JP3974870B2 - 弾球遊技機の経路機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面に遊技領域が形成された遊技盤と、遊技盤を立設姿勢で収容保持する枠部材と、遊技盤の裏面側に設けられて常には枠部材の裏面側を覆って配設される裏セット盤とを備えた弾球遊技機における遊技球の処理経路に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような処理経路を備えた弾球遊技機の代表例としてパチンコ機がある。パチンコ機には、前面に遊技領域が形成された遊技盤と、この遊技盤を立設姿勢で収容保持する前枠と、遊技盤の裏面側に設けられて常には前枠の裏面側を覆って配設される裏セット盤とを備え、遊技者が遊技球を遊技領域に打ち出して遊技領域内を落下移動させ、この遊技領域内に多数の遊技釘とともに設けられた入賞具に遊技球を落入させてゲームを行うようになっている。入賞具に落入した遊技球(「セーフ球」と称される)は、各入賞具に設けられた入賞球検出器によって検出され遊技盤の裏面側に排出される。遊技領域の下端には入賞具に落入せずに遊技領域を落下した遊技球(「アウト球」と称される)を遊技盤の裏面側に排出させるアウト口が形成されている。入賞球検出器でセーフ球が検出されると入賞状態に応じた所定数量の遊技球が球払出装置から払い出され、パチンコ機の前面に設けられた球皿に導かれるようになっている。
【0003】
裏セット盤には、遊技盤の裏面側に排出されたセーフ球を流下させるセーフ球排出通路やアウト球を流下させるアウト球排出通路が別個独立して形成され、あるいはセーフ球およびアウト球(これらをまとめて「遊技済み球」と称する)を集合させて流下させる遊技済み球排出通路が形成され、これらの球排出通路の下端に形成された球排出口から遊技施設側の回収バケットに排出されるようになっている。
【0004】
また、裏セット盤には、遊技球を貯留する球貯留タンクや、球貯留タンクに貯留された遊技球を球払出装置に整列させて導く整列通路、遊技盤における入賞状態に応じて所定数量の遊技球を払い出す球払出装置、球払出装置から払い出された遊技球(これを「賞球」と称する)を遊技機前面の上球皿に排出させる上球皿払出通路、上球皿が満杯となり上球皿払出通路の上流部まで賞球が充満された状態でさらに賞球が払い出されたときに、上球皿払出通路から溢れる賞球を下球皿に流下させる下球皿払出通路などの賞球機構および払出通路が設けられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
そして以上のような各機構装置や球通路が設けられた裏セット盤の裏面側に、電源基板、主制御基板、払出制御基板、ランプ・音声制御基板、ターミナル基板などの各種回路基板が基板ケースに収められて着脱可能に取り付けられ、各回路基板と電気部品・装置とがワイヤーハーネス(コネクタケーブル)で接続されてパチンコ機が構成される。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−219254号公報(第5〜8図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述した各球排出通路や払出通路は、いずれも単位時間あたりに流下する遊技球の数量が多く、各球通路は通過数量に応じた一定の断面積が必要とされる。例えば、通常は最も通過数量が少ないと考えられるセーフ球通路でも、いわゆる大当たりが発生した時の通過数量は急激に増大し、またアウト球排出通路とセーフ球排出通路とを一体化させた遊技済み球排出通路では、アウト球およびセーフ球が集合されて流下するため通過数量は個別の球排出通路よりも多量になる。加えて、近年のパチンコ機では、大当たり発生に伴う賞球の払い出しを短時間で効率的に行わせるため、払い出される賞球の単位時間あたりの排出量を増大させる傾向にあり、元来通過数量が多い払出通路の通過数量がさらに増大するようになっている。一方、裏セット盤の面積は外周に位置する外枠の枠サイズよりも大型化することはできず、限られた一定面積内に上記複数の球通路を形成し通路断面積を確保しなければならない。そこで、従来では各球通路の断面積を確保する手段として球通路の前後方向寸法(奥行き)を拡大し、これによって必要とされる通路断面積を確保していた。
【0008】
しかしながら、このような従来の経路機構では、通路断面積を確保しようとすれば裏セット盤の前後方向寸法(厚さ)が厚くなり、必然的に裏セット盤の裏面側に取り付けられた回路基板の後方への突出量が増大する。このことは、パチンコ機が大型化することによって取り扱い性が悪化する等の問題に限らず、例えば、遊技島に設置しようとしたときに、パチンコ機の後端が遊技島の反対面に取り付けられたパチンコ機の後端と干渉して取付困難であったり、取付可能であっても回路基板の後方に所要空間を確保できないため放熱効果が十分に得られない場合がある、という問題があった。
【0009】
また、上記問題に対処する手段として回路基板を薄型化することも考案されるが、例えば、電源基板について例示すれば、本来所定容量のコンデンサを1個実装すれば足りるにも拘わらず、薄型化するために背の低い小型コンデンサを2個実装する必要が生じ、実装部品が増大したり回路パターンが複雑化して生産コストが増大するという課題や、高密度実装すれば単位面積あたりの発熱量が増大し従来以上に放熱効果が悪化するおそれがあるという課題があった。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みて成されたものであり、従来同様の外枠サイズの制約のもとで、厚さ寸法が大型化しやすい裏セット盤を薄型に構成でき、これにより遊技島への設置が困難とされた問題や、回路基板の放熱効果の問題、回路基板の回路構成の問題等を解決し得る弾球遊技機の経路機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明は、前面に遊技領域が形成された遊技盤と、この遊技盤を立設姿勢で収容保持する枠部材と、球払出装置を有し遊技盤の裏面側に設けられて常には枠部材の裏面側を覆って配設される裏セット盤と、遊技盤の下側に位置して枠部材の前面側に設けられ遊技球を貯留する上球皿および下球皿とを備えた弾球遊技機に関するものである。その上で、この弾球遊技機には、遊技盤から排出された遊技球を弾球遊技機の裏面下部に設けられた球排出口に導く球排出通路(例えば、実施形態における遊技済み球排出通路50)と、球払出装置から払い出された遊技球のうち上球皿に排出しきれない遊技球を下球皿に導く球払出通路(例えば、実施形態における下球皿払出通路70)とを備え、球排出通路は、裏セット盤の前面側に後方及び左右の壁面に囲まれて前方に開く裏側排出通路溝と、枠部材の裏面側に前方及び左右の壁面に囲まれて後方に開く枠側排出通路溝とからなり、球払出通路は、球払出通路は、裏セット盤の前面側に後方及び左右の壁面に囲まれて前方に開く裏側払出通路溝と、枠部材の裏面側に前方及び左右の壁面に囲まれて後方に開く枠側払出通路溝とからなり、裏セット盤が枠部材の裏面側を覆って配設されたときに、裏側排出通路溝と枠側排出通路溝とが位置整合して対向し前後左右が壁面で囲まれて上下に延びる球排出通路が形成され、裏側払出通路溝と枠側払出通路溝とが位置整合して対向し前後左右が壁面で囲まれて上下に延びる球払出通路が形成されるように弾球遊技機の経路機構を構成する。
【0012】
このような経路機構を備えた弾球遊技機では、従来裏セット盤側に形成されていた球排出通路および球払出通路が、枠部材の裏面側と裏セット盤の前面側とに分割して形成されており、裏セット盤が枠部材の裏面側を覆って配設されたとき、すなわち通常の遊技状態において、前方に開く裏側排出通路溝と後方に開く枠側排出通路溝とが位置整合して対向しこれらの排出通路溝が一体となって前後左右が壁面で囲まれて上下に延びる球排出通路が形成され、また前方に開く裏側払出通路溝と後方に開く枠側払出通路溝とが位置整合して対向しこららの払出通路溝が一体となって前後左右が壁面で囲まれて上下に延びる球払出通路が形成される。このため、例えば、外枠サイズの制約にともなう通路幅一定の条件下で、従来の球排出通路および球払出通路と同一の通路断面積を確保するように通路溝を設定したときに、枠部材に形成した枠側の通路溝の溝深さ分だけ裏側の通路溝の溝深さ(奥行き)を低減することができ、これにより広い面積にわたって裏セット盤の厚さを低減し薄型に構成することができる。
【0013】
また、このように裏セット盤の厚さを低減して薄型に構成することにより、裏セット盤の裏面側に一般的に取り付けられる各種回路基板を従来よりも前方に位置して配設することができ、これにより前述した遊技島への設置困難の問題や、回路基板の放熱効果の問題、回路基板の回路構成の問題等を改善することができる。
なお、裏セット盤の下部に、球払出通路を流下する遊技球を受け止めて斜め前方に誘導する緩衝誘導突起が裏側払出通路溝における後方の壁面から前方に突出して設けられ、枠部材の下部には、緩衝誘導突起により誘導された遊技球を受け止めて前方に位置する下球皿に導く下球皿連結バケットが設けられ、裏セット盤が枠部材の裏面側を覆って配設されたときに、緩衝誘導突起突起が下球皿連結バケットに支持されるように構成することが好ましい。
また、緩衝誘導突起の上向き面に、受け止めた遊技球の電位を地落させるアース接触辺が当該上向き面を覆って配設されることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。実施例では、前枠の正面奥部に遊技盤が収容保持された形態のパチンコ機PMに本発明を適用した場合を主として説明する。図1にパチンコ機全体の正面図を、図2にパチンコ機PMの背面図(遊技盤の裏面構成を記載省略している)を、図3に外枠を取り外して裏セット盤を開放した状態におけるパチンコ機の背面図を示しており、まずこれらの図面を参照しながらパチンコ機PMの概要構成について説明する。
【0015】
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側に配設されたヒンジ機構3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
【0016】
前枠2の前面上部には、前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉5および上球皿6が正面左側に設けられたヒンジ機構で横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4および球皿施錠装置を利用して前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2の前面下部には、下球皿7が設けられ、この下球皿7と並んで遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。
【0017】
前枠2の上部には、ガラス扉5の背後に位置して遊技盤20を立設姿勢で収容する収容枠15が一体に成型されるとともに、この収容枠15に収容された遊技盤と係脱可能に係合して遊技盤20を固定保持するクランプレバー16,16…が設けられており、遊技盤20が着脱可能に収容保持されて常には閉鎖保持されるガラス扉5にその前面の遊技領域PAを臨ませている。
【0018】
遊技盤20は、所定板厚の積層合板の表面にセルを貼り付けて所定形状にルーター加工した化粧板(「ベニヤ」とも称される)21を基板として構成される。化粧板21の前面側には、案内レールに囲まれて略円形の遊技領域PAが区画形成され、この遊技領域PAに多数本の遊技釘とともに風車や各種入賞具24、遊技の進行状況に応じて所定の画像を表示させる画像表示装置25などの遊技構成部品が取り付けられ、遊技領域PAの下端部には入賞具24に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤20の裏面側に排出させるアウト口26が設けられている。
【0019】
前枠2の前面側には上球皿6の背後に位置して遊技盤20と上下に整合し得る遊技補助盤10が形成され(後述する図9等を参照)、遊技球発射装置11の発射レール12や、遊技球発射装置によって打ち出された遊技球のうち遊技領域PAに到達できずに戻ってきたファール球を回収して下球皿7に流下させるファール球回収通路65、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカなどが設けられている。前枠2の下部裏面側には、操作ハンドル8の回動操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射装置11の発射機後部が設けられている。
【0020】
前枠2の裏面側には、外枠1の内寸サイズよりも幾分小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が、互いの背面右側に配設されたヒンジ機構17a,17bにより横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、背面左側に設けられたロックレバー18,18…を用いて常には前枠2の裏面を覆う閉鎖状態に保持される。裏セット盤30の各部には、遊技球を貯留する球貯留タンク31や球貯留タンクから供給された遊技球を整列させて流下させる整列通路32、遊技盤20における入賞状態等に基づいて遊技球を払い出す球払出装置33、球払出装置33から払い出された遊技球を上球皿6に導く上球皿払出通路34などの賞球機構が設けられている。また、裏セット盤30の裏面側には電源基盤41や主制御基板42、払出制御基板43、ランプ・音声制御基板44、ターミナル基板46などの各種回路基盤が基板ケースに収容されて取り付けられ、これらの回路基板と電気・電子部品が図示省略するワイヤーハーネスで接続されて遊技可能に構成される。
【0021】
パチンコ機PMは、ガラス扉5、上球皿6、裏セット盤30等が閉止され施錠された状態で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、上球皿6に貯留された遊技球が上球皿6の背面側に取り付けられた球送りカセットにより1球ずつ遊技球発射装置に送り出され、遊技球発射装置のハンマにより遊技領域PAに打ち出されてパチンコゲームが展開される。
【0022】
このように概要構成されるパチンコ機PMにあって、遊技盤20からその裏面側に排出された遊技済み球を遊技施設側の回収バケットに導くための遊技済み球排出通路50、および上球皿払出通路34が充満状態でさらに球払出装置33から遊技球が払い出されたときに溢れる遊技球を下球皿7に導く下球皿払出通路70が、前枠2の裏面側および裏セット盤30の前面側に形成されている。
【0023】
以下、まず遊技済み球排出通路50について図4〜図6の各図を参照しながら説明する。なお、図4はパチンコ機PMの平断面図、図5は遊技済み球排出通路50および下球皿払出通路70の要部を示す背面図、図6は図5中の矢印VI−VIに沿った遊技済み球排出通路50を主として示す側断面図である。
【0024】
ここで、遊技済み球排出通路50に排出される遊技球、すなわち、遊技盤20からその裏面側に排出される遊技球について概要説明すると、遊技領域PAに打ち出された遊技球は、この領域を落下する過程で入賞具24に落入したセーフ球と入賞具24に落入せずに遊技領域PAを落下したアウト球とに大別される。このうち、入賞具24に落入したセーフ球は各入賞具に設けられた入賞球検出器によって検出され、化粧板21の表裏を貫通して形成されたセーフ球流通路を通って遊技盤20の裏面側に排出される。また入賞具24に落入せずに遊技領域PAを落下したアウト球は、円弧状の内レールによって遊技領域下端のアウト口26に集められ化粧板21を表裏貫通して形成されたアウト球流通路を通って遊技盤20の裏面側に排出される。
【0025】
遊技盤20の裏面側には、化粧板21の裏面との間に所定間隔をおいて背後を覆う球寄せカバー27,28が取り付けられており、遊技盤20の裏面側に排出されたアウト球およびセーフ球を化粧板21の裏面に沿って落下させる。下側の球寄せカバー28は、化粧板21の裏面に沿って落下した遊技済み球(アウト球およびセーフ球)を受け止めて流下させる樋状に形成されており、受け止めた遊技済み球を中央部に集合させて、下端に開口形成された集合出口29から流下させるようになっている。
【0026】
集合出口29と繋がって、遊技済み球排出通路50が設けられる。遊技済み球排出通路50は、前枠2の裏面側に後方に開いて形成された枠側排出通路溝52と、裏セット盤30の前面側に前方に開いて形成された裏側排出通路溝53とからなり、前枠2の裏面側を覆うように裏セット盤30を閉鎖したときに、枠側排出通路溝52と裏側排出通路溝53とが位置整合して対向し、一体の遊技済み球排出通路50を形成するように構成される。
【0027】
枠側排出通路溝52は、前枠2から後方に突出するリブ状の通路壁によって形成され、遊技補助盤10の裏側に位置する上部領域では、この通路溝が前枠2の裏面側に一体成型されている。裏側排出通路溝53は、裏セット盤30から前方に突出するリブ状の通路壁によって形成され、裏セット盤30の前面側に一体成型されている。そして裏セット盤30を閉鎖したときに、枠側排出通路溝52の通路壁と裏側排出通路溝53の通路壁とが整合して前後に繋がる通路壁を形成し、これにより枠側排出通路溝52と裏側排出通路溝53とが連結した一体の遊技済み球球排出通路50を形成する。
【0028】
枠側排出通路溝52および裏側排出通路溝53には、通路溝の壁面から通路内方に向けて突出する緩衝突起52d、53dがそれぞれ複数形成されており、この通路内を流下する遊技済み球を各緩衝突起で受け止めて流下方向を前後・左右に折り返し流下速度を減速させるようになっている。各図にはこのような流下速度低減用の緩衝突起の一部として、緩衝部材56を球排出通路の略中間位置に配設した形態を例示しており、例えば、高分子材料の発泡成型体やゲル状部材、ポリウレタンやポリアセタール等のゴム材料ないし樹脂材料など、減衰性が高い材料を用いて図示形状に加工成形し、通路溝に設けた円筒状のボスを利用して取り付けている。これにより、この球排出通路50を流下する遊技済み球の流下速度をより効果的に減衰させて下端の球排出口59に導くようになっている。
【0029】
また、枠側排出通路溝52の上流部には、上端が円筒状のボスに枢支され下方の壁面状のレバー部が揺動可能な球詰まり検出レバー54が配設されるとともに、その背後にこの検出レバー54の揺動角度位置を検出するリミットスイッチ形態の球詰まり検出器55が取り付けられており、遊技済み球排出通路50に球詰まりが生じたときにその状態を検出可能になっている。なお、球詰まり検出器55の検出信号は主制御基板42に入力されており、主制御基板42はこの検出信号に基づいて所定の警報作動、例えばターミナル基板46を介してパチンコ機上方に設けられた報知ランプを点滅表示等させる。
【0030】
前枠2の下部では、遊技補助盤10の裏面よりも前方に深く枠側排出通路溝82が形成され、裏セット盤30側には前方に突出して遊技済み球の流下速度を減速させるとともに上下の通路壁を形成する緩衝誘導突起53eが形成されている。この領域の枠側排出通路溝82は、図10に斜視図を示すように、隣接する下球皿連絡バケット83と一体に成型されており、このように一体成型されたバケット構造体80を前枠2の裏面下部にねじ止めすることで、上方の枠側排出通路溝52と位置整合した通路溝が形成され、この背後を覆って裏セット盤30を閉鎖させたときに上下に繋がる一連の遊技済み球排出通路50が形成される。
【0031】
この枠側排出通路溝82の下部には後方に下傾した導出通路壁57が形成されるとともにその後方に水平に延びる通路壁58が形成されており、裏側排出通路溝53に突出成型された緩衝誘導突起53eの下側に、後方に開口する球排出口59が形成される。球排出口59の形成位置は遊技島に設けられた回収バケットBKの配設位置に合わせて設定されている。
【0032】
このような構成の遊技済み球排出通路50を備えたパチンコ機PMでは、遊技盤20から化粧板21の裏面側に排出された遊技済み球(アウト球およびセーフ球)が、球寄せカバー28に受け止められて集合され下端の集合出口29から遊技済み球排出通路50に流入する。この排出通路50に流入した遊技済み球は、まず裏側排出通路溝53の上部に突出成型された緩衝突起53dに受け止められて落下速度が減速されたうえ、前方に折り返されて枠側排出通路溝52側に流入し、以降枠側排出通路溝52および裏側排出通路溝53に形成された緩衝突起52d,53d、緩衝部材56、緩衝誘導突起53e等により多段に折り返されて落下速度が緩和された状態で導出通路壁57に落下し、この通路壁の傾斜に従って下端の球排出口59から遊技施設側の回収バケットBKに向けて後方に流下する。このように球排出口59では遊技球の流下速度が十分に減速されているため、回収バケットBKで遊技球が乱反射し飛散するようなことがない。
【0033】
そして、以上のような構成の遊技済み球排出通路50を備えたパチンコ機PMでは、遊技済み球排出通路50の前方部分が枠側排出通路溝52として前枠2に形成されているため、この枠側排出通路溝52の深さに相当する寸法分、裏セット盤30の厚さを低減させることができ、例えば図6に示すように、この遊技済み球排出通路50の背後に基板が取り付けられるような場合であっても、その取付位置を図6中に付記するD寸法の分だけ前方に配設することができる。これにより、従来問題になりがちであった設置スペースの問題(パチンコ機の奥行き寸法の問題)や、回路基板の放熱効果の問題、基板設計における回路構成の制約の問題等を改善したパチンコ機を提供することができる。
【0034】
次に、以上説明した遊技済み球排出通路50と左右に並んで形成される下球皿払出通路70について、既に参照した図2〜図5に、図7〜図12の各図を加えて参照しながら説明する。ここで、図7は球払出装置33から払い出された遊技球を上球皿6に導く払出通路の通路構成を示すパチンコ機の平断面図、図8は図7中に付記する矢印VIII−VIIIに沿った側断面図、図9は図5中の矢印IX−IXに沿った下球皿払出通路70を主として示す側断面図、図10は前枠2の裏面下部に取り付けられるバケット構造体80を斜め後方から見た斜視図、図11はバケット構造体80の平面図、図12は図6および図9中の矢印XII−XIIに沿った平断面図である。
【0035】
既に概要説明したように、裏セット盤30には遊技盤20における入賞状態に基づいて遊技球(賞球)を払い出す球払出装置33が設けられており、この球払出装置33の下方には、払い出された遊技球を上球皿6に導く上球皿払出通路34と払い出された遊技球を下球皿7に導く下球皿払出通路70とが形成される。上球皿払出通路34と下球皿払出通路70とは遊技盤20の下端近傍の高さ位置では仕切壁34wを隔てて左右に並んで配設され、この仕切壁よりも上方で一体の球払出通路となって球払出装置33の払出口に繋がっている。
【0036】
上球皿払出通路34は、球払出装置33の略鉛直下方に設けられており、球払出装置33から払い出された遊技球が直接落下して流下するようになっている。上球皿払出通路34は、その下端の通路面が前方に傾斜して形成されるとともに裏セット盤30の前面側に開口する払出口が形成されており、裏セット盤30を閉鎖したときに、遊技補助盤10の正面左上部に前枠2を前後貫通して形成された通出口35と位置整合して連絡するようになっている。また通出口35の前方には、上球皿6を閉鎖したときに通出口35と位置整合して連絡する角筒状の通出樋36が形成されている。
【0037】
このため、球払出装置33から払い出された遊技球は、通常では、上球皿払出通路34に落下してこの通路面を流下し、下端の払出口から通出口35および通出樋36を通って上球皿6に流下する。
【0038】
上球皿払出通路34の正面右側には所定高さの仕切壁34wが形成され、この仕切壁34wを挟んで分岐通路38が形成され、その下方に下球皿払出通路70が形成される。分岐通路38は球払出装置33の下方で正面視右側にオフセットして設けられており、球払出装置33から払い出された遊技球が直接分岐通路38に落入しないようになっている。裏セット盤30の裏面にネジ固定された通路カバーには、仕切壁34wの上端の高さ位置に合わせて分岐通路38方向に傾斜する溢れ球通路37が後方に膨出成型されるとともに、分岐通路38の内部に突出するリブ状の緩衝誘導突起38dが突出成型されている。
【0039】
このため、上球皿6が払い出された遊技球で満杯となり、さらに通出樋36、通出口35、上球皿払出通路34の仕切壁34wの上端まで遊技球が充満された状態で、さらに球払出装置33から遊技球が払い出されると、上球皿払出通路34から溢れ出る遊技球が仕切壁34wを越えて分岐通路38に流入し、あるいは溢れ球通路37を転動流下して分岐通路38に流入し、この分岐通路38の下部の緩衝誘導突起38dにより流下速度が減速されるとともに前方に偏向され、分岐出口39から下球皿払出通路70に流入する。
【0040】
分岐出口39で分岐通路38と繋がる下球皿払出通路70は、前枠2の裏面側に後方に開いて形成された枠側払出通路溝72と、裏セット盤30の前面側に前方に開いて形成された裏側払出通路溝73とからなり、前枠2の裏面側を覆うように裏セット盤30を閉鎖したときに、枠側払出通路溝72と裏側払出通路溝73とが位置整合して対向し、一体の下球払出通路70を形成するように構成される。
【0041】
枠側払出通路溝72は、前枠2から後方に突出するリブ状の通路壁によって形成され前枠2の裏面側に一体成型されている。裏側払出通路溝73は、裏セット盤30から前方に突出するリブ状の通路壁によって形成され裏セット盤30の前面側に一体成型されている。そして裏セット盤30を閉鎖したときに、枠側払出通路溝72の通路壁と裏側払出通路溝73の通路壁とが整合して前後に繋がる通路壁を形成し、これにより枠側払出通路溝72と裏側払出通路溝73とが連結した一体の下球払出通路70を形成する。
【0042】
裏側払出通路溝73の上端部には、緩衝誘導突起38dと対向してリブ状の誘導突起73dが形成されており、分岐出口39から前方に向けて流入する遊技球を下球皿払出通路70に滑らかに誘導する。枠側払出通路溝72および裏側払出通路溝73は、その通路面がともに裏面視において左方向に緩く傾斜した階段状に形成されており、通路内を流下する遊技球が過度に増速しないように抑制しつつ滑らかに流下させる構成になっている。
【0043】
枠側払出通路溝72の下部では、後方に傾斜する緩衝誘導突起72eが突出成型されており、通路面を転動流下してきた遊技球を受け止めて流下速度を緩和させるとともに、遊技球を後方に折り返して裏側払出通路溝73側に導く。裏側払出通路溝73の下部では前方に傾斜する緩衝誘導突起73eが突出成型されており、前枠側の緩衝誘導突起72eによって誘導されてきた遊技球を受け止めて流下速度を緩和させるとともに遊技球を斜め前方に折り返し下球皿連絡バケット83に導く。
【0044】
裏側払出通路溝73の背後には、後に詳述する基板取付部が形成されている。基板取付部におけるベースプレート110には、緩衝誘導突起73eの配設位置および形状に合わせてアース接触辺116が前方に曲げ起こし成形されており、ベースプレート110を取り付けたときに、アース接触辺116が緩衝誘導突起73eの上面を覆って配設され、アース接触辺116に接触した遊技球がアース電位に地落されるとともに、衝突による衝撃から緩衝誘導突起73eが保護されるようになっている。
【0045】
図10および図11に示すように、下球皿連絡バケット83は下側の枠側排出通路溝82と並んでバケット構造体80として一体成型されており、部品点数および組立工数を削減した構成になっている。下球皿連絡バケット83は、平板状の支持フランジ81から後方に膨出成型され、前面および上面が開放された箱状に形成されている。下球皿連絡バケット83の上部には上方に突出する流下案内仕切壁84が形成されており、この流下案内仕切壁84の前方に回収受容口86、後方に払出受容口85が形成されている。
【0046】
支持フランジ81には、バケット構造体80を前枠裏面の所定位置に位置させたときに前枠側のネジ受容ボスと位置整合するネジ挿通孔が複数形成されており、バケット構造体80を位置決めしネジ挿通孔にネジを挿通させて締め込むことにより前枠2の裏面下部に取り付けられる。そして、このようにバケット構造体80が取り付けられると、前述した上側の枠側排出通路溝52と下側の枠側排出通路溝82とが位置整合し、裏セット盤30を閉鎖したときに一体の遊技済み球排出通路50が形成される。
【0047】
一方、下球皿連絡バケット83側では、バケットの底面が前方に傾斜して形成されるとともに、その前端部が前枠2を表裏貫通して形成された下球皿連絡口87と位置整合して配設され、バケット上方の回収受容口86が、遊技補助盤10の下部に前枠2の表裏を貫通して形成された集合回収口66と位置整合して配設される。集合回収口66の前方上部には、上球皿6に貯留された遊技球を球抜き処理する球抜き通路63の球抜き口64が設けられ、正面視における集合回収口66の左方上部には、遊技補助盤10のファール球回収口で回収されたファール球を導くファール球回収通路65の下流端部が形成されている。
【0048】
このため、上球皿6の球抜き操作時に出口開口64から排出された遊技球、およびファール球の発生時にファール球回収口に回収された遊技球が集合回収口66から下方に位置する回収受容口86を通って下球皿連絡バケット83に導かれ、この下球皿連絡バケット83を介して下球皿7に回収される。
【0049】
また、バケット上方の流下案内仕切壁84および払出受容口85は、下球皿払出通路70と位置整合して配設される。すなわち、流下案内通路壁84は、その上部が枠側払出通路溝72における緩衝誘導突起72eの先端部と位置整合してその下側に配設され、流下案内通路壁84の下部は、裏側払出通路溝73に突出成型された緩衝誘導突起73eに合わせて上部よりも前方にオフセットされて形成されている。緩衝誘導突起73eは払出受容口85の上方に位置し、後方から受容口の内方に向けて突出配設される。
【0050】
裏セット盤30の下端部は緩衝誘導突起73eよりも下方に延びて係合面73sが形成される一方、下球皿連絡バケット83の後端には裏セット盤30が閉鎖されたときに係合面73sと位置整合して係合可能な係合受け面83sが形成され、この支持面83sの上部に緩衝誘導突起73eを受容するための突起受容部83tが切り欠き形成されている。
【0051】
このため、前枠2の裏面を覆うように裏セット盤30を閉鎖させたときに、係合面73sが係合受け面83sに当接支持されて前後方向に位置決めされ、緩衝誘導突起73eが突起受容部83tに受容されて払出受容開口85の上方に突出して配設される。そして、流下案内仕切壁84の後ろ側に下端のバケット払出口75で下球皿連絡バケット83の払出受容口85と繋がる下球皿払出通路70が形成される。
【0052】
なお、支持面83sの上部に切り欠き形成した突起受容部83tに代えて、緩衝誘導突起73eの下面を支持可能な突起支持部を形成してもよい。このような構成によれば、裏セット盤30を閉鎖したときに緩衝誘導突起73eを支持することで、緩衝誘導突起73eを含む裏セット盤30全体をその中央部で支持し上下方向にも位置決めすることができる。
【0053】
このような下球皿払出通路70を有するパチンコ機では、球払出装置33から払い出された遊技球は、通常では前述した上球皿払出通路34を通って上球皿6に流下し、上球皿払出通路34が仕切壁34wの上端まで充満された状態でさらに遊技球が払い出されたときに、仕切壁34wを越えて、あるいは溢れ球通路37を転動流下して分岐通路38に流入し、分岐出口39から下球皿払出通路70に流入する。
【0054】
下球皿払出通路70に流入した遊技球は、流下方向を左右方向に折り曲げられ、緩い傾斜を有して多段に形成された階段状の通路面により流下速度を抑制されつつ滑らかに転動流下する。この通路の端部では流下方向と直交する立設壁面および後方に突出する緩衝誘導突起72eに受け止められて流下速度が減速されるとともに、流下方向を後方に折り曲げられ、さらに下方の緩衝誘導突起73e(アース接触辺116)に当接して流下速度が緩和され電位的に地落された状態で、下端のバケット払出口75から払出受容口85を通って下球皿連絡バケット83に流入する。そして、このバケット83の底面傾斜に従って前方に転動し、下球皿連絡口87を通って下球皿7に流下する。
【0055】
そして、以上のような構成の下球皿払出通路70を備えたパチンコ機PMでは、下球皿払出通路70の前方部分が枠側払出通路溝72として前枠2に形成されているため、この枠側払出通路溝72の深さに相当する寸法分、裏セット盤30の厚さを低減させることができ、例えば図9に示すように、この下球皿払出通路70の背後に基板が取り付けられるような場合であっても、その取付位置を図6中に付記するD寸法の分だけ前方に配設することができる。これにより、従来問題になりがちであった設置スペースの問題や、回路基板の放熱効果の問題、基板設計における回路構成の制約の問題等を改善したパチンコ機を提供することができる。
【0056】
なお、以上では、遊技盤20と上下に位置整合し得る遊技補助盤10を前枠2に一体に形成するとともにその裏面側に、遊技済み球排出通路50における枠側排出通路通路溝52、および下球皿払出通路70における枠側払出通路溝72を一体成型で形成した例を示したが、前枠2と枠側排出通路通路溝52、枠側払出通路溝72が別体に形成されるものであっても同様に構成できる。
【0057】
例えば、図13には、方形枠状の前枠に断面視コの字状に曲げ成形した板金製の補助枠91を取り付け、その前面側に遊技補助盤10、上方に収容枠15を形成した形態のパチンコ機への適用例を示したものである。このような経路機構では、前述した枠側排出通路通路溝52および枠側払出通路溝72と略同様の通路溝を有する通路溝形成部材95が補助枠91と別体に成型され、この通路溝形成部材95が補助枠91の裏面側に着脱可能に取り付けられて前枠側の通路溝を形成する。
【0058】
また、図示する経路機構では、アウト球導出溝が化粧板21の裏面下部に収容枠15の支持面まで延びて形成されるとともに、収容枠15の支持面がアウト球導出溝に合わせて切り欠かれて前方に広い集合出口29´が形成されており、遊技盤20の裏面側に排出された遊技済み球が集合出口29´を通って枠側排出通路溝52に直接流入可能になっている。
【0059】
枠側排出通路溝52には前述同様の緩衝突起52dや緩衝部材56等が配設されており、遊技済み球の流下速度を減速させる。枠側払出通路溝72についても前述同様に形成される。従って、このような形態の経路機構においても図1〜図12を用いて説明した経路機構と同様の効果を得ることができる。なお、図13では既述したと同様の部分に同一番号を付しており、ここではその余の構成について重複説明を省略する。
【0060】
さて、裏セット盤30の裏面側には、以上説明した遊技済み球排出通路50および下球皿払出通路70の背後に位置して電源基板取付部100が設けられ、この電源基板取付部100の左右に主制御基板取付部140、払出制御基板取付部150が設けられている。以下、図14〜図17の各図を加えて参照しながらこれらの基板取付部について説明する。
【0061】
ここで、図14は裏セット盤30の下部に設けられた各基板取付部の背面図、図15は電源基板取付部100を斜め後方から見た斜視図、図16は電源基板取付部100におけるスライダ120の取付状態を示す平断面図、図17は遊技済み球排出通路50および下球皿払出通路70と電源基板取付部100との関係を主として示す背面図である。なお、以降では、裏セット盤30の裏面側の各部の構成を説明するため、裏セット盤30を裏面側から見た前後・左右方向をもって前後・左右と称して説明する。
【0062】
電源基板取付部100の左側に設けられた主制御基板取付部140は、裏セット盤30が後方に膨出成型されて平坦な支持面を有する基板支持部141と、基板支持部141に後方に突出成型された基板ケース係止フック143、基板ケース係止フック143に係止された主制御基板の基板ケースをロック保持するロックアーム145等からなり、透明な樹脂製の基板ケースに収容された主制御基板42を基板ケース係止フック143により着脱可能に係止し、ロックアーム145でロック保持可能になっている。
【0063】
電源基板取付部100の右側に設けられた払出制御基板取付部150は、裏セット盤30の裏面が上球皿払出通路34の後端位置に合わせて後方に膨出成型され平坦な支持面を有する基板支持部151と、基板支持部151に後方に突出成型されたシールドプレート係止フック152、基板支持部151に後方に突出成型された基板ケース係止フック153、シールドプレート係止フック152に係止されたシールドプレート160をロック保持するプレートロックアーム154、基板ケース係止フック153に係合された払出制御基板の基板ケースをロック保持するケースロックアーム155等からなる。
【0064】
基板支持部151と払出制御基板の基板ケースとの間に挟持されるシールドプレート160は、例えば、メッキ鋼板やステンレス鋼板、アルミ合金板等の薄板金属材料を用いて基板ケースの外形寸法よりもわずかに小型に形成されており、シールドプレート係止フック152と係脱可能なフック係合孔162、基板ケース係止フック153を挿通させるフック挿通孔163、プレートロックアーム154と係脱可能なロック孔164などが加工形成されている。シールドプレート160は、基板支持部151に形成されたシールドプレート係止フック152にフック係合孔162を位置合わせして挿通させ、シールドプレート160を右方にスライド移動させてプレートロックアーム154をロック孔164に係合させることで、基板支持部151に係止保持される。このとき、基板支持部151から後方に突出する基板ケース係止フック153はフック挿通孔163を通して裏面側に突出配設される。
【0065】
そして、このように固定保持されたシールドプレート160の背後から、払出制御基板43が収容された基板ケースを基板ケース係止フック153に係止させ、基板ケースのアーム係合片をケースロックアーム155に係合させることで、払出制御基板43が着脱可能に係止保持される。このように基板支持部151と基板ケースとの間にシールドプレート160を挟持させる構成により、前方からの電磁ノイズがシールドされ正確かつ安定した作動を実現している。
【0066】
なお、詳細図示を省略したが、主制御基板42の基板ケースには、基板支持部141に支持されるケース背面側に、上記シールドプレート160と同様のシールドプレートが着脱可能に装着されており、上記説明したと同様に正確かつ安定した作動を実現している。
【0067】
さて、これらの基板取付部140,150の間に形成された電源基板取付部100は、大きくは、基板ケースに収容された電源基板41を支持するベースプレート110と、上下にスライド移動および任意のスライド位置で固定可能に取り付けられてベースプレート110に支持された電源基板41と係脱可能なスライダ120とからなり、スライダ120を電源基板41の大きさに応じてスライド移動させて固定することにより、異なる複数種類の大きさの電源基板を係止可能に構成されている。
【0068】
ベースプレート110は、平坦な基板支持面を有して電源基盤41を支持する基板支持部111と、この基板支持部111の上部が前方にクランク状に折り曲げられスライダ120をスライド移動可能に支持するスライダ支持部112とを主体として構成され、シールドプレート160と同様の薄板金属材料を用いて公知の加工手段により形成される。
【0069】
基板支持部111における基盤支持面と、スライダ支持部112におけるスライダ支持面との前後方向のオフセット量は、スライダ120の前後方向寸法(スライドベース122の厚さ)よりもわずかに大きめに設定されており、スライダ120をスライダ支持部112に支持させたときにスライダ120の表面が基板支持面よりも前方に位置するようになっている。
【0070】
基板支持部111の下端左右には、電源基板41の基板ケースを掛止して支持得る基板ケース係止フック113,113が上方に曲げ起こされて形成されている。また、スライダ支持部112の左右には、平断面視において互いに内向きに対向するコの字状のガイドレール114,114が上下方向に延びて切り起こし成形され、その内側に各2カ所のスライダ支持ボス105,105を前後に挿通させるボス導出開口115,115が形成されている。ガイドレール114の切り起こし高さは基板支持部111の支持面よりも低く形成されている。
【0071】
基板支持部111には、下球皿払出通路70における緩衝誘導突起73eと位置整合するアース接触辺116が前方に曲げ成型されている。基板支持部111およびスライダ支持部112の各部には、ベースプレート110をネジ固定するためのネジ挿通孔が、次述するベースプレート取付ボス102の形成位置に合わせて複数形成されている。
【0072】
スライダ120は、基板となるスライドベース122、スライドベース122の左右に上下に延びて成型されガイドレール114,114と係脱可能なスライドトラック124,124、これらのスライドトラック124,124の内側に上下に延びる段付き長穴状に形成されたスライダ取付孔125,125、スライドベース122の上部に下向きに突出成型された基板ケース係止フック123,123などを主体として構成される。スライダ120は、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成型等の成形手段により一体成型される。
【0073】
左右のスライドトラック124,124は、ガイドレール114,114の形状寸法と合わせて形成されており、ベースプレート110の上方からスライダ120を導入し左右のスライドトラック124,124をガイドレール114,114に位置合わせして係合させることで、スライダ120が上下にスライド移動自在に支持される。
【0074】
一方、裏セット盤30の裏面側には、遊技済み球排出通路50および下球皿払出通路70の背後に位置して、基板支持部111およびスライダ支持部112の背面を支持する支持リブ101が各支持部の高さ位置に合わせて後方に突出成型され、マトリクス状に形成された各支持リブ101の交点部分にはネジを受容するベースプレート取付ボス102が形成されている。前方の球通路50,70との間を仕切る壁面には、スライダ支持部112のボス導出開口115,115と位置整合してスライダ支持ボス105,105が後方に突出成型され、下球皿払出通路70における緩衝誘導突起73eの直上部にはアース接触辺116を挿通させるアース接触辺挿通スリット106がこの壁面を貫通して形成されている。
【0075】
ベースプレート110は、アース接触辺116をアース接触辺挿通スリット106から下球皿払出通路70の通路内に挿通させて緩衝誘導突起73eの上面を覆うように配設し、位置合わせしたネジ挿通孔とベースプレート取付ボス102に基板支持部111およびスライダ支持部112の後方からネジ119を螺合締結させることにより裏セット盤30の裏面側に取り付けられる。このとき、スライダ支持ボス105,105がスライダ支持部112のボス導出開口115,115を通り、このボスの前端部がスライダ取付孔125,125を通って、スライダ支持ボス105の外周面とスライダ取付孔125の内周面とが係合する。
【0076】
ここで、スライダ支持ボス105の外径はスライダ取付孔125の開口幅よりも幾分小さめに設定されるとともに、スライダ支持ボス105の前端面の配設位置がスライダ取付孔125の開口面(段付きの取付孔125における小径側の開口座面)よりもわずかに前方に位置するように設定されている。また、段付きの取付孔125における大径側の開口幅は、使用する平座金126の外径よりも大きく、その奥行きはスライダ取付ネジ127の頭部が後方に突出しない寸法に形成されている。このため、図16に示すように、スライダ120の後方から平座金126を介してスライダ取付ネジ127を螺合させ、このネジを幾分緩めの締結状態としたときに、スライダ取付ネジ127の頭部がスライドベース122から後方に突出することがなく、スライダ120が一定の規制力を受けつつ人為的には上下にスライド移動可能になっている。
【0077】
なお、スライドベース122の上部中央にはスライダ固定ネジ128が螺合されている。スライダ固定ネジ128は、その前端部分がネジの螺合に応じてスライドベース122から出没可能になっており、スライダ120を任意のスライド位置に位置させた状態でスライダ固定ネジ128を締め込むことにより、先端部をスライドベース122から前方に突出させ、スライダ支持部112に係合させてスライダ120を固定可能になっている。このため、作業者はスライダ固定ネジ128を緩めた状態でスライダ120を上下にスライド移動させることができ、またスライダ固定ネジ128を締め込むことにより所望の高さ位置でスライダ120を固定することもできる。
【0078】
このようにスライド移動および固定が自在に支持されたスライダ120では、このスライダ120の厚さに合わせてオフセット成型されたベースプレート110の構成により、スライダ120の後面が基板支持部111の支持面(基板支持面)よりもわずかに前方に位置して配設される。このため、基板支持部111の下部に上向きに突出成形された基板係止フック113,113、およびスライドベース122の上部に下向きに突出成型された基板ケース係止フック123,123は、ともに基板支持面を基準として上下に対向し、電源基板41のベース部を上下から挟持するようにして係止可能に配設される。
【0079】
また、基板支持部111の下端部には、下球皿連絡バケット83の後端に突出形成された係止ボス88と位置整合する裏セット盤係止フック118が左右に揺動自在に枢結されている。このため、裏セット盤30を閉鎖して前述した裏セット盤前面下部の係合面73sと下球皿連絡バケット83の係合受け面83sとを係合させ、係止フック118を係止ボス88に螺着されたネジ89に係合させてネジ89を締め込むことで、裏セット盤30の下部中央を前枠2に閉鎖保持し得るようになっている(図9を参照)。これにより、大型枠材ゆえに浮き上がりがちであった裏セット盤30の中央部が着実に閉鎖保持され、無用の振動や騒音発生等を効果的に抑制することができる。特に、前枠2および裏セット盤30の整合により中央部に球通路50,70が形成される本経路機構にとって好適な構成である。
【0080】
電源基板41は、トランスやコンデンサ等の各種素子が実装されたプリント配線基板と、このプリント配線基板を支持する台座状のベース部と、プリント配線基盤の後方を覆って基板を保護するパンチメタル製の基板ケースとからなり、基板ケースから上下に延出されたベース部のうち下部のベース部には、基板ケース係止フック113の配設位置に合わせてアース回路が形成されている。
【0081】
さて、このように構成された電源基板取付部100では、まずスライダ120を上方にスライドさせて基板係止フック123を上方に待避させたうえ、電源基板41のベース部を基板係止フック113に掛止して前方に傾倒し、電源基板41の背面を基板支持面に支持させる。次いで、スライダ120を下方にスライド移動させ、基板係止フック123を上方のベース部に掛止させて、上下の係止フック113,123で電源基板41のベース部を上下に挟み込むように挟持させる。そして、スライダ固定ネジ128を締め込みスライダ120を固定することにより、電源基板41が基板取付部100に固定保持される。
【0082】
このとき、電源基板41の取着とともにベースプレート110が電源基板41のアース回路を介してアース接続され、下球皿払出通路70内に配設されたアース接触辺73eにより、この球通路を流下する遊技球の電位がアース電位に落とされる。このため、電源基板41の前方で生じ得る電磁ノイズの発生を抑制し、ならびに遮断して正確かつ安定した作動を確保できる。
【0083】
従って、以上のように構成された電源基板取付部100によれば、スライダ120を任意のスライド位置に固定することができるため、例えばパチンコ機の機種構成により電源基板41の大きさが異なるような場合であっても、電源基板41の大きさに応じてスライダ120を移動・固定することにより着脱自在に取り付けることができる。また、電源基板取付部100が遊技済み球排出通路50および下球皿払出通路70の背後に形成されているため、図6および図9に示したように電源基板41を前方に配設することができ、これにより電源基板後方のクリアランスを増大させて回路基板の放熱効果の問題や、回路基板の回路構成の問題等を改善することができる。また回路基板の後端位置を従来と同一とすれば、これまで部品高さにより実装が困難とされた大型のコンデンサ等を実装することができ、これにより回路構成を簡明化し、あるいは基板面積を縮小した基板構成にすることも可能になる。
【0084】
さらに、スライダ120が電源基板41の前方でスライド移動する構成のため、電源基板41の大きさとほぼ同じ面積内に上記のような調整機能を備えた基板取付部を形成することができ、限られた面積および厚さ寸法内でスペース効率よく種々の回路基板を着脱可能なパチンコ機を構成することができる。
【0085】
なお、実施例ではスライダ取付ネジ127を緩めの締結状態にすることで、スライダ120に一定の規制力を与えつつ人為的にスライド移動可能に配設した構成例を示したが、例えば、スライダ支持ボス105の端部に幾分小径の座部を設け、平座金126とスライダ取付ネジ127との間にウェーブワッシャまたは皿バネ座金等を挟持させてスライダ取付ネジ127を締め込むように構成してもよく、座部およびスライダ取付ネジ127に代えて小型のショルダボルトを用いて皿バネ座金等を挟持させて締め込むように構成にしてもよい。
【0086】
また、遊技盤20から裏面側に排出されるアウト球とセーフ球とを球寄せカバー28で集合させて流下させる形態を示したが、これらの遊技球が各個別の球排出通路を通って排出される形態や球排出通路の途上で集合される形態であっても同様に構成し同様の効果を得ることができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、遊技盤を立設姿勢で収容保持する枠部材と、常には枠部材の裏面側を覆って配設される裏セット盤と、枠部材の前面側に設けられ遊技球を貯留する上球皿および下球皿とを備えた弾球遊技機において、遊技盤から排出された遊技球を弾球遊技機の裏面下部に設けられた球排出口に導く球排出通路と、球払出装置から払い出された遊技球のうち上球皿に排出しきれない遊技球を下球皿に導く球払出通路とを備え、球排出通路は裏セット盤の前面側に形成された裏側排出通路溝と枠部材の裏面側に形成された枠側排出通路溝とからなり、球払出通路は裏セット盤の前面側に形成された裏側払出通路溝と枠部材の裏面側に形成された枠側払出通路溝とからなり、枠部材の裏面側を覆うように裏セット盤を閉鎖させたときに、裏側排出通路溝と枠側排出通路溝とが対向し前後左右が壁面で囲まれて上下に延びる球排出通路が形成され、裏側払出通路溝と枠側払出通路溝とが対向し左右が壁面で囲まれて上下に延びる球払出通路が形成されるように経路機構を構成する。
【0088】
このような経路機構によれば、枠部材に形成した通路溝の溝深さ分だけ裏側の通路溝の奥行きを低減することができ、これにより球排出通路の形成領域と球払出通路の形成領域とを合わせた広い面積領域にわたって裏セット盤の厚さを低減し薄型に構成することができる。また、このように裏セット盤の厚さを薄型化することにより、一般的に裏セット盤の裏面側に取り付けられる各種回路基板の取付位置を従来よりも前方に位置させることができ、これにより課題とされていた遊技島への設置困難の問題や、回路基板の放熱効果の問題、回路基板の回路構成の問題等を改善した弾球遊技機を提供することができる。
なお、裏セット盤の下部に球払出通路を流下する遊技球を受け止めて斜め前方に誘導する緩衝誘導突起を設け、裏セット盤が枠部材の裏面側を覆って配設されたときに緩衝誘導突起突起が下球皿連結バケットに支持されるような構成によれば、球払出通路を流下する遊技球の流下速度を緩和させて下球皿に導出することができるとともに、裏セット盤全体を略中央部で支持し上下方向に位置決めすることができる。
また、緩衝誘導突起の上向き面にアース接触辺を配設することにより、球払出通路を流下する遊技球がアース電位に地落されるとともに、衝突による衝撃から緩衝誘導突起を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した弾球遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】上記パチンコ機の背面図である。
【図3】外枠を取り外し裏セット盤を開放した状態におけるパチンコ機の背面図である。
【図4】上記パチンコ機の平断面図である。
【図5】遊技済み球排出通路および下球皿払出通路の要部を示す背面図である。
【図6】図5中の矢印VI−VIに沿った遊技済み球排出通路を主として示す側断面図である。
【図7】払出通路の通路構成を示すパチンコ機の平断面図である。
【図8】図7中の矢印VIII−VIIIに沿った側断面図である。
【図9】図5中の矢印IX−IXに沿った側断面図である。
【図10】バケット構造体を斜め後方から見た斜視図である。
【図11】上記バケット構造体の平面図である。
【図12】図6および図9中の矢印XII−XIIに沿った平断面図である。
【図13】枠側排出通路通路溝および枠側払出通路溝の他の構成例を示す斜視図である。
【図14】裏セット盤の下部に設けられた各基板取付部の背面図である。
【図15】電源基板取付部を斜め後方から見た斜視図である。
【図16】電源基板取付部におけるスライダの取付状態を示す平断面図である。
【図17】遊技済み球排出通路および下球皿払出通路と電源基板取付部との関係を主として示す背面図である。
【符号の説明】
BK 回収バケット
PA 遊技領域
PM パチンコ機
1 外枠
2 前枠
3a,3b ヒンジ機構
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 上球皿
7 下球皿
8 操作ハンドル
10 遊技補助盤
11 遊技球発射装置
12 発射レール
15 収容枠
16 クランプレバー
17a,17b ヒンジ機構
18 ロックレバー
19 閉鎖レバー
20 遊技盤
21 化粧板
24 入賞具
25 画像表示装置
26 アウト口
27 球寄せカバー
28 球寄せカバー
29,29´ 集合出口
30 裏セット盤
31 球貯留タンク
32 整列通路
33 球払出装置
34 上球皿払出通路(34w 仕切壁)
35 通出口
36 通出樋
37 溢れ球通路
38 分岐通路(38d 緩衝誘導突起)
39 分岐出口
41 電源基盤
42 主制御基板
43 払出制御基板
44 ランプ・音声制御基板
46 ターミナル基板
50 遊技済み球排出通路
52 枠側排出通路溝(52d 緩衝突起)
53 裏側排出通路溝(53d 緩衝突起、53e 緩衝誘導突起)
54 球詰まり検出レバー
55 球詰まり検出器
56 緩衝部材
57 導出通路壁
58 通路壁
59 球排出口
63 球抜き通路
64 球抜き口
65 ファール球回収通路
66 集合回収口
70 下球皿払出通路
72 枠側払出通路溝(72e 緩衝誘導突起)
73 裏側払出通路溝
(73d 誘導突起、73e 緩衝誘導突起、73s 係合面)
80 バケット構造体
81 支持フランジ
82 枠側排出通路溝
83 下球皿連絡バケット(83s 係合受け面、83t突起受容部)
84 流下案内仕切壁
85 払出受容口
86 回収受容口
87 下球皿連絡口
88 係止ボス
89 ネジ
91 補助枠
95 通路溝形成部材
100 電源基板取付部
101 支持リブ
102 ベースプレート取付ボス
105 スライダ支持ボス
106 アース接触辺挿通スリット
110 ベースプレート
111 基板支持部
112 スライダ支持部
113 基板ケース係止フック
114 ガイドレール
115 ボス導出開口
116 アース接触辺
118 裏セット盤係止フック
119 ネジ
120 スライダ
122 スライドベース
123 基板ケース係止フック
124 スライドトラック
125 スライダ取付孔
126 平座金
127 スライダ取付ネジ
128 スライダ固定ネジ
140 主制御基板取付部
141 基板支持部
143 基板ケース係止フック
145 ロックアーム
150 払出制御基板取付部
151 基板支持部
152 シールドプレート係止フック
153 基板ケース係止フック
154 プレートロックアーム
155 ケースロックアーム
160 シールドプレート
162 係止フック係合孔
163 フック挿通孔
164 ロック孔

Claims (3)

  1. 前面に遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技盤を立設姿勢で収容保持する枠部材と、球払出装置を有し前記遊技盤の裏面側に設けられて常には前記枠部材の裏面側を覆って配設される裏セット盤と、前記遊技盤の下側に位置して前記枠部材の前面側に設けられ遊技球を貯留する上球皿および下球皿とを備えた弾球遊技機において、
    前記遊技盤から排出された遊技球を前記弾球遊技機の裏面下部に設けられた球排出口に導く球排出通路と、前記球払出装置から払い出された遊技球のうち前記上球皿に排出しきれない遊技球を前記下球皿に導く球払出通路とを備え、
    前記球排出通路は、前記裏セット盤の前面側に後方及び左右の壁面に囲まれて前方に開く裏側排出通路溝と、前記枠部材の裏面側に前方及び左右の壁面に囲まれて後方に開く枠側排出通路溝とからなり、
    前記球払出通路は、前記裏セット盤の前面側に後方及び左右の壁面に囲まれて前方に開く裏側払出通路溝と、前記枠部材の裏面側に前方及び左右の壁面に囲まれて後方に開く枠側払出通路溝とからなり、
    前記裏セット盤が前記枠部材の裏面側を覆って配設されたときに、前記裏側排出通路溝と前記枠側排出通路溝とが位置整合して対向し前後左右が前記壁面で囲まれて上下に延びる前記球排出通路が形成され、前記裏側払出通路溝と前記枠側払出通路溝とが位置整合して対向し前後左右が前記壁面で囲まれて上下に延びる前記球払出通路が形成されるように構成したことを特徴とする弾球遊技機の経路機構。
  2. 前記裏セット盤の下部に、前記球払出通路を流下する遊技球を受け止めて斜め前方に誘導する緩衝誘導突起が前記裏側払出通路溝における前記後方の壁面から前方に突出して設けられ、
    前記枠部材の下部には、前記緩衝誘導突起により誘導された遊技球を受け止めて前方に位置する前記下球皿に導く下球皿連結バケットが設けられ、
    前記裏セット盤が前記枠部材の裏面側を覆って配設されたときに、前記緩衝誘導突起突起が前記下球皿連結バケットに支持されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機の経路機構。
  3. 前記緩衝誘導突起の上向き面に、受け止めた遊技球の電位を地落させるアース接触辺が当該上向き面を覆って配設されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弾球遊技機の経路機構。
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