JP2558615B2 - パチンコ遊技機の前枠体 - Google Patents

パチンコ遊技機の前枠体

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JP2558615B2
JP2558615B2 JP6268347A JP26834794A JP2558615B2 JP 2558615 B2 JP2558615 B2 JP 2558615B2 JP 6268347 A JP6268347 A JP 6268347A JP 26834794 A JP26834794 A JP 26834794A JP 2558615 B2 JP2558615 B2 JP 2558615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ遊技機の前
枠体に係り、更に詳しくは、遊技並びに賞品の媒体にパ
チンコ球が使用される遊技機にあって、各種の主要な遊
技用構成部材の搭載枠ともされる前枠体に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】パチンコ機に代表されるこの種の遊技機で
は、上の球皿内の遊技用パチンコ球(単に遊技球とも云
う)が球送り装置と打球発射装置との関連作動により、
1球ずつ遊技盤の遊技領域内に打込まれる。そして遊技
領域内において遊技球は、アウト口に入ったアウト球と
各種入賞器具に入った入賞球(セーフ球とも云う)とに区
分されて、裏側の機構セット盤における夫々の経路から
機外へ排出処理される一方、各々の入賞球に対する褒賞
として賞球が放出される。
【0003】この賞球については、図9に略示される従
来の機構セット盤Sにおいて、入賞球処理装置61が入
賞球を1球ずつ処理することに関連して、賞球放出装置
62が1回ずつ作動されて所定個数単位毎に払出しされ
る。そして排出路63内に排出された賞球は、第1の排
出路64の排出口65から優先的に上の球皿へ排出さ
れ、第1の排出路64の所定部位まで充満した以後は、
同排出路64の下流部側方に分岐連通された第2の排出
路66から下の球皿へ排出されるようになっている。な
お上下の各球皿内の球は、当該球皿に付設された球抜き
機構の開放操作により夫々排出できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような一般化さ
れている従来のパチンコ機にあっては、上下の球皿を備
えている前提のもとで、今日に至るまでの長い間におい
て賞球の排出形態については、各球皿側へ別々の経路で
排出させるものとする観念に拘泥化されている面があ
る。このため全てのパチンコ機においては、図9に示す
ような同様な賞球排出形態とされて、排出路63の下流
部に第1の排出路64と第2の排出路66とが別方向に
分岐連通され、第1の排出路64を上の球皿側へ、また
第2の排出路66を下の球皿側へ夫々連通化させるべき
だとする技術的着想に基いて、賞球排出経路全体が構成
されている。
【0005】しかし前述した賞球排出形態では、機構セ
ット盤S全体、ひいては機全体の構造面から観た場合に
は大きな制約を受けている現状にある。すなわち機構セ
ット盤Sは図9から理解できるように、機全体を考慮し
て遊技盤の裏側に搭載セットし得るサイズに自ずと制限
されている。そして最も一般的な型式として、その中央
部に遊技領域の裏側に対応し得る広さの窓口67が大き
く開口されており、この窓口67の周囲部分において、
前記アウト球およびセーフ球の処理、賞球の貯留および
排出等に係る必要な経路や装置等を含む各種の構成部分
が集約的に組込まれている一方、各種の電気的制御装置
等が装備されるようになっている。
【0006】このような実状にあって、賞球排出経路に
おける第2の排出路66は、賞球貯留能力を考慮して相
当大きなスペース分が使用されており、従って当然のこ
とながら機構セット盤Sにおける構成部分設置用のスペ
ース、特に利用し易い部位とされる窓口67の下部68
のスペースが縮小化されている。このため必要とされる
構成部材の絶対的小型化が強いられている一方、機自体
の機能の向上や遊技者へのサービス等に係る各種の付属
部材等を設置することは到底困難とされていた。要約し
て言換えれば、機構セット盤Sにおいて、前述した第2
の排出路66を省略して上下の球皿への賞球排出が可能
とし得るならば、第2の排出路66のスペース分を有効
に活用できる最も望ましいことであり、またこれを好適
に具現化し得る技術は画期的な技術的提案の一つと言え
よう。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、各種の遊技用構成部材
の搭載枠ともされる前枠の正面内部の遊技補助盤部分
に、上の球皿側での賞球充満に伴い溢れ出る賞球を下の
球皿側へ通出させるための専用の賞球通出経路部を設け
て、同前枠の好適な利用を図ると共に、前枠裏側にセッ
トされる機構セット盤の簡素化並びに有効なスペース利
用を図り得るようにしたパチンコ遊技機の前枠体を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明は、外枠に組付けられ
た前枠の前側に上下の球皿が装設されると共に、前枠の
裏側に賞球貯留放出部および上の球皿側への賞球用の排
出経路部を備えた機構セット盤がセットされたパチンコ
遊技機にあって、前記前枠では、窓口の正面内部に設け
た遊技補助盤部に、前記機構セット盤側の賞球用の排出
経路部の下流出口部と前記上の球皿側の通出口部との間
から、前記下の球皿側に連絡される賞球用の通出経路部
を画成し、この通出経路部については、前記遊技補助盤
部の上部前後に開通されて前記排出経路部の下流出口部
と前記上の球皿側の通出口部との間に位置して連通され
る通出口と、遊技補助盤部に開設されて通出口の溢出開
口部から下方に分岐連通された通出路とを有し、この通
出路の下流部を前記下の球皿側の通出口部に適宜容器部
材を介して連絡するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】遊技中に発生される入賞成立条件を前提とし
て、機構セット盤側の賞球貯留放出部から放出される賞
球について、同セット盤側における排出経路部内に常時
排出させて、その下流端の出口部から上の球皿側の通出
口部へ優先的に通出させてそのまま上の球皿側へ通出さ
せる。そして上の球皿側の賞球が通出口部の所定部位ま
で充満した時点では、その後に放出されて排出経路部内
に排出される賞球は、排出経路部内の下流出口部と上の
球皿側の通出口部との間に画成された通出経路部に通出
される。すなわち通出経路部に通出された賞球は、排出
経路部の下流出口部と上の球皿側の通出口部との間に位
置する通出口、遊技補助盤部に開設されて通出口の溢出
開口部から下方に分岐連通された通出路および通出路の
下流部の通出口部を通って容器部材内に受入れられ、次
いで前記下の球皿へ速やかに通出される。
【0010】
【実施例】次に本発明に係るパチンコ遊技機の前枠体に
ついて、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
【0011】本実施例の対象とされるパチンコ機につい
ては、図1および図2に略示されるようにその全体の概
要として、外郭保持枠ともされる外枠Aの開口前側に対
して開閉搭載枠ともされる前枠Bが着脱および開閉可能
に組付けられ、この前枠Bの前後側に上下の球皿11,
12や遊技盤Cおよび機構セット盤D等に代表される各
種の主要な遊技用構成部材が搭載されており、そして前
枠B側と機構セット盤D側との間に賞球排出経路が構成
されている。
【0012】そこで、本実施例に係るパチンコ機の主要
構成とされる各部分毎について説明する。
【0013】(前枠Bについて)この前枠Bはその全体が
合成樹脂成形されたもので、図3,図4,図6,図7に示
すように、基本的には前面に窓口2が開口された枠体1
と、遊技盤C用のセット口6が開口された収容保持枠4
とが前後連設して一体成形されている。そして枠体1で
は、窓口2の下端部に図1に略示する下の球皿12や取
付け支盤48および打球発射装置14等を設置するため
の支持盤部3が一体成形されている。一方収容保持枠4
では、発射レール15や球受け部材16等を取着するた
めの枠盤部5(遊技補助盤ともいう)が一体成形され、こ
の枠盤部5の上端面を基準にしてセット口6が開口さ
れ、また同枠盤部5の中央裏側にアウト球用の受け口7
が形成されている。
【0014】なお枠体1における窓口2の開口前側に、
図1に示す窓構成部材8が装着されている。この窓構成
部材8では、ガラス扉枠9が開閉自在に組付けられると
共に、上の球皿11および球送り装置13等を装着して
ユニット化されたセット支盤10が、着脱および開閉可
能に組付けられている。また収容保持枠4に対して前面
側から着脱可能にセットされる遊技盤Cでは、図1に示
すように、遊技領域17においてアウト口18が形成さ
れる一方、各種の入賞器具19,19が配設されてい
る。更に、裏側には各入賞器具の出口側を覆うと共に、
入賞球を案内するためのカバー20(図2参照)が開閉可
能に取着されている。
【0015】(機構セット盤Dについて)この機構セット
盤Dは、遊技盤C側で発生したアウト球および入賞球、
そして賞球の処理に係る必要な経路や装置部分および電
気的な機器等を集約的に装備して全体がユニット化され
たもので、前枠Bの収容保持枠4の裏側に整合して着脱
可能にセットされている。そして図2に示すように、そ
の中央部に開口された窓口21の周囲各部において、内
側つまり遊技盤C裏面の対向面側にアウト球排出経路2
2および入賞球排出処理部25(図5,図6参照)が構成
され、外側に賞球貯留放出部29および後述する賞球排
出処理のための排出経路部E1等が構成されている。な
お、窓口21を利用して遊技盤C裏側のカバー20が開
閉可能とされている。
【0016】前記アウト球排出経路22は、図5,図6
に示す如く、遊技盤Cのアウト口18および前枠B側の
アウト球の受け口7に連通される受入路23と縦向きの
排出路24を有する。また入賞球排出処理部25は、全
ての入賞球を受入れて整列通出させる集合整流路26
と、同整流路26の出口側で1球ずつ間欠定時的に処理
する処理装置27とを有する。但し、集合整流路26お
よびアウト球用の受入路23は、図5,図7に示すよう
に、セット盤Dの同一内側の上下に画成されており、双
方の内側には蓋板28が取着されて共に覆蓋されてい
る。そして賞球貯留放出部29は、賞球用の貯留タンク
30、整流樋31、送出樋32および一定個数単位毎に
放出する賞球放出装置33等を有する。ちなみに賞球放
出装置33は処理装置27の作動に関連して作動され、
賞球充満等による賞球放出不能時には異常停止されるよ
うに設定されている。
【0017】(賞球排出処理経路について)前記賞球排出
経路は、賞球放出装置33から放出された賞球を、上下
の各球皿11,12側へ排出させるもので、機構セット
盤D側に構成された排出経路部E1と、前枠B側に構成
された通出経路部E2とが分岐的に連通される。先ずセ
ット盤D側の排出経路部E1では、図5,図6,図7,図8
に示すように、賞球放出装置33の出口下方に画成され
た斜状の排出路34と、この排出路34の下流端に画成
された適宜収容広さの総合排出室35と、総合排出室3
5の側方部位(図7中左側方部)に開口された排出口36
とが互いに連通されている。そしてこの排出口36は、
図示のように機構セット盤Dの内側面から前向きに成形
された左右の横長方形枠状とされて、その底板36aが
総合排出室35の底板35aに連続して前下り勾配とさ
れており、その開口領域が上の球皿11側に直通的に連
絡されるようになっている。なお、排出路34の出口部
には効果音発生用の鈴37が取着され、一方排出口36
の底板36a上には、賞球の緩衝整流用の突条38aを
有する案内具38が必要に応じて取着される。またこの
排出経路部E1は、前記アウト球排出経路22および入
賞球排出処理部25の各通路部分と共通のカバー40で
覆蓋される(図7参照)。
【0018】これに対して前枠B側の通出経路部E2
は、図3,図4,図6,図7,図8に示すように、前記収容
保持枠4の枠盤部5において、その上端左部位に開口さ
れて前記排出口36に整合される通出口41と、裏面側
に斜状に画成されて通出口41の一部から分岐された通
出路42と、中央部前面から通出路42の出口に開口さ
れた戻し口43とが互いに連通されている。そして具体
的には、図4,図8に示されるように、通出口41の底
面中央部に形成した仕切り用の突条41aを利用して開
口半分に溢出口50が開口されて通出路42の上流端と
連通されている一方、通出路42の下流端が戻し口43
と連通されている。このもとで、通出路42の出口と戻
し口43の裏側と、前記枠体1の支持盤部3の中央部位
に開口された横長方形のセット口44の裏側とに合わせ
て貯留用の収容器45が取着されて、通出路42側から
通出される賞球と戻し口43に戻されるファール球等を
収容器45の開口面から受入れ得るようになっている。
なお通出路42の裏面は、前記蓋板28で覆蓋されてア
ウト球およびセーフ球の各路23,26と区画される。
また必要があれば、通出路42の途上に鈴46を取着し
てもよく(図4参照)、鈴46を必要としなければ通出路
42を貯留通出室として利用し得る。
【0019】前述のように賞球排出経路が構成されたこ
とにより、機構セット盤Dでは、下の球皿12側への排
出部分、つまり前記通出経路部E2が不要となり、そし
て同経路部を省略し得ることにより、図2および図6に
示すように、窓口21の下方外側部分のスペースが左右
に拡大化されて有効な設置用部39とされる。ちなみに
この設置用部39は、セット盤D自体の左右幅の2/3
以上の広さに構成し得る。なお同部39には、必要に応
じてカバー(図示しない)を取着してもよい。
【0020】そして前述の賞球排出経路に対する各球皿
の連通状態について、上の球皿11では、セット支盤1
0の内側(図7中右向き側)に延出された受け口47が、
前記通出口41に整合されて排出口36と直通的に連通
され、一方下の球皿12では、枠体1の下部前面におけ
る取付け支盤48に開口された受け口49が、セット口
44に整合されて前記収容器45と直通的に連通される
ことになる。なお各球皿には球抜き手段が付設されてお
り、上の球皿11では、図1に略示する開閉部材51の
開放により、セット支盤10の内側から戻し口43を介
して収容器45へ排出する例と、セット支盤10の右側
下縁に臨む球送り出口部から下の球皿12へ直接的に排
出する例とが選択されて球抜きが可能とされる。また下
の球皿12では、図1および図7に示すように、開閉部
材52の開放により抜き孔53から排出可能とされる。
【0021】前述した賞球排出経路の関連部分について
付記すると、前記機構セット盤Dの所要部位(アウト球
排出経路22の排出路24の近傍)に、通出経路部E2
の賞球充満状態を検知するための検知機構54が付設さ
れている。この機構54では、図6,図7に例示するよ
うに、収容器45内の賞球群の圧力を感知して変動する
感知部材55と、同部材55で操作されるスイッチ56
とを備えており、このスイッチ56が電気制御回路基盤
(図示しない)に接続されて、その検出作動(ON)時の信
号により、打球発射装置14の駆動部を停止するように
設定されている。なお、この機構54に関連して収容器
45の側部上端に感知部材55に対する口57が開口さ
れている。ちなみにスイッチ56の検出信号を利用し
て、処理装置27および賞球放出装置33の各駆動部を
停止させるように設定することも可能である。また前記
賞球排出経路部E1の排出路34側には、ロータリーソ
レノイド(図示しない)の作動により切換え変位される球
案内レバー58が付設されている。なお図6中の符号5
9は、球抜き路を示す。
【0022】
【実施例の作用】前述した本実施例のパチンコ機では、
上の球皿11内の遊技球を、球送り装置13および打球
発射装置14の協動に基いて、1球ずつ発射レール15
から発射させて遊技盤Cの遊技領域17内に打込んで遊
技を行ない得る。そしてアウト口18に入ったアウト球
は、受け口7から排出経路22を介して排出され、また
各入賞器具19に入った入賞球は、入賞球排出処理部2
5の集合整流路26から通出されて処理装置27により
1球ずつ処理され、最終的にはアウト球用の排出路24
から排出される。また入賞球の処理に関連して賞球貯留
放出部29の放出装置33が適時タイミングで作動され
て一定個数の賞球を放出する。
【0023】そこで、賞球の排出処理態様について説明
する。すなわち賞球放出装置33から毎回放出された賞
球については、常時賞球排出経路の上段側の排出経路部
1における排出路34内を通って総合排出室35内に
入り、排出口36の主として図6中右側口部から優先的
に通出口41に向けて排出される。このような排出状態
にあって、賞球は図7に示すように、通出口41から受
け口47内を通って上の球皿11内に速やかに通出さ
れ、この過程において、上の球皿11および受け口47
に次いで通出口41内に亘り順次充満される。そして賞
球が通出口41内の所定部位まで充満した時点では、以
後に排出される賞球が通出口41の分岐口部つまり溢出
口50から溢れ出る(図8参照)。
【0024】そして前述した排出状態において、通出口
41の溢出口50から溢れ出た賞球は、前枠B裏側の通
出経路部E2の通出路42内を通って収容器45内に受
入れられ、次いで受け口49を通って下の球皿12内に
速みやかに通出される。この通出過程において賞球は、
下の球皿12から受け口49および収容器45に順次充
満され、これら内に亘って相当量(上の球皿11側分よ
り多い)が貯留される。
【0025】前述した賞球の排出および通出において、
通出経路部E2内に通出貯留された賞球が所定レベル(例
えば図7中収容器45内の2点鎖線参照)まで充満した
場合に、検知機構54では、感知部材55が賞球群の圧
力を受けて押動変化されると、これに対してスイッチ5
6が検出作動(ON)される。これにより前記打球発射装
置14の駆動部が一旦停止され、遊技球の発射不能によ
り遊技が中断される一方、必要に応じてランプ(図示し
ない)が点灯表示される。この状態に対しては、賞球を
下の球皿12から排出して収容器45内の充満量を減少
させることにより、感知部材55およびスイッチ56が
元状復帰される一方、打球発射装置14が作動復帰され
て遊技を再開できる。
【0026】なお前記検知機構54の賞球充満検出時点
においては、通出路42および総合排出室35内に亘り
賞球の収容スペースに余裕があり、一方入賞球用処理装
置27および賞球放出装置33が未だ本来の作動を継続
し得る条件にある。従って、検知時点(打球発射装置1
4の停止時点)以前で発生した遊技盤C裏側から通出す
る分の入賞球や既に集合整流路26内に入っている分の
入賞球については、一般的な場合において、全球(例え
ば2〜3個)が処理装置27の作動により処理され、こ
れに関連する賞球放出装置33の作動により賞球が放出
される。これにより賞球は前述と同様に排出口36から
排出されて通出路42に通出され、収容器45の上端部
から通出路42、更には総合排出室35に亘って貯留さ
れる。
【0027】但し例外的に既存入賞球(入賞球排出処理
部25内の球)が余りにも多い場合では、排出された賞
球が排出路34の上端から賞球放出装置33の出口に亘
り充満した際に、同装置33自体が、賞球の放出不能事
態を賞球満杯による異常状態として検出判断し、自動的
に作動不能状態に停止される一方、これに関連して処理
装置27も停止されることになる。この結果、一部の既
存入賞球が未処理のまま集合整流路26内に残留するこ
とがあり得る。ちなみにこの状態については、前述と同
様に下の球皿12から賞球を排出することにより、全面
的に解除されて前記検知機構54が元状復帰される一
方、双方の装置27,33が作動再開可能に復帰され
る。
【0028】なお前述した賞球排出経路に関連する他の
パチンコ球の処理について付記すると、遊技盤Cの遊技
領域17内に達し得なかった遊技球は、通常ファール球
として収容保持枠4前側の球受け部材16内に戻され、
そして戻し口43から収容器45内に通出される。一方
上の球皿11のセット支盤10が開放された際に、受け
口47内の球が前枠Bの窓口2内にこぼれ落ちることが
あり、このこぼれ球についても、球受け部材16に受け
られたり窓口2の下底面に沿って最終的には戻し口43
から収容器45内に通出される。
【0029】本発明の対象とする遊技機については、実
施例のパチンコ機以外のパチンコ球使用式遊技機であっ
て、木製の前枠裏側に金属製または合成樹脂製の収容保
持枠が設置された型式のものでもよい。勿論機構セット
盤の型式、例えば処理装置が機械式や電気式あるいはス
イッチ利用式等の各形式の場合、賞球放出装置がケース
式や区画樋式あるいは送り車式等の各形式の場合を含む
ものであってもよい。そして夫々の遊技機において、賞
球排出経路については、その通出経路部側の一部を収容
保持枠の前面側に形成した場合でもよい。一方検知機構
については、必要に応じて通出経路部側(例えば図4中
の通出路42内)または排出経路部側(例えば図6中の総
合排出室35内)に付設すればよく、また排出経路部の
上流に賞球満杯検知用の別検知機構を付設して、その検
出時に入賞球用処理装置および賞球放出装置を同期時点
または別時点で停止させる設定例としてもよい。勿論各
装置は、夫々独自の検出条件や状態時に停止制御させる
設定例であってもよい。
【0030】
【発明の効果】前述した実施例から理解できるように、
本発明に係るパチンコ遊技機の前枠体によれば、入賞成
立条件に対して放出される賞球を、機構セット盤側の排
出経路部を介して上の球皿側に優先的に通出させると共
に、上の球皿側の賞球が通出口部内の所定部位まで充満
した時点では、その後に排出される賞球は、前枠の遊技
補助盤裏側に画成した下の球皿側専用の通出経路部にお
ける通出路内へ通出され、容器部材を介して下の球皿へ
速みやかに通出させることができる。すなわち、下の球
皿側へ賞球を通出させる通出経路部を前枠に設けたの
で、機構セット盤側の排出経路部については、実質的に
賞球放出部から上の球皿側に連なる排出路のみとするこ
とができ、単純な経路構成にし得る。また、前枠の有効
利用を図ることができる。
【0031】また、冒頭で述べた従来遊技機の機構セッ
ト盤(図9参照)の排出経路部と対比した場合では、本発
明では下の球皿側へ連なる第2の排出路を省略でき、機
構セット盤における賞球排出経路の簡略化を図り得る。
従って、この排出路分のスペースを以ってセット盤の窓
口下方部分を拡大化し得る。これにより、排出経路部を
大幅に改良し得ると共に、拡大化されたスペース部分の
有効な利用として、各種の付属部品や電気的部品等が楽
に、またより多く設置することができ、部品相互の不都
合な段積み設置状態を解決することができるものであ
る。更に、前枠全体または前枠の収容保持枠を合成樹脂
成形製とすることにより、通出経路部を簡単に成形し得
ると共に、軽量化を図り得る利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機を略示する正
面図である。
【図2】パチンコ機を略示する背面図である。
【図3】前枠を略示する正面図である。
【図4】前枠の要部を裏側から示す斜視図である。
【図5】機構セット盤の要部を前面側から示す斜視図で
ある。
【図6】前枠と機構セット盤との組付け状態の要部を示
す背面図である。
【図7】図6中のVII−VII線に基く縦断面図である。
【図8】図7の要部を示す縦断面図である。
【図9】従来パチンコ遊技機の機構セット盤および賞球
排出経路を略示する背面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 窓口
4 収容保持枠 5 枠盤部(遊技補助盤) 6 セット口
11 上の球皿 12 下の球皿 29 賞球貯留放出部
33 賞球放出装置 34 排出路 35 総合排出室
36 排出口 41 通出口 42 通出路
43 戻し口 45 収容器 47 受け口
49 受け口 50 溢出口 A 外枠
B 前枠 C 遊技盤 D 機構セット盤
1 排出経路部 E2 通出経路部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠(A)に組付けられた前枠(B)の前側に
    上下の球皿(11,12)が装設されると共に、前枠(B)の裏側
    に賞球貯留放出部(29,33)および上の球皿(11)側への賞
    球用の排出経路部(E1)を備えた機構セット盤(D)がセッ
    トされたパチンコ遊技機にあって、 前記前枠(B)では、窓口(2)の正面内部に設けた遊技補助
    盤部(5)に、前記機構セット盤(D)側の賞球用の排出経路
    部(E1)の下流出口部(36)と前記上の球皿(11)側の通出口
    部(47)との間から、前記下の球皿(12)側に連絡される賞
    球用の通出経路部(E2)を画成し、 この通出経路部(E2)については、前記遊技補助盤部(5)
    の上部前後に開通されて前記排出経路部(E1)の下流出口
    部(36)と前記上の球皿(11)側の通出口部(47)との間に位
    置して連通される通出口(41)と、遊技補助盤部(5)に開
    設されて通出口(41)の溢出開口部(50)から下方に分岐連
    通された通出路(42)とを有し、この通出路(42)の下流部
    を前記下の球皿(12)側の通出口部(49)に適宜容器部材(4
    5)を介して連絡するようにしたことを特徴とするパチン
    コ遊技機の前枠体。
  2. 【請求項2】 前記前枠(B)は、窓口(2)の裏側に遊技盤
    (C)用のセット口(6)を開設すると共に、遊技補助盤用の
    枠盤部(5)を成形した合成樹脂成形製の収容保持枠(4)を
    有し、この収容保持枠(4)の枠盤部(5)に前記賞球用の通
    出経路部(E2,41,50,42)を画成した請求項1記載のパチ
    ンコ遊技機の前枠体。
  3. 【請求項3】 前記前枠(B)は、窓口(2)を開設した枠体
    (1)と、この枠体(1)の裏側において遊技盤(C)用のセッ
    ト口(6)を開設すると共に枠盤部(5)を成形した収容保持
    体(4)とを含めて全体が合成樹脂成形製のものとされ、
    収容保持枠(4)の枠盤部(5)に前記賞球用の通出経路部(E
    2,41,50)を画成する一方、枠体(1)の下部裏側に前記容
    器部材(45)を取着し得るようにした請求項1記載のパチ
    ンコ遊技機の前枠体。
  4. 【請求項4】 前記通出経路部(E2)は、前記遊技補助盤
    部(5)の上部前後に開通されて、前記賞球用の排出経路
    部(E1)の排出口(36)と前記上の球皿(11)の受け口(47)と
    の間に整合連通される通出口(41)および同通出口(41)の
    側部に開設された溢出口(50)と、遊技補助盤部(5)の裏
    側に開設されて通出口(41)の溢出口(50)から下方に分岐
    連通されて前記容器部材(45)に連通される通出路(42)
    と、前記窓口(2)の下底部前後に開通されて容器部材(4
    5)に連通される戻し口(43)とから構成された請求項1記
    載のパチンコ遊技機の前枠体。
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