JPH11342247A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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Publication number
JPH11342247A
JPH11342247A JP17067298A JP17067298A JPH11342247A JP H11342247 A JPH11342247 A JP H11342247A JP 17067298 A JP17067298 A JP 17067298A JP 17067298 A JP17067298 A JP 17067298A JP H11342247 A JPH11342247 A JP H11342247A
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JP
Japan
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ball
plate
mounting
lamp
cover
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Withdrawn
Application number
JP17067298A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takeshi Suzuki
健 鈴木
Atsushi Akatsu
篤志 赤津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明板保持枠を開放した状態での美観の向上
と発光器の光の拡散とを図ることができる弾球遊技機を
提供する。 【構成】 前面枠3の透明板保持枠で覆われる表面側
に、ランプ90が設けられるランプ基板89を配置する
と共に、該ランプ基板89を覆い且つランプ90に対応
する開口としてのランプ挿通開口100を形成したラン
プ基板カバー97を配置し、ランプ基板カバー97は、
透明合成樹脂で成形し、その外表面(裏面)にランプ基
板89を視認し難くすると共に光を拡散し得るように凹
凸加工としてのローレット加工面を施したので、透明板
保持枠4を開放した状態でランプ基板89を視認するこ
とができず、美観の向上を図ることができると共にラン
プ90から発生された光をさらに拡散することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面枠と、該前面
枠の前面を覆うように開閉自在に取り付けられた透明板
保持枠と、を備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の弾球遊技機においては、木製又は
金属板製で構成されていた透明板保持枠及び上皿開閉枠
をそれぞれ合成樹脂で形成して装飾効果を高めたり、あ
るいは複雑形状に加工できる利点を採用してインパクト
のある正面形状にするという傾向がある。そして、この
ような例として出願人は、先に特願平6−28965号
(特開平7−213722号として公開されている;以
下、先行技術1という)、特願平9−37188号(以
下、先行技術2という)を提案した。このうち、先行技
術1は、透明板保持枠側に遊技盤の周囲を装飾するため
の発光器(ランプ,LED,蛍光管等)を設けたもので
あったため、開閉頻度の高い透明板保持枠の開閉動作時
にそれらの発光器から延びる配線が透明板保持枠と前面
枠との間に挟まれて配線のビニール保護管を傷つけた
り、切断する等の事故が発生した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、先行技術1の
上記した欠点を解消するために、発光器を前面枠の前面
側に設けた先行技術2を提案した。この先行技術2は、
発光器を前面枠の前面側に設けたので、透明板保持枠の
開閉動作時に発光器配線を挟んだり切断したりするとい
う欠点はないものの、透明板保持枠を開放した状態で発
光器を実装する基板が見えてしまうため、美観が悪いと
いう欠点があった。また、発光器の光があまり拡散せず
局部的に光るものになっていた。本発明は、上記した事
情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、透
明板保持枠を開放した状態での美観の向上と発光器の光
の拡散とを図ることができる弾球遊技機を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明が採用した解決手段を図面を参照して説明
すると、請求項1の発明においては、図1,図3,図6
及び図7に示すように、前面枠3と、該前面枠3の前面
を覆うように開閉自在に取り付けられた透明板保持枠4
と、を備えた弾球遊技機1において、前記透明板保持枠
4には、発光器としてのランプ90の光を透過する透光
部としてのランプ用レンズカバー323を形成する一
方、前記前面枠3の前記透明板保持枠4で覆われる表面
側に、前記ランプ90が設けられる取付部材としてのラ
ンプ基板89を配置すると共に、該ランプ基板89を覆
い且つ前記ランプ90に対応する開口としてのランプ挿
通開口100を形成した取付部材カバーとしてのランプ
基板カバー97を配置し、前記ランプ基板カバー97
は、透明合成樹脂で成形し、その外表面(裏面)に前記
ランプ基板89を視認し難くすると共に光を拡散し得る
ように凹凸加工としてのローレット加工面104を施し
たことを特徴とするものである。このように構成するこ
とにより、ランプ基板カバー97の裏面にローレット加
工面104が形成されているので、透明板保持枠4を開
放した状態でランプ基板89を視認することができず、
美観の向上を図ることができると共にランプ90から発
生された光をさらに拡散することができる。
【0005】また、請求項2の発明においては、図6に
示すように、前記取付部材としてのランプ基板89の表
面に、光が反射する色彩である白色塗装面95を施した
ことにより、ランプ90から発せられる光を効率よく反
射して装飾効果を高めることができる。
【0006】また、請求項3の発明においては、図6に
示すように、前記取付部材カバーとしてのランプ基板カ
バー97のランプ挿通開口100は、前記ランプ90の
大きさに対応した大きさで形成されると共に、開口縁に
沿ってランプリブ99を突設したことにより、ランプ基
板カバー97の強度を増すことができると共にランプ挿
通開口100に挿通されるランプ90を保護することが
できる。
【0007】更に、請求項4の発明においては、図6に
示すように、前記取付部材としてのランプ基板89は、
前記取付部材カバーとしてのランプ基板カバー97に装
着された後に、前記ランプ基板カバー97に一体形成さ
れる係止爪101によって前記前面枠3の係止穴87に
着脱自在に配置されることにより、ランプ基板89をき
わめて簡単に取り付けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】(1)遊技機(弾球遊技機)の全
体の構造 以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明
する。まず、図1及び図2を参照して遊技機の一例とし
ての弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
【0009】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2(図2参照)と、該外枠2の一側に開閉
自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼす
べてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前
面に開閉自在に設けられる透明板保持枠4とから構成さ
れている。また、前面枠3に設けられる主要構成部とし
ては、上記した透明板保持枠4、遊技盤16、上皿6、
灰皿8を含む下皿7、操作ハンドル9、機構板40等が
ある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方
に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置として
のカードユニット装置11が付設されている。なお、外
枠2の下部前面には、当て板10が固着されており、閉
成時に当て板10の上辺に前面枠3が載置するようにな
っている。したがって、外枠2に前面枠3を開閉自在に
軸支するための軸支金具(図示しない)のうち下部の軸
支金具は、当て板10の一側上辺に固着されることとな
る。
【0010】透明板保持枠4は、後述する遊技盤16の
遊技領域22をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され
ると共に該円形透視窓5の裏面から透明板としての複層
ガラス板(図示しない)が装着される部分と、発射すべ
き打球が貯留され且つ発射位置に供給するための上皿6
が取り付けられる部分とが合成樹脂によって一体的に形
成されたものである。なお、透視窓5は、特に円形に限
定するものではなく例えば方形等でもよいが、強度を考
慮すると円形が望ましい。また、透明板として複層ガラ
スに限定するものではなく、例えば、1枚の透明合成樹
脂板でも良い。なお、透明板保持枠4についての詳細な
構成については、後に詳述する。
【0011】カードユニット装置11は、前記上皿6の
上面に設けられる後述する操作部を操作することにより
作動されるものである。しかして、カードユニット装置
11は、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能
表示器12と、当該カードユニット装置11がいずれの
側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器13と、記録媒体としての磁気カードを挿
入するカード挿入口14とが設けられている。そして、
このように構成されるカードユニット装置11は、独自
の制御回路によって制御されるものであるが、後述する
賞球払出制御基板73とカードユニット配線15を介し
て接続されている。なお、カードユニット装置11を弾
球遊技機1に内蔵しても良い。また、本実施形態におい
ては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置と
してカードユニット装置11を例示したが、例えば、紙
幣等を挿入し得るユニット装置であっても良い。
【0012】一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板40が設けら
れると共に、前記操作ハンドル9に対応する裏面には、
打球モータ184及び打球槌187を有する打球発射装
置183が固着され、その打球発射装置183の側方に
は、機構板40の後述する余剰玉通路64を流下する賞
球を前記下皿7に誘導する接続樋171(図5参照)が
固着され、更に、外枠2に対する前面枠3の開放側裏面
に外枠2の掛止片35に対する前面枠3の施錠、及び前
面枠3に対する透明板保持枠4の施錠を行う施錠装置1
78が設けられている。
【0013】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、前面枠3に着脱自在に装着される遊技盤16と機構
板40の詳細な構成について順次説明し、その後、前面
枠3に固着又は開閉自在に装着される透明板保持枠4等
について説明する。
【0014】(2)遊技盤 図1,図2,及び図5を参照して遊技盤16について説
明する。図5は、前面枠3を背面から見た一部分解斜視
図である。まず、遊技盤16の正面構造について図1を
参照して説明する。遊技盤16は、前面枠3の裏面側に
一体的に形成される遊技盤収納リブ163に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール(外レールと内レ
ール21とからなり、内レール21だけ図1に表示)が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域22とさ
れて発射された打玉が落下するものである。遊技領域2
2には、図示の場合、ドラム式可変表示装置17や可変
入賞球装置18やドラム式可変表示装置17の可変表示
を許容する始動入賞口19が設けられると共に、単に打
玉を入賞とする入賞口(符号なし)、打玉の流下方向,
速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、
また、遊技領域22の最下方には、いずれの入賞領域に
も入賞しない打玉が取り込まれるアウト口20が設けら
れている。
【0015】一方、遊技盤16の裏面には、図2に示す
ように、前記ドラム式可変表示装置17の回転ドラムを
収納するドラム収納ボックス23が突出して設けられて
いる。このドラム収納ボックス23には、回転ドラムと
該回転ドラムを回転駆動するステッピングモータと回転
ドラムの絵柄を後方から照明する照明ランプとからなる
ドラムユニットが複数個収納固定され、また、ドラム収
納ボックス23の裏面には、内部で発生した熱を外部に
放熱する放熱板24が止着されている。この放熱板24
には、その下部一側にボックス掛止部材25が取り付け
られている。このボックス掛止部材25は、遊技動作を
制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボックス33
を水平方向の回動位置で保持するものである。即ち、遊
技制御基板ボックス33は、その上辺を軸支して垂直方
向から水平方向に回動自在に設けられるようになってお
り、通常の状態において垂直方向に固定されている遊技
制御基板ボックス33が水平方向の回動位置にあるとき
にボックス掛止部材25によって遊技制御基板ボックス
33を水平状態に保持することができるようにしたもの
である。このように水平方向に保持した状態で遊技制御
基板ボックス33によって覆われている後述する第2入
賞玉集合カバー体27及び第3入賞玉集合カバー体28
の状況を観察することができる。
【0016】また、遊技盤16の裏面には、前記ドラム
収納ボックス23の下部を除く周囲に、ドラム式可変表
示装置17の上方に位置する入賞口に入賞した入賞玉を
誘導する誘導通路がその前面に形成される第1入賞玉集
合カバー体26が取り付けられ、この第1入賞玉集合カ
バー体26に連通するようにその下部に第2入賞玉集合
カバー体27、及び第3入賞玉集合カバー体28が取り
付けられている。
【0017】第1入賞玉集合カバー体26には、その中
央に前記ドラム収納ボックス23が貫通する窓孔29が
形成されると共に、一側後面に中継基板30が取り付け
られている。中継基板30は、前記ドラム式可変表示装
置17以外の遊技盤16に設けられる電気部品(例え
ば、各種のスイッチやランプ、あるいはソレノイド等)
からの配線と遊技制御基板ボックス33内に収納される
回路基板からの配線とを中継するものである。
【0018】また、第2入賞玉集合カバー体27の後面
側には、その上部左右に基板ボックス取付部材31が取
り付けられている。この基板ボックス取付部材31は、
遊技動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボ
ックス33の上端を回動自在に軸支するものである。上
記した第2入賞玉集合カバー体27の下方に取り付けら
れる第3入賞玉集合カバー体28の前面側には、第2入
賞玉集合カバー体27の前面側を流下する入賞玉を下流
側に導く入賞玉誘導路が両端部に形成されると共に、遊
技盤16のアウト口20の下流側に刻設されるアウト玉
落下通路34の裏面開放部を覆うアウト玉通路被覆凹部
が形成されている。アウト玉通路被覆凹部は、アウト口
20の裏面下部にパチンコ玉の直径よりやや深い深さと
なるように遊技盤16に刻設されたアウト玉落下通路3
4の裏面を閉塞するものであり、このアウト玉通路被覆
凹部によって被覆されたアウト玉落下通路34を流下す
るアウト玉は、前面枠3の後述する支持板部127に形
成されるアウト玉連絡通路148を通って機構板40の
後述するアウト玉排出通路70に導かれるようになって
いる。また、第3入賞玉集合カバー体28の下部中央に
は、基板ボックス係止部材32が一体的に形成されてい
る。この基板ボックス係止部材32は、前記した基板ボ
ックス取付部材31に回動自在に支持される遊技制御基
板ボックス33が垂直状態のときにその下部を固定する
ものである。なお、この第3入賞玉集合カバー体28も
第1,第2入賞玉集合カバー体26,27と同様に透過
性合成樹脂で形成されており、外部から内部が視認でき
るようになっている。
【0019】以上、遊技盤16の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤16は、
前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納リブ163に
収納固定されるようになっている。遊技盤収納リブ16
3は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤
16を収納するように前面枠3の裏面に段差状に形成さ
れ、収納した遊技盤16の裏面を押圧固定するための遊
技盤固定レバー169が遊技盤収納リブ163の適宜箇
所に取り付けられている。遊技盤16を遊技盤固定レバ
ー169によって収納固定した状態においては、その裏
面から機構板40が被覆されることとなる。
【0020】(3)機構板 次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板40の構
成について図2を参照して説明する。図において、機構
板40は、主として賞球を貯留する玉タンク42と該玉
タンク42に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘
導する玉整列レール44とが設けられる上部構成部と、
主として入賞に基づく賞球を払い出す賞球払出装置58
が設けられる中間構成部と、主として遊技盤16に打ち
込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けら
れる下部構成部と、が背面から見てコ字型開口窓41を
構成するように一体的に形成されている。このため、機
構板40を閉じた状態において遊技盤16の一側辺部が
開放された状態となるため、遊技盤16の裏面構造が前
述したように、ドラム収納ボックス23及び遊技制御基
板ボックス33を有する複雑なものであっても、機構板
40の開閉動作をスムーズに行うことができる。
【0021】そこで、以下、機構板40の構成につい
て、各構成部毎に説明する。まず、上部構成部には、多
量の賞球を貯留する玉タンク42と、該玉タンク42か
ら供給される賞球を複数列(本実施形態の場合には、2
列)に整列して流下させる玉整列レール44と、該玉整
列レール44によって誘導された賞球を後述する賞球払
出装置58に向けて方向転換するカーブ樋46と、該カ
ーブ樋46の上方に設けられたターミナルボックス49
がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0022】玉タンク42には、その底面下流側に玉整
列レール44と連通する落下口が開設され、その落下口
の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて図示しな
いバネにより上方向に付勢される玉欠乏検知レバーが設
けられ、該玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠乏検出器が
固定されている。この玉欠乏検出器は、玉タンク42内
に賞球が不足したときに図示しない管理コンピュータに
玉切れ信号を導出するようになっている。なお、玉タン
ク42の前方上部には、内部に貯蔵される玉や図示しな
い補給パイプから補給された玉が外に飛び出ないように
するための玉溢れ防止部材43が着脱自在に取り付けら
れている。
【0023】上記した玉タンク42の下流側に配置され
る玉整列レール44は、上部構成部の一端から他端に向
けて傾斜状に取り付けられ、周知のようにその内部中央
に仕切壁(図示しない)が立設されている。この仕切壁
は、玉タンク42の落下口から流出した賞球を下流に向
かうにしたがって確実に左右二列に整列させるために徐
々に高く形成されている。また、玉整列レール44の下
流側上部には、玉ならし揺動部材45が揺動自在に垂下
され、玉整列レール44上を上下二段となって流下する
賞球を玉ならし揺動部材45に埋設される重錘の作用に
よって一段とするようになっている。
【0024】更に、上記した玉整列レール44の下流側
には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋46が
接続されている。このカーブ樋46は、玉整列レール4
4によって前後方向(機構板40の背面から見て)二列
に流下される賞球を左右方向(同じく機構板40の背面
から見て)二列に流下するように方向転換するものであ
る。そして、カーブ樋46の屈曲部に玉抜き口が形成さ
れ、該玉抜き口を玉抜き弁47で開閉自在に閉塞するよ
うに構成されている。玉抜き弁47は、弾球遊技機1の
前面の玉抜きピン挿入口(図示しない)から玉抜きピン
を差し込む操作によりこれに連結される玉抜き操作杆
(図示しない)を上下方向に揺動させて玉抜き口を閉塞
したり開放したりするものである。したがって、機構板
40には、玉抜き口の下部には、玉抜き通路48が形成
されている。この玉抜き通路48は、中間構成部及び下
部構成部に連続して形成されている。
【0025】また、ターミナルボックス49は、内部に
ターミナル基板を収納するものであり、そのターミナル
基板には、外部からの電源線が接続される電源端子や、
外部との信号線が接続される信号端子や、ヒューズ、ラ
ンプ等が設けられるものである。これについて詳細に説
明すると、ターミナルボックス49に収納されるターミ
ナル基板は、その前面側に外部電源供給線が接続される
電源コネクタ55、電源スイッチ54、外部(例えば、
管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の信号線を接
続する玉切れ情報出力端子52と打止情報入力端子53
と玉貸情報出力端子50と賞球情報出力端子51、打止
情報入力端子53からの打止情報信号に基づいて作動す
るリレー(図示しない)、各制御回路基板に供給される
電源線の途中に設けられるヒューズ(図示しない)が実
装されたプリント配線基板によって構成されるものであ
る。また、ターミナル基板からは、賞球払出制御基板7
3及び遊技制御基板ボックス33に収納される遊技制御
回路基板に対して電源線や信号線(上記した玉貸情報信
号や賞球情報信号がやり取りされる)が接続されると共
に、玉タンク42に設けられる玉欠乏検出器も接続され
ている。
【0026】上部構成部には、上記した構成以外に、前
記前面枠3の遊技盤収納リブ163に植立される機構板
固定用突起170を貫通させる貫通穴がその開放端部及
びターミナルボックス49の上部に対応する位置に形成
され、その貫通穴に対応して機構板係止レバー76が一
端の支軸に支持されて回動自在に設けられている。機構
板係止レバー76には、機構板固定用突起170の先端
部と係合する溝が形成されており、この溝と機構板固定
用突起170との係合を解除するように回動させること
により、機構板40の遊技盤収納リブ163への固定状
態を解除することができる。なお、機構板係止レバー7
6は、図2に示すように、上部構成部の開放端部及び下
部構成部の開放端部に設けられているため、機構板40
の遊技盤収納リブ163への固定状態を堅固に安定化さ
せることができるようになっている。
【0027】次に、中間構成部の構成について説明す
る。中間構成部の側方に玉抜き通路48が形成されてい
る。この玉抜き通路48は、前記玉抜き弁47によって
玉抜きされた賞球を流下させるものである。また、中間
構成部には、その上部に通路体56が止着され、該通路
体56の下方に賞球払出装置58が装着される。より詳
細に説明すると、通路体56は、前記カーブ樋46によ
って流下方向を左右に変換された2列の賞球を流下させ
る玉通路を有し、その各玉通路の上流側に玉検出センサ
57が臨むようになっている。この玉検出センサ57
は、玉通路内の賞球の有無を検出するもので、いずれか
一方の玉検出センサ57が賞球を検出しなくなったとき
には、賞球払出装置58のステッピングモータの作動を
停止して賞球の払出を不能動化させるようになってい
る。なお、玉検出センサ57は、賞球払出装置58から
二列の玉通路内に27〜28個目の賞球を検出する位置
に係止爪によって着脱自在に取り付けられている。これ
は、1回の玉貸又は賞球分を確保するためで、玉貸又は
賞球途中に玉切れしても、当該1回分を払い出すことが
できるようにするためである。
【0028】中間構成部の下方に取着される賞球払出装
置58は、詳細に図示しないが直方体状のケースの内部
に収納されて構成されるが、そのケース内は、前記通路
体56の下方に着脱自在に取り付けられるものであり、
また、内部に賞球と1個ずつ係合して回転する回転払出
部材と、該回転払出部材を駆動するステッピングモータ
と、回転払出部材によって払い出された賞球を1個ずつ
検出する払出検出センサーとが内蔵されている。また、
上記した通路体56及び賞球払出装置58は、中間構成
部の一側に開閉自在に軸支される開閉カバー59によっ
て被覆されて保護されている。
【0029】以上で、機構板40の中間構成部について
の説明を終了し、次に、機構板40の下部構成部につい
て説明する。下部構成部の後面側には、その一側上部に
賞球払出通路60が形成され、該賞球払出通路60の下
端に上皿連通口61が形成されている。この上皿連通口
61は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿6に賞球
を導くものである。上皿連通口61の一側側方には、側
壁62を介して連絡通路63が接続され、該連絡通路6
3の末端に余剰玉通路64が接続されている。しかし
て、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿6が賞球
で満杯となり、遂には上皿連通口61に到達してさらに
賞球が払い出し続けられたときには、賞球は、前記側壁
62から側方に溢れ落ちて連絡通路63を介して余剰玉
通路64に導かれ、その後、図5に示す接続樋171の
賞球受開口173を介して前記下皿7に排出される。な
お、上皿連通口61と連絡通路63とを区画する側壁6
2の高さが従来の側壁の高さよりも低く形成されている
ので、上皿6に貯留された賞球が上皿連通口61の部分
に到達すると、比較的早く連絡通路63に流れるように
なっている。これは、上皿6に賞球が満杯となっている
状態で透明板保持枠4を開放したときに、後述する上皿
流出用開口128から誘導ボックス部材140に溢れ落
ちる賞球数を少なくするためである。
【0030】また、上皿6が満杯となった状態でさらに
賞球が払い出し続けられたときには、下皿7も満杯にな
るが、余剰玉通路64の一側側壁に設けられた満タン検
知板(図示しない)部分にまで到達すると、満タン検知
板が賞球に押圧されて上端の支軸を中心にして外側に向
かって揺動し、これによって満タンスイッチがONされ
て、賞球払出装置58のステッピングモータの駆動を停
止して賞球の払出動作を不能動化すると共に、必要に応
じて打球発射装置183の打球モータ184の駆動も停
止される。なお、上記した賞球払出通路60、玉抜き通
路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後面は、
下部通路カバー体によって覆われている。
【0031】一方、下部構成部の前面側(遊技盤16に
当接する側)には、そのほぼ中程に入賞玉集合樋65が
傾斜状に設けられている。この入賞玉集合樋65は、遊
技盤16の可変入賞球装置18等に入賞した入賞玉であ
って前記第3入賞玉集合カバー体28によって導かれた
入賞玉を受け入れ、その受け入れた入賞玉を集めて入賞
玉処理装置に誘導するものである。
【0032】ところで、上記した賞球払出通路60、玉
抜き通路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後
面は、前述したように、下部通路カバー体によって覆わ
れるが、本実施形態においては、配線接続の利便性を考
慮して賞球払出制御基板73を収納する基板収納ボック
スが前面枠3の軸支側及び機構板40の軸支側の前記上
皿連通口61の下方であって玉抜き通路48と余剰玉通
路64とによって形成される空間の上面部分に設けられ
る関係上、下部構成部の開放側寄りの隅角部に入賞玉処
理装置が収納設置される入賞玉処理装置設置部とされ、
その入賞玉処理装置設置部内に入賞玉処理装置が収納固
定された後、入賞玉処理装置カバー71によって閉塞さ
れる。したがって、上述した入賞玉集合樋65は、従来
の機構板に形成されるものと逆方向に下り傾斜され、機
構板40の開放側に向かって下り傾斜するように構成さ
れている。
【0033】入賞玉処理装置設置部に収納される入賞玉
処理装置は、入賞玉検出器66と、該入賞玉検出器66
の前後で入賞玉を1個ずつ受け止めその後下方に流下せ
しめる玉止め部材67と、該玉止め部材67を駆動する
入賞玉排出ソレノイド68と、がセット板に集約して構
成され、そのセット板を入賞玉処理装置設置部内に着脱
自在に取り付け得るようになっている。
【0034】上記した入賞玉処理装置の作用について簡
単に説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド68がO
FFである通常の状態においては、入賞玉が入賞玉検出
器66によって検出される状態で玉止め部材67の下部
が入賞玉検出器66の下方に突出している。そのような
状態で入賞玉が発生して入賞玉が入賞玉検出器66によ
って検出されると、その検出信号が後述する基板収納ボ
ックス内に収納される賞球払出制御基板73に送られ、
これにより前記賞球払出装置58が駆動制御されて所定
個数の賞球の払出動作が行われる。そして、所定個数の
賞球の払出をするための駆動信号が賞球払出装置58に
賞球払出制御基板73から送られると同時に、賞球払出
制御基板73から入賞玉排出ソレノイド68にも駆動信
号が送られて入賞玉排出ソレノイド68を所定時間ON
する。入賞玉排出ソレノイド68がONすると、玉止め
部材67が次の入賞玉の入賞玉検出器66への侵入を阻
止しながら入賞玉検出器66によって検出されていた入
賞玉を下流側に開放する。そして、一定時間が経過して
入賞玉排出ソレノイド68がOFFになると、玉止め部
材67が再度元の状態に戻って次の入賞玉を入賞玉検出
器66に受け入れてその入賞玉による賞球の払出動作が
行われる。なお、賞球払出終了後に入賞玉排出ソレノイ
ド68に駆動信号を送るようにしても良いが、上記に説
明したように、賞球払出装置58への駆動信号が送られ
た直後に入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を送るよ
うにすることにより、賞球の払出動作終了以前に入賞玉
の処理が行われるので、賞球払出の一連の動作を速く行
うことができるという利点がある。
【0035】このように、本実施形態における入賞玉処
理装置は、発生した入賞玉を一旦玉止め部材67で停留
し、所定の賞球が払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処
理するようにしたので、停電時等においては、発生した
入賞玉が証拠玉として残留するため、遊技者との間でト
ラブルが生じることがない。なお、バックアップ機能が
ある場合には、このような入賞玉処理装置を使用するこ
となく、発生した入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わ
った入賞玉を弾球遊技機1の外部に排出するようにして
も良い。
【0036】また、入賞玉集合樋65の下方中央には、
前述した前面枠3の裏面下部中央に形成されるアウト玉
連絡通路148の末端に対応するアウト玉受部が形成さ
れ、該アウト玉受部の末端に前後に貫通する貫通誘導部
が開設され、該貫通誘導部に連続してアウト玉を排出す
るアウト玉排出通路70が下部構成部の後面側に形成さ
れている。アウト玉排出通路70の末端は、前記入賞玉
処理装置で処理された入賞玉が流下する入賞玉排出通路
69と合流して弾球遊技機1の外部に排出されるように
なっている。また、本実施形態の場合、入賞玉及びアウ
ト玉を排出する入賞玉排出通路69の出口と前記玉抜き
通路48の出口とが、余剰玉通路64を挟んで左右に分
離して形成されているので、計数装置を内蔵するアウト
玉箱(図示しないが島台側に固定される)を入賞玉排出
通路69側だけに臨むように配置すれば、打ち込み玉だ
けを正確に計数することができる。
【0037】また、下部構成部には、入賞玉処理装置設
置部の外側に延設された延設部の下部に打球発射装置用
コネクタ72が止着されているが、このコネクタ72
は、前記打球発射装置183に電源を供給するものであ
る。また、上記した延設部の上部前面には、前記機構板
係止レバー76と全く同じ機構板係止レバー76が回転
自在に設けられており、上部構成部の開放端部に設けら
れる前記機構板係止レバー76と共に機構板40の開放
端部で機構板40の閉止状態を保持しているので、機構
板40の堅固な閉止状態を維持することができる。
【0038】次に、入賞玉処理装置を被覆する入賞玉処
理装置カバー71の側方に設けられる賞球払出制御基板
73について説明する。賞球払出制御基板73には、賞
球払出装置58や入賞玉処理装置、上皿6に設けられる
操作スイッチや表示器、あるいはカードユニット装置1
1からの配線を接続するためのコネクタ端子や、例えば
玉タンク42に設けられる玉切れ検出センサの作動時に
打球の発射動作を停止させるか否かを選択する打止モー
ドスイッチ、故障の種類を数値で表示するエラー表示
器、制御動作のプログラム暴走時等にリセットするリセ
ットスイッチ等が設けられている。
【0039】しかして、賞球払出制御基板73は、前記
入賞玉検出器66からの入賞玉信号を受けて賞球払出装
置58のステッピングモータに駆動開始信号を導出し、
賞球払出装置58内に設けられる払出検出センサからの
信号を計数してその計数値が予め定めた賞球数となった
ときにステッピングモータに駆動停止信号を導出して賞
球の払出動作を停止させる。また、ステッピングモータ
に駆動開始信号を導出すると共に、入賞玉処理装置の入
賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を与える。また、玉
タンク42に設けられる玉切れ検出センサや余剰玉通路
64に設けられる満タンスイッチからの信号があったと
きには、その入賞に対する払出動作が終了した時点又は
直ちにステッピングモータに停止信号を導出するように
なっている。また、賞球数が2種類(又は2種類以上)
ある場合には、賞球数の少ない方の入賞玉数を記憶して
おき、その記憶値の分に相当する払出動作を優先的に実
行するようにすれば良い。このようにすれば、仮に停電
等で記憶値が消去されても、遊技者に相対的に多い払出
賞球数で払い出すことができるからである。このことを
考慮しなければ、いずれを記憶するように設計しても良
い。また、同様にカードユニット装置11からの遊技玉
の玉貸要求信号があったときにも上記と同様の動作によ
り所定個数(例えば、25個/100円)の遊技玉を賞
球払出装置58によって払い出す。
【0040】上記のような制御を行う賞球払出制御基板
73は、放熱穴を有する金属製の基板収納ボックスによ
って被覆されるが、上記したコネクタ、エラー表示器、
リセットスイッチ、及び打止モードスイッチは、基板収
納ボックスに被覆されていない。即ち、コネクタ、エラ
ー表示器、リセットスイッチ、及び打止モードスイッチ
は、賞球払出制御基板73の隅角部に設けられてその部
分を切り欠いたL字状の基板収納ボックスの外側に位置
するようになっている。
【0041】しかして、基板収納ボックスに被覆された
賞球払出制御基板73は、前記下部通路カバー体の表面
であって下部構成部の軸支側に取り付けられる有底ボッ
クス状の基板固定枠(図示しない)に収納されて基板カ
バー74によって被覆されるが、この基板カバー74
は、基板固定枠に対して開閉自在に取り付けられるよう
になっている。なお、基板カバー74は、基板収納ボッ
クスと同じようにコネクタ、リセットスイッチ、打止モ
ードスイッチが外部に露出するように接続切欠部75が
その隅角部に形成されている。また、基板カバー74
は、エラー表示器を被覆するようになっているが、少な
くともコネクタだけが外部に露出するように、例えば、
リセットスイッチ、打止モードスイッチ等のスイッチ類
を被覆するように接続切欠部75を形成しても良い。
【0042】以上、機構板40について説明してきた
が、その機構板40は、遊技盤収納リブ163の一側側
面に固定される軸受金具78の上下に突設される軸ピン
79に機構板40の一側に固定される軸支金具77の掛
止穴を係止することにより、開閉自在に軸支され、ま
た、遊技盤収納リブ163の適宜位置に植立される機構
板固定用突起170と機構板40に設けられる機構板係
止レバー76とを係合させることにより、機構板40を
閉じた状態で保持することができるようになっている。
【0043】(4)前面枠 次に、上述した遊技盤16、機構板40が着脱自在に装
着される前面枠3の詳細な構造について図3乃至図15
を参照して説明する。図3は、前面枠3と透明板保持枠
4との関係を示す斜視図であり、図4は、前面枠3の前
方に装着される下皿7と前面枠3との関係を示す分解斜
視図であり、図5は、前述した通りであり、図6は、前
面枠3の開口82に沿って取り付けられるランプ装置の
構造及び取付構造を示す部分斜視図であり、図7は、ラ
ンプ装置を構成するランプ基板カバー97の拡大部分平
面図と側面図であり、図8は、前面枠3の前面側におけ
る配線の処理構造を示す部分斜視図であり、図9は、配
線を処理のための部材である配線押え片106と配線誘
導片109との関係を示す側面図であり、図10は、前
面枠3の前面側下部に取り付けられる下皿7の分解斜視
図であり、図11は、その下皿7を構成する下皿カバー
体226に装着固定される操作ハンドル9の断面図であ
り、図12は、前面枠3に取り付けられる発射レール1
36の側面図であり、図13は、前面枠3に取り付けら
れる誘導ボックス部材の斜視図であり、図14は、誘導
ボックス部材140に設けられる溢れ玉防止部材142
の作用を説明するための断面図であり、図15は、遊技
盤16を固定するための遊技盤固定レバーの側面図・正
面図・断面図である。
【0044】図において、前面枠3は、合成樹脂によっ
て一体成型されるものであり、図4に示すように、上部
の前記透明板保持枠4に対応する透明板保持枠対応板部
80と、下皿7、灰皿8、及び操作ハンドル9に対応す
る下皿対応板部81とから構成されている。透明板保持
枠対応部80と下皿対応板部81とは、図4に示すよう
に僅かな段差をもって形成されており、また、透明板保
持枠対応部80のほぼ中央には、遊技盤16の前記遊技
領域22が臨む開口82が開設されている。開口82
は、馬蹄形状に形成されるが、その下部一側には、遊技
盤16の下部側方に貼付される各種団体の証明用の証紙
が臨むための証紙用開口83となっている。
【0045】また、透明板保持枠対応部80の前面側で
あって開口82の周辺は、ランプ基板89を取り付ける
ためにその外側周辺よりもやや低いランプ基板取付用段
部85として形成されており、そのランプ基板取付用段
部85の上部及び左右両側にランプ基板89が取り付け
られている。このランプ基板89を取り付けるための構
造を図6を参照してより詳細に説明すると、ランプ基板
89は、その表面側に複数のランプ90が寝た状態で実
装されていると共にその端部にコネクタ91を介してラ
ンプ配線105が接続されている。そして、このように
形成されるランプ基板89は、ランプ基板カバー97に
取り付けられる。ランプ基板カバー97は、平板状の透
光性合成樹脂によって形成され、その外周に沿って周縁
リブ98が突設されると共にランプ90を挿通するため
に複数のランプ挿通開口100が開設されている。この
ランプ挿通開口100の開口縁に沿ってもランプリブ9
9が突設され、周縁リブ98とランプリブ99とによっ
てランプ基板カバー97の強度を向上せしめている。
【0046】また、ランプ基板カバー97の長手方向に
沿った側辺のやや内側には、係止爪101が垂下されて
いる。この係止爪101は、ランプ基板89と一体化さ
れたランプ基板カバー97を前面枠3の前記ランプ基板
取付段部85に形成される後述する係止穴87に着脱自
在に係止するためのものである。また、ランプ基板89
をランプ基板カバー97に止着するに際して、前記係止
爪101がランプ基板89に形成される切欠部96に嵌
め込まれると共にランプ基板カバー97の裏面に突設さ
れる位置決めボス102がランプ基板89に穿設される
位置決め穴92に嵌合され、その状態でランプ基板89
のほぼ中央に穿設される取付穴93をランプ基板カバー
97の裏面ほぼ中央に突設される取付ボス103に対応
させてビス94を螺着する。これにより、ランプ基板8
9がランプ基板カバー97に止着された状態となる。な
お、ランプ基板89をランプ基板カバー97に止着した
状態において、ランプ90は、ランプ挿通開口100か
ら外側に突出するようになるが、前述したようにランプ
リブ99が設けられているので、寝かせた状態のランプ
90の下半分がほぼランプリブ99によって覆われた状
態となって保護されている。ただし、このような保護状
態にあってもランプ99が切れて交換する必要がある場
合には、ランプ基板89をランプ基板カバー97から分
離することなくランプ挿通開口100からランプ90だ
けを実装ピン(図示しない)から取り外すことができる
ようになっている。
【0047】また、本実施態様における特徴は、図7に
示すように、ランプ基板カバー97の裏面がローレット
加工面104として形成されていると共に、ランプ基板
89の表面が白色塗装面95(図面上わからない)とな
っている点である。このようにランプ基板カバー97の
裏面を凹凸のあるローレット加工面104として形成す
ることにより、遊技場において弾球遊技機1の点検時等
に透明板保持枠4を開放しても、ランプ90が実装され
た剥き出しのランプ基板89が視認しにくくなって美観
を向上させると共にランプ90の光をさらに拡散すると
いう利点がある。そして、光の拡散率をより高めるため
にランプ基板89の表面が白色塗装面95として構成さ
れている。なお、凹凸面が形成されるランプ基板カバー
97の面は、外表面であれば表面でも両面でも良いし、
加工方法もローレット加工に限らず、ダイヤカット加
工、シボ加工等の方法でも良い。
【0048】ところで、上記のようにランプ基板89が
止着されたランプ基板カバー97は、前記ランプ基板取
付用段部85に着脱自在に取り付けられるが、そのラン
プ基板取付用段部85側の構造として、ランプ基板取付
用段部85から2つの平行なランプ基板当接リブ86が
突設され、そのランプ基板当接リブ86の内側の段部8
5に適宜間隔を置いて係止穴87が穿設されている。し
かして、ランプ基板89が止着されたランプ基板カバー
97の係止爪101を係止穴87に差し込んで係止穴8
7の裏面で係合させることにより、ランプ基板89の裏
面がランプ基板当接リブ86に当接した状態で極めて簡
単に取り付けられる。そして、ランプ基板カバー97を
取り外すには、前面枠3の裏面から係止爪101を内側
に押圧しながら引き抜くことにより簡単に取り外すこと
ができる。また、ランプ基板カバー97をランプ基板当
接リブ86に当接した状態では、ランプ基板89の裏面
側に空間が形成されているので、この空間にランプ配線
105が敷設されるようになっている。特に、図6に示
す上部のランプ基板カバー97に対応するランプ基板当
接リブ86の短辺側には、下方のランプ基板89からの
ランプ配線105が通るように配線通し開口88が形成
されている。なお、係止爪101が折れて使用できなく
なった場合に、本実施形態においては、ランプ基板カバ
ー97に形成される取付穴103aとランプ基板89に
形成される取付穴93aとランプ基板当接リブ86の内
側のランプ基板取付段部85に突設される取付ボス85
aとを一致させて前面側からビス(図示しない)で止着
することができるようになっている。
【0049】上記のようにしてランプ基板カバー97が
ランプ基板取付用段部85に取り付けられた後、各ラン
プ基板89に接続されるランプ配線105は、ランプ基
板取付用段部85の上部中央よりやや軸支側に止着され
る中継基板114に接続される。中継基板114には、
ランプ基板89に接続される配線以外に透明板保持枠4
の開放を検出してその旨を報知すると共に賞球払出装置
58の動作を停止するドアスイッチ112から伸びるス
イッチ配線113もコネクタ接続されている。なお、各
ランプ配線105とスイッチ配線113とは、個別に個
別コネクタ115によって中継基板114に接続される
ようになっており、中継基板114の集合コネクタ11
6に接続される配線は、中継基板114の取付位置の上
部開設される配線通し穴117を介して前面枠3の裏側
に導かれ、例えば、前記遊技制御基板ボックス33に収
納される遊技制御回路基板に接続されるようになってい
る。
【0050】ところで、中継基板114とランプ基板8
9とを接続するランプ配線105及び中継基板114と
ドアスイッチ112とを接続するスイッチ配線113
は、ランプ基板取付用段部85に形成される配線押え片
106と配線誘導片109とによって係止され、配線が
開口82側に垂れ下らないように係止されている。ここ
で、配線押え片106と配線誘導片109とについて図
8及び図9を参照して詳細に説明すると、配線押え片1
06は、図8に示すように、ランプ基板取付用段部85
の表面から側面形状コ字型(L字型でも良い)となるよ
うに一方が開放した配線挿通開口107が形成されて突
設されるものである。また、配線誘導片109は、配線
押え片106のいずれか一方のサイド又は両サイドに、
前記配線押え片106の配線を挿通するための配線挿通
開口107への配線の挿入方向と逆方向に下り傾斜する
傾斜辺110と該傾斜辺110の上端からほぼ垂直状に
垂下する垂直辺111とを有する三角形状の突片として
形成されている。そして、配線105,113を配線挿
通開口107から入れた後に、図9(A)に示すよう
に、配線誘導片109の傾斜辺110に沿って配線10
5,113をすべらせて開口107の反対側に引き、頂
点を越したときに、図9(B)に示すように、配線10
5,113が配線誘導片109の垂直辺111の後側と
配線押え片106の突設片部106bの前側との間に挿
入された状態となる。このため、配線105,113を
極めて簡単な操作で係止することができる。
【0051】また、本実施形態においては、図9に示す
ように、配線挿通開口107の上部の配線押え片106
の自由端が傾斜辺110と逆向き傾斜面106aとなっ
ているので、配線105,113の配線挿通開口107
への挿入から配線誘導片109の傾斜辺110への誘導
が行い易く、また、配線押え片106の立ち上がり高さ
よりも配線誘導片109の傾斜辺110の上端の高さの
方が高いので、一旦係止した後には、配線105,11
3が配線押え片106と配線誘導片109とから外れる
ことはなく、確実に係止しておくことができるものであ
る。なお、配線押え片106は、前面枠3の成形時に一
体成形されるものであるため、配線押え片106が形成
される部分に対応する裏側には、型の抜き開口108が
形成されている。なお、傾斜辺110の辺は、直線でな
くても曲面でも良く、また、傾斜辺110が平面となる
ように配線誘導片109を細いリブ状に形成するのでは
なく、三角柱を伏せた形状で形成しても良い。
【0052】なお、上記した実施形態においては、配線
押え片106と配線誘導片109とが平面から見て平行
状に突設形成されたものを図示したが、必ずしも平行状
に突設形成する必要はなく、例えば、配線を誘導する方
向に応じて平面視したときにそれらが多少ハ字状に開い
ていても良い。また、配線押え片106と配線誘導片1
09との間隔は、図示の実施形態の場合には、約10m
m程度あるが、その間隔が短い程、配線をしっかりと挟
み込むことができるものの、挟み込む配線の太さや配線
数によってその間隔を任意に設計すれば良い。更に、図
示の配線押え片106と配線誘導片109とによって係
止される配線は、電気部品としてのランプやスイッチと
基板(中継基板又は制御回路基板等)を接続する配線で
説明したが、遊技機の所定の箇所をある程度の長さ敷設
される配線であれば、ランプ同士やスイッチ同士、ある
いは他の電気部品同士を接続する配線を上記配線押え片
106と配線誘導片109とで係止しても良い。
【0053】更に、ランプ基板取付用段部85の上部左
右には、図示しない複層ガラスを着脱自在に装着する後
述するガラス取付ピン325(図20参照)の先端部を
収納するためのガラス取付部用凹部84が形成されてい
る。なお、一方のガラス取付部用凹部84は、前記中継
基板114の下部に位置するため、ランプ基板89のラ
ンプ配線105がガラス取付部用凹部84内に入る可能
性があり、これを防止するため、ガラス取付部用凹部8
4の外周に沿って突片84a(図20参照)が突設され
ている。
【0054】また、透明板保持枠対応板部80の一側上
下には、連結蝶番119を収納固定する蝶番収納凹部1
18が形成されている。この蝶番収納凹部118にビス
で止着される連結蝶番119は、透明板保持枠4を開閉
自在に軸支するものであるが、従来の軸支構造と異なる
点は、透明板保持枠4を開放する際に、透明板保持枠4
が前面枠3から開放するにつれて徐々に離れて開放され
る点であり、その詳細な構造の説明は、本出願人が先に
提出した特願平7−100021号の明細書に記載され
ている。しかして、図20に示すように、連結蝶番11
9の前面には、連結片120が形成され、該連結片12
0に透明板保持枠4の裏面に止着される係止金具334
の係止切欠部336を上方から掛け止めることにより、
透明板保持枠4が連結蝶番119に着脱自在に装着され
るようになっている。
【0055】一方、透明板保持枠対応板部80の下辺を
除く外周には、防犯溝121が刻設されている。この防
犯溝121は、透明板保持枠4の裏面外周に沿って固定
される後述する補強防犯金具326の防犯立片が挿入さ
れるものであり、透明板保持枠4を閉じたときに、防犯
立片を防犯溝121に侵入せしめることにより、透明板
保持枠4と前面枠3との境目からピアノ線等の細い針金
を差し込む不正を防止することができるものである。ま
た、前面枠3の一側上下端には、前面枠3を外枠2に対
して開閉自在に軸支するための軸受金具124がビスで
止着されている。この軸受金具124は、図5に示すよ
うに、前面枠3の裏面上下にビス126で止着されるも
のであるが、上面又は下面が前方に突出していてその突
出部に軸受穴125が形成され、その軸受穴125に外
枠2に固着される図示しない軸支金具の軸支ピンが貫通
して前面枠3が外枠2に開閉自在に軸支されるものであ
る。
【0056】更に、透明板保持枠対応板部80の軸支側
の防犯溝121のやや内側には、前記中継基板114の
集合コネクタ116に接続されて配線通し穴117から
裏側に導かれた集合配線を係止するための配線押え片
(図示しない)を形成することにより構成される抜き開
口122が形成され、開放側の防犯溝121に隣接する
上下部には、フック連通穴123が形成されている。フ
ック連通穴123は、後述する施錠装置178のガラス
用フック部(図示しない)が貫通するものであり、フッ
ク連通穴123から前方に突出したガラス用フック部が
透明板保持枠4の開放側上下に形成される係合片(図示
しない)と係脱し得るものである。
【0057】ところで、上記透明板保持枠対応板部80
の下方部分も前記ランプ基板取付用段部85よりもさら
に凹んだ状態の板状の支持板部127として形成されて
おり、その支持板部127の一側上部に上皿流出用開口
128が形成され、該上皿流出用開口128の下部前方
に誘導ボックス部材140が取着されている。上皿流出
用開口128の前端面の上部及び側部に沿って立壁12
9が立設され、該立壁129の上端から前方に防犯用水
平リブ131が立設される。この立壁129及び防犯用
水平リブ131によって形成される空間には、透明板保
持枠4が閉じた状態で透明板保持枠4の賞球開口381
の裏面に止着される賞球接続樋394の後端部が侵入し
得るようになっており、賞球接続樋394の後端と上皿
流出用開口128との間からピアノ線等の不正具を挿入
させないようにしている。なお、本実施形態において
は、上皿流出用開口128の側方が上部より幅寸法が大
きな防犯用張り出し部130となっているが、その防犯
用張り出し部130の上端にも前方に向かって防犯用水
平リブ131が突設されている。また、上皿流出用開口
128の後端上面には、後方に伸びる突出片部132
(図5参照)が突設され、この突出片部132が機構板
40の前記上皿連通口61内に侵入して、賞球開口38
1から侵入せしめられるピアノ線等の不正具が前面枠3
と機構板40との隙間から侵入しないように防止してい
る。
【0058】一方、上皿流出用開口128の反対側の支
持板部127の上部にも防犯用立壁133が立設され、
該防犯用立壁133の上部にも防犯用水平リブ134が
前方に向かって延設されている。この防犯用水平リブ1
34も透明板保持枠4と前面枠3の側部からの不正具の
侵入を阻止するためのものである。また、防犯用立壁1
33の裏面には、遊技盤16を載置したときに遊技盤1
6に形成される位置決め穴と係合する位置決め突起13
5が突設されている。
【0059】また、支持板部127の前面には、誘導ボ
ックス部材140及び発射レール136が取り付けられ
ている。発射レール136は、前記上皿6から供給され
た打玉であって後述する玉送り部材405から1個ずつ
供給される打玉をその下流端の発射位置に載置し、打球
発射装置183の打球槌187によって打ち出された打
玉を遊技盤16の誘導レールに導くものである。なお、
支持板部127の段部を構成する底面であって発射レー
ル136の下流側の対応する部位には、上記した打球槌
187が臨む打球槌用開口139が形成されている。ま
た、発射レール136の上流端と遊技盤16の誘導レー
ルの下流端との間は、ファール玉口143となってお
り、遊技領域22に到達することなく誘導レールを逆走
した打玉が誘導ボックス部材140に導かれるようにな
っている。
【0060】なお、本実施態様で使用される発射レール
136は、従来の発射レールの構造と異なり簡略化され
ている。これについて図12を参照して簡単に説明する
と、発射レール136は、打玉を誘導する断面V字状の
レール部と該レール部の下流端で直角状に曲折された玉
待機部とが鋼によって一体的に形成され、更にその一側
辺であってレール部に対応する位置に一対の取付片13
7が下方に向かって一体的に曲折形成され、玉待機部に
対応する位置に1つの取付片137が側方に向かって一
体的に曲折形成されている。なお、レール部に対応して
設けられる取付片137には、それぞれ2個の取付穴1
37aが穿設されている。また、発射レール136の下
流端の玉待機部には、発射玉静止部材138が嵌め込ま
れている。発射玉静止部材138は、発射点に待機する
発射玉をV字状の発射レール136と協働して3点で安
定的に支持するものであり、その安定的に支持された発
射玉を後方から打球槌187で弾発するものである。
【0061】しかして、発射レール136と発射玉静止
部材138との組付けは、発射玉静止部材138の下部
に後方に向かって突設される位置決め突起138cをレ
ール部の下流側の取付片137に形成される一方の取付
穴137aに貫通させると共に、発射玉静止部材138
の上下2箇所に突設される取付ボス138bをレール部
の下流側の取付片137と玉待機部の取付片137とに
対応させて後方からビス138dで止着することによ
り、発射レール136と発射玉静止部材138とを組み
付けることができる。
【0062】そして、上記のように組み付けた発射レー
ル136を前面枠3の支持板部127に取り付けるに
は、レール部に対応して設けられる一対の取付片137
のうち、上流側の取付片137の一方の取付穴137a
を支持板部127に突設される位置決め突起127aを
挿入すると共に、前記位置決め突起138cを支持板部
127に形成される位置決め穴127bに挿入して発射
レール136を位置決めし、その状態でレール部に対応
して設けられる各取付片137の他方の取付穴137a
にビス136aを螺着すると共に、発射玉静止部材13
8に形成される取付穴138aにもビス(図示しない)
を螺着する。これによって発射レール136を支持板部
127に固定することができる。なお、支持板部127
のビス136aを止着する位置には、止め穴127dが
形成され、また、支持板部127の前記ビス138dに
対応する位置には、逃げ穴127cが形成されている。
【0063】また、誘導ボックス部材140は、透明板
保持枠4を開放したときに前記上皿流出用開口128か
ら溢れ落ちる賞球が受け入れられる溢れ玉入口141
と、前記ファール玉口143と、上皿6から玉抜きされ
た玉を受け入れる玉抜き入口144と、を有し、それぞ
れの入口から流入してきた玉を支持板部127に形成さ
れる排出口147に取り込み、前面枠3の裏面下部に止
着される接続樋171の誘導樋部172を介して下皿7
に誘導するものである。このため、誘導ボックス部材1
40は、上皿流出用開口128の下部から支持板部12
7の排出口147の前面までを覆うように所定の位置に
ビス146で止着される。なお、誘導ボックス部材14
0の上辺一側には、三角形状の発射玉誘導板145が突
設され、遊技盤16の誘導レール下流端を走行する打玉
が複層ガラス板に衝突しないように案内している。ま
た、前記溢れ玉入口141の前方には、溢れ防止部材1
42が揺動自在に設けられている。
【0064】この溢れ防止部材142について図13及
び図14を参照して詳細に説明すると、溢れ玉防止部材
142は、誘導ボックス部材140の溢れ玉入口141
部分の前壁に内側に向かって突設形成される一対の支軸
突起140aに溢れ玉防止部材142の下部両側に形成
される軸支穴142aを嵌合して回転自在に軸支されて
いる。また、溢れ玉防止部材142の下端一側に突設さ
れるバネ係止片142bと発射玉誘導板145の側方に
突設されるバネ係止片140bとの間には、バネ142
cが差し渡され、溢れ玉防止部材142が常に起立した
状態となるように付勢している。そして、溢れ玉防止部
材142が起立した状態では、溢れ玉防止部材142の
軸支位置が溢れ玉入口141の上部の開口縁141aの
内側に位置するため、図14(A)に示すように、溢れ
玉防止部材142が支持板部127側にやや傾斜した状
態となっている。
【0065】しかして、透明板保持枠4を開放した状態
において、図14(A)に示すように、溢れ防止部材1
42は、バネ142cの付勢力により起立した状態と成
り、上皿流出用開口128から流出する賞球を溢れ玉入
口141に導くように作用する。この際、溢れ玉防止部
材142が支持板部127側にやや傾斜した状態となっ
ているので、上皿流出開口128から流出する賞球を下
方に導き易くなっている。一方、透明板保持枠4を閉じ
たときには、図14(B)に示すように、上皿6の賞球
開口381の後方に取り付けられる賞球接続樋394に
押圧されて大きく傾動するようになっている。この際、
溢れ玉防止部材142が支持板部127側にやや傾斜し
た状態となっているので、賞球接続樋394の押圧によ
り傾動し易くなっている。このような構造により、透明
板保持枠4を開放したときに、前記上皿連通口61部分
まで満杯となっている賞球の上皿流出用開口128から
溢れ出す賞球を確実に誘導ボックス部材140を介して
下皿7に導くことができるようになっている。更に、透
明板保持枠4が開放した状態で賞球の払出動作が行われ
ても、同様に誘導ボックス部材140内にその払い出さ
れた賞球を確実に導くことができるので、賞球の払出動
作を行わせつつ透明板保持枠4を開放してメンテナンス
や修理をすることができる。
【0066】また、支持板部127には、上記した誘導
ボックス部材140の側方に前記連結蝶番119を収納
する下部の蝶番収納凹部118が形成されているが、そ
の蝶番収納凹部118の上方に配線通し開口162が開
設されている。この配線通し開口162には、上皿6内
に設けられる後述する表示部基板361に実装される電
気部品等からの配線、及び透明板保持枠4に設けられる
電気部品(スピーカ308やLED基板303)からの
配線をまとめて前面枠3の裏側に導くものである。そし
て、この配線通し開口162は、透明板保持枠4の軸支
側であって機構板40の前記賞球払出制御基板73及び
前記遊技制御基板ボックス33に収納される遊技制御基
板に近い位置に開設されるものである。なお、支持板部
127の開放側に対応する位置には、前面枠3の前面側
で最も前方に突出した錠用凸部160となっており、こ
の錠用凸部160に後述する施錠装置178のシリンダ
ー錠179が臨む錠穴161が穿設されている。
【0067】また、支持板部127の上端辺は、遊技盤
16を載置し得るように遊技盤16とほぼ同じ幅を有す
るように形成されるが、そのほぼ中央には、図5に示す
ように、押え部材取付凹部149とアウト玉連絡通路1
48とが形成されている。押え部材取付凹部149に
は、遊技盤16の裏面下部を遊技盤収納リブ163に収
納して支持板部127の上辺に載置した際に押圧固定す
るための遊技盤固定レバー部材151を取り付ける取付
ボス150が突設形成されている。また、アウト玉連絡
通路148の下流端に遊技盤16に形成されるアウト口
20に取り込まれたアウト玉を機構板40のアウト玉排
出通路70にスムーズに導くためのアウト玉誘導リブ1
54が形成されている。なお、支持板部127の裏面
は、図5に示すように、ビスによって止着される閉塞板
152によって閉塞されており、前記アウト玉誘導リブ
154が形成される部分に対応する閉塞板152には、
アウト玉出口153が形成されている。また、支持板部
127と閉塞板152との間は、前記アウト玉連絡通路
148が形成されるように中空状になっているが、その
中空部には、閉塞板152等をビスで止着するための取
付ボス(符号なし)が多数突設されている。
【0068】前面枠3の透明板保持枠対応板部80の正
面構造は、概ね上記した通りであるが、下皿対応板部8
1においては、そのほぼ中央に下皿7の後述する賞球誘
導筒部202が貫通される開口155が開設され、軸支
側に灰皿用凹部156が形成され、開放側に配線通し穴
157及びハンドル軸貫通穴157aがそれぞれ形成さ
れている。開口155は、下皿7に余剰の賞球を払い出
すための開口であり、灰皿用凹部156は、灰皿8の回
動動作が行えるようにするためのものであり、配線通し
穴157は、操作ハンドル9の内部に設けられる各種ス
イッチ類の配線を前面枠3の裏側に通すための開口であ
り、ハンドル軸貫通穴157aは、操作ハンドル9の後
述する回転軸266を貫通するための開口である。な
お、下皿対応板部81には、後述する下皿7の取付ボス
207,255を取り付けて裏面からビス259で止着
するための装飾板取付穴158も多数形成されている。
【0069】一方、前面枠3の裏面構造においては、図
5に示すように、遊技盤収納リブ163が合成樹脂によ
って一体的に成型されている。しかして、遊技盤収納リ
ブ163は、遊技盤16を内側に収納支持し且つ固定す
るものであるため、遊技盤16を支持する構造及び遊技
盤16を正確に固定するための部品を有する。また、遊
技盤収納リブ163は、遊技盤16の裏面に設けられて
所定個数の景品玉を払い出すための各種の機構が設けら
れる機構板40を正確に取り付けるための部品も有す
る。
【0070】具体的には、遊技盤16を収納支持する構
造として遊技盤16の左右前面と当接する内側当接段部
165と、複数(2個)の位置決め突起135,164
とがある。2つの位置決め突起135,164のうち、
一方の位置決め突起135は、前記したように防犯用立
壁133の裏面側に突設されるが、他方の位置決め突起
164は、前面枠3の上部中央に突設される。なお、上
部の内側当接段部165には、前面枠3の開放側から軸
支側に配線を導くための配線通し溝190が形成され、
遊技盤16を収納したときに配線が邪魔とならないよう
に収納している。なお、この配線通し溝190は、本実
施形態では使用していない。
【0071】上記のような遊技盤収納構造においては、
遊技盤16の下部は、前記支持板部127の上面に載置
されると共に位置決め突起135によって位置決めさ
れ、左右を遊技盤収納リブ163及び内側当接段部16
5とによって規制され、更に、上部を位置決め突起16
4と内側当接段部165と同じ高さ位置に形成されるリ
ブとによって当接位置決めすることにより遊技盤16を
正確な位置に収納されるようになっている。なお、上部
位置には、外枠当接リブ166が突設されているが、こ
の外側当接リブ166は、外枠2と前面枠3の内側との
間隔を狭くして、前面枠3の上動範囲を小さくするもの
であり、これによって前面枠3を外枠2に対して閉じた
ときにガタ付きのないようになさしめている。
【0072】また、遊技盤16を固定するための部品と
して複数(4個)の遊技盤固定レバー169,151が
ある。遊技盤固定レバー169は、遊技盤16を遊技盤
収納リブ163に隣接した位置に形成される遊技盤固定
レバー取付穴167に前面枠3の前方から差し込まれる
レバー取付ピン168にワッシャやスプリングを介装し
てナットで締め付けられて取り付けられるものであり、
遊技盤固定レバー169を回動操作することにより遊技
盤16の裏面から押圧して遊技盤16を遊技盤収納リブ
163に堅固に収納支持固定するものである。なお、固
定レバー151は、前記支持板部127の押え部材取付
凹部149に突設される取付ボス150に固着されるも
のである。また、遊技盤固定レバー169,151は、
合成樹脂によって成形されている。
【0073】ここで、遊技盤固定レバー169の構造に
ついて図15を参照して簡単に説明する。図15(A)
は、側面図であり、(B)は平面図であり、(C)は、
(B)のA−A線断面図であり、(D)は、(B)のB
−B線断面図である。遊技盤固定レバー169は、平面
形状がほぼL字状となっており、その外周に沿って高さ
の異なるリブ169d〜169fが突設されている。し
かして、L字状の角部は、前記遊技盤固定レバー取付穴
167の上面に対応するように下方に突出しており、そ
の突出部に前記レバー取付ピン168が挿通されるピン
挿通穴169aが形成され、該ピン挿通穴169aを囲
むように円形状に突設されるリブの内部にワッシャとス
プリングの一部が収納されるようになっている。また、
L字状の短辺の下面がやや突出した盤押え部169bと
なっており、L字状の長辺両側に高さの異なるリブ16
9c,169fが突設され、高さの高いリブ169cが
遊技盤固定レバー169を回転操作するための操作片1
69cとなっている。そして、2つのリブ169c,1
69fとの間には、所定間隔を置いて複数の補強リブ1
69eが傾斜状に一体形成されている。なお、遊技盤固
定レバー169は、図5に示すように、左側辺に取り付
けられるものと右側辺に取り付けられるものとはL字の
短辺の突出する方向が異なり、図15に示す遊技盤固定
レバー169は、図5の左側に取り付けたものを示して
いる。
【0074】また、機構板40を取り付けるための部品
として複数(3個)の機構板固定用突起170がある。
しかして、1つの機構板固定用突起170は、図示しな
いが前記支持板部127の裏面を被覆する閉塞板152
の裏面であって開放側に取り付けられるものである。ま
た、他の2つの機構板固定用突起170は、開放側の上
部と軸支側の上辺とに設けられる。また、遊技盤収納リ
ブ163の一側上下には、機構板40を開閉自在に軸支
するための軸受金具78がビスで強固に止着されてい
る。なお、上方の軸受金具78は、前記蝶番収納凹部1
18の裏面側に取り付けられるが、この蝶番収納凹部1
18の裏面側にも前記配線押え片106と配線誘導片1
09と同じものが突設されている。
【0075】前面枠3の裏面構造において、上記した以
外の構成として軸支側の上部から側方にかけて形成され
る前記抜き開口122に対応する配線係止爪(図示しな
い)に前記中継基板114の集合コネクタ116に接続
される装飾用集合配線が係止されると共に、開放側の裏
面に施錠装置178がビス182で固着され、下皿対応
板部81の裏面に接続樋171、打球発射装置183が
固着又は装着され、軸支側上下に軸受金具124が固着
されている。
【0076】このうち、施錠装置178は、従来から使
用されているもので、シリンダー錠179を一方向に回
動させることにより、枠用フック180を上動せしめて
外枠2の側板内側上下に止着される掛止片35との係合
を解除して前面枠3を外枠2から開放でき、シリンダー
錠179を他方向に回動させることにより、ガラス用フ
ック部(図示しない)を下動せしめて透明板保持枠4の
裏面開放側上下に取り付けられる係合片(図示しない)
との係合を解除して透明板保持枠4を前面枠3から開放
することができるものである。なお、図5に示す施錠装
置178には、外枠2に対して前面枠3を開放した状態
でガラス用フック部の係合を解除するためのガラス枠開
放レバー181がその中程に設けられている。
【0077】また、接続樋171は、従来と若干その取
付方法が異なり、従来は、接続樋171を前面枠3の下
皿対応板部81の裏面に直接ビスで取り付けていたが、
本実施形態においてもビス176で下皿対応板部81の
裏面であって開口155の外周に沿って突設される取付
ボス175に止着する点では同じであるが、ビス176
で止着する前に接続樋171の下部前面両側に形成され
る位置決めピン174を開口155から後方に突出する
賞球誘導筒部202の側方両側に形成される位置決め穴
203に差し込んで相互の位置決めを行った後にビス1
76で止着するものである。このように構成することに
より、接続樋71と下皿7との接続位置を正確に行い、
余剰玉のスムーズな流れを達成することができるもので
ある。しかして、接続樋171は、図5に示すように、
機構板40の余剰玉通路64の下流端に臨む賞球受開口
173と前記誘導ボックス部材140に誘導された玉が
排出される排出口147の裏側を覆う誘導樋部172と
が前後方向に重複状に設けられて構成されるものであ
る。そして、余剰玉通路64に流出した余剰の賞球、及
び誘導ボックス部材140に受け入れられた溢れ玉,フ
ァール玉,玉抜き玉を下皿7に誘導するものである。な
お、接続樋171の位置決めピン174を賞球誘導筒部
202の位置決め穴203に差し込む際には、導電線材
177(導電性合成樹脂又は金属で形成される)の一端
をその間に差し込んで挟持する。導電線材177の他端
は、下方の前記軸受金具124を止着するときに同時に
止められる。しかして、この導電線材177は、下皿7
に貯留された賞球に帯電する静電気を外部に放電し易く
するためのものであり、望ましくは下部の軸受金具12
4に対応して外枠2側に取りつけられる軸支金具にアー
ス線が接続されることが望ましい。また、賞球に帯電し
た静電気を導通し易くするために接続樋171は、導電
性の合成樹脂で成形されている。
【0078】更に、打球発射装置183は、打球モータ
184と、該打球モータ184の回転により間欠的に往
復動作する打球槌187と、該打球槌187の初期弾発
強さを調節する発射勢調節ツマミ185と、打球発射装
置183を駆動制御する基板が収納される発射制御基板
ボックス186と、がセット板に集約されて前面枠3の
下皿対応板部81の裏面一側にビス188で止着されて
いる。なお、打球槌187には、その往復動作に対応し
て後述する玉送り部材405の揺動部材407を揺動さ
せるための作動部材を上下動させる当接部(図示しな
い)が形成されていると共に、発射制御基板ボックス1
86に収納される基板には、後述するスイッチ配線27
4と賞球払出制御基板73からの配線とターミナルボッ
クス49からの電源線とがそれぞれ接続されている。ま
た、発射装置制御基板ボックス186は、内部の基板に
不正行為が行われているか否かを容易に発見することが
できるように、内部を視認し得る透明な合成樹脂によっ
て構成されている。なお、図示しないが、発射装置制御
基板ボックス186の表面には、複数の放熱穴が形成さ
れている。更に、上記のように構成される打球発射装置
183には、操作ハンドル9の後述する回転軸266の
後端に形成される両側カット面268(図11(C)参
照)が弾発力調節歯車189(図2参照)に係合して打
球槌187の弾発力を調節し得るようになっている。
【0079】以上、前面枠3の詳細な構造について説明
してきたが、次に前面枠3に装着又は固着される部品の
うち、下皿対応板部81の前面に取り付けられる下皿7
について説明し、次いで、透明板保持枠4について順次
説明する。
【0080】(5)下皿 前面枠3の下皿対応板部81の前面側には、図4に示す
ように、そのほぼ全域を被覆する下皿7が取り付けられ
る。この下皿7の構成について図10を参照して詳細に
説明する。下皿7は、下皿セット板200と、該下皿セ
ット板200の前面側に取り付けられる下皿主体208
と、該下皿主体208の前面及び左右を覆う下皿カバー
体226と、から構成されている。以下、これらの構成
部品について詳細に説明する。
【0081】下皿セット板200は、そのほぼ中央に賞
球出口201が形成され、その賞球出口201の後方に
賞球誘導筒部202が後方に突出されている。この賞球
誘導筒部202は、前述したように下皿対応板部81の
ほぼ中央に開設される開口155を貫通して前記接続樋
171に接続されるものであり、賞球誘導筒部202の
両側に前述した位置決め穴203が形成されている。ま
た、賞球出口202の周囲には、差し込み溝204が形
成され、この差し込み溝204に下皿主体208の後端
に突設される差し込み突片209が差し込まれて下皿主
体208を下皿セット板200に対して位置決めするよ
うになっている。また、下皿セット板200の前面に
は、複数の取付嵌合ボス205が突設されている。この
取付嵌合ボス205は、下皿カバー体226の嵌入ボス
244と対応させてビス206で裏面から止着すること
により、下皿セット板200と下皿カバー体226とを
組み付けるものである。更に、下皿セット板200の裏
面には、前面枠3の下皿対応板部81に穿設される装飾
板取付穴158に嵌合される取付ボス207が突設され
ている。
【0082】上記した下皿セット板200の前方に取り
付けられる下皿主体208は、賞球出口201から流出
する賞球を貯留する貯留部を有するように後方が開放さ
れた凹状に形成され、その後端縁に沿って前記差し込み
溝204に嵌合される差し込み突片209が突設されて
いる。また、下皿主体208の貯留部底面には、円形状
の玉抜き穴210が開設され、その玉抜き穴210を下
皿主体208の裏面に取り付けられる玉抜き弁223に
よって開閉自在に閉塞されている。したがって、下皿主
体208の底面の裏側には、玉抜き弁223のスライド
動作を案内する(玉抜き弁223が水平移動し易いよう
にその上面と摺動する)ための玉抜き弁案内リブ211
と、玉抜き弁223を収納する玉抜き弁収納箱217を
取り付けるための取付ボス212とが突設形成されると
共に、下皿主体208と下皿カバー体226とを下皿カ
バー体226の裏面からビス214で止着するための取
付穴213が形成されている。玉抜き弁223に係る構
造については、次に説明する。また、下皿主体208の
上端側方には、係合片215が側方に向かって突設さ
れ、下皿カバー体226を組み付けたときに係合片21
5が下皿カバー体226の後述する水平台部242の下
側と係合するようになっている。更に、下皿主体208
の上端前面には、当接鍔部216が前方に向かって突設
され、下皿カバー体226を組み付けたときに下皿カバ
ー体226の後述する当接載置部243に載置するよう
になっている。
【0083】次に、上記した下皿主体208の底面の裏
側に取り付けられる玉抜き弁223について説明する
と、玉抜き弁223は、長方形状の玉抜き弁収納箱21
7内にスライド可能に収納されている。具体的には、玉
抜き弁収納箱217には、その一側に前記玉抜き穴21
0に対応する開口218が開設され、その四隅に前記取
付ボス212が嵌合する嵌合穴220が形成されてい
る。一方、玉抜き弁223は、玉抜き弁収納箱217の
長手方向の側壁内側に当接しながらスライドするように
構成され、玉抜き弁収納箱217の他側中央に突設され
るスプリング係合突起222と玉抜き弁223の裏面に
形成されるスプリング係合部225との間に差し渡され
るスプリング219によって常に玉抜き弁223が前記
玉抜き穴210を閉塞する方向に付勢されている。ま
た、玉抜き弁223には、玉抜き弁収納箱217の外側
に突出する係合片224が一体的に形成されている。
【0084】しかして、上記のように玉抜き弁223が
収納された玉抜き弁収納箱217を下皿主体208の下
部裏面から嵌合穴220が取付ボス212に嵌合するよ
うに取り付け、その後、裏面側からビス221を螺着す
ることにより、玉抜き弁223を下皿主体208の底面
裏側に取り付けることができる。そして、取り付けた状
態では、玉抜き弁223は、スプリング219の付勢力
により玉抜き穴210を閉塞するようになっているが、
係合片224をスプリング219の付勢力に抗して移動
させることにより、玉抜き穴210を開放して下皿主体
208の貯留部に貯留される賞球を下方に玉抜きするこ
とができる。なお、係合片224を移動させる機構は、
次に説明する下皿カバー体226に組み付けられてい
る。
【0085】上記のように玉抜き弁223が装着された
下皿主体208の前方及び側方を覆うように下皿カバー
体226が組み付けられる。下皿カバー体226は、前
記下皿主体208の前方及び下部を覆うように前方に膨
出状に突出し、両サイドが前記下皿対応板部81と対応
するように平板状に形成されている。しかして、下皿主
体208が収納される膨出部の下方には、前記玉抜き弁
収納箱217が貫通される長方形状の開口227が開設
されると共に膨出部の前面には、レバー用開口229が
開設されている。開口227の短辺側のやや上部には、
前記取付穴213に対応する取付穴228が形成されて
おり、下皿主体208を上方から載置した状態で下皿カ
バー体226の裏面からビス214を螺着することによ
り、下皿主体208と下皿カバー体226とを止着す
る。ただし、この連結を行う前に以下に説明する玉抜き
レバー230をレバー用開口229に対応させて取り付
けておかなければならない。
【0086】そこで、次に玉抜きレバー230の取付構
造について説明する。玉抜きレバー230は、その前面
中央に前記レバー用開口229から外側に突出する指掛
部233が突設され、その裏面の上下にレバー収納部材
235と当接する案内リブ234が突設され、更に、下
辺中央から係合片231が垂下されている。ただし、こ
の係合片231は、側方から見たときに玉抜きレバー2
30よりも後方となるようにクランク状に垂下されてい
るものである。また、中央一側には、硬貨を挿入するこ
とが可能なコイン挿入溝232が形成されている。この
ように形成される玉抜きレバー230は、断面コ字状に
形成されるレバー収納部材235に収納されて下皿カバ
ー体226の膨出部前面壁との間で挟持されて取り付け
られる。即ち、レバー収納部材235は、その上下の四
隅に取付片236が一体的に形成され、該取付片236
を下皿カバー体226の膨出部前面壁の裏面に突設され
る取付ボス238に対応させてビス237で止着するこ
とにより、玉抜きレバー230を収納した状態でレバー
収納部材235を取り付けることができる。ただし、玉
抜きレバー230をレバー収納部材235に収納する際
には、前記係合片231をレバー収納部材235の下部
に形成される係合片挿入開口240から差し込んだ後、
クランク状に形成される係合片231の基部水平部を係
合片挿入開口240に連通して長手方向の横溝として形
成されるスライド溝241に嵌め込むようにする必要が
ある。なお、レバー収納部材235には、前記コイン挿
入溝232に対応する位置にコイン挿通溝239が形成
されている。
【0087】上記のようにして予め玉抜きレバー230
を下皿カバー体226の膨出部前面壁の裏側に装着した
状態において、上皿主体208を斜め上方から玉抜き弁
収納箱217が開口227に貫通するように入れる。こ
のとき、係合片231が図10の最も右側に位置するよ
うに玉抜きレバー230を右側に移動させておく。そし
て、上端側方に突設される前記係合片215と次に説明
する水平台部242とを係合させ且つ前記当接鍔部21
6を当接載置部243に載置した状態で裏面側からビス
214を取付穴228に止着することにより、下皿主体
208を下皿カバー体226に取り付けることができ
る。そして、この取り付けた状態においては、玉抜き弁
223の係合片224が玉抜きレバー230の係合片2
31の図10に示す左側に位置して当接した状態となっ
ているので、玉抜きレバー230の指掛部233に指を
掛けて図10の左側方向にスライドさせることにより、
係合片231と係合片224とが係合して玉抜き弁22
3をスプリング219の付勢力に抗して移動させ玉抜き
穴210を開放する。一方、指掛部233から指を離す
とスプリング219の付勢力により玉抜き弁223が玉
抜き穴210を閉塞すると共に玉抜きレバー230を右
側に移動させる。ただし、このとき遊技者がコイン挿入
溝232及びコイン挿通溝239に硬貨(例えば、10
0円玉でも500円玉でもよい)を差し込むと、硬貨と
レバー用開口229の側壁とが当接して玉抜き弁223
及び玉抜きレバー230を元の位置まで戻すことができ
ないので、玉抜きレバー230から手を離した状態でも
玉抜き穴210の一部が開放したままとなって貯留され
ている賞球を玉抜き穴210から下方に落下させること
ができる。
【0088】また、下皿カバー体226の下皿主体20
8の取付位置の両サイド上部は、水平状の水平台部24
2を構成し、また、下皿主体208の取付位置である膨
出状凹部の円弧状上端は、当接載置部243を構成して
おり、それぞれ下皿主体208を組み付けたときに前記
係合片215が下方に係合し、前記当接鍔部216を載
置するようになっている。また、膨出状凹部の内側に
は、前記取付嵌合ボス205と嵌合当接する嵌入ボス2
44が後方に向かって突設されている。しかして、下皿
主体208を下皿カバー体226に組み付けた後に、下
皿セット板200を後方からあてがって取付嵌合ボス2
05と嵌入ボス244とを一致させ、下皿セット板20
0の後方からビス206を取付嵌合ボス205内に止着
することにより、下皿7の組付けを完成することができ
る。
【0089】ところで、下皿カバー体226の両サイド
には、前記灰皿8と操作ハンドル9とが組み付けられる
ようになっている。そこで、まず、灰皿8の取付構造に
ついて説明すると、下皿カバー体226の正面から見て
左側には、下皿8を組み付けるための凹状の灰皿取付部
245が形成されている。この灰皿取付部245は、下
皿セット板200の後面よりも後方に突出しており、そ
の突出した部分が前面枠3の前記灰皿用凹部156に収
納されるようになっている。一方、灰皿8は、回転軸2
46によって片持ち支持されており、その回転軸246
が膨出状凹部の側壁に形成された開口から内部に挿通さ
れると共に、内部に突設された取付ボス249に取付片
248がビス250で止着される回転軸支持部材247
により回転自在に止着される。なお、灰皿取付部245
の上端後方に突設される取付ボス252に灰皿8の上部
を覆うように灰皿上部カバー251がビス253によっ
て取り付けられるが、この灰皿上部カバー251によっ
て灰皿8の回転が邪魔されることはない。このように構
成することにより、灰皿8が回転軸246を中心として
灰皿取付部245内で回転自在に設けられ、灰皿8の内
部に溜った吸い殻を回転させることにより、簡単に取り
除くことができる。また、従来の両持ち支持に比べて、
灰皿8の回転軸246を片側のみで支持する構造なの
で、取り付け易く且つ灰皿8の配置をできるかぎり外側
にすることができるので、下皿の幅を大きくできて灰皿
を利用しやすい位置に取り付けることができる。
【0090】一方、下皿カバー体226の正面から見て
右側には、操作ハンドル9を取り付けるためのハンドル
固定穴254が形成されている。このハンドル固定穴2
54は、図4及び図11に示すように、後述する回転軸
266及びスイッチ配線274だけが貫通する貫通孔が
形成された有底穴であり、その底部分に形成される取付
穴272と有底面に当接する次に詳述する後握持部材2
60の端部肉厚内に形成される取付穴271とを合致さ
せてビス273を止着することにより、操作ハンドル9
をハンドル固定穴254に固定する。ただし、操作ハン
ドル9の固定位置は、後握持部材260の端部面に突設
される位置決め突起270を有底面に形成される位置決
め穴(図11に示すが符号なし)に係合させることによ
り行われる。
【0091】また、前記ハンドル固定穴254に装着さ
れる操作ハンドル9は、図11に示すように、ハンドル
固定穴254に固着される後握持部材260と、該後握
持部材260の前面側に図示しないビスで止着され且つ
その外周にタッチリング262が周設固定されるタッチ
リング周設部材261と、同じく後握持部材260の前
方に突設される図示しない連結ボスに前方からビスで止
着される挟持部材264と、タッチリング周設部材26
1と挟持部材264とに挟持されて回転自在に設けられ
る回動操作部材263と、挟持部材264の前方に下か
ら螺着される取付ネジ275によって固着される前握持
部材265と、から構成されている。回動操作部材26
3には、回転軸266の一端が係合しているが、その係
合状態は、図11(B)に示すように、回転軸266の
片面だけを切り欠いたいわゆるD型カット面267であ
る。これに対し、回転軸266の他端は、後握持部材2
60の後端から外部に飛び出し且つ前面枠3の下皿対応
板部81に開設されるハンドル軸貫通穴157aを貫通
するが、その端部には、図11(C)に示すように、回
転軸266の両端面を切り欠いた両側カット面268と
なっており、この両側カット面268が前述した打球発
射装置183の弾発力調節歯車189に係合するように
なっている。なお、回転軸266は、後握持部材260
の内部後端に嵌入される軸受部材269によってその中
程を支持されている。また、操作ハンドル9の内部に
は、図示しないが回動操作部材263の回動動作によっ
て作動するメインスイッチが内蔵され、そのメインスイ
ッチに接続される配線と前記タッチリング262に接続
される配線とが、図4に示すスイッチ配線274を構成
し、このスイッチ配線274が前面枠3の下皿対応板部
81に開設される配線通し穴157を貫通して打球発射
装置183に設けられる前記発射制御基板ボックス18
6に収納される発射制御基板に接続されるようになって
いる。
【0092】上記のように構成される操作ハンドル9に
おいては、回動操作部材263を回動操作することによ
り、メインスイッチがONすると共に、回転軸266の
回転動作が打球発射装置183の弾発力調節歯車189
を回転せしめて弾発力を調節する。また、遊技者が回動
操作部材263を操作しているときには、遊技者の指が
タッチリング262に接触するので、その接触信号も導
出される。なお、メインスイッチのON状態において
は、図示しない単発ボタン(回動操作部材263とタッ
チリング周設部材261との間に揺動自在に設けられ
る)を揺動操作させることにより、メインスイッチをO
N・OFFさせて単発打ちを行うことができるようにな
っている。
【0093】以上、下皿カバー体226の両サイドに組
み付けられる灰皿8及び操作ハンドル9について説明し
てきたが、これら及び下皿主体208,下皿セット板2
00が組み付けられた下皿7は、下皿セット板200の
後面に突設される前記取付ボス207と下皿カバー体2
26の後面側に突設される取付ボス255とを前面枠3
の下皿対応板部81に開設される装飾板取付穴158
(この穴も有底である)に嵌合して裏面からビス159
を止着することにより、下皿7を前面枠3の下部前面に
取付固定することができるものである。
【0094】(6)透明板保持枠 次に、前面枠3の前面側に開閉自在に設けられる透明板
保持枠4について、図1,図3,図16乃至図20を参
照して説明する。図1及び図3は、前述した通りであ
り、図16は、透明板保持枠4の正面から見た分解斜視
図であり、図17は、透明板保持枠4に取りつけられる
上皿6の分解斜視図であり、図18は、上皿6の断面図
であり、図19は、上皿6の取付部分に対応する透明板
保持枠4の背面構造を示す分解斜視図であり、図20
は、透明板保持枠4と前面枠3との連結構造及び透明板
保持枠4の配線処理構造を示す斜視図である。
【0095】まず、主として図16及び図20を参照し
て透明板保持枠4の構造について説明する。透明板保持
枠4は、前記遊技盤16の遊技領域22を透視し得る円
形透視窓5に取り付けられる透明板としての図示しない
複層ガラス板を有する透明板保持部と、発射すべき打玉
を貯留して発射位置に誘導する上皿6を有する上皿部
と、が一体的に形成された縦長な長方形状の合成樹脂で
構成されている。また、透明板保持枠4の周縁には、後
方に向かって補強周枠リブ300が立設され、透明板保
持枠4の強度の向上を図っている。なお、上皿部の開放
側は、前面枠3の前記錠用凸部160が前面に表出する
ように錠用切欠部392として切り欠けられている。
【0096】まず、透明板保持部の構成について説明す
ると、その前面側上部左右にスピーカ308を配置する
領域を規制するスピーカ取付リブ301が突設されてい
る。このスピーカ取付リブ301は、ブーメラン形状を
しており、そのほぼ中央にスピーカ308の後端部が収
納される有底状のスピーカ収納凹部302が形成されて
いる。また、このスピーカ収納凹部302を除くスピー
カ取付リブ301内の領域には、多数のLEDが実装さ
れたLED基板303が取り付けられるようになってい
る。LED基板303の取付は、スピーカ取付リブ30
1によって囲まれる領域(以下、この領域をスピーカ取
付領域という)内に突設される基板取付ボス304にL
ED基板303に穿設される取付穴(符号なし)を一致
させてビス305を止着することにより行う。また、ス
ピーカ取付領域には、LED基板303にコネクタ接続
されるLED配線306を透明板保持枠4の裏面側に導
く配線通し穴307と、後述するレンズカバー312を
裏面から止着するための止め穴319と、レンズカバー
312に取り付けられるスピーカ308のスピーカ配線
321を透明板保持枠4の裏面側に導く配線通し穴32
2と、が形成されている。
【0097】一方、上記したスピーカ取付リブ301に
取り付けられるスピーカ308は、透光性合成樹脂によ
って成形されるレンズカバー312の裏面にスピーカ取
付カバー309を介して取り付けられる。レンズカバー
312は、前記スピーカ取付リブ301の外周形状とほ
ぼ同じ外周形状をしており、透明板保持枠4に取りつけ
られた状態でスピーカ取付リブ301を内部に収納する
ようになっている。また、レンズカバー312は、その
中心に円形状の開口313が開設されると共に、その裏
面側の開口313の周囲に3つのスピーカ取付ボス31
4が突設され、このスピーカ取付ボス314にスピーカ
取付カバー309がビスによって止着されるようになっ
ている。スピーカ取付カバー309は、その内部にスピ
ーカ308を収納するようにすり鉢状に形成され、その
外周の適宜箇所に突設された取付片310を上記したス
ピーカ取付ボス314に一致させてビスで螺着する。そ
して、スピーカ取付カバー309をレンズカバー312
に止着した状態においては、スピーカ308のスピーカ
コーンが前記開口313に対面すると共にスピーカ30
8の前端面が開口313の周囲に当接すると共にスピー
カ308の後端面がスピーカ取付カバー309に当接し
た状態、即ちスピーカ308がレンズカバー312とス
ピーカ取付カバー309とに挟持された状態で保持され
ることになる。なお、スピーカ取付カバー309には、
スピーカ308から延びるスピーカ配線321を引き出
すための配線引き出し切欠311が形成されている。
【0098】上記のようにスピーカ308を裏面側から
取り付けられるレンズカバー312には、その前面にブ
ーメラン形状のパンチメタル315が止着されるように
なっている。このパンチメタル315は、多数の透音孔
が形成されており、その周囲に一体的に形成される止め
片316をレンズカバー312に形成される嵌込溝31
7に表側から差し込んで裏側で折り曲げることにより装
着することができるものである。このように、本実施形
態においては、スピーカ308を保護するパンチメタル
315をレンズカバー312の表側から取り付けると共
に、スピーカ308を取り付けるスピーカ取付カバー3
09をレンズカバー312の裏側から取り付けてユニッ
ト化して構成しているものである。そして、このように
予めユニット化されたレンズカバー312を透明板保持
枠4に取り付けるには、レンズカバー312の裏面に突
出される取付ボス318を前記止め穴319に対応させ
て透明板保持枠4の裏面側からビス320で止着するこ
とにより簡単に組み付けることができる。なお、スピー
カ308を保護する部材としてパンチメタル315を例
示したが、パンチメタル315でなくても透音孔が形成
されるものであれば、合成樹脂や金網状のもので形成さ
れたものでも良い。
【0099】以上、透明板保持枠4へのスピーカ308
の取付構造について説明したが、本実施形態によれば、
スピーカ308は、その前面を透音孔を有するパンチメ
タル315が一体的に取り付けられる透光性合成樹脂製
のレンズカバー312で被覆されると共に、そのレンズ
カバー312で覆われる領域のうちスピーカ308の配
置位置を除く領域に多数のLEDが実装されるLED基
板303を配置し、該LED基板303から発せられる
光がレンズカバー312及びパンチメタル315を介し
て遊技者から視認し得るようにしたことにより、遊技者
から見て明らかにスピーカ308の前面を覆っているこ
とが理解できるパンチメタル315やレンズカバー31
2を介してLED基板303のLEDから発せられる光
を視認することができるので、装飾効果を高めることが
できると共に、スピーカ308自体も通常の構造のスピ
ーカを使用すれば良いので、製造コストが高くなるとい
うことはない。
【0100】また、LED基板303は、透明板保持枠
4の表側に形成されるスピーカ取付領域を構成するスピ
ーカ取付リブ301の内側にビス305で着脱自在に取
り付けられる一方、スピーカ308及びパンチメタル3
15が予めユニット化されたレンズカバー312をスピ
ーカ取付リブ301を被覆するようにビス320で着脱
自在に取り付けたことにより、遊技盤16の周囲である
透明板保持枠4を発光器付きスピーカを配置するので装
飾効果を高めることができると共に、スピーカ取付リブ
301内にLED基板303を止着した後、ユニット化
されたレンズカバー312を止着するだけであるため、
簡単に組み付けることができ、更に、ユニット化された
レンズカバー312やLED基板303の交換も簡単に
行うことができる。
【0101】また、パンチメタル315をレンズカバー
312の表側から止め片316を嵌込溝317に差し込
むことにより装着し、スピーカ308をレンズカバー3
12の裏側からスピーカ取付カバー309によって着脱
自在に装着することによりユニット化したので、仮にス
ピーカ308の交換が必要になった場合でも、レンズカ
バー312を透明板保持枠4から外し、その後、スピー
カ取付カバー309を外すことによって簡単に交換する
ことができる。
【0102】また、透明板保持部には、上記したスピー
カ308を内蔵したレンズカバー312の他に、円形透
視窓5の外周に沿って前面枠3の前記ランプ基板89に
対応する位置に光を透視し得る着色した合成樹脂で形成
されるランプ用レンズカバー323が取り付けられてい
る。このランプ用レンズカバー323は、透明板保持枠
4に形成された開口に係止爪(ともに図示しない)によ
って前方から着脱自在に装着されるものである。そし
て、このようにランプ用レンズカバー323を配置する
ことによって前記レンズカバー312及びパンチメタル
315とレンズカバー323とによって円形透視窓5に
沿って光装飾領域を形成することができるため、遊技盤
16の遊技領域22を囲むように光装飾領域を形成する
ことができ、より効果的に装飾効果を高めることができ
る。
【0103】また、円形透視窓5の外周の下部には、証
紙透視開口324が開設され、その証紙透視開口324
から遊技盤に貼付される証明用の証紙を視認することが
できるようになっている。なお、証紙透視開口324に
も透明なレンズが嵌め込まれている。
【0104】一方、透明板保持枠4の裏側においては、
図20に示すように、円形透視窓5に沿ってその上下左
右の4か所(図においては上部右側のものだけを示して
いる)には、複層ガラス板を取り付けるためのガラス取
付ピン325が取り付けられている。更に、透明板保持
枠4の裏面には、下辺を除く上辺及び左右辺の前記補強
周枠リブ300の内側に、補強防犯金具326が透明板
保持枠4の裏面に突設される取付ボスにビスで止着され
ている。この補強防犯金具326は、断面L字状に形成
されて、その一辺が前面枠3の外周に沿って形成される
前記防犯溝121に挿入されるようになっている。
【0105】ところで、透明板保持枠4の裏面には、上
記したLED基板303から延びるLED配線306及
び前記スピーカ308から延びるスピーカ配線321が
配線通し穴307,322から導き出されるが、その裏
側に導かれた配線306,321は、軸支側の前記スピ
ーカ収納凹部302の裏面側の下部に固定される中継基
板329の個別コネクタ330に接続される。そして、
これらの配線306,321は、その途中を前述した配
線押え片106及び配線誘導片109と全く同じ構造の
配線押え片327及び配線誘導片328によって係止さ
れるものである。また、中継基板329の集合コネクタ
331に接続される集合配線332は、透明板保持枠4
の軸支側に沿って下方に導かれ(途中を配線押え片と配
線誘導片とで係止される。また、補強防犯金具326と
透明板保持枠4の裏側に突設されるリブとにより挟持さ
れる配線押え金属板によっても押しつけられる)、前面
枠3の下部に形成される前記配線通し開口162から前
面枠3の裏面に導かれて、例えば、遊技制御回路基板に
接続されるようになっている。
【0106】また、透明板保持枠4の裏面であって軸支
側の上部には、図20に示すように係止金具334が取
付ボス335に固定されている。この係止金具334に
は、前面枠3に固定される前記連結蝶番119の先端面
に形成される連結片120と係合する係止切欠部336
が形成されている。しかして、透明板保持枠4の前面枠
3への取付は、前述したように、連結片120に係止金
具334の係止切欠部336を上方から掛け止めること
により、透明板保持枠4が連結蝶番119に着脱自在に
装着されるようになっている。
【0107】次に、透明板保持枠4の下方の上皿6を取
り付けるための上皿部の構成について説明するが、その
前に上皿6の詳細な構造について図17及び図18を参
照して説明する。上皿6は、上皿主体340と上皿カバ
ー体348とを組み付けることにより構成されている。
上皿主体340は、賞球を貯留する貯留部341と該貯
留部341に連通して賞球を一列に整列して発射位置に
導く整列誘導部342とが合成樹脂によって一体的に形
成されたものである。整列誘導部342の底面には、流
下する玉によって底面が摩耗しないように金属板343
が取り付けられていると共にその下流部に玉抜き弁(図
示しない)が設けられている。また、整列誘導部342
に対応する裏面には、薄肉状の支持リブ344が前方に
向かって複数個並列状に突設形成されている。この支持
リブ344は、上皿カバー体348の後述するレンズ用
開口354に装着される透視レンズ板355の一側下面
を支持するものであり、その先端上部は、円弧状のR部
344aとなって(丸めてある)後述するように組付け
易くなっている。また、支持リブ344は、薄肉状であ
るため、同じく組付け易くなっている。
【0108】また、上皿主体340の下部辺に沿って複
数の組付穴345が一体的に形成されると共に、一側端
部に供給装置取付ボス347が後方に向かって突設され
ている。組付穴345は、次に説明する上皿カバー体3
48を組み付けるためのものであり、供給装置取付ボス
347は、後述する玉送り部材405を取り付けるため
のものである。また、上皿主体340の上部縁に沿って
係合凹部369が形成され、上皿カバー体348を組み
付けたときに上皿カバー体348の上端縁に沿って形成
される係合凸部368が嵌合されるようになっている
(図18(A)参照)。更に、上皿主体340の前面側
には、図示しない前記玉抜き弁によって玉抜きされた玉
を前記誘導ボックス部材140の玉抜き入口144に導
くための抜き通路が形成されると共に、上皿6を透明板
保持枠4の取付穴389に止着するための取付ボス37
5(ただし、1個だけ)が突設されている。
【0109】一方、上記した上皿主体340の前方及び
下方を覆う上皿カバー体348は、その上部に上皿主体
340の前端外形状と合致する係合凸部368が形成さ
れると共に、その一側前方にネーム装飾板349を取り
付けるための取付凹部350が形成されている。この取
付凹部350に取り付けられるネーム装飾板349に
は、製造者のロゴや機種名等が表示され、その裏面に突
設される取付突起351を取付凹部350に穿設される
取付穴ボス352に差し込んで裏面からビス353を螺
着することにより固定されるようになっている。
【0110】また、上皿主体340を組み付けたときの
前記整列誘導部342に対応する部分の上皿カバー体3
48の上面には、レンズ用開口354が開設されてい
る。このレンズ用開口354には、透光性のある半透明
合成樹脂(スモーク)で形成される透視レンズ板355
が装着されるようになっている。透視レンズ板355に
は、その周辺に周辺鍔部356が段差状に形成されてい
る。周辺鍔部356は、透視レンズ板355を下皿カバ
ー体348の内側から前記レンズ用開口354に嵌め込
むように装着したときにレンズ用開口354の開口縁と
当接するものである。この点については、後に詳述す
る。
【0111】ところで、透視レンズ板355は、その裏
面側に表示部基板361が取り付けられるようになって
いる。即ち、透視レンズ板355の裏面には、一対の基
板取付ボス360が垂下され、この基板取付ボス360
の下端に表示部基板361がビスによって止着されてい
る。表示部基板361には、その上面に玉貸スイッチ3
62、返却スイッチ363、度数表示LED364、玉
貸可表示LED365が実装されていると共にその裏面
に配線366がコネクタ接続されている。これらのスイ
ッチ及び表示LEDは、弾球遊技機1に隣接して設けら
れる前記カードユニット装置11を介して遊技玉を借り
受ける際に操作する操作部を構成するものである。玉貸
スイッチ362は、玉貸可表示LED365が点灯して
いるときにカードユニット装置11によって遊技玉を借
り受ける際に操作するものであり、返却スイッチ363
は、遊技終了の際にカードユニット装置11のカード挿
入口14に差し込まれたカードを返却するためのもので
ある。また、度数表示LED364は、カードユニット
装置11のカード挿入口14に差し込まれたカードの残
額が表示されるものである。
【0112】また、透視レンズ板355には、前記玉貸
スイッチ362及び返却スイッチ363に対応する位置
に操作ボタン用開口357が形成され、この開口357
に玉貸ボタン358と返却ボタン359(図16参照)
とがそれぞれ摺動可能に取り付けられ、各ボタン35
8,359の裏面中央に突設される押圧突起358a,
359a(ただし、359aは図示しない)によって各
スイッチ362,363を押圧するようになっている。
なお、カードユニット装置11が隣接しない弾球遊技機
にこの構造の上皿6を適用する場合には、その裏面側に
表示部基板361の取付をせず、操作ボタン用開口35
7に予備ボタンを埋め込んだ透視レンズ板を使用しても
良いし、あるいは開口357及び基板取付ボス360の
ない透視レンズ板を使用しても良い。
【0113】更に、上皿カバー体348の内部には、前
記レンズ用開口354の前方開口縁に沿って複数の薄肉
状の支持リブ367が並列状に一体的に形成されると共
に、上皿主体340の前記組付穴345に対応する組付
ボス370、前記カードユニット装置11に基づく遊技
玉の貸出異常が生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッ
という連続音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、1
00円相当の遊技玉が払い出される毎にピーという音)
にその旨を報知する報知音が発生される圧電ブザー37
2をビス373で取り付けるためのブザー取付ボス37
1、前記上皿主体340を組み付けた上皿カバー体34
8を透明板保持枠4の取付穴389に取り付けるための
取付ボス375、がそれぞれ後方に向かって突設されて
いる。また、上皿カバー体348の下部後端中央に透明
板保持枠4に穿設される嵌入溝391に嵌入される嵌入
突片376も後方に向かって突設されている。
【0114】上記した構成のうち、透視レンズ板355
を支持リブ344,367によってレンズ用開口354
に組み付けるための構造について図17及び図18
(B)を参照して説明する。まず、透視レンズ板355
を上皿カバー体348の後方空間(内側)から、前方側
の周辺鍔部356を支持リブ367とレンズ用開口35
4の開口縁の下面との間の隙間に挿入するように差し込
む。このとき、支持リブ367の上部角部が円弧状のR
部367aとなっているので、周辺鍔部356への差し
込み動作が行い易いという利点がある。また、周辺鍔部
356を支持リブ367とレンズ用開口354の開口縁
の下面との隙間に完全に挿入した状態においては、周辺
鍔部356の後方側がレンズ用開口354の後部開口縁
の下面にほぼ当接した状態となっている。つまり、透視
レンズ板355がレンズ用開口354に嵌り込むので、
透視レンズ板355が仮固定された状態となっている。
このような状態で上皿主体340を上皿カバー体348
の後方から挿入すると、上皿主体340の支持リブ34
4が透視レンズ板355の後面側の周辺鍔部356の下
方に侵入し、上皿主体340を上皿カバー体348の所
定の位置に完全に装着した状態においては、透視レンズ
板355がレンズ用開口354の開口縁の下面と支持リ
ブ344,367とによって挟持固定された状態とな
る。なお、上皿主体340を後方から差し込む際にも、
支持リブ344の上部角部が円弧状のR部344aとな
っているので、周辺鍔部356の差し込み動作が行い易
いという利点がある。更に、本実施形態においては、透
視レンズ板355の周辺鍔部356を薄肉状の複数の支
持リブ344,367によって支持されるため、透視レ
ンズ板355の周辺鍔部356が平面ではなく曲面で構
成された複雑な形状であっても、その曲面に沿って複数
の支持リブ344,367の高さを異ならせて形成して
点接触によって支持する構造であるため、支持リブ34
4,367と開口354の開口縁との隙間に透視レンズ
板355の周辺鍔部356を挿入し易いという利点があ
る。
【0115】上記したように、本実施形態においては、
カードユニット装置11を介して遊技玉を借り受ける際
に操作する操作部を構成する表示部基板361を取り付
けることができる透視レンズ板355の組付けが上皿カ
バー体348に上皿主体340を組み付ける組付け作業
を行うだけで自動的に組み付けられるので、透視レンズ
板355の組付けを極めて簡単に行うことができる。
【0116】次に、上記のように構成される上皿6が取
り付けられる透明板保持枠4の上皿部の構成について図
16及び図19を参照して説明すると、上皿部には、そ
の開放側の上部に玉抜きレバー用開口387が開設さ
れ、その玉抜きレバー用開口387に玉抜きレバー41
2の操作部414が臨むようになっている。この玉抜き
レバー412は、スプリング413と共に玉抜きレバー
収納部材411に収納されて上皿部の裏面に取り付けら
れるものであるが、その取付構造は、玉抜きレバー用開
口387の左右に突設される取付ボス417に玉抜き収
納部材411の左右に突設される取付片415を対応さ
せてビス416で止着されるものである。また、玉抜き
レバー412の裏面には、連結突起418が突設され、
該連結突起418が玉抜きレバー収納部材411の裏面
に形成されるスライド長穴419を貫通し、その貫通し
た連結突起418に連結部材421の取付穴422を対
応させてビス423で止着することにより連結部材42
1が玉抜きレバー412に固定されている。この連結部
材421は、玉抜きレバー収納部材411の外側に位置
するもので、その先端が直角に曲折された連結片424
となっている。この連結片424は、玉抜き弁連結用長
孔386を貫通する玉抜き弁(図示しない)の挟持片
(図示しない)と係合するものである。図示しない玉抜
き弁は、上皿6の前記整列誘導部342の流下端底面を
開閉自在に閉塞するもので、上皿6内に設けられるもの
である。
【0117】しかして、遊技者が操作部414をスプリ
ング413の付勢力に抗して一方向に移動させることに
より、玉抜きレバー412、連結部材421及び図示し
ない玉抜き弁が移動して上皿6の貯留部341に貯留さ
れていた玉を整列誘導部342から上皿6の内部に形成
される玉抜き路(図示しない)を流下させ、上皿部の下
部中央に穿設される玉抜き出口385から前記誘導ボッ
クス部材140の玉抜き入口144に導き、排出口14
7から接続樋171の誘導樋部172を介して下皿7に
誘導するものである。なお、上記した玉抜きレバー収納
部材411及び連結部材421は、玉抜き用カバー42
5によって覆われているが、その玉抜き用カバー425
は、その取付穴427を上皿部の裏面に突設される取付
ボス429に一致させてビス428で止着されるように
なっていると共に、玉抜きレバー収納部材411の端部
に形成される嵌合凸部420を玉抜き用カバー425に
形成される嵌合開口426に嵌合することにより相互の
位置関係を正確に行っている。
【0118】また、上皿6は、上皿部の左側に透明板保
持枠4と一体的に形成される隆起部380の側方に形成
される賞球開口381とその右側に形成される玉送り部
材用開口388とを連絡するように貯留部341と整列
誘導部342とが当接して取り付けられ、その賞球開口
381と玉送り部材用開口388との間に長方形状の金
属板貼付凹部384が刻設され、該金属板貼付凹部38
4に金属板383が貼付される。この金属板383は、
上皿6を取り付けたときに貯留部341の一部と整列誘
導部342の側面に対応する個所であり、貯留された玉
の流下による摩耗を防止するために貼付されるものであ
る。
【0119】上記した賞球開口381の裏面には、図1
9に示すように賞球接続樋394が取り付けられてい
る。この賞球接続樋394は、賞球開口381の左右外
側に突設される接続樋用ボス393に左右の取付片39
5に対応させてビス396で止着するものである。ま
た、図18(A)に示すように、賞球接続樋394の後
端下部には、溢れ防止突起397が突設され、透明板保
持枠4を前面枠3に対して開放したときに賞球接続樋3
94部分に貯留される賞球が後面側から溢れ落ちないよ
うに防止している。
【0120】また、上記した玉送り部材用開口388に
は、揺動部材407を有する玉送り部材405が臨むよ
うになっている。この玉送り部材407は、その左右部
に一体的に形成される嵌合取付ボス406を上皿主体3
40の下流端に形成される前記供給装置取付ボス347
に嵌合させて取り付け、玉送り部材用開口388の近傍
に突設される取付ボス410にビス409によって揺動
自在に止着される止め金408によってその背面が押圧
されて脱落しないように取り付けられるものである。し
かして、上記のように取り付けられる玉送り部材407
は、整列誘導部342から供給される打玉を受け入れ、
前記打球発射装置183の打球槌187の往復動作に連
動して揺動する揺動部材407の動作に応じて打玉を1
個ずつ発射レール136の発射位置に供給するものであ
る。
【0121】上記のように構成される上皿6は、図16
に示すように、上皿6の裏面に後方に向かって突設され
る取付ボス375を透明板保持枠4の上皿部に穿設され
る取付穴389に嵌合して裏面からビス390で螺着す
ると共に上皿カバー体348の嵌入突片376を嵌入溝
391に嵌合させることにより、透明板保持枠4の下部
前面に強固に取り付けられている。なお、上皿6の上流
側と起伏部380の隆起した部分が当接してしまうの
で、起伏部380には、上皿6の上流側が嵌合するよう
な嵌合切欠部が形成されている。更に、上皿6に設けら
れる表示部基板361にコネクタ接続される配線366
及びブザー372にコネクタ接続されるブザー配線37
4は、図16に示すように前記賞球開口381のやや下
部に開設された配線通し開口382を通って透明板保持
枠4の裏面側に導き出されて配線押え部材398に纏め
られ、その後、前記配線通し開口162から前面枠3の
裏面に引き出されて、例えば、賞球払出制御基板73に
設けられるコネクタに接続されている。
【0122】上記した配線押え部材398は、前記賞球
接続樋394の側方で軸支側に突設される取付ボス40
2に配線押え部材398の上下に形成される取付片40
0を対応させてビス401で止着することにより取り付
けられるものである。そして、配線押え部材398に
は、配線を掛け止めるための配線係止片399がその側
面及び後面に突設形成されるものである。なお、配線押
え部材398の取付位置の下方には、前面枠3の下方に
取り付けられる連結蝶番119の連結片120と係合す
る係止金具334を止着するための取付ボス403が突
設されている。
【0123】以上、実施形態に係る弾球遊技機1の構成
について詳細に説明してきたが、上記実施形態において
は、前面枠3の開口82の周縁前面側にランプ基板89
を取り付けたものを示したが、透明板保持枠4のランプ
用レンズカバー323の裏面側にランプ基板89及びラ
ンプ基板カバー97を取り付けてもよい。また、スピー
カ308を透明板保持枠4の上方隅角部に取り付けたも
のを示したが、必ずしも透明板保持枠4の上部でなくて
もよく、例えば、透明板保持枠4の側部又は下方隅角
部、あるいは上皿6の上皿カバー体348の遊技者の視
認し得る位置であれば良い。また、スピーカ308をレ
ンズカバー312にユニット化することなく前面枠3側
に取り付けてもよい。逆にLED基板303をレンズカ
バー312にユニット化してもよい。更に、レンズカバ
ー312にユニット化するスピーカ308及びパンチメ
タル315の取付方向も表側からでも裏側からでも取り
付け得るような構造であってもよい。
【0124】更に、上記した実施形態の説明では、LE
D基板303、スピーカ308を駆動制御するものとし
て遊技制御基板ボックス33に収納される遊技制御基板
であるとして説明したが、これらのLED基板303、
スピーカ308を制御する装飾専用制御基板を設け、そ
の装飾専用制御基板を遊技盤16の裏面に取り付けても
よい。また、本実施形態では、遊技制御基板と賞球払出
制御基板73とを別体に構成し、それぞれ別々の基板ボ
ックスに収納して取り付けたものを示したが、これらの
基板を1つの基板ボックスに収納したものでも良い。
【0125】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、前面枠と、該前面枠の
前面を覆うように開閉自在に取り付けられた透明板保持
枠と、を備えた弾球遊技機において、前記透明板保持枠
には、発光器の光を透過する透光部を形成する一方、前
記前面枠の前記透明板保持枠で覆われる表面側に、前記
発光器が設けられる取付部材を配置すると共に、該取付
部材を覆い且つ前記発光器に対応する開口を形成した取
付部材カバーを配置し、前記取付部材カバーは、透明合
成樹脂で成形し、その外表面に前記取付部材を視認し難
くすると共に光を拡散し得るように凹凸加工を施したこ
とにより、取付部材カバーの裏面に凹凸加工が施されて
いるので、透明板保持枠を開放した状態で取付部材を視
認することができず、美観の向上を図ることができると
共に発光器から発生された光をさらに拡散することがで
きる。
【0126】また、請求項2の発明においては、前記取
付部材の表面に、光が反射する色彩を施したことによ
り、発光器から発せられる光を効率よく反射して装飾効
果を高めることができる。
【0127】また、請求項3の発明においては、前記取
付部材カバーの開口は、前記発光器の大きさに対応した
大きさで形成されると共に、開口縁に沿ってリブを突設
したことにより、取付部材カバーの強度を増すことがで
きると共に開口に挿通される発光器を保護することがで
きる。
【0128】更に、請求項4の発明においては、前記取
付部材は、前記取付部材カバーに装着された後に、前記
取付部材カバーに一体形成される係止爪によって前記前
面枠に着脱自在に配置されることにより、取付部材をき
わめて簡単に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機の背面図である。
【図3】前面枠と透明板保持枠との関係を示す斜視図で
ある。
【図4】前面枠の前方に装着される下皿と前面枠との関
係を示す分解斜視図である。
【図5】前面枠を背面から見た一部分解斜視図である。
【図6】前面枠の開口に沿って取り付けられるランプ装
置の構造及び取付構造を示す部分斜視図である。
【図7】ランプ装置を構成するランプ基板カバーの拡大
部分平面図と側面図である。
【図8】前面枠の前面側における配線の処理構造を示す
部分斜視図である。
【図9】配線を処理のための部材である配線押え片と配
線誘導片との関係を示す側面図である。
【図10】前面枠の前面側下部に取り付けられる下皿の
分解斜視図である。
【図11】その下皿を構成する下皿カバー体に装着固定
される操作ハンドルの断面図である。
【図12】前面枠に取り付けられる発射レールの側面図
である。
【図13】前面枠に取り付けられる誘導ボックス部材の
斜視図である。
【図14】誘導ボックス部材に設けらっる溢れ防止部材
の作用を示す断面図である。
【図15】遊技盤を固定するための遊技盤固定レバーの
側面図・正面図、断面図である。
【図16】透明板保持枠の正面から見た分解斜視図であ
る。
【図17】透明板保持枠に取り付けられる上皿の分解斜
視図である。
【図18】上皿の断面図である。
【図19】上皿の取付部分に対応する透明板保持枠の背
面構造を示す分解斜視図である。
【図20】透明板保持枠と前面枠との連結構造及び透明
板保持枠の配線処理構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 3 前面枠 4 透明板保持枠 87 係止穴 89 ランプ基板(取付部材) 90 ランプ(発光器) 95 白色塗装面 97 ランプ基板カバー(取付部材カバー) 99 ランプリブ(リブ) 100 ランプ挿通開口(開口) 101 係止爪 104 ローレット加工面(凹凸加工)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面枠と、該前面枠の前面を覆うように
    開閉自在に取り付けられた透明板保持枠と、を備えた弾
    球遊技機において、 前記透明板保持枠には、発光器の光を透過する透光部を
    形成する一方、前記前面枠の前記透明板保持枠で覆われ
    る表面側に、前記発光器が設けられる取付部材を配置す
    ると共に、該取付部材を覆い且つ前記発光器に対応する
    開口を形成した取付部材カバーを配置し、 前記取付部材カバーは、透明合成樹脂で成形し、その外
    表面に前記取付部材を視認し難くすると共に光を拡散し
    得るように凹凸加工を施したことを特徴とする弾球遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記取付部材の表面を、光が反射する色
    彩を施したことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前記取付部材カバーの開口は、前記発光
    器の大きさに対応した大きさで形成されると共に、開口
    縁に沿ってリブを突設したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記取付部材は、前記取付部材カバーに
    装着された後に、前記取付部材カバーに一体形成される
    係止爪によって前記前面枠に着脱自在に配置されること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    弾球遊技機。
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