JP2000202140A - パチンコ機の表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技領域の視認性、情報への手の触れにくく
さ、構造容易性を図る。 【解決手段】 トップランプ１が上方開放状の収納部８
を有し、遊技進行とは無関係な遊技説明や店営業等のよ
うな遊技者に対する情報１７が記載された情報表示板１
６を収納部８に挿入配置することにより、情報１７が収
納部８の透視パネル１０を通して認識される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技説明や店営業
等のような遊技者に対する情報の記載された情報表示板
を備えたパチンコ機の表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図６は従来のパチンコ機の正面を示す。
図６において、２１はパチンコ機をパチンコ店の島に取
付けるための機枠、２２は機枠２１の前面に片開き可能
に組付けられたガラス枠、２３はガラス枠２２に組付け
られた光透過性パネルであるガラス、２４はガラス枠２
２よりも上方において機枠２１に取付けられたトップラ
ンプ２４、２５はガラス枠２２よりも下方において機枠
２１に片開き可能に取付けられた上皿、２６は上皿２５
よりも下方において機枠２１に固定された下皿、２７は
下皿２６の側方において機枠２１に取付けられた玉発射
装置のハンドル、２８は機枠２１の内部に格納された遊
技盤、２９は遊技盤２８に取付けられて遊技領域と非遊
技領域とを区分するガイドレールである。遊技領域にお
いて、遊技盤２８はセンター役物３０、風車３１、始動
口３２、複数の入賞３３、可変入賞口装置３４、アウト
口３５等の各種の遊技機能部を有する。４１，４２，４
３は遊技進行とは無関係な遊技説明や店営業等のような
遊技者に対する情報が記載された別々の情報表示板であ
る。情報表示板４１はガラス２４の内側で隅部に取付け
られ三角形であり、情報表示板４２はガラス２４の内側
で下部に取付けられた長方形であり、情報表示板４３は
上皿２５の前面に取付けられている。この情報表示板４
３が上皿２５の前面に取付けられた構造は特開平９−１
２２２９９号公報で開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のパ
チンコ機において、三角形の情報表示板４１の場合は、
遊技領域の全部を視認できるのの、記載面積が狭いこと
から、多量の情報を記載すると、文字が小さくなり、遊
技者が情報を読みにくくなる。長方形の情報表示板４２
では、記載面積が広いものの、アウト口３５周りの遊技
領域が隠れることから、遊技性と意匠性とに欠けること
は否めない。上皿２５の前面に設けられた情報表示板４
３においては、遊技中に遊技者が上皿２５に手を掛ける
機会が多くあり、その都度、遊技者の手が情報表示板４
３に触れることから、情報表示板４３に記載された情報
がかすれたり消えやすく、情報がかすれたり消えた場合
には、情報を伝える本来の機能に支障があるうえ、見栄
えが悪くなる。又、特許第２７３６９８６号公報で開示
されたパチンコ機の表示装置は、機枠の前面上部に複数
のスイッチと電気的な表示パネルとを取付け、遊技者が
１つのスイッチを選択してオン操作すると、表示パネル
が係るスイッチからの指示に相当する遊技説明や店営業
等のような情報を文字表示する構造であるので、前３者
よりも高価であり、経済的に不利である。

【０００４】そこで、本発明は、遊技領域の視認性と情
報への手の触れにくくさと構造容易性とが図れるパチン
コ機の表示装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明にあって
は、遊技盤が格納される機枠の前面には、遊技進行とは
無関係な遊技説明や店営業等のような遊技者に対する情
報の記載された情報表示板が、遊技盤の遊技領域を遊技
者に認識させる可視領域を避けて設けられたことを特徴
としている。請求項２の発明にあっては、請求項１に記
載の情報表示板を取付ける位置が機枠の上部であること
を特徴としている。請求項３の発明にあっては、請求項
１に記載の情報表示板を装着するための搭載部品が情報
表示板の収納部を備え、その搭載部品が機枠に取付けら
れたことを特徴としている。請求項４の発明にあって
は、請求項３に記載の搭載部品の収納部が情報表示板に
記載された情報を透視可能なパネルを備えたことを特徴
としている。請求項５の発明にあっては、請求項３に記
載の搭載部品がトップランプであることを特徴としてい
る。請求項６の発明にあっては、請求項３に記載の搭載
部品が情報表示板に記載された情報を裏面側より照明す
る光源を備えた特徴としている。請求項７の発明にあっ
ては、請求項６に記載の搭載部品が情報表示板と光源と
の間に配置される見切板を備えたことを特徴としてい
る。請求項８の発明にあっては、請求項１に記載の機枠
の可視領域が遊技盤のガイドレールに対応する丸窓であ
って、情報表示板が丸窓周りであることを特徴としてい
る。請求項９の発明にあっては、請求項１に記載の情報
表示板の情報表示面が機枠の前面に対して傾斜したこと
を特徴としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１〜図２は本発明の第１実施形
態であって、図１は表示装置を分解した外観を示し、図
２はパチンコ機の正面を示す。

【０００７】図１を参照し、表示装置について説明す
る。第１実施形態は搭載部品であるトップランプ１に情
報表示板１６を着脱可能に装着し得る構造である。トッ
プランプ１の有色で遮光性の有る合成樹脂よりなる横長
板状のランプベース２が、中央の開口部３と、開口部３
の周辺表面における左右の表面側突起４と、開口部３の
周辺裏面における左右の裏面側突起５と、両端部におけ
る左右の貫通孔６とを有する。

【０００８】ランプベース２の前面を覆う有色で光透過
性の有る合成樹脂よりなる横長形状のランプカバー７
は、中央の収納部８と、左右の膨出部９とを有する。収
納部８は開口部３よりも一回り大きな上方開放状の凹形
状であって、その前壁が透視パネル１０により形成され
る。透視パネル１０は無色で光透過性の有る合成樹脂に
よりランプカバー７と別に形成され、その透視パネル１
０がランプカバー７に形成された凹部に嵌め込まれて、
左右縁と下縁とが接着されたことにより、透視パネル１
０がランプカバー７に固定される。透視パネル１０の前
面は左右の膨出部９の前面に滑らかに連続する。透視カ
バーの上縁中央には切欠部１１を有する。

【０００９】そして、収納部８が開口部３を覆い、膨出
部９が表面側突起４と貫通孔６とを覆うように、ランプ
カバー７がランプベース２に重ね合され、左右の止ねじ
１２がランプベース２の裏面側より各表面側突起４を経
由して各膨出部９の内部に突設された図外の裏面側突起
５に締結されることにより、ランプカバー７がランプベ
ース２に取付けられる。

【００１０】ランプカバー７の裏面側に配置された基板
１３は、ランプベース２の開口部３よりも一回り大きな
横長板状であって、その前面にはフィラメントランプ、
ネオンランプ、ＬＥＤ等のような複数の光源１４を有す
る。基板１３は両端部に形成された左右の貫通孔より止
ねじ１５をランプベース２の左右の裏面側突起５に締結
することによりランプベース２に取付けられ、各光源１
４がランプカバー７と非接触な状態で開口部３に対応配
置される。

【００１１】ランプカバー７の収納部８に上方より挿入
配置される情報表示板１６は、無色な光透過性の有る合
成樹脂により収納部８に抜き差し可能な大きさに横長板
状に形成されており、その裏面には遊技進行とは無関係
な遊技説明や店営業等のような遊技者に対する情報１７
が記載される。情報１７としては、例えば、光透過性の
赤色系印刷により確変図柄７種類、１、３、５、７、
９、￥、＄」のような店営業情報である。情報１７以外
の情報表示板１６の裏面には黒色系又は銀色系印刷によ
る遮光層が形成される。

【００１２】図２を参照し、図１の表示装置を備えたパ
チンコ機について説明する。表示装置はトップランプ１
に情報１７が記載された情報表示板１６を装着してい
る。そして、図１の貫通孔６より図外の止ねじを機枠２
１に締結することより、トップランプ１が機枠２１の前
面に遊技盤２８の遊技領域を遊技者に認識させる可視領
域（ガラス２３を通して遊技盤２８の表面が見える領
域）を避けて上部に取付けられ、又、図１の光源１４に
は図外の電源が接続される。ガラス枠２２、ガラス２
３、上皿２５、下皿２６、ハンドル２７、遊技盤２８、
ガイドレール２９、センター役物３０、風車３１、始動
口３２、複数の入賞３３、可変入賞口装置３４、アウト
口３５等の要素は従来と同一である。

【００１３】第１実施形態の構造によれば、図２に示す
ように、トップランプ１が機枠２１の前面に装着された
状態において、トップランプ１の裏面側の図１に示す光
源１４が点灯することにより、情報１７が光源１４から
の光により照明されて見栄えが良い。トップランプ１が
遊技盤２８の遊技領域を遊技者に認識させる可視領域を
避けているので、遊技者が遊技盤２８の遊技領域におけ
る球の流れ認識でき、遊技性も確保できる。情報表示板
１６が機枠２１の前面に上部に配置されたので、遊技者
が遊技中に情報表示板１６に触れる機会が少なく、情報
１７がかすれたり消えたりする不都合は解消できる。通
常、パチンコ機が備えるところの、トップランプ１に情
報表示板１６を付加した構造であるので、電気的な可変
表示装置に比べて廉価であり、コストダウンが図れる。
情報表示板１６がトップランプ１に設けられた収納部８
に挿入装着された構造であるので、パチンコ店が記載さ
れた情報１７が異なる複数の情報表示板１６を用意し、
その日の店の営業目的に合った情報１７の記載された情
報表示板１６を選択して収納部８に入れ込むことによ
り、店の営業を顧客である遊技者に適切に通知できる。
収納部８が前面に可視パネル１０を備えたので、情報表
示板１６が収納部８から落下することを防止でき、情報
１７の視認性が確保できる。可視パネル１０が切欠部１
０を上縁に有すたので、収納部８に対する情報表示板１
６の抜差しが容易である。

【００１４】図３は本発明の第２実施形態に係る見切板
１８を示す。見切板１８は図１に示す情報表示板１６に
相当する図外の情報表示板の裏側に重ね合されて収納部
８に挿入配置されることにより、情報表示板と光源１４
との間に配置される。見切板１８は複数の色抜部１９を
上記情報表示板に記載された情報と位置を対応して有
し、色抜部１９以外の見切板１８裏面には黒色系又は銀
色系印刷による遮光層を有する。上記情報表示板は情報
以外が光透過性を有する。よって、第２実施形態によれ
ば、光源１４からの光が見切板１８の色抜部１９を透過
して情報表示板に記載された情報を照明し、見栄えが良
くなる。又、色抜部１９の形状を異なる意匠形状とすれ
ば、情報に対するライトアップ効果が一層向上する。
又、色抜部１９の形状が異なる複数の見切板１８を差替
えれば、同じ情報表示板であっての、見る人に違う印象
を与え、斬新さを出すことができる。見切板１８は、金
属、合成樹脂、木材等で形成しても良いが、紙で形成す
れば、光源１４からの光を半透過する紙の特性を活用
し、情報表示板の情報に対する間接照明のようなライト
アップが期待できる。又、金属、合成樹脂、木材に比べ
て、紙は安価なものが入手可能である。

【００１５】図４は本発明の第３実施形態に係るパチン
コ機の正面を示す。機枠２０のガラス２３で覆われた可
視領域が遊技盤２８のガイドレール２９に対応する丸窓
２０ａであって、情報表示板２０ｂ，２０ｃ，２０ｄ，
２０ｅが丸窓周りにおける機枠２０の前面に設けられて
いる。情報表示板２０ｂ〜２０ｅは全部で一組でも良い
が、情報表示板２０ｂ〜２０ｅそれぞれが別々であっ
て、それらのうちの１つを使用しても良い。つまり、機
枠２０の可視領域が丸窓２０ａに形成されたので、機枠
２０の丸窓２０ａ周囲に非可視領域が広くなり、この非
可視領域である機枠２０の前面に情報表示板２０ｂ〜２
０ｅの少なくとも１つを設ければ、第１実施形態と同様
に、遊技領域の視認性と情報への手の触れにくくさと構
造容易性とを図ることができる。

【００１６】図５は本発明の第４実施形態に係るパチン
コ機の側面を示す。情報表示板の情報表示面１６’が遊
技者Ａに指向するように機枠２１の前面に対して傾斜さ
れれば、遊技者Ａが情報を認識しやすくなる。例えば、
トップランプ１の収納部８（図１参照）を下向き斜めと
し、収納部８に情報表示板１６（図１参照）を上方より
斜めに挿入することにより、情報表示面１６’がその前
方に位置した遊技者Ａの顔面に指向すれば、遊技者Ａが
情報を読みやすくなる。又、収納部８は略垂直状とし、
収納部８に情報表示板１６をまっすぐ入れる状態とし、
少なくとも情報表示面１６’を点線で示すように下傾状
に形成しても同様に適用できる。又、仮想線で示したよ
うに機枠２１の前面の非可視領域における情報表示面１
６”が遊技者Ａに指向するように上傾斜としても同様の
効果がある。図５中の符号３６はパチンコ店の島におけ
る下側梁、３７は島の上側梁である。

【００１７】第２実施形態では見切板１８を使用した
が、見切板１８に代えて、光拡散又は偏向機能を備えた
部材を使用すれば、光源１４の光を情報表示板１６の全
体に導き、少ない数の光源１４で情報表示板１６を適切
に照明表示することができ、視覚的な効果が上がる。

【００１８】第１実施形態では情報表示板１６をトップ
ランプ１に着脱可能に挿入装着したが、情報表示板１６
をトップランプ１の前面又は機枠２０の前面に固定的に
取付けても良い。

【００１９】第１実施形態では情報表示板１６を合成樹
脂により形成したが、情報表示板は紙に情報を印刷した
ものを接着剤でトップランプ１の前面又は機枠２０の前
面に取付けるようにすれば、一層廉価にできる。又、こ
の場合、情報を印刷した情報表示板の表面を光透過性の
有る合成樹脂で被覆して情報を保護するようにしても良
い。

【００２０】

【発明の効果】以上のように、請求項１の発明によれ
ば、情報表示板が機枠の前面に遊技盤の遊技領域を遊技
者に認識させる可視領域を避けて設けられたので、情報
表示板における情報の記載面積が広く取れ、情報表示板
が遊技領域を隠すことがない。又、情報表示板が上皿で
はなく機枠に前面に設けられたので、情報表示板に記載
された情報が遊技中の遊技者に触れることが少なく、情
報を伝える本来の機能を長期にわたり発揮できる。又、
情報表示板に情報が記載された形式であるので、電気的
な表示パネルに比べ廉価である。よって、遊技領域の視
認性と情報への手の触れにくくさと構造容易性とを図る
ことができる。請求項２の発明によれば、情報表示板を
取付ける位置が機枠の上部であるので、遊技中の遊技者
が情報表示板に記載された情報に触れる機会を最小にで
きる。請求項３の発明によれば、情報表示板が機枠への
搭載部品に設けられた収納部に挿入配置するので、記載
された情報が異なる情報表示板を選択して使用すること
ができる。請求項４の発明によれば、搭載部品の収納部
に挿入配置された情報表示板に記載された情報が透視可
能なパネルを通して認識できるので、情報表示板の落下
防止と読みやすさとがある。請求項５の発明によれば、
トップランプが情報表示板を備えたので、情報表示板の
情報をトップランプの光源を利用して照明表示できる。
請求項６の発明によれば、情報表示板の情報が裏面側よ
り光照明したので、ライトアップにより意匠性が向上で
きる。請求項７の発明によれば、情報表示板と光源との
間に配置された見切板を備えたので、見切板を交換する
ことにより、同じ情報表示板であっても斬新さを出すこ
とができる。請求項８の発明によれば、情報表示板が遊
技盤のガイドレールに対応する機枠の可視領域を形成し
た丸窓周りに設けられたので、情報表示板における情報
の記載面積が広くなり、遊技領域の視認性と情報への手
の触れにくくさと構造容易性とを図ることができる。請
求項９の発明よれば、情報表示板の情報表示面が機枠の
前面に対して傾斜したので、情報表示面の情報の見やす
さがより高まる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１実施形態に係るトップランプを
示す分解斜視図。

【図２】 同第１実施形態のパチンコ機を示す正面図。

【図３】 本発明の第２実施形態に係る見切板を示す斜
視図。

【図４】 本発明の第３実施形態を示すパチンコ機の正
面図。

【図５】 本発明の第４実施形態を示すパチンコ機の側
面図。

【図６】 従来のパチンコ機の正面図。

【符号の説明】

１ トップランプ ８ 収納部 １６ 情報表示板 １７ 情報 ２０ 機枠 ２０ａ 丸窓 ２０ｂ〜２０ｅ 情報表示板 ２１ 機枠 ２３ ガラス ２８ 遊技盤

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤が格納される機枠の前面には、遊
   技進行とは無関係な遊技説明や店営業等のような遊技者
   に対する情報の記載された情報表示板が、遊技盤の遊技
   領域を遊技者に認識させる可視領域を避けて設けられた
   ことを特徴とするパチンコ機の表示装置。
2. 【請求項２】 情報表示板を取付ける位置が機枠の上部
   であることを特徴とする請求項１記載のパチンコ機の表
   示装置。
3. 【請求項３】 情報表示板を装着するための搭載部品が
   情報表示板の収納部を備え、その搭載部品が機枠に取付
   けられたことを特徴とする請求項１記載のパチンコ機の
   表示装置。
4. 【請求項４】 搭載部品の収納部が情報表示板に記載さ
   れた情報を透視可能なパネルを備えたことを特徴とする
   請求項３記載のパチンコ機の表示装置。
5. 【請求項５】 搭載部品がトップランプであることを特
   徴とする請求項３記載のパチンコ機の表示装置。
6. 【請求項６】 搭載部品が情報表示板に記載された情報
   を裏面側より照明する光源を備えた特徴とする請求項３
   記載のパチンコ機の表示装置。
7. 【請求項７】 搭載部品が情報表示板と光源との間に配
   置される見切板を備えたことを特徴とする請求項６記載
   のパチンコ機の表示装置。
8. 【請求項８】 機枠の可視領域が遊技盤のガイドレール
   に対応する丸窓であって、情報表示板が丸窓周りである
   ことを特徴とする請求項１記載のパチンコ機の表示装
   置。
9. 【請求項９】 情報表示板の情報表示面が機枠の前面に
   対して傾斜したことを特徴とする請求項１記載のパチン
   コ機の表示装置。