JPH0718779U - パチンコ遊技機における機構セット盤 - Google Patents

パチンコ遊技機における機構セット盤

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JPH0718779U
JPH0718779U JP1310694U JP1310694U JPH0718779U JP H0718779 U JPH0718779 U JP H0718779U JP 1310694 U JP1310694 U JP 1310694U JP 1310694 U JP1310694 U JP 1310694U JP H0718779 U JPH0718779 U JP H0718779U
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prize balls
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機構セット盤における各種構成部材の設置用
スペースを拡大化し、有効利用を図る。 【構成】 機構セット盤Dに配設した賞球放出装置33
の出口下方に、排出路34が画成される。排出路34の
下流端に画成された排出室35に、通出口を介して上の
球皿に連通する排出口36が開口される。排出口36の
側方下底部に、溢出口41および下の球皿に連通する排
出路42が形成される。賞球放出装置33から放出され
る賞球は、排出路34,排出室35,排出口36および通
出口を介して上の球皿側に通出される。上の球皿側の賞
球が排出口36の所定部位まで充填すると、その後に放
出される賞球は、排出口36の溢出口41から排出路4
2を介して下の球皿側に通出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、パチンコ遊技機における機構セット盤に係り、更に詳しくは、遊 技並びに賞品の媒体にパチンコ球が使用される遊技機の裏側に装備される機構セ ット盤に関するものである。
【0002】
【従来技術】
パチンコ機に代表されるこの種の遊技機では、上の球皿内の遊技用パチンコ球 (単に遊技球とも云う)が球送り装置と打球発射装置との関連作動により、1球ず つ遊技盤の遊技領域内に打込まれる。そして遊技領域内において遊技球は、アウ ト口に入ったアウト球と各種入賞器具に入った入賞球(セーフ球とも云う)とに区 分されて、裏側の機構セット盤における夫々の経路から機外へ排出処理される一 方、各々の入賞球に対する褒賞として賞球が放出される。
【0003】 この賞球については、図9に略示される従来の機構セット盤Sにおいて、入賞 球処理装置61が入賞球を1球ずつ処理することに関連して、賞球放出装置62 が1回ずつ作動されて所定個数単位毎に払出しされる。そして排出路63内に排 出された賞球は、第1の排出路64の排出口65から優先的に上の球皿へ通出さ れ、第1の排出路64の所定部位まで充満した以後は、同排出路64の下流部側 方に分岐連通された第2の排出路66から下の球皿へ排出されるようになってい る。なお上下の各球皿内の球は、当該球皿に付設された球抜き機構の開放操作に より夫々排出できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述のような一般化されている従来のパチンコ機にあっては、上下の球皿を備 えている前提のもとで、今日に至るまでの長い間において賞球の排出形態につい ては、各球皿側へ別々の経路で排出させるものとする観念に拘泥化されている面 がある。このため全てのパチンコ機においては、図9に示すような同様な賞球排 出形態とされて、排出路63の下流部に第1の排出路64と第2の排出路66と が別方向に分岐連通され、第1の排出路64を上の球皿側へ、また第2の排出路 66を下の球皿側へ夫々連通化させるべきだとする技術的着想に基いて、賞球排 出経路全体が構成されている。
【0005】 しかし前述した賞球排出形態では、機構セット盤S全体、ひいては機全体の構 造面から観た場合には大きな制約を受けている現状にある。すなわち機構セット 盤Sは図9から理解できるように、機全体を考慮して遊技盤の裏側に搭載セット し得るサイズに自ずと制限されている。そして最も一般的な型式として、その中 央部に遊技領域の裏側に対応し得る広さの窓口67が大きく開口されており、こ の窓口67の周囲部分において、前記アウト球およびセーフ球の処理、賞球の貯 留および排出等に係る必要な経路や装置等を含む各種の構成部分が集約的に組込 まれている一方、各種の電気的制御装置等が装備されるようになっている。
【0006】 このような実状にあって、賞球排出経路における第2の排出路66は、賞球貯 留能力を考慮して相当大きなスペース分が使用されており、従って当然のことな がら機構セット盤Sにおける構成部分設置用のスペース、特に利用し易い部位と される窓口67の下部68のスペースが縮小化されている。このため必要とされ る構成部材の絶対的小型化が強いられている一方、機自体の機能の向上や遊技者 へのサービス等に係る各種の付属部材等を設置することは到底困難とされていた 。要約して言換えれば、機構セット盤Sにおいて、前述した第2の排出路66の 位置を大幅に変更して上下の球皿への賞球排出が可能とし得るならば、第2の排 出路66のスペース分を有効に活用できる最も望ましいことであり、またこれを 好適に具現化し得る技術は画期的な技術的提案の一つと言えよう。
【0007】
【考案の目的】
本考案は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたものであって、遊技 盤裏側に合わせて開設された窓口の周囲部分に、アウト球および入賞球に係る排 出処理部並びに賞球貯留排出処理部を備えると共に、入賞球に対して放出される 賞球を機前側の上,下の球皿側へ排出するための賞球排出経路全体を好適に簡素 化して、窓口下方における各種部品設置用のスペースの拡大化並びにその有効利 用を図り得るようにしたパチンコ遊技機における機構セット盤を提供することを 目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を達成するため本考案は、遊技盤、窓構成 部材、上下の球皿、打球発射装置等の遊技用構成部材が装備された前枠の裏側に 、着脱可能に整合セットされる機構セット盤において、 前記遊技盤の裏側に臨む所要開口広さの窓口の周囲部分に、遊技盤側から排出 されるアウト球を機外へ排出するアウト球排出経路と、入賞球を通出案内して1 球ずつ機外へ処理排出する入賞球排出処理部と、相当量の賞球を貯留すると共に 整列状に流下させて入賞球に対して所定個数単位で払出す賞球貯留放出部および 放出装置とを夫々設ける一方、 前記窓口の側方から機構セット盤自体の下方において、前記放出装置から放出 された賞球を排出路および排出口を介して前記上の球皿に向けて優先的に排出さ せる上段側の排出経路部と、上の球皿側での賞球充満に伴い排出口の側方に開口 された溢出口から溢れ出る賞球を、上下方向の排出路を介して前記下の球皿に向 けて排出させる下段側の排出経路部とを画成すると共に、前記窓口の下方面域に 、所要部品のための設置用部を左右方向に広く成形したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
遊技盤、窓構成部材、上下の球皿、打球発射装置等の遊技用構成部材が装備さ れた前枠の裏側に機構セット盤が整合セットされた状態において、放出装置から 放出される賞球は、常時機構セット盤における上段側の排出経路部内を排出され 、その下流端の排出口を介して上の球皿側へ優先的に通出される。そして上の球 皿側の賞球が排出口の所定部位まで充満した時点では、排出口の側方に開口され た溢出口から溢れ出る賞球が下段側の排出経路部を介して下の球皿側へ速やかに 通出される。前記上下の排出経路部は、各球皿に単純に直通化されており、構成 が簡単となる。また、前記窓口の下方面域に、所要部品のために有効な設置用部 が左右方向に広く成形される。
【0010】
【実施例】
次に、本考案に係るパチンコ遊技機における機構セット盤について、好適な実 施例を挙げて添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0011】 本実施例の対象とされるパチンコ機については、図1および図2に略示される ようにその全体の概要として、外郭保持枠ともされる外枠Aの開口前側に対して 開閉搭載枠ともされる前枠Bが着脱および開閉可能に組付けられ、この前枠Bの 前後側に上下の球皿11,12や遊技盤Cおよび機構セット盤D等に代表される 各種の主要な遊技用構成部材が搭載されており、そして機構セット盤D側に賞球 排出経路Eが構成されている。
【0012】 そこで、本実施例のパチンコ機の主要構成とされる各部分毎について説明する 。
【0013】 (前枠Bについて) この前枠Bはその全体が合成樹脂成形されたもので、図2,図3,図4,図6,図 7に示すように、前面に窓口2が開口された枠体1と、遊技盤C用のセット口6 が開口された収容保持枠4とが前後連設して一体成形されている。そして枠体1 では、窓口2の下端部に図1に略示する下の球皿12や取付け支盤47および打 球発射装置14等を設置するための支持盤部3が一体成形されて、同盤部3の中 央に賞球用のセット口45が開口されている(図3参照)。一方収容保持枠4では 、発射レール15や球受け路16に対する球受け部材50等を取着するための枠 盤部5(遊技補助盤ともいう)が一体成形され、この枠盤部5の中央裏側にアウト 球用の受け口7が形成される一方、上端左寄り部位に賞球用の通出口44が開口 されている。
【0014】 なお枠体1における窓口2の開口前側に、図1に示す窓構成部材8が装着され ている。この窓構成部材8では、ガラス扉枠9が開閉自在に組付けられると共に 、上の球皿11および球送り装置13等を装着してユニット化された取付け支盤 10が、着脱および開閉可能に組付けられている。また収容保持枠4に着脱可能 にセットされる遊技盤Cでは、図1に示すように、遊技領域17においてアウト 口18が形成される一方、各種の入賞器具19,19が配設されている。更に裏 側には各入賞器具の出口側を覆うと共に、入賞球を案内するためのカバー20( 図2参照)が開閉可能に取着されている。
【0015】 (機構セット盤Dについて) この機構セット盤Dは、遊技盤C側で発生したアウト球および入賞球、そして 賞球の処理に係る必要な経路や装置部分および電気的な機器等を集約的に装備し て全体がユニット化されたもので、前枠Bの収容保持枠4の裏側に整合して着脱 可能にセットされている。そして図2に示すように、その中央部に開口された窓 口21の周囲各部において、内側にアウト球排出経路22および入賞球排出処理 部25(図5,図6参照)が構成され、外側に賞球貯留放出部29と後述する賞球 排出経路E等が構成されている。なお、窓口21を利用して遊技盤C裏側のカバ ー20が開閉可能とされている。
【0016】 前記アウト球排出経路22は、図5,図6に示す如く、遊技盤Cのアウト口1 8および前枠B側のアウト球の受け口7に連通される受入路23と縦向きの排出 路24を有する。また入賞球排出処理部25は、全ての入賞球を受入れて整列通 出させる集合整流路26と、同整流路26の出口側で1球ずつ間欠定時的に処理 する処理装置27とを有する。但し、集合整流路26、アウト球用の受入路23 および排出路24は、図5,図6,図7に示すように、セット盤Dの同一内側の上 下に画成されており、双方の内側には蓋板28が取着されて共に覆蓋されている 。そして賞球貯留放出部29は、相当量の賞球用の貯留タンク30、賞球を整列 状に流出させる整流樋31および送出樋32と、一定個数単位毎に放出する賞球 放出装置33等とを有する。ちなみに賞球放出装置33は処理装置27の作動に 関連して作動され、賞球充満等による賞球放出不能時には異常停止されるように 設定されている。
【0017】 (賞球排出経路Eについて) この賞球排出経路Eでは、機構セット盤Dの外側において図5,図6,図7に示 すように、前記賞球放出装置33側から上の球皿11側へ亘り連通された上段側 の排出経路部E1と、この排出経路部E1の下流端部から下の球皿12側へ亘り連 通された下段側の排出経路部E2とが直通化されて構成されている。先ず上段側 の排出経路部E1については、賞球放出装置33の出口下方に画成された斜状の 排出路34と、この排出路34の下流端に画成された球収容可能な排出室35と 、同排出室35の側方部に開口された排出口36とが互いに連通されている。こ の排出口36は、図示のように、機構セット盤Dの内側面(遊技盤C裏面の対向 側面)から前向きに成形された左右の横長方形枠状とされて、その底板36aが 排出室35の底板35aに連続して前下り勾配とされており、そしてその開口領 域が前枠Bの収容保持枠4の通出口44と整合されて、上の球皿11の受け口4 6に対して直通化されている。なお排出口36の底板36aの上面中央部には、 球通出規制案内用のレール条36bが前後に形成されている。
【0018】 一方、下段側の排出経路部E2については、前記排出口36の側方下底部に開 口された溢出口41と、この溢出口41に縦通状態で画成された略L形状の排出 路42と、前枠Bの枠体1の下部裏側に取着されて排出路42下部の排出室42 aに整合された球受け用の収容器43とが互いに連通されており、そしてこの収 容器43の出口が枠体1の下部中央に成形されたセット口45と整合されて、下 の球皿12の受け口48と直接連通されている。但し溢出口41は、具体的に図 5,図6,図7,図8に示されるように、底板36aの一部つまり前記レール条3 6bで仕切られた左半分を除いた状態で成形されて、排出路42の上流端に連通 されている。なお収容器43の上端開口部は、収容保持枠4の枠盤部5の中央下 部に開口された戻し口49と連通されている。また下の球皿12の受け口48は 、枠体1の前面に取着された取付け支盤47に直接成形された例を示す。
【0019】 前述のように構成された賞球排出経路Eでは、図6,図8に示すように、排出 口36が前記賞球放出装置33と下の球皿12側との上下方向の中段部に位置し て、上の球皿11側に直接的に連通しており、この排出口36を基準に観た場合 、上下の排出経路部E1,E2が互いには階段状に連通されたもとで、各球皿11, 12に単純に直通化されている。但し排出路42は、前記アウト球排出経路22 の受入路23および入賞球排出処理部25の集合整流路26の外側に立体的に交 差している。またこの経路Eの構成により、下段側の排出経路部E2が図2およ び図6に示すように、必要最小の左右幅開口サイズにして右寄り側に形成される ことになり、アウト球排出経路22の排出路24および入賞球排出処理部25の 処理装置27と合わせて右寄り側部分に集約化される。このため同図のように窓 口21の下方とセット盤D自体の下周部とに亘る部分のスペースが左右方向に拡 大化されて各種の付属部品や電気制御部品のための有効な設置用部39として形 成し得ると共に確保することができる。なお同部39には必要に応じてカバー( 図示せず)を取着してもよい。
【0020】 ちなみに前記賞球排出経路Eは、前述のアウト球用排出路24および処理装置 27等の部分を合わせて共通のカバー40で覆蓋される。一方前記各球皿には球 抜き手段が付設されており、上の球皿11では図1に略示する開閉部材51によ り、取付け支盤10の内側から戻し口49を介して収容器43へ排出する例と、 前記取付け支盤10の右側下縁に臨む球送り出口部から下の球皿12へ直接的に 排出する例とが選択されて球抜きが可能とされる。また下の球皿12では、図1 および図7に示すように、開閉部材52の開放により抜き孔53から排出可能と される。
【0021】 次に、前述した賞球排出経路Eに関連する付設構成部分について付記する。す なわち図6に略示するように、前記排出路34の出口部および排出口36の側方 上部に、賞球排出時の効果音発生用の鈴37,38が必要に応じて取着される。 一方、前記排出路42の下流部例えば排出室42aの内外部位に、賞球充満検知 用の検知機構54が設置されている。この機構54では、排出路42の下流部内 の賞球群の圧力を感知して変動する感知部材55と、同部材55で操作されるス イッチ56とを備えており、このスイッチ56が電気制御回路基盤(図示せず)に 接続されて、その検出作動(ON)時の信号により、打球発射装置14の駆動部を 停止するように設定されている。ちなみにこのスイッチ56の検出信号を利用し て、処理装置27および賞球放出装置33の各駆動部を停止させるように設定す ることも可能である。また前記上段側の排出経路部E1には、ロータリーソレノ イド58の適時作動により球案内レバー59を切換え操作し得るようにした球抜 き機構57が付設されている。なお図6中の符号60は、上段側の排出経路部E 1 の排出路34から分岐連通されてアウト球排出経路22の排出路24に連通さ れた球抜き路を示す。
【0022】
【実施例の作用】
前述した本実施例のパチンコ機では、上の球皿11内の遊技球を、球送り装置 13および打球発射装置14の協動に基いて、1球ずつ発射レール15から発射 させて遊技盤Cの遊技領域17内に打込んで遊技を行ない得る。そしてアウト口 18に入ったアウト球は、受け口7から排出経路22を介して排出され、また各 入賞器具19に入った入賞球は、入賞球排出処理部25の集合整流路26から通 出されて処理装置27により1球ずつ処理され、最終的にはアウト球用の排出路 24から排出される。また入賞球の処理に関連して賞球貯留放出部29の放出装 置33が適時タイミングで作動されて一定個数の賞球を放出する。
【0023】 そこで賞球の排出処理態様について説明する。すなわち賞球放出装置33から 毎回放出された賞球については、常時賞球排出経路Eにおける上段側の排出経路 部E1の排出路34内を通って排出室35内に入り、排出口36の主として図6 中の右側口部から収容保持枠4側の通出口44に向けて排出される。このような 排出状態にあって、賞球は通出口44から受け口46内を通って上の球皿11内 に速やかに通出され、この過程において、上の球皿11および受け口46に次い で通出口44に順次充満される。そして賞球が排出口36内の所定部位まで充満 した時点では、以後に排出される賞球が排出口36の溢出口41から溢れ出る( 図6,図8参照)。
【0024】 そして前述した排出状態において、溢出口41から溢れ出た賞球は、下段側の 排出経路部E2の排出路42内を通って収容器43内に受入れられ、次いで受け 口48を通って下の球皿12内に速やかに通出される。この通出過程において賞 球は、下の球皿12から受け口48および収容器43に順次充満され、これら内 に亘って相当量(上の球皿11側分より多い)が貯留される。
【0025】 前述した賞球の排出および通出において、排出路42の排出室42a内の賞球 が所定レベルまで充満した場合に、検知機構54では感知部材55が賞球群の圧 力を受けて押動変化されると、これに対してスイッチ56が検出作動(ON)され る。これにより前記打球発射装置14の駆動部が一旦停止され、遊技球の発射不 能により遊技が中断される一方、必要に応じてランプ(図示せず)が点灯表示され る。この状態に対しては、賞球を下の球皿12から排出して収容器43内の充満 量を減少させることにより、感知部材55およびスイッチ56が元状復帰される 一方、打球発射装置14が作動復帰されて遊技を再開できる。
【0026】 なお前記検知機構54の賞球充満検知時点においては、排出路42および排出 室35内に亘り賞球の収容スペースに余裕があり、一方入賞球用処理装置27お よび賞球放出装置33が未だ本来の作動を継続し得る条件にある。従って検出時 点(打球発射装置14の停止時点)以前で発生して遊技盤C裏側から通出する分の 入賞球や既に集合整流路26内に入っている分の入賞球については、一般的な場 合において、全球(例えば2〜3球)が処理装置27の作動により処理され、これ に関連する賞球放出装置33の作動により賞球が放出される。これにより賞球は 前述と同様に排出口36の溢出口41から排出路42に溢出され、最終的には収 容器43の上端部から排出路42、更には排出室35に亘って貯留される。
【0027】 但し例外的に既存入賞球(入賞球排出処理部25内の球)が余りにも多い場合で は、排出された賞球が排出路34の上端から賞球放出装置33の出口に亘り充満 した際に、同装置33自体が、賞球の放出不能事態を賞球満杯による異常状態と して検出判断し、自動的に作動不能状態に停止される一方、これに関連して処理 装置27も停止されることになる。この結果、一部の既存入賞球が未処理のまま 集合整流路26内に残留することがあり得る。ちなみにこの状態については、前 述と同様に下の球皿12から賞球を排出することにより、全面的に解除されて前 記検知機構54が元状復帰される一方、双方の装置27,33が作動再開可能に 復帰される。
【0028】 なお前述した賞球排出経路Eに関連する他のパチンコ球の処理について付記す ると、遊技盤Cの遊技領域17内に達し得なかった遊技球は、通常ファール球と して収容保持枠4前側の球受け路16内に戻され、そして戻し口49から収容器 43内に通出される。一方上の球皿11の取付け支盤10が開放された際に、受 け口46内の球が前枠Bの窓口2内にこぼれ落ちることがあり、このこぼれ球に ついても、球受け路16に受けられたり、窓口2の下底面に沿って最終的には戻 し口49から収容器43内に通出される。
【0029】 本考案の対象とする遊技機については、実施例のパチンコ機以外のパチンコ球 使用式遊技機であって、木製の前枠裏側に金属製または合成樹脂製の収容保持枠 が設置された型式のものでもよい。勿論機構セット盤の型式、例えば処理装置が 機械式や電気式あるいはスイッチ利用式等の各形式の場合、賞球放出装置がケー ス式や区画樋式あるいは送り車式等の各形式の場合を含むものであってもよい。 そして賞球排出経路Eにおいて、排出口36の溢出口41に相当数の賞球を受け て開放変化する部材を設けてもよく、この部材を検知機構の感知部材と兼用する ようにしてもよい。また検知機構については、必要に応じて排出経路部の所要部 位に付設すればよく、また排出経路部の上流に賞球満杯検出用の別検知機構を付 設して、その検知時に打球発射装置、入賞球用処理装置および賞球放出装置を同 期時点または別時点で停止させる設定例としてもよい。勿論各装置は、夫々独自 の検出条件や状態時に停止制御させる設定例であってもよい。
【0030】
【考案の効果】
前述した実施例から理解できるように、本考案のパチンコ遊技機における機構 セット盤では、放出装置から放出される賞球について、常時機構セット盤におけ る上段側の排出経路部内を排出させて、その下流端の排出口を介して上の球皿側 へ優先的に通出させことができる。そして上の球皿側の賞球が排出口の所定部位 まで充満した時点では、排出口の側方に開口された溢出口から溢れ出る賞球を下 段側の排出経路部を介して下の球皿側へ速やかに通出させることができる。すな わち、機構セット盤における上段側および下段側の夫々の排出経路部は互いに一 連化連通形式で、上下の各球皿側に対して直接的に連通し得る単純な経路に構成 されているので、当該機構セット盤の大幅な簡素化が達成される。なお、冒頭で 述べた従来遊技機の機構セット盤(図9参照)の排出経路部と対比した場合、本考 案では下の球皿側へ連なる下段側の排出経路部が大幅に簡素化し得、そして同排 出経路部分のスペースを以って、セット盤における窓口の下方面域に、所要部品 のための設置用部を左右方向に拡大して成形することができる。従って、拡大化 された設置用部の有効な利用として、各種の付属部品や電気的部品等が楽に、ま たより多く設置することができ、部品相互の不都合な段積み設置状態を解決し得 るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るパチンコ機を略示する正
面図である。
【図2】パチンコ機を略示する背面図である。
【図3】前枠を略示する正面図である。
【図4】前枠の要部を示す斜視図である。
【図5】機構セット盤の要部を示す斜視図である。
【図6】前枠と機構セット盤との組付け状態の要部を示
す背面図である。
【図7】図6中のVII−VII線に基く縦断面図である。
【図8】賞球排出経路の主要部を示す背面図である。
【図9】従来パチンコ遊技機の機構セット盤を略示する
背面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 窓口 4 収容保持枠 5 枠盤部(遊技補助盤) 11 上の球皿 12 下の球皿 22 アウト球排出経路 25 入賞球排出処理部 29 賞球貯留放出部 33 賞球放出装置 34 排出路 35 排出室 36 排出口 41 溢出口 42 排出路 43 収容器 44 通出口 46 受け口 48 受け口 B 前枠 D 機構セット盤 E 賞球排出経路 E1 上段側の排出経路部 E2 下段側の排出経路部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤(C)、窓構成部材(8)、上下の球皿
    (11,12)、打球発射装置(14)等の遊技用構成部材が装備
    された前枠(B)の裏側に、着脱可能に整合セットされる
    機構セット盤(D)において、 前記遊技盤(C)の裏側に臨む所要開口広さの窓口(21)の
    周囲部分に、遊技盤(C)側から排出されるアウト球を機
    外へ排出するアウト球排出経路(22,23,24)と、入賞球を
    通出案内して1球ずつ機外へ処理排出する入賞球排出処
    理部(25,26,27)と、相当量の賞球を貯留すると共に整列
    状に流下させて入賞球に対して所定個数単位で払出す賞
    球貯留放出部(29,30,31,32)および放出装置(33)とを夫
    々設ける一方、 前記窓口(21)の側方から機構セット盤(D)自体の下方に
    おいて、前記放出装置(33)から放出された賞球を排出路
    (34)および排出口(36)を介して前記上の球皿(11)に向け
    て優先的に排出させる上段側の排出経路部(E1)と、上の
    球皿(11)側での賞球充満に伴い排出口(36)の側方に開口
    された溢出口(41)から溢れ出る賞球を、上下方向の排出
    路(42)を介して前記下の球皿(12)に向けて排出させる下
    段側の排出経路部(E2)とを画成すると共に、前記窓口(2
    1)の下方面域に、所要部品のための設置用部(39)を左右
    方向に広く成形したことを特徴とするパチンコ遊技機に
    おける機構セット盤。
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