JP2002301246A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002301246A
JP2002301246A JP2001106639A JP2001106639A JP2002301246A JP 2002301246 A JP2002301246 A JP 2002301246A JP 2001106639 A JP2001106639 A JP 2001106639A JP 2001106639 A JP2001106639 A JP 2001106639A JP 2002301246 A JP2002301246 A JP 2002301246A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球収集部材を小型化しつつ収集される球の球
詰まりを抑制することができ、且つ、製造コストを低減
することができる遊技機を提供すること。 【解決手段】 機構盤33には、遊技盤に配設される各
種入賞装置の各入賞口およびアウト口の双方と通じた球
収集部72が設けられ、更に、各払出装置が払い出した
遊技球を上皿または下皿へ移送する上皿導出通路76及
び下皿導出通路77と球タンク35に貯留される遊技球
を排出するための球抜き通路78とが一体に形成されて
いる。よって、機構板33の構造が簡素化されることに
より、機構板33を小型化することができ、また、成型
金型を製造コストを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機など
の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 打球を遊技領域へ打ち込んで遊技を行
うパチンコ機などの遊技機は、遊技領域が形成される遊
技盤を備えており、その遊技領域には打球が入賞可能な
複数の入賞口と、その複数の入賞口のいずれにも入賞し
なかった球を遊技領域の外部へ排出するアウト口とが設
けられている。このようなパチンコ機によれば、遊技領
域へ打ち込まれた打球が複数の入賞口のいずれかへ入賞
することにより遊技者に所定の遊技価値が付与される一
方、複数の入賞口のいずれにも入賞しなかった打球がア
ウト口から遊技領域の外部へ排出される。
【0003】また、パチンコ機の遊技盤の裏面側には、
遊技者に所定の有価価値、即ち、賞球を払い出す球払出
装置を搭載した機構盤が配設されている。この機構盤
は、球払出装置が搭載される合成樹脂製の枠フレームを
備えており、この枠フレームには、球払出装置の他に、
遊技領域に複数設けられた入賞口へ入賞した球(入賞
球)をパチンコ機の外部へ排出する入賞球収集通路と、
アウト口を通過した球(アウト球)をパチンコ機の外部
へ排出するアウト球収集通路とがそれぞれ別個の経路と
して設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
の機構盤における枠フレームでは、入賞球およびアウト
球を収集する入賞球収集通路およびアウト球収集通路が
それぞれ別々に設けられるため、枠フレーム全体として
の形状が複雑となってしまう。よって、枠フレームを合
成樹脂で成型する場合、その成型用の金型の形状が複雑
となるため、かかる金型の製造コストが増加して、パチ
ンコ機全体としての製造コストが増加してしまうという
問題点があった。
【0005】また、入賞球収集通路およびアウト球収集
通路が別個に設けられた枠フレームの形状は複雑なた
め、入賞球収集通路またはアウト球収集通路のいずれか
に球詰まりが生じてしまうと、その詰まった球を除去し
難く、かかる除去作業のためにパチンコ機を長時間停止
しなければならないという問題点があった。
【0006】更に、入賞球収集通路およびアウト球収集
通路は前後に重層した状態で枠フレームに設けられるた
め、この枠フレームの前後方向厚さが大型化してしま
う。その為、制御回路基板を収容する基板ボックス等を
取り付けると、この基板ボックス等が後方へ大きく突出
してしまい、パチンコ機が前後方向へ厚くなってしまう
という問題点があった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、球収集部材を小型化しつつ収集
される球の球詰まりを抑制することができ、且つ、製造
コストを低減することができる遊技機を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、球が打ち込まれる遊技領
域と、その遊技領域に設けられる入賞口と、その入賞口
と連通されると共にその入賞口へ入賞した球が通過する
入賞経路と、前記遊技領域に設けられるアウト口と、そ
のアウト口および入賞口を通過した球を所定箇所に収集
する球収集部材とを備え、前記球収集部材は、少なくと
も1の前記入賞経路およびアウト口の双方と通じて設け
られると共に、その入賞経路およびアウト口を通過した
球を一括して移送する収集経路を備えており、その収集
経路は、前記入賞経路よりも大きな経路径を有しつつそ
の収集経路の反遊技領域側は平坦面に形成されている。
【0009】この請求項1記載の遊技機によれば、遊技
領域へ打ち込まれた球は、入賞口へ入賞すると、入賞経
路を通過して、球収集部材へ送られる。一方、遊技領域
へ打ち込まれた球のうち、入賞口へ入賞しなかった球
は、アウト口を通過して、球収集部材によって、少なく
とも1の入賞経路を通過した球とまとめられ、収集経路
により一括して所定箇所へ移送される。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の遊技機の一実施例であるパチンコ機1及びカード読
取ユニット24の正面図である。このパチンコ機1は、
いわゆる第1種パチンコ機であり、その前面(図1手前
側)には前面枠2が配設されている。前面枠2は略矩形
状に形成され、その前面には、2枚のガラス板3a,3
bが配設されている。また、前面枠2の略中央部には、
略円形状の開口2aが穿設されており、前面枠2の裏面
側(図1奥側)に配設される遊技盤4がかかる開口2a
から露出されている。
【0011】開口2aから露出された遊技盤4の前面
(図1手前側)には略円弧状の外レール5が植立され、
その外レール5の内側位置には円弧状の内レール6が植
立されている。この内レール6および外レール5により
囲まれた遊技盤4の前面には、遊技球(打球)が打ち込
まれる遊技領域7が形成されており、遊技領域7の周囲
には、遊技球が入賞することにより所定数(例えば、1
5個)の遊技球が賞球として払い出される複数の普通入
賞口8aを備える普通入賞装置8が配設されている。こ
の普通入賞装置8は、遊技盤4に穿設された配設穴4a
(図9参照)に挿設されており、普通入賞装置8に入賞
した遊技球は、その普通入賞装置8内を通過して遊技盤
4の裏面側へ移送される。また、複数の普通入賞装置8
が配設された遊技領域7の略中央部には、複数種類の識
別情報としての図柄などを表示する液晶ディスプレイ
(以下、「LCD」と称す)9を備えた可変表示装置1
0が配設されている。
【0012】この可変表示装置10のLCD9の手前側
周囲には、可変表示装置10の装飾部材を兼ねたセンタ
ーフレーム10aが周設されており、このセンターフレ
ーム10aによりLCD9の周囲が装飾されている。セ
ンターフレーム10aの上部中央には表示装置の一種で
ある普通図柄表示装置10bが配設されている。また、
遊技領域7の周囲には普通図柄作動ゲート11が配設さ
れている。この普通図柄作動ゲート11を遊技球が通過
することにより、普通図柄作動スイッチ(図示せず)が
オンして、普通図柄表示装置10bの変動表示が開始さ
れる。普通図柄作動の変動後の表示結果が、特定の表示
状態となった場合には、後述する図柄作動口(第1種始
動口)12へ遊技球が入賞しやすいように、その開口部
に設けられる開閉部材12aが所定時間(例えば、0.
9秒)だけ開放される。
【0013】可変表示装置10の下方には、図柄作動口
(第1種始動口)12が配設されている。この図柄作動
口12を遊技球が通過することにより、第1種始動口ス
イッチ(図示せず)がオンして、可変表示装置10の変
動表示が開始されると共に、所定個数(例えば、5個)
の遊技球が賞球として払い出される。この図柄作動口1
2は、遊技盤4に穿設された配設穴と連通しており、図
柄作動口12に入賞した遊技球は、その配設穴を通過し
て遊技盤4の裏面側へ移送される。また、図柄作動口1
2の下方には可変入賞装置13が配設されている。この
可変入賞装置13は、遊技盤5に取着可能に形成された
本体フレーム13aを備えており、その略中央部には2
以上の遊技球が同時に通過可能な幅広矩形状の大入賞口
の開口13bが穿設されている。
【0014】この大入賞口の開口13bは、大入賞口の
一部を構成しており、可変表示装置10の変動後の表示
結果が、予め定められた図柄の組み合わせ(大当たり表
示)の1つと一致する場合に、遊技球が入賞しやすいよ
うに開放されるものであり、通常、所定時間(例えば、
30秒間)経過するまで、又は、所定個数(例えば、1
0個)の遊技球が大入賞口の開口13b内へ入賞するま
で開放されるのを1ラウンドとし、所定のラウンド数
(例えば、16ラウンド)まで繰り返されるものであ
る。この大入賞口の開口13bの開閉動作が行われ得る
状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態(特
別遊技状態)である。
【0015】ここで、大入賞口の内部は、カウントスイ
ッチ13dを有する通路と特定領域スイッチ13eを有
する通路とに分かれており、大入賞口へ入賞した遊技球
は、いずれかの通路を通過する。大入賞口内へ入賞した
遊技球の個数は、カウントスイッチ13d及び特定領域
スイッチ13eにより検出され、所定時間(例えば、3
0秒間)以内に所定個数(例えば、10個)が大入賞口
内に入賞し、更に、その入賞した遊技球の内で少なくと
も1個の遊技球が特定領域スイッチ13eに検出された
場合には、再度、大入賞口の開口13bが開放されるの
である。カウントスイッチ13dを有する通路と特定領
域スイッチ13eを有する通路とは、後述する集合カバ
ー32の可変入賞球排出部63と連通しており、開口1
3bに入賞した遊技球は、その可変入賞球排出部63を
通過して遊技盤4の裏面側へ移送される(図4参照)。
【0016】大入賞口の開口13bには、開閉シャッタ
13cが配設されている。この開閉シャッタ13cは、
大入賞口の開口13bの形状に合わせて形成されてお
り、大入賞口の開口13bを開閉するものである。大入
賞口は、これら本体フレーム13a、開口13b、開閉
シャッタ13cで構成されている。
【0017】可変入賞装置13の下方であって、上述し
た遊技領域7の最下方には、アウトロ14が形成されて
いる。このアウト口14は、いずれの入賞口にも入賞し
なかった遊技球を遊技領域7外へ排出するためのもので
あり、遊技盤4の裏面側と連通して穿設されている。い
ずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球は、このアウト
口14を通過することにより遊技盤4の裏面側に移送さ
れ、後述する機構板33の球収集部72(図5参照)に
よって、上記した各入賞口に入賞した遊技球とともに、
所定箇所へ移送される。
【0018】また、遊技領域7の左方側部には、球抜き
穴30が前面枠2に穿設されている。この球抜き穴30
は、後述するケースレールユニット37の球抜きレバー
37fと連通されている。よって、この球抜き穴30か
ら細棒状の器具を挿通することにより球抜きレバー37
fを操作することができ、かかる球抜きレバー37fの
操作により後述する球タンク35及び球タンクレール3
6に貯留される遊技球をパチンコ機1の外部に排出する
ことができるのである。
【0019】パチンコ機1の下方には、前面枠2に開閉
可能に取着された前面扉板(腰板)15が配設されてい
る。この前面扉板15の前面には遊技球を貯留し、か
つ、遊技球発射装置(図示せず)へ遊技球を供給する上
皿16が配設され、その上皿16の下方であって、前面
枠2の下側部分には上皿16に貯留しきれなかった遊技
球を貯留するための下皿17が配設されている。これら
上皿16と下皿17との間であって、前面扉板15の左
方部には、遊技に伴う効果音などを発生するためのスピ
ーカ18が配設され、また、下皿17の右側部分には、
遊技球を遊技領域8へ打ち込むために遊技者により操作
される操作ハンドル19が配設されている。この操作ハ
ンドル19の内部には、遊技球発射装置の発射モータ
(図示せず)を回転させるためのスイッチであるハンド
ルスイッチ(図示せず)が内蔵されている。
【0020】上述した上皿16の中央には、後述するカ
ード読取ユニット24により読み取られたカードの残高
金額を表示するために、7セグメントLEDにより構成
された3桁の残高表示器20が配設されている。この残
高表示器20の右側には、後述するカード読取ユニット
24のカード挿入口25に挿入されたカードを取り出す
場合に押下される返却ボタン21が配設される一方、残
高表示器20の左側には、貸球の払い出し(貸出)を開
始する際に押下される貸出ボタン22が配設されてい
る。また、貸出ボタン22の左側上方には貸出ボタン2
2が押下可能か否かを報知する貸出ボタンランプ23が
配設されている。この貸出ボタンランプ23は、貸出ボ
タン22が押下可能な状態である場合に点灯される一
方、貸出ボタン22が押下不可能な状態である場合に消
灯される。よって、遊技者は、この貸出ボタンランプ2
3を視認することにより、貸出ボタン22が押下可能で
あるか否かを判断することができる。
【0021】上記のように構成されたパチンコ機1の左
側には、正面視長方形状のカード読取ユニット24が併
設されている。カード読取ユニット24はカードに記録
された残高金額のデータを読み取るためのものであり、
その上下方向における略中央部分には、金銭と同等の有
価価値を有するカード挿入口25が縦長に配設されてい
る。このカード挿入口25の上方であって、カード読取
ユニット24の上部にはLEDで構成されたカード利用
可能ランプ26が配設されている。このカード利用可能
ランプ26は、例えば、カード挿入口25へカードが挿
入可能である場合に点灯される一方、カード挿入口25
へカードが挿入不可能である場合に消灯される。よっ
て、遊技者は、このカード利用可能ランプ26を視認す
ることにより、カード読取ユニット24が使用可能であ
るか否かを判断することができる。
【0022】カード挿入口25とカード利用可能ランプ
26との間部分であって、カード読取ユニット24の上
側位置には、カードに記録された残高金額のデータに基
づいて貸出金額を設定するための金額設定ボタン27が
配設されており、この金額設定ボタン27を押下するこ
とにより貸出金額を100円、200円、300円また
は500円に設定することができる。金額設定ボタン2
7の下側には、端数表示ボタン28が配設されている。
この端数表示ボタン28は、カードに記録された残高金
額が貸出金額の最低額に満たない場合に、その端数を残
高表示器20に表示する際に押下される。例えば、貸出
金額の最低額が300円に設定されており、200円の
残高金額がある場合、端数表示ボタン28が押下される
と、残高表示器20には200円の残高が表示されるの
である。
【0023】また、端数表示ボタン28の下側には、L
EDで構成されたカード挿入中ランプ29が配設されて
おり、このカード挿入中ランプ29はカードがカード挿
入口25に挿入されている場合に点灯される一方、カー
ドがカード挿入口25に挿入されていない場合に消灯さ
れる。
【0024】図2は、パチンコ機1の裏面図である。外
枠31はパチンコ機1の骨格をなすものであり、木材等
を用いて略矩形額縁状に形成されている。前記した前面
枠2は、この外枠31の前面側(図2の紙面奥側)に取
着されている。前面枠2の裏面側(図2の紙面手前側)
には、遊技盤4が取着され(図4参照)、更にその遊技
盤4の裏面側には集合カバー32が取着されている(図
4参照)。そして、これら遊技盤4、集合カバー32を
覆設するように、機構板33が前面枠2及び遊技盤4の
裏面側に取着されている。
【0025】機構板33は、賞球の払い出しを行う賞球
払出装置38や制御回路基板を収容する各種の基板ボッ
クス等が搭載された部品であり、各ヒンジピン33a,
33a(図6参照)が前面枠2の各ピン係合部2a,2
a(図4参照)に軸支され、かかる軸支により前面枠2
の裏面側に開閉可能に支持されている。機構板33の上
方及び下方側端部には、正面視横長状の取付口33c,
33cが機構板33の厚さ方向へ貫通形成されている。
この取付口33c,33cは、機構板33を固定する際
に使用されるものであり、機構板33の前面側が遊技盤
4及び前面枠2の裏面側へ当接された場合に、かかる取
付口33c,33c内へ前面枠2の裏面側に回転可能に
取着された取付部材50,50が挿通される。その取付
部材50,50を一の方向へ回転させることにより、機
構板33は遊技盤4及び前面枠2の裏面側へ取付部材5
0,50によって押止されるのである。また、機構板3
3におけるヒンジピン33a,33aと反対側(図2左
側)には、ナイラッチ(登録商標)により構成される係
着具51,51が取着されており、この係着具51,5
1を前面枠2に設けられたロック部材(図示せず)へ係
着することにより、機構板33と前面枠2とが係着され
るのである。よって、これら取付部材50,50及び係
着具51,51により、機構板33は、その前面側が遊
技盤4及び前面枠7の裏面側と密着した状態で固定され
るのである。
【0026】機構板33の裏面上方部(図2上側)に
は、台管理装置(図示せず)から供給される球が一旦貯
留される球タンク35が配設されている。この球タンク
35の下方には球タンクレール36が連設され、更に、
球タンクレール36の側方(図2右側)にはケースレー
ル37が連設されている。これら球タンクレール36及
びケースレール37は、球タンク35に供給された遊技
球を賞球払出装置38及び貸球払出装置39へ誘導する
ための部材であり、ケースレール37の下流側端部に賞
球払出装置38及び貸球払出装置39の上部が連設され
ている。また、球タンク35の側方(図2右側)には、
電源中継基板44が配設されており、台管理装置から供
給を受けた交流電圧がこの電源中継基板44を中継し電
源回路基板へと供給される。
【0027】機構板33の裏面中央部には略矩形状の開
口33bが貫通形成されており、この開口33bには役
物カバー46が被せられている。役物カバー46は、機
構盤33の開口窓33bから露出される遊技盤4(図4
参照)の裏面を覆う部材であり、遊技盤4に配設される
可変表示装置10や各種入賞装置、各種の基板ボックス
等が覆われている。
【0028】機構板33の裏面下方部には、発射制御基
板ボックス40及び電源回路基板ボックス41が並置し
て取着されている。発射制御基板ボックス40は、遊技
領域7へ打ち込まれる遊技球の発射制御を行う発射制御
基板を収容するものであり、電源回路基板ボックス41
は、電源中継基板44を中継して供給された電源を各装
置に配電する電源回路基板を収容するものである。これ
ら発射制御基板ボックス40及び電源回路基板ボックス
41の裏面側(図2の紙面手前側)には、主制御基板ボ
ックス取付ベース42aを介して、主制御基板ボックス
42が発射制御基板ボックス40及び電源回路基板ボッ
クス41と重層状に取着されている。
【0029】また、この主制御基板ボックス42の側方
(図2右側)であって電源回路基板ボックス41の裏面
側(図2の紙面手前側)には、払出制御基板ボックス取
付ベース43aを介して、払出制御基板ボックス43が
電源回路基板ボックス41と重層状に取着されている。
主制御基板ボックス42は、パチンコ機1における遊技
全体の制御を行う主制御基板を収容するものであり、払
出制御基板ボックス43は、上述した賞球払出装置38
等の制御を行う払出制御基板を収容するものである。ま
た、払出制御基板ボックス43の裏面側側方(図2左
側)には、ケースレール37内に貯留している遊技球を
上皿16(又は、下皿17)へ排出する際に押下される
球抜きスイッチ45が配設されている。
【0030】図3は、集合カバー32の前面側を示した
斜視図である。集合カバー32は、遊技盤4に配設され
る上記した普通入賞装置8、図柄作動口12及び可変入
賞装置13の各種入賞装置の入賞口へ入賞した球をパチ
ンコ機1の所定の箇所へ誘導するための部材であり、そ
の前面側を遊技盤4の裏面側に当接した状態で遊技盤4
へ取着される。集合カバー32は、合成樹脂材料等を材
質として正面視略凹字状に一体成形されている。この集
合カバー32は、主に、その集合カバー32の前面側に
形成され遊技板4の裏面側へ当接される当接面60、そ
の当接面60が遊技盤4へ当接されることにより遊技球
が通過可能な通路となる各通路61a〜61e、その各
通路61a〜61eを通過した遊技球を所定の箇所へ誘
導するための球誘導樋62a,62b、可変入賞装置1
3に入賞した遊技球を下方へ排出する可変入賞球排出部
63等から構成されている。
【0031】当接面60は、集合カバー32が遊技盤4
へ取着された際にその遊技盤4の裏面側へ当接される部
位であり、その全面が平坦な平面状に形成されている。
この当接面60の複数箇所をねじ等を用いて遊技盤4の
裏面側へ螺着することにより、集合カバー32は遊技盤
4の裏面へ隙間なく密着して遊技盤4の裏面へ当接する
ことが可能となる。よって、後述するように遊技球が通
過可能な通路61a〜61eを遊技盤4の裏面との間へ
確実に形成することができ、通路61a〜61e内から
遊技球が流出してしまうことなく遊技球を移送すること
ができるのである。
【0032】各通路61a〜61eは、その前面側を開
放した状態で形成(凹設)されている。これら各通路6
1a〜61eは、遊技球を移送するための通路であり、
当接面60が遊技盤4の裏面側へ当接されることにより
遊技球を移送可能な閉じた通路となる。よって、集合カ
バー32は、閉じた通路を形成するために別途蓋部材等
を製造し、その蓋部材等を各通路61a〜61eの全面
側へ覆設する必要がない。従って、一つの金型により一
度で成形することができるので、金型の製造コストを低
減することができるのである。また、部品点数を低減す
ることができので、その分だけ集合カバー32の前後厚
さを薄く形成することができるとともに組み立てコスト
を低減することができるのである。
【0033】各通路61a〜61eは、遊技盤に設けら
れる各入賞装置と対応する数(本実施例では、5個)が
当接面60に形成されており、各通路61a〜61eの
上流側の端部(図3上側)は、それら各入賞口の排出口
側と連通するように各入賞口へ対応した位置に配設され
ており、各通路においてはその全長にわたって他の通路
と合流することがない(図4参照)。また、各通路61
a〜61eの通路深さ、及び、通路幅は、遊技球の外径
略1個分の大きさに形成されている。よって、各入賞口
へ入賞した遊技球は、その入賞口に対応して配設された
各通路61a〜61e内を1個づつ通過して、後述する
球誘導樋62a,62bへ1個ずつ落下されるのであ
る。
【0034】また、通路61a及び通路61dの前面側
には、補強部材65が当接面60と同一平面内に設けら
れている。この補強部材65は、所定厚さを有しつつ各
通路61a,61dの幅方向間に架設されている。この
ため、補強部材65の架設により、各通路61a,61
dに沿った方向における曲げ剛性を向上させることがで
き、セーフ球集合板32の機械的強度を向上させること
ができるのである。
【0035】球誘導樋62a,62bは、各通路61a
〜61eから落下した遊技球を後述する球落下部64へ
誘導するための部材であり、通路61a,61b及び6
1c,61dのほぼ直下に各通路61a〜61eと同じ
深さ(遊技球の外径略1個分の深さ)で凹設されてい
る。球誘導樋62aは、集合カバー32の一の側端部側
(図3の左側)から開口部64側へ向けて下降傾斜さ
れ、一方、球誘導樋62bは、集合カバー32の他の側
端部側(図3の右側)から開口部64側へ向けて下降傾
斜されている。よって、球誘導樋62a,62bは、通
路61a,61b及び61c,61dを通過し落下した
遊技球を受け止め、これら遊技球を一括して開口部64
へ送出することができるのである。
【0036】可変入賞球排出部63は、可変入賞装置1
3(図1参照)に入賞した球を開口部64へ送出するた
めの部位であり、集合カバー32の下方略中央部に開口
形成されている。この可変入賞球排出部63は、遊技盤
4の前面側に配設される可変入賞装置13に対応した位
置に形成されており、可変入賞装置13に入賞した遊技
球はこの可変入賞球排出部63を介して開口部64へ送
出される。
【0037】集合カバー32の下端部(図3下側)に
は、球誘導樋62a,62b及び可変入賞球排出部63
と連通する開口部64が開口形成されている。この開口
部64は、球誘導樋62a,62bにより誘導された遊
技球と、可変入賞球排出部63を通過した遊技球とを後
述する機構板33の球収集部72(図5参照)へ落下さ
せる開口であり、集合カバー32の横幅方向へ向けて幅
広に開口して形成されている。
【0038】また、集合カバー32の側端部(図3の右
側)裏面側には、集合カバー32の裏面側に取着される
機構板33(図5参照)を位置決めする為の係合部6
6,66が上下2箇所に設けられている。この係合部6
6,66には、後述するように機構板33の係合部33
f(図8参照)が係合される。
【0039】図4は、前面枠2及び遊技盤4の裏面図で
あり、その遊技盤4の裏面側に集合カバー32が取着さ
れた状態を示している。なお、図4では、遊技盤4の前
面側にそれぞれ配設される可変表示装置10、普通入賞
口8aを備えた普通入賞装置8、図柄作動口12を備え
た入賞装置、及び、大入賞口を備えた可変入賞装置13
をそれぞれ2点鎖線を用いて図示し、また、集合カバー
32に形成される各通路61a〜61e、及び、球誘導
樋62a,62bを破線を用いて図示している。
【0040】前面枠2は、合成樹脂材料等で略矩形額縁
状に形成されており、その上部略中央には遊技盤4の外
形に適合した略矩形状の開口である収納空間2cが設け
られている。前面枠2の一側(図4右側)縁部には、機
構盤33の一対のヒンジピン33a,33a(図5参
照)が回動可能に軸支される一対のピン係合部2b,2
bが設けられている。
【0041】遊技盤4は、木製の合板等で略矩形平板状
に形成されており、その前面(図4の紙面奥側の面)に
遊技球が打ち込まれる遊技領域7が形成されている(図
1参照)。遊技盤4は、前面枠2の収容空間2cに着脱
可能に収容されており、その裏面には遊技盤4の板厚方
向(図4の紙面に対する垂直方向)へ貫通した複数の配
設穴(図示せず)が穿設されている。
【0042】遊技盤4の略中央部に穿設される配設穴に
は可変表示装置取付板52が配設されており、この可変
表示装置取付板52を介して複数種類の図柄を表示する
可変表示装置10が取り付けられる。この可変表示装置
取付板52の下方(図4下側)に設けられる各配設穴に
は、普通入賞口8aを備えた普通入賞装置8、図柄作動
口12を備えた入賞装置、及び、大入賞口を備えた可変
入賞装置13が配設されており、各入賞装置に入賞した
遊技球は、これら各入賞装置を通過することにより遊技
盤4の裏面側へ移送される。
【0043】また、可変入賞装置13が配設される配設
穴の下方には、上記したアウト口14が遊技盤4に穿設
されている。このアウト口14の上方であって遊技盤4
の裏面側(図4の紙面手前側)には、集合カバー32が
取着されている。
【0044】集合カバー32は、上記したように、その
前面側を遊技盤4の裏面側へ当接することにより遊技球
を移送可能な各通路等が形成される。通路61eは、図
柄作動口12に入賞した遊技球を後述する球収集部72
へ誘導する通路である。この通路61eは、図柄作動口
12に対応した位置に設けられており、通路61eの上
流側端部(図4の上側)が図柄作動口12と連通されて
いる。このため、図柄作動口12へ入賞した球は、通路
61e内へ流入し、かかる通路61eを流下した後、開
口部64落下する。
【0045】通路61a〜61dは、普通入賞装置8に
入賞した遊技球を球誘導樋62a,62bへ誘導する通
路である。この通路61a〜61dは、各普通入賞装置
8に対応した位置に設けられており、通路61a〜61
dの上流側端部(図4の上側)がその各普通入賞装置8
と連通して設けられている。このため、各普通入賞装置
8に入賞した遊技球は、各通路61a〜61d内へ流入
し、かかる通路61a〜61dを流下した後、球誘導樋
62a,62bへ落下する。
【0046】球誘導樋62a,62bは、各通路61a
〜61dの下流側のほぼ直下に設けられており、これら
各通路61a〜61dから流下した遊技球を受け止める
ことができる。球誘導樋62a,62bは、上記したよ
うに、集合カバー32の一側端部から開口部64へ向け
て下降傾斜して設けられている。よって、球誘導樋62
a,62bは、各通路61a〜61dから流下した遊技
球を受け止めた後、その遊技球を球誘導樋62a,62
b上を転動させ、開口部64から一括して送出すること
ができる。
【0047】可変入賞球排出部63は、開口部64の幅
方向(図4の左右方向)略中央部の直上に開口形成され
ており、可変入賞装置13に入賞した球を開口部64へ
落下させる部材である。即ち、上記したように、可変入
賞球排出部63に入賞した球は、カウントスイッチ13
dを有する通路、あるいは、特定領域スイッチ13eを
有する通路のいずれか一方から遊技盤4の裏面側へ移送
され、カウントスイッチ13d、又は、特定領域スイッ
チ13eを通過した後、可変入賞球排出部63から開口
64へ流下するのである。
【0048】開口部64は、各入賞口へ入賞した遊技球
を後述する機構板4の球収集部72(図5参照)へ落下
させる開口であり、通路61e、球誘導樋62a,62
b、及び、可変入賞球排出部63とそれぞれ連通しつつ
集合カバー32の下端部(図4の下側)に開口形成され
ている。この開口部64の開口幅は、上記した可変シャ
ッタ13c(図1参照)の横幅の約2倍以上の大きさと
されている。このため、各入賞口へ入賞した遊技球がこ
の開口部64へ多量に流入する場合にも、開口部64の
開口縁部で球詰まりが生じることなく、遊技球を円滑に
送出することができる。また、開口部64の開口幅は、
上記した可変シャッタ13c(図1参照)の横幅の約2
倍の大きさとされており、セーフ球処理カバー32の横
幅(図4の左右方向幅)よりも小さく形成されている。
その為、この開口部64から落下する遊技球を収集する
ための球収集部72を小型化することができるのであ
る。
【0049】但し、開口部64の開口幅は、機構板4の
球収集部72(図5参照)が大型化してしまうことを避
けるため、遊技盤4の横幅の半分以下とすることが望ま
しい。
【0050】ここで、開口部64の下方には、アウト口
14が配設されている。このアウト口14が可変入賞装
置13のカウントスイッチ13d、又は、特定領域スイ
ッチ13eのいずれかの直下に位置する場合には、その
可変入賞装置13のカウントスイッチ13d、又は、特
定領域スイッチ13eから流下した遊技球がアウト口1
4から排出された遊技球と衝突し、かかる衝突により、
遊技球がアウト口14から遊技盤4の前面側(遊技領域
7、図1参照)へ逆流してしまうおそれがある。しか
し、本実施例におけるパチンコ機1では、可変入賞装置
13のカウントスイッチ13d、及び、特定領域スイッ
チ13eがかかるアウト口14と縦方向(図4上下方
向)において重ならないように配設されている。その
為、カウントスイッチ13d、又は、特定領域スイッチ
13eを通過した遊技球は、アウト口14から排出され
た遊技球と衝突することなく機構板4の球収集部72へ
落下されるので、アウト口14から排出された遊技球が
遊技盤の前面側(遊技領域7)へ逆流してしまうことを
防止することができるのである。
【0051】なお、可変入賞装置13から流下する遊技
球がアウト口14から排出された遊技球と衝突すること
を防止するために、アウト口14の上方には、可変入賞
装置13から流下した遊技球を案内する案内部材を集合
カバー32へ配設しても良い。かかる案内部材により、
可変入賞装置13のカウントスイッチ13d、又は、特
定領域スイッチ13eを通過した遊技球は、アウト口1
4を避ける方向へ案内され、アウト口14から排出され
た遊技球と衝突することが防止されるのである。
【0052】図5は、機構板33の前面側を示した斜視
図である。機構板33は、合成樹脂材料等を材質として
形成された正面視略矩形額縁状の枠フレーム33dを備
えている。この枠フレーム33dの一側(図5左側)で
あって、その上側および下側部分には、上記した前面枠
2のピン係合部2b,2bに回動可能に軸支されるヒン
ジピン33a,33aがそれぞれ1つずつ設けられてい
る。
【0053】枠フレーム33dの略中央部分には、略矩
形状の開口である開口窓33eが枠フレーム33dの厚
さ方向に貫通形成されている。この開口窓33eは、機
構盤33が前面枠2に取着された場合(図2参照)に、
遊技盤4の裏面に取着された集合カバー32の一部を機
構盤33の裏面側に露出させるための開口であり、この
開口窓33eから可変表示装置10や各種入賞装置が機
構盤33の裏側に露出される。
【0054】枠フレーム33dの右方部分(図5の右
側)には、開口窓33eの側部を形成するとともに上記
した集合カバー32の係合部66,66(図3参照)へ
係合される係合部33fが配設されている。また、枠フ
レーム33dの下方部分であって開口窓33eの下部に
は、遊技球を所定の箇所へ移送するための球通路部材7
0が配設されている。この球通路部材70は、主に、裏
面板71と、球収集部72と、上皿導出通路76と、下
皿導出通路77と、球抜き通路78とを備え、これらが
枠フレーム33dと一体に形成されている。
【0055】球収集部72は、集合カバー32の開口部
64およびアウト口14から流下する遊技球を収集して
所定の箇所へ移送するためのものであり、主に、流下す
る遊技球を受け止める球受け板73,74と、受け止め
られた遊技球を所定の箇所へ誘導する収集通路75とを
備えている。球受け板73,74は枠フレーム33dの
横幅方向に延出しつつ裏面板71から立設されており、
この球受け板73,74の合流部からは、収集通路75
が屈曲しつつ鉛直方向に延出して設けられている。
【0056】上皿導出通路76は、賞球払出装置38お
よび貸球払出装置39(図2参照)が払い出した遊技球
を上皿へ移送するための通路であり、枠フレーム33d
の横幅方向の側方(図5の左側)に配設されている。こ
の上皿導出通路76の一端側(図5の奥側)には開口7
6aが裏面板71に貫通形成されており、一方、上皿導
出通路76の他端側(図5の手前側)は、機構板33が
前面枠2に配設された場合に上皿16と連設可能な位置
に配設されている(図7(a)参照)。
【0057】下皿導出通路77は、上皿16が遊技球で
一杯になった場合に上皿導出通路76から溢出する遊技
球を下皿17へ移送するための通路であり、上皿導出通
路76の下方に設けられている。この下皿導出通路77
の上流側(図5の左側)には、開口77aが裏面板71
に貫通形成されており、その下流側(図5の右側)は、
下皿17に対応して枠フレーム33dの横幅方向略中央
部分へ配設されている。また、下皿導出通路77は、枠
フレーム33dの横幅方向一側(図5の左側)から他側
(図5の右側)へ向かって下降傾斜して形成されてい
る。
【0058】球抜き通路78は、球タンク35に貯留さ
れた遊技球をパチンコ機1の外部へ排出するための通路
であり、下皿導出通路77の下方にその下皿導出通路7
7と並設されている。この球抜き通路78の上流側(図
5の左側)には、開口78aが裏面板71に貫通形成さ
れており、その他端側(図5の右側)が枠フレーム33
dの横幅方向略中央部分へ配設されている。球抜き通路
78は、枠フレーム33dの横幅方向一側(図5の左
側)から他側(図5の右側)へ向かって下降傾斜して形
成されている。
【0059】これら球収集部72、上皿導出通路76、
下皿導出通路77、及び、球抜き通路78は、その全面
側(図5の手前側)を開放した状態で形成されており、
遊技盤4又は前面枠2の裏面側へ当接されることにより
遊技球を移送可能な閉じた通路となる。よって、この球
通路部材70は、上記した集合カバー32と同様に、閉
じた通路を形成するために別途蓋部材等を製造し、その
蓋部材等を各通路の全面側へ覆設する必要がない。従っ
て、一つの金型により一度で成形することができるの
で、金型の製造コストを低減することができ、また、部
品点数を低減することができので、その分だけ集合カバ
ー32の前後厚さを薄く形成することができる共に組み
立てコストを低減することができるのである。
【0060】また、各通路の通路深さ(図5の奥行き方
向)は、すべて同じ通路深さとされている。よって、各
通路の裏面側(図5の奥側)を同一平面内に形成するこ
とができるので、裏面板71を全域にわたってフラット
な平坦面に形成することができる。また、各通路の通路
深さは、遊技球の外径の略2倍とされている。よって、
機構板33の前後厚さ(図5の奥行き方向寸法)が大き
くなってしまうことを防止しつつ、多量の遊技球が各通
路内へ流入する場合には、球詰まりを生じることなく、
遊技球を円滑に送出することができるのである。
【0061】図6は、機構盤33の裏面図である。な
お、遊技球を搬送するために機構板33の前面側、或い
は、各装置の内部に設けられる各通路を破線を用いて図
示している。機構盤33の枠フレーム33dの裏面側上
部には、上記したように、台管理装置(図示せず)から
供給される球が一旦貯留される球タンク35が配設さ
れ、この球タンク35の下方には球タンクレール36が
連設されている。球タンク35、球タンクレール36
は、ABS樹脂材料等を材質として上方(図6の上側)
が開放した箱状に成形されており、その内部に一定量の
遊技球の貯留が可能となっている。球タンク35の下流
側(図6の左側)には、球タンクレール36と連通する
開口が設けられており、球タンク35に貯留される遊技
球は、その開口から球タンクレール36へ流下する。球
タンクレール36の底部には、遊技球の外径略1個分の
幅を有する溝が3本形成されており、球タンク35から
流下した遊技球は、その各溝内を1列に整列した状態で
下流側端部に連設されたケースレール37へ誘導され
る。
【0062】ケースレール37は、球タンク35に貯留
された遊技球を賞球払出装置38、貸球払出装置39へ
供給するための通路となるとともに、球タンク35に貯
留された遊技球を排出する際の通路となる部材である。
ケースレール37は、賞球払出装置38と連通する賞球
通路37a,37b、貸球払出装置39と連通する貸球
通路37c、球タンクレール36と球通路部材70の球
抜き通路78とを連結する連結通路37d等をそなえて
いる。賞球通路37a,37b及び貸球通路37cは遊
技球の外径略1個分の通路径を有して形成されており、
この各通路37a〜37cは、ケースレール37の奥行
き方向(図6の紙面垂直方向)に重層状態で配設されて
いる。賞球通路37a,37bは、ケースレール37の
一側(図6の奥側)に配設されており、その上流部が球
タンクレール36の2本の溝の端部(図6の右側)に連
通される一方、下流部が賞球払出装置38の上部に連通
されている。球タンクレール36から流下した遊技球
は、この賞球通路37a,37bを一個ずつ通過し賞球
払出装置38へ移送されるとともに、賞球払出装置38
による遊技球の払出が行われない場合には、遊技球がこ
の賞球通路37a,37b内に一列に整列した状態で保
持される。
【0063】貸球通路37cは、ケースレール37の他
側(図6の手前側)に賞球通路と重層状態で配設されて
おり、その上流部が球タンクレール36の賞球通路37
a,37bと連通しない残りの1本の溝の端部(図6の
右側)に連通される一方、下流部が貸球払出装置39の
上部に連通されている。球タンクレール36から流下し
た遊技球は、この貸球通路37cを一個ずつ通過し貸球
払出装置39へ移送されるとともに、貸球払出装置39
による遊技球の払出が行われない場合には、遊技球がこ
の貸球通路37c内に一列に整列した状態で保持され
る。また、貸球通路37cは、ケースレール37内でS
字状に複数回屈曲して形成されており、かかる屈曲によ
り通路全長を確保し、その貸球通路37c内に保持でき
る遊技球の保持数を増加させており、ケースレール37
の上流部(後述のサポート板37eの近傍)に設けられ
た球切れ検出器(図示せず)直下から、貸球払出装置3
9のスプロケット直上までに、貸出の最小単位である2
5球を保持できるようになっている。
【0064】連結通路37dは、球タンク35に貯留さ
れる遊技球を排出するための通路であり、ケースレール
37の側端部(図6の右側)で賞球通路37a,37b
及び貸球通路37cと並設されている。この連結通路3
7dは、賞球通路37a,37bと貸球通路37cとを
重ねた通路の奥行き(図6の紙面垂直方向)と同等の遊
技球の外径略3個分の奥行きを有して形成されており、
その上流部(図6の上側)がサポート板37eにより閉
塞されている。サポート板37eは球抜きレバー37f
の操作に応じて揺動可能に構成されており、通常は所定
位置(連結通路37dの上流部を閉塞する位置)に固定
され、遊技球を賞球通路37a,37b及び貸球通路3
7c側へ誘導している。そして、球抜きレバー37fの
操作があった場合には、サポート板37eが下方(図6
の下側)に揺動し、このサポート板37eより上流側に
ある遊技球が連結通路37d側へ誘導される。なお、球
抜きレバー37fは、前面枠2の前面側に穿設された球
抜き穴30に対応する位置に配設されており、パチンコ
機1の前面側から操作可能である(図1参照)。
【0065】賞球払出装置38は遊技者に賞球を払い出
す装置であり、貸球払出装置39は遊技者に貸し球を払
い出す装置である。賞球払出装置38の上部(図6の上
側)は、上記したケースレール37の賞球通路37a,
37bと連結されており、その下流側は後述する払出経
路ユニット80と連結されている。遊技球が上記した各
入賞口へ入賞した場合には、球タンクレール36及びケ
ースレール37の賞球通路37a,37bにより誘導さ
れた球タンク35の遊技球を賞球払出装置38が所定個
数だけ払出経路ユニット80へ払い出すことにより、賞
球として遊技者へ払い出されるのである。一方、貸球払
出装置39の上部(図6の上側)は、上記したケースレ
ール37の貸球通路37cと連結されており、その下流
側は払出経路ユニット80と連結されている。遊技者か
らの球貸し要求があった場合には、球タンクレール36
及びケースレール37の貸球通路37cにより誘導され
た球タンク35の遊技球を貸球払出装置39が所定個数
だけ払出経路ユニット80へ払い出すことにより、貸し
球として遊技者へ払い出されるのである。このように、
賞球払出装置38及び貸球払出装置39によって、球タ
ンクレール36及び各通路37a〜37cにより賞球払
出装置38及び貸球払出装置39の内部へ導かれた球を
1個ずつ払出経路ユニット80へ払い出すことができる
のである。
【0066】払出経路ユニット80は、賞球払出装置3
8及び貸球払出装置39により払い出された賞球や貸球
を前面枠2に設けられる上皿16又は下皿17(図1参
照)へ誘導する中空箱状の部材であり、賞球払出装置3
8及び貸球払出装置39の下部と連結しつつ枠フレーム
33dの裏面側に配設されている。なお、この払出経路
ユニット80は、賞球払出装置38及び貸球払出装置3
9から払い出された遊技球へ接触摩擦等により発生した
静電気が帯電してしまうことを防止するために、カーボ
ンを配合した樹脂を用いて形成されている。そのため、
各種制御回路基板へ悪影響を及ぼしたり、上皿16に貯
留される遊技球へ触れた遊技者が感電し不快に感じるこ
とを防止することができる。
【0067】この払出経路ユニット80内部上方(図6
の上側)には、賞球払出装置38及び貸球払出装置39
の下部とそれぞれ連通する2本の通路80a,80bが
設けられており、賞球払出装置38及び貸球払出装置3
9から払い出された遊技球はそれぞれ通路80a,80
bを通過して下方へ流下する。
【0068】通路80a,80bの下方には遊技球の衝
突により発音可能なベル81が配設されており、通路8
0a,80bの下流出口部はそのベル81に向かって配
設されている。よって、賞球払出装置38及び貸球払出
装置39から払い出され、それぞれ通路80a,80b
から流下した遊技球はベル81に衝突するので、かかる
遊技球の衝突によりベル81が発音し遊技者に払い出し
動作が実行されたことを知らせることができるのであ
る。ここで、通路80a,80bの下流出口部は、ベル
81に対してそれぞれ異なる角度を有して配設されてい
るので、賞球払出装置38から賞球が払い出された場合
と貸球払出装置39から貸球が払い出された場合とで、
ベル81の音色を変化させることができ、遊技者に賞球
が払い出されたのか、又は、貸球が払い出されたのかを
認識させることができるのである。
【0069】払出経路ユニット80には、その下流端部
左側(図6の左下側)であって枠フレーム33dに当接
される側に略矩形状に開口した上皿送出口82が設けら
れている。この上皿送出口82は、賞球払出装置38及
び貸球払出装置39から払い出された遊技球を上皿16
へ送出する開口であり、上記した球通路部材70の上皿
導出通路76と連通されている。賞球払出装置38及び
貸球払出装置39から払い出された遊技球は矢印X方向
へ流下して、上皿送出口82を介して球通路部材70の
上皿導出通路76内へ流入し、前面枠2に設けられる上
皿16へ移送されるのである。
【0070】上皿送出口82の側方(図6の右側)に
は、下皿送出通路83が設けられている。この下皿送出
通路83は、上皿16が遊技球で一杯になった場合に上
皿送出口82から溢出する遊技球を下皿17へ移送する
ための通路であり、上皿送出口82との間に設けられる
隔壁84により区画されている。下皿送出通路83の下
流端部には、枠フレーム33dに当接される側に略矩形
状に開口した下皿送出口85が設けられており、上記し
た球通路部材70の下皿導出通路77と連通されてい
る。上皿16が遊技球で一杯になった場合には遊技球が
上皿送出口82近傍に貯留され、更に賞球払出装置38
又は貸球払出装置39から遊技球が払い出されると(矢
印X方向)、遊技球が隔壁84を乗り越えて下皿送出通
路83内へ溢出する(矢印Y)。ここで、図7(a),
(b)を参照して、賞球払出装置38及び貸球払出装置
39から払い出された遊技球が上皿16及び下皿17へ
移送される経路について説明する。
【0071】図7(a)は、図6のVIIa−VIIa
線における側断面図であり、図7(b)は、図6のVI
Ib−VIIb線における側断面図である。なお、図7
(a),(b)では、機構板33が遊技盤4及び前面枠
2の裏面側(図7(a),(b)の右側)に取着された
状態を示している。図7(a)に示すように、払出経路
ユニット80の上皿送出口82は、払出経路ユニット8
0の前面側に貫通形成されており、機構板33に設けら
れた上皿導出通路76の一端側(開口76a)と連通さ
れている。一方、機構板33に設けられた上皿導出通路
76の他端側は、前面枠2に設けられた上皿16と連通
されている。よって、賞球払出装置38又は貸球払出装
置39から払い出された遊技球は、払出経路ユニット8
0内を流下し(矢印X)、機構板33に設けられた上皿
導出通路76を介して上皿16へ移送されるのである。
【0072】下皿送出口85は、図7(b)に示すよう
に、払出経路ユニット80の前面側に貫通形成されてお
り、機構板33に設けられた下皿導出通路77の一端側
(開口77a)と連通されている。一方、機構板33に
設けられた下皿導出通路77の他端側は、前面枠2に設
けられた下皿17と連通されている。よって、上皿16
が遊技球で一杯になった場合に、隔壁84を乗り越えて
下皿送出通路83内へ溢出した遊技球は、下皿送出通路
83内へ流下し(矢印Y)、機構板33に設けられた下
皿導出通路77を介して下皿17へ移送されるのであ
る。
【0073】なお、図7(a),(b)に示すように、
払出経路ユニット80の奥行き幅(図7(a),(b)
の左右方向幅)w1は、遊技球の外径dの略2倍となる
ように形成されている。よって、払出経路ユニット80
の奥行き寸法(図7(a),(b)の左右方向厚さ)が
増加することを防止しつつ、賞球払出装置38及び貸球
払出装置39から多量の遊技球が払い出された場合に
も、球詰まりを生じさせることなく円滑に遊技球を移送
することができるのである。
【0074】図6に戻って説明する。上述のように構成
される払出経路ユニット80の側端部(図6の右側)に
は、球タンク35に貯留される遊技球を排出する際に遊
技球が通過する第2連結通路86が上記したケースレー
ル37の連結通路37dと連通して設けられている。こ
の第2連結通路86の通路幅(図6の左右方向幅)は遊
技球の外径と略等しくされ、通路奥行き(図6の紙面垂
直方向)寸法は遊技球の外径の略2倍とされている。一
方、ケースレール37の連結通路37dの通路奥行き寸
法は遊技球の略3倍とされているため、連結通路37d
と第2連結通路86との連結部に段差が生じてしまい球
詰まりが発生する危険がある。そこで、この連結部を遊
技球の外径略1個分の傾斜を有する傾斜部材87により
連結することにより、遊技球が円滑に通過できるように
されている。また、ケースレール37及び払出ユニット
80は、カーボンを配合した樹脂により成形されるため
不透明な黒色を有し、内部を視認できないが、この傾斜
部材87は、通路内部を視認可能とするために透明な樹
脂材料等により成形されているので、球詰まりの発生を
容易に確認することができるのである。
【0075】第2連結通路86の下流端部には、枠フレ
ーム33dに当接される側に貫通形成された開口が設け
られており、その開口は上記した球通路部材70の球抜
き通路78に設けられる開口78aと連通されている。
よって、球タンク35に貯留される遊技球は、球抜きレ
バー37fの操作によって連結通路37dへ流下し、第
2連結通路86、下皿導出通路77を通過した後、機構
板33から排出されるのである。
【0076】枠フレーム33dの下方には、上記した球
通路部材70が設けられており、この球通路部材70が
有する球収集部72は枠フレーム33dの略中央部に設
けられる開口33bの直下に配設されている。送出口7
5aは収集通路75の上流側に位置する開口であり、枠
フレーム33dの開口33bの横幅方向(図6の左右方
向)略中央部より若干左側の一箇所に設けられている。
即ち、枠フレーム4aの横幅方向(図3の左右方向)に
対しては、その中央部分より遊技球の外径略5個分程度
だけ左側に設けられている。
【0077】送出口75aは、上述した集合カバー32
の開口部64およびアウト口14より下方に設けられて
おり(図8参照)、収集通路75と連通され、この収集
通路75を介して収集球排出口79と連結される開口で
ある。また、送出口75aの開口幅(図6の左右方向
幅)は、遊技球の外径の略一個分とされ、その奥行き寸
法(図6の紙面垂直方向寸法)は遊技球の略2個分とさ
れている。このため、多量の遊技球が球収集部72へ流
入する場合に、送出口75aの開口縁部で球詰まりを生
じることなく、遊技球を収集通路75へ円滑に送出する
ことができる。また、送出口75aの開口縁部の両側
(図6の左右両側)には、集合カバー32の開口部64
から排出される遊技球を受け止める平板状の球受け板7
3,74が設けられている。
【0078】球受け板73は、集合カバー32の開口部
64及びアウト口14のほぼ直下に設けられ、集合カバ
ー32の開口部64の横幅方向(図6左右方向)のほぼ
全域に亘って設けられている(図7参照)。この球受け
板73は、枠フレーム33dの横幅方向一側(図6の右
側)から送出口75aへ向けて下降傾斜されており、球
受け板73により受け止められた遊技球を、この送出口
75aから集中(一括)して送出できるようにされてい
る。また、球受け板73における送出口75a側との反
対端部(図6の右側)には平板状の立壁板73aが立設
され、この立壁板73aの上端には同じく平板状の球受
け板73b(図5参照)が連設されている。
【0079】球受け板73bは、球受け板73と同様
に、枠フレーム33dの横幅方向一端側(図6の右側)
から球受け板73側へ向けて下降傾斜されている。この
ため、球受け板73bにより受け止められた遊技球を、
球受け板73側へ向けて転動させることができるのであ
る。しかしながら、球受け板73bは、集合カバー32
の球誘導樋62bに覆われ、開口部64内に張り出さし
ていないため、実質的には球を受けることはなく、むし
ろ、立壁板73cと共に機構板33の補強部材として、
及び、配線収納部の区画部材としての機能を有する。
【0080】一方、球受け板74は、枠フレーム33d
の横幅方向他側(図6の左側)から送出口75aへ向け
て下降傾斜されており、その送出口75a側の端部が集
合カバー32の開口部64の横幅方向一端部の下方に位
置されている(図7参照)。よって、球受け板74は、
集合カバー32の開口部64から排出された遊技球を受
け止め、その遊技球を送出口75aから集中して送出す
ることができるのである。また、球受け板74における
送出口75a側との反対端部(図6の左側)には平板状
の立壁板74aが立設されており、この立壁板74aに
よって、球受け板74により受け止められた遊技球が球
受け板74の立壁板74a側端部からこぼれ落ちること
を防止することができる。
【0081】ところで、球受け板74の送出口75a側
端部は、球受け板73の送出口75a側端部より高さh
1分だけ上方に位置されており、かかる両球受け板7
3,74における送出口75a側の端部の間には高さh
1分の段差(高低差)が設けられている。この段差によ
って、球受け板74から送出口75aへ落下する遊技球
は、球受け板73から送出口75aへ落下する遊技球よ
りも上方から送出口75aへ向けて落下される。このた
め、球受け板73,74により送出口75aに集められ
る遊技球同士が送出口75aで正面衝突することが回避
され、遊技球が送出口75a周辺で滞って球詰まりが生
じることを抑制することができる。
【0082】しかも、球受け板74から落下した遊技球
が球受け板73上の遊技球と接触する場合、球受け板7
4から落下した遊技球は球受け板73上の遊技球に上方
から衝突するので、かかる衝突により球受け板73上の
遊技球に衝撃を加えるため、送出口75aの周辺や収集
通路75内における球詰まりを更に抑制することがで
き、送出口75aから送出される遊技球の流下を更に円
滑化させることができる。
【0083】また、上記の球収集部72の球受け板7
3,74は、枠フレーム33dの横幅方向(図6の左右
方向)のほぼ全域に亘って設けられており、各入賞装置
の下方位置に対応して設けられている(図8参照)。よ
って、例えば、各入賞口へ入賞した遊技球が集合カバー
32を介さずに各入賞口の直下へ直接落下されるような
場合であっても、球受け板73,74によって各入賞口
へ入賞した遊技球を受け止め、送出口75aから集中し
て送出させることができる。即ち、本実施例のパチンコ
機1によれば、集合カバー32とは別種類の集合カバー
が取着された遊技盤に交換された場合でも、球収集部7
2の球受け板73,74によって入賞球を確実に受け止
めることができるのである。
【0084】収集通路75は、送出口75aへ流入した
遊技球を収集球排出口79へ案内する通路であり、この
収集通路75の左右両側は平板状の一対の側壁板75
b,75cにより仕切られている。この一対の側壁板7
5b,75cの上端は球受け板73,74の送出口75
a側端部とそれぞれ連設され、かかる連設により収集通
路75は送出口75aと連結されている。また、収集通
路75の通路形状は、送出口75aから垂直に下方(図
6の下側)へ延設される鉛直部において遊技球の外径の
略1個分だけ一方(図6の左側)へ屈曲(湾曲)されて
おり、この屈曲により収集通路75内を流下する遊技球
の落下速度を緩和させることができる。このため、収集
通路75の側壁板75b,75cに遊技球が衝突する際
の衝突力が緩和されるので、側壁板75b,75cの損
傷を抑制して、収集通路75の使用寿命を向上すること
ができ、その結果、枠フレーム33d全体としての使用
寿命を向上することができるのである。
【0085】更に、このように収集通路75を一方(図
6の左側)へ屈曲させて配設することにより、機構板3
3を前面枠2へ固定する際に使用される取付口33cを
配設するためのスペースを、収集通路75と下皿導出通
路77との間に確保することができる。即ち、収集通路
75及び下皿導出通路77の両近傍へ取付口33cを配
設することができ、この取付口33c部を取付部材50
により押止固定することにより、収集通路75及び下皿
導出通路77の前面側(図6の紙面奥側)を前面枠2の
裏面側へ強固に当接させることができる。よって、収集
通路75及び下皿導出通路77と前面枠2との間に隙間
が生じることが防止されるので、遊技球が通過するため
の通路を確実に形成することができ、各通路から遊技球
が漏出してしまうことが防止される。
【0086】また、収集通路75の通路幅、即ち、一対
の側壁板75b,75cの対向面間距離は、遊技球の外
径の略一個分とされている。このため、収集通路75が
フレーム枠33dの平面(遊技盤4に平行な平面)、即
ち、球通路部材70の裏面部材71(図5参照)に占有
する面積を抑制することができるので、その平面内に上
記した取付口33cを配設するためのスペースを容易に
確保することができる。よって、枠フレーム33dを大
型化することなく他部材の取付スペースを確保でき、設
計上の余裕を得ることができるのである。
【0087】下皿導出通路77は、球受け板73及び払
出経路ユニット80のほぼ直下に設けられ、枠フレーム
33dの一側側(図6の右側)から他端側へ向かって下
降傾斜されており、下皿送出口85から落下する遊技球
を下流側へ誘導し、下皿17へ送出できるようにされて
いる。下皿導出通路77の下流側には、下皿満タンスイ
ッチ77bが配設されている。この下皿満タンスイッチ
77bは、下皿17内が遊技球により充塞されているか
否かを検出する装置であり、遊技球により下皿17内が
充塞された場合にオンされる。かかる場合には、賞球払
出装置38及び貸球払出装置39からの遊技球の払い出
しが中断される。下皿17内が遊技球で充塞されている
場合に、下皿導出通路77内に遊技球が流入すると、遊
技球がこの下皿導出通路77内で滞ってしまい球詰まり
が生じてしまう。よって、かかる場合に下皿満タンスイ
ッチ77bがオンされ、賞球払出装置38及び貸球払出
装置39からの遊技球の払い出しが中断されることによ
り、下皿導出通路77内に必要以上の遊技球が流下され
ず、下皿導出通路77内に球詰まりが生じてしまうるこ
とを抑制することができる。
【0088】また、このように下皿導出通路77の下流
側に下皿満タンスイッチ77bを配設することによっ
て、遊技球を保持しておくために下皿導出通路77の経
路幅を必要以上に拡幅して設置する必要がない。よっ
て、枠フレーム33dが大型化することを防止すること
ができ、他部材の取付スペースを確保できのである。
【0089】また、球収集部72の球受け板73及び側
壁板75bと下皿導出通路77とは、互いに所定の間隔
を離間させて設けられており、更に、その球収集部72
の球受け板73及び側壁板75bと下皿導出通路77と
の間の離間部には、隔壁部材90a,90bが配設され
ている。ここで、球収集部72を通過する遊技球は、パ
チンコ機1の機外へ排出すべき遊技球であり、一方、下
皿導出通路77を通過する球は、所定の有価価値を有し
遊技者(下皿17)へ払い出されるべき遊技球である。
従って、例えば、これらの経路が隣接されて設けられて
おり、その経路の隣接部が破損してしまった場合には、
両者の遊技球が互いに混流してしまい、遊技者あるいは
パチンコ機1を管理する側に大きな不利益が生じてしま
う。しかし、本実施例では、一方の通路が破損した場合
にも、その破損部から流出した遊技球は隔壁部材90
a,90bに受け止められ、他方の通路へ流出すること
が防止される。従って、一方の通路から流出した球が他
方の通路へ流入し、互いの遊技球が混流してしまうこと
を防止することができるのである。
【0090】図8は、集合カバー32及び機構板33の
裏面図であり、図9は、図8のIX−IX線における側
断面図である。なお、図8では、遊技球が通過する各通
路の説明を容易とするために、集合カバー32及び機構
板33の前面側に位置する前面枠2、遊技盤4を省略す
るとともに、機構板33の裏面側に配設される各種の装
置、基板ボックス等を省略して図示している。また、図
9中の矢印は遊技球の流下方向を示している。
【0091】機構板33は、図8に示すように、遊技盤
4(図示せず)の裏面側に取り付けられた集合カバー3
2の裏面側へ重層状に重ねて取着される。その場合、機
構板33は、その係合部33fが集合カバー32の係合
部66,66へ係合され、かかる係合により機構板33
と集合カバー32との相対位置が位置決めされる。よっ
て、係合部33fの前面側によって集合カバー32を遊
技盤4の裏面側へ押圧することができるとともに、機構
板33の球受け板73,74と集合カバー32の開口部
64との相対位置関係を良好に保つことができるので、
集合カバー32の開口部64を通過した遊技球を機構板
33の球受け板73,74へ確実に送出することができ
る。
【0092】遊技盤4の配設穴4aは、図9に示すよう
に、遊技盤4の前面(図9左側)に形成される遊技領域
7から遊技盤4の裏面へと貫通形成されている。この配
設穴4aには、普通入賞装置8の筺体8bが挿設されて
おり、この普通入賞装置8の筺体8bは、配設穴4aに
配設された状態で遊技盤4の遊技領域7側に突出されて
いる。その筺体8bの突出部分(図9の左側)の上端面
には、リング状のセンサ8cが設けられており、このセ
ンサ8cの内面側の開口が普通入賞口8aとされてい
る。
【0093】普通入賞口8aは、図9に示すように、そ
の開口幅w2が遊技球の外径dより若干大きく、且つ、
遊技球の外径dの略2倍未満に形成されており(d<w
2<2d)、遊技球が1個ずつ入賞するように形成され
ている。この普通入賞口8aは、筺体8b内に形成され
た入賞通路8dと連通されており、この入賞通路8dの
下流側は遊技盤4の裏面側と連通して開口形成されてい
る。入賞通路8dは、その通路幅w3が遊技球の外径d
より若干大きく、且つ、遊技球の外径dの略2倍未満に
形成されており(d<w3<2d)、遊技球が1個ずつ
通過するように形成されている。
【0094】このため、遊技領域7を流下して普通入賞
口8aへ入賞した遊技球は、入賞通路8dを1個ずつ通
過して、遊技盤4の裏面側(図9の右側)へ排出され、
集合カバー32の通路61d内へ向けて1個ずつ落下さ
れるのである。
【0095】集合カバー32の通路61c及び球誘導樋
62bは、遊技盤4の裏面側から集合カバー32の配設
側、即ち、遊技盤4の裏面後方(図9の右側)へ向けて
延出されている。この通路61c及び球誘導樋62d
は、遊技盤4の裏面からの延出幅w4が遊技球の外径d
より若干大きく形成されており、遊技球が1個ずつ通過
するように形成されている。
【0096】このため、普通入賞口8aへ入賞した遊技
球は、通路61c内を一個ずつ通過して、球誘導樋62
b上へ一個ずつ落下され、他の通路61d(図4参照)
から落下した遊技球とともに球誘導樋62b上を転動
し、開口部64から球受け板73へ落下するのである。
開口部64の開口幅w5(図8参照)は、上記したよう
に、開閉シャッタ13c(図1参照)の横幅の略2倍の
大きさとされている。よって、通路61c,61dから
球誘導樋62上へ多量の遊技球が落下し開口部64へ向
かって流下した場合にも、開口部64の開口縁部で球詰
まりが生じることなく、遊技球を球受け板73へ円滑に
落下させることができるのである(図8参照)。
【0097】普通入賞装置8が配設された配設穴4aの
下方には、遊技盤4の厚さ方向(図9左右方向)に貫通
したアウト口14が形成されている。アウト口14の遊
技領域7側の下方には、遊技領域7の外周に周設される
内レール6が設けられており、この内レール6を介し
て、遊技球がアウト口14へ導かれるのである。なお、
遊技盤4の遊技領域7側には、遊技領域7の形成面(図
9の左側)と所定の間隔を隔てて、ガラス扉3a,3b
が配設されている。
【0098】遊技盤4の裏面側であって、アウト口14
の開口位置より下方には、上述した球収集部72が設け
られている。この球収集部72は、上述した集合カバー
32の開口部64の下方(下流側、図8及び図9の下
側)に設けられており、この球収集部72の上方部分
は、各入賞口へ入賞し開口部64から落下する遊技球お
よびアウト口14を通過した遊技球を受け止めるために
開放されている。
【0099】球受け板73,73bは、遊技盤4の裏面
側から球受け板73,73bの配設側、即ち、遊技盤4
の裏面から更に後方(図9の右側)へ向けて延出されて
いる。この球受け板73,73bの延出端(図9の右
側)には裏面部材71が上方へ向けて立設されており、
この裏面部材71と遊技盤4の裏面との間に各入賞口へ
入賞し開口部64から落下する遊技球およびアウト口1
4を通過した遊技球が落下するのである。なお、球受け
板74(図8参照)も、球受け板73,73bと同様
に、遊技盤4の裏面から更に後方(図9の右側)へ延出
され、球受け板74の各延出端(図9の右側)には裏面
部材71が上方へ向けて立設されている。
【0100】しかも、遊技盤4の裏面及び裏面部材71
の対向面間距離、即ち、球受け板73,73bの延出幅
w6(図9の左右方向幅)は、遊技球の外径の略2倍と
されている。このため、球受け板73,73bにより受
け止められた遊技球が送出口75aへ向けて転動して流
下する場合に、かかる遊技球を球受け板73,73bで
詰まらせずに送出口75aへ円滑に流下させることがで
きる。なお、球受け板74の延出幅も、球受け板73,
73bと同様に延出幅w6となるように形成されてお
り、送出口75aの開口幅(図8の紙面垂直方向)も、
各球受け板73,73b,74の延出方向へ向けて延出
幅w6と略等しい長さに形成されている。
【0101】一方、枠フレーム33dの下部には、上述
した収集通路75が設けられており、この収集通路75
の下端部には収集球排出口79が連結されている。この
収集通路75は遊技盤4の裏面と裏面部材71との間に
設けられており、遊技盤4の裏面及び裏面部材71の対
向面間距離、即ち、収集通路75の通路幅w7(図9の
左右方向幅)は、遊技球の外径dの略2倍とされてい
る。このため、多量の遊技球が収集通路75内を通過す
る場合に、その収集通路75内で球詰まりを生じさせる
ことなく、遊技球を収集球排出口79へ更に円滑に案内
することができるのである。
【0102】次に、上記のように構成されたパチンコ機
1の入賞球およびアウト球の処理方法について説明す
る。まず、遊技領域7へ打ち込まれた遊技球は、遊技盤
4に配設される各種入賞装置の各入賞口へ入賞すると、
遊技盤4の裏面側へ排出される。例えば、図9に示す入
賞装置8の普通入賞口8aへ遊技球が入賞すると、入賞
した遊技球は、入賞通路8dを通過して、遊技盤4の裏
面側へ排出される。排出された遊技球は、集合カバー3
2の通路61cを通過した後に球誘導樋62bへ落下す
る。そして、遊技球は、球誘導樋62b上を開口部64
へ向けて転動し移送された後、集合カバー32の開口部
64から機構盤33の球収集部72へ向けて落下され
る。一方、遊技盤4に配設される各種入賞装置の入賞口
のいずれにも入賞しなかった遊技球は、遊技領域7の下
部へ流下し、アウト口14から遊技盤4の裏面側へ排出
され、機構盤33の球収集部72へ向けて落下される。
即ち、入賞口へ入賞した遊技球及びアウト口14を通過
した遊技球は、機構盤33の球収集部72へ一括して落
下するのである。
【0103】球収集部72へ向けて落下した遊技球は、
球収集部72の上部に設けられる球受け板73,73
b,74によって受け止められる。この球受け板73,
73b,74は、送出口75aへ向けて下降傾斜されて
いるので、球受け板73,73b,74により受け止め
られた遊技球は、送出口75aへ集められ、その送出口
75aから収集通路75へ集中して流下される。収集通
路75へ流下した遊技球は、収集通路75を通過して収
集球排出口79へ至り、この収集球排出口79から一括
して枠フレーム33dの外部へ排出され、台管理装置へ
返還されるのである。
【0104】以上説明したように、本実施例のパチンコ
機1によれば、機構盤33の枠フレーム33dには、遊
技盤4に配設される各種入賞装置の各入賞口およびアウ
ト口14の双方と通じた球収集部72が設けられ、かか
る球収集部72の一箇所に設けられた送出口75aとそ
の送出口75aに連結される1の収集通路75を介し
て、入賞口へ入賞した遊技球およびアウト口を通過した
遊技球を一括して機構盤4の外部へ排出することができ
る。更に、その枠フレーム33dには、各払出装置が払
い出した遊技球を上皿16及び下皿17へ移送する上皿
導出通路76及び下皿導出通路77と球タンク35に貯
留される遊技球を排出するための球抜き通路78とが一
体に形成されている。
【0105】よって、従来のパチンコ機のように、入賞
口へ入賞した球を収集する通路とアウト口14を通過し
た球を収集する通路とを、更には、遊技球を上皿16等
へ移送する通路76,77や遊技球を排出するための球
抜き通路78を別個に設ける必要がなく、機構盤33の
枠フレーム33dの形状を簡素化することができる。こ
のため、例えば、合成樹脂材料等で形成される枠フレー
ム33dを製造する場合に、枠フレーム33dの形状が
簡素化される分、枠フレーム33dを射出成形するため
の金型の製造コストを低減して、パチンコ機1全体とし
ての製造コストを低減することができる。
【0106】ところで、本実施例のパチンコ機1では、
球収集部72の球受け板73,73b,74によって、
各入賞口へ入賞した遊技球及びアウト口14を通過した
遊技球を送出口75aから集中して収集通路75へ一括
して送出するので、従来のパチンコ機1に比べて、多量
の遊技球が球収集部72に収集される。そこで、球収集
部72の各部分は、かかる多量の遊技球を円滑に流下さ
せるために拡幅されている。具体的には、球受け板7
3,73b,74は、遊技盤4の裏面側からその遊技盤
4とは反対側へ向けて延出され、その延出幅w6は遊技
球の外径の略2倍となるように形成されている。更に、
この球受け板73,73b,74の拡幅に対応して、送
出口75aの開口幅も、球受け板73,73b,74の
延出方向(図9の左右方向)へ向けて延出幅w6と略等
しい長さに形成され、収集通路75の通路幅w7も球受
け板73,73b,74の延出方向へ向けて遊技球の外
径の略2倍となるように形成されている。
【0107】以上のように球収集部72の各部分の幅
は、普通入賞口8の開口幅w2及び入賞通路8dの通路
幅w3、集合カバー32の各通路の通路幅w4に比べて
拡幅されている。このため、球収集部72の各部分は、
入賞装置8の入賞通路8dを通過して落下する遊技球よ
り更に多量の遊技球を、収集球排出口79へ円滑に流下
させることができる。よって、球収集部72の各部分
は、入賞装置8の入賞通路8dを通過した遊技球にアウ
ト口14を通過した遊技球を加えた多量の遊技球を詰ま
らせることなく円滑に流下させることができる。従っ
て、球収集部72内で詰まった遊技球を除去するため
に、パチンコ機1の遊技を中断する必要がなく、かかる
パチンコ機1の保守に必要なコストを低減することがで
きるのである。
【0108】また、球受け板73,73b,74を拡幅
することによって、球受け板73,73b,74は、遊
技球を受け止める部分の面積が拡大される。よって、そ
の拡大した分だけ、球受け板73,73b,74の単位
面積当たりにおける遊技球の衝突頻度を低減して、球受
け板73,73b,74の使用寿命を向上させることが
できるのである。
【0109】また、球収集部72は、枠フレーム33d
の下側部分に一体的に形成されるので、かかる球収集部
72と枠フレーム33dとを別々に製造する必要がな
く、その分、パチンコ機1全体としての製造コストを低
減することができ、且つ、パチンコ機1全体としての組
立作業を簡素化することができるのである。
【0110】更に、球通路部材70には、入賞口へ入賞
した遊技球およびアウト口を通過した遊技球を一括して
機構盤4の外部へ排出する球収集部72と、各払出装置
が払い出した遊技球を上皿16及び下皿17へ移送する
上皿導出通路76及び下皿導出通路77と、球タンク3
5に貯留される遊技球を排出するための球抜き通路78
との延出幅(図9の左右方向)が略等しく形成されてい
る。よって、球通路部材70、即ち、機構板4の後端面
を平坦面(同一平面)に設けることができるので、機構
板4の厚さ寸法を大型化することを防止しつつその機構
板4の後端面(図9の右側)、即ち、球通路部材70の
裏面部材71を平坦に形成することができる。従って、
その平坦に構成された機構板4の後端面に基板ボックス
等を容易に取り付けることができるとともに、この基板
ボックス等が後方へ大きく突出してしまい、パチンコ機
1の裏面側(図9の右側)が嵩張ってしまう、即ち、パ
チンコ機1の前後厚さが厚くなってしまうことを防止す
ることができるのである(図9参照)。
【0111】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0112】本実施例では、可変入賞装置13が遊技領
域7の略中央部下方に1つ配設され、その可変入賞装置
13の両側部に普通入賞装置8が2つずつ配設されたパ
チンコ機1を例に説明した。しかし、各入賞装置の配設
数や配設位置は必ずしもこれに限られるものではなく、
上記した以上の数の各入賞装置が配設されていても良
く、また、それ以下の数であっても良い。即ち、可変入
賞装置が2つ以上配設されていても良く、本実施例では
説明しなかったタイプの入賞装置を配設しても良い。そ
の場合には、集合カバーの各通路を、本実施例で説明し
たように、各入賞装置に対応させて形成し、各入賞装置
に入賞した遊技球をその各通路により球誘導樋62a,
62bへ、或いは、開口部64へ誘導する。これによ
り、入賞球を円滑に球収集部72へ移送することができ
るのである。
【0113】また、アウト口14は、可変入賞装置13
の下方に1つだけ設けられていたが、本実施例とは異な
る位置へ更に1つ以上のアウト口を配設しても良い。例
えば、本実施例で説明したアウト口14に追加して、普
通入賞口8や可変入賞装置13の上方(上流側)に第2
アウト口が配設されていても良い。その場合には、集合
カバー32に他の通路と合流しないように第2アウト口
用の幅広の通路を形成し、この通路により球誘導樋62
a,62bへ、或いは、開口部64へ遊技球を誘導す
る。これにより、第2アウト口から排出された遊技球を
円滑に球収集部72へ移送することができるのである。
【0114】また、アウト口には、そのアウト口を通過
した遊技球を検出するセンサーを設けても良い。この場
合には、遊技球の通過をセンサーが検出することがで
き、かかる検出を、可変表示装置10に表示する図柄を
変更する、或いは、所定のメッセージを表示する等、い
わゆる大当たりや賞球の払い出し等に関与しない演出の
変化の契機とすることができるのである。例えば、その
センサーにより検出された遊技球をカウントし、そのカ
ウント値が所定数以上となった場合に、可変表示装置1
0へ表示する図柄または図柄の背景を変更することがで
き、また、アウト口を通過した遊技球の総数と入賞した
遊技球の総数を表示したり、遊技機外の管理装置に出力
しても良い。
【0115】更に、本発明を上記実施例とは異なるタイ
プのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当
たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)
大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高めら
れるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物
と称される)として実施しても良い。また、大当たり図
柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞させること
を必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として
実施しても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパ
チ、雀球などの各種遊技機として実施するようにしても
良い。
【0116】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機において、前記遊技領域が設けられる遊技盤
と、その遊技盤が取り付けられる前面枠とを備え、前記
球収集部材は、前記収集経路側の面が開放されて形成さ
れていることを特徴とする遊技機1。
【0117】収集経路は入賞口およびアウト口を通過し
た球を所定の箇所へ移送する必要があるので、その区間
において閉じた経路となっていなければならない。球収
集部材は、一般に合成樹脂等により型成型されるが、一
つの成形金型により閉じた径路を形成することは困難で
ある。その為、従来は、複数の部品を型成形し、これら
の部品を重畳し組み立てることにより閉じた経路を形成
していた。そのため、従来の球収集部材では、部品点数
の増加に伴い成型金型の製造コストが増加してしまう。
また、複数の部品から構成されるため構造が複雑になる
と共に大型化してしまい、パチンコ機の前後方向寸法が
厚くなってしまっていた。
【0118】しかし、この遊技機1では、球収集部材が
収集経路側の面を開放して形成されているので、球収集
部材の収集経路側を遊技盤または前面枠の裏面側に当接
することにより、入賞口およびアウト口を通過した球を
移送可能な閉じた経路を形成することができる。よっ
て、球収集部材をワンピース化することができるので、
成型金型の製造コストを低減することができる。また、
球収集部材は、複数の部品を重畳することなく一つの構
成部品から構成されているので、その球収集部材を小型
化することができ、パチンコ機の前後厚さを薄くするこ
とができる。
【0119】遊技機1において、前記球収集部材は、前
記遊技盤の裏面側における前記入賞経路およびアウト口
の下方に配置されると共に前記入賞口へ入賞した球およ
びアウト口を通過した球を受ける球受け部材を備えてお
り、この球受け部材の前記遊技盤または前面枠方向への
延出幅は、前記球収集部材が遊技機に装着された場合に
おいて、球の外径の略2倍に形成されていることを特徴
とする遊技機2。
【0120】この遊技機2によれば、入賞経路およびア
ウト口を通過した球は、その入賞経路およびアウト口の
下方に配置された球受け部材により受け止められる。し
かも、球受け部材の遊技盤または前面枠方向への延出幅
は球の外径の略2倍に形成されている。よって、球受け
部材の単位面積当たりにおける球の衝突頻度を低減し
て、かかる球受け部材の寿命を向上させることができ
る。
【0121】遊技機2において、前記球受け部材は、前
記遊技機の横幅方向へ下降傾斜されるとともに、その球
受け部材の傾斜方向下端に開口形成された球送出口を備
えており、その球送出口の前記遊技盤または前面枠方向
への開口幅は、前記球収集部材が遊技機に装着された場
合において、球の外径の略2倍にされていることを特徴
とする遊技機3。
【0122】この遊技機3によれば、球受け部材により
受け止められた球は、球受け部材によって球送出口へ集
められ、球送出口から一括して送出される。この球送出
口の開口は、球の外径の略2倍の大きさに形成されるの
で、収集経路により多量に収集された球を球送出口周辺
で詰まらせることがない。
【0123】遊技機3において、前記球収集部材は、前
記球受け部材の球送出口と連通されその球送出口の下方
へ球を案内する案内通路を備えており、その案内通路の
前記遊技盤または前面枠方向への延出幅は、前記球収集
部材が遊技機に装着された場合において、球の外径の略
2倍に形成されていることを特徴とする遊技機4。
【0124】遊技機4において、前記案内通路の通路幅
は、前記球収集部材が遊技機に装着された場合におい
て、球の外径の略1倍に形成されていることを特徴とす
る遊技機5。
【0125】この遊技機5によれば、球受け部材により
受け止められ球送出口から送出された球は、案内通路に
よって球送出口の下方へ案内され、この案内通路を経て
所定箇所に収集される。しかも、案内通路は、球収集部
材が遊技機に装着された場合において、球の外径の略2
倍延出して形成されているので、案内通路へ多量の球が
流入した場合に、かかる案内通路内で球詰まりが生じる
ことを抑制することができる。一方、案内通路の通路幅
は、球の外径の略1倍に形成されているので、遊技盤ま
たは前面枠の裏面側における横幅方向のスペースが、こ
の案内通路によって占有されてしまうことを防止するこ
とができる。よって、かかる横幅方向のスペースを有効
に使用することができるので、例えば、他の通路等を球
収集部材の同一平面内へこの案内通路と並設する場合に
も、設計上必要なスペースを確保することができる。
【0126】遊技機3から5のいずれかにおいて、前記
球受け部材は、前記球送出口へ向けて前記遊技盤または
前面枠の横幅方向における一側から下降傾斜される第1
傾斜面部と、前記球送出口へ向けて前記遊技盤または前
面枠の横幅方向における他側から下降傾斜される第2傾
斜面部とを備え、その第2傾斜面部における前記球送出
口側の端部と前記第1傾斜面部における前記球送出口側
の端部との間には、球の外径の略1倍以上の大きさの段
差が設けられていることを特徴とする遊技機6。
【0127】この遊技機6によれば、入賞口へ入賞した
球およびアウト口を通過した球は、第1又は第2傾斜面
部によって受け止められ、その第1又は第2傾斜面部を
転動しつつ球送出口へ集合し、球送出口から一括して送
出される。しかも、第1傾斜面部における球送出口側の
端部と第2傾斜面部における球送出口側の端部との間に
は、球の外径の略1倍以上の大きさの段差が設けられて
いる。よって、第1又は第2傾斜面部の一方を転動する
球は、第1又は第2傾斜面部の他方を転動する球より段
差分だけ上方から球送出口へ送出される。このため、両
傾斜面部により球送出口へ送出される球が球送出口の周
辺で球詰まりすることを抑制することができる。
【0128】遊技機6において、前記入賞口は、同時に
2個以上の球が通過可能に形成される大入賞口を備え、
その大入賞口およびアウト口の下方には、前記第1傾斜
面または第2傾斜面のいずれか一方が配置され、その第
1傾斜面または第2傾斜面の一方は、他方よりも前記球
送出口側の端部が下方に配置されていることを特徴とす
る遊技機7。
【0129】大入賞口およびアウト口は、他の入賞口と
比較して単位時間当たりに多量の球が通過する。その
為、球送出口が大入賞口およびアウト口の直下に設けら
れている場合には、その大入賞口およびアウト口を通過
した多量の球が集中して球送出口へ流下してしまい、球
詰まりが発生してしまう。しかし、この遊技機7によれ
ば、大入賞口およびアウト口の下方には、第1又は第2
傾斜面のいずれか一方が配置されているので、大入賞口
およびアウト口を通過した多量の球は、一旦、第1又は
第2傾斜面のいずれか一方によって受け止められる。そ
して、受け止められた球は、第1又は第2傾斜面部のい
ずれか一方を転動しつつ整列された状態で球送出口へ集
められる。しかも、大入賞口およびアウト口を通過し第
1又は第2傾斜面部の一方を転動する球は、第1又は第
2傾斜面部の他方を転動する球より段差分だけ下方から
球送出口へ送出されるので、その段差を乗り越えて第1
又は第2傾斜面部の他方を転動する球と混流することが
ない。このため、両傾斜面部により球送出口へ送出され
る球が球送出口の周辺で球詰まりすることを抑制するこ
とができる。
【0130】遊技機1から7のいずれかにおいて、前記
前面枠の前面側に設けられる上皿および下皿と、その上
皿または下皿へ球を払い出す払出装置と、その払出装置
が払い出す球を貯留しておく球タンクとを備え、前記球
収集部材は、前記払出装置により払い出された球を前記
上皿へ移送する上皿経路と、前記払出装置により払い出
された球を前記下皿へ移送する下皿経路と、前記球タン
クに貯留された球を排出する球抜き経路とを備えるとと
もに、これら上皿経路、下皿経路および球抜き経路側の
面は開放して形成されるとともにその各経路の反対側は
平坦面に形成されていることを特徴とする遊技機8。
【0131】上皿経路および下皿経路は、払出装置によ
り払い出された球をそれぞれ上皿または下皿へ確実に移
送する必要があり、また、球抜き経路は、球タンクに貯
留された球を所定の箇所へ確実に移送する必要があるの
で、その区間において閉じた経路となっていなければな
らない。これら各経路は、一般に合成樹脂等により型成
型されるが、一つの成形金型により閉じた径路を形成す
ることは困難である。その為、従来は、複数の部品を型
成形し、これらの部品を重畳し組み立てることにより、
閉じた経路を形成していた。よって、部品点数の増加に
伴い、金型の製造コストが増加してしまい、また、複数
の部品から構成されるため構造が複雑になると共に大型
化してしまうので、その球収集部材が取り付けられたパ
チンコ機の前後厚さが大きくなってしまう。
【0132】しかし、この遊技機8では、これら上皿経
路、下皿経路および球抜き経路は、その球収集部材の開
放面側を遊技盤または前面枠の裏面側へ当接させること
により閉じた経路が形成されるように構成されているの
で、一つの成型金型により球収集部材を成型することが
でき、その結果、製造コストを低減することができる。
また、球収集部材は、複数の部品を重畳することなく一
つの構成部品から構成されているので、その球収集部材
を小型化することができ、パチンコ機の前後厚さを薄く
することができる。また、収集経路と上皿経路、下皿経
路および球抜き経路とを別々に製造する必要がないの
で、その分、遊技機全体としての製造コストを低減する
ことができ、且つ、遊技機の組み立て作業を簡素化する
ことができる。そして、球収集部材は、各経路の反対側
が平坦面に形成されているので、基板ボックス等を容易
に配置することができる。
【0133】遊技機8において、前記上皿経路の前記遊
技盤または前面枠方向への延出幅は、前記球収集部材が
遊技機に装着された場合において、球の外径の略2倍に
形成されていることを特徴とする遊技機9。
【0134】遊技機8において、前記下皿経路の前記遊
技盤または前面枠方向への延出幅は、前記球収集部材が
遊技機に装着された場合において、球の外径の略2倍に
形成されていることを特徴とする遊技機10。
【0135】遊技機8において、前記球抜き経路の前記
遊技盤または前面枠方向への延出幅は、前記球収集部材
が遊技機に装着された場合において、球の外径の略2倍
に形成されていることを特徴とする遊技機11。
【0136】この遊技機9から11によれば、払出装置
により払い出された球は、上皿経路および下皿経路を通
過してそれぞれ上皿および下皿へ移送される。また、球
タンクに貯留された球は、球抜き経路を通過して所定の
箇所へ排出される。これら上皿経路、下皿経路および球
抜き経路の遊技盤または前面枠方向への延出幅は、球収
集部材が遊技機に装着された場合において、球の外径の
略2倍に形成されている。よって、球収集部材の前後厚
さが厚くなることを防止しつつ、払出装置により払い出
された球を上皿経路および下皿経路内で球詰まりさせる
ことなくそれぞれ上皿および下皿へ移送させることがで
き、また、球タンク内に貯留された球を球抜き経路内で
球詰まりさせることなく所定箇所へ排出することができ
る。
【0137】遊技機2、4及び9から11において、前
記収集経路、上皿経路、下皿経路および球抜き経路の各
延出幅は、すべて同等の大きさに設定とされていること
を特徴とする遊技機12。
【0138】この遊技機12によれば、各経路は、すべ
て同等の延出幅で球収集部材に設けられている。よっ
て、球収集部材の反経路側の全面を平坦面に形成するこ
とができるので、制御回路基板を収納する各種の基板ボ
ックスや払出装置等を容易に配置することができる。更
に、球収集部材の前後厚さを薄く形成することができる
ので、基板ボックス等を重層状態で球収集部材の後端面
へ配置した場合にも、その基板ボックス等が後方へ大き
く突出してしまい、パチンコ機の前後方向寸法が厚くな
ってしまうことを防止することができる。
【0139】遊技機8から12のいずれかにおいて、前
記下皿経路の通路幅は、少なくとも前記収集経路の案内
通路の通路幅よりも大きな通路幅に形成されていること
を特徴とする遊技機13。
【0140】払出装置により払い出された球は、下皿経
路を通過して下皿へ送出され、下皿内に貯留される。こ
こで、下皿内が球により充塞された状態となり、更に、
下皿経路へ球が流入した場合には、その下皿経路から下
皿へ球を移送することができないのでその流入した球が
下皿経路内に詰まってしまう。しかし、この遊技機13
によれば、その下皿経路は、少なくとも収集経路の案内
通路の通路幅よりも大きな通路幅に形成されているの
で、下皿内を充塞する球が下皿内から排出されるまでの
間、その流入した球を下皿経路内に余裕を持って保持し
ておくことができる。
【0141】遊技機8から13のいずれかにおいて、前
記収集経路と前記下皿経路とは、互いに所定の間隔を離
間させて前記球収集部材に設けられており、その収集経
路と下皿経路との間の離間部には、隔壁部材が配設され
ていることを特徴とする遊技機14。
【0142】収集経路を通過する球は、パチンコ機の機
外へ排出される球であり、一方、下皿経路を通過する球
は、所定の有価価値を有し遊技者へ払い出される球であ
る。従って、例えば、これらの経路が隣接されて設けら
れ、その経路の隣接部が破損した場合には、両経路の球
が互いに混流し遊技者あるいは遊技機を管理する側に大
きな不利益が発生してしまう。しかし、この遊技機14
によれば、収集経路と下皿経路とは、互いに隣接するこ
となく所定の間隔を離間させて配設され、更に、その離
間部間には隔壁部材が立設されている。よって、一方の
経路が破損した場合、その破損部から流出した球は隔壁
部材に受け止められ、他方の経路側へ流出することが防
止される。従って、一方の経路から流出した球が他方の
経路へ流入し、互いの球が混流してしまうことを防止す
ることができる。なお、遊技機14の前記収集経路と前
記下皿経路との関係と同様に、前記収集経路と前記上皿
経路、或いは、前記収集経路と前記球抜き経路とを所定
の間隔を離間させて前記球収集部材に設け、その離間部
に隔壁部材を配設するようにしても良い。
【0143】請求項1記載の遊技機、又は、遊技機1か
ら14のいずれかにおいて、球を払い出す払出装置と、
その払出装置が払い出す球を貯留しておく球タンクとが
搭載される機構板と、その機構板の骨格をなす枠フレー
ムとを備えており、その枠フレームには前記球収集部材
が一体的に形成されていることを特徴とする遊技機1
5。
【0144】この遊技機15によれば、枠フレームと球
収集部材とを別々に製造する必要がなく、その分、遊技
機全体としての製造コストを低減することができ、且
つ、遊技機全体としての組立作業を簡素化することがで
きる。
【0145】遊技機15において、前記入賞経路側が開
放して形成される入賞球収集部材を備え、前記枠フレー
ムは、その枠フレームが前記前面枠へ取着された場合
に、前記入賞球収集部材を反入賞経路側から押圧する押
圧部を備えていることを特徴とする遊技機16。
【0146】この遊技機16によれば、枠フレームが前
面枠に取着される場合には、入賞球収集部材が反入賞経
路側から枠フレームの押圧部により押圧される。よっ
て、入賞球収集部材は、その入賞経路側を遊技盤と強固
に密着することができ、入賞経路を確実に形成すること
ができる。
【0147】遊技機16において、前記入賞球収集部材
は、前記枠フレームの押圧部と係合しその枠フレームを
位置決めする係合部が設けられていることを特徴とする
遊技機17。
【0148】この遊技機17によれば、枠フレームが前
面枠に取着されると、枠フレームの押圧部が入賞球収集
部材を押圧する。その場合、枠フレームの押圧部は、入
賞球収集部材の係合部に係合され、枠フレームが位置決
めされる。よって、枠フレームと入賞球収集部材との相
対位置関係を良好に保つことができるので、入賞球収集
部材の入賞経路を通過した球を枠フレームの球収集部材
へ確実に移送することができる。
【0149】請求項1記載の遊技機、又は、遊技機1か
ら17のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機で
あることを特徴とする遊技機18。中でも、パチンコ機
の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハン
ドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が
遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又
は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置
において変動表示されている識別情報が所定時間後に確
定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の
発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変
入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を
入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球
のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含
む)が付与されるものが挙げられる。
【0150】なお、遊技機1から20において、球受け
部材は本実施例における球受け板73,73b,74に
対応し、第1傾斜面部および第2傾斜面部は本実施例に
おける球受け板73,74に対応し、球送出口は本実施
例における送出口75aに対応し、案内通路は本実施例
における収集通路75に対応する。大入賞口は本実施例
における可変入賞装置13に対応し、払出装置は本実施
例における賞球払出装置38及び貸球払出装置39に対
応する。上皿経路、下皿経路、及び、球抜き経路はそれ
ぞれ本実施例における上皿導出通路76、下皿導出通路
77、及び、球抜き通路78に対応する。そして、押圧
部は、本実施例における係合部33fに対応し、入賞球
収集部材は本実施例における集合カバー32に対応し、
する。
【0151】
【発明の効果】 本発明の遊技機によれば、球収集部材
には、少なくとも1の入賞口およびアウト口の双方と通
じた収集経路が設けられるので、その入賞口へ入賞した
球およびアウト口を通過した球を一括して移送すること
ができる。よって、従来の遊技機のように、入賞口へ入
賞した球とアウト口を通過した球とを収集する経路を別
個に設ける必要がなく、球収集部材の形状が簡素化され
るので、球収集部材の製造コストを低減して、その分、
遊技機全体としての製造コストを低減することができる
という効果がある。
【0152】また、球収集部材には入賞口へ入賞した球
を収集する経路とアウト口を通過した球を収集する経路
とを重層した状態で設ける必要がないので、球収集部材
の前後厚さを薄く形成することができるという効果があ
る。更に、球収集部材は、その反遊技領域側が平坦面に
形成されているので、基板ボックス等の配置が容易にな
るという効果がある。よって、球収集部材へ基板ボック
ス等を容易に取り付けることができるとともに、その基
板ボックス等が後方へ大きく突出してしまい、パチンコ
機が厚くなってしまうことを防止することができるので
ある。
【0153】そして、球を移送する収集経路は、入賞経
路よりも大きな経路径とされているので、入賞経路を通
過する球数に比べて多量の球を一括して移送することが
できる。よって、収集経路は、入賞経路を通過した球に
アウト口を通過した球を加えた多量の球を球詰まりを抑
制しつつ円滑に移送することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の遊技機の一実施例であるパ
チンコ機およびカード読取ユニットの正面図である。
【図2】 図2は、パチンコ機の裏面図である
【図3】 図3は、集合カバーの前面側を示した斜視図
である。
【図4】 図4は、集合カバーが取着された状態を示し
た遊技盤および前面枠の裏面図である。
【図5】 図5は、機構板の前面側を示した斜視図であ
る。
【図6】 図6は、機構盤の裏面図である。
【図7】 図7(a)は、図6のVIIa−VIIa線
における側断面図であり、図7(b)は、図6のVII
b−VIIb線における側断面図である。
【図8】 図8は、集合カバー及び機構板の裏面図であ
る。
【図9】 図9は、図8のIX−IX線における側断面
図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技
機) 7 遊技領域 8a 普通入賞口(入賞
口) 12 図柄作動口(入賞
口) 13b 開口(入賞口) 14 アウト口 61a〜61e 通路(入賞経路) 71 裏面部材(収集経路
の反遊技領域側) 70 球通路部材(球収集
部材) 72 球収集部(球収集部
材の一部) 73,73b,74 球受け板(収集経路
の一部) 73a,73c,74a 縦壁板(収集経路の
一部) 75 収集通路(収集経路
の一部) 75a 送出口(収集経路の
一部) 75b,75c 側壁板(収集経路の
一部) 79 収集球排出口(収集
経路の一部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球が打ち込まれる遊技領域と、その遊技
    領域に設けられる入賞口と、その入賞口と連通されると
    共にその入賞口へ入賞した球が通過する入賞経路と、前
    記遊技領域に設けられるアウト口と、そのアウト口およ
    び入賞口を通過した球を所定箇所に収集する球収集部材
    とを備えた遊技機において、 前記球収集部材は、少なくとも1の前記入賞経路および
    アウト口の双方と通じて設けられると共に、その入賞経
    路およびアウト口を通過した球を一括して移送する収集
    経路を備えており、その収集経路は、前記入賞経路より
    も大きな経路径を有しつつその収集経路の反遊技領域側
    は平坦面に形成されていることを特徴とする遊技機。
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