JP2000176119A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000176119A
JP2000176119A JP10355915A JP35591598A JP2000176119A JP 2000176119 A JP2000176119 A JP 2000176119A JP 10355915 A JP10355915 A JP 10355915A JP 35591598 A JP35591598 A JP 35591598A JP 2000176119 A JP2000176119 A JP 2000176119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球貸機能の有る遊技機としても、球貸機能の
ない遊技機としても利用可能な遊技機を提供する。 【解決手段】 貸球排出用の球排出装置である第2球排
出ユニット20bが取り外されている場合には、付勢手
段53の付勢力によって、第2ストッパ部材56の流下
規制部が貸球用の球を第2球排出ユニット20bへ供給
する第3球排出路38c内に延出して球の流下を規制す
ることで、貸球機能が使えなくなり、第2球排出ユニッ
ト20bが取り付けられると、第2スライド板54bが
第2ストッパ部材56のスライド部材受部56bを押し
込んだ状態に保持することで、第3球排出路38c内を
球が流下可能となって第2球排出ユニット20bへ球が
供給され、貸球機能が使用可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏面側に設けられ
る裏機構盤の背面側に形成された球流路から供給される
遊技球を排出可能な球排出装置と、該球排出装置の排出
動作を制御可能な排出制御装置と、を備える遊技機に関
する。
【0002】
【従来の技術】遊技球を利用して遊技を行う遊技機は、
遊技店から借り受けた遊技球を遊技盤の遊技領域へ弾発
し、所定の入賞領域に入賞することで所定数の賞球を遊
技者が獲得でき、また、特別な入賞口等への入賞に基づ
いて各種遊技装置が作動して、異なる遊技状態に変換し
たりするものである。
【0003】上記のような遊技機における球排出機構
は、遊技機を列設した島設備の球供給機構から遊技球の
供給を受けるものとなっており、先ず、遊技機の裏機構
盤背面上部に設けられた貯留タンクで島設備の球供給機
構から供給された球を貯留し、この貯留タンクに貯留さ
れた球は、誘導樋を通る間に並列に整流されて2条の球
流路が形成され、この誘導樋の各球流路から球が供給さ
れる流路変換樋は各球流路に対応する球流下方向変換路
を備え、この球流下方向変換路によって略垂直方向に流
路が変換された遊技球は、各球流下方向変換路から2つ
の球排出機能部を備える球排出装置へ供給され、これら
の球排出機能部から個別に排出される遊技球は、球排出
樋を落下して遊技機前面の球供給皿(いわゆる上皿)へ
排出される。なお、供給球皿に球が貯まって、球排出樋
内に球が溢れると、溢れた球がオーバーフロー樋へ流れ
て、球貯留皿(いわゆる下皿)へ排出される。
【0004】また、近来は、遊技球の貸出を遊技機の球
排出装置を使って行う遊技機(いわゆるカード式パチン
コ機)が広く普及しており、このような遊技機の球排出
機構は、賞球排出動作と貸球排出動作を合わせて行うこ
とから、短時間に多くの球を排出できるような機能が望
まれており、このような要望に沿うものとして、球排出
機構を3条の球排出路に対応させたものもある。
【0005】すなわち、3条の球排出路から供給される
遊技球を各々別に受ける3つの球排出機能部を備える球
排出装置を設けることで、賞球排出速度を損ねることな
く貸球排出機能を付加した球排出機構となるのである。
このような複数の球排出機能を備えた球排出装置は、排
出制御装置によって統括的に制御されるものとなってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の遊技機では、貸球機能を備えている遊技機と貸
球機能を備えていない遊技機とで、裏機構盤に設ける球
排出装置の構造が異なっており、その球排出装置に対す
る制御も自ずと異なっていることから、排出制御装置も
各々に対応したものが用いられることとなり、貸球機能
の有無によって相互の互換性が無く、遊技機を供給する
メーカーにとっても遊技機を導入する遊技店にとっても
負担が大きい。
【0007】このようなことから、カードによる遊技球
の貸出機能を有効にしたり、無効にしたりして、遊技店
の要望に沿う形態での利用が可能な遊技機の開発が望ま
れている。
【0008】なお、賞球排出機能と貸球排出機能と個別
に備える遊技機においては、短時間で比較的多くの遊技
球を排出することが可能となるため、遊技者の予期せぬ
程多量の球が球受皿に貯まってしまう可能性があるた
め、このような事態に対して、迅速な対処を的確に行う
必要もある。
【0009】加えて、従来の遊技機では、一つの球排出
装置を賞球排出と貸球排出に利用していたことから、貸
球排出動作もしくは賞球排出動作の何れか一方の排出動
作しか行うことができず、短時間に多数の入賞球が発生
したり大量の球貸要求があったりすると、他方の処理が
滞り勝ちとなってしまい、必ずしも効率の良い球排出処
理を行っているとは言えない点もあった。
【0010】しかも、遊技店に設置されている多数の遊
技機群を統括的に管理する管理装置は、賞球排出データ
や貸球排出データ等を各遊技機から収集しているが、各
遊技機は一つの球排出装置を賞球排出と貸球排出に兼用
している関係上、球排出装置から排実際に出された遊技
球の数を、賞球数のデータもしくは貸球数のデータとし
て取り扱う訳には行かず、賞球排出データや貸球排出デ
ータを管理装置で収集管理する方法も煩雑となり、効率
の良いデータ処理を期せないという問題点もあった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る遊技機は、裏面側に設けられる裏機
構盤(16)の背面側に形成された球流路から供給され
る遊技球を排出可能な球排出装置(20)と、該球排出
装置の排出動作を制御可能な排出制御装置(24)と、
を備える遊技機(1)において、上記球排出装置は、遊
技における賞として遊技者に与えられる賞球の排出を行
う賞球排出ユニット(例えば、第1球排出ユニット20
a)と、貸出用の遊技球の排出を行う貸球排出ユニット
(例えば、第2球排出ユニット20b)に分離構成し、
上記球流路は、上記賞球排出ユニットへ遊技球を供給す
る賞球供給路(例えば、第1,第2球流路38a,38
b)と、上記貸球排出ユニットへ遊技球を供給する貸球
供給路(第3球流路38c)と、を含むものとし、上記
裏機構盤の賞球排出ユニット取付部(例えば、第1球排
出ユニット取付部16a)に賞球排出ユニットが取り付
けられている装着状態においては賞球供給路における遊
技球の流下を許容し、賞球排出ユニット取付部から賞球
排出ユニットが取り外された未装着状態においては賞球
供給路における遊技球の流下を規制する第1球流下規制
手段(例えば、第1ストッパ部材52,付勢手段53,
第1球排出ユニット20aの第1スライド板54a等)
と、上記裏機構盤の貸球排出ユニット取付部(例えば、
第2球排出ユニット取付部16b)に貸球排出ユニット
が取り付けられている装着状態においては貸球供給路に
おける遊技球の流下を許容し、貸球排出ユニット取付部
から貸球排出ユニットが取り外された未装着状態におい
ては貸球供給路における遊技球の流下を規制する第2球
流下規制手段(例えば、第2ストッパ部材56,付勢手
段53,第2球排出ユニット20bの第2スライド板5
4b等)と、を備えることを特徴とする。
【0012】従って、請求項1に係る遊技機において
は、球排出装置を賞球排出ユニットと貸球排出ユニット
に分割構成すると共に、第1球流下規制手段および第2
球流下規制手段を各々賞球供給路と貸球供給路に設ける
ことにより、賞球排出ユニットが裏機構盤の賞球排出ユ
ニット取付部に装着されている装着状態である場合に限
り、賞球供給路における遊技球の流下が第1球流下規制
手段により許容されて、賞球排出ユニットに排出用の遊
技球が供給されることとなり、貸球排出ユニットが裏機
構盤の貸球排出ユニット取付部に装着されている装着状
態である場合に限り、貸球供給路における遊技球の流下
が第2球流下規制手段により許容されて、貸球排出ユニ
ットに排出用の遊技球が供給されることとなる。
【0013】また、請求項2に係る遊技機は、請求項1
において、球排出装置の貸球排出ユニットを取り付ける
貸球排出ユニット取付部には、貸球排出ユニットと略同
形状であって、第2球流下規制手段による遊技球の流下
規制状態を保持させたまま装着可能なダミー部材(5
7)を取り付け可能としたことを特徴とする。
【0014】また、請求項3に係る遊技機は、裏面側に
設けられる裏機構盤(16)の背面側に形成された球流
路から供給される遊技球を排出可能な球排出装置(2
0)と、該球排出装置の排出動作を制御可能な排出制御
装置(24)と、上記球排出装置から排出された遊技球
を前面側の球供給皿(11)もしくは球受皿(13)へ
導く排出球誘導路(例えば、球排出樋22a,調流樋2
2b,分配樋22c)と、を備える遊技機(1)におい
て、上記球排出装置は、遊技における賞として遊技者に
与えられる賞球の排出を行う賞球排出ユニット(例え
ば、第1球排出ユニット20a)と、貸出用の遊技球の
排出を行う貸球排出ユニット(例えば、第2球排出ユニ
ット20b)に分離構成し、上記排出球誘導路には、球
供給皿よりも下方に位置する球受皿から排出球誘導路側
へ遊技球が溢れた溢球状態を検出するオーバーフロー検
出手段(例えば、溢球検知部材61,オーバーフローセ
ンサ62等)を設け、上記排出制御装置は、上記オーバ
ーフロー検出手段が溢球状態を検出することに基づき、
賞球排出ユニットおよび貸球排出ユニットの排出動作を
停止制御するようにしたことを特徴とする。
【0015】従って、請求項3に係る遊技機において
は、過剰な遊技球が賞球もしくは貸球として排出球誘導
路から排出されることで、球受皿から排出球誘導路側に
まで遊技球が溢れる溢球状態になると、該状態をオーバ
ーフロー検出手段が検出することに基づいて、排出制御
装置が強制的に賞球排出ユニットと貸球排出ユニットの
排出動作を停止させることとなる。
【0016】また、請求項4に係る遊技機は、請求項3
において、排出制御手段が、オーバーフロー検出手段に
よる溢球状態の検出が解消されることに基づいて、賞球
排出ユニットおよび貸球排出ユニットの排出動作停止制
御を解除し、賞球排出ユニットおよび貸球排出ユニット
の排出動作を再開させるようにしたことを特徴とする。
【0017】また、請求項5に係る遊技機は、裏面側に
設けられる裏機構盤(16)の背面側に形成された球流
路から供給される遊技球を排出可能な球排出装置(2
0)と、該球排出装置の排出動作を制御可能な排出制御
装置(24)と、を備える遊技機(1)において、上記
球排出装置は、遊技における賞として遊技者に与えられ
る賞球の排出を行う賞球排出ユニット(例えば、第1球
排出ユニット20a)と、貸出用の遊技球の排出を行う
貸球排出ユニット(例えば、第2球排出ユニット20
b)に分離構成し、上記賞球排出ユニットから実際に排
出された賞球を1個宛て検出する実賞球検出手段(例え
ば、制御部24a)と、上記貸球排出ユニットから実際
に排出された貸球を1個宛て検出する実貸球検出手段
(例えば、制御部24a)と、を設け、上記排出制御手
段は、上記実賞球検出手段が検出した賞球排出数を順次
的に計数記憶する賞球排出数記憶手段(例えば、制御部
24a)と、上記実貸球検出手段が検出した貸球排出数
を順次的に計数記憶する貸球排出数記憶手段(例えば、
制御部24a)と、上記賞球排出数記憶手段の計数記憶
値が予め定めた所定数に達する毎に所要のパルス信号を
外部へ出力すると共に、上記貸球排出数記憶手段の計数
記憶値が予め定めた所定数に達する毎に所要のパルス信
号を外部へ出力する信号出力制御手段(例えば、制御部
24a)と、を備えるものとしたことを特徴とする。
【0018】従って、請求項5に係る遊技機において
は、球排出装置を賞球の排出に用いる賞球排出ユニット
と貸球の排出に用いる貸球排出ユニットに分離構成し、
この賞球排出ユニットによって実際に排出された賞球は
実賞球検出手段によって検出され、賞球排出数記憶手段
に計数記憶されて行き、貸球排出ユニットによって実際
に排出された貸球は実貸球検出手段によって検出され、
貸球排出数記憶手段に計数記憶されて行き、信号出力制
御手段が、賞球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定め
た所定数に達する毎に所要のパルス信号を出力すると共
に、貸球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定めた所定
数に達する毎に所要のパルス信号を出力することによ
り、遊技機からは賞球数と貸球数とを異なるパルス信号
として外部に出力することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る遊技機の実施
形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0020】遊技媒体としての遊技球を弾発する弾球遊
技を行える遊技機1は、図1に示すように、遊技ユニッ
ト2とカードユニット3とから構成してあり、遊技ユニ
ット2には遊技に関連した各種機能(後に詳述)を付加
し、カードユニット3にはプリペイドカード(所定の金
額で予め販売される弾球遊技用のカードであって、通貨
と等価な有価データを記憶させたものをいう)の使用を
可能ならしめるカード制御機能や球貸制御機能等を付加
してある。
【0021】上記遊技ユニット2は、中空箱枠状の機枠
4の前面側へ額縁状の前面枠5を回動可能に設けること
で構成してある。更に、上記前面枠5にはガラス枠6お
よび前面パネル7を回動可能に設けてある。また、透明
なガラスが配設されるガラス枠6の後方には、ガイドレ
ール8で囲まれた遊技部9を有する遊技盤10を配設し
てある。上記遊技盤10は弾球遊技の主体となるもの
で、ロータリーソレノイド等の電気的駆動源によって弾
発された遊技球が上記ガイドレール8に沿って遊技部9
内へ到達すると、遊技釘に当たったり風車によって流下
方向を変えられたりして流下して行き、遊技部9内に設
けた入賞領域たる各種入賞口9a…の何れかに入賞する
と、当該入賞球に対する遊技価値としての賞球が遊技者
に与えられ、入賞口9a…の何れにも入賞しなかった球
は、アウト口9bより外れ球として回収される。
【0022】一方、上記ガラス枠6の下方に位置する前
面パネル7には、賞球(遊技部9内の各種入賞口9a…
に入賞することに基づいて遊技者が獲得する球)や貸球
(当該遊技店から遊技者に貸し出された球)を貯留する
球供給皿11を設けてあり、この球供給皿11より発射
球待機部へ球を供給し、この発射球待機部に待機してい
る遊技球を弾発ユニットの弾発機構によって弾発するの
である。また、前面枠5の下部適所には、上記弾発ユニ
ットの作動・停止や弾発勢の調整等を操作するための操
作ハンドル12や、上記球供給皿11に貯留できずに溢
れた球(後に詳述)を受け入れる球受皿13等を適宜に
設けてある。
【0023】なお、上記した遊技ユニット2において、
機枠4,前面枠5,ガラス枠6,前面パネル7等よりな
る本体枠は、遊技機1で弾球遊技を行うための共通機能
を備えたものであり、この本体枠に対して遊技盤10は
着脱分離可能な構成としてある。すなわち、遊技内容の
異なる弾球遊技を行えるように、異なる盤面構成の遊技
盤10に交換することができるのである。
【0024】上記カードユニット3内には、球貸制御に
関連した諸機能を持たせてあり、カード挿排口14より
挿入されたプリペイドカードの有価データを読み取ると
共に、例えば上記球供給皿11の適所に設けた球貸ボタ
ンを遊技客が操作することに応じて所定数の遊技球を貸
し出し、貸し出した遊技球に相当する通貨を減算した値
にプリペイドカードの有価データを書き換え、返却ボタ
ンを遊技客が操作するか、もしくはプリペイドカードの
有価データの残数が“0”になった場合に、内部に取り
込んでいたプリペイドカードをカード挿排口14より排
出するのである。
【0025】なお、本実施形態として示す遊技機1は、
上述したように、カードユニット3を備えることで遊技
球の貸出機能を含むものとし、遊技ユニット2の遊技球
排出装置から賞球用の遊技球と貸出用の遊技球を排出す
る構造ものもであるが、このような遊技球の貸出機能を
略して、遊技ユニット単体で弾球遊技を行える構造の遊
技機としても良い。
【0026】上記した遊技機1の裏面側は、図2に示す
ようになっており、機枠4に対して開閉可能な前面枠5
を備える遊技ユニット2では、遊技盤10を安定に保持
して収納する遊技盤収納フレーム15が前面枠5の裏面
側に開閉可能に取り付けてあると共に、該遊技盤収納フ
レーム15の裏面側には裏機構盤16が開閉可能に取り
付けてある(図3参照)。
【0027】上記裏機構盤16の上部には遊技媒体たる
球を貯留するための貯留タンク17を設けてあり、該貯
留タンク17内の球は誘導樋18および流路変換樋19
を経て、遊技媒体たる球を排出する球排出装置20へ供
給される。上記貯留タンク17へは遊技機列より構成さ
れた島設備の球供給樋より球供給されるものとしてあ
り、例えば各遊技機1…を総括的に管理する管理装置の
制御によって、球が適宜に補給されるようにしてある。
この貯留タンク17内に貯留された遊技球がなくなって
排出用の遊技球が不足したことを検出するための補給セ
ンサ(図示省略)を、例えば誘導樋18の球流入部に配
設してあり、この補給センサが球不足を検出し、該検出
情報を管理装置が受信することによって、当該遊技機1
の貯留タンク17への球補給が行われるのである。な
お、この補給センサは、賞球もしくは貸球として排出す
るための待機球にある程度の余裕がある段階で排出球の
不足を検出するものである。
【0028】また、上記誘導樋18には3条の球流路が
形成されるように、下流側に向けて徐々に起立するよう
な仕切り壁を設けてあり、2つの仕切り壁によって誘導
樋18を下流側へ流れる遊技球は3条に整列し、該誘導
樋18の下流側に生ぜしめた3条の各球流路から流路変
換樋19の各球入口へ遊技球が誘導され、該流路変換樋
19内に設けた3条の球流路を介して球排出装置21の
各球入口へ遊技球を導き、球排出装置21が備える3つ
の球排出機能部の動作により、これらの球が賞球もしく
は貸球として排出されるのである。なお、上記流路変換
樋19の適所には排出待機球検出手段21を設けて、排
出用の遊技球が極端に減少している状態(球貸要求に対
する十分な排出球が残存していない状態や、入賞球に対
する賞球用の球が十分に残存していない状態)を検出す
るようにしてある。
【0029】上記のような球流路を経て、球排出装置2
0から排出された球は、球排出樋22aを介して球供給
皿11へ排出される。なお、球排出樋22aの下方部に
は、落下してきた球を受け止めて球の落下勢を減衰さ
せ、球の流れを整えて球供給皿11へ導く調流樋22b
を備えると共に、この調流樋22bに至る直前で分岐し
て球受皿13につながる分配樋(後に詳述)を備えるも
のとし、球供給皿11が遊技球で一杯になると上記調流
樋22bにも球が貯まり、分配樋との分岐部にまで達す
ると、調流樋22b内に溢れた遊技球がこの分配樋を介
して球受皿13へ排出されるのである。また、球受皿1
3も球で一杯となって分配樋内にまで球が溢れるように
なると、この分配樋内適所に設けたオーバーフロー検出
手段(後に詳述)によって、該状態を検出するものとし
てある。
【0030】また、裏機構盤16の裏面側中央部は遊技
盤10のセンターに位置する比較的大型の遊技装置が突
出状態となることから、このセンターを避けた側方部の
狭小な領域に各種機能を分散配置するものとしてある。
そして、上述した貯留タンク17および誘導樋18が上
部に、流路変換樋19,球排出装置20,球排出樋22
a等が裏面右側部(裏機構盤16の蝶番機構が設けられ
ているカードユニット3側)に各々設けられることか
ら、この配置構成の障害とならない適所に、遊技制御装
置23や排出制御装置24、これらと各種遊技機能部と
を接続する接続線路や中継基板等を分散配置してある。
【0031】なお、遊技制御装置23は、遊技盤10に
設けられた各種遊技装置や各種表示ランプ等の制御を統
括的に行うものであり、排出制御装置24は、上記遊技
制御装置23から受ける賞球排出要求やカードユニット
3に設けられたカード制御装置から受ける貸球排出要求
に基づいて球排出装置20を作動制御するものである。
【0032】上記のような種々の機能部が取り付けられ
る裏機構盤16は、遊技盤収納フレーム15の一側方
(図4においては裏面右側)の上下方向に適宜離隔させ
て設けた上部支持突起25aおよび下部支持突起25b
に、これら上下支持突起25a,25bと対応させて裏
機構盤16に設けた上部受片26aと下部受片26bの
各嵌合孔を各々挿通することで、開閉可能に取り付ける
ものとしてある。
【0033】なお、裏機構盤16が取り付けられる遊技
盤収納フレーム15は、遊技盤10の側方及び裏面周辺
部を覆うような外形で、遊技盤10の厚み程度後方に延
出する側壁部15a…と、これら側壁部15a…に連な
る背面プレート15bとからなり、背面プレート15b
の中央適所には、遊技盤10の背面突出部(遊技装置の
背面部等)を挿通するための開口部15cを開設してあ
る。また、側壁部15a…の前面側縁部適所には、前面
枠5に遊技盤収納フレーム15を取り付けるための取付
片15d…を形成してある(図4参照)。
【0034】また、裏機構盤16の裏面側に取り付けら
れる球排出装置20は、第1球排出ユニット20aと第
2球排出ユニット20bとに分割構成するものとし、第
1球排出ユニット取付部16aに取り付けられる第1球
排出ユニット20aは2つの球排出機能部を備えるユニ
ットで、その用途は賞球排出に限定し、第2球排出ユニ
ット取付部16bに取り付けられる第2球排出ユニット
20bは1つの球排出機能部を備えるユニットで、その
用途は貸球排出に限定してある。すなわち、この球排出
装置20に排出球を供給する流路変換樋19の下部に開
口する3つの球排出口のうち2つは、第1球排出ユニッ
ト20aの第1球入口27aおよび第2球入口27b
に、残り1つの球排出口は第2球排出ユニット20bの
第3球入口27cに、各々対応するようにしてあり、誘
導樋18および流路変換樋19によって形成される3つ
の球流路の内、2つは賞球用の排出待機球を、残る1つ
は貸球用の排出待機球を各々球排出装置20へ導くので
ある。
【0035】この様にして、第1球入口27aから第1
球排出ユニット20aの第1球排出機能部に供給された
排出待機球は第1ソレノイド28aのオン・オフにより
排出制御され、第2球入口27bから第1球排出ユニッ
ト20aの第2球排出機能部に供給された排出待機球は
第2ソレノイド28bのオン・オフにより排出制御さ
れ、第3球入口27cから第2球排出ユニット20bの
球排出機能部に供給された排出待機球は第3ソレノイド
28cのオン・オフにより排出制御され、各々第1球排
出ユニット20aの第1球排出部29a,第1球排出ユ
ニット20aの第2球排出部29b,第2球排出ユニッ
ト20bの第3球排出部29cから、球排出樋22aに
排出されるのである。
【0036】また、流路変換樋19には、球排出装置2
0への球流路から側方(例えば、カードユニット3が設
けられる側)へ球を抜き出す機能(後に詳述)と、この
抜き出した球の流路を遊技盤収納フレーム15側(遊技
機1としての前面側)へ向わせるような球流下方向変換
路を内部に形成した球抜部29とを併せて備えるものと
し、この球抜部29から縦3列の流路により導かれた抜
出球は、裏機構盤16に形成した抜出球受入部30から
各流路毎に受け入れ、裏機構盤16の前面から突出する
抜出球誘導側壁31,31と遊技盤収納フレーム15の
背面プレート15bとで囲まれた抜出球排出路32へ導
くのである。
【0037】そして、縦3列の流路から抜出球を受け入
れる抜出球受入部30には、第1受入口30a,第2受
入口30b,第3受入口30cを縦方向に連設し、これ
ら第1〜第3受入口30a〜30cより受け入れた抜出
球は、裏機構盤16の前面側に形成した補助壁33,3
3によって区画形成した第1抜出球誘導路34a,第2
抜出球誘導路34b,第3抜出球誘導路34cによっ
て、縦並び3列で受け入れた抜出球を横並びで抜出球排
出路32へ誘導する。
【0038】なお、裏機構盤16の前面側で横並びとな
った抜出球が排出される抜出球排出路32には、抜出球
の落下速度を減衰させるための衝接突起35…を適宜突
設してあると共に、抜出球排出路32の下方部は回収球
集合樋36(遊技盤10へ打ち込まれて各種入賞口9a
…およびアウト口9bから回収された球を集める樋)と
合流し、機外排出口37に連通する。なお、機外排出口
37から排出された球の落下勢が島設備の球回収樋に強
い衝撃を与えないよう、落下勢を効率よく減衰させるた
め、例えばコイルスプリング状の弾性誘導体内部を潜ら
せて遊技球を球回収樋へ落とす等の手段が講じられるこ
ともある。
【0039】このように、遊技盤収納フレーム15と裏
機構盤16との間に確保されている空部を利用して抜出
球排出路32を形成し、この抜出球排出路32へ第1〜
第3抜出球誘導路34a〜34cから抜出球を誘導する
ことにより、裏機構盤16の側方部に抜出球誘導樋を設
ける必要が無くなり、球排出機構における球排出路の条
数を増やしても、流路変換樋19における球抜部29の
突出量が増大して、他の機構部等の障害となるようなこ
とを効果的に防止できる。
【0040】また、抜出球排出路32は、金属製の遊技
盤収納フレーム15の背面側に位置することにより、遊
技機1の前面側から熱した針金を挿入して抜出球排出路
32内に針金を侵入させ難くなるので、心ない遊技者の
不正行為を抑止できる。
【0041】しかも、裏機構盤16の前面側に形成した
抜出球誘導側壁31,31の突出側端縁部に遊技盤収納
フレーム15の背面プレート15bを当着することで抜
出球誘導路32が形成されるものとしたので、従来の球
抜機構の如く、抜出球誘導路を形成するために別途蓋部
材等を設けて樋形状にする必要がなく、部品点数を減ら
すことができ、組立作業やメンテナンス等の作業効率向
上を期せる。
【0042】加えて、鉛直下向きの抜出球誘導路32内
に突出部として衝接突起35…を適宜に設けておくこと
により、機外排出口37へ向う抜出球の落下勢によって
生ずる比較的強い衝撃が遊技盤収納フレーム15や裏機
構盤16に影響することを防止できる。
【0043】次に、排出待機球検出手段21や球抜部2
9を備える流路変換樋19の具体的構造について、図7
に基づき詳述する。
【0044】この流路変換樋19は、裏機構盤16の裏
面側から後方に向けて第1球流路38a,第2球流路3
8b,第3球流路38cを遊技機1の前後方向に並設し
たもので、図7は、裏機構盤16の背面から最も離れた
第3球流路38cの概略縦断面図である。
【0045】流路変換樋19における第1〜第3球流路
38a〜38cの各流路の入口部分には、遊技球導入片
39を揺動可能に軸着してあり、誘導樋18から供給さ
れる球が上下に重なることなく第1〜第3球流路38a
〜38cへ導き入れられるようにしてあり、その適宜下
流に設けた排出待機球検出手段21は、非接触式の排出
待機球検出器40と、該排出待機球検出器40に作用し
て排出待機球を検出させる作用部材41とから構成して
ある。なお、この排出待機球検出器40の検出信号は、
球排出装置20から排出可能な球の残量が予め定めた所
定数以下になったことを検出し、賞球もしくは貸球の排
出動作を規制するか否かの排出制御に供される。
【0046】上記第1〜第3球流路38a〜38cは、
遊技球を一個ずつ通過可能な断面略正方形の通路で、誘
導樋18から球を受け入れる球入口より緩やかに下り傾
斜(図7においては右下がりに傾斜)する第1傾斜部3
8a1 ,38b1 ,38c1にの上方から軸41aに軸
着された作用部材41…が各球流路38a〜38cに臨
むものとしてあり、これら第1〜第3球流路38a〜3
8c内に排出待機球があれば、作用部材41の非軸着側
端部が上方回動し、作用片41bが排出待機球検出器4
0に作用することで、この検出位置まで排出待機球が存
在していることを排出待機球検出器40によって検出す
るのである。逆に、第1〜第3球流路38a〜38c内
の何れか一つの流路でも排出待機球が無くなれば、作用
部材41の非軸着側端部が下方回動し、作用片41bが
排出待機球検出器40に作用しなくなるので、この検出
位置には排出待機球が存在していないことを検出できる
のである。
【0047】また、第1〜第3球流路38a〜38c
は、上記第1傾斜部38a1 〜38c 1 の下流端に続い
て通路方向を略180度反転させる第1屈曲部38
2 ,38b2 ,38c2 と、該第1屈曲部38a2
38c2 に続いて緩やかに下り傾斜(図7においては左
下がりに傾斜)する第2傾斜部38a3 ,38b3 ,3
8c 3 と、該第2傾斜部38a3 〜38c3 の下流端に
続いて通路方向を再び略180度反転させる第2屈曲部
38a4 ,38b4 ,38c4 と続く。
【0048】上記第1〜第3球流路38a〜38cの途
中から分岐する第1球抜流路41a,第2球抜流路41
b,第3球抜流路41cの流入部となる第1屈曲部38
2〜38c2 の外側部は、例えば板状の球抜ゲート4
2を支軸43によって回動自在に配設してあり、球抜ゲ
ート42と一体的に設けた受圧部材44を押圧部材45
が押し下げるように力を作用させることで、球抜ゲート
42は第1〜第3球抜流路41a〜41cへの流入部を
閉塞した状態を保ち、押圧部材45から受圧部材44へ
の押圧力が消失すると、球抜ゲート42は自由回動可能
な状態となり、第1〜第3球流路38a〜38c内に貯
まっている球の流下圧により、第1屈曲部38a2 〜3
8c2 から第1〜第3球抜流路41a〜41cへ流れて
行くようになる。
【0049】上記のように球抜ゲート42を抜けた抜出
球が流れて行くこととなる球抜部29内の第1〜第3球
抜流路41a〜41cは、各々裏機構盤16の裏面側か
ら後方に向けて横方向に並んだ状態であり、これら第1
〜第3球抜流路41a〜41cの流下端に各々続く第1
球流下方向変換路46a,第2球流下方向変換路46
b,第3球流下方向変換路47cによって抜出球の流下
方向を前側(裏機構盤16の背面に向う側)へ変換する
ようにしてある(図8参照)。
【0050】なお、裏機構盤16の裏面に最も近い第1
球流下方向変換路46aが上段の第1球出口47aに、
次いで第2球流下方向変換路46bが中段の第2球出口
47bに、裏機構盤16の裏面から最も遠い第3球流下
方向変換路46cが下段の第3球出口47cに、各々つ
ながり、これら縦方向に並んだ第1〜第3球出口47a
〜47cと、上記抜出球受入部30の第1〜第3球受入
口30a〜30cが相互につながるようになる。そし
て、流路変換樋19の球抜部29や裏機構盤15に形成
した抜出球受入部30や抜出球排出路32等によって、
遊技機1の球抜機構を構成するのである。
【0051】ここで、上記した球抜機構が機能していな
い場合、第1〜第3球流路38a〜38cにおける排出
待機球検出位置から、その下流側の第1傾斜部38a1
〜38c1 ,第1屈曲部38a2 〜38c2 ,第2傾斜
部38a3 〜38c3 ,第2屈曲部38a4 〜38c4
までの流路は同一形状であるから、その流路内に待機可
能な遊技球の数も同じである。
【0052】しかしながら、第2屈曲部38a4 の下流
端に続く第3傾斜部83a5 は、第2屈曲部38b4
下流端に続く第3傾斜部83b5 よりも長くしてあり、
各々の下流端に続く垂直部38a6 ,38b6 を介して
第1排出球供給口48a,第2排出球供給口48bから
球排出装置20へ球を供給するまでの流路内に待機可能
な遊技球の数が変わるものとしてある。なお、図7に示
す例では、第1球流路38aにおける第3傾斜部83a
5 の方が、第2球流路38bにおける第3傾斜部83b
5 よりも遊技球1個分程度長く設定してあるので、第1
球流路38aにおける排出待機球検出位置から第1排出
球供給口48aまでの排出路には、第2球流路38bに
おける排出待機球検出位置から第2排出球供給口48b
までの排出路よりも遊技球1個分だけ多く待機させるこ
とができる。
【0053】一方、上記第1排出球供給口48aから球
の供給を受ける第1球排出ユニット20aの第1球排出
機能部は、図10に示す如く、第1球入口27aから排
出用に供給された球を、第1待機流路49aの下流側適
所で流路内に延出させたストッパ用係止爪50によって
流下阻止すると共に、第1賞球センサ51aによって排
出待機球を検出するもので、第2排出球供給口48bか
ら球の供給を受ける第1球排出ユニット20aの第2球
排出機能部は、図11に示す如く、第2球入口27bか
ら排出用に供給された球を、第1待機流路49aの下流
側適所で流路内に延出させたストッパ用係止爪50によ
って流下阻止すると共に、第2賞球センサ51bによっ
て検出するものである。なお、ストッパ用係止爪50
は、流路内に臨む部分を弧状とした扇状部材からなるも
ので、第1,第2排出ソレノイド28a,28bと適宜
なリンク機構を介して接続してあり、第1,第2排出ソ
レノイド28a,28bのオン・オフに伴って、ストッ
パ用係止爪50,50が流路に臨んで球の流下を妨げる
状態と、ストッパ用係止爪50,50が流路から退避し
て球の流下を許容する状態とに変換するものとしてあ
る。
【0054】ここで、第1球排出機能部における第1待
機流路49aと、第2球排出機能部における第2待機流
路49bとでは、第2待機流路49bの方が第1待機流
路49aよりも遊技球1個分程度長くなるように設定し
てある。斯くすることによって、第1球排出ユニット2
0aの第1球排出機能部における所定位置(例えば、ス
トッパ用係止爪50によって流下阻止された球の位置)
から第1球流路38aにおける排出待機球検出位置まで
の第1賞球排出路に待機させられる球の数と、第1球排
出ユニット20aの第2球排出機能部における所定位置
(例えば、ストッパ用係止爪50によって流下阻止され
た球の位置)から第2球流路38bにおける排出待機球
検出位置までの第2賞球排出路に待機させられる球の数
とは、同じになる。
【0055】一方、上記第3屈曲部38c4 の下流端に
続く第4屈曲部38c5 は、裏機構盤16の背面へ向う
よう方向(遊技機1における前方向)に屈曲する流下経
路となり、この第4屈曲部38c5 の流下端に続く第5
屈曲部38c6 は、裏機構盤16の背面から遠離る方向
(遊技機1における後方向)に屈曲する流下経路とな
り、この第5屈曲部38c6 下流端に続く垂直部38c
7 を介して第3排出球供給口48cから第2球排出ユニ
ット20bの第3球入口27cへ球を供給するまでの流
路内に待機可能な遊技球の数は、上記した第1,第2球
流路38a,38bから第1,第2排出球供給口48
a,48bまでに待機可能な遊技球の数よりも十分多く
なるように設定してある。なお、第3排出球供給口48
cから排出用の球が供給される第2球排出ユニット20
bの球排出機能部の構造は、上記した第1,第2球排出
機能部と同様で、その内部の待機流路の長さも適宜に可
変できる。
【0056】すなわち、7個とか15個といった数が1
回の賞球数として採用されていることから、賞球排出専
用の第1球排出ユニット20aによる排出待機球の残数
を排出待機球検出手段21によって検出する際には、1
5個程度の待機球を見込める流路長が確保されれば良い
のであるが、球貸可能な最低単位金額(例えば100
円)で貸し出される遊技球数は25個といった比較的多
い数が採用されていることから、貸球排出専用の第2球
排出ユニット20bによる排出待機球の残数を排出待機
球検出手段21によって検出する際には、25個程度の
待機球を見込める流路長が確保されていなければならな
いため、第1〜第3球排出路38a〜38c内の排出待
機球の検出を同一位置で行った後の流路長を調整したの
である。
【0057】このように、賞球用排出装置としての第1
球排出ユニット20aと貸球用排出装置としての第2球
排出ユニット20bを分離させ、尚且つ、第1球排出ユ
ニット20aの第1,第2球排出機能部における第1,
第2待機流路49a,49bの所定位置から第1所定数
分(例えば15個)の球が待機する位置と、第2球排出
ユニット20bの球排出機能部における待機流路の所定
位置から第2所定数分(例えば25個)の球が待機する
位置とを一致させて、一つの排出待機球検出手段21に
よって賞球用の排出待機球と貸球用の排出待機球の有無
を検出するものとすれば、賞球排出動作と貸球排出動作
とを各々独立させて行うことができ、賞球排出要求と貸
球排出要求とがほぼ同時にあった場合でも同時並行的に
処理することができる。
【0058】しかも、賞球用の排出待機球の不足状態と
貸球用の排出待機球の不足状態を第1〜第3球排出路3
8a〜38cにおける同じ部位で検出することができる
ので、賞球排出によって排出待機球が第1所定数に満た
なくなった場合であっても、貸球排出によって排出待機
球が第2所定数に満たなくなった場合であっても、迅速
に排出待機球の検出を行うことが可能となり、賞球排出
動作と貸球排出動作を同時並行して行う上での信頼性を
高いものとすることができるし、賞球用の排出待機球検
出と貸球用の排出待機球検出を一つの排出待機球検出手
段21によって行うことができるので、排出待機球検出
手段21の部品点数をいたずらに増やしてコスト増を招
くこともないし、組立作業やメンテナンス等の作業効率
を低下させることもない。
【0059】なお、球排出装置20内における貸球用の
第3待機流路の長さが第1,第2待機流路の長さよりも
十分長くなるように変えたり、貸球排出用である第3球
排出機能部の配設位置を賞球排出用である第1,第2球
排出機能部よりも下方にずらして、その間の流下経路を
長くしたりして、賞球排出路と貸球排出路に待機可能な
遊技球の数を変えるようにしても良いが、上記した例の
如く、賞球排出に伴う第1所定数と貸球排出に伴う第2
所定数の差分の球数に相当するだけ、第1球排出ユニッ
ト20aの第1,第2球排出機能部内における第1,第
2待機流路49a,49bの所定位置から第1,第2球
排出路38a,38b内の排出待機球検出手段21まで
の賞球排出路よりも第2球排出ユニット20bの球排出
機能部における待機流路の所定位置から第3球排出路3
8c内の排出待機球検出手段21までの貸球排出路を長
く設定すれば、賞球用である第1球排出ユニット20a
における球排出機能部の構造と貸球用である第2球排出
ユニット20bにおける球排出機能部の構造を変えた
り、第1,第2球排出ユニット20a,20bの配設位
置を変更したりすることなく、排出待機球検出手段21
までの賞球排出路に第1所定数の賞球用排出待機球を待
機させると同時に、排出待機球検出手段21までの貸球
排出路に第2所定数の貸球用排出待機球を待機させるこ
とが可能となる。
【0060】しかも、第3球排出路38cと第2球排出
ユニット20b内の待機流路とからなる貸球排出路は、
遊技機1の前後方向に屈曲する第4屈曲部38c5 およ
び第5屈曲部38c6 を含む流下経路とすることで、第
1,第2球排出路38a,38bと第1球排出ユニット
20a内の第1,第2待機流路49a,49bとからな
る賞球排出路よりも長くすれば、第1所定数と第2所定
数との差分の球数を無理なく増やして、貸球排出路を形
成することができる。
【0061】なお、上記の例では、賞球排出用の球流路
を2条、貸球排出用の球流路を1条として示したが、こ
れに限定されるものではなく、貸球排出用の流路も2条
としたり、賞球排出用の球流路を3条以上に増やしたり
しても良い。
【0062】また、上記流路変換樋19の第1,第2球
排出路38a,38bにおける第1,第2球供給口48
a,48bの適宜上流側には、図12に示すように、第
1ストッパ部材52を配置してあり、賞球排出ユニット
である第1球排出ユニット20aが第1球排出ユニット
取付部16aに装着されていない状態(未装着状態)で
は、コイルスプリング等の付勢手段53によって、第1
流下規制部52aが第1球排出路38a内に、第2流下
規制部52bが第2球排出路38b内に、各々臨む状態
となっている。
【0063】そして、流路変換樋19における第1球排
出路38aと第2球排出路38bとの間には、第1球排
出ユニット20aの上面に突設した第1スライド板54
aを挿入させ得るようにスライド凹部55を形成してあ
り、第1球排出ユニット20aを第1球排出ユニット取
付部16aに取り付けるべく第1スライド板54aをス
ライド凹部22に沿って裏機構盤16の背面に向けてス
ライドさせて行くと、スライド凹部55に延在する第1
ストッパ部材52のスライド部材受部52cに第1スラ
イド板54aが当接し、そのまま第1球排出ユニット2
0aを第1球排出ユニット取付部16aに装着すると、
第1ストッパ部材52のスライド部材受部52cが押し
戻され、第1,第2球排出路38a,38bから第1,
第2流下規制部52a,52bが各々退避して、遊技球
の流下が許容される(図13参照)。
【0064】すなわち、第1球排出路38a内に臨む第
1流下規制部52a,第2球排出路38b内に臨む第2
流下規制部52b,スライド凹部55に延在するスライ
ド部材受部52cを有する第1ストッパ部材52と、第
1球排出ユニット20aの第1スライド板54aとが協
働することで、「裏機構盤16の賞球排出ユニット取付
部に賞球排出ユニットが取り付けられている装着状態に
おいては賞球供給路における遊技球の流下を許容し、賞
球排出ユニット取付部から賞球排出ユニットが取り外さ
れた未装着状態においては賞球供給路における遊技球の
流下を規制する第1球流下規制手段」として機能するの
である。
【0065】一方、第3球排出路38cにおける第3球
供給口48cの適宜上流側には、第2ストッパ部材56
を配置してあり、貸球排出ユニットである第2球排出ユ
ニット20bが第2球排出ユニット取付部16bに装着
されていない状態(未装着状態)では、コイルスプリン
グ等の付勢手段53によって、流下規制部56aが第3
球排出路38c内に臨む状態となっている(図12およ
び図14参照)。
【0066】そして、流路変換樋19における第3球排
出路38cの一側の外壁面(例えば、裏機構盤16の背
面に向って左側の側壁面)は、第2球排出ユニット20
bの上面に突設した第2スライド板54bが前後方向に
スライド可能な平坦状に形成してあり、第2球排出ユニ
ット20bを第2球排出ユニット取付部16bに取り付
けるべく第2スライド板54bを側壁面に沿って裏機構
盤16の背面に向けてスライドさせて行くと、側壁より
も外側に延出する第2ストッパ部材56のスライド部材
受部56bに第2スライド板54bが当接し、そのまま
第2球排出ユニット20bを第2球排出ユニット取付部
16bに装着すると、第2ストッパ部材56のスライド
部材受部56bが押し戻され、第3球排出路38cから
流下規制部56aが退避して、遊技球の流下が許容され
る(図13および図15参照)。
【0067】すなわち、第3球排出路38c内に臨む流
下規制部56a,第3球排出路38cの側壁外面よりも
延在するスライド部材受部56bを有する第2ストッパ
部材56と、第2球排出ユニット20bの第2スライド
板54bとが協働することで、「裏機構盤の貸球排出ユ
ニット取付部に貸球排出ユニットが取り付けられている
装着状態においては貸球供給路における遊技球の流下を
許容し、貸球排出ユニット取付部から貸球排出ユニット
が取り外された未装着状態においては貸球供給路におけ
る遊技球の流下を規制する第2球流下規制手段」として
機能するのである。
【0068】このように、第1球流下規制手段と第2球
流下規制手段とを設けることで、第1球排出ユニット2
0aが第1球排出ユニット取付部16aに未装着状態で
ある場合は、第1球流下規制手段によって第1,第2球
排出路38a,38b内の遊技球が第1,第2排出球供
給口48a,48bから流下することを抑止でき、第2
球排出ユニット20bが第2球排出ユニット取付部16
bに未装着状態である場合は、第2球流下規制手段によ
って第3球排出路38c内の遊技球が第3排出球供給口
48cから流下することを抑止できる。
【0069】斯くして、第1球排出ユニット20aと第
2球排出ユニット20bとに分離構成した球排出装置2
0を備える遊技機1においては、貸球機能を備えていな
い遊技機として利用する場合、第2球排出ユニット20
bを第2球排出ユニット取付部16bから取り外した未
装着状態とすることで、貸球排出機能を不能動化するこ
とができると共に、貸球供給路である第3球供給路38
cから球がこぼれる危険性も少なくなる。
【0070】しかしながら、第2ストッパ部材56のス
ライド部材受部56bは、流路変換樋19の側壁から延
出しているので、遊技機1の修理や保守作業等で前面枠
5を開放して裏機構盤16の裏面側から作業を行う際
に、期せずして第2ストッパ部材56のスライド部材受
部56bをスライドさせてしまい、第3排出球供給口4
8cから球が流れ出してしまうような危険性もある。そ
こで、第2球排出ユニット20bを取り外した場合に
は、これに代えて、第2球排出ユニット20bと略同形
状であって第2スライド板54bを形成していないダミ
ー部材57を第2球排出ユニット取付部16bに取り付
ける(図16参照)。
【0071】このように、ダミー部材57を第2球排出
ユニット取付部16bに装着しておけば、第2スライド
板54bに相当する機能を有していないので、第3球供
給路38cから第2ストッパ部材56のスライド部材受
部56bが付勢手段53に抗して押し戻されることが無
く、第2ストッパ部材56の流下規制部56aが第3球
供給路38c内に臨む球流下規制状態を保持することと
なる。よって、ダミー部材57を装着した場合には、貸
球排出ユニットである第2球排出ユニット20bの未装
着状態を保持できるのである。
【0072】しかも、第3球供給路38cにおける第3
排出球供給口48cは、ダミー部材57によって遮蔽さ
れた状態となるので(図17参照)、仮に、第2ストッ
パ部材56のスライド部材受部56bが裏機構盤16の
背面側へスライドさせられて、流下規制部56aが第3
球供給路38cから退避した球流下許容状態に変換した
としても、第3排出球供給口48cから球がこぼれ落ち
ることを確実に防止できるのである。
【0073】また、球排出装置20から排出された遊技
球を球供給皿11もしくは球受皿13へ導く排出球誘導
路の途中適所(例えば、球排出装置20の直下方部)に
は、第1球排出ユニット20aから実際に排出された賞
球を検出する実賞球検出部58aと第2球排出ユニット
20bから実際に排出された貸球を検出する実貸球検出
部58bとからなる実排出球検出装置58を設けてあ
る。
【0074】そして、実賞球検出部58aには、球排出
装置20の第1排出ユニット20aにおける第1球排出
機能部の第1球排出部29aから実際に排出された球の
みを1個宛て検出可能な第1実球センサ59aと、第1
排出ユニット20aにおける第2球排出機能部の第2球
排出部29bから実際に排出された球のみを1個宛て検
出可能な第2実賞球センサ59bとを設け、実貸球検出
部58bには、球排出装置20の第2排出ユニット20
bにおける球排出機能部の第3球排出部29cから実際
に排出された球のみを1個宛て検出可能な第1実貸球セ
ンサ60を設けてある。
【0075】このような実排出球検出装置58を設けて
おけば、実賞球検出部58aの第1,第2実賞球センサ
59a,59bからの検出出力を計数することで、実際
に賞球として排出された球数を把握でき、また、実貸球
検出部58bの実貸球センサ60からの検出出力を計数
することで、実際に貸球として排出された球数を把握で
きる。
【0076】なお、実排出球検出装置58の配設位置は
特に限定されるものではなく、賞球として排出された球
と貸球として排出された球を区別して1個宛て検出でき
れば良い。また、排出球誘導路の上流側となる球排出樋
22aを賞球流路と貸球流路に区分して、各流路に実賞
球検出器と実貸球検出器を臨ませることで、実排出球検
出装置としての機能を球排出樋22aに含ませるような
構造でも良い。
【0077】上記のような実排出球検出装置58によっ
て、実際の排出球として検出された遊技球は、球排出樋
22aの下方部に連なる調流樋22b、もしくは、この
調流樋22bに至る直前で分岐して球受皿13につなが
る分配樋22cの何れかを通って、球供給皿11もしく
は球受皿13に排出されることとなる。なお、分配樋2
2cの側壁適所には、壁面より内部へ突出状態となって
いる溢球検知部材61を揺動自在に設けておき、この分
配樋22c内に溢れた球によって溢球検知部材が押し込
まれると、この溢球検知部材61により検知片62aが
押圧されることでオーバーフローセンサ62がオーバー
フロー状態を検出するものとしてある。すなわち、この
溢球検知部材61とオーバーフローセンサ62とが協働
することで、オーバーフロー検出手段として機能するの
である。
【0078】次に、排出制御装置24の制御機能につい
て詳述する。
【0079】この排出制御装置24の入出力に関連した
機能ブロック図は図20に示すようなもので、第1球排
出ユニット20aの第1,第2賞球センサ51a,51
b、第2球排出ユニット20bの貸球センサ63、オー
バーフローセンサ62、実賞球検出部58aの第1,第
2実賞球センサ59a,59b、実体球検出部58bの
実貸球センサ60より、各検出出力が入力されると共
に、遊技制御装置23より賞球排出要求等の制御情報を
受け、これらの入力情報に応じて、制御部24aが、第
1球排出ユニット20aの第1,第2排出ソレノイド2
8a,28b、第2球排出ユニット20bの貸球ソレノ
イド28c、外部出力中継部64へ駆動信号や送信デー
タ等を送出するのである。
【0080】次いで、この排出制御装置24によって行
われるオーバーフロー処理を図21のフローチャートに
基づき説明する。
【0081】先ず、分配樋22cを落下した遊技球によ
って極く短時間だけオーバーフローセンサ62がオンと
なったような誤動作を除外するため、オーバーフローセ
ンサによる検出が所定時間(例えば、2秒)続いている
か否かの判断を行い(ステップS1)、オーバーフロー
センサ62の検出出力が無い場合やオーバーフローセン
サ62の検出時間が所定時間に満たない場合には、オー
バーフロー状態が検出されることに基づいてセットされ
るオーバーフローフラグが既にセットされているか否か
の判断を行い(ステップS2)、オーバーフローフラグ
もセットされていなければ、一旦オーバーフロー処理を
終了する。
【0082】上記オーバーフローフラグがセットされて
いない状態において、上記ステップS1で、所定時間継
続してオーバーフローセンサ62からの検出出力があっ
た場合には、オーバーフローフラグをセットし(ステッ
プS3)、遊技制御装置23から受信して排出すること
が確定している賞球データの存否を判断し(ステップS
4)、確定した賞球データがあった場合のみ、その賞球
データ分の賞球排出動作を実行させる(ステップS
5)。
【0083】そして、オーバーフローの検出に基づくエ
ラーの発生を遊技者および遊技店員に報知するエラー報
知処理を行い(ステップS6)、続いて遊技の継続を強
制的に中断させるべく打球発射装置を停止させる発射停
止処理を行い(ステップS7)、球排出装置20による
賞球もしくは貸球の排出動作を停止させる球排出停止処
理を行う(ステップS8)。すなわち、オーバーフロー
センサ62によるセンサ出力が所定時間経過した後に、
初めて賞球及び貸球排出制御が開始されるのである(図
22)。
【0084】上記のようにしてオーバーフローフラグが
セットされた後には、上記ステップS2でオーバーフロ
ーフラグがオンと判定されることから、オーバーフロー
センサ62のオフ時間が所定時間継続しているかの判定
を行う(ステップS9)。すなわち、分配樋22c内に
球が溢れている状態が解消されたか否かの判定基準を
を、オーバーフローセンサ62のオフ時間が所定時間継
続すること設定し、この所定時間継続してオーバーフロ
ーセンサ62がオフになっていなければ、遊技不能な状
態を維持させるのである。
【0085】そして、オーバーフロー状態が解除される
と、上記ステップS9でオーバーフローセンサ62のオ
フ時間が所定時間となって、オーバーフローフラグをリ
セットし(ステップS10)、エラー報知の解除処理を
行い(ステップS11)、発射動作の復帰処理を行い
(ステップS12)、球排出の復帰処理を行う(ステッ
プS13)。すなわち、オーバーフローセンサ62によ
るセンサ出力がオフとなって定時間経過した後に、初め
て賞球及び貸球排出制御が解除されるのである(図2
2)。
【0086】次いで、排出制御装置24によって行われ
る賞球外部出力処理を図22のフローチャートに基づき
説明する。
【0087】先ず、実賞球検出部58aの第1実賞球セ
ンサ59aおよび第2実賞球センサ59bが球を検出す
ることに基づく検出出力があるか否かを判定し(ステッ
プS21)、何れのセンサからも検出出力がなければ、
そのまま処理を一旦終了させる。また、第1球排出ユニ
ット20aが作動して賞球が排出されると、上記ステッ
プS21で第1,第2実賞球センサ59a,59bが球
を検出したと判定され、この実賞球検出に基づく賞球カ
ウンタのカウント値に“1”を加算する(ステップS2
2)。
【0088】すなわち、排出制御装置24の制御部24
aによって、実賞球検出手段としての第1,第2実賞球
センサ59a,59bが検出した賞球排出数を順次的に
計数記憶する賞球排出数記憶手段としての機能を実現す
るのである。
【0089】続いて、賞球カウンタのカウント値が所定
数に達したか否かの判定を行い(ステップS23)、賞
球カウンタのカウント値が所定数に達していなければ、
そのまま賞球外部出力処理を一旦終了するが、賞球カウ
ンタのカウント値が所定数に達していた場合には、所要
のパルス信号を出力し(ステップS24)、賞球カウン
タのカウント値を帰零させ(ステップS25)、改めて
賞球排出数のカウントを行うようになる。
【0090】すなわち、排出制御装置24の制御部24
aによって、賞球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定
めた所定数(例えば、10個)に達する毎に所要のパル
ス信号を外部へ出力する信号出力制御手段としての機能
を実現するのである。なお、排出賞球が所定数に達した
ことを意味するパルス信号は、外部出力中継部64を介
して、遊技機外部の管理装置等へ送信されるものとして
ある。
【0091】次いで、排出制御装置24によって行われ
る貸球外部出力処理を図23のフローチャートに基づき
説明する。
【0092】先ず、実貸球検出部58bの実貸球センサ
60が球を検出することに基づく検出出力があるか否か
を判定し(ステップS31)、何れのセンサからも検出
出力がなければ、そのまま処理を一旦終了させる。ま
た、第2球排出ユニット20bが作動して貸球が排出さ
れると、上記ステップS31で実貸球センサ60が球を
検出したと判定され、この実貸球検出に基づく貸球カウ
ンタのカウント値に“1”を加算する(ステップS3
2)。
【0093】すなわち、排出制御装置24の制御部24
aによって、実貸球検出手段としての実貸球センサ60
が検出した貸球排出数を順次的に計数記憶する貸球排出
数記憶手段としての機能を実現するのである。
【0094】続いて、貸球カウンタのカウント値が所定
数に達したか否かの判定を行い(ステップS33)、貸
球カウンタのカウント値が所定数に達していなければ、
そのまま貸球外部出力処理を一旦終了するが、貸球カウ
ンタのカウント値が所定数に達していた場合には、所要
のパルス信号を出力し(ステップS34)、貸球カウン
タのカウント値を帰零させ(ステップS35)、改めて
貸球排出数のカウントを行うようになる。
【0095】すなわち、排出制御装置24の制御部24
aによって、貸球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定
めた所定数(例えば、10個)に達する毎に所要のパル
ス信号を外部へ出力する信号出力制御手段としての機能
を実現するのである。なお、排出貸球が所定数に達した
ことを意味するパルス信号は、外部出力中継部64を介
して、遊技機外部の管理装置等へ送信されるものとして
ある。
【0096】このように、各別に収集した排出賞球数と
排出貸球数を、各々識別可能な所要パルス信号として送
信すれば、賞球排出動作と貸球排出動作を同時並行的に
行っていても、正確な賞球排出数と貸球排出数を外部
(遊技店の管理装置等)に送信することができる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る遊
技機によれば、球排出装置を賞球排出ユニットと貸球排
出ユニットに分割構成すると共に、第1球流下規制手段
および第2球流下規制手段を各々賞球供給路と貸球供給
路に設けることにより、賞球排出ユニットが裏機構盤の
賞球排出ユニット取付部に装着されている装着状態であ
る場合に限り、賞球供給路における遊技球の流下が第1
球流下規制手段により許容されて、賞球排出ユニットに
排出用の遊技球が供給されることとなり、貸球排出ユニ
ットが裏機構盤の貸球排出ユニット取付部に装着されて
いる装着状態である場合に限り、貸球供給路における遊
技球の流下が第2球流下規制手段により許容されて、貸
球排出ユニットに排出用の遊技球が供給されることとな
るので、球排出装置を取り外し可能な賞球排出ユニット
と貸球排出ユニットに分離構成したことで、賞球排出ユ
ニットもしくは貸球排出ユニットが未装着状態であるに
も拘わらず、賞球供給路もしくは貸球供給路から排出用
の遊技球が供給されてしまい、球が散乱するような事態
を効果的に防止できる。
【0098】また、請求項2に係る遊技機によれば、球
排出装置の貸球排出ユニットを取り付ける貸球排出ユニ
ット取付部は、貸球排出ユニットと略同形状であって、
第2球流下規制手段による遊技球の流下規制状態を保持
させたまま装着可能なダミー部材を取り付け可能とした
ので、貸球排出ユニットを取り外して貸球機能を使用し
ない遊技機とする場合に、貸球排出ユニットに代えてダ
ミー部材を装着しておけば、貸球排出ユニットを取り外
したスペースに球が噛み込まれて装着機構が破損した
り、遊技機の修理や保守作業中等にうっかり第2流下規
制手段による球流下規制を解いてしまって貸球供給路か
らこぼれた遊技球が散乱するような事態をも効果的に防
止できる。
【0099】さらに、請求項3に係る遊技機によれば、
過剰な遊技球が賞球もしくは貸球として排出球誘導路か
ら排出されることで、球受皿から排出球誘導路側にまで
遊技球が溢れる溢球状態になると、該状態をオーバーフ
ロー検出手段が検出することに基づいて、排出制御装置
が強制的に賞球排出ユニットと貸球排出ユニットの排出
動作を停止させることとなるので、更に賞球排出や貸球
排出が行われることを抑制し、排出球誘導路内に過剰な
遊技球が溢れることによって各部機能に障害が生ずるこ
とを未然に防止できる。
【0100】また、請求項4に係る遊技機によれば、オ
ーバーフロー検出手段による溢球状態の検出が解消され
ることに基づいて、賞球排出ユニットおよび貸球排出ユ
ニットの排出動作停止制御を排出制御装置が自動的に解
除し、賞球排出ユニットおよび貸球排出ユニットの排出
動作を再開させるようにしたので、遊技店員等がわざわ
ざ当該遊技機まで出向いてオーバーフローエラーを解除
するような手間を省くことができるし、遊技の進行も速
やかに再開できる。
【0101】さらに、請求項5に係る遊技機によれば、
球排出装置を賞球の排出に用いる賞球排出ユニットと貸
球の排出に用いる貸球排出ユニットに分離構成したの
で、、賞球排出と貸球排出とを同時並行的に行うことが
でき、短時間に多数の入賞球が発生したり大量の球貸要
求があったりしても、他方の処理が著しく滞るようなこ
とはなく、球排出動作を効率良く行うことが可能とな
る。
【0102】加えて、請求項5に係る遊技機によれば、
賞球排出ユニットによって実際に排出された賞球は実賞
球検出手段によって検出され、賞球排出数記憶手段に計
数記憶されて行き、貸球排出ユニットによって実際に排
出された貸球は実貸球検出手段によって検出され、貸球
排出数記憶手段に計数記憶されて行き、信号出力制御手
段が、賞球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定めた所
定数に達する毎に所要のパルス信号を出力すると共に、
貸球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定めた所定数に
達する毎に所要のパルス信号を出力することにより、遊
技機からは賞球数と貸球数とを異なるパルス信号として
外部に出力することができるので、実賞球数や実貸球数
と直接関連するパルス信号として賞球排出データや貸球
排出データを管理装置へ送信することが可能となり、デ
ータの収集や加工処理を効率の良いものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の正面図である。
【図2】遊技機の裏面図である。
【図3】前面枠および裏機構盤を開状態として遊技盤を
取り外した遊技機の概観斜視図である。
【図4】遊技盤収納フレームと裏機構盤と賞球用排出装
置と貸球用排出装置の取付状態を示す斜視図である。
【図5】裏機構盤の正面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線の横断面図である。
【図7】流路変換ユニットの概略縦断面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線の縦断面図
である。
【図9】図7におけるIX−IX線の縦断面図である。
【図10】第1球排出機能部の縦断面図である。
【図11】第2球排出機能部の縦断面図である。
【図12】球流下規制状態にある第1球流下規制手段と
第2球流下規制手段の概略図である。
【図13】球流下許容状態にある第1球流下規制手段と
第2球流下規制手段の概略図である。
【図14】貸球排出ユニットの未装着状態における貸球
供給路の概略縦断面図である。
【図15】貸球排出ユニットの装着状態における貸球供
給路の概略縦断面図である。
【図16】遊技盤収納フレームと裏機構盤と賞球排出ユ
ニットとダミー部材の取付状態を示す斜視図である。
【図17】ダミー部材の装着状態における貸球供給路の
概略縦断面図である。
【図18】実賞球センサおよび実貸球センサの配置構造
を示す斜視図である。
【図19】オーバーフロー検出器を有する排出球誘導路
の概略縦断面図である。
【図20】排出制御装置の入出力に関連した機能ブロッ
ク図である。
【図21】オーバーフロー処理を示すフローチャートで
ある。
【図22】オーバーフロー処理におけるオーバーフロー
検出器の検出状態と賞球排出および貸球排出の処理タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図23】賞球外部出力処理を示すフローチャートであ
る。
【図24】貸球外部出力処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 遊技機 11 球供給皿 13 球受皿 16 裏機構盤 16a 第1球排出ユニット取付部 16b 第2球排出ユニット取付部 20 球排出装置 20a 第1球排出ユニット 20b 第2球排出ユニット 22a 球排出樋 22b 調流樋 22c 分配樋 24 排出制御装置 24a 制御部 38a 第1球流路 38b 第2球流路 38c 第3球流路 52 第1ストッパ部材 53 付勢手段 54a 第1スライド板 54b 第2スライド板 56 第2ストッパ部材 57 ダミー部材 61 溢球検知部材 62 オーバーフローセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面側に設けられる裏機構盤の背面側に
    形成された球流路から供給される遊技球を排出可能な球
    排出装置と、該球排出装置の排出動作を制御可能な排出
    制御装置と、を備える遊技機において、 上記球排出装置は、遊技における賞として遊技者に与え
    られる賞球の排出を行う賞球排出ユニットと、貸出用の
    遊技球の排出を行う貸球排出ユニットに分離構成し、 上記球流路は、上記賞球排出ユニットへ遊技球を供給す
    る賞球供給路と、上記貸球排出ユニットへ遊技球を供給
    する貸球供給路と、を含むものとし、 上記裏機構盤の賞球排出ユニット取付部に賞球排出ユニ
    ットが取り付けられている装着状態においては賞球供給
    路における遊技球の流下を許容し、賞球排出ユニット取
    付部から賞球排出ユニットが取り外された未装着状態に
    おいては賞球供給路における遊技球の流下を規制する第
    1球流下規制手段と、 上記裏機構盤の貸球排出ユニット取付部に貸球排出ユニ
    ットが取り付けられている装着状態においては貸球供給
    路における遊技球の流下を許容し、貸球排出ユニット取
    付部から貸球排出ユニットが取り外された未装着状態に
    おいては貸球供給路における遊技球の流下を規制する第
    2球流下規制手段と、 を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 上記球排出装置の貸球排出ユニットを取
    り付ける貸球排出ユニット取付部には、貸球排出ユニッ
    トと略同形状であって、第2球流下規制手段による遊技
    球の流下規制状態を保持させたまま装着可能なダミー部
    材を取り付け可能としたことを特徴とする請求項1に記
    載の遊技機。
  3. 【請求項3】 裏面側に設けられる裏機構盤の背面側に
    形成された球流路から供給される遊技球を排出可能な球
    排出装置と、該球排出装置の排出動作を制御可能な排出
    制御装置と、上記球排出装置から排出された遊技球を前
    面側の球供給皿もしくは球受皿へ導く排出球誘導路と、
    を備える遊技機において、 上記球排出装置は、遊技における賞として遊技者に与え
    られる賞球の排出を行う賞球排出ユニットと、貸出用の
    遊技球の排出を行う貸球排出ユニットに分離構成し、 上記排出球誘導路には、球供給皿よりも下方に位置する
    球受皿から排出球誘導路側へ遊技球が溢れた溢球状態を
    検出するオーバーフロー検出手段を設け、 上記排出制御装置は、上記オーバーフロー検出手段が溢
    球状態を検出することに基づき、賞球排出ユニットおよ
    び貸球排出ユニットの排出動作を停止制御するようにし
    たことを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 上記排出制御手段は、オーバーフロー検
    出手段による溢球状態の検出が解消されることに基づい
    て、賞球排出ユニットおよび貸球排出ユニットの排出動
    作停止制御を解除し、賞球排出ユニットおよび貸球排出
    ユニットの排出動作を再開させるようにしたことを特徴
    とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 裏面側に設けられる裏機構盤の背面側に
    形成された球流路から供給される遊技球を排出可能な球
    排出装置と、該球排出装置の排出動作を制御可能な排出
    制御装置と、を備える遊技機において、 上記球排出装置は、遊技における賞として遊技者に与え
    られる賞球の排出を行う賞球排出ユニットと、貸出用の
    遊技球の排出を行う貸球排出ユニットに分離構成し、 上記賞球排出ユニットから実際に排出された賞球を1個
    宛て検出する実賞球検出手段と、上記貸球排出ユニット
    から実際に排出された貸球を1個宛て検出する実貸球検
    出手段と、を設け、 上記排出制御手段は、 上記実賞球検出手段が検出した賞球排出数を順次的に計
    数記憶する賞球排出数記憶手段と、 上記実貸球検出手段が検出した貸球排出数を順次的に計
    数記憶する貸球排出数記憶手段と、 上記賞球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定めた所定
    数に達する毎に所要のパルス信号を外部へ出力すると共
    に、上記貸球排出数記憶手段の計数記憶値が予め定めた
    所定数に達する毎に所要のパルス信号を外部へ出力する
    信号出力制御手段と、 を備えるものとしたことを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013116193A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2014061030A (ja) * 2012-09-19 2014-04-10 Newgin Co Ltd 遊技機

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