JP2969331B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2969331B2
JP2969331B2 JP14509396A JP14509396A JP2969331B2 JP 2969331 B2 JP2969331 B2 JP 2969331B2 JP 14509396 A JP14509396 A JP 14509396A JP 14509396 A JP14509396 A JP 14509396A JP 2969331 B2 JP2969331 B2 JP 2969331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技並びに賞品
の媒体に共通のパチンコ球が使用されるパチンコ遊技機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表されるこの種の遊技機
では、遊技操作に基づく球送り装置と打球発射装置との
関連作動により、上球皿内の遊技用パチンコ球(遊技球
とも云う)を機内の発射レールの発射部位に1球ずつ送
込み、同部位から遊技盤における案内レール内の遊技領
域内に打出してゲームを行なうようになっており、遊技
領域内の遊技球はアウト口に入ったアウト球と、各種入
賞器具に入った入賞球(セーフ球とも云う)とに区分され
る。そして、図18に略示される裏側の機構セット盤S
において、アウト球が排出路69から処理される一方、
入賞球が処理装置61により1球ずつ処理されることに
関連して、賞球排出装置62の1回ずつの作動により所
定個数単位毎の賞球が払出しされる。そして排出室63
内に排出された賞球は、第1の排出路64の排出口65
から優先的に上球皿へ排出され、第1の排出路64の所
定部位まで充満した以後は、同排出路64の下流部側方
へ分岐連通された第2の排出路66から下球皿へ排出さ
れるようになっている。
【0003】また、パチンコゲーム中においては、多か
れ少なかれ一般にファール球と呼ばれている非遊技球、
つまり発射部位から1球ずつ打出されたものの、打球力
(発射飛走力)不足等に起因して遊技領域内へ適正に到達
し得ないまま案内レールに沿って降下して発射レール側
へ逆戻りしようとする非遊技球が、不定期ではあるが必
ず発生する。このため何れのパチンコ機においても、発
射レールの上端と案内レールの下端との間に、ファール
球用の戻し口(ファール口ともいう)が適宜離隔開口広さ
で形成されており、全てのファール球をこの戻し口に受
入れて発射部位側への逆戻り、ひいては次に発射される
遊技球との干渉を回避し得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような一般化さ
れている従来のパチンコ機にあっては、上下の球皿を備
えている前提のもとで、賞球の排出形態については、各
球皿側へ別々の経路で排出させるものとする観念に拘泥
化されている面がある。このため全てのパチンコ機で
は、図18に示すような機構セット盤Sにおける賞球排
出形態とされて、排出室63の下流部に第1の排出路6
4と第2の排出路66とが別方向に分岐連通され、第1
の排出路64を上球皿側へ、また第2の排出路66を下
球皿側へ夫々連通化させるべきだとする技術的着想に基
づいて、賞球排出経路全体が構成されている。しかしこ
のような賞球排出形態では、機構セット盤S全体、ひい
てはパチンコ機全体の構造面から観た場合には大きな制
約を受けている現状にある。
【0005】すなわち、機構セット盤Sは図18から理
解できるように、機全体を考慮して遊技盤の裏側に搭載
セットし得るサイズに自ずと制限されている。そして最
も一般的な型式として、その中央部に遊技領域の裏側に
対応し得る広さの窓口67が大きく開口されており、こ
の窓口67の周囲部分において、前述したアウト球およ
び入賞球の処理、賞球の貯留および排出等に係る必要な
経路や装置等を含む各種の構成部分が集約的に組込まれ
ている一方、各種の電気的制御装置等が装備されるよう
になっている。また、賞球排出経路における第2の排出
路66は、賞球貯留能力を考慮して相当大きなスペース
が使用されており、従って当然のことながら機構セット
盤Sにおける部品設置用のスペース、特に利用し易い部
位とされる窓口67の下部68のスペースが縮小化され
てしまっている。このため必要とされる構成部材や部品
の絶対的小型化が強いられている一方、機自体の機能の
向上や遊技者へのサービス等に係る各種の付属部材等を
設置することは到底困難とされ、限られたサイズの機構
セット盤における有効なスペース利用を図ることができ
なかった。
【0006】更に、前述したパチンコ機におけるファー
ル球の処理技術については、一般的に遊技盤を収容セッ
トする収容保持枠における遊技補助盤の前面上方に前記
ファール球用の戻し口が形成されると共に、該遊技補助
盤の下方に球戻し口が開口され、これら戻し口と球戻し
口とを連通する回収樋が縦設されている。従って、戻し
口に導かれたファール球はこの回収樋を介して遊技補助
盤の前面を落下し、球戻し口から一旦裏側へ通出された
後、下球皿へ排出されるようになっている。このため遊
技補助盤の前面、更には同補助盤と上球皿を装着セット
した前面開閉板との間の離隔空間部が有効に利用し得な
くなり、例えばスピーカ,スイッチ,電磁ソレノイド等
の附属部品が設置し難くなっている。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、遊技盤セット用の保持
枠の裏側に賞球用の通出部分およびファール球用の通出
部分を構成して、スペースの有効利用を図り得るように
したパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係るパチンコ遊技機
は、外枠に組付けられた前枠に、上下の球皿および球送
り装置と打球発射装置、そして機構セット盤等を装備す
ると共に、前枠裏側に位置する保持枠の遊技補助盤に合
わせて遊技盤をセットする一方、双方の盤の前面に取着
された発射レールと案内レールとの間にファール球用の
戻り口を開口し、前記保持枠の側部下方の裏側に形成し
た通入路を前記機構セット盤の賞球排出路に連絡すると
共に、遊技補助盤の側部上方に形成した通出口を賞球排
出路および前記上球皿の裏側に連絡し、遊技補助盤の裏
側に形成した余剰賞球用の通出路を通出口の側方から分
岐連通して前記下球皿の裏側に連絡する一方、同補助盤
の略中央上方に設けた球受け回収部を前記戻り口下方に
整合して通出路に連絡し、通出口および球受け回収部を
除く遊技補助盤の前面に、部品用の設置面部を広く形成
したことを特徴とする。
【0009】
【作用】遊技中に発生される入賞成立条件を前提とし
て、機構セット盤側の賞球排出装置から払出された賞球
は、同セット盤側における排出経路部内に常時排出され
た後、下流側の保持枠の裏側に形成した通出経路部にお
ける通入路を介して通出口から上球皿側へ通出される。
そして、上球皿に貯留された賞球が通出口の所定部位ま
で充満した時点では、その後に放出される余剰賞球は通
出口の所要部位から分流通出され、前記通出経路部にお
ける通出路を介して下球皿側へ通出される。また遊技中
に発生したファール球は、案内レールと発射レールとの
間から遊技補助盤の前側上方に取着した球受け回収部に
落下し、戻り口を介して保持枠の裏側の前記通出路へ通
出された後、余剰賞球と同様に下球皿側へ通出される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しな
がら、以下詳細に説明する。なお本実施例では、機内
(裏側)に貯留したパチンコ球を、賞球そして遊技用の貸
し球として排出可能とされたパチンコ機について主に例
示する。
【0011】本実施例のパチンコ機は、その全体の基本
的構成として、図1および図2に略示するように、外郭
保持枠をなす外枠Aの開口前面側に搭載枠をなす前枠B
が開閉および着脱可能に組付けられ、この前枠Bの前後
各部にガラス扉D付きの窓枠C、遊技球用の球送り装置
Fをセットした上球皿Eおよび貯留球用の下球皿G、そ
して操作部および駆動部を含む打球発射装置H等が装備
されている一方、アウト球,セーフ球および賞球の各処
理部を有する機構セット盤Sが装備されている。また前
枠Bの正面内部に、各種の入賞具や遊技部品等を配置し
た遊技盤Kが着脱可能にセットされている。なお外枠A
は、上下および左右の各枠部材のうち2本を組替えるこ
とにより、一般に「関東枠,関西枠」と呼称区分されてい
る2種類のタイプに変更可能な形態例とする。また遊技
盤Kは、ガラス扉Dおよび上球皿Eを開放(共に横開き)
したもとで、前側から交換できる例を示す。
【0012】このような本実施例のパチンコ機にあっ
て、前記前枠Bは、その正面内部(裏側)に位置する遊技
盤セット用の保持枠Jと合わせて全体が合成樹脂成形さ
れた形態を例示する。前枠Bについては、図1〜図6に
示すように、外枠Aの開口前面域に適合する方形サイズ
に成形されており、その前面に開口した窓口1の周囲に
前記窓枠Cを装着し得、また窓口1下部に成形した支盤
部2に余剰通出される賞球用の通出口3および設置孔4
等を開口して、これらに合わせて前記下球皿Gおよびセ
ット盤24そして打球発射装置Hを装着し得るようにな
っている。そしてその余の構成として、正面左側の上下
端部に開閉連結支持部5,5が、また正面上側および右
側にかけて電光装飾部6が設置されている。なお窓口1
の下底面には、中央が低くなるような緩い傾斜面とされ
て、こぼれ球等を案内し得るようになっている。
【0013】これに対して前記保持枠Jについては、図
3〜図6に示すように、前枠Bの窓口1裏側に合わせた
方形サイズに一体成形されており、その下部に成形した
遊技補助盤7の上端面を基準にして遊技盤用のセット口
8が開口されている。そして遊技補助盤7には、賞球用
の通出口9および球戻し口10そしてアウト路11等が
開口されると共に、発射レール12およびこぼれ球の球
受け部材13等が取着されており、この球受け部材13
内には、スピーカ20が着脱可能に収容されている。ま
た、発射レール12の上端と案内レール30の下端間の
下部部位には、図4および図13に示すように、遊技補
助盤7の裏側に形成された通出経路部46の通出路46
bに整合するファール球用の戻り口72が開口される一
方、この戻り口72の前側には、案内レール30の後端
から落下するファール球を受けて該戻り口72へ案内す
る側断面L字形の球受け回収部73が取着される。
【0014】前記球受け回収部73の底部には、図6,
図13および図15に示すように、前記通出口9の開口
前面側へ向けて所要長さだけ延出する球導入用の球連絡
樋74が一体に成形され、該連絡樋74は延出端部に向
けて上方傾斜するよう設定されている。また、前記上球
皿Eの裏側に向けて設けられた流入筒23の裏側端部に
溢れ口用の切欠部23aが形成され、上球皿Eを閉鎖
ットして通出口9と流入筒23とが連通した状態にあっ
て、該流入筒23の切欠部23aが球連絡樋74の上方
に整合するよう構成してある。すなわち、流入筒23内
に貯留される賞球(余剰賞球)が切欠部23aから球連
絡樋74へ流出して球受け回収部73および戻り口72
を介して前記通出路46bに排出され、通出口9と流入
筒23との間における球詰まりを好適に回避し得るよう
になっている。従って、遊技補助盤7の前面において
は、図4に示すように、案内レール30の端部と球戻
し口10とを連通するファール球用の回収樋を廃止し得
るので、通出口9および球受け回収部73を除く広い部
分を部品用の設置面部75として活用でき、例えば前記
スピーカ20の基板やスイッチ、電磁ソレノイド等の部
品等を無理なく取着し得る。なお、球受け回収部73の
底面は戻り口72に向けて下方傾斜し、該回収部73お
よび球連絡樋74に落下したファール球や賞球の溢れ球
を戻り口72に好適に通出し得るようになっている。
【0015】またセット口8の周囲において、遊技盤K
に対する位置決め用の突起14が配設されていると共
に、4ヶ所の斜状隅部に配設された各々の施錠保持部1
5に施錠具16が着脱可能にセットされている。この施
錠具16は、前側から操作し得る形態のもので、図8お
よび図9に示すように、当該の施錠保持部15に組込み
セットされて回動可能に支持されており、遊技盤Kの装
飾部材25の孔26から挿入し得る操作具(六角レンチ
状のもの)27を利用して、施錠位置と解錠位置とに操
作し得るようになっている。
【0016】そして保持枠Jのその余の構成として、図
3,図4および図6に示すように、セット口8の下縁(遊
技補助盤7の上縁)に沿って受け片17が、また上縁に
沿って案内片18が夫々前向きに一体成形されている。
セット口8に対して遊技盤Kが縦向き状態で出入れされ
ることにあって、受け片17が遊技盤Kを一旦受け得、
また案内片18が遊技盤K上端を案内し得、遊技盤Kの
着脱の補助および円滑化を図るようになっている。
【0017】また本実施例のパチンコ機にあって、前記
機構セット盤Sは、遊技盤K側で発生したアウト球およ
び入賞球、そして賞球の処理に係る必要な経路や装置部
分および電気的な機器等を集約的に装備して全体がユニ
ット化されたもので、前枠Bの保持枠Jの裏側に整合し
て着脱可能にセットされている。そして図2,図11お
よび図12に示すように、その中央部に開口された遊技
盤点検用の窓口31の周囲各部において、内側つまり遊
技盤K裏面の対向面側にアウト球排出経路32および入
賞球排出処理部33(図11,図12参照)が構成され、
外側に賞球貯留排出部36等が構成されている。アウト
球排出経路32は、遊技盤Kのアウト口28および保持
枠J側のアウト路11に連通される受入路32aと、下
方に延出された縦向きの排出路32bを有する。また入
賞球排出処理部33は、全ての入賞球を受入れて整列通
出させる集合整流路33aと、同整流路33aの出口側
の処理室33bで1球ずつ間欠定時的に検出排出処理す
る処理装置34とを有する。但し、集合整流路33aお
よびアウト路11は、図12,図14および図15に示
すように、機構セット盤Sの同一内側の上下に画成され
ており、双方の内側には蓋板35が取着されて共に覆蓋
されている。そして賞球貯留排出部36は、賞球用の貯
留タンク36a、整流樋36b、送出樋36cおよび入
賞球処理作動に関連して設定数単位の賞球を排出し得る
排出装置37等を有する。
【0018】そして、この機構セット盤Sのその余の構
成として、図2に略示するように、窓口31に対して裏
カバー38が開閉および着脱可能に取着され、外側の右
上隅部にターミナル基盤39が装着されており、また整
流樋36bと送出樋36cの連絡部分に賞球を2列から
1列に整流案内する案内具36dが組込まれ、図12に
示すように、セット盤Sの左縁から下縁にかけて配線用
の収容路40aおよび接続部40bが成形されている。
なお前記処理装置34は、図11に示すように、処理室
33b内に組付けられた本体34aの処理路34b、検
出スイッチ34c、ソレノイド34dおよび処理部材3
4e等を利用して、集合整流路33aから処理路34b
に通入する入賞球を1球ずつ通入出規制して検出停留後
排出処理し得るようになっている。また前記排出装置3
7は、図2に示すように、送出樋36c下端に組付けら
れた本体37aの通路37b、ソレノイド37cおよび
球送り体37d、そしてセンサー等を利用して、送出樋
36cから通路37bに通入する賞球を1球ずつ検出カ
ウントして排出するようになっている。なおこの排出装
置37は、賞球を遊技球用の貸し球として払出すことも
できる。
【0019】前述した前枠Bおよび保持枠Jそして機構
セット盤Sに亘り、排出装置37から排出された賞球
(貸し球を含む)を前記上下の球皿E,G側へ排出させる
ための賞球排出処理経路が構成されている。この経路
は、基本的には機構セット盤Sに構成された排出経路部
41と、保持枠J裏側に構成された通出経路部46と、
前枠B裏側に構成された連絡経路部49とが連通されて
いる。そこで先ず排出経路部41では、図2,図11お
よび図12に示すように、排出装置37の本体37aの
出口下方に成形された斜状の排出路41aと、この下流
に連続する円曲形の遊回路41bと、セット盤Sの側端
下部に開口された排出口41cが連通されている。但し
排出口41cの内周囲には、賞球を通出経路部46へ案
内するための案内片41dが成形されている。なおこの
排出経路部41に対応して、セット盤Sの下部外側に球
抜き路42が成形されている。この球抜き路42は、前
記賞球貯留排出部36内の賞球を機外へ排出するもの
で、排出路41aからセーフ球用の処理路34bおよび
アウト球用の排出路32aに連通させており、排出路4
1aとの分岐連絡部分にソレノイド43等で切換え作動
されるレバー44が組込まれている。また遊回路41b
と球抜き路42との区画手段として、効果音発生用の鈴
45が組付けられている。
【0020】一方、保持枠J側の通出経路部46では、
図5および図6に示すように、セット口8の左下斜状隅
角部の裏側(施錠保持部16の下方裏側)に成形されて賞
球用の通出口9の裏側側面に連通された通入路46a
と、遊技補助盤7の裏側に成形されて通出口9の裏側他
側面から連通されて前記球戻し口10裏側に連絡された
通出路46bを有する。そしてこの通出路46bは、通
出口46aの底面半分に開口された溢出口46cに連通
されて通出口46aから分岐連通された状態にある。但
し、通出口46aの底面と溢出口46cとは仕切り用の
突条46dで適宜区画されているが、必要があれば別成
形された仕切り部材47を取着してもよい(図5参照)。
なお通出路46bは、前記アウト路11と同一裏面で区
画されており、必要があればその所要部分に球感知部材
およびスイッチ等を含む賞球充満検知手段48や効果音
発生用の鈴を設けてもよい。
【0021】そして前枠B側の連絡経路部49では、図
4,図5および図6に示すように、支盤部2の通出口3
裏側に合わせて方形状の通出筒49aが成形されてお
り、この通出筒49aの裏側開口面に合わせて連絡具5
0が取着されている。通出筒49aは、保持枠Jの遊技
補助盤7裏側と同一位置まで突設されており、その後端
上面に球口49bが開口されている。これに対して連絡
具50は、機構セット盤S裏側と同一位置まで突出可能
とした前提にあって、箱状に成形されたものを例とし、
球口49bに合わせて垂立した縦筒部50aを前記通出
経路部46の通出路46b下端および球戻し口10裏側
に臨ませて、両者46b,10の集合連絡を図ってい
る。なお通出筒49aについては、図7に示すように、
通出路46bとも一連に連設成形されて球口49bを整
合した形態であってもよく、また連絡具50は余剰賞球
の収容条件に応じて蓋状のものであってもよい。ちなみ
に連絡具50は、何れのタイプにあっても機構セット盤
Sに制約されずにビス等を利用して着脱可能に取着セッ
トし得る。
【0022】前述のように構成された賞球排出処理経路
にあって、前枠Bの保持枠J裏側に機構セット盤Sが装
着された状態においては、図10および図14に示すよ
うに、排出経路部41の排出口41cと通出経路部46
の通入口46aとが適宜流入勾配で整合連通され、通出
口9および通出路46bの開口裏面が前記蓋板35で覆
蓋されている。一方前枠Bの前側に装着セットされた上
球皿E側の連絡状態においては、図14および図15に
示すように、同皿Eの正面左部内側に突設された流入筒
23の開口裏面が通出口9および溢出口46cの前面に
整合連通される。また、支盤部2の前面に装着セットさ
れた下球皿G側の連絡状態においては、図14および図
16に示すように、同皿Gのセット支盤24の中央に成
形された連絡口24aが通出口内に整合されて通出筒
49aに直通的に連通される。なお上球皿E側、下球皿
G側の夫々の連絡状態においては、所要の流出勾配や段
差等が付与されている。
【0023】本実施例のパチンコ機にあって、前述した
ように前枠B、保持枠Jおよび機構セット盤Sの間に賞
球排出処理経路が構成されていることにより、機構セッ
ト盤Sでは図2から理解できるように、窓口31の下部
面域において、賞球の排出経路部41のみを右端側の1
/4以下の最小スペース内で構成することができ、これ
に対して3/4以上の広いスペースを各種の所要部品、
例えば基盤等を含む電気的部品用の設置部51として有
効に構成されている。そしてこの設置部51では、図1
1,図14,図15および図16に例示するように、所要
スペースの室毎に区画した例において、セット盤Sの左
右全幅に対して左側1/2以上のスペースを有する第1
設置室51aと、1/4程のスペースを有する第2設置
室51bと、同第2設置室51b下方の第3設置室51
cとが区画されており、そして第2設置室51bと前記
排出経路部41の内壁との間に、配線処理室51dが形
成されている。なお、配線処理室51dと入賞球排出処
理部33の処理室33bとの区画壁には、配線用の凹口
59が形成されている。
【0024】従ってこのような設置部51においては、
各種のゲーム内容毎に対応して構成される遊技用制御基
盤(図17参照)52を第1設置室51a内に、また全機
種共通用に対応して構成される賞球払出し用制御基盤5
3を第2設置室51b内に、そして他の基盤、例えば発
射駆動,効果音,電飾等に係る基盤58を第3設置室51
c内に夫々収容して、適宜取着手段54を利用して固定
化保持し得る。ちなみに取着手段54については、例え
ばビス孔付きのボス、弾性変形可能なフック、指先き操
作可能な施錠具や係止具等が利用される。なお、排出経
路部41から第2設置室51bの全面に亘り1枚または
部分毎のカバー55が取着され、第1設置室51aには
基盤52用のカバーを開閉可能に取着してもよい。但
し、賞球払出し用基盤53にリセットスイッチ56が装
着されている場合には、カバー55にリセットボタン5
7を取着してもよい(図2,図14,図15参照)。
【0025】
【実施例の作用】前述した本実施例のパチンコ機では、
上球皿E内の遊技球を、球送り装置Fおよび打球発射装
置Hの協動に基づいて、1球ずつ発射レール12から発
射させて遊技盤Kの遊技領域内に打込んで遊技を行ない
得る。そしてアウト口28に入ったアウト球は、アウト
路11からアウト球排出経路32を介して排出され、ま
た各入賞器具に入った入賞球は、入賞球排出処理部33
の集合整流路33aから通出されて処理装置34により
1球ずつ処理され、最終的にはアウト球用の排出路32
から排出される。また入賞球の処理に関連して賞球貯留
排出部36の排出装置37が適時タイミングで作動され
て一定個数の賞球を放出する。
【0026】そこで、賞球の排出処理態様について説明
する。機構セット盤Sに配設した賞球排出装置37から
排出された賞球は、該セット盤Sに構成した賞球排出経
路における排出経路部41、すなわち排出路41a,遊
回路41bおよび排出口41cを介して保持枠Jに構成
された通出口46aに入った後、突条46dに沿って通
出口9に向け排出される。このような排出状態にあって
賞球は、図14および図15に示すように、通出口9か
ら流入筒23内を通って上球皿E内に速やかに通出さ
れ、上球皿Eおよび流入筒23に次いで通出口9内に亘
り順次充満される。
【0027】そして、上球皿Eの賞球が流入筒23の後
端部および通出口9内の所定部位まで充満した場合に
は、図14および図15から理解できるように、以後に
排出される賞球は、突条46dを一気に飛び越えて溢出
口46c側へ溢れ出るようになる。なお、勢いが弱い状
態で排出された賞球にあっては、突条46dを飛び越え
られずに一時的に通出口9内に留まることもあり得る
が、後から排出される賞球が衝突することにより、突条
46dを乗り越えて溢出口46c側へ押し出されるよう
になる。また、流入筒23の後端部における右側半分が
溢出口46cに臨んでいるので、該流入筒23の後端に
停留している賞球も該溢出口46cへ溢れ出る。
【0028】通出口9の溢出口46cから溢れ出た賞球
は、図6に示すように、保持枠J裏側に構成した通出経
路部46における通出路46b内を通った後、縦筒部5
0aを介して連絡経路部49における通出筒49a内に
受入れられ、次いで通出口3内の連絡口24aを通って
下球皿G内に速やかに通出される。更に、流入筒23に
おける一側部に形成した切欠部23aが球受け回収部7
球連絡樋74に臨んでいるので、該切欠部23aか
ら溢れ出た余剰賞球は球連絡樋74から球受け回収部
73および戻り口72を介して前記通出路46bに案内
され、前述したと同様に下球皿G内に通出される。この
通出過程において賞球は、図14に示すように、下球皿
Gから通出口3を介して通出49aおよび連絡具50
に亘って区画された空間に順次充満し、相当量(上球皿
E側分より多い)が貯留される。
【0029】また、打球力不足等により遊技盤Kの遊技
領域内に達し得なかった遊技球は、通常ファール球とし
て、案内レール30後端と発射レール12前端との間か
ら球受け回収部73に落下した後、戻り口72を介して
前記通出路46bに通出され、前記余剰賞球と同様に連
絡具50の縦筒部50aを介して連絡経路部49におけ
る通出筒49a内に受入れられ、次いで通出口3内の連
絡口24aを通って下球皿Gに戻される。一方上球皿
開放された際に、流入筒23内から前枠Bの窓口1内
に落下したこぼれ球は、前記球受け部材13に受けられ
たり窓口1の下底面に沿って転がり、最終的には球戻し
口10から下球皿G内に通出される。
【0030】また、機構セット盤Sに構成された設置部
51においては、第1設置室51a内に各種のゲーム内
容毎に対応して構成される遊技用制御基盤52を取着
し、第2設置室51b内に賞球払出し用制御基盤53を
取着し、第3設置室51c内に発射駆動,効果音,電飾等
に係る基盤58を取着する。すなわち、パチンコ機に必
要とされる基盤類は設置部51の各設置室51a,51
b,51cに余裕をもって収容されるので、部品相互の
不都合な段積み状態での設置やそれに伴なう後方への突
出を好適に回避し得る。更に、賞球払出し用制御基盤5
3と処理装置34との配線処理は、配線処理室51dお
よび凹口59を介してなされるので、機構セット盤Sの
裏側へ配線が露出することがない。
【0031】本発明の対象とする遊技機については、実
施例のようにセーフ球に対して賞球を払出すパチンコ機
以外に、16個の遊技球の入球図柄組合わせによる入賞
成立に対して賞球を払出す、いゆわるアレンジボール機
をも対象とする。また各種のパチンコ球使用式遊技機に
あって、前枠と保持枠とを合成樹脂で別体に成形して両
者を組合わせた型式や、木製の前枠裏側に金属製または
合成樹脂製の保持枠が設置された型式のものでもよい。
勿論機構セット盤の型式、例えば処理装置が機械式や電
気式あるいはスイッチ利用式等の各形式の場合、賞球排
出装置がケース式や区画樋式あるいは送り車式等の各形
式の場合を含むものであってもよい。また、機構セット
盤に構成した設置部に関しては、実施例のように3個の
設置室に区画構成することに限定されるものではなく、
その数や寸法、位置等は適宜変更し得る。更に、実施例
では流入筒と球受け回収部とを別体として形成したが、
両者を一体に形成することも可能である。
【0032】更に、機構セット盤については、保持枠に
対して開閉および着脱可能なタイプであってもよく、ま
た遊技盤については、実施例のように前側からの着脱可
能タイプでなく、保持枠に対して機構セット盤を開放ま
たは取外したもとで裏側から着脱可能なタイプであって
もよい。なお、アレンジボール機における機構セット盤
では、遊技盤側で発生した使用済み球、そして賞球の処
理に係る必要な経路や装置部分および電気的な機器等を
集約的に装備して全体がユニット化されるものである。
【0033】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るパチ
ンコ遊技機によれば、機構セット盤に配設された賞球貯
留排出部から排出される賞球を、該セット盤に構成した
排出経路部を介して上球皿側に優先的に通出させると共
に、上球皿側の賞球が通出口の所定部位まで充満した時
点では、その後に排出される賞球を保持枠に画成した通
出経路部における通出路内へ通出させ、連絡経路部を介
して下球皿へ速みやかに通出させることができる。従っ
て、機構セット盤における下球皿側への通出経路部を省
略し得るので、排出経路部を大幅に改良し得ると共に賞
球排出経路の簡略化を図り得る。更に、前記通出経路部
の省略に伴い、各種構成部材の設置用スペースを拡大化
し得るので、各種の付属部品や電気的部品等をより多く
かつ余裕をもって収容することができ、部品相互の不都
合な段積み状態での設置や機構セット盤の後方への突出
等を好適に回避することができる。
【0034】更に、遊技中に発生するファール球の処理
に関しては、案内レール後端と発射レール前端間の下部
部位に、前記保持枠裏側の連絡経路部に臨む戻り口を開
口してファール球を連絡経路部を介して下球皿に通出さ
せるよう構成したので、遊技補助盤の前面に部品用の設
置面部を広く形成することができ、例えばスピーカやス
イッチ、電磁ソレノイド等の必要附属部品を無理なく取
着し得ると共に、スペースの好適な有効利用を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機を略示する正
面図である。
【図2】パチンコ機を略示する背面図である。
【図3】前枠および保持枠を略示する正面図である。
【図4】前枠および保持枠の要部を主に正面図である。
【図5】前枠および保持枠の要部を示す背面図である。
【図6】前枠および保持枠の要部を裏側から示す斜視図
である。
【図7】保持枠に構成した通出経路部の別例を示す斜視
図である。
【図8】遊技盤用の施錠部分を示す斜視図である。
【図9】施錠部分および施錠状態を示す平断面図であ
る。
【図10】排出経路部と通出経路部との連通状態を示す
側断面図である。
【図11】機構セット盤の主要部分を示す背面図であ
る。
【図12】機構セット盤の主要部分を示す正面図であ
る。
【図13】球受け回収部と通出経路部との連通状態を示
す側断面図である。
【図14】賞球排出処理経路と上球皿および下球皿の連
通状態を示す側断面図である。
【図15】賞球排出処理経路と上球皿との連通状態を示
す平断面図である。
【図16】賞球排出処理経路と下球皿との連通状態を示
す平断面図である。
【図17】機構セット盤に装着される遊技用制御基盤を
一部破断した状態で示す正面図である。
【図18】従来のパチンコ遊技機における機構セット盤
および賞球排出経路を略示する背面図である。
【符号の説明】
A 外枠 B 前枠 E 上球皿 F 球送り装置 G 下球皿 H 打球発射装置 J 保持枠 K 遊技盤 S 機構セット盤 7 遊技補助盤 9 通出口 12 発射レール 30 案内レール 41 賞球排出路 46a 通入路 46b 通出路 72 戻り口 73 球受け回収部 75 部品用の設置面部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠(A)に組付けられた前枠(B)に、上下
    の球皿(E,G)および球送り装置(F)と打球発射装置(H)、
    そして機構セット盤(S)等を装備すると共に、前枠(B)裏
    側に位置する保持枠(J)の遊技補助盤(7)に合わせて遊技
    盤(K)をセットする一方、双方の盤(7,K)の前面に取着さ
    れた発射レール(12)と案内レール(30)との間にファール
    球用の戻り口(72)を開口し、 前記保持枠(J)の側部下方の裏側に形成した通入路(46a)
    を前記機構セット盤(S)の賞球排出路(41)に連絡すると
    共に、遊技補助盤(7)の側部上方に形成した通出口(9)を
    賞球排出路(41)および前記上球皿(E)の裏側に連絡し、
    遊技補助盤(7)の裏側に形成した余剰賞球用の通出路(46
    b)を通出口(9)の側方から分岐連通して前記下球皿(G)の
    裏側に連絡する一方、同補助盤(7)の略中央上方に設け
    た球受け回収部(73)を前記戻り口(72)下方に整合して通
    出路(46b)に連絡し、通出口(9)および球受け回収部(73)
    を除く遊技補助盤(7)の前面に、部品用の設置面部(75)
    を広く形成したことを特徴とするパチンコ遊技機。
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