JP3989110B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、裏面側に設けられる裏機構盤の背面側に形成された球流路から供給される遊技球を排出可能な球排出装置と、該球排出装置の排出動作を制御可能な排出制御装置と、を備える遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技球を利用して遊技を行う遊技機は、遊技店から借り受けた遊技球を遊技盤の遊技領域へ弾発し、所定の入賞領域に入賞することで所定数の賞球を遊技者が獲得でき、また、特別な入賞口等への入賞に基づいて各種遊技装置が作動して、異なる遊技状態に変換したりするものである。
【0003】
上記のような遊技機における球排出機構は、遊技機を列設した島設備の球供給機構から遊技球の供給を受けるものとなっており、先ず、遊技機の裏機構盤背面上部に設けられた貯留タンクで島設備の球供給機構から供給された球を貯留し、この貯留タンクに貯留された球は、誘導樋を通る間に並列に整流されて2条の球流路が形成され、この誘導樋の各球流路から球が供給される流路変換樋は各球流路に対応する球流下方向変換路を備え、この球流下方向変換路によって略垂直方向に流路が変換された遊技球は、各球流下方向変換路から2つの球排出機能部を備える球排出装置へ供給され、これらの球排出機能部から個別に排出される遊技球は、球排出樋を落下して遊技機前面の球供給皿(いわゆる上皿)へ排出される。なお、供給球皿に球が貯まって、球排出樋内に球が溢れると、溢れた球がオーバーフロー樋へ流れて、球貯留皿(いわゆる下皿)へ排出される。
【0004】
また、近来は、遊技球の貸出を遊技機の球排出装置を使って行う遊技機(いわゆるカード式パチンコ機)が広く普及しており、このような遊技機の球排出機構は、賞球排出動作と貸球排出動作を合わせて行うことから、短時間に多くの球を排出できるような機能が望まれており、このような要望に沿うものとして、球排出機構を3条の球排出路に対応させたものもある。
【0005】
すなわち、3条の球排出路から供給される遊技球を各々別に受ける3つの球排出機能部を備える球排出装置を設けることで、賞球排出速度を損ねることなく貸球排出機能を付加した球排出機構となるのである。このような複数の球排出機能を備えた球排出装置は、排出制御装置によって統括的に制御されるものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の遊技機では、貸球機能を備えている遊技機と貸球機能を備えていない遊技機とで、裏機構盤に設ける球排出装置の構造が異なっており、その球排出装置に対する制御も自ずと異なっていることから、排出制御装置も各々に対応したものが用いられることとなり、貸球機能の有無によって相互の互換性が無く、遊技機を供給するメーカーにとっても遊技機を導入する遊技店にとっても負担が大きい。
【0007】
このようなことから、カードによる遊技球の貸出機能を有効にしたり、無効にしたりして、遊技店の要望に沿う形態での利用が可能な遊技機の開発が望まれている

【0008】
加えて、従来の遊技機では、一つの球排出装置を賞球排出と貸球排出に利用していたことから、貸球排出動作もしくは賞球排出動作の何れか一方の排出動作しか行うことができず、短時間に多数の入賞球が発生したり大量の球貸要求があったりすると、他方の処理が滞り勝ちとなってしまい、必ずしも効率の良い球排出処理を行っているとは言えない点もあった。
【0009】
しかも、遊技店に設置されている多数の遊技機群を統括的に管理する管理装置は、賞球排出データや貸球排出データ等を各遊技機から収集しているが、各遊技機は一つの球排出装置を賞球排出と貸球排出に兼用している関係上、球排出装置から実際に排出された遊技球の数を、賞球数のデータもしくは貸球数のデータとして取り扱う訳には行かず、賞球排出データや貸球排出データを管理装置で収集管理する方法も煩雑となり、効率の良いデータ処理を期せないという問題点もあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る遊技機は、裏面側に設けられる裏機構盤の背面側に形成された球流路から供給される遊技球を排出可能な球排出装置と、該球排出装置の排出動作を制御可能な排出制御装置と、を備える遊技機において、上記球排出装置は、遊技における賞として遊技者に与えられる賞球の排出を行う賞球排出ユニットと、貸出用の遊技球の排出を行う貸球排出ユニットに分離構成し、上記球流路は、上記賞球排出ユニットへ遊技球を供給する賞球供給路と、上記貸球排出ユニットへ遊技球を供給する貸球供給路と、を含むものとし、上記裏機構盤の賞球排出ユニット取付部に賞球排出ユニットが取り付けられている装着状態においては賞球供給路における遊技球の流下を許容し、賞球排出ユニット取付部から賞球排出ユニットが取り外された未装着状態においては賞球供給路における遊技球の流下を規制する第1球流下規制手段と、上記裏機構盤の貸球排出ユニット取付部に貸球排出ユニットが取り付けられている装着状態においては貸球供給路における遊技球の流下を許容し、貸球排出ユニット取付部から貸球排出ユニットが取り外された未装着状態においては貸球供給路における遊技球の流下を規制する第2球流下規制手段と、を備え、上記第2球流下規制手段は、上記貸球排出ユニットのスライド板を貸球供給路内に臨むストッパ部材のスライド部材受部に当接させ、付勢手段によって貸球供給路内に臨む状態となるストッパ部材を退避させて遊技球の流下を許容させる構成と成し、上記貸球排出ユニットを取付ける貸球排出ユニット取付部には、貸球排出ユニットと略同形状で上記貸球排出ユニットのスライド板に相当する機能を有していないダミー部材を取付可能とし、上記ダミー部材を貸球排出ユニット取付部に装着した場合には、上記第2球流下規制手段による遊技球の流下規制状態を保持すると共に、当該ダミー部材によって貸球排出ユニットの貸球供給口を遮蔽するようにしたことを特徴とする。
【0011】
従って、請求項1に係る遊技機においては、球排出装置を賞球排出ユニットと貸球排出ユニットに分割構成すると共に、第1球流下規制手段および第2球流下規制手段を各々賞球供給路と貸球供給路に設け、この第2球流下規制手段は、上記貸球排出ユニットのスライド板を貸球供給路内に臨むストッパ部材のスライド部材受部に当接させ、付勢手段によって貸球供給路内に臨む状態となるストッパ部材を退避させて遊技球の流下を許容させる構成とすることにより、賞球排出ユニットが裏機構盤の賞球排出ユニット取付部に装着されている装着状態である場合に限り、賞球供給路における遊技球の流下が第1球流下規制手段により許容されて、賞球排出ユニットに排出用の遊技球が供給されることとなり、貸球排出ユニットが裏機構盤の貸球排出ユニット取付部に装着されている装着状態である場合に限り、貸球供給路における遊技球の流下が第2球流下規制手段により許容されて、貸球排出ユニットに排出用の遊技球が供給されることとなり、ダミー部材が貸球排出ユニット取付部に装着されている場合には、第2球流下規制手段によ る遊技球の流下規制状態を保持すると共に、当該ダミー部材によって貸球排出ユニットの貸球供給口が遮蔽される。
【0012】
また、請求項2に係る遊技機は、請求項1において、上記球排出装置の球供給路は、2条の賞球供給路と1条の貸球供給路からなるものとし、これら3条の球供給路の同一位置において貸球用の排出待機球と賞球用の排出待機球の有無を検出する排出待機球検出手段を設け、2つの賞球排出ユニットの球待機位置から上記排出待機球検出手段の検出位置までに、1回の賞球排出を可能にする第1所定数分の遊技球が待機し、一つの貸球排出ユニットの球待機位置から上記排出待機球検出手段の検出位置までに、最低単位金額の貸球排出を可能にする第2所定数分の遊技球が待機するように、各球供給路の流路長を調整したことを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に係る遊技機は、請求項1又は請求項2において、上記球排出装置の直下方部には、賞球排出ユニットから実際に排出された賞球を検出する実賞球検出部と、貸球排出ユニットから実際に排出された貸球を検出する実貸球検出部と、からなる実排出球検出装置を設けたことを特徴とする。

【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遊技機の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0015】
遊技媒体としての遊技球を弾発する弾球遊技を行える遊技機1は、図1に示すように、遊技ユニット2とカードユニット3とから構成してあり、遊技ユニット2には遊技に関連した各種機能(後に詳述)を付加し、カードユニット3にはプリペイドカード(所定の金額で予め販売される弾球遊技用のカードであって、通貨と等価な有価データを記憶させたものをいう)の使用を可能ならしめるカード制御機能や球貸制御機能等を付加してある。
【0016】
上記遊技ユニット2は、中空箱枠状の機枠4の前面側へ額縁状の前面枠5を回動可能に設けることで構成してある。更に、上記前面枠5にはガラス枠6および前面パネル7を回動可能に設けてある。また、透明なガラスが配設されるガラス枠6の後方には、ガイドレール8で囲まれた遊技部9を有する遊技盤10を配設してある。上記遊技盤10は弾球遊技の主体となるもので、ロータリーソレノイド等の電気的駆動源によって弾発された遊技球が上記ガイドレール8に沿って遊技部9内へ到達すると、遊技釘に当たったり風車によって流下方向を変えられたりして流下して行き、遊技部9内に設けた入賞領域たる各種入賞口9a…の何れかに入賞すると、当該入賞球に対する遊技価値としての賞球が遊技者に与えられ、入賞口9a…の何れにも入賞しなかった球は、アウト口9bより外れ球として回収される。
【0017】
一方、上記ガラス枠6の下方に位置する前面パネル7には、賞球(遊技部9内の各種入賞口9a…に入賞することに基づいて遊技者が獲得する球)や貸球(当該遊技店から遊技者に貸し出された球)を貯留する球供給皿11を設けてあり、この球供給皿11より発射球待機部へ球を供給し、この発射球待機部に待機している遊技球を弾発ユニットの弾発機構によって弾発するのである。また、前面枠5の下部適所には、上記弾発ユニットの作動・停止や弾発勢の調整等を操作するための操作ハンドル12や、上記球供給皿11に貯留できずに溢れた球(後に詳述)を受け入れる球受皿13等を適宜に設けてある。
【0018】
なお、上記した遊技ユニット2において、機枠4,前面枠5,ガラス枠6,前面パネル7等よりなる本体枠は、遊技機1で弾球遊技を行うための共通機能を備えたものであり、この本体枠に対して遊技盤10は着脱分離可能な構成としてある。すなわち、遊技内容の異なる弾球遊技を行えるように、異なる盤面構成の遊技盤10に交換することができるのである。
【0019】
上記カードユニット3内には、球貸制御に関連した諸機能を持たせてあり、カード挿排口14より挿入されたプリペイドカードの有価データを読み取ると共に、例えば上記球供給皿11の適所に設けた球貸ボタンを遊技客が操作することに応じて所定数の遊技球を貸し出し、貸し出した遊技球に相当する通貨を減算した値にプリペイドカードの有価データを書き換え、返却ボタンを遊技客が操作するか、もしくはプリペイドカードの有価データの残数が“0”になった場合に、内部に取り込んでいたプリペイドカードをカード挿排口14より排出するのである。
【0020】
なお、本実施形態として示す遊技機1は、上述したように、カードユニット3を備えることで遊技球の貸出機能を含むものとし、遊技ユニット2の遊技球排出装置から賞球用の遊技球と貸出用の遊技球を排出する構造であるが、このような遊技球の貸出機能を略して、遊技ユニット単体で弾球遊技を行える構造の遊技機としても良い。
【0021】
上記した遊技機1の裏面側は、図2に示すようになっており、機枠4に対して開閉可能な前面枠5を備える遊技ユニット2では、遊技盤10を安定に保持して収納する遊技盤収納フレーム15が前面枠5の裏面側に開閉可能に取り付けてあると共に、該遊技盤収納フレーム15の裏面側には裏機構盤16が開閉可能に取り付けてある(図3参照)。
【0022】
上記裏機構盤16の上部には遊技媒体たる球を貯留するための貯留タンク17を設けてあり、該貯留タンク17内の球は誘導樋18および流路変換樋19を経て、遊技媒体たる球を排出する球排出装置20へ供給される。上記貯留タンク17へは遊技機列より構成された島設備の球供給樋より球供給されるものとしてあり、例えば各遊技機1…を総括的に管理する管理装置の制御によって、球が適宜に補給されるようにしてある。この貯留タンク17内に貯留された遊技球がなくなって排出用の遊技球が不足したことを検出するための補給センサ(図示省略)を、例えば誘導樋18の球流入部に配設してあり、この補給センサが球不足を検出し、該検出情報を管理装置が受信することによって、当該遊技機1の貯留タンク17への球補給が行われるのである。なお、この補給センサは、賞球もしくは貸球として排出するための待機球にある程度の余裕がある段階で排出球の不足を検出するものである。
【0023】
また、上記誘導樋18には3条の球流路が形成されるように、下流側に向けて徐々に起立するような仕切り壁を設けてあり、2つの仕切り壁によって誘導樋18を下流側へ流れる遊技球は3条に整列し、該誘導樋18の下流側に生ぜしめた3条の各球流路から流路変換樋19の各球入口へ遊技球が誘導され、該流路変換樋19内に設けた3条の球流路を介して球排出装置21の各球入口へ遊技球を導き、球排出装置21が備える3つの球排出機能部の動作により、これらの球が賞球もしくは貸球として排出されるのである。なお、上記流路変換樋19の適所には排出待機球検出手段21を設けて、排出用の遊技球が極端に減少している状態(球貸要求に対する十分な排出球が残存していない状態や、入賞球に対する賞球用の球が十分に残存していない状態)を検出するようにしてある。
【0024】
上記のような球流路を経て、球排出装置20から排出された球は、球排出樋22aを介して球供給皿11へ排出される。なお、球排出樋22aの下方部には、落下してきた球を受け止めて球の落下勢を減衰させ、球の流れを整えて球供給皿11へ導く調流樋22bを備えると共に、この調流樋22bに至る直前で分岐して球受皿13につながる分配樋(後に詳述)を備えるものとし、球供給皿11が遊技球で一杯になると上記調流樋22bにも球が貯まり、分配樋との分岐部にまで達すると、調流樋22b内に溢れた遊技球がこの分配樋を介して球受皿13へ排出されるのである。また、球受皿13も球で一杯となって分配樋内にまで球が溢れるようになると、この分配樋内適所に設けたオーバーフロー検出手段(後に詳述)によって、該状態を検出するものとしてある。
【0025】
また、裏機構盤16の裏面側中央部は遊技盤10のセンターに位置する比較的大型の遊技装置が突出状態となることから、このセンターを避けた側方部の狭小な領域に各種機能を分散配置するものとしてある。そして、上述した貯留タンク17および誘導樋18が上部に、流路変換樋19,球排出装置20,球排出樋22a等が裏面右側部(裏機構盤16の蝶番機構が設けられているカードユニット3側)に各々設けられることから、この配置構成の障害とならない適所に、遊技制御装置23や排出制御装置24、これらと各種遊技機能部とを接続する接続線路や中継基板等を分散配置してある。
【0026】
なお、遊技制御装置23は、遊技盤10に設けられた各種遊技装置や各種表示ランプ等の制御を統括的に行うものであり、排出制御装置24は、上記遊技制御装置23から受ける賞球排出要求やカードユニット3に設けられたカード制御装置から受ける貸球排出要求に基づいて球排出装置20を作動制御するものである。
【0027】
上記のような種々の機能部が取り付けられる裏機構盤16は、遊技盤収納フレーム15の一側方(図4においては裏面右側)の上下方向に適宜離隔させて設けた上部支持突起25aおよび下部支持突起25bに、これら上下支持突起25a,25bと対応させて裏機構盤16に設けた上部受片26aと下部受片26bの各嵌合孔を各々挿通することで、開閉可能に取り付けるものとしてある。
【0028】
なお、裏機構盤16が取り付けられる遊技盤収納フレーム15は、遊技盤10の側方及び裏面周辺部を覆うような外形で、遊技盤10の厚み程度後方に延出する側壁部15a…と、これら側壁部15a…に連なる背面プレート15bとからなり、背面プレート15bの中央適所には、遊技盤10の背面突出部(遊技装置の背面部等)を挿通するための開口部15cを開設してある。また、側壁部15a…の前面側縁部適所には、前面枠5に遊技盤収納フレーム15を取り付けるための取付片15d…を形成してある(図4参照)。
【0029】
また、裏機構盤16の裏面側に取り付けられる球排出装置20は、第1球排出ユニット20aと第2球排出ユニット20bとに分割構成するものとし、第1球排出ユニット取付部16aに取り付けられる第1球排出ユニット20aは2つの球排出機能部を備えるユニットで、その用途は賞球排出に限定し、第2球排出ユニット取付部16bに取り付けられる第2球排出ユニット20bは1つの球排出機能部を備えるユニットで、その用途は貸球排出に限定してある。すなわち、この球排出装置20に排出球を供給する流路変換樋19の下部に開口する3つの球排出口のうち2つは、第1球排出ユニット20aの第1球入口27aおよび第2球入口27bに、残り1つの球排出口は第2球排出ユニット20bの第3球入口27cに、各々対応するようにしてあり、誘導樋18および流路変換樋19によって形成される3つの球流路の内、2つは賞球用の排出待機球を、残る1つは貸球用の排出待機球を各々球排出装置20へ導くのである。
【0030】
この様にして、第1球入口27aから第1球排出ユニット20aの第1球排出機能部に供給された排出待機球は第1ソレノイド28aのオン・オフにより排出制御され、第2球入口27bから第1球排出ユニット20aの第2球排出機能部に供給された排出待機球は第2ソレノイド28bのオン・オフにより排出制御され、第3球入口27cから第2球排出ユニット20bの球排出機能部に供給された排出待機球は第3ソレノイド28cのオン・オフにより排出制御され、各々第1球排出ユニット20aの第1球排出部29a,第1球排出ユニット20aの第2球排出部29b,第2球排出ユニット20bの第3球排出部29cから、球排出樋22aに排出されるのである。
【0031】
また、流路変換樋19には、球排出装置20への球流路から側方(例えば、カードユニット3が設けられる側)へ球を抜き出す機能(後に詳述)と、この抜き出した球の流路を遊技盤収納フレーム15側(遊技機1としての前面側)へ向わせるような球流下方向変換路を内部に形成した球抜部29とを併せて備えるものとし、この球抜部29から縦3列の流路により導かれた抜出球は、裏機構盤16に形成した抜出球受入部30から各流路毎に受け入れ、裏機構盤16の前面から突出する抜出球誘導側壁31,31と遊技盤収納フレーム15の背面プレート15bとで囲まれた抜出球排出路32へ導くのである。
【0032】
そして、縦3列の流路から抜出球を受け入れる抜出球受入部30には、第1受入口30a,第2受入口30b,第3受入口30cを縦方向に連設し、これら第1〜第3受入口30a〜30cより受け入れた抜出球は、裏機構盤16の前面側に形成した補助壁33,33によって区画形成した第1抜出球誘導路34a,第2抜出球誘導路34b,第3抜出球誘導路34cによって、縦並び3列で受け入れた抜出球を横並びで抜出球排出路32へ誘導する。
【0033】
なお、裏機構盤16の前面側で横並びとなった抜出球が排出される抜出球排出路32には、抜出球の落下速度を減衰させるための衝接突起35…を適宜突設してあると共に、抜出球排出路32の下方部は回収球集合樋36(遊技盤10へ打ち込まれて各種入賞口9a…およびアウト口9bから回収された球を集める樋)と合流し、機外排出口37に連通する。なお、機外排出口37から排出された球の落下勢が島設備の球回収樋に強い衝撃を与えないよう、落下勢を効率よく減衰させるため、例えばコイルスプリング状の弾性誘導体内部を潜らせて遊技球を球回収樋へ落とす等の手段が講じられることもある。
【0034】
このように、遊技盤収納フレーム15と裏機構盤16との間に確保されている空部を利用して抜出球排出路32を形成し、この抜出球排出路32へ第1〜第3抜出球誘導路34a〜34cから抜出球を誘導することにより、裏機構盤16の側方部に抜出球誘導樋を設ける必要が無くなり、球排出機構における球排出路の条数を増やしても、流路変換樋19における球抜部29の突出量が増大して、他の機構部等の障害となるようなことを効果的に防止できる。
【0035】
また、抜出球排出路32は、金属製の遊技盤収納フレーム15の背面側に位置することにより、遊技機1の前面側から熱した針金を挿入して抜出球排出路32内に針金を侵入させ難くなるので、心ない遊技者の不正行為を抑止できる。
【0036】
しかも、裏機構盤16の前面側に形成した抜出球誘導側壁31,31の突出側端縁部に遊技盤収納フレーム15の背面プレート15bを当着することで抜出球誘導路32が形成されるものとしたので、従来の球抜機構の如く、抜出球誘導路を形成するために別途蓋部材等を設けて樋形状にする必要がなく、部品点数を減らすことができ、組立作業やメンテナンス等の作業効率向上を期せる。
【0037】
加えて、鉛直下向きの抜出球誘導路32内に突出部として衝接突起35…を適宜に設けておくことにより、機外排出口37へ向う抜出球の落下勢によって生ずる比較的強い衝撃が遊技盤収納フレーム15や裏機構盤16に影響することを防止できる。
【0038】
次に、排出待機球検出手段21や球抜部29を備える流路変換樋19の具体的構造について、図7に基づき詳述する。
【0039】
この流路変換樋19は、裏機構盤16の裏面側から後方に向けて第1球流路38a,第2球流路38b,第3球流路38cを遊技機1の前後方向に並設したもので、図7は、裏機構盤16の背面から最も離れた第3球流路38cの概略縦断面図である。
【0040】
流路変換樋19における第1〜第3球流路38a〜38cの各流路の入口部分には、遊技球導入片39を揺動可能に軸着してあり、誘導樋18から供給される球が上下に重なることなく第1〜第3球流路38a〜38cへ導き入れられるようにしてあり、その適宜下流に設けた排出待機球検出手段21は、非接触式の排出待機球検出器40と、該排出待機球検出器40に作用して排出待機球を検出させる作用部材41とから構成してある。なお、この排出待機球検出器40の検出信号は、球排出装置20から排出可能な球の残量が予め定めた所定数以下になったことを検出し、賞球もしくは貸球の排出動作を規制するか否かの排出制御に供される。
【0041】
上記第1〜第3球流路38a〜38cは、遊技球を一個ずつ通過可能な断面略正方形の通路で、誘導樋18から球を受け入れる球入口より緩やかに下り傾斜(図7においては右下がりに傾斜)する第1傾斜部38a1 ,38b1 ,38c1 にの上方から軸41aに軸着された作用部材41…が各球流路38a〜38cに臨むものとしてあり、これら第1〜第3球流路38a〜38c内に排出待機球があれば、作用部材41の非軸着側端部が上方回動し、作用片41bが排出待機球検出器40に作用することで、この検出位置まで排出待機球が存在していることを排出待機球検出器40によって検出するのである。逆に、第1〜第3球流路38a〜38c内の何れか一つの流路でも排出待機球が無くなれば、作用部材41の非軸着側端部が下方回動し、作用片41bが排出待機球検出器40に作用しなくなるので、この検出位置には排出待機球が存在していないことを検出できるのである。
【0042】
また、第1〜第3球流路38a〜38cは、上記第1傾斜部38a1 〜38c1 の下流端に続いて通路方向を略180度反転させる第1屈曲部38a2 ,38b2 ,38c2 と、該第1屈曲部38a2 〜38c2 に続いて緩やかに下り傾斜(図7においては左下がりに傾斜)する第2傾斜部38a3 ,38b3 ,38c3 と、該第2傾斜部38a3 〜38c3 の下流端に続いて通路方向を再び略180度反転させる第2屈曲部38a4 ,38b4 ,38c4 と続く。
【0043】
上記第1〜第3球流路38a〜38cの途中から分岐する第1球抜流路41a,第2球抜流路41b,第3球抜流路41cの流入部となる第1屈曲部38a2 〜38c2 の外側部は、例えば板状の球抜ゲート42を支軸43によって回動自在に配設してあり、球抜ゲート42と一体的に設けた受圧部材44を押圧部材45が押し下げるように力を作用させることで、球抜ゲート42は第1〜第3球抜流路41a〜41cへの流入部を閉塞した状態を保ち、押圧部材45から受圧部材44への押圧力が消失すると、球抜ゲート42は自由回動可能な状態となり、第1〜第3球流路38a〜38c内に貯まっている球の流下圧により、第1屈曲部38a2 〜38c2 から第1〜第3球抜流路41a〜41cへ流れて行くようになる。
【0044】
上記のように球抜ゲート42を抜けた抜出球が流れて行くこととなる球抜部29内の第1〜第3球抜流路41a〜41cは、各々裏機構盤16の裏面側から後方に向けて横方向に並んだ状態であり、これら第1〜第3球抜流路41a〜41cの流下端に各々続く第1球流下方向変換路46a,第2球流下方向変換路46b,第3球流下方向変換路47cによって抜出球の流下方向を前側(裏機構盤16の背面に向う側)へ変換するようにしてある(図8参照)。
【0045】
なお、裏機構盤16の裏面に最も近い第1球流下方向変換路46aが上段の第1球出口47aに、次いで第2球流下方向変換路46bが中段の第2球出口47bに、裏機構盤16の裏面から最も遠い第3球流下方向変換路46cが下段の第3球出口47cに、各々つながり、これら縦方向に並んだ第1〜第3球出口47a〜47cと、上記抜出球受入部30の第1〜第3球受入口30a〜30cが相互につながるようになる。そして、流路変換樋19の球抜部29や裏機構盤15に形成した抜出球受入部30や抜出球排出路32等によって、遊技機1の球抜機構を構成するのである。
【0046】
ここで、上記した球抜機構が機能していない場合、第1〜第3球流路38a〜38cにおける排出待機球検出位置から、その下流側の第1傾斜部38a1 〜38c1 ,第1屈曲部38a2 〜38c2 ,第2傾斜部38a3 〜38c3 ,第2屈曲部38a4 〜38c4 までの流路は同一形状であるから、その流路内に待機可能な遊技球の数も同じである。
【0047】
しかしながら、第2屈曲部38a4 の下流端に続く第3傾斜部83a5 は、第2屈曲部38b4 の下流端に続く第3傾斜部83b5 よりも長くしてあり、各々の下流端に続く垂直部38a6 ,38b6 を介して第1排出球供給口48a,第2排出球供給口48bから球排出装置20へ球を供給するまでの流路内に待機可能な遊技球の数が変わるものとしてある。なお、図7に示す例では、第1球流路38aにおける第3傾斜部385 の方が、第2球流路38bにおける第3傾斜部385 よりも遊技球1個分程度長く設定してあるので、第1球流路38aにおける排出待機球検出位置から第1排出球供給口48aまでの排出路には、第2球流路38bにおける排出待機球検出位置から第2排出球供給口48bまでの排出路よりも遊技球1個分だけ多く待機させることができる。
【0048】
一方、上記第1排出球供給口48aから球の供給を受ける第1球排出ユニット20aの第1球排出機能部は、図10に示す如く、第1球入口27aから排出用に供給された球を、第1待機流路49aの下流側適所で流路内に延出させたストッパ用係止爪50によって流下阻止すると共に、第1賞球センサ51aによって排出待機球を検出するもので、第2排出球供給口48bから球の供給を受ける第1球排出ユニット20aの第2球排出機能部は、図11に示す如く、第2球入口27bから排出用に供給された球を、第1待機流路49aの下流側適所で流路内に延出させたストッパ用係止爪50によって流下阻止すると共に、第2賞球センサ51bによって検出するものである。なお、ストッパ用係止爪50は、流路内に臨む部分を弧状とした扇状部材からなるもので、第1,第2排出ソレノイド28a,28bと適宜なリンク機構を介して接続してあり、第1,第2排出ソレノイド28a,28bのオン・オフに伴って、ストッパ用係止爪50,50が流路に臨んで球の流下を妨げる状態と、ストッパ用係止爪50,50が流路から退避して球の流下を許容する状態とに変換するものとしてある。
【0049】
ここで、第1球排出機能部における第1待機流路49aと、第2球排出機能部における第2待機流路49bとでは、第2待機流路49bの方が第1待機流路49aよりも遊技球1個分程度長くなるように設定してある。斯くすることによって、第1球排出ユニット20aの第1球排出機能部における所定位置(例えば、ストッパ用係止爪50によって流下阻止された球の位置)から第1球流路38aにおける排出待機球検出位置までの第1賞球排出路に待機させられる球の数と、第1球排出ユニット20aの第2球排出機能部における所定位置(例えば、ストッパ用係止爪50によって流下阻止された球の位置)から第2球流路38bにおける排出待機球検出位置までの第2賞球排出路に待機させられる球の数とは、同じになる。
【0050】
一方、上記第3屈曲部38c4 の下流端に続く第4屈曲部38c5 は、裏機構盤16の背面へ向うよう方向(遊技機1における前方向)に屈曲する流下経路となり、この第4屈曲部38c5 の流下端に続く第5屈曲部38c6 は、裏機構盤16の背面から遠離る方向(遊技機1における後方向)に屈曲する流下経路となり、この第5屈曲部38c6 下流端に続く垂直部38c7 を介して第3排出球供給口48cから第2球排出ユニット20bの第3球入口27cへ球を供給するまでの流路内に待機可能な遊技球の数は、上記した第1,第2球流路38a,38bから第1,第2排出球供給口48a,48bまでに待機可能な遊技球の数よりも十分多くなるように設定してある。なお、第3排出球供給口48cから排出用の球が供給される第2球排出ユニット20bの球排出機能部の構造は、上記した第1,第2球排出機能部と同様で、その内部の待機流路の長さも適宜に可変できる。
【0051】
すなわち、7個とか15個といった数が1回の賞球数として採用されていることから、賞球排出専用の第1球排出ユニット20aによる排出待機球の残数を排出待機球検出手段21によって検出する際には、15個程度の待機球を見込める流路長が確保されれば良いのであるが、球貸可能な最低単位金額(例えば100円)で貸し出される遊技球数は25個といった比較的多い数が採用されていることから、貸球排出専用の第2球排出ユニット20bによる排出待機球の残数を排出待機球検出手段21によって検出する際には、25個程度の待機球を見込める流路長が確保されていなければならないため、第1〜第3球排出路38a〜38c内の排出待機球の検出を同一位置で行った後の流路長を調整したのである。
【0052】
このように、賞球用排出装置としての第1球排出ユニット20aと貸球用排出装置としての第2球排出ユニット20bを分離させ、尚且つ、第1球排出ユニット20aの第1,第2球排出機能部における第1,第2待機流路49a,49bの所定位置から第1所定数分(例えば15個)の球が待機する位置と、第2球排出ユニット20bの球排出機能部における待機流路の所定位置から第2所定数分(例えば25個)の球が待機する位置とを一致させて、一つの排出待機球検出手段21によって賞球用の排出待機球と貸球用の排出待機球の有無を検出するものとすれば、賞球排出動作と貸球排出動作とを各々独立させて行うことができ、賞球排出要求と貸球排出要求とがほぼ同時にあった場合でも同時並行的に処理することができる。
【0053】
しかも、賞球用の排出待機球の不足状態と貸球用の排出待機球の不足状態を第1〜第3球排出路38a〜38cにおける同じ部位で検出することができるので、賞球排出によって排出待機球が第1所定数に満たなくなった場合であっても、貸球排出によって排出待機球が第2所定数に満たなくなった場合であっても、迅速に排出待機球の検出を行うことが可能となり、賞球排出動作と貸球排出動作を同時並行して行う上での信頼性を高いものとすることができるし、賞球用の排出待機球検出と貸球用の排出待機球検出を一つの排出待機球検出手段21によって行うことができるので、排出待機球検出手段21の部品点数をいたずらに増やしてコスト増を招くこともないし、組立作業やメンテナンス等の作業効率を低下させることもない。
【0054】
なお、球排出装置20内における貸球用の第3待機流路の長さが第1,第2待機流路の長さよりも十分長くなるように変えたり、貸球排出用である第3球排出機能部の配設位置を賞球排出用である第1,第2球排出機能部よりも下方にずらして、その間の流下経路を長くしたりして、賞球排出路と貸球排出路に待機可能な遊技球の数を変えるようにしても良いが、上記した例の如く、賞球排出に伴う第1所定数と貸球排出に伴う第2所定数の差分の球数に相当するだけ、第1球排出ユニット20aの第1,第2球排出機能部内における第1,第2待機流路49a,49bの所定位置から第1,第2球排出路38a,38b内の排出待機球検出手段21までの賞球排出路よりも第2球排出ユニット20bの球排出機能部における待機流路の所定位置から第3球排出路38c内の排出待機球検出手段21までの貸球排出路を長く設定すれば、賞球用である第1球排出ユニット20aにおける球排出機能部の構造と貸球用である第2球排出ユニット20bにおける球排出機能部の構造を変えたり、第1,第2球排出ユニット20a,20bの配設位置を変更したりすることなく、排出待機球検出手段21までの賞球排出路に第1所定数の賞球用排出待機球を待機させると同時に、排出待機球検出手段21までの貸球排出路に第2所定数の貸球用排出待機球を待機させることが可能となる。
【0055】
しかも、第3球排出路38cと第2球排出ユニット20b内の待機流路とからなる貸球排出路は、遊技機1の前後方向に屈曲する第4屈曲部38c5 および第5屈曲部38c6 を含む流下経路とすることで、第1,第2球排出路38a,38bと第1球排出ユニット20a内の第1,第2待機流路49a,49bとからなる賞球排出路よりも長くすれば、第1所定数と第2所定数との差分の球数を無理なく増やして、貸球排出路を形成することができる。
【0056】
なお、上記の例では、賞球排出用の球流路を2条、貸球排出用の球流路を1条として示したが、これに限定されるものではなく、貸球排出用の流路も2条としたり、賞球排出用の球流路を3条以上に増やしたりしても良い。
【0057】
また、上記流路変換樋19の第1,第2球排出路38a,38bにおける第1,第2球供給口48a,48bの適宜上流側には、図12に示すように、第1ストッパ部材52を配置してあり、賞球排出ユニットである第1球排出ユニット20aが第1球排出ユニット取付部16aに装着されていない状態(未装着状態)では、コイルスプリング等の付勢手段53によって、第1流下規制部52aが第1球排出路38a内に、第2流下規制部52bが第2球排出路38b内に、各々臨む状態となっている。
【0058】
そして、流路変換樋19における第1球排出路38aと第2球排出路38bとの間には、第1球排出ユニット20aの上面に突設した第1スライド板54aを挿入させ得るようにスライド凹部55を形成してあり、第1球排出ユニット20aを第1球排出ユニット取付部16aに取り付けるべく第1スライド板54aをスライド凹部22に沿って裏機構盤16の背面に向けてスライドさせて行くと、スライド凹部55に延在する第1ストッパ部材52のスライド部材受部52cに第1スライド板54aが当接し、そのまま第1球排出ユニット20aを第1球排出ユニット取付部16aに装着すると、第1ストッパ部材52のスライド部材受部52cが押し戻され、第1,第2球排出路38a,38bから第1,第2流下規制部52a,52bが各々退避して、遊技球の流下が許容される(図13参照)。
【0059】
すなわち、第1球排出路38a内に臨む第1流下規制部52a,第2球排出路38b内に臨む第2流下規制部52b,スライド凹部55に延在するスライド部材受部52cを有する第1ストッパ部材52と、第1球排出ユニット20aの第1スライド板54aとが協働することで、「裏機構盤16の賞球排出ユニット取付部に賞球排出ユニットが取り付けられている装着状態においては賞球供給路における遊技球の流下を許容し、賞球排出ユニット取付部から賞球排出ユニットが取り外された未装着状態においては賞球供給路における遊技球の流下を規制する第1球流下規制手段」として機能するのである。
【0060】
一方、第3球排出路38cにおける第3球供給口48cの適宜上流側には、第2ストッパ部材56を配置してあり、貸球排出ユニットである第2球排出ユニット20bが第2球排出ユニット取付部16bに装着されていない状態(未装着状態)では、コイルスプリング等の付勢手段53によって、流下規制部56aが第3球排出路38c内に臨む状態となっている(図12および図14参照)。
【0061】
そして、流路変換樋19における第3球排出路38cの一側の外壁面(例えば、裏機構盤16の背面に向って左側の側壁面)は、第2球排出ユニット20bの上面に突設した第2スライド板54bが前後方向にスライド可能な平坦状に形成してあり、第2球排出ユニット20bを第2球排出ユニット取付部16bに取り付けるべく第2スライド板54bを側壁面に沿って裏機構盤16の背面に向けてスライドさせて行くと、側壁よりも外側に延出する第2ストッパ部材56のスライド部材受部56bに第2スライド板54bが当接し、そのまま第2球排出ユニット20bを第2球排出ユニット取付部16bに装着すると、第2ストッパ部材56のスライド部材受部56bが押し戻され、第3球排出路38cから流下規制部56aが退避して、遊技球の流下が許容される(図13および図15参照)。
【0062】
すなわち、第3球排出路38c内に臨む流下規制部56a,第3球排出路38cの側壁外面よりも延在するスライド部材受部56bを有する第2ストッパ部材56と、第2球排出ユニット20bの第2スライド板54bとが協働することで、「裏機構盤の貸球排出ユニット取付部に貸球排出ユニットが取り付けられている装着状態においては貸球供給路における遊技球の流下を許容し、貸球排出ユニット取付部から貸球排出ユニットが取り外された未装着状態においては貸球供給路における遊技球の流下を規制する第2球流下規制手段」として機能するのである。
【0063】
このように、第1球流下規制手段と第2球流下規制手段とを設けることで、第1球排出ユニット20aが第1球排出ユニット取付部16aに未装着状態である場合は、第1球流下規制手段によって第1,第2球排出路38a,38b内の遊技球が第1,第2排出球供給口48a,48bから流下することを抑止でき、第2球排出ユニット20bが第2球排出ユニット取付部16bに未装着状態である場合は、第2球流下規制手段によって第3球排出路38c内の遊技球が第3排出球供給口48cから流下することを抑止できる。
【0064】
斯くして、第1球排出ユニット20aと第2球排出ユニット20bとに分離構成した球排出装置20を備える遊技機1においては、貸球機能を備えていない遊技機として利用する場合、第2球排出ユニット20bを第2球排出ユニット取付部16bから取り外した未装着状態とすることで、貸球排出機能を不能動化することができると共に、貸球供給路である第3球供給路38cから球がこぼれる危険性も少なくなる。
【0065】
しかしながら、第2ストッパ部材56のスライド部材受部56bは、流路変換樋19の側壁から延出しているので、遊技機1の修理や保守作業等で前面枠5を開放して裏機構盤16の裏面側から作業を行う際に、期せずして第2ストッパ部材56のスライド部材受部56bをスライドさせてしまい、第3排出球供給口48cから球が流れ出してしまうような危険性もある。そこで、第2球排出ユニット20bを取り外した場合には、これに代えて、第2球排出ユニット20bと略同形状であって第2スライド板54bを形成していないダミー部材57を第2球排出ユニット取付部16bに取り付ける(図16参照)。
【0066】
このように、ダミー部材57を第2球排出ユニット取付部16bに装着しておけば、第2スライド板54bに相当する機能を有していないので、第3球供給路38cから第2ストッパ部材56のスライド部材受部56bが付勢手段53に抗して押し戻されることが無く、第2ストッパ部材56の流下規制部56aが第3球供給路38c内に臨む球流下規制状態を保持することとなる。よって、ダミー部材57を装着した場合には、貸球排出ユニットである第2球排出ユニット20bの未装着状態を保持できるのである。
【0067】
しかも、第3球供給路38cにおける第3排出球供給口48cは、ダミー部材57によって遮蔽された状態となるので(図17参照)、仮に、第2ストッパ部材56のスライド部材受部56bが裏機構盤16の背面側へスライドさせられて、流下規制部56aが第3球供給路38cから退避した球流下許容状態に変換したとしても、第3排出球供給口48cから球がこぼれ落ちることを確実に防止できるのである。
【0068】
また、球排出装置20から排出された遊技球を球供給皿11もしくは球受皿13へ導く排出球誘導路の途中適所(例えば、球排出装置20の直下方部)には、第1球排出ユニット20aから実際に排出された賞球を検出する実賞球検出部58aと第2球排出ユニット20bから実際に排出された貸球を検出する実貸球検出部58bとからなる実排出球検出装置58を設けてある。
【0069】
そして、実賞球検出部58aには、球排出装置20の第1排出ユニット20aにおける第1球排出機能部の第1球排出部29aから実際に排出された球のみを1個宛て検出可能な第1実球センサ59aと、第1排出ユニット20aにおける第2球排出機能部の第2球排出部29bから実際に排出された球のみを1個宛て検出可能な第2実賞球センサ59bとを設け、実貸球検出部58bには、球排出装置20の第2排出ユニット20bにおける球排出機能部の第3球排出部29cから実際に排出された球のみを1個宛て検出可能な第1実貸球センサ60を設けてある。
【0070】
このような実排出球検出装置58を設けておけば、実賞球検出部58aの第1,第2実賞球センサ59a,59bからの検出出力を計数することで、実際に賞球として排出された球数を把握でき、また、実貸球検出部58bの実貸球センサ60からの検出出力を計数することで、実際に貸球として排出された球数を把握できる。
【0071】
なお、実排出球検出装置58の配設位置は特に限定されるものではなく、賞球として排出された球と貸球として排出された球を区別して1個宛て検出できれば良い。また、排出球誘導路の上流側となる球排出樋22aを賞球流路と貸球流路に区分して、各流路に実賞球検出器と実貸球検出器を臨ませることで、実排出球検出装置としての機能を球排出樋22aに含ませるような構造でも良い。
【0072】
上記のような実排出球検出装置58によって、実際の排出球として検出された遊技球は、球排出樋22aの下方部に連なる調流樋22b、もしくは、この調流樋22bに至る直前で分岐して球受皿13につながる分配樋22cの何れかを通って、球供給皿11もしくは球受皿13に排出されることとなる。なお、分配樋22cの側壁適所には、壁面より内部へ突出状態となっている溢球検知部材61を揺動自在に設けておき、この分配樋22c内に溢れた球によって溢球検知部材が押し込まれると、この溢球検知部材61により検知片62aが押圧されることでオーバーフローセンサ62がオーバーフロー状態を検出するものとしてある。すなわち、この溢球検知部材61とオーバーフローセンサ62とが協働することで、オーバーフロー検出手段として機能するのである。
【0073】
次に、排出制御装置24の制御機能について詳述する。
【0074】
この排出制御装置24の入出力に関連した機能ブロック図は図20に示すようなもので、第1球排出ユニット20aの第1,第2賞球センサ51a,51b、第2球排出ユニット20bの貸球センサ63、オーバーフローセンサ62、実賞球検出部58aの第1,第2実賞球センサ59a,59b、実体球検出部58bの実貸球センサ60より、各検出出力が入力されると共に、遊技制御装置23より賞球排出要求等の制御情報を受け、これらの入力情報に応じて、制御部24aが、第1球排出ユニット20aの第1,第2排出ソレノイド28a,28b、第2球排出ユニット20bの貸球ソレノイド28c、外部出力中継部64へ駆動信号や送信データ等を送出するのである。
【0075】
次いで、この排出制御装置24によって行われるオーバーフロー処理を図21のフローチャートに基づき説明する。
【0076】
先ず、分配樋22cを落下した遊技球によって極く短時間だけオーバーフローセンサ62がオンとなったような誤動作を除外するため、オーバーフローセンサによる検出が所定時間(例えば、2秒)続いているか否かの判断を行い(ステップS1)、オーバーフローセンサ62の検出出力が無い場合やオーバーフローセンサ62の検出時間が所定時間に満たない場合には、オーバーフロー状態が検出されることに基づいてセットされるオーバーフローフラグが既にセットされているか否かの判断を行い(ステップS2)、オーバーフローフラグもセットされていなければ、一旦オーバーフロー処理を終了する。
【0077】
上記オーバーフローフラグがセットされていない状態において、上記ステップS1で、所定時間継続してオーバーフローセンサ62からの検出出力があった場合には、オーバーフローフラグをセットし(ステップS3)、遊技制御装置23から受信して排出することが確定している賞球データの存否を判断し(ステップS4)、確定した賞球データがあった場合のみ、その賞球データ分の賞球排出動作を実行させる(ステップS5)。
【0078】
そして、オーバーフローの検出に基づくエラーの発生を遊技者および遊技店員に報知するエラー報知処理を行い(ステップS6)、続いて遊技の継続を強制的に中断させるべく打球発射装置を停止させる発射停止処理を行い(ステップS7)、球排出装置20による賞球もしくは貸球の排出動作を停止させる球排出停止処理を行う(ステップS8)。すなわち、オーバーフローセンサ62によるセンサ出力が所定時間経過した後に、初めて賞球及び貸球排出制御が開始されるのである(図22)。
【0079】
上記のようにしてオーバーフローフラグがセットされた後には、上記ステップS2でオーバーフローフラグがオンと判定されることから、オーバーフローセンサ62のオフ時間が所定時間継続しているかの判定を行う(ステップS9)。すなわち、分配樋22c内に球が溢れている状態が解消されたか否かの判定基準をを、オーバーフローセンサ62のオフ時間が所定時間継続すること設定し、この所定時間継続してオーバーフローセンサ62がオフになっていなければ、遊技不能な状態を維持させるのである。
【0080】
そして、オーバーフロー状態が解除されると、上記ステップS9でオーバーフローセンサ62のオフ時間が所定時間となって、オーバーフローフラグをリセットし(ステップS10)、エラー報知の解除処理を行い(ステップS11)、発射動作の復帰処理を行い(ステップS12)、球排出の復帰処理を行う(ステップS13)。すなわち、オーバーフローセンサ62によるセンサ出力がオフとなって定時間経過した後に、初めて賞球及び貸球排出制御が解除されるのである(図22)。
【0081】
次いで、排出制御装置24によって行われる賞球外部出力処理を図22のフローチャートに基づき説明する。
【0082】
先ず、実賞球検出部58aの第1実賞球センサ59aおよび第2実賞球センサ59bが球を検出することに基づく検出出力があるか否かを判定し(ステップS21)、何れのセンサからも検出出力がなければ、そのまま処理を一旦終了させる。また、第1球排出ユニット20aが作動して賞球が排出されると、上記ステップS21で第1,第2実賞球センサ59a,59bが球を検出したと判定され、この実賞球検出に基づく賞球カウンタのカウント値に“1”を加算する(ステップS22)。
【0083】
すなわち、排出制御装置24の制御部24aによって、実賞球検出手段としての第1,第2実賞球センサ59a,59bが検出した賞球排出数を順次的に計数記憶する賞球排出数記憶手段としての機能を実現するのである。
【0084】
続いて、賞球カウンタのカウント値が所定数に達したか否かの判定を行い(ステップS23)、賞球カウンタのカウント値が所定数に達していなければ、そのまま賞球外部出力処理を一旦終了するが、賞球カウンタのカウント値が所定数に達していた場合には、所要のパルス信号を出力し(ステップS24)、賞球カウンタのカウント値を帰零させ(ステップS25)、改めて賞球排出数のカウントを行うようになる。
【0085】
すなわち、排出制御装置24の制御部24aによって、賞球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定めた所定数(例えば、10個)に達する毎に所要のパルス信号を外部へ出力する信号出力制御手段としての機能を実現するのである。なお、排出賞球が所定数に達したことを意味するパルス信号は、外部出力中継部64を介して、遊技機外部の管理装置等へ送信されるものとしてある。
【0086】
次いで、排出制御装置24によって行われる貸球外部出力処理を図23のフローチャートに基づき説明する。
【0087】
先ず、実貸球検出部58bの実貸球センサ60が球を検出することに基づく検出出力があるか否かを判定し(ステップS31)、何れのセンサからも検出出力がなければ、そのまま処理を一旦終了させる。また、第2球排出ユニット20bが作動して貸球が排出されると、上記ステップS31で実貸球センサ60が球を検出したと判定され、この実貸球検出に基づく貸球カウンタのカウント値に“1”を加算する(ステップS32)。
【0088】
すなわち、排出制御装置24の制御部24aによって、実貸球検出手段としての実貸球センサ60が検出した貸球排出数を順次的に計数記憶する貸球排出数記憶手段としての機能を実現するのである。
【0089】
続いて、貸球カウンタのカウント値が所定数に達したか否かの判定を行い(ステップS33)、貸球カウンタのカウント値が所定数に達していなければ、そのまま貸球外部出力処理を一旦終了するが、貸球カウンタのカウント値が所定数に達していた場合には、所要のパルス信号を出力し(ステップS34)、貸球カウンタのカウント値を帰零させ(ステップS35)、改めて貸球排出数のカウントを行うようになる。
【0090】
すなわち、排出制御装置24の制御部24aによって、貸球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定めた所定数(例えば、10個)に達する毎に所要のパルス信号を外部へ出力する信号出力制御手段としての機能を実現するのである。なお、排出貸球が所定数に達したことを意味するパルス信号は、外部出力中継部64を介して、遊技機外部の管理装置等へ送信されるものとしてある。
【0091】
このように、各別に収集した排出賞球数と排出貸球数を、各々識別可能な所要パルス信号として送信すれば、賞球排出動作と貸球排出動作を同時並行的に行っていても、正確な賞球排出数と貸球排出数を外部(遊技店の管理装置等)に送信することができる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る遊技機によれば、球排出装置を賞球排出ユニットと貸球排出ユニットに分割構成すると共に、第1球流下規制手段および第2球流下規制手段を各々賞球供給路と貸球供給路に設け、この第2球流下規制手段は、上記貸球排出ユニットのスライド板を貸球供給路内に臨むストッパ部材のスライド部材受部に当接させ、付勢手段によって貸球供給路内に臨む状態となるストッパ部材を退避させて遊技球の流下を許容させる構成とすることにより、賞球排出ユニットが裏機構盤の賞球排出ユニット取付部に装着されている装着状態である場合に限り、賞球供給路における遊技球の流下が第1球流下規制手段により許容されて、賞球排出ユニットに排出用の遊技球が供給されることとなり、貸球排出ユニットが裏機構盤の貸球排出ユニット取付部に装着されている装着状態である場合に限り、貸球供給路における遊技球の流下が第2球流下規制手段により許容されて、貸球排出ユニットに排出用の遊技球が供給されることとなり、ダミー部材が貸球排出ユニット取付部に装着されている場合には、第2球流下規制手段による遊技球の流下規制状態を保持すると共に、当該ダミー部材によって貸球排出ユニットの貸球供給口が遮蔽されるので、球排出装置を取り外し可能な賞球排出ユニットと貸球排出ユニットに分離構成したことで、賞球排出ユニットもしくは貸球排出ユニットが未装着状態であるにも拘わらず、賞球供給路もしくは貸球供給路から排出用の遊技球が供給されてしまい、球が散乱するような事態を効果的に防止できるし、取り外した貸球排出ユニットの代わりにダミー部材を装着すれば、その防止効果を一層確実ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の正面図である。
【図2】遊技機の裏面図である。
【図3】前面枠および裏機構盤を開状態として遊技盤を取り外した遊技機の概観斜視図である。
【図4】遊技盤収納フレームと裏機構盤と賞球用排出装置と貸球用排出装置の取付状態を示す斜視図である。
【図5】裏機構盤の正面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線の横断面図である。
【図7】流路変換ユニットの概略縦断面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線の縦断面図である。
【図9】図7におけるIX−IX線の縦断面図である。
【図10】第1球排出機能部の縦断面図である。
【図11】第2球排出機能部の縦断面図である。
【図12】球流下規制状態にある第1球流下規制手段と第2球流下規制手段の概略図である。
【図13】球流下許容状態にある第1球流下規制手段と第2球流下規制手段の概略図である。
【図14】貸球排出ユニットの未装着状態における貸球供給路の概略縦断面図である。
【図15】貸球排出ユニットの装着状態における貸球供給路の概略縦断面図である。
【図16】遊技盤収納フレームと裏機構盤と賞球排出ユニットとダミー部材の取付状態を示す斜視図である。
【図17】ダミー部材の装着状態における貸球供給路の概略縦断面図である。
【図18】実賞球センサおよび実貸球センサの配置構造を示す斜視図である。
【図19】オーバーフロー検出器を有する排出球誘導路の概略縦断面図である。
【図20】排出制御装置の入出力に関連した機能ブロック図である。
【図21】オーバーフロー処理を示すフローチャートである。
【図22】オーバーフロー処理におけるオーバーフロー検出器の検出状態と賞球排出および貸球排出の処理タイミングを示すタイミングチャートである。
【図23】賞球外部出力処理を示すフローチャートである。
【図24】貸球外部出力処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機
11 球供給皿
13 球受皿
16 裏機構盤
16a 第1球排出ユニット取付部
16b 第2球排出ユニット取付部
20 球排出装置
20a 第1球排出ユニット
20b 第2球排出ユニット
22a 球排出樋
22b 調流樋
22c 分配樋
24 排出制御装置
24a 制御部
38a 第1球流路
38b 第2球流路
38c 第3球流路
52 第1ストッパ部材
53 付勢手段
54a 第1スライド板
54b 第2スライド板
56 第2ストッパ部材
57 ダミー部材
61 溢球検知部材
62 オーバーフローセンサ

Claims (3)

  1. 裏面側に設けられる裏機構盤の背面側に形成された球流路から供給される遊技球を排出可能な球排出装置と、該球排出装置の排出動作を制御可能な排出制御装置と、を備える遊技機において、
    上記球排出装置は、遊技における賞として遊技者に与えられる賞球の排出を行う賞球排出ユニットと、貸出用の遊技球の排出を行う貸球排出ユニットに分離構成し、
    上記球流路は、上記賞球排出ユニットへ遊技球を供給する賞球供給路と、上記貸球排出ユニットへ遊技球を供給する貸球供給路と、を含むものとし、
    上記裏機構盤の賞球排出ユニット取付部に賞球排出ユニットが取り付けられている装着状態においては賞球供給路における遊技球の流下を許容し、賞球排出ユニット取付部から賞球排出ユニットが取り外された未装着状態においては賞球供給路における遊技球の流下を規制する第1球流下規制手段と、
    上記裏機構盤の貸球排出ユニット取付部に貸球排出ユニットが取り付けられている装着状態においては貸球供給路における遊技球の流下を許容し、貸球排出ユニット取付部から貸球排出ユニットが取り外された未装着状態においては貸球供給路における遊技球の流下を規制する第2球流下規制手段と、
    を備え
    上記第2球流下規制手段は、
    上記貸球排出ユニットのスライド板を貸球供給路内に臨むストッパ部材のスライド部材受部に当接させ、付勢手段によって貸球供給路内に臨む状態となるストッパ部材を退避させて遊技球の流下を許容させる構成と成し、
    上記貸球排出ユニットを取付ける貸球排出ユニット取付部には、貸球排出ユニットと略同形状で上記貸球排出ユニットのスライド板に相当する機能を有していないダミー部材を取付可能とし、
    上記ダミー部材を貸球排出ユニット取付部に装着した場合には、上記第2球流下規制手段による遊技球の流下規制状態を保持すると共に、当該ダミー部材によ って貸球排出ユニットの貸球供給口を遮蔽するようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 上記球排出装置の球供給路は、2条の賞球供給路と1条の貸球供給路からなるものとし、これら3条の球供給路の同一位置において貸球用の排出待機球と賞球用の排出待機球の有無を検出する排出待機球検出手段を設け、
    2つの賞球排出ユニットの球待機位置から上記排出待機球検出手段の検出位置までに、1回の賞球排出を可能にする第1所定数分の遊技球が待機し、一つの貸球排出ユニットの球待機位置から上記排出待機球検出手段の検出位置までに、最低単位金額の貸球排出を可能にする第2所定数分の遊技球が待機するように、各球供給路の流路長を調整したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 上記球排出装置の直下方部には、賞球排出ユニットから実際に排出された賞球を検出する実賞球検出部と、貸球排出ユニットから実際に排出された貸球を検出する実貸球検出部と、からなる実排出球検出装置を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機
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