JP2520361Y2 - パチンコ遊技機における機構セット盤 - Google Patents

パチンコ遊技機における機構セット盤

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JP2520361Y2
JP2520361Y2 JP1310694U JP1310694U JP2520361Y2 JP 2520361 Y2 JP2520361 Y2 JP 2520361Y2 JP 1310694 U JP1310694 U JP 1310694U JP 1310694 U JP1310694 U JP 1310694U JP 2520361 Y2 JP2520361 Y2 JP 2520361Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、パチンコ遊技機にお
ける機構セット盤に係り、更に詳しくは、遊技並びに賞
品の媒体にパチンコ球が使用される遊技機の裏側に装備
される機構セット盤に関するものである。
【0002】
【従来技術】パチンコ機に代表されるこの種の遊技機で
は、上の球皿内の遊技用パチンコ球(単に遊技球とも云
う)が球送り装置と打球発射装置との関連作動により、
1球ずつ遊技盤の遊技領域内に打込まれる。そして遊技
領域内において遊技球は、アウト口に入ったアウト球と
各種入賞器具に入った入賞球(セーフ球とも云う)とに区
分されて、裏側の機構セット盤における夫々の経路から
機外へ排出処理される一方、各々の入賞球に対する褒賞
として賞球が放出される。
【0003】この賞球については、図9に略示される従
来の機構セット盤Sにおいて、入賞球処理装置61が入
賞球を1球ずつ処理することに関連して、賞球放出装置
62が1回ずつ作動されて所定個数単位毎に払出しされ
る。そして排出路63内に排出された賞球は、第1の排
出路64の排出口65から優先的に上の球皿へ通出さ
れ、第1の排出路64の所定部位まで充満した以後は、
同排出路64の下流部側方に分岐連通された第2の排出
路66から下の球皿へ排出されるようになっている。な
お上下の各球皿内の球は、当該球皿に付設された球抜き
機構の開放操作により夫々排出できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前述のような一般化さ
れている従来のパチンコ機にあっては、上下の球皿を備
えている前提のもとで、今日に至るまでの長い間におい
て賞球の排出形態については、各球皿側へ別々の経路で
排出させるものとする観念に拘泥化されている面があ
る。このため全てのパチンコ機においては、図9に示す
ような同様な賞球排出形態とされて、排出路63の下流
部に第1の排出路64と第2の排出路66とが別方向に
分岐連通され、第1の排出路64を上の球皿側へ、また
第2の排出路66を下の球皿側へ夫々連通化させるべき
だとする技術的着想に基いて、賞球排出経路全体が構成
されている。
【0005】しかし前述した賞球排出形態では、機構セ
ット盤S全体、ひいては機全体の構造面から観た場合に
は大きな制約を受けている現状にある。すなわち機構セ
ット盤Sは図9から理解できるように、機全体を考慮し
て遊技盤の裏側に搭載セットし得るサイズに自ずと制限
されている。そして最も一般的な型式として、その中央
部に遊技領域の裏側に対応し得る広さの窓口67が大き
く開口されており、この窓口67の周囲部分において、
前記アウト球およびセーフ球の処理、賞球の貯留および
排出等に係る必要な経路や装置等を含む各種の構成部分
が集約的に組込まれている一方、各種の電気的制御装置
等が装備されるようになっている。
【0006】このような実状にあって、賞球排出経路に
おける第2の排出路66は、賞球貯留能力を考慮して相
当大きなスペース分が使用されており、従って当然のこ
とながら機構セット盤Sにおける構成部分設置用のスペ
ース、特に利用し易い部位とされる窓口67の下部68
のスペースが縮小化されている。このため必要とされる
構成部材の絶対的小型化が強いられている一方、機自体
の機能の向上や遊技者へのサービス等に係る各種の付属
部材等を設置することは到底困難とされていた。要約し
て言換えれば、機構セット盤Sにおいて、前述した第2
の排出路66の位置を大幅に変更して上下の球皿への賞
球排出が可能とし得るならば、第2の排出路66のスペ
ース分を有効に活用できる最も望ましいことであり、ま
たこれを好適に具現化し得る技術は画期的な技術的提案
の一つと言えよう。
【0007】
【考案の目的】本考案は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、遊技盤裏側に合わせて
開設された窓口の周囲部分に、アウト球および入賞球に
係る排出処理部並びに賞球貯留排出処理部を備えると共
に、入賞球に対して放出される賞球を機前側の上,下の
球皿側へ排出するための賞球排出経路全体を好適に簡素
化して、窓口下方における各種部品設置用のスペースの
拡大化並びにその有効利用を図り得るようにしたパチン
コ遊技機における機構セット盤を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本考案は、遊技盤、窓構成部
材、上下の球皿、打球発射装置等の遊技用構成部材が装
備された前枠の裏側に、着脱可能に整合セットされる機
構セット盤において、前記遊技盤の裏側に臨む所要開口
広さの窓口の周囲部分に、遊技盤側から排出されるアウ
ト球を機外へ排出するアウト球排出経路と、入賞球を通
出案内して1球ずつ機外へ処理排出する入賞球排出処理
部と、相当量の賞球を貯留すると共に整列状に流下させ
て入賞球に対して所定個数単位で払出す賞球貯留放出部
および放出装置とを夫々設ける一方、前記窓口の側方か
ら機構セット盤自体の下方において、前記放出装置から
放出された賞球を排出路および排出口を介して前記上の
球皿に向けて優先的に排出させる上段側の排出経路部
と、上の球皿側での賞球充満に伴い排出口の側方に開口
された溢出口から溢れ出る賞球を、上下方向の排出路を
介して前記下の球皿に向けて排出させる下段側の排出経
路部とを画成すると共に、前記窓口の下方面域に、所要
部品のための設置用部を左右方向に広く成形したことを
特徴とする。
【0009】
【作用】遊技盤、窓構成部材、上下の球皿、打球発射装
置等の遊技用構成部材が装備された前枠の裏側に機構セ
ット盤が整合セットされた状態において、放出装置から
放出される賞球は、常時機構セット盤における上段側の
排出経路部内を排出され、その下流端の排出口を介して
上の球皿側へ優先的に通出される。そして上の球皿側の
賞球が排出口の所定部位まで充満した時点では、排出口
の側方に開口された溢出口から溢れ出る賞球が下段側の
排出経路部を介して下の球皿側へ速やかに通出される。
前記上下の排出経路部は、各球皿に単純に直通化されて
おり、構成が簡単となる。また、前記窓口の下方面域
に、所要部品のために有効な設置用部が左右方向に広く
成形される。
【0010】
【実施例】次に、本考案に係るパチンコ遊技機における
機構セット盤について、好適な実施例を挙げて添付図面
を参照しながら以下詳細に説明する。
【0011】本実施例の対象とされるパチンコ機につい
ては、図1および図2に略示されるようにその全体の概
要として、外郭保持枠ともされる外枠Aの開口前側に対
して開閉搭載枠ともされる前枠Bが着脱および開閉可能
に組付けられ、この前枠Bの前後側に上下の球皿11,
12や遊技盤Cおよび機構セット盤D等に代表される各
種の主要な遊技用構成部材が搭載されており、そして機
構セット盤D側に賞球排出経路Eが構成されている。
【0012】そこで、本実施例のパチンコ機の主要構成
とされる各部分毎について説明する。
【0013】(前枠Bについて) この前枠Bはその全体が合成樹脂成形されたもので、図
2,図3,図4,図6,図7に示すように、前面に窓口2が
開口された枠体1と、遊技盤C用のセット口6が開口さ
れた収容保持枠4とが前後連設して一体成形されてい
る。そして枠体1では、窓口2の下端部に図1に略示す
る下の球皿12や取付け支盤47および打球発射装置1
4等を設置するための支持盤部3が一体成形されて、同
盤部3の中央に賞球用のセット口45が開口されている
(図3参照)。一方収容保持枠4では、発射レール15や
球受け路16に対する球受け部材50等を取着するため
の枠盤部5(遊技補助盤ともいう)が一体成形され、この
枠盤部5の中央裏側にアウト球用の受け口7が形成され
る一方、上端左寄り部位に賞球用の通出口44が開口さ
れている。
【0014】なお枠体1における窓口2の開口前側に、
図1に示す窓構成部材8が装着されている。この窓構成
部材8では、ガラス扉枠9が開閉自在に組付けられると
共に、上の球皿11および球送り装置13等を装着して
ユニット化された取付け支盤10が、着脱および開閉可
能に組付けられている。また収容保持枠4に着脱可能に
セットされる遊技盤Cでは、図1に示すように、遊技領
域17においてアウト口18が形成される一方、各種の
入賞器具19,19が配設されている。更に裏側には各
入賞器具の出口側を覆うと共に、入賞球を案内するため
のカバー20(図2参照)が開閉可能に取着されている。
【0015】(機構セット盤Dについて) この機構セット盤Dは、遊技盤C側で発生したアウト球
および入賞球、そして賞球の処理に係る必要な経路や装
置部分および電気的な機器等を集約的に装備して全体が
ユニット化されたもので、前枠Bの収容保持枠4の裏側
に整合して着脱可能にセットされている。そして図2に
示すように、その中央部に開口された窓口21の周囲各
部において、内側にアウト球排出経路22および入賞球
排出処理部25(図5,図6参照)が構成され、外側に賞
球貯留放出部29と後述する賞球排出経路E等が構成さ
れている。なお、窓口21を利用して遊技盤C裏側のカ
バー20が開閉可能とされている。
【0016】前記アウト球排出経路22は、図5,図6
に示す如く、遊技盤Cのアウト口18および前枠B側の
アウト球の受け口7に連通される受入路23と縦向きの
排出路24を有する。また入賞球排出処理部25は、全
ての入賞球を受入れて整列通出させる集合整流路26
と、同整流路26の出口側で1球ずつ間欠定時的に処理
する処理装置27とを有する。但し、集合整流路26、
アウト球用の受入路23および排出路24は、図5,図
6,図7に示すように、セット盤Dの同一内側の上下に
画成されており、双方の内側には蓋板28が取着されて
共に覆蓋されている。そして賞球貯留放出部29は、相
当量の賞球用の貯留タンク30、賞球を整列状に流出さ
せる整流樋31および送出樋32と、一定個数単位毎に
放出する賞球放出装置33等とを有する。ちなみに賞球
放出装置33は処理装置27の作動に関連して作動さ
れ、賞球充満等による賞球放出不能時には異常停止され
るように設定されている。
【0017】(賞球排出経路Eについて) この賞球排出経路Eでは、機構セット盤Dの外側におい
て図5,図6,図7に示すように、前記賞球放出装置33
側から上の球皿11側へ亘り連通された上段側の排出経
路部E1と、この排出経路部E1の下流端部から下の球皿
12側へ亘り連通された下段側の排出経路部E2とが直
通化されて構成されている。先ず上段側の排出経路部E
1については、賞球放出装置33の出口下方に画成され
た斜状の排出路34と、この排出路34の下流端に画成
された球収容可能な排出室35と、同排出室35の側方
部に開口された排出口36とが互いに連通されている。
この排出口36は、図示のように、機構セット盤Dの内
側面(遊技盤C裏面の対向側面)から前向きに成形された
左右の横長方形枠状とされて、その底板36aが排出室
35の底板35aに連続して前下り勾配とされており、
そしてその開口領域が前枠Bの収容保持枠4の通出口4
4と整合されて、上の球皿11の受け口46に対して直
通化されている。なお排出口36の底板36aの上面中
央部には、球通出規制案内用のレール条36bが前後に
形成されている。
【0018】一方、下段側の排出経路部E2について
は、前記排出口36の側方下底部に開口された溢出口4
1と、この溢出口41に縦通状態で画成された略L形状
の排出路42と、前枠Bの枠体1の下部裏側に取着され
て排出路42下部の排出室42aに整合された球受け用
の収容器43とが互いに連通されており、そしてこの収
容器43の出口が枠体1の下部中央に成形されたセット
口45と整合されて、下の球皿12の受け口48と直接
連通されている。但し溢出口41は、具体的に図5,図
6,図7,図8に示されるように、底板36aの一部つま
り前記レール条36bで仕切られた左半分を除いた状態
で成形されて、排出路42の上流端に連通されている。
なお収容器43の上端開口部は、収容保持枠4の枠盤部
5の中央下部に開口された戻し口49と連通されてい
る。また下の球皿12の受け口48は、枠体1の前面に
取着された取付け支盤47に直接成形された例を示す。
【0019】前述のように構成された賞球排出経路Eで
は、図6,図8に示すように、排出口36が前記賞球放
出装置33と下の球皿12側との上下方向の中段部に位
置して、上の球皿11側に直接的に連通しており、この
排出口36を基準に観た場合、上下の排出経路部E1,E
2が互いには階段状に連通されたもとで、各球皿11,1
2に単純に直通化されている。但し排出路42は、前記
アウト球排出経路22の受入路23および入賞球排出処
理部25の集合整流路26の外側に立体的に交差してい
る。またこの経路Eの構成により、下段側の排出経路部
2が図2および図6に示すように、必要最小の左右幅
開口サイズにして右寄り側に形成されることになり、ア
ウト球排出経路22の排出路24および入賞球排出処理
部25の処理装置27と合わせて右寄り側部分に集約化
される。このため同図のように窓口21の下方とセット
盤D自体の下周部とに亘る部分のスペースが左右方向に
拡大化されて各種の付属部品や電気制御部品のための有
効な設置用部39として形成し得ると共に確保すること
ができる。なお同部39には必要に応じてカバー(図示
せず)を取着してもよい。
【0020】ちなみに前記賞球排出経路Eは、前述のア
ウト球用排出路24および処理装置27等の部分を合わ
せて共通のカバー40で覆蓋される。一方前記各球皿に
は球抜き手段が付設されており、上の球皿11では図1
に略示する開閉部材51により、取付け支盤10の内側
から戻し口49を介して収容器43へ排出する例と、前
記取付け支盤10の右側下縁に臨む球送り出口部から下
の球皿12へ直接的に排出する例とが選択されて球抜き
が可能とされる。また下の球皿12では、図1および図
7に示すように、開閉部材52の開放により抜き孔53
から排出可能とされる。
【0021】次に、前述した賞球排出経路Eに関連する
付設構成部分について付記する。すなわち図6に略示す
るように、前記排出路34の出口部および排出口36の
側方上部に、賞球排出時の効果音発生用の鈴37,38
が必要に応じて取着される。一方、前記排出路42の下
流部例えば排出室42aの内外部位に、賞球充満検知用
の検知機構54が設置されている。この機構54では、
排出路42の下流部内の賞球群の圧力を感知して変動す
る感知部材55と、同部材55で操作されるスイッチ5
6とを備えており、このスイッチ56が電気制御回路基
盤(図示せず)に接続されて、その検出作動(ON)時の信
号により、打球発射装置14の駆動部を停止するように
設定されている。ちなみにこのスイッチ56の検出信号
を利用して、処理装置27および賞球放出装置33の各
駆動部を停止させるように設定することも可能である。
また前記上段側の排出経路部E1には、ロータリーソレ
ノイド58の適時作動により球案内レバー59を切換え
操作し得るようにした球抜き機構57が付設されてい
る。なお図6中の符号60は、上段側の排出経路部E1
の排出路34から分岐連通されてアウト球排出経路22
の排出路24に連通された球抜き路を示す。
【0022】
【実施例の作用】前述した本実施例のパチンコ機では、
上の球皿11内の遊技球を、球送り装置13および打球
発射装置14の協動に基いて、1球ずつ発射レール15
から発射させて遊技盤Cの遊技領域17内に打込んで遊
技を行ない得る。そしてアウト口18に入ったアウト球
は、受け口7から排出経路22を介して排出され、また
各入賞器具19に入った入賞球は、入賞球排出処理部2
5の集合整流路26から通出されて処理装置27により
1球ずつ処理され、最終的にはアウト球用の排出路24
から排出される。また入賞球の処理に関連して賞球貯留
放出部29の放出装置33が適時タイミングで作動され
て一定個数の賞球を放出する。
【0023】そこで賞球の排出処理態様について説明す
る。すなわち賞球放出装置33から毎回放出された賞球
については、常時賞球排出経路Eにおける上段側の排出
経路部E1の排出路34内を通って排出室35内に入
り、排出口36の主として図6中の右側口部から収容保
持枠4側の通出口44に向けて排出される。このような
排出状態にあって、賞球は通出口44から受け口46内
を通って上の球皿11内に速やかに通出され、この過程
において、上の球皿11および受け口46に次いで通出
口44に順次充満される。そして賞球が排出口36内の
所定部位まで充満した時点では、以後に排出される賞球
が排出口36の溢出口41から溢れ出る(図6,図8参
照)。
【0024】そして前述した排出状態において、溢出口
41から溢れ出た賞球は、下段側の排出経路部E2の排
出路42内を通って収容器43内に受入れられ、次いで
受け口48を通って下の球皿12内に速やかに通出され
る。この通出過程において賞球は、下の球皿12から受
け口48および収容器43に順次充満され、これら内に
亘って相当量(上の球皿11側分より多い)が貯留され
る。
【0025】前述した賞球の排出および通出において、
排出路42の排出室42a内の賞球が所定レベルまで充
満した場合に、検知機構54では感知部材55が賞球群
の圧力を受けて押動変化されると、これに対してスイッ
チ56が検出作動(ON)される。これにより前記打球発
射装置14の駆動部が一旦停止され、遊技球の発射不能
により遊技が中断される一方、必要に応じてランプ(図
示せず)が点灯表示される。この状態に対しては、賞球
を下の球皿12から排出して収容器43内の充満量を減
少させることにより、感知部材55およびスイッチ56
が元状復帰される一方、打球発射装置14が作動復帰さ
れて遊技を再開できる。
【0026】なお前記検知機構54の賞球充満検知時点
においては、排出路42および排出室35内に亘り賞球
の収容スペースに余裕があり、一方入賞球用処理装置2
7および賞球放出装置33が未だ本来の作動を継続し得
る条件にある。従って検出時点(打球発射装置14の停
止時点)以前で発生して遊技盤C裏側から通出する分の
入賞球や既に集合整流路26内に入っている分の入賞球
については、一般的な場合において、全球(例えば2〜
3球)が処理装置27の作動により処理され、これに関
連する賞球放出装置33の作動により賞球が放出され
る。これにより賞球は前述と同様に排出口36の溢出口
41から排出路42に溢出され、最終的には収容器43
の上端部から排出路42、更には排出室35に亘って貯
留される。
【0027】但し例外的に既存入賞球(入賞球排出処理
部25内の球)が余りにも多い場合では、排出された賞
球が排出路34の上端から賞球放出装置33の出口に亘
り充満した際に、同装置33自体が、賞球の放出不能事
態を賞球満杯による異常状態として検出判断し、自動的
に作動不能状態に停止される一方、これに関連して処理
装置27も停止されることになる。この結果、一部の既
存入賞球が未処理のまま集合整流路26内に残留するこ
とがあり得る。ちなみにこの状態については、前述と同
様に下の球皿12から賞球を排出することにより、全面
的に解除されて前記検知機構54が元状復帰される一
方、双方の装置27,33が作動再開可能に復帰され
る。
【0028】なお前述した賞球排出経路Eに関連する他
のパチンコ球の処理について付記すると、遊技盤Cの遊
技領域17内に達し得なかった遊技球は、通常ファール
球として収容保持枠4前側の球受け路16内に戻され、
そして戻し口49から収容器43内に通出される。一方
上の球皿11の取付け支盤10が開放された際に、受け
口46内の球が前枠Bの窓口2内にこぼれ落ちることが
あり、このこぼれ球についても、球受け路16に受けら
れたり、窓口2の下底面に沿って最終的には戻し口49
から収容器43内に通出される。
【0029】本考案の対象とする遊技機については、実
施例のパチンコ機以外のパチンコ球使用式遊技機であっ
て、木製の前枠裏側に金属製または合成樹脂製の収容保
持枠が設置された型式のものでもよい。勿論機構セット
盤の型式、例えば処理装置が機械式や電気式あるいはス
イッチ利用式等の各形式の場合、賞球放出装置がケース
式や区画樋式あるいは送り車式等の各形式の場合を含む
ものであってもよい。そして賞球排出経路Eにおいて、
排出口36の溢出口41に相当数の賞球を受けて開放変
化する部材を設けてもよく、この部材を検知機構の感知
部材と兼用するようにしてもよい。また検知機構につい
ては、必要に応じて排出経路部の所要部位に付設すれば
よく、また排出経路部の上流に賞球満杯検出用の別検知
機構を付設して、その検知時に打球発射装置、入賞球用
処理装置および賞球放出装置を同期時点または別時点で
停止させる設定例としてもよい。勿論各装置は、夫々独
自の検出条件や状態時に停止制御させる設定例であって
もよい。
【0030】
【考案の効果】前述した実施例から理解できるように、
本考案のパチンコ遊技機における機構セット盤では、放
出装置から放出される賞球について、常時機構セット盤
における上段側の排出経路部内を排出させて、その下流
端の排出口を介して上の球皿側へ優先的に通出させこと
ができる。そして上の球皿側の賞球が排出口の所定部位
まで充満した時点では、排出口の側方に開口された溢出
口から溢れ出る賞球を下段側の排出経路部を介して下の
球皿側へ速やかに通出させることができる。すなわち、
機構セット盤における上段側および下段側の夫々の排出
経路部は互いに一連化連通形式で、上下の各球皿側に対
して直接的に連通し得る単純な経路に構成されているの
で、当該機構セット盤の大幅な簡素化が達成される。な
お、冒頭で述べた従来遊技機の機構セット盤(図9参照)
の排出経路部と対比した場合、本考案では下の球皿側へ
連なる下段側の排出経路部が大幅に簡素化し得、そして
同排出経路部分のスペースを以って、セット盤における
窓口の下方面域に、所要部品のための設置用部を左右方
向に拡大して成形することができる。従って、拡大化さ
れた設置用部の有効な利用として、各種の付属部品や電
気的部品等が楽に、またより多く設置することができ、
部品相互の不都合な段積み設置状態を解決し得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るパチンコ機を略示する正
面図である。
【図2】パチンコ機を略示する背面図である。
【図3】前枠を略示する正面図である。
【図4】前枠の要部を示す斜視図である。
【図5】機構セット盤の要部を示す斜視図である。
【図6】前枠と機構セット盤との組付け状態の要部を示
す背面図である。
【図7】図6中のVII−VII線に基く縦断面図である。
【図8】賞球排出経路の主要部を示す背面図である。
【図9】従来パチンコ遊技機の機構セット盤を略示する
背面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 窓口 4 収容保持枠 5 枠盤部(遊技補助盤) 11 上の球皿 12 下の球皿 22 アウト球排出経路 25 入賞球排出処理部 29 賞球貯留放出部 33 賞球放出装置 34 排出路 35 排出室 36 排出口 41 溢出口 42 排出路 43 収容器 44 通出口 46 受け口 48 受け口 B 前枠 D 機構セット盤 E 賞球排出経路 E1 上段側の排出経路部 E2 下段側の排出経路部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤(C)、窓構成部材(8)、上下の球皿
    (11,12)、打球発射装置(14)等の遊技用構成部材が装備
    された前枠(B)の裏側に、着脱可能に整合セットされる
    機構セット盤(D)において、 前記遊技盤(C)の裏側に臨む所要開口広さの窓口(21)の
    周囲部分に、遊技盤(C)側から排出されるアウト球を機
    外へ排出するアウト球排出経路(22,23,24)と、入賞球を
    通出案内して1球ずつ機外へ処理排出する入賞球排出処
    理部(25,26,27)と、相当量の賞球を貯留すると共に整列
    状に流下させて入賞球に対して所定個数単位で払出す賞
    球貯留放出部(29,30,31,32)および放出装置(33)とを夫
    々設ける一方、 前記窓口(21)の側方から機構セット盤(D)自体の下方に
    おいて、前記放出装置(33)から放出された賞球を排出路
    (34)および排出口(36)を介して前記上の球皿(11)に向け
    て優先的に排出させる上段側の排出経路部(E1)と、上の
    球皿(11)側での賞球充満に伴い排出口(36)の側方に開口
    された溢出口(41)から溢れ出る賞球を、上下方向の排出
    路(42)を介して前記下の球皿(12)に向けて排出させる下
    段側の排出経路部(E2)とを画成すると共に、前記窓口(2
    1)の下方面域に、所要部品のための設置用部(39)を左右
    方向に広く成形したことを特徴とするパチンコ遊技機に
    おける機構セット盤。
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