JP2000167190A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000167190A
JP2000167190A JP10352897A JP35289798A JP2000167190A JP 2000167190 A JP2000167190 A JP 2000167190A JP 10352897 A JP10352897 A JP 10352897A JP 35289798 A JP35289798 A JP 35289798A JP 2000167190 A JP2000167190 A JP 2000167190A
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discharge
path
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balls
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JP10352897A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 賞球排出と貸球排出に用いる排出球流下経路
の途中から遊技球を抜き出す球抜機構の形成状態をコン
パクトにする共に、並設される排出球流下経路の条数が
増えても、球抜の能力を落とすことがないようにする。 【解決手段】 裏機構盤16の裏面側に設けられる流路
変換樋の球抜部29から抜き出した遊技球を裏機構盤1
6の側方部に形成した抜出球受入部30から受け入れ
て、裏機構盤16の前面側へ第1〜第3抜出球誘導路3
4a〜34cを介して誘導し、裏機構盤16の前面側と
遊技盤収納フレーム15との間に形成される抜出球排出
路32から機外排出口37へ抜出球を排出するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤が収納され
る遊技盤収納フレームの裏面側に設けられる裏機構盤の
背面に、貯留タンクから供給される遊技球を並列に整流
して複数条の球流路が形成されるように下流側へ案内す
る誘導樋と、該誘導樋から複数条の球流路を介して受け
入れた球の流下方向を略垂直方向に変換する複数条の球
流下方向変換路を有する流路変換樋と、該流路変換樋の
各球流下方向変換路から案内される遊技球を遊技者側へ
所定数排出する球排出装置と、を備え、上記流路変換樋
から球排出装置へ至る球流下方向変換路の途中から球を
抜き出して機外排出口より機外へ排出する球抜機構を有
する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技球を利用して遊技を行う遊技機は、
遊技店から借り受けた遊技球を遊技盤の遊技領域へ弾発
し、所定の入賞領域に入賞することで所定数の賞球を遊
技者が獲得でき、また、特別な入賞口等への入賞に基づ
いて各種遊技装置が作動して、異なる遊技状態に変換し
たりするものである。
【0003】上記のような遊技機における球排出機構
は、遊技機を列設した島設備の球供給機構から遊技球の
供給を受けるものとなっており、先ず、遊技機の裏機構
盤背面上部に設けられた貯留タンクで島設備の球供給機
構から供給された球を貯留し、この貯留タンクに貯留さ
れた球は、誘導樋を通る間に並列に整流されて2条の球
流路が形成され、この誘導樋の各球流路から球が供給さ
れる流路変換樋は各球流路に対応する球流下方向変換路
を備え、この球流下方向変換路によって略垂直方向に流
路が変換された遊技球は、各球流下方向変換路から2つ
の球排出機能部を備える球排出装置へ供給され、これら
の球排出機能部から個別に排出される遊技球は、球排出
樋を落下して遊技機前面の球供給皿(いわゆる上皿)へ
排出される。なお、供給球皿に球が貯まって、球排出樋
内に球が溢れると、溢れた球がオーバーフロー樋へ流れ
て、球貯留皿(いわゆる下皿)へ排出される。
【0004】この様な従来の遊技機における球排出機構
では、貯留タンクから球排出装置に至るまで球が常時詰
まっているため、一日の営業終了時や遊技機の修理など
の場合には、これらの球を抜き取る必要があるが、全て
の球を通常の球排出装置から排出して球供給皿や球受皿
へ排出していたのでは、遊技機の各部機能の物理的消耗
が早まるし、抜き終わるまでに長時間を要する上に、球
供給皿や球受皿で受けた球を改めて島設備へ移送しなけ
ればならないため、素早く簡便に球を抜き取ることがで
きると共に、抜き出した球を島設備内へ移送する手間を
省ける球抜機構が設けられている。
【0005】球抜機構としては、例えば、遊技機前面の
側方部に設けられた小径の挿通孔から針金状の球抜操作
体を挿入することで、流路変換樋に設けた流路切換部材
が作動し、球排出装置へ至る球流下方向変換路の所定部
位を球抜流路と連通させて、この球抜流路から抜出球誘
導樋の抜出球誘導路を経て機外排出口に遊技球を誘導す
るものとなっている。すなわち、球流下方向変換路の途
中から分岐した球抜流路によって、効率よく遊技球を抜
き取ることが出来るのである。
【0006】なお、遊技球の抜出を行う球抜流路を分岐
させるのは、球流下方向変換樋の球流下方向変換路に限
らず、球排出装置の上流側で抜き出したり、或いは、球
排出装置の下流側に設けた分岐路から抜き出したりする
ものもある。すなわち、球抜機構の球抜流路は、誘導樋
および流路変換樋から球排出装置を経て遊技球を排出す
るまでの排出球流下経路の途中の適所から分岐させれば
良いのである。
【0007】そして、上記球抜機構は、短時間に多くの
遊技球を機外排出口へ抜き出せる機能が要求されること
から、球抜流路と抜出球誘導路は、流路変換樋における
流下方向変換路の条数と対応する程度の幅に形成されて
おり、鉛直下向きの抜出球誘導路を備える抜出球誘導樋
はその下方部において、遊技盤へ打ち込まれて各種入賞
口もしくはアウト口から回収された球を集めて機外排出
口へ導く回収球集合樋と合流するものとなっている。こ
のように機外排出口より排出された球は、そのまま島設
備の循環機構により研磨・洗浄された後、再び遊技機へ
の供給球として用いられることとなる。
【0008】また、近来は、遊技球の貸出を遊技機の球
排出装置を使って行う遊技機(いわゆるカード式パチン
コ機)が広く普及しており、このような遊技機の球排出
機構は、賞球排出動作と貸球排出動作を合わせて行うこ
とから、短時間に多くの球を排出できるような機能が望
まれており、このような要望に沿うものとして、球排出
機構を3条の球排出路に対応させたものもある。
【0009】すなわち、3条の球排出路から供給される
遊技球を各々別に受ける3つの球排出機能部を備える球
排出装置を設けることで、賞球排出速度を損ねることな
く貸球排出機能を付加した球排出機構となるのである。
【0010】ここで、賞球や貸球の排出速度を一層高め
るためには、球排出路の条数を増やすことでも対応でき
る。その場合、貯留タンクから誘導樋および流路変換樋
を経て球排出装置へ至るまでの球排出路は、遊技機の左
右方向へ適宜な傾斜をもって流下させてゆくものである
から、球排出路の各条は遊技機の前後方向に並列状に形
成されることとなり、条数が増えれば増えるほど、裏機
構盤の背面に取り付けられる球排出機構の背面側におけ
る前後方向の突出量は増大することとなるが、貯留タン
クや誘導樋、流路変換樋が設けられる部位の突出量が増
しても、既存の標準的な遊技機の裏面構成においては、
他の機構部の障害となるようなことはない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た如き球排出機構を備える遊技機においては、排出球流
下経路から球を抜き出す球抜機構における抜出球誘導樋
の突出量(遊技機1における前後方向の幅)も増大する
こととなり、これは、遊技機裏面側の配置構造上、大き
な障害となってしまう可能性がある。
【0012】すなわち、裏機構盤の中央部は遊技盤の裏
面側突出部を受け入れ可能なように空けておく必要があ
り、この遊技盤に設けられる各種遊技装置との接続ケー
ブルも裏機構盤中央部に向けて接続されているため、球
抜機構の球抜流路から機外排出口へ抜出球を誘導するた
めには、裏機構盤の側方部に確保できる僅かなスペース
を利用して抜出球誘導樋を設けなければならず、従前通
りの球抜機構の構造で抜出球を機外排出口まで導くもの
とした場合、排出球流下経路の条数増加に伴って前後方
向の突出量が増大した抜出球誘導樋を裏機構盤下方部ま
で設けなければならなくなってしまうため、狭小な遊技
盤裏面側の周縁部や下方部を有効に使えるよう分散配置
されている他の機構部や制御装置類を取り付ける上で、
障害となるのである。
【0013】このようなことから、球排出機構における
排出球流下経路の条数に対応して前後方向の突出量が増
大した抜出球誘導樋を設けて、機外排出口へ球を誘導で
きるような構造を採用するには、裏機構盤裏面における
配置構造の基本設計から見直す必要があり、到底現実的
とは言えない。
【0014】また、抜出球誘導樋は合成樹脂で形成され
ているため、前面枠の隙間等から熱した針金を等を挿入
して抜出球誘導樋に孔を開け、抜出球誘導樋から球排出
路へと針金を侵入させてゆき、何らかの不正に利用され
る可能性もあった。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る遊技機は、遊技盤(10)が収納さ
れる遊技盤収納フレーム(15)の裏面側に設けられる
裏機構盤(16)の背面に、貯留タンク(17)から供
給される遊技球を並列に整流して複数条の球流路が形成
されるように下流側へ案内する誘導樋(18)と、該誘
導樋から複数条の球流路を介して受け入れた球の流下方
向を略垂直方向に変換する複数条の球流下方向変換路を
有する流路変換樋(19)と、該流路変換樋の各球流下
方向変換路から案内される遊技球を遊技者側へ所定数排
出する球排出装置(20)と、を備え、上記誘導樋およ
び流路変換樋から球排出装置を経て排出されるまでの排
出球流下経路の途中から球を抜き出して機外排出口より
機外へ排出する球抜機構を有する遊技機(1)におい
て、上記球抜機構は、上記遊技盤収納フレームの背面
(例えば、背面プレート15b)と裏機構盤の前面との
間に形成されて、機外排出口(37)と連通する抜出球
排出路(32)と、上記排出球流下経路から抜き出した
球を上記抜出球排出路へ誘導する抜出球誘導路(例え
ば、第1〜第3抜出球誘導路34a〜34c)と、を備
えることを特徴とする。
【0016】従って、請求項1に係る遊技機おいては、
遊技盤収納スペースとして遊技盤収納フレームと裏機構
盤との間に確保されている空部を利用して抜出球排出路
を形成し、この抜出球排出路へ抜出球誘導路から抜出球
を誘導することにより、裏機構盤の側方部に抜出球誘導
樋を設ける必要が無くなる。また、抜出球排出路は、金
属製の遊技盤収納フレームの背面側に位置することによ
り、遊技機の前面側から熱した針金を挿入して抜出球排
出路内に針金を侵入させ難くなる。
【0017】また、請求項2に係る遊技機は、請求項1
において、球抜機構の抜出球排出路が、裏機構盤の前面
から延出する区画壁が遊技盤収納フレーム背面に当接す
ることによって形成されるものとしたことを特徴とす
る。斯くすれば、抜出球を機外排出口へ誘導するための
遮蔽された抜出球誘導路を形成するために、別途蓋部材
等を必要としない。
【0018】また、請求項3に係る遊技機は、請求項1
または請求項2において、球抜機構の抜出球排出路に
は、抜出球誘導路から導かれた抜出球の落下勢を減衰さ
せ得る落下勢減衰手段(例えば、衝接突起35…)を設
けるようにしたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る遊技機の実施
形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0020】遊技媒体としての遊技球を弾発する弾球遊
技を行える遊技機1は、図1に示すように、遊技ユニッ
ト2とカードユニット3とから構成してあり、遊技ユニ
ット2には遊技に関連した各種機能(後に詳述)を付加
し、カードユニット3にはプリペイドカード(所定の金
額で予め販売される弾球遊技用のカードであって、通貨
と等価な有価データを記憶させたものをいう)の使用を
可能ならしめるカード制御機能や球貸制御機能等を付加
してある。
【0021】上記遊技ユニット2は、中空箱枠状の機枠
4の前面側へ額縁状の前面枠5を回動可能に設けること
で構成してある。更に、上記前面枠5にはガラス枠6お
よび前面パネル7を回動可能に設けてある。また、透明
なガラスが配設されるガラス枠6の後方には、ガイドレ
ール8で囲まれた遊技部9を有する遊技盤10を配設し
てある。上記遊技盤10は弾球遊技の主体となるもの
で、ロータリーソレノイド等の電気的駆動源によって弾
発された遊技球が上記ガイドレール8に沿って遊技部9
内へ到達すると、遊技釘に当たったり風車によって流下
方向を変えられたりして流下して行き、遊技部9内に設
けた入賞領域たる各種入賞口9a…の何れかに入賞する
と、当該入賞球に対する遊技価値としての賞球が遊技者
に与えられ、入賞口9a…の何れにも入賞しなかった球
は、アウト口9bより外れ球として回収される。
【0022】一方、上記ガラス枠6の下方に位置する前
面パネル7には、賞球(遊技部9内の各種入賞口9a…
に入賞することに基づいて遊技者が獲得する球)や貸球
(当該遊技店から遊技者に貸し出された球)を貯留する
球供給皿11を設けてあり、この球供給皿11より発射
球待機部へ球を供給し、この発射球待機部に待機してい
る遊技球を弾発ユニットの弾発機構によって弾発するの
である。また、前面枠5の下部適所には、上記弾発ユニ
ットの作動・停止や弾発勢の調整等を操作するための操
作ハンドル12や、上記球供給皿11に貯留できずに溢
れた球(後に詳述)を受け入れる球受皿13等を適宜に
設けてある。
【0023】なお、上記した遊技ユニット2において、
機枠4,前面枠5,ガラス枠6,前面パネル7等よりな
る本体枠は、遊技機1で弾球遊技を行うための共通機能
を備えたものであり、この本体枠に対して遊技盤10は
着脱分離可能な構成としてある。すなわち、遊技内容の
異なる弾球遊技を行えるように、異なる盤面構成の遊技
盤10に交換することができるのである。
【0024】上記カードユニット3内には、球貸制御に
関連した諸機能を持たせてあり、カード挿排口14より
挿入されたプリペイドカードの有価データを読み取ると
共に、例えば上記球供給皿11の適所に設けた球貸ボタ
ンを遊技客が操作することに応じて所定数の遊技球を貸
し出し、貸し出した遊技球に相当する通貨を減算した値
にプリペイドカードの有価データを書き換え、返却ボタ
ンを遊技客が操作するか、もしくはプリペイドカードの
有価データの残数が“0”になった場合に、内部に取り
込んでいたプリペイドカードをカード挿排口14より排
出するのである。
【0025】なお、本実施形態として示す遊技機1は、
上述したように、カードユニット3を備えることで遊技
球の貸出機能を含むものとし、遊技ユニット2の遊技球
排出装置から賞球用の遊技球と貸出用の遊技球を排出す
る構造ものもであるが、このような遊技球の貸出機能を
略して、遊技ユニット単体で弾球遊技を行える構造の遊
技機としても良い。
【0026】上記した遊技機1の裏面側は、図2に示す
ようになっており、機枠4に対して開閉可能な前面枠5
を備える遊技ユニット2では、遊技盤10を安定に保持
して収納する遊技盤収納フレーム15が前面枠5の裏面
側に開閉可能に取り付けてあると共に、該遊技盤収納フ
レーム15の裏面側には裏機構盤16が開閉可能に取り
付けてある(図3参照)。
【0027】上記裏機構盤16の上部には遊技媒体たる
球を貯留するための貯留タンク17を設けてあり、該貯
留タンク17内の球は誘導樋18および流路変換樋19
を経て、遊技媒体たる球を排出する球排出装置20へ供
給される。上記貯留タンク17へは遊技機列より構成さ
れた島設備の球供給樋より球供給されるものとしてあ
り、例えば各遊技機1…を総括的に管理する管理装置の
制御によって、球が適宜に補給されるようにしてある。
この貯留タンク17内に貯留された遊技球がなくなって
排出用の遊技球が不足したことを検出するための補給セ
ンサ(図示省略)を、例えば誘導樋18の球流入部に配
設してあり、この補給センサが球不足を検出し、該検出
情報を管理装置が受信することによって、当該遊技機1
の貯留タンク17への球補給が行われるのである。な
お、この補給センサは、賞球もしくは貸球として排出す
るための待機球にある程度の余裕がある段階で排出球の
不足を検出するものである。
【0028】また、上記誘導樋18には3条の球流路が
形成されるように、下流側に向けて徐々に起立するよう
な仕切り壁を設けてあり、2つの仕切り壁によって誘導
樋18を下流側へ流れる遊技球は3条に整列し、該誘導
樋18の下流側に生ぜしめた3条の各球流路から流路変
換樋19の各球入口へ遊技球が誘導され、該流路変換樋
19内に設けた3条の球流路を介して球排出装置21の
各球入口へ遊技球を導き、球排出装置21が備える3つ
の球排出機能部の動作により、これらの球が賞球もしく
は貸球として排出されるのである。なお、上記流路変換
樋19の適所には排出待機球検出手段21を設けて、排
出用の遊技球が極端に減少している状態(球貸要求に対
する十分な排出球が残存していない状態や、入賞球に対
する賞球用の球が十分に残存していない状態)を検出す
るようにしてある。
【0029】上記のような球流路を経て、球排出装置2
0から排出された球は、球排出樋22aを介して球供給
皿11へ排出される。なお、球排出樋22aの下方部に
は、落下してきた球を受け止めて落下勢を減衰させ、球
の流れを整えて球供給皿11へ導く調流樋22bを備え
ると共に、この調流樋22bに至る直前で分岐して球受
皿13につながる分配樋(図示省略)を備えるものと
し、球供給皿11が遊技球で一杯になると上記調流樋2
2bにも球が貯まり、分配樋との分岐部にまで達する
と、調流樋22b内に溢れた遊技球がこの分配樋を介し
て球受皿13へ排出されるのである。また、球受皿13
も球で一杯となって分配樋内にまで球が溢れるようにな
ると、この分配樋内適所に設けたオーバーフロー検出手
段(図示省略)によって、該状態を検出するものとして
ある。
【0030】また、裏機構盤16の裏面側中央部は遊技
盤10のセンターに位置する比較的大型の遊技装置が突
出状態となることから、このセンターを避けた側方部の
狭小な領域に各種機能を分散配置するものとしてある。
そして、上述した貯留タンク17および誘導樋18が上
部に、流路変換樋19,球排出装置20,球排出樋22
a等が裏面右側部(裏機構盤16の蝶番機構が設けられ
ているカードユニット3側)に各々設けられることか
ら、この配置構成の障害とならない適所に、電気的制御
装置23や球排出制御装置24、これらと各種遊技機能
部とを接続する接続線路や中継基板等を分散配置してあ
る。
【0031】なお、電気的制御装置23は、遊技盤10
に設けられた各種遊技装置や各種表示ランプ等の制御を
統括的に行うものであり、球排出制御装置24は、上記
電気的制御装置23から受ける賞球排出要求やカードユ
ニット3に設けられたカード制御装置から受ける貸球排
出要求に基づいて球排出装置20を作動制御するもので
ある。
【0032】上記のような種々の機能部が取り付けられ
る裏機構盤16は、遊技盤収納フレーム15の一側方
(図4においては裏面右側)の上下方向に適宜離隔させ
て設けた上部支持突起25aおよび下部支持突起25b
に、これら上下支持突起25a,25bと対応させて裏
機構盤16に設けた上部受片26aと下部受片26bの
各嵌合孔を各々挿通することで、開閉可能に取り付ける
ものとしてある。
【0033】なお、裏機構盤16が取り付けられる遊技
盤収納フレーム15は、遊技盤10の側方及び裏面周辺
部を覆うような外形で、遊技盤10の厚み程度後方に延
出する側壁部15a…と、これら側壁部15a…に連な
る背面プレート15bとからなり、背面プレート15b
の中央適所には、遊技盤10の背面突出部(遊技装置の
背面部等)を挿通するための開口部15cを開設してあ
る。また、側壁部15a…の前面側縁部適所には、前面
枠5に遊技盤収納フレーム15を取り付けるための取付
片15d…を形成してある(図4参照)。
【0034】また、裏機構盤16の裏面側に取り付けら
れる球排出装置20は、第1球排出ユニット20aと第
2球排出ユニット20bとに分割構成するものとし、第
1球排出ユニット20aは2つの球排出機能部を備える
ユニットで、その用途は賞球排出に限定し、第2球排出
ユニット20bは1つの球排出機能部を備えるユニット
で、その用途は貸球排出に限定してある。すなわち、こ
の球排出装置20に排出球を供給する流路変換樋19の
下部に開口する3つの球排出口のうち2つは、第1球排
出ユニット20aの第1球入口27aおよび第2球入口
27bに、残り1つの球排出口は第2球排出ユニット2
0bの第3球入口27cに、各々対応するようにしてあ
り、誘導樋18および流路変換樋19によって形成され
る3つの球流路の内、2つは賞球用の排出待機球を、残
る1つは貸球用の排出待機球を各々球排出装置20へ導
くのである。
【0035】この様にして、第1球入口27aから第1
球排出ユニット20aの第1球排出機能部に供給された
排出待機球は第1ソレノイド28aのオン・オフにより
排出制御され、第2球入口27bから第1球排出ユニッ
ト20aの第2球排出機能部に供給された排出待機球は
第2ソレノイド28bのオン・オフにより排出制御さ
れ、第3球入口27cから第2球排出ユニット20bの
球排出機能部に供給された排出待機球は第3ソレノイド
28cのオン・オフにより排出制御され、各々第1球排
出ユニット20aの第1球排出部29a,第1球排出ユ
ニット20aの第2球排出部29b,第2球排出ユニッ
ト20bの第3球排出部29cから、球排出樋22aに
排出されるのである。
【0036】また、流路変換樋19には、球排出装置2
0への球流路から側方(例えば、カードユニット3が設
けられる側)へ球を抜き出す機能(後に詳述)と、この
抜き出した球の流路を遊技盤収納フレーム15側(遊技
機1としての前面側)へ向わせるような球流下方向変換
路を内部に形成した球抜部29とを併せて備えるものと
し、この球抜部29から縦3列の流路により導かれた抜
出球は、裏機構盤16に形成した抜出球受入部30から
各流路毎に受け入れ、裏機構盤16の前面から突出する
抜出球誘導側壁31,31と遊技盤収納フレーム15の
背面プレート15bとで囲まれた抜出球排出路32へ導
くのである。
【0037】そして、縦3列の流路から抜出球を受け入
れる抜出球受入部30には、第1受入口30a,第2受
入口30b,第3受入口30cを縦方向に連設し、これ
ら第1〜第3受入口30a〜30cより受け入れた抜出
球は、裏機構盤16の前面側に形成した補助壁33,3
3によって区画形成した第1抜出球誘導路34a,第2
抜出球誘導路34b,第3抜出球誘導路34cによっ
て、縦並び3列で受け入れた抜出球を横並びで抜出球排
出路32へ誘導する。
【0038】なお、裏機構盤16の前面側で横並びとな
った抜出球が排出される抜出球排出路32には、抜出球
の落下速度を減衰させるための衝接突起35…を適宜突
設してあると共に、抜出球排出路32の下方部は回収球
集合樋36(遊技盤10へ打ち込まれて各種入賞口9a
…およびアウト口9bから回収された球を集める樋)と
合流し、機外排出口37に連通する。なお、機外排出口
37から排出された球の落下勢が島設備の球回収樋に強
い衝撃を与えないよう、落下勢を効率よく減衰させるた
め、例えばコイルスプリング状の弾性誘導体内部を潜ら
せて遊技球を球回収樋へ落とす等の手段が講じられるこ
ともある。
【0039】このように、遊技盤収納フレーム15と裏
機構盤16との間に確保されている空部を利用して抜出
球排出路32を形成し、この抜出球排出路32へ第1〜
第3抜出球誘導路34a〜34cから抜出球を誘導する
ことにより、裏機構盤16の側方部に抜出球誘導樋を設
ける必要が無くなり、球排出機構における球排出路の条
数を増やしても、流路変換樋19における球抜部29の
突出量が増大して、他の機構部等の障害となるようなこ
とを効果的に防止できる。
【0040】また、抜出球排出路32は、金属製の遊技
盤収納フレーム15の背面側に位置することにより、遊
技機1の前面側から熱した針金を挿入して抜出球排出路
32内に針金を侵入させ難くなるので、心ない遊技者の
不正行為を抑止できる。
【0041】しかも、裏機構盤16の前面側に形成した
抜出球誘導側壁31,31の突出側端縁部に遊技盤収納
フレーム15の背面プレート15bを当着することで抜
出球誘導路32が形成されるものとしたので、従来の球
抜機構の如く、抜出球誘導路を形成するために別途蓋部
材等を設けて樋形状にする必要がなく、部品点数を減ら
すことができ、組立作業やメンテナンス等の作業効率向
上を期せる。
【0042】加えて、鉛直下向きの抜出球誘導路32内
に落下勢減衰手段として細柱状の衝接突起35…を適宜
に設けておくことにより、機外排出口37へ向う抜出球
の落下勢によって生ずる比較的強い衝撃が遊技盤収納フ
レーム15や裏機構盤16に影響することを防止でき
る。なお、抜出球誘導路32内に設ける落下勢減衰手段
としては、抜出球誘導路32内に突出する横長の壁状体
を不連続な段状に設けるようなものでも良い。
【0043】次に、排出待機球検出手段21や球抜部2
9を備える流路変換樋19の具体的構造について、図7
に基づき詳述する。
【0044】この流路変換樋19は、裏機構盤16の裏
面側から後方に向けて第1球流路38a,第2球流路3
8b,第3球流路38cを遊技機1の前後方向に並設し
たもので、図7は、裏機構盤16の背面から最も離れた
第3球流路38cの概略縦断面図である。
【0045】流路変換樋19における第1〜第3球流路
38a〜38cの各流路の入口部分には、遊技球導入片
39を揺動可能に軸着してあり、誘導樋18から供給さ
れる球が上下に重なることなく第1〜第3球流路38a
〜38cへ導き入れられるようにしてあり、その適宜下
流に設けた排出待機球検出手段21は、非接触式の排出
待機球検出器40と、該排出待機球検出器40に作用し
て排出待機球を検出させる作用部材41とから構成して
ある。なお、この排出待機球検出器40の検出信号は、
球排出装置20から排出可能な球の残量が予め定めた所
定数以下になったことを検出し、賞球もしくは貸球の排
出動作を規制するか否かの排出制御に供される。
【0046】上記第1〜第3球流路38a〜38cは、
遊技球を一個ずつ通過可能な断面略正方形の通路で、誘
導樋18から球を受け入れる球入口より緩やかに下り傾
斜(図7においては右下がりに傾斜)する第1傾斜部3
8a1 ,38b1 ,38c1にの上方から軸41aに軸
着された作用部材41…が各球流路38a〜38cに臨
むものとしてあり、これら第1〜第3球流路38a〜3
8c内に排出待機球があれば、作用部材41の非軸着側
端部が上方回動し、作用片41bが排出待機球検出器4
0に作用することで、この検出位置まで排出待機球が存
在していることを排出待機球検出器40によって検出す
るのである。逆に、第1〜第3球流路38a〜38c内
の何れか一つの流路でも排出待機球が無くなれば、作用
部材41の非軸着側端部が下方回動し、作用片41bが
排出待機球検出器40に作用しなくなるので、この検出
位置には排出待機球が存在していないことを検出できる
のである。
【0047】また、第1〜第3球流路38a〜38c
は、上記第1傾斜部38a1 〜38c 1 の下流端に続い
て通路方向を略180度反転させる第1屈曲部38
2 ,38b2 ,38c2 と、該第1屈曲部38a2
38c2 に続いて緩やかに下り傾斜(図7においては左
下がりに傾斜)する第2傾斜部38a3 ,38b3 ,3
8c 3 と、該第2傾斜部38a3 〜38c3 の下流端に
続いて通路方向を再び略180度反転させる第2屈曲部
38a4 ,38b4 ,38c4 と続く。
【0048】上記第1〜第3球流路38a〜38cの途
中から分岐する第1球抜流路41a,第2球抜流路41
b,第3球抜流路41cの流入部となる第1屈曲部38
2〜38c2 の外側部は、例えば板状の球抜ゲート4
2を支軸43によって回動自在に配設してあり、球抜ゲ
ート42と一体的に設けた受圧部材44を押圧部材45
が押し下げるように力を作用させることで、球抜ゲート
42は第1〜第3球抜流路41a〜41cへの流入部を
閉塞した状態を保ち、押圧部材45から受圧部材44へ
の押圧力が消失すると、球抜ゲート42は自由回動可能
な状態となり、第1〜第3球流路38a〜38c内に貯
まっている球の流下圧により、第1屈曲部38a2 〜3
8c2 から第1〜第3球抜流路41a〜41cへ流れて
行くようになる。
【0049】上記のように球抜ゲート42を抜けた抜出
球が流れて行くこととなる球抜部29内の第1〜第3球
抜流路41a〜41cは、各々裏機構盤16の裏面側か
ら後方に向けて横方向に並んだ状態であり、これら第1
〜第3球抜流路41a〜41cの流下端に各々続く第1
球流下方向変換路46a,第2球流下方向変換路46
b,第3球流下方向変換路47cによって抜出球の流下
方向を前側(裏機構盤16の背面に向う側)へ変換する
ようにしてある(図8参照)。
【0050】なお、裏機構盤16の裏面に最も近い第1
球流下方向変換路46aが上段の第1球出口47aに、
次いで第2球流下方向変換路46bが中段の第2球出口
47bに、裏機構盤16の裏面から最も遠い第3球流下
方向変換路46cが下段の第3球出口47cに、各々つ
ながり、これら縦方向に並んだ第1〜第3球出口47a
〜47cと、上記抜出球受入部30の第1〜第3球受入
口30a〜30cが相互につながるようになる。そし
て、流路変換樋19の球抜部29や裏機構盤15に形成
した抜出球受入部30や抜出球排出路32等によって、
遊技機1の球抜機構を構成するのである。この球抜機構
における球抜位置は流路変換樋19の球抜部19に限ら
ず、誘導樋18および流路変換樋19から球排出装置2
0を経て排出されるまでの排出球流下経路の途中なら、
どこでも良い。例えば、球排出装置の下流側に分岐路を
設けておき、球排出装置の球排出機能部から排出された
球を分岐路へ誘導して抜き出すような構造とする場合も
ある。斯くすれば、球排出装置内およびその上流側に抜
き出せない球が残らないという利点がある。
【0051】ここで、上記した球抜機構が機能していな
い場合、第1〜第3球流路38a〜38cにおける排出
待機球検出位置から、その下流側の第1傾斜部38a1
〜38c1 ,第1屈曲部38a2 〜38c2 ,第2傾斜
部38a3 〜38c3 ,第2屈曲部38a4 〜38c4
までの流路は同一形状であるから、その流路内に待機可
能な遊技球の数も同じである。
【0052】しかしながら、第2屈曲部38a4 の下流
端に続く第3傾斜部83a5 は、第2屈曲部38b4
下流端に続く第3傾斜部83b5 よりも長くしてあり、
各々の下流端に続く垂直部38a6 ,38b6 を介して
第1排出球供給口48a,第2排出球供給口48bから
球排出装置20へ球を供給するまでの流路内に待機可能
な遊技球の数が変わるものとしてある。なお、図7に示
す例では、第1球流路38aにおける第3傾斜部83a
5 の方が、第2球流路38bにおける第3傾斜部83b
5 よりも遊技球1個分程度長く設定してあるので、第1
球流路38aにおける排出待機球検出位置から第1排出
球供給口48aまでの排出路には、第2球流路38bに
おける排出待機球検出位置から第2排出球供給口48b
までの排出路よりも遊技球1個分だけ多く待機させるこ
とができる。
【0053】一方、上記第1排出球供給口48aから球
の供給を受ける第1球排出ユニット20aの第1球排出
機能部は、図10に示す如く、第1球入口27aから排
出用に供給された球を、第1待機流路49aの下流側適
所で流路内に延出させたストッパ用係止爪50によって
流下阻止すると共に、第1排出球センサ51aによって
排出待機球を検出するもので、第2排出球供給口48b
から球の供給を受ける第1球排出ユニット20aの第2
球排出機能部は、図11に示す如く、第2球入口27b
から排出用に供給された球を、第1待機流路49aの下
流側適所で流路内に延出させたストッパ用係止爪50に
よって流下阻止すると共に、第2排出球センサ51bに
よって検出するものである。なお、ストッパ用係止爪5
0は、流路内に臨む部分を弧状とした扇状部材からなる
もので、第1,第2排出ソレノイド28a,28bと適
宜なリンク機構を介して接続してあり、第1,第2排出
ソレノイド28a,28bのオン・オフに伴って、スト
ッパ用係止爪50,50が流路に臨んで球の流下を妨げ
る状態と、ストッパ用係止爪50,50が流路から退避
して球の流下を許容する状態とに変換するものとしてあ
る。
【0054】ここで、第1球排出機能部における第1待
機流路49aと、第2球排出機能部における第2待機流
路49bとでは、第2待機流路49bの方が第1待機流
路49aよりも遊技球1個分程度長くなるように設定し
てある。斯くすることによって、第1球排出ユニット2
0aの第1球排出機能部における所定位置(例えば、ス
トッパ用係止爪50によって流下阻止された球の位置)
から第1球流路38aにおける排出待機球検出位置まで
の第1賞球排出路に待機させられる球の数と、第1球排
出ユニット20aの第2球排出機能部における所定位置
(例えば、ストッパ用係止爪50によって流下阻止され
た球の位置)から第2球流路38bにおける排出待機球
検出位置までの第2賞球排出路に待機させられる球の数
とは、同じになる。
【0055】一方、上記第3屈曲部38c4 の下流端に
続く第4屈曲部38c5 は、裏機構盤16の背面へ向う
よう方向(遊技機1における前方向)に屈曲する流下経
路となり、この第4屈曲部38c5 の流下端に続く第5
屈曲部38c6 は、裏機構盤16の背面から遠離る方向
(遊技機1における後方向)に屈曲する流下経路とな
り、この第5屈曲部38c6 下流端に続く垂直部38c
7 を介して第3排出球供給口48cから第2球排出ユニ
ット20bの第3球入口27cへ球を供給するまでの流
路内に待機可能な遊技球の数は、上記した第1,第2球
流路38a,38bから第1,第2排出球供給口48
a,48bまでに待機可能な遊技球の数よりも十分多く
なるように設定してある。なお、第3排出球供給口48
cから排出用の球が供給される第2球排出ユニット20
bの球排出機能部の構造は、上記した第1,第2球排出
機能部と同様で、その内部の待機流路の長さも適宜に可
変できる。
【0056】すなわち、7個とか15個といった数が1
回の賞球数として採用されていることから、賞球排出専
用の第1球排出ユニット20aによる排出待機球の残数
を排出待機球検出手段21によって検出する際には、1
5個程度の待機球を見込める流路長が確保されれば良い
のであるが、球貸可能な最低単位金額(例えば100
円)で貸し出される遊技球数は25個といった比較的多
い数が採用されていることから、貸球排出専用の第2球
排出ユニット20bによる排出待機球の残数を排出待機
球検出手段21によって検出する際には、25個程度の
待機球を見込める流路長が確保されていなければならな
いため、第1〜第3球排出路38a〜38c内の排出待
機球の検出を同一位置で行った後の流路長を調整したの
である。
【0057】このように、賞球用排出装置としての第1
球排出ユニット20aと貸球用排出装置としての第2球
排出ユニット20bを分離させ、尚且つ、第1球排出ユ
ニット20aの第1,第2球排出機能部における第1,
第2待機流路49a,49bの所定位置から第1所定数
分(例えば15個)の球が待機する位置と、第2球排出
ユニット20bの球排出機能部における待機流路の所定
位置から第2所定数分(例えば25個)の球が待機する
位置とを一致させて、一つの排出待機球検出手段21に
よって賞球用の排出待機球と貸球用の排出待機球の有無
を検出するものとすれば、賞球排出動作と貸球排出動作
とを各々独立させて行うことができ、賞球排出要求と貸
球排出要求とがほぼ同時にあった場合でも同時並行的に
処理することができる。
【0058】しかも、賞球用の排出待機球の不足状態と
貸球用の排出待機球の不足状態を第1〜第3球排出路3
8a〜38cにおける同じ部位で検出することができる
ので、賞球排出によって排出待機球が第1所定数に満た
なくなった場合であっても、貸球排出によって排出待機
球が第2所定数に満たなくなった場合であっても、迅速
に排出待機球の検出を行うことが可能となり、賞球排出
動作と貸球排出動作を同時並行して行う上での信頼性を
高いものとすることができるし、賞球用の排出待機球検
出と貸球用の排出待機球検出を一つの排出待機球検出手
段21によって行うことができるので、排出待機球検出
手段21の部品点数をいたずらに増やしてコスト増を招
くこともないし、組立作業やメンテナンス等の作業効率
を低下させることもない。
【0059】なお、球排出装置20内における貸球用の
第3待機流路の長さが第1,第2待機流路の長さよりも
十分長くなるように変えたり、貸球排出用である第3球
排出機能部の配設位置を賞球排出用である第1,第2球
排出機能部よりも下方にずらして、その間の流下経路を
長くしたりして、賞球排出路と貸球排出路に待機可能な
遊技球の数を変えるようにしても良いが、上記した例の
如く、賞球排出に伴う第1所定数と貸球排出に伴う第2
所定数の差分の球数に相当するだけ、第1球排出ユニッ
ト20aの第1,第2球排出機能部内における第1,第
2待機流路49a,49bの所定位置から第1,第2球
排出路38a,38b内の排出待機球検出手段21まで
の賞球排出路よりも第2球排出ユニット20bの球排出
機能部における待機流路の所定位置から第3球排出路3
8c内の排出待機球検出手段21までの貸球排出路を長
く設定すれば、賞球用である第1球排出ユニット20a
における球排出機能部の構造と貸球用である第2球排出
ユニット20bにおける球排出機能部の構造を変えた
り、第1,第2球排出ユニット20a,20bの配設位
置を変更したりすることなく、排出待機球検出手段21
までの賞球排出路に第1所定数の賞球用排出待機球を待
機させると同時に、排出待機球検出手段21までの貸球
排出路に第2所定数の貸球用排出待機球を待機させるこ
とが可能となる。
【0060】しかも、第3球排出路38cと第2球排出
ユニット20b内の待機流路とからなる貸球排出路は、
遊技機1の前後方向に屈曲する第4屈曲部38c5 およ
び第5屈曲部38c6 を含む流下経路とすることで、第
1,第2球排出路38a,38bと第1球排出ユニット
20a内の第1,第2待機流路49a,49bとからな
る賞球排出路よりも長くすれば、第1所定数と第2所定
数との差分の球数を無理なく増やして、貸球排出路を形
成することができる。
【0061】なお、上記の例では、賞球排出用の球流路
を2条、貸球排出用の球流路を1条として示したが、こ
れに限定されるものではなく、貸球排出用の流路も2条
としたり、賞球排出用の球流路を3条以上に増やしたり
しても良い。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る遊
技機によれば、遊技盤収納スペースとして遊技盤収納フ
レームと裏機構盤との間に確保されている空部を利用し
て抜出球排出路を形成し、この抜出球排出路へ抜出球誘
導路から抜出球を誘導することにより、裏機構盤の背面
側方部に下方まで連なる抜出球誘導樋を設ける必要が無
くなるので、球排出機構における球排出路の条数を増や
すことに伴って抜出球誘導樋の裏機構盤背面からの突出
量が増大しても、裏機構盤裏面の下方部に配置される他
の機構部や制御装置等の障害となるようなことを効果的
に防止できる。
【0063】また、抜出球排出路は、金属製の遊技盤収
納フレームの背面側に位置することにより、遊技機の前
面側から熱した針金を挿入して抜出球排出路内に針金を
侵入させ難くなるので、心ない遊技者の不正行為を抑止
できる。
【0064】また、請求項2に係る遊技機によれば、抜
出球を機外排出口へ誘導するための遮蔽された抜出球誘
導路を形成するために、別途蓋部材等を必要とせず、部
品点数を減らすことができ、組立作業やメンテナンス等
の作業効率向上を期せる。
【0065】また、請求項3に係る遊技機によれば、抜
出球誘導路に落下勢減衰手段を設けることにより、遊技
盤収納フレームの背面と裏機構盤の前面との間に形成さ
れる抜出球排出路を落下して機外排出口へ向う抜出球の
落下勢によって、比較的強い衝撃が遊技盤収納フレーム
や裏機構盤に影響することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の正面図である。
【図2】遊技機の裏面図である。
【図3】前面枠および裏機構盤を開状態として遊技盤を
取り外した遊技機の概観斜視図である。
【図4】遊技盤収納フレームと裏機構盤と賞球用排出装
置と貸球用排出装置の取付状態を示す斜視図である。
【図5】裏機構盤の正面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線の横断面図である。
【図7】流路変換ユニットの概略縦断面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線の縦断面図
である。
【図9】図7におけるIX−IX線の縦断面図である。
【図10】第1球排出機能部の縦断面図である。
【図11】第2球排出機能部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 遊技機 10 遊技盤 15 遊技盤収納フレーム 15b 背面プレート 16 裏機構盤 17 貯留タンク 19 流路変換樋 20 球排出装置 32 抜出球排出路 34a 第1抜出球誘導路 34b 第2抜出球誘導路 34c 第3抜出球誘導路 37 機外排出口 46a 第1球流下方向変換路 46b 第2球流下方向変換路 46c 第3球流下方向変換路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤が収納される遊技盤収納フレーム
    の裏面側に設けられる裏機構盤の背面に、貯留タンクか
    ら供給される遊技球を並列に整流して複数条の球流路が
    形成されるように下流側へ案内する誘導樋と、該誘導樋
    から複数条の球流路を介して受け入れた球の流下方向を
    略垂直方向に変換する複数条の球流下方向変換路を有す
    る流路変換樋と、該流路変換樋の各球流下方向変換路か
    ら案内される遊技球を遊技者側へ所定数排出する球排出
    装置と、を備え、上記誘導樋および流路変換樋から球排
    出装置を経て排出されるまでの排出球流下経路の途中か
    ら球を抜き出して機外排出口より機外へ排出する球抜機
    構を有する遊技機において、 上記球抜機構は、 上記遊技盤収納フレームの背面と裏機構盤の前面との間
    に形成されて、機外排出口と連通する抜出球排出路と、 上記排出球流下経路から抜き出した球を上記抜出球排出
    路へ誘導する抜出球誘導路と、 を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 上記球抜機構の抜出球排出路は、裏機構
    盤の前面から延出する区画壁が遊技盤収納フレーム背面
    に当接することによって形成されるものとしたことを特
    徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 上記球抜機構の抜出球排出路には、抜出
    球誘導路から導かれた抜出球の落下勢を減衰させ得る落
    下勢減衰手段を設けるようにしたことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の遊技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002066058A (ja) * 2000-08-23 2002-03-05 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2004298296A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Samii Kk 弾球遊技機の経路機構
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