JP3005751B2 - パチンコ機におけるセーフ球処理装置 - Google Patents

パチンコ機におけるセーフ球処理装置

Info

Publication number
JP3005751B2
JP3005751B2 JP16109496A JP16109496A JP3005751B2 JP 3005751 B2 JP3005751 B2 JP 3005751B2 JP 16109496 A JP16109496 A JP 16109496A JP 16109496 A JP16109496 A JP 16109496A JP 3005751 B2 JP3005751 B2 JP 3005751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
safe
detection
path
safe ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16109496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09313691A (ja
Inventor
伸明 水貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Newgin Co Ltd filed Critical Newgin Co Ltd
Priority to JP16109496A priority Critical patent/JP3005751B2/ja
Publication of JPH09313691A publication Critical patent/JPH09313691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3005751B2 publication Critical patent/JP3005751B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機にお
けるセーフ球処理装置に関し、更に詳しくは、パチンコ
ゲームにおいて入賞口に入ったセーフ球を1球ずつ停留
検出して排出処理するセーフ球処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表されるこの種の遊技機
では、遊技操作に基づく球送り装置と打球発射装置との
関連作動により、上球皿内の遊技用パチンコ球(遊技球
とも云う)を機内の発射レールの発射部位に1球ずつ送
込み、同部位から遊技盤における案内レール内の遊技領
域内に打出してゲームを行なうようになっており、遊技
領域内の遊技球はアウト口に入ったアウト球と、各種入
賞器具に入った入賞球(セーフ球とも云う)とに区分され
る。そして、図28に略示される裏側の機構セット盤S
において、アウト球が排出路69から処理される一方、
入賞球が処理装置61により1球ずつ処理されることに
関連して、賞球排出装置62の1回ずつの作動により所
定個数単位毎の賞球が払出しされる。そして排出室63
内に排出された賞球は、第1の排出路64の排出口65
から優先的に上球皿へ排出され、第1の排出路64の所
定部位まで充満した以後は、同排出路64の下流部側方
へ分岐連通された第2の排出路66から下球皿へ排出さ
れるようになっている。
【0003】周知のようにパチンコ機では、ゲーム中に
発生したセーフ球を機裏側の集合路から1列状態で導出
して、最終的にはセーフ球処理部または入賞球分離検出
処理部において先行順に1球ずつ排出処理し、このセー
フ球処理に適時関連して賞球排出部を1回ずつ作動させ
て所定数の賞球を払出すようになっている。このような
パチンコ機におけるセーフ球処理部の一例として、セー
フ球を1球ずつ停留検出して排出処理するタイプのもの
には、本出願人が先に出願した実願昭63−11094
0号(実開平2−32881号)および特願平2−148
922号(特開平4−40985号)の他に、特願昭58
−79035号(特開昭59−203581号)、実願平
3−20823号(実開平5−82476号)および特願
平4−315711号(特開平6−142309号)等に
開示される技術が提案されている。
【0004】そして、前述した夫々のセーフ球処理部
(入賞球分離検出処理部)では、その基本的な構成とし
て、前記集合路に連絡される処理路に臨ませた検出スイ
ッチと、このスイッチの上,下に配設されて電磁ソレノ
イドの作動に連動してセーフ球の拘束位置と解放位置に
交互に切換え変位される上,下の規制片を備えたタイプ
のもの、またソレノイドの作動に連動して検出スイッチ
の上,下に配置したストッパー部を交互に切換え変位す
る1つの規制部材を備えたタイプのものにあって、検出
位置に通入したセーフ球を下の規制片(ストッパー部)で
停留したもとで検出し、そしてこのセーフ球を解放排出
処理する際に上の規制片(ストッパー部)で次のセーフ球
を一旦止めた後に検出位置に通入させて、以下同様に停
留検出して解放排出処理するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述した従来
タイプのセーフ球処理部や入賞球分離検出処理部では、
セーフ球の有無検出を前提とした電磁ソレノイドの制御
作動に対する上,下の規制片(ストッパー部)の交互変位
により、路内に通入する多くのセーフ球を1球ずつ分離
検出処理し得る。しかしながら、何分にもソレノイドに
連動される2つの規制片の切換え変位、また1つの規制
部材における2つのストッパー部の切換え変位による通
入出規制処理形態であるため、装置全体の小型化を図る
ことが難しく、その上両規制片の組付け連繋位置や上,
下のストッパー部の互いの規制位置の設定が、案外面倒
で微妙な条件が必要となる。また、処理路に対して検出
スイッチ、電磁ソレノイド、2つの規制片または2つの
ストッパー部を有する1つの規制部材を個々の位置に夫
々組付けた形式では、装置全体が1ユニット化器具とし
て構成し得ないので、その取扱い、保管、設置が面倒に
なる問題があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、検出位置に通入したセーフ球
の停留および解放規制と検出位置から解放されたセーフ
球の通出規制との相対的な構成により、多くのセーフ球
を1球ずつ的確に分離検出処理し、装置全体の小型化並
びに設定の簡素化を図ると共に、装置全体のユニット化
を可能にしたパチンコ機におけるセーフ球処理装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係るパチンコ機におけ
るセーフ球処理装置は、入賞用遊技部品およびアウト口
を有する遊技盤と、アウト球,セーフ球および賞品球を
区分排出処理し得る機構セット盤を備えたパチンコ機に
あって、前記機構セット盤におけるセーフ球用の通出経
路に連絡される処理路の途上に設置された適宜検出手段
と、外郭枠に垂下状に傾動可能に支持され、前記検出手
段の検出位置下方でセーフ球に対する拘束位置と解放位
置に変位し得るレバー形式の単一の規制部材と、同規制
部材を各位置に切換え操作保持し得る適宜電動操作手段
と、前記検出手段の検出位置下方に臨んでセーフ球を一
旦受止め、該球を自重により転落させて処理路の下方に
流通させ得る適宜流出勾配の受け面を有する球受け案内
部とを備え、前記電動操作手段の切換え制御作動に伴い
前記規制部材が交互に変位保持されることにおいて、前
記検出手段の検出位置に入ったセーフ球を停留した後解
放し得ると共に、落下したセーフ球を前記球受け案内部
の受け面で一旦受止めて前記処理路へ流通し得るように
設定したことを特徴とする。また所期の目的を達成する
ため、本願の別の発明に係るパチンコ機におけるセーフ
球処理装置は、 入賞用遊技部品およびアウト口を有する
遊技盤と、アウト球,セーフ球および賞品球を区分排出
処理し得る機構セット盤を備えたパチンコ機にあって、
前記機構セット盤におけるセーフ球用の通出経路に連絡
される処理路の途上に設置された適宜検出手段と、この
検出手段の検出位置下方でセーフ球に対する拘束位置と
解放位置に変位し得る規制片と、前記規制片がバネ付き
のロッド先端に取着され、該ロッドの進出 後退に伴い
規制片を各位置に切換え操作保持し得る電磁ソレノイド
と、前記検出手段の検出位置下方に臨んでセーフ球を一
旦受止め、該球を自重によ り転落させて処理路の下方に
流通させ得る適宜流出勾配の受け面を有する球受け案内
部とを備え、前記電磁ソレノイドの切換え制御作動に伴
い前記規制片が交互に変位保持されることにおいて、前
記検出手段の検出位置に入ったセーフ球を停留した後解
放し得ると共に、落下したセーフ球を前記球受け案内部
の受け面で一旦受止めて前記処理路へ流通し得るように
設定したことを特徴とする
【0008】
【作用】拘束位置に保持されている規制部材が、処理路
の上方に通入したセーフ球を検出位置で停留保持させる
と共に検出手段が検出すると、検出信号により所定の賞
球排出が実行される。当該の賞球排出作動が終了する
と、電気操作手段が励磁制御されて規制部材が解放位置
へ切換えられ、検出位置に停留保持されたセーフ球が規
制部材から解放されて自重落下する。そして検出手段が
非検出状態になると、電気操作手段が消磁制御されて規
制部材が拘束位置に復帰される。この状態において、先
のセーフ球が球受け案内部で一旦受止められ、続いて通
入する次のセーフ球は、その半球分程が検出位置に入っ
て先のセーフ球と当接したまま未検出状態に保たれる。
そして、先のセーフ球が下流路へ流通した際に、次のセ
ーフ球が検出位置に入って規制部材で停留保持される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ機に
おけるセーフ球処理装置について、好適な実施例を挙げ
て添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお
本実施例では、機内(裏側)に貯留したパチンコ球を、賞
球そして遊技用の貸し球として排出可能とされたパチン
コ機について主に例示する。
【0010】本実施例のパチンコ機は、その全体の基本
的構成として、図1および図2に略示するように、外郭
保持枠をなす外枠Aの開口前面側に搭載枠をなす前枠B
が開閉および着脱可能に組付けられ、この前枠Bの前後
各部にガラス扉D付きの窓枠C、遊技球用の球送り装置
Fをセットした上球皿Eおよび貯留球用の下球皿G、そ
して操作部および駆動部を含む打球発射装置H等が装備
されている一方、アウト球,セーフ球および賞球の各処
理部を有する機構セット盤Sが装備されている。また前
枠Bの正面内部に、各種の入賞具や遊技部品等を配置し
た遊技盤Kが着脱可能にセットされている。なお外枠A
は、上下および左右の各枠部材のうち2本を組替えるこ
とにより、一般に「関東枠,関西枠」と呼称区分されてい
る2種類のタイプに変更可能な形態例とする。また遊技
盤Kは、ガラス扉Dおよび上球皿Eを開放(共に横開き)
したもとで、前側から交換できる例を示す。
【0011】このような本実施例のパチンコ機にあっ
て、前記前枠Bは、その正面内部(裏側)に位置する遊技
盤セット用の保持枠Jと合わせて全体が合成樹脂成形さ
れた形態を例示する。前枠Bについては、図1〜図6に
示すように、外枠Aの開口前面域に適合する方形サイズ
に成形されており、その前面に開口した窓口1の周囲に
前記窓枠Cを装着し得、また窓口1下部に成形した支盤
部2に余剰通出される賞球用の通出口3および設置孔4
等を開口して、これらに合わせて前記下球皿Gおよびセ
ット盤24そして打球発射装置Hを装着し得るようにな
っている。そしてその余の構成として、正面左側の上下
端部に開閉連結支持部5,5が、また正面上側および右
側にかけて電光装飾部6が設置されている。なお窓口1
の下底面には、中央が低くなるような緩い傾斜面とされ
て、こぼれ球等を案内し得るようになっている。
【0012】これに対して前記保持枠Jについては、図
3〜図6に示すように、前枠Bの窓口1裏側に合わせた
方形サイズに一体成形されており、その下部に成形した
遊技補助盤7の上端面を基準にして遊技盤用のセット口
8が開口されている。そして遊技補助盤7には、賞球用
の通出口9および球戻し口10そしてアウト路11等が
開口されると共に、発射レール12およびこぼれ球の球
受け部材13等が取着されており、この球受け部材13
内には、スピーカ20が着脱可能に収容されている。ま
た、発射レール12の上端と案内レール30の下端間の
下部部位には、図4および図13に示すように、遊技補
助盤7の裏側に形成された通出経路部46の通出路46
bに整合するファール球用の戻り口72が開口される一
方、この戻り口72の前側には、案内レール30の後端
から落下するファール球を受けて該戻り口72へ案内す
る側断面L字形の球受け回収部73が取着される。
【0013】前記球受け回収部73の底部には、図6,
図13および図15に示すように、前記通出口9の開口
前面側へ向けて所要長さだけ延出する球連絡樋74が一
体に成形され、該球連絡樋74は延出端部に向けて上方
傾斜するよう設定されている。また、前記上球皿E裏側
流入筒23の裏側側部に切欠部23aが形成され、上
球皿Eを閉鎖セットして通出口9と流入筒23とが連通
した状態にあって、該流入筒23の切欠部23aが球連
絡樋74の上方に整合するよう構成してある。すなわ
ち、流入筒23内に貯留される賞球(余剰賞球)が切欠部
23aから球連絡樋74へ流出して球受け回収部73お
よび戻り口72を介して前記通出路46bに排出され、
流入筒23内での球詰まりを好適に回避し得るようにな
っている。従って、遊技補助盤7の前面においては、図
4に示すように、案内レール30の後端部と球戻し口1
0とを連通するファール球用の回収樋を廃止し得るの
で、前記通出口9および球受け回収部73を除く広い部
分を部品用の設置面部75として活用でき、例えば前記
スピーカ20の基板やスイッチ、電磁ソレノイド等の部
品等を無理なく取着し得る。なお、球受け回収部73の
底面は戻り口72に向けて下方傾斜し、該回収部73お
よび球連絡樋74に落下したファール球や賞球を戻り口
72に好適に通出し得るようになっている。
【0014】またセット口8の周囲において、遊技盤K
に対する位置決め用の突起14が配設されていると共
に、4ヶ所の斜状隅部に配設された各々の施錠保持部1
5に施錠具16が着脱可能にセットされている。この施
錠具16は、前側から操作し得る形態のもので、図8お
よび図9に示すように、当該の施錠保持部15に組込み
セットされて回動可能に支持されており、遊技盤Kの装
飾部材25の孔26から挿入し得る操作具(六角レンチ
状のもの)27を利用して、施錠位置と解錠位置とに操
作し得るようになっている。
【0015】そして保持枠Jのその余の構成として、図
3,図4および図6に示すように、セット口8の下縁(遊
技補助盤7の上縁)に沿って受け片17が、また上縁に
沿って案内片18が夫々前向きに一体成形されている。
セット口8に対して遊技盤Kが縦向き状態で出入れされ
ることにあって、受け片17が遊技盤Kを一旦受け得、
また案内片18が遊技盤K上端を案内し得、遊技盤Kの
着脱の補助および円滑化を図るようになっている。
【0016】また本実施例のパチンコ機にあって、前記
機構セット盤Sは、遊技盤K側で発生したアウト球およ
び入賞球(セーフ球)、そして賞球の処理に係る必要な経
路や装置部分および電気的な機器等を集約的に装備して
全体がユニット化されたもので、前枠Bの保持枠Jの裏
側に整合して着脱可能にセットされている。そして図
2,図11および図12に示すように、その中央部に開
口された遊技盤点検用の窓口31の周囲各部において、
内側つまり遊技盤K裏面の対向面側にアウト球排出経路
32およびセーフ球排出処理部33(図11,図12参
照)が構成され、外側に賞球貯留排出部36等が構成さ
れている。アウト球排出経路32は、遊技盤Kのアウト
口28および保持枠J側のアウト路11に連通される受
入路32aと、下方に延出された縦向きの排出路32b
を有する。またセーフ球排出処理部33は、全てのセー
フ球を受入れて整列通出させる通出経路33aと、同経
路33aの出口側の処理室33bで1球ずつ間欠定時的
に検出排出処理する後述のセーフ球停留検出処理装置
(処理装置)80とを有する。但し、通出経路33aおよ
びアウト路11は、図12,図14および図15に示す
ように、機構セット盤Sの同一内側の上下に画成されて
おり、双方の内側には蓋板35が取着されて共に覆蓋さ
れている。そして賞球貯留排出部36は、賞球用の貯留
タンク36a、整流樋36b、送出樋36cおよび入賞
球処理作動に関連して設定数単位の賞球を排出し得る排
出装置37等を有する。
【0017】そして、この機構セット盤Sのその余の構
成として、図2に略示するように、窓口31に対して裏
カバー38が開閉および着脱可能に取着され、外側の右
上隅部にターミナル基盤39が装着されており、また整
流樋36bと送出樋36cの連絡部分に賞球を2列から
1列に整流案内する案内具36dが組込まれ、図12に
示すように、セット盤Sの左縁から下縁にかけて配線用
の収容路40aおよび接続部40bが成形されている。
なお前記処理装置80は、図11に示すと共に後述する
ように、処理室33b内に組付けられた本体81の処理
路82、検出スイッチ83、電磁ソレノイド84および
規制部材85等を利用して、通出経路33aから処理路
82に通入する入賞球を1球ずつ通入出規制して検出停
留後排出処理し得るようになっている。また前記排出装
置37は、図2に示すように、送出樋36c下端に組付
けられた本体37aの通路37b、ソレノイド37cお
よび球送り体37d、そしてセンサー等を利用して、送
出樋36cから通路37bに通入する賞球を1球ずつ検
出カウントして排出するようになっている。なおこの排
出装置37は、賞球を遊技球用の貸し球として払出すこ
ともできる。
【0018】前述した前枠Bおよび保持枠Jそして機構
セット盤Sに亘り、排出装置37から排出された賞球
(貸し球を含む)を前記上下の球皿E,G側へ排出させる
ための賞球排出処理経路が構成されている。この経路
は、基本的には機構セット盤Sに構成された排出経路部
41と、保持枠J裏側に構成された通出経路部46と、
前枠B裏側に構成された連絡経路部49とが連通されて
いる。そこで先ず排出経路部41では、図2,図11お
よび図12に示すように、排出装置37の本体37aの
出口下方に成形された斜状の排出路41aと、この下流
に連続する円曲形の遊回路41bと、セット盤Sの側端
下部に開口された排出口41cが連通されている。但し
排出口41cの内周囲には、賞球を通出経路部46へ案
内するための案内片41dが成形されている。なおこの
排出経路部41に対応して、セット盤Sの下部外側に球
抜き路42が成形されている。この球抜き路42は、前
記賞球貯留排出部36内の賞球を機外へ排出するもの
で、排出路41aからセーフ球用の処理路82およびア
ウト球用の排出路32aに連通させており、排出路41
aとの分岐連絡部分にソレノイド43等で切換え作動さ
れるレバー44が組込まれている。また遊回路41bと
球抜き路42との区画手段として、効果音発生用の鈴4
5が組付けられている。
【0019】一方、保持枠J側の通出経路部46では、
図5および図6に示すように、セット口8の左下斜状隅
角部の裏側(施錠保持部16の下方裏側)に成形されて賞
球用の通出口9の裏側側面に連通された通入路46a
と、遊技補助盤7の裏側に成形されて通出口9の裏側他
側面から連通されて前記球戻し口10裏側に連絡された
通出路46bを有する。そしてこの通出路46bは、通
出口46aの底面半分に開口された溢出口46cに連通
されて通出口46aから分岐連通された状態にある。但
し、通出口46aの底面と溢出口46cとは仕切り用の
突条46dで適宜区画されているが、必要があれば別成
形された仕切り部材47を取着してもよい(図5参照)。
なお通出路46bは、前記アウト路11と同一裏面で区
画されており、必要があればその所要部分に球感知部材
およびスイッチ等を含む賞球充満検知手段48や効果音
発生用の鈴を設けてもよい。
【0020】そして前枠B側の連絡経路部49では、図
4,図5および図6に示すように、支盤部2の通出口3
裏側に合わせて方形状の通出筒49aが成形されてお
り、この通出筒49aの裏側開口面に合わせて連絡具5
0が取着されている。通出筒49aは、保持枠Jの遊技
補助盤7裏側と同一位置まで突設されており、その後端
上面に球口49bが開口されている。これに対して連絡
具50は、機構セット盤S裏側と同一位置まで突出可能
とした前提にあって、箱状に成形されたものを例とし、
球口49bに合わせて垂立した縦筒部50aを前記通出
経路部46の通出路46b下端および球戻し口10裏側
に臨ませて、両者46b,10の集合連絡を図ってい
る。なお通出筒49aについては、図7に示すように、
通出路46bとも一連に連設成形されて球口49bを整
合した形態であってもよく、また連絡具50は余剰賞球
の収容条件に応じて蓋状のものであってもよい。ちなみ
に連絡具50は、何れのタイプにあっても機構セット盤
Sに制約されずにビス等を利用して着脱可能に取着セッ
トし得る。
【0021】前述のように構成された賞球排出処理経路
にあって、前枠Bの保持枠J裏側に機構セット盤Sが装
着された状態においては、図10および図14に示すよ
うに、排出経路部41の排出口41cと通出経路部46
の通入口46aとが適宜流入勾配で整合連通され、通出
口9および通出路46bの開口裏面が前記蓋板35で覆
蓋されている。一方前枠Bの前側に装着セットされた上
球皿E側の連絡状態においては、図14および図15に
示すように、同皿Eの正面左部内側に突設された流入筒
23の開口裏面が通出口9および溢出口46cの前面に
整合連通される。また、支盤部2の前面に装着セットさ
れた下球皿G側の連絡状態においては、図14および図
16に示すように、同皿Gのセット支盤24の中央に成
形された連絡口24aが通出口内に整合されて通出筒
49aに直通的に連通される。なお上球皿E側、下球皿
G側の夫々の連絡状態においては、所要の流出勾配や段
差等が付与されている。
【0022】本実施例のパチンコ機にあって、前述した
ように前枠B、保持枠Jおよび機構セット盤Sの間に賞
球排出処理経路が構成されていることにより、機構セッ
ト盤Sでは図2から理解できるように、窓口31の下部
面域において、賞球の排出経路部41のみを右端側の1
/4以下の最小スペース内で構成することができ、これ
に対して3/4以上の広いスペースを各種の所要部品、
例えば基盤等を含む電気的部品用の設置部51として有
効に構成されている。そしてこの設置部51では、図1
1,図14,図15および図16に例示するように、所要
スペースの室毎に区画した例において、セット盤Sの左
右全幅に対して左側1/2以上のスペースを有する第1
設置室51aと、1/4程のスペースを有する第2設置
室51bと、同第2設置室51b下方の第3設置室51
cとが区画されており、そして第2設置室51bと前記
排出経路部41の内壁との間に、配線処理室51dが形
成されている。なお、配線処理室51dとセーフ球排出
処理部33の処理室33bとの区画壁には、配線用の凹
口59が形成されている。
【0023】従ってこのような設置部51においては、
各種のゲーム内容毎に対応して構成される遊技用制御基
盤(図17参照)52を第1設置室51a内に、また全機
種共通用に対応して構成される賞球払出し用制御基盤5
3を第2設置室51b内に、そして他の基盤、例えば発
射駆動,効果音,電飾等に係る基盤58を第3設置室51
c内に夫々収容して、適宜取着手段54を利用して固定
化保持し得る。ちなみに取着手段54については、例え
ばビス孔付きのボス、弾性変形可能なフック、指先き操
作可能な施錠具や係止具等が利用される。なお、排出経
路部41から第2設置室51bの全面に亘り1枚または
部分毎のカバー55が取着され、第1設置室51aには
基盤52用のカバーを開閉可能に取着してもよい。但
し、賞球払出し用基盤53にリセットスイッチ56が装
着されている場合には、カバー55にリセットボタン5
7を取着してもよい(図2,図14,図15参照)。
【0024】前述した機構セット盤Sの処理室33b内
に収容セットされる前記セーフ球停留検出処理装置(単
に処理装置ともいう)80は、セーフ球を1球ずつ停留
検出して前記排出装置37による賞球排出終了後に解放
通出処理するように設定された電動検出形態のもので、
図18〜図21に示すように基本的な構成として、後述
の連結・係合手段を利用して開閉および着脱が可能に組
付けられる1つの合成樹脂成形製のカバー兼用の本体8
1において、前記セーフ球用の通出経路33aの出口端
と球抜き路42の間に整合連絡される処理路82を成形
する一方、この処理路82の中央変曲部に合わせて設置
された検出スイッチ83と、同検出スイッチ83の検出
位置である検出口83aの直下方でセーフ球の拘束位置
と解放位置に交互に出没変位し得る規制部材85と、こ
の規制部材85を各位置に切換え操作保持し得る電磁ソ
レノイド84を夫々設け、また処理路82の下方内にお
いて、検出スイッチ83の検出口83a下面から1球分
に適した位置に球受け案内部86を段差状に成形して、
全体が本体81単位で一つにセット化されて取扱い得る
ようになっている。
【0025】このような処理装置80において、本体8
1は透明な合成樹脂材で成形されており、図21に示す
ように、連結手段として処理室33b内の側端に突設さ
れた上下の支軸87と本体81側端に形成された上下の
支片88の軸孔88aを利用して横開き形態の開閉と上
下方向への着脱ができるように連結支持され、また図1
1に示すように、係合手段として処理室33bの他側部
に突設された弾性変形可能なフック89や通出経路33
aの出口部に取着された施錠レバー90と本体81の端
部に取着された係止ピン91を利用して係脱可能に不動
化保持されるようになっている。また処理路82は、通
出経路33aに連絡される斜状の上流路82aと、球抜
き路42に連絡される段差垂下状の下流路82bとが一
連の湾曲状に形成されており、この上,下流路82a,8
2bの連通変曲部分に形成した設置部82cに、前記検
出スイッチ83が該上流路82aに検出口83aを整合
して設置されており、そして下流路82bの上部側壁に
前記規制部材85の出没用の口92が形成されている。
なお検出スイッチ83は、球通過式の近接磁気検出タイ
プのものが例とされ、セーフ球用の検出信号を前記排出
装置37に係る制御回路基盤(図示しない)に入力するよ
うに設定されている。
【0026】一方前記電磁ソレノイド84は、フラッパ
ー形式を例として外郭枠93単位で本体81内側にビス
着されており、その磁着部84aで前記規制部材85を
吸着・解除して切換え変位し得るようになっている。そ
して作動例として、検出スイッチ83のセーフ球検出信
号が制御回路基盤に入力されることの前提にあって、同
基盤からの制御処理に基づいて、賞球排出作動にタイミ
ングを合わせた励磁と検出スイッチ83の非検出直後の
消磁(復帰)とを含む制御作動を行ない得るように設定さ
れている。これに対して規制部材85は、鉄製のレバー
形式のもので、電磁ソレノイド84の外郭枠93に垂下
状に傾動可能に支持されてバネ94で付勢されており、
その下端に形成したストッパー85aを前記口92から
検出スイッチ83の検出口83aの直下方に出没変位し
得るようになっている。また前記球受け案内部86は、
処理路82の下流路82b内の上部に段差状に成形され
て、適宜流出勾配の受け面86aを検出口83aの直下
方の1球分に適した位置に臨ませ、検出口83aから落
下したセーフ球を一旦受止めて下流路82bに静的に流
通(転落)させ得るようになっている。
【0027】このように構成された処理装置80のセー
フ球処理態様としては、図22〜図24に示すように、
検出スイッチ83がセーフ球を球中心部で検出すること
を理想例とした前提において、拘束位置に保持されてい
る規制部材85のストッパー85aが、検出口83aに
入ったセーフ球を停留しているもとで検出スイッチ83
が検出(ON)する。そして、この検出信号に基づく賞球
排出作動終了後において、電磁ソレノイド84の励磁に
従い規制部材85が解放位置へ切換えられることによ
り、検出口83a内のセーフ球がストッパー85aから
解放されて自重落下する一方、検出スイッチ83が非検
出状態(OFF)に戻される。そして、この非検出に基づ
く電磁ソレノイド84の消磁に従い規制部材85が拘球
位置に復帰されて、ストッパー85aを検出口83aの
直下方に突入保持することになる。この状態において、
先のセーフ球が球受け案内部86の受け面86a上で一
旦受止められた時点で、続いて通入する次のセーフ球
は、その半球分程が検出口83aに入って先のセーフ球
と当接したまま未検出状態に保たれる。そうして、先の
セーフ球が自重転落またはストッパー85aによる押出
しにより処理路82の下流路82bへ流通した際に、次
のセーフ球が検出口83aに入ってストッパー85aで
停留されるようになっている。
【0028】
【実施例の作用】前述した本実施例のパチンコ機では、
上球皿E内の遊技球を利用したパチンコゲーム、すなわ
ち打球発射装置Hと球送り装置Fとの関連作動に基づく
球送り発射作用により、上球皿E側の遊技球を1球ずつ
発射位置に送込んで遊技盤Kの遊技領域内に打出して展
開されるゲームにおいて、遊技球はアウト口に入ったア
ウト球と、各種の入賞器具に入ったセーフ球とに区分さ
れる。そしてアウト球は、前枠B裏側の保持枠Jにおけ
る遊技補助盤7のアウト路11から機構セット盤Sの排
出経路32を通出して、最終的に機外(裏側)へ排出され
る。一方セーフ球は、遊技盤Kの裏側から機構セット盤
Sの通出経路33a内に受入れられて、一列の整流状態
でセーフ球用の処理装置80に向けて通入し、そして同
処理装置80で1球ずつ停留検出された後、賞球排出作
動終了にタイミングを合わせて解放落下されて、球抜き
路42からアウト球用の排出経路32を通って最終的に
機外へ排出される。
【0029】そこで、前記処理装置80によるセーフ球
(複数個連続通入した場合)の処理態様について、図22
を参照して説明する。すなわち同装置80の通常状態に
あっては、電磁ソレノイド84で操作される規制部材8
5が拘束位置に保持されているため、前記通出経路33
aから処理路82の上流路82aに通入したセーフ球
(先行球)は、検出スイッチ83の検出口83aに入って
ストッパー85aにより適正な検出位置に停留されたま
ま検出される。なお次のセーフ球は、先のセーフ球上に
当接状態で待機される。そうしてセーフ球検出信号に基
づく制御回路基盤からの制御指令により、賞球排出装置
37が1回単位で作動されて所定数の賞球を排出する。
この排出終了(カウント検出終了)以後において、制御回
路基盤からの制御指令により電磁ソレノイド84が一旦
励磁されることに伴い、図23に示すように、規制部材
85が磁着部84aで吸引されて解放位置に変位され
る。これにより先のセーフ球が、ストッパー85aから
解放されるや否や自重落下して球受け案内部86上に一
旦受止められる。なお次のセーフ球は、その球半分程が
検出口83aに入って先のセーフ球と当接状態に保持さ
れる。
【0030】そうして、先のセーフ球の落下時点で検出
スイッチ83が非検出(OFF)に戻されることに基づい
て、図24に示すように、電磁ソレノイド84が消磁
(復帰)されることに伴い規制部材85が拘束位置に復帰
されて、ストッパー85aを検出口83aの直下方に突
入する。一方球受け案内部86上のセーフ球は、受け面
86aの勾配に沿って自重転落し、下流路82bから前
記球抜き路42へ通出する。なお、このセーフ球につい
ては、受け面86aからの転落が遅れるようなことがあ
るとしても、前記規制部材85のストッパー85aが突
入する際に押出されて転落する。そして先のセーフ球の
転落に伴い、次のセーフ球が検出口83aに入ってスト
ッパー85aで適正な検出位置に停留されたまま検出さ
れることになる。以降は前述と同様に1球ずつのセーフ
球が停留検出されて、賞球排出終了に合わせて解放落下
して通出処理されるものである。なお、検出スイッチ8
3において停留検出されたセーフ球は、賞球排出作動の
途中(球不足や球詰り等に起因する中断時)には、解放排
出されずそのまま残留保持される。
【0031】特に本実施例のセーフ球用処理装置80で
は、本体81単位で開閉可能であるから、同装置の点検
等に際しては、本体81を一々取外さなくても開放する
だけで内部(内側)の構造等を簡単に目視して、汚れや故
障に対して適切な処理を簡単かつ短時間で行なうことが
できる。そして、本体81自体をカバー兼用として利用
することにより、処理室33bに対するカバーを省略
(不要)とすることが可能となる。また装置自体の組付
け、開閉には特別な工具を必要とすることはなく、指先
き操作で手早く簡単に、かつ楽に行ない得る。また、球
受け案内部86を設けることによって電磁ソレノイド8
4により拘束位置と解放位置とに制御される規制部材8
5を単一かつシンプルに構成し得るので、処理装置80
全体の小型化を図り、これが収容セットされる処理室3
3bも小さくすることが可能となる。言い替えれば、小
さな処理室33bであっても処理装置80をコンパクト
に収容セットし得る。
【0032】次に、賞球の排出処理態様について説明す
る。機構セット盤Sに配設した賞球排出装置37から排
出された賞球は、該セット盤Sに構成した賞球排出経路
における排出経路部41、すなわち排出路41a,遊回
路41bおよび排出口41cを介して保持枠Jに構成さ
れた通出口46aに入った後、突条46dに沿って通出
口9に向け排出される。このような排出状態にあって賞
球は、図14および図15に示す如く、通出口9から流
入筒23内を通って上球皿E内に速やかに通出され、上
球皿Eおよび流入筒23に次いで通出口9内に亘り順次
充満される。
【0033】そして、上球皿Eの賞球が流入筒23の後
端部および通出口9内の所定部位まで充満した場合に
は、図14および図15から理解できるように、以後に
排出される賞球は、突条46dを一気に飛び越えて溢出
口46c側へ溢れ出るようになる。なお、勢いが弱い状
態で排出された賞球にあっては、突条46dを飛び越え
られずに一時的に通出口9内に留まることもあり得る
が、後から排出される賞球が衝突することにより、突条
46dを乗り越えて溢出口46c側へ押し出されるよう
になる。また、流入筒23の後端部における右側半分が
溢出口46cに臨んでいるので、該流入筒23の後端に
停留している賞球も該溢出口46cへ溢れ出る。
【0034】通出口9の溢出口46cから溢れ出た賞球
は、図6に示すように、保持枠J裏側に構成した通出経
路部46における通出路46b内を通った後、縦筒部5
0aを介して連絡経路部49における通出筒49a内に
受入れられ、次いで通出口3内の連絡口24aを通って
下球皿G内に速やかに通出される。更に、流入筒23に
おける一側部に形成した切欠部23aが球受け回収部7
球連絡樋74に臨んでいるので、該切欠部23aか
ら溢れ出た余剰賞球は該球連絡樋74から戻り口72を
介して前記通出路46bに案内され、前述したと同様に
下球皿G内に通出される。この通出過程において賞球
は、図14に示すように、下球皿Gから通出口3を介し
て通出49aおよび連絡具50に亘って区画された空
間に順次充満し、相当量(上球皿E側分より多い)が貯留
される。
【0035】また、打球力不足等により遊技盤Kの遊技
領域内に達し得なかった遊技球は、通常ファール球とし
て、案内レール30後端と発射レール12前端との間か
ら球受け回収部73に落下した後、戻り口72を介して
前記通出路46bに通出され、前記余剰賞球と同様に連
絡具50の縦筒部50aを介して連絡経路部49におけ
る通出筒49a内に受入れられ、次いで通出口3内の連
絡口24aを通って下球皿Gに戻される。一方上球皿
開放された際に、流入筒23内から前枠Bの窓口1内
に落下したこぼれ球は、前記球受け部材13に受けられ
たり窓口1の下底面に沿って転がり、最終的には球戻し
口10から下球皿G内に通出される。
【0036】また、機構セット盤Sに構成された設置部
51においては、第1設置室51a内に各種のゲーム内
容毎に対応して構成される遊技用制御基盤52を取着
し、第2設置室51b内に賞球払出し用制御基盤53を
取着し、第3設置室51c内に発射駆動,効果音,電飾等
に係る基盤58を取着する。すなわち、パチンコ機に必
要とされる基盤類は設置部51の各設置室51a,51
b,51cに余裕をもって収容されるので、部品相互の
不都合な段積み状態での設置やそれに伴なう後方への突
出を好適に回避し得る。更に、賞球払出し用制御基盤5
3と処理装置80との配線処理は、配線処理室51dお
よび凹口59を介してなされるので、機構セット盤Sの
裏側へ配線が露出することがない。
【0037】
【変更例】本発明の対象とするセーフ球停留検出処理装
置については、前述した実施例の形態の他に、図25〜
図27に例示する形態のものも好適に推奨される。すな
わち、図示のように一般的な電磁ソレノイド84のバネ
95付きのロッド96先端に出没開閉式の規制片97を
取着し、電磁ソレノイド84の制御作動によるロッド9
6の進出・後退に伴い、規制片97を口92から検出ス
イッチ83の検出口83aの直下方に対して突出した拘
束位置と没入した解放位置とに切換え保持できるように
したタイプであってもよい。なお、この別例装置のその
余の構成は、先の処理装置と同様につき、同一または均
等部分には同一符号を付してその説明は省略する。但し
この別例装置では、その本体81が機構セット盤Sの処
理室33b内にビス着される形式を例示したが、先例と
同様に開閉および着脱が可能な形式としてもよい。更
に、前述した各タイプのセーフ球停留検出処理装置に関
しては、処理路82と検出スイッチ83とを機構セット
盤Sに設け、電磁ソレノイド84のみを開閉可能な本体
81に取着するタイプとしてもよい。また検出スイッチ
83と電磁ソレノイド84とを本体81に配設し、処理
路82のみを機構セットSに設けるタイプも採用可能で
ある。
【0038】本発明の対象とする遊技機については、実
施例のようにセーフ球に対して賞球を払出すパチンコ機
以外に、16個の遊技球の入球図柄組合わせによる入賞
成立に対して賞球を払出す、いゆわるアレンジボール機
をも対象とする。また各種のパチンコ球使用式遊技機に
あって、前枠と保持枠とを合成樹脂で別体に成形して両
者を組合わせた型式や、木製の前枠裏側に金属製または
合成樹脂製の保持枠が設置された型式のものでもよい。
勿論機構セット盤の型式、例えば処理装置が機械式や電
気式あるいはスイッチ利用式等の各形式の場合、賞球排
出装置がケース式や区画樋式あるいは送り車式等の各形
式の場合を含むものであってもよい。また、機構セット
盤に構成した設置部に関しては、実施例のように3個の
設置室に区画構成することに限定されるものではなく、
その数や寸法、位置等は適宜変更し得る。更に、実施例
では流入筒と球受け回収部とを別体として形成したが、
両者を一体に形成することも可能である。
【0039】更に、機構セット盤については、保持枠に
対して開閉および着脱可能なタイプであってもよく、ま
た遊技盤については、実施例のように前側からの着脱可
能タイプでなく、保持枠に対して機構セット盤を開放ま
たは取外したもとで裏側から着脱可能なタイプであって
もよい。なお、アレンジボール機における機構セット盤
では、遊技盤側で発生した使用済み球、そして賞球の処
理に係る必要な経路や装置部分および電気的な機器等を
集約的に装備して全体がユニット化されるものである。
【0040】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るパチ
ンコ機におけるセーフ球処理装置によれば、検出スイッ
チが配設されたセーフ球の処理路において、該検出スイ
ッチの下方に対し出没して拘束位置と解放位置とに制御
される規制部材と、該検出スイッチの下方に臨む球受け
案内部を設けたことにより、検出スイッチに通入したセ
ーフ球の停留および解放規制と該検出スイッチから解放
されたセーフ球の通出規制とを適宜行ない得るので、多
くのセーフ球を1球ずつ的確に分離検出処理することが
できる。また、電磁ソレノイドにより拘束位置と解放位
置とに制御される規制部材を単一とすると共に形状およ
び形態をシンプルに構成し得るので、処理装置全体の小
型化並びに設定の簡素化を図り得ると共に装置全体のユ
ニット化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機を略示する正
面図である。
【図2】パチンコ機を略示する背面図である。
【図3】前枠および保持枠を略示する正面図である。
【図4】前枠および保持枠の要部を主に正面図である。
【図5】前枠および保持枠の要部を示す背面図である。
【図6】前枠および保持枠の要部を裏側から示す斜視図
である。
【図7】保持枠に構成した通出経路部の別例を示す斜視
図である。
【図8】遊技盤用の施錠部分を示す斜視図である。
【図9】施錠部分および施錠状態を示す平断面図であ
る。
【図10】排出経路部と通出経路部との連通状態を示す
側断面図である。
【図11】実施例に係るセーフ球処理装置が取着された
機構セット盤の主要部分を示す背面図である。
【図12】機構セット盤の主要部分を示す正面図であ
る。
【図13】球受け回収部と通出経路部との連通状態を示
す側断面図である。
【図14】賞球排出処理経路と上球皿および下球皿の連
通状態を示す側断面図である。
【図15】賞球排出処理経路と上球皿との連通状態を示
す平断面図である。
【図16】賞球排出処理経路と下球皿との連通状態を示
す平断面図である。
【図17】機構セット盤に装着される遊技用制御基盤を
一部破断した状態で示す正面図である。
【図18】実施例に係るセーフ球処理装置の本体を一部
破断して示す正面図である。
【図19】実施例に係るセーフ球処理装置の背面図であ
る。
【図20】図11のI−I線における縦断側面図であ
る。
【図21】図11のII−II線における横断平面図であ
る。
【図22】セーフ球処理装置をセーフ球の停留検出状態
で示す説明図である。
【図23】セーフ球処理装置をセーフ球の解放落下状態
で示す説明図である。
【図24】セーフ球処理装置をセーフ球の放出および規
制部材の復帰通出状態で示す説明図である。
【図25】別実施例に係るセーフ球処理装置をその本体
を一部破断して示す正面図である。
【図26】別実施例に係るセーフ球処理装置を示す背面
図である。
【図27】別実施例に係るセーフ球処理装置の一部を断
面で示す横断平面図である。
【図28】従来のパチンコ遊技機における機構セット盤
および賞球排出経路を略示する背面図である。
【符号の説明】
33a セーフ球用の通出経路 82 処理路 82b 下流路 83 検出スイッチ(検出手段) 84 電磁ソレノイド(電動操作手段) 85 規制部材 86 球受け案内部86a 受け面 95 バネ 96 ロッド 97 規制片 K 遊技盤 S 機構セット盤

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞用遊技部品およびアウト口を有する
    遊技盤(K)と、アウト球,セーフ球および賞品球を区分排
    出処理し得る機構セット盤(S)を備えたパチンコ機にあ
    って、 前記機構セット盤(S)におけるセーフ球用の通出経路(33
    a)に連絡される処理路(82)の途上に設置された適宜検出
    手段(83)と、外郭枠(93)に垂下状に傾動可能に支持され、前記 検出手
    段(83)の検出位置下方でセーフ球に対する拘束位置と解
    放位置に変位し得るレバー形式の単一の規制部材(85)
    と、 同規制部材(85)を各位置に切換え操作保持し得る適宜電
    動操作手段(84)と、前記 検出手段(83)の検出位置下方に臨んでセーフ球を一
    旦受止め、該球を自重により転落させて処理路(82)の下
    方に流通させ得る適宜流出勾配の受け面(86a)を有す
    球受け案内部(86)とを備え、 前記電動操作手段(84)の切換え制御作動に伴い前記規制
    部材(85)が交互に変位保持されることにおいて、前記検
    出手段(83)の検出位置に入ったセーフ球を停留した後解
    放し得ると共に、落下したセーフ球を前記球受け案内部
    (86)の受け面(86a)で一旦受止めて前記処理路(82)へ流
    通し得るように設定したことを特徴とするパチンコ機に
    おけるセーフ球処理装置。
  2. 【請求項2】 前記規制部材(85)は、前記電動操作手段
    (84)に適宜連繋されて前記検出手段(83)の検出位置の下
    方に対して出没形式で拘束位置と解放位置に変位可能と
    される一方、前記球受け案内部(86)の受け面(86a)は、
    検出位置から1球分に適した下方位置に形成されて前記
    処理路(82)の下流路(82b)に臨んでいる請求項1記載の
    パチンコ機におけるセーフ球処理装置。
  3. 【請求項3】 入賞用遊技部品およびアウト口を有する
    遊技盤(K)と、アウト球,セーフ球および賞品球を区分排
    出処理し得る機構セット盤(S)を備えたパチンコ機にあ
    って、 前記機構セット盤(S)におけるセーフ球用の通出経路(33
    a)に連絡される処理路(82)の途上に設置された適宜検出
    手段(83)と、 この検出手段(83)の検出位置下方でセーフ球に対する拘
    束位置と解放位置に変 位し得る規制片(97)と、 前記規制片(97)がバネ(95)付きのロッド(96)先端に取着
    され、該ロッド(96)の進出 後退に伴い規制片(97)を各
    位置に切換え操作保持し得る電磁ソレノイド(84)と、 前記検出手段(83)の検出位置下方に臨んでセーフ球を一
    旦受止め、該球を自重により転落させて処理路(82)の下
    方に流通させ得る適宜流出勾配の受け面(86a)を有する
    球受け案内部(86)とを備え、 前記電磁ソレノイド(84)の切換え制御作動に伴い前記規
    制片(97)が交互に変位保持されることにおいて、前記検
    出手段(83)の検出位置に入ったセーフ球を停留した後解
    放し得ると共に、落下したセーフ球を前記球受け案内部
    (86)の受け面(86a)で一旦受止めて前記処理路(82)へ流
    通し得るように設定したことを特徴とするパチンコ機に
    おけるセーフ球処理装置。
JP16109496A 1996-05-30 1996-05-30 パチンコ機におけるセーフ球処理装置 Expired - Lifetime JP3005751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16109496A JP3005751B2 (ja) 1996-05-30 1996-05-30 パチンコ機におけるセーフ球処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16109496A JP3005751B2 (ja) 1996-05-30 1996-05-30 パチンコ機におけるセーフ球処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09313691A JPH09313691A (ja) 1997-12-09
JP3005751B2 true JP3005751B2 (ja) 2000-02-07

Family

ID=15728500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16109496A Expired - Lifetime JP3005751B2 (ja) 1996-05-30 1996-05-30 パチンコ機におけるセーフ球処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3005751B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022006830A (ja) * 2020-06-25 2022-01-13 株式会社カンネツ イチゴ狩りシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09313691A (ja) 1997-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3005751B2 (ja) パチンコ機におけるセーフ球処理装置
JP2969332B2 (ja) パチンコ機
JP3236958B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3236957B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3236959B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2969331B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3015735B2 (ja) パチンコ機のセーフ球処理装置
JP4029244B2 (ja) パチンコ遊技機の球処理不正防止構造
JP2885371B1 (ja) 弾球遊技機
JP2999716B2 (ja) パチンコ遊技機における賞球排出処理経路
JP3005748B2 (ja) パチンコ遊技機における前枠体
JP3005747B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2997872B2 (ja) パチンコ遊技機における前枠体
JP3005749B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2999714B2 (ja) パチンコ遊技機における機構セット盤
JP2999715B2 (ja) パチンコ遊技機における保持枠
JP2999713B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4032271B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3022772B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2978440B2 (ja) パチンコ遊技機におけるファール球処理装置
JP2520361Y2 (ja) パチンコ遊技機における機構セット盤
JP4521925B2 (ja) 弾球遊技機
JPH05185U (ja) パチンコ遊技機
JP2009189788A (ja) パチンコ遊技機
JP2003052913A (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141126

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term