JPH0810323Y2 - 封入式遊技機における打球供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、打球を循環使用して遊技する封入式遊技機
における打球供給装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来、打球を循環使用して遊技する封入式遊技機にお
いては、発射された打球を遊技機裏面に設けられる玉集
合通路に集め、その玉集合通路の末端を発射レールの取
付位置と反対側の位置で遊技盤の前面側に貫通させ、発
射レールの前面側を覆う前面扉に設けられる玉供給通路
に接続し、その玉供給通路の末端に設けられる玉供給部
材に供給するようになっていた。

［考案が解決しようとする課題］ ところで、前面扉は、発射レールが汚れたり、あるい
は発射レール上にゴミ等が付着した場合に容易に掃除す
ることができるように開閉自在に設けられるものであ
る。このため、前面扉に設けられる玉供給通路の入口と
玉集合通路の末端である貫通穴とが開閉する毎に離れた
り、あるいは接続したりするものであり、閉じたときに
それらの整合性が良くないと、玉詰まりの原因となり打
球が玉供給部材に供給されないという問題が生ずる。こ
のため、初期段階において玉集合通路の末端と玉供給通
路の入口とを設計する際に高い精度が要求されると共
に、長時間の使用によりそれらの整合性が悪くなるとい
う問題があった。

本考案は、上記した問題点に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、初期段階においても或は長期間
の使用によっても簡単な構造で打球の発射位置への供給
をスムーズに且つ確実に行うことができる封入式遊技機
における打球供給装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記した目的を達成するために、本考案に係る打球供
給装置は、 打球を循環使用して遊技する封入式遊技機において、 該封入式遊技機の裏面側に設けられる玉集合通路の末
端に打球を発射レールの発射位置に１個宛供給する玉供
給部材を設け、 前記発射レールの発射位置の直前位置であって前記発
射レールを取り付ける取付板と、該取付板が止着される
支持板とを貫通し且つ前記玉供給部材によって送られた
打球が流下する貫通穴を形成し、 前記発射レールを挟んで前記支持板と対向する側であ
って少なくとも前記貫通穴と発射位置との間に貫通穴か
ら落下する打球を案内する案内部材を配置したことを特
徴とするものである。

［作用］ 封入式遊技機の遊技盤に向って発射された打球は、入
賞装置に入賞するか、あるいはアウト口に入って遊技盤
の裏面に到達し、玉集合通路によって集められる。玉集
合通路の末端には、玉供給部材が設けられるので、その
玉供給部材によって１個宛処理されるが、その際、玉供
給部材によって送られる打球は、発射レールを取り付け
る取付板と、該取付板が止着される支持板とを貫通する
ように形成された貫通穴を流下して発射レールの発射位
置の直前に落下する。そして、貫通穴から発射レールに
打球が落下した際に、打球が弾んでも案内部材によって
確実に発射位置に導かれ、前面扉と発射レールとの間に
必然的に形成される空間に落下することがない。

つまり、本考案に係る打球供給装置は、循環する打球
の遊技盤の裏側から表側への移動は、発射位置の直前に
設けられ、且つ取付板と支持板とを貫通した貫通穴によ
って行われるので、従来のように玉供給通路との接続状
態を考慮に入れなくてもよく、また、発射レールに落下
した打球が案内部材によって確実に発射位置に導かれる
ので、長期間に亘って打球の供給をスムーズ且つ確実に
行うことができる。

［実施例］ 以下、図面を参照して、本考案の実施例について説明
する。

まず、第４図及び第５図を参照して実施例に係る封入
式遊技機１の全体の構成について説明する。封入式遊技
機１は、遊技盤２を有する。遊技盤２は、支持枠３に取
付具5a〜5cによって着脱自在に取り付けられるようにな
っている。支持枠３は、その下方が支持板４となってお
り、支持枠３と支持板４とが合成樹脂によって一体的に
形成されている。なお、一体的に形成された支持枠３及
び支持板４は、封入式遊技機１の前面に開閉自在に軸支
される前面枠６の裏面に固着されている。また、支持枠
３に遊技盤２を取り付けた際には、遊技盤２の表面と支
持板４の表面とは、同一平面となる。

一方、第４図に示すように、前面枠６は、額縁状に形
成されると共に、その額縁状開口に金枠７が周設され、
該金枠７にガラス扉８と前面扉９とがそれぞれ独立して
開閉できるように設けられている。ガラス扉８は、周知
のように遊技盤２の前面を覆い、遊技内容を透視できる
ようにガラス板8a,8b（第１図参照）が収納されてお
り、前面扉９は、前記支持板４の表面に止着される後述
する発射レール装置16の前面を覆うようになっている。

また、前面枠６の下部前面には、打球を発射すると共
に、打球の弾発力を調節する操作ハンドル10が設けら
れ、その操作ハンドル10の側方に持ち玉情報が記録され
た磁気カード等を投入するカード投入口11、遊技終了時
に操作する精算ボタン12、獲得した景品玉数を表示する
獲得玉表示器13、及び磁気カードに記録された持ち玉情
報に係る残余金額又は精算時に獲得した景品玉数に係る
獲得金額を表示する金額表示器14とが設けられ、更に、
それらの側方に灰皿15が設けられている。カード投入口
11の内部には、カード読取り装置（図示しない）が設け
られ、投入された磁気カードに記録された情報を読取る
と共に、精算ボタン12が操作されたときに獲得した景品
玉数に係る情報を記録して、再度カード投入口11から磁
気カードを返却する。獲得玉表示器13は、前記したよう
に獲得した景品玉数を表示するものであるが、これは、
封入式遊技機１において打球が後述する入賞装置24や入
賞口25a〜25eに入賞しても所定個数（例えば、13個）の
景品玉が排出されるものではなく、その所定個数の景品
玉が払出されたとして数字だけが加算され、また、打球
が１個発射される毎に減算されるようになっており、そ
の加減算された数値が獲得玉表示器13に表示されるよう
になっている。

ところで、前記前面扉９で覆われる発射レール装置16
は、断面「Ｍ」字状に形成された発射レール17が取付板
18にビスで螺着され、その取付板18が支持板４の表面に
ビス等で止着されるようになっている。このように発射
レール17が取付板18を介して支持板４に取り付けられる
理由は、以下の通りである。すなわち、発射レール17
は、打球を長期間に亘って安定して遊技盤２上に誘導す
るものであるため、発射レール17の傾斜角度が常に正確
であって且つ全体の剛性が長期間に亘って必要とされ
る。しかし、発射レール17を直接支持板４に取り付ける
場合には、その都度傾斜角度を調節しながら取り付けな
ければならず手間がかかると共に、長期間の使用によっ
て薄板からなる発射レール17が変形し易いという欠点が
ある。これに対し、取付板18に発射レール17を予め固定
した場合には、それらが面接触するように設置すること
ができるため取付板18と支持板４とにそれぞれ位置決め
手段を設けることができ、その位置決め手段によって容
易に正確な位置に取り付けることができる。また、発射
レール17と取付板18とを一体的にすることにより、全体
の剛性が高められるので、長期間の使用によっても発射
レール17が変形することがないので、班飛び等の問題も
生ずることがない。なお、取付板18は、金属又は高強度
の合成樹脂で成形される。

上記のように構成される発射レール装置16において、
発射レール17の流下端に発射位置19が設けられ、先端側
にファール口21が形成されている。しかして、発射位置
19の前方上方部分には、取付板18があり、その取付板18
に貫通穴20が開設されている。この貫通穴20は、前記支
持板４の貫通される後述する貫通穴35と合致して玉供給
部材32によって送られた打球が落下するためのものであ
る。このように打球を供給する貫通穴20と打球を発射す
る発射位置19とがセット化された発射レール装置16に一
体的に形成されているので、貫通穴20と発射位置19との
位置関係が常に一定した位置関係となり、打球の供給と
発射というタイミングが常に一定に保たれ、長期間に亘
ってスムーズな弾発動作が確保される。

一方、前記ファール口21には、発射された打球で遊技
盤２の遊技領域に到達することなく戻ってきたファール
玉が落下するもので、そのファール玉は、ファール口21
の下端であって前記支持板４に開設されたファール玉取
込み口22に誘導され、後述するファール玉入口30から玉
集合通路28に誘導されるようになっている。なお、ファ
ール口21に落下したファール玉は、図示しない検出器に
よって検出されて加算信号となり、その加算信号に基づ
いて前記獲得玉表示器13の値に「＋１」が加算される。

また、上記のように構成される発射レール装置16は、
前記したようにその前面側を前面扉９によって被覆され
るが、前面扉９を閉じたときには、第１図に示すように
発射レール17の長手方向側端縁と前面扉９との間に空間
が必然的に形成される。これは、ガラス扉８と前面扉９
とを金枠７に対して閉じたときに、その表面側がほぼ同
一平面となることが美観上好ましく、このような好まし
い構造とした場合に、ガラス扉８に収納されるガラス板
8a,8bが所定の間隔を保持して設けられ、この間隔がそ
のまま前面扉９と発射レール17の側端縁との間に空間を
生じさせることになる。しかして、発射レール17の側端
縁と前面扉９の後面との間に空間が存在する場合には、
後述するように前記貫通穴20から打球が発射レール17上
に落下したときに弾んでその間隔に落ち込んで打球が発
射位置19に供給されない事故が発生する場合がある。こ
れを防止するために、前面扉９の後面に上記した空間を
埋めるべく案内部材23が設けられている。図示の実施例
では、案内部材23は、発射位置19からファール口21に至
る範囲の長方形状に形成されているが、これは、発射さ
れた後の打球をも案内するためであり、少なくとも貫通
穴20と発射位置19との間の空間を埋めるように構成すれ
ば、上記したような事故を確実に防止することができ
る。

ところで、前記遊技盤２には、第５図に示されるよう
に発射された打球が取込まれる入賞装置24、入賞口25a
〜25e、及びアウト口26が設けられるが、入賞装置24及
び入賞口25a〜25eに入賞した打球は、それらを覆う集合
樋27によって一ケ所に集合され、その集合された打球が
玉集合通路28に一列に整列されて下方に流下するように
なっている。また、集合樋27と玉集合通路28との接続部
分には、入賞玉検出器29が介装され、通過する入賞玉を
１個づつ検出するようになっている。しかして、入賞玉
検出器29の検出信号は、加算信号となり、その加算信号
に基づいて前記獲得玉表示器13の値に「＋13」が加算さ
れる。

また、玉集合通路28の途中には、前記ファール玉取込
み口22と連通するファール玉入口30が形成され、ファー
ル玉を玉集合通路28内に導き入れるようになっている。
なお、このファール玉入口30には、前記アウト口26に入
ったアウト玉を誘導するアウト玉通路31が接続され、ア
ウト玉を玉集合通路28内に導き入れるようになってい
る。上記のように、玉集合通路28には、入賞玉、アウト
玉、ファール玉等の発射されたすべての打球が集められ
ることになる。

更に、玉集合通路28の末端には、玉供給部材32が配置
されている。この玉供給部材32は、前記前面枠６の裏面
下部に取着された打球発射装置36の打球杆39の往復動作
に連動して作動するもので、玉集合通路28を流下してき
た打球を１個宛発射位置19に供給するものである。しか
して、その詳細な構造について第２図及び第３図を参照
して説明すると、玉供給部材32は、その後方上部を支軸
33で揺動自在に軸支され、その前方に「コ」字状に一対
の玉受け入れ突片34a,34bが突設されている。玉受け入
れ突片34a,34bは、打球を１個受け入れ得るような間隔
で突設され、玉供給部材32が上方向に回動した位置で
は、先頭の打球を玉受け入れ突片34a,34b間に受け入
れ、玉供給部材32が下方向に回動した位置では、上方の
玉受け入れ突片32aで次位の打球を玉集合通路28の先端
部で停止させると共に、玉受け入れ突片34a,34b間に挟
まれた打球をそのまま下方に移動させる。そして、玉供
給部材32が下方向に回動した位置では、玉受け入れ突片
34a,34bの間に前記支持板４に開設した貫通穴35が位置
するようになるので、玉受け入れ突片34a,34bに挟まれ
て可動した打球は、貫通穴35に導かれる。なお、玉受け
入れ突片34a,34bで挟まれた打球が貫通穴35方向に流れ
易いように下方の玉受け入れ突片34bの上面は、第１図
に示すように支持板４方向に向って下り傾斜するように
形成されている。上記のように玉供給部材32が回動動作
を繰り返すことにより玉集合通路28を流下してくる打球
が１個宛貫通穴35に導かれ、その貫通穴35と合致されて
いる前記貫通穴20から発射位置19の直前の発射レール17
上落下して発射位置19に打球が供給される。なお、発射
された打球は、図示しない検出器によって検出され、そ
の検出信号が減算信号となり、その減算信号に基づいて
前記獲得玉表示器13の値に「−１」が加算される。

上記した玉供給部材32は、打球を弾発する打球発射装
置36の打球杆39の往復動作に連動して回動動作するもの
であり、この関係について以下説明する。まず、打球発
射装置36は、第５図に示すように、前記前面枠６の裏面
下部に取着される取付基板37に集約して設けられ、その
取付基板37に設けられる駆動モータ38によって回転する
カム（図示しない）と間欠的に係合して打球杆39が往復
回動するようになっている。打球杆39の先端には、バネ
状の槌先40が固着され、この槌先40が発射位置19に臨む
ようになっている。また、打球杆39には、弾発バネ41の
一端が係止され、その弾発バネ41の他端が前記操作ハン
ドル10の回動動作によって巻取られて打球杆39の弾発力
を調整可能とするようになっている。なお、操作ハンド
ル10が回動操作されたときには、駆動モータ38が駆動開
始されるようになっているが、これも前記獲得玉表示器
13で表示される数字が「１」以上のときだけであり、
「０」となったときには、操作ハンドル10を操作しても
駆動モータ38が駆動されないように制御される。

また、打球杆39の中程には、第３図に示すように、引
掛杆42が固着され、その引掛杆42の先端が作動部材43の
作動腕45と係脱するようになっている。作動部材43は、
その上部を支軸44で回動自在に軸支され、その支軸44の
手前側端部から一側に当接腕46が延在され、支軸44の奥
側端部から下方に向って作動腕43が垂下されている。当
接腕46は、前記玉供給部材32の下方に臨み、作動部材43
が支軸44を中心にして時計方向に回動したときに玉供給
部材32の下部と当接して玉供給部材32を上方向に回動さ
せる。また、当接腕46が反時計方向に回動したときに
は、玉供給部材32が自重で下方向に回動する。しかし
て、当接腕46の回動は、作動腕43が引掛杆42と係脱する
ことにより行われるが、これについて簡単に説明する
と、まず、打球杆39が弾発バネ41の付勢力により発射位
置19側にあるときには、引掛杆42と作動腕43とが離れた
状態であるため、当接腕46が下降した位置、すなわち玉
供給部材32と当接していない状態となっている。しかし
て、駆動モータ38によって打球杆39が発射位置19から離
れる方向に回動されると、引掛杆42と作動腕43とが係合
して作動部材43を時計方向に回動し、これにより当接腕
46が玉供給部材32の下部と当接して玉供給部材32を上方
向に回動させ、打球を玉受け入れ突片34a,34bに受け入
れる（第３図一点鎖線）。そして、駆動モータ38のカム
と打球杆39との係合が外れるとき、すなわち打球杆39が
最も離れた位置から弾発バネ41の付勢力により急激に元
の位置に復帰すると、引掛杆42も一緒に急激に元の位置
に戻り、このため、作動部材43も支えを失って反時計方
向に回動する。すると、玉供給部材32も下方向に回動す
るので、玉受け入れ突片34a,34bに挟まれた打球も下に
移動して貫通穴35に入り、発射レール17上に落下する。
このとき、打球杆39の復帰が急激に行われるので、発射
位置19にある打球は、槌先40によって発射され、その発
射された後に玉供給部材32で供給された打球が貫通穴20
から発射レール17上に落下し、その後発射位置19に到達
することになる。以下、上記した作用を連続的に行うこ
とにより打球の発射と供給とが行われることになる。

以上、実施例について説明してきたが、この実施例に
よれば、封入式遊技機１の遊技盤２に向って発射された
打球は、入賞装置24又は入賞口25a〜25eに入賞するか、
あるいはアウト口26に入って遊技盤２の裏面に到達し、
玉集合通路28によって集められ、その玉集合通路28の末
端に設けられる玉供給部材32によって１個宛処理される
が、その際、玉供給部材32によって送られる打球は、発
射レール17を取り付ける取付板18と、該取付板18が止着
される支持板４とを貫通するように形成された貫通穴2
0、35を流下して発射レール17の発射位置19の直前に落
下する。そして、貫通穴20、35から発射レール17に打球
が落下した際に、打球が弾んでも案内部材23によって確
実に発射位置19に導かれ、前面扉９と発射レール17との
間に必然的に形成される空間に落下することがない。つ
まり、本実施例に係る打球供給装置は、循環する打球の
遊技盤２の裏側から表側への移動は、発射位置19の直前
に設けられ、且つ取付板18と支持板４とを貫通した貫通
穴20、33によって行われるので、従来のように玉供給通
路との接続状態を考慮に入れなくてもよく、また、発射
レール17に落下した打球が案内部材23によって確実に発
射位置19に導かれるので、長期間に亘って打球の供給を
スムーズ且つ確実に行うことができる。特に本実施例で
は、打球を供給する貫通穴20と打球を発射する発射位置
19とがセット化された発射レール装置16に一体的に形成
されているので、貫通穴20と発射位置19との位置関係が
常に一定した位置関係となり、打球の供給と発射という
タイミングが常に一定に保たれ、長期間に亘ってスムー
ズな弾発動作が確保される。

なお、上記した実施例では、玉供給部材32として
「コ」字状の玉受け入れ突片34a,34bを有するものを示
したが、他の構造、例えば、打球を１個宛押しあげて貫
通穴35に供給する構造のものであってもよく、更に、玉
供給部材が打球杆39の動作に連動して電気的駆動源（例
えば、ソレノイド）によって駆動されるものでも良い。
また、案内部材23を前面扉９の裏面に設けたものを示し
たが、これに限らず、発射レール17を挟んで支持板４と
対向する側に配置されれば、支持板４や取付板18等に設
けられていてもよい。

また、上記した封入式遊技機１においては、打球が遊
技機内を循環使用されるものを示したが、発射されて集
合せしめられた打球を回収機構に放出して、新たに打球
として使用されるものを常に補給機構から補給するよう
にした遊技機であってもよい。このような遊技機におい
ては、打球が遊技機を含む遊技機設置島台内に封入され
た構造となるが、その利点は、常に玉磨きされた打球を
使用することが可能であるため、盤面の汚れや盤面上で
の玉詰まりを防止することができる。

［考案の効果］ 以上、説明したところから明らかなように、品考案に
係る打球供給装置は、循環する打球の遊技盤の裏側から
表側への移動は、発射位置の直前に設けられ、且つ取付
板と支持板とを貫通した貫通穴によって行われるので、
従来のように玉供給通路との接続状態を考慮に入れなく
てもよく、また、発射レールに落下した打球が案内部材
によって確実に発射位置に導かれるので、長期間に亘っ
て打球の供給をスムーズ且つ確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、実施例に係る打球供給装置の主要部を示す断
面図、第２図は、打球供給装置を構成する玉供給部材を
示す斜視図、第３図は、玉供給部材の作用を示す背面
図、第４図は、封入式遊技機の下方部分の構成を示す前
方部分斜視図、第５図は、封入式遊技機の裏面構造を示
す概略図である。 １……封入式遊技機、４……支持板 17……発射レール、18……取付板 19……発射位置、20……貫通穴 23……案内部材、28……玉集合通路 32……玉供給部材 35……貫通穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】打球を循環使用して遊技する封入式遊技機
   において、 該封入式遊技機の裏面側に設けられる玉集合通路の末端
   に打球を発射レールの発射位置に１個宛供給する玉供給
   部材を設け、 前記発射レールの発射位置の直前位置であって前記発射
   レールを取り付ける取付板と、該取付板が止着される支
   持板とを貫通し且つ前記玉供給部材によって送られた打
   球が流下する貫通穴を形成し、 前記発射レールを挟んで前記支持板と対向する側であっ
   て少なくとも前記貫通穴と発射位置との間に貫通穴から
   落下する打球を案内する案内部材を配置したことを特徴
   とする封入式遊技機における打球供給装置。