JPH10234993A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH10234993A
JPH10234993A JP3929197A JP3929197A JPH10234993A JP H10234993 A JPH10234993 A JP H10234993A JP 3929197 A JP3929197 A JP 3929197A JP 3929197 A JP3929197 A JP 3929197A JP H10234993 A JPH10234993 A JP H10234993A
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JP
Japan
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ball
balls
game machine
passage
discharged
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3929197A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 封入玉を用いる弾球遊技機の循環通路の構成
を簡単化し、かつ、弾球遊技機内部の封入玉の個数を一
定に保つことが可能な遊技用装置を提供することであ
る。 【解決手段】 パチンコ遊技機1の前面側で封入玉を循
環させる前側循環経路ユニットが取り外された場合に封
入玉の循環経路の内部から外部にこぼれ出たこぼれ玉を
弾球遊技機の外部に排出するために誘導するこぼれ玉通
路が、封入玉の循環経路とは別に設けられる。そして、
こぼれ玉通路を経て弾球遊技機の外部に排出される排出
玉の個数を追加補給カウンタにより計数し(S10
1)、計数した排出玉の個数に応じて、そのこぼれ玉に
よる排出玉を補う玉の補給を要求する追加補給個数要求
情報を出力する処理が行なわれる(S102)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機内部に
封入された封入玉を繰返し弾発発射して遊技領域に打ち
込んで遊技が行われる弾球遊技機を含む遊技用装置に関
し、詳しくは、弾球遊技機内部に封入された封入玉を繰
返し弾発発射して遊技領域に打ち込んで遊技が行われる
弾球遊技機を含み、弾球遊技機の内部への玉の補給を要
求する補給要求情報に応じて補給玉が前記弾球遊技機内
部に補給される遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の遊技用装置として一般的
に知られているものに、弾球遊技機内部に封入された封
入玉を繰返し弾発発射して遊技領域に打ち込んで遊技が
行われる弾球遊技機を含む遊技用装置があった。このよ
うな遊技用装置においては、弾球遊技機の内部への玉の
補給を要求する補給要求情報に応じて補給玉が弾球遊技
機内部に補給される構成のものがあった。
【0003】このような遊技用装置に含まれる弾球遊技
機においては、封入玉を弾球遊技機の内部で循環させる
循環通路が設けられている。循環通路においては、遊技
領域内の入賞領域に入賞した入賞玉と、遊技領域内に打
込まれたが入賞領域に入賞しなかったアウト玉とが個別
に誘導された後に合流され、弾球遊技機の内部で循環さ
れるようになっていた。さらに、遊技領域に到達しなか
ったファール玉も、個別に誘導された後に循環通路に合
流されるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の遊技用装置においては、次のような問題があっ
た。
【0005】まず、前述した弾球遊技機の循環通路は、
複数種類の玉の経路により構成された複雑なものであ
る。このため、循環通路のメンテナンスを容易にするた
めには、循環通路の一部を分離可能に構成し、その分離
可能な通路の部分を取り外してメンテナンスを行なうこ
とが考えられる。しかし、そのように循環通路の一部を
取り外すと、循環通路を取り外した部分から封入玉が循
環通路外にこぼれ出て飛散するおそれがある。そのよう
なこぼれ玉は、封入玉の個数を一定にするために循環通
路に戻す必要があるが、そのようにこぼれ玉を循環通路
に戻す通路を循環通路に加えると、循環通路の構成が複
雑化する。
【0006】また、前述した弾球遊技機においては、遊
技中にファール玉が生じる場合があるためそのファール
玉を循環通路に導く必要があるが、そのようにファール
玉を循環通路に導く通路を循環通路に加えると、循環通
路の構成が複雑化する。
【0007】このように、こぼれ玉およびファール玉
は、弾球遊技機内部の封入玉の個数を一定にするために
は循環通路に導くべき玉であるが、これらの玉を循環通
路に導く通路を循環通路の一部として形成すると、循環
通路全体の構成が複雑化するという問題がある。一方、
こぼれ玉およびファール玉を弾球遊技機外部に排出する
ようにすれば循環通路全体の構成が簡単化するが、その
ようにする場合は、こぼれ玉およびファール玉の数が多
くなり過ぎて封入玉の個数が極端に不足すると、弾球遊
技機の遊技に支障をきたすという問題がある。
【0008】本発明は係る実情に鑑み考え出されたもの
であり、その目的は、封入玉を用いる弾球遊技機の循環
通路の構成を簡単化し、かつ、弾球遊技機内部の封入玉
の個数を一定に保つことが可能な遊技用装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、弾球遊技機内部に封入された封入玉を繰返し弾発発
射して遊技領域に打ち込んで遊技が行われる弾球遊技機
を含み、該弾球遊技機の内部への玉の補給を要求する補
給要求情報に応じて補給玉が前記弾球遊技機内部に補給
される遊技用装置であって、前記封入玉を前記弾球遊技
機内部で循環させる循環通路と、該循環通路に分離可能
に設けられ、その循環通路の一部を形成する分離可能通
路と、前記循環通路とは別に設けられ、前記分離可能通
路が前記循環通路から分離された場合に、前記循環通路
の内部から外部にこぼれ出たこぼれ玉を前記弾球遊技機
の外部に排出するために誘導するこぼれ玉通路と、該こ
ぼれ玉通路を経て前記弾球遊技機の外部に排出される排
出玉を検出することが可能な排出玉検出手段と、該排出
玉検出手段により検出された排出玉の個数に応じて、そ
の排出玉を補う玉の補給を要求する前記補給要求情報を
発生させる補給要求情報発生手段とを含むことを特徴と
する。
【0010】請求項2に記載の本発明は、弾球遊技機内
部に封入された封入玉を繰返し弾発発射して遊技領域に
打ち込んで遊技が行われる弾球遊技機を含み、該弾球遊
技機の内部への玉の補給を要求する補給要求情報に応じ
て補給玉が前記弾球遊技機内部に補給される遊技用装置
であって、前記封入玉を前記弾球遊技機内部で循環させ
る循環通路と、該循環通路とは別に設けられ、前記遊技
領域に到達しなかったファール玉を前記弾球遊技機の外
部に排出するために誘導するファール玉通路と、該ファ
ール玉通路を経て前記弾球遊技機の外部に排出される排
出玉を検出することが可能な排出玉検出手段と、該排出
玉検出手段により検出された排出玉の個数に応じて、そ
の排出玉を補う玉の補給を要求する前記補給要求情報を
発生させる補給要求情報発生手段とを含むことを特徴と
する。
【0011】請求項3に記載の本発明は、弾球遊技機内
部に封入された封入玉を繰返し弾発発射して遊技領域に
打ち込んで遊技が行われる弾球遊技機を含み、該弾球遊
技機の内部への玉の補給を要求する補給要求情報に応じ
て補給玉が前記弾球遊技機内部に補給される遊技用装置
であって、前記封入玉を前記弾球遊技機内部で循環させ
る循環通路と、該循環通路に分離可能に設けられ、その
循環通路の一部を形成する分離可能通路と、前記循環通
路とは別に設けられ、前記分離可能通路が前記循環通路
から分離された場合に、前記循環通路の内部から外部に
こぼれ出たこぼれ玉を前記弾球遊技機の外部に排出する
ために誘導するこぼれ玉通路と、前記循環通路とは別に
設けられ、前記遊技領域に到達しなかったファール玉を
前記弾球遊技機の外部に排出するために誘導するファー
ル玉通路と、前記こぼれ玉通路を経て前記弾球遊技機の
外部に排出される排出玉および前記ファール玉通路を経
て前記弾球遊技機の外部に排出される排出玉を検出する
ことが可能な排出玉検出手段と、該排出玉検出手段によ
り検出された排出玉の個数に応じて、その排出玉を補う
玉の補給を要求する前記補給要求情報を発生させる補給
要求情報発生手段とを含むことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、循環通路に
より、封入玉が弾球遊技機内部で循環させられる。循環
通路に分離可能に設けられた分離可能通路により、その
循環通路の一部が形成される。循環通路とは別に設けら
れたこぼれ玉通路により、分離可能通路が循環通路から
分離された場合に、循環通路の内部から外部にこぼれ出
たこぼれ玉が弾球遊技機の外部に排出されるために誘導
される。排出玉検出手段の働きにより、こぼれ玉通路を
経て弾球遊技機の外部に排出される排出玉を検出するこ
とが可能である。補給要求情報発生手段の働きにより、
排出玉検出手段により検出された排出玉の個数に応じ
て、その排出玉を補う玉の補給を要求する補給要求情報
が発生される。このように、循環通路とは別に設けられ
たこぼれ玉通路を経てこぼれ玉が弾球遊技機の外部に排
出される構成を採用したことにより、循環通路の構成が
簡単化される。さらに、こぼれ玉通路を経て弾球遊技機
の外部に排出される排出玉の個数に応じて、その排出玉
を補う玉の補給を要求する補給要求情報が発生されるこ
とにより、外部に排出されたこぼれ玉を補う玉が弾球遊
技機内部に補給される。このため、弾球遊技機内部に保
有する封入玉の個数が一定にされる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、循環通
路により、封入玉が弾球遊技機内部で循環させられる。
循環通路とは別に設けられたファール玉通路により、遊
技領域に到達しなかったファール玉が弾球遊技機の外部
に排出されるために誘導される。排出玉検出手段の働き
により、ファール玉通路を経て弾球遊技機の外部に排出
される排出玉を検出することが可能である。補給要求情
報発生手段の働きにより、排出玉検出手段により検出さ
れた排出玉の個数に応じて、その排出玉を補う玉の補給
を要求する補給要求情報が発生される。このように、循
環通路とは別に設けられたファール玉通路を経てファー
ル玉が弾球遊技機の外部に排出される構成を採用したこ
とにより、循環通路の構成が簡単化される。さらに、フ
ァール玉通路を経て弾球遊技機の外部に排出される排出
玉の個数に応じて、その排出玉を補う玉の補給を要求す
る補給要求情報が発生されることにより、外部に排出さ
れたファール玉を補う玉が弾球遊技機内部に補給され
る。このため、弾球遊技機内部に保有する封入玉の個数
が一定にされる。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば、循環通
路により、封入玉が弾球遊技機内部で循環させられる。
循環通路に分離可能に設けられた分離可能通路により、
その循環通路の一部が形成される。循環通路とは別に設
けられたこぼれ玉通路により、分離可能通路が循環通路
から分離された場合に、循環通路の内部から外部にこぼ
れ出たこぼれ玉が弾球遊技機の外部に排出されるために
誘導される。循環通路とは別に設けられたファール玉通
路により、遊技領域に到達しなかったファール玉が弾球
遊技機の外部に排出されるために誘導される。排出玉検
出手段の働きにより、こぼれ玉通路を経て弾球遊技機の
外部に排出される排出玉およびファール玉通路を経て弾
球遊技機の外部に排出される排出玉を検出することが可
能である。補給要求情報発生手段の働きにより、排出玉
検出手段により検出された排出玉の個数に応じて、その
排出玉を補う玉の補給を要求する補給要求情報が発生さ
れる。このように、循環通路とは別に設けられたこぼれ
玉通路を経てこぼれ玉が弾球遊技機の外部に排出される
構成と、循環通路とは別に設けられたファール玉通路を
経てファール玉が弾球遊技機の外部に排出される構成と
を採用したことにより、循環通路の構成が簡単化され
る。さらに、こぼれ玉通路を経て弾球遊技機の外部に排
出される排出玉の個数およびファール玉通路を経て弾球
遊技機の外部に排出される排出玉の個数のそれぞれに応
じて、その排出玉を補う玉の補給を要求する補給要求情
報が発生されることにより、外部に排出されたこぼれ玉
を補う玉およびファール玉を補う玉が弾球遊技機内部に
それぞれ補給される。このため、弾球遊技機内部に保有
する封入玉の個数が一定にされる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施の形態
を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の
形態においては、遊技用装置の一例として、玉封入式の
パチンコ遊技機を含む遊技用装置を示すが、これに限ら
ず、遊技用装置に含まれるもしくは用いられる遊技機
は、パチンコ遊技機の他に、コイン遊技機やアレンジ式
パチンコ遊技機等のその他の弾球遊技機であってもよ
い。すなわち、本発明に係る遊技用装置は、弾球遊技機
内部に封入された封入玉を繰返し弾発発射して遊技領域
に打ち込んで遊技が行われる弾球遊技機を含み、弾球遊
技機の内部への玉の補給を要求する補給要求情報に応じ
て補給玉が前記弾球遊技機内部に補給される遊技用装置
であれば、対象とする弾球遊技機がどのような形式のも
のであってもよい。
【0016】また、本発明に係る遊技用装置は、弾球遊
技機のみで構成されてもよく、または、弾球遊技機とそ
の弾球遊技機に関連して設けられたその他の装置との組
合わせにより構成されてもよい。
【0017】第1実施形態
【0018】図1は、本発明にかかる遊技用装置に含ま
れる弾球遊技機の一例を示すパチンコ遊技機の正面図で
ある。この図1には、弾球遊技機の一例としてのパチン
コ遊技機1と、遊技者所有の得点である持玉数を出玉数
として表示可能な出玉表示装置506とが示されてい
る。このようなパチンコ遊技機1は、遊技場内に複数設
置された遊技機設置島(後述する遊技機設置島500)
の各々において複数台集合配置されている。遊技機設置
島においては、複数のパチンコ遊技機1が横方向に並列
配置されており、さらにその背面側にも同様に複数のパ
チンコ遊技機1が横方向に並列配置されている。
【0019】パチンコ遊技機1は、その内部に封入され
たパチンコ玉(封入玉)が循環して遊技に使用されるタ
イプの玉封入式のパチンコ遊技機である。したがって、
このパチンコ遊技機1で遊技を行なう遊技者はパチンコ
玉を直接手にすることはなく、パチンコ遊技機1の所定
箇所に表示される得点に基づいて遊技を行なう。この得
点は、持玉数または出玉数と呼ばれる。以下の実施形態
では、持玉数と出玉数とが等しいものであるが、表示さ
れる場所によりその呼び名が異なっている。また、この
実施形態における持玉数および出玉数の各々には、遊技
者が遊技結果により得た得点および遊技開始前に得た得
点が含まれる。また、この実施形態においては、持玉数
または出玉数が得点化されるが、その得点は、遊技結果
により景品玉(出玉)が払出される従来の遊技機の場合
と同様の概念で遊技者が遊技できるように玉数として表
される。
【0020】1台のパチンコ遊技機1毎に対応して、出
玉表示装置506が設けられている。出玉表示装置50
6は、対応するパチンコ遊技機1の上方部分に配置され
ている。出玉表示装置506には、パチンコ遊技機1で
の遊技状況に応じたさまざまな表示がなされる。たとえ
ば、遊技者が遊技で獲得した出玉数が所定数に達するご
とに出玉表示装置506の表示態様が特定の表示態様と
なる。また、大当りの発生、あるいは後述する確率変動
の発生に伴ってそれを認識可能な表示態様に変化する。
これにより、あるパチンコ遊技機1での遊技状況を当該
パチンコ遊技機1で遊技を行なっている遊技者以外の遊
技客が容易に把握できる。出玉表示装置506は、遊技
状況をさまざまな表示態様により表示可能であるととも
にパチンコ遊技機1周辺を巡回する遊技客の視線にとま
りやすいようにパチンコ遊技機1の上部に取付けられて
いるからである。出玉表示装置506の表示によって多
くの遊技客の視線を浴びることにより、遊技者の遊技意
欲は一層向上することになる。
【0021】このパチンコ遊技機1で遊技を行なうため
には、各種情報を記憶するための情報記憶部を有するI
Cカードよりなる会員カードが必要である。その会員カ
ードにおいては、情報記憶部に会員情報、カード残高の
情報、持玉数の情報、貯玉金額の情報、および、セキュ
リティ情報等の各種情報が記憶される。すなわち、会員
カードには、情報記憶部への記憶により、各種情報が記
録される。ここで、会員情報とは、会員となっている遊
技者を特定するための情報である。カード残高とは、遊
技者所有の金額の残高であり、その金額が遊技に使用可
能である。持玉数とは、カード残高から持玉に変換した
持玉および遊技結果により得られた持玉を含む持玉数の
情報である。セキュリティ情報とは、会員カードの情報
のセキュリティを高めるための情報である。
【0022】また、貯玉金額とは、遊技場に預け入れら
れた遊技者所有の持玉相当の金額をいう。遊技場は、サ
ービスの1つとして、会員カードを有する遊技者が有す
る持玉の預け入れを認めている。このように、遊技者が
持玉を遊技場に預け入れることを貯玉という。この貯玉
は、後に景品交換することが可能であり、遊技に再使用
することも可能である。
【0023】パチンコ遊技機1の上方部分には、会員カ
ードを処理するための後述するようなカード個別処理装
置501(図3参照)が設けられている。このカード個
別処理装置501は、各パチンコ遊技機1に対応して個
別に設けられている。パチンコ遊技機1の前面枠3に
は、前述したような持玉の引落しおよび貯玉をする操作
を行なうことが可能な操作パネル6を有する操作ユニッ
ト5が設けられている。
【0024】パチンコ遊技機1は、前述のとおり得点付
与式の遊技機であるため、遊技者が遊技を行なうに際
し、会員カードを利用してカード残高から所定数の持玉
を引落す必要がある。すなわち、カード残高の金額が所
定の変換率で持玉に変換される。そのような持玉への変
換が引落しと呼ばれる。また、そのような引落しは、玉
貸と呼ばれる。そのように引落された持玉がパチンコ遊
技機1での遊技者に使用できる。そのような持玉の引落
しは、遊技者が会員カードをカード個別処理装置501
に設けられたカード挿入・排出口に挿入し、遊技者が操
作パネル6で所定の操作をすることにより行なうことが
できる。また、前述した貯玉も、会員カードがカード個
別処理装置501に挿入された状態で、遊技者が操作パ
ネル6で所定の操作をすることにより行なうことができ
る。
【0025】会員カードがカード個別処理装置501の
カード挿入・排出口に挿入されると、会員カードに記憶
されている情報が読取られる。その読取られた情報に含
まれるカード残高が操作パネル6に設けられた金額表示
部7に表示される。また、カード残高から引落された持
玉数が持玉表示部8に表示される。そのように持玉表示
部8に表示される持玉数は、遊技に使用することが可能
であり、遊技中に加算更新および減算更新される。
【0026】操作パネル6は、操作ユニット5の上面に
設けられている。操作パネル6には、前述した金額表示
部7および持玉表示部8の他に、表示切替スイッチ9、
玉貸スイッチ10、中断スイッチ11、返却スイッチ1
2、および、各種LED(図示せず)が設けられてい
る。これらの各種表示部、各種スイッチ、および、各種
LEDは、操作パネル6の裏側に取付けられている回路
基板である操作基板(図示せず)上に取付けられてい
る。
【0027】金額表示部7には、各種金額がディジタル
表示される。金額表示部7では、たとえば、100円単
位で金額が表示される。金額表示部7に金額を表示する
表示モードが複数設けられている。表示モードとして
は、カード玉貸モード、貯玉モード、および、自動玉貸
モードの3種類のモードが設定されている。それらの表
示モードは、表示切替スイッチ9が押圧操作されるごと
に順次切替えられる。したがって、表示切替スイッチ9
が押圧操作により、表示モードが選択される。選択され
ている表示モードは、操作パネル6の所定のLEDの点
灯により示される。
【0028】カード玉貸モードが選択された場合は、カ
ード残高額が金額表示部7に表示される。貯玉モードが
選択された場合は、貯玉金額が金額表示部7に表示され
る。自動玉貸モードが選択された場合は、カード残高額
が金額表示部7に表示される。
【0029】このパチンコ遊技機1では玉貸操作を行う
場合、手動玉貸モードと、自動玉貸モードとの2つのモ
ードから1つ動作モードを選択することが可能である。
手動玉貸モードとは、遊技者が玉貸スイッチ10を操作
するごとに所定金額(所定玉数)単位での玉貸が行われ
る動作モードである。手動玉貸モードは、表示切替スイ
ッチ9の操作によりカード玉貸モードを選択した場合に
設定され、玉貸スイッチ10が操作されると玉貸が実行
される。
【0030】自動玉貸モードとは、持玉数が所定値まで
減少した場合に所定金額(所定玉数)単位での玉貸が自
動的に行なわれる動作モードである。その自動玉貸モー
ドは、表示切替スイッチ9の操作により自動玉貸モード
を選択した場合に設定され、玉貸スイッチ10が1度操
作されると自動的な玉貸が開始され、玉貸スイッチ10
が再度操作されると自動的な玉貸が終了する。
【0031】手動玉貸モードまたは自動玉貸モードの実
行により玉貸が行われると、予め定められたカード残高
額(たとえば500円分)が引落されて所定数の引落持
玉数(たとえば125点)が遊技者に与えられる。その
引落持玉数は、持玉表示部8において加算更新表示され
る。その持玉表示部8による持玉数の表示は、ディジタ
ル表示により行なわれる。また、この際、金額表示部7
では、引落された残高数分だけカード残高額が減算更新
表示される。
【0032】持玉表示部8においては、通常の持玉数ま
たは累計持玉数が表示される。持玉表示部8において表
示されている玉数の種類は、操作パネル6の所定のLE
Dの点灯により示される。表示する玉数の種類の切替え
は表示切替スイッチ9により行なわれる。ここで、持玉
数とは、対象となる遊技機で遊技のために使用可能な得
点を意味し、具体的には、景品交換用として会員カード
に記憶させる以前のものを指し、累計持玉数とは、景品
交換用として会員カードに記憶させたもの(遊技には使
用不可能)を含め、遊技者が獲得し、かつ、まだ会員カ
ードに記憶されている全得点を示す。
【0033】表示切替スイッチ9の操作により貯玉モー
ドが選択された場合に、貯玉を行なうことが可能であ
る。そのように貯玉モードが選択された状態で遊技者が
玉貸スイッチ10を操作すると、持玉表示部8に表示さ
れている持玉数が貯玉される。
【0034】返却スイッチ12が押圧操作されると、パ
チンコ遊技機1における遊技が終了することができる。
その場合、持玉表示部8に表示されている持玉数が、遊
技開始前に会員カードに記録されていた持玉数に加算更
新されて記憶されるとともに、金額表示部7に表示され
ている残高がカード残高として会員カードに更新記録さ
れる。そして、これらの更新記録の終了した会員カード
が排出される。
【0035】中断スイッチ11が押圧操作されると、パ
チンコ遊技機1における遊技を中断することができる。
このパチンコ遊技機1には、周知のものと同様に遊技を
中断するための機能が設けられている。すなわち、遊技
者が中断スイッチ11の操作を行なうことにより、挿入
されている会員カードに現在の持玉数の情報、および、
遊技が中断されたパチンコ遊技機1の台番号の情報、遊
技が中断された旨の情報等の所定の中断情報が書込まれ
て、その会員カードが排出される。そのような中断スイ
ッチ11の操作が行なわれると、当該パチンコ遊技機1
において他の会員カードの受付が禁止されることによ
り、前述したような中断情報が記憶された会員カード以
外の会員カードを用いた遊技が禁止される状態となる。
すなわち、前述したような中断情報が記憶されている会
員カードが使用されて初めて、遊技が中断されているパ
チンコ遊技機1において遊技が再開できるのである。な
お、遊技が中断中である旨の所定の表示を出玉表示装置
506を用いて行なうように構成してもよい。
【0036】持玉の存在する状態で遊技者が打球操作ハ
ンドル4を操作すれば、パチンコ遊技機1内に封入され
ているパチンコ玉が1発ずつ弾発発射され、遊技領域1
00内に打込まれる。打込まれたパチンコ玉は後述する
打球センサ37dにより1つずつ検出され、検出のある
ごとに持玉表示部8に表示される持玉数が1つずつ減算
更新される。
【0037】発射勢いが弱すぎて遊技領域100にまで
到達しなかったパチンコ玉であるファール玉は、図4に
示されるファール玉入口47cより回収され、図6に示
されるファール玉検出器304bで検出される。ファー
ル玉が検出されるごとに持玉表示部8に表示される持玉
数が1つずつ加算更新される。これにより、遊技者は打
玉が遊技領域100にまで達する機会を得ることなく打
球センサ37dの検出により減算更新された持玉を有効
に再度使用することができる。
【0038】遊技領域100に打込まれた打玉が始動口
に入賞すれば始動入賞玉センサ117(図7参照)によ
り入賞した玉が検出され、その検出に応じて可変表示装
置101で図柄の可変表示が開始される。なお、打玉が
始動口105に入賞することを特に始動入賞と呼ぶ。
【0039】始動入賞の発生に基づいて可変表示装置1
01で数字等の図柄の可変表示が開始される。そして、
可変表示装置101の可変停止結果が予め定められた特
定の表示態様(たとえば777)となればいわゆる大当
りが発生する。大当りが発生すれば、ソレノイド130
が励磁されて可変入賞球装置109に設けられた開閉板
111が開成状態となって大入賞口110が開放され、
遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状
態はパチンコ玉の可変入賞球装置109への所定個数
(たとえば10個)の入賞、あるいは所定期間(たとえ
ば30秒間)の経過のうち、いずれか早い方の条件が成
立することにより終了して遊技者に不利な第2の状態、
すなわち開閉板111が閉成して大入賞口110が閉塞
された状態となる。
【0040】可変表示装置101が可変表示中に再度打
玉が始動口105に入賞すれば、その始動入賞が記憶さ
れて可変表示装置101が可変停止した後再度可変開始
できる状態になるまで待ってその始動入賞に基づいて可
変表示装置101が再度可変開始される。この始動入賞
記憶の上限値は、「4」に定められており、現時点にお
ける始動入賞記憶個数が始動入賞個数表示器104に表
示される。
【0041】可変入賞球装置109が第1の状態となっ
ている期間中に可変入賞球装置109内に進入したパチ
ンコ玉は10カウントセンサ116あるいは特定入賞玉
センサ115により検出される。パチンコ玉が特定入賞
玉センサ115により検出されれば、その回の可変入賞
球装置109の第1の状態が終了するのを待って再度可
変入賞球装置109を第1の状態に制御する繰返し継続
制御が行なわれる。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。このような繰返し
継続制御の実行回数は、ラウンド数と呼ばれる。このパ
チンコ遊技機1では、大当り状態が発生すると、第1ラ
ウンドから最大限第16ラウンドまで繰返し継続制御が
実行可能である。その第1ラウンド数を示す数値が、7
セグメントLED表示器よりなるラウンド数表示器10
3に表示される。
【0042】繰返し継続制御が終了した後、いわゆる大
当り状態が終了して、再び大当りが発生しない限り開閉
板111が開成しない状態となる。なお、このような状
態に移行した際、状態移行前に発生した大当りが特にあ
る特別の図柄の組合せによるものである場合には、大当
りが発生する確率が高くなる。このように大当り確率の
変動した遊技状態が特に確率変動状態(略称、確変)と
呼ばれる。このような大当り確率が変動した状態は、た
とえばその後大当りが2回発生するまで継続する。ま
た、このパチンコ遊技機1では、大当りが発生する図柄
(数値)の組合わせのうち、所定の図柄(数値)がラッ
キーナンバーとして定められている。大当りが発生した
場合の図柄(数値)の表示結果が、遊技場が定めたラッ
キーナンバーと一致した場合には、遊技者に特別のサー
ビスとしてある特典が与えられる。この特典は、たとえ
ば、その回の大当りの発生に伴って付与された有価価値
を景品交換することなく引続き遊技に使用できる等であ
る。
【0043】打玉が可変入賞球装置109、始動口10
5、通常入賞口108、あるいは通常入賞口112等の
入賞領域に入賞すれば、その入賞に応じた所定数の持玉
が遊技者に付与される。遊技者に付与された持玉数は、
持玉表示部8において加算更新表示される。また、いず
れの入賞領域にも入賞しなかったパチンコ玉は遊技領域
100の下部に設けられたアウト口113により回収さ
れる。
【0044】なお、パチンコ遊技機1の前面枠2には、
大当りの発生等の遊技機に応じて所定の点灯表示または
所定の点滅表示等が行なわれる遊技効果ランプ14,1
5が設けられている。また、パチンコ遊技機1の前面枠
2の左右には、遊技状態に応じて音声等の所定の効果音
を発生させるためのスピーカ13,13が設けられてい
る。さらに、遊技領域100内において、可変表示装置
101上部には、大当りの発生等の遊技機に応じて所定
の点灯表示または所定の点滅表示等が行なわれる遊技効
果ランプ10bが設けられている。さらに、遊技領域1
00内の左右端部には、大当りの発生等の遊技状態に応
じて所定の点灯表示または所定の点滅表示等が行なわれ
る遊技効果ランプ107が設けられている。
【0045】一方、出玉表示装置506においては、パ
チンコ遊技機1の遊技状況に応じたさまざまな表示が行
なわれる。たとえば、遊技者の持玉が所定数となるごと
(たとえば、1000点(個),2000点(個),3
000点(個),…)に出玉表示装置506に設けられ
ているランプ(図示せず)が順次点灯していく。また、
大当りの発生あるいは確率変動状態への移行に伴って特
有の点滅表示が行なわれる。
【0046】また、操作ユニット5の下方部分には、受
皿形状の受皿部16が設けられている。受皿部16に
は、灰皿16aと、小物入れ16bとが設けられてい
る。
【0047】図2は、パチンコ遊技機1の背面図であ
る。パチンコ遊技機1の背面側には、中間枠46が設け
られている。中間枠46は、パチンコ遊技機1の外枠を
構成する木枠1aに、一辺を回動自在に軸支され、その
反対側の一辺を枠ロック機構38によって固定されてい
る。中間枠46の縁部の複数箇所に遊技盤固定レバー2
0a,20b,20cが設けられている。パチンコ遊技
機1の背面側において遊技盤114は、中間枠46内に
納められ、遊技盤固定レバー20a,20b,20cに
より固定されている。遊技盤固定レバー20cにより、
後述する後側循環経路ユニット25もその一端を固定さ
れている。
【0048】パチンコ遊技機1の背面の遊技盤114の
中央部においては、上部機構板40aおよび下部機構板
40bが設けられており、それらの中央部に可変表示装
置101が取付けられている。上部機構板40aにおけ
る可変表示装置101の近傍には、信号の中継が行なわ
れる中継基板41が取付けられている。
【0049】パチンコ遊技機1の背面の遊技盤114の
上端部には、前述したようなパチンコ遊技機1の遊技制
御を行なうためのマイクロコンピュータよりなる遊技制
御回路が形成された遊技制御基板39が取付けられてい
る。その遊技制御基板39には、信号の入出力を行なう
ための配線が接続されるコネクタ39a〜39hが設け
られている。
【0050】パチンコ遊技機1の通常入賞口108,1
12や始動口105、あるいは可変入賞球装置109内
に進入した入賞玉は遊技盤114の裏面側に導かれる。
遊技盤114の裏面における可変表示装置101の下方
位置には、このパチンコ遊技機1においてパチンコ玉の
循環経路の一部を構成する後側循環経路ユニット25が
設けられている。この後側循環経路ユニット25は、パ
チンコ遊技機1の後面側(背面側)に設けられたパチン
コ玉の循環経路をまとめて取外し可能なようにユニット
化されており、遊技盤114のさらに裏側において、遊
技盤114と別体で設けられている。
【0051】遊技盤114の裏面に導かれた入賞玉は、
後側循環経路ユニット25に形成された入賞玉集合カバ
ー25bにより集合させられる。入賞玉集合カバー25
bにより集合させられた入賞玉は、後側循環経路ユニッ
ト25に形成されている入賞玉通路25aにより誘導さ
れる。入賞玉通路25aは一方向に傾斜して形成されて
いる。入賞玉通路25a内において、入賞玉は、自重に
より流路上手側から流路下手側へ移動する。入賞玉通路
25aの流路下手側には、入賞玉を1個宛検出する処理
を行なうための入賞玉処理装置29が設けられている。
【0052】入賞玉通路25aから入賞玉処理装置29
内へ至る入賞玉の経路には、入賞玉を検出するための検
出器である入賞玉センサ34が設けられている。入賞玉
処理装置29による処理が終了した入賞玉は、入賞玉連
絡口29aに導かれる。
【0053】一方、アウト口113より回収されたアウ
ト玉は、アウト玉連絡口36から遊技盤114の裏面側
に導かれる。遊技盤114の裏面側に導かれたアウト玉
は、後側循環経路ユニット25に形成されているアウト
玉通路27c、アウト玉通路27b、アウト玉連絡口2
7aへ順に誘導される。アウト玉通路27c,27b
は、上から下へ27c,27bの順に接続されている。
【0054】アウト玉通路27cの流路上手側がアウト
玉連絡口36に接続されており、アウト玉通路27bの
流路下手側がアウト玉連絡口27aに接続されている。
したがって、アウト口113より回収されたアウト玉
は、自重により移動し、アウト玉連絡口36からアウト
玉通路27cおよび27bを経てアウト玉連絡口27a
へ誘導される。アウト玉通路27cと、アウト玉通路2
7bとの接続部分には、アウト玉を検出するための検出
器であるアウト玉センサ35が設けられている。したが
って、アウト口113より回収されたアウト玉は、アウ
ト玉センサ35により1個ずつ検出される。
【0055】また、パチンコ遊技機1内には、所定条件
が満たされた場合に、パチンコ遊技機1の外部からパチ
ンコ玉が補給される。そのように補給されるパチンコ玉
は、補給玉と呼ばれる。後側循環経路ユニット25に
は、外部から供給された補給玉を誘導する補給玉通路2
8が設けられている。補給玉通路28は、上下方向に延
在しており、下端部が補給玉連絡口29aに接続されて
いる。パチンコ遊技機1の外部から補給玉通路28内に
導かれた補給玉は、自重で下方へ移動し、補給玉連絡口
29aへ誘導される。補給玉通路28の中途部分には、
補給玉を検出するための検出器である補給玉センサ49
が設けられている。したがって、パチンコ遊技機1の内
部に補給された補給玉は、補給玉センサ49により1個
ずつ検出される。
【0056】前述した、アウト玉連絡口27a、入賞玉
連絡口29a、および、補給連絡口28aは、横並びに
設けられており、後述する封入玉連絡口48に接続され
ている。したがって、前述したように誘導された入賞
玉、アウト玉、および、補給玉は、後述する封入玉連絡
口48において合流する。その合流部分の構成は、図8
を用いて後述する。そして、合流した玉は、区別なく遊
技盤114の表面側に導かれる。
【0057】また、前述したファール玉入口47cより
回収されたファール玉は、遊技盤114の裏面側に導か
れず、遊技盤114の表面側に設けられた後述する前側
循環経路ユニット300に導かれた後、パチンコ遊技機
1の外部に排出される。ファール玉を排出するための構
成は、図6を用いて後述する。したがって、パチンコ遊
技機1内においては、弾発発射された玉のうち、入賞玉
およびアウト玉が内部で循環されるが、ファール玉がパ
チンコ遊技機1の外部に排出される。前側循環経路ユニ
ット300の構成については、図5および図6を用いて
後述する。
【0058】このような封入玉を用いるパチンコ遊技機
1では、遊技場(遊技店)の閉店後等に、汚れた封入玉
が新たな封入玉と交換される。すなわち、パチンコ遊技
機1の内部に封入されているすべての玉が新たな玉と交
換される。そのような封入玉の交換が行なわれる場合
は、まず、パチンコ遊技機1の内部の封入玉が外部へ排
出され、その後、パチンコ遊技機1の外部から補給玉通
路28を介してパチンコ遊技機1の内部に補給玉が補給
される。このような封入玉の交換の際に排出される玉、
前述したファール玉、および、後述するこぼれ玉のよう
にパチンコ遊技機1の外部へ排出される玉は、総称して
排出玉と呼ばれる。
【0059】後側循環経路ユニット25の下端部には、
ファール玉を含む排出玉を遊技盤114の裏面側に導く
ための排出玉連絡口32aが設けられている。排出玉連
絡口32aには、排出玉通路31の一端側が接続されて
いる。排出玉通路31の他端側は、パチンコ遊技機1に
おける排出玉の出口に接続されている。排出玉は、自重
により、排出玉連絡口32aから排出玉通路31を介し
てパチンコ遊技機1の外部へ排出される。排出玉通路3
1の中途部分には、排出玉を検出するための検出器であ
る排出玉センサ33が設けられている。したがって、パ
チンコ遊技機1の外部へ排出される排出玉は、排出玉セ
ンサ33により1個ずつ検出される。
【0060】中間枠46の下端部には、パチンコ玉を弾
発発射するための打球装置37が取付けられている。打
球装置37には、打球ハンマ37a、連動昇降杆37
b、打球モータ37c、および、打球センサ37dが含
まれている。前述したように合流されたパチンコ玉は、
後述する前側循環経路ユニット300に形成された発射
玉誘導通路302cの傾斜に沿って所定の打球発射位置
へ導かれる。打球発射位置へ導かれた玉は、打球ハンマ
37aにより発射される。この打球ハンマ37aは、打
球モータ37cの駆動力により間欠揺動される。この打
球ハンマ37aの間欠揺動に連動して連動昇降杆37b
が上下に動き、図6において後述する玉送装置305に
作用してその上下動にしたがって玉送装置305により
パチンコ玉が1つずつ打球発射位置へ供給される。そし
て、その打球発射位置へ供給されたパチンコ玉が打球ハ
ンマ37aにより弾発されて遊技領域100内へ打込ま
れる。以上のようにして、パチンコ遊技機1内に封入さ
れているパチンコ玉が繰返し循環してパチンコ遊技機1
に使用される。
【0061】打球ハンマ37aの基部には、打球発射が
なされたことを検出するための打球センサ37dが設け
られている。この打球センサ37dは、打球ハンマ37
dの揺動を検出する光センサより、打球発射のために打
球ハンマ37dが揺動したことによる検出用の光の遮光
状態を検出することにより、打球発射がなされたことを
検出する。この打球センサ37dの検出出力は、後述す
る台制御装置42へ与えられ、持玉数の演算に用いられ
る。
【0062】前述した後側循環経路ユニット25の下端
側には、台制御装置42が取付けられている。この台制
御装置42は、マイクロコンピュータよりなり、パチン
コ遊技機1における持玉数の演算、持玉数の管理、パチ
ンコ遊技機1への玉の追加補給等の各種制御を行なうと
ともに、パチンコ遊技機1における操作パネル6の操作
制御を行なう。
【0063】前述した遊技制御基板39に隣接して、イ
ンタフェース部23が設けられている。インタフェース
部23は、プリント基板およびそのプリント基板が取付
けられた板状の部材により構成されている。インタフェ
ース部23には、外部(たとえば管理コンピュータ)と
パチンコ遊技機1との間の信号線を接続するための情報
入出力端子23a、外部電源供給線が接続される電源ソ
ケット23b、電源スイッチ23c、および、コネクタ
23dが設けられている。コネクタ23dと、遊技制御
基板39のコネクタ39hとの間が配線43により接続
されている。
【0064】このようなインタフェース部23と、後側
循環経路ユニット25との間には、中間枠46の枠に沿
って上下方向に延在されたユニット・インタフェース連
結部材21が機構的に接続されている。したがって、こ
のユニット・インタフェース連結部材21により、イン
タフェース部23と、後側循環経路ユニット25とが連
結されている。
【0065】インタフェース部23におけるユニット・
インタフェース連結部材21が接続されている側の一部
と、後側循環経路ユニット25におけるユニット・イン
タフェース連結部材21が接続されている側の一部との
それぞれは、中間枠46に設けられている軸支部材30
aによって軸支されている。軸支部材30a,30aを
回動軸として、ユニット・インタフェース連結部材21
によって連結されているインタフェース部23および後
側循環経路ユニット25が同時に回動可能にされてい
る。すなわち、インタフェース部23および後側循環経
路ユニット25は、ユニット・インタフェース連結部材
21を中心として回動することが可能である。そのよう
に構成されたインタフェース部23および後側循環経路
ユニット25は、インタフェース部23側および後側循
環経路ユニット25側のそれぞれに設けられている固定
レバー22により固定される。
【0066】インタフェース部23および後側循環経路
ユニット25は、固定レバー22により固定されている
状態では前述した回動が不可能になり、固定レバー22
による固定が解除されている状態では前述した回動が可
能になる。
【0067】また、後側循環経路ユニット25の右端部
には、配線を延在させるための空間である配線空間24
bが設けられている。その配線空間24bは、後側循環
経路ユニット25の下端部から上端部へ上下方向に延在
する態様で形成されている。さらに、ユニット・インタ
フェース連結部材21には、その全長にわたって配線を
延在させるための空間である配線空間24aが上下方向
に延在する態様で形成されている。これらの配線空間2
4bおよび配線空間24aは端部が結合されている。し
たがって、配線空間24bおよび配線空間24aによ
り、後側循環経路ユニット25の下端部からインタフェ
ース部23までの間に連続する配線空間が存在してい
る。
【0068】また、台制御装置42には、各種情報の入
出力を行なうためのコネクタ42aが設けられている。
さらに、配線空間24bの下端部には、コネクタ24c
が設けられている。コネクタ42aと、コネクタ24c
との間は、配線45により接続されている。配線空間2
4bおよび配線空間24aにより形成される空間内に
は、配線44が配設されており、その配線44によりコ
ネクタ24cとコネクタ23dとが接続されている。し
たがって、台制御装置42と、遊技制御基板39との間
が配線により接続されており、その配線を介して、台制
御装置42と、遊技制御基板39との間で遊技球の入賞
に応じた持玉への付与の大きさに関する情報(信号)の
伝達が行なわれる。
【0069】以上に説明したパチンコ遊技機1の裏面側
の構成によれば、次のような効果が得られる。パチンコ
遊技機1の裏面側においてパチンコ玉を循環させるため
の経路が後側循環経路ユニット25によりユニット化さ
れている。このため、パチンコ玉を循環させるための経
路に玉詰まり等の不具合が発生した場合に、後側循環経
路ユニット25を他の部品と分離させることにより、パ
チンコ遊技機1の後面側(裏面側)におけるパチンコ玉
の循環経路を一括して他の部品と分離させることができ
る。したがって、このような構成によれば、パチンコ遊
技機1の裏面側におけるパチンコ玉の循環経路を容易に
メンテナンスすることができる。
【0070】さらに、パチンコ遊技機1の後面側(裏面
側)においてパチンコ玉を循環させるための経路が後側
循環経路ユニット25によりユニット化されているの
で、パチンコ遊技機1の後面側(裏面側)においてパチ
ンコ玉を循環させるための経路をコンパクトに構成する
ことができる。
【0071】さらに、パチンコ遊技機1の裏面側におい
てパチンコ玉を循環させるための経路が後側循環経路ユ
ニット25によりユニット化されているので、パチンコ
遊技機1の製造時におけるパチンコ遊技機1の後面側
(裏面側)の部品の組付け作業において、パチンコ玉を
循環させるための経路を一括的に組付けることができ
る。したがって、パチンコ遊技機1の製造時におけるパ
チンコ遊技機1の後面側(裏面側)の部品の組付け作業
を容易化するとともに、その作業時間を短時間化するこ
とができる。
【0072】さらに、パチンコ遊技機1の裏面側におい
てパチンコ玉を循環させるための経路が後側循環経路ユ
ニット25によりユニット化されているので、前述のよ
うにパチンコ遊技機1の後面側(裏面側)の部品の組付
け作業を容易化することができることに加えて、パチン
コ遊技機1の後面側(裏面側)の部品の取外し作業も容
易化することができる。すなわち、パチンコ遊技機1の
後面側(裏面側)の部品の着脱作業が容易になる。この
ため、パチンコ遊技機1の後面側(裏面側)の部品のメ
ンテナンス作業も容易化することができる。
【0073】さらに、後側循環経路ユニット25は、縦
軸を中心として回動可能であり、固定レバー22による
固定を解除するだけで、容易にその他の部品と分離して
回動させることができる。したがって、後側循環経路ユ
ニット25を回動させれば、後側循環経路ユニット25
を裏側からメンテナンスすることができるので、メンテ
ナンスのために後側循環経路ユニット25をわざわざ取
外す必要がなくなり、メンテナンスを極めて容易に行な
うことができる。
【0074】さらに、後側循環経路ユニット25には、
台制御装置42が取付けられており、その台制御装置4
2が複数の配線を介して遊技制御基板39と接続されて
いるが、後側循環経路ユニット25およびインタフェー
ス部23が機構的に連結されており、配線が連結部分の
配線空間内に収納(埋設)されている。このため、前述
したようなメンテナンスを行なう場合には、遊技制御基
板39とインタフェース部23との間に接続されている
配線43をコネクタ23dまたはコネクタ39hから取
外すだけで、前述したように後側循環経路ユニット25
を回動させることができる。したがって、パチンコ遊技
機1の後面側(裏面側)に設けられた配線の煩雑な取外
し作業および取付け作業を必要とすることなく、容易に
後側循環経路ユニット25のメンテナンスを行なうこと
ができる。すなわち、制御装置に関する配線処理が容易
になる。
【0075】さらに、配線の大部分が連結部分の配線空
間内に収納(埋設)されているため、遊技盤114を他
の遊技盤に取換える交換作業を行なう場合においても配
線の処理が容易であるので、そのような交換作業を容易
化することができ、その結果として、そのような交換作
業を短時間化することができる。
【0076】また、前述したように配線の処理が容易で
あるので、前述したようなメンテナンス作業時および遊
技盤114の交換作業時において、配線が断線する可能
性を少なくすることができる。
【0077】次に、パチンコ遊技機1が設けられた遊技
場内のシステムについて説明する。図3は、遊技場内に
設けられたパチンコ遊技機1を含む遊技用装置のシステ
ムの構成を示すシステムブロック図である。
【0078】図3を参照して、遊技場内の遊技用装置に
は、カード管理コンピュータ400、帳票出力装置40
1、カード発行入金処理装置402、カード景品交換処
理装置403、および、ホールコンピュータ404と、
パチンコ遊技機1に設けられた遊技制御基板39および
台制御装置42と、遊技機設置島500に設けられたカ
ード個別処理装置501、台管理装置504、信号伝送
アダプタ502、および、還元機制御装置503、補給
装置508、および、研磨装置507とが含まれる。
【0079】遊技機設置島500に設けられている補給
装置508は、パチンコ遊技機1へ補給玉を供給する装
置である。遊技機設置島500に設けられている研磨装
置507は、パチンコ遊技機1から遊技に使用されて遊
技店の閉店後の所定の操作に基いて排出された表面の汚
れた排出玉を、研磨して補給玉として再生する装置であ
る。
【0080】カード管理コンピュータ400は、会員カ
ードの総合的な管理を行なう装置であり、主に、各会員
のカード残高等の個人情報を管理する。カード発行入金
処理装置402は、会員カードに入金をするために用い
られる装置であり、遊技者は、カード発行入金処理装置
402に会員カードを挿入して所定の操作を行うことに
より、会員カードに入金をして残高を書換えることが可
能である。カード発行入金処理装置402では、そのよ
うな会員カードへの入金に関する処理を行なう。
【0081】遊技者から入金があると、カード発行入金
処理装置402からカード管理コンピュータ400に、
その遊技者の会員情報、会員カードのセキュリティ情
報、および、売上情報が供給される。この場合の売上情
報とは、入金額である。カード管理コンピュータ400
は、受けた会員情報およびセキュリティ情報を、管理し
ている会員の会員情報およびセキュリティ情報と照合
し、受けた情報が正当なものである場合に、管理してい
るその会員のカード残高を売上情報に基づいて更新す
る。そして、更新されたカード残高およびその情報の書
換えを許可する情報が、カード管理コンピュータ400
からカード発行入金処理装置402に与えられる。その
情報を受けてカード発行入金処理装置402は、入金を
認め、会員カードのカード残高を書換える。
【0082】パチンコ遊技機1においては、遊技制御に
関連する各種センサおよび各種駆動部と、遊技制御基板
39との間で、各種遊技制御情報および各種管理情報の
伝送が行なわれる。遊技制御基板39から台制御装置4
2には、有効入賞情報(有効な入賞があった旨を示す情
報)、大当り情報(大当りが発生した旨を示す情報)、
および、確率変動情報(確率変動状態が発生した旨を示
す情報)等の情報が与えられる。台制御装置42から遊
技制御基板39には、スピーカ13から音声等の各種遊
技効果音を発生させるための情報が与えられる。
【0083】また、パチンコ遊技機1においては、入賞
玉センサ34により検出された入賞玉数(セーフ玉数)
の情報、アウト玉センサ35により検出されたアウト玉
数の情報、ファール玉センサ304bにより検出された
ファール玉数の情報、打球センサ37dにより検出され
た発射玉数の情報、補給玉センサ49により検出された
補給玉数の情報、および、排出玉センサ33により検出
された排出玉数の情報を台制御装置42が受ける。
【0084】台制御装置42は、各センサにより検出さ
れたパチンコ玉の玉数に関する情報に基づいて持玉数を
求める演算を行う。そして、そのような演算により求め
られた持玉数の情報が売上情報として台制御装置42か
ら台管理装置504へ与えられ、さらに、その他の補給
玉数の情報および排出玉数の情報も、台制御装置42か
ら台管理装置504へ与えられる。
【0085】さらに、台制御装置42は、排出されるフ
ァール玉およびこぼれ玉を補う玉の追加補給を行なうた
めに、玉の追加補給を要求するために追加補給個数要求
情報を還元機制御装置503へ向けて出力する制御を行
なう。ここで、追加補給個数要求情報とは、パチンコ遊
技機1への補給玉の追加補給を要求する旨およびその補
給玉の個数を示す情報である。さらに、台制御装置42
は、操作パネル6の操作に応じた音声等の遊技効果音を
発生させるための情報をパチンコ遊技機1の所定のスピ
ーカへ与える。
【0086】さらに、台制御装置42は、遊技機設置島
500に設けられている台管理装置504に遊技情報を
与える。この場合の遊技情報は、有効入賞情報、大当り
情報、および、確率変動情報により構成される。また、
パチンコ遊技機1の前述した操作基板19から台管理装
置504へは、操作パネル6の操作情報が与えられる。
【0087】遊技機設置島500においては、カード個
別処理装置501および台管理装置504が、パチンコ
遊技機1の1台毎に対応して設けられている。カード個
別処理装置501は、パチンコ遊技機1で遊技を行なお
うとする遊技者の会員カードの記憶情報の処理を、パチ
ンコ遊技機1に対応して個別に行なうための装置であ
る。さらに、カード個別処理装置501は、カード管理
コンピュータ400との間および台管理装置504との
間でそれぞれ各種情報の伝送を行なうことが可能であ
る。たとえば、カード個別処理装置501から台管理装
置504へは、カード残高等のカード情報が与えられ
る。
【0088】台管理装置504は、対応するパチンコ遊
技機1を使用する遊技者の持玉数の管理を主に行なう装
置である。具体的に、台管理装置504では、カード個
別処理装置501から送られてくるカード残高および貯
玉額等と、台制御装置42から送られてくる持玉数の情
報と、操作基板19から送られてくる操作パネル6の操
作情報とに基づいて、カード残高、貯玉額、および、持
玉数を更新する演算を行なう。そして、台管理装置50
4は、操作基板19から送られてくる返却スイッチ12
の操作情報に基づいて、会員カードの記憶情報の更新等
のカード個別処理装置501の制御を行なう。
【0089】さらに、台管理装置504は、その管理し
ている情報に基づいて、操作パネル6に設けられている
金額表示部7および持玉数表示部8等の各表示部および
出玉表示装置506のそれぞれの表示制御を行なう。こ
れにより、操作パネル6において、金額表示部7、持玉
数表示部8、および、各種LEDの表示を行なうことが
可能となり、かつ、出玉表示装置506の表示が行なわ
れる。
【0090】カード管理コンピュータ400からカード
個別処理装置501へは、日時を設定するための情報お
よびラッキーナンバーを設定するための情報等の営業内
容を設定するための情報である設定情報が与えられる。
その設定情報は、カード個別処理装置501から台管理
装置504へ与えられて台管理装置504での各種管理
に用いられるとともに、台管理装置504を介して台制
御装置42へ与えられる。台制御装置42に与えられた
設定情報は、台制御装置42における各種制御に用いら
れる。
【0091】台管理装置504からカード管理コンピュ
ータ400には、会員のカード残高、持玉数、貯玉数、
および、遊技情報がカード個別処理装置501を介して
与えられる。カード管理コンピュータ400では、カー
ド個別処理装置501から与えられた情報に基づいて会
員のカード残高、持玉数、および、貯玉数等の管理情報
を更新するとともに、与えられた遊技情報に基づいて会
員の遊技状況等の遊技に関する管理情報を更新する。
【0092】ホールコンピュータ404は、遊技場内の
各種情報を管理するコンピュータである。台制御装置4
2からホールコンピュータ404には、前述したような
売上情報および遊技情報が与えられ、台管理装置504
からホールコンピュータ404には、持玉数の情報が与
えられる。ホールコンピュータ404では、売上情報お
よび遊技情報に基づいて予め定められた情報についての
管理を行なう。また、ホールコンピュータ404から遊
技制御基板39および台制御装置42には、パチンコ遊
技機1による遊技を禁止するための遊技禁止指令情報が
与えられる。その遊技禁止指令情報は、ホールコンピュ
ータ404により不正行為の発生が判別された場合に出
力される。遊技禁止指令情報を受けると、遊技制御基板
39および台制御装置42の各々は、パチンコ遊技機1
による遊技を禁止するための処理を行なう。
【0093】還元機制御装置503は、パチンコ遊技機
1内部の封入玉の排出、パチンコ遊技機1から排出され
た玉の研磨、および、パチンコ遊技機1内部への玉の補
給に関する制御を行なうための装置である。カード管理
コンピュータ400から信号伝送アダプタ502を介し
て還元機制御装置503に、封入玉交換信号が与えられ
る。その封入玉交換信号は、パチンコ遊技機1内の封入
玉の交換を指令するための信号である。
【0094】封入玉交換信号を受けると、還元機制御装
置503は、パチンコ遊技機1の封入玉を排出するため
の後述する流路切替ソレノイドを駆動するための封入玉
排出信号を台制御装置42へ与えた後、補給装置508
および研磨装置507のそれぞれに駆動信号を与える。
台制御装置42は、受けた封入玉排出信号に応じて、流
路切替ソレノイドを制御し、封入玉の流路を排出側に切
替える。これにより、遊技機設置島500内の予め定め
られた台数のパチンコ遊技機1内の封入玉が外部へ排出
される。そして、補給装置508および研磨装置507
の各々は、受けた駆動信号に応じて動作する。その動作
においては、研磨装置507により補給玉が研磨され、
補給装置508からその研磨された補給玉が、玉の排出
済みのパチンコ遊技機1内に補給される。
【0095】そのようなその補給玉の補給が完了した場
合には、その旨を示す補給完了信号が信号伝送アダプタ
502を介してカード管理コンピュータ400に与えら
れる。その補給玉の補給動作時に、異常状態が発生した
場合には、その旨を示す補給異常信号が信号伝送アダプ
タ502を介してカード管理コンピュータ400に与え
られる。カード管理コンピュータ400では、補給完了
信号を受けると、補給動作が完了したものと判断する。
また、カード管理コンピュータ400では、補給異常信
号を受けると、補給動作に異常が生じたものと判断し、
所定の異常時対処処理を行なう。
【0096】また、前述したように還元機制御装置50
3には、台制御装置42から補給個数要求情報が与えら
れる。還元機制御装置503では、補給個数要求情報を
受けると、補給装置508に駆動信号を与え、補給個数
要求情報により示される個数の玉の補給を補給装置50
8に行なわせる。
【0097】カード景品交換処理装置403は、会員カ
ードに記憶されている持玉数および貯玉額を景品に交換
する処理を行なう装置である。景品交換が行なわれる場
合、カード景品交換処理装置403により、会員カード
から会員情報およびセキュリティ情報が読取られ、それ
らの情報がカード管理コンピュータ400へ与えられ
る。
【0098】カード管理コンピュータ400では、受け
た会員情報およびセキュリティ情報を、管理している会
員の会員情報およびセキュリティ情報と照合する。そし
て、その照合結果により受けた情報が正当なものである
と判断された場合に、管理しているその会員の持玉数お
よび貯玉額を景品交換することを許可する情報がカード
管理コンピュータ400からカード景品交換処理装置4
03に与えられる。
【0099】カード景品交換処理装置403では、景品
交換することを許可する情報を受けると、景品交換が実
行され、その景品交換された持玉数および貯玉額を示す
景品交換情報がカード管理コンピュータ400へ与えら
れる。カード管理コンピュータ400では、景品交換情
報を受けると、景品交換を行なった会員の持玉数および
貯玉額を景品交換された分だけ減算更新して管理する。
【0100】また、カード管理コンピュータ400から
帳票出力装置401には、カード管理コンピュータ40
0において管理されている情報を所定の形式で帳票出力
するための帳票出力情報が与えられる。その帳票出力情
報を受けた場合、帳票出力装置401においては、所定
の形式の帳票が出力される。
【0101】また、入賞玉処理装置29、および、パチ
ンコ遊技機1から封入玉を排出するための後述する流路
切替ソレノイド315は、前述した台制御装置42によ
り個別に制御される。
【0102】次に、パチンコ遊技機1の前面側の内部構
成を説明する。図4は、パチンコ遊技機1の前面側の内
部構成を示す一部展開図である。具体的に、図4におい
ては、パチンコ遊技機1において、前面枠2、前面扉板
3、前側循環経路ユニット300、および、中間枠46
(遊技盤114が取付けられている。)をそれぞれ開放
した状態が示されている。
【0103】中間枠46内の空間および操作ユニット5
の内部空間には、前側循環経路ユニット300が配設さ
れている。前面枠2、前面扉板3、前側循環経路ユニッ
ト300、および、中間枠46の各々は、パチンコ遊技
機1の前面から見て左側の端部が軸支されており、その
軸支された部分を中心として、回動可能に構成されてい
る。さらに、それらにおいては、各々の右側の端部等に
その回動を係止する係止部材が設けられており、その係
止する部材による係止状態を解除すると、図4に示され
るようにそれらを回動させることが可能な状態になる。
具体的に、中間枠46は、係止フック38により係止さ
れる。
【0104】前面枠2、前面扉板3、前側循環経路ユニ
ット300、および、中間枠46は、パチンコ遊技機1
の前面側から、前面枠2,前面扉板3、前側循環経路ユ
ニット300、および、中間枠46の順に奥行き方向に
設けられている。したがって、それらの各々は、手前側
から順に係止状態を解除することにより回動させて開放
させることができる。
【0105】ここで、図4を参照して、封入玉の循環経
路の一部を説明する。中間枠46における前側循環経路
ユニット300の中央部裏側には、発射された封入玉を
遊技領域114へ導くための発射レール47aおよび誘
導レール47bが設けられている。発射された玉は、発
射レール47aおよび誘導レール47bを通って遊技領
域114へ導かれる。発射レール47aと、誘導レール
47bとの間には、ファール玉を回収して流下させるた
めのファール玉入口47cが設けられている。このファ
ール玉入口47cにより回収されたファール玉は、後述
するファール玉通路304aに導かれた後、パチンコ遊
技機1の外部に排出される。
【0106】ファール玉入口47cの下方部分には、フ
ァール玉および後述するこぼれ玉を含む排出玉がパチン
コ遊技機1の裏面側に導かれる入口である排出玉連絡口
32bが設けられている。排出玉は、この排出玉連絡口
32bを通ってパチンコ遊技機1の裏面側に導かれる。
中間枠46における前側循環経路ユニット300の左端
部裏側には、パチンコ遊技機1の裏面側において前述し
た入賞玉連絡口29a、アウト玉連絡口36、および、
補給連絡口29a(図2参照)を通って合流させられた
封入玉がパチンコ遊技機1の表面側に導かれる出口であ
る封入玉連絡口48が形成されている。
【0107】封入玉連絡口48は、前側循環経路ユニッ
ト300が中間枠46に係止されることにより中間枠4
6に装着されると、前側循環経路ユニット300の左端
部裏側に形成されている封入玉受入口301と接続(連
絡)される。したがって、封入玉連絡口48および封入
玉受入口301を介して、後側循環経路ユニット25
と、前側循環経路ユニット300とが連通される。これ
により、後側循環経路ユニット25から誘導されてきた
封入玉が、封入玉連絡口48および封入玉受入口301
を介し前側循環経路ユニット300の内部へ導かれる。
封入玉連絡口48の下部には、前側循環経路ユニット3
00が係止状態を解かれて回動された場合に、後側循環
経路ユニット25から封入玉連絡口48に導かれた玉を
封入玉連絡口48よりも下側に設けられたこぼれ玉通路
(図9のこぼれ玉通路48b参照)内に受入れるための
こぼれ玉受入口48aが形成されている。
【0108】また、中間枠46には、前側循環経路ユニ
ット300が中間枠46に装着されていることを検出す
るための装着検出器(図9の装着検出器316)の一部
を構成する検出片316aが設けられている。その検出
片316aは、中間枠46において、前側循環経路ユニ
ット300が装着された状態で前側循環経路ユニット3
00の下面と接触する箇所に設けられている。
【0109】また、前側循環経路ユニット300の右端
部裏側には、打球装置37により発射される玉を所定の
打球発射位置に導くための発射連絡口302dが形成さ
れている。この発射連絡口302dから前側循環経路ユ
ニット300外へ出た封入玉が打球発射位置に導かれ
る。
【0110】このように、前側循環経路ユニット300
は、縦軸を中心として回動可能であり、パチンコ遊技機
1の前面部分を開放し、係止状態を解除するだけで、循
環経路の他の構成部品等のその他の部品と容易に分離し
て回動させることができる。したがって、前側循環経路
ユニット300を回動させれば、前側循環経路ユニット
300を裏側からメンテナンスすることができるので、
メンテナンスのために前側循環経路ユニット300をわ
ざわざ取外す必要がなくなり、メンテナンスを極めて容
易に行なうことができる。ここで、前側循環経路ユニッ
ト300は、分離可能であるが、この場合の分離可能
は、着脱可能、開閉可能、および、着脱開閉可能という
意味を含む概念である。すなわち、分離可能とは、単に
取り外すという意味だけではなく、以上に示したよう
に、再装着可能な態様で部品を移動させるという意味を
も含む。
【0111】次に、図5および図6を用いて、前側循環
経路ユニット300の構成を詳細に説明する。図5は、
前側循環経路ユニット300の前側の斜視図である。こ
の図5においては、主として打球装置37に供給される
玉の通路が示されている。
【0112】図5を参照して、前側循環経路ユニット3
00は、透明の樹脂製部材により形成されている。した
がって、前側循環経路ユニット300内を通る玉は、す
べての方向から視認することができる。前側循環経路ユ
ニット300は、前側から前側層、中間層、および、後
側層の3つの層により層状に構成されている。
【0113】前側循環経路ユニット300の前面側左端
部には、前側循環経路ユニット300を軸支するための
軸が挿入されるユニット軸支穴307が設けられてい
る。前側循環経路ユニット300は、ユニット軸支穴3
07を回動中心として、回動可能である。前側循環経路
ユニット300の前面側右端部には、ユニット係止レバ
ー310が設けられている。そのユニット係止レバー3
10により、前側循環経路ユニット300が中間枠46
に係止されることにより、前側循環経路ユニット300
の前述した回動が係止され、前側循環経路ユニット30
0が中間枠46に装着される。そのユニット係止レバー
310による係止状態が解除されると、前側循環経路ユ
ニット300は自由に回動可能になる。
【0114】封入玉受入口301から前側循環経路ユニ
ット300内に受入れられた封入玉は、発射玉誘導通路
302a,302b,302cを通り、玉送り装置連通
口302dまで導かれる。発射玉誘導通路302aは、
前側循環経路ユニット300の後側層に設けられてお
り、封入玉受入口301から受入れられた玉を垂直下方
へ落下させる垂直部と、その垂直部により落下された玉
を傾斜した通路により下流側へ導く傾斜部とにより構成
されている。
【0115】発射玉誘導通路302cは、前側循環経路
ユニット300の前側層に設けられている。発射玉誘導
通路302cは、玉の流下方向下流側端部に形成された
玉送り装置連通口302dを下流側として傾斜してい
る。後側層300cに設けられている発射玉誘導通路3
02aと、前側層300aに設けられている発射玉誘導
通路302cとを連通する態様で、発射玉誘導通路30
2bが設けられている。したがって、発射玉誘導通路3
02a,302b,302cは、通路が屈曲している。
【0116】発射玉誘導通路302cよりも下方部分に
は、排出玉通路(図6の排出玉通路303b)が設けら
れている。その排出玉通路は、前側循環経路ユニット3
00の前側層から中間層を通り、後側層まで達して形成
されている。発射玉誘導通路302cの流路の下流側の
端部の底面には、発射玉誘導通路302c内の玉を排出
玉通路内に落下させることが可能な流路切替板(図示せ
ず)が設けられている。その流路切替板は、流路切替ソ
レノイド(図示せず)により動作させられる。流路切替
ソレノイドが非励磁状態の際には、流路切替板が排出玉
通路への連絡口を閉塞する態様になり、流路切替板が発
射玉誘導通路302cから玉送り装置連通口302dへ
向かう封入玉の通路となる。一方、流路切替ソレノイド
が励磁状態の際には、流路切替板が排出玉通路への連絡
口を開放する態様になり、発射玉誘導通路302cを流
下する玉が排出玉通路内へ導かれる。このように、封入
玉の流路が切替えられることにより、封入玉を循環使用
する状態と、封入玉を外部に排出する状態とが切替えら
れる。
【0117】このような流路の切替により、発射玉誘導
通路302c内を流下してきた玉が排出玉として、排出
玉通路内に受入れられる。排出玉通路は、発射玉誘導通
路302cと逆方向に傾斜しており、発射玉誘導通路3
02cとは逆方向に玉を誘導する。排出玉通路内を導か
れた排出玉は、図6に示される排出玉口303dを介し
て、前側循環経路ユニット300の外部へ導かれる。
【0118】前側循環経路ユニット300の前側の右端
部には、ユニット係止レバー310が設けられている。
そのユニット係止レバー310により、前側循環経路ユ
ニット300の前述した回動が係止されており、そのユ
ニット係止レバー310による係止状態が解除される
と、前側循環経路ユニット300は自由に回動可能にな
る。
【0119】図6は、前側循環経路ユニット300の後
側の斜視図である。図6を参照して、封入玉受入口30
1の後側には、流路切替部材301aが設けられてい
る。その流路切替部材301aは、底部が平板状をなし
ており、左右両端に側壁が設けられている。前側循環経
路ユニット300が中間枠46に装着された場合には、
流路切替部材301aがこぼれ玉受入口48aを閉塞し
て玉の通路の底板となり、後側循環経路ユニット25側
から封入玉連絡口48に導かれた玉が封入玉受入口30
1に導かれる。その場合、流路切替部材301aの左右
両端に側壁により玉の落下が防がれる。前側循環経路ユ
ニット300が係止状態を解かれて回動されて非装着状
態になった場合には、流路切替部材301aにより閉塞
されていたこぼれ玉受入口48aが開放され、後側循環
経路ユニット25側から封入玉連絡口48に導かれた玉
が玉受入口48aに導かれる。
【0120】このように、流路切替部材301aは、前
側循環経路ユニット300が装着状態になった場合に後
側循環経路ユニット25側から封入玉連絡口48に導か
れた玉の流路を封入玉受入口301に導く側に切替え、
前側循環経路ユニット300が非装着状態になった場合
に後側循環経路ユニット25側から封入玉連絡口48に
導かれた玉の流路をこぼれ玉受入口48aに導く側に切
替える流路切替機能を有する。
【0121】前側循環経路ユニット300の後側層の中
央下部には、前側循環経路ユニット300内の玉を前側
循環経路ユニット300の外部に排出するための排出玉
口303dが設けられている。排出玉通路303bは、
末端部が排出玉口303dに接続されている。したがっ
て、排出玉通路303bにより導かれた玉は、排出玉口
303dから前側循環経路ユニット300の外部に排出
される。
【0122】前側循環経路ユニット300の後側層の排
出玉口303dの上方には、ファール玉入口47cから
のファール玉を受入れて誘導するファール玉通路304
aが設けられている。ファール玉通路304aは、傾斜
している。ファール玉通路304aの玉の流下方向端部
下側には、ファール玉を検出するためのファール玉セン
サ304bが設けられている。そのファール玉センサ3
04bは、玉の通過を検出する通過センサである。ファ
ール玉センサ304bの下方部分には、ファール玉セン
サ304bを通過したファール玉を排出玉口303dに
導くためのファール玉通路304cが設けられている。
したがって、排出玉通路303bにより導かれた玉は、
排出玉口303dから前側循環経路ユニット300の外
部に排出される。
【0123】排出玉通路303bと、ファール玉通路3
04cとは、末端部が合流する態様で設けられている。
このため、排出玉口303dは、排出玉通路303bか
らの排出玉(封入玉交換時の排出玉)およびファール玉
通路304cからの排出玉(ファール玉)の排出のため
に共用されている。
【0124】また、前側循環経路ユニット300におけ
る玉送り装置連通口302dの後側の位置には、玉送装
置305が設けられている。玉送り装置305は、発射
玉を打球発射位置に送る動作を行なう装置であり、玉送
り装置連通口302dに導かれた玉が玉送り装置305
内に供給される。玉送り装置305内に供給された玉
は、玉送り装置305の上下動作により打球発射位置に
送られる。玉送り装置305は、玉送り装置抑え部材3
06により前側に抑えつけられている。玉送り装置30
5は、玉送り装置位置決め穴305aにより位置決めさ
れて前側循環経路ユニット300の中間層および後側層
に取付けられている。
【0125】以上の図5および図6を用いて説明したよ
うに、パチンコ遊技機1の前面側(表面側)においてパ
チンコ玉を循環させるための経路が前側循環経路ユニッ
ト300によりユニット化されている。このため、パチ
ンコ玉を循環させるための経路に玉詰まり等の不具合が
発生した場合に、前側循環経路ユニット300を他の部
品と一括的に分離させることにより、パチンコ遊技機1
の前面側におけるパチンコ玉の循環経路を一括して他の
部品と分離させることができる。したがって、このよう
な構成によれば、パチンコ遊技機1の前面側におけるパ
チンコ玉の循環経路を容易にメンテナンスすることがで
きる。
【0126】さらに、パチンコ遊技機1の前面側におい
てパチンコ玉を循環させるための経路が前側循環経路ユ
ニット300によりユニット化されているので、パチン
コ遊技機1の前側においてパチンコ玉を循環させるため
の経路をコンパクトに構成することができる。
【0127】さらに、パチンコ遊技機1の前においてパ
チンコ玉を循環させるための経路が前側循環経路ユニッ
ト300によりユニット化されているので、パチンコ遊
技機1の製造時におけるパチンコ遊技機1の前面側の部
品の組付け作業において、パチンコ玉を循環させるため
の経路を一括的に組付けることができる。したがって、
パチンコ遊技機1の製造時におけるパチンコ遊技機1の
前面側の部品の組付け作業を容易化するとともに、その
作業時間を短時間化することができる。
【0128】さらに、前側循環経路ユニット300は、
縦軸を中心として回動可能であり、ユニット係止レバー
310による固定を解除するだけで、容易にその他の部
品と分離して回動させることができる。したがって、前
側循環経路ユニット300を回動させれば、前側循環経
路ユニット300を前側層300aの側からのみなら
ず、後側層300cの側からもメンテナンスすることが
できるので、メンテナンスのために前側循環経路ユニッ
ト300をわざわざ取外す必要がなくなり、メンテナン
スを極めて容易に行なうことができる。
【0129】また、このパチンコ遊技機1においては、
前側循環経路ユニット300において、発射玉誘導通路
302a,302b,302c、ファール玉通路304
a,304c、排出玉通路303b等の封入玉の誘導に
関する通路およびが層状に配置されているため、前側循
環経路ユニット300をコンパクトに設計することが可
能である。
【0130】このように、このパチンコ遊技機1におい
ては、前側循環経路ユニット300により、パチンコ遊
技機1の前面側での封入玉の誘導に関する通路をユニッ
ト内で層状に配置したことにより、パチンコ遊技機1の
前面側での封入玉の誘導に関する通路をよりコンパクト
に設計することが可能になる。
【0131】また、前側循環経路ユニット300におい
ては、各種通路が外部から透視可能に形成されており、
封入玉の通過量が最も多い通路である発射玉誘導通路3
02a,302b,302cの主たる通路である発射玉
誘導通路302cが前側層300aに配置されている。
このため、前側循環経路ユニット300において封入玉
の通過量が最も多い通路(発射玉誘導通路)を前側循環
経路ユニット300の外側から見やすくすることができ
る。このように、前側循環経路ユニット300において
は、ユニットの外側から封入玉の主たる通路が見やすい
ため、玉の経路での玉詰まり等のトラブルが発見しやす
くなるとともに、そのトラブルの原因が発見しやすくな
る。また、そのように、前側循環経路ユニット300に
おいては、ユニットの外側から封入玉の主たる通路が見
やすいことにより、封入玉の数を確認する場合におい
て、その確認がしやすくなる。
【0132】次に、図7および図8を用いて後側循環経
路ユニット25の構成を詳細に説明する。図7は、後側
循環経路ユニット25をパチンコ遊技機1の裏面側から
みた斜視図である。
【0133】図7を参照して、遊技盤114の裏面側に
は、入賞玉集合カバー25bと対向する位置に、特定入
賞玉センサ115、10カウントセンサ116、およ
び、始動入賞センサ117が設けられている。各入賞領
域に入賞した入賞玉は、入賞玉通路25aを通って入賞
玉処理装置29へ導かれる。一方、入賞しなかったアウ
ト玉は、アウト玉連絡口36からアウト玉センサ35を
通過し、アウト玉通路27bに導かれる。入賞玉通路2
5aと、アウト玉通路(特にアウト玉通路27c)と
は、前後方向に並んで層状に形成されている。すなわ
ち、パチンコ遊技機1の裏面側から見ると、入賞玉通路
25aが手前側に形成されており、その奥の側にアウト
玉通路27cが形成されている。このように、入賞玉通
路25aと、アウト玉通路27cとが前後方向に並んで
層状に形成されているので、上下方向の設計に余裕がで
きる。このため、後側循環経路ユニット25における玉
の経路の設計を容易化することができる。また、このよ
うに入賞玉通路25aと、アウト玉通路27cとを前後
方向に並んで層状に形成すれば、一方の通路を他方の通
路から避けるために上下へ迂回させる必要がないので、
屈曲部(たとえばクランク状等)を設け、避ける必要が
ないため、その場合に起こり易くなる通路内を通る玉の
玉詰まりを抑制することができる。
【0134】図6に示された排出玉口303dから前側
循環経路ユニット300の外部に排出されたファール玉
を含む排出玉と、後述するように誘導されるこぼれ玉と
は、図4に示された排出玉連絡口32bを通って後側循
環経路ユニット25に導かれ、自重により、排出玉連絡
口32aから排出玉通路31を介してパチンコ遊技機1
の外部へ排出される。その際に、排出玉は、排出玉セン
サ33により検出される。
【0135】図8は、後側循環経路ユニット25におけ
る入賞玉、アウト玉、および、補給玉の合流部分の構成
を詳細に示す斜視図である。図8においては、入賞玉、
アウト玉、および、補給玉の合流部分のみを抽出して示
している。
【0136】図8を参照して、封入玉連絡口48の入側
に、アウト玉連絡口27a、入賞玉連絡口29a、およ
び、補給連絡口28aが横並びに開口している。アウト
玉通路27bにより導かれたアウト玉P1は、アウト玉
連絡口27aを介して封入玉連絡口48内に入る。入賞
玉連絡通路29fにより導かれた入賞玉P2は、入賞玉
連絡口29aを介して封入玉連絡口48内に入る。補給
玉通路28により導かれた補給玉P3は、補給玉センサ
49により検出され、補給玉連絡口29aを介して封入
玉連絡口48内に入る。1このように、入賞玉、アウト
玉、および、補給玉は、封入玉連絡口48内で合流され
る。封入玉連絡口48は、前述したように、パチンコ遊
技機1の前面側で、前側循環経路ユニット300の封入
玉受入口301と接続(連絡)される。したがって、前
側循環経路ユニット300には、入賞玉、アウト玉、お
よび、補給玉が合流された封入玉が受入れられ、循環さ
れる。また、前述したこぼれ玉受入口48aにも、同様
に、入賞玉、アウト玉、および、補給玉が合流された封
入玉が受入れられる。
【0137】また、ここで、通常の遊技機にあっては、
アウト玉、入賞玉、補給玉の順で発生する頻度が高い。
そこで、本実施形態においては、スムーズな封入玉循環
のために前側循環経路ユニット300の発射玉誘導通路
302aに位置的に近い順に、アウト玉連絡口27a、
入賞玉連絡口29a、補給玉連絡口28aを配してい
る。
【0138】次に、こぼれ玉受入口48aから受入れら
れたこぼれ玉の誘導経路について説明する。図9は、こ
ぼれ玉の誘導経路の構成を示す正面図である。図9にお
いては、中間枠46における遊技盤114の下方部分が
拡大されて示されている。
【0139】中間枠46における前側循環経路ユニット
300が装着される部分の下側には、前側循環経路ユニ
ット300が装着される部分の下枠部を構成する長い板
状の部材であるユニット下枠部460が設けられてい
る。排出玉連絡口32bは、前側循環経路ユニット30
0が装着されるユニット装着部461において、ユニッ
ト下枠部460上に臨む態様で正面向きに開口してい
る。
【0140】こぼれ玉受入口48aは、上向きに開口し
ている。前側循環経路ユニット300が装着状態にある
場合、流路切替部材301aは、こぼれ玉受入口48a
の上側に位置し、こぼれ玉受入口48aを閉塞する。玉
受入口48aの下側には、こぼれ玉通路48bが設けら
れている。こぼれ玉受入口48aおよびこぼれ玉通路4
8bは、ユニット装着部461の内側に設けられてい
る。こぼれ玉通路48bは、正面から見て右下がりに傾
斜しており、その流下端部に形成されたこぼれ玉出口3
2cがユニット装着部461の内側において排出玉連絡
口32bに臨んでいる。
【0141】こぼれ玉通路48bにより誘導されたこぼ
れ玉は、こぼれ玉出口32cから出て排出玉連絡口32
b内に入る。したがって、排出玉連絡口32bは、前述
した排出通路303bを通る排出玉、前述したファール
玉通路303cを通るファール玉、および、こぼれ玉の
共通の連絡通路として用いられている。
【0142】排出玉連絡口32bの近傍には、装着検出
器316の検出片316aがユニット下枠部460から
上方に突出する態様で設けられている。検出片316a
は、図中の前側から後側へ向けて後上がりに傾斜する傾
斜面を有しており、上下方向に往復動可能に構成されて
いる。その検出片316aは、ばねの付勢力により上方
に向けて付勢されている。
【0143】検出片316aは、前側循環経路ユニット
300が非装着状態である場合にはユニット下枠部46
0から上方に突出し、前側循環経路ユニット300が装
着状態になると前側循環経路ユニット300の下面によ
り下向きに押し下げられる。装着検出器316は、検出
片316aが押し下げられた場合に、前側循環経路ユニ
ット300が装着状態になった旨を示す検出出力を前述
した台制御装置42へ与える。台制御装置42では、装
着検出器316の検出出力により、前側循環経路ユニッ
ト300が装着状態にあるか否かを認識することができ
る。
【0144】このパチンコ遊技機1を含む遊技用装置で
は、基本的にパチンコ遊技機1の内部に補給された封入
玉を循環使用して遊技が行なわれるが、例外的に、前述
したファール玉およびこぼれ玉は、パチンコ遊技機1の
内部では循環使用されない。
【0145】パチンコ遊技機1での遊技中においては、
ファール玉がパチンコ遊技機1の内部で循環使用されず
にパチンコ遊技機1の外部に排出される。そして、その
ようにファール玉が排出された場合には、その排出玉数
を補うためにパチンコ遊技機1の内部に新たな補給玉を
追加補給する制御が行なわれる。
【0146】また、パチンコ遊技機1においてメンテナ
ンス等のために前側循環経路ユニット300を非装着状
態にした場合には、後循環経路ユニット25から封入玉
連絡口48に誘導される玉がこぼれ出てこぼれ玉が生じ
るが、そのこぼれ玉がパチンコ遊技機1の外部に排出さ
れる。そして、そのようにこぼれ玉が排出された場合に
は、その排出玉数を補うためにパチンコ遊技機1の内部
に新たな補給玉を追加補給する制御が行なわれる。
【0147】このように、ファール玉およびこぼれ玉が
パチンコ遊技機1の外部に排出されるが、このパチンコ
遊技機1を含む遊技用装置においては、パチンコ遊技機
1の内部の封入玉の個数を一定にするために玉を追加補
給する制御がなされる。以下に、そのような追加補給に
関する制御について説明する。
【0148】前述したようなファール玉およびこぼれ玉
に対応する玉の追加補給に関する制御は、前述した台制
御装置42により実行される。台制御装置42において
は、CPU、ROM、および、RAMが含まれており、
ROMに記憶された制御用プログラムをCPUがRAM
を作業領域として用いて実行することにより、前述した
ような各種制御を行なう。台制御装置42における各種
制御は、制御用プログラムのメインルーチンが実行さ
れ、その実行に伴って各種制御用の各種サブルーチンが
実行されることにより並行して行なわれる。したがっ
て、ファール玉およびこぼれ玉に対応する玉の追加補給
に関する制御も、その制御を実行するためのサブルーチ
ンの実行にしたがって行なわれる。
【0149】前述した補給装置508は、パチンコ遊技
機1への補給玉の追加補給を要求する旨およびその補給
玉の個数を示す情報である追加補給個数要求情報が台制
御装置42から還元機制御装置503に与えられると、
それに応じて駆動信号を受け、その駆動信号に応じて、
追加補給が必要なパチンコ遊技機1に補給個数要求情報
により示されている個数の玉を補給する。
【0150】台制御装置42においては、ファール玉お
よびこぼれ玉に対応する玉の追加補給を行なうためのサ
ブルーチンとして、追加補給要求情報出力処理を実行す
る。図10は、第1実施形態による追加補給要求情報出
力処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0151】まず、ステップS(以下、単にSという)
100により、循環ユニット装着検出情報を受けたか否
かの判断がなされる。この循環ユニット装着検出情報と
は、装着検出器316から出力される検出情報であっ
て、前側循環経路ユニット300が装着状態になってい
ることが検出された旨を示す検出出力の情報をいう。
【0152】S100により循環ユニット装着検出情報
を受けていないと判断された場合は、この追加補給要求
情報出力処理が終了する。一方、S100により循環ユ
ニット装着検出情報を受けたと判断された場合は、S1
01に進み、追加補給カウンタのカウント値がn個以上
になったか否かの判断がなされる。
【0153】ここで、追加補給カウンタは、追加補給す
ることが必要な玉の個数を計数するカウンタであり、排
出玉センサ33が玉を1個検出することに応じて1ずつ
加算更新され、後述するS103によりリセットされ
る。この追加補給カウンタによる計数は、この追加補給
要求情報出力処理とは別のサブルーチンにより実行され
るが、ここでは、その詳細な説明は行なわない。また、
S101での判断に用いられる「n」は、追加補給の要
求をする個数の単位数を示す数値であり、1個または複
数個、すなわち、正の整数に予め設定される。
【0154】S101により追加補給カウンタのカウン
ト値がn個以上になっていないと判断された場合は、こ
の追加補給要求情報出力処理が終了する。一方、S10
1により追加補給カウンタのカウント値がn個以上にな
ったと判断された場合は、S102に進み、n個の玉の
追加補給を要求する旨を示す追加補給個数要求情報を出
力する処理がなされる。すなわち、S101において追
加補給カウンタのカウント値を判断することにより追加
補給を要求するタイミングを確認し、追加補給カウンタ
のカウント値が設定値n以上になった場合に追加補給個
数要求情報を出力するのである。この追加補給個数要求
情報は、前述したとおり、パチンコ遊技機1への補給玉
の追加補給を要求する旨およびその補給玉の個数を示す
情報である。
【0155】S102により追加補給個数要求情報が出
力されると、前述したように、補給装置508は、追加
補給個数要求情報により示されている個数の玉を、追加
補給が必要なパチンコ遊技機1に補給する動作を行な
う。次に、S103に進み、追加補給カウンタのカウン
ト値を「n」だけ減算する処理がなされる。これによ
り、追加補給の要求が済んだ1単位分の追加補給カウン
タのカウント値が減算され、新たな追加補給の要求のた
めの追加補給カウンタのカウントが行なわれる。S10
3の後、この追加補給要求情報出力処理が終了する。
【0156】このような追加補給要求情報出力処理が実
行されると、ファール玉に対する追加補給は、具体的に
次のように行なわれる。ファール玉は遊技中に生じる
が、遊技中には前側循環経路ユニット300が装着状態
になっているため、ファール玉が排出玉センサ33によ
り検出されて追加補給カウンタのカウント値が加算更新
されていくと、そのカウント値がn個になるごとに追加
補給個数要求情報が出力される。これにより、n個単位
で追加補給が行なわれる。
【0157】また、このような追加補給要求情報出力処
理が実行されると、こぼれ玉に対する追加補給は、具体
的に次のように行なわれる。こぼれ玉はメンテナンスの
ために前側循環経路ユニット300が非装着状態になっ
ている場合に生じるが、このようにこぼれ玉が生じるよ
うな前側循環経路ユニット300が非装着状態である時
には、S100の判断によりS101〜S103の処理
が実行されないので、こぼれ玉が排出玉センサ33によ
り検出されて追加補給カウンタのカウント値が加算更新
されてn個以上になっても、追加補給個数要求情報が出
力されない。
【0158】その後、メンテナンスの終了により前側循
環経路ユニット300が装着状態にされると、S101
〜S103の処理が実行されることにより追加補給カウ
ンタのカウント値に基づいて追加補給個数要求情報が出
力される。そのときに、追加補給カウンタのカウント値
がn個を大きく超えている場合は、n個毎に追加補給個
数要求情報が出力されることが繰返されることにより、
やがて、追加補給カウンタのカウント値がn個を超えな
くなる。
【0159】以上のような追加補給要求情報出力処理に
おいては、S101の判断により追加補給カウンタのカ
ウント値の1個ごとに追加補給個数要求情報を出力する
場合(n=1の場合)には、パチンコ遊技機1の内部の
封入玉の個数が早急に一定個数にされる。一方、S10
1の判断により追加補給カウンタのカウント値の複数個
数ごとに追加補給個数要求情報を出力する場合(n≧2
の場合)には、パチンコ遊技機1の内部の封入玉の個数
が早急に一定個数にされないが結果的に封入玉の個数が
一定個数にされる。
【0160】この第1実施形態においては、次のような
効果を得ることができる。メンテナンスのために前側循
環経路ユニット300を非装着状態にした際にこぼれ玉
が生じても、そのこぼれ玉がこぼれ玉受入口48aを介
してこぼれ玉通路48bにより回収されるため、こぼれ
玉が周囲に飛散しないので、メンテナンス作業を容易に
することができる。
【0161】また、こぼれ玉をパチンコ遊技機1の内部
で循環させずにパチンコ遊技機1の外部に排出する構造
を採用することにより封入玉の循環経路が複雑化しない
ようにした。それに加えて、排出したこぼれ玉を補う補
給玉を補給する制御を追加補給要求情報出力処理の実行
により行なうようにした。このため、こぼれ玉の取扱い
に関し、パチンコ遊技機1の内部での封入玉の循環経路
を簡単化し、かつ、パチンコ遊技機1の内部の封入玉の
個数を一定にすることができる。
【0162】また、ファール玉をパチンコ遊技機1の内
部で循環させずにパチンコ遊技機1の外部に排出する構
造を採用することにより封入玉の循環経路が複雑化しな
いようにした。それに加えて、排出したファール玉を補
う補給玉を補給する制御を追加補給要求情報出力処理の
実行により行なうようにした。このため、ファール玉の
取扱いに関し、パチンコ遊技機1の内部での封入玉の循
環経路を簡単化し、かつ、パチンコ遊技機1の内部の封
入玉の個数を一定にすることができる。
【0163】また、この第1実施形態においては、パチ
ンコ遊技機1で使用される玉のうち、ファール玉および
こぼれ玉に限って外部に排出し、その排出分を補給する
ようにした。このため、得点付与式のパチンコ遊技機で
あって、遊技領域に打込んだすべての玉を遊技機外部に
排出し、その排出分を補給するものと比べて、玉の排出
および補給により生じる音を静かにすることができる。
すなわち、遊技領域に打込んだすべての玉を遊技機外部
に排出し補給する場合には多数の玉が排出および補給さ
れるため、玉の排出および補給により生じる音が騒がし
いが、これに対し、この実施形態のようにファール玉お
よびこぼれ玉のような比較的少ない数の玉に限って排出
および補給する場合には、玉の排出および補給により生
じる音が静かである。このため、玉の排出および補給に
関して遊技者に不快感を与えないようにすることができ
る。
【0164】なお、第1実施形態においては、パチンコ
遊技機1に設けられた排出玉センサ33の検出出力に基
づいて追加補給カウンタの計数を行なう例を説明した。
しかし、これに限らず、排出玉を検出するためのセンサ
を遊技機設置島500等のパチンコ遊技機1の外部に設
け、そのセンサの検出出力に基づいて追加補給カウンタ
の計数を行なうようにしてもよい。
【0165】また、第1実施形態においては、パチンコ
遊技機1に設けられた台制御装置42により追加補給要
求情報出力処理を実行し、玉の追加補給制御を行なう例
を説明した。しかし、これに限らず、追加補給要求情報
出力処理を実行して玉の追加補給制御を行なう制御装置
を遊技機設置島500等のパチンコ遊技機1の外部に設
け、その制御装置により台制御装置42と同様の玉の追
加補給制御を行なうようにしてもよい。
【0166】また、第1実施形態においては、パチンコ
遊技機1の外部に排出されるこぼれ玉と、パチンコ遊技
機1の外部に排出されるファール玉とを共通のセンサ
(排出玉センサ33)により検出する例を示した。しか
し、これに限らず、そのようなこぼれ玉と、ファール玉
とを個別に検出するセンサを設けてもよい。
【0167】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形
態においては、ファール玉およびこぼれ玉に対応する玉
の追加補給に関する制御のその他の例を説明する。具体
的には、第1実施形態に示した追加補給要求情報出力処
理に代わる処理を説明する。
【0168】この第2実施形態においては、前述した台
制御装置42により、以下に示す保有玉数認識処理およ
び追加補給要求情報出力処理が実行されることにより、
ファール玉およびこぼれ玉に対応する玉の追加補給に関
する制御が行なわれる。
【0169】図11は、第2実施形態による保有玉数認
識処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、
S119により、補給玉センサ49により補給玉の検出
がなされたか否かの判断がなされる。S119により補
給玉の検出がなされなかったと判断された場合は、後述
するS122に進む。一方、S119により補給玉の検
出がなされたと判断された場合は、S120に進み、保
有玉カウンタのカウント値を「1」だけ加算更新する処
理がなされる。ここで、保有玉カウンタとは、パチンコ
遊技機1が内部に保有している封入玉の個数を計数する
ためのカウンタである。 この保有玉カウンタのカウント
値により、パチンコ遊技機1が内部に保有している封入
玉の個数が示される。
【0170】次に、S121に進み、タイマによる計時
をスタートさせる処理がなされる。そのタイマは、補給
玉センサ49による補給玉の検出間隔の時間を計時する
ためのタイマであり、補給玉センサ49により補給玉が
検出されるたびに計時が開始される。したがって、S1
21では、先に検出された補給玉に応じてタイマの計時
が実行中である場合には、その計時中のタイマをリセッ
トした後に、新たにタイマの計時を開始させる。S12
1の後、S122に進む。
【0171】S122では、タイマが所定値であるか否
かの判断がなされる。このS122で用いられる所定値
は、次のような値である。パチンコ遊技機1に玉が補給
される場合には、所定個数の玉が連続的に供給される。
その場合に補給玉が補給玉センサ49により検出される
時間間隔は、極めて短時間であり予め知ることができ
る。したがって、ある時に補給玉が検出されてから所定
時間以上経過しても次の補給玉が検出されない場合に
は、一連の補給玉の供給が終了したものと判断すること
ができる。このため、S122の所定値は、そのような
一連の補給玉の供給の終了を正確に判断できるような最
適な値に設定されている。
【0172】S122によりタイマの計時値が所定値に
達していないと判断された場合は、後述するS127に
進む。一方、S122によりタイマの計時値が所定値に
達したと判断された場合は、S123に進み、追加補給
フラグがセットされているか否かの判断がなされる。そ
の追加補給フラグは、補給玉の追加補給が行なわれてい
る状態であることを示すフラグであり、図12に示され
るS113によりセットされる。
【0173】S123により追加補給フラグがセットさ
れていないと判断された場合、すなわち、封入玉の交換
の際の補給中である場合は、S124に進み、現在の保
有玉カウンタのカウント値を、パチンコ遊技機1の内部
の封入玉の個数の基準値として記憶する処理がなされ
る。この基準値は、後述する図12の追加補給要求情報
出力処理において用いられる。S124の後、S126
に進む。一方、S123により追加補給フラグがセット
されていると判断された場合、すなわち、追加補給の際
の補給中である場合は、S125に進み、追加補給フラ
グをリセットする処理がなされる。その後、S126に
進む。このように、補給玉が検出されることに応じて、
封入玉の交換時と追加補給時とで区別なく保有玉カウン
タの計数が行なわれるが、この場合に必要なのは、封入
玉の交換時にパチンコ遊技機1に補給される玉の数であ
るので、追加補給フラグがセットされているか否かの判
断により封入玉の交換時と追加補給時とを区別するので
ある。
【0174】S126では、タイマをリセットする処理
がなされる。次に、S127に進み、排出玉センサ33
により、排出玉が検出されたか否かの判断がなされる。
S127により排出玉が検出されていないと判断された
場合は、この保有玉数認識処理が終了する。S127に
より排出玉が検出されたと判断された場合は、S128
に進み、保有玉カウンタのカウント値を「1」だけ減算
する処理がなされる。これにより、パチンコ遊技機1か
ら外部に排出された玉の個数に応じて保有玉カウンタの
カウント値が更新される。S128の後、この保有玉数
認識処理が終了する。
【0175】このように、保有玉カウンタのカウント値
は、補給玉が検出されることに応じて加算更新され、排
出玉が検出されることに応じて減算更新される。したが
って、保有玉カウンタのカウント値は、パチンコ遊技機
1の現在の封入玉の個数を正確に示している。この基準
値は、保有玉カウンタのカウント値は、後述する図12
の追加補給要求情報出力処理において用いられる。
【0176】次に、追加補給要求情報出力処理を説明す
る。以下に示す追加補給要求情報出力処理においては、
保有玉数認識処理において認識されるパチンコ遊技機1
の内部の封入玉の個数の基準値および保有玉数カウンタ
の値を用いて封入玉の不足数を判断し、それに応じて追
加補給要求情報を出力する処理が行なわれる。
【0177】図12は、第2実施形態による追加補給要
求情報出力処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。まず、S110により、循環ユニット装着検出情報
を受けたか否かの判断がなされる。この循環ユニット装
着検出情報は、第1実施形態で用いられるものと同様の
情報である。
【0178】S110により循環ユニット装着検出情報
を受けていないと判断された場合は、この追加補給要求
情報出力処理が終了する。一方、S110により循環ユ
ニット装着検出情報を受けたと判断された場合は、S1
11に進み、保有玉数認識処理において記憶された基準
値から保有玉数認識処理において計数された保有玉数カ
ウンタの値を減算し、その減算結果の値(基準値−保有
玉数)がn個以上になったか否かの判断がなされる。
【0179】ここで、「基準値−保有玉数」の値は、現
在のパチンコ遊技機1が保有する封入玉の個数が、封入
玉の交換時にパチンコ遊技機1に補給された封入玉の個
数(基準値)から不足している個数を示すものである。
また、S111での判断に用いられる「n」は、第1実
施形態による追加補給要求情報出力処理の場合と同様
に、追加補給の要求をする個数の単位数を示す数値であ
り、1個または複数個、すなわち、正の整数に予め設定
される。
【0180】S111により追加補給カウンタのカウン
ト値がn個以上になっていないと判断された場合は、こ
の追加補給要求情報出力処理が終了する。一方、S11
1により追加補給カウンタのカウント値がn個以上にな
ったと判断された場合は、S112に進み、n個の玉の
追加補給を要求する旨を示す追加補給個数要求情報を出
力する処理がなされる。すなわち、S111において現
在基準値より不足している封入玉の個数を判断すること
により追加補給を要求するタイミングを確認し、その個
数が設定値n以上になった場合に追加補給個数要求情報
を出力するのである。この追加補給個数要求情報は、第
1実施形態で前述したとおり、パチンコ遊技機1への補
給玉の追加補給を要求する旨およびその補給玉の個数を
示す情報である。
【0181】S112により追加補給個数要求情報が出
力されると、補給装置508は、前述したように、それ
に応じて、追加補給個数要求情報により示されている個
数の玉を、追加補給が必要なパチンコ遊技機1に補給す
る動作を行なう。次に、S113に進み、現在追加補給
が行なわれていることを示すために、追加補給フラグを
セットする処理がなされる。これにより、前述した保有
玉数認識処理において追加補給が行なわれていることを
認識することができる。S113の後、この追加補給要
求情報出力処理が終了する。
【0182】このような保有玉数認識処理および追加補
給要求情報出力処理が実行されると、ファール玉に対す
る追加補給は、具体的に次のように行なわれる。ファー
ル玉は遊技中に生じるが、遊技中には前側循環経路ユニ
ット300が装着状態になっているため、ファール玉が
排出玉センサ33により検出されて保有玉数認識処理に
おいて保有玉カウンタのカウント値が減算更新されてい
くと、追加補給要求情報出力処理において基準値よりも
保有玉数がn個少なくなるごとに追加補給個数要求情報
が出力される。これにより、n個単位で追加補給が行な
われる。
【0183】また、このような保有玉数認識処理および
追加補給要求情報出力処理が実行されると、こぼれ玉に
対する追加補給は、具体的に次のように行なわれる。こ
ぼれ玉はメンテナンスのために前側循環経路ユニット3
00が非装着状態になっている場合に生じるが、このよ
うにこぼれ玉が生じるような前側循環経路ユニット30
0が非装着状態である時には、S110の判断によりS
111〜S113の処理が実行されないので、こぼれ玉
が排出玉センサ33により検出されて保有玉数認識処理
において保有玉カウンタのカウント値が減算更新される
ことにより、追加補給要求情報出力処理において基準値
よりも保有玉数がn個以上少なくなっても、追加補給個
数要求情報が出力されない。
【0184】その後、メンテナンスの終了により前側循
環経路ユニット300が装着状態にされると、S111
〜S113の処理が実行されることにより基準値と保有
玉数との差に基づいて追加補給個数要求情報が出力され
る。そのときに、追加補給カウンタのカウント値がn個
を大きく超えている場合は、n個毎に追加補給個数要求
情報が出力されることが繰返されることにより、やが
て、追加補給カウンタのカウント値がn個を超えなくな
る。
【0185】以上のような保有玉数認識処理および追加
補給要求情報出力処理においては、S111の判断によ
り追加補給カウンタのカウント値の1個ごとに追加補給
個数要求情報を出力する場合(n=1の場合)には、パ
チンコ遊技機1の内部の封入玉の個数が早急に一定個数
にされる。一方、S111の判断により追加補給カウン
タのカウント値の複数個数ごとに追加補給個数要求情報
を出力する場合(n≧2の場合)には、パチンコ遊技機
1の内部の封入玉の個数が早急に一定個数にされないが
結果的に封入玉の個数が一定個数にされる。
【0186】この第2実施形態においては、ファール玉
およびこぼれ玉に対する追加補給の制御の内容が第1実
施形態の場合と異なるが、ファール玉およびこぼれ玉が
パチンコ遊技機1の外部に排出されても追加補給により
パチンコ遊技機1の内部の封入玉の個数が一定個数に保
持されるため、結果的に第1実施形態の場合と同様の効
果を得ることができる。さらに、第2実施形態において
は、保有玉カウンタの値により、パチンコ遊技機1が内
部に保有している玉の個数を容易に把握することができ
る。このため、封入玉の交換時における玉の補給が正常
に行なわれたか否かを容易に判断することができるとと
もに、追加補給が正常に行なわれたか否かをも容易に判
断することができる。
【0187】なお、第2実施形態においては、パチンコ
遊技機1に設けられた排出玉センサ33の検出出力に基
づいて保有玉カウンタの値の減算を行なう例を説明し
た。しかし、これに限らず、排出玉を検出するためのセ
ンサを遊技機設置島500等のパチンコ遊技機1の外部
に設け、そのセンサの検出出力に基づいて保有玉カウン
タの値の減算を行なうようにしてもよい。
【0188】また、第2実施形態においては、パチンコ
遊技機1に設けられた台制御装置42により保有玉数認
識処理および追加補給要求情報出力処理を実行し、玉の
追加補給制御を行なう例を説明した。しかし、これに限
らず、保有玉数認識処理および追加補給要求情報出力処
理を実行して玉の追加補給制御を行なう制御装置を遊技
機設置島500等のパチンコ遊技機1の外部に設け、そ
の制御装置により台制御装置42と同様の玉の追加補給
制御を行なうようにしてもよい。
【0189】また、第2実施形態においては、パチンコ
遊技機1の外部に排出されるこぼれ玉と、パチンコ遊技
機1の外部に排出されるファール玉とを共通のセンサ
(排出玉センサ33)により検出する例を示した。しか
し、これに限らず、そのようなこぼれ玉と、ファール玉
とを個別に検出するセンサを設けてもよい。
【0190】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態においては、こぼれ玉を前側循環経路ユニット300
が非装着状態になった場合に、玉の流路をこぼれ玉受入
口48aに導く側に切替えることが可能な流路切替機構
の構成のその他の例を説明する。第1実施形態において
は、前側循環経路ユニット300の側に固定式の流路切
替部材301aを設けた例を示したが、この第3実施形
態においては、封入玉連絡口48の側に可動式の流路切
替部材を設けた例を説明する。
【0191】図13は、第3実施形態によるこぼれ玉の
流路切替機構の構成を示す縦断面図である。具体的に、
図13においては、封入玉連絡口48の近傍の断面が示
されている。図13の(a)には前側循環経路ユニット
300が装着状態になった場合の断面図が示され、図1
3の(b)には前側循環経路ユニット300が非装着状
態になった場合の断面図が示されている。
【0192】(a),(b)に示されるように、封入玉
連絡口48の内部空間に可動式の流路切替部材480が
設けられている。流路切替部材480は、封入玉連絡口
48の出口側の下部において封入玉連絡口48の横幅方
向に設けられた回動軸481により軸支されており、そ
の回動軸481を回動中心軸として回動可能である。
【0193】流路切替部材480は、略平板形状の部材
である。流路切替部材480の表面側には、一方向に傾
斜した面である傾斜面部480aが形成されている。こ
の傾斜面部480aは、(a)に示されるように前側循
環経路ユニット300が装着状態になった場合に玉P4
を発射玉誘導通路302a(図5参照)の入口に向かっ
て導くことができるように、パチンコ遊技機1の正面か
ら見て右側を下方向として傾斜している。流路切替部材
480の裏面側においては、回動軸481の位置よりも
封入玉連絡口48の内部側に、突起部480bが形成さ
れている。流路切替部材480は、流路切替部材480
の裏面側がユニット装着部461の内壁に押しつけられ
るように回動する方向に、バネ(図示せず)の付勢力に
より付勢されている。
【0194】一方、前側循環経路ユニット300におけ
る封入玉受入口301の下部には、前側循環経路ユニッ
ト300が装着状態になった場合に流路切替部材480
の突起部480bを押込むことが可能な位置に、前側循
環経路ユニット300の外側に突出した突出部300a
が形成されている。
【0195】前側循環経路ユニット300が非装着状態
になった場合には、(b)に示されるように、流路切替
部材480がバネの付勢力によって下方向に回動し、流
路切替部材480の裏面側がユニット装着部461の内
壁に押しつけられる。これにより、こぼれ玉受入口48
aが開放され、後側循環経路ユニット25側から封入玉
連絡口48に導かれた玉P5が玉受入口48aに導かれ
る。
【0196】前側循環経路ユニット300が装着状態に
される場合には、突出部300aが、流路切替部材48
0の特記部480bに当接し、その突起部480bが内
部に押し込まれる。これにより、流路切替部材480が
上方向に向かって回動し、(a)に示されるように流路
切替部材480の傾斜面部480aが上を向いた状態に
される。これにより、流路切替部材480は、一部分が
封入玉受入口301から前側循環経路ユニット300の
内部空間に入り、残りの部分が玉受入口48a上を閉塞
する。その場合、突出部300aと突起部480bとの
当接位置の関係により、流路切替部材480の表面側
は、前側循環経路ユニット300側を下方向として傾斜
する。このような態様により、前側循環経路ユニット3
00が装着状態になった場合には、流路切替部材480
がこぼれ玉受入口48aを閉塞して玉の通路の底板とな
り、後側循環経路ユニット25側から封入玉連絡口48
に導かれた玉P4が封入玉受入口301に導かれる。
【0197】以上に示したように、流路切替部材480
は、前側循環経路ユニット300が装着状態になった場
合に後側循環経路ユニット25側から封入玉連絡口48
に導かれた玉の流路を封入玉受入口301に導く側に切
替え、前側循環経路ユニット300が非装着状態になっ
た場合に後側循環経路ユニット25側から封入玉連絡口
48に導かれた玉の流路をこぼれ玉受入口48aに導く
側に切替える流路切替機能を有する。
【0198】以下に、本発明の変形例等の特徴点を列挙
する。 (1) 図3等に示された台制御装置42により、こぼ
れ玉通路(こぼれ玉通路48b)を経て弾球遊技機(パ
チンコ遊技機1)の外部に排出される排出玉を検出する
ことが可能な排出玉検出手段(排出玉センサ33)によ
り検出された排出玉の個数に応じて、その排出玉を補う
玉の補給を要求する補給要求情報(追加補給個数要求情
報)を発生させる補給要求情報発生手段が構成されてい
る。この補給要求情報発生手段は、排出玉検出手段によ
り排出玉が1個検出されるごとに補給要求情報を発生さ
せてもよく、または、排出玉検出手段により排出玉が所
定の複数個数検出されるごとに補給要求情報を発生させ
てもよい(図10参照)。
【0199】(2) 図3等に示された台制御装置42
により、ファール玉通路(ファール玉通路304a,3
04b)を経て弾球遊技機(パチンコ遊技機1)の外部
に排出される排出玉を検出することが可能な排出玉検出
手段(排出玉センサ33)により検出された排出玉の個
数に応じて、その排出玉を補う玉の補給を要求する補給
要求情報(追加補給個数要求情報)を発生させる補給要
求情報発生手段が構成されている。この補給要求情報発
生手段は、排出玉検出手段により排出玉が1個検出され
るごとに補給要求情報を発生させてもよく、または、排
出玉検出手段により排出玉が所定の複数個数検出される
ごとに補給要求情報を発生させてもよい(図10参
照)。
【0200】(3) 前記(1),(2)の補給要求情
報発生手段は、前記弾球遊技機が保有する封入玉の個数
の基準値よりも前記弾球遊技機が保有する封入玉の個数
が所定個数以上少なくなった場合に、補給要求情報を発
生するようにしてもよい(図11および図12参照)。
【0201】(4) 前記(1),(2)の排出玉検出
手段は、弾球遊技機に設けられてもよく、遊技機設置島
(遊技機設置島500)等の前記弾球遊技機の外部に設
けられてもよい。
【0202】(5) 前記(1),(2)の補給要求情
報発生手段は、弾球遊技機に設けられてもよく、遊技機
設置島(遊技機設置島500)等の前記弾球遊技機の外
部に設けられてもよい。
【0203】(6) 図4等に示された前側循環経路ユ
ニット300に形成された発射玉の誘導に関する通路に
より、循環通路(図4等に示された前側循環経路ユニッ
ト300に形成された発射玉の誘導に関する通路および
図7等に示された後側循環経路ユニット25に形成され
た入賞玉およびアウト玉の誘導に関する通路)に分離可
能に設けられ、その循環通路の一部を形成する分離可能
通路が構成されている。図9に示されたこぼれ玉通路4
8bにより、循環通路とは別に設けられ、分離可能通路
が循環通路から分離された場合に、循環通路の内部から
外部にこぼれ出たこぼれ玉を弾球遊技機の外部に排出す
るために誘導するこぼれ玉通路が構成されている。これ
ら循環通路およびこぼれ玉通路は、弾球遊技機に設けら
れている。さらに、その弾球遊技機には、前記分離可能
通路が循環通路に取付けられている状態において封入玉
を分離可能通路へ誘導し、前記分離可能通路が循環通路
から分離された状態において封入玉をこぼれ玉通路に誘
導する流路の切替を行う流路切替手段(図6に示される
流路切替部材301aまたは図13に示される流路切替
部材480)が設けられている。
【0204】(7) 前記分離可能通路は、循環通路に
分離可能に設けられ、その循環通路の一部を形成する
が、その場合の分離可能とは、着脱可能、開閉可能、お
よび、着脱開閉可能という意味を含む概念である。
【0205】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 図1等に示されたパチンコ遊技機1により、弾
球遊技機内部に封入された封入玉を繰返し弾発発射して
遊技領域(遊技領域100)に打ち込んで遊技が行われ
る弾球遊技機が構成されている。図4等に示された前側
循環経路ユニット300に形成された発射玉の誘導に関
する通路および図7等に示された後側循環経路ユニット
25に形成された入賞玉およびアウト玉の誘導に関する
通路により、封入玉を弾球遊技機内部で循環させる循環
通路が構成されている。図4等に示された前側循環経路
ユニット300に形成された発射玉の誘導に関する通路
により、循環通路に分離可能に設けられ、その循環通路
の一部を形成する分離可能通路が構成されている。図9
に示されたこぼれ玉通路48bにより、循環通路とは別
に設けられ、分離可能通路が循環通路から分離された場
合に、循環通路の内部から外部にこぼれ出たこぼれ玉を
弾球遊技機の外部に排出するために誘導するこぼれ玉通
路が構成されている。図2等に示された排出玉センサ3
3により、こぼれ玉通路を経て弾球遊技機の外部に排出
される排出玉を検出することが可能な排出玉検出手段が
構成されている。図3等に示された台制御装置42によ
り、排出玉検出手段により検出された排出玉の個数に応
じて、その排出玉を補う玉の補給を要求する補給要求情
報(追加補給個数要求情報)を発生させる補給要求情報
発生手段が構成されている。
【0206】(2) 図1等に示されたパチンコ遊技機
1により、弾球遊技機内部に封入された封入玉を繰返し
弾発発射して遊技領域(遊技領域100)に打ち込んで
遊技が行われる弾球遊技機が構成されている。図4等に
示された前側循環経路ユニット300に形成された発射
玉の誘導に関する通路および図7等に示された後側循環
経路ユニット25に形成された入賞玉およびアウト玉の
誘導に関する通路により、封入玉を弾球遊技機内部で循
環させる循環通路が構成されている。図6に示されたフ
ァール玉通路304a,304cにより、循環通路とは
別に設けられ、遊技領域に到達しなかったファール玉を
弾球遊技機の外部に排出するために誘導するファール玉
通路が構成されている。図2等に示された排出玉センサ
33により、こぼれ玉通路を経て弾球遊技機の外部に排
出される排出玉を検出することが可能な排出玉検出手段
が構成されている。図3等に示された台制御装置42に
より、排出玉検出手段により検出された排出玉の個数に
応じて、その排出玉を補う玉の補給を要求する補給要求
情報(追加補給個数要求情報)を発生させる補給要求情
報発生手段が構成されている。 (3) 図1等に示されたパチンコ遊技機1により、弾
球遊技機内部に封入された封入玉を繰返し弾発発射して
遊技領域(遊技領域100)に打ち込んで遊技が行われ
る弾球遊技機が構成されている。図4等に示された前側
循環経路ユニット300に形成された発射玉の誘導に関
する通路および図7等に示された後側循環経路ユニット
25に形成された入賞玉およびアウト玉の誘導に関する
通路により、封入玉を弾球遊技機内部で循環させる循環
通路が構成されている。図4等に示された前側循環経路
ユニット300に形成された発射玉の誘導に関する通路
により、循環通路に分離可能に設けられ、その循環通路
の一部を形成する分離可能通路が構成されている。図9
に示されたこぼれ玉通路48bにより、循環通路とは別
に設けられ、分離可能通路が循環通路から分離された場
合に、循環通路の内部から外部にこぼれ出て飛散するお
それのあるこぼれ玉を弾球遊技機の外部に排出するため
に誘導するこぼれ玉通路が構成されている。図6に示さ
れたファール玉通路304a,304cにより、循環通
路とは別に設けられ、遊技領域に到達しなかったファー
ル玉を弾球遊技機の外部に排出するために誘導するファ
ール玉通路が構成されている。図2等に示された排出玉
センサ33により、こぼれ玉通路を経て弾球遊技機の外
部に排出される排出玉およびファール玉通路を経て弾球
遊技機の外部に排出される排出玉を検出することが可能
な排出玉検出手段が構成されている。図3等に示された
台制御装置42により、排出玉検出手段により検出され
た排出玉の個数に応じて、その排出玉を補う玉の補給を
要求する補給要求情報を発生させる補給要求情報発生手
段が構成されている。
【0207】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、循環通路とは別に設けられたこぼれ玉通路
を経てこぼれ玉が弾球遊技機の外部に排出される構成を
採用したため、循環通路の構成を簡単化することができ
る。さらに、こぼれ玉通路を経て弾球遊技機の外部に排
出される排出玉の個数に応じて、その排出玉を補う玉の
補給を要求する補給要求情報が発生されることにより、
外部に排出されたこぼれ玉を補う玉が弾球遊技機内部に
補給される。このため、弾球遊技機内部に保有する封入
玉の個数を一定に保つことができる。したがって、弾球
遊技機の循環通路の構成を簡単化し、かつ、弾球遊技機
内部の封入玉の個数を一定に保つことができる。さら
に、こぼれ玉通路によりこぼれ玉が誘導されるため、こ
ぼれ玉が生じても、こぼれ玉が周囲に飛散することが防
がれるため、循環通路のメンテナンス作業を容易化する
ことができる。
【0208】請求項2に関しては、循環通路とは別に設
けられたファール玉通路を経てファール玉が弾球遊技機
の外部に排出される構成を採用したため、循環通路の構
成を簡単化することができる。さらに、ファール玉通路
を経て弾球遊技機の外部に排出される排出玉の個数に応
じて、その排出玉を補う玉の補給を要求する補給要求情
報が発生されることにより、外部に排出されたファール
玉を補う玉が弾球遊技機内部に補給される。このため、
弾球遊技機内部に保有する封入玉の個数を一定に保つこ
とができる。したがって、弾球遊技機の循環通路の構成
を簡単化し、かつ、弾球遊技機内部の封入玉の個数を一
定に保つことができる。
【0209】請求項3に関しては、循環通路とは別に設
けられたこぼれ玉通路を経てこぼれ玉が弾球遊技機の外
部に排出される構成と、循環通路とは別に設けられたフ
ァール玉通路を経てファール玉が弾球遊技機の外部に排
出される構成とを採用したため、循環通路の構成を簡単
化することができる。さらに、こぼれ玉通路を経て弾球
遊技機の外部に排出される排出玉の個数およびファール
玉通路を経て弾球遊技機の外部に排出される排出玉の個
数に応じて、その排出玉を補う玉の補給を要求する補給
要求情報が発生されることにより、外部に排出されたこ
ぼれ玉およびファール玉を補う玉が弾球遊技機内部に補
給される。このため、弾球遊技機内部に保有する封入玉
の個数を一定にすることができる。さらに、こぼれ玉通
路によりこぼれ玉が誘導されるため、こぼれ玉が生じて
も、こぼれ玉が周囲に飛散することが防がれるため、循
環通路のメンテナンス作業を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】遊技場内に設けられた遊技機を含む遊技用装置
のシステムの構成を示すシステムブロック図である。
【図4】パチンコ遊技機の前面側の内部構成を示す一部
展開図である。
【図5】前側循環経路ユニットの前側の斜視図である。
【図6】前側循環経路ユニットの後側の斜視図である。
【図7】後側循環経路ユニットを遊技機の裏面側からみ
た斜視図である。
【図8】後側循環経路ユニットにおける入賞玉、アウト
玉、および、補給玉の合流部分の構成を詳細に示す斜視
図である。
【図9】こぼれ玉の誘導経路の構成を示す正面図であ
る。
【図10】第1実施形態による追加補給要求情報出力処
理の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】第2実施形態による保有玉数認識処理の処理
内容を示すフローチャートである。
【図12】第2実施形態による追加補給要求情報出力処
理の処理内容を示すフローチャートである。
【図13】第3実施形態によるこぼれ玉の流路切替機構
の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、100は遊技領域、300は前側
循環経路ユニット、302a,302c,302bは発
射玉誘導通路、25は後側循環経路ユニット、27c,
27bはアウト玉通路、アウト玉連絡口27a、25a
は入賞玉通路、48bはこぼれ玉通路、48aはこぼれ
玉受入口、33は排出玉センサ、42は台制御装置、3
04a,304cはファール玉通路、508は補給装
置、301a,480は流路切替部材、31は排出玉通
路、303dは排出玉口である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾球遊技機内部に封入された封入玉を繰
    返し弾発発射して遊技領域に打ち込んで遊技が行われる
    弾球遊技機を含み、該弾球遊技機の内部への玉の補給を
    要求する補給要求情報に応じて補給玉が前記弾球遊技機
    内部に補給される遊技用装置であって、 前記封入玉を前記弾球遊技機内部で循環させる循環通路
    と、 該循環通路に分離可能に設けられ、その循環通路の一部
    を形成する分離可能通路と、 前記循環通路とは別に設けられ、前記分離可能通路が前
    記循環通路から分離された場合に、前記循環通路の内部
    から外部にこぼれ出たこぼれ玉を前記弾球遊技機の外部
    に排出するために誘導するこぼれ玉通路と、 該こぼれ玉通路を経て前記弾球遊技機の外部に排出され
    る排出玉を検出することが可能な排出玉検出手段と、 該排出玉検出手段により検出された排出玉の個数に応じ
    て、その排出玉を補う玉の補給を要求する前記補給要求
    情報を発生させる補給要求情報発生手段とを含むことを
    特徴とする、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 弾球遊技機内部に封入された封入玉を繰
    返し弾発発射して遊技領域に打ち込んで遊技が行われる
    弾球遊技機を含み、該弾球遊技機の内部への玉の補給を
    要求する補給要求情報に応じて補給玉が前記弾球遊技機
    内部に補給される遊技用装置であって、 前記封入玉を前記弾球遊技機内部で循環させる循環通路
    と、 該循環通路とは別に設けられ、前記遊技領域に到達しな
    かったファール玉を前記弾球遊技機の外部に排出するた
    めに誘導するファール玉通路と、 該ファール玉通路を経て前記弾球遊技機の外部に排出さ
    れる排出玉を検出することが可能な排出玉検出手段と、 該排出玉検出手段により検出された排出玉の個数に応じ
    て、その排出玉を補う玉の補給を要求する前記補給要求
    情報を発生させる補給要求情報発生手段とを含むことを
    特徴とする、遊技用装置。
  3. 【請求項3】 弾球遊技機内部に封入された封入玉を繰
    返し弾発発射して遊技領域に打ち込んで遊技が行われる
    弾球遊技機を含み、該弾球遊技機の内部への玉の補給を
    要求する補給要求情報に応じて補給玉が前記弾球遊技機
    内部に補給される遊技用装置であって、 前記封入玉を前記弾球遊技機内部で循環させる循環通路
    と、 該循環通路に分離可能に設けられ、その循環通路の一部
    を形成する分離可能通路と、 前記循環通路とは別に設けられ、前記分離可能通路が前
    記循環通路から分離された場合に、前記循環通路の内部
    から外部にこぼれ出たこぼれ玉を前記弾球遊技機の外部
    に排出するために誘導するこぼれ玉通路と、 前記循環通路とは別に設けられ、前記遊技領域に到達し
    なかったファール玉を前記弾球遊技機の外部に排出する
    ために誘導するファール玉通路と、 前記こぼれ玉通路を経て前記弾球遊技機の外部に排出さ
    れる排出玉および前記ファール玉通路を経て前記弾球遊
    技機の外部に排出される排出玉を検出することが可能な
    排出玉検出手段と、 該排出玉検出手段により検出された排出玉の個数に応じ
    て、その排出玉を補う玉の補給を要求する前記補給要求
    情報を発生させる補給要求情報発生手段とを含むことを
    特徴とする、遊技用装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010029539A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Newgin Co Ltd 封入球式パチンコ遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010029539A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Newgin Co Ltd 封入球式パチンコ遊技機

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