JP4161037B2 - 封入球式遊技機 - Google Patents
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Description
一方、遊技機内部に循環流路(循環経路)を形成して該循環流路内に遊技球を封入して、該封入した遊技球を繰り返して遊技領域に発射することで遊技を行うようにした封入球式遊技機においては、遊技機の裏面側に設けた玉循環ユニットで回収した遊技球を、遊技機の前面側に開閉可能に軸着された前側循環ユニットに送り、該前側循環ユニットの後方に位置する取付部の前面側に設けられた発射レールの発射位置に、前側循環ユニットから供給するようになっていた。
すなわち、取付部の裏面側で回収した遊技球を、取付部の前面側に送り、発射位置に供給していた(例えば特許文献1参照)。
このような構成であると、経路内での球づまりの原因となってしまうし、回収した遊技球を迅速に発射位置に供給することができない。
また、循環流路自体が大型化するとともに部品点数も多くなることから、遊技機における限られたスペース内に循環流路を配設することが困難となるし、限られたスペース内に大型化した循環流路を配設した場合、スペースに余裕がなくメンテナンス作業が容易ではない。
当該封入球式遊技機の本体枠における前記遊技領域の下方に前記発射装置を取り付けるための取付盤を形成するとともに、該遊技領域と該取付盤の前後位置を該遊技領域が該取付盤より後方となるように設定し、
前記取付盤の裏面側に、前記発射レールを前記遊技領域に向けて傾斜した状態で配設するとともに、回収した遊技球を流下させる循環流路が左右方向に形成され該循環流路を流下した遊技球を前記発射レールに供給する供給装置が備えられた封入球循環装置を配設し、
前記封入球循環装置の前面側に前記供給装置から遊技球を供給するための供給口を開設して、該供給口を前記発射レールに設定された発射位置に臨ませ、かつ、当該封入球循環装置を該発射レールの後方で前後に重なる位置に設けて、当該封入球循環装置の前面壁により前記発射レールの後方側を覆ったことを特徴とする。
また、「本体枠」とは、例えば前面が遊技領域となる遊技盤を取り付けるためのものであり、「遊技領域」とは、遊技盤の表面に形成されて遊技球が流下する領域のことである。
遊技領域の下方に形成される「取付盤」は、本体枠と一体的に形成(合成樹脂等の一体成型品)してもよいし、本体枠から取り外せるような別体品としても良い。
また、「前面壁」とは、取付盤の裏面側に設けられる封入球循環装置の外側面のうち、取付盤側に位置する外側面のことである。
また、封入球循環装置の前面壁と発射レールの後端部とは、当接していても良いし、僅かに隙間が設けられていても良い。
また、発射位置への遊技球の供給の効率が良くなり、回収した遊技球を迅速に発射位置へ供給するこが可能となって、封入球を余分に充填すること等の必要がない。
更に、封入球循環装置を発射レールの後方で前後に重なる位置に設けて、当該封入球循環装置の前面壁により発射レールの後方側を覆ったことにより、発射レールの裏面を覆う壁面を封入球循環装置自体で兼用でき、発射レールから遊技球(遊技機に封入された封入球)がこぼれることを防止できたり、発射レール(あるいは発射位置)への何らかの部材(例えば、配線など)が接触することを防止でき発射の不具合を防止できる。
前記封入球循環装置の上部にセーフ球およびアウト球の各々を回収する回収部材を設け、
前記封入球循環装置は、当該封入球循環装置の本体部が前記遊技盤と上下方向で重なるように該遊技盤の下方に配設され、
前記回収部材は、当該回収部材の後方側所要部位を前記セーフ球を回収可能に遊技盤裏面よりも後方に延設させるとともに、当該回収部材の前方側所要部位を前記アウト球を回収可能に該遊技盤表面よりも前方に延設させることを特徴とする。
回動動作により遊技球を発射する発射杵と、
前記発射杵を作動させる電気的駆動源と、
を有するとともに、該発射杵の回動軸を前記発射レールの発射位置よりも上方に設定し、
前記封入球循環装置の前面壁により前記発射杵の回動軸の背面側を覆うようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、発射杵の回動軸を前記発射レールの発射位置よりも上方に設定したことで、封入球循環装置により発射杵の回動軸の背面をカバーでき、何らかの部材(例えば、配線など)が発射杵に接触することを防いで、発射の不具合を防止できる。
また、従来は、発射杵の回動軸が発射位置よりも下方に設定されていたため、発射装置と発射レールの設置範囲が大きくなっていたが、回動軸を発射位置よりも上方に設定することにより、発射装置と発射レールの全体的な寸法(特に上下幅)を小さくすることができ、設置の自由度が増すことに加え、小型化した封入球循環装置でも、それら発射レールと発射杵の回動軸を何ら問題なく覆うことが可能となる。
前記取付プレートの裏面側に前記発射レールを配設する一方、該取付プレートの前面側に前記電気的駆動源を配設し、該取付プレートの裏面側に該モータに軸着された発射杵を配設して一体的な発射ユニットを構成し、
前記発射ユニットを前記取付盤の裏面側に装着するようにしたことを特徴とする。
また、発射杵と発射レールとが同一の取付プレートに取り付けられているので発射杵(杵先)と発射位置の位置を正確に設定することができる。
そして、回収した遊技球を迅速に発射位置へ供給するこが可能であり、封入球を余分に充填すること等の必要がない。
更に、封入球循環装置を発射レールの後方で前後に重なる位置に設けて、当該封入球循環装置の前面壁により発射レールの後方側を覆ったことにより、発射レールの裏面を覆う壁面を封入球循環装置自体で兼用でき、発射レールから遊技球(密閉性を有する封入球)がこぼれることを防止できたり、発射レール(あるいは発射位置)への何らかの部材(例えば、配線など)が接触することを防止でき発射の不具合を防止できる。
本実施形態の封入球式遊技機は、本発明をパチンコ遊技機に応用したものであり、例えば、遊技内容等は、従来のパチンコ遊技機と同様とすることが可能となっているとともに、外形等のサイズも同様となっており、パチンコ遊技店の現状の島設備に設置可能となっているが、島設備の球供給機構や球排出機構を用いることがないものとなっている。すなわち、封入球式遊技機として、予め封入された遊技球を用い、貸球機等を介してカード等の記憶媒体から入力されたデータ(貸球数のデータ)等に基づく遊技球数、すなわち、持球数のデータに対応して遊技球を遊技領域に発射可能とされ、遊技球を発射すると発射された遊技球数に対応して持球数のデータが減算されるようになっている。また、発射された遊技球が各種入賞口や変動入賞装置等の入賞具に入賞して賞球(遊技球)が発生した場合は、実際の遊技球を払い出すことなく、前記持球数のデータに賞球数が加算されるようになっている。また、持球数のデータが0となると、遊技球の発射ができない状態となる。この状態でカード等の記憶媒体に記憶された金額のデータや貯球のデータ等に基づいて、持球数のデータに数値(すなわち、貸球数もしくは再プレイ球数)が加算されると再び遊技球の発射が可能となる。
また、発射された遊技球は、封入球式遊技機内で回収されて再び発射可能な状態となるようになっており、遊技球は封入球遊技機内で循環するようになっている。
すなわち、この実施形態の封入球式遊技機は、遊技領域に発射された遊技球を回収して、再び遊技に供する封入球式遊技機である。
ガラス枠140には、前面枠本体130の開口部121をほぼ閉塞するように、該開口部121に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141,141が固定されている。そして、ガラス枠140において、封入球式遊技機100の前側からガラス板141,141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。
タッチパネル表示ユニット151は、表示装置としての液晶ディスプレイを有するもので、基本的な機能として、持球数の情報、金額情報(カード等の記憶媒体に記憶された残額等)、貯球情報(景品と交換せずに遊技店側に貯蓄した遊技球数等)等の遊技情報を表示し、実際の遊技球の払い出しがなくても、いつでも、持球数を確認できるようにするとともに、遊技者や遊技店の店員等に対してエラーの発生を含む各種情報を表示可能となっている。また、タッチパネル表示ユニット151は、タッチパネルとして、表示切替や、その他の表示内容に対応した入力操作を可能とするものである。なお、タッチパネル表示ユニット151は、封入球式遊技機100の左右方向に設定された回転軸回りに回転して傾きを調整できるようになっており、遊技者の体格等に対応して遊技者が見やすい角度に変更可能となっている。
前記ハンドルタッチ検出部152,152には、従来の操作ハンドルに設けられていたタッチセンサを有するものであり、遊技者の手を接触させることにより、信号を発射制御装置に出力し、発射制御装置の制御の元に発射装置を作動させて遊技球を発射させるものである。
すなわち、遊技球を順次発射した際や、遊技球が入賞した際に、タッチパネル表示ユニット151に表示される持球数の増減だけで、パチンコ遊技機の上皿に溜まった遊技球の発射による減少や、賞球の払い出しによる増加を実感しずらいので、見せ球装飾部154で、遊技球の移動を仮想的に再現することで、遊技者に対して遊技球の増減を実感しやすい状態とする。
すなわち、封入球式遊技機100は、遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うものであり、該遊技領域1aには、図1に示すように、普図始動ゲート6,6、この普図始動ゲート6,6を遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器(図示略)、普通図柄(普図)の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器(図示略)、普通変動入賞装置9、この普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器(図示略)、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームの表示等を行う変動表示装置4、特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(図示省略)などが設けられている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置9の内部(入賞領域)に備えられた特図始動センサ(図示略)により遊技球を検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート6,6内を通過すると、普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。
ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置9の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置9へ進入して始動条件が成立することに基づき、表示画面42にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特図の変動表示ゲームを実行可能となっている。なお、特図の変動表示ゲームは、表示画面42において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、表示画面42の表示態様が特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。
また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するためのカウントセンサと、大入賞口に入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するための継続センサが配設されている。
なお、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサが配設されている。
すなわち、封入球式遊技機100はパチンコ遊技機として、特図変動表示ゲームの結果、予め定められた特別結果態様となった場合に(大当りとなった場合に)、遊技者に特定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能に構成されている。
なお、遊技盤1に、遊技に係わるセンサやソレノイドや表示装置等が設けられるとともに、これらを制御する遊技制御装置や演出制御装置が設けられているので、遊技盤1を変更することにより、封入球式遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。
取付盤131を備える前面枠本体130は、樹脂により一体成型されるとともに、各種部材の取付部材やリブ等が形成されたものである。
なお、取付盤131と前面枠本体130は、必ずしも一体成型されていなくても良く、取付盤131が前面枠本体130から取り外せるように別体品としても良い。
なお、取付盤131を有する前面枠本体130は、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
そして、発射レール62は、遊技球を発射レール62に沿って案内するように断面V字状に形成され、遊技盤1より下で、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの真下となる位置に配置されるとともに、遊技領域1aの下部の例えば左側で発射された遊技球をガイドするようにガイドレール2が外側と内側とに二重に配置された部分の下端部に発射装置61に打撃された遊技球を導くように、封入球式遊技機100の左右方向に沿って左右に延在するとともに、封入球式遊技機100の前から見て右端部より左端部が高くなるように斜めに配置されている。また、発射レール62は、上述の発射レール62の配置に沿って前から見て右端部より左端部が高くなるように取付プレート64に形成されたリブ状のレール取付ベース65上に載った状態で取付プレート64にビス等により固定されている。
発射杵66は、取付プレート64の背面側に回動自在に軸支されるとともに、取付プレート64の前面側に配置されたモータに接続される回転軸部661と、その回転軸部661からほぼ半径方向に僅かに湾曲した状態で延出するアーム部662と、アーム部662先端からほぼ回転方向(半径方向にほぼ直交する方向)に延出する丸棒状の杵部664と、該杵部664が内部に挿入された状態で杵部664に取り付けられて杵先666となるコイルスプリングと、回転軸部661からアーム部662と逆方向に延出するストッパ係合部材665とを備える。
図13に示すように、発射杵66の回転軸部661は、発射レール62の発射位置69よりも上方にあって、発射ユニット60の背面に配される封入球循環ユニット200(封入球循環装置)の前壁部材310(前面壁)によって覆われる部分に設けられている。
なお、発射杵66は、図示しないモータとしてのステッピングモータにより所定の角度だけ回転するように制御されているが、ストッパ部材67により確実に停止するようになっている。
また、発射杵66は打撃方向には高速に回転するので、打撃方向の回転を規制する第1ストッパ671は、ストッパ係合部材665と、互いに面接触可能なように、それぞれの接触面が平面状となっている。
一方、第2ストッパ672は、円板状で外面が円周面となるので、仮に弾性変形しないとするとアーム部662に線接触することになり、第2ストッパ672の狭い範囲がアーム部662と接触することになる。しかし、第2ストッパ672は、その円板状の形状の円の中心を軸として回転自在にストッパ固定部673に取り付けられている。
そして、第2ストッパ672は、アーム部662との接触等により回転し、アーム部662との接触位置が変化するようになっており、毎回第2ストッパ672の外周面の同じ部分が毎回アーム部662と接触することにより短期間で劣化するのを防止している。
なお、球送り装置240と、後述する供給流路245が、発射装置61の遊技球の発射位置69に遊技球を供給する供給装置となる。
また、封入球循環ユニット200の主要部は、図11等に示すように、主要部の前面側を構成する前壁部材(前面壁)310と、主要部の裏面側を構成する後壁部材320とから概略箱状に形成され、主要部の内部に上述の導入経路280、循環流路220(待機経路221を含む)、ファール球流路252とが形成されている。なお、基本的に前壁部材310側に上述の遊技球の経路を構成する部材が形成されるとともに、センサ、ソレノイド等を取り付ける部材が形成され、後壁部材320には、各部材の取付を補助する部材や、封入球循環ユニット200の外周を囲う外周壁326を有する。また、前壁部材310及び後壁部材320は、それぞれ透明な樹脂により一体成型されており、封入球循環ユニット200内の遊技球や、封入球循環ユニット200の前側の遊技球や発射ユニット60等を透視可能となっており、封入球式遊技機100の裏面側から遊技球の詰まり等を確認可能となっている。また、前壁部材310と後壁部材320とは、着脱自在に接合されている。
従って、封入球循環ユニット200(封入球循環装置)は、取付盤131の裏面側であって取付プレート64の下方所定部位に封入球循環ユニット200(封入球循環装置)の下端部を軸着し、封入球循環ユニット200(封入球循環装置)の上端部を開放端として回動開放可能に装着されていることになる。
また、封入球循環ユニット200の接続部材201,201は、取付盤131の取付部132,132の軸となる突起が回動可能に挿入される筒状の形状を有するとともに、筒状部分にはスリットが形成され、スリット201a,201a(図9に図示)から軸を出入可能とされることにより、接続部材201,201が取付部132,132から着脱自在とされ、封入球循環ユニット200を前面枠本体130の取付盤131から取り外し可能(着脱自在)となっている。
なお、前面枠本体130の下部となる取付盤131は、その主要部となるほぼ垂直な平板部分が、前面枠本体130に固定された遊技盤1より前となるように構成されており、取付盤131の裏面に取り付けられる上述の発射装置61等を有する発射ユニット60が遊技盤1より前面側の遊技領域1aの略真下に配置されるようになっている。
そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた発射ユニット60と前後に重なるように、発射ユニット60の後側に配置されて取付盤131に取り付けられる。そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた状態で前面枠本体130に取り付けられた遊技盤1の下方位置(この例では略真下となる直下方向)に配置されるようになっている。
すなわち、回収部材210は、その前後幅が、遊技盤1の厚みより少なくとも遊技球の直径の2倍以上長く、回収部材210は、遊技盤1の前方のガラス枠140の後側のガラス板141の裏面から遊技盤1の後方の入賞したセーフ球の排出経路の後端までの範囲で配置される。また、回収部材210の左右幅は、遊技盤1の下側のガイドレール2の切欠部の幅となっており、回収部材210は、ガイドレール2の切欠部の右端から左端までの範囲で配置される。なお、ガイドレール2の切欠部の左右範囲内に、遊技盤1の裏面側のセーフ球の図示しない排出経路の出口が配置される。
また、封入球循環ユニット200は、取付盤131の裏面側で発射ユニット60より後に配置されているが、取付盤131の遊技盤1の下側の回収部材210が配置される部分には、回収部材210の形状に対応した間隙部133が形成されており、上述のように下端部を中心に回転自在な封入球循環ユニット200を立てた状態に取付盤131に取り付けた際に、封入球循環ユニット200の回収部材210の前部が間隙部133に挿入されて、回収部材210の前部が遊技盤1より前に延出するようになっている。
そして、回収部材210の囲い壁214に囲まれて上方に開放された状態となった部分がアウト球とセーフ球を回収する回収口211となっている。また、回収口211の遊技盤1前面側の下となる前部がアウト球を回収するアウト球回収口215とされ、遊技盤1の裏面側の下となる後部がセーフ球を回収するセーフ球回収口216となっている。
なお、回収部材210の後方から向かって右の端部は、前後方向に傾斜することなく、後から向かって右(端)から左(中央側)にいくにつれて低くなるように傾斜するとともに、後述するように導入傾斜部213の傾斜下側端部の先に配置された回収球センサ212の遊技球が通過する孔212a上を覆うように配置されており、回収球センサ212の孔212aに遊技盤1側から直接的(導入傾斜部213を流下せず)に遊技球が流入するのを防止している。なお、回収球センサ212の孔212aに直接的に流入する遊技球があると、導入傾斜部213を流下してから孔212aに流入する他の遊技球との関係(衝突、接触等)により、球詰まりが発生しやすくなるので、遊技球を回収球センサ212より上流側の導入傾斜部213上に導くようになっている。また、上述のような構成により回収部材210の底部の後から向かって右端部が高くなることにより、後方から向かって右上がりに形成されて右の端部が高くなった発射ユニット60の上端部と回収部材210の底部の右端部とが干渉しないようになっている。
なお、待機経路221を含む循環流路220は、上下複数段に渡って形成されるが、各段においては、封入球式遊技機100の左右方向に沿って延在し、遊技球を左右方向に沿って流下されながら、下の段に遊技球を導出するようになっている。
このような循環流路220の配置により、封入球循環ユニット200のスペース効率が高められ、封入球循環ユニット200の小型化が図られている。
つまり、導入傾斜部213、流下傾斜部222、待機傾斜部223、ファール球傾斜部255等を有する前壁部材310と後壁部材320が、導入経路280、循環流路220、待機流路221、ファール球流路252等の流路を構成する流路構成部材となる。
以上のことからファール球流路252及び循環流路220においては、多くの部分で遊技球の流下方向に対して左右や上下に遊技球の直径より僅かに広い間隔が開けられた状態となっており、遊技球が左右や上下に重なって通過することがなく、遊技球が一個ずつに流下するか一列に並んで流下するようになっている。
ファール球回収口251は、封入球循環ユニット200の前面を構成する前壁部材310の裏面側から見て右上端部に形成された開口で、回収されたファール球を封入球循環ユニット200外部から内部に導入するようになっている。また、前壁部材310の前面側のファール球回収口251の下側縁に対応する位置には、前壁部材310前面から前方に延出するファール球回収部257が備えられている。ファール球回収部257は、上面が後方のファール球回収口251に向かって下り傾斜した板状に形成されるとともに、ファール球回収口251に繋がる後側縁を除く周囲を囲んで上に突出した突条258を備えたもので、封入球循環ユニット200を取付盤131にほぼ垂直な状態に取り付けた際に、取付盤131の球流入口138の下部に挿入されるようになっている。そして、球流入口138内のファール球回収部257は、発射レール62の上端部(発射方向端部)の隣で、発射球通過口135の真下に配置され、発射球通過口135を通過して流下するファール球を受けるようになっている。
なお、ファール球センサ253は、回収球センサ212と同様に周知のパチンコ球通過センサスイッチであり、センサ取付部330の回収球センサ212の下側に、回収球センサ212と逆向きに取り付けられ、ファール球センサ253の遊技球が通過する孔253aがファール球流路252の上端部に配置されるようになっている。そして、回収球センサ212と同様にファール球を検出して信号を出力する。
図10に示すように、ガイド部235は、前壁部材310の裏面側(内面側)に形成され、後方に向かって延出する板状の待機傾斜部223の下端部と、その待機傾斜部223の下端部の下側で、上述のスライダ234を待機傾斜部223との間に挟んだ状態とするとともに、待機傾斜部223と平行に形成されたガイド下壁235aと、待機傾斜部223の下端部とガイド下壁235aとの間となる前壁部材310の部分と、前壁部材310に接続される後壁部材320の待機傾斜部223の下端部とガイド下壁235aとの間となる部分とから内部が長手方向を待機傾斜部223に沿わせた状態の直方体空間とする四角筒状の形状としている。また、ガイド部235には、待機傾斜部223と平行なガイド下壁235aの傾斜上側の端部で、ガイド下壁235a及び待機傾斜部223と直角に、筒状のガイド部235の底となる底壁235bが前壁部材310から後方に延出して形成されている。
なお、球不足は、例えば、遊技領域1aにおいて、遊技球の詰まり等が発生し、遊技領域1a内に通常より多くの遊技球が存在することにより、封入球循環ユニット200に回収される遊技球の数が減った場合や、ガラス枠140を開放した際に、遊技球が外部に流出した場合等に発生する。
これにより、球交換カセットを球交換カセット取付部270にセットすることで、球交換カセットの球出口が開放状態となり、球交換カセットをセットした時点で、球交換カセットの球出口から遊技球が球補充装置260を経て循環流路220側に流下を開始することになる。
作動リンク部材273は、その下端部を除く主要部が前記導入経路を開閉する開閉扉部273aとされ、導入経路を遊技球の通過が不可となるように閉塞する前後幅及び上下幅を有するとともに、後述するようにセットされる球交換カセットに押圧される際に確実に押圧可能な厚み(左右幅)を有する。また、作動リンク部材273は、その主要部となる開閉扉部273aの下となる下端部に、下端部の前部から後方に延出した板状のリンク片273bを有する。また、リンク片273bは、上述の球交換カセット取付部270側に延出する球貯留板261の係合部材261bの下側の近傍(接しても良い)に配置されている。
また、作動リンク部材273は、開閉扉部273aとリンク片273bとの接合部分が前壁部材310に形成されたリンク部材支持部317に形成された軸(図示略)に回転自在に軸支されている。
また、図11に示すように待機傾斜部223は、金属プレート410を取り付けるプレート取付部223aにおいて、他の部分より厚みが薄くされ、容易に位置決め可能となっているとともに、待機傾斜部223に金属プレート410を取り付けた際に、図10に示すように、待機傾斜部223の金属プレート410が取り付けられていない部分の上面と、金属プレート410の上面とがほぼ同一平面内に配置されるようになっており、遊技球の移動を妨げないようになっている。
また、フィルタ取付部321の右側縁部には、フィルタ500をネジ止めするためのネジ孔325が形成されている。
なお、前壁部材310及び後壁部材320は、発射装置61に遊技球を流下させる流下路である循環流路220及びその待機経路221の前後の両側壁となるものであり、通気口318、328は、循環流路の待機経路221の金属プレート410が配設された部位に対応する両側壁に開設されていることになる。
なお、フィルタ500を取り外して使用しても良く、この場合に吹き飛ばされたゴミ等は、送風ファン420の風力等に対応して島設備内の所定箇所に落下して回収される。すなわち、封入球式遊技機100にフィルタ500を設けずに、ゴミ等を回収する手段を封入球式遊技機100の外に設けてもよい。
タッチパネル表示ユニット151は、上述のように各種遊技情報を遊技者に表示する表示装置として機能し、封入球式遊技機100の前面側下部に配設される。
なお、封入球循環ユニット200は、取付盤131の裏面側で、発射ユニット60の後側に取り付けられているが、封入球循環ユニット200の前壁部材310の前側に取り付けられる送風ファン420は、斜めに配置される発射ユニット60の高くなった部分の下側に配置され、送風ファン420と発射ユニット60は、前後ではなく、上下に重なるようになっており、スペース効率が高められている。
そして、送風ファン420は、タッチパネル表示ユニット151の裏面側から吸い込んだ空気を、後方の待機経路221の前記金属プレート410が配設された部位に対応する両側壁のうちの一方の側壁となる前壁部材310に形成された通気口318,318と他方の側壁となる後壁部材320の通気口328とを介して、後方側に人工風を送風することになる。
発射ユニット60の発射装置61に供給された遊技球は、発射装置61により遊技盤1前面側の遊技領域1aの下側から内外二本のガイドレール2の間を通って、遊技領域1a内に発射される。そして、遊技領域1a内に発射された遊技球は、遊技領域1a内を流下し、発射された遊技球の一部が普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5、一般入賞口等の入賞口に流入して入賞し、遊技盤1の裏面側に導かれてセーフ球となり、遊技盤1の裏面側のセーフ球の排出経路を通って遊技盤1の下側に流下する。
そして、遊技盤1の下側に流下したアウト球及びセーフ球は、それぞれ封入球循環ユニット200の回収部材210の回収口211の前部のアウト球回収口215及び回収口211の後部のセーフ球回収口216から封入球循環ユニット200内に流入する。そして、回収部材210で回収されたアウト球及びセーフ球としての遊技球は、遊技球導入口219から導入経路280を通って回収球センサ212に至り、回収球センサ212を通過することにより回収球センサ212に検出される。
一方、発射装置61で発射されたのにも係わらず、遊技領域1aを流下せずに戻ったファール球としての遊技球は、ファール球回収手段250のファール球回収部257で回収されてファール球回収口251を通った後にファール球センサ253を通過して、ファール球センサ253に検出されるとともにファール球流路252に至る。そして、ファール球流路252を流下するファール球としての遊技球は、ファール球流路252の下端部となる合流部254まで流下し、上述の回収球としての遊技球と合流する。
そして、静電気を除去されることによりゴミ、特に乾いたゴミの付着性が低下した遊技球に人工風が吹き付けることにより、遊技球に付着した付着物が効率的に除去される。
また、この後に続いて流下した遊技球も、順次前方にある遊技球に当接し、待機経路221上に一列に並んで待機する。
待機経路221の下流部は、球送り装置240に設けられた球送り部材243に連続しており、待機する遊技球の内、規制壁241に当接して待機する最下流部の遊技球は、球送り部材243の球受け部242内で待機することとなる。
発射装置61に連動して球送り部材243は昇降し、これによって遊技球が上方に移送され、規制壁241を乗り越える。
規制壁241を乗り越えた遊技球は、供給流路245に送られて供給流路245を流下し、供給球センサ246を通過して、供給球センサ246に検出された後に、球供給口247に至る。
この球供給口247は、封入球循環ユニット200の前面側にある発射ユニット60の発射位置69に面しており、球供給口247から出た遊技球はそのまま発射位置69にセットされる。
つまり、発射ユニット60の裏側にある封入球循環ユニット200から直接遊技球を発射位置69にセットするので、循環経路が単純になり装置の構成を簡略化できる。
発射装置61にセットされた遊技球は、発射杵66によって打撃されて遊技領域1aに発射される。
発射杵66は、発射位置69よりも上方に回転軸部661を持ち、この回転軸部661に接続されたモータ(ステッピングモータ)の駆動により回転して、発射位置69にセットされた遊技球を打撃して遊技領域1aに発射する。
発射された遊技球は、再び上述の経路を辿り循環使用される。
また、発射位置69への遊技球の供給の効率が良くなり、回収した遊技球を迅速に発射位置69へ供給することが可能となって、封入球を余分に充填すること等の必要がない。
更に、封入球循環ユニット200(封入球循環装置)を発射レール62の裏面に覆設することにより、発射レール62の裏面を覆う壁面を封入球循環ユニット200(封入球循環装置)自体で兼用でき、発射レール62から遊技球(密閉性を有する封入球)がこぼれることを防止できたり、発射レール62(あるいは発射位置69)への何らかの部材(例えば、配線など)が接触することを防止でき発射の不具合を防止できる。
また、従来は、発射杵66の回転軸部661(回動軸)が発射位置69よりも下方に設定されていたため、発射装置61と発射レール62の設置範囲が大きくなっていたが、回転軸部661(回動軸)を発射位置69よりも上方に設定することにより、発射装置61と発射レール62の全体的な寸法(特に上下幅)を小さくすることができ、設置の自由度が増すことに加え、小型化した封入球循環ユニット200(封入球循環装置)でも、それら発射レール62と発射杵66の回転軸部661(回動軸)を何ら問題なく覆うことが可能となる。
また、発射杵66と発射レール62とが同一の取付プレート64に取り付けられているので発射杵66(杵先666)と発射位置69の位置を正確に設定することができる。
また、封入球循環ユニット200の取付状態(回動しているか否か)を検出するセンサを設け、該センサからの信号に基づき制御装置(枠制御装置)で封入球循環ユニット200が取り外された状態(回動状態)となっているか否かを監視し、取り外された状態となっている場合には、発射装置61および供給装置の動作を禁止するようにしても良い。
つまり、封入球循環ユニット200が取り外された状態では、封入経路が開放しているので、この状態での発射動作を禁止して、封入球が外部に出てしまうことを防止する。
また、発射動作の確認のために空発射を行うことを想定した場合には、上記制御装置が封入球循環ユニット200が取り外された状態となっていると判断した場合に、供給装置の動作のみを禁止するようにしても良い。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1a 遊技領域
5 特別変動入賞装置(入賞具)
8 一般入賞口(入賞具)
9 普通変動入賞装置(入賞具)
60 発射ユニット
62 発射レール
100 封入球式遊技機
130 前面枠本体(本体枠)
131 取付盤
151 タッチパネル表示ユニット(表示装置)
200 封入球循環ユニット(封入球循環装置)
210 回収部材
220 循環流路(循環経路)
240 球送り装置(供給装置)
245 供給流路(供給装置)
247 球供給口(供給口)
310 前壁部材(前面壁、流路構成板部材)
Claims (5)
- 発射装置から発射レールを介して遊技球を上方の遊技領域に向けて発射するとともに、遊技に供された遊技球を回収して再び該発射装置から発射するようにした封入球式遊技機において、
当該封入球式遊技機の本体枠における前記遊技領域の下方に前記発射装置を取り付けるための取付盤を形成するとともに、該遊技領域と該取付盤の前後位置を該遊技領域が該取付盤より後方となるように設定し、
前記取付盤の裏面側に、前記発射レールを前記遊技領域に向けて傾斜した状態で配設するとともに、回収した遊技球を流下させる循環流路が左右方向に形成され該循環流路を流下した遊技球を前記発射レールに供給する供給装置が備えられた封入球循環装置を配設し、
前記封入球循環装置の前面側に前記供給装置から遊技球を供給するための供給口を開設して、該供給口を前記発射レールに設定された発射位置に臨ませ、かつ、当該封入球循環装置を該発射レールの後方で前後に重なる位置に設けて、当該封入球循環装置の前面壁により前記発射レールの後方側を覆ったことを特徴とする封入球式遊技機。 - 前記遊技盤は、アウト球を前記遊技領域の下部から下方に流下させるように構成され、
前記封入球循環装置の上部にセーフ球およびアウト球の各々を回収する回収部材を設け、
前記封入球循環装置は、当該封入球循環装置の本体部が前記遊技盤と上下方向で重なるように該遊技盤の下方に配設され、
前記回収部材は、当該回収部材の後方側所要部位を前記セーフ球を回収可能に遊技盤裏面よりも後方に延設させるとともに、当該回収部材の前方側所要部位を前記アウト球を回収可能に該遊技盤表面よりも前方に延設させることを特徴とする請求項1に記載の封入球式遊技機。 - 前記発射装置は、
回動動作により遊技球を発射する発射杵と、
前記発射杵を作動させる電気的駆動源と、
を有するとともに、該発射杵の回動軸を前記発射レールの発射位置よりも上方に設定し、
前記封入球循環装置の前面壁により前記発射杵の回動軸の背面側を覆うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の封入球式遊技機。 - 前記発射レールを前記取付盤の裏面側に取り付けるための取付プレートを設け、
前記取付プレートの裏面側に前記発射レールを配設する一方、該取付プレートの前面側に前記電気的駆動源を配設し、該取付プレートの裏面側に該電気的駆動源に軸着された発射杵を配設して一体的な発射ユニットを構成し、
前記発射ユニットを前記取付盤の裏面側に装着するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の封入球式遊技機。 - 前記封入球循環装置は、前記取付盤の裏面側であって前記取付プレートの下方所定部位に当該封入球循環装置の下端部を軸着し、当該封入球循環装置の上端部を開放端として回動開放可能に装着したことを特徴とする請求項4に記載の封入球式遊技機。
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