JP2000140332A - パチンコ遊技機の機構板 - Google Patents

パチンコ遊技機の機構板

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JP2000140332A
JP2000140332A JP10347929A JP34792998A JP2000140332A JP 2000140332 A JP2000140332 A JP 2000140332A JP 10347929 A JP10347929 A JP 10347929A JP 34792998 A JP34792998 A JP 34792998A JP 2000140332 A JP2000140332 A JP 2000140332A
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prize ball
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JP10347929A
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Yasushi Hayamizu
康司 速水
Hisayoshi Sato
久芳 佐藤
Takafumi Kato
隆文 加藤
Shuhei Kadoya
周平 門矢
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機構板の製造コストを安くすると共に、機構
板の開口窓より下方部分に基板ボックスを効果的に取付
けることができるようにする。 【解決手段】 パチンコ遊技機において、機構板20の
前面側であり、入賞球集合空間の下方の同一内側空間部
に入賞球集合通路32と、遊技盤のアウト口に連通する
アウト球排出通路33と、上球皿の賞球出口と連通する
賞球導入部及び下球皿の余剰球出口と連通する余剰球通
路34とが形成され、前記機構板20の後面側には賞球
払出装置28と賞球排出樋29が設けられ、前記賞球排
出樋29には、賞球導入部に連通する賞球導出路51と
余剰球通路に連通する余剰球導出路52とが区画形成さ
れ、前記賞球排出樋29に払出される賞球が賞球導出路
51に優先的に導かれ、賞球導出路51から溢出する賞
球が余剰球導出路52から余剰球通路に導かれるように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤の裏面に開
閉可能に取付けられ、球タンク、賞球払出装置等の一連
の遊技構成部品が設けられたパチンコ遊技機の機構板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機の前面枠の前面に
は周知のように上球皿と下球皿が設けられ、前面枠の裏
面には遊技盤取付枠を介して遊技盤が着脱可能に取付け
られ、該遊技盤の裏面に合成樹脂製の機構板が設けられ
ている。そして、機構板の前面側には、パチンコ球の直
径よりもやや大きい奥行幅を有する入賞球集合空間が形
成されると共に、該入賞球集合空間の下方に入賞球集合
通路、アウト球排出通路等が設けられている。一方、機
構板の後面側には、球タンク、賞球払出装置、該賞球払
出装置から払出された賞球を上球皿に導く賞球排出樋及
び該上球皿の余剰球を下球皿に導く余剰球排出樋が設け
られ、さらに球タンクの賞球を球抜きする球抜き通路等
が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の機構板は、入賞球集合通路及びアウト球排出通
路と賞球排出樋及び余剰球排出樋とが前後二層に重なっ
た状態で設けられているため、大きな成形金型が必要と
されてコスト高になり、しかも成形時間が長く掛かった
り不良品の発生も多いという問題点があった。
【0004】一方、最近のパチンコ遊技機は、遊技の興
趣を高めるため、遊技盤上に電気的に表示状態を変化可
能な可変表示器や電気的に駆動されて遊技球を入賞し易
くする大型の可変入賞装置が設けられている。そして、
前記機構板の入賞球集合空間のほぼ中央には、これらの
駆動源を突出させたり遊技機全体の遊技動作を制御する
制御回路基板が収納された基板ボックスを取付けるため
の開口窓が開設されている。
【0005】ところが、このようなパチンコ遊技機にあ
っては、遊技内容の高度化等に伴い可変入賞装置がさら
に大型化されたり大きな制御回路基板が必要とされるよ
うになってきており、このため制御回路基板を収納する
基板ボックスも大型化されて機構板の開口窓部分に取付
けることが困難になりつつある。
【0006】このため、最近では基板ボックスを機構板
の開口窓の下方位置に取付ける傾向が見受けられるが、
前述したように機構板の開口窓の下方部分には入賞球集
合通路や余剰球排出樋等が前後二層に重なった状態で設
けられているため、基板ボックスが後方へ大きく突出し
輸送時に嵩張ったり障害物に突き当って破損したりする
等の問題点があってその改善策が強く望まれているのが
現状である。
【0007】さらに、上述のような機構板は合成樹脂に
より形成されているため、賞球払出装置から払出された
賞球が上球皿に放出される際に賞球排出樋との接触摩擦
で静電気が発生して賞球に滞電し、この滞電した静電気
の放電により遊技制御回路基板に悪影響を及ぼしたり、
遊技者が上球皿に貯留された賞球に手を触れた際に感電
して不快感を与えるという問題点があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、機構板の製造コストを安くすると共に、機構板の開
口窓の下方部分に基板ボックスを効果的に取付けること
ができるようなパチンコ遊技機の機構板を提供しようと
するものである。
【0009】また、本発明の他の目的は、上球皿に放出
される賞球に滞電する静電気を効果的に除去できるよう
なパチンコ遊技機の機構板を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1に記載のものは、前面枠の前
面側に上球皿と下球皿が設けられ、前面枠の裏面側に遊
技盤が着脱可能に取付けられ、該遊技盤の裏面に合成樹
脂製の機構板が設けられたパチンコ遊技機において、前
記機構板の前面側であり、入賞球集合空間の下方の同一
内側空間部に入賞球集合通路と、遊技盤のアウト口に連
通するアウト球排出通路と、上球皿の賞球出口と連通す
る賞球導入部及び下球皿の余剰球出口と連通する余剰球
通路とが形成され、前記機構板の後面側には賞球払出装
置と賞球排出樋が設けられ、前記賞球排出樋には、賞球
導入部に連通する賞球導出路と余剰球通路に連通する余
剰球導出路とが区画形成され、前記賞球排出樋に払出さ
れる賞球が賞球導出路に優先的に導かれ、賞球導出路か
ら溢出する賞球が余剰球導出路から余剰球通路に導かれ
るように構成されていることを特徴とするパチンコ遊技
機の機構板である。
【0011】また、本発明の請求項2に記載のものは、
前面枠の前面側に上球皿と下球皿が設けられ、前面枠の
裏面側に遊技盤が着脱可能に取付けられ、該遊技盤の裏
面に合成樹脂製の機構板が設けられたパチンコ遊技機に
おいて、前記機構板の前面側であり、入賞球集合空間の
下方の同一内側空間部に入賞球集合通路と、遊技盤のア
ウト口に連通するアウト球排出通路と、上球皿の賞球出
口と連通する賞球導入部及び下球皿の余剰球出口と連通
する余剰球通路とが形成され、前記機構板の後面側には
賞球払出装置と賞球排出樋が設けられ、前記賞球排出樋
には、賞球導入部に連通する賞球導出路と余剰球通路に
連通する余剰球導出路とが区画形成され、前記賞球排出
樋に払出される賞球が賞球導出路に優先的に導かれ、賞
球導出路から溢出する賞球が余剰球導出路から余剰球通
路に導かれるように構成されており、さらに、前記賞球
導出路の底部に、該賞球導出路に導かれる賞球と接触し
得る導電部材を設け、該導電部材にリード線の一端を接
続し、該リード線の他端を適宜導電性材に接続して接地
したことを特徴とするパチンコ遊技機の機構板である。
【0012】そして、制御回路基板が収納された基板ケ
ースを安定的に取付けることができるように、前記同一
内側空間部の後面部をほぼ平坦面として形成するのが好
ましい。
【0013】また、各球通路の汚れを拭き取ったり各種
機構のメンテナンスを容易とするため、前記同一内側空
間部の後面部を開閉及び着脱自在なカバー板で形成する
のが好ましい。
【0014】さらに、前記同一内側空間部をパチンコ球
の直径よりも僅かに大きい程度の前後幅寸法とした薄幅
に形成するのが好ましい。
【0015】また、前記カバー板に制御回路基板を取付
けると共に、各種の電気部品から引き出される配線をカ
バー板の軸支側から制御回路基板に接続するようにする
ことが好ましい。これによって、制御回路基板等が取付
けられたカバー板をコネクタを外すことなく開閉できる
ようになり球詰り発生時の点検等が容易になし得ること
になる。
【0016】このように構成することにより、金型を小
型化することができると共に、成形時間が短縮でき、機
構板の製造コストを安くすることが可能となる。そし
て、入賞球集合空間の下方の同一内側空間の後面部に基
板ボックスを取付けた場合に、該基板ボックスの後方へ
の突出量を少なくすることが可能となる。
【0017】また、賞球放出装置から上球皿に放出され
る賞球に滞電した静電気を効果的に除去することが可能
となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の一
実施の形態について説明する。図1は本発明が適用され
るパチンコ遊技機の正面図、図2はその裏面図である。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に枠組された外枠2
を有し、該外枠2の前面一側に上下のヒンジを介して前
面枠3が開閉自在に設けられている。前面枠3は、ほぼ
中央に窓孔を有する額縁状に形成されており、該窓孔の
後部に遊技盤取付枠4を介して遊技盤5が着脱自在に取
付けられている。また、窓孔の周縁に設けられた縁金枠
6の上部に遊技盤5の遊技領域を覆うガラスが装着され
たガラス扉枠7が、その下部に開閉板8がそれぞれ開閉
自在に設けられている。
【0019】前記遊技盤5の表面には打球の誘導レール
9が設けられ、該誘導レール9で囲まれる遊技領域に
は、通常入賞口10、始動入賞口11、電気的に表示状
態を変化可能な可変表示器12、電気的に駆動されて打
球を入賞し易くする大型の可変入賞装置(大入賞口)1
3、アウト口14等がそれぞれ配設されている。また、
遊技盤5の裏面には、入賞球集合カバー体15が固着さ
れており、その裏側のほぼ中央に後方に突出する可変表
示器12及び可変入賞装置13の電気的駆動機構を囲う
ように箱状カバー16が取付けられている。
【0020】前記開閉板8の前面には、購入した遊技球
や排出された賞球を貯留する上球皿17が設けれてい
る。また、前面枠3の下方の板状部には上球皿17から
溢れた余剰球を貯留する下球皿18と、打球を発射する
操作ハンドル19が設けられている。
【0021】一方、図2及び図3に示すようにパチンコ
遊技機1の裏面であり、遊技盤取付枠4の一側には合成
樹脂製の機構板20が上下のヒンジ21,21を介して
着脱及び開閉自在に設けられている。この機構板20
は、遊技盤5の裏面に相対する前面側にパチンコ球の直
径よりもやや大きい奥行幅を有する入賞球集合空間22
が形成されている。そして、入賞球集合空間22のほぼ
中央に入賞球集合カバー体15の大きさよりもやや小さ
い開口窓23が開設され、該開口窓23から箱状カバー
16を後方へ突出させている。また、機構板20の一側
には、機構板20を閉じた状態で係止する固定金具2
4,24が設けられている。
【0022】前記機構板20の後面側であり、開口窓2
3の上部位置には球タンク25と該球タンク25のパチ
ンコ球を一列に整列して導き出すタンクレール26が固
着されている。また、開口窓23の側部位置にはカーブ
レール27を介してタンクレール26の下流側に接続す
る賞球払出装置28が設けられ、該賞球払出装置28の
下方に賞球排出樋29と球抜き樋30が並設されてい
る。球抜き樋30の上流側は通路切換手段を有する分岐
部31を介してカーブレール27の下流側に接続されて
いる。
【0023】しかして、図4及び図5に示すように前記
開口窓23より下方の機構板部分は、パチンコ球の直径
よりも僅かに大きい程度の前後幅寸法とした薄幅に形成
され、かつ後面部が開口された凹室状の同一内側空間部
として構成されている。そして、その同一内側空間部に
後面が開口された樋状の入賞球集合通路32と、アウト
球排出通路33と、余剰球通路34と、球抜き通路35
が集約して形成され、さらに上球皿17に連通する賞球
導入部36が形成されている。また、これら各球通路が
形成された同一内側空間部の後面部は上縁両端部がヒン
ジ37a,37aにより着脱及び開閉自在に取付けられ
た平板状のカバー板37によって被覆されている。
【0024】前記入賞球集合通路32は、開口窓23の
下縁から下方に延びる後面壁32aと、一側に傾斜する
底面部32bとにより上面開放の受樋状に形成され、さ
らに底面部32bの下流側から屈曲通路部32cを介し
て垂直状に延びる誘導通路部32dとを備えている。そ
して、前記後面壁32aは、上縁部に傾斜部32eが形
成され、該傾斜部32eによって底面部32bの幅を入
賞球の直径よりもやや大きい程度として入賞球集合空間
22から落下する入賞球が一列に整列してスムーズに流
下するようになっている。
【0025】前記誘導通路部32dの側方空間部には入
賞球処理装置38が設けられている。この入賞球処理装
置38は、図9に示すように入賞球を検出して賞球払出
装置28に賞球払出信号を送出する入賞球検出器39と
ソレノイド40及び入賞球の流下を阻止する球止部41
と上向回動により球止部41で流下を阻止された入賞球
を受け入れ可能な球受凹部42を一体に有するフリッカ
ー部材43とから構成され、ソレノイド40の作動によ
りフリッカー部材43を上下方向へ回動し、球止部41
で流下が阻止された入賞球を球受凹部42に受け入れて
1個ずつ機外に排出するようになっている。
【0026】前記アウト球排出通路33の上流側に位置
する同一内側空間部の前面部にはアウト球導入口44が
開設されており、アウト口14とアウト球導入口44と
が図示しないアウト球誘導部を介して連通されている。
このため、アウト球はアウト球導入口44からアウト球
排出通路33に導かれて機外に排出される。
【0027】前記余剰球通路34と球抜き通路35は、
賞球導入部36の外側下方から中央部に向けて屈曲状に
形成されており、図4に示すようにカバー板37を閉じ
た状態のとき、その上流側がカバー板37の切欠部45
から露出するようになっている。また、カバー板37を
閉じた状態のとき賞球導入部36のほぼ半分程度が切欠
部45から露出するようになっている。
【0028】前記余剰球通路34の下流側には球量検出
機構46が設けられている。この球量検出機構46は、
下端が軸47により揺動自在に軸支された板状の検知部
材48とマイクロスイッチ49とを有し、余剰球通路3
4に賞球が充満するとその余剰球によって検知部材48
が押されて揺動し、マイクロスイッチ49を作動するも
ので、該マイクロスイッチ49の作動によりその信号が
制御回路に送られて賞球払出動作を停止したり打球の発
射動作を不能にする等して遊技を不能動化するようにな
っている。
【0029】一方、前記賞球排出樋29と球抜き樋30
は樋状本体58と蓋部材59とからなる垂直筒体状とし
て形成され、機構板20の後面側に着脱自在に取付けら
れるようになっている。そして、賞球払出装置28から
払出された賞球は賞球排出樋29に排出されるもので、
該賞球排出樋29には排出された賞球が衝突して音を出
す鈴50が設けられている。また、賞球排出樋29の鈴
50より下流側には、排出された賞球を賞球導入部36
に導く賞球導出路51と、賞球導出路51から溢出する
余剰球を余剰球通路34に導く余剰球導出路52とが区
画形成されている。
【0030】前記賞球導出路51は、図5及び図6に示
すようにL字形の通路部材53によって構成されてお
り、底部51aは賞球導入部36の傾斜底面と一致する
ように前方に向かう傾斜面として形成されている。ま
た、通路部材53の上方部分は排出された賞球が賞球導
出路51に優先して導かれるように傾斜部54として形
成されている。
【0031】前記賞球導出路51及び余剰球導出路52
は、図7及び図8に示すように賞球排出樋29を機構板
20の後面側に取付けることにより、その樋状本体58
の後面部に開設された賞球開口55及び蓋部材59に形
成された余剰球開口56がカバー板37の切欠部45か
ら露出する賞球導出部36及び余剰球通路34の上流部
分にそれぞれ連通され、球抜き樋30は蓋部材59に形
成された球抜開口57を介して球抜き通路35の上流部
分に連通されるようになっている。
【0032】一方、図10(a)に示すように前記賞球
導出部51にはその底部51aを覆うように導電部材と
しての金属板60が装着され、その前端折曲部60aと
端子金具61をカシメ着したリード線62とがねじ63
により底部51aの前縁部51bに止着されて電気的に
接続されている。そして、リード線62の他端がパチン
コ遊技機1の適宜導電性材、例えば外枠2のヒンジ金具
或いは機構板20のヒンジ21等に接続して接地される
ようになっている。なお、前記金属板60は、後端が賞
球排出樋29の蓋部材59に形成された係止溝64に係
止されており、それによって金属板60が上下ぶれしな
いように固定される。なお、図10(b)に示す実施の
形態は、賞球排出樋29の蓋部材59に取着用筒部65
を一体に突設し、該取着用筒部65にねじ63を螺着す
ることにより樋状本体58,金属板60,蓋部材59を
一体に止着するようにしたものである。このように構成
することにより、蓋部材59と金属板60とが一本のね
じ63で共締めすることができる。
【0033】上記のように構成されるパチンコ遊技機の
機構板20は、賞球払出装置28から賞球が払出される
と、該賞球は賞球排出樋29に排出されて賞球導出路5
1に優先的に導かれ、賞球導出部36から上球皿17に
貯留される。この際に賞球に滞電した静電気は金属板6
0,端子金具61,リード線62を介して導電性材に流
され賞球は非滞電状態となる。このため、遊技者が上球
皿17に貯留される賞球に手を触れても感電することが
なくなり遊技者に不快感を与えるような事態を無くすこ
とができる。そして、払出された賞球が上球皿17に充
満し、さらに賞球導出部36、賞球導出路51に充満す
ると、以後に払出される賞球は、賞球導出路51に導か
れることなく余剰球導出路52に排出されて余剰球開口
56から機構板20の前面側の余剰球通路34に導かれ
下球皿18に留められる。また、閉店後に球抜き操作を
行うことにより球タンク25に貯留されていた賞球は球
抜き通路30に排出され、球抜き開口57から機構板2
0の前面側の球抜き通路35に導かれて機外へ排出され
るようになっている。
【0034】なお、図11(a)に示す実施の形態は、
前記金属板60の折曲部60a下縁に差込片部60bを
一体に折曲形成すると共に、賞球導出路51の底部51
aの前縁部51bに係合孔66を形成し、金属板60の
差込片60bにリード線67のカプラー68を嵌合して
接続すると共に、該カプラー68に突設した弾性係合片
69を前縁部51bの係合孔66に係合させ、さらに金
属板60の後端を賞球排出樋29の蓋部材59の係止溝
64に係止させることにより金属板60を賞球導出部5
1の底部51aに固着するようにしたものである。ま
た、図11(b)に示す実施の形態は賞球導出部51の
底部51a上に係止溝70を有する突起部71を設け、
該係止溝70に金属板60の後端を差込んで該金属板6
0が上下ぶれしないように固定するようにしたものであ
る。そして、この実施の形態では賞球に滞電している静
電気が金属板60,カプラー68,リード線67を介し
て適宜導電性材に流れ、賞球は非滞電状態となる。この
実施の形態の場合、金属板60のねじ止めが不要となり
該金属板60の取付け作業が容易となる。
【0035】一方、図2に示すように前記カバー板37
の後面側には遊技制御回路基板72や賞球払出制御回路
基板73及び発射制御回路基板60等が取り付けられて
いる。そして、球タンク25の球落口に設けられた球切
れ検知部75、カーブレール27に設けられた個数検知
部76及び賞球払出装置28のモータから引き出された
配線77がカバー板37の軸支側に位置した側縁から賞
球払出制御回路基板73に接続され、また、前記入賞球
処理装置38及び球量検出機構46から引き出された配
線78はカバー板37の下側を通って該カバー板37の
軸支側付近に形成された孔79から賞球払出制御回路基
板73に接続されている。さらに賞球払出制御回路基板
73から引き出された配線77は遊技制御回路基板72
を介してカバー板37の軸支側から機構板20の側縁に
沿って電源ターミナル80に接続されている。また、発
射制御回路基板74から引き出された配線が賞球払出制
御回路基板73を介して遊技制御回路基板72に接続さ
れている。このため、賞球払出装置28や各種の電気部
品から引き出される配線77及び78の接続を外したり
することなくカバー板37を開閉することができ、修
理,点検作業が容易となる。
【0036】このように、上記した実施の形態における
パチンコ遊技機の機構板20では、入賞球集合空間22
に開設された開口窓23より下方の機構板部分をパチン
コ球の直径よりも僅かに大きい程度の前後幅とした薄幅
に形成すると共に、その前面側の同一内側空間部に入賞
球集合通路32、アウト球排出通路33及び余剰球通路
34を集約して形成したものであるから、従来の機構板
のように入賞球集合通路や余剰球排出樋等を前後二層に
重なった状態で成型する必要がなくなるので、その分金
型が小型化できると共に、成型時間を短縮することがで
き、さらに不良品の発生を少なくすることができて製造
コストを大幅に安くすることができる。
【0037】そして、賞球導出路51の底部51aに導
電部材としての金属板60を設け、該金属板60への賞
球の接触によって該賞球に滞電する静電気を除去するよ
うにしたものであるから、静電気による制御回路基の誤
動作や遊技者への感電を防止することができる。
【0038】また、前述したように、機構坂20の下方
の同一内側空間に入賞球集合通路32、アウト球排出通
路33及び余剰球通路34を集約して形成することによ
り、入賞球集合空間22に開設された開口窓23より下
方の機構板の後面側を平坦な広い設置スペースとして有
効に利用することができ、これによって図2に示すよう
に開口窓より下方の機構板20の後面側に遊技制御回路
基板72や賞球払出制御基板73及び発射制御基板74
等を余裕をもって効果的に設置することができる。
【0039】そして、同一内側空間部が形成された機構
板20の下方部分がパチンコ球の直径より僅かに大きい
程度の前後幅寸法とした薄幅に形成されているので、遊
技制御回路基板72が収納された大型の基板ボックスを
設置しても後方へ大きく突出するようなことがなくな
り、このためパチンコ遊技機の輸送時に基板ボックスが
嵩張ったり障害物に突き当たって破損する等の不都合を
解消することができる。
【0040】また、上記した実施の形態では同一内側空
間部の後面部を着脱及び開閉自在なカバー板37で被覆
するようにしたので、該カバー板37を開放することに
より各球通路の汚れを拭き取ったり或いは入賞球処理装
置38の点検等各機構のメンテナンスが容易となる。
【0041】さらに、賞球払出装置28や各種の電気部
品から引き出される配線77及び78がカバー板37の
軸支側から遊技制御回路基板72や賞球払出制御回路基
板73に接続されるものであるから、例えば入賞球集合
通路32、アウト球排出通路33、余剰球通路34等の
各種球通路や入賞球処理装置38等の点検時に配線77
及び78の接続を外したりすることなくカバー板37を
自由に開閉することができる。
【0042】なお、上記した実施の形態ではカバー板3
7が一枚で構成されたものを示したが、複数枚に分割す
るようにしてもよい。また、前記入賞球処理装置38に
対応する部分のカバー板37に着脱及び開閉自在な蓋部
材81を設けるようにしてもよい。このように、蓋部材
81を設けることによりカバー板37を閉じたままの状
態で入賞球処理装置38の修理、点検を行うことができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したことから明らかなよう
に、本発明に係るパチンコ遊技機の機構板は、入賞球集
合空間に開設された開口窓より下方の機構板部分をパチ
ンコ球の直径よりも僅かに大きい程度の薄幅に形成する
と共に、その前面側の同一内側空間部に各球通路を前後
二層に重ならないように集約して形成したものであるか
ら、成形金型を小型化することができると共に、成形時
間の短縮並びに不良品の発生を減少させることができ、
製造コストを大幅に安くすることができる。
【0044】また、各球通路を前後二層に重ならないよ
うにすることにより、機構板の下方部分に平坦な広い設
置スペースを確保することができ、大型の基板ボックス
や各種制御基板を効果的に設置することができると共
に、基板ボックスの後方への突出量が少なくなり、パチ
ンコ遊技機の輸送時に嵩張らず、かつ基板ボックスの破
損を無くすことができる。
【0045】また、賞球排出通路、余剰球通路、球抜き
通路及びアウト球排出通路等の後面開口を着脱及び開閉
自在に覆うカバー体に制御回路基板を取付けると共に、
各種の電気部品から引き出される配線をカバー体の軸支
側から制御回路基板に接続することにより、制御回路基
板に接続される配線を外したりすることなくカバー体を
自由に開閉することができ、各種球通路や入賞球処理装
置等の各種の電気部品の点検作業が容易にできる。さら
に配線の断線事故や誤配線等を確実に防止することがで
きる。
【0046】また、本発明に係るパチンコ遊技機の機構
板によれば、賞球払出装置から上球皿に排出される賞球
に滞電する静電気を簡単な構造で容易かつ効果的に除去
することができ、遊技者に感電による不快感を与えるよ
うな事態をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の裏面図である。
【図3】本実施の形態に係る機構板の裏面図である。
【図4】図3の機構板の賞球排出樋を取外して示す下方
部分の斜視図である。
【図5】図4からカバー板を取外して示す下方部分の斜
視図である。
【図6】賞球排出樋部分を一部断面にして示す正面図で
ある。
【図7】賞球排出樋の賞球導出路と上球皿との関連構成
を示す側面断面図である。
【図8】賞球排出樋の余剰球導出路と余剰球通路の関連
構成を示す側面断面図である。
【図9】入賞球処理装置部分の正面断面図である。
【図10】(a),(b)は導電性材としての金属板の
接地構造を示す要部断面図である。
【図11】(a),(b)は導電性材としての金属板の
接地構造の他の実施の形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 3 前面枠 5 遊技盤 14 アウト口 17 上球皿 18 下球皿 20 機構板 28 賞球払出装置 29 賞球排出樋 32 入賞球集合通路 33 アウト球排出通路 34 余剰球排出通路 37 カバー板 51 賞球導出路 51a 底部 52 余剰球導出路 60 金属板(導電性部材) 62 リード線 72 遊技制御回路基板 73 賞球払出制御回路基板 74 発射制御回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門矢 周平 愛知県春日井市不二ヶ丘1−113 ヴェル ドミール112 B203 Fターム(参考) 2C088 BA69 BA70 BA71 DA09 DA17 EA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面枠の前面側に上球皿と下球皿が設け
    られ、前面枠の裏面側に遊技盤が着脱可能に取付けら
    れ、該遊技盤の裏面に合成樹脂製の機構板が設けられた
    パチンコ遊技機において、 前記機構板の前面側であり、入賞球集合空間の下方の同
    一内側空間部に入賞球集合通路と、遊技盤のアウト口に
    連通するアウト球排出通路と、上球皿の賞球出口と連通
    する賞球導入部及び下球皿の余剰球出口と連通する余剰
    球通路とが形成され、 前記機構板の後面側には賞球払出装置と賞球排出樋が設
    けられ、 前記賞球排出樋には、賞球導入部に連通する賞球導出路
    と余剰球通路に連通する余剰球導出路とが区画形成さ
    れ、前記賞球排出樋に払出される賞球が賞球導出路に優
    先的に導かれ、賞球導出路から溢出する賞球が余剰球導
    出路から余剰球通路に導かれるように構成されているこ
    とを特徴とするパチンコ遊技機の機構板。
  2. 【請求項2】 前面枠の前面側に上球皿と下球皿が設け
    られ、前面枠の裏面側に遊技盤が着脱可能に取付けら
    れ、該遊技盤の裏面に合成樹脂製の機構板が設けられた
    パチンコ遊技機において、 前記機構板の前面側であり、入賞球集合空間の下方の同
    一内側空間部に入賞球集合通路と、遊技盤のアウト口に
    連通するアウト球排出通路と、上球皿の賞球出口と連通
    する賞球導入部及び下球皿の余剰球出口と連通する余剰
    球通路とが形成され、 前記機構板の後面側には賞球払出装置と賞球排出樋が設
    けられ、 前記賞球排出樋には、賞球導入部に連通する賞球導出路
    と余剰球通路に連通する余剰球導出路とが区画形成さ
    れ、前記賞球排出樋に払出される賞球が賞球導出路に優
    先的に導かれ、賞球導出路から溢出する賞球が余剰球導
    出路から余剰球通路に導かれるように構成されており、 さらに、前記賞球導出路の底部に、該賞球導出路に導か
    れる賞球と接触し得る導電部材を設け、該導電部材にリ
    ード線の一端を接続し、該リード線の他端を適宜導電性
    材に接続して接地したことを特徴とするパチンコ遊技機
    の機構板。
  3. 【請求項3】 前記同一内側空間部の後面部がほぼ平坦
    面として形成されていることを特徴とする請求項1又は
    2記載のパチンコ遊技機の機構板。
  4. 【請求項4】 前記同一内側空間部の後面部が開閉およ
    び着脱自在なカバー板で形成されていることを特徴とす
    る請求項1,2又は3記載のパチンコ遊技機の機構板。
  5. 【請求項5】 前記同一内側空間部がパチンコ球の直径
    よりも僅かに大きい程度の前後幅寸法とした薄幅に形成
    されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記
    載のパチンコ遊技機の機構板。
  6. 【請求項6】 前記カバー板に制御回路基板を取付ける
    と共に、各種の電気部品から引き出される配線をカバー
    板の軸支側から制御回路基板に接続するようにしたこと
    を特徴とする請求項4記載のパチンコ遊技機の機構板。
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