JPH0819645A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH0819645A
JPH0819645A JP18079794A JP18079794A JPH0819645A JP H0819645 A JPH0819645 A JP H0819645A JP 18079794 A JP18079794 A JP 18079794A JP 18079794 A JP18079794 A JP 18079794A JP H0819645 A JPH0819645 A JP H0819645A
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JP
Japan
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ball
game
passage
winning
discharged
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Application number
JP18079794A
Other languages
English (en)
Inventor
Eriko Sato
英理子 佐藤
Minoru Miwa
稔 三輪
Shogo Tatsumi
正吾 巽
Kimihiro Mikuni
公浩 三國
Ikuo Yamamoto
育雄 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIYO DENSHI KK
Aiwa Lite Corp
Original Assignee
TAIYO DENSHI KK
Aiwa Lite Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 入賞球排出装置106の下方には入賞球排出装置106
から排出された遊技球の通路としての入賞球排出樋12
8が設けられている。また入賞球排出装置106の左方
には、遊技盤12の下部に開口するアウト穴に接続され
ているアウト球排出樋129が設置されている。図示の
ように、入賞球排出樋128とアウト球排出樋129と
は合流して合流樋131に接続されており、この合流樋
131には玉抜樋92も合流している。さらに合流樋1
31の出口131aから排出される遊技球は、島に設置
される遊技球回収路の受け口に受け入れられる。こうし
た構成により、パチンコ機10が稼動しているとき(遊
技中)には、入賞球は入賞球排出装置106および入賞
球排出樋128を経て合流樋131に導かれ、アウト球
はアウト球排出樋129を経て合流樋131に導かれ、
いずれも回収路へと排出される。また上述した玉抜き作
業の実施に当たって玉抜樋92へと導かれた遊技球は、
合流樋131を経て回収路へと排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機やアレンジ
ボール遊技機等の弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機では遊技盤面上に発射さ
れた遊技球は、賞球として所定個数の遊技球が払出され
る入賞口、又は盤面最下部のアウト口に入球するよう構
成されている。入賞口に入球した遊技球は、誘導通路に
より賞球排出装置に導かれ、ここで1個づつ入賞球とし
て検出された後に賞球排出通路を介して機外に排出され
る。尚、遊技球が入賞球として検出されると、この信号
が制御基盤等に送信され所定個数の遊技球が景品球とし
て景品球払出し装置により遊技者に払い出される。アウ
ト口に入球した遊技球は、アウト球誘導通路を介して機
外に排出される。一方、遊技機の移動等のときに行われ
る球抜きは、上記景品球払出し装置の上流側に残存する
遊技球を、球抜き通路を介して排出するよう構成されて
いる。この球抜き処理は、景品球タンクや誘導樋等に残
存する遊技球を機外に排出し、遊技機の移動等の際に遊
技球が機外にこぼれる不具合を未然に防ぐことを目的と
する。一般に、上記賞球排出通路の出口とアウト球誘導
通路の出口とは、1つの出口に至る。この出口とは別体
に、球抜き通路の出口が設けられる。これらの出口から
排出される遊技球は、パチンコ設置島(以下、単に設置
島ということもある。)に取り付けられている遊技球回
収装置の受け口で回収される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術においては、2つの出口から排出される遊
技球を受け入れるために上記遊技球回収装置の受け口は
大きく構成せざるを得ない。このため、構成が大掛かり
となるという課題、設置島の構成を小さくするための障
害ともなるという課題が考えられた。また、遊技機本体
も、構成が複雑、使用部材が多くなり結果として製造コ
ストが高くなるという課題が考えられた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1に記載の発明の弾球遊技機は、
遊技盤面上の入賞口に入球した遊技球を入賞球として検
出し、その後入賞球排出通路を介して排出する入賞球排
出装置と、遊技盤面上の入賞口に入球することなくアウ
ト口に入球する遊技球をアウト球として排出するアウト
球排出通路と、遊技球を賞球として払い出す賞球払出し
装置の上流側の遊技球を球抜き通路を介して排出する玉
抜き装置と、を備えた弾球遊技機において、前記入賞球
排出通路、前記アウト球排出通路および前記球抜き通路
を合流させて集合通路に連通させ、前記入賞球排出通路
を介して排出される入賞球と、前記アウト球排出通路を
介して排出されるアウト球と、および球抜き通路を介し
て排出される遊技球とを前記集合通路を介して機外に排
出するよう構成したことを特徴とする。また、請求項2
に記載の発明の弾球遊技機は、遊技盤面上に発射された
遊技球を回収する回収通路と、遊技球を賞球として払い
出す賞球払出し装置の上流側の遊技球を球抜き通路を介
して排出する玉抜き装置と、を備えた弾球遊技機におい
て、前記回収通路と前記球抜き通路とを合流させて集合
通路に連通させ、前記回収通路を介して排出される遊技
球と、前記球抜き通路を介して排出される遊技球とを前
記集合通路を介して機外に排出するよう構成したことを
特徴とする。
【0005】
【作用】上記構成の弾球遊技機では、請求項1に記載の
発明は、入賞球排出通路を介して排出される入賞球と、
アウト球排出通路を介して排出されるアウト球と、球抜
き通路を介して排出される遊技球とが総て集合通路を介
して機外に排出されるよう働く。同様に、請求項2に記
載の発明は、回収通路を介して排出される遊技球と、球
抜き通路を介して排出される遊技球とが集合通路を介し
て機外に排出されるよう働く。
【0006】
【実施例】次に、本発明の好適な一実施例を説明する。
図1は本発明の遊技機としてのパチンコ機10の正面図
であり、周知の遊技盤12を備えている。遊技盤12の
前面側は、装飾部13aを備えるほぼ全体がプラスチッ
ク製のガラス枠13を介してほぼ全体がプラスチック製
の前面枠14に装着された二重のガラス16a、16b
で覆われており、遊技盤12と内側のガラス16aおよ
び装飾部13aとの間に遊技領域18が形成されてい
る。前面枠14の上部にはいわゆる大当り状態が発生し
た際に点灯する大当りランプ20が組み付けられてい
る。また、前面枠14は、右側部22に設けられた錠2
4を操作することにより、左側部26の裏面側に装着さ
れている迫出しヒンジ176a、176b(詳細は後
述)を軸として開閉可能である。前面枠14の下方に
は、プラスチック製で、上受け皿28および下受け皿3
0が一体的に設けられた皿部材32が配されている。上
受け皿28および下受け皿30には、それぞれにパチン
コ機10内部からの遊技球を排出するための上皿排出口
34および下皿排出口36が開口している。また、皿部
材32には複数の小孔からなるスピーカ面38が設けら
れており、スピーカ面38の裏側には遊技状態に応じて
音声を発するスピーカ(図示略)が装着されている。さ
らに皿部材32には、上受け皿28から供給される遊技
球を遊技領域18に発射するためのモータ(図示略)を
操作する発射ハンドル40および遊技球の発射を一時的
に停止するためのストップスイッチ42が設置されてい
る。さらに皿部材32の下方には、裾板43が設置され
ている。この皿部材32は左裏側に装着された迫出しヒ
ンジ176c、176d(詳細は後述)を軸として開閉
可能であるが、通常の使用時には右裏側にてロックされ
て閉状態に保持されている。また通常の使用時には、皿
部材32は前面枠14によって上辺部分を押さえられ開
放を防止されている。したがって、皿部材32を開くに
は、前面枠14を開放し右裏側のロックを解除する必要
がある。
【0007】図2に示すようにパチンコ機10の裏面側
には、パチンコ機10の各部材を支持すると共に遊技機
設置島(以下、単に島という)に装着するための部材で
もあるプラスチック製の本体枠44が配されており、上
述の前面枠14および皿部材32はヒンジを介して本体
枠44と連結されている。この本体枠44には、遊技盤
12、役物の作動制御や遊技条件の変更等を実施するた
めのLSI等の電気部品を組み込んだ制御基盤46、制
御基盤46を保護するカバー46a等を支承する裏盤4
8が組み付けられている。なお図示を省略しているが、
遊技盤12の裏面側には、入賞球通路や入賞口に設置さ
れた遊技球検出センサ、役物、ランプ等に接続されたリ
ード線等の周知の部材が配されている。この裏盤48の
上端部には島の上部に設置された球供給路(図示略)か
ら供給される遊技球を貯留するプラスチック製の賞球タ
ンク50が設置されている。賞球タンク50には、中央
やや左寄りに遊技球の荷重の有無によって遊技球の有無
を検知する荷重センサ52が設置されており、賞球タン
ク50の下部には遊技球が流出可能な賞球流出口54が
設けられている。賞球流出口54は、遊技球を整列させ
ながら流下させる透明プラスチック製の賞球誘導樋56
を介して、賞球排出装置58に接続されている。また賞
球誘導樋56の中間部には荷重センサ60が設置されて
おり、遊技球の誘導状況を検出可能である。賞球排出装
置58は、例えば特開平5−42248号公報に記載さ
れているように、ステッピングモータ62にて駆動され
るフライトスクリュを備えるが、さらに排出口64の手
前側に設置されたフォトセンサ66によって遊技球の通
過を検出可能である。
【0008】図3に示すように、このフォトセンサ66
の信号はカウンタ68に入力される。カウンタ68は、
フォトセンサ66の信号SPに基づいて排出された遊技
球の数をカウントし、設定数(例えば15個)の遊技球
がカウントされるまでモータ制御回路70に駆動信号S
Kを出力し、設定数の遊技球がカウントされると駆動信
号SKの出力を停止すると共にカウント数を0にリセッ
トする。またモータ制御回路70には、入賞を検出する
と入賞信号SNを発する入賞信号発生回路72からの入
賞信号SNが入力される。入賞信号SNの入力がある
と、モータ制御回路70は、駆動信号SKが継続する時
間内は、遊技球を排出させるべくステッピングモータ6
2を遊技球1個の排出に対応するピッチで回転させる。
したがって、ステッピングモータ62は、正確に設定数
の遊技球を排出して停止することになる。ところが、何
等かの事情で賞球排出装置58への遊技球の供給が不足
した場合にはステッピングモータ62が空転することに
なるので、モータ制御回路70は、カウンタ68の駆動
信号SKが入力されていても、例えば遊技球30個排出
に相当する所定のピッチ数だけステッピングモータ62
を回転させて停止させる。このような場合、例えば店員
がその不具合を修復した後にリセットスイッチ74をオ
ンすると、上記入賞信号SNが入力された時と同様に、
モータ制御回路70はステッピングモータ62を回転さ
せる。この場合設定数の遊技球の排出が完了していない
ため、カウンタ68は上記不具合の発生時点のカウント
数に継続してカウントする。このため、例えば上記不具
合の発生時点で既に10個の遊技球が排出されていたと
すれば、カウンタ68は11〜15のカウントを実行す
ることになる。したがって、不具合発生によって排出未
了であった遊技球5個が排出されて、ステッピングモー
タ62が停止されることになる。このように、賞球排出
装置58は、不具合を解消された後に排出未了数を追加
排出するので、入賞数に対応する遊技球が正確に排出さ
れることになる。
【0009】図2に示すように、賞球排出装置58の排
出口64の下方には、賞球排出装置58から排出される
遊技球を導く賞球排出樋76が接続されている。賞球排
出樋76は、裏盤48と透明プラスチック製の背板7
8、80によって形成されており、遊技球の落下速度を
規制するための屈曲部82および屈曲部82に連なる斜
行部84を備えている。この斜行部84は、遊技球を上
受け皿28と下受け皿30とに振り分けて排出するため
の遊技球振り分け機構88に接続されている。このた
め、賞球排出装置58から排出された遊技球は、賞球排
出樋76を経て遊技球振り分け機構88へと導かれる。
また賞球排出樋76には、斜行部84において、図示し
ないソレノイドで駆動されるダンパ90介して玉抜樋9
2が接続されている。この玉抜樋92は、例えばパチン
コ機10を島から撤去する場合等に、賞球タンク50、
賞球誘導樋56等に貯留されている遊技球を機外へ排出
するための経路であり、玉抜スイッチ(図示略)をオン
するとダンパ90が矢印A方向に駆動されて、斜行部8
4を遮断すると共に賞球排出樋76と玉抜樋92とを連
通させる。併せて賞球排出装置58が稼動して賞球タン
ク50からの遊技球を排出する。排出された遊技球は賞
球排出樋76および玉抜樋92を経て機外へ排出され
る。従来の遊技機においては、賞球排出装置の上流側に
設置されたダンパを操作ピンによって機械的に操作して
玉抜き作業を実施する構成であったため、ダンパ操作の
ために操作ピンを挿通させる操作穴をダンパ近傍に設け
る必要があった。このためダンパの設置位置や操作穴の
設置位置の自由度は低く、遊技機全体の構成を制限する
こともあった。ところが本実施例のパチンコ機10で
は、上述のようにダンパ90および賞球排出装置58が
電気的に操作されるので、ダンパ90や玉抜スイッチの
設置位置は事実上制限されず、機構配置上の自由度が高
まっている。
【0010】遊技球振り分け機構88は、上受け皿28
へ通ずる上皿導入口96および下受け皿30に通ずる下
皿導入口98が互いに隣接して開口している。上皿導入
口96と下皿導入口98との間には遊技球の半径程度の
高さを有する障壁100が設置され、障壁100の上方
には遊技球が通過可能な連通口102が設けられてい
る。このため、賞球排出樋76から落下した遊技球は、
通常は障壁100によって上皿導入口96側から下皿導
入口98側への水平方向の移動を阻まれて上受け皿28
へと導かれることになる。ところが、入賞の連続等があ
り上受け皿28に多量の遊技球が蓄積されると上皿導入
口96付近まで遊技球によって満たされて、上皿導入口
96へ遊技球が進入できなくなることがある。このよう
な状態で賞球排出樋76から排出された遊技球は、上皿
導入口96付近に滞留する遊技球によって通路を遮られ
るので、障壁100の上方の連通口102を通過して下
皿導入口98側へ溢流し、下受け皿30へと導かれるこ
とになる。遊技球振り分け機構88に隣接して、遊技盤
12から入賞球を集中して導く入賞球集合樋104が設
置されている。この入賞球集合樋104の出口側には入
賞球排出装置106が設置されている。
【0011】図4に示すように、入賞球排出装置106
の球通路108は、入賞球集合樋104側の上端部10
8aおよび下端部108bの筒状部分を側壁部108c
で連結した形状である。また側壁部108cの中央部に
は相対向する1組の開口110、112が設けられ、こ
れらの開口110、112にわたって近接スイッチ11
4が設置されている。また球通路108内には、上端部
108aにて軸支された一対の板部116a、116
b、板部116a、116bの先端に設けられた球受部
118とからなる揺動部材120が設置されている。こ
の揺動部材120は、楔部材122を介して接続されて
いるソレノイド124によって駆動されて、球通路10
8内で揺動可能である。楔部材122には、ソレノイド
124を復帰させるためのばね126が装着されてい
る。こうした構成により、入賞球集合樋104から入賞
球排出装置106へ導かれた遊技球は、球通路108内
を落下して球受部118にて一旦停止される。ここで近
接スイッチ114はオンとなる。近接スイッチ114の
信号は、例えば入賞信号発生回路72に入力されて、入
賞信号SNによって賞球排出装置58のステッピングモ
ータ62を稼動させる他、制御基盤46に入力されて所
定の制御操作に使用される。次に、ソレノイド124の
作動によって揺動部材120が矢印B方向に揺動させら
れると、遊技球は球受部118と球通路108との間に
形成される空隙を通過して落下する。この際、次に続く
遊技球があれば、この遊技球は楔部材122によって落
下を阻止される。さらにソレノイド124の復帰に伴っ
て楔部材122が後退すると、この遊技球は落下して球
受部118上で停止し、上述のように近接スイッチ11
4が作動する。このようにして、入賞した遊技球は正確
に1球づつ排出される。
【0012】図2に示すように、入賞球排出装置106
の下方には入賞球排出装置106から排出された遊技球
の通路としての入賞球排出樋128が設けられている。
また入賞球排出装置106の左方には、遊技盤12の下
部に開口するアウト穴に接続されているアウト球排出樋
129が設置されている。図示のように、入賞球排出樋
128とアウト球排出樋129とは合流して合流樋13
1に接続されており、この合流樋131には玉抜樋92
も合流している。さらに合流樋131の出口131aか
ら排出される遊技球は、島に設置される遊技球回収路の
受け口に受け入れられる。こうした構成により、パチン
コ機10が稼動しているとき(遊技中)には、入賞球は
入賞球排出装置106および入賞球排出樋128を経て
合流樋131に導かれ、アウト球はアウト球排出樋12
9を経て合流樋131に導かれ、いずれも回収路へと排
出される。また上述した玉抜き作業の実施に当たって玉
抜樋92へと導かれた遊技球は、合流樋131を経て回
収路へと排出される。このように、入賞球、アウト球お
よび玉抜き作業によって排出される遊技球のいずれも
が、合流樋131から排出される。したがって、回収路
は合流樋131の出口131aのみに接続されればよ
く、従来のように回収路の受け口を大きくしたり、回収
路の受け口を複数個とするということは必要なくなる。
【0013】図2および図5に示すように、本体枠44
の下部に設けられた8箇所の係合口130には、裾板4
3の裏面に設けられている8個の係合片43aがそれぞ
れ係合し、これによって本体枠44と裾板43とが連結
されている。また本体枠44の最下部に形成された凹部
44a内には、一対のスペーサ132、132が収納さ
れている。これらのスペーサ132は、パチンコ機10
を島に設置する際の釘打ちによる本体枠44の破損を防
止するためのものであるが、このスペーサ132の板厚
tを調節することで、本体枠44の設置高さを調節でき
る。このため、関東枠サイズの本体枠44を使用してい
るパチンコ機10に板厚tを増したスペーサ132を組
み込めば、関東枠サイズのパチンコ機10を関西枠サイ
ズの島に設置することができる。したがって、関東枠と
関西枠との2種類の本体枠44を製造する必要はなくな
る。なお、関西枠は横幅においても関東枠よりも大きい
ので、本体枠44の側面に沿って設置できる縦スペーサ
を使用すれば横幅も調整できる。尚、言うまでもないこ
とだが、パチンコ機等の遊技機の枠の大きさは、関東枠
が縦809mm、横521mm、関西枠が縦818m
m、横530mmである。図5に示すように、前面枠1
4、皿部材32等の荷重を支承する本体枠44の第1側
壁44bには、鋼製の補強レール134がボルト止めさ
れている。また第1側壁44bと対向する第2側壁44
cには、前面枠14を係止するためのL部材136、1
36および皿部材32を係止するための下係止部材13
8が取り付けられている。この下係止部材138は所定
の範囲で矢印Z方向に沿って往復動可能であり、ばねに
よって図示上方に付勢されているが、上部に設けられた
押下部138aを図示下方へ押圧することにより、下係
止部材138をばねの付勢力に抗して下降させることが
できる。
【0014】図6に示すように、裏盤48は、2個のヒ
ンジ139、139を介して本体枠44の第1側壁44
bに軸支され、また図2および図6に示すように、一対
の係止機構140、140を介して第2側壁44cに係
脱可能に係止されている。図7に示すように、この係止
機構140は、ピン142に軸支されて矢印Cに沿って
揺動可能に裏盤48に装着された係止部材144と本体
枠44の第2側壁44cに固着された係止バー146と
から構成されている。係止部材144には、係止バー1
46と係止可能な係止鈎144aおよびハンドル144
bとが設けられており、ハンドル144bを矢印Cに沿
って揺動させることによって係止鈎144aを係止バー
146に係脱させることができ、この操作によって裏盤
48を本体枠44に係止させ、その係止を解除できる。
図2およびパチンコ機10から前面枠14および皿部材
32を取り去った状態の正面図である図6に示すよう
に、裏盤48には4箇所の圧締機構148を介して遊技
盤12が保持されている。
【0015】図8に示すように、圧締機構148には一
対の板状の突起150a、150bを備えた圧締部材1
50、半月状の横断面形状を有し圧締部材150を貫通
する軸152および軸152を回転操作するノブ154
が設けられている。圧締機構148は圧締部材150と
ノブ154との間の軸152を裏盤48の軸穴156に
回動自在に保持されており、圧締部材150は裏盤48
に形成された挿通部158に収容されている。このよう
な構成により、ノブ154を介して圧締部材150を約
90度の範囲で回動させれば、遊技盤12と裏盤48の
圧締縁部160とを密接、圧締状態(図8(a)、
(c)参照)とし、この状態から解放(図8(b)、
(d)参照)することができる。
【0016】図6に示すように、裏盤48に装着された
遊技盤12は、上述の圧締機構148によって水平方向
の移動を規制され、裏盤48のサポート部162によっ
て支承されて重力方向の移動を規制されているが、圧締
機構148による圧締を解除すれば、遊技盤12を図6
における紙面垂直方向に移動させて裏盤48から離脱さ
せることができる。またこれと逆に作業すれば遊技盤1
2を裏盤48に装着できる。このように遊技盤12の裏
盤48への着脱が裏盤48の前面側から可能であり、し
かも容易である。したがって、例えば遊技盤12のみを
新規な遊技盤と交換する作業は、きわめて容易となる。
このように、本体枠44に保持される裏盤48にて直接
に遊技盤12を支えるので、従来のパチンコ機等では本
体枠に軸支されて遊技盤を保持すると共に発射ハンドル
40等を固定していた木製の前枠が不要となっている。
また前枠に固定されて遊技盤を支承するプラスチック製
の中枠も不要となっている。すなわち、本実施例の裏盤
48は、従来のプラスチック製のいわゆる裏パックと遊
技盤を保持する前枠および中枠との機能を備えており、
このように構成することで部品点数を削減できる。
【0017】図6および図9に示すように、裏盤48の
下部には遊技球を遊技領域18に発射するための打球槌
164および打球槌164を駆動するモータ166を備
えた発射装置168が収容されている。また発射装置1
68の斜め上方には、発射される遊技球を案内するため
の発射レール170が配されており、発射レール170
の後端部170aに置かれた遊技球を打球槌164の打
撃部164aによって打撃することで、遊技球を発射す
ることができる。発射された遊技球は、発射レール17
0を経て、遊技盤12に固着されているガイドレール1
72に沿って誘導されて遊技領域18へ放出される。な
お、発射レール170とガイドレール172との間に
は、例えば打球槌164による付勢が不足して、遊技領
域に到達できなかった遊技球を回収して下受け皿30へ
と導くためのファール球誘導路174が設けられてい
る。本体枠44の第1側壁44bの内面側には、4箇所
の迫出しヒンジ176a、176b、176c、176
dが設置されており、迫出しヒンジ176a、176b
には前面枠14が取り付けられ、迫出しヒンジ176
c、176dには皿部材32が取り付けられている。
【0018】図10、図11および図12に示すよう
に、迫出しヒンジ176a〜176dは、固定部材17
8を介して第1側壁44bに固定されている。この固定
部材178には、ピン180を中心として揺動自在に板
状片182が連結され、ピン184を中心として揺動自
在に三角片186が連結されている。また板状片182
の他端はピン188を介して相互に揺動自在にL字板1
90の後端部に連結されており、三角片186の中央頂
点部はピン192を介して相互に揺動自在にL字板19
0の中央部に連結されている。このL字板190の先端
側は略コの字状となっており、その突端は、前面枠14
(皿部材32)に固着された凹部材194に、ピン19
6を介して相互に揺動自在に連結されている。さらに、
この凹部材194に、ピン198を介して連結されたS
字片200の他端は、ピン202を介して三角片186
に連結されている。このような迫出しヒンジ176a〜
176dでは、閉鎖状態(図11参照)から開放状態
(図10、図12参照)へ移行する際には、L字板19
0およびS字片200が矢印E方向に沿って引き出され
るように変位する。しかし、三角片186の中央付近に
連結されているL字板190の変位量よりも三角片18
6の先端部に連結されているS字片200の変位量が大
きくなるので、前面枠14(皿部材32)は矢印E方向
に沿って迫出すと共に矢印F方向に沿って揺動すること
になる。このように、前面枠14(皿部材32)は本体
枠44から離脱しつつ扇形に移動するので、開放状態で
は前面枠14(皿部材32)と本体枠44との間に空隙
Kが形成される。したがって、例えば隣接する他のパチ
ンコ機やパチンコ機の間に設置されている玉貸機と開放
された前面枠14(皿部材32)との間にも空隙Kに応
じた距離的なゆとりが確保できる。従って、例えば前面
枠14を従来よりも大きな角度で開くことが可能とな
り、パチンコ機10内部のメンテナンス等が一層容易と
なる。また、例えば空隙Kに見合っただけ上下の受け皿
を張り出すことも可能となり、上下の受け皿の容積を増
加することができる。
【0019】図13に示すように、これらの迫出しヒン
ジ176a〜176dを介して本体枠44に取り付けら
れている前面枠14および皿部材32の裏面側には、各
種の部材が設置されている。なお、図13にては前面枠
14と皿部材32とを明瞭に区別するために、実際以上
に両者を離隔させて表示している。先ず前面枠14につ
いて説明すると、上辺206に沿って大当りランプ20
への配線を保護するための保護板208が設置されてい
る。また迫出しヒンジ176a、176bと対向する側
辺に沿って、本体枠44の第2側壁44cに固着された
図5に示されるL部材136、136と係止して前面枠
14を閉鎖状態に維持するための前面枠係止機構210
が配されている。この前面枠係止機構210は、所定の
範囲で上下動可能な係止板212、係止板212を上方
向に付勢するばね214および錠24を介して回動操作
され係止板212を下方へ押し下げ可能な押部材216
を備えている。前面枠14が閉じられた状態では係止板
212とL部材136、136とが相互に係止し、ばね
214はこの状態を保持すべく係止板212を付勢して
いるが、錠24を介して押部材216を回動させ、係止
板212をばね214の付勢力に抗して押し下げると、
係止板212とL部材136、136との係止は解除さ
れ、前面枠14を開放可能となる。また、前面枠14に
は迫出しヒンジ176a、176bとの間に配された一
対の軸ピン218、218に軸支されて、ガラス枠13
が装着されている。
【0020】図14に示すように、ガラス枠13は矩形
でガラス16a、16bを保持する一対のガラス溝22
0a、220bを備える外周部材222と外周部材22
2の内部に配されて中央に略円形の空間を形成している
装飾部13aとで構成されており、図示左側には軸ピン
218、218と係合可能な穴を備えた係合部224
a、224bを有する金属製の係合支持金具226が固
着されている。また、係合支持金具226と対向する辺
には、ガラス16a、16bをガラス溝220a、22
0b内に保持すると共に、蝶番部228a、228bを
軸として開閉しガラス16a、16bの挿入、取出しを
可能とする金属製のガラス押え板230が装着されてい
る。ガラス押え板230の中央付近には、鋼製の弾性板
232が配されている。この弾性板232は矢印G方向
に沿って弾性変形可能である。図13に示すように、ガ
ラス枠13を前面枠14に密接させた際には、弾性板2
32は押部材216の後端部234に当接している。こ
のためガラス枠13は、後端部234によって前面枠1
4からの離脱を規制されている。一方、弾性板232を
ガラス枠13の中心方向に向かって弾性変形させた際に
は、弾性板232は後端部234との当接状態から解放
され、ガラス枠13は軸ピン218、218を軸として
揺動可能となる。したがって、弾性板232を操作する
ことによってガラス枠13を前面枠14に密接する状態
から離脱させることができる。なお、弾性板232は、
後端部234からの押圧力によって、ガラス押え板23
0を閉鎖状態に保持する機能も有しており、上記のよう
にしてガラス枠13を前面枠14から離脱させた時に
は、ガラス押え板230も開放可能となる。
【0021】次に、皿部材32の裏面側について説明す
ると、皿部材32の裏面はプラスチック製の裏板236
で覆われており、裏板236を貫通して上受け皿28の
上皿排出口34に通ずる通路238が開口している。こ
の通路238の下方に配された略平行四辺形の部材は、
下皿導入口98からの遊技球を下受け皿30の下皿排出
口36へと導くためのバイパス部材240であり、上辺
部に遊技球口242が設けられている。またバイパス部
材240下部の凸状部244に対応して、裏板236に
は下受け皿30に通ずる開口が設けられている。さら
に、バイパス部材240の凸状部244の斜め上方に
は、発射装置168から発射されて遊技領域18に到達
できなかった遊技球が回収されるファール球誘導路17
4からの遊技球を受け入れるためのファール球受口24
6が設けられている。バイパス部材240の図示左側は
裏板236が一部削除されており、この内部には、上受
け皿28から供給される遊技球を1球ずつ発射レール1
70内に供給する発射球供給装置248が設置されてい
る。また裏板236には、発射球供給装置248の下方
に、発射ハンドル40と発射装置168とを接続するリ
ード線(図示略)の通路としてのリード線穴250が設
けられている。さらに、皿部材32の迫出しヒンジ17
6c、176dと対向する辺に沿って、本体枠44に設
置された図5に示される下係止部材138と係止可能な
係止部252a、252bを有する鋼製の係止金具25
2が取り付けられている。したがって、本体枠44の下
係止部材138の押下部138aを押し下げることによ
り、下係止部材138と係止部252a、252bとの
係止を解除すれば皿部材32を迫出しヒンジ176c、
176dを軸として開放できる。また開放した皿部材3
2を本体枠44に押し付けるように閉じれば、係止部2
52a、252bを本体枠44の係止部材138と係止
させることができ皿部材32と本体枠44とを接合状態
に保持できる。
【0022】本実施例の弾球遊技機によると、入賞球は
入賞球排出装置106および入賞球排出樋128を経て
合流樋131に導かれ、アウト球はアウト球排出樋12
9を経て合流樋131に導かれ、更に球抜き作業により
球抜樋92へと導かれた遊技球は合流樋131に導か
れ、その後合流樋131の出口131aから回収路へと
導かれる。これにより、従来2つの出口から排出される
遊技球を受けるために大きく構成された回収路の受け口
を極めて小さく構成することができるという優れた効果
を有する。また、これにより、設置島の幅を小さく構成
することができるという優れた効果も奏する。更に、回
収路受け口への出口が1つであることから、遊技機本体
の構成も簡易にすることができ、これにより製造コスト
も低く抑えることができるという効果も奏する。
【発明の効果】以上説明したように、本発明の弾球遊技
機は、従来2つの出口から排出される遊技球を受けるた
めに大きく構成された回収路の受け口を極めて小さく構
成することができるという優れた効果を有する。また、
これにより、設置島の幅を小さく構成することができる
という優れた効果も奏する。更に、回収路受け口への出
口が1つであることから、遊技機本体の構成も簡易にす
ることができ、これにより製造コストも低く抑えること
ができるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパチンコ機の正面図である。
【図2】 実施例のパチンコ機の背面図である。
【図3】 実施例のパチンコ機のに装着された賞球排出
装置のステッピングモータの制御に関わる機構のブロッ
ク図である。
【図4】 実施例のパチンコ機の入賞球排出装置の一部
断面図である。
【図5】 実施例のパチンコ機の本体枠の斜視図であ
る。
【図6】 実施例のパチンコ機において前面枠および皿
部材を撤去した状態の正面図である。
【図7】 実施例のパチンコ機の係止機構付近の一部断
面図である。
【図8】 実施例のパチンコ機の圧締機構の説明図であ
り、図7(a)、(b)は一部縦断面図、図7(c)は
圧締状態の正面図、図7(d)は解除状態の正面図であ
る。
【図9】 実施例のパチンコ機の図6の状態の断面図で
ある。
【図10】 実施例のパチンコ機の迫出しヒンジ付近の
斜視図である。
【図11】 実施例のパチンコ機の迫出しヒンジの平面
図である。
【図12】 実施例のパチンコ機の迫出しヒンジを開い
た状態の平面図である。
【図13】 実施例のパチンコ機の前面枠および皿部材
の背面図である。
【図14】 実施例のパチンコ機のガラス枠の斜視図で
ある。
【符号の説明】
10・・・パチンコ機、12・・・遊技盤、13・・・
ガラス枠、14・・・前面枠、16a・・・ガラス(ガ
ラス板)、18・・・遊技領域、28・・・上受け皿、
30・・・下受け皿、32・・・皿部材、44・・・本
体枠、48・・・裏盤、58・・・賞球排出装置、14
8・・・圧締機構、168・・・発射装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巽 正吾 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 太陽 電子株式会社内 (72)発明者 三國 公浩 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 太陽 電子株式会社内 (72)発明者 山本 育雄 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 太陽 電子株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤面上の入賞口に入球した遊技球を入
    賞球として検出し、その後入賞球排出通路を介して排出
    する入賞球排出装置と、 遊技盤面上の入賞口に入球することなくアウト口に入球
    する遊技球をアウト球として排出するアウト球排出通路
    と、 遊技球を賞球として払い出す賞球払出し装置の上流側の
    遊技球を球抜き通路を介して排出する玉抜き装置と、 を備えた弾球遊技機において、 前記入賞球排出通路、前記アウト球排出通路および前記
    球抜き通路を合流させて集合通路に連通させ、 前記入賞球排出通路を介して排出される入賞球と、前記
    アウト球排出通路を介して排出されるアウト球と、およ
    び球抜き通路を介して排出される遊技球とを前記集合通
    路を介して機外に排出するよう構成したことを特徴とす
    る弾球遊技機。
  2. 【請求項2】遊技盤面上に発射された遊技球を回収する
    回収通路と、 遊技球を賞球として払い出す賞球払出し装置の上流側の
    遊技球を球抜き通路を介して排出する玉抜き装置と、 を備えた弾球遊技機において、 前記回収通路と前記球抜き通路とを合流させて集合通路
    に連通させ、 前記回収通路を介して排出される遊技球と、前記球抜き
    通路を介して排出される遊技球とを前記集合通路を介し
    て機外に排出するよう構成したことを特徴とする弾球遊
    技機。
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