンを貫通させて前面枠3が外
枠2に開閉自在に軸支されるものである。更に、前面開
閉枠対応板部80の軸支側の防犯溝107のやや内側に
は、前記中継基板96の裏面に接続される装飾用集合配
線145を係止するための配線係止爪108が形成さ
れ、開放側の防犯溝107に隣接する上下部には、フッ
ク連通穴109が形成されている。配線係止爪108
は、前面枠3の裏面側に形成されるものであり、正面側
から見たときには、型抜き開口が視認できるものであ
る。また、フック連通穴109は、後述する施錠装置1
60の係合フック部162が貫通するものであり、フッ
ク連通穴109から前方に突出した係合フック部162
が前面開閉枠4の図示しない係合片と係脱して前面開閉
枠4を施錠し得るものである。
【0053】ところで、上記前面開閉枠対応板部80の
下方部分もさらに一段と凹んだ状態の板状の支持板部1
12として形成されており、その支持板部112の一側
上部に上皿流出用開口113が形成され、該上皿流出用
開口113の下部前方に誘導ボックス部材122が取着
されている。上皿流出用開口113の前端面の上部及び
側部に沿って立壁114が立設され、該立壁114の上
端から前方に防犯用水平リブ116が立設される。この
立壁114及び防犯用水平リブ116によって形成され
る空間には、前面開閉枠4が閉じた状態で前面開閉枠4
の賞球開口16の裏面に止着される賞球接続樋(図示し
ない)の後端部が侵入し得るようになっており、賞球接
続樋の後端と上皿流出用開口113との間からピアノ線
等の不正具を挿入させないようにしている。なお、本実
施形態においては、上皿流出用開口113の側方が上部
より幅寸法が大きな防犯用張り出し部115となってい
るが、その防犯用張り出し部115の上端にも前方に向
かって防犯用水平リブ116が突設されている。
【0054】一方、上皿流出用開口113の反対側の支
持板部112の上部にも防犯用立壁117が立設され、
該防犯用立壁117の上部にも防犯用水平リブ118が
前方に向かって延設されている。この防犯用水平リブ1
18も前面開閉枠4と前面枠3の側部からの不正具の侵
入を阻止するためのものである。また、防犯用立壁11
7の裏面には、遊技盤25を載置したときに遊技盤25
に形成される位置決め穴と係合する位置決め突起119
が突設されている。
【0055】また、支持板部112の前面には、誘導ボ
ックス部材122及び発射レール120が取り付けられ
ている。発射レール120は、前記上皿6から供給され
た打玉であって図示しない玉送り部材から1個ずつ供給
される打玉をその下流端の発射位置に載置し、打球発射
装置170の図示しない打球槌によって打ち出された打
玉を遊技盤25の誘導レールに導くものである。なお、
支持板部112の段部を構成する底面であって発射レー
ル120の下流側の対応する部位には、上記した打球槌
が臨む打球槌用開口121が形成されている。また、発
射レール120の上流端と遊技盤25の誘導レールの下
流端との間は、ファール玉口124となっており、遊技
領域31に到達することなく誘導レールを逆走した打玉
が誘導ボックス部材122に導かれるようになってい
る。
【0056】また、誘導ボックス部材122は、前面開
閉枠4を開放したときに前記上皿流出用開口113から
溢れ落ちる賞球が受け入れられる溢れ玉入口123と、
前記ファール玉口124と、上皿6から玉抜きされた玉
を受け入れる玉抜き入口125と、を有し、それぞれの
入口から流入してきた玉を支持板部112に形成される
排出口126に取り込み、前面枠3の裏面下部に止着さ
れる接続樋152の誘導樋部153を介して下皿7に誘
導するものである。なお、誘導ボックス部材122の上
辺一側には、三角形状の発射玉誘導板127が突設さ
れ、遊技盤25の誘導レール下流端を走行する打玉が複
層ガラス板に衝突しないように案内している。
【0057】また、支持板部112には、上記した誘導
ボックス部材122の側方に前記連結蝶番105を収納
する下部の蝶番収納凹部104が形成されているが、そ
の蝶番収納凹部104の上方に配線通し開口137が開
設されている。この配線通し開口137には、上皿6内
に設けられる電気部品等からの配線、及び前面開閉枠4
に設けられる電気部品(スピーカ11)からの配線をま
とめて前面枠3の裏側に導くものである。そして、この
配線通し開口137は、前面開閉枠4の軸支側であって
機構板40の前記賞球払出制御基板73及び前記装飾制
御回路基板ボックス180に収納される装飾制御回路基
板181に近い位置に開設されるものである。なお、支
持板部112の開放側に対応する位置には、前面枠3の
前面側で最も前方に突出した錠用凸部135となってお
り、この錠用凸部135に後述する施錠装置160のシ
リンダー錠161が臨む錠穴136が穿設されている。
【0058】また、支持板部112の上端辺は、遊技盤
25を載置し得るように遊技盤25とほぼ同じ幅を有す
るように形成されるが、そのほぼ中央には、図4に示す
ように、押え部材取付凹部129とアウト玉連通口12
8とが形成されている。押え部材取付凹部129には、
遊技盤25の裏面下部を遊技盤収納リブ138に収納し
て支持板部112の上辺に載置した際に押圧固定するた
めの遊技盤固定レバー部材(図示しない)を取り付ける
取付ボス130が突設形成されている。また、アウト玉
連通口128は、その下流にアウト玉連絡通路149が
連通され、そのアウト玉連絡通路149の下流端に遊技
盤25に形成されるアウト口29に取り込まれたアウト
玉を機構板40のアウト玉排出通路70にスムーズに導
くためのアウト玉誘導リブ151が形成されている。な
お、支持板部112の裏面は、ビスによって止着される
閉塞板148によって閉塞されており、前記アウト玉誘
導リブ151が形成される部分に対応する閉塞板148
には、アウト玉出口150が形成されている。また、図
示しないが、支持板部112と閉塞板148との間は、
前記アウト玉連絡通路149が形成されるように中空状
になっているが、その中空部には、前記発射レール12
0、誘導ボックス部材122、閉塞板148をビスで止
着するための取付ボスが多数突設されている。
【0059】前面枠3の前面開閉枠対応板部80の正面
構造は、概ね上記した通りであるが、下皿対応板部81
においては、そのほぼ中央に余剰玉排出口131が開設
され、軸支側に灰皿用凹部132が形成され、開放側に
配線通し穴133が形成されている。余剰玉排出口13
1は、下皿7に余剰の賞球を払い出すための開口であ
り、灰皿用凹部132は、灰皿8の回動動作が行えるよ
うにするためのものであり、配線通し穴133は、操作
ハンドル9の内部に設けられる各種スイッチ類の配線を
前面枠3の裏側に通すための開口である。なお、下皿対
応板部81には、下皿7が一体的に組み付け構成される
下皿セット板を取り付けるための装飾板取付穴134も
多数形成されている。
【0060】一方、前面枠3の裏面構造においては、図
4に示すように、遊技盤収納リブ138が合成樹脂によ
って一体的に成型されている。しかして、遊技盤収納リ
ブ138は、遊技盤25を内側に収納支持し且つ固定す
るものであるため、遊技盤25を支持する構造及び遊技
盤25を正確に固定するための部品を有する。また、遊
技盤収納リブ138は、遊技盤25の裏面に設けられて
所定個数の景品玉を払い出すための各種の機構が設けら
れる機構板40を正確に取り付けるための部品も有す
る。
【0061】具体的には、遊技盤25を収納支持する構
造として遊技盤25の左右前面と当接する内側当接段部
140と、複数(2個)の位置決め突起119,139
とがある。2つの位置決め突起119,139のうち、
一方の位置決め突起119は、前記したように防犯用立
壁117の裏面側に突設されるが、他方の位置決め突起
139は、前面枠3の上部中央に突設される。
【0062】上記のような遊技盤収納構造においては、
遊技盤25の下部は、前記支持板部112の上面に載置
されると共に位置決め突起119によって位置決めさ
れ、左右を遊技盤収納リブ138及び内側当接段部14
0とによって規制され、更に、上部を位置決め突起13
9と内側当接段部140と同じ高さ位置に形成されるリ
ブとによって当接位置決めすることにより遊技盤25が
正確な位置に収納されるようになっている。なお、上部
位置には、外枠当接リブ141が突設されているが、こ
の外側当接リブ141は、外枠2と前面枠3の内側との
間隔を狭くして、前面枠3の上動範囲を小さくするもの
であり、これによって前面枠3を外枠2に対して閉じた
ときにガタ付きのないようになさしめている。
【0063】また、遊技盤25を固定するための部品と
して複数(4個)の遊技盤固定レバー143(図2参
照)とがある。3つの遊技盤固定レバー143は、遊技
盤25を遊技盤収納リブ138に隣接した位置に形成さ
れる遊技盤固定レバー取付穴142に正確に装着した状
態で回動することにより遊技盤25の裏面から押圧して
遊技盤25を遊技盤収納リブ138に堅固に収納支持固
定するものである。なお、残り1つの固定レバー(図示
しない)は、前記支持板部112の押え部材取付凹部1
29に突設される取付ボス130に固着されるものであ
る。
【0064】また、機構板40を取り付けるための部品
として複数(3個)の機構板固定用突起144がある。
しかして、1つの機構板固定用突起144は、前記支持
板部112の裏面を被覆する閉塞板148の裏面であっ
て開放側に取り付けられるものである。また、他の2つ
の機構板固定用突起144は、開放側の上部と軸支側の
上辺とに設けられる。また、遊技盤収納リブ138の一
側上下には、機構板40を開閉自在に軸支するための軸
受金具78がビスで強固に止着されている。
【0065】前面枠3の裏面構造において、上記した以
外の構成として軸支側の上部から側方にかけて形成され
る前記配線係止爪108に前記中継基板96の裏面にハ
ンダ接続(コネクタ接続でも良い)される装飾用集合配
線145が係止されると共に、開放側の裏面に施錠装置
160が固着され、下皿対応板部81の裏面に接続樋1
52、打球発射装置170、装飾制御回路基板ボックス
180が固着又は装着され、軸支側上下に軸受金具11
0が固着されている。中継基板96の裏面に接続される
装飾用集合配線145は、配線係止爪108に係止され
るが、途中の玉抜きピン挿入口147及び遊技盤固定レ
バー取付穴142の部分には、装飾用集合配線145が
玉抜き操作レバー(図示しない)や遊技盤固定レバー1
43に絡まないように配線押え片146が突設されてい
る。なお、玉抜きピン挿入口147の上下にビス止め穴
が形成されているが、このビス止め穴に玉抜き操作レバ
ーが止着されるようになっている。また、施錠装置16
0、接続樋152、打球発射装置170、装飾制御回路
基板ボックス180については、後に詳細に説明する。
【0066】以上、前面枠3の詳細な構造について説明
してきたが、次に前面枠3に装着又は固着される部品の
うち、下皿対応板部81の後面に取り付けられる打球発
射装置170、接続樋152、装飾制御回路基板ボック
ス180に収納される装飾制御回路基板181、前面枠
3の裏面一側に装着される施錠装置160について説明
する。
【0067】(5)打球発射装置、接続樋、装飾制御回
路基板、施錠装置について 打球発射装置 上記のように操作ハンドル9が操作されたときには、打
球発射装置170が駆動されるが、その打球発射装置1
70は、図2に示すように、ステッピングモータ171
と、該ステッピングモータ171のモータ軸に固着され
る打球槌(図示しない)と、ステッピングモータ171
を駆動制御する発射装置制御回路基板172(図示では
ボックス内に収納されている)と、がセット板に集約さ
れて前面枠3の下皿対応板部81の裏面一側にビスで止
着されている。なお、打球槌には、その往復動作に対応
して後述する玉送り部材の揺動部材を揺動させるための
作動部材を回動させる係合針金部材が固着されていると
共に、発射装置制御回路基板172には、操作ハンドル
9内に設けられる各種スイッチ類からの配線(図示しな
い)と賞球払出制御基板73からの配線とターミナルボ
ックス49からの電源線とがそれぞれ接続されている。
【0068】しかして、発射装置制御回路基板172に
よる制御は、遊技者が操作ハンドル9を操作してタッチ
リングが触手されていること、メインスイッチがONさ
れていることを検出したときには、ボリュームの抵抗値
に応じた強さで所定時間だけ一方向にステッピングモー
タ171が回転された後、所定時間だけ逆方向の回転信
号が送られて元の位置(発射位置)に戻るサイクルが実
行され、このようなサイクルが1分間当たり所定回数
(例えば、100回前後)行われるように制御されてい
る。なお、賞球払出制御基板73からの信号(満タンス
イッチ又は玉検出センサ57からの信号)が導出された
ときには、発射位置に戻った時点で停止するように制御
される。
【0069】接続樋 前面枠3の下皿対応板部81の裏面であって上記した打
球発射装置170の側方には、接続樋152がビスで止
着されている。接続樋152は、図4に示すように、機
構板40の余剰玉通路64の下流端に臨む賞球受開口1
54と前記誘導ボックス部材122に誘導された玉が排
出される排出口126の裏側を覆う誘導樋部153とが
前後方向に重複状に設けられて前面枠3下部中央の余剰
玉排出口131の裏面に取り付けられるものである。そ
して、余剰玉通路64に流出した余剰の賞球、及び誘導
ボックス部材122に受け入れられた溢れ玉,ファール
玉,玉抜き玉を下皿7に誘導するものである。
【0070】装飾制御回路基板 前面枠3の下皿対応板部81の裏面であって上記した接
続樋152を挟んで打球発射装置170と反対側の位置
には、装飾制御回路基板181を収納する装飾制御回路
基板ボックス180がビスで止着されている。装飾制御
回路基板181は、前面枠3の前面側に設けられる前記
ランプ基板89からの装飾用集合配線145(ただし、
ドアスイッチ101の配線は、賞球払出制御基板73に
接続される)、及び前面開閉枠4の裏面側に設けられる
スピーカ11からのスピーカ配線のコネクタ182が接
続されて、遊技制御基板ボックス35に収納される回路
基板からの信号を受けて、装飾制御回路基板181内に
設けられるプログラムにしたがってランプ91やスピー
カ11を駆動制御するものであると共に、賞球払出制御
基板73とも接続されて該基板73からの玉切れ信号、
賞球信号、開閉枠開放信号を受けてランプ91やスピー
カ11を駆動制御するものである。なお、ドアスイッチ
101は、開放報知するための検出器でもあり、開放報
知することで防犯効果を奏するものである。
【0071】施錠装置 本実施形態における施錠装置は、従来から使用されてい
る、所謂W錠と言われるもので、その前方中程やや下方
にシリンダー錠161が突設され、そのシリンダー錠1
61に差し込んだキーを一方向に回動すると図示しない
第1の摺動杆が上下動してフック部163を可動させ、
これによって前面枠3と外枠2との係合が外れて前面枠
3を開放することができる。一方、シリンダー錠161
に差し込んだキーを他方向に回動すると図示しない第2
の摺動杆が上下動して係合フック部162を可動させ、
これによって前面枠3と前面開閉枠4との係合が外れて
前面開閉枠4を開放することができる。ただし、第2の
摺動杆には、操作レバー164が連結されており、前面
枠3を開放した状態で操作レバー164を操作すること
により、前面開閉枠4を開放することができるようにな
っている。
【0072】以上、実施形態に係る弾球遊技機1の構成
について説明してきたが、本実施形態においては、前面
枠3と、該前面枠3に前面枠3の前面を覆うように開閉
自在に取り付けられた透明板保持部を含む前面開閉枠4
と、を備えた弾球遊技機1において、前記前面開閉枠4
には、光を透過する透光部としての透光レンズ部13を
形成する一方、前記前面枠3には、その裏面側に発光器
としてのランプ91が設けられるランプ基板89を取り
付けると共に、前記ランプ91に対応する開口としての
ランプ保護筒86を形成したので、前面開閉枠4を開放
した状態においても、発光器としてのランプ91が前面
枠3の表面に剥き出しとなっていないし、また、ランプ
基板89に接続されるランプ配線93も前面枠3の裏面
に位置するので、各種の作業においてランプ91を破損
したり、ランプ配線93を引っ掛けて切断したりすると
いう事故を確実に防止することができる。また、ランプ
91及びランプ配線93を含むランプ基板89が前面枠
3の裏面側に位置するので、前面開閉枠4を開放した状
態で前面枠3の前面側がすっきりとした状態で視認で
き、美観の向上を図ることができる。また、前面枠3へ
のランプ基板89の取り付けは、前面枠3の裏面側から
見て凹状に形成されたランプ基板収納部85に取り付け
ることにより、ランプ基板89の前面枠3裏面への突出
量を抑えて、例えば、遊技盤25等の装着の際にランプ
基板89やランプ配線93等が邪魔になることはない。
【0073】(6)第2実施形態 以上、説明した実施形態(以下、第1実施形態という)
においては、ランプ基板89を前面枠3の裏面側に取り
付けたものを示したが、ランプ基板を前面枠3の前面側
に設けても、上記した第1実施形態と同じ効果を奏する
ことができる実施形態であってもよい。このような実施
形態(以下、第2実施形態という)について図7乃至図
11を参照して説明する。図7は、第2実施形態に係る
前面枠3aの正面図であり、図8は、第2実施形態に係
る前面枠3aとランプ基板204を被覆するランプ基板
カバー211との関係を示す斜視図であり、図9は、前
面枠3aのランプ206の取付状態を示す部分拡大正面
図であり、図10は、図9のB−B線に沿って切断した
断面図であり、図11は、図9のC−C線で切断した断
面図である。なお、第1実施形態の前面枠3と第2実施
形態の前面枠3aとは、その構造がランプ基板の取付構
造以外同じであるので、第2実施形態のランプの取付構
造以外の符号を省略した。
【0074】図において、第2実施形態に係る前面枠3
aにおいては、その前面側であって開口82に沿ってラ
ンプ基板取付用凹部200が形成されている。このラン
プ基板取付用凹部200には、複数のランプ基板204
を取り付け得るように各ランプ基板204に対応して取
付ボス202と位置決めボス突起201が突設されてい
る。しかして、ランプ基板204をランプ基板取付用凹
部200に取り付けるためには、図9に示すように、ラ
ンプ基板204に形成される2つの位置決め穴を位置決
めボス突起201に嵌入し、その後、ランプ基板204
に形成される2つの取付穴と取付ボス202とを一致さ
せてネジ203を螺着することにより、正確に取り付け
ることができる。なお、図示においては、位置決めボス
突起201と取付ボス202とが瓢箪状に連接してラン
プ基板取付用凹部200に突設されている。
【0075】また、ランプ基板取付用凹部200には、
前記ランプ基板204を止着した状態で該ランプ基板2
04に設けられる発光器としてのランプ206が前方に
臨むための開口としてのランプ保護筒212が一体的に
形成される複数のランプ基板カバー211が取り付けら
れるようになっている。即ち、各ランプ基板カバー21
1の裏面には、取付ボス213が突設され、その取付ボ
ス213とランプ基板取付用凹部200に形成される取
付穴215とを一致させてランプ基板カバー211の前
方からネジ214を螺着することによりランプ基板カバ
ー211をランプ基板取付用凹部200に取り付けてい
る。
【0076】また、ランプ基板カバー211に形成され
るランプ保護筒212は、図10及び図11に示すよう
に、ランプ206を完全に囲むように円筒状に形成され
ている。そして、図示の実施形態においては、ランプ2
06を保持するランプホルダー206a(ゴム又は合成
樹脂製)がランプ基板204に実装固着されるランプピ
ン205に対して着脱自在に装着し得る構造であるた
め、ランプ206をランプ保護筒212の前方からピン
セット等の工具を用いて着脱自在に装着又は取り外しが
できる。このため、ランプ206が切れた場合の交換作
業を極めて簡単に行うことができる。なお、この作業性
の向上を図るために、ランプ保護筒212の上端内周
は、テーパー面212aとして形成されており、ピンセ
ット等の工具の扱いが行い易くなっている。なお、上記
したランプ基板カバー211は、内部が視認できない合
成樹脂又は金属で構成することが望ましいが、暈し処理
を施すことにより、内部が視認し難いように構成したも
のでも良い。
【0077】また、ランプ基板204には、それぞれラ
ンプ配線208が接続されるが、そのランプ配線208
は隣接するランプ基板204同士がハンダ付けされて接
続され、中継基板209に最も近いランプ基板204の
配線の一方の先端部には、コネクタ210が設けられ
て、該コネクタ210がランプ基板取付用凹部200の
上部中央にビスで止着される中継基板209に接続され
ている。中継基板209には、ランプ基板204に接続
される配線以外に、その裏面に前面開閉枠4の開放を検
出するドアスイッチから伸びるスイッチ配線の先端に取
り付けられるコネクタ(図示しない)、中継基板209
と前記装飾制御回路基板181とを接続する装飾用集合
配線145の先端に取り付けられるコネクタ(図示しな
い)も実装接続されている。
【0078】ところで、中継基板209とランプ基板2
04及びランプ基板204同士を接続するランプ配線2
08は、ランプ基板取付用凹部200の前方にL字状に
突設形成される配線係止爪207によって係止され、配
線が開口82側に垂れ下らずにランプ基板カバー211
内にスムーズに収納されるように係止されている。な
お、配線係止爪207は、前面枠3の成形時に一体成形
されるものであるため、係止爪207が形成される部分
に対応するランプ基板取付用凹部200には、裏面から
見て型の抜き開口が形成されている。
【0079】なお、図示の実施形態においては、強度の
向上という目的でランプ基板カバー211が3分割され
てランプ基板取付用凹部200のほぼ全域を被覆するよ
うに取り付けられているが、各ランプ基板カバー211
の連結部には、ランプ配線208を通すための配線用切
欠216が形成されていると共に前記ガラス取付部用凹
部84に対する位置に凹部217が形成されている。ま
た、ランプ基板カバー211を分割することなく次に説
明する第3実施形態のように1つのランプ基板カバー2
11でランプ基板取付用凹部200の全域を被覆するも
のであってもよい。また、基板カバー211同士を位置
合わせするための位置決め手段、及び基板カバー211
を前面枠3aに取り付けるための位置決め手段を形成し
ても良い。
【0080】上記したように、この第2実施形態におい
ても、前面枠3aと、該前面枠3aに前面枠3aの前面
を覆うように開閉自在に取り付けられた透明板保持部を
含む前面開閉枠4と、を備えた弾球遊技機1において、
前記前面開閉枠4には、光を透過する透光部としての透
光レンズ部13を形成する一方、前記前面枠3aの表面
側には、発光器としてのランプ206が設けられるラン
プ基板204を取り付けると共に、該ランプ基板204
を覆い且つ前記ランプ206に対応する開口としてのラ
ンプ保護筒212を形成したランプ基板カバー211を
取り付けることによっても、前面開閉枠4を開放した状
態においても、発光器としてのランプ206がランプ基
板カバー211に覆われて前面枠3aの表面に剥き出し
となっていないし、また、ランプ基板204に接続され
るランプ配線208もランプ基板カバー211の裏面に
位置するので、各種の作業においてランプ206を破損
したり、ランプ配線208を引っ掛けて切断したりする
という事故を確実に防止することができる。また、ラン
プ206及びランプ配線208を含むランプ基板204
がランプ基板カバー211に被覆されているので、前面
開閉枠4を開放した状態で前面枠3aの前面側がすっき
りとした状態で視認でき、美観の向上を図ることができ
る。
【0081】(7)第3実施形態 以上、説明した第2実施形態においては、ランプ基板2
04を前面枠3aの前面側に取り付け、そのランプ基板
204をランプ基板カバー211で被覆したものを示し
たが、ランプ基板をランプ基板カバーの内部に一体的に
設けた後に前面枠3の前面側に取り付けても、上記した
第2実施形態と同じ効果を奏することができる。このよ
うな実施形態(以下、第3実施形態という)について図
12乃至図17を参照して説明する。図12は、第3実
施形態に係る前面枠3bの正面図であり、図13は、第
3実施形態に係る前面枠3bとランプ基板225を被覆
するランプ基板カバー221との関係を示す斜視図であ
り、図14は、ランプ基板カバー221の背面図とその
一部拡大図であり、図15は、ランプ取付カバー221
ヘのランプ227の取付状態を示す部分拡大正面図であ
り、図16は、図15のD−D線に沿って切断した断面
図であり、図17は、図15のE−E線で切断した断面
図である。なお、第1実施形態の前面枠3と第3実施形
態の前面枠3bとは、その構造がランプ基板の取付構造
以外同じであるので、第3実施形態のランプの取付構造
以外の符号を省略した。
【0082】図において、第3実施形態に係る前面枠3
bにおいては、その前面側であって開口82に沿ってラ
ンプ基板取付用凹部220が形成されている。このラン
プ基板取付用凹部220には、ランプ基板225を内蔵
した状態で該ランプ基板225に設けられる発光器とし
てのランプ227が前方に臨むための開口としてのラン
プ保護筒230が一体的に形成される1つのランプ基板
カバー221が取り付けられるようになっている。即
ち、ランプ基板カバー221の裏面には、複数の取付ボ
ス231が突設され、その取付ボス231とランプ基板
取付用凹部220に形成される取付穴233とを一致さ
せてランプ基板カバー221の前方からネジ232を螺
着することによりランプ基板カバー221をランプ基板
取付用凹部220に取り付けている。
【0083】上記したランプ基板カバー221には、そ
の裏面に複数のランプ基板225を取り付け得るように
各ランプ基板225に対応して取付ボス223と位置決
めボス突起222が突設されている。しかして、ランプ
基板225をランプ基板カバー221に取り付けるため
には、図14及び図15に示すように、ランプ基板22
5に形成される2つの位置決め穴を位置決めボス突起2
22に嵌入し、その後、ランプ基板225に形成される
2つの取付穴と取付ボス223とを一致させてネジ22
4を螺着することにより、正確に取り付けることができ
る。なお、図示においては、位置決めボス突起222と
取付ボス223とが瓢箪状に連接してランプ基板カバー
221の裏面に突設されている。
【0084】また、ランプ基板カバー221に形成され
るランプ保護筒230は、図16及び図17に示すよう
に、ランプ227を完全に囲むように円筒状に形成され
ている。そして、図示の実施形態においては、ランプ2
27を保持するランプホルダー227a(ゴム又は合成
樹脂製)がランプ基板225に実装固着されるランプピ
ン226に対して着脱自在に装着し得る構造であるた
め、ランプ227をランプ保護筒230の前方からピン
セット等の工具を用いて着脱自在に装着又は取り外しが
できる。このため、ランプ227が切れた場合の交換作
業を極めて簡単に行うことができる。なお、この作業性
の向上を図るために、ランプ保護筒230の上端内周
は、テーパー面230aとして形成されており、ピンセ
ット等の工具の扱いが行い易くなっている。なお、上記
したランプ基板カバー221は、内部が視認できない合
成樹脂又は金属で構成することが望ましいが、暈し処理
を施すことにより、内部が視認し難いように構成したも
のでも良い。
【0085】また、ランプ基板225には、それぞれラ
ンプ配線229が接続されるが、そのランプ配線229
は隣接するランプ基板225同士がハンダ付けされて接
続され、中継基板234に最も近いランプ基板225の
配線の一方の先端部には、コネクタ235が設けられ
て、該コネクタ235がランプ基板カバー221の上部
中央裏面にビスで止着される中継基板234に接続され
ている。中継基板234には、ランプ基板225に接続
される配線以外に、その裏面に前面開閉枠4の開放を検
出するドアスイッチから伸びるスイッチ配線の先端に取
り付けられるコネクタ(図示しない)、中継基板234
と前記装飾制御回路基板181とを接続する装飾用集合
配線237の先端に取り付けられるコネクタ236もそ
の裏面側に実装接続されている。なお、ランプ基板カバ
ー221を取り付けた際に中継基板234に対応する位
置には、前記装飾用集合配線237のコネクタ236が
前面枠3bの裏面から差し込み接続できるように集合配
線差し込み穴238が形成されている。
【0086】ところで、中継基板234とランプ基板2
25及びランプ基板225同士を接続するランプ配線2
29は、ランプ基板カバー221の裏面にL字状に突設
形成される配線係止爪228によって係止され、配線2
29が垂れ下らずにランプ基板カバー221内にスムー
ズに収納されるように係止されている。なお、配線係止
爪228は、ランプ基板カバー221の成形時に一体成
形されるものであるため、係止爪228が形成される部
分に対応するランプ基板カバー221には、前面から見
て型の抜き開口が形成されている。なお、図示の実施形
態においては、前記ガラス取付部用凹部84に対する位
置に凹部239が形成されている。
【0087】上記したように、この第3実施形態におい
ても、前面枠3bと、該前面枠3bに前面枠3bの前面
を覆うように開閉自在に取り付けられた透明板保持部を
含む前面開閉枠4と、を備えた弾球遊技機1において、
前記前面開閉枠4には、光を透過する透光部としての透
光レンズ部13を形成する一方、前記前面枠3bの表面
側には、発光器としてのランプ227が設けられるラン
プ基板225がその裏面側に取り付けられ且つ前記ラン
プ227に対応する開口としてのランプ保護筒230が
形成されたランプ基板カバー221を取り付けることに
よっても、前面開閉枠4を開放した状態においても、発
光器としてのランプ227がランプ基板カバー221に
覆われて前面枠3bの表面に剥き出しとなっていない
し、また、ランプ基板225に接続されるランプ配線2
29もランプ基板カバー221の裏面に位置するので、
各種の作業においてランプ227を破損したり、ランプ
配線229を引っ掛けて切断したりするという事故を確
実に防止することができる。また、ランプ227及びラ
ンプ配線229を含むランプ基板225がランプ基板カ
バー221に被覆されているので、前面開閉枠4を開放
した状態で前面枠3bの前面側がすっきりとした状態で
視認でき、美観の向上を図ることができる。
【0088】特に、この第3実施形態においては、ラン
プ基板225等がランプ基板カバー221内に一体的に
組付け構成されているので、前面開閉枠4の透光レンズ
部13の位置変え(意匠変え)等があっても、前面枠3
の構成を変えることなくランプ基板カバー221だけを
変更すれば、上記した意匠変えに容易に対応することが
できるという利点がある。
【0089】以上、3つの実施形態について説明してき
たが、上記した各実施形態においては、スピーカ13を
前面開閉枠4側に設けたものを示したが、前面枠3の表
面側に設けたものでも良い。このようにスピーカ13を
前面枠4に設けた場合には、そのスピーカ13の配線も
各中継基板96,209,234に中継して装飾用集合
配線145,237を介して装飾制御回路基板181に
接続すれば良い。また、上記した各実施形態において
は、発光器としてランプ91,206,227を例示し
たが、LEDや蛍光管等の発光するものであれば、どの
ようなものでも良く、また、取付部材としてランプ基板
89,204,225を例示したが、ソケットや発光器
の支持具等の発光器を支持固定するものであればどのよ
うなものでも良い。また、各実施形態においては、ラン
プ保護筒86,212,230の高さがすべてランプ9
1,206,227よりも高く完全に保護するものを示
したが、高さを若干低くして指でランプ91,206,
227を着脱自在に装着又は抜き取ることができるよう
にしてもよい。このように構成することにより、ランプ
91,206,227を完全に保護することはできない
が、剥き出しの状態よりは、保護機能を向上させること
ができるものである。また、ランプ保護筒86,21
2,230の上面を透明の樹脂で完全に被覆するように
構成してもよい。更に、上記した各実施形態において
は、ランプ基板89,204,225及びランプ基板カ
バー211,221をネジで止着する構造のものを示し
たが、これらの基板及び基板カバーを前面枠3又は基板
カバー211,221と一体的に形成される係止爪によ
って着脱自在に装着できるようにしたものでも良い。
【0090】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1に記載の発明においては、前面枠と、該前
面枠に前面枠の前面を覆うように開閉自在に取り付けら
れた透明板保持部を含む前面開閉枠と、を備えた弾球遊
技機1において、前記前面開閉枠には、光を透過する透
光部を形成する一方、前記前面枠には、その裏面側に発
光器が設けられる取付部材を取り付けると共に、前記発
光器に対応する開口を形成したので、前面開閉枠を開放
した状態においても、発光器が前面枠の表面に剥き出し
となっていないし、また、取付部材に接続される配線も
前面枠の裏面に位置するので、各種の作業において発光
器を破損したり、配線を引っ掛けて切断したりするとい
う事故を確実に防止することができる。また、発光器及
び配線を含む取付部材が前面枠の裏面側に位置するの
で、前面開閉枠を開放した状態で前面枠の前面側がすっ
きりとした状態で視認でき、美観の向上を図ることがで
きる。また、請求項2に記載の発明においては、前記前
面枠への前記基板の取り付けは、前記前面枠の裏面側か
ら見て凹状に形成された基板収納部に取り付けたので、
基板の前面枠裏面への突出量を抑えて、例えば、遊技盤
等の装着の際に基板や配線等が邪魔になることはない。
【0091】また、請求項3に記載の発明においては、
前面枠と、該前面枠に前面枠の前面を覆うように開閉自
在に取り付けられた透明板保持部を含む前面開閉枠と、
を備えた弾球遊技機において、前記前面開閉枠には、光
を透過する透光部を形成する一方、前記前面枠の表面側
には、発光器が設けられる取付部材を取り付けると共
に、該取付部材を覆い且つ前記発光器に対応する開口を
形成した取付部材カバーを取り付けたので、前面開閉枠
を開放した状態においても、発光器が取付部材カバーに
覆われて前面枠の表面に剥き出しとなっていないし、ま
た、取付部材に接続される配線も取付部材カバーの裏面
に位置するので、各種の作業において発光器を破損した
り、配線を引っ掛けて切断したりするという事故を確実
に防止することができる。また、発光器及び配線を含む
取付部材が取付部材カバーに被覆されているので、前面
開閉枠を開放した状態で前面枠の前面側がすっきりとし
た状態で視認でき、美観の向上を図ることができる。
【0092】また、請求項4記載の発明においては、前
面枠と、該前面枠に前面枠の前面を覆うように開閉自在
に取り付けられた透明板保持部を含む前面開閉枠と、を
備えた弾球遊技機において、前記前面開閉枠には、光を
透過する透光部を形成する一方、前記前面枠の表面側に
は、発光器が設けられる取付部材がその裏面側に取り付
けられ且つ前記発光器に対応する開口が形成された取付
部材カバーを取り付けたので、前面開閉枠を開放した状
態においても、発光器が取付部材カバーに覆われて前面
枠の表面に剥き出しとなっていないし、また、取付部材
に接続される配線も取付部材カバーの裏面に位置するの
で、各種の作業において発光器を破損したり、配線を引
っ掛けて切断したりするという事故を確実に防止するこ
とができる。また、発光器及び配線を含む基板が取付部
材カバーに被覆されているので、前面開閉枠を開放した
状態で前面枠の前面側がすっきりとした状態で視認で
き、美観の向上を図ることができる。
【0093】更に、請求項5記載の発明においては、前
記開口は、前記発光器の大きさに対応した大きさで形成
されると共に、前記前面枠の前方から前記発光器のみを
前記取付部材に対して着脱自在に装着し得るようにした
ので、発光器の交換作業を極めて簡単に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機1の背面図である。
【図3】第1実施形態に係る前面枠の正面図である。
【図4】前面枠の背面図である。
【図5】前面枠のランプ(発光器)の取付状態を示す部
分拡大正面図である。
【図6】図5のA−A線に沿って切断した断面図であ
る。
【図7】第2実施形態に係る前面枠の正面図である。
【図8】第2実施形態に係る前面枠とランプ基板を被覆
するランプ基板カバーとの関係を示す斜視図である。
【図9】前面枠のランプの取付状態を示す部分拡大正面
図である。
【図10】図9のB−B線に沿って切断した断面図であ
る。
【図11】図9のC−C線で切断した断面図である。
【図12】第3実施形態に係る前面枠の正面図である。
【図13】第3実施形態に係る前面枠とランプ基板を被
覆するランプ基板カバーとの関係を示す斜視図である。
【図14】ランプ基板カバーの背面図とその一部拡大図
である。
【図15】ランプ取付カバーヘのランプの取付状態を示
す部分拡大正面図である。
【図16】図15のD−D線に沿って切断した断面図で
ある。
【図17】図15のE−E線で切断した断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 3,3a,3b 前面枠 4 前面開閉枠 13 透光レンズ部(透光部) 25 遊技盤 85 ランプ基板収納部(基板収納部) 86 ランプ保護筒(開口) 89 ランプ基板(取付部材) 90 ランプピン 91 ランプ(発光器) 91a ランプホルダー 93 ランプ配線 200 ランプ基板取付用凹部 204 ランプ基板(取付部材) 205 ランプピン 206 ランプ(発光器) 206a ランプホルダー 208 ランプ配線 211 ランプ基板カバー(取付部材カバー) 212 ランプ保護筒(開口) 220 ランプ基板取付用凹部 221 ランプ基板カバー(取付部材カバー) 225 ランプ基板(取付部材) 226 ランプピン 227 ランプ(発光器) 227a ランプホルダー 229 ランプ配線 230 ランプ保護筒(開口)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面枠と、該前面枠の前面を覆うように
    開閉自在に取り付けられた透明板保持部を含む前面開閉
    枠と、を備えた弾球遊技機において、 前記前面開閉枠には、光を透過する透光部を形成する一
    方、前記前面枠には、その裏面側に発光器が設けられる
    取付部材を取り付けると共に、前記発光器に対応する開
    口を形成したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記取付部材は、前記発光器が設けられ
    る基板であり、前記前面枠への該基板の取り付けは、前
    記前面枠の裏面側から見て凹状に形成された基板収納部
    に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前面枠と、該前面枠の前面を覆うように
    開閉自在に取り付けられた透明板保持部を含む前面開閉
    枠と、を備えた弾球遊技機において、 前記前面開閉枠には、光を透過する透光部を形成する一
    方、前記前面枠の表面側には、発光器が設けられる取付
    部材を取り付けると共に、該取付部材を覆い且つ前記発
    光器に対応する開口を形成した取付部材カバーを取り付
    けたことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前面枠と、該前面枠の前面を覆うように
    開閉自在に取り付けられた透明板保持部を含む前面開閉
    枠と、を備えた弾球遊技機において、 前記前面開閉枠には、光を透過する透光部を形成する一
    方、前記前面枠の表面側には、発光器が設けられる取付
    部材がその裏面側に取り付けられ且つ前記発光器に対応
    する開口が形成された取付部材カバーを取り付けたこと
    を特徴とする弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記開口は、前記発光器の大きさに対応
    した大きさで形成されると共に、前記前面枠の前方から
    前記発光器のみを前記取付部材に対して着脱自在に装着
    し得ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の弾球遊技機。
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