JP3753334B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤を収納可能な遊技盤収納枠を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技盤は木製の前面枠に形成された開口部に、金属製の取付フレームを設置して、取付フレーム部に前面枠の前方から遊技盤を収納して、固定部材により固定していた。
前面枠の前面側に備えられるガラス枠と前面パネルを開放し、その内部に位置する取付フレームに遊技盤を挿入して設置し、前面枠を開放して取付フレームの裏面側部に備えられた遊技盤固定部材を操作することにより、設置された遊技盤の固定を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
遊技盤収納枠に対する遊技盤の取付けを容易とすることが望まれている。
【0004】
そこで本発明は、遊技盤収納枠に対する遊技盤の容易な取付けを実現した遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技機は、入賞装置を含む複数の装置が配設される遊技領域を前面に形成した遊技盤を収納可能な遊技盤収納枠を備えた遊技機において、
前記遊技盤収納枠を合成樹脂により成形し、
前記遊技盤収納枠には、
段部と該段部の奥壁とを有し、遊技機前方側から遊技盤が収納可能な遊技盤収納部を設け、
当該遊技盤収納枠の前方側からの操作により遊技盤の取り付け状態を固定可能な遊技盤固定部材を備え、
前記遊技盤は、
裏面が開口した箱形の合成樹脂成型品からなり、
前記遊技盤固定部材と係合する係合部と、
前記遊技領域の装置がはめ込み可能に形成された開口部と、
裏面側に突出して前記遊技盤収納部にはまり込む薄板状の外周縁と、
該外周縁の内側に沿うように立設された仕切り壁と、を備え、
該仕切り壁には、前記遊技領域の装置の配線を導出するための切り欠きが形成され、
前記仕切り壁の内側に前記遊技領域の装置から受け入れられた球を案内する球案内空間を形成するように当該仕切り壁の内側の裏面側を覆う一方、
前記外周縁と前記仕切り壁との間の空間が、前記遊技領域の装置の配線を引き回すための配線処理空間とされることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、パチンコ装置に適用した一実施例として図面を参照して説明する。
A.パチンコ装置の正面構成及び全体構造
まず、図1乃至図3により、本パチンコ装置の正面構成及び全体構造について説明する。図1はパチンコ装置のパチンコ機(遊技機)を示す正面斜視図、図2は同パチンコ機の後述するガラス枠13と前面パネル14の正面斜視図、図3は後述する遊技盤10を取付けた遊技盤収納枠11及び機枠12を示す分解斜視図である。
パチンコ装置は、例えばいわゆるCR機(カードリーディング機)と称されるものの場合、大きく分けてパチンコ機と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機という)によって構成され、これらが対をなして設置されるが、この場合各図においては、玉貨機の図示を省略している。
【0008】
このパチンコ機は、図3に示すように、前面に遊技領域が形成された遊技盤10が、遊技盤収納枠11を介して機枠12に対して開閉自在に取付けられている。そして、図1及び図2に示すように、これら遊技盤10及び遊技盤収納枠11の前面を覆うように、ガラス枠13と前面パネル14とが前面側に配置され、遊技盤収納枠11とは独立にそれぞれが機枠12に対して開閉自在に取付けられている。なおこのパチンコ機は、遊技盤10、遊技盤収納枠11、機枠12、ガラス枠13、及び前面パネル14等を構成する主な構成部材が、全て合成樹脂により形成されている。
ガラス枠13は、ほぼ中央に開口部13aが形成され、開口部13aを通して遊技盤10における遊技領域が見えるようになっている。このガラス枠13の前面には、遊技領域を囲むように、上部ランプカバー15a,15b,15c、開口縁部ランプカバー16、及びサイドランプカバー17a,17bが設けられ、これらカバー内には装飾ランプ(図示省略)が内蔵されている。これらカバーは、前面側に突出する膨出状の形状とされ、透明又は半透明で、内蔵された装飾ランプの点灯光を透過可能である。これらカバーの表面にはカラフルな色彩が施されていてもよい。
また、ガラス枠13の前面における右下隅部には、ガラス枠13を施錠する施錠装置80(図2に示す)を操作するための、鍵挿入部18が設けられている。ガラス枠13を開く場合には、鍵挿入部18に所定のキーを挿入して回動操作すれば、施錠装置80のロック状態が解除されてガラス枠13のみがオープンする。
【0009】
前面パネル14は、ガラス枠13の下側に配置されたもので、ガラス枠13とは独立に機枠12に対して開閉自在に取付けられている。この前面パネル14には、上皿21と、上皿21の玉を後述の玉貯留皿(下皿)24に移す玉通路開閉用の押し釦22と、灰皿23と、玉を貯留する玉貯留皿24と、玉貯留皿24に貯留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー25と、後述の発射装置620の操作を行う発射操作ノブ26とが設けられている。
前面パネル14の前面における右上隅部には、前面パネル14を施錠する施錠装置(後述する施錠装置80と同様のもの)を操作するための鍵挿入部27が設けられている。前面パネル14を開く場合には、鍵挿入部27に所定のキーを挿入して回動操作すれば、施錠装置のロック状態が解除されて前面パネル14のみがオープンする。なお、この前面パネル14を開けるための所定のキーは、ガラス枠13の前述の施錠装置を解除するための所定のキーと同一のものとされ、施錠管理が容易化されている。
また上皿21には、図2に示すように、玉貨機に投入されたプリペードカードの残高を表示するカード残高表示器31と、玉を購入するときに操作される玉貸釦32と、プリペイドカードを排出するときに操作されるカード排出釦33とが設けられている。なお、これら表示器31や各釦32,33の信号線や発射操作ノブ26の信号線は、図2の符号35に示すように、前面パネル14の裏面ヒンジ側から引出されて、所定の機器(即ち、後述の玉貸機用の配線中継部810或いは後述の発射制御回路630等)に接続されている。
またなお、図1において符号21aで示すものは、後述する遊技盤収納枠11に設けられた賞球排出路603に接続された賞球排出口であり、符号24aで示すものは、遊技盤収納枠11に設けられた後述のファール球排出路602や下皿流路凹室751に接続された下皿玉排出口である。
【0010】
B.ガラス枠の概略構造
次に、ガラス枠13の概略構造について説明する。
ガラス枠13は、この場合図2に示すように、本体枠50の裏面内にガラスユニット100を取付けてなるものである。
本体枠50は、外径が矩形の樹脂製枠体で、開口部13aに相当する開口が中央部に形成され、前面における各ランプカバー15a,15b,15c,16,17a,17bの裏側の位置には、各ランプカバーに平面形状が対応し前面に開口する装飾体収納凹室がそれぞれ形成されており、これら装飾体収納凹室内に装飾ランプを搭載したランプ基板(図示略)がそれぞれ収納され、各ランプ基板を覆うように各ランプカバーが取付けられている。
これらランプ基板の配線は、図2の符号58に示すように、本体枠50の裏面ヒンジ側から引出されて、この場合遊技盤10の裏面に取付けられた後述の役物制御回路400(図12に示す)に接続され、遊技状態に応じて各装飾ランプが点灯(あるいは点滅)制御される。具体的には、例えば大当り発生時、賞球排出時、貸玉排出時、打止状態の発生時、島設備からの玉補給時等に点灯するように制御が行われる。
本体枠50の裏面における右端の上下2箇所には、後述するスライドヒンジ910,911(図3に示す)が取付けられるヒンジ固定部(図示略)が形成されており、これらスライドヒンジ910,911により本体枠50が(即ちガラス枠13が)機枠12に対して開動自在に取付けられる構成となっている。
【0011】
そして、本体枠50の裏面下部には、ガラスユニット100の下部両側を回動可能に支持してガラスユニット100の取付け保持を行うガラスユニット取付機構(図示略)が設けられている。このガラスユニット取付機構は、取付け時にガラスユニット100の両側下部に嵌合するガラスユニット取付用回動部材と、ガラスユニット100の底面に当接しガラスユニット取付用回動部材とともに回動する回動軸と、この回動軸の中央外周に設けられてガラスユニット100の左右方向位置を位置決める位置決め部材とよりなる。また、本体枠50の裏面側には、本体枠50の裏面内にはまり込んだガラスユニット100の縁枠110の上端縁に当接してガラスユニット100を取付け位置に係止する係止部材(図示略)を備える。
ガラスユニット100は、このガラスユニット取付機構に対して斜めに差込んで上部を引き起こすように回動させた後、上記係止部材により係止させるという極めて簡単な作業で取付けが可能であり、またその逆の手順で容易に取外せる。
また、本体枠50の裏面における左端には、図2に示すように、施錠装置80が設けられている。この施錠装置80は、前述の鍵挿入部18に挿入された所定のキーにより回動操作されるカム(図示略)と、常時上方に付勢され前記カムによって下方に押しさげられる爪82,83とよりなる。そして、爪82,83が機枠12に形成された係合部(図示省略)に係合することで、本体枠50を機枠12に対して閉じ状態にロックし、爪82,83が押しさげられることにより係合が解除されて本体枠50を開動可能に開放するものである。
【0012】
ガラスユニット100は、図2に示すように、合成樹脂製の縁枠110に2枚のガラス板(図示略)を図2における下方から挿入して保持したものである。ガラス板は、一側外形(挿入先端側の外形)が半円形の形状とされ、他側外形(挿入後端側の外形)が前記半円形に連続する矩形とされたもので、これにより挿入取付け作業が容易かつ円滑に行われ、かつガタツキ等の無い良好な保持状態が実現される。
縁枠110は、図2に示すように、ガラス板の半円形状外縁部を保持する円弧状縁枠120と、ガラス板101,102の矩形状外縁部を保持するコ字状縁枠130と、これら円弧状縁枠120とコ字状縁枠130の裏面両側にそれぞれ取付けられてこれら部材を連結する取付けベース(図示略)と、これら取付けベースにそれぞれ取付けられた蓋部材151,152とよりなる。
円弧状縁枠120は、各ガラス板の半円形状外縁部がはまり込む溝121,122が、内周に所定間隔で平行に形成されたもので、両側下端面がコ字状縁枠130の両側上端面に接合されるものである。この円弧状縁枠120の円弧状内周は、遊技領域を画成する前述の開口部13aの一部を形成するもので、本体枠50の中央の開口と略同径寸法とされている。
コ字状縁枠130は、各ガラス板が下から挿入できるスリット131,132が、底辺部に所定間隔で平行に形成されるとともに、これらのスリット131,132に連続して、各ガラス板の矩形部の両側縁がはまり込む溝(図2では片側の溝131a,132aのみ示す)が、両側辺の内面に形成されたものである。なお、組立状態においては、上記溝131a,132a等が、円弧状縁枠120の溝121,122に連続し、全体で二つの連続する溝を構成して、2枚のガラス板の外縁部をそれぞれ保持できるようになっている。
【0013】
このコ字状縁枠130の両側端面の下部には、前述のガラスユニット取付機構のガラスユニット取付用回動部材内にはまり込む突条133,134がそれぞれ形成されている。また、このコ字状縁枠130の底面には、前述のガラスユニット取付機構の位置決め部材がはまり込む凹部135が形成されている。
蓋部材151,152は、両側縁がヒンジにより取付けベースに取付けられることにより、両側に開いた開位置から図2に示す閉位置までそれぞれ回動自在となっている。これら蓋部材151,152は、閉位置においてコ字状縁枠130の下面(ガラス板の挿入口)を覆い、挿入されたガラス板の脱落を確実に阻止する底板部151b,152bとを有する。
なお、蓋部材151,152の上縁は、円弧状の形状とされて、遊技領域を画成する前述の開口部13aの一部を形成するもので、本体枠50の中央の開口と略同径寸法とされている。
【0014】
C.遊技盤の構成
次に、遊技盤10の構成について説明する。図4は遊技盤10の正面側分解斜視図、図5は遊技盤10の裏面側分解斜視図、図6は遊技盤10の裏面斜視図、図7は遊技盤10に設けられた特定入賞装置の裏面斜視図及び裏面側分解斜視図、図8は遊技盤10に設けられた変動入賞装置の裏面斜視図である。
遊技盤10の前面には、パチンコ玉を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定を行う領域(遊技領域)が形成され、入賞口に玉が入って有効にセーフとなる場合は、所定数の賞品玉が後述する玉排出装置770(図13に示す)により上皿21に排出されるようになっている。
なおここでは、遊技盤10における遊技領域はどのようなものでもよく、遊技球を使用するパチンコ遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、いわゆる「第1種」に属するもので、複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置を備え、この表示装置における可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生可能な遊技機でもよい。また、表示装置の図柄内容を変化させてゲームを行うもので、「第3種」に属する遊技機、あるいは表示装置を備えた他の種類の遊技機、いわゆる「第2種」に属する遊技機、又はその他の機種(例えば、他種タイプ)等に幅広く適用が可能である。また、表示装置を備えていない各種類の遊技機にも適用することができる。
本例では「第1種」に属するタイプのものを用いた例を以下説明する。
【0015】
遊技盤10は、図5に示すように、前面に遊技領域を構成する各種要素が設けられる遊技盤本体200と、この遊技盤本体200の裏面に取付けられる蓋部材360とを備える。
(a)遊技盤の前面側構成
まず、遊技盤10の前面側構成について説明する。
遊技盤本体200は、全体として裏面が開口した薄い箱形の樹脂成形品である。遊技盤本体200の前面には、図4に示すように、遊技領域の周囲を囲むレール201と、このレール201内のほぼ中央に位置する可変表示装置用開口部202と、この可変表示装置用開口部202の下方に配置された特定入賞装置用開口部203と、この特定入賞装置用開口部203の下方に配置された変動入賞装置用開口部204と、可変表示装置用開口部202の左右両側に配置された一般入賞装置用開口部205,206と、特定入賞装置用開口部203の左右両側に位置する風車取付けボス207,208と、一般入賞装置用開口部205,206の上方、及び風車取付けボス207,208の下方に配置された玉案内片209,210,211,212と、レール201内の底部中央に位置するアウト球回収口213と、レール201内の左右両側に配置されたサイドランプ用開口214,215と、が樹脂成形により一体的に形成されている。
ここでレール201は、図4に示すように一端が遊技盤10の左側下端部まで伸びて、玉導入部201aを形成しており、ここに向って遊技球が発射され、レール201に沿って打ち上げられて遊技領域に打込まれる。また、玉案内片209,210,211,212は、従来の複数の案内釘と同様の機能を果すものである。
また、遊技盤本体200の前面における可変表示装置用開口部202の上方には、図5に示すように貫通孔216が所定間隔で複数形成され、これら貫通孔216には後述の障害釘構成部材353の障害釘354が挿通されて前面に突出している。
【0016】
遊技領域を構成する各種要素としては、遊技盤本体200に一体成形されたレール201等の他に、図4の如く、可変表示装置装飾カバー220と、特定入賞装置230と、変動入賞装置250と、一般入賞装置270と、風車(打球方向変換部)290と、サイドランプ300とを備える。
可変表示装置装飾カバー220は、後述する蓋部材360の取付けリブ363内(即ちこのカバー220の後方位置)に収納される可変表示装置(図示省略)の前面を装飾するカバー部材であり、この場合可変表示装置の画面を前面に臨ませるよう中央が開口したフレーム状のものである。この可変表示装置装飾カバー220は、裏面側が前記可変表示装置用開口部202内にはめ込まれ、例えば可変表示装置装飾カバー220の側面に形成された係合爪(図示略)が、前記可変表示装置用開口部202の奥の後述の取付けリブ341(図5に示す)に形成された係合凹部341aに弾力的に係合することにより、ワンタッチで遊技盤本体200に取付けられる。
なおここで可変表示装置は、いわゆる役物装置であって、例えば液晶表示装置(LCD)よりなり、後述する表示制御回路380(図12に示す)を介して役物制御回路400により制御され、カラーで各種の図柄を表示するものである。なお、可変表示装置の可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)が発生する。
【0017】
特定入賞装置230は、いわゆるチャッカーを構成するもので、図7(b)の分解図に示すように、特定入賞装置本体230aと裏面基板230bとよりなる。
特定入賞装置本体230aは、ベース板部231の前面側に入賞口(始動口)232が設けられ、ベース板部231の後面側に断面矩形の胴部233が形成されたもので、ベース板部231の前面側における入賞口232の上方の両側位置には、それぞれいわゆる命釘234a,234bが設けられている。胴部233の内部には、入賞口232に入った玉を胴部233の下側に導く導入路235が形成され、また胴部233の後端における左右両側には、左右方向に弾力的に変位可能な係合爪236が形成されている。また胴部233の後端の内面側4隅の位置には、取付ボス237(図7では1箇所のみ示す)が形成され、この取付ボス237には後述の取付け穴245にはまり込む突起が形成されている。また、胴部233の後端部下面側には、後述するセンサ242がはまり込む凹部238が形成され、この凹部238において導入路235の後端部下面が開口している。
なお、特定入賞装置本体230aは、全体を合成樹脂により一体成形してもよいが、例えば少なくともベース板部231を木材により構成し、これに金属製の命釘234a,234bを打込んだ構成とすれば、命釘234a,234bの間隔や曲り具合が従来と同様な方法で調整可能になる。ただし、全体を合成樹脂により一体成形した場合でも、命釘234a,234bの間隔等が微妙に異なるものを複数用意し、特定入賞装置本体230a又は特定入賞装置230の全体を交換することで、命釘234a,234bの間隔等は変更できる。また、ベース板部231等を合成樹脂により成形した場合でも、例えばベース板部231における命釘の設置部の裏面側にボス部を形成し、金属製の命釘を、打込みやインサート成形により設置すれば、木材に金属製の釘を打込んだ場合とほぼ同様の高い保持力が得られ、従来と同様の命釘の調整が可能となる。
【0018】
裏面基板230bは、基板本体241と、この基板本体241の前面下部から直角に伸びるように設けられたセンサ242とよりなる。基板本体241は、前面上部の両側に発光ダイオード243が搭載され、裏面には発光ダイオード243及びセンサ242の電源線又は信号線を接続するためのコネクタ244が取付けられたものである。センサ242は、玉の通過を検出する磁気検出手段のヘッド部分であり、貫通孔242aを玉が通過する際の磁界の変化に応じて出力信号が変化するものである。
なお、基板本体241は、特定入賞装置本体230aの胴部233の後端内側にはまり込む外径とされ、センサ242は特定入賞装置本体230aの前述の凹部238にはまり込む外径とされており、裏面基板230bは、図7(a)のように特定入賞装置本体230aの後部にワンタッチではめ込まれて取付けられるようになっている。そして、この基板本体241の前面における4隅位置には、特定入賞装置本体230aの前述の取付ボス237の突起が弾力的に嵌合する取付け穴245が形成され、図7(a)に示す取付け状態が保持されるようになっている。
また、特定入賞装置230の全体は、ベース板部231よりも裏面側が前記特定入賞装置用開口部203内にはめ込まれ、前記係合爪236が前記特定入賞装置用開口部203の奥の後述の取付けリブ342(図5に示す)に形成された係合凹部342aに弾力的に係合することにより、ワンタッチで遊技盤本体200に取付けられる。
【0019】
なお、特定入賞装置230の発光ダイオード243は後述する役物制御回路400により制御されて、遊技状態に応じて点灯又は点滅する。
また、特定入賞装置230のセンサ242の出力は、例えば、後述する役物制御回路400に入力されて前述の可変表示装置の制御等に利用される。即ち、入賞口232に入った玉は、入賞口232を形成する壁と導入路235とに案内されて、凹部238に導かれ、センサ242の貫通孔242aを必ず通過して落下しセンサ242により検出される。そして、センサ242からの信号により入賞口232に玉が入ったことを検知した役物制御回路400は、特別遊技状態(大当り状態)を発生させるか否かの判定処理を実行して、これに応じて可変表示装置の表示図柄を変化させる。
【0020】
変動入賞装置250は、いわゆるアタッカーを構成するものであり、図4及び図8に示すように、長丸状のベース板部251の前面中央に大入賞口252が配置され、その両側には一般入賞口253が形成されており、またベース板部251の後面側に断面長丸状の胴部254が形成されたものである。大入賞口252は、後述する役物制御回路400により制御されて開閉動作し、特別遊技状態(大当り状態)が発生したときにだけ所定期間開放されて開くもので、内部の特定箇所にはいわゆるV入賞と呼ばれる特別な入賞位置が設定されている。
この変動入賞装置250の胴部254内には、図8に示すように、大入賞口252の開閉動作を駆動するソレノイド255、大入賞口252に入った全ての玉を検出するセンサ256、大入賞口252に入った玉のうちV入賞した玉を検出するセンサ257、及び、これらソレノイド255やセンサ256,257の電源線又は信号線を接続するためのコネクタ258が設けられている。また、この場合胴部254の右側下部には、切り欠き259が形成され、大入賞口252及び一般入賞口253に入った全ての玉がこの切り欠き259に導かれて落下するようになっている。また胴部254の後端における左右両側には、左右方向に弾力的に変位可能な係合爪260が形成されている。
そして、この変動入賞装置250の全体は、ベース板部251よりも裏面側が前記変動入賞装置用開口部204内にはめ込まれ、前記係合爪260が前記変動入賞装置用開口部204の奥の後述の取付けリブ343(図5に示す)に形成された係合凹部343aに弾力的に係合することにより、ワンタッチで遊技盤本体200に取付けられる。
【0021】
なお、変動入賞装置250のソレノイド255は後述する役物制御回路400により制御されて作動する。
また、変動入賞装置250のセンサ256,257の出力は、例えば後述する役物制御回路400に入力されて大入賞口252の開閉制御に利用される。即ち、センサ256からの信号により大入賞口252に玉が入ったことを検知した役物制御回路400は、その数をカウントして所定数となったときに大入賞口252を閉じる処理を行い、またセンサ257からの信号によりV入賞した玉があったことを判別した役物制御回路400は、再度連続して大入賞口252を開放する処理を実行し、大当り状態を継続する。
【0022】
なお、一般入賞装置270は、前述の特定入賞装置260とほぼ同じ構成であるため、その詳細な説明を省略する。但し、この場合一般入賞装置270には、センサ242、発光ダイオード243、及びコネクタ244が設けられていない。また、この一般入賞装置270は、前述の特定入賞装置260と同様に、遊技盤本体200の一般入賞装置用開口部205,206にワンタッチで取付けられる。
風車290は、打球方向を変換するためのもので、その軸が風車取付けボス207,208の穴にはめ込まれることによって、遊技盤本体200にやはりワンタッチで取付けられる。
サイドランプ300は、表面が透明又は半透明のランプカバー301で覆われ、内部に発光ダイオードを搭載した基板(図示略)が収納されたもので、ランプカバー301の外周にはつば状部302が突設され、ランプカバー301の後端における左右両側には、左右方向に弾力的に変位可能な係合爪303が形成されている。また、ランプカバー301の後端に形成された切り欠きからは、上記基板の配線304が導出されており、後述するように役物制御回路400に接続されている。上記発光ダイオードは、この役物制御回路400に制御され、遊技状態に応じて点灯又は点滅する。
そして、遊技盤本体200における左右両端面の上下には、図4乃至図5に示すように係合用開口311,312(係合部)が設けられ、後述する遊技盤収納枠11に設けられた係止具520の係合爪523(図16に示す)が係合するようになっている。
【0023】
(b)遊技盤の裏面側構成
次に、遊技盤10の裏面側構成について説明する。
まず、遊技盤本体200の裏面構造について説明する。遊技盤本体200の裏面の外周縁321は、図5に示すように、裏面側に突出する薄板状とされて、遊技盤収納枠11に形成された後述の嵌合凹室溝506にはまり込む嵌合突起壁を構成している。この外周縁321の内側には、やはり裏面側に突出する薄板状の仕切り壁322が、外周縁321の内面に沿うように全体として四角形状に立設されている。
この仕切り壁322の内側の空間は、蓋部材360が取付けられて閉じた空間とされることにより、入賞球を案内する入賞球案内空間323を構成する。すなわち、仕切り壁322の内側の4隅には、ネジ穴が形成された取付けボス324が形成され、後述するように、この取付けボス324に捩じ込まれるネジ362により仕切り壁322の内側を覆うように蓋部材360がはめ込まれて取付けられる。また、仕切り壁322と外周縁321は、下辺側の一部分において途切れており、ここに入賞球の排出口325が形成されている。そして、仕切り壁322の下辺上面側には、排出口325の両側に位置して、この排出口325に向って下方に傾斜した入賞球案内壁326,327が形成され、入賞球案内空間323を落下する全ての入賞球がこれら入賞球案内壁326,327に案内されて排出口325から遊技盤10の下方に落下するように構成されている。
一方、仕切り壁322の外側で外周縁321より内側の空間は、配線処理空間330を構成し、この場合サイドランプ300の前述の配線304がこの配線処理空間330内を整然と引回されて後述の役物制御回路400に接続されている。なお、仕切り壁322の両辺部の中央には、サイドランプ300の配線304を配線処理空間330内に導出するための切り欠き331,332が形成されている。
【0024】
また、遊技盤本体200の裏面における仕切り壁322の内側には、遊技盤本体200の前面に形成された前述の各開口部(可変表示装置用開口部202、特定入賞装置用開口部203、変動入賞装置用開口部204、一般入賞装置用開口部205,206、サイドランプ用開口214,215)の周辺からそれぞれ裏面側へ一体的に立設された取付けリブ(可変表示装置用取付けリブ341、特定入賞装置用取付けリブ342、変動入賞装置用取付けリブ343、一般入賞装置用取付けリブ344,345、サイドランプ用取付けリブ346,347)が形成されている。
そして、これら各取付けリブには、前述の特定入賞装置230の係合爪236や変動入賞装置250の係合爪260等が係合する係合凹部341a,342a,343a,344a,345a,346a,347aがそれぞれ形成されている。
つまり、遊技盤本体200の前面に形成された前述の各開口部からはめ込まれた遊技領域の各装置(可変表示装置、特定入賞装置230、変動入賞装置250、一般入賞装置270、サイドランプ300)は、これら取付けリブに係合し、これら取付けリブ内に裏面側を収納保持されることで、ワンタッチで安定的に取付けられる。
また、これら取付けリブのうち、入賞装置を取付けるための取付けリブ(特定入賞装置用取付けリブ342、変動入賞装置用取付けリブ343、一般入賞装置用取付けリブ344,345)の下面側には、各入賞装置の玉の排出口(例えば特定入賞装置230のセンサ242の貫通孔242a、或いは変動入賞装置250の切り欠き259)を下方に露出させる玉排出用切り欠き342b,343b,344b,345bが形成されている。これにより、各入賞装置に入った玉(入賞球)が入賞球案内空間323内に落下し、最終的には前述したように入賞球案内壁326,327に案内されて排出口325から遊技盤10の下方に排出される。
【0025】
なおこの場合、入賞球案内壁326,327、可変表示装置用取付けリブ341、特定入賞装置用取付けリブ342、変動入賞装置用取付けリブ343、一般入賞装置用取付けリブ344,345、サイドランプ用取付けリブ346,347は、裏面側への突出高さが全て取付けボス324と略同じ高さ、即ち仕切り壁322よりも若干低い高さとされている。このため、取付けボス324に捩じ込まれるネジ362により、仕切り壁322の内側を覆うように蓋部材360がはめ込まれて取付けられたとき、これら取付けリブ等の部材は、その端面が蓋部材360の内面に当接し、この蓋部材360の内面と遊技盤本体200の裏面との間隔(即ち、入賞球案内空間の厚さ寸法)を均等に保持し、かつ遊技盤本体200や蓋部材360のたわみ変形を阻止するスペーサーとして機能する。
【0026】
また、遊技盤本体200の裏面における下部中央であって、この場合仕切り壁322と入賞球案内壁326との間には、アウト球案内路348が形成されている。このアウト球案内路348は、遊技盤本体200の前面に形成された前述のアウト球回収口213の周辺から裏面側へ一体的に立設されたもので、アウト球を裏面側に導くものである。
また、遊技盤本体200の裏面における上部中央であって、仕切り壁322の内側の位置には、前述の貫通孔216が複数形成され、これら貫通孔216の両側にはネジ穴が形成された取付けボス351,352が形成されている。そして、この場所に障害釘構成部材353が取付けられる。障害釘構成部材353は、図5に示すように帯状の基板の前面に、前記貫通孔216に対応する間隔で複数の障害釘354が立設されてなるもので、帯状の基板の両端に挿通され取付けボス351,352に捩じ込まれるネジ355,356により遊技盤本体200の裏面に取付けられる。そして、取付け状態においては、図4に示すように各貫通孔216から障害釘354が前面側に突出した状態となる。なお、障害釘構成部材353は、全体を合成樹脂により一体成形して構成してもよく、この場合でも、障害釘354の間隔や曲り具合は、障害釘構成部材353の全体を交換して変更することができる。また、障害釘構成部材353の基板を木材により構成し、金属製の障害釘354をこれに打込んで設ければ、障害釘354の間隔や曲り具合は従来と同様に容易に調整できる。
【0027】
次に、蓋部材360及びこれに取付けられる機器について説明する。
蓋部材360は、図5に示すように四角形の板状のもので、遊技盤本体200の裏面における仕切り壁322の内側に図6のようにはめ込まれて取付けられることにより、遊技盤本体200に所定間隔を設けて重合させられて、前述の入賞球案内空間323を画成する。この蓋部材360の4隅の位置には、それぞれ貫通孔361が形成され、この貫通孔361に挿通され前述の取付けボス324に捩じ込まれるネジ362により、この蓋部材360が上記取付け位置に固定される。
蓋部材360の裏面における略中央位置であって、前記可変表示装置用取付けリブ341の後方位置には、取付けリブ363が形成されている。この取付けリブ363は、断面四角形の形状とされ、内部に、前述の可変表示装置と、表示制御回路380(図12に示す)の前端部がはめ込まれて収納される。可変表示装置(図示略)は、例えばその外ケースの側壁に形成された係止爪(図示略)が、取付けリブ363に形成された係合穴363a(図5に示す)に弾力的に係合することにより、蓋部材360の裏面側から取付けリブ363内にワンタッチで取付けられる。また、表示制御回路380は、可変表示装置の裏面側にビス止め等により取付けられる。
なお、表示制御回路380は、後述の役物制御回路400の指令に基づいて可変表示装置を作動させるための制御回路で、図12に示すように、フラットケーブル381と後述の中継基板390とを介して役物制御回路400に接続されている。また可変表示装置とこの表示制御回路380の電気的接続は、例えば、可変表示装置の裏面とこれに対向する表示制御回路380の前面とに設けられ、表示制御回路380が可変表示装置に取付けられる際に相互に嵌合する一対のコネクタによりワンタッチで行われる。
【0028】
また、蓋部材360の裏面における取付けリブ363の下方位置であって、前記特定入賞装置用取付けリブ342の後方位置には、特定入賞装置230のコネクタ244を裏面側に臨ませる開口部364が形成され、前記変動入賞装置用取付けリブ343の後方位置には、変動入賞装置250のコネクタ258を裏面側に臨ませる開口部365が形成されている。
また、蓋部材360の裏面における左下の位置には、図5に示すように、嵌合穴が形成された取付けボス366が4箇所に形成され、この位置に役物制御回路400(図12に示す)が取付けられる。役物制御回路400の外ケースには取付けボス366の嵌合穴に密に嵌合する嵌合突起(図示略)が突設されており、役物制御回路400は、この嵌合突起を取付けボス366の嵌合穴に密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付けられる。
さらに、上側の二つの取付けボス366の下側には、それぞれ取付けボス366aが形成されており、小型の役物制御回路が上記役物制御回路400と同様に取付けられるようになっている。すなわち、小型の役物制御回路の場合には、この役物制御回路に設けられた四つの嵌合突起を、下側二つの取付けボス366と上記二つの取付けボス366aにそれぞれ密に嵌合させることにより、やはりワンタッチで容易に取付けられる。このため、違う機種(小型の役物制御回路を使用する機種)でもこの蓋部材360が共通に使用できる。
役物制御回路400は、特定入賞装置230のセンサ242からの信号(始動口入賞信号)を受けて、大当り状態を発生させるか否かの判定を行い、これに応じて可変表示装置に所定の図柄を表示させる処理や、大当り状態となったときに、変動入賞装置250のソレノイド255を作動させて大入賞口252を所定期間開放するといった処理、あるいは遊技状態に応じて各ランプ類を点灯又は点滅させる制御処理を行うものである。
【0029】
また、蓋部材360の裏面における右下の位置には、保持部367,係止爪368及び取付けボス369が形成され、この位置に中継基板390が取付けられるようになっている。ここで、保持部367は、4箇所に設けられて中継基板390の4隅に当接するものであり、係止爪368は、中継基板390の下縁に係合するものである。すなわち、中継基板390は、四隅を保持部367に当接させるようにはめ込み、下縁を係止爪368に係合させて保持した後、上縁の貫通孔に挿通したネジ(図示略)を取付けボス369に捩じ込むことにより、蓋部材360に安定的に取付けられる。
なお、取付けボス369の下側には、取付けボス369aが形成され、またこの取付けボス369aの両側には、保持部367aが形成されており、小型の中継基板が上記中継基板390と同様に取付けられるようになっている。すなわち、小型の中継基板の場合には、四隅を下側の保持部367と保持部367aとに当接させるようにはめ込み、下縁を係止爪368に係合させて保持した後、上縁の貫通孔に挿通したネジを取付けボス369aに捩じ込むことにより、蓋部材360に安定的に取付けられる。このため、違う機種(小型の中継基板を使用する機種)でもこの蓋部材360が共通に使用できる。
この中継基板390は、コネクタ391,392,393,394,395を搭載し、役物制御回路400と表示制御回路380や入賞装置230,250との間の信号や、役物制御回路400等と遊技店の管理コンピュータとの間の信号(遊技情報)を中継する基板である。図5又は図12に示すように、コネクタ391は、ケーブル396により遊技店の管理コンピュータに接続され、コネクタ392は、ケーブル381により前述の表示制御回路380に接続されている。また、コネクタ393は、ケーブル397により変動入賞装置250(コネクタ258)に接続され、コネクタ394は、ケーブル398により特定入賞装置230(コネクタ244)に接続され、コネクタ395は、ケーブル401により役物制御回路400に接続されている。なお、ケーブル396を介して、例えば大当り回数等の遊技情報が役物制御回路400から遊技店の管理コンピュータに出力される。
また、蓋部材360の下縁の略中央位置であって、遊技盤本体200の裏面に形成されたアウト球案内路348の後方の位置には、図5乃至図6に示すように、このアウト球案内路348を遊技盤10の裏面側に臨ませるための切り欠き360aが形成されている。
【0030】
D.遊技盤収納枠の構成
次に、遊技盤収納枠11の構成について説明する。図9は遊技盤10を取外した状態の遊技盤収納枠11を示す正面図、図10は遊技盤収納枠11の前面側の機構体設置部及び各種機構体を示す分解斜視図、図11は遊技盤収納枠11を示す側面図、図12は遊技盤10を取付けた遊技盤収納枠11を示す裏面斜視図、図13及び図14は遊技盤収納枠11の裏面側の機構体設置部及び機構体を示す部分分解斜視図、図15は遊技盤10の遊技盤収納枠11への取付け作業を示す斜視図、図16は遊技盤10の遊技盤収納枠11への取付け構造を示す部分断面図である。
遊技盤収納枠11は、図10に示すように、合成樹脂の一体成形品である遊技盤収納枠本体500からなるものである。遊技盤収納枠本体500は、遊技盤10の裏機構(例えば前述した表示制御回路380や役物制御回路400等)を干渉を避けて配置するための全体として四角形状の開口501が上部中央に形成されたもので、この開口501の周囲には、遊技盤10の周縁がはまり込む段部502が形成され、この段部502の内側に遊技盤収納部503が形成されている。また、遊技盤収納枠本体500の前面下部、及び裏面には、各種の機構体設置部(詳細後述する)が一体成形により設けられて、ここに各種の機構体が取付けられている。
また、遊技盤収納枠本体500の左側面(ヒンジ側側面)には、後述するスライドヒンジ910,911,912,913を覆う収納空間(後述する)を形成する切り欠き500a,500b,500cが形成されている。
(a)遊技盤収納部周辺の構造
以下、遊技盤収納部503周辺の構造について説明する。
段部502の内側の奥壁504には、段部502の内側に沿うように嵌合壁505が立設され、段部502と嵌合壁505との間の溝が、遊技盤10の外周縁321(嵌合突起壁)がはまり込む嵌合凹室溝506を構成している。
【0031】
遊技盤収納枠11の段部502の両側の縁部507,508は、図16(a)に示すように裏面側内部が中空状になっており、各縁部507,508の上下位置(合計4箇所)には、図10又は図16(b)に示すように係止具配置凹部509,510が形成され、さらにこの係止具配置凹部509,510には前後方向の貫通孔である係止具支持孔511,512が形成されている。そして、これら係止具支持孔511,512には、図9又は図16(b)に示すようにそれぞれ係止具520(遊技盤固定部材)が支持されている。係止具520は、図16(b)に示すように、回動軸521の一端に回動操作用のつまみが形成された頭部522が形成され、また回動軸521の他端に周方向に伸びる係合爪523が形成されたもので、回動軸521が係止具支持孔511,512に回動自在に挿通され、頭部522が係止具配置凹部509,510内に配置されたものである。
また、段部502を構成する両側の側壁における上下位置(係止具配置凹部509,510の内側位置の合計4箇所)には、図10に示すように、矩形の貫通孔513,514が設けられ、係止具520を回動させることにより、これら貫通孔513,514から係止具520の係合爪523が内側に突出可能となっている。そして、貫通孔513,514は、図16(b)に示すように、段部502内にはめ込まれた遊技盤10の前述の係合用開口311,312にそれぞれ相対向する位置に配置されており、これら貫通孔513,514から突出した係止具520の係合爪523が前記係合用開口311,312にはまり込んで係合するようになっている。
【0032】
また、段部502の底辺部における右側位置には、図10に示すように入賞球取込み穴515が設けられている。この入賞球取込み穴515は、段部502内にはめ込まれた遊技盤10の前述の入賞球の排出口325に接続される位置に設けられ、排出口325から落下する入賞球がここから遊技盤収納枠11の下側に導入される構成となっている。
また、段部502の内側の奥壁504の下辺部中央には、図9乃至10に示すような矩形の切り欠き516が形成されている。この切り欠き516は、図14に示すように、段部502内にはめ込まれた遊技盤10の前述のアウト球案内路348を遊技盤10の裏面側に臨ませるための切り欠きである。
また、遊技盤収納枠11の正面から見て左側の外側端面には、図10に示すように、後述する機枠12側のピンヒンジ908,909(図3に示す)がそれぞれ挿通される上下方向のヒンジ孔531,532が設けられ、機枠12に対して開動自在に取付けられるようになっている。
また、遊技盤収納枠11の右側の縁部508の上下には、縦長状のロック片配置凹部533,534が形成され、これらロック片配置凹部533,534には、前後方向の支持穴535,536が形成されている。そして、これらロック片配置凹部533,534には、前記支持穴535,536により回動自在に支持されて、図9に示すようなロック片537,538が取付けられている。これらロック片537,538は、水平に引き起こすように操作されて機枠12に形成された係合部(図示略)に係合することで、遊技盤収納枠11を機枠12に対して閉じ位置に保持するものである。
【0033】
(b)遊技盤の取付け作業
なお、遊技盤10は、以下のようにして容易かつ頑丈に取付けられる。すなわち、図15に示すように遊技盤15を前面側から遊技盤収納枠11の遊技盤収納部503にはめ込んで、図16(a)に示す如く遊技盤15の裏面の外周縁321(嵌合突起壁)を遊技盤収納枠11の前述の嵌合凹室溝506内に嵌合させる。そしてその後、図16(b)に示す如く、係止具520(遊技盤固定部材)を回動させてその係合爪523を遊技盤10に形成された前記係合用開口311,312(係合部)に係合させればよい。この際、係止具520は遊技盤収納枠11の前面側から操作できるので、遊技盤収納枠11を開ける必要は全く無く、ガラス枠13等を開けるだけでよい。
なお、この取付け状態において遊技盤10は、その裏面の外周縁321が前記嵌合凹室溝506内に密に嵌合して、略全周に渡ってガタツキなく強固に保持される。
また、こうして取付けられた遊技盤10は、上記取付け作業と逆の手順により容易に取外せる。
【0034】
(c)遊技盤収納枠の前面下部の構成
次に、遊技盤収納枠11の前面下部(遊技盤収納空間503よりも下側部分)の構成について説明する。
遊技盤収納枠11の前面下部には、図10に示すように、左上にファール球回収部材設置部550が、右上に発射レール設置部560が、右下に発射装置設置部570が、下側中央に発射制御回路設置部580が一体成形により設けられ、また、これら設置部が設けられていない部分(例えば左下側)には格子状の補強リブ590が一体成形されている。そして、各設置部550,560,570,580には、それぞれ、ファール球回収部材600、発射レール610、発射玉止め部材615、発射装置620、発射制御回路630が取付けられる。
【0035】
ファール球回収部材設置部550には、ファール球回収部材600の左端及び左側下部の縁に当接する取付けリブ551と、ファール球回収部材600の右端及び右側下部の縁に当接する取付けリブ552と、ファール球回収部材600の上部右側の縁に当接する取付けリブ553と、が一体成形され、ファール球回収部材600を取付けるためのネジ穴554が複数箇所(図10では4箇所)に形成されている。また、取付けリブ551の上側には、後述する裏面側の賞球流路凹室743内の上皿流路凹室750に連通した賞球排出開口555が形成されている。
ファール球回収部材600は、図10に示すように、上面及び右下側面が開口し、底面が右下に傾斜した箱形のファール球回収部601と、この回収部601の右端下部に設けられて前面に開口したファール球排出路602と、回収部601の左端上部に設けられて前後に開口した賞球排出路603とを有し、上記ファール球回収部材設置部550の複数のネジ穴554に対応する位置にネジ挿通孔604が形成されている。このファール球回収部材600は、上記ファール球回収部材設置部550に設けられた各取付けリブ551,552,553の内側に当接させてはめ込んだ後、ネジ605をネジ挿通孔604に通してネジ穴554に捩じ込むことにより容易に図9の如く取付けられる。このように取付ければ、図3に示すように、ファール球回収部601の上面の開口が、発射レール610の終端と遊技盤10のレール201の始端(前述の玉導入部201a)との間に位置し、賞球排出路603が前記賞球排出開口555に接続される所定位置に、ファール球回収部材600が自動的に位置決めされて取付けられる。
なお、ファール球排出路602は、前面パネル14が閉じられると、前面パネル14の下皿玉排出口24a(図1に示す)に接続され、また賞球排出路603は、前面パネル14の賞球排出口21a(図1に示す)に接続される。そして、発射レール610から打出されたが遊技盤10の遊技領域に達しない遊技球(即ち、ファール球)は、遊技盤10のレール201に沿って玉導入部201aから上記ファール球回収部601内に落下し、或いは発射レール610の終端から上記ファール球回収部601内に落下して、ファール球排出路602を経由して下皿玉排出口24aから下皿24に排出される。
【0036】
発射レール設置部560には、発射レール610の左端下側の縁に当接する取付けリブ561と、発射レール610の右端及び右端下部の縁に当接する取付けリブ562と、が一体成形され、発射レール610を取付けるためのネジ穴563が複数箇所(図10では5箇所)に形成されている。また、取付けリブ562の上側には、発射玉止め部材615を取付けるためのネジ穴564が複数(図10では3個)形成されている。なお、前述の取付けリブ553は、発射レール610の左端にも当接し、発射レール610を位置決めるための取付けリブとしても機能している。
発射レール610は、遊技球が転動又は滑動する1条の溝611が上面に形成されたもので、上記発射レール設置部560のネジ穴563に対応する位置にネジ挿通孔612が形成されている。この発射レール610は、上記発射レール設置部560に設けられた各取付けリブ561,562,553の内側に当接させてはめ込んだ後、ネジ613をネジ挿通孔612に通してネジ穴563に捩じ込むことにより容易に図9の如く取付けられる。このように取付ければ、図3又は図9に示すように、発射レール610の始端が、発射装置620の後述する杵先625に対して適正位置となり、発射レール610の終端が遊技盤10のレール201の始端(前述の玉導入部201a)に向う所定位置に、発射レール610が自動的に位置決めされて取付けられる。
また、発射玉止め部材615は、前面パネル14の上皿21から図示省略した整列装置により1個ずつ供給される遊技球を、発射レール610の始端位置(発射位置)に重力に抗して保持するもので、図9乃至10に示す如くこの始端位置にある遊技球(即ち、発射待機球)に当接する爪部616を有する。この発射玉止め部材615は、発射レール設置部560のネジ穴564に対応する位置にネジ挿通孔617が形成され、ネジ618をネジ挿通孔617に通してネジ穴564に捩じ込むことにより容易に図9の如く取付けられる。このように取付ければ、図3又は図9に示すように、発射装置620の後述する杵先625に対して適正位置となる。すなわち、発射装置620が作動した際に、発射レール610の終端と爪部616により発射位置に保持された発射待機球に、前記杵先625が正確に打ちつけられるような位置決めが自動的になされる。
【0037】
発射装置設置部570には、発射装置620の後述する基板621の左上隅部及び上部左側の縁に当接する取付けリブ571と、前記基板621の左下隅部に当接する取付けリブ572と、前記基板621の右下隅部に当接する取付けリブ573と、が一体成形され、発射装置620を取付けるためのネジ穴が形成された取付けボス574が複数箇所に形成されている。また、取付けリブ571と取付けリブ572の間には、後述する発射装置本体622が収納される凹部575が形成されている。
発射装置620は、前記取付けリブ571,572,573の内側にはめ込み可能な基板621の裏面に発射装置本体622が設けられたもので、基板621には、上記発射装置設置部570の取付けボス574のネジ穴に対応する位置にネジ挿通孔623が形成されている。発射装置本体622は、揺動自在な杵部材624を有し、この杵部材624を駆動するロータリーソレノイド(図示略)を内蔵するもので、発射制御回路630の制御により作動して杵部材624を間欠的に揺動させる。杵部材623の先端には、前述の発射玉に打ちつけられる杵先625が形成されている。
この発射装置620は、上記発射装置設置部570に設けられた各取付けリブ571,572,573の内側にはめ込んだ後、ネジ626をネジ挿通孔623に通して取付けボス574のネジ穴に捩じ込むことにより、容易に図9の如く取付けられる。このように取付ければ、図3又は図9に示すように、前述の発射待機球に対する杵先625の位置決めが自動的に行われる。またこの際、発射装置本体622は、凹部575にはまり込むようにして収納されて配置される。
【0038】
発射制御回路設置部580には、発射制御回路630がはまり込む凹部581が形成され、この凹部581の上下に嵌合穴が形成された取付けボス582が形成されている。
発射制御回路630は、直方体状のケース631内に回路基板が収納され、ケース631の上面と下面に、嵌合突起632を有する取付け片633が突設されたもので、ケース631の側面には発射装置本体622等への配線634が接続されている。この発射制御回路630は、ケース631を発射制御回路設置部580の凹部581にはめ込み、取付け片633の嵌合突起632を取付けボス582の嵌合穴に密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付けられる。
なおこの発射制御回路630は、発射操作ノブ26に設けられたタッチセンサや発射ボリューム(可変抵抗器)等の出力信号を受けて発射装置620を制御する。例えば、発射操作ノブ26を人が握ったことがタッチセンサにより検出されると、発射ボリュームの出力値に応じて発射装置620のロータリーソレノイドを間欠的に励磁する。これにより、発射操作ノブ26の操作量に応じた強さで杵部材624の杵先625が発射玉に打ちつけられる。また、この発射制御回路630の正面上部には調整つまみ635,636が設けられ、これら調整つまみ635,636により、前記タッチセンサの感度調整と、発射ボリューム調整とが行えるようになっている。ここで、発射ボリューム調整とは、前記発射ボリュームの出力値に対するロータリソレノイドの励磁電流値(球技球の発射強度)を決める増幅率の調整をいう。
【0039】
(d)遊技盤収納枠の裏面側の構成
次に、遊技盤収納枠11の裏面側の構成について説明する。
遊技盤収納枠11の裏面には、図12に示すように、左上に貯留タンク700が、右上に枠情報及び電源のための配線中継部710が、右側部に排出玉処理部740が、右下に排出制御回路800及び玉貸機からの配線の配線中継回路810が、開口部501の下側にアウト球セーフ球処理部820が、設けられている。そして、遊技盤収納枠本体500の下側の各所には格子状の補強リブ860が一体成形されている。
貯留タンク700は、島設備から補給された排出前の玉を貯留しておくタンクで、この貯留タンク700の下部には導出樋701(シュート)が接続されている。導出樋701は、貯留タンク700の下部から若干下方に傾斜した姿勢で横方向に伸びて排出処理部740の後述の玉導入流路凹室741に接続され、貯留タンク700内の玉を排出処理部740に導くものである。
【0040】
配線中継部710は、図13に示すように、遊技盤収納枠本体500の右上隅部に一体成形されたターミナル基板設置部711と、ここに収納されるターミナル基板720と、このターミナル基板設置部711を覆うように取付けられる蓋部材730とを備える。
ターミナル基板設置部711は、前面が開口した箱型のもので、内部の4隅にはターミナル基板720をネジ止めするための取付けボス712が形成され、右側の側壁には蓋部材730を閉じ状態に保持するための係合穴713が形成されている。また、上下の壁には、配線を導出するための切り欠き714,715がそれぞれ形成され、左側面には蓋部材730を支持するための軸受け部716が形成されている。
ターミナル基板720は、信号中継回路と、パチンコ機の電源入力回路とを構成するものである。信号中継回路は、パチンコホールの管理コンピュータとパチンコ機側の発射制御回路630や排出制御回路800との間で授受される信号(いわゆる枠情報の信号)を中継する回路である。電源入力回路は、パチンコ機側の役物制御回路400,発射制御回路630及び排出制御回路800を含む各種電気機器に電源を供給するための回路である。なお、枠情報の信号としては、例えば玉補給信号(大)、玉補給信号(小)、玉発射信号、賞球排出信号等がある。
【0041】
このターミナル基板720は、主に枠情報の信号中継回路を構成する部品として、ホール側からの配線721(図12に示す)をコネクタ接続するためのコネクタ722、各信号中継用の複数のリレー723、役物制御回路400,発射制御回路630及び排出制御回路800等からの配線(図示略)を接続するためのコネクタ724等を備える。また、特に電源入力回路を構成する部品として、ヒューズ725、電源スイッチ726等を備えており、電源線727が基板の裏面に結線されている。なお、ホール側からの配線721は、ターミナル基板設置部711の切り欠き714から引き込まれ、また、コネクタ724に接続されるパチンコ機側の配線及び電源線727は、ターミナル基板設置部711の切り欠き715を通して引き出される。
蓋部材730は、左側面(図13における向う側)に、ターミナル基板設置部711の軸受け部716に弾力的にはめ込まれる回動軸(図示省略)を有しており、ターミナル基板設置部711の前面開口を開閉する位置にワンタッチで取付けられる。そして、側壁に形成された係合爪731がターミナル基板設置部711の前記係合穴713に弾力的に係合することにより、閉位置に保持される。この蓋部材730の前面右端には、開閉操作するための把手732が設けられ、また前面の略中央には、注意書き等が記載されたシール733が貼付される。シール733には、電源電圧の表示や、電源投入時の注意事項等が記載される。
【0042】
排出処理部740は、図13に示すように、遊技盤収納枠本体500に一体成形された玉導入流路凹室741、機構体設置凹室742、賞球流路凹室743、及び玉抜き室744と、機構体設置凹室742内に収納されて設置される排出装置770及び流路切換え装置780と、全体を覆うカバー部材790とを備える。
玉導入流路凹室741は、導出樋701を通って横から流入した玉が下向きに流れ落ちるように湾曲した形状の凹室であり、カバー部材790により前面開口を閉じられることにより、導出樋701から流入した玉を下方に流して排出装置770に送るための玉導入流路を構成している。この場合、玉導入流路凹室741の右上には、後述する内ラッチ用の穴745が形成されている。
機構体設置凹室742は、玉導入流路凹室741の下側に連通状態に形成され、排出装置770及び流路切換え装置780が縦に並んではまり込む幅寸法とされた縦長の凹室であり、内側の側壁には排出装置770又は流路切換え装置780に弾力的に係合する係合爪746,747が形成されている。
【0043】
賞球流路凹室743及び玉抜き室744は、機構体設置凹室742の下側に連通状態に形成され、仕切り壁748の手前側に賞球流路凹室743が、奥側に玉抜き室744が配置されている。
賞球流路凹室743内の下側には、オーバーフロー部749が設けられ、このオーバーフロー部749の内側(遊技盤収納枠11を裏面から見た場合の左側)には、上皿流路凹室750が形成され、オーバーフロー部749の外側には、下皿流路凹室751が形成されている。すなわち、賞球流路凹室743の下側は、オーバーフロー部749を境にして、上皿流路凹室750と下皿流路凹室751とに分れている。
そして、この賞球流路凹室743は、カバー部材790により前面開口を閉じられることにより、流路切換え装置780から落下した玉を、上皿側又は下皿側に振分けて排出するための賞球排出流路を構成している。
すなわち、上皿流路凹室750は、遊技盤収納枠11の前面の賞球排出開口555に連通しており、この上皿流路凹室750に入った玉は、賞球排出開口555,賞球排出路603及び賞球排出口21aを経由して、前面パネル14の上皿21に流出するよう構成されている。一方、下皿流路凹室751は、例えば図示省略した接続流路を介して、下皿玉排出口24aに連通しており、下皿流路凹室751に入った玉は、前面パネル14の下皿24に流出するよう構成されている。オーバーフロー部749は、前後方向に伸びる断面が山形の突条であり、上皿流路凹室750側の斜面がなだらかで、下皿流路凹室751側の斜面が略鉛直な面とされたものである。そして、後述するように流路切換え装置780により賞球流路凹室743側に振分けられて落下する玉は、このオーバーフロー部749の上皿流路凹室750側の斜面に落ちるよう位置設定されており、上皿21に玉が充満していない場合には上皿21に玉が排出され、上皿21に玉が充満すると、このオーバーフロー部749を越えて下皿流路凹室751側に玉が流れ落ちるようになり、過剰な玉が下皿24に排出される構成となっている。
また、玉抜き室744内に落下した玉は、例えば図示省略した流路によって、遊技島の設備である玉回収樋(通常遊技島の底部に設けられている)に排出される構成となっている。またこの場合、上皿流路凹室750の左下には、後述する内ラッチ用の穴752が形成されている。
【0044】
排出装置770は、上面から流入した玉を1個ずつ下面側から排出し、指令された数だけ玉を排出する装置で、排出制御回路800により制御されて作動する。なおこの排出装置770は、例えば、外周に玉が1個ずつはまり込む歯が形成されたスプロケットと、このスプロケットを指令された回転数或いは回転角度だけ回転させる機構とよりなるものである。
流路切換え装置780は、上面から流入する玉を下面側の2方向に振分けるための分岐路が内部に形成され、この分岐路にソレノイド等により駆動される流路切換え部材を配設してなるもので、例えば図示省略したスイッチの操作により、振分け方向が切換わるようになっている。この場合流路切換え装置780は、排出装置770から流下した玉を、賞球流路凹室743又は玉抜き室744のいずれか一方に振分けて落下させるもので、通常は(遊技中は)賞球流路凹室743に玉を落下させ、閉店時等に前記スイッチが操作されることで玉抜き室744側に振分け方向を切換えて、貯留タンク700や樋701内の玉を全て島側に回収する玉抜き処理を実現する。
なおこの場合、流路切換え装置780の上面の凹部781に排出装置770の下面の凸部771が嵌合することで、両者が接続されるようになっており、この状態で全体を機構体設置凹室742にはめ込むことで、排出装置770及び流路切換え装置780の取付けがワンタッチで完了する。この際、前述した係合爪746,747が自動的に係合し、これら装置を取付け状態に保持する。
また、流路切換え装置780の前面には、後述する内ラッチ用の穴782が形成されている。
【0045】
カバー部材790は、玉導入流路凹室741、機構体設置凹室742、及び賞球流路凹室743の前面開口全体を覆うようなL字状の板部材であり、この場合前述した内ラッチ用の穴745,752,782に対応する3箇所の位置に、内ラッチ791がその軸を前後摺動自在に挿通されて取付けられている。内ラッチ791は、手前側の把手部を取付けられた部材(この場合カバー部材790)に対して押し引きすると、把手部から伸びて部材の裏側に突出した軸の先端側の外径が拡径又は縮径するもので、この先端側を締結しようとする相手側の部材の穴内に挿入して拡径させることで、部材の締結を行う周知の締結部材である。このため、カバー部材790は、この場合この内ラッチ791を押し引き操作するだけで、容易に脱着できる。
【0046】
排出制御回路800は、直方体状のケースの内部に回路基板が収納されたもので、ケースの両側端面には、嵌合突起(図示略)を有する取付け片801が突設されている。この発射制御回路630は、遊技盤収納枠本体500の制御回路設置部800aに一体成形された取付けボス802の穴に、取付け片801の嵌合突起を密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付けられる。なお排出制御回路800は、図示省略した配線により排出装置770や後述するセーフ球処理装置840等に接続され、入賞があったことを示す信号を受けて、排出装置770を制御し、所定数の賞球の排出を実行させる制御回路である。またこの排出制御回路800は、配線中継回路810を介して玉貸機に接続され、玉貸機からの指令により、排出装置770を制御して貸玉としての遊技球を所定数排出する処理を実行する機能も有する。
配線中継回路810は、本発明の制御回路の一つであり、直方体状のケースの内部にターミナル基板(図示略)が収納されたもので、ケースの両側端面には、嵌合突起(図示略)を有する取付け片811が突設されている。この配線中継回路810は、遊技盤収納枠本体500の制御回路設置部800aに一体成形された取付けボス812の穴に、取付け片811の嵌合突起を密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付けられる。
なお、配線中継回路810は、図示省略した配線により玉貸機や、前面パネル14に設けられた玉貸し関係の表示器又はスイッチ類31,32,33、或いは排出制御回路800に接続され、これら表示器やスイッチ類、或いは排出制御回路800と玉貸機との間の信号を中継するものである。
【0047】
アウト球セーフ球処理部820は、図14に示すように、遊技盤収納枠本体500の裏面に形成されたセーフ球導入流路凹室821及び機構体設置凹室830と、機構体設置凹室830内に収納されて設置されるセーフ球処理装置840と、セーフ球導入流路凹室821及び前述のアウト球案内路348を覆うように取付けられるアウト球セーフ球排出樋850とを備える。
セーフ球導入流路凹室821は、前述の入賞球取込み穴515の下側に連通状態に形成され、下側がセーフ球処理装置840の玉入口841に対応した幅の狭い形状とされたもので、開口する前面側がアウト球セーフ球排出樋850の蓋部853により閉じられることにより、入賞球取込み穴515から落下するセーフ球をセーフ球処理装置840の玉入口841に導入するセーフ球導入流路を構成する。この場合、このセーフ球導入流路凹室821内の左上には、アウト球セーフ球排出樋850を取付けるためのネジ穴が形成された取付けボス822が形成されている。
機構体設置凹室830は、セーフ球処理装置840が埋設可能な凹室で、セーフ球導入流路凹室821の下側に連通状態に形成され、埋設されたセーフ球処理装置840の玉入口841がちょうどセーフ球導入流路凹室821の真下にくるように位置設定されている。この機構体設置凹室830の右下には、セーフ球処理装置840の玉出口842に連通し、底面が裏面側に向って斜め下方に傾斜するセーフ球導出流路凹室831が形成され、このセーフ球導出流路凹室831がアウト球セーフ球排出樋850のセーフ球排出部857により覆われることにより、セーフ球処理装置840の玉出口842から出たセーフ球をパチンコ機の下側に排出するセーフ球排出流路が構成される。また、機構体設置凹室830の右上と左下には、セーフ球処理装置840を固定するためのネジ穴832がそれぞれ形成されている。
【0048】
セーフ球処理装置840は、上面の玉入口841から玉を導入し、右側面の玉出口842から玉を排出するもので、通過する玉を検出するセーフ球センサ(図示略)と、ソレノイド843により駆動される玉保持機構を内蔵している。このセーフ球処理装置840は、前記ネジ穴832に対応する位置に、ネジ挿通孔が形成された取付け片844が設けられ、機構体設置凹室830にはめ込まれた後、この取付け片844にネジを挿通して前記ネジ穴832に捩じ込むことにより取付けられる。なお、このセーフ球処理装置840は、内部においてセーフ球を1個保持した状態で検出し、前述の排出制御回路800の制御による賞球の排出が完了すると、保持状態を解除してそのセーフ球を排出するものである。
アウト球セーフ球排出樋850は、樋本体部851の左側に挿通孔852を有する蓋部853が延設され、右側に挿通孔854を有する取付け片855が形成されたものである。樋本体部851は、下面側が開口した箱形のもので、下部は、仕切り壁856により左右両側に区画されており、上部に対して閉じられた左側の室がセーフ球排出部857となっている。この樋本体部851は、前面側(遊技盤収納枠本体500に接合される側)の上部には、遊技盤10に設けられたアウト球案内路348に接続される開口(図示略)が形成され、セーフ球排出部857の前面側には、セーフ球導出流路凹室831に接続される開口(図示略)が形成されている。
このアウト球セーフ球排出樋850は、挿通孔852,854にネジを挿通して、前述の取付けボス822のネジ穴、及び遊技盤収納枠本体500の切り欠き516の右下に形成されたネジ穴858に捩じ込むことにより、容易に取付けられる。そして、このアウト球セーフ球排出樋850によれば、アウト球排出流路とセーフ球排出流路とが構成される。すなわち、アウト球案内路348から出たアウト球は、樋本体部851を経由してアウト球セーフ球排出樋850の下面から排出され、また、セーフ球処理装置840の玉出口842から出たセーフ球は、セーフ球導出流路凹室831と樋本体部851のセーフ球排出部857を経由してアウト球セーフ球排出樋850の下面から排出される。
なお、このアウト球セーフ球排出樋850の下面から排出されたアウト球又はセーフ球は、図示省略した流路や計数装置を経由して、遊技島の底部に配設された玉回収樋に放出される。この際、本例の構成では、極めて近接した位置(仕切り壁856を一枚隔てて隣り合う位置)からアウト球とセーフ球とがそれぞれ排出されるため、上記玉回収樋或いは計数装置の受け皿等を小型化でき、その場合でも玉がこぼれる恐れがない。
【0049】
なお、図1に示す通常状態(閉じ状態)においては、遊技盤収納枠11の前面上側(即ち遊技盤10)は、ガラス枠13により覆われ、遊技領域のみが開口部13a(ガラス板)を介して前面に望んだ状態となり、また、上述の各種機構体が設けられた遊技盤収納枠11の前面下側は、前面パネル14により覆われた状態となる。
【0050】
E.機枠の構造
次に、機枠12の構造等について、図3により説明する。
(a)機枠自体の構造
まず、機枠12自体の構成等について説明する。機枠12は、図3に示すように、樹脂成形よりなる全体として長方形の枠状のもので、前面下部には、閉じ状態の前面パネル14の下方に位置し正面に露出する下縁パネル部901が形成され、この下縁パネル部901の裏側や、側壁又は上壁の内外面等には複数のリブ902が設けられたものである。
【0051】
(b)機枠へのガラス枠等の取付け構造、及び機枠の島側への取付け構造
そして、この機枠12の正面から見て左側の内側面における前面側には、縦長の凹室903が形成され、この凹室903内に断面コ字状の補強金属部材904がはめ込まれて固定される構成とされ、遊技盤収納枠11,ガラス枠13及び前面パネル14を開閉自在に支持するヒンジ類はこの補強金属部材304に取付けられている。
すなわち、補強金属部材904の複数箇所にはネジ挿通孔905が形成され、一方、機枠12の凹室903内奥面に形成された厚肉部906には、これに対応する位置に複数のネジ孔907が形成され、図示省略したネジをネジ挿通孔905に挿通してネジ孔307に捩じ込むことにより、補強金属部材904が強固に機枠12の側内面に埋め込み状態に固定されている。
そして、補強金属部材903の表面には、遊技盤収納枠11を支持するピンヒンジ908,909と、ガラス枠13を支持するスライドヒンジ910,911と、前面パネル14を支持するスライドヒンジ912,913とが、ネジ止め又は溶接により取付けられている。
ピンヒンジ908,909は、遊技盤収納枠11の前述のヒンジ孔531,532に挿通され、遊技盤収納枠11の全体が機枠12内に収納された閉位置から前面に開いた開位置まで揺動するように支持するものである。
【0052】
また、スライドヒンジ910,911、又はスライドヒンジ912,913は、この場合いずれも同様のリンク構造のものであり、ガラス枠13等の開動運動は、単なる蝶番によりヒンジを構成した場合と異なり、特に開き始めにガラス枠13等が前面側に若干浮くような動きとなり、開閉動作が極めて滑らかなものとなる。
また、機枠12の上壁には、断面十字状の貫通孔931,932が形成されており、これら貫通孔931,932に下側から釘等を挿通して、パチンコ島側の構造部材に打込むことにより、機枠12の島側への固定がなされるようになっている。
【0053】
(c)スライドヒンジ収納空間の構成
次に、上記機枠12及び遊技盤収納枠11に設けられたスライドヒンジ収納空間の構成について説明する。
本パチンコ機では、ガラス枠13又は前面パネル14を開閉自在に支持するスライドヒンジ910,911,912,913は、機枠12及び遊技盤収納枠11に設けられたスライドヒンジ収納空間内に収納され覆われている。
すなわち、機枠12の正面から見て左側の内側面における後面側には、図3に示すように、この場合上下2箇所に前面に開口した箱形の囲い壁951,952が一体成形されている。囲い壁951は、ガラス枠13を支持する上側のスライドヒンジ910の作動範囲の後側を覆う位置に形成されており、このスライドヒンジ910の収納空間を画成している。また囲い壁952は、ガラス枠13を支持する下側のスライドヒンジ911と、前面パネル14を支持する上側のスライドヒンジ912の後端側を覆う位置に形成されており、これらスライドヒンジ911,912の収納空間を画成している。
一方、遊技盤収納枠本体500の左側面(ヒンジ側側面)には、前述の図12等に示すように、各スライドヒンジ910,911,912,913を覆う収納空間をそれぞれ形成する切り欠き500a,500b,500cが形成されている。すなわち、この場合切り欠き500aは、前記囲い壁951の前面側に位置して、スライドヒンジ910の作動範囲の比較的前側を覆う収納空間を画成し、切り欠き500bは、前記囲い壁952の前面側に位置して、スライドヒンジ911,912の作動範囲の比較的前側を覆う収納空間を画成し、さらに切り欠き500cは、スライドヒンジ913の作動範囲の比較的前側を覆う収納空間を画成している。
このような構成であるため、各スライドヒンジが他の部材に接触して故障するといった不具合が確実に防止できるとともに、スライドヒンジが配線を噛んでしまうことによる断線事故等が確実に防止できる。
【0054】
以上のように本実施例では、遊技盤収納枠本体500を合成樹脂により構成し、この遊技盤収納枠本体500に遊技盤10を前面側から脱着自在な遊技盤収納部503を形成し、さらにこの遊技盤収納部503の周辺部に嵌合凹室溝506を形成するとともに、合成樹脂製の遊技盤10の裏面周囲に嵌合突起壁(外周縁321)を形成し、この嵌合突起壁(外周縁321)を前記嵌合凹室溝506内に嵌合させることにより、遊技盤10を前記遊技盤収納部503に収納した状態に取付ける構成とした。
また、遊技盤収納枠11には、遊技盤収納枠11の前方側からの操作が可能な遊技盤固定部材(係止具520)が備えられ、遊技盤10の側面には、この遊技盤固定部材が係合可能な係合部(係合用開口311,312)が形成されているため、以下のような各種の効果を得ることができる。
【0055】
(1)遊技盤10及び遊技盤収納枠11が合成樹脂製でありながら、嵌合突起壁(外周縁321)と嵌合凹室溝506の嵌合により、遊技盤10が略全周に渡って頑丈に保持されて取付けられるので、遊技状態に支障が出ることがない。特に、例えば上述した可変表示器220として大型なものが搭載された場合であっても、遊技盤設置後のたわみやガタツキを抑制でき、遊技に支障が生じることはない。
したがって、遊技盤10や遊技盤収納枠11を合成樹脂製とすることが、遊技盤の取付け強度上問題なく可能となり、デザインの自由度の向上、材料のリサイクル化、木材使用量低減による地球環境の保全などに貢献できる効果がある。
(2)また、遊技盤10を遊技盤収納枠11に対して前面側から脱着し、また前面側から係止具520を操作して、遊技盤10の取付け状態を固定(ロック)又は固定解除できるので、遊技盤10の前面側のガラス枠13等を開閉するだけで、簡単に遊技盤の取付け取外しが可能となる。このため、遊技機のメンテナンス作業が格段に容易になる。
【0056】
なお、本発明は上記実施例に限られず、各種の態様や応用があり得る。例えば、遊技盤収納枠本体500や遊技盤10は、必ずしも全体が合成樹脂の一体成形により構成されている必要はない。例えば、特に強度を必要とする遊技盤収納枠本体500のヒンジ部(ヒンジ孔531,532を構成する部分)等、を部分的に金属により製作してもよい。
また、本発明に係わる遊技機は上記実施例のようなプリペイドカード方式のパチンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することができる。遊技盤の構成、機種はどのようなものでもよい。
プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機についても幅広く適用することが可能である。また、アレンジボール機等にも適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技盤収納枠には、段部と該段部の奥壁とを有する遊技盤収納部、及び、前方側からの操作が可能な遊技盤固定部材が備えられ、遊技盤には、この遊技盤固定部材が係合する係合部が形成されたので、遊技盤を遊技盤収納枠に対して前面側から脱着し、また前面側から遊技盤固定部材を操作して、遊技盤の取付け状態を固定(ロック)又は固定解除でき、簡単に遊技盤の取付け取外しが可能となる。このため、遊技機のメンテナンス作業が格段に容易になる。
また、外周縁と切り欠きが形成された仕切り壁との間の空間が、遊技領域の装置の配線を引き回すための配線処理空間とされるので、遊技領域の装置の配線を整然と引き回すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例であるパチンコ機の全体を示す正面斜視図である。
【図2】同パチンコ機のガラス枠及び前面パネルを示す正面斜視図である。
【図3】同パチンコ機の遊技盤,遊技盤収納枠及び機枠を示す分解斜視図である。
【図4】同パチンコ機の遊技盤の正面構成を示す分解斜視図である。
【図5】同パチンコ機の遊技盤の裏面構成を示す分解斜視図である。
【図6】同パチンコ機の遊技盤の裏面構成を示す裏面側斜視図である。
【図7】同パチンコ機の入賞装置を示す斜視図である。
【図8】同パチンコ機の変動入賞装置の裏面側斜視図である。
【図9】同パチンコ機の遊技盤収納枠の正面構成を示す正面図である。
【図10】同パチンコ機の遊技盤収納枠の正面構成を示す正面側分解斜視図である。
【図11】同パチンコ機の遊技盤収納枠を示す側面図である。
【図12】同パチンコ機の遊技盤及び遊技盤収納枠の裏面構成を示す裏面側斜視図である。
【図13】同パチンコ機の遊技盤収納枠の裏面構成を示す部分分解図である。
【図14】同パチンコ機の遊技盤収納枠の裏面構成を示す部分分解図である。
【図15】同パチンコ機の遊技盤の取付け作業を説明するための斜視図である。
【図16】同パチンコ機の遊技盤の取付け構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 遊技盤
11 遊技盤収納枠
311,312 係合用開口(係合部)
321 外周縁(嵌合突起壁)
503 遊技盤収納部
506 嵌合凹室溝
520 係止具(遊技盤固定部材)
Claims (1)
- 入賞装置を含む複数の装置が配設される遊技領域を前面に形成した遊技盤を収納可能な遊技盤収納枠を備えた遊技機において、
前記遊技盤収納枠を合成樹脂により成形し、
前記遊技盤収納枠には、
段部と該段部の奥壁とを有し、遊技機前方側から遊技盤が収納可能な遊技盤収納部を設け、
当該遊技盤収納枠の前方側からの操作により遊技盤の取り付け状態を固定可能な遊技盤固定部材を備え、
前記遊技盤は、
裏面が開口した箱形の合成樹脂成型品からなり、
前記遊技盤固定部材と係合する係合部と、
前記遊技領域の装置がはめ込み可能に形成された開口部と、
裏面側に突出して前記遊技盤収納部にはまり込む薄板状の外周縁と、
該外周縁の内側に沿うように立設された仕切り壁と、を備え、
該仕切り壁には、前記遊技領域の装置の配線を導出するための切り欠きが形成され、
前記仕切り壁の内側に前記遊技領域の装置から受け入れられた球を案内する球案内空間を形成するように当該仕切り壁の内側の裏面側を覆う一方、
前記外周縁と前記仕切り壁との間の空間が、前記遊技領域の装置の配線を引き回すための配線処理空間とされることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25935595A JP3753334B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 遊技機 |
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JP25935595A JP3753334B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 遊技機 |
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Family Applications (1)
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JP2002219250A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-06 | Heiwa Corp | 遊技機枠体 |
-
1995
- 1995-09-12 JP JP25935595A patent/JP3753334B2/ja not_active Expired - Fee Related
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