JP2999716B2 - パチンコ遊技機における賞球排出処理経路 - Google Patents

パチンコ遊技機における賞球排出処理経路

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
における賞球排出処理経路に係り、より詳しくは、パチ
ンコ遊技で発生又は成立した入賞条件に対応して、裏側
から払出される賞品用パチンコ球(賞球ともいう)を前
側の球皿に向けて排出するための賞球排出処理経路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機の代表例の一つであるパ
チンコ機では、遊技操作に基づく球送り装置と打球発射
装置との関連作動により、球皿内の遊技用パチンコ球
(遊技球ともいう)が1球ずつ遊技盤の遊技領域内に打
込まれ、遊技領域内の遊技球がアウト口に入ったアウト
球と、各種入賞器具に入った入賞球(セーフ球ともい
う)とに区分される。そして、図18に略示される裏側
の機構セット盤Sにおいて、アウト球が排出路67から
処理される一方、入賞球が処理装置61により1球ずつ
処理されることに関連して、賞球排出装置62の1回ず
つの作動により所定個数単位毎の賞球が払出される。そ
して、排出室63内に排出された賞球は、第1の排出路
64の排出口65から優先的に上の球皿へ排出され、第
1の排出路64の所定部位まで充満した以後は、同排出
路64の下流部側方に分岐連通された第2の排出路66
から下の球皿へ排出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な一般化されている従来のパチンコ機にあっては、上下
各球皿を備えているという前提のもとで、賞球の排出形
態に関し、各球皿側へは別々の経路で排出させるものと
する観念に拘泥化されている面があった。このため、従
来のパチンコ機においては、図18に示すような機構セ
ット盤Sにおける賞球排出形態とされて、排出室63の
下流部に第1の排出路64と第2の排出路66とが別方
向に分岐連通され、第1の排出路64を上の球皿側へ、
また第2の排出路66を下の球皿側へ夫々連通化させる
べきだとする技術的着想に基づいて、賞球排出経路全体
が構成されていた。
【0004】しかし、このような賞球排出形態では、機
構セット盤S全体、ひいてはパチンコ機全体の構造面か
ら観た場合において大きな制約を受けていた。即ち、機
構セット盤Sの大きさは、図18からも理解できるよう
に、機全体を考慮して前枠の裏側に搭載セットし得るサ
イズに自ずと制限されている。そして、最も一般的な型
式として、その中央部には遊技領域の裏側に対応し得る
広さの窓口(遊技盤の裏側点検用)68が大きく開口さ
れており、この窓口68の周囲部分において、前述した
アウト球及び入賞球の処理、賞球の貯留及び排出等に必
要な経路や装置等を含む各種の構成部分が集約的に組込
まれている一方、各種の電気的制御装置等が装備される
ようになっている。特に、上の球皿に連通する排出口6
5の開口位置については、この上の球皿と整合連通する
ように機構セット盤S前側の保持枠に形成された通出口
(図示しない)と対向する内側寄りの位置に設定されて
おり、前記窓口68の下部裏側領域において賞球排出経
路の下流端は必ずこの排出口65を経由するようになっ
ていた。
【0005】又、賞球排出経路における第2の排出路6
6には、賞球貯留能力を考慮して相当大きなスペース分
が使用されており、従って当然のことながら機構セット
盤Sにおける部品設置用のスペース、特に利用し易い部
位とされる前記窓口68の下部領域69のスペースが縮
小されてしまっていた。このため、パチンコ遊技機にお
いて必要とされる各種の構成部材や部品の絶対的小型化
が強いられている一方、機自体の機能の向上や遊技者へ
のサービス等に係る各種の付属部材等を設置することは
到底困難とされ、限られたサイズの機構セット盤におけ
る有効なスペース利用を図ることができなかった。
【0006】本発明は、前述した課題を好適に解決する
べく提案されたものであって、機裏側における機構セッ
ト盤の賞球貯留排出部側から払出された賞球を機前側の
球皿へ排出する経路として、機構セット盤の一部分に設
けた排出経路部と、保持枠の裏側に設けた通出経路部と
を連通して、経路全体の簡略化を図り得るようにしたパ
チンコ遊技機における賞球排出処理経路の提供を目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明に係るパチンコ遊技機における賞球排出処
理経路は、外枠に組付けられる前枠の前側に上下の球皿
が装備されると共に、前枠の裏側に遊技盤用のセット口
を有する保持枠が設けられ、この保持枠の裏側に遊技盤
裏側点検用の窓口を有する機構セット盤が装備されて、
パチンコゲームの入賞に対して払出された賞球が上下の
球皿に排出されるパチンコ遊技機にあって、前記機構セ
ット盤では、窓口の上縁部から側縁部に亘り、賞球貯留
排出部及び排出装置を設ける一方、機構セット盤の外側
縁と窓口の側縁下部との間において、前記排出装置の出
口下方に形成された排出路と、同排出路の下流に形成さ
れて賞球を下向きに排出する遊回路と、この遊回路の下
流端に前後に開口されて賞球を前記保持枠裏側側部に
向けて排出する排出口とを連通した排出経路部を構成
し、前記保持枠では、セット口の下部に成形された遊技
補助盤の側方上部に、前記上球皿の流入筒裏側に連絡し
得る賞球用の通出口を前後に開口すると共に、同遊技補
助盤の裏側において、前記機構セット盤の排出経路部の
排出口から排出された賞球を受入れて通出口の外側方か
ら通入し得るように前記通出口に連通される通入路と、
通出口の他側部に開口された出口から下方に形成され
出口から出た余剰賞球を前記下球皿の裏側に向け
て通出する通出路とを連通した通出経路部を構成し、前
記前枠では、窓口の下方中央部に前記下球皿の裏側に連
通する通出口を前後に開口する一方、窓口の下部裏側に
前記保持枠の通出経路部の通出路と通出口裏側とを連絡
する連絡経路部を構成すると共に、この連絡経路部の裏
側に適宜連絡具を取着したことを特徴としている
【0008】即ち、本発明に係るパチンコ遊技機の賞球
排出処理経路では、遊技中に発生される入賞成立条件を
前提として、機構セット盤における賞球貯留排出部の排
出装置から賞球が払出されると、その賞球は排出装置下
方の排出路に受入れられ、排出路の下流端に設けられた
排出口から保持枠裏側の通出経路部の通入路に排出され
る。その後、この賞球は、上球皿側の通出口を介して上
球皿側へ優先的に通出され、上球皿側の充満に伴い裏側
へ溢れ出た場合には通出路を介して下球皿側へ通出され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機における賞球排出処理経路について、好適な実施形態
を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、
本実施形態では、機内(遊技機裏側)に貯留したパチン
コ球を賞球並びに遊技用の貸し球として各球皿へ夫々排
出可能とされたパチンコ機における賞球排出処理経路に
ついて主に例示する。
【0010】本実施形態の対象とされるパチンコ機で
は、その全体的な基本構成として、図1及び図2に略示
するように、外郭保持枠をなす外枠Aの開口前面側に搭
載枠をなす前枠Bが開閉及び着脱可能に組付けられ、こ
の前枠Bの前後各部に、ガラス扉D付きの窓枠C、遊技
球用の球送り装置Fをセットした上球皿E、貯留球用の
下球皿G、操作部及び駆動部を含む打球発射装置H等が
装備される一方、アウト球や入賞球及び賞球の各処理部
を有する機構セット盤Sが装備されている。又、前枠B
の正面内部には各種の入賞器具や遊技部品等を配置した
遊技盤Kが着脱可能にセットされている。尚、外枠A
は、上下及び左右の各枠部材のうち2本を組替えること
により、一般に「関東枠」「関西枠」と呼称区分される
2種類のタイプに変更可能な形態例とされている。又、
遊技盤Kは、ガラス扉D及び上球皿Eを開放(共に横開
き)したもとで、前側から交換可能な形態例とされてい
る。そして、前枠Bについては、その正面内部(裏側)
に位置する遊技盤セット用の保持枠Jと合せて全体が合
成樹脂成形された二重枠の形態例とされている。
【0011】このような本実施形態のパチンコ機にあっ
て、前記前枠Bは、図1〜図6に示すように、外枠Aの
開口前面域に適合する方形サイズに成形されて、その前
面に開口した窓口1の前側周囲に窓枠Cが装着可能とさ
れている。又、窓口1の下部に成形した支盤部2には余
剰通出される賞球用の通出口3と設置孔4等が開口され
ると共に、これらに合せて下球皿G及びセット盤24
並びに打球発射装置Hが装着可能とされている。さら
に、前枠Bの正面左側における上下両端部には開閉連結
支持部5,5が設けられ、又、正面上縁部から正面右縁
部にかけては略L字状の電光装飾部6が設置されてい
る。尚、窓口1の下底面はそのほぼ中央部が低くなるよ
うな弛るい傾斜面とされ、この傾斜面を利用してこぼれ
球等を後述する球戻し口10へ案内し得るようになって
いる。
【0012】一方、前記保持枠Jは、図3〜図6に示す
ように、前枠Bの窓口1裏側に合せた方形サイズに一体
成形されており、その下部には遊技補助盤7が成形され
ると共に、同遊技補助盤7の上端面を基準にして遊技盤
Kをセットし得るセット口8が開口されている。そし
て、遊技補助盤7においては、賞球用の通出口9及び球
戻し口10が開口されると共に、そのほぼ中央裏側には
アウト球用のアウト路11が形成され、前面側には発射
レール12及びこぼれ球用の球受け部材13等が取着さ
れている。又、セット口8の周縁には、遊技盤Kに対す
る位置決め用の突起14が複数箇所配設されると共に、
斜状をなす四隅に配設された各施錠保持部15には施錠
具16が着脱可能にセットされている。
【0013】前記施錠具16は、図8及び図9に示すよ
うに、セット口8の前側から操作し得る形態のものとさ
れ、互いに対応する各施錠保持部15に組込みセットさ
れた状態で回動可能に支持されている。そして、遊技盤
Kの装飾部材25に開口された孔26から挿入し得る操
作具(例えば、六角レンチ状のもの)27を利用して、
遊技盤Kに係合する施錠位置とその係合を解除する解錠
位置とに切換え操作し得るようになっている。尚、施錠
具16については、他の形態例として図10に示すタイ
プのものも好適に推奨される。即ち、このタイプのもの
は、施錠保持部15の支持孔21に対して前側から嵌挿
された状態で係止爪22により係止されるものであり、
操作具27を利用して施錠位置と解錠位置とに切換え操
作し得る点は、図8,9に示す形態例のものと同様であ
る。
【0014】さらに、前記保持枠Jには、図3,図4,
図6に示すように、セット口8の下縁(遊技補助盤7の
上縁)に沿って受け片17が、又、セット口8の上縁に
沿って案内片18が夫々前向きに一体成形されている。
即ち、セット口8に対しては遊技盤Kが縦向き状態で出
入れされるため、その着脱に伴う出入れ時には、受け片
17により遊技盤Kを一旦受け得ると共に、案内片18
により遊技盤Kの上端を案内し得るようにして、遊技盤
Kの着脱の補助及び円滑化を図るようになっている。
尚、前記発射レール12にはファール球用の案内部19
が成形され、又、前記球受け部材13にはスピーカ20
が着脱可能に収容されている。
【0015】又、本実施形態のパチンコ機にあって、前
記機構セット盤Sは、遊技盤K側で発生したアウト球及
び入賞球、そして賞球の処理に係る必要な経路や装置部
分及び電気的な機器等を集約的に装備した全体がユニッ
ト化されたもので、前記保持枠Jの裏側に整合して着脱
可能にセットされている。そして、図2,図11,図1
2に示すように、その中央部に開口された遊技盤点検用
の窓口31の周囲各部において、内側寄り部分つまり遊
技盤K裏面の対向面側にアウト球排出経路32及び入賞
球排出処理部33(図11,図12参照)が構成され、
外側寄り部分に賞球貯留排出部36等が構成されてい
る。
【0016】前記アウト球排出経路32は、遊技盤Kの
アウト口28及び保持枠J側の前記アウト路11に連通
される受入路32aと下方に延出された縦向きの排出路
32bを有する。又、入賞球排出処理部33は、全ての
入賞球を受入れて整列通出させる集合整流路33aと、
処理室33bで1球ずつ間欠定時的に検出及び排出処理
する処理装置34とを有する。但し、集合整流路33a
及びアウト路11は、図12,図14,図15に示すよ
うに、機構セット盤Sにおいて同一内側の上下に画成さ
れており、双方の内側には蓋板35が取着されて共に覆
蓋されている。そして、賞球貯留排出部36は、賞球用
の貯留タンク36a、整流樋36b、送出樋36c、及
び入賞球処理作動に関連して設定個数単位の賞球を排出
し得る排出装置37等を有する。
【0017】尚、前記機構セット盤Sには、図2に示す
ように、窓口31に対して裏カバー38が開閉及び着脱
可能に取着され、外側の右上隅部にはターミナル基盤3
9が装着されている。又、前記整流樋36bと送出樋3
6cの連絡部分には、賞球を2列から1列に整流案内す
る案内具36dが組込まれ、図12に示すように、機構
セット盤Sの左縁から下縁にかけては配線用の収容路4
0a及び接続部40bが成形されている。一方、前記処
理装置34は、図11に示すように、処理室33bに組
付けられた本体34aの処理路34b、検出スイッチ3
4c、ソレノイド34d及び処理部材34e等を利用し
て、集合整流路33aから処理路34bに通入する入賞
球を1球ずつ通入出規制して停留検出後排出処理し得る
ようになっている。又、前記排出装置37は、図2に示
すように、送出樋36c下端に組付けられた本体37a
の通路37b、ソレノイド37c及び球送り体37d並
びにセンサー等を利用して、送出樋36cから通路37
bに通入する賞球を1球ずつ検出カウントして排出する
ようになっている。ちなみに、この排出装置37は賞球
を遊技球用の貸し球として払出すこともできる。
【0018】このような、本実施形態のパチンコ機にお
いて、前記前枠B及び保持枠J並びに機構セット盤Sの
各所要部位に亘り、排出装置37から排出された賞球
(貸し球を含む)を前記上下の各球皿E,G側へ排出さ
せるための賞球排出処理経路が設けられている。この経
路は、基本的には機構セット盤Sに設けられた排出経路
部41と、保持枠J裏側に設けられた通出経路部46
と、前枠B裏側に設けられた連絡経路部49との連通に
より構成されている。
【0019】先ず、機構セット盤S側の排出経路部41
では、図2,図11,図12に示すように、排出装置3
7の本体37aの出口下方に成形された斜状の排出路4
1aと、この下流に連続する円曲形の遊回路41bと、
機構セット盤Sの側端下部に開口された排出口41cが
連通されており、排出口41cの内周部には賞球を通出
経路部46側へ案内するための案内片41dが成形され
ている。尚、この排出経路部41に対応して機構セット
盤Sの下部外側寄りに、賞球貯留排出部36内の賞球を
機外へ排出し得る球抜き路42が成形されており、この
球抜き路42では、排出経路部41の排出路41aから
セーフ球用の処理路34b出口及びアウト球用の排出路
32a出口に合流され、排出経路部41の排出路41a
との分岐連絡部分に、ソレノイド43等で切換え作動さ
れるレバー44が組込まれている。又、遊回路41bと
球抜き路42との区画手段として効果音発生用の鈴45
が組付けられている。
【0020】一方、保持枠J側の通出経路部46では、
図5,図6に示すように、セット口8の裏側から見て右
下斜状隅角部の裏側領域(施錠保持部15の下方裏側領
域)に成形されて賞球用の通出口9へ外側方から(即
ち、裏側から見て右側方から)連通する上流路である通
入路46aと、遊技補助盤7の裏側に成形されて通出口
9の裏側左側方から連通すると共に前記球戻し口10の
裏側に連絡する下流路である通出路46bが連通されて
おり、通出路46bは、通出口9の底面半分に開口され
た溢出口46cに連通されて通出口9から分岐連通され
た状態にある。尚、通出口9の底面と溢出口46cと
は、図5に示すように、一体成形された仕切り用の突条
46dで適宜区画されているが、この一体成形の突条4
6dに代え、図5に2点鎖線で示すごとく、別成形され
た仕切り部材47を取着するようにしてもよい。又、通
出路46bは、前記アウト路11と同一裏面で区画され
ており、必要ならば、図5に2点鎖線で示すように、そ
の所要部分に球感知部材及びスイッチ等を含む賞球充満
検知手段48や効果音発生用の鈴を設けてもよい。
【0021】そして、前枠B側の連絡経路部49では、
図4〜図6に示すように、支盤部2の通出口3裏側に合
せて方形状の通出筒49aが一体に突出成形されてお
り、この通出筒49aの裏側開口面に合せて連絡具50
が取着されている。通出筒49aは、保持枠Jの遊技補
助盤7裏側と同一位置まで突設されており、その後端上
面には球口49bが切欠形成されている。これに対し、
連絡具50は機構セット盤S裏側と同一位置まで突出可
能とした前提にあって、箱状に成形されたものを例と
し、球口49bに合せて垂立した縦筒部50aを前記通
出経路部46の通出路46b下端及び球戻し口10裏側
に臨ませて両者46b,10の集合連絡を図っている。
尚、通出筒49aは、図7に示すように、通出路46b
とも一連に成形されて球口49bを整合した形態であっ
てもよい。又、連絡具50は、余剰賞球の収容条件に応
じて蓋状のものであってもよく、何れもビス等を利用し
て機構セット盤Sの外側(背面側)から着脱可能にセッ
トし得るものである。
【0022】前述した夫々の経路部41,46,49に
より構成された賞球排出処理経路にあって、保持枠J裏
側に機構セット盤Sが装着された状態においては、図1
3,図14に示すように、排出経路部41の排出口41
cと通出経路部46の通入口46aとが適宜の流入勾配
をもって整合連通され、通出口9及び通出路46bの裏
面側が前記蓋板35により覆蓋されている。一方、前記
上球皿E側の連絡状態においては、図14,図15に示
すように、上球皿Eの正面左部内側に突設された流入筒
23の裏面側が前記通出口9及び溢出口46cの前面に
整合連通されている。又、前記下球皿G側の連絡状態に
おいては、図14,図16に示すように、下球皿Gのセ
ット支盤24の中央に成形された連絡口24aが支盤部
2の通出口3内に整合されて通出筒49aに直通的に連
通されている。尚、上球皿E側及び下球皿G側の夫々の
連絡状態においては、適宜所要の流出勾配や段差等が付
与されている。
【0023】前述のように、賞球排出処理経路が構成さ
れていることに関連して、前記機構セット盤Sにおいて
は、図2から理解できるように、排出経路部41が窓口
31の下部分においてセット盤S全体の右端側1/4以
下のスペース内に構成することができ、これにより、窓
口31の下部領域における3/4以上のスペースが、各
種の所要部品、例えば基盤等を含む電気的部品用の設置
部51として利用されている。この設置部51は、図1
1,図14〜図16に例示するように、機構セット盤S
の左右全幅に対して左側1/2以上のスペースを有する
第1設置室51aと、1/4程度のスペースを有する第
2設置室51bと、同第2設置室51bの下方に位置す
る第3設置室51cとに区画されており、そして、第2
設置室51bと前記排出経路部41の内壁との間には配
線処理室51dが形成され、この配線処理室51dと前
記入賞球排出処理部33の処理室33bとの間の区画壁
には配線用の凹部51eが形成されている。
【0024】そして、このような設置部51において
は、図2,図14,図15に示すように、各種のゲーム
内容毎に対応して構成される遊技用制御基盤(図17参
照)52が第1設置室51aに、又、全機種共通用に対
応して構成される賞球払出し用制御基盤53が第2設置
室51bに、そして、その他の基盤、例えば発射駆動、
効果音、電飾等に係る基盤58が第3設置室51cに、
夫々収容されて、適宜の取着手段54を利用して着脱可
能に固定保持されている。因みに、取着手段54として
は、例えばビス孔付きのボス、弾性変形可能なフック、
指先操作可能な施錠具や係止具等が利用される。尚、機
構セット盤Sの裏側には、排出処理経路部41から第2
設置室51bの全面に亘ってカバー55が取着されてい
る。又、第1設置室51aには遊技用制御基盤52用の
カバーを開閉可能に取着してもよい。但し、図14,図
15に2点鎖線で示すように、賞球払出し用制御基盤5
3にリセットスイッチ56が装着されている場合には、
カバー55の対応する部位にリセットボタン57が取着
される。
【0025】さて、以上のように構成された本実施形態
のパチンコ機の作用について以下に説明する。このパチ
ンコ機にあっては、上球皿E内の遊技球を、球送り装置
F及び打球発射装置Fの協働に基づいて、1球ずつ発射
レール12から発射させて遊技盤Kの遊技領域内に打込
んで遊技を行い得る。そして、アウト口28に入ったア
ウト球は、アウト路11からアウト球排出経路32を介
して排出され、又、各入賞器具に入った入賞球は、入賞
球排出処理部33の集合整流路33aから通出された
後、処理装置34により1球ずつ処理され、最終的には
アウト球用の排出路32bから排出される。又、入賞球
の処理に関連して賞球貯留排出部36の排出装置37が
適時タイミングで作動されて一定個数の賞球を放出す
る。
【0026】そこで、この賞球排出処理態様について以
下に説明すると、前記レバー44が球抜き路42の閉鎖
方向へ切換え保持されている前提において、前記排出装
置37から放出された賞球は、排出経路部41における
斜状の排出路41aに流入した後、円曲形の遊回路41
bを通って排出口41cに至り、同排出口41cから保
持枠Jの裏側に向け排出される。そして、保持枠Jの裏
側へ排出された賞球については、前記排出経路部41の
排出口41cと対向する通入路46aに先ず受入れられ
た後、通出口9の側方(保持枠Jの裏側から見て右側
方)から通入し、次いで通出口9の突条46dにより流
入筒23側へ優先的に案内されて上球皿Eへ通出され
以後は上球皿E及び流入筒23に次いで通出口9内に亘
り順次充満する。 そうして上球皿E側に優先的に排出さ
れた賞球が通出口9内の所定部位まで充満した状態にお
いて、以後前述のように払出されて排出経路部(41,
41a,41b,41c)から通入路46aに排出され
た賞球は、図5,図6,図14から理解できるように、
通出口9側方の突条46dを越えて溢出口46c側へ溢
れ出る。そして、溢出口46cに溢れ出た賞球は、図示
のように、保持枠Jの遊技補助盤7裏側の通出路46b
内を通出した後、連絡具50の縦筒部50a内を流下し
て連絡経路部49の球口49bから通出筒49aに入
り、次いで通出口3及びセット支盤24の連絡口24a
を経て最終的には下球皿Gへ通出される。なお、前述し
た賞球の排出処理とは別に、遊技盤K内に到達し得なか
った遊技球は、通常ファール球として保持枠Jの遊技補
助盤7の前面を落下して球戻し口10から連絡具50に
通出された後、連絡経路部(49,49a,49b)を
介して下球皿Gへ戻される。また上球皿Eの開放の際
に、流入筒23から前枠Bの窓口1に向けて落下したこ
ぼれ球(賞球)は、球受け部材13に受けられたり窓口
1の下底面に沿って転がり、最終的には球戻し口10か
ら前述のように下球皿Gに通出される。
【0027】従って、本実施形態のパチンコ遊技機にお
いては、賞球貯留排出部36から放出された賞球を各球
皿E,Gへ夫々排出可能とする前提にあって、保持枠J
におけるセット口8の下部裏側領域に形成された通出経
路部46を、従来のパチンコ遊技機において機構セット
盤Sに設けられていた第2の排出路66に相当する構成
として、機構セット盤Sにおける賞球排出処理経路とし
ては、排出装置37の出口に連続する排出路41a,遊
回路41b,排出口41cからなる排出経路部41のみ
にできるので、従来のパチンコ遊技機とは異なり、保持
枠Jにおけるセット口8の下部裏側領域のスペースを有
効活用することにより、窓口31の下部領域を賞球排出
処理に関連する経路構成によって縮小することなく、各
種基盤52,53,58用の設置部51を拡く確保する
ことができる。しかも、前記排出経路部41について
は、上流端の排出路41aから下流端の排出口41cに
至るまでの全経路が窓口31の下部分においてセット盤
S全体の右端側1/4以下のスペース内に片寄った設置
状態とされているため、前記設置部51のスペースをよ
り一層拡大化でき、複数種の基盤52,53,58を段
積み設置状態とすることなく、区画された夫々の設置室
51a,51b,51c内へ楽に収容固定することがで
き、さらには各基盤52等の小型化を強いられたり、遊
技者へのサービス等に係る各種付属部材等の設置が規制
されたりするのをなくすことができる。
【0028】尚、前記実施形態では、セーフ球に対して
賞球を払出す一般のパチンコ機について具体化したが、
本発明はこれに限定されない。例えば、複数個の遊技球
の入球図柄組合せに基づく入賞成立に対して賞球を払出
すようにしたアレンジボール機に具体化することも可能
であり、又、貯留球を賞球の他に貸し球(遊技球)とし
て、上球皿側に排出する球貸しタイプのパチンコ遊技機
に具体化することも可能である。さらには、賞球貯留排
出部36から放出された賞球及び貸し球(遊技球)を、
前枠Bの前側に装備された1つの球皿に、排出し得るよ
うにしたパチンコ遊技機に具体化することも可能であ
る。又、保持枠Jを前枠Bと別成形組付けタイプとした
り、機構セット盤Sを開閉式タイプとして、保持枠Jの
裏側から遊技盤Kを交換し得るパチンコ遊技機であって
もよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、賞球を上下の各球皿へ
夫々通出可能とする前提にあって、上球皿側から溢れ出
た余剰賞球を下球皿側に通出するための経路構成を保持
枠側に形成して、機構セット盤における賞球排出処理に
関連する構成を上球皿側に連通する排出経路部のみの必
要最小な経路構成としたので、保持枠における遊技補助
盤の裏側を有効活用しつつ、機構セット盤の簡素化及び
窓口下方領域のスペースの有効利用を図ることができ
る。しかも、機構セット盤において、前記排出経路部は
保持枠における上球皿側の通出口よりも外側方寄りに設
定されるので、排出経路部の占有スペースを縮小でき、
より一層、限られたサイズの機構セット盤における窓口
の下方領域のスペースの有効利用を図ることができ、各
種部品、装置用の設置部を広く形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のパチンコ機を略示する正面図。
【図2】 同じく、その背面図。
【図3】 前枠及び保持枠を略示する正面図。
【図4】 前枠及び保持枠の主要部分の正面図。
【図5】 同じく、その背面図。
【図6】 前枠及び保持枠の要部を背面側から示す斜視
図。
【図7】 同じく、その別形態例の斜視図。
【図8】 遊技盤の施錠保持構造を示す斜視図。
【図9】 同じく、その部分平断面図。
【図10】同じく、その別形態例の部分平断面図。
【図11】機構セット盤の要部を示す部分背面図。
【図12】同じく、その部分正面図。
【図13】排出経路部と通出経路部との連通状態を示す
部分側断面図。
【図14】賞球排出処理経路の上下各球皿への連通状態
を示す側断面図。
【図15】賞球排出処理経路の上球皿側における連通状
態を示す平断面図。
【図16】同じく、下球皿側における連通状態を示す平
断面図。
【図17】遊技用制御基盤の背面図。
【図18】従来のパチンコ遊技機の機構セット盤及び賞
球排出処理経路を略示する背面図。
【符号の説明】
7…遊技補助盤、 8…セット口、 9…通出口、 3
1…窓口、36…賞球貯留排出部、 37…排出装置、
41…排出経路部、41a…排出路、 41c…排出
口、 46…通出経路部、46a…通入路、 46b…
通出路、 49…連絡経路部、 51…設置部、A…外
枠、 B…前枠、 E…上球皿、 F…球送り装置、
G…下球皿、H…打球発射装置、 J…保持枠、 K…
遊技盤、 S…機構セット盤。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠(A)に組付けられる前枠(B)の
    前側に上下の球皿(E)(G)が装備されると共に、前
    枠(B)の裏側に遊技盤(K)用のセット口(8)を有
    する保持枠(J)が設けられ、この保持枠(J)の裏側
    に遊技盤裏側点検用の窓口(31)を有する機構セット
    盤(S)が装備されて、パチンコゲームの入賞に対して
    払出された賞球が上下の球皿(E,G)に排出されるパ
    チンコ遊技機にあって、 前記機構セット盤(S)では、窓口(31)の上縁部か
    ら側縁部に亘り、賞球貯留排出部(36,36a,36
    b,36c)及び排出装置(37)を設ける一方、機構
    セット盤(S)の外側縁と窓口(31)の側縁下部との
    間において、前記排出装置(37)の出口下方に形成さ
    れた排出路(41a)と、同排出路(41a)の下流に
    形成されて賞球を下向きに排出する遊回路(41b)
    と、この遊回路(41b)の下流端に前後に開口されて
    賞球を前記保持枠(J)の裏側側部に向けて排出する排
    出口(41c)とを連通した排出経路部(41)を構成
    し、 前記保持枠(J)では、セット口(8)の下部に成形さ
    れた遊技補助盤(7)の側方上部に、前記上球皿(E)
    の流入筒(23)裏側に連絡し得る賞球用の通出口
    (9)を前後に開口すると共に、同遊技補助盤(7)の
    裏側において、前記機構セット盤(S)の排出経路部
    (41)の排出口(41c)から排出された賞球を受入
    れて通出口(9)の外側方から通入し得るように前記通
    出口(9)に連通される通入路(46a)と、通出口
    (9)の他側部に開口された出口(46c)から下方
    に形成されて出口(46c)から出た余剰賞球を前
    記下球皿(G)の裏側に向けて通出する通出路(46
    b)とを連通した通出経路部(46)を構成し、 前記前枠(B)では、窓口(1)の下方中央部に前記下
    球皿(G)の裏側に連通する通出口(3)を前後に開口
    する一方、窓口(1)の下部裏側に前記保持枠(J)の
    通出経路部(46)の通出路(46b)と通出口(3)
    裏側とを連絡する連絡経路部(49,49a,49b)
    を構成すると共に、この連絡経路部(49,49a,4
    9b)の裏側に適宜連絡具(50)を取着したことを特
    徴とするパチンコ遊技機における賞球排出処理経路。
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