JPH10258167A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH10258167A
JPH10258167A JP8326597A JP8326597A JPH10258167A JP H10258167 A JPH10258167 A JP H10258167A JP 8326597 A JP8326597 A JP 8326597A JP 8326597 A JP8326597 A JP 8326597A JP H10258167 A JPH10258167 A JP H10258167A
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ball
prize ball
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plate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明板保持開閉扉と上皿部とを一体形成した
前面開閉枠を備えた弾球遊技機において、前面開閉枠の
開放時に玉が外部に溢れ落ちる不具合を回避し得る弾球
遊技機を提供する。 【解決手段】 賞球払出装置58からの賞球を上皿6に
誘導する上皿連通口61と、賞球払出装置からの賞球を
下皿に誘導する切換通路600と、前面開閉枠4の閉塞
時に賞球の流路を上皿連通口61側の連絡通路63に切
り換える一方、前面開閉枠4の開放時に賞球の流路を切
換通路600に切り換える流路切換部材602と、を設
ける。これにより、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠
4を開放した場合、賞球は、上皿6側に送られることな
く下皿側に送り込まれるので、上皿6と枠基体側の上皿
連通口との連通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ち
るという不具合が回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも遊技盤
の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板
を有する透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発
射位置に誘導する上皿を有する上皿部と、が前記遊技盤
を装着する枠基体に対して開閉自在に設けられると共
に、前記上皿に賞球を払い出す賞球払出装置を備えた弾
球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技盤の遊技領域を透視し得る透
視窓に取り付けられる透明板を有する透明板保持部と、
発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿を有
する上皿部とは、それぞれ独立した開閉扉状に形成され
て枠基体(一般的に前面枠と言われている)に開閉自在
に設けられていた。しかしながら、透明板保持部には、
遊技盤の遊技領域を視認するための比較的大きな透視窓
を形成する必要があるので、透明板保持部を合成樹脂で
形成する場合には、強度的に弱いという欠点があった。
そこで、本出願人は、先に、透明板保持部と上皿部とを
合成樹脂によって一体的に形成した前面開閉枠を提案す
ることで、透明板保持部の強度向上及びコストダウンを
招来した。なお、このような前面開閉枠640には、図
13(A)に示すように、上皿部641の玉貯留部64
2と連通する賞球接続樋643が裏面側に設けられてい
た。そして、前面開閉枠640の閉塞状態で、賞球接続
樋643が遊技盤650側に形成された上皿連通路65
1と連通することにより、賞球払出通路652からの賞
球を上皿連通路651を介して玉貯留部642に送り込
むようになっていた。また、上皿連通路651の前端側
には、前面開閉枠640の開放時、言い換えれば賞球接
続樋643と上皿連通路651との連通状態が解除され
たとき、賞球払出通路652からの賞球を受け入れてこ
れを下皿(図示しない)に誘導(回収)する誘導ボック
ス部材653が設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した玉
貯留部642に玉が満杯に貯留されている場合には、上
皿連通路651にも玉が溢れている。従って、この状態
で前面開閉枠640を開放すると、上皿連通路651の
玉は、勢いなく誘導ボックス部材653に落ち込み、確
実に誘導ボックス部材653で回収される。しかしな
が、前面開閉枠640の開放状態で賞球払出通路652
から賞球が送り込まれるような場合には、上皿連通路6
51を玉が勢いよく通過するため、誘導ボックス部材6
53から外部に玉が飛び出す虞があり、確実に玉を回収
することができないという不具合が生じる。なお、透明
板保持部と上皿部とを別体に設けた構成であれば、障害
釘に玉がひっかかる等の不具合を解消する際、遊技中に
透明板保持部のみを開放することで賞球接続樋と上皿連
通路との連通状態を解除する必要はないが、透明板保持
部と上皿部とを一体に設けた構成(前面開閉枠640)
では、透明板保持部の開放と同時に必然的に上皿部も開
放されて賞球接続樋643と上皿連通路651との連通
状態が解除されるので、遊技中での誘導ボックス部材6
53による玉の回収が必要になってくる。本発明は、上
記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、透明板保持開閉扉と上皿部とを一体形成した前面
開閉枠を備えた弾球遊技機において、前面開閉枠の開放
時に玉が外部に溢れ落ちる不具合を回避し得る弾球遊技
機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の請求項1が採用した解決手段を図面を参
照して説明すると、図1、図2、図8、図11、及び図
12に示すように、少なくとも遊技盤16の遊技領域2
2を透視し得る透視窓5に取り付けられる透明板として
の複層ガラス板394を有する透明板保持部500と、
発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿6を
有する上皿部501と、が遊技盤16を装着する枠基体
3に対して開閉自在に設けられると共に、前記上皿6に
賞球を払い出す賞球払出装置58を備えた弾球遊技機1
において、前記透明板保持部500と前記上皿部501
とを前面開閉枠4として一体的に形成すると共に、前記
前面開閉枠4とは別体をなして前記上皿6の余剰玉を受
け入れる下皿7と、前記賞球払出装置58からの賞球を
前記上皿6に誘導する上皿誘導路(上皿連通口61、賞
球接続樋620・630)と、前記賞球払出装置58か
らの賞球を前記下皿7に誘導する下皿誘導路(切換通路
600、連絡通路63、誘導ボックス部材119)と、
前記前面開閉枠4の閉塞時に賞球の流路を前記上皿連通
口61、賞球接続樋620・630に切り換える一方、
前面開閉枠4の開放時に賞球の流路を前記切換通路60
0、連絡通路63、誘導ボックス部材119に切り換え
る流路切換部材602・622・634と、を備えたこ
とを特徴とする。このように構成することにより、大型
の透視窓5が形成されていることによって強度的に弱い
透明板保持部500を表面に上皿6が取り付けられるこ
とにより補強されている上皿部501が一体的に形成さ
れることによって補強され、前面開閉枠4全体の強度を
向上することができる。また、この構成において、賞球
の払い出し動作中に前面開閉枠4を開放した場合、賞球
は、上皿6側に送られることなく下皿7側に送り込まれ
るので、上皿6と枠基体3側の上皿連通口109との連
通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるという不具
合が回避できる。
【0005】また、図2及び図5に示すように、前記前
面開閉枠4の開閉状態を検出するドアスイッチ96(開
閉検出手段)と、該ドアスイッチ96による前記前面開
閉枠4の開閉検出に基づいて前記流路切換部材602の
流路の切り換え動作を制御する賞球払出制御基板73
(切換制御手段)と、を備えた構成にすることで、前面
開閉枠4の閉塞時には、賞球払出装置58からの賞球を
上皿6に誘導する一方、前面開閉枠4の開放時には、賞
球払出装置58からの賞球を前記下皿7に誘導する構成
を電気的な制御によって具現化することができ、迅速な
流路の切り換えが可能になり、払い出し動作の確実性が
より担保される。
【0006】上記した目的を達成するために本発明の請
求項3が採用した解決手段を図面を参照して説明する
と、図1、図2、及び図10に示すように、少なくとも
遊技盤16の遊技領域22を透視し得る透視窓5に取り
付けられる透明板としての複層ガラス板394を有する
透明板保持部500と、発射すべき打玉を貯留して発射
位置に誘導する上皿6を有する上皿部501と、が遊技
盤16を装着する枠基体3に対して開閉自在に設けられ
ると共に、前記上皿6に賞球を払い出す賞球払出装置5
8を備えた弾球遊技機1において、前記透明板保持部5
00と前記上皿部501とを前面開閉枠4として一体的
に形成すると共に、前記前面開閉枠4とは別体をなして
前記上皿6の余剰玉を受け入れる下皿7と、前記賞球払
出装置58からの賞球を前記上皿6又は前記下皿7に誘
導する賞球誘導路(賞球払出通路60)と、該賞球払出
通路60の下流端に対して所定角度屈折して接続し、賞
球払出通路60からの賞球を前記上皿6に誘導する上皿
誘導路(賞球接続樋610)と、前記賞球払出通路60
の下流端に対して直線的に接続し、賞球払出通路60か
らの賞球を前記下皿7に誘導する下皿誘導路(連絡通路
613)と、を備え、前記賞球払出通路60は、前記前
面開閉枠4の閉塞時には前記賞球接続樋610に接続す
る一方、前面開閉枠4の開放時には前記連絡通路613
に接続することを特徴とする。このように構成すること
により、大型の透視窓5が形成されていることによって
強度的に弱い透明板保持部500を表面に上皿6が取り
付けられることにより補強されている上皿部501が一
体的に形成されることによって補強され、前面開閉枠4
全体の強度を向上することができる。また、この構成に
おいて、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠4を開放し
た場合、賞球は、上皿6側に送られることなく下皿7側
に送り込まれるので、上皿6と枠基体3側の上皿連通口
109との連通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ち
るという不具合が回避できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
(1)弾球遊技機の全体の構造 以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明
する。まず、図1及び図2を参照して弾球遊技機1の全
体の構成について説明する。図1は、実施形態に係る弾
球遊技機1の正面図であり、図2は、弾球遊技機1の背
面図である。
【0008】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2(図5参照)と、該外枠2の一側に開閉
自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼす
べてが集約して設けられる枠基体3と、該枠基体3の前
面に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成され
ている。また、枠基体3に設けられる主要構成部として
は、上記した前面開閉枠4、遊技盤16、上皿6、灰皿
8を含む下皿7、操作ハンドル9、機構板40等があ
る。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に
遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置としての
カードユニット装置11が付設されている。なお、外枠
2の下部前面には、当て板10が固着されており、閉成
時に当て板10の上辺に枠基体3が載置するようになっ
ている。したがって、外枠2に枠基体3を開閉自在に軸
支するための軸支金具36(図5参照)のうち下部の軸
支金具(図示しない)は、当て板10の一側上辺に固着
されることとなる。
【0009】前面開閉枠4は、後述する遊技盤16の遊
技領域22をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設される
と共に該円形透視窓5の裏面から透明板としての複層ガ
ラス板394が装着される透明板保持部500と、発射
すべき打球が貯留され且つ発射位置に供給するための上
皿6が取り付けられる上皿部501とが合成樹脂によっ
て一体的に形成されたものである。なお、透視窓5は、
特に円形に限定するものではなく例えば方形等でもよい
が、強度を考慮すると円形が望ましい。また、透明板と
して複層ガラス394に限定するものではなく、例え
ば、1枚の透明合成樹脂板でも良い。なお、前面開閉枠
4についての詳細な構成については、後に詳述する。
【0010】カードユニット装置11は、前記上皿6の
上面に設けられる後述する操作部を操作することにより
作動されるものである。しかして、カードユニット装置
11は、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能
表示器12と、当該カードユニット装置11がいずれの
側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器13と、記録媒体としての磁気カードを挿
入するカード挿入口14とが設けられている。そして、
このように構成されるカードユニット装置11は、独自
の制御回路によって制御されるものであるが、後述する
賞球払出制御基板73とカードユニット配線15を介し
て接続されている。なお、カードユニット装置11を弾
球遊技機1に内蔵しても良い。また、本実施形態におい
ては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置と
してカードユニット装置11を例示したが、例えば、紙
幣等を挿入し得るユニット装置であっても良い。
【0011】一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板40が設けら
れると共に、前記操作ハンドル9に対応する裏面には、
ステッピングモータ196、ハンドル配線193が接続
された発射装置制御回路基板197、及び打球槌(図示
しない)を有する打球発射装置195が固着され、その
打球発射装置195の側方には、機構板40の後述する
余剰玉通路64を流下する賞球を前記下皿7に誘導する
接続樋150(図4参照)が固着され、その接続樋15
0の側方に枠基体3に設けられる後述するランプ90や
前面開閉枠4に設けられるスピーカ302等の表示制御
あるいは効果音制御を行う装飾制御回路基板201を収
納する装飾制御回路基板ボックス200が装着され、更
に、外枠2に対する枠基体3の開放側裏面に外枠2の掛
止片35に対する枠基体3の施錠、及び枠基体3に対す
る前面開閉枠4の施錠を行う施錠装置210が設けられ
ている。なお、装飾制御基板ボックス200に収納され
る装飾制御基板201には、後述する機構板40の前面
側に敷設された配線を接続するコネクタ202と枠基体
3側から敷設された装飾用集合配線142を接続するコ
ネクタ202とが設けられると共に、スピーカ302の
音量の大小を切り換える音量切換スイッチ203が設け
られている。
【0012】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、枠基体3に着脱自在に装着される遊技盤16と機構
板40の詳細な構成について順次説明し、その後、枠基
体3に固着又は開閉自在に装着される前面開閉枠4等に
ついて説明する。
【0013】(2)遊技盤 図1、図2、及び図4を参照して遊技盤16について説
明する。まず、遊技盤16の正面構造について説明す
る。遊技盤16は、枠基体3の裏面側に一体的に形成さ
れる遊技盤収納リブ135に収納固定されるべく、ほぼ
正方形状の合板により形成され、その表面には、円形う
ず巻き状に誘導レール(外レールと内レール21とから
なり、内レール21だけ図1に表示)が取り付けられ、
該誘導レールの内側が遊技領域22とされて発射された
打玉が落下するものである。遊技領域22には、図示の
場合、ドラム式可変表示装置17や可変入賞球装置18
やドラム式可変表示装置17の可変表示を許容する始動
入賞口19が設けられると共に、単に打玉を入賞とする
入賞口(符号なし)、打玉の流下方向・速度を変化せし
める風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域
22の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打
玉が取り込まれるアウト口20が設けられている。
【0014】一方、遊技盤16の裏面には、図2に示す
ように、前記ドラム式可変表示装置17の回転ドラムを
収納するドラム収納ボックス23が突出して設けられて
いる。このドラム収納ボックス23には、回転ドラムと
該回転ドラムを回転駆動するステッピングモータと回転
ドラムの絵柄を後方から照明する照明ランプとからなる
ドラムユニットが複数個収納固定され、また、ドラム収
納ボックス23の裏面には、内部で発生した熱を外部に
放熱する放熱板24が止着されている。この放熱板24
には、その下部一側にボックス掛止部材25が取り付け
られている。ボックス掛止部材25は、遊技動作を制御
する回路基板を収納する遊技制御基板ボックス33が上
辺を軸支して垂直方向から水平方向に回動自在に設けら
れるものであるが、水平方向の回動位置にあるときに遊
技制御基板ボックス33を水平状態に保持することがで
きるようにしたものである。このように水平方向に保持
した状態で遊技制御基板ボックス33によって覆われて
いる後述する第2入賞玉集合カバー体27及び第3入賞
玉集合カバー体28の状況を観察することができる。
【0015】上記したドラム収納ボックス23の下部を
除く周囲には、ドラム式可変表示装置17の上方に位置
する入賞口に入賞した入賞玉を誘導する誘導通路がその
前面に形成される第1入賞玉集合カバー体26が取り付
けられ、この第1入賞玉集合カバー体26に連通するよ
うにその下部に第2入賞玉集合カバー体27、及び第3
入賞玉集合カバー体28が取り付けられている。
【0016】第1入賞玉集合カバー体26には、その中
央に前記ドラム収納ボックス23が貫通する窓孔29が
形成されると共に、一側後面に中継基板30が取り付け
られている。中継基板30は、前記ドラム式可変表示装
置17以外の遊技盤16に設けられる電気部品(例え
ば、各種のスイッチやランプ、あるいはソレノイド等)
からの配線と遊技制御基板ボックス33内に収納される
回路基板からの配線とを中継するものである。
【0017】また、第2入賞玉集合カバー体27の後面
側には、その上部左右に基板ボックス取付部材31が取
り付けられている。この基板ボックス取付部材31は、
遊技動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボ
ックス33の上端を回動自在に軸支するものである。上
記した第2入賞玉集合カバー体27の下方に取り付けら
れる第3入賞玉集合カバー体28の前面側には、第2入
賞玉集合カバー体27の前面側を流下する入賞玉を下流
側に導く入賞玉誘導路が両端部に形成されると共に、遊
技盤16のアウト口20の下流側に刻設されるアウト玉
通路34の裏面開放部を覆うアウト玉通路被覆凹部が形
成されている。アウト玉通路被覆凹部は、アウト口20
の裏面下部にパチンコ玉の直径よりやや深い深さとなる
ように遊技盤16に刻設されたアウト玉通路34の裏面
を閉塞するものであり、このアウト玉通路被覆凹部によ
って被覆されたアウト玉通路34を流下するアウト玉
は、枠基体3の後述する支持板部108に形成されるア
ウト玉連通口125からアウト玉連絡通路147を通っ
て機構板40の後述するアウト玉排出通路70に導かれ
るようになっている。また、第3入賞玉集合カバー体2
8の下部中央には、基板ボックス係止部材32が一体的
に形成されている。この基板ボックス係止部材32は、
前記した基板ボックス取付部材31に回動自在に支持さ
れる遊技制御基板ボックス33の下部を固定するもので
ある。なお、この第3入賞玉集合カバー体28も第1・
第2入賞玉集合カバー体26・27と同様に透過性合成
樹脂で形成されており、外部から内部が視認できるよう
になっている。
【0018】以上、遊技盤16の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤16は、
枠基体3の裏面側に形成される遊技盤収納リブ135に
収納固定されるようになっている。遊技盤収納リブ13
5は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤
16を収納するように枠基体3の裏面に段差状に形成さ
れ、収納した遊技盤16の裏面を押圧固定するための遊
技盤固定レバー140が遊技盤収納リブ135の適宜箇
所に取り付けられている。遊技盤16を遊技盤固定レバ
ー140によって収納固定した状態においては、その裏
面から機構板40が被覆されることとなる。
【0019】(3)機構板 次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板40の構
成について図2を参照して説明する。図において、機構
板40は、主として賞球を貯留する玉タンク42と該玉
タンク42に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘
導する玉整列レール44とが設けられる上部構成部と、
主として入賞に基づく賞球を払い出す賞球払出装置58
が設けられる中間構成部と、主として遊技盤16に打ち
込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けら
れる下部構成部と、が背面から見てコ字型開口窓41を
構成するように一体的に形成されている。このため、機
構板40を閉じた状態において遊技盤16の一側辺部が
開放された状態となるため、遊技盤16の裏面構造が前
述したように、ドラム収納ボックス23及び遊技制御基
板ボックス33を有する複雑なものであっても、機構板
40の開閉動作をスムーズに行うことができる。
【0020】そこで、以下、機構板40の構成につい
て、各構成部毎に説明する。まず、上部構成部には、多
量の賞球を貯留する玉タンク42と、該玉タンク42か
ら供給される賞球を複数列(本実施形態の場合には、2
列)に整列して流下させる玉整列レール44と、該玉整
列レール44によって誘導された賞球を後述する賞球払
出装置58に向けて方向転換するカーブ樋46と、該カ
ーブ樋46の上方に設けられたターミナルボックス49
がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0021】玉タンク42には、その底面下流側に玉整
列レール44と連通する落下口が開設され、その落下口
の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて図示しな
いバネにより上方向に付勢される玉欠乏検知レバーが設
けられ、該玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠乏検出器が
固定されている。この玉欠乏検出器は、玉タンク42内
に賞球が不足したときに図示しない管理コンピュータに
玉切れ信号を導出するようになっている。なお、玉タン
ク42の前方上部には、内部に貯蔵される玉や図示しな
い補給パイプから補給された玉が外に飛び出ないように
するための玉溢れ防止部材43が着脱自在に取り付けら
れている。
【0022】上記した玉タンク42の下流側に配置され
る玉整列レール44は、上部構成部の一端から他端に向
けて傾斜状に取り付けられ、周知のようにその内部中央
に仕切壁(図示しない)が立設されている。この仕切壁
は、玉タンク42の落下口から流出した賞球を下流に向
かうにしたがって確実に左右2列に整列させるために徐
々に高く形成されている。また、玉整列レール44の下
流側上部には、玉ならし揺動部材45が揺動自在に垂下
され、玉整列レール44上を上下2段となって流下する
賞球を玉ならし揺動部材45に埋設される重錘の作用に
よって1段とするようになっている。
【0023】更に、上記した玉整列レール44の下流側
には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋46が
接続されている。このカーブ樋46は、玉整列レール4
4によって前後方向(機構板40の背面から見て)2列
に流下される賞球を左右方向(同じく機構板40の背面
から見て)2列に流下するように方向転換するものであ
る。そして、カーブ樋46の屈曲部に玉抜き口が形成さ
れ、該玉抜き口を玉抜き弁47で開閉自在に閉塞するよ
うに構成されている。玉抜き弁47は、弾球遊技機1の
前面の玉抜きピン挿入口353・145(図1及び図3
参照)から図示しない玉抜きピンを差し込む操作により
これに連結される玉抜き操作杆(図示しない)を上下方
向に揺動させて玉抜き口を閉塞したり開放したりするも
のである。したがって、機構板40には、玉抜き口の下
部には、玉抜き通路48が形成されている。この玉抜き
通路48は、中間構成部及び下部構成部に連続して形成
されている。
【0024】また、ターミナルボックス49は、内部に
ターミナル基板を収納するものであり、そのターミナル
基板には、外部からの電源線が接続される電源端子や、
外部との信号線が接続される信号端子や、ヒューズ、ラ
ンプ等が設けられるものである。これについて詳細に説
明すると、ターミナルボックス49に収納されるターミ
ナル基板は、その前面側に外部電源供給線が接続される
電源コネクタ55、電源スイッチ54、外部(例えば、
管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の信号線を接
続する玉切れ情報出力端子52と打止情報入力端子53
と玉貸情報出力端子50と賞球情報出力端子51、打止
情報入力端子53からの打止情報信号に基づいて作動す
るリレー(図示しない)、各制御回路基板に供給される
電源線の途中に設けられるヒューズ(図示しない)が実
装されたプリント配線基板によって構成されるものであ
る。また、ターミナル基板からは、賞球払出制御基板7
3及び遊技制御基板ボックス33に収納される遊技制御
回路基板に対して電源線や信号線(上記した玉貸情報信
号や賞球情報信号がやり取りされる)が接続されると共
に、玉タンク42に設けられる玉欠乏検出器も接続され
ている。
【0025】上部構成部には、上記した構成以外に、前
記枠基体3の遊技盤収納リブ135に植立される機構板
固定用突起141を貫通させる貫通穴がその開放端部及
びターミナルボックス49の上部に対応する位置に形成
され、その貫通穴に対応して機構板係止レバー76が一
端の支軸に支持されて回動自在に設けられている。機構
板係止レバー76には、機構板固定用突起141の先端
部と係合する溝が形成されており、この溝と機構板固定
用突起141との係合を解除するように回動させること
により、機構板40の遊技盤収納リブ135への固定状
態を解除することができる。なお、機構板係止レバー7
6は、図2に示すように、上部構成部の開放端部及び下
部構成部の開放端部に設けられているため、機構板40
の遊技盤収納リブ135への固定状態を堅固に安定化さ
せることができるようになっている。
【0026】次に、中間構成部の構成について説明す
る。中間構成部の側方に玉抜き通路48が形成されてい
る。この玉抜き通路48は、前記玉抜き弁47によって
玉抜きされた賞球を流下させるものである。また、中間
構成部には、その上部に通路体56が止着され、該通路
体56の下方に賞球払出装置58が装着される。より詳
細に説明すると、通路体56は、前記カーブ樋46によ
って流下方向を左右に変換された2列の賞球を流下させ
る玉通路を有し、その各玉通路の上流側に玉検出センサ
57が臨むようになっている。この玉検出センサ57
は、玉通路内の賞球の有無を検出するもので、いずれか
一方の玉検出センサ57が賞球を検出しなくなったとき
には、賞球払出装置58のステッピングモータの作動を
停止して賞球の払出を不能動化させるようになってい
る。なお、玉検出センサ57は、賞球払出装置58から
2列の玉通路内に27〜28個目の賞球を検出する位置
に係止爪によって着脱自在に取り付けられている。これ
は、1回の玉貸又は賞球分を確保するためで、玉貸又は
賞球途中に玉切れしても、当該1回分を払い出すことが
できるようにするためである。
【0027】中間構成部の下方に取着される賞球払出装
置58は、図7に示すように、直方体状のケースの内部
に収納されて構成されるが、そのケース内は、前記通路
体56の下方に着脱自在に取り付けられるものであり、
また、内部に賞球と1個ずつ係合して回転する回転払出
部材と、該回転払出部材を駆動するステッピングモータ
と、回転払出部材によって払い出された賞球を1個ずつ
検出する払出検出センサーとが内蔵されている。また、
上記した通路体56、玉検出センサ57、及び賞球払出
装置58は、中間構成部の下側に開閉自在に軸支される
開閉カバー59によって被覆されて保護されている。開
閉カバー59は、縦長の筐体形状をなし、その下端両側
には、機構板40裏面に形成された軸受部40aに回動
自在に軸支される回動軸59aが突設されている。ま
た、開閉カバー59の上端中央には、係合爪59bが突
設されており、該係合爪59bは、機構板40裏面に形
成された係止部40bとの係合によって開閉カバー59
の閉塞状態を保持するようになっている。ところで、従
来の開閉カバーは、機構板の裏面で横方向に開閉する構
成となっていた。このため、開閉カバーは、その開閉動
作において内部被覆する構成部材(賞球払出装置など)
と干渉しないように、内部被覆する構成部材の横幅より
もかなり広めに横幅寸法を設定していた。従って、その
分、機構板の裏面に穿設されるコ字型開口窓の横幅寸法
を狭める必要があった。これに対して、本実施形態の開
閉カバー59は、機構板40の裏面で縦方向に開閉する
構成となっているので、内部被覆する構成部材の横幅に
比べて若干広めに横幅寸法を設定するだけで、内部被覆
する構成部材との干渉がないスムーズな開閉動作を可能
にしている。このため、機構板40のコ字型開口窓41
の横幅寸法、言い換えればコ字型開口窓41の開口面積
を広げることができるので、コ字型開口窓41を貫通し
て配設する構成部材の点数を増大させることができ、ひ
いては設計の自由度を向上することができる。また、こ
のように開閉カバー59を縦開きの構成とした場合に
は、開閉カバー59の開放時、その自重によって下側に
ぶら下がった状態に保持できるので、例えば、賞球払出
装置58の交換などの際には、作業の邪魔にならない。
【0028】以上で、機構板40の中間構成部について
の説明を終了し、次に、機構板40の下部構成部につい
て説明する。下部構成部の後面側には、その一側上部に
賞球払出通路60が形成され、該賞球払出通路60の下
端に上皿連通口61が形成されている。この上皿連通口
61は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿6に賞球
を導くものである。上皿連通口61の一側側方には、側
壁62を介して連絡通路63が接続され、該連絡通路6
3の末端に余剰玉通路64が接続されている。しかし
て、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿6が賞球
で満杯となり、遂には上皿連通口61に到達してさらに
賞球が払い出し続けられたときには、賞球(余剰玉)は
連絡通路63を介して余剰玉通路64に導かれ、その
後、図4に示す接続樋150の賞球受開口152を介し
て前記下皿7に排出される。なお、上皿連通口61と連
絡通路63とを区画する側壁62の高さが従来の側壁の
高さよりも低く形成されているので、上皿6に貯留され
た賞球が上皿連通口61の部分に到達すると、比較的早
く連絡通路63に流れるようになっている。これは、上
皿6に賞球が満杯となっている状態で前面開閉枠4を開
放したときに、後述する賞球開口336から誘導ボック
ス部材119に溢れ落ちる賞球数を少なくするためであ
る。また、上皿6が満杯となった状態でさらに賞球が払
い出し続けられたときには、下皿7も満杯になるが、余
剰玉通路64の一側側壁に設けられた満タン検知板(図
示しない)部分にまで到達すると、満タン検知板が賞球
に押圧されて上端の支軸を中心にして外側に向かって揺
動し、これによって満タンスイッチがONされて、賞球
払出装置58のステッピングモータの駆動を停止して賞
球の払出動作を不能動化すると共に、必要に応じて打球
発射装置195のステッピングモータ196の駆動も停
止される。なお、上記した賞球払出通路60、玉抜き通
路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後面は、
下部通路カバー体によって覆われている。
【0029】一方、下部構成部の前面側(遊技盤16に
当接する側)には、そのほぼ中程に入賞玉集合樋65が
傾斜状に設けられている。この入賞玉集合樋65は、遊
技盤16の可変入賞球装置18等に入賞した入賞玉であ
って前記第3入賞玉集合カバー体28によって導かれた
入賞玉を受け入れ、その受け入れた入賞玉を集めて入賞
玉処理装置に誘導するものである。
【0030】ところで、上記した賞球払出通路60、玉
抜き通路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後
面は、前述したように、下部通路カバー体によって覆わ
れるが、本実施形態においては、配線接続の利便性を考
慮して賞球払出制御基板73を収納する基板収納ボック
スが枠基体3の軸支側及び機構板40の軸支側の前記上
皿連通口61の下方であって玉抜き通路48と余剰玉通
路64とによって形成される空間の上面部分に設けられ
る関係上、下部構成部の開放側寄りの隅角部に入賞玉処
理装置が収納設置される入賞玉処理装置設置部とされ、
その入賞玉処理装置設置部内に入賞玉処理装置が収納固
定された後、入賞玉処理装置カバー71によって閉塞さ
れる。したがって、上述した入賞玉集合樋65は、従来
の機構板に形成されるものと逆方向の機構板40の開放
側に向かって下り傾斜するように構成されている。
【0031】入賞玉処理装置設置部に収納される入賞玉
処理装置は、入賞玉検出器66と、該入賞玉検出器66
の前後で入賞玉を1個ずつ受け止めその後下方に流下せ
しめる玉止め部材67と、該玉止め部材67を駆動する
入賞玉排出ソレノイド68と、がセット板に集約して構
成され、そのセット板を入賞玉処理装置設置部内に着脱
自在に取り付け得るようになっている。
【0032】上記した入賞玉処理装置の作用について簡
単に説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド68がO
FFである通常の状態においては、入賞玉が入賞玉検出
器66によって検出される状態で玉止め部材67の下部
が入賞玉検出器66の下方に突出している。そのような
状態で入賞玉が発生して入賞玉が入賞玉検出器66によ
って検出されると、その検出信号が後述する基板収納ボ
ックス内に収納される賞球払出制御基板73に送られ、
これにより前記賞球払出装置58が駆動制御されて所定
個数の賞球の払出動作が行われる。そして、所定個数の
賞球の払出をするための駆動信号が賞球払出装置58に
賞球払出制御基板73から送られると同時に、賞球払出
制御基板73から入賞玉排出ソレノイド68にも駆動信
号が送られて入賞玉排出ソレノイド68を所定時間ON
する。入賞玉排出ソレノイド68がONすると、玉止め
部材67が次の入賞玉の入賞玉検出器66への侵入を阻
止しながら入賞玉検出器66によって検出されていた入
賞玉を下流側に開放する。そして、一定時間が経過して
入賞玉排出ソレノイド68がOFFになると、玉止め部
材67が再度元の状態に戻って次の入賞玉を入賞玉検出
器66に受け入れてその入賞玉による賞球の払出動作が
行われる。なお、賞球払出終了後に入賞玉排出ソレノイ
ド68に駆動信号を送るようにしても良いが、上記に説
明したように、賞球払出装置58への駆動信号が送られ
た直後に入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を送るよ
うにすることにより、賞球の払出動作終了以前に入賞玉
の処理が行われるので、賞球払出の一連の動作を速く行
うことができるという利点がある。
【0033】このように、本実施形態における入賞玉処
理装置は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定の賞球が
払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するようにした
ので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠玉と
して残留するため、遊技者との間でトラブルが生じるこ
とがない。なお、バックアップ機能がある場合には、こ
のような入賞玉処理装置を使用することなく、発生した
入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった入賞玉を弾球
遊技機1の外部に排出するようにしても良い。また、入
賞玉集合樋65の下方中央には、前述した枠基体3の裏
面下部中央に形成されるアウト玉連絡通路147の末端
に対応するアウト玉受部が形成され、該アウト玉受部の
末端に前後に貫通する貫通誘導部が開設され、該貫通誘
導部に連続してアウト玉を排出するアウト玉排出通路7
0が下部構成部の後面側に形成されている。アウト玉排
出通路70の末端には、前記入賞玉処理装置で処理され
た入賞玉が流下する入賞玉排出通路69と合流して弾球
遊技機1の外部に排出されるようになっている。また、
本実施形態の場合、入賞玉及びアウト玉を排出する入賞
玉排出通路69の出口と前記玉抜き通路48の出口と
が、余剰玉通路64を挟んで左右に分離して形成されて
いるので、計数装置を内蔵するアウト玉箱(図示しない
が島台側に固定される)を入賞玉排出通路69側だけに
臨むように配置すれば、打ち込み玉だけを正確に計数す
ることができる。
【0034】また、下部構成部には、入賞玉処理装置設
置部の外側に延設された延設部の下部に打球発射装置用
コネクタ72が止着されているが、このコネクタ72
は、前記打球発射装置195に電源を供給するものであ
る。また、上記した延設部の上部前面には、前記機構板
係止レバー76と全く同じ機構板係止レバー76が回転
自在に設けられており、上部構成部の開放端部に設けら
れる前記機構板係止レバー76と共に機構板40の開放
端部で機構板40の閉止状態を保持しているので、機構
板40の堅固な閉止状態を維持することができる。
【0035】次に、入賞玉処理装置を被覆する入賞玉処
理装置カバー71の側方に設けられる賞球払出制御基板
73について説明する。賞球払出制御基板73には、賞
球払出装置58や入賞玉処理装置、上皿6に設けられる
操作スイッチや表示器、あるいはカードユニット装置1
1からの配線を接続するためのコネクタ端子や、例えば
玉タンク42に設けられる玉切れ検出センサの作動時に
打球の発射動作を停止させるか否かを選択する打止モー
ドスイッチ、故障の種類を数値で表示するエラー表示
器、制御動作のプログラム暴走時等にリセットするリセ
ットスイッチ等が設けられている。
【0036】しかして、賞球払出制御基板73は、前記
入賞玉検出器66からの入賞玉信号を受けて賞球払出装
置58のステッピングモータに駆動開始信号を導出し、
賞球払出装置58内に設けられる払出検出センサからの
信号を計数してその計数値が予め定めた賞球数となった
ときにステッピングモータに駆動停止信号を導出して賞
球の払出動作を停止させる。また、ステッピングモータ
に駆動開始信号を導出すると共に、入賞玉処理装置の入
賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を与える。また、玉
タンク42に設けられる玉切れ検出センサや余剰玉通路
64に設けられる満タンスイッチからの信号があったと
きには、その入賞に対する払出動作が終了した時点又は
直ちにステッピングモータに停止信号を導出するように
なっている。また、賞球数が2種類(又は2種類以上)
ある場合には、賞球数の少ない方の入賞玉数を記憶して
おき、その記憶値の分に相当する払出動作を優先的に実
行するようにすれば良い。このようにすれば、仮に停電
等で記憶値が消去されても、遊技者に相対的に多い払出
賞球数で払い出すことができるからである。このことを
考慮しなければ、いずれを記憶するように設計しても良
い。また、同様にカードユニット装置11からの遊技玉
の玉貸要求信号があったときにも上記と同様の動作によ
り所定個数(例えば、25個/100円)の遊技玉を賞
球払出装置58によって払い出す。
【0037】上記のような制御を行う賞球払出制御基板
73は、放熱穴を有する金属製の基板収納ボックスによ
って被覆されるが、上記したコネクタ、エラー表示器、
リセットスイッチ、及び打止モードスイッチは、基板収
納ボックスに被覆されていない。即ち、コネクタ、エラ
ー表示器、リセットスイッチ、及び打止モードスイッチ
は、賞球払出制御基板73の隅角部に設けられてその部
分を切り欠いたL字状の基板収納ボックスの外側に位置
するようになっている。
【0038】しかして、基板収納ボックスに被覆された
賞球払出制御基板73は、前記下部通路カバー体の表面
であって下部構成部の軸支側に取り付けられる有底ボッ
クス状の基板固定枠(図示しない)に収納されて基板カ
バー74によって被覆されるが、この基板カバー74
は、基板固定枠に対して開閉自在に取り付けられるよう
になっている。なお、基板カバー74は、基板収納ボッ
クスと同じようにコネクタ、リセットスイッチ、打止モ
ードスイッチが外部に露出するように接続切欠部75が
その隅角部に形成されている。また、基板カバー74
は、エラー表示器を被覆するようになっているが、少な
くともコネクタだけが外部に露出するように、例えば、
リセットスイッチ、打止モードスイッチ等のスイッチ類
を被覆するように接続切欠部75を形成しても良い。
【0039】以上、機構板40について説明してきた
が、その機構板40は、遊技盤収納リブ135の一側側
面に固定される軸受金具78の上下に突設される軸ピン
79に機構板40の一側に固定される軸支金具77の掛
止穴を係止することにより、開閉自在に軸支され、ま
た、遊技盤収納リブ135の適宜位置に植立される機構
板固定用突起141と機構板40に設けられる機構板係
止レバー76とを係合させることにより、機構板40を
閉じた状態で保持することができるようになっている。
【0040】(4)枠基体 次に、上述した遊技盤16、機構板40が着脱自在に装
着される枠基体3の詳細な構造について図3乃至図5を
参照して説明する。枠基体3は、合成樹脂によって一体
成型されるものであり、上部の前記前面開閉枠4に対応
する前面開閉枠対応板部80と、下皿7、灰皿8、及び
操作ハンドル9に対応する下皿対応板部81とから構成
されている。前面開閉枠対応部80と下皿対応板部81
とは、僅かな段差をもって形成されており、また、前面
開閉枠対応部80のほぼ中央には、遊技盤16の前記遊
技領域22が臨む開口82が開設されている。開口82
は、馬蹄形状に形成されるが、その下部一側には、遊技
盤16の下部側方に貼付される各種団体の証明用の証紙
が臨むための証紙用開口83となっている。
【0041】また、前面開閉枠対応部80の前面側であ
って開口82の周辺は、ランプ基板89を取り付けるた
めにその外側周辺よりもやや低いランプ基板取付用段部
86として形成されており、そのランプ基板取付用段部
86の上部及び左右両側にランプ基板89が取り付けら
れている。より具体的には、ランプ基板取付用段部86
から2つの平行なリブ状のランプ基板取付台87が突設
され、そのランプ基板取付台87に形成される取付爪8
8でランプ基板89を係止することにより、極めて簡単
にランプ基板89をランプ基盤取付用段部86に取り付
けることができる。なお、ランプ基板取付台87にラン
プ基板89を取り付けた状態では、ランプ基板89に実
装されるランプ90がランプ基板取付用段部86より前
方に突出した状態、即ち、前面開閉枠4の光漏れ防止用
リブ310内に収納されるような位置関係となってい
る。
【0042】また、ランプ基板取付台87に取り付けら
れたランプ基板89には、それぞれ配線92が接続され
るが、その配線の一方の先端部には、コネクタ94が設
けられて、該コネクタ94がランプ基板取付用段部86
の上部にビスで止着される中継基板93に接続されてい
る。中継基板93には、ランプ基板89に接続される配
線以外に前面開閉枠4の開放を検出するドアスイッチ9
6から伸びる配線97の先端に取り付けられるコネクタ
95も接続されている。前面開閉枠4の開閉状態は、ド
アスイッチ96のON・OFFによって検出されるよう
になっている。具体的に、前面開閉枠4の閉塞状態で
は、前面開閉枠4の裏側に突設されたスイッチ押圧凸部
352(図6参照)がドアスイッチ96を押圧すること
で、ドアスイッチ96がONして前面開閉枠4の閉塞状
態を検出する。一方、前面開閉枠4の開放状態では、ス
イッチ押圧凸部352がドアスイッチ96の押圧を解除
することで、ドアスイッチ96がOFFして前面開閉枠
4の開放状態を検出する。また、ドアスイッチ96は、
賞球払出制御基板73を介して後述する切換ソレノイド
605と電気的に接続されており、ドアスイッチ96に
よる前面開閉枠4の開閉検出は、切換ソレノイド605
の励磁・非励磁を制御するようになっている。なお、ラ
ンプ基板89と配線92との接続は、コネクタではなく
ハンダ付けにより行われているが、コネクタ接続で行っ
ても良い。
【0043】ところで、中継基板93とランプ基板89
とを接続する配線は、ランプ基板取付用段部86に形成
される配線係止爪91によって係止され、配線が開口8
2側に垂れ下らないように係止されている。同じく、中
継基板93とドアスイッチ96とを接続する配線97も
配線通し穴99を貫通させて枠基体3の裏側に形成され
る配線係止爪98に係止されるようになっている。な
お、配線係止爪91・98は、枠基体3の成形時に一体
成形されるものであるため、係止爪91・98が形成さ
れる部分に対応する裏側には、型の抜き開口が形成され
ている。このことは、後述する配線係止爪104の場合
も同じである。
【0044】更に、ランプ基板取付用段部86の上部左
右には、後述するガラス取付ピン319の先端部を収納
するためのガラス取付部用凹部84が形成されている。
なお、一方のガラス取付部用凹部84は、前記中継基板
93の下部に位置するため、ランプ基板89の配線92
がガラス取付部用凹部84内に入る可能性があり、これ
を防止するため、ガラス取付部用凹部84の外周に沿っ
て円弧状の突片84aが突設されている。また、開口8
2の中程左右に前面開閉枠4を閉じたときに複層ガラス
板394のガラス枠393の外側と当接するガラス押え
片85が突設されている。これは、外部からの衝撃があ
ったときでもガラス枠393が振動しないようにして騒
音を発生しないようにするためにあるものである。
【0045】また、前面開閉枠対応板部80の一側上下
には、連結蝶番101を収納固定する蝶番収納凹部10
0が形成されている。この蝶番収納凹部100にビスで
止着される連結蝶番101は、前面開閉枠4を開閉自在
に軸支するものであるが、従来の軸支構造と異なる点
は、前面開閉枠4を開放する際に、前面開閉枠4が枠基
体3から開放するにつれて徐々に離れて開放される点で
あり、その詳細な構造の説明は、本出願人が先に提出し
た特願平7−100021号の明細書に記載されてい
る。しかして、連結蝶番101の前面には、連結片10
2が形成され、該連結片102に前面開閉枠4の裏面に
ビス351止めされる係止金具348の係止切欠部34
9を上方から掛け止めることにより、前面開閉枠4が連
結蝶番101に着脱自在に装着されるようになってい
る。
【0046】一方、前面開閉枠対応板部80の下辺を除
く外周には、防犯溝103が刻設されている。この防犯
溝103は、前面開閉枠4の後述する補強防犯金具32
3・324・325の防犯立片329が挿入されるもの
であり、前面開閉枠4を閉じたときに、防犯立片329
を防犯溝103に侵入せしめることにより、前面開閉枠
4と枠基体3との境目からピアノ線等の細い針金を差し
込む不正を防止することができるものである。また、枠
基体3の一側上下端には、枠基体3を外枠2に対して開
閉自在に軸支するための軸受金具106がビスで止着さ
れている。この軸受金具106は、図4に示すように、
枠基体3の裏面にビスで止着されるものであるが、上面
又は下面が前方に突出していてその突出部に軸受穴10
7が形成され、その軸受穴107に外枠2に固着される
軸支金具36の軸支ピン(図示しない)が貫通して枠基
体3が外枠2に開閉自在に軸支されるものである。更
に、前面開閉枠対応板部80の軸支側の防犯溝103の
やや内側には、前記中継基板93の裏面に接続される装
飾用集合配線142を係止するための配線係止爪104
が形成され、開放側の防犯溝103に隣接する上下部に
は、フック連通穴105が形成されている。配線係止爪
104は、枠基体3の裏面側に形成されるものであり、
正面側から見たときには、型抜き開口が視認できるもの
である。また、フック連通穴105は、施錠装置210
の係合フック部248が貫通するものであり、フック連
通穴105から前方に突出した係合フック部248が前
面開閉枠4の後述する係合片330と係脱し得るもので
ある。
【0047】ところで、上記前面開閉枠対応板部80の
下方部分も前記ランプ基板取付用段部86よりもさらに
凹んだ状態の板状の支持板部108として形成されてお
り、その支持板部108の一側上部に上皿流出用開口1
09が形成され、該上皿流出用開口109の下部前方に
誘導ボックス部材119が取着されている。上皿流出用
開口109の前端面の上部及び側部に沿って立壁110
が立設され、該立壁110の上端から前方に防犯用水平
リブ112が立設される。この立壁110及び防犯用水
平リブ112によって形成される空間には、前面開閉枠
4が閉じた状態で前面開閉枠4の賞球開口336の裏面
に止着される賞球接続樋337(図6参照)の後端部が
侵入し得るようになっており、賞球接続樋337の後端
と上皿流出用開口109との間からピアノ線等の不正具
を挿入させないようにしている。なお、本実施形態にお
いては、上皿流出用開口109の側方が上部より幅寸法
が大きな防犯用張り出し部111となっているが、その
防犯用張り出し部111の上端にも前方に向かって防犯
用水平リブ112が突設されている。また、上皿流出用
開口109の後端上面には、後方に伸びる突出片部11
3(図5参照)が突設され、この突出片部113が機構
板40の前記上皿連通口61内に侵入して、賞球開口3
36から侵入せしめられるピアノ線等の不正具が枠基体
3と機構板40との隙間から侵入しないように防止して
いる。
【0048】一方、上皿流出用開口109の反対側の支
持板部108の上部にも防犯用立壁114が立設され、
該防犯用立壁114の上部にも防犯用水平リブ115が
前方に向かって延設されている。この防犯用水平リブ1
15も前面開閉枠4と枠基体3の側部からの不正具の侵
入を阻止するためのものである。また、防犯用立壁11
4の裏面には、遊技盤16を載置したときに遊技盤16
に形成される位置決め穴と係合する位置決め突起116
が突設されている。
【0049】また、支持板部108の前面には、誘導ボ
ックス部材119及び発射レール117が取り付けられ
ている。発射レール117は、前記上皿6から供給され
た打玉であって後述する玉送り部材372から1個ずつ
供給される打玉をその下流端の発射位置に載置し、打球
発射装置195の図示しない打球槌によって打ち出され
た打玉を遊技盤16の誘導レールに導くものである。な
お、支持板部108の段部を構成する底面であって発射
レール117の下流側の対応する部位には、上記した打
球槌が臨む打球槌用開口118が形成されている。ま
た、発射レール117の上流端と遊技盤16の誘導レー
ルの下流端との間は、ファール玉口121となってお
り、遊技領域22に到達することなく誘導レールを逆走
した打玉が誘導ボックス部材119に導かれるようにな
っている。
【0050】また、誘導ボックス部材119は、前面開
閉枠4を開放したときに前記上皿流出用開口109から
溢れ落ちる賞球が受け入れられる溢れ玉入口120と、
前記ファール玉口121と、上皿6から玉抜きされた玉
を受け入れる玉抜き入口122と、を有し、それぞれの
入口から流入してきた玉を支持板部108に形成される
排出口123に取り込み、枠基体3の裏面下部に止着さ
れる接続樋150の誘導樋部151を介して下皿7に誘
導するものである。なお、誘導ボックス部材119の上
辺一側には、三角形状の発射玉誘導板124が突設さ
れ、遊技盤16の誘導レール下流端を走行する打玉が複
層ガラス板394に衝突しないように案内している。
【0051】また、支持板部108には、上記した誘導
ボックス部材119の側方に前記連結蝶番101を収納
する下部の蝶番収納凹部100が形成されているが、そ
の蝶番収納凹部100の上方に配線通し開口134が開
設されている。この配線通し開口134には、上皿6内
に設けられる後述する表示部基板363に実装される電
気部品等からの配線、及び前面開閉枠4に設けられる電
気部品(スピーカ302)からの配線をまとめて枠基体
3の裏側に導くものである。そして、この配線通し開口
134は、前面開閉枠4の軸支側であって機構板40の
前記賞球払出制御基板73及び前記装飾制御基板ボック
ス200に収納される装飾制御基板201に近い位置に
開設されるものである。なお、支持板部108の開放側
に対応する位置には、枠基体3の前面側で最も前方に突
出した錠用凸部132となっており、この錠用凸部13
2に施錠装置210のシリンダー錠216が臨む錠穴1
33が穿設されている。
【0052】また、支持板部108の上端辺は、遊技盤
16を載置し得るように遊技盤16とほぼ同じ幅を有す
るように形成されるが、そのほぼ中央には、図4に示す
ように、押え部材取付凹部126とアウト玉連通口12
5とが形成されている。押え部材取付凹部126には、
遊技盤16の裏面下部を遊技盤収納リブ135に収納し
て支持板部108の上辺に載置した際に押圧固定するた
めの遊技盤固定レバー部材(図示しない)を取り付ける
取付ボス127が突設形成されている。また、アウト玉
連通口125は、図4に示すように、その下流にアウト
玉連絡通路147が連通され、そのアウト玉連絡通路1
47の下流端に遊技盤16に形成されるアウト口20に
取り込まれたアウト玉を機構板40のアウト玉排出通路
70にスムーズに導くためのアウト玉誘導リブ149が
形成されている。なお、支持板部108の裏面は、ビス
によって止着される閉塞板146によって閉塞されてお
り、前記アウト玉誘導リブ149が形成される部分に対
応する閉塞板146には、アウト玉出口148が形成さ
れている。また、図示しないが、支持板部108と閉塞
板146との間は、前記アウト玉連絡通路147が形成
されるように中空状になっているが、その中空部には、
前記発射レール117、誘導ボックス部材119、閉塞
板146をビスで止着するための取付ボスが多数突設さ
れている。
【0053】枠基体3の前面開閉枠対応板部80の正面
構造は、概ね上記した通りであるが、下皿対応板部81
においては、そのほぼ中央に余剰玉排出口128が開設
され、軸支側に灰皿用凹部129が形成され、開放側に
配線通し穴130が形成されている。余剰玉排出口12
8は、下皿7に余剰の賞球を払い出すための開口であ
り、灰皿用凹部129は、灰皿8の回動動作が行えるよ
うにするためのものであり、配線通し穴130は、操作
ハンドル9の内部に設けられる各種スイッチ類の配線を
枠基体3の裏側に通すための開口である。なお、下皿対
応板部81には、後述する下皿セット板160を取り付
けるための装飾板取付穴131も多数形成されている。
【0054】一方、枠基体3の裏面構造においては、図
3及び図4に示すように、遊技盤収納リブ135が合成
樹脂によって一体的に成型されている。しかして、遊技
盤収納リブ135は、遊技盤16を内側に収納支持し且
つ固定するものであるため、遊技盤16を支持する構造
及び遊技盤16を正確に固定するための部品を有する。
また、遊技盤収納リブ135は、遊技盤16の裏面に設
けられて所定個数の景品玉を払い出すための各種の機構
が設けられる機構板40を正確に取り付けるための部品
も有する。
【0055】具体的には、遊技盤16を収納支持する構
造として遊技盤16の左右前面と当接する内側当接段部
137と、複数(2個)の位置決め突起116・136
とがある。2つの位置決め突起116・136のうち、
一方の位置決め突起116は、前記したように防犯用立
壁114の裏面側に突設されるが、他方の位置決め突起
136は、枠基体3の上部中央に突設される。
【0056】上記のような遊技盤収納構造においては、
遊技盤16の下部は、前記支持板部108の上面に載置
されると共に位置決め突起116によって位置決めさ
れ、左右を遊技盤収納リブ135及び内側当接段部13
7とによって規制され、更に、上部を位置決め突起13
6と内側当接段部137と同じ高さ位置に形成されるリ
ブとによって当接位置決めすることにより遊技盤16を
正確な位置に収納されるようになっている。なお、上部
位置には、外枠当接リブ138が突設されているが、こ
の外側当接リブ138は、外枠2と枠基体3の内側との
間隔を狭くして、枠基体3の上動範囲を小さくするもの
であり、これによって枠基体3を外枠2に対して閉じた
ときにガタ付きのないようになさしめている。
【0057】また、遊技盤16を固定するための部品と
して遊技盤固定レバー140がある。この遊技盤固定レ
バー140は、遊技盤16を遊技盤収納リブ135に隣
接した位置に形成される遊技盤固定レバー取付穴139
に正確に装着した状態で回動することにより遊技盤16
の裏面から押圧して遊技盤16を遊技盤収納リブ135
に堅固に収納支持固定するものである。
【0058】また、機構板40を取り付けるための部品
として複数(3個)の機構板固定用突起141がある。
しかして、1つの機構板固定用突起141は、前記支持
板部108の裏面を被覆する閉塞板146の裏面であっ
て開放側に取り付けられるものである。また、他の2つ
の機構板固定用突起141は、開放側の上部と軸支側の
上辺とに設けられる。また、遊技盤収納リブ135の一
側上下には、機構板40を開閉自在に軸支するための軸
受金具78がビスで強固に止着されている。
【0059】枠基体3の裏面構造において、上記した以
外の構成として軸支側の上部から側方にかけて形成され
る前記配線係止爪104に前記中継基板93の裏面にハ
ンダ接続(コネクタ接続でも良い)される装飾用集合配
線142が係止されると共に、開放側の裏面に施錠装置
210が固着され、下皿対応板部81の裏面に接続樋1
50、打球発射装置195、装飾制御回路基板ボックス
200が固着又は装着され、軸支側上下に軸受金具10
6が固着されている。中継基板93の裏面に接続される
装飾用集合配線142は、接続開口143から裏面に引
き出されて配線係止爪104に係止されるが、途中の玉
抜きピン挿入口145及び遊技盤固定レバー取付穴13
9の部分には、装飾用集合配線142が玉抜き操作レバ
ー(図示しない)や遊技盤固定レバー140に絡まない
ように配線押え片144が突設されている。なお、玉抜
きピン挿入口145の上下にビス止め穴が形成されてい
るが、このビス止め穴に玉抜き操作レバーが止着される
ようになっている。また、施錠装置210、接続樋15
0、打球発射装置195、装飾制御回路基板ボックス2
00については、後に詳細に説明する。
【0060】以上、枠基体3の詳細な構造について説明
してきたが、次に枠基体3に装着又は固着される部品の
うち、下皿対応板部81の前後面に取り付けられる下皿
セット板160、打球発射装置195、及び前面開閉枠
4について順次説明する。
【0061】(5)下皿セット板 枠基体3の下皿対応板部81の前面側には、そのほぼ全
域を被覆する下皿セット板160が取り付けられる。下
皿セット板160は、そのほぼ中央に賞球出口(図示し
ない)が形成され、その賞球出口の前方に下皿7を構成
する下皿主体162が組み付けられている。この下皿主
体162は、その軸支側に灰皿8を回動自在に取り付け
る灰皿取付部164が形成され、その開放側に操作ハン
ドル9を取り付けるハンドル取付穴(図示しない)が一
体的に形成されると共に、下皿7の正面に玉抜きレバー
163が内蔵されている。玉抜きレバー163は、下皿
7の底面を開放して下皿7に貯留される玉を玉抜きする
ものである。そして、灰皿8及び操作ハンドル9が取り
付けられた下皿セット板160は、その裏面に突設され
る取付ボス(図示しない)を前記装飾板取付穴131に
嵌合した後、枠基体3の裏面からビスで止着することに
より、下皿対応板部81の前面に固着されるものであ
る。
【0062】(6)打球発射装置 上記のように操作ハンドル9が操作されたときには、打
球発射装置195が駆動されるが、その打球発射装置1
95は、図2に示すように、ステッピングモータ196
と、該ステッピングモータ196のモータ軸に固着され
る打球槌(図示しない)と、ステッピングモータ196
を駆動制御する発射装置制御回路基板197(図示では
ボックス内に収納されている)と、がセット板に集約さ
れて枠基体3の下皿対応板部81の裏面一側にビスで止
着されている。なお、打球槌には、その往復動作に対応
して玉送り部材372(図6参照)の揺動部材374を
揺動させるための作動部材を回動させる係合針金部材が
固着されていると共に、発射装置制御回路基板197に
は、ハンドル配線193と賞球払出制御基板73からの
配線とターミナルボックス49からの電源線とがそれぞ
れ接続されている。
【0063】(7)前面開閉枠 次に、枠基体3の前面側に開閉自在に設けられる前面開
閉枠4について、図1、図3乃至図6を参照して説明す
る。前面開閉枠4は、少なくとも前記遊技盤16の遊技
領域22を透視し得る円形透視窓5に取り付けられる透
明板としての複層ガラス板394を有する透明板保持部
500と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導す
る上皿6を有する上皿部501と、が一体的に形成され
た縦長な長方形状の合成樹脂で構成されている。また、
前面開閉枠4の周縁には、後方に向かって補強周枠リブ
300が立設され、前面開閉枠4の強度の向上を図って
いる。
【0064】まず、透明板保持部500の構成について
説明すると、その上部左右にスピーカ302を収納する
スピーカ収納凹部301が形成されている。このスピー
カ収納凹部301に収納されるスピーカ302は、スピ
ーカ取付カバー303に取り付けられ、そのスピーカ取
付カバー303の外周の複数個所から外側に突設される
取付片304の取付穴をスピーカ収納凹部301及びそ
の近傍に突設されるスピーカ取付ボス(図示しない)に
対応させてビス308を螺着することにより、取付固定
されるものである。なお、スピーカ収納凹部301の前
面中央は、開口状に形成されており、その開口を閉塞す
るように網目状ネット307(図1参照)が取り付けら
れてスピーカ302から発生される音声を通すようにな
っている。また、前記係止金具348が背面側に配され
たスピーカ302は、ビス308を取り外すことで、係
止金具348を取り外すことなくその係止金具348の
下方から抜き取れるものである。
【0065】また、透明板保持部500の円形透視窓5
の外周に沿って前記ランプ基板89に対応する位置に開
口309が開設され、その開口309の周囲を覆うよう
に光漏れ防止用リブ310が裏面側に突設されている。
この光漏れ防止用リブ310は、前面開閉枠4を閉じた
ときに、前記ランプ基板89が完全に収納されるように
周設されるものであり、ランプ基板89に設けられるラ
ンプ90から発せられる光をすべて前方に向かってのみ
放出するものである。もちろん、この光漏れ防止リブ3
10が前面開閉枠4の強度を高めているという効果もあ
る。また、開口309は、ランプ用レンズ311によっ
て閉塞されるようになっているが、その取り付けは、ラ
ンプ用レンズ311に外周の適宜箇所に突設される係止
爪312を開口309の開口縁に係止することにより簡
単に行うことができるようになっている。また、遊技盤
16の前面下部に貼付される前述した証紙の貼付箇所に
対応する位置にも証紙透視開口313が開設され、その
開口313の周囲を覆うようにリブ314が裏面側に突
設される一方、開口313を閉塞するように透視レンズ
315が係止爪316を介して取り付けられている。
【0066】なお、ランプ用レンズ311は、光を透視
し得る着色した合成樹脂で形成されると共にその内周に
ダイヤカット加工等を施して光を散乱させるようになっ
ているが、透視レンズ315は、単に光が透視して証紙
が視認できるようになっているものである。また、上記
で説明した光漏れ防止用リブ310及びリブ314は、
前面開閉枠4の強度を向上させるものであるが、これら
のリブのうち最も大きく強度の向上に寄与するのは、前
記補強周枠リブ300と円形透視窓5の開口縁に沿って
後方に向かって僅かに突設される透視窓リブ5aであ
る。
【0067】また、円形透視窓5の外周の外側であって
その上下左右の4か所には、複層ガラス板394を取り
付けるためのガラス取付ピン台318が取り付けられて
いる。このガラス取付ピン台318は、その中心にガラ
ス取付ピン319を有すると共にその左右両端を前面開
閉枠4の裏面に一体的に突設形成されるピン台取付部3
17にビス320で止着されている。しかして、そのよ
うに取り付けられるガラス取付ピン台318に対して
は、2枚のガラス板394を前後に接着したガラス枠3
93の取付片395に穿設された取付穴396をガラス
取付ピン319に貫通させ、取付片395の基部に回動
自在に軸支される止め金具397を回動して止め金具3
97の凹部をガラス取付ピン319の先端部よりに刻設
される係止溝(図示しない)に係止することにより、複
層ガラス板394が円形透視窓5を閉塞するように着脱
自在に取り付けられるものである。なお、止め金具39
7は、取付片395の基部に形成される止め穴398に
ビス399で回動自在に止着されるものである。
【0068】更に、前面開閉枠4の裏面には、下辺を除
く上辺及び左右辺の前記補強周枠リブ300の内側に
は、補強防犯金具322・323・324・325が前
面開閉枠4の裏面に突設される取付ボス(図示しない)
に補強防犯金具322・323・324・325の水平
面に穿設される取付穴326を対応させてビス328で
止着されている。より具体的には、開放側に取着される
補強防犯金具322・323のうち、下部の補強防犯金
具322は、断面コ字型であって、上皿部501から透
明板保持部500の下部位置に差し渡されて止着されて
おり、また、開放側上部の補強防犯金具323は、断面
L字状であって、その垂直面が前記補強周枠リブ300
の外側に突出する防犯立片329として形成されると共
にその防犯立片329の上下2か所から水平方向に係合
片330が突設されている。この係合片330は、前記
した施錠装置210の係合フック部248と係合するも
のである。
【0069】また、上辺に止着される補強防犯金具32
4も、断面L字状であって、その垂直面は、前記補強周
枠リブ300の外側に突出する防犯立片329として形
成される。同様に軸支側に取着される補強防犯金具32
5も、断面L字状であって、その垂直面は、前記補強周
枠リブ300の外側に突出する防犯立片329として形
成される。ただし、補強防犯金具324・325の水平
面には、配線押え片(図示しない)が適宜間隔で突設さ
れており、この配線押え片が前面開閉枠4の裏面に適宜
間隔で突設される配線押え突起332と協働して前面開
閉枠4に設けられる電気部品(本実施形態の場合には、
スピーカ302)から伸びるスピーカ配線346を整列
させるようになっている。なお、このスピーカ配線34
6は、後述する配線押え部材341にまとめられた後、
枠基体3の裏側に導かれるようになっている。
【0070】次に、上皿部501について説明する。上
皿部501の前面側には、前述したように上皿6が取り
付けられるが、この上皿6及びこれに関連する構成につ
いて説明する。上皿6は、上皿部501の表面に複数の
合成樹脂製部材を組合せた上皿本体360を固着するこ
とにより構成されている。上皿部501には、その開放
側の上部に玉抜きレバー用開口377が開設され、その
玉抜きレバー用開口377に玉抜きレバー379の操作
部381が臨むようになっている。しかして、遊技者が
操作部381を図示しないスプリングの付勢力に抗して
一方向に移動させることにより、上皿本体360の貯留
部361に貯留されていた玉を整列部362から上皿本
体360の内部に形成される玉抜き路(図示しない)を
流下させ、上皿部501の下部中央に穿設される玉抜き
穴388から前記誘導ボックス部材119の玉抜き入口
122に導き、排出口123から接続樋150の誘導樋
部151を介して下皿7に誘導するものである。なお、
上記した玉抜きレバー379の裏面側は、玉抜き用カバ
ー389によって覆われている。ところで、上皿本体3
60は、その上流側に形成される賞球開口336とその
下流側に形成される玉送り部材用開口(図示しない)と
を連絡するように貯留部361と整列部362とを有し
て形成されており、その整列部362の中程底面裏面に
上皿玉検出器(図示しない)が設けられている。この上
皿玉検出器は、整列部362に残留する打玉を検出する
ものである。この上皿玉検出器の作用については、後に
詳述する。
【0071】上記した賞球開口336の裏面には、賞球
接続樋337が取り付けられている。この賞球接続樋3
37は、賞球開口336の左右外側に突設される取付ボ
スに左右の取付片(共に図示しない)に対応させてビス
340で止着するものであり、また、後面開口の下部に
突出するように落下防止部材338が揺動自在に設けら
れている。この落下防止部材338は、前面開閉枠4を
枠基体3に対して閉じているときには、前記上皿流出用
開口109の前面側周囲と当接して賞球接続樋337の
下部位置にくるように揺動して上皿流出用開口109か
ら賞球接続樋337への賞球の流下をスムーズならしめ
るものであるが、前面開閉枠4を枠基体3に対して開放
したときに図示しないバネの付勢力で賞球接続樋337
の後面開口の下部に突出して賞球接続樋337部分に貯
留される賞球が後面側から溢れ落ちないように防止する
ものである。
【0072】また、前記玉送り部材用開口には、揺動部
材374を有する玉送り部材372が臨むようになって
いる。この玉送り部材372は、玉送り部材用開口の近
傍に突設される取付ボス(図示しない)にビスによって
揺動自在に止着される止め金375によってその背面が
押圧されて脱落しないように取り付けられるものであ
る。しかして、上記のように取り付けられる玉送り部材
372は、整列部362から供給される打玉を受け入
れ、前記打球発射装置195の打球槌の往復動作に連動
して揺動する揺動部材374の動作に応じて打玉を1個
ずつ発射レール117の発射位置に供給するものであ
る。
【0073】また、上皿本体360には、その内部に表
示部基板363とブザー400が内蔵されている。この
圧電ブザー400は、貯留部361の下部空間の前面に
形成される複数の透音孔401に臨んで配置されるもの
であり、前記カードユニット装置11に基づく遊技玉の
貸出異常が生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッとい
う連続音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100
円相当の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、
その旨を報知する報知音が発生されるものである。一
方、表示部基板363には、図示しない玉貸スイッチ、
返却スイッチ、及び自動玉貸スイッチが実装されてい
る。これらの各スイッチは、弾球遊技機1に隣接して設
けられるカードユニット装置11を介して遊技玉を借り
受ける際に操作する操作部を構成するものである。
【0074】また、前面開閉枠4は、透明板保持部50
0と上皿部501とが合成樹脂で一体的に成形されたこ
とに関連して透明板保持部500に設けられる電気部品
であるスピーカ302のスピーカ配線346と上皿取付
部501に設けられる電気部品である上皿配線347と
を1つの纏めた後に枠基体3の裏面側に導くようにして
いる。即ち、前記下部の係止金具348のやや上部の前
面開閉枠4の裏面に突設される取付ボス(図示しない)
には、配線押え部材341の上下に突設される取付片3
43を対応させてビス344を止着することにより、配
線押え部材341が止着されている。配線押え部材34
1は、ほぼ長方形状に形成されており、その側面及び後
面に配線を引っかける配線係止片342が突設されてい
る。しかして、補強防犯金具324・325の内部に敷
設されたスピーカ配線346は、配線押え部材341の
上部に導き出されて側面の配線係止片342に掛け止め
られ、その後、後面に突設される配線係止片342に掛
け止められている。また、上皿配線347は、配線貫通
穴392から引き出された後、前記賞球接続樋337の
下側から側面に沿って敷設されて側面の配線係止片34
2に掛け止められ、その後、後面に突設される配線係止
片342に掛け止められている。配線押え部材341の
配線係止片342に掛け止められたスピーカ配線346
及び上皿配線347は、1つに纏められて枠基体3に開
設される配線通し開口134から枠基体3の後面側に導
かれ、スピーカ配線346は、前記装飾制御回路基板2
01のコネクタ202に接続され、上皿配線347は、
前記賞球払出制御基板73のコネクタに接続される。な
お、配線押え部材341の側面に突設される配線係止片
342は、鍵型の突片が上下から突設されて相互の隙間
から配線346・347を挿入し得るようになっている
が、簡単にはずれないような構造であればどのようなも
のであってもよい。
【0075】しかして、透明板保持部500に設けられ
る電気部品としてのスピーカ302からのスピーカ配線
346と上皿部501に設けられる電気部品としての表
示部基板363からの上皿配線347とを配線押え部材
341で1か所に纏めた後、1つの配線通し開口134
から枠基体3の裏面側に導くようにしたので、従来のよ
うにそれぞれの配線を別々の配線通し開口を介して裏面
に導く場合に比べて、前面開閉枠4を枠基体3に組み付
けたときの配線接続作業を迅速且つ簡潔に行うことがで
きる。特に、本実施形態の場合には、配線通し開口13
4を前面開閉枠4の軸支側に設けると共に配線346・
347を纏める配線押え部材341を配線通し開口13
4の近傍に配置し、更に配線346・347の接続先の
装飾制御回路基板201及び賞球払出制御基板73を同
じく前面開閉枠4の軸支側に設けると共に配線通し開口
134の近傍に配置したので、配線346・347の開
閉に伴う余裕部(配線の弛み)を最小限に抑えることが
できると共に、配線の敷設作業を他の部品に煩わされる
ことなく簡単に行うことができる。なお、上記した実施
形態においては、透明板保持部500に設けられる電気
部品としてスピーカ302だけとしたが、ランプやLE
Dを設けてもよい。
【0076】次に、本発明の要部をなす賞球払出通路6
0下流側の詳細な構成について図8及び図9を参照して
説明する。図8(A)(B)に示すように、賞球払出通路
60の下流側に穿設された上皿連通口61の一側には、
前述したように上皿6の余剰玉を連絡通路63を介して
余剰玉通路64に誘導する側壁62が設けられている。
一方、上皿連通口61の他側には、玉抜き通路48の外
壁との間で切換通路600を形成する側壁601が設け
られ、該側壁601の上方には、賞球払出装置58から
送られてくる賞球の流路を前面開閉枠4の開閉状態に応
じて連絡通路63側と切換通路600側とに切り換える
流路切換部材602が設けられている。流路切換部材6
02は、回動軸603を中心として回動自在に取り付け
られ、その回動軸603には、連結部材604を介して
切換ソレノイド605のプランジャー606が接続され
ている。これにより、流路切換部材602は、プランジ
ャー606の進出移動に伴って回動軸603を中心とし
て時計回り方向に回動する一方、プランジャー606の
退行移動に伴って回動軸603を中心として反時計回り
方向に回動するようになっている。また、プランジャー
606は、スプリング607の付勢力によって常時進出
方向に付勢されている。また、賞球払出通路60の下流
側には、流路切換部材602の時計回り方向及び反時計
回り方向への回動を規制するストッパー部608・60
9が設けられている。なお、切換ソレノイド605は、
賞球払出通路60の前面側に配された構成となっている
が、これに限らず賞球払出通路60の後面側に配設して
もよい。また、流路切換部材602を弾性部材で構成し
たり、ストッパー部608・609を弾性部材で構成し
て流路切換部材602を振動するようにして、賞球払出
通路60内での玉詰りを防止するようにしてもよい。ま
た、流路切換部材602及び切換ソレノイド605を着
脱自在に設けて、交換作業を容易にすることが望まし
い。
【0077】しかして、前面開閉枠4の閉塞状態では、
図8(A)に示す切換ソレノイド605の非励磁(OF
F)状態となり、スプリング607の付勢力によってプ
ランジャー606が進出移動する。これにより、流路切
換部材602は、ストッパー部608と当接する位置ま
で時計回り方向に回動して、賞球の流路を連絡通路63
側に切り換えた状態となる。従って、賞球払出装置58
からの賞球は、上皿連通口61から上皿6に送り込まれ
る。また、この状態で、入賞に基づく賞球が多数払い出
されて上皿6が賞球で満杯となり、遂には上皿連通口6
1に到達してさらに賞球が払い出し続けられた場合、余
剰玉は、側壁62から連絡通路63を介して余剰玉通路
64に導かれ、その後下皿7に排出される。一方、前面
開閉枠4の開放状態では、図8(B)に示す切換ソレノ
イド605の励磁(ON)状態となり、スプリング60
7の付勢力に抗してプランジャー606が退行移動す
る。これにより、流路切換部材602は、ストッパー部
609と当接する位置まで反時計回り方向に回動して、
賞球の流路を切換通路600側に切り換えた状態とな
る。従って、賞球払出装置58からの賞球は、上皿連通
口61に入り込むことなく、切換通路600を通って直
接的に余剰玉通路64に導かれて下皿7に排出される。
【0078】次に、上記した流路切換部材602による
流路の切換制御について図9を参照して説明する。図9
において、先ず、切換ソレノイド605のON・OFF
を判別する(S1)。S1で切換ソレノイド605がO
FFであると判別した場合、言い換えれば賞球の流路が
連絡通路63側に切り換わっていると判別した場合に
は、ドアスイッチ96がOFFであるか否かを判別する
ことで、前面開閉枠4が開放状態にあるか否かを判別す
る(S2)。S2でドアスイッチ96がONとなって前
面開閉枠4の閉塞を検出した場合は、そのままメインフ
ローに復帰する一方、ドアスイッチ96がOFFとなっ
て前面開閉枠4の開放を検出した場合は、賞球の払い出
し動作中であるか否かを判別する(S3)。S3で賞球
の払い出し動作中でないときは、そのままメインフロー
に復帰する。一方、S3で賞球の払い出し動作中のとき
は、切換ソレノイド605をONすることで賞球の流路
を切換通路600側に切り換える(S4)。これによ
り、払い出し中の賞球は、上皿連通口61には送り込ま
れずに下皿7側に送り込まれる。従って、前面開閉枠4
の開放によって上皿6と上皿連通口61との連通状態が
断たれた状態でも賞球が外部に溢れ落ちることが回避で
きる。
【0079】また、上記したS1で切換ソレノイド60
5がONであると判別した場合、言い換えれば賞球の流
路が切換通路600側に切り換わっていると判別した場
合には、ドアスイッチ96がONであるか否かを判別す
ることで、前面開閉枠4が閉塞状態にあるか否かを判別
する(S5)。S5でドアスイッチ96がONとなって
前面開閉枠4の閉塞を検出した場合は、直接的に後述の
S7に移行する一方、ドアスイッチ96がOFFとなっ
て前面開閉枠4の開放を検出した場合は、賞球の払い出
し動作が終了したか否かを判別する(S6)。S6で賞
球の払い出し動作が終了していないときは、そのままメ
インフローに復帰する。一方、S6で賞球の払い出し動
作が終了したときは、切換ソレノイド605をOFFす
ることで賞球の流路を連絡通路63側に切り換える(S
7)。これにより、前面開閉枠4の開放状態で賞球の払
い出し動作が終了すると、切換通路600側に切り換わ
っている賞球の流路をその時点で連絡通路63側に切り
換える。従って、前面開閉枠4の閉鎖時には、賞球を上
皿6側に送り込む正常の払い出し動作が迅速に行える。
なお、図9に示す切換制御において、賞球の払い出し動
作を監視する方法としては、例えば、入賞玉の有無を検
出することで可能である。また、図9のフローチャート
では、切換ソレノイド605のON・OFFに対して賞
球の払い出し動作も制御要因として設定しているが、こ
の構成に限定するものではない。例えば、賞球の払い出
し動作に拘らず、ドアスイッチ96がON(前面開閉枠
4が閉塞状態)のときは、切換ソレノイド605をOF
Fにして賞球の流路を連絡通路63側に切り換え、ドア
スイッチ96がOFF(前面開閉枠4が開放状態)のと
きは、切換ソレノイド605をONにして賞球の流路を
切換通路600側に切り換えるようにしてもよい。
【0080】以上のように、本実施形態に係る弾球遊技
機1は、透明板保持部500と上皿部501とが合成樹
脂によって一体的に形成された前面開閉枠4によって構
成されると共に、上皿6の余剰玉を貯留する下皿7が前
面開閉枠4とは別体に設けられ、前面開閉枠4の閉塞時
には、賞球払出装置58からの賞球を上皿6に誘導する
一方、前面開閉枠4の開放時には、賞球払出装置58か
らの賞球を下皿7に誘導することを特徴とする。このよ
うに構成することにより、大型の透視窓5が形成されて
いることによって強度的に弱い透明板保持部500を表
面に上皿6が取り付けられることにより補強されている
上皿部501が一体的に形成されることによって補強さ
れ、前面開閉枠4全体の強度を向上することができる。
また、この構成において、賞球の払い出し動作中に前面
開閉枠4を開放した場合、賞球は、上皿6側に送られる
ことなく下皿7側に送り込まれるので、上皿部501と
枠基体3側の上皿連通口109との連通状態が断たれた
状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回避できる。
また、流路切換部材602を電気的に切り換えることで
迅速に対応することができる。つまり、払い出される寸
前の玉まで上皿6に誘導せずに下皿7へ誘導できる。
【0081】なお、上記した実施形態では、前面開閉枠
4の閉塞時、全ての賞球を連絡通路63側に送り込む構
成となっているが、これに限らず、連絡通路63側と切
換通路600側とに賞球を送り込む構成としてもよい。
また、流路切換部材602の駆動源をなす切換ソレノイ
ド605はラッチ式のものでもよく、さらにはモータを
流路切換部材602の駆動源としてもよい。また、前面
開閉枠4の開放状態で賞球が外部に溢れ落ちる不具合を
回避する構成は、上記実施形態(第一実施形態)に限定
するものではない。以下、その他の実施形態を第二乃至
第四の実施形態として説明する。先ず、第二実施形態で
は、図10(A)(B)に示すように、上皿6の貯留部3
61と連通する賞球接続樋610を前面開閉枠4の裏面
側に設ける。この賞球接続樋610は、前面開閉枠4の
閉塞状態(図10(A)に示す状態)で上皿流出用開口
109を挿通して、後端部分が機構板40の賞球払出通
路60内に配される一方、前面開閉枠4の開放状態(図
10(B)に示す状態)で遊技盤16の前方に引き出さ
れるようになっている。賞球接続樋610の後端側に
は、前面開閉枠4の閉塞状態で賞球払出通路60を落下
する玉を受け入れる玉受口611が形成され、該玉受口
611の下方には、受け入れた玉を前側(上皿6側)に
誘導する誘導片612が形成されている。なお、この誘
導片612は、前面開閉枠4を開放した状態で賞球接続
樋610に溜った玉が玉受口611から外部に溢れ落ち
るのを防止する作用もある。しかして、第二実施形態の
構成では、前面開閉枠4の閉塞時、賞球払出通路60を
落下する玉を玉受口611から受け入れ、これを賞球接
続樋610で上皿6側に送り込むようになっている。一
方、前面開閉枠4の開放時には、賞球払出通路60から
の玉をそのまま賞球払出通路60下端の連絡通路613
に落下させることで、その連絡通路613を介して玉を
下皿7側に送り込むようになっている。このため、賞球
の払い出し動作中に前面開閉枠4を開放した場合、賞球
は、上皿6側に送られることなく下皿7側に送り込まれ
るので、上皿6と上皿連通口109との連通状態が断た
れた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回避でき
る。
【0082】次に、第三実施形態では、図11(A)
(B)に示すように、上皿6の貯留部361と連通する
賞球接続樋620を前面開閉枠4の裏面側に設ける。こ
の賞球接続樋620は、前面開閉枠4の閉塞状態(図1
1(A)に示す状態)で上皿流出用開口109内に挿入
して、後端部分が上皿連通口61に配される一方、前面
開閉枠4の開放状態(図11(B)に示す状態)で遊技
盤16の前方に引き出されるようになっている。賞球接
続樋620の後端面は、前面開閉枠4の閉塞状態で賞球
払出通路60からの玉を受け入れる玉受口621として
形成されている。また、上皿連通口61の上端部分に
は、流路切換部材622が回動軸623を中心として回
動自在に取り付けられている。この流路切換部材622
は、図示しない弾性部材によって常時時計回り方向に回
動が付勢されている。そして、流路切換部材622は、
前面開閉枠4の閉塞状態で賞球接続樋620の後端部に
押圧されることにより、弾性部材の付勢力に抗して反時
計回り方向に回動して賞球払出通路60と賞球接続樋6
20とを連通する一方、前面開閉枠4の開放状態では弾
性部材の付勢力によって時計回り方向に回動して上皿連
通口61を閉塞するようになっている。しかして、第三
実施形態の構成では、前面開閉枠4の閉塞時、賞球払出
通路60を落下する玉を玉受口621から受け入れ、こ
れを賞球接続樋620で上皿6側に送り込むようになっ
ている。一方、前面開閉枠4の開放時には、流路切換部
材622によって上皿連通口61を閉塞することで、賞
球払出通路60を落下する玉をその下端部分で貯留し、
側壁62からはみ出した余剰玉を連絡通路63を通して
下皿7側に送り込むようになっている。このため、賞球
の払い出し動作中に前面開閉枠4を開放した場合、賞球
は、上皿6側に送られることなく下皿7側に送り込まれ
るので、上皿6と上皿連通口109との連通状態が断た
れた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回避でき
る。
【0083】次に、第四実施形態では、図12(A)
(B)に示すように、上皿6の貯留部361と連通する
賞球接続樋630を前面開閉枠4の裏面側に設ける。こ
の賞球接続樋630は、前面開閉枠4の閉塞状態(図1
2(A)に示す状態)で後端部分が上皿流出用開口10
9の前端部と当接して配される一方、前面開閉枠4の開
放状態(図12(B)に示す状態)で遊技盤16の前方
に引き出されるようになっている。賞球接続樋630の
後端面は、前面開閉枠4の閉塞状態で上皿流出用開口1
09と連通し、賞球払出通路60からの玉を受け入れる
玉受口631として形成されている。玉受口631の内
部下端には、前面開閉枠4を開放した状態で賞球接続樋
610に溜った玉が玉受口631から外部に溢れ落ちる
のを防止するストッパー片632が形成されている。玉
受口631の外部上端には、前面開閉枠4の閉塞状態で
後述する流路切換部材634の反時計回り方向への回動
状態を保持する回動保持片633が形成されている。ま
た、上皿流出用開口109の前端側に配された誘導ボッ
クス部材119の上端部分には、流路切換部材634が
回動軸635を中心として回動自在に取り付けられてい
る。この流路切換部材634は、図示しない弾性部材に
よって常時時計回り方向に回動が付勢されている。そし
て、流路切換部材634は、前面開閉枠4の閉塞状態で
賞球接続樋630の後端部に押圧されることにより、弾
性部材の付勢力に抗して反時計回り方向に回動して上皿
流出用開口109と賞球接続樋630とを連通する一
方、前面開閉枠4の開放状態では弾性部材の付勢力によ
って時計回り方向に回動して誘導ボックス部材119の
前面壁119aに穿設された開口119bを閉塞するよ
うになっている。なお、流路切換部材634の時計回り
方向への回動は、流路切換部材634が前面壁119a
と当接することで規制される。しかして、第三実施形態
の構成では、前面開閉枠4の閉塞時、賞球払出通路60
を落下する玉を玉受口631から受け入れ、これを賞球
接続樋630で上皿6側に送り込むようになっている。
一方、前面開閉枠4の開放時には、流路切換部材634
によって誘導ボックス部材119の開口119bを閉塞
することで、賞球払出通路60を落下する玉を閉塞状態
にある誘導ボックス部材119に誘導し、該誘導ボック
ス部材119から下皿7側に送り込むようになってい
る。このため、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠4を
開放した場合、賞球は、上皿6側に送られることなく下
皿7側に送り込まれるので、上皿6と上皿連通口109
との連通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるとい
う不具合が回避できる。また、従来からある誘導ボック
ス部材を流路切換部材が設けられた誘導ボックス部材と
するだけでよいので構造を簡略化することができる。ま
た、以上説明した第二乃至第四の実施形態の構成は、第
一実施形態のような電気的制御によって賞球の流路を切
り換える構成とは違うので、電気部品を設ける必要がな
くコストを大幅に低減することができる。また、第三及
び第四の実施形態における流路切換部材623・634
を電気的に回動制御してもよい。また、賞球払出装置
は、電気的駆動源がなくともよい。また、弾性部材の代
わりに錘などで付勢してもよい。また、誘導ボックス部
材は、ファール玉を誘導する役目があるが、例えば溢れ
玉のみを下皿に誘導するものであってもよく、又は溢れ
玉と上皿の玉抜き口から玉を下皿に誘導するものであっ
てもよい。また、前面開閉枠は、金属板をベースにして
(透明板保持枠と上皿取付板を金属板で一体化)合成樹
脂で装飾したものでもよい。
【0084】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)賞球の流路を前記下皿誘導路に切り換える方向に
前記流路切換部材を常時付勢する弾性部材を備え、前記
上皿誘導路は、前記上皿の裏面に連通して設けられ、前
記前面開閉枠の閉塞時には、弾性部材の付勢力に抗して
流路切換部材を押圧して賞球の流路を上皿誘導路に切り
換えることを特徴とする。このように構成することによ
り、流路切換部材によって賞球の流路を切り換える構成
においても、流路切換部材の駆動源としてソレノイド等
の電気部品を設ける必要がないので、コストを大幅に低
減することができる。
【0085】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1においては、少なくとも遊技盤の
遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板を
有する透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射
位置に誘導する上皿を有する上皿部と、が前記遊技盤を
装着する枠基体に対して開閉自在に設けられると共に、
前記上皿に賞球を払い出す賞球払出装置を備えた弾球遊
技機において、前記透明板保持部と前記上皿部とを前面
開閉枠として一体的に形成すると共に、前記前面開閉枠
とは別体をなして前記上皿の余剰玉を受け入れる下皿
と、前記賞球払出装置からの賞球を前記上皿に誘導する
上皿誘導路と、前記賞球払出装置からの賞球を前記下皿
に誘導する下皿誘導路と、前記前面開閉枠の閉塞時に賞
球の流路を前記上皿誘導路に切り換える一方、前面開閉
枠の開放時に賞球の流路を前記下皿誘導路に切り換える
流路切換部材と、を備えたことを特徴とする。このよう
に構成することにより、大型の透視窓が形成されている
ことによって強度的に弱い透明板保持部を表面に上皿が
取り付けられることにより補強されている上皿部が一体
的に形成されることによって補強され、前面開閉枠全体
の強度を向上することができる。また、この構成におい
て、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠を開放した場
合、賞球は、上皿側に送られることなく下皿側に送り込
まれるので、上皿と枠基体側の上皿連通口との連通状態
が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回
避できる。
【0086】また、本発明の請求項2においては、前記
前面開閉枠の開閉状態を検出する開閉検出手段と、該開
閉検出手段による前記前面開閉枠の開閉検出に基づいて
前記流路切換部材の流路の切り換え動作を制御する切換
制御手段と、を備えたことを特徴とする。このように構
成することにより、前面開閉枠の閉塞時には、賞球払出
装置からの賞球を上皿に誘導する一方、前面開閉枠の開
放時には、賞球払出装置からの賞球を前記下皿に誘導す
る構成を電気的な制御によって具現化することができ、
迅速な流路の切り換えが可能になり、払い出し動作の確
実性がより担保される。
【0087】また、本発明の請求項3においては、少な
くとも遊技盤の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付け
られる透明板を有する透明板保持部と、発射すべき打玉
を貯留して発射位置に誘導する上皿を有する上皿部と、
が前記遊技盤を装着する枠基体に対して開閉自在に設け
られると共に、前記上皿に賞球を払い出す賞球払出装置
を備えた弾球遊技機において、前記透明板保持部と前記
上皿部とを前面開閉枠として一体的に形成すると共に、
前記前面開閉枠とは別体をなして前記上皿の余剰玉を受
け入れる下皿と、前記賞球払出装置からの賞球を前記上
皿又は前記下皿に誘導する賞球誘導路と、該賞球誘導路
の下流端に対して所定角度屈折して接続し、賞球誘導路
からの賞球を前記上皿に誘導する上皿誘導路と、前記賞
球誘導路の下流端に対して直線的に接続し、賞球誘導路
からの賞球を前記下皿に誘導する下皿誘導路と、を備
え、前記賞球誘導路は、前記前面開閉枠の閉塞時には前
記上皿誘導路に接続する一方、前面開閉枠の開放時には
前記下皿誘導路に接続することを特徴とする。このよう
に構成することにより、大型の透視窓が形成されている
ことによって強度的に弱い透明板保持部を表面に上皿が
取り付けられることにより補強されている上皿部が一体
的に形成されることによって補強され、前面開閉枠全体
の強度を向上することができる。また、この構成におい
て、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠を開放した場
合、賞球は、上皿側に送られることなく下皿側に送り込
まれるので、上皿と枠基体側の上皿連通口との連通状態
が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回
避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】枠基体を示す正面図である。
【図4】枠基体を示す背面図である。
【図5】外枠に対して枠基体及び前面開閉枠を開放した
状態の弾球遊技機を示す斜視図である。
【図6】前面開閉枠を示す背面図である。
【図7】開閉カバーの開放状態を示す斜視図である。
【図8】同図(A)は流路切換部材によって賞球の流路
を連絡通路側に切り換えた状態を示す部分断面図であ
り、同図(B)は流路切換部材によって賞球の流路を切
換通路側に切り換えた状態を示す部分断面図である。
【図9】賞球流路の切換制御を示すフローチャートであ
る。
【図10】同図(A)(B)は第二実施形態における流路
の切換構成を示す部分断面図である。
【図11】同図(A)(B)は第三実施形態における流路
の切換構成を示す部分断面図である。
【図12】同図(A)(B)は第四実施形態における流路
の切換構成を示す部分断面図である。
【図13】同図(A)(B)は従来技術における流路の切
換構成を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 2 外枠 3 枠基体 4 前面開閉枠 5 円形透視窓(透視窓) 6 上皿 16 遊技盤 22 遊技領域 40 機構板 58 賞球払出装置 59 開閉カバー 60 賞球払出通路(賞球誘導路) 61 上皿連通口(上皿誘導路) 62 側壁 63 連絡通路(下皿誘導路) 64 余剰玉通路 73 賞球払出制御基板(切換制御手段) 96 ドアスイッチ(開閉検出手段) 119 誘導ボックス部材(下皿誘導路) 500 透明板保持部 501 上皿部 600 切換通路(下皿誘導路) 601 側壁 602 流路切換部材 603 回動軸 604 連結部材 605 切換ソレノイド 606 プランジャー 607 スプリング 608・609 ストッパー部 610 賞球接続樋(上皿誘導路) 611 玉受口 613 連絡通路(下皿誘導路) 620 賞球接続樋(上皿誘導路) 621 玉受口 622 流路切換部材 630 賞球接続樋(上皿誘導路) 631 玉受口 634 流路切換部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも遊技盤の遊技領域を透視し得
    る透視窓に取り付けられる透明板を有する透明板保持部
    と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿
    を有する上皿部と、が前記遊技盤を装着する枠基体に対
    して開閉自在に設けられると共に、前記上皿に賞球を払
    い出す賞球払出装置を備えた弾球遊技機において、 前記透明板保持部と前記上皿部とを前面開閉枠として一
    体的に形成すると共に、 前記前面開閉枠とは別体をなして前記上皿の余剰玉を受
    け入れる下皿と、 前記賞球払出装置からの賞球を前記上皿に誘導する上皿
    誘導路と、 前記賞球払出装置からの賞球を前記下皿に誘導する下皿
    誘導路と、 前記前面開閉枠の閉塞時に賞球の流路を前記上皿誘導路
    に切り換える一方、前面開閉枠の開放時に賞球の流路を
    前記下皿誘導路に切り換える流路切換部材と、を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記前面開閉枠の開閉状態を検出する開
    閉検出手段と、 該開閉検出手段による前記前面開閉枠の開閉検出に基づ
    いて前記流路切換部材の流路の切り換え動作を制御する
    切換制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 少なくとも遊技盤の遊技領域を透視し得
    る透視窓に取り付けられる透明板を有する透明板保持部
    と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿
    を有する上皿部と、が前記遊技盤を装着する枠基体に対
    して開閉自在に設けられると共に、前記上皿に賞球を払
    い出す賞球払出装置を備えた弾球遊技機において、 前記透明板保持部と前記上皿部とを前面開閉枠として一
    体的に形成すると共に、 前記前面開閉枠とは別体をなして前記上皿の余剰玉を受
    け入れる下皿と、 前記賞球払出装置からの賞球を前記上皿又は前記下皿に
    誘導する賞球誘導路と、 該賞球誘導路の下流端に対して所定角度屈折して接続
    し、賞球誘導路からの賞球を前記上皿に誘導する上皿誘
    導路と、 前記賞球誘導路の下流端に対して直線的に接続し、賞球
    誘導路からの賞球を前記下皿に誘導する下皿誘導路と、
    を備え、 前記賞球誘導路は、前記前面開閉枠の閉塞時には前記上
    皿誘導路に接続する一方、前面開閉枠の開放時には前記
    下皿誘導路に接続することを特徴とする弾球遊技機。
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