JP4219285B2 - 封入球式遊技機 - Google Patents
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Description
このような封入球式遊技機においては、封入された遊技球である封入球に人の手が触れる可能性が低く、発射する遊技球を外部から供給するとともに、遊技を終えた遊技球を外部に排出する一般のパチンコ遊技機に比較すると、遊技球は短期的には汚れにくいが、長期的に見た場合に、遊技球の交換もしくは洗浄のために、遊技球を取り出した後に、新品もしくは洗浄された遊技球を封入する必要が生じる。
この封入球式遊技機によれば、遊技球の発射を停止した状態で、循環球カセット内に遊技球が待機した状態となっており、循環球カセットを取り外すことで、遊技球を遊技機本体から外部に取り出すことができる。また、循環球カセット内に遊技球を詰めた状態で、循環球カセットを循環誘導装置に取り付けることで、遊技球を封入することができる。
また、循環球カセットは、循環誘導装置内の遊技球を一列に並べて打球装置の直前で打球装置に送くられるのを待機させる部分の流路を構成しており、循環球カセットと打球装置との間に球送り部材が配置されることになるが、循環球カセットを取り外す際に、全ての遊技球を交換することが困難な場合がある。例えば、循環球カセットの下流の球送り部材に遊技球が送られた状態で、循環球カセットを取り外すと、球送り部に遊技球が残ってしまう。
前記回収し遊技球を発射位置に導く封入球循環装置と、
前記封入球循環装置に着脱可能であるとともに、前記所定数の遊技球を収容可能な球補給カセットと、
を有し、
前記封入球循環装置は、
前記球補給カセットを着脱可能に取り付けるカセット取付部を備え、
前記球補給カセットは、
遊技球を収容するとともに、1つの面に収容開口部を有する容器と、
前記容器の収容開口部を閉塞した状態と、前記収容開口部を開口した状態とにスライドして変換可能な蓋と、
から構成され、
前記カセット取付部には、前記封入球循環装置の回収した遊技球を発射位置に導く循環経路に連通し遊技球を補給可能な補給開口部と、
前記蓋を押圧する押圧部を有する押圧部材と、
前記球補給カセットを当該カセット取付部に取り付ける際のガイドをするガイド部と、
を備え、
前記蓋には、前記押圧部に押圧される押圧受け部を有する押圧受け部材を備え、
前記補給開口部には、前記補給開口部を閉塞した状態と、前記補給開口部を開口した状態とに移動して変換可能な補給蓋部材が設けられ、
前記補給蓋部材には、前記容器に押圧される補給蓋押圧部が設けられ、
前記押圧部と押圧受け部を当接させて、前記ガイド部に沿って前記容器を前記収容開口部と前記補給開口部が向かい合うように移動させると、前記押圧部に押圧受け部が押圧され前記蓋がスライドして前記収容開口部が開口するとともに、前記球補給カセットを前記カセット取付部に取り付けることにより前記容器に前記補給蓋押圧部が押圧されることで、前記補給蓋部材が前記補給開口部を閉塞した状態から開口した状態に移動し、前記球補給カセットに収容された遊技球が前記封入球循環装置の循環経路に流下することを特徴とする。
このように、封入球循環装置のカセット取付部に着脱可能な球補給カセットを取り付けることで遊技球の補給を可能としたことで、遊技球の補給が容易になる。
また、球補給カセットは、所定数の遊技球を収容可能としているので、遊技球の数を数えて補給しなくても、この球補給カセットに遊技球を満たして封入球循環装置に取り付ければ、必要な数の遊技球を補給できる。
また、カセット取付部には蓋を押圧する押圧部があり、蓋にはこれを受ける押圧受け部が設けられている。
そして、押圧部と押圧受け部を当接させ、ガイド部に沿って容器を収容開口部と補給開口部が向かい合うように移動させれば、押圧部に押圧受け部が押圧され蓋がスライドして収容開口部が開口し、球補給カセットに収容された遊技球が封入球循環装置の循環経路に流下するようにしたことで、遊技球の補給の作業性が向上する。
つまり、遊技球の補給作業は、遊技球を満たした球補給カセットをカセット取付部に取り付けるだけで良く、他に特別な操作を必要としないので、作業が簡単である。
つまり、球補給カセットは循環経路上にあるものではなく、また、遊技球の補給時に、循環経路の一部を取り外したりする必要がないので、循環経路上に接合部ができることがない。
このため、この接合部の段差などで発生する球詰まりを防止でき、さらに、通常より多くの遊技球が封入されている場合に、球補給カセットの取り外しができなくなったり、取り外し時に封入球が外部に落ちたりすることがない。
また、補給開口部を開閉する補給蓋部材を設け、球補給カセットを取り付けることにより補給開口部を開口するようにしたことで、球補給カセットが取り付けられていないときに、補給開口部から封入球が流出することを防止できる。
前記補給開口部に対向する前記ガイド部には、前記係合部と係合する係合受け部を形成し、
前記係合部と前記係合受け部とを係合させ、前記押圧部と前記押圧受け部を当接させ、
前記係合部を中心に前記容器を回動させて、前記球補給カセットを前記カセット取付部に取り付けるようにしたことを特徴とする。
前記容器には、前記蓋係止部が係止する蓋係止受け部が設けられ、
前記押圧部材の押圧部にはテーパ面が形成され、
前記押圧受け部は、屈折した形状を有する屈折部を有し、
かつ、前記押圧受け部材の押圧受け部に前記押圧部材の押圧部を当接させる際に、前記屈折部に前記テーパ面を有する押圧部を差し込むことにより、前記屈折部がテーパ面により蓋本体から離れるように押圧されるようにすることで、前記蓋係止部を蓋係止受け部から引き離すように押圧受け部材を変形させて、前記蓋係止部の前記蓋係止受け部への係止を解除させるようにしたことを特徴とする。
また、押圧受け部材が押圧部材により押圧されて変形することで、蓋係止部と蓋係止受け部の係合を解除できるようにしたことで、特別な操作をすることなく、球補給カセットを取り付けるだけで蓋の係止を解除して収容開口部を開放でき、作業の効率が向上する。
前記蓋には、蓋支持部材に嵌合する嵌合部が形成され、
前記蓋支持部材には、前記蓋のスライド方向に沿って延在し、前記蓋の嵌合部がスライド移動自在に嵌合されるスライド嵌合部が形成され、
かつ、前記嵌合部を、前記蓋が収容開口部を開口した状態から閉塞した状態となる方向に付勢するバネ部材を備えたことを特徴とする。
また、バネ部材によって収容開口部を閉塞する方向に蓋を付勢することで、必要時以外は蓋を閉じた状態に保つことができ、容器に収容した遊技球がこぼれることがない。
前記球補充手段は、遊技球を貯留する球貯留部と、
球貯留部に遊技球を貯留する貯留状態と、球貯留部に貯留された遊技球を循環経路に流出させて補充する補充状態とに変換する補充変換部材とを備え、
前記補給蓋部材には、前記補充変換部材にリンクして、当該補給蓋部材が前記補給開口部を閉塞した状態から開口した状態に移動した場合に、前記補充変換部材を補充状態に変換するリンク部材が備えられ、
前記補給開口部は前記球補充手段を介して前記循環経路に連通していることを特徴とする。
球補給カセットから補給される遊技球は、補給開口部から封入球循環装置内に流入し、球補充手段の補充変換部材上を通って循環経路に補給されるが、このときに補充変換部材が遊技球を貯留する貯留状態であると、遊技球が循環経路に流下せず、補給することができない。
補給蓋部材は前述のとおり、球補給カセットの取り付けにより補給開口部を開放する方向に移動するものであって、この補給蓋部材に補充変換部材を補充状態にするリンク部材を備えたことにより、球補給カセットの取り付けに連動して補充変換部材が補充状態となり、遊技球を補給することができるようになる。
また、球補給カセットを取り外したときには、補給蓋部材が補給開口部を閉鎖する方向に移動し、これに連動してリンク部材も元の位置に戻り、補充変換部材に遊技球を貯留できるようになる。
前記底壁部は、主底部と、前側の前記側壁部に隣接するとともに当該側壁部に沿って延在し、主底部より一段低くなった溝底部とを有し、
前記溝底部上には、前側の側壁部に沿って上下二段に複数の遊技球が並んだ列が配置され、
前記主底部は、前記溝底部側が低くなるような傾斜を有し、
前記主底部上には、前記溝底部に並べて配置された遊技球に沿って、複数の遊技球が並んだ列が複数配置されると共に、前記末端壁部に設けられた球整列部材によって、隣り合う列が遊技球の半径分ずれるように配置され、
前記蓋は、押圧部に押圧されて前記収容開口部を開口した状態とする場合に、前側の前記側壁部から遊技球の直径以上で直径の2倍未満となる幅だけ開口し、
前記蓋の裏面には、前記収容開口部の開口時に、前記主底部の前記溝底部側の端部に対応する位置に突出し、前記収容開口部側を流下する遊技球に接触する球詰まり防止部材が設けられていることを特徴とする。
また、前側の側壁部に沿って主底部より一段低くなった溝底部が形成され、ここに遊技球を上下二段に収容するようにしたことで、同時に上下二列の遊技球を封入球循環装置に補給でき、遊技球の補給作業が迅速になる。
また、主底部上の遊技球は一旦溝底部に流入し、溝底部から封入球循環装置に流入することになり、遊技球の補給時に主底部上の遊技球が収容開口部の蓋が開口した部分に集中して球詰まりするのを防止できる。
また、蓋の裏面に球詰まり防止部材を突設したことで、主底部上にある遊技球のうち、最も収容開口部側を流下する遊技球が球詰まり防止部材に接触し、この周囲に沿って流下するので、主底部の近傍の遊技球が直接収容開口部に流下し、溝底部を流下する遊技球と接触して球詰まりを起こすのを防止できる。
また、球補給カセットは、循環経路上に配されるものではないので、循環経路上に接合部ができることがなく、この接合部の段差などで発生する球詰まりを防止できるとともに、通常より多く遊技球が封入されている場合でも、球補給カセットの取り外しができなくなったり、取り外しの際に封入球が外部に落ちたりすることがない。
〔第1の実施の形態〕
本実施形態の封入球式遊技機は、本発明をパチンコ遊技機に応用したものであり、例えば、遊技内容等は、従来のパチンコ遊技機と同様とすることが可能となっているとともに、外形等のサイズも同様となっており、パチンコ遊技店の現状の島設備に設置可能となっているが、島設備の球供給機構や球排出機構を用いることがないものとなっている。すなわち、封入球式遊技機として、予め封入された遊技球を用い、貸球機等を介してカード等の記憶媒体から入力されたデータ(貸球数のデータ)等に基づく遊技球数、すなわち、持球数のデータに対応して遊技球を遊技領域に発射可能とされ、遊技球を発射すると発射された遊技球数に対応して持球数のデータが減算されるようになっている。また、発射された遊技球が各種入賞口や変動入賞装置等の入賞具に入賞して賞球(遊技球)が発生した場合は、実際の遊技球を払い出すことなく、前記持球数のデータに賞球数が加算されるようになっている。また、持球数のデータが0となると、遊技球の発射ができない状態となる。この状態でカード等の記憶媒体に記憶された金額のデータや貯球のデータ等に基づいて、持球数のデータに数値(すなわち、貸球数もしくは再プレイ球数)が加算されると再び遊技球の発射が可能となる。
また、発射された遊技球は、遊技領域に至って一部は、入賞して遊技盤の裏面側に導かれてセーフ球として回収されるとともに、残りの入賞しなかった遊技球はアウト球として回収され、これら回収された遊技球が循環経路を通って再び発射可能な状態となるようになっており、遊技球は封入球式遊技機内で循環するようになっている。また、ファールとなった遊技球も循環経路に回収される。
従って、この例の封入球式遊技機は、遊技機本体内に所定数封入した遊技球を、発射位置から遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技領域を経た遊技球を回収して発射位置に導いて遊技球を循環使用する循環経路を備えたものとなる。
ガラス枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球Bが流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141が固定されている。そして、ガラス枠140において、封入球式遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。
タッチパネル表示ユニット151は、表示装置としての液晶ディスプレイを有するもので、基本的な機能として、持球数の情報、金額情報(カード等の記憶媒体に記憶された残額等)、貯球情報(景品と交換せずに遊技店側に貯蓄した遊技球数等)等の遊技情報を表示し、実際の遊技球Bの払い出しがなくても、いつでも、持球数を確認できるようにするとともに、遊技者や遊技店の店員等に対してエラーの発生を含む各種情報を表示可能となっている。また、タッチパネル表示ユニット151は、タッチパネルとして、表示切替や、その他の表示内容に対応した入力操作を可能とするものである。なお、タッチパネル表示ユニット151は、封入球式遊技機100の左右方向に設定された回転軸回りに回転して傾きを調整できるようになっており、遊技者の体格等に対応して遊技者が見やすい角度に変更可能となっている。
前記ハンドルタッチ検出部152,152には、従来の操作ハンドルに設けられていたタッチセンサを有するものであり、遊技者の手を接触させることにより、信号を発射制御装置に出力し、発射制御装置の制御の元に発射装置を作動させて遊技球Bを発射させるものである。
すなわち、遊技球Bを順次発射した際や、遊技球Bが入賞した際に、タッチパネル表示ユニット151に表示される持球数の増減だけで、パチンコ遊技機の上皿に溜まった遊技球Bの発射による減少や、賞球の払い出しによる増加を実感しずらいので、見せ球装飾部154で、遊技球Bの移動を仮想的に再現することで、遊技者に対して遊技球Bの増減を実感しやすい状態とする。
すなわち、封入球式遊技機100は、図1に示す、遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に遊技球B(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うものであり、該遊技領域1aには、図1に示すように、普図始動ゲート6,6、この普図始動ゲート6,6を遊技球Bが通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器(図示略)、普通図柄(普図)の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器(図示略)、普通変動入賞装置9、この普通変動入賞装置9に遊技球Bが入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器(図示略)、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームの表示等を行う変動表示装置4、特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(図示省略)などが設けられている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置9の内部(入賞領域)に備えられた始動口センサ(図示略)により遊技球Bを検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球Bが、普図始動ゲート6,6内を通過すると、普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。
ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置9の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置9に遊技球Bが入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球Bが特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置9へ進入して始動条件が成立することに基づき、表示画面42にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特別図柄の変動表示ゲームを実行可能となっている。なお、特図の変動表示ゲームは、表示画面42において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、表示画面42の表示態様が特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。
すなわち、封入球式遊技機100はパチンコ遊技機として、特図変動表示ゲームの結果、予め定められた特別結果態様となった場合に(大当りとなった場合に)、遊技者に特定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能に構成されている。
なお、遊技盤1に、遊技に係わるセンサやソレノイドや表示装置等が設けられるとともに、これらを制御する遊技制御装置や演出制御装置が設けられているので、遊技盤1を変更することにより、封入球式遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。
なお、取付盤131を有する前面枠本体130は、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
そして、発射レール62は、遊技球Bを発射レール62に沿って案内するように断面V字状に形成され、遊技盤1より下で、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの真下となる位置に配置されるとともに、遊技領域1aの下部の例えば左側で発射された遊技球Bをガイドするようにガイドレール2が外側と内側とに二重に配置された部分の下端部に発射装置61に打撃された遊技球Bを導くように、封入球式遊技機100の左右方向に沿って左右に延在するとともに、封入球式遊技機100の前から見て右端部より左端部が高くなるように斜めに配置されている。
そして、発射レール62の後端部(傾斜下端部)上の球位置決め部材により遊技球Bが保持される位置が遊技球Bを発射する発射位置となる。
なお、循環経路220には、後述の球送り装置240の下流側の供給流路245が含まれるとともに、後述のファール球流路252を含むものとしても良い。
また、封入球循環ユニット200の主要部は、図4に示すように、主要部の前面側を構成する前壁部材310と、主要部の裏面側を構成する後壁部材320とから概略箱状に形成され、主要部の内部に上述の循環経路220(回収球流路280、待機流路221を含む)、ファール球流路252とが形成されている。なお、基本的に前壁部材310側に上述の遊技球Bの経路を構成する部材が形成されるとともに、センサ、ソレノイド等を取り付ける部材が形成され、後壁部材320には、各部材の取付を補助する部材や、封入球循環ユニット200の外周を囲う外周壁326を有する。また、前壁部材310及び後壁部材320は、それぞれ透明な合成樹脂により一体成型されており、封入球循環ユニット200内の遊技球Bや、封入球循環ユニット200の前側の遊技球Bや発射ユニット60等を透視可能となっており、封入球式遊技機100の裏面側から遊技球Bの詰まり等を目視で確認可能となっている。また、前壁部材310と後壁部材320とは、着脱自在に接合されている。
また、封入球循環ユニット200の接続部材201,201は、取付盤131の取付部132,132の軸となる突起が回動可能に挿入される筒状の形状を有するとともに、筒状部分にはスリットが形成され、スリット201a,201aから軸を出入可能とされることにより、接続部材201,201が取付部132,132から着脱自在とされ、封入球循環ユニット200を前面枠本体130の取付盤131から取り外し可能(着脱自在)となっている。
そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた発射ユニット60と前後に重なるように、発射ユニット60の後側に配置されて取付盤131に取り付けられる。そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた状態で前面枠本体130に取り付けられた遊技盤1の略真下に配置されるようになっている。
そして、回収部材210の囲い壁214に囲まれて上方に開放された状態となった部分がアウト球とセーフ球を回収する回収口211となっている。また、回収口211の遊技盤1前面側の下となる前部がアウト球を回収するアウト球回収口215とされ、遊技盤1の裏面側の下となる後部がセーフ球を回収するセーフ球回収口216となっている。
なお、回収部材210の後方から向かって右の端部は、前後方向に傾斜することなく、後から向かって右(端)から左(中央側)にいくにつれて低くなるように傾斜するとともに、後述するように導入傾斜部213の傾斜下側端部の先に配置された回収球センサ212の遊技球Bが通過する孔212a上を覆うように配置されており、回収球センサ212の孔212aに遊技盤1側から直接的(導入傾斜部213を流下せず)に遊技球Bが流入するのを防止している。なお、回収球センサ212の孔212aに直接的に流入する遊技球Bがあると、導入傾斜部213を流下してから孔212aに流入する他の遊技球Bとの関係(衝突、接触等)により、球詰まりが発生しやすくなるので、遊技球Bを回収球センサ212より上流側の導入傾斜部213上に導くようになっている。また、上述のような構成により回収部材210の底部の後から向かって右端部が高くなることにより、後方から向かって右上がりに形成されて右の端部が高くなった発射ユニット60の上端部と回収部材210の底部の右端部とが干渉しないようになっている。
なお、待機流路221を含む循環経路220は、上下複数段に渡って形成されるが、各段においては、封入球式遊技機100の左右方向に沿って延在し、遊技球Bを左右方向に沿って流下されながら、下の段に遊技球Bを導出するようになっている。
そして、遊技球Bが例えば遊技領域1a内で球止まりした場合には、遊技球Bの回収に遅れが生じ、球不足検出センサ264において、遊技球Bの検出に遅れが生じ、遊技球Bの発射間隔よりかなり長い期間に渡って遊技球Bが検出されない状態となり、これにより遊技球Bの不足が発生したこを検出することができる。
このような循環経路220の配置により、封入球循環ユニット200のスペース効率が高められ、封入球循環ユニット200の小型化が図られている。
以上のことからファール球流路252及び循環経路220においては、多くの部分で遊技球Bの流下方向に対して左右や上下に遊技球Bの直径より僅かに広い間隔が開けられた状態となっており、遊技球Bが左右や上下に重なって通過することがなく、遊技球Bが一個ずつに流下するか一列に並んで流下するようになっている。
ファール球回収口251は、封入球循環ユニット200の前面を構成する前壁部材310の裏面側から見て右上端部に形成された開口で、回収されたファール球を封入球循環ユニット200外部から内部に導入するようになっている。また、前壁部材310の前面側のファール球回収口251の下側縁に対応する位置には、前壁部材310前面から前方に延出するファール球回収部257が備えられている。ファール球回収部257は、上面が後方のファール球回収口251に向かって下り傾斜した板状に形成されるとともに、ファール球回収口251につながる後側縁を除く周囲を囲んで上に突出した突条258を備えたもので、封入球循環ユニット200を取付盤131にほぼ垂直な状態に取り付けた際に、ファール球回収部257は、発射レール62の上端部(発射方向端部)の隣で、発射球通過口135の真下に配置され、発射球通過口135を通過して流下するファール球を受けるようになっている。
なお、ファール球センサ253は、回収球センサ212と同様に周知のパチンコ球通過センサスイッチであり、センサ取付部330の回収球センサ212の下側に、回収球センサ212と逆向きに取り付けられ、ファール球センサ253の遊技球Bが通過する孔253aがファール球流路252の上端部に配置されるようになっている。そして、回収球センサ212と同様にファール球を検出して信号を出力する。
この球抜き装置230は、遊技球Bが1個通過できる程度の大きさの球抜き開口部231と、左右にスライド移動自在であって球抜き開口部231を開閉する板状の蓋部材232と、蓋部材を操作するための取っ手232aと、球抜き開口部231の開放時にこの蓋部材232を格納する蓋部材格納部237と、蓋部材232を支持、案内するリブ234、235、236とからなる。
この球送り部材243の遊技球Bを載置(保持)する底面板部材243aは、遊技球Bを1個分載置可能であって、封入球循環ユニット200の背面側から見て右から左に下るように傾斜(待機流路221と同じ傾斜)している。
また、底面板部材243aの一部あるいは全部は、その厚さが封入球循環ユニット200の背面側から見て、奥側から手前側にかけて薄くなっており、上面が手前側(後側)に下るように傾斜している。
つまり、底面板部材243aの上面は、封入球循環ユニット200の背面側から見て、右奥(右前)から左手前(左後)に下るように傾斜している。
これによって、球抜き開口部231を開放したときに、遊技球Bが封入球循環ユニット200内から自然に流出する。
遊技球Bの交換時には、蓋部材232をスライドさせて蓋部材格納部237に格納し、球抜き開口部231を開放して、球送り部材243の底面板部材243aに形成された傾斜に沿って遊技球Bを流出させて、封入球式遊技機100(封入球循環ユニット200)から外部に取り出すようになっている。
これにより、球送り装置240の球送り部材243上の遊技球Bも排出され、封入球式遊技機100の中に封入された全ての遊技球Bを排出できる。
つまり、封入球循環ユニット200の背面側から見て、右奥(右前)から左手前(左後)に下るように傾斜している。
待機流路221の待機傾斜部223上から球受け部242に配置された球送り部材243の底面板部材243a上に流入した遊技球Bは、底面板部材243a上でその傾斜により規制壁241と蓋部材232が隣接する部分に寄って、規制壁241と蓋部材232に接触した状態となるようになっている。そして、球送り部材243が球送りソレノイド244により上昇させられ、底面板部材243aの上面が規制壁241の上端より高くなった際に、底面板部材243a上の遊技球Bが底面板部材243aの傾斜によって規制壁241を越えて供給流路245側に流下するようになっている。なお、底面板部材243aの一側端(待機流路221に臨む端部)は、上昇した場合に、待機流路221上で次ぎに球送り部材243に送られる遊技球Bが球送り部材243の下に入り込むことがないように、待機流路221の最下流部で待機する遊技球Bの直径より高く上がらないようになっている。
そして、球貯留板261の他方の端部上が、循環経路220の途中に連通する球貯留部262の連通口266となる。すなわち、球貯留板261の他方の端部に隣設した状態で、上下に循環経路220の回収球流路280とその下側の待機流路221とが設けられており、球貯留板261を補充状態とした場合に、球貯留板261上の遊技球Bが球貯留板261から循環経路220の途中に落下する球貯留板261の他方の端部上が連通口266となる。従って、遊技球Bを貯留可能な球貯留部262は、循環経路220の途中に連通する連通口266を有する。また、連通口266は、回収球センサ212の直下となる位置で循環経路220に連通している。そして、ほぼ連通口266の高さ位置(ほぼ球貯留板261の他方の端部の高さ位置)で、回収球流路280と待機流路221とが連通状態となるように繋がっており、連通口266は、待機流路221に臨む位置に設けられていることになる。
従って、球補充装置260の球貯留部262に設けられた球貯留板261と補充ソレノイド263等が、球貯留部262に遊技球Bを貯留する貯留状態と、球貯留部262から循環経路220に遊技球を補充する補充状態とに変換可能な補充変換部材となる。
容器343は底面をなす底壁部344と、一側面に設けられた収容開口部341と、収容開口部341に対向する側面の末端壁部345と、底壁部344の前後に形成される側壁部346と、天井をなす天井壁部347とからなり、これらに囲まれた空間に遊技球Bを収容する。容器343の大きさは、容器343内に遊技球Bを満たしたときに、封入球循環ユニット200に補給すべき数(例えば30個)の遊技球Bをちょうど収容できる大きさとなっており、遊技球Bの数を数えて補給しなくても良いようになっている。
主底部348は溝底部349側に向かって傾斜しており、遊技球Bがこの傾斜に沿って溝底部349側に流下するようになっている。この主底部348の上部にある天井壁部347も同様に傾斜しており、主底部348と天井壁部347の間隔は一定となっている。球補給カセット340は、後述するように溝底部349側から遊技球Bが流出するようになっているが、上述のように一段低くなった溝底部349を形成し、主底部348上にある遊技球Bが一旦溝底部349に流入してから封入球循環ユニット200に流入するようにしたことで、主底部348上の遊技球Bが収容開口部341の蓋342の開口した部分に集中して収容開口部341付近で球詰まりするのを防止している。また、主底部上348には、遊技球Bが側壁部346に沿って列状に並んで配置されるとともに、側壁部346同士の間に複数列(例えば4列)に並んで配置されている。なお、溝底部349上では、遊技球が上下2列に配置されており、球補給カセット340内においては、遊技球Bが1列当たり6個で、5列に並んだ状態で配置されている。図9に示すように、末端壁部345には、上述のように複数列に並んで収容された遊技球Bの隣り合う列において、遊技球Bの列方向に沿った位置を遊技球Bの半径分だけずらして整列させる球整列部材350が設けられている。この球整列部材350は、末端壁部345の内面に遊技球Bの列の一列置きに配置され、末端壁部345の内面から収容開口部341に向かって遊技球Bの半径分突出し、かつその幅は、半径分ずれて整列した遊技球Bの列において、ある一列とその列から数えて2列目にある列との最短距離(遊技球Bの直径から、前後方向において遊技球B同士が重なり合った部分の長さを差し引いた長さ)以下となっている。このように、遊技球Bの列をずらして整列させることで、球補給カセット340への遊技球Bの充填率が向上し、球補給カセット340を小型化できる。
この蓋支持部材354は、容器343の主底部348の下側にあって、L字型に形成された容器343の凹部をちょうど埋めるような形状であり、この蓋支持部材354がある容器343の側面の形状はほぼ四角形になっている。また、蓋支持部材354には、球補給カセット340の前後方向に沿って、蓋支持部材354の前端から後端に渡って設けられたスリット状のスライド嵌合部355が形成されている。このスライド嵌合部355は、後述する蓋342に設けられた嵌合部356と嵌合して蓋342を支持するものであり、また、蓋342の嵌合部356を案内して球補給カセット340の前後方向に沿って蓋342をスライドできるようにするものである。また、スライド嵌合部355のスリットの中程には、スリットの上部に連続する切欠きである蓋係止受け部358が形成されている。この蓋係止受け部358は、蓋342を閉じたときに、蓋342に設けられた後述する蓋係止部357と係合して、蓋342が必要時以外に開かないようにするものである。
押圧受け部361は、押圧受け部材360の表面側前端から垂直に突出した部分であり、この先端部は斜め前方に曲がって鉤型となった屈折部362となっている。この押圧受け部361は、球補給カセット340をカセット取付部270に取り付けるときに、後述する封入球循環ユニット200に設けられた押圧部274aの後端部を、押圧受け部361の屈曲部362に差し込める位置に設けられており、この押圧受け部361が押圧部274aに押されることで蓋342が後方に移動し、球補給カセット340の取り付けと同時に収容開口部341を開放できる。
蓋係止部357と上述の蓋係止受け部358は、蓋342を閉じた状態において対向する位置にあって、係合できるようになっている。また、蓋係止部357の上下幅は、蓋係止受け部358の切欠きの上端から、スライド嵌合部355のスリットの下端までの幅よりやや狭いものとなっている。上述したように、蓋係止受け部358は、スライド嵌合部355のスリットに連続して形成された切欠きであり、スライド嵌合部355のスリットの一部(蓋係止受け部358の下方)は、蓋係止部357を収容する役割も兼ねるようになっている。つまり、両者が係合した状態においては、蓋係止部357が蓋係止受け部358とその下方のスライド嵌合部355のスリットに渡って収容された状態となる。
なお、カセット取付部270においては、球補給カセット340をセットした際に、球補給カセット340の収容開口部341がある側(球補充装置260側)の一方の端部が他方の端部より低くなるように傾斜し、カセット取付部270にセットされた際に、球補給カセット340内の遊技球が球補給カセット340の傾斜により収容開口部341に向かって流下するようになっている。
押圧部274aの後端部は、カセット挿入部271側が後方に突出したテーパ面となっており、カセット取付部270に球補給カセット340を収容開口部341と補給開口部267が向かい合うようにガイド部277に沿って移動させてセットする際に、前後方向にスライド移動して収容開口部341を開閉自在とする蓋342に設けられた押圧受け部361の屈折部362と係合させる。
この状態で球補給カセット340を前方に移動すれば、蓋342がこの位置に固定されるとともに、押圧部274aのテーパ面に沿って押圧受け部361の屈折部362が蓋342から離れる方向に押圧され、押圧受け部材360もこれに伴って弾性変形し、押圧受け部材360の裏面側にある蓋係止部357が蓋係止受け部358から外れ、蓋342の係止が解除される。これによって、蓋342が球補給カセット340本体に対して相対的に後方に移動することとなり、収容開口部341を開放することができる。つまり、球補給カセット340をカセット取付部270にセットすることで、球補給カセット340の収容開口部341が開放状態となり、球補給カセット340をセットした時点で、球補給カセット340の収容開口部341から遊技球Bが補給開口部267、球補充装置260を経て循環経路220側に流下を開始することになる。
また、遊技球Bの交換時等の外部からの遊技球Bの補給に際し、カセット取付部270から循環経路220に遊技球Bを送る際に、遊技球Bが球補充装置260を通過するようになっている。そして、補給蓋部材273は、外部からの遊技球Bの補給時に、球補充装置260の球貯留板261を上述の貯留状態の傾斜角から補充状態の傾斜角に変換するようになっている。
補給蓋部材273は、その下端部を除く主要部が前記補給開口部267を開閉する開閉扉部273aとされ、補給開口部267を遊技球Bの通過が不可となるように閉塞する前後幅及び上下幅を有する。
また、後述するようにセットされる球補給カセット340に押圧される際に確実に押圧可能な厚み(左右幅)を有しており、この球補給カセット340に当接する面が補給蓋押圧部273cとなる。
さらに、補給蓋部材273は、その主要部となる開閉扉部273aの下となる下端部に、下端部の前部から後方に延出した板状のリンク部材273bを有する。また、リンク部材273bは、上述のカセット取付部270側に延出する球貯留板261の係合部材261bの下側の近傍(接しても良い)に配置されている。
また、補給蓋部材273は、開閉扉部273aとリンク部材273bとの接合部分が前壁部材310に形成されたリンク部材支持部分に形成された軸(図示略)に回転自在に軸支されている。
そして、カセット取付部270の挿入開口部276に球補給カセット340を挿入した場合に、球補給カセット340の前部により補給蓋部材273の補給蓋押圧部273cが後方に押されることで、図12に示すように、開閉扉部273aが後方に移動して前記補給開口部267が開放状態となるとともに、リンク部材273bが斜め上前方に移動するように補給蓋部材273が回転移動する。
そして、付着物除去手段400は、循環経路220の待機流路221内に遊技球Bと接触可能に設けられてアースされた金属プレート410と、流下経路となる循環経路220の待機流路221内に対して吹き出しもしくは吸い込みにより人口風を形成する風形成手段となる送風ファン420とを備えている。
また、待機傾斜部223は、金属プレート410を取り付けるプレート取付部223aにおいて、他の部分より厚みが薄くされ、容易に位置決め可能となっているとともに、待機傾斜部223に金属プレート410を取り付けた際に、待機傾斜部223の金属プレート410が取り付けられていない部分の上面と、金属プレート410の上面とがほぼ同一平面内に配置されるようになっており、遊技球Bの移動を妨げないようになっている。また、金属プレート410は、金属製の発射レール62にアースされているが、金属プレート410の電荷を逃がせれば、金属プレート410がどこにアースされても良い。
フィルタは、送風ファン420の送風により吹き飛ばされた上述の塵芥等の所謂ゴミを回収するゴミ回収手段となるものであり、送風により吹き飛ばされたゴミが、例えば、封入球式遊技機100の後方となる島設備内に排出されるのを防止するものである。
なお、封入球循環ユニット200は、取付盤131の裏面側で、発射ユニット60の後側に取り付けられているが、封入球循環ユニット200の前壁部材310の前側に取り付けられる送風ファン420は、斜めに配置される発射ユニット60の高くなった部分の下側に配置され、送風ファン420と発射ユニット60は、前後ではなく、上下に重なるようになっており、スペース効率が高められている。
発射ユニット60の発射装置61に供給された遊技球Bは、発射装置61により遊技盤1前面側の遊技領域1aの下側から内外二本のガイドレール2の間を通って、遊技領域1a内に発射される。そして、遊技領域1a内に発射された遊技球Bは、遊技領域1a内を流下し、発射された遊技球Bの一部が普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5、一般入賞口8等の入賞口に流入して入賞し、遊技盤1の裏面側に導かれてセーフ球となり、遊技盤1の裏面側のセーフ球の排出経路を通って遊技盤1の下側に流下する。
そして、遊技盤1の下側に流下したアウト球及びセーフ球は、それぞれ封入球循環ユニット200の回収部材210の回収口211から封入球循環ユニット200内に流入する。そして、回収された遊技球B(アウト球、セーフ球)は、遊技球導入口219から回収球流路280を通って直ぐに回収球センサ212に至り、回収球センサ212を通過することにより回収球センサ212に検出される。
一方、発射装置61で発射されたのにも係わらず、遊技領域1aを流下せずに戻ったファール球としての遊技球Bは、ファール球回収手段250のファール球回収部257で回収されてファール球回収口251を通った後にファール球センサ253を通過して、ファール球センサ253に検出されるとともにファール球流路252を流下する。そして、ファール球流路252を流下するファール球としての遊技球Bは、ファール球流路252の下端部となる合流部254まで流下し、上述の回収球としての遊技球Bと合流する。
そして、静電気を除去されることによりゴミ、特に乾いたゴミの付着性が低下した遊技球Bに人工風が吹き付けることにより、遊技球Bに付着した付着物が効率的に除去される。
なお、ここでは、あらかじめ球抜き装置230によって封入球循環ユニット200内にある古い封入球がすべて抜き取られているものとする。
まず、球補給カセット340に封入する遊技球Bを充填する。球補給カセット340の容器343の大きさは、封入球循環ユニット200に補給すべき数の遊技球Bをちょうど収容できる大きさなので、遊技球Bの数を数えて容器343に入れる必要はなく、容器343がいっぱいになるまで遊技球Bを充填すれば良い。遊技球Bを容器343に充填するときには、手動で蓋342をスライドさせて収容開口部341を開ける。このとき、押圧受け部361を蓋342のスライド方向(後方向)に押して、押圧受け部材360を容器343から離れる方向に弾性変形させ、この押圧受け部360の裏面に突設された蓋係止部357と、スライド嵌合部355に形成された蓋係止受け部358との係合を解除する。そして、そのまま蓋342を後方にスライドさせれば収容開口部341を開放できる。遊技球Bの充填が終わったら、手動で蓋342を前方にスライドさせ、収容開口部341を閉塞する位置に移動させる。蓋342が所定の閉位置に達すると、蓋342の押圧受け部材360に設けられた蓋係止部357が、スライド嵌合部355に形成された蓋係止受け部358に係合して蓋342が固定される。
球補給カセット340の収容開口部341から流出し、補給開口部267から封入球循環ユニット200に流入した遊技球Bは、球補充装置260のカセット取付部270側の端部に形成された球抑え部材265上を通過して球貯留板261上に流下する。球貯留板261は上述したように補給蓋部材273のリンク部材273bによって補充状態とされているので、遊技球Bはファール球回収手段250側に向かって流下し、連通口266から落下して循環経路220の上流側端部となる合流部254上に流下して循環経路220内に流入する。また、球補給カセット340に充填された遊技球Bには、球貯留部262に貯留される遊技球Bも含まれており、待機流路221内に遊技球Bが溜まり、連通口266まで連なって連通口266が塞がれると、さらに補給された遊技球Bは、球貯留板261上に連なった状態となる。
ここでは球補給カセット340の蓋342の取り付け部分の構成について他の実施の形態を示す。基本的には上述した球補給カセット340と同様であり、対応する部分には対応する符号を付して理解を容易にしている。
上述したように、容器343の収容開口部341のある側面の凹部を埋めるように蓋支持部材354が設けられ、この蓋支持部材354には蓋342のスライド方向に延在するスライド嵌合部355が設けられている。そして、蓋342は容器343の収容開口部341がある面を覆うように配され、蓋342の裏面に設けられた嵌合部356を蓋支持部材354のスライド嵌合部355に嵌合させることで、容器343にスライド自在に支持されている。図14に示すように、この球補給カセット340の違う点は、蓋支持部材354の裏側にバネ部材359を有していることである。このバネ部材359は引張バネであって、その端部が嵌合部356の後端部と蓋支持部材354のスライド嵌合部355の前端部にそれぞれ取り付けられており、常に収容開口部341を閉塞する方向に蓋342を付勢するようになっている。これによって、必要時以外は蓋342が閉じた状態となり、誤って蓋342が開いて容器343内に収容された遊技球Bがこぼれることがない。
ここでは球補給カセット340の他の実施の形態として、上述の取付方法と違う取付方法で取り付けることができる球補給カセット340について説明する。基本的には上述した球補給カセット340と同様であり、対応する部分には対応する符号を付して理解を容易にしている。
上述したように、球補給カセット340の収容開口部341に対向する末端壁部345の表側の前側に沿って突出するリブ351が設けられているが、カセット取付部270のガイド部277には、図15の(a)に示すように、球補給カセット340を封入球循環ユニット200に取り付けたとき、ガイド部277の補給開口部267に対向する部分であって、リブ351と対向する位置にリブ351と係合する係合受け部352が設けられている。この係合受け部352は、ガイド部277の上下方向に沿って延在する溝型の部分であって、その開口部はカセット挿入部271側に設けられている。すなわちリブ351は、係合受け部352に係合する係合部として機能する。
また、球補給カセット340は、所定数の遊技球Bを収容可能としているので、遊技球Bの数を数えて補給しなくても、この球補給カセット340に遊技球Bを満たして封入球循環装置に取り付ければ、必要な数の遊技球Bを補給できる。
また、カセット取付部270には蓋342を押圧する押圧部274aがあり、蓋342にはこれを受ける押圧受け部361が設けられている。
そして、押圧部274aと押圧受け部361を当接させ、ガイド部277に沿って容器343を収容開口部341と補給開口部267が向かい合うように移動させれば、押圧部274aに押圧受け部361が押圧され蓋342がスライドして収容開口部341が開口し、球補給カセット340に収容された遊技球Bが封入球循環装置の循環経路220に流下するようにしたことで、遊技球Bの補給の作業性が向上する。
つまり、遊技球Bの補給作業は、遊技球Bを満たした球補給カセット340をカセット取付部270に取り付けるだけで良く、他に特別な操作を必要としないので、作業が簡単である。
つまり、球補給カセット340は循環経路220上にあるものではなく、また、遊技球Bの補給時に、循環経路220の一部を取り外したりする必要がないので、循環経路220上に接合部ができることがない。
このため、この接合部の段差などで発生する球詰まりを防止でき、さらに、通常より多くの遊技球Bが封入されている場合に、球補給カセット340の取り外しができなくなったり、取り外し時に封入球が外部に落ちたりすることがない。
また、押圧受け部材360が押圧部材274により押圧されて変形することで、蓋係止部357と蓋係止受け部358の係合を解除できるようにしたことで、特別な操作をすることなく、球補給カセット340を取り付けるだけで蓋342の係止を解除して収容開口部341を開放でき、作業の効率が向上する。
また、バネ部材359によって収容開口部341を閉塞する方向に蓋342を付勢することで、必要時以外は蓋342を閉じた状態に保つことができ、容器343に収容した遊技球Bがこぼれることがない。
球補給カセット340から補給される遊技球Bは、補給開口部267から封入球循環装置内に流入し、球補充手段の補充変換部材上を通って循環経路220に補給されるが、このときに補充変換部材が遊技球Bを貯留する貯留状態であると、遊技球Bが循環経路220に流下せず、補給することができない。
補給蓋部材273は前述のとおり、球補給カセット340の取り付けにより補給開口部267を開放する方向に移動するものであって、この補給蓋部材273に補充変換部材261を補充状態にするリンク部材273bを備えたことにより、球補給カセット340の取り付けに連動して補充変換部材が補充状態となり、遊技球Bを補給することができるようになる。
また、球補給カセット340を取り外したときには、補給蓋部材273が補給開口部267を閉鎖する方向に移動し、これに連動してリンク部材273bも元の位置に戻り、補充変換部材に遊技球Bを貯留できるようになる。
また、前側の側壁部346に沿って主底部348より一段低くなった溝底部349が形成され、ここに遊技球Bを上下二段に収容するようにしたことで、同時に上下二列の遊技球Bを封入球循環装置に補給でき、遊技球Bの補給作業が迅速になる。
また、主底部348上の遊技球Bは一旦溝底部349に流入し、溝底部349から封入球循環ユニットに流入することになり、遊技球Bの補給時に主底部348上の遊技球Bが収容開口部341の蓋342の開口した部分に集中して球詰まりするのを防止できる。
また、蓋342の裏面に球詰まり防止部材363を突設したことで、主底部348上にある遊技球Bのうち、最も収容開口部341側を流下する遊技球Bが球詰まり防止部材363に接触し、この周囲に沿って流下するので、主底部348の近傍の遊技球Bが直接収容開口部341に流下し、溝底部349を流下する遊技球Bと接触して球詰まりを起こすのを防止できる。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 遊技盤
1a 遊技領域
61 発射装置
100 封入球式遊技機
110 機枠
120 前面枠
130 前面枠本体
150 発射操作ユニット
200 封入球循環ユニット(封入球循環装置)
220 循環経路
221 待機流路
261 球貯留板(補充変換部材)
262 球貯留部
266 連通口
267 補給開口部
270 カセット取付部
273 補給蓋部材
273b リンク部材
273c 補給蓋押圧部
274a 押圧部
277 ガイド部
340 球補給カセット
341 収容開口部
342 蓋
343 容器
350 球整列部材
351 リブ(係合部)
352 係合受け部
354 蓋支持部材
355 スライド嵌合部
356 嵌合部
357 蓋係止部
358 蓋係止受け部
359 バネ部材
360 押圧受け部材
361 押圧受け部
362 屈折部
363 球詰まり防止部材
Claims (6)
- 遊技機本体内に所定数封入した遊技球を、発射位置から前記遊技領域に発射して遊技を行う一方、遊技を終えた遊技球を回収して発射位置に導く封入球式遊技機において、
前記回収した遊技球を発射位置に導く封入球循環装置と、
前記封入球循環装置に着脱可能であるとともに、前記所定数の遊技球を収容可能な球補給カセットと、
を有し、
前記封入球循環装置は、
前記球補給カセットを着脱可能に取り付けるカセット取付部を備え、
前記球補給カセットは、
遊技球を収容するとともに、1つの面に収容開口部を有する容器と、
前記容器の収容開口部を閉塞した状態と、前記収容開口部を開口した状態とにスライドして変換可能な蓋と、
から構成され、
前記カセット取付部には、前記封入球循環装置の回収した遊技球を発射位置に導く循環経路に連通し遊技球を補給可能な補給開口部と、
前記蓋を押圧する押圧部を有する押圧部材と、
前記球補給カセットを当該カセット取付部に取り付ける際のガイドをするガイド部と、
を備え、
前記蓋には、前記押圧部に押圧される押圧受け部を有する押圧受け部材を備え、
前記補給開口部には、前記補給開口部を閉塞した状態と、前記補給開口部を開口した状態とに移動して変換可能な補給蓋部材が設けられ、
前記補給蓋部材には、前記容器に押圧される補給蓋押圧部が設けられ、
前記押圧部と押圧受け部を当接させて、前記ガイド部に沿って前記容器を前記収容開口部と前記補給開口部が向かい合うように移動させると、前記押圧部に押圧受け部が押圧され前記蓋がスライドして前記収容開口部が開口するとともに、前記球補給カセットを前記カセット取付部に取り付けることにより前記容器に前記補給蓋押圧部が押圧されることで、前記補給蓋部材が前記補給開口部を閉塞した状態から開口した状態に移動し、前記球補給カセットに収容された遊技球が前記封入球循環装置の循環経路に流下することを特徴とする封入球式遊技機。 - 前記容器の収容開口部に対向する壁には係合部を形成し、
前記補給開口部に対向する前記ガイド部には、前記係合部と係合する係合受け部を形成し、
前記係合部と前記係合受け部とを係合させ、前記押圧部と前記押圧受け部を当接させ、
前記係合部を中心に前記容器を回動させて、前記球補給カセットを前記カセット取付部に取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1記載の封入球式遊技機。 - 前記蓋の押圧受け部材には、前記収容開口部を閉塞した状態で前記容器に係止される蓋係止部が設けられ、
前記容器には、前記蓋係止部が係止する蓋係止受け部が設けられ、
前記押圧部材の押圧部にはテーパ面が形成され、
前記押圧受け部は、屈折した形状を有する屈折部を有し、
かつ、前記押圧受け部材の押圧受け部に前記押圧部材の押圧部を当接させる際に、前記屈折部に前記テーパ面を有する押圧部を差し込むことにより、前記屈折部がテーパ面により蓋本体から離れるように押圧されるようにすることで、前記蓋係止部を蓋係止受け部から引き離すように押圧受け部材を変形させて、前記蓋係止部の前記蓋係止受け部への係止を解除させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の封入球式遊技機。 - 前記容器には、前記収容開口部の近傍に蓋の裏面と対向する蓋支持部材が形成され、
前記蓋には、蓋支持部材に嵌合する嵌合部が形成され、
前記蓋支持部材には、前記蓋のスライド方向に沿って延在し、前記蓋の嵌合部がスライド移動自在に嵌合されるスライド嵌合部が形成され、
かつ、前記嵌合部を、前記蓋が収容開口部を開口した状態から閉塞した状態となる方向に付勢するバネ部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の封入球式遊技機。 - 前記封入球循環装置は、補充制御手段により、前記循環経路に循環する遊技球が不足したと判断された場合に、循環経路に遊技球を流出して補充するように制御される球補充手段を備え、
前記球補充手段は、遊技球を貯留する球貯留部と、
球貯留部に遊技球を貯留する貯留状態と、球貯留部に貯留された遊技球を循環経路に流出させて補充する補充状態とに変換する補充変換部材とを備え、
前記補給蓋部材には、前記補充変換部材にリンクして、当該補給蓋部材が前記補給開口部を閉塞した状態から開口した状態に移動した場合に、前記補充変換部材を補充状態に変換するリンク部材が備えられ、
前記補給開口部は前記球補充手段を介して前記循環経路に連通していることを特徴とする請求項4に記載の封入球式遊技機。 - 前記容器には、該容器の底となる底壁部と、前記収容開口部に対向する末端壁部と、底壁部の前後に形成される側壁部と、容器の天井となる天井壁部とが設けられ、
前記底壁部は、主底部と、前側の前記側壁部に隣接するとともに当該側壁部に沿って延在し、主底部より一段低くなった溝底部とを有し、
前記溝底部上には、前側の側壁部に沿って上下二段に複数の遊技球が並んだ列が配置され、
前記主底部は、前記溝底部側が低くなるような傾斜を有し、
前記主底部上には、前記溝底部に並べて配置された遊技球に沿って、複数の遊技球が並んだ列が複数配置されると共に、前記末端壁部に設けられた球整列部材によって、隣り合う列が遊技球の半径分ずれるように配置され、
前記蓋は、押圧部に押圧されて前記収容開口部を開口した状態とする場合に、前側の前記側壁部から遊技球の直径以上で直径の2倍未満となる幅だけ開口し、
前記蓋の裏面には、前記収容開口部の開口時に、前記主底部の前記溝底部側の端部に対応する位置に突出し、前記収容開口部側を流下する遊技球に接触する球詰まり防止部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の封入球式遊技機。
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