JPH0422763Y2 - - Google Patents

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JPH0422763Y2
JPH0422763Y2 JP1028085U JP1028085U JPH0422763Y2 JP H0422763 Y2 JPH0422763 Y2 JP H0422763Y2 JP 1028085 U JP1028085 U JP 1028085U JP 1028085 U JP1028085 U JP 1028085U JP H0422763 Y2 JPH0422763 Y2 JP H0422763Y2
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winning
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Description

【考案の詳細な説明】 [利用分野] この考案は、パチンコ遊技機における入賞装置
に利用して有効な技術に関し、特に、遊技盤に設
けられた特定入賞口への打球の入賞あるいは遊技
盤に設けられた補助ゲーム装置における特定遊技
状態の発生に応じて連続的に入賞口が開放されて
打球を受け入れ易くする変動入賞装置に関する。
[従来技術] パチンコ遊技機においては、遊技内容に変化を
加えるとともに、遊技客へのサービスの向上を図
るため、遊技盤に設けられた特定入賞口への打球
の入賞に応じて作動され、比較的発生率は低いが
いわゆる大当りと呼ばれる特定遊技状態を発生す
る補助ゲーム装置と、この補助ゲーム装置におけ
る特定遊技状態の発生によつて連続的に入賞口が
開放されて急激に入賞率を増大させる比較的大型
の変動入賞装置とが使用されている。
そして、この種の変動入賞装置は、遊技盤の前
面にガイドレールで囲まれることによつて形成さ
れた遊技領域の中央下方部(アウト口のやや上
方)に配設されることが多い。そのため、遊技領
域の上方から流下して来る打球の相当数が変動入
賞装置に衝突してから下方へ流れて行く。従つ
て、変動入賞装置を構成する部品の形状等によつ
て衝突した打球の跳返りの仕方やその後の流れの
方向等が決められてしまう。
[問題点] しかしながら、従来の変動入賞装置は、そのよ
うな打球の衝突の際の挙動まで考慮して部品の形
状等の設計が行なわれていなかつた。
そのため、従来の変動入賞装置は、衝突した打
球の跳返りの仕方に非常にムラが多く、ときとし
て前面のガラス板の方向へ跳ね返えされて不快音
を発生させ、ひいてはガラス板を破損させたり、
変動入賞装置の周辺で打球が暴れて、他の打球が
両側部の一般入賞装置へ入賞するのを邪魔したり
して、アウト口に回収されにくいとともに、変動
入賞装置の開状態で入賞した遊技球が移動されに
くいため入賞球の検出が遅れ、入賞球の個数を例
えば10個というように制限するタイプの変動入賞
装置では、入賞球数の正確さに欠けるという問題
点があつた。
また、上記変動入賞装置の受口(開閉扉)は、
横長な一枚のプラスチツク製のパネルで構成され
ることが多いため、開状態では流下してきた複数
の打球が同時に変動入賞装置受口に衝突すること
が多いとともに、一日に何万発もの打球の衝突を
受けるので、軸部等の部品が入賞球の衝撃によつ
て破損されるおそれがあつた。
[考案の目的] この考案の目的は、変動入賞装置に衝突した打
球の暴動によるガラス板の破損や不快音の発生を
防止し、アウト口より速やかに回収できるように
することにある。
本考案の他の目的は変動入賞装置受口の構成部
品が破損されるのを防止し、かつ受口の開動作を
円滑にさせ、また変動入賞装置へ入賞した打球を
後方へ速やかに回収して検出し、球詰まりを防止
するとともに入賞球個数を正確に制限できるよう
にすることにある。
[考案の概要] 上記目的を達成するため、この考案は、遊技盤
の表面に接合、止着される取付基板の中程に横長
な開口部を開設し、上記取付基板の前面には上記
開口部の両側方に位置するよう照明手段を有する
入賞装置を分離可能に止着し、上記取付基板の裏
面には上記開口部を囲むように少なくとも包囲
枠、入賞球誘導部材及び裏板より構成される整理
室を設け、該整理室の中程には特定条件構成検出
器を、また該特定条件構成検出器の下方にはカウ
ント検出器をそれぞれ配設し、上記開口部には上
記整理室と遊技盤前面の遊技部とを連通、遮蔽さ
せる変動入賞装置受口を回動可能に取り付け、該
変動入賞装置受口の前面両側部には回動範囲を規
制するためのサイドガイドを立設させ、該サイド
ガイドの縁部には内側に向かつて下り傾斜するテ
ーパ面を設けるようにした。このようにすると、
サイドガイドの縁部に形成されたテーパ面が受口
閉成時に変動入賞装置に向かつて流下してきた遊
技球をアウト口へ向かうように誘導できるととも
に、受口開成時にはサイドガイドが受口に衝突す
る打球の衝撃荷重を支えることができ、また受口
が開状態で後方に向かつて下り傾斜する姿勢を維
持するようにサイドガイドにより回動位置規制を
行なうことができるため、傾斜した受口により入
賞球を遊技盤後方に速やかに誘導することができ
るようになる。
[実施例] 第1図は、本考案に係る変動入賞装置を備えた
パチンコ遊技機全体の構成例を、また、第2図は
その遊技領域の構成例を示すもので、遊技盤1の
前面には、下部の操作ダイヤル2aにより駆動さ
れる打球発射装置2によつて発射された打球を遊
技盤1の上方部まで案内するガイドレール3が配
設され、遊技盤1前面のガイドレール3とガラス
板とによつて囲まれた空間に遊技領域が構成され
ている。そして、この遊技領域の中央には、補助
ゲーム装置としての可変表示装置4が、またその
下方には通常は遊技領域の一部を成しているが、
可変表示装置4における特定態様の発生により入
賞領域に変換する変動入賞装置5が設けられてい
る。
上記可変表示装置4の両側方には、それぞれ第
1の特定入賞口7が、また、上記可変表示装置4
と変動入賞装置5との間には第2の特定入賞口8
が設けてある。このうち第1の特定入賞口7は、
本実施例では、遊技盤1を貫通する凹部を有する
いわゆる飛込み形入賞装置からなり、その凹部を
もつて特定入賞口7としている。この貫通凹部の
開口すなわち遊技盤面と同一面に存する特定入賞
口7は、前面から見て、球の直径の約2倍程度の
径を有する半円筒状をなすように形成されてお
り、その底部の奥には入賞球の導出穴(図示せ
ず)が設けてある。第2の特定入賞口8は遊技領
域内に上向きに開口した入賞チヤツカーと呼ばれ
る入賞具からなる。
可変表示装置4の上方には、いわゆる“天”
“天の左”“天の右”の3つの入賞口6a,6b,
6cが一体的に設けられている。本実施例では、
可変表示装置と一体的に設けてあるが、可変表示
装置の上方に別に設けてもよい。また、第1の特
定入賞口7の斜め下方外側には、それぞれチユー
リツプ式打球入賞装置9が配置されている。
また、遊技盤1の下部には、上方から落下して
くる途中で上記各入賞領域6a〜6c,7,8,
9等に入賞できなかつた打球を遊技盤の後方へ回
収するアウト口10が設けられている。さらに、
遊技盤1の表面の適宜位置には、上方より落下し
てくる打球の方向を無作為に変更させる多数の障
害釘11や打球の流下速度および方向を制御する
転動誘導部材12a〜12cが遊技領域の縦中心
線に対してほぼ対称的に設けられている。
このうち第1の転動誘導部材12aは、上記第
1特定入賞口7の斜め上方のこれよりもやや中央
よりに配設され、かつその上方に設けられた障害
釘からなる方向設定誘導部材13aの中心線より
も距離Aだけ外側に回転軸が配設されている。第
2の転動誘導部材12bは、第1特定入賞口7の
内側やや下方に配設され、第2の方向設定誘導部
材13bと可変表示装置4の肩部4aとの間隔の
中心線よりも距離Cだけ外側に回転軸が配設され
ている。これによつて、転動誘導部材12a,1
2bに向かつて流下した来た打球は、遊技盤の中
央へ向かつて流下し易くなるように方向が制御さ
れる。
また、可変表示装置4の肩部4aの終端は、第
2方向設定誘導部材13bの下端よりも距離Bだ
け高い位置になるようにされ、これによつて、第
2方向設定誘導部材13bおよび可変表示装置4
の肩部4aに沿つて流下して来た打球が、可変表
示装置4の交流面(後述)を通過して下方の第2
特定入賞口8や変動入賞装置5に飛び込み易くさ
れる。
上述の様に、方向設定誘導部材と転動誘導部材
の遊技領域内への取り付け位置関係により遊技球
の流路を中央に大きく開放構成し、遊技球の無駄
を無くすとともに、効率よく遊技球が中央による
ようになされている。
第2特定入賞口8と変動入賞装置5との間に
は、内部に2種類の入賞口を有する変動入賞装置
5に対応して、それらの入賞口に打球を振り分け
るとともに、変動入賞装置5内への入賞球のスピ
ードを軽減させる分配案内部材14が設けられて
いる。
遊技盤1の中心両側部の方向設定誘導部材13
cで上半分が囲まれた打球のほとんど通過しない
非遊技空間には、可変表示装置4の可変表示動作
停止により特定態様が発生したときなどに点滅あ
るいは点灯される照明手段25が設けられてい
る。また、遊技盤1の上部には、天の入賞口6a
〜6cやチユーリツプ式打球入賞装置9等の入賞
口へ打球が入賞したときに一時的に点灯される賞
球ランプ21や可変表示装置4の可変表示動作停
止により特定態様が発生したときなどに点灯ある
いは点滅されるターボランプ22、大当り状態で
変動入賞装置5が開状態にされたとき入賞した打
球の個数を表示するセグメント型表示器23およ
び所定数の賞品球がすべて払い出されたとき遊技
の終了を報知する完了ランプ24を備えた表示部
材20が配設されている。
なお、遊技盤1の一側(図では右側)の上記照
明手段25よりも外側には、前記ガイドレール3
と連続して円弧を形成するように弓形の球案内部
材15が固定され、この球案内部材15の上端に
は、高速で打ち込まれた打球の勢いを殺して遊技
領域内での暴動を抑える暴動阻止部材16が取り
付けられている。
さらに、上記構成の遊技盤1を保持するパチン
コ遊技機の保持枠100の上部には、打球発射装
置の操作ダイヤル2aを操作したときに点灯され
る発射装置駆動ランプ26が設けられている。ま
た、保持枠100の下部に取り付けられた開閉パ
ネル101には、打球発射装置に供給される打球
を保留する供給皿102が取り付けられ、その下
方には供給皿から溢れた賞品球を貯留するための
受皿103が設けられている。上記保持枠100
の側部(図では左側)には、特定入賞口への入賞
によつて駆動された可変表示装置4を停止させる
ための可変表示停止手段30が設けられている。
上記のごとく構成されたパチンコ遊技機は、打
球発射装置によつて遊技領域内に打ち込まれた打
球が特定入賞口7または8に入賞すると、可変表
示装置4の表示手段が駆動され、4つの窓に各々
表示されている数字がそれぞれ変化する。そし
て、遊技者が保持枠100に設けられている可変
表示停止手段30を押すことによつて可変表示が
停止され、そのとき表示されている数字の組合せ
によつて特定態様が発生される。
特定態様が発生すると、変動入賞装置5が開状
態に変換されてそこへの入賞確率がゼロから非常
に高い状態に移行される。その結果、比較的短い
時間内に多数の入賞球が発生し、多くの賞品球が
遊技者に与えられるようになる。
第3図〜第15図には、上記変動入賞装置5の
一実施例が示されている。
装置を遊技盤1に取り付けるための取付基板5
0の中央には、開閉可能な変動入賞装置受口51
を収納するため、横方向に細長い開口部51aが
形成されている。また、この開口部50aのすぐ
下には、窓部50bが形成されている。窓部50
bには、透明プレートによつて閉塞されるように
し、内部で玉詰まり等の異常が発生した場合、遊
技者に一見でわかるようになつている。一方、上
記開口部50a内には、両端に扇状のサイドガイ
ド51aを有するパネル状の変動入賞装置受口5
1が、下端に設けられた旋回軸51b(第5図参
照)によつて前後方向に回動可能に取り付けられ
ている。
上記サイドガイド51aは、内角が90°よりも
少し大きくなるように形成されることにより、変
動入賞装置受口51が前方へ回動したときこの変
動入賞装置受口51の上面を後方に向かつて下り
傾斜するように傾いた姿勢に保持する。これによ
つて、変動入賞装置受口に衝突した打球を内部へ
向かつて誘導し、速やかに検出させることができ
るとともに、受口に衝突した打球をサイドガイド
51aで支えることができるため、強度的に弱い
軸部等が破損されるのを防止することが出来る。
また、サイドガイド51aが設けられているため
変動入賞装置受口51がサイドガイドの重量によ
つて常に開方向へのモーメントを受けるようにな
り、開動作が円滑に行なわれるようになる。
上記変動入賞装置受口51は、第5図に示すよ
うに、その内面に縦方向に沿つて複数個の誘導面
51fが互いに平行して設けられている。これら
の誘導面51fは、その間に未形成空間部51g
を形成することによつてリブ状をなすように形成
されており、このようにリブ状の誘導面51fを
形成することによつて強度を低下させることな
く、変動入賞装置受口51の軽量化が実現され、
変動入賞装置全体が小型化されるとともに、後述
の駆動源66も小さな駆動力で変動入賞装置受口
51を開閉できるので小型化できる。
また、上記誘導面51fによつて、変動入賞装
置受口51の上に流下した来た打球の横方向への
移動を抑えることができる。
つまり、遊技部上方より落下して来た打球が変
動入賞装置受口51の先端部で受け止められた場
合、打球と受口との接点は1つで不安定状態であ
る。しかるに、打球が開口部に向かつて流下する
に従がい、未形成空間部51gを有する誘導面5
1fにより、上記打球が1点支持から第7図に示
すように2点支持に変換され、誘導面51fの肩
部で流下方向を規制することができる。これによ
り、受口の内面で打球が暴れるおそれがなくなり
内部の部品の摩耗や破損が防止される。
さらに、この実施例では、上記未形成空間部5
1gの底部が第6図に示すように、後方に向かつ
て下り傾斜となるように形成されている。そのた
め、変動入賞装置受口51の上に流下した打球は
この傾斜した底部に誘導されて、最短距離で軸部
に到達し、開口部50a内に回収される。
これによつて、打球が変動入賞装置受口51に
流下してから内部の検出器(後述)によつて検出
されるまでの時間が短くなり、入賞球の個数を規
定するタイプの変動入賞装置では、発生する入賞
球の数が正確になる。つまり、流下してから回収
されるまでの時間が長いと、受口の閉信号が形成
された時点で受口の上にまだ入賞球の乗つている
可能性が高くなり、入賞球数の正確さが低下して
しまうが、本実施例ではそのようなことがない。
特に変動入賞装置受口51が閉じかかつている
ときに、その上に残つていた打球が案内板52c
で囲まれた中央の特定条件構成部へ流入した場合
には、本来なら特定条件が成立して再び変動入賞
装置受口51が開かれるはずのものが、検出の遅
れによつて特定条件が不成立となつてしまうこと
があり、遊技客に不満感を与え、遊技店との間で
トラブルを生じるおそれもある。しかし、本実施
例によると、入賞球の検出遅れが短くなるので、
そのようなトラブルが回避される。
なお、上記実施例では、未形成空間部51gの
底部に傾斜面に形成することで、変動入賞装置受
口51の上に載つた打球を軸部すなわち開口部5
0aに向かつて誘導するようにしているが、傾斜
面を形成する代わりに、各未形成空間部51gの
幅が軸部に向かうほど広がるように形成すること
によつて、打球を軸部に向かつて誘導するように
してもよい。
未形成空間部51gの終端には、軸部51hが
形成されており、この軸部51hがストツパとし
て作用して誘導面51fに沿つて流下して来た打
球の勢いを和らげるようになつている。
この実施例では、特に制限されないが、変動入
賞装置受口51の中央の特定条件構成検出器32
(後述)に対応して、2つの未形成空間部51g
の後端の軸部51hを切り欠くことによつて特別
誘導部51iが形成され、そこへの打球は他の部
分に比べて開口部50aへ向かつて流れ易くさ
れ、これによつて開状態を継続させる特定条件が
成立し易くなるようにしてある。
さらに、変動入賞装置受口51の一側(第4図
では右側)には、取付基板50の裏面に上記開口
部50aを覆うように取り付けられる裏板52に
形成された長孔52a(第4図参照)に向かつて
突出する作動片51cが形成されている。
また、変動入賞装置受口51の両側部のサイド
ガイド51aには、ウエイト51jが埋め込まれ
ており、上記作動片51cに作用する後述の駆動
源66による押圧力が解除されたとき、ウエイト
51jの自重によつて、変動入賞装置受口51が
前方へ回動されて、速やかに開口部50aが開放
されるようになつている。
取付基板50の前面の上記開口部50aおよび
窓部50b側方には、回動部材70および照明手
段53bを有する入賞装置53がそれぞれ分離可
能に装着されている。入賞装置53には、その上
端部に上向きに開口する一般入賞口53aが各々
設けられている。
上記特定基板50は、その周縁部に沿つて形成
された取付孔50cにネジ等を挿入して遊技盤1
にねじ込むことによつて取付けられる。
取付基板50の裏面には、第8図に示すよう
に、上記開口部50aおよび窓部50bの上縁お
よび左右両側縁に沿つて包囲枠54が一体に形成
され、この包囲枠54の後端に、開口部50aの
中心部に対応した開口部52bを有する裏板52
がネジ55によつて固定される。また、上記窓部
50bの下縁に沿つて、L字状の入賞球誘導部材
56a,56bが先端に互いに約球一つ分の間隔
を有するように固設されている。
そして、一方の入賞球誘導部材56aの先端に
係合凹部57aが形成され、また、他方の入賞球
誘導部材56bの真下に係合部57bが取付基板
50と一体に形成され、この係合部57bと係合
凹部57a内に、非接触型近接スイツチからなる
カウント検出器31が挿入され、その先端の検出
部31aが上記誘導部材56aと56b先端の間
隔内に臨み、ここを通過する打球(入賞球)を検
出できるように装着される。
上記のごとく包囲枠54の後端に裏板52を装
着することによつて開口部50aの後方に、包囲
枠54と一対の入賞球誘導部材56a,56bと
裏板52とで囲まれた整理室58が形成され、こ
の整理室58に入つた入賞球は後述ごとく、入賞
球誘導部材56a,56bの作用によつて整列さ
れ、一個ずつカウント検出部31の検出器31a
に流下させられる。取付基板50の裏面の下部に
は、上記検出部31aを通過した入賞球を一側方
(図では右側)へ誘導せしめる円弧状の方向規制
部50dが形成されている。
上記包囲枠54の両側部には、取付基板50の
前面の一対の入賞装置53に対応して、その入賞
口53aより入賞した打球を遊技盤の後方へ誘導
する入賞球誘導樋54aがそれぞれ形成されてい
る。入賞球誘導樋54aの底部には、流下して来
た入賞球を速やかに方向変換させる案内部材54
bが形成されている。
また、取付基板前面の一対の入賞装置53の照
明手段53bに対応して取付基板50には、貫通
孔50eがそれぞれ形成され、この貫通孔50e
には、照明ランプ28が挿入され、このランプの
ソケツトを保持する基板28aに設けられた止着
穴28bにネジ28cを挿通して、取付基板50
裏面のボス部50fにねじ込むことによつて固定
される。
上記裏板52の前面には、その中央に形成され
た開口部52bの両側縁に一対の案内板52cが
形成され、この案内板52cによつて包囲枠54
の内側の整理室58の上部が特定入賞領域と一般
入賞領域とに分離されている。そして、上記裏板
52の背面の開口部52bの上端に沿つて形成さ
れた支持突起52dに、ピン59によつて上端を
支持された感知片60が開口部52b内に回動自
在に垂下され、特定入賞領域内に突出するように
付勢される。これによつて、特定入賞領域に入賞
した打球は、一対の案内板52cに案内されて後
方の開口部52bから前方へ突出している上記感
知片60を後方へ回動させてから下方のカウント
検出器31へ向かつて流下し、ここで一般入賞領
域へ入賞した打球とともに一個宛検出され計数さ
れる。
上記感知片60は、裏板52の背面に固着され
た支持台61に装着されるマスクロスイツチのよ
うな特定条件構成検出器32の弾性力を有するア
クチユエータ32aによつて、開口部52bより
前方へ突出するように付勢されている。そのた
め、特定入賞領域に入賞した打球がその重量で感
知片60を後方へ押圧すると、アクチユエータ3
2aが作動して特定条件構成検出器32が検出信
号を発生し、特定条件が成立する。
上記アクチユエータ32aは、感知片60の背
面に膨出された押圧部60aに当接するように位
置決めされる。感知片60aの上端には、上記ピ
ン59が挿通されるピン孔60bと回動範囲を規
制すべく後方へ突出してストツパ部60cが形成
される。
上記支持突起52dに係合された感知片60の
支持ピン59は、回動規制部62aを有する押え
部材62を支持突起52dに固定することによつ
て抜止めされる。また、この押え部材62の一側
のスリツト部62bに挿入された特定条件構成表
示部29が上記開口部52b内に臨むように配置
される。そして、入賞球が感知片60を押圧した
ときに特定条件構成検出器32によつて発生され
る検出信号によつて特定条件構成表示部29が点
灯されるようになつている。これによつて遊技者
は後述の継続権利が付与される特定条件が成立し
たことを知ることができる。
上記特定条件構成表示部29は、押え部材62
に設けられたボス部62cに固定される保護部材
63によつて保持され、かつ入賞球によつて破損
されないように保護されている。
さらに、上記裏板52の背面の前記長孔52a
の両側には一対のボス部52fが形成され、この
ボス部52fに固定された取付け片64によつて
支軸65aを軸着され、上下回動可能に支持され
た「へ」字状をした伝達部材65が、上記長孔5
2aより前方へ突出されている。この伝達部材6
5の先端は、前記変動入賞装置受口51の背面側
部の作動片51cの後端上面に当接されるように
なつている。そして、伝達部材65の上端に対向
して第9図に示すようにソレノイドからなる駆動
源55のプランジヤ66a先端が当接される。
従つて、駆動源66の復帰バネ66bによつて
プランジヤ66aが押し下げられると、伝達部材
65が下方へ押圧されるため、すべり込みながら
作動片51cを押し下げて変動入賞装置受口51
を回動させて開口部50aを閉塞させる。しかし
て、駆動源66が可変表示装置4における特定態
様の発生によつて駆動されると、プランジヤ66
aが上昇されるため、伝達部材65の押圧力が解
除され、変動入賞装置受口51がその自重で前方
へ倒れて開口部50aが大きく開かれるようにな
る。
第12図および第13図には、前記案内板52
cと入賞球誘導部材56a,56bのより詳細な
構成例が示されている。このうち、第12図は遊
技盤の前面から透視的に見た状態を、また第13
図は遊技盤の後方から見た状態を示す。
包囲枠54と入賞球誘導部材56a,56bと
裏板52で囲まれた整理室58の中央に位置する
ように、上記裏板52の前面に設けられた一対の
案内板52cは、お互いに間隔が打球Bの径の2
倍以上の距離を有するように配設されている。こ
れによつて、案内板52c1と52c2とで分離され
た特定入賞領域には、同時に2つの打球が入賞可
能になる。しかして、このうち図中右側の案内板
52c1の内壁に、上面がゆるやかに内側に向つて
下り傾斜した段差52c′が形成され、また他方
(左側)の案内板52c2の内壁には、上記段差5
2c′よりも低い位置に段差52c″が形成されてい
る。
しかも、開口部50aに臨んだ感知片60の前
面は、第11図に示すように、低い位置に段差5
2c″を有する案内板52c2に近い側の左半分の方
が低くなるように段差60dが形成されている。
そのため、同時に2つの打球が案内板52c間に
入ると、案内板内壁の段差52c′,52c″と感知
片前面の段差60dとの相互作用によつて同図に
破線B1,B2で示すように、段差の低い側(左側)
の打球B1の方が他球の打球B2よりも低くかつ後
方に位置されるので、打玉B1,B2の順序で感知
片60を押圧しながら落下する。
これによつて、同時もしくは連続して発生した
入賞球を停滞(玉詰まり)させることなく順番に
流下せしめ、かつ感知片60の背後の検出器32
によつて確実に検出することができるようにな
る。案内板52c間を通過した入賞球は、整理室
58の下部の一対の入賞球誘導部材56a,56
bの間隔内に向かつてまつすぐ落下し、カウント
検出器31によつて検出される。
一方、上記一対の入賞球誘導部材56a,56
bは、第13図に示すように、56aの先端の方
が56bの先端よりも高さh(4〜6mm)だけ低
くなるように配設され、しかも、入賞球誘導部材
56aの傾斜角β(14〜16°)の方が56bの傾斜
角α(5〜6°)よりも大きくなるように形成され
ている。これによつて、入賞球誘導部材56a上
に落下した入賞球の流下速度が入賞球誘導部材5
6b上に落下した入賞球の流下速度よりも速くな
るようにされる。さらに、両方の入賞球誘導部材
56aと56bの先端の間隔lは、打球Bの径よ
りも少し(約2割)だけ広くなるように配設され
ている。
そのため、2つの入賞球B1′,B2′が同時に間
隔lに流下して来た場合、平均して入賞球B1
方が衝撃力(運動エネルギ)は大きく、しかも同
図に示すごとく重心も入賞球B1の方が低い。そ
の結果、入賞球B1′の方がB2′に優先して間隔l
を通過することになる。
従つて、同時もしくは連続して入賞球が発生
し、入賞球誘導部材56a,56b上を左右から
同時に入賞球が流下して来たとしても、玉詰まり
を起こすことなく分離されて順番に流下し、カウ
ント検出器31によつて確実に検出されるように
なる。
第14図および第15図には、上記変動入賞装
置5の取付基板50の前面両側部に装着された前
記入賞装置53の構成例が示されている。
すなわち、取付基板50の開口部50aおよび
窓部50bと貫通孔50eとの間には、入賞装置
53の上端の入賞口53aより入賞した打球を遊
技盤後方へ導出させる導出孔50gが形成され、
この導出孔50gの近傍に突設された一対のボス
部50hに、入賞装置53を構成する半透明部材
からなるレンズ部53cが、取付基板50の後方
から上記貫通孔50eに挿通された照明部材28
を覆うようにして取り付けられる。
レンズ部53cは、上端の入賞口53aと連続
して形成された収納凹部53dを有し、この収納
凹部53d内には風車状の回動部材70が収納さ
れるようになつている。この回動部材70は、上
記レンズ部53cの前面に接合される略F字状の
装飾部材71に植設された支持軸72によつて回
動自在に保持される。さらに、上記導出孔50g
の下端に対応して、レンズ部53cの内面には、
入賞球誘導路53iが形成されている。従つて、
入賞口53aよりレンズ部53c内に進入した打
球は、この回動部材70を回転させてから入賞球
誘導路53iに沿つて流下し、導出孔50gより
取付基板裏面の前記入賞球誘導樋54a内に進入
し、遊技盤の後方へ誘導される。
上記回動部材70の表面には、装飾的な意匠が
施されており、回動部材70が入賞球によつて回
転されるたびに装飾効果を高めることができる。
また、回動部材70が回動することにより収納凹
部53d内に空気の流れが生じるので、レンズ部
53c内に取り付けられている照明部材28より
発生する熱の放熱効果を促進させることができ
る。
さらに、レンズ部53c上端内側の第10図に
おいて符号Aで示す箇所には、内側に向かつて下
り傾斜となるテーパ53eが、また、変動入賞装
置受口51のサイドガイド51aの上端には、上
記テーパ53eに連続するように傾斜面51cが
形成されている。これによつて、閉状態の変動入
賞装置50に向かつて流下して来た打球をアウト
口10の方向へ流下させることができる。
また、変動入賞装置受口51が開いている状態
でも、テーパ53eが流下して来る打球を開口部
50aの内側に向かつて速やかに流下せしめるよ
うに作用する。
その結果、変動入賞装置に衝突した打球が前面
のガラス板の方向へ跳ね返されて不快音を発生し
たり、ガラス板を破損させるおそれがなくなると
ともに、打球が変動入賞装置の周辺で暴れなくな
るので、他の打球が両側部の一般入賞装置53に
入賞するのを邪魔したりすることがない。
第16図には、上記変動入賞装置5の遊技盤1
への取付方法を示す。
すなわち、組立終了後の変動入賞装置5は、遊
技盤1の前方から取付孔1Mに挿入され、取付基
板50が遊技盤の表面に接合された状態で固定さ
れるとともに、このとき遊技盤1の背面に露出し
た裏板52に設けられている位置規制部52gに
遊技盤後方から制御板86の位置規制部86aを
係合させることによつて取り付けられる。このと
き、制御板86に保持された駆動源(ソレノイ
ド)66のプランジヤ66aの先端が、変動入賞
装置5の裏板52より臨んでいる伝達部材65の
上端に当接するように自動的に位置決めがなされ
る。
変動入賞装置5の背部に装着された上記制御板
86は、その周縁に形成された止着穴86bにビ
ス87を挿通してから遊技盤1の裏面にねじ込む
ことによつて固定される。その結果、変動入賞装
置5のその取付基板50と制御板86とによつ
て、遊技盤2の前後からこれを挟み込むように取
り付けられるため、非常に強固に固定される。
なお、特に限定されるものではないが、この実
施例では、制御板86の一側に、遊技盤に設けら
れた特定入賞口7および8に入賞した打球を集合
させる集合樋86cと、集合樋86cによつて集
合された入賞球を下方へ導出する導出樋86dと
が設けられ、この導出樋86dの途中に特定入賞
検出器34が設けられ、前記可変表示装置4の起
動信号を形成するようになつている。
[効果] 以上説明したごとく、この考案は、遊技盤の表
面に接合、止着される取付基板の中程に横長な開
口部を開設し、上記取付基板の前面には上記開口
部の両側方に位置するよう照明手段を有する入賞
装置を分離可能に止着し、上記取付基板の裏面に
は上記開口部を囲むように少なくとも包囲枠、入
賞球誘導部材及び裏板より構成される整理室を設
け、該整理室の中程には特定条件構成検出器を、
また該特定条件構成検出器の下方にはカウント検
出器をそれぞれ配設し、上記開口部には上記整理
室と遊技盤前面の遊技部とを連通、遮蔽させる変
動入賞装置受口を回動可能に取り付け、該変動入
賞装置受口の前面両側部には回動範囲を規制する
ためのサイドガイドを立設させ、該サイドガイド
の縁部には内側に向かつて下り傾斜するテーパ面
を設けたので、サイドガイドの縁部に形成された
テーパ面が変動入賞装置受口の閉成時に変動入賞
装置に向かつて流下してきた遊技球をアウト口へ
向かうように誘導できるとともに、変動入賞装置
受口の開成時にはサイドガイドがこの受口に衝突
する打球の衝撃荷重を支えることができ、また受
口が開状態で後方に向かつて下り傾斜するように
サイドガイドにより回動位置規制を確実に行なう
ことができるため、傾斜した受口により入賞球を
遊技盤後方に速やかに誘導することができる。そ
の結果、変動入賞装置に衝突した打球の暴動によ
るガラス板の破損や不快音の発生を防止し、アウ
ト口より速やかに回収できるとともに、変動入賞
装置受口の構成部品が破損されるのを防止し、か
つこの受口の開動作を円滑にさせ、また変動入賞
装置へ入賞した打球を後方へ速やかに始動させて
検出し、球詰まりを防止するとともに入賞球個数
を正確に制限できるようになるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る変動入賞装置を備えた
パチンコ遊技機の一例を示す正面図、第2図は、
その遊技盤の構成例を示す正面図、第3図は、本
考案に係る変動入賞装置の一実施例を示す斜視
図、第4図は、その変動入賞装置の開状態を示す
斜視図、第5図は、変動入賞装置受口の構成例を
示す斜視図、第6図は、第5図における−線
に沿つた断面図、第7図は、第5図における−
線に沿つた断面図、第8図は、変動入賞装置の
分解斜視図、第9図は、変動入賞装置の取付け状
態での断面側面図、第10図は、変動入賞装置の
正面図、第11図は、変動入賞装置内に設けられ
る感知片の拡大側面図、第12図は、変動入賞装
置内の整理室の作用を示す説明図、第13図は、
変動入賞装置における入賞球誘導部材の作用を示
す説明図、第14図は、変動入賞装置前面側部に
設けられた入賞装置の分解斜視図、第15図は、
その入賞装置の正面断面図、第16図は、遊技盤
への変動入賞装置の取付け方法の一例を示す斜視
図である。 1……遊技盤、2……打球発射装置、3……ガ
イドレール、4……可変表示装置、5……変動入
賞装置、7,8……特定入賞口、10……アウト
口、20……表示部材、30……可変表示停止手
段、31……カウント検出器、50……取付基
板、50a……開口部、51……変動入賞装置受
口、51a……サイドガイド、51b……旋回
軸、51e……テーパ面、51f……誘導面、5
1g……未形成空間、52……裏板、53……入
賞装置、54……包囲枠、56a,56b……入
賞球誘導部材、58……整理室、65……伝達部
材、66……駆動源(ソレノイド)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 遊技盤の表面に接合、止着される取付基板の中
    程に横長な開口部を開設し、上記取付基板の前面
    には上記開口部の両側方に位置するよう照明手段
    を有する入賞装置を分離可能に止着し、上記取付
    基板の裏面には上記開口部を囲むように少なくと
    も包囲枠、入賞球誘導部材及び裏板より構成され
    る整理室を設け、該整理室の中程には特定条件構
    成検出器を、また該特定条件構成検出器の下方に
    はカウント検出器をそれぞれ配設し、上記開口部
    には上記整理室と遊技盤前面の遊技部とを連通、
    遮蔽させる変動入賞装置受口を回動可能に取り付
    け、該変動入賞装置受口の前面両側部には回動範
    囲を規制するためのサイドガイドを立設させ、該
    サイドガイドの縁部には内側に向かつて下り傾斜
    するテーパ面を設けたことを特徴とするパチンコ
    遊技機の変動入賞装置。
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