JP2003052889A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン

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JP2003052889A
JP2003052889A JP2001246674A JP2001246674A JP2003052889A JP 2003052889 A JP2003052889 A JP 2003052889A JP 2001246674 A JP2001246674 A JP 2001246674A JP 2001246674 A JP2001246674 A JP 2001246674A JP 2003052889 A JP2003052889 A JP 2003052889A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機種変更に伴う各種の変更に容易に対応でき
るスロットマシンを提供すること。 【解決手段】 スロットマシンは、ゲームの進行を制御
する遊技制御手段500と、ゲームの進行に関わる所定
の演出を実行可能な演出手段を制御する演出制御手段
と、を備え、少なくとも可変表示装置50と前記遊技制
御手段500とが互いに一体的に組み付けられたユニッ
ト52が、本体2に対して交換可能に取り付けられてお
り、また、前記スロットマシンの前面側に設けられる前
面扉4に、少なくとも一部に透光性領域を有するカバー
部材が取り付けられるとともに、このカバー部材の後面
側には、少なくとも一部に装飾が施された化粧部材が、
前記前面扉に対して交換可能に取り付けられ、前記カバ
ー部材の透光性領域を通して前記化粧部材に施された装
飾が視認可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1ゲームに対して
賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとと
もに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置
の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了
し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が
発生可能なスロットマシンに係わり、特に機種変更に対
して容易に対応出来るスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スロットマシンにおける機種変更
の際には、ゲーム性が変更されるのに伴い、例えば外観
のデザインや内部の各種装置の変更がなされるため、各
種装置が内設された筐体、またはその筐体の前面を開閉
自在に閉塞する前面扉、またはこれら筐体と前面扉とか
らなる本体ごと回収して交換するのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように機種変更の度に筐体や前面扉を交換する場合、回
収の手間やコストが嵩むといった問題を有していた。
【0004】また、特に近年においては、機種変更のサ
イクルが短期化する傾向にあるため、従来のような交換
にかかる手間やコストの問題等を考慮すると、頻繁な機
種変更に対応していくことは非常に困難であった。
【0005】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、機種変更に伴う各種の変更に容易に対応
できるスロットマシンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数
を設定することによりゲームが開始可能となるととも
に、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の
表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了
し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が
発生可能なスロットマシンにおいて、該スロットマシン
は、前記ゲームの進行を制御する遊技制御手段と、該遊
技制御手段とは別個に設けられるとともに、前記ゲーム
の進行に関わる所定の演出を実行可能な演出手段を制御
する演出制御手段と、を備え、少なくとも前記可変表示
装置と前記遊技制御手段とが互いに一体的に組み付けら
れたユニットが、前記スロットマシンの本体に対して交
換可能に取り付けられており、また、前記スロットマシ
ンの前面側に設けられる前面扉に、少なくとも一部に透
光性領域を有するカバー部材が取り付けられるととも
に、このカバー部材の後面側には、少なくとも一部に装
飾が施された化粧部材が、前記前面扉に対して交換可能
に取り付けられ、前記カバー部材の透光性領域を通して
前記化粧部材に施された装飾が視認可能に構成されてい
ることを特徴としている。この特徴によれば、ユニット
をスロットマシンの本体から取り外すことで、可変表示
装置及びゲームの進行を制御する遊技制御手段を一緒に
取り外すことが出来るため、交換作業が容易になる。ま
た、装飾が施された化粧部材を交換することで、前面扉
の前面意匠を、前面扉全体を交換することなく容易に変
更することが出来るとともに、化粧部材の前面はカバー
部材により保護されるため、化粧部材の前面の劣化や損
傷が効果的に防止される。なお、前記化粧部材は、前記
前面扉に対して交換可能に取り付けられていれば、前面
扉に取り付けられたカバー部材に取り付けられていても
よい。
【0007】本発明のスロットマシンは、前記カバー部
材は、前記前面扉に対して着脱自在であることが好まし
い。このようにすれば、カバー部材が損傷したり劣化し
た場合において容易に交換することが出来る。
【0008】本発明のスロットマシンは、前記カバー部
材及び前記化粧部材は、互いに一体的に組み付けられた
状態で前記前面扉に対して着脱自在に取り付けられてい
ることが好ましい。このようにすれば、カバー部材及び
化粧部材の前面扉への取付け、取外しを容易に行うこと
が出来るばかりか、取り付け時におけるカバー部材と化
粧部材との位置ずれ等が効果的に防止される。
【0009】本発明のスロットマシンは、前記化粧部材
のさらに後面側には、該化粧部材の後面を被覆する後部
カバー部材が、前記前面扉に対して取り付けられている
ことが好ましい。このようにすれば、化粧部材の後面が
後部カバー部材により保護されるため、化粧部材の劣化
や損傷が防止されるばかりか、取り付けられた化粧部材
のよれや位置ずれ等が効果的に防止される。なお、前記
後部カバー部材は、前記前面扉に対して取り付けられて
いれば、前面扉に取り付けられたカバー部材や、前面扉
に対して交換可能に取り付けられた化粧部材に取り付け
られていてもよい。
【0010】本発明のスロットマシンは、前記カバー部
材、前記化粧部材、前記後部カバー部材は、互いに一体
的に組み付けられた状態で前記前面扉に対して着脱自在
に取り付けられていることが好ましい。このようにすれ
ば、カバー部材、化粧部材、後部カバー部材の前面扉へ
の取り付け、取り外しを容易に行うことが出来るばかり
か、取り付け時におけるカバー部材と化粧部材と後部カ
バー部材との位置ずれ等が効果的に防止される。
【0011】本発明のスロットマシンは、前記カバー部
材は、前記前面扉の後面側から取り付けられていること
が好ましい。このようにすれば、前面扉の前方からのカ
バー部材の取り外しが困難となるため、スロットマシン
本体内部の各種装置への不正行為を効果的に防止出来
る。
【0012】本発明のスロットマシンは、1ゲームに対
して賭数を設定することによりゲームが開始可能となる
とともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示
装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが
終了し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定の入
賞が発生可能なスロットマシンにおいて、該スロットマ
シンは、前記ゲームの進行を制御する遊技制御手段と、
該遊技制御手段とは別個に設けられるとともに、前記ゲ
ームの進行に関わる所定の演出を実行可能な演出手段を
制御する演出制御手段と、を備え、少なくとも前記可変
表示装置と前記遊技制御手段とが互いに一体的に組み付
けられたユニットが、前記スロットマシンの本体に対し
て交換可能に取り付けられており、また、前記スロット
マシンの前面側に設けられる前面扉の少なくとも一部に
透光性領域が形成されるとともに、この透光性領域の後
面側には、少なくとも一部に装飾が施された化粧部材が
前記前面扉に対して交換可能に取り付けられ、前記透光
性領域を通して前記化粧部材に施された装飾が視認可能
に構成されていることを特徴としている。この特徴によ
れば、ユニットをスロットマシンの本体から取り外すこ
とで、可変表示装置及びゲームの進行を制御する遊技制
御手段を一緒に取り外すことが出来るため、交換作業が
容易になる。また、装飾が施された化粧部材を交換する
ことで、前面扉の前面意匠を、前面扉全体を交換するこ
となく容易に変更することが出来るとともに、化粧部材
の前面は前面扉により保護されるため、化粧部材の前面
の劣化や損傷が効果的に防止される。
【0013】本発明のスロットマシンは、前記化粧部材
のさらに後面側には、該化粧部材の後面を被覆する後部
カバー部材が、前記前面扉に対して取り付けられている
ことが好ましい。このようにすれば、化粧部材の後面が
後部カバー部材により保護されるため、化粧部材の劣化
や損傷が防止されるばかりか、取り付けられた化粧部材
のよれや位置ずれ等が効果的に防止される。なお、前記
後部カバー部材は、前記前面扉に対して取り付けられて
いれば、前面扉に対して交換可能に取り付けられた化粧
部材に取り付けられていてもよい。
【0014】本発明のスロットマシンは、前記化粧部材
及び前記後部カバー部材は、互いに一体的に組み付けら
れた状態で前記前面扉に対して着脱自在に取り付けられ
ていることが好ましい。このようにすれば、化粧部材及
び後部カバー部材の前面扉への取り付け、取り外しを容
易に行うことが出来るばかりか、取り付け時における化
粧部材と後部カバー部材との位置ずれ等が効果的に防止
される。
【0015】本発明のスロットマシンは、前記ユニット
に、前記演出制御手段が一体的に組み付けられているこ
とが好ましい。このようにすれば、ユニットをスロット
マシンの本体から取り外すことで、可変表示装置及びゲ
ームの進行を制御する遊技制御手段とともに、演出手段
を制御する演出制御手段を一緒に取り外すことが出来る
ため、交換作業が容易になる。
【0016】本発明のスロットマシンは、前記演出手段
は、複数種類の機種で共通して使用することが可能であ
り、前記前面扉に対して予め取り付けられていることが
好ましい。このようにすれば、交換が不要な演出手段の
取り付け、取り外しの手間を省くことが出来るため、交
換作業が容易になる。
【0017】本発明のスロットマシンは、前記演出手段
は、機種に固有のものであり、前記ユニットに対して予
め取り付けられていることが好ましい。このようにすれ
ば、ユニットをスロットマシンの本体から取り外すこと
で、可変表示装置及びゲームの進行を制御する遊技制御
手段とともに演出手段を一緒に取り外すことが出来るた
め、交換作業が容易になる。
【0018】本発明のスロットマシンは、前記化粧部材
は、前記前面扉における複数箇所に別々に取り付けられ
ていることが好ましい。このようにすれば、前面扉の意
匠を部分的に変更することが可能となる。
【0019】本発明のスロットマシンは、前記化粧部材
に、前記可変表示装置の可変表示部を視認可能とする窓
部が設けられていることが好ましい。このようにすれ
ば、可変表示装置の可変表示内容の変更に伴う前面扉の
意匠の変更に容易に対応出来る。
【0020】本発明のスロットマシンは、前記化粧部材
に、前記ゲームに関わる所定の情報を表示する情報表示
部が設けられていることが好ましい。このようにすれ
ば、ゲーム内容の変更に伴うゲームに関わる情報の表示
内容の変更に容易に対応出来る。
【0021】本発明のスロットマシンは、前記化粧部材
に、前記スロットマシンの機種名等を表示する機種名表
示部が設けられていることが好ましい。このようにすれ
ば、機種変更に伴う機種名の変更に容易に対応出来る。
【0022】本発明のスロットマシンは、前記化粧部材
の後方には、前記化粧部材を装飾する装飾装置が組み付
けられたユニット部材を備えるとともに、該ユニット部
材により前記化粧部材は前記カバー部材の後面に対して
圧接して取り付けられていることが好ましい。このよう
にすれば、化粧部材を装飾する装飾装置が組み付けられ
たユニット部材により化粧部材がカバー部材の後面に対
して圧接されるため、化粧部材のよれや位置ずれ等が効
果的に防止されるとともに、化粧部材の取り付けが容易
になる。
【0023】本発明のスロットマシンは、前記ユニット
部材は、その周縁のうちの一端縁を中心にして、前記前
面扉に対して回動自在に枢支されていることが好まし
い。このようにすれば、ユニット部材の前面扉への位置
決めが容易となるばかりか、固定箇所が少なくて済むた
め作業性が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0025】まず、本発明の実施例を図面を用いて説明
すると、図1には、本発明が適用された遊技機の一例で
あるスロットマシンの全体正面図、図2及び図3にはス
ロットマシン1の内部構造図がそれぞれ示されている。
スロットマシン1の本体は、前面が開口する筐体2(図
2参照)と、この筐体2の側端に回動自在に枢支された
前面パネルとしての前面扉4とから構成されており、前
面扉4の裏面に設けられた施錠装置3(図3参照)の鍵
穴3aに挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作
することにより施錠が解除されて前面扉4を開放するこ
とが出来るようになっている。
【0026】前面扉4の前面における上、中、下段領域
には、後述するカバー部材としての前面カバーパネル3
03、331、320がそれぞれ設けられているととも
に、上段の前面カバーパネル303の周囲前面側には上
部飾り枠306が、中段の前面カバーパネル331の周
囲前面側には中央部飾り枠353が、下段の前面カバー
パネル320の周囲前面側には下部飾り枠323がそれ
ぞれ設けられている。
【0027】中段の前面カバーパネル331と下段の前
面カバーパネル320との間には前面側に突出する突出
部7が形成されており、この突出部7には、メダル投入
部34や各種操作ボタン35、36a、36b、37、
40L、40C、40R、及びスタートレバー38等が
設けられているとともに、突出部7の側面から下部周面
には、内部に遊技効果LED132が内蔵される遊技効
果LED部42が設けられている。また、この遊技効果
LED部43の左右側下方には、内部に遊技効果LED
133が内蔵される略三角形状の遊技効果LED部43
が設けられている。
【0028】下段の前面カバーパネル320の下方に
は、遊技媒体の一例となるメダルが払出されるメダル払
出穴9が設けられているとともに、端部に灰皿10が設
けられたメダル受皿11が設けられている。なお、この
メダル排出穴9は、その下端周縁がメダル受皿11の上
面最上位とほぼ同じ高さに位置するように形成されてい
るため、メダル受皿11内がメダルにより充満された状
態においてメダルの払出しがなされてもメダル排出穴9
内にメダルが詰まることがない。なお、このメダル排出
穴9は、その下端周縁がメダル受皿11の上面最上位よ
りも上方の高さに位置するように形成されていればメダ
ル詰まりをより効果的に回避出来る。
【0029】また、前面扉4の上端及び左右端周縁近傍
には、内部に遊技効果LED131が内蔵される遊技効
果LED部41がスロットマシン1全体を囲むように設
けられている。
【0030】上段の前面カバーパネル303の略中央位
置には、遊技に関わる種々の内容の演出を画像により表
示可能な演出手段としての液晶表示器135(図4参
照)の液晶表示部15が設けられているとともに、この
液晶表示部15の左右側には、後述するように前面扉4
の裏面に設けられる高音用のスピーカ136a、136
b(図3、図4参照)から出力される音を放音する放音
部12a、12bがそれぞれ設けられている。また、メ
ダル払出穴9の側方にも前面扉4の裏面に設けられる低
音用のスピーカ137(図3、図4参照)から出力され
る音を放音する放音部13が設けられており、これら放
音部12a、12b、13からは、各スピーカ136
a、136b、137から出力される演出効果を高める
ための音声やメロディ等の効果音が放音されるようにな
っている。さらに前面カバーパネル303における液晶
表示部15の左右側には、入賞図柄等が示される遊技情
報表示部8が設けられている。
【0031】中段の前面カバーパネル331内には、ス
ロットマシン1の筐体2に内設されたリール51L、5
1C、51Rを透視可能な透視窓14と、透視窓14の
左側及び右側に位置する演出用表示部16〜25と、透
視窓14の下側に位置するクレジット表示部31、ゲー
ム回数表示部32、ペイアウト表示部33及び、リプレ
イ表示部27、スタート表示部28、ウェイト表示部2
9、投入指示表示部30、1枚賭け表示部45、2枚賭
け表示部46、3枚賭け表示部47と、がそれぞれ設け
られている。
【0032】1枚賭け表示部45、2枚賭け表示部4
6、3枚賭け表示部47は遊技者がゲームに賭けた賭数
を表示し、1枚賭け表示部45の内部には1枚賭けLE
D115が、2枚賭け表示部46の内部には2枚賭けL
ED116、3枚賭け表示部47の内部には3枚賭けL
ED117がそれぞれ内蔵されている(図3、図4参
照)。また、演出用表示部21〜25は、図のように透
視窓14の左右側、及び後述するリール間隠蔽部材53
に描かれた5つの入賞ラインL1、L2、L2’、L
3、L3’のいずれかと対応しており、賭数に応じて有
効化された入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L
3’を識別可能に報知する有効ライン表示部と兼用され
ている。
【0033】リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発
生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED1
11(図3、図4参照)が点灯する。スタート表示部2
8は、賭数が設定されることによりスタート操作をする
ことが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタ
ートLED112(図3、図4参照)が点灯し、有効な
スタート操作が検出されることにより消灯する。
【0034】ウェイト表示部29は、ウェイトタイム中
にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵さ
れたウェイトLED113(図3、図4参照)が点灯
し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイト
タイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうこ
とを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であ
り、このウェイトタイム中にスタート操作が検出される
と、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するよ
うに設定されている。従って、十分な時間間隔を空けて
ゲームを進行する場合にはスタートレバー38の操作時
にゲームの進行が規制されることはないが、短時間でゲ
ームを進行しようとする場合にはウェイトタイムによっ
てゲームの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが
経過するまでの間リールの始動待ち状態となる。
【0035】なお、このスロットマシン1では、前回の
ゲームでリールの回転が開始した時点を基準として、例
えば4.1秒のゲーム進行規制期間が設定されており、
前回のゲームでリールの回転が開始された時点から4.
1秒が経過する前に、今回のスタート操作が検出された
場合、ゲーム進行規制期間が経過した後にリールの回転
が開始される。
【0036】投入指示表示部30は、メダルを受付可能
な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示L
ED114(図3、図4参照)が点滅し、最大の賭数が
設定され、かつ、クレジット数が予め定められた上限値
に達した場合、ゲームが開始された場合等に消灯する。
【0037】クレジット表示部31は、その内部に内蔵
されたクレジット表示器108によりクレジット数が表
示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値とし
てスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダ
ル数であり、メダル投入口へのメダルの投入、及び払出
しのある入賞の発生等によって加算更新され、賭数を設
定したり、精算操作に基づいてメダルを払出したりする
ことによって減算更新される。このスロットマシン1で
は、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大で
メダル50枚分とされており、この上限値(メダル50
枚)に達した場合には投入指示表示部30が消灯する。
そして、上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が
発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出
穴9から払出される。
【0038】ゲーム回数表示部32は、その内部に内蔵
されたゲーム回数表示器109によりビッグボーナス中
のレギュラーボーナス入賞状況や、レギュラーボーナス
中の入賞回数等を表示し、特にビッグボーナスが終了し
て打ち止め状態となった際には「END」という文字を
表示して、遊技者に打ち止め状態である旨を報知する。
さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発
生した各種の異常を表示するエラー表示器としても機能
する。例えば、制御部により検出される異常種別には、
「払出しすべきメダルの不足状態」、「メダル詰ま
り」、「払出条件が成立していないにも拘わらず入賞図
柄の組み合わせが導出表示されたこと」等がある。これ
らの異常が制御部により検出された場合、その異常種別
を特定可能なエラーコードが「E−1」や「E−2」等
の態様により表示される。
【0039】ペイアウト表示部33は、その内部に内蔵
されたペイアウト表示器110により1ゲーム中に発生
した入賞に基づいて遊技者に付与されるクレジット数を
入賞がある毎に表示する。
【0040】なお本実施例においては、演出用表示部1
6はゲーム回数表示部32、演出用表示部17はリプレ
イ表示部27、演出用表示部18はウェイト表示部2
8、演出用表示部19はスタート表示部29、演出用表
示部20は投入指示表示部30、演出用表示部21は1
枚賭け表示部45、演出用表示部22、23は2枚賭け
表示部46、演出用表示部24、25は3枚賭け表示部
47と同様の内容を表示する表示部として設けられてい
るが、これら演出用表示部16〜25が示す機能は各表
示部27〜30、32、45〜47に備えられていると
ともに、これら各演出用表示部16〜25に内蔵される
各演出用ランプ140〜149(図3、図4参照)は後
述する演出制御基板201(図4参照)に接続されてい
るので、例えば他の演出等に関わる内容を表示する表示
部とすることも可能である。
【0041】なお、演出用表示部16に関しては、後述
するビッグボーナスが終了することにより打ち止め状態
となった場合、及び何らかのエラーが発生して遊技を進
行させることが出来ない状態となった場合に、その内部
に内蔵されたゲームオーバーLED140(図3、図4
参照)が点灯するようになっており、ゲームオーバー表
示部として機能する。
【0042】また、各演出用表示部16〜25の内部に
は、それぞれ演出用ランプ140〜149(図3、図4
参照)が内蔵されており、演出用ランプ140を除く演
出用ランプ141〜149は、対応する各表示部27〜
30、45〜47に内蔵された各LED111〜117
に対応して点灯、消灯するようになっている。
【0043】突出部7の上面右側にはメダル投入口が形
成されたメダル投入部34が設けられているとともに、
左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、M
AXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0044】1枚BETボタン36aは、1クレジット
を賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタ
ン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数
(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットに記憶され
ている範囲内でゲームに賭ける際に押圧するボタンであ
る。1枚BETボタン36aの内部にはBETボタンL
ED121aが、また、MAXBETボタン36bの内
部にはBETボタンLED121bがそれぞれ内蔵され
ており(図4参照)、これらのBETボタンLED12
1a、121bは、対応するBETボタンが押圧されて
賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定
不可能な状態の場合に消灯する。
【0045】精算ボタン37は、記憶部に記憶されてい
るクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであ
り、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジット
表示部31に表示されているクレジット数が0になるま
で減算更新されるとともに、クレジット相当数のメダル
がメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0046】突出部7における前面には、スタートレバ
ー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダ
ル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。ス
タートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレ
バーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー
38を操作することにより各リール51L、51C、5
1Rの回転が開始される。
【0047】各ストップボタン40L、40C、40R
は、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51
Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、スト
ップボタン40Lの内部には操作有効LED122L
が、ストップボタン40Cの内部には操作有効LED1
22Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効L
ED122Rが内蔵されている(図4参照)。これら操
作有効LED122L、122C、122Rは、対応す
るストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効
である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯す
る。また、ストップボタン40L、40C、40Rが配
列されたストップボタンユニット39は、ビッグボーナ
ス入賞やレギュラーボーナス入賞の内部当選フラグが設
定されている場合に、その内部に内蔵されたボーナス告
知LED120(図4参照)が点灯する。
【0048】メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投
入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、
これを解消させる際に操作するボタンである。
【0049】次に、図2に示されるように、筐体2内略
中央部には、ゲーム用識別情報としての複数種の図柄
(図示略)が印刷された透光性を有する帯状のリールシ
ートが外周に巻回されたリール51L、51C、51R
(ゲームの進行を実行するために用いるゲーム用リー
ル)、及びこれらリール51L、51C、51Rを回転
させるための各種装置が内蔵された前後面が開放するユ
ニットとしての箱状のリールユニット52が、筐体2内
を上下に区画するように設けられた載置板92の上面に
対して交換可能に取り付けられており、これらリールユ
ニット52内に内蔵されたリール51L、51C、51
R及び各種装置により可変表示装置50が構成されてい
る。なお、このリールユニット52の載置板92に対す
る取り付け構造の詳細は後述することとする。
【0050】それぞれのリール51L、51C、51R
は、各々に対応して設けられたステッピングモータから
なる電気的駆動源としてのリールモータ54L、54
C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆
動)、停止するように構成されており、各リール51
L、51C、51Rが回転することにより、表示窓14
には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるよう
になっている。
【0051】横方向に並設されたリール51Lとリール
51Cとの間、及びリール51Cとリール51Rとの間
には各リール間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部材5
3が設けられており、各リール間から内部が見えないよ
うになっている。透視窓14のうち、リール間隠蔽部材
53によって視界が仕切られることによって分割される
3つの領域、すなわち、各リールが視認出来る3つの領
域部分を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変
表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。
【0052】透視窓14の各可変表示部からは、各リー
ルに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が
上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の
上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部
が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れ
て見えなくなる図柄の一部がそれぞれ表示される。
【0053】各リール51L、51C、51R内には各
リールの基準位置を検出するリールセンサ56L、56
C、56Rが設けられており、このリールセンサ56
L、56C、56Rにより所定の図柄の停止位置を導出
出来るようになっているとともに、各リール51L、5
1C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の
表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールL
ED55が、それぞれのリール51L、51C、51R
の上、中、下段それぞれに4つずつ設けられており、こ
れら各リールLED55は、通常時において透視窓14
に表示される各図柄を目立たせるように後方から点灯す
るバックライトとして機能するようになっている。
【0054】なお、前記遊技効果LED131〜133
及び前記リールLED55に関しては、単体で異なる7
色に発光可能なLEDが用いられている。
【0055】リールユニット52の上面には、後述する
ように主に遊技の進行を制御する制御部210や各種回
路が格納された遊技制御基板200が収納された収納ケ
ース500が取り外し不能に固定されている。また、可
変表示装置50を構成するリールユニット52における
前方からみて右側の側板の内面上部には後述するリール
中継基板203が、また、その下部には後述するリール
LED中継基板204がそれぞれ取り付けられている。
【0056】また、筐体2を前面側からみて右側の側板
87の内面におけるリールユニット52の側方位置に
は、後述する外部出力基板205が取り付けられてい
る。なお、筐体2の背板85の上部所定箇所及び上板8
8の所定箇所には放熱用穴部90、91がそれぞれ形成
されており、これら穴部90、91の前面側は有孔板8
9により覆われている。
【0057】またリールユニット52は、筐体2内を上
下に区画するように設けられた載置板92の上面に取り
外し自在に取り付けられている。なお、このリールユニ
ット52の載置板92に対する取り付け構造の詳細は後
述することとする。
【0058】リールユニット52の下方には、メダル投
入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータン
ク57が、筐体2を構成する下板上面に固設された案内
レール58を介して前方に引出し可能に配設されてい
る。また、ホッパータンク57の右側にはホッパータン
ク57からオーバーフローしたメダルが貯留されるオー
バーフロータンク59が設けられている。このオーバー
フロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセン
サ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留
量が所定量以上となったことを報知出来るようになって
いる。
【0059】ホッパータンク57の下方部分にはホッパ
ーモータ62が設けられており、このホッパーモータ6
2が回転することによりホッパータンク57内のメダル
がメダル排出口63から排出される。排出されたメダル
は、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダル
センサ61により検出された後、後述する返却メダル流
路73を介してメダル払出穴9よりメダル受皿11まで
払い出される。なお、ホッパーモータ62は、払出しメ
ダルセンサ61により所定枚数の払出メダルが検出され
た時点で停止するように制御されている。
【0060】ホッパータンク57の側部には、メイン電
源をON/OFFするメインスイッチ部65と、ビッグ
ボーナスの終了時や遊技中にエラーが生じた場合等にお
いて再びゲームを続行可能な状態にリセットするための
第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする
設定ボタン67と、自動精算機能をON/OFFする自
動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をON/
OFFする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理
者等が所持する特定のキーを挿入した状態で所定の操作
を行なうことで前記設定ボタン67の操作を可能、不可
とする設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源
ユニット64が配設されている。
【0061】入賞確率は、本実施例では、予め定められ
た入賞確率の値を6つのパターンの設定値として記憶し
ており、これを上記設定ボタン67を操作することによ
り任意に選択することで、入賞確率の異なる遊技を行う
ことが可能となる。
【0062】図3に示されるように、前面扉4の裏面略
中央部には、メダル投入部34から投入されたメダルを
ホッパータンク57に導く投入メダルセレクタ71が固
設されている。この投入メダルセレクタ71の上流側に
は不正メダル排出部72が設けられており、大きさや厚
みが適正メダルと異なる不正メダルは、投入メダルセレ
クタ71の下方に設けられる返却メダル流路73の上部
投入口に排出され、メダル払出穴9を介してメダル受皿
11に返却されるようになっている。
【0063】不正メダル排出部72の下流側には、流下
するメダル流路を選択的に切り替え可能とする流路切替
ソレノイド107が設けられている。通常時において流
路切替ソレノイド107は励磁されており、流下するメ
ダルは流路を切り替えられることなく流下し、下流側に
設けられた投入メダルセンサ106により検出された
後、ホッパータンク57内に貯留されるようになってい
る。そして例えばクレジット数が50に達している場
合、エラーが発生している場合、クレジットの清算処理
が実行されている場合、ゲームが実行されている場合等
においては流路切替ソレノイド107の励磁が解除され
て流路が切替わり、メダルは返却流路を経て返却メダル
流路73に導かれるようになっている。
【0064】前面扉4の裏面上部には、遊技に関わる所
定の演出の実行を制御する演出制御手段としての制御部
230や各種回路等が格納されている演出制御基板20
1が収納された収納ケース550が取り付けられてい
る。なお、この収納ケース550には、遊技情報表示部
8を後方から照らす蛍光灯138(図4参照)、及び中
央表示パネル301を後方から照らす蛍光灯138(図
4参照)や、演出手段としての液晶表示器135(図4
参照)が備えられている。
【0065】収納ケース550の左右側には、高音用の
スピーカ136a、136bが前述した放音部12a、
12bにそれぞれ臨むように固設されているとともに、
前面扉4における下部所定箇所裏面側には、低音用のス
ピーカ137が放音部13に臨むように固設されてお
り、例えばメダルのメダル投入部34への投入、スター
トレバー38の操作、ストップボタン40L、40C、
40Rの操作等、遊技中において各種動作がなされた場
合や、特定の図柄の組み合わせが有効化された有効ライ
ン上に揃って表示されて所定の入賞条件が成立した場
合、あるいは後述するビッグボーナスやレギュラーボー
ナスが実行されている場合等の各種遊技状態において、
該遊技状態に対応する所定の遊技効果音等が各スピーカ
136a、136b、137から出力されるようになっ
ている。
【0066】次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行なうた
めの操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明す
る。
【0067】ゲームを開始する場合は、遊技者はまず投
入指示LED114が点灯または点滅している時に、メ
ダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を
賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダル
をメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジッ
トを使用することにより設定出来るようになっている。
クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、
または1枚BETボタン36aを押圧すればよく、MA
XBETボタン36bが押圧されるとクレジット表示部
31に表示されたクレジット数が、本実施例で1ゲーム
において許容される賭数の最大数である「3」だけ減算
表示されてメダル3枚分の賭数が設定され、また、1枚
BETボタン36aが押圧されるとクレジット表示部3
1に表示されているクレジット数が「1」だけ減算表示
されてメダル1枚分の賭数が設定される。なお、クレジ
ット表示部31に表示されるクレジット数が3に満たな
い場合、設定可能な賭数の範囲はそのクレジット数の範
囲内に限られる。
【0068】遊技者により1枚のメダルがメダル投入部
34から投入されるか、1枚BETボタン36aが押圧
操作されると賭数が「1」に設定されるとともに、中段
の横1列の入賞ラインL1が有効となり、この入賞ライ
ンL1が有効となった旨を示す1枚賭けLED115、
及び演出用ランプ145(図3、図4参照)が点灯す
る。続けて2枚目のメダルがメダル投入部34から投入
されるか、1枚BETボタン36aが2回押圧操作され
ると賭数が「2」に設定され、上、中、下段の横3列の
入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、これらの
入賞ラインL1、L2、L2’が有効となった旨を示す
1枚賭けLED115、2枚賭けLED116及び演出
用ランプ145〜147が点灯する。続けて3枚目のメ
ダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BET
ボタン36aが3回押圧操作されるか、あるいはMAX
BETボタン36bが押圧されると賭数が「3」に設定
され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、
L2’及び斜め対角線上2列の入賞ラインL3、L3’
が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L
2’、L3、L3’が有効となった旨を示す1枚賭けL
ED115、2枚賭けLED116、3枚賭けLED1
17、及び演出用ランプ145〜149が点灯する。な
お、賭数が最大数である「3」に設定された場合には、
それを越える賭数を設定することは出来ないためBET
ボタンLED121a、121bは消灯する。
【0069】そして上記のように少なくとも最小数であ
る「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38
の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが
開始可能な状態となり、このスタートレバー38の操作
が有効に受付けられる状態になった旨を示すスタートL
ED112が点灯される。
【0070】なお、このようなメダルやクレジット等の
設定される賭数に応じて有効化される有効ラインの本
数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形
態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効
化される有効ラインの本数も任意に設定変更可能であ
り、例えば1枚のメダル投入により上記5本全ての入賞
ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効化され
るようになっていてもよい。
【0071】スタートLED112が点灯している状態
でスタートレバー38を押圧操作すれば、可変表示装置
50が作動して各リール51L、51C、51Rが回転
し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化する
ように表示される。前述したようにリール51L、51
C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれ
ば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有
効になり、これらストップボタン40L、40C、40
Rの操作が有効になった旨を示す操作有効LED122
L、122C、122Rが点灯する。操作有効LEDが
点灯している状態で遊技者がいずれかのストップボタン
40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応する操
作有効LED122L、122C、122Rが消灯する
とともに、対応するリール51L、51C、51Rの回
転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の
上、中、下段に図柄が表示される。なお、ストップボタ
ン40L、40C、40Rを押圧操作する順序は不定で
あって遊技者が任意に選択することが出来る。
【0072】また、遊技者がストップボタン40L、4
0C、40Rを押圧操作しない場合には、所定時間(例
えば30秒)が経過した時点で例えばリール51L、5
1C、51Rの優先順序で自動的に順次停止する。
【0073】そして3つのうちいずれか2つのリールの
回転が停止された時点で、賭数に応じて有効化されたい
ずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’
上に同種の図柄が揃って停止表示された場合にはリーチ
が成立する。
【0074】さらに全てのリール51L、51C、51
Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいず
れかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上
に予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は
入賞となり、各種遊技効果LED部41〜43の内部に
内蔵された遊技効果LED130〜133(図4参照)
や入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’に対応
するリールLED55等が点灯するとともに、スピーカ
136a、136b、137から効果音等が出力される
こと等による演出が実行される。そして、入賞内容に対
応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対し
てクレジットとして払出されてクレジット表示部31に
表示されたクレジット数が加算更新される。また、クレ
ジット数が上限数に達した場合には、メダルが直接メダ
ル払出穴から払い出される。これらメダルの払出し枚数
はペイアウト表示部33に表示される。
【0075】また、特に予め定められた特別図柄の組み
合わせが表示されて大当たり入賞した場合等にあって
は、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状
態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわ
ち大量のメダルを獲得出来る特別遊技状態が発生し、小
役ゲームとレギュラーボーナスが提供されるビッグボー
ナス(以下BBと称する)や、1回のレギュラーボーナ
スが提供されるレギュラーボーナス(以下RBと称す
る)が遊技者に対して遊技価値として付与されるように
なっている。
【0076】なお、このように入賞することにより遊技
者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレ
ジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入
賞した場合等において遊技者に対して付与されるBBや
RB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0077】図4は、スロットマシン1に設けられた各
種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロッ
ク図である。また、図5は、遊技制御基板200に設け
られた遊技制御手段としての制御部210の構成と、演
出制御基板201に設けられた演出制御手段としての制
御部230の構成と、を説明するためのブロック図であ
る。
【0078】スロットマシン1に設けられた各種基板の
うち、遊技制御基板200によって遊技状態が制御さ
れ、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演出
制御がなされる。また、電源基板202にはスロットマ
シン1の外部から電源が供給される。この電源基板20
2には、AC100Vの電源の供給を受けるための電源
コード84と、メインスイッチ80とが接続されてい
る。
【0079】遊技制御基板200は、演出制御基板20
1、電源基板202、リール中継基板203と配線接続
されているとともに、リール中継基板203を介して外
部出力基板205と、また、演出制御基板201を介し
てリールLED中継基板204と接続されている。
【0080】遊技制御基板200の制御部210は、遊
技状態がレギュラーボーナス状態であることを示すRB
中信号や、遊技状態がビッグボーナス状態であることを
示すBB中信号、各リール51L、51C、51Rに対
応するリールモータ54L、54C、54Rを制御する
ためのリール制御信号(モータ位相信号)、賭数を設定
するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、
入賞の発生により遊技者に払出されたメダル(クレジッ
ト)数を示すメダルOUT信号などをリール中継基板2
03を介して外部出力基板205からスロットマシン1
の外部に出力する制御を行う。なお、ストップスイッチ
103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示
すストップスイッチ信号は、後述するようにストップス
イッチ103L、103C、103Rから直接出力され
た信号である。
【0081】遊技制御基板200には、各種のスイッ
チ、センサ、LED、ソレノイド、及び表示器からの配
線が接続されている。
【0082】例えば、電源基板202に配線接続された
設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセッ
トスイッチ81、払出しセンサ61、及びホッパーモー
タ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御
基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ
及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部
210に入力される。また、制御部210は、メダルの
払出し条件(メダルを払出す必要のある入賞の発生、精
算スイッチ104からの検出信号の入力)が成立する
と、ホッパーモータ62に制御信号を出力して、所定数
のメダルを払出す払出し制御を実行する。
【0083】リール中継基板203に配線接続されたリ
ールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ
56L、56C、56Rは、リール中継基板203によ
って中継されて遊技制御基板200に配線接続されてお
り、リールセンサ56の検出信号は、遊技制御基板20
0の制御部210に入力される。リールLED55は、
リールLED中継基板204によって中継されて演出制
御基板201に配線接続されている。遊技制御基板20
0の制御部210は、始動条件(スタートスイッチ10
2の検出信号の入力)が成立すると、リールモータ54
L、54C、54Rに制御信号を出力してリールの変動
を開始させた後、表示結果を導出表示させる可変表示制
御を実行する。
【0084】遊技制御基板200に配線接続されたスイ
ッチのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボ
タン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ10
1はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッ
チであり、スタートスイッチ102はスタートレバー3
8の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストッ
プスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、
右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出
するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタ
ン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセット
スイッチ105は、施錠装置3の鍵穴3aに挿入したキ
ーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するス
イッチである。
【0085】投入メダルセンサ106は、メダル投入部
34に投入されたメダルを検出するセンサである。流路
切替ソレノイド107は、メダル投入部34に投入され
たメダルの流路をホッパータンク57側もしくはメダル
払出穴9側に切り換えるためのソレノイドである。
【0086】クレジット表示器108はクレジット表示
部31を構成する表示器であり、ゲーム回数表示器10
9はゲーム回数表示部32を構成する表示器であり、ペ
イアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成す
る表示器である。
【0087】リプレイLED111は、リプレイ表示部
27に内蔵されるLEDであり、スタートLED112
は、スタート表示部28に内蔵されるLEDであり、ウ
ェイトLED113はウェイト表示部29に内蔵される
LEDである。投入指示LED114は、投入指示表示
部30に内蔵されるLEDである。
【0088】1枚賭けLED115は1枚賭け表示部4
5に、2枚賭けLED116は2枚賭け表示部46に、
3枚賭けLED117は3枚賭け表示部47に内蔵され
るLEDである。なお、ボーナス告知LED120はス
トップボタンユニット39に内蔵されるLEDである。
BETボタンLED121aは1枚BETボタン36a
に、BETボタンLED121bはMAXBETボタン
36bに内蔵されるLEDである。左操作有効LED1
22Lは、左ストップボタン40Lに内蔵されるLED
であり、中操作有効LED122Cは、中ストップボタ
ン40Cに内蔵されるLEDであり、右操作有効LED
122Rは、右ストップボタン40Rに内蔵されるLE
Dである。
【0089】電源基板202あるいはリール中継基板2
03を介して、あるいはこれらの基板を介することなく
遊技制御基板200に配線接続された各種LED及び表
示器は、遊技制御基板200に搭載された制御部210
によって制御される。また、制御部210は、遊技制御
基板200に接続され、または、電源基板202あるい
はリール中継基板203を介して遊技制御基板200に
接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、
遊技状態を制御する。
【0090】特に、制御部210によって制御される
「クレジット表示器108、ゲーム回数表示器109、
ペイアウト表示器110、リプレイLED111、スタ
ートLED112、ウエイトLED113、投入指示L
ED114、各枚賭けLED115〜117、ボーナス
告知LED120、左、中、右操作有効LED122
L、122C、122R」は、遊技の進行に関わる情報
を報知するものであり、それが機能しなければ遊技を行
うことに支障が出るような、いわば“必須報知装置”と
いえる。これらの“必須報知装置”が遊技状態を制御す
る制御部210によって制御されるために、たとえ、演
出制御基板201が故障したとしても、少なくとも遊技
の進行に必要な情報が遊技者に提供される。このため、
遊技者に不利な状態で遊技が進行してしまうことを防止
できる。
【0091】図5を参照して、遊技制御基板200に設
けられた制御部210は、制御動作を所定の手順で実行
することの出来るCPU(Central Processing Unit)
211と、CPU211の制御プログラムを格納するR
OM(Read Only Memory)213と、必要なデータの書
き込み及び読み出しが出来るRAM(Random AccessMem
ory)212と、CPU211と外部回路との信号の整
合性をとるためのI/Oポート214とを含む。
【0092】また、遊技制御基板200には、電源投入
時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセッ
ト回路217と、CPU211にクロック信号を与える
クロック発生回路218と、クロック発生回路218か
らのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCP
U211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回
路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生し
ている乱数発生回路221と、乱数発生回路221から
乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バ
ッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基
板200には、各種スイッチからの信号が入力されるス
イッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示
しないソレノイド回路等が設けられている。さらに、遊
技制御基板200には、停電時にRAM212の記憶を
保持させるためのバックアップ電源223が設けられて
いる。RAM212には、各種表示器(クレジット表示
器108、ゲーム回数表示器109、ペイアウト表示器
110)に表示するべき情報、賭数、内部当選フラグ、
出玉率の設定値など、遊技に必要な情報が記憶され、停
電時にこれらの情報がバックアップされるために、停電
の回復後に、停電発生前の遊技状態に復帰出来る。
【0093】遊技制御基板200の制御部210から演
出制御基板201へは、バッファ回路220を介して後
述する各種コマンドが出力される。バッファ回路220
は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力
を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号
が入力されることを阻止する不可逆性出力手段として機
能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基板
201との間において、遊技制御基板200から演出制
御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの伝
送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させて
不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0094】演出制御基板201には、遊技効果LED
131〜133と、液晶表示器135と、放音部12
a、12b、13に内蔵されるスピーカ136a、13
6b、137と、上、中、下段の前面カバーパネルパネ
ル303、331、320を内側から照らす各蛍光灯1
38と、演出用ランプ140〜149と、がぞれぞれ接
続され、さらに、リールLED中継基板204を介して
リール51L、51C、51Rに内蔵されているリール
LED55が接続されている。
【0095】演出制御基板201には、マイクロコンピ
ュータからなる制御部230と、各スピーカ136a、
136b、137から音を出力させるためのスピーカ駆
動回路235と、液晶表示器135を表示制御するため
の表示駆動回路236と、各種LEDを点灯あるいは点
滅させるためのLED駆動回路237と、バックアップ
電源238とが搭載されている。
【0096】制御部230は、CPU231と、必要な
データの書き込み、及び書き出しが出来るRAM232
と、制御プログラムを格納するROM233と、I/O
ポート234と、を含む。RAM232の記憶データは
バックアップ電源238によりバックアップされている
ため、制御部230は、停電の回復時に停電発生前に記
憶されていたデータに基づいて演出制御を再開出来る。
【0097】制御部230のROM233には、演出制
御基板201から送信されたコマンドに対応した演出パ
ターンを定めたデータテーブルが記憶されている。この
データテーブルは、各遊技効果LED131〜133、
液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、1
37、各蛍光灯138、各演出用ランプ140〜14
9、リールLED55別に分類されている。例えば所定
の遊技情報を示すコマンドを受信した場合、制御部23
0はその遊技状態に応じた演出パターンを各データテー
ブルから読み出し、この読み出した演出パターンに応じ
て各遊技効果LED131〜133、液晶表示器13
5、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯
138、各演出用ランプ140〜149、及びリールL
ED55等を制御する。
【0098】演出制御基板201によって制御される
「各遊技効果LED131〜133、液晶表示器13
5、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯
138、各演出用ランプ140〜149、及びリールL
ED55」は、遊技制御基板200によって制御される
各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊
技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を
主眼においた、いわば、“演出装置”と呼べるものであ
る。このため、たとえ、演出制御基板201に故障が発
生したとしても、遊技者に不利な遊技が提供されてしま
うことはないばかりか、制御部210の制御の負荷が軽
減される。
【0099】図5に示されるように、スタートスイッチ
102の検出信号は、スイッチ回路215を介して制御
部210に入力されるとともに、サンプリング回路22
2に入力される。制御部210は、スタートスイッチ1
02の検出信号を受け、モータ回路216を介してリー
ル制御信号を出力する。このリール制御信号はリール中
継基板203を介して各リール51L、51C、51R
別に設けられたリールモータ54L、54C、54Rに
入力される。また、リール制御信号は、リール中継基板
203及び外部出力基板205を介してスロットマシン
1の外部へ出力される。
【0100】これにより、各リール51L、51C、5
1Rが変動し始める。また、リール制御信号の伝送経路
は、リール中継基板203においてリールモータ54
L、54C、54R側と外部出力基板205側とに分岐
されており、外部出力基板205側へ出力されたリール
制御信号は、外部出力基板205からスロットマシン1
の外部へも出力される。このように、外部出力基板20
5から出力されるリール制御信号は、外部出力用に加工
された信号ではなく、リールモータ54L、54C、5
4Rを駆動制御する信号そのものである。
【0101】一方、サンプリング回路222は、スター
トスイッチ102の検出信号が入力されたタイミングで
乱数発生回路221から1個の乱数をサンプリングし、
その乱数をCPU211に引き渡す。CPU211は、
そのサンプリングされた乱数と、ROM213内に格納
されている入賞役別の入賞判定テーブルとを参照して、
入賞の発生を許容するか否かを入賞役別に決定し、その
決定結果をRAM212に記憶させる。これにより、ス
タート操作がされたタイミングで、入賞役の当選の有無
が決定される。制御部210は、その後、入賞役別の当
選結果に応じてリールを制御する。
【0102】さらに、制御部210は、スタートスイッ
チ102の検出信号が入力されたことに対応して、バッ
ファ回路220を介して演出制御基板201にゲームの
開始を特定可能なコマンドを出力する。演出制御基板2
01の制御部230は、そのコマンドに基づいてゲーム
状況を把握し、ゲーム開始時に対応して定められた演出
パターンに従い各遊技効果LED131〜133、液晶
表示器135、スピーカ136a、136b、137、
リールLED55等を制御する。
【0103】また、各ストップスイッチ103L、10
3C、103Rから出力されたストップスイッチ信号
は、遊技制御基板200、リール中継基板203、およ
び外部出力基板205を往復する信号経路を伝送された
後、遊技制御基板200のスイッチ回路215に入力さ
れる。さらに、ストップスイッチ103L、103C、
103Rから出力されたストップスイッチ信号は直接、
外部出力基板205を介して外部に出力されるように構
成されている。
【0104】ストップスイッチ信号の入力を受けた制御
部210は、モータ回路216を介してストップスイッ
チ信号に対応するリールモータ54L、54C、54R
を停止させるためのリール制御信号を出力する。このリ
ール制御信号は、リールモータ54L、54C、54R
に入力されるとともに、外部出力基板205を介してス
ロットマシン1の外部へ出力される。
【0105】さらに、制御部210は、ストップスイッ
チ信号が入力されたことに対応して、バッファ回路22
0を介して演出制御基板201にリールの停止時期を特
定可能なコマンドを各リール51L、51C、51R別
に出力する。演出制御基板201の制御部230は、そ
のコマンドに基づいてリールの停止時期に対応して定め
られた演出パターンに従い、遊技効果LED131〜1
33や、液晶表示器135や、スピーカ136a、13
6b、137、各蛍光灯138、各演出用ランプ140
〜149等を制御する。
【0106】外部出力基板205から出力される信号
は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可
能である。この型式試験では、たとえば、各ストップボ
タン40L、40C、40Rの操作から190ms以内
に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する
各リール51L、51C、51Rが停止するか否かが確
認される。このスロットマシン1の場合、各ストップス
イッチ103L、103C、103Rから出力されたス
トップスイッチ信号が直接、外部出力基板205から出
力されるために、各ストップボタン40L、40C、4
0Rが操作されたタイミングをスロットマシンの外部で
正確に把握できる。同様に、モータ回路216から出力
されるリール制御信号が直接、外部出力基板205から
出力されるために、各リール51L、51C、51Rの
始動および停止タイミングをスロットマシンの外部で正
確に把握出来る。このため、外部出力基板205から出
力される信号を用いて、「各ストップボタン40L、4
0C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボ
タン40L、40C、40Rに対応する各リール51
L、51C、51Rが停止するか否かの試験」を行った
場合には、正確な試験結果が得られる。また、「遊技制
御基板200の制御部210で一旦、信号を取り込んで
から外部出力基板205に信号を出力するような構成」
とした場合には、遊技制御基板200側で信号を加工し
て出力するような不正がなされるおそれもあるが、本実
施の形態によると、かかる不正行為をも防止できる。
【0107】次に、本実施例におけるスロットマシン1
の本体を構成する筐体2及び筐体2の前面開口を開閉可
能とする前面扉4の構造を主に図6〜図10に基づいて
説明する。
【0108】まず、筐体2の内部に設置されるリールユ
ニット52は、図2において前述したように、載置板9
2に対して取り外し自在に取り付けられている。詳しく
は図6(a)に示されるように、金属板により構成され
るリールユニット52の左右の側板の外面下方所定箇所
の一部は外向きに屈曲形成されて突出片93、93が形
成されているとともに、同じく金属板により構成される
載置板92の上面所定箇所の一部は屈曲形成されてお
り、リールユニット52の設置時において突出片93、
93の上面に当接して上方への移動を規制するガイド片
94、94がそれぞれ形成されている。また、リールユ
ニット52の下板の前端から下向きに連設されたリール
ユニット前端片96には、リールユニット52を固定す
るためのネジ98を挿通可能な挿通孔97、97が形成
されているとともに、載置板92の前端から下向きに連
設された載置板前端片95には、ネジ98を螺入可能な
ネジ孔99、99が形成されている。
【0109】リールユニット52を載置板92に固定す
るには、図6(a)に示されるように、リールユニット
52を載置板92上に載置するとともに、リールユニッ
ト前端片96の後面が載置板前端片95の前面に当接す
るまで奥方に向けてスライド移動させる。そして突出片
93、93がガイド片94、94の下面と載置板92の
上面との間に差し込まれた状態で、挿通孔97、97か
らネジ98を挿通してネジ孔99、99に螺入する。こ
れによりリールユニット52は、突出片93、93とガ
イド片94、94との係止作用と、ネジ98とにより移
動不能に固定されることになる。また、ネジ98を外し
て筐体2の手前側に引き寄せれば簡単に取り外すことが
出来る。
【0110】このリールユニット52に内蔵されるリー
ル51L、51C、51Rを制御する、すなわちゲーム
の進行を制御する遊技制御手段としての制御部210が
設けられた遊技制御基板200が収納された収納ケース
500は、前述したようにリールユニット52の上面に
一体的に取り付けられているため、リールユニット52
とともに取り外すことが出来る。
【0111】この場合、例えばスロットマシン1の機種
変更等に伴い、リール51L、51C、51Rの周面に
配置する図柄を変更する際等においては、そのリール5
1L、51C、51Rの制御プログラム等も変更される
ので、その制御プログラム等を登録するROM213を
備える制御部210が設けられた遊技制御基板200も
交換することが多い。よって、リールユニット52に遊
技制御基板200が予め一体的に組み付けられているこ
とで、互いを接続するケーブル等の配線を外すことな
く、交換を要する両者を筐体2から一緒に取り外すこと
が出来るため、リールユニット52及び遊技制御基板2
00の交換作業を容易に行うことが出来る。
【0112】また、このような機種変更の際において、
演出手段としての液晶表示器135による演出内容を変
更するのみの場合等においては、この液晶表示器135
を制御する演出制御手段としての制御部230に設けら
れるROM233内に登録する表示プログラム等を変更
するだけで表示内容を容易に変更出来、液晶表示器13
5自体は交換不要で複数種類の機種間で共用出来るもの
であるため、前述したように演出手段としての液晶表示
器135自体は前面扉4の裏面側に取り付けられている
ことにより、例えばリールユニット52等を交換する際
に一緒に取り外されたり、この交換作業の邪魔になるこ
とがない。すなわち、機種変更時等において交換不要な
演出手段を取り外す手間がかかることがないため、交換
作業効率の低減を回避できる。
【0113】電源ユニット64は、その後部上面所定箇
所が筐体2の背板85に固着された規制片150の下面
に当接されているとともに、その前面下端縁から前方に
向かって連設された前向片152に形成されたビス挿通
孔(図示略)から挿通されて筐体2の底板89内に螺入
されたビス151により固定されている。このように、
固定用のビス151を挿通する挿通孔が前向片152に
形成されているので、ビス151による固定作業を筐体
2の前方で容易に行うことが出来る。
【0114】また、筐体2の左右の側板86、87の外
面上部所定箇所には、この筐体2を搬送する際に取手と
して利用する凹部153が形成されている。このように
手の係止部が、側板86、87を貫通する貫通穴でなく
凹部により形成されていることにより、例えば貫通穴を
閉塞部材等により閉塞したりすることなく、筐体2内部
へ針金等を挿入されること等による不正行為を効果的に
防止出来る。なお、手の係止部を形成するために貫通穴
を形成した場合にあっては、貫通穴の内側に閉塞部材を
設けることにより筐体2内部へ針金等を挿入されること
等による不正行為を効果的に防止出来る。
【0115】筐体2に向かって左側の側板86には、前
述したように前面扉4の一端側が回動自在に枢設されて
いる。詳しくは、図3及び図6(a)に示されるよう
に、前面扉4の一端側の側板内面に固設される上下方向
に延びる金属製の固定板154の上下所定箇所には、蝶
番155の一端側が固着されている。そして上下の蝶番
155の他端側には、筐体2の側板86の内面に当接す
る金属製の取付板156の上下所定箇所が予め固着され
ている。
【0116】取付板156の上、中、下部所定箇所に
は、側板86の内面における上、中、下部所定箇所に埋
設されるナット157(図6(b)、(c)参照)に螺
入される固定ネジ158を取付板156の一方の端部側
から挿通可能とする略L字状の溝部159がそれぞれ形
成されている。
【0117】ここで前面扉4の筐体2への取り付け方法
を簡単に説明する。まず、側板86の内面における上、
中、下部所定箇所に埋設されるナット157それぞれ
に、特に図6(b)に示されるように、ワッシャ166
を挿通した固定ネジ158の先端の一部のみを螺入して
おく。そして、前面扉4側に予め組み付けられた取付板
156の各溝部159内に固定ネジ158を挿通し、固
定ネジ158が溝部159の屈曲部に到達した時点で前
面扉4を下降させると、取付板156の上、中、下部が
溝部159内に挿通する固定ネジ158により係止され
て位置決めされた状態となり、この状態において図6
(c)に示されるように各固定ネジ158をドライバー
等によりねじ込むことにより、前面扉4が筐体2に対し
て固定される。
【0118】このように、筐体2側に複数設けられた固
定用の固定ネジ158それぞれに係止可能な取付板15
6が前面扉4側に予め一体的に組み付けられていること
により、固定ネジ158による固定を前面扉4を筐体2
に対して係止して位置決めした状態で行うことが出来る
ため、前面扉4に設けられた各種装置等により前面扉4
が重くなっている状態でも筐体2に対して簡単に取り付
けることが出来る。
【0119】次に図7〜図10に基づいて、前面扉4の
詳細な構造を説明する。
【0120】図7に示されるように、前面パネルとして
の前面扉4は、主に非透光性の樹脂材等によりパネル状
に形成される基体160からなり、前述したようにこの
基体160の前面側には各パネル303、320や飾り
枠306、353、323等が設けられるとともに、後
面側にはパネル331や各種装置が取り付けられること
により構成されている。
【0121】基体160の前面側には、その上端及び左
右側端部に沿って複数設けられる遊技効果LED131
を覆うカバー体161が前面側に取り付けられている。
このカバー体161は、内部の遊技効果LED131か
らの光がスロットマシン1の前方、上方、左右側方に向
かって透光されるように、透明な樹脂材により正面視下
向きコ字状に形成されている。また、このカバー体16
1により囲まれた領域における略中央位置には、各種ボ
タンやレバー等が設けられる突出部7を構成する突出パ
ネル162が前方から取り付けられている。
【0122】基体160におけるカバー体161により
囲まれた領域における突出部7よりも上方の領域の上部
には、横長長方形状の上開口部163が形成されている
とともに、その下部には下開口部164がそれぞれ形成
されている。また、カバー体161により囲まれた領域
における突出部7よりも下方の領域には、凹部165が
形成されている。
【0123】上開口部163には、前述したカバー部材
としての前面カバーパネル303と、この前面カバーパ
ネル303の後面側に設けられる化粧部材としての化粧
シート304と、さらにこの化粧シート304の後面側
に設けられる後部カバー部材としての後面カバーパネル
305とが一体化された上部飾り枠306が基体160
の前面側から取り付けられるようになっている。
【0124】前面カバーパネル303は、ポリカーボネ
イト樹脂等の透光性の樹脂材により全体が透明に形成さ
れているとともに、その長手方向左右側には、その後方
に設けられるスピーカ136a、136bから出力され
る音を前方に放音させるための複数の孔部307が形成
されている。
【0125】化粧シート304は、ポリエステル樹脂材
等によりシート状に形成されているとともに、長手方向
略中央位置には、その後方に設けられる液晶表示器13
5の液晶表示部15を前面側から視認可能にするための
開口部308が形成されているとともに、長手方向左右
側端部には、その後方に設けられるスピーカ136a、
136bから出力される音を前方に放音させるための切
欠部309が形成されている。そしてその前面には所定
の装飾が予め印刷により施されている。この表面は所定
の色(例えば青色等)にて着色されているとともに、開
口部308の左右側の領域には、図1に示されるそのス
ロットマシン1における大当り、小役図柄が印刷されて
おり、前述したような遊技情報表示部8を構成する。
【0126】なお、この化粧シート304の前面に施す
装飾は、このような入賞発生の対象となる大当り、小役
等の図柄の組み合わせに限定されるものではなく、例え
ば遊技方法(大当り中におけるリプレイ外し方法や、ス
トップボタン41L、41C、41Rの押し順等)や、
発生可能な各種遊技状態(いわゆる遊技者にとって有利
なビッグボーナス、レギュラーボーナスや、内部当選し
た小役賞に対応する図柄が遊技者に報知されるアシスト
タイム、再遊技(リプレイ)が高確率で発生するリプレ
イタイム等)、これら各種遊技状態の発生が許容された
場合に出現するリーチ目等、遊技に関わる種々の情報を
表示可能である。
【0127】後面カバーパネル305は、ポリカーボネ
イト樹脂等の透光性の樹脂材により全体が透明に形成さ
れているとともに、その長手方向左右側には、その後方
に設けられるスピーカ136a、136bから出力され
る音を前方に放音させるための切欠部310が形成され
ている。
【0128】これら前面カバーパネル303、化粧シー
ト304、後面カバーパネル305は、図7及び図8
(a)に示されるように、化粧シート304を前面カバ
ーパネル303と後面カバーパネル305とで前後方向
から挟み込むように互いに重ね合わせて、前面カバーパ
ネル303を上部飾り枠306の後面側に突き合わせた
後、後面カバーパネル305の後側から、それぞれの四
隅に形成されたネジ挿通孔311、312、313内に
ネジ314を挿通し、上部飾り枠306の裏面四隅に形
成された雌ねじ部315内に螺入することにより、上部
飾り枠306に一体的に取り付けることが出来る。
【0129】一方、開口部163の開口周縁には、基体
160の前方から取り付けられる上部飾り枠306の後
端縁に当接する内向片316が形成されているととも
に、この内向片316の所定箇所には、上部飾り枠30
6の後端周縁所定箇所から後ろ向きに突設されるととも
に、先端に係止爪317aを有する係止片317を挿通
可能なスリット穴318が、各係止片317に対応して
形成されている。
【0130】よって、前面カバーパネル303、化粧シ
ート304、後面カバーパネル305が一体的に取り付
けられた上部飾り枠306は、図7及び図8(a)に示
されるように、基体160の前方側から係止片317を
スリット穴318内に差し込むようにして開口部163
内に嵌合することにより、係止片317の係止爪317
aが内向片316に係止されるため、この係止作用によ
り開口部163に取り付けることが出来る。なお、取り
外す場合には、基体160の後側から係止片317を変
形させて、係止爪317aと内向片316との係止状態
を解除することで容易に取り外すことが出来る。
【0131】次に、凹部165には、前述したカバー部
材としての前面カバーパネル320と、この前面カバー
パネル320の後面側に設けられる化粧部材としての化
粧シート321と、さらにこの化粧シート321の後面
側に設けられる後部カバー部材としての後面カバーパネ
ル322とが一体化された下部飾り枠323基体160
の前面側から取り付けられるようになっている。
【0132】前面カバーパネル320、及び後面カバー
パネル322は、ポリカーボネイト樹脂等の透光性の樹
脂材により全体が透明に形成されている。
【0133】化粧シート321は、ポリエステル樹脂材
等によりシート状に形成されているとともに、その前面
には所定の装飾が予め印刷により施されている。この表
面は所定の色(例えば青色等)にて着色されているとと
もに、このスロットマシン1の機種を特定可能なタイト
ル名(機種名)が印刷されており、前述したようなタイ
トル(機種名)表示部26を構成している。
【0134】なお、この化粧シート321の前面に施す
装飾は、このようなタイトル名に限定されるものではな
く、その機種固有の図柄等、種々の内容を表示すること
が可能である。
【0135】これら前面カバーパネル320、化粧シー
ト321、後面カバーパネル322は、図7及び図8
(b)に示されるように、化粧シート321を前面カバ
ーパネル320と後面カバーパネル322とで前後方向
から挟み込むように互いに重ね合わせて、前面カバーパ
ネル320を下部飾り枠323の後面側に突き合わせた
後、後面カバーパネル322の後側から、それぞれの四
隅に形成されたネジ挿通孔324、325、326内に
ネジ327を挿通し、下部飾り枠323の裏面四隅に形
成された雌ねじ部328内に螺入することにより、下部
飾り枠323に一体的に取り付けることが出来る。
【0136】一方、凹部165の底面周縁には、基体1
60の前方から取り付けられる下部飾り枠323の後端
縁が当接するとともに、下部飾り枠323の後端周縁所
定箇所から後ろ向きに突設される、先端に係止爪329
aを有する係止片329を挿通可能なスリット穴330
が、各係止片329に対応して形成されている。なお、
凹部165の底面略中央には、化粧シート321を後方
から照らす蛍光灯138が取り付けられている。
【0137】よって、前面カバーパネル320、化粧シ
ート321、後面カバーパネル322が一体的に取り付
けられた下部飾り枠323は、図7及び図8(b)に示
されるように、基体160の前方側から係止片329を
スリット穴330内に差し込むようにして凹部165内
に嵌合することにより、係止片329の係止爪329a
が底面に係止されるため、この係止作用により凹部16
5に取り付けることが出来る。なお、取り外す場合に
は、基体160の後側から係止片329を変形させて、
係止爪329aと底面との係止状態を解除することで容
易に取り外すことが出来る。
【0138】下開口部164には、図9及び図10に示
されるように、前述したカバー部材としての前面カバー
パネル331と、この前面カバーパネル331の後面側
に設けられる化粧部材としての化粧シート332と、さ
らにこの化粧シート332の後面側に設けられる後部カ
バー部材としての後面カバーパネル333とが、その端
部複数箇所を保持するクリップ342により互いに重ね
合わされた状態で、基体160の後面側から取り付けら
れるようになっている。
【0139】前面カバーパネル331及び後面カバーパ
ネル333は、下開口部164よりも若干大きく、ポリ
カーボネイト樹脂等の透光性の樹脂材により全体が透明
に形成されている。
【0140】化粧シート332は、ポリエステル樹脂材
等により形成されているとともに、その表面には、後方
に設けられる各種LED111〜117からの光を前方
に透過させるための孔部319と、演出用ランプ140
〜149からの光を前方に透過させるための透光窓33
4と、各種表示器108〜110の表示部を前方から視
認可能とする開口部335と、前述した各リール51
L、51C、51Rにより構成される可変表示部を前面
側から視認可能にする透明な透視窓14とが形成されて
いる。なお、各透光窓334には、ランプの点灯により
遊技者に報知する内容(文字、数字、図柄等)が図9に
示されるように印刷されているとともに、透視窓14と
左右の各透視窓334との間には入賞ラインL1〜L
3’(図1参照)が印刷されている。また、表面におけ
るこれら孔部319、透光窓334、開口部335以外
の領域は、前面から内部が視認出来ないように所定の色
(例えば青色等)にて着色されて非透光領域とされてい
る。
【0141】一方、基体160後面における下開口部1
64の下部所定箇所には、前述のようにクリップ342
により一体的に組み付けられた状態で下開口部164の
後面側に配置される前面カバーパネル331、化粧シー
ト332、後面カバーパネル333の下端を支持するL
字状の2つの支持片336がそれぞれ突設されている。
また、開口左右側所定箇所には、前面カバーパネル33
1、化粧シート332、後面カバーパネル333の左右
端縁上部に当接して左右方向の移動を規制するガイド片
337がそれぞれ突設されている。
【0142】下開口部164の上部所定箇所には、後述
するユニット部材340を固定する固定ネジ341が螺
合される雌ネジ部338aが形成された支柱338が立
設されているとともに、開口周縁所定箇所には、前記ク
リップ342を収容可能とする収容凹部339が4箇所
に形成されている。さらに下開口部164の下方左右側
所定箇所には、ユニット部材340の下端を回動自在に
受支する軸受部材352が形成されている。
【0143】さらに下開口部164の周囲には、下開口
部164を通して針金等が差し込まれることによる不正
行為を防止するための枠状の突片370が後向きに突設
されている。詳しくは、この突片370が下開口部16
4を囲むように形成されていることで、例えば下開口部
164の後面側に前面カバーパネル331が配置された
状態において、基体160の前方から下開口部164の
周縁部後面と前記前面カバーパネル331の周縁部前面
との間から針金等が差し込まれても、針金の先端が突片
370の内面に当接して進入が規制されるため、針金等
による外部からの不正行為が効果的に抑制される。
【0144】なお、ここでは針金等の差込による不正行
為を防止するために後向きの突片370が形成されてい
るが、例えば前面カバーパネル331の周縁に前向きの
折り返し片等を形成するとともに、基体160の後面に
おける下開口部164の周縁部に前記折り返し片を嵌合
可能な溝部等を形成しておくこと等によっても、前面カ
バーパネル331が配置された状態において下開口部1
64を通して針金等が差し込まれるのを効果的に防止す
ることが出来る。
【0145】すなわち、このように基体160の開口部
の周辺に前面カバーパネル331を着脱自在に設ける場
合等においては、開口部周りに針金等の進入を規制する
規制手段を形成しておくことが好ましい。
【0146】ユニット部材340は、演出用ランプ14
0〜144が設けられたランプ基板343と、演出用ラ
ンプ145〜149が設けられたランプ基板344と、
各種LED111〜117及び各種表示器110〜11
2が設けられた基板345とが一体的に組み付けられる
部材であり、図9及び図10に示されるように、各種L
ED111〜117、各種ランプ140〜149及び各
種表示器110〜112を後側から収容可能に構成され
ているとともに、各種LED111〜117、各種ラン
プ140〜149からの光が前方に透過されるように、
また、各種表示器110〜112の表示部が前側に臨む
ように前後面が開口されている。
【0147】ユニット部材340は、図10に示される
ように、その後方に設けられるリール51L、51C、
51Rを前方に臨ませるために、そのリール51L、5
1C、51Rを前面側から視認可能とするように化粧シ
ート332に形成された透視窓14を避けるように上向
きに開口するコ字状に形成されている。また内部には、
各種LED111〜117、各種ランプ140〜149
及び各種表示器110〜112間を仕切る仕切板346
が複数設けられているとともに、各種基板343〜34
5を後側から取り付けるための取付ネジ347が螺合さ
れる雌ネジ部348が設けられている。
【0148】ユニット部材340の左右側外面下部から
は、円柱状の軸部材349がそれぞれ外向きに突設され
ているとともに、左右の腕部上端面には、基体160に
対して固定するための固定ネジ341を挿通する挿通孔
350が形成された固定片351がそれぞれ上向きに突
設されている。なお、左右の軸部材349を受支する軸
受部材352は、上向きに開口する縦断面略U字状に形
成されているため、特に図10に示されるようにユニッ
ト部材340を基体160に対して回動不能に固定した
状態における軸部材349の軸受部材352からの後方
への逸脱が防止されている。
【0149】ここで前面カバーパネル331、化粧シー
ト332、後面カバーパネル333の基体160におけ
る下開口部164への取り付け、取り外し方法を説明す
る。
【0150】まず、前述したように、化粧シート332
の前後面を前面カバーパネル331及び後面カバーパネ
ル333により挟み込むように互いに重ね合わせた状態
でクリップ342を介してこれらを一体化する。そして
基体160の後側から、前面カバーパネル331を前向
きにした状態でその下端を支持片336上に支持させる
とともに、左右のガイド片337間に収まるように配置
する。
【0151】この時、各クリップ342の前面側は収容
凹部339内に収容されるため、前面カバーパネル33
1の前面周縁部近傍が基体160の前方側から下開口部
164周りに取り付けられた中央飾り枠353の後端に
確実に当接され、下開口部164が前面カバーパネル3
31により覆われる(図10参照)。
【0152】この状態で、各種LED111〜117、
140〜149及び各種表示器110〜112が一体的
に組み付けられたユニット部材340を、図10中2点
鎖線で示されるように傾けた状態にして、その軸部材3
49を軸受部材352に嵌合する。そしてこの状態か
ら、軸部材349を回動中心としてユニット部材340
の上端側を反時計周りに回動させ、ユニット部材340
の前端面を後面カバーパネル333の後面に当接させた
状態で、固定ネジ341を固定片351の挿通孔350
に後側から挿通して支柱338の雌ネジ部338aに螺
入する。
【0153】このように固定ネジ341を雌ねじ部33
8a内に螺入することにより、後面カバーパネル333
の後面にユニット部材340の前端面が圧接され、支持
片336及びガイド片337により支持されて位置決め
された前面カバーパネル331、化粧シート332、後
面カバーパネル333は、ユニット部材340により中
央飾り枠353の後端面に対して押圧されるようになっ
ている。
【0154】よって、支持片336及びガイド片337
により支持されて位置決めされた前面カバーパネル33
1、化粧シート332、後面カバーパネル333を基体
160に対してネジ等を介して固定することなく、基体
160とユニット部材340とで挟持して所定位置に保
持することが出来るため、前面カバーパネル331、化
粧シート332、後面カバーパネル333の取り付け、
取り外しを容易に行うことが出来るばかりか、取り付け
られた化粧シート332のよれや位置ずれが効果的に防
止される。
【0155】以上説明してきたように、本発明実施例の
スロットマシン1にあっては、その本体を構成する筐体
2の前面に設けられる前面パネルとしての前面扉4の基
体160に対して、カバー部材としての前面カバーパネ
ル303、331、320がそれぞれ着脱自在に取り付
けられているとともに、この前面カバーパネル303、
331、320の後面側には、前面の少なくとも一部に
装飾が施された化粧シート304、332、321が、
前記基体160に対して交換可能に取り付けられ、この
前面カバーパネル303、331、320を通して化粧
シート304、332、321に施された装飾が視認可
能に構成されているため、装飾が施された化粧シート3
04、332、321を後述するように交換すること
で、基体160の前面意匠を、基体160全体を交換す
ることなく容易に変更することが出来るとともに、化粧
シート304、332、321の前面は前面カバーパネ
ル303、331、320により保護されるため、化粧
シート304、332、321の前面の劣化や損傷が効
果的に防止される。
【0156】本実施例におけるカバー部材としての前面
カバーパネル303、331、320は透明な樹脂材に
より形成され、全体が透光性を有していたが、本発明に
おいては、その後面側に設けられる化粧シート304、
332、321の前面に施された装飾の少なくとも一部
を前方から視認可能となるように、透光性領域が少なく
とも一部に形成されていればよい。また、透光性領域は
必ずしも無色透明からなるものに限定されるものではな
く、後面側に取り付けられる化粧シート304、33
2、321の前面に施された装飾の少なくとも一部を前
方から視認可能であれば、着色されていてもよい。
【0157】また、化粧シート304、332、321
のさらに後面側には、前面カバーパネル303、33
1、320とは別個に形成される後部カバー部材として
の後面カバーパネル305、333、322が、基体1
60に対して着脱自在に取り付けられているので、化粧
シート304、332、321の後面が前面カバーパネ
ル303、331、320により保護され、化粧シート
304、332、321の前面の劣化や損傷が効果的に
防止されるばかりか、配置された化粧シート304、3
32、321のよれや位置ずれ等が防止される。
【0158】また、本実施例における後部カバー部材と
しての後面カバーパネル305、333、322は透明
な樹脂材により形成され、全体が透光性を有していた
が、これは、各後面カバーパネル305、333、32
2の後面側に設けられる装飾装置としての蛍光灯138
や各種LEDからの光を前方に透光させるためであるた
め、このような必要がない場合においては、後部カバー
部材に透光性領域を形成しなくてもよい。
【0159】なお、本実施例におけるユニット部材34
0には、化粧シート332を装飾する装飾装置としての
各種ランプ140〜149、各種LED111〜11
7、各種表示器108〜110が組み付けられていた
が、組み付けられる装飾装置は上記のようなランプ、L
ED、表示器等に限定されるものではなく、化粧シート
を装飾可能な装置であれば蛍光灯や液晶表示器等であっ
てもよい。さらに、化粧部材の後面側に設ける必要があ
る装置であれば、例えばスピーカ等が設けられてもよ
い。
【0160】また、本実施例においては、前面カバーパ
ネル303と化粧シート304と後面カバーパネル30
5とは、上部飾り枠306に対して一体的に組み付けら
れた状態で、また、前面カバーパネル320と化粧シー
ト321と後面カバーパネル322とは、下部飾り枠3
23に対して一体的に組み付けられた状態で、また、前
面カバーパネル331と化粧シート332と後面カバー
パネル333とは、クリップ342を介して一体化され
た状態で、それぞれ基体160に対して着脱自在に取り
付けられるため、これらの基体160への取り付け、取
り外しを容易に行うことが出来るばかりか、前面及び後
面カバーパネルにより挟持された状態で基体160に設
けられた化粧シート304、332、321の位置ずれ
等が効果的に防止される。
【0161】さらに化粧シート304、332、321
は、それぞれ基体160の上、中、下段位置に別々に設
けられているため、例えば遊技情報表示部8に表示する
内容のみを変更すればよい場合、透視窓14周りの表示
部や装飾のみを変更すればよい場合、機種名表示部26
に表示する内容のみを変更すればよい場合等において、
基体160の前面意匠のうち変更が必要な箇所のみ部分
的に変更することが可能となるため、化粧シートの交換
が容易となる。
【0162】詳しくは、基体160における、筐体2の
上下方向略中央位置に配置されたリールユニット52
(可変表示装置50)の前方位置に、リール51L、5
1C、51Rを前方から視認可能とするように構成され
た前面カバーパネル331、化粧シート332、後面カ
バーパネル333が設けられることにより、機種変更に
より、リール51L、51C、51Rの周面に配置され
る図柄等が変更される場合等において、化粧シート33
2を、変更される図柄等に対応した装飾が施された化粧
シートに変更するだけで透視窓14周りの装飾を容易に
変更することが出来る。
【0163】また、基体160における、筐体2の上下
方向略中央位置に配置されたリールユニット52(可変
表示装置50)よりも上方位置には、前面カバーパネル
303、化粧シート304、後面カバーパネル305が
設けられることで、基体160の上部領域の意匠のみを
部分的に変更することが可能であるとともに、これとは
別に基体160における、筐体2の上下方向略中央位置
に配置されたリールユニット52(可変表示装置50)
よりも下方位置には、前面カバーパネル320、化粧シ
ート321、後面カバーパネル322が設けられること
で、基体160の下部領域の意匠のみを部分的に変更す
ることが可能である。
【0164】前面カバーパネル331、化粧シート33
2、後面カバーパネル333にあっては、基体160の
後面側に取り付けられており、基体160の前方からの
取り外しが困難となっているため、筐体2内部に配設さ
れる各種装置、特に本実施例においては、その後方に設
けられるリールユニット52の上面に固定される遊技制
御基板200への不正行為を効果的に防止出来る。
【0165】また、前面カバーパネル331、化粧シー
ト332、後面カバーパネル333は、基体160の後
面側に回動自在に設けられるとともに、前面カバーパネ
ル331、化粧シート332、後面カバーパネル333
を後方から照らす各種ランプ、LEDや表示器等が組み
付けられるユニット部材340により後方から圧接され
ることにより配置位置に保持されるようになっているた
め、化粧シート332のよれや位置ずれ等が効果的に防
止されるばかりか、ユニット部材340の上端を基体1
60の所定箇所に固定するだけで、そのユニット部材3
40を回動不能に固定できるとともに、前面カバーパネ
ル331、化粧シート332、後面カバーパネル333
を所定の配置位置に保持できるため、取り付け、取り外
しを容易に行うことが出来る。
【0166】なお、このユニット部材340の形状や大
きさ等は後述するように任意に変形可能であるととも
に、それに組み付ける照明装置としてのLEDやランプ
等の種類も限定されるものではなく、それ以外の表示器
等の各種装置が組み込まれていてもよい。
【0167】また、本実施例におけるユニット部材34
0は、その下端を中心に回動自在に、かつ、取り外し自
在に設けられていたが、後述するような形状の変更等に
応じて、左右端や上端を中心に回動自在に設けられてい
てもよいし、単に基体160に対して取り外し自在に設
けられていてもよい。
【0168】次に、例えば機種変更に伴ってスロットマ
シン1の構成を変更する際における各種部材、装置の交
換例を、図11〜図15に基づいて説明する。
【0169】まず図11には、所定の演出を実行する演
出手段としての液晶表示器135が、筐体2の設置板9
2に対して交換可能に取り付けられたユニットとしての
リールユニット52の側面に一体的に組み付けられ、こ
の液晶表示器135の液晶表示部15が、可変表示部を
構成する透視窓14の側方に設けられるとともに、透視
窓14が、図11(a)、(c)に示されるように、各
リール51L、51C、51Rに対応してする3つの透
視窓14L、14C、14Rにて構成されているスロッ
トマシン1aが示されている。
【0170】上記実施例におけるスロットマシン1にお
いては、液晶表示部15は前面カバーパネル303の略
中央部に設けられ、かつ、液晶表示器135は前面扉4
を構成する基体160の後面上部に取り付けられていた
が、このスロットマシン1aのように、液晶表示器13
5は筐体2側に取り付けることも可能である。また、こ
の液晶表示器135、及びこの液晶表示器135を制御
する演出制御手段が設けられる演出制御基板201が収
納された収納ケース550は、設置板92に対して着脱
自在なリールユニット52の側面に一体的に組み付けら
れている。
【0171】すなわち、リール51L、51C、51R
と、このリール51L、51C、51Rを制御をする遊
技制御手段が設けられた遊技制御基板200が収納され
た収納ケース500とが一体的に組み付けられるととも
に、設置板92に対して着脱自在に取り付けられたリー
ルユニット52に、演出手段としての液晶表示器135
と、前記遊技制御基板200とは別個に設けられるとと
もに、前記液晶表示器135を制御する演出制御手段が
設けられた演出制御基板201が収容される収容ケース
550とが一体的に組み付けられている。
【0172】このように、液晶表示器135を制御する
演出制御手段が設けられた演出制御基板201が、筐体
2に対して交換可能に取り付けられたリールユニット5
2に一体的に組み付けられていることにより、例えば機
種変更等に伴うゲーム内容の変更とともに、液晶表示部
15に表示する演出内容も変更する場合、新たな演出プ
ログラムを登録するために演出制御基板201を交換す
ることがあるため、リールユニット52の交換作業とと
もに演出制御基板201を交換することが出来る。
【0173】また、このように可変表示装置50周辺の
構成が変更される場合にあっても、図11(a)に示さ
れるように、化粧シート304を、開口部308のない
化粧シート304aに交換するとともに、図11
(b)、(c)に示されるように、化粧シート332
を、この機種の構成に対応して3つの透視窓14L、1
4C、14Rが形成されるとともに、液晶表示部15を
透視可能とする開口部308a及び適宜装飾が予め施さ
れた化粧シート332aに交換することにより、前面扉
4の前面意匠の変更に容易にすることが出来る。
【0174】さらに、ユニット部材340は、前述した
ように基体160に対して取り外し自在に取り付けられ
ているため、図11(c)に示されるように機種の構成
に対応した形状に予め構成されたユニット部材340a
に交換するだけで、化粧シート332aに形成される透
視窓14の配置位置や各種LED及び表示器等の配置位
置の変更に容易に対応することが出来る。
【0175】また、このように複数種類の機種で共通し
て使用することが可能であるか機種に固有のものである
かに関わらず、所定の演出を実行可能な演出手段(ここ
では液晶表示器135)が、可変表示装置50と遊技制
御手段である制御部210とが互いに一体的に組み付け
られたユニットとしてのリールユニット52に対して一
体的に組み付けられていることにより、リールユニット
52をスロットマシン1の筐体2aから取り外すこと
で、前記可変表示装置50及びゲームの進行を制御する
制御部210が設けられた遊技制御基板200ととも
に、演出手段を一緒に取り外すことが出来るため、交換
作業が容易になる。
【0176】次に図12には、スロットマシン1に設け
られる演出手段としての液晶表示器135の替わりに、
リール51L、51C、51Rとは別個に形成される3
つの演出用リール354L、354C、354Rが設け
られたスロットマシン1bが示されている。
【0177】このように、機種変更に伴い演出手段が液
晶表示器135から3つの演出用リール354L、35
4C、354Rに変更される場合、例えば上部の化粧シ
ート304に設けられる液晶表示部15が変更されるこ
とになるが、この場合、上部の化粧シート304を、3
つの開口部355L、355C、355Rが予め形成さ
れた新規な化粧シート304bに交換するだけで、機種
変更に容易に対応することが出来る。
【0178】なお、この化粧シート304には、その後
側に配置される演出用リール354L、354C、35
4Rを前方から視認可能とするために開口部355L、
355C、355Rが形成されているが、演出用リール
354L、354C、354Rを前方から視認可能とす
る透視領域は、例えば開口でなく透明領域により構成さ
れていてもよい。また、開口部は各演出用リール354
L、354C、354Rは別々に形成されているが、1
つの横長の開口部により形成されていてもよい。
【0179】また、これら演出用リール354L、35
4C、354Rを制御する演出制御手段が設けられる演
出制御基板201が収納された収納ケース550aは、
図12(c)に示されるように、基体160に取り付け
られた演出用リールユニット371の裏面に一体的に組
み付けられている。
【0180】次に図13には、スロットマシン1に設け
られる演出手段としての液晶表示器135の替わりに、
リール51L、51C、51Rとは別個に形成される1
つの演出用リール356が、リールユニット52の側方
に一体的に設けられたスロットマシン1cが示されてい
る。
【0181】このように、機種変更に伴い演出手段が液
晶表示器135から1つの演出用リール356に変更さ
れるような場合、液晶表示部15を視認可能とする開口
部308が形成された上部の化粧シート304が、開口
部304が形成されていない化粧シート304cに交換
されるとともに、中央の化粧シート332が、透視窓1
4L、14C、14R及びこのさらに右側側方に演出用
リール356を視認可能とする開口部357が形成され
た化粧シート332cに交換されることになる。このよ
うに、上部の化粧シート304を新規な化粧シート30
4cに、また、中央の化粧シート332を新規な化粧シ
ート332cに交換するだけで、機種変更に容易に対応
することが出来る。
【0182】また、リール51L、51C、51Rの側
方に他の演出用リール356等が配設され、各リール5
1L、51C、51Rの横幅が、通常の横幅よりも幅狭
となるとともに、配置位置が変更されるような場合に
は、これに対応して各透視窓14L、14C、14Rの
横幅も図13(b)に示されるように幅狭となるととも
に、配置位置が変更されることになるが、化粧シート3
22cを交換するとともに、図13(c)に示されるよ
うに、ユニット部材340のユニット部材340cへの
交換だけで済むため、このような変更にも容易に対応す
ることが出来る。
【0183】また、演出手段として、このように電気的
駆動源により駆動される機械的構造物により構成される
演出用リール356等が適用される場合において、例え
ば機種変更の際に演出用リール356による演出内容を
変更する際には、この演出用リール356を制御する演
出制御手段としての制御部230に設けられるROM2
33内に登録する回転制御プログラム等を変更するだけ
でなく、周面に配置する図柄等を変更することが多いた
め、このような演出手段は、機種固有のものとして使用
される。
【0184】よって、このように機種変更の際に交換が
必要となる演出手段としての演出用リール356が、図
13(b)に示されるように、筐体2に対して交換可能
に取り付けられるリールユニット52に対して予め一体
的に取り付けられていれば、例えばリールユニット52
等を交換する際に一緒に取り外すことが出来るため、交
換作業を容易に行うことが出来る。
【0185】さらにこのような場合、演出用リール35
6の制御プログラムの変更に伴い演出制御基板201が
交換されることになるため、図13(b)に示されるよ
うに、演出用リール356を制御する演出制御手段とし
ての演出制御基板201が収容される収容ケース550
が、演出用リール356が組み付けられたリールユニッ
ト52に対して一体的に組み付けられていれば、リール
ユニット52等を交換する際に一緒に取り外すことが出
来るため、交換作業をより容易に行うことが出来る。
【0186】次に図14には、スロットマシン1に設け
られる演出手段としての液晶表示器135の替わりに、
リール51L、51C、51Rとは別個に形成されると
ともに、水平方向を向く軸周りに回動自在に構成された
3つの演出用リール358H、358C、358Lがリ
ールユニット52の側方に上下方向に設けられたスロッ
トマシン1dが示されている。
【0187】このように、機種変更に伴い演出手段が液
晶表示器135から3つの演出用リール358H、35
8C、358Lに変更される場合、液晶表示部15を視
認可能とする開口部308が形成された上部の化粧シー
ト304が、開口部304が形成されていない化粧シー
ト304dに交換されるとともに、中央の化粧シート3
32が、透視窓14L、14C、14R及びこのさらに
右側側方に、3つの演出用リール358H、358C、
358Lそれぞれを視認可能とする開口部359H、3
59C、359Lが形成された化粧シート332dが変
更されることになる。このように、上部の化粧シート3
04を新規な化粧シート304dに、また、中央の化粧
シート332を新規な化粧シート332dに交換するだ
けで、機種変更に容易に対応することが出来る。
【0188】次に図15には、スロットマシン1に設け
られる演出手段としての液晶表示器135の替わりに、
リール51L、51C、51Rとは別個に形成されると
ともに、上下方向を向く軸周りに回動自在に構成された
3つの演出用リール360H、360C、360Lがリ
ールユニット52の側方に上下方向に設けられたスロッ
トマシン1eが示されている。
【0189】このように、機種変更に伴い演出手段が液
晶表示器135から3つの演出用リール360H、36
0C、360Lに変更される場合、液晶表示部15を視
認可能とする開口部308が形成された上部の化粧シー
ト304が、開口部304が形成されていない化粧シー
ト304eに交換されるとともに、中央の化粧シート3
32が、透視窓14L、14C、14R及びこのさらに
右側側方に、3つの演出用リール360H、360C、
360Lそれぞれを視認可能とする開口部361H、3
61C、361Lが形成された化粧シート332eが変
更されることになる。このように、上部の化粧シート3
04を新規な化粧シート304eに、また、中央の化粧
シート332を新規な化粧シート332eに交換するだ
けで、機種変更に容易に対応することが出来る。
【0190】なお、以上説明してきたスロットマシン1
〜1eにおいては、カバー部材としての前面カバーパネ
ルと後部カバー部材としての後面カバーパネルとがそれ
ぞれ別個に形成されていたが、後部カバー部材としての
後面カバーパネルはカバー部材としての前面カバーパネ
ルと別個に形成されているものに限定されるものではな
く、例えばカバー部材と後部カバー部材とが、内部に化
粧部材を挟み込み可能なように2つ折りで、あるいは内
部に化粧部材を差し込み可能なように一体的に形成され
ていてもよい。
【0191】また、図16には、このような機種変更等
に伴い、リール51L、51C、51Rの配置位置やリ
ール51L、51C、51Rの幅等が変更される場合に
おいて、リール51L、51C、51Rの配置を変更す
る方法の一例が示されている。
【0192】図16(a)に示されるように、各リール
51L、51C、51Rを回動自在に軸支するリールモ
ータ54L、54C、54Rは、リールユニット52内
に設けられるリールモータ取付板362に形成された穴
部363内に頭部364を嵌合し、該頭部364の後端
に形成される頭部364よりも大径の台座部365の先
端面365aを当接させた状態で、該台座部365の後
端面365b側から挿通された固定ネジ367をリール
モータ取付板362に形成されたネジ孔366に螺入す
ることにより取り付けられている。
【0193】ここで各リール51L、51C、51Rの
リールモータ取付板362に対する取付位置を水平方向
に変更する場合、図16(b)に示されるように、リー
ルモータ54の頭部364を穴部363内に嵌合せず
に、台座部365の後端面365bをリールモータ取付
板362に当接した状態で、先端面365a側から固定
ネジ367を挿通してネジ孔366に螺入する。
【0194】このようにすることで、台座部365及び
リールモータ取付板362の厚み分(P1)だけ、リー
ル51L、51C、51Rがリールモータ取付板362
から離間して配置されることになる。よって、リールモ
ータ取付板362の配置位置を変更することなく、リー
ル51L、51C、51Rの配置位置を変更することが
出来るのである。
【0195】次に図17には、前述した化粧部材として
の化粧シートを、巻取装置を介して巻取り可能に設け、
基体160に対して取り付けた状態において、表面の装
飾内容を変更可能とする場合の一例が示されている。
【0196】具体的には、図17(a)に示されるよう
に、例えば、種々の装飾が施された下部の化粧シート3
21fが、下部飾り枠323内下部に設けられる補給ロ
ーラ368に予め巻回されるとともに、この巻回された
化粧シート321fの端部は上部に設けられる巻取ロー
ラ369に取り付けられており、巻取ローラ369が図
示しない駆動装置により駆動させることより新規な化粧
シート321fが引き出されて、図17(b)に示され
るように、新規な図柄に変更されるようになっている。
なお、このような巻取装置は、駆動装置に駆動されるも
のに限られず、所定箇所に設けられるハンドル等により
巻取り可能としても良い。
【0197】このように化粧シートを引き出し可能に構
成することで、機種変更等に伴う装飾内容の変更に伴い
逐次新規な化粧シートに取り替える必要がないので、機
種変更にともなう装飾変更を容易に行うことが出来ると
ともに、機種変更時等でなくても、装飾内容を容易に変
更することが出来るため、興趣が向上する。
【0198】次に図18には、本発明の第2の実施例と
しての前面扉が示されている。この前面扉4aを構成す
る基体160aは、非透光性の樹脂材によりパネル状に
構成されているとともに、この基体160aの前面側の
一部には、透明な樹脂材からなる透光性領域372、3
73が上下に形成されている。
【0199】この基体160aにおける透光性領域37
2、373の後面側には、化粧部材としての化粧シート
374、375が、さらにこれら化粧シート374、3
75の後面側には、後部カバー部材としての後面カバー
パネル376、377が、基体160aの所定箇所に形
成されたネジ孔378、379に螺入可能なネジ38
0、381により、それぞれ基体160aに対して着脱
自在に取り付け出来るようになっている。
【0200】なお、化粧シート374には、前述した液
晶表示器135の液晶表示部15を視認可能とする開口
部308、335や、透視窓14、孔部319等が形成
されているとともに、前面側には所定の装飾が施されて
いる。また化粧シート375には、前面に機種を特定可
能なタイトル(機種)名が印刷されている。
【0201】さらに、これら化粧シート374、375
及び後面カバーパネル376、377は、予めクリップ
342により一互いに体的に組み付けられた状態で基体
160aに対して取り付けられる。
【0202】このように本発明にあっては、前述したよ
うに前面扉を構成する基体160に対して交換可能に取
り付けられる化粧シートの前面に施された装飾を視認可
能とする透光性領域を有するカバー部材としての前面カ
バーパネルが基体160に対して取り付けられているも
のに限定されるものではなく、前面扉4aを構成する基
体160aの一部に、その後面側に取り付けられる化粧
シートの前面に施された装飾を前方から視認可能とする
透光性領域が予め一体的に形成されていてもよい。
【0203】またこの場合、前記透光性領域372、3
73が基体160aの一部に別々に形成されているが、
例えば基体160a全体が透光性を有する透明な樹脂材
等により形成され、透光性領域が全体に形成されてもよ
い。さらに、1つの透光性領域の後面側に複数の別々の
化粧シートを取り付けるようにしてもよい。
【0204】また、図1〜図17に示されるスロットマ
シン1〜1fにあっては、透光性領域が前面扉4の前面
における上、中、下段それぞれに別々に構成されていた
が、図18に示されるように、前面扉4aの前面におけ
る上部から中央部にかけて1つの透光性領域が形成され
てもよい。
【0205】また、このような透光性領域372、37
3は、前面扉4aを構成する基体160aの成型時にお
いて予め一体的に形成されるものに限定されるものでは
なく、例えば基体160aに形成された開口部に透明な
樹脂材等により形成されたカバーパネルが一体的に組み
付けられることにより形成されていてもよい。
【0206】前記各実施例における各要素は、本発明に
対して以下のように対応している。
【0207】本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭
数を設定することによりゲームが開始可能となるととも
に、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置
(50)の表示結果が導出表示されることにより1ゲー
ムが終了し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定
の入賞が発生可能なスロットマシン(1、1a〜1f)
において、該スロットマシンは、前記ゲームの進行を制
御する遊技制御手段(制御部210)と、該遊技制御手
段とは別個に設けられるとともに、前記ゲームの進行に
関わる所定の演出を実行可能な演出手段(液晶表示器1
35、演出用リール354L、354C、354R、3
56、358H、358C、358L、360H、36
0C、360L)を制御する演出制御手段(制御部23
0)と、を備え、少なくとも前記可変表示装置と前記遊
技制御手段とが互いに一体的に組み付けられたユニット
(リールユニット52)が、前記スロットマシンの本体
(筐体2)に対して交換可能に取り付けられており、ま
た、前記スロットマシンの前面側に設けられる前面扉
(前面扉4、4a、基体160、160a)に、少なく
とも一部に透光性領域を有するカバー部材(前面カバー
パネル303、331、320)が取り付けられるとと
もに、このカバー部材の後面側には、少なくとも一部に
装飾が施された化粧部材(化粧シート304、332、
321、374、375)が、前記前面扉に対して交換
可能に取り付けられ、前記カバー部材の透光性領域を通
して前記化粧部材に施された装飾が視認可能に構成され
ている。
【0208】本発明の請求項2は、前記カバー部材(前
面カバーパネル303、331、320)は、前記前面
扉(前面扉4、4a、基体160、160a)に対して
着脱自在である。
【0209】本発明の請求項3は、前記カバー部材(前
面カバーパネル303、331、320)及び前記化粧
部材(化粧シート304、332、321、374、3
75)は、互いに一体的に組み付けられた状態で前記前
面扉(前面扉4、4a、基体160、160a)に対し
て着脱自在に取り付けられている。
【0210】本発明の請求項4は、前記化粧部材(化粧
シート304、332、321、374、375)のさ
らに後面側には、該化粧部材の後面を被覆する後部カバ
ー部材(後面カバーパネル305、333、322)
が、前記前面扉(前面扉4、4a、基体160、160
a)に対して取り付けられている。
【0211】本発明の請求項5は、前記カバー部材(前
面カバーパネル303、331、320)、前記化粧部
材(化粧シート304、332、321、374、37
5)、前記後部カバー部材(後面カバーパネル305、
333、322)は、互いに一体的に組み付けられた状
態で前記前面扉(前面扉4、4a、基体160、160
a)に対して着脱自在に取り付けられている。
【0212】本発明の請求項6は、前記カバー部材(前
面カバーパネル303、331、320)は、前記前面
扉(前面扉4、4a、基体160、160a)の後面側
から取り付けられている。
【0213】本発明の請求項7は、1ゲームに対して賭
数を設定することによりゲームが開始可能となるととも
に、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置
(50)の表示結果が導出表示されることにより1ゲー
ムが終了し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定
の入賞が発生可能なスロットマシン(1、1a〜1f)
において、該スロットマシンは、前記ゲームの進行を制
御する遊技制御手段(制御部210)と、該遊技制御手
段とは別個に設けられるとともに、前記ゲームの進行に
関わる所定の演出を実行可能な演出手段(液晶表示器1
35、演出用リール354L、354C、354R、3
56、358H、358C、358L、360H、36
0C、360L)を制御する演出制御手段(制御部23
0)と、を備え、少なくとも前記可変表示装置と前記遊
技制御手段とが互いに一体的に組み付けられたユニット
(リールユニット52)が、前記スロットマシンの本体
(筐体2)に対して交換可能に取り付けられており、ま
た、前記スロットマシンの前面側に設けられる前面扉
(前面扉4、4a、基体160、160a)の少なくと
も一部に透光性領域(372、373)が形成されると
ともに、この透光性領域の後面側には、少なくとも一部
に装飾が施された化粧部材(化粧シート304、33
2、321、374、375)が前記前面扉に対して交
換可能に取り付けられ、前記透光性領域を通して前記化
粧部材に施された装飾が視認可能に構成されている。
【0214】本発明の請求項8は、前記化粧部材(化粧
シート304、332、321、374、375)のさ
らに後面側には、該化粧部材の後面を被覆する後部カバ
ー部材(後面カバーパネル305、333、322、3
76、377)が、前記前面扉(前面扉4、4a、基体
160、160a)に対して取り付けられている。
【0215】本発明の請求項9は、前記化粧部材(化粧
シート304、332、321、374、375)及び
前記後部カバー部材(後面カバーパネル305、33
3、322、376、377)は、互いに一体的に組み
付けられた状態で前記前面扉(前面扉4、4a、基体1
60、160a)に対して着脱自在に取り付けられてい
る。
【0216】本発明の請求項10は、前記ユニット(リ
ールユニット52)に、前記演出制御手段(制御部23
0)が一体的に組み付けられている。
【0217】本発明の請求項11は、前記演出手段(液
晶表示器135)は、複数種類の機種で共通して使用す
ることが可能であり、前記前面扉(前面扉4、4a、基
体160、160a)に対して予め取り付けられてい
る。
【0218】本発明の請求項12は、前記演出手段(演
出用リール354L、354C、354R、356、3
58H、358C、358L、360H、360C、3
60L)は、機種に固有のものであり、前記ユニット
(リールユニット52)に対して予め取り付けられてい
る。
【0219】本発明の請求項13は、前記化粧部材(化
粧シート304、332、321、374、375)
は、前記前面扉(前面扉4、4a、基体160、160
a)における複数箇所に別々に取り付けられている。
【0220】本発明の請求項14は、前記化粧部材(化
粧シート332)に、前記可変表示装置の可変表示部を
視認可能とする窓部(透視窓14)が設けられている。
【0221】本発明の請求項15は、前記化粧部材(化
粧シート304)に、前記ゲームに関わる所定の情報を
表示する情報表示部(遊技情報表示部8)が設けられて
いる。
【0222】本発明の請求項16は、前記化粧部材(化
粧シート321)に、前記スロットマシン(1、1a〜
1f)の機種名等を表示する機種名表示部(タイトル表
示部26)が設けられている。
【0223】本発明の請求項17は、前記化粧部材(化
粧シート304、332、321、374、375)の
後方には、前記化粧部材を装飾する装飾装置(各種LE
D111〜117、演出用ランプ140〜149、各種
表示器108〜109)が組み付けられたユニット部材
(340)を備えるとともに、該ユニット部材により前
記化粧部材は前記カバー部材の後面に対して圧接して取
り付けられている。
【0224】本発明の請求項18は、前記ユニット部材
(340)は、その周縁のうちの一端縁を中心にして、
前記前面扉(前面扉4、4a、基体160、160a)
に対して回動自在に枢支されている。
【0225】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0226】例えば、上記実施例においては、遊技媒体
としてメダルを使用することにより遊技を行うことが出
来るスロットマシンに本発明を適用した例を記載してき
たが、本発明は、遊技媒体としてパチンコ玉等の遊技球
を使用することにより遊技を行うことが出来るスロット
マシンに適用することも可能である。
【0227】なお、上記実施例におけるスロットマシン
においては、遊技者は1ゲームに対する賭数を任意に設
定(メダル1枚分〜3枚分のいずれかの賭数を選択)出
来るようになっていたが、本発明におけるスロットマシ
ンは、請求項中に記載のように「1ゲームに対して賭数
を設定することによりゲームが開始可能となる」もので
あれば、これら賭数の範囲は上記のようにメダル1枚〜
3枚の範囲で遊技者が選択できるものに限定されるもの
ではない。例えば1ゲームに対してメダル1枚分の賭数
が設定された場合、もしくはメダル2枚分の賭数が設定
された場合、もしくはメダル3枚分の賭数が設定された
場合のみゲームが開始可能となるように、1ゲームに対
する賭数が予め定められた所定の値に設定されていて、
遊技者が賭数を選択できるようになっていないものも含
む。
【0228】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0229】(a)請求項1項の発明によれば、ユニッ
トをスロットマシンの本体から取り外すことで、可変表
示装置及びゲームの進行を制御する遊技制御手段を一緒
に取り外すことが出来るため、交換作業が容易になる。
また、装飾が施された化粧部材を交換することで、前面
扉の前面意匠を、前面扉全体を交換することなく容易に
変更することが出来るとともに、化粧部材の前面はカバ
ー部材により保護されるため、化粧部材の前面の劣化や
損傷が効果的に防止される。
【0230】(b)請求項2項の発明によれば、カバー
部材が損傷したり劣化した場合において容易に交換する
ことが出来る。
【0231】(c)請求項3項の発明によれば、カバー
部材及び化粧部材の前面扉への取付け、取外しを容易に
行うことが出来るばかりか、取り付け時におけるカバー
部材と化粧部材との位置ずれ等が効果的に防止される。
【0232】(d)請求項4項の発明によれば、化粧部
材の後面が後部カバー部材により保護されるため、化粧
部材の劣化や損傷が防止されるばかりか、取り付けられ
た化粧部材のよれや位置ずれ等が効果的に防止される。
【0233】(e)請求項5項の発明によれば、カバー
部材、化粧部材、後部カバー部材の前面扉への取り付
け、取り外しを容易に行うことが出来るばかりか、取り
付け時におけるカバー部材と化粧部材と後部カバー部材
との位置ずれ等が効果的に防止される。
【0234】(f)請求項6項の発明によれば、前面扉
の前方からのカバー部材の取り外しが困難となるため、
スロットマシン本体内部の各種装置への不正行為を効果
的に防止出来る。
【0235】(g)請求項7項の発明によれば、ユニッ
トをスロットマシンの本体から取り外すことで、可変表
示装置及びゲームの進行を制御する遊技制御手段を一緒
に取り外すことが出来るため、交換作業が容易になる。
また、装飾が施された化粧部材を交換することで、前面
扉の前面意匠を、前面扉全体を交換することなく容易に
変更することが出来るとともに、化粧部材の前面は前面
扉により保護されるため、化粧部材の前面の劣化や損傷
が効果的に防止される。
【0236】(h)請求項8項の発明によれば、化粧部
材の後面が後部カバー部材により保護されるため、化粧
部材の劣化や損傷が防止されるばかりか、取り付けられ
た化粧部材のよれや位置ずれ等が効果的に防止される。
【0237】(i)請求項9項の発明によれば、化粧部
材及び後部カバー部材の前面扉への取り付け、取り外し
を容易に行うことが出来るばかりか、取り付け時におけ
る化粧部材と後部カバー部材との位置ずれ等が効果的に
防止される。
【0238】(j)請求項10項の発明によれば、ユニ
ットをスロットマシンの本体から取り外すことで、可変
表示装置及びゲームの進行を制御する遊技制御手段とと
もに、演出手段を制御する演出制御手段を一緒に取り外
すことが出来るため、交換作業が容易になる。
【0239】(k)請求項11項の発明によれば、交換
が不要な演出手段の取り付け、取り外しの手間を省くこ
とが出来るため、交換作業が容易になる。
【0240】(l)請求項12項の発明によれば、ユニ
ットをスロットマシンの本体から取り外すことで、可変
表示装置及びゲームの進行を制御する遊技制御手段とと
もに演出手段を一緒に取り外すことが出来るため、交換
作業が容易になる。
【0241】(m)請求項13項の発明によれば、前面
扉の意匠を部分的に変更することが可能となる。
【0242】(n)請求項14項の発明によれば、可変
表示装置の可変表示内容の変更に伴う前面扉の意匠の変
更に容易に対応出来る。
【0243】(o)請求項15項の発明によれば、ゲー
ム内容の変更に伴うゲームに関わる情報の表示内容の変
更に容易に対応出来る。
【0244】(p)請求項16項の発明によれば、機種
変更に伴う機種名の変更に容易に対応出来る。
【0245】(q)請求項17項の発明によれば、化粧
部材を装飾する装飾装置が組み付けられたユニット部材
により化粧部材がカバー部材の後面に対して圧接される
ため、化粧部材のよれや位置ずれ等が効果的に防止され
るとともに、化粧部材の取り付けが容易になる。
【0246】(r)請求項18項の発明によれば、ユニ
ット部材の前面扉への位置決めが容易となるばかりか、
固定箇所が少なくて済むため作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された遊技機の一例としてのスロ
ットマシンを示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造図である。
【図3】図1のスロットマシンの前面扉の裏面図であ
る。
【図4】本実施例のスロットマシンの構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】同じく本実施例のスロットマシンの構成を示す
ブロック図である。
【図6】(a)は筐体及び前面扉の構成を示す組立分解
斜視図であり、(b)、(c)は(a)の要部拡大図で
ある。
【図7】前面扉の構成を示す組立分解斜視図である。
【図8】(a)は基体160における上開口部163の
前面側に上部のカバー部材、化粧部材、後部カバー部材
を取り付けた状態を示す断面図であり、(b)は基体1
60における凹部165の前面側に上部のカバー部材、
化粧部材、後部カバー部材を取り付けた状態を示す断面
図である。
【図9】前面扉の後面の構造を示す要部拡大縦断面図で
ある。
【図10】基体160における下開口部164の後面に
カバー部材、化粧部材、後部カバー部材を取り付けた状
態を示す断面図である。
【図11】(a)はスロットマシン1aを示す正面図で
あり、(b)はその筐体2の要部拡大正面図であり、
(c)はその前面扉4の後面側の要部を示す図である。
【図12】(a)はスロットマシン1bを示す正面図で
あり、(b)はそのカバー部材、化粧部材、後部カバー
部材を示す概略図であり、(c)はその前面扉4の後面
側の要部を示す断面図である。
【図13】(a)はスロットマシン1cを示す正面図で
あり、(b)はそのカバー部材、化粧部材、後部カバー
部材を示す概略図であり、(c)はその前面扉4の後面
側の要部を示す概略図である。
【図14】(a)はスロットマシン1dを示す正面図で
あり、(b)はそのカバー部材、化粧部材、後部カバー
部材を示す概略図であり、(c)はその前面扉4の後面
側の要部を示す概略図である。
【図15】(a)はスロットマシン1eを示す正面図で
あり、(b)はそのカバー部材、化粧部材、後部カバー
部材を示す概略図であり、(c)はその前面扉4の後面
側の要部を示す概略図である。
【図16】(a)は通常時におけるリール51の配置例
を示す概略図であり、(b)はリール51の他の配置例
を示す概略図である。
【図17】(a)は化粧シートを巻き取り可能とした場
合の一例を示す概略図であり、(b)は化粧シートが巻
き取られている状態のスロットマシン1fを示す正面図
である。
【図18】本発明の第2の実施例としての前面扉の構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン 2 筐体 3 施錠装置 3a 鍵穴 4、4a 前面扉 7 突出部 8 遊技情報表示部 9 メダル払出穴 10 灰皿 11 メダル受皿 12a、12b 放音部 13 放音部 14 透視窓 15 液晶表示部 16〜25 演出用表示部 26 タイトル表示部 27 リプレイ表示部 28 スタート表示部 29 ウェイト表示部 30 投入指示表示部 31 クレジット表示部 32 ゲーム回数表示部 33 ペイアウト表示部 34 メダル投入部 35 メダル詰まり解除ボタ
ン 36a 1枚BETボタン 36b MAXBETボタン 37 精算ボタン 38 スタートレバー 39 ストップボタンユニッ
ト 40L、40C、40R ストップボタン 41〜43 遊技効果LED部 45 1枚賭け表示部 46 2枚賭け表示部 47 3枚賭け表示部 50 可変表示装置 51L、51C、51R リール 52 リールユニット 53 リール間隠蔽部材 54L、54C、54R リールモータ 55 リールLED 56L、56C、56R リールセンサ 57 ホッパータンク 58 案内レール 59 オーバーフロータンク 60 満タンセンサ 61 払出メダルセンサ 62 ホッパーモータ 63 メダル排出口 64 電源ユニット 65 メインスイッチ部 66 第2リセットボタン 67 設定ボタン 68 自動精算選択スイッチ
部 69 打止め選択スイッチ部 70 設定キー挿入部 71 メダルセレクタ 72 不正メダル排出部 73 返却メダル流路 80 メインスイッチ 81 第2リセットスイッチ 82 設定キースイッチ 83 設定スイッチ 84 電源コード 85 背板 86、87 側板 88 上板 89 底板 90a、90b 放熱用穴部 91 有孔板 92 載置板 93 突出片 94 ガイド片 95 載置板前端片 96 リールユニット前端片 97 挿通孔 98 ネジ 99 ネジ孔 100 1枚BETスイッチ 101 MAXBETスイッチ 102 スタートスイッチ 103L、103C、103R ストップスイッチ 104 精算スイッチ 105 第1リセットスイッチ 106 投入メダルセンサ 107 流路切替ソレノイド 108 クレジット表示器 109 ゲーム回数表示器 110 ペイアウト表示器 111 リプレイLED 112 スタートLED 113 ウェイトLED 114 投入指示LED 115 1枚賭けLED 116 2枚賭けLED 117 3枚賭けLED 120 ボーナス告知LED 121a、121b BETボタンLED 122L、122C、122R 操作有効LED 131〜133 遊技効果LED 135 液晶表示器 136a、136b、137 スピーカ 138 蛍光灯 140〜149 演出用ランプ 150 規制片 151 ビス 152 前向片 153 凹部 154 固定板 155 蝶番 156 取付板 157 ナット 158 固定ネジ 159 溝部 160、160a 基体 161 カバー体 162 突出パネル 163 上開口部 164 下開口部 165 凹部 166 ワッシャ 200 遊技制御基板 201 演出制御基板 202 電源基板 203 リール中継基板 204 リールLED中継基板 205 外部出力基板 210 制御部 211 CPU 212 RAM 213 ROM 214 I/Oポート 215 スイッチ回路 216 モータ回路 217 初期リセット回路 218 クロック発生回路 219 パルス分周回路 220 バッファ回路 221 乱数発生回路 222 サンプリング回路 223 バックアップ電源 230 制御部 231 CPU 232 RAM 233 ROM 234 I/Oポート 235 スピーカ駆動回路 236 表示駆動回路 237 LED駆動回路 238 バックアップ電源 303 前面カバーパネル 304、304b〜304e 化粧シート 305 後面カバーパネル 306 上部飾り枠 307 孔部 308、308a 開口部 309 切欠部 310 切欠部 311〜313 ネジ挿通孔 314 ネジ 315 雌ねじ部 316 内向片 317 係止片 317a 係止爪 318 スリット穴 319 孔部 320 前面カバーパネル 321、321f 化粧シート 322 後面カバーパネル 323 下部飾り枠 324〜326 ネジ挿通孔 327 ネジ 328 雌ねじ部 329 係止片 329a 係止爪 330 スリット穴 331 前面カバーパネル 332、332a〜332e 化粧シート 333 後面カバーパネル 334 透光窓 335 窓部 336 支持片 337 ガイド片 338 支柱 338a 雌ネジ部 339 収容凹部 340 ユニット部材 341 固定ネジ 342 クリップ 343、344 ランプ基板 345 基板 346 仕切板 347 取付ネジ 348 雌ネジ部 349 軸部材 350 挿通孔 351 固定片 352 軸受部材 353 中央部飾り枠 354L、354C、354R 演出用リール 355L、355C、355R 開口部 356 演出用リール 357 開口部 358H、358C、358L 演出用リール 359H、359C、359L 開口部 360H、360C、360L 演出用リール 361H、361C、361L 開口部 362 リールモータ取付板 363 穴部 364 頭部 365 台座部 365a 先端面 365b 後端面 366 ネジ孔 367 固定ネジ 368 補給ローラ 369 巻取ローラ 370 突片 371 演出用リールユニット 372、373 透光性領域 374、375 化粧シート 376、377 後面カバーパネル 378、379 ネジ孔 380、381 ネジ 500、550、550a 収納ケース L1、L2、L2’、L3、L3’ 入賞ライン

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ゲームに対して賭数を設定することに
    よりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化
    させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示
    されることにより1ゲームが終了し、前記可変表示装置
    の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマ
    シンにおいて、 該スロットマシンは、前記ゲームの進行を制御する遊技
    制御手段と、 該遊技制御手段とは別個に設けられるとともに、前記ゲ
    ームの進行に関わる所定の演出を実行可能な演出手段を
    制御する演出制御手段と、を備え、 少なくとも前記可変表示装置と前記遊技制御手段とが互
    いに一体的に組み付けられたユニットが、前記スロット
    マシンの本体に対して交換可能に取り付けられており、
    また、前記スロットマシンの前面側に設けられる前面扉
    に、少なくとも一部に透光性領域を有するカバー部材が
    取り付けられるとともに、このカバー部材の後面側に
    は、少なくとも一部に装飾が施された化粧部材が、前記
    前面扉に対して交換可能に取り付けられ、前記カバー部
    材の透光性領域を通して前記化粧部材に施された装飾が
    視認可能に構成されていることを特徴とするスロットマ
    シン。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材は、前記前面扉に対して
    着脱自在である請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材及び前記化粧部材は、互
    いに一体的に組み付けられた状態で前記前面扉に対して
    着脱自在に取り付けられている請求項2に記載のスロッ
    トマシン。
  4. 【請求項4】 前記化粧部材のさらに後面側には、該化
    粧部材の後面を被覆する後部カバー部材が、前記前面扉
    に対して取り付けられている請求項1〜3のいずれかに
    記載のスロットマシン。
  5. 【請求項5】 前記カバー部材、前記化粧部材、前記後
    部カバー部材は、互いに一体的に組み付けられた状態で
    前記前面扉に対して着脱自在に取り付けられている請求
    項4に記載のスロットマシン。
  6. 【請求項6】 前記カバー部材は、前記前面扉の後面側
    から取り付けられている請求項1〜5のいずれかに記載
    のスロットマシン。
  7. 【請求項7】 1ゲームに対して賭数を設定することに
    よりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化
    させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示
    されることにより1ゲームが終了し、前記可変表示装置
    の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマ
    シンにおいて、 該スロットマシンは、前記ゲームの進行を制御する遊技
    制御手段と、 該遊技制御手段とは別個に設けられるとともに、前記ゲ
    ームの進行に関わる所定の演出を実行可能な演出手段を
    制御する演出制御手段と、を備え、 少なくとも前記可変表示装置と前記遊技制御手段とが互
    いに一体的に組み付けられたユニットが、前記スロット
    マシンの本体に対して交換可能に取り付けられており、
    また、前記スロットマシンの前面側に設けられる前面扉
    の少なくとも一部に透光性領域が形成されるとともに、
    この透光性領域の後面側には、少なくとも一部に装飾が
    施された化粧部材が前記前面扉に対して交換可能に取り
    付けられ、前記透光性領域を通して前記化粧部材に施さ
    れた装飾が視認可能に構成されていることを特徴とする
    スロットマシン。
  8. 【請求項8】 前記化粧部材のさらに後面側には、該化
    粧部材の後面を被覆する後部カバー部材が、前記前面扉
    に対して取り付けられている請求項7に記載のスロット
    マシン。
  9. 【請求項9】 前記化粧部材及び前記後部カバー部材
    は、互いに一体的に組み付けられた状態で前記前面扉に
    対して着脱自在に取り付けられている請求項8に記載の
    スロットマシン。
  10. 【請求項10】 前記ユニットに、前記演出制御手段が
    一体的に組み付けられている請求項1〜9のいずれかに
    記載のスロットマシン。
  11. 【請求項11】 前記演出手段は、複数種類の機種で共
    通して使用することが可能であり、前記前面扉に対して
    予め取り付けられている請求項1〜10のいずれかに記
    載のスロットマシン。
  12. 【請求項12】 前記演出手段は、機種に固有のもので
    あり、前記ユニットに対して予め取り付けられている請
    求項1〜10のいずれかに記載のスロットマシン。
  13. 【請求項13】 前記化粧部材は、前記前面扉における
    複数箇所に別々に取り付けられている請求項1〜12の
    いずれかに記載のスロットマシン。
  14. 【請求項14】 前記化粧部材に、前記可変表示装置の
    可変表示部を視認可能とする窓部が設けられている請求
    項1〜13のいずれかに記載のスロットマシン。
  15. 【請求項15】 前記化粧部材に、前記ゲームに関わる
    所定の情報を表示する情報表示部が設けられている請求
    項1〜14のいずれかに記載のスロットマシン。
  16. 【請求項16】 前記化粧部材に、前記スロットマシン
    の機種名等を表示する機種名表示部が設けられている請
    求項1〜15のいずれかに記載のスロットマシン。
  17. 【請求項17】 前記化粧部材の後方には、前記化粧部
    材を装飾する装飾装置が組み付けられたユニット部材を
    備えるとともに、該ユニット部材により前記化粧部材は
    前記カバー部材の後面に対して圧接して取り付けられて
    いる請求項1〜16のいずれかに記載のスロットマシ
    ン。
  18. 【請求項18】 前記ユニット部材は、その周縁のうち
    の一端縁を中心にして、前記前面扉に対して回動自在に
    枢支されている請求項17に記載のスロットマシン。
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