JP4632904B2 - 遊技筐体設備 - Google Patents
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Description
そこで本願発明は、特に樹脂製の筐体を用いた遊技機において、筐体を島に固定する際、筐体天板と、島設備の上側の筐体固定部との間を効果的に塞ぐことができるスペーサを提供することを目的とする。
なお、括弧内の符号及び図面番号は、発明の実施の形態において用いた符号及び番号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、上方に向かって突出する複数の格子状のリブ(16)及び釘打ち孔(17)が形成された天板(13)を備えるとともに前記リブ(16)の上面が前記天板(13)の上面となる合成樹脂製の遊技機用筐体(10)と、前記遊技機用筐体(10)と遊技機設置設備の筐体固定部(上枠3)との間に用いる遊技機設置用スペーサ(20)とを備える遊技機筐体設備である。
そして、このスペーサ(20)は、前記天板(13)の二本の平行するリブ(16)及びこの二本の平行するリブ(16)と直交する二本の平行するリブ(16)に跨って前記天板(13)の上面に載置可能に形成されているとともに、前記遊技機用筐体(10)の前記遊技機設置設備への固定時に前記筐体固定部(3)の下面にその上面(21a)が当接する方形平板状の上面板(21)と、この上面板(21)の四方の辺から下方に突設された側面板(23,24)とを有している。
スペーサ(20)を、天板(13)のリブ(16)の上面に、スペーサ(20)の底面(22)が当接するように設置して、筐体(10)を遊技機設置設備に設置すると、遊技機設置設備の筐体固定部(3)の下面とスペーサ(20)の前記下面との当接面(上面21a)が当接した状態で、天板(13)の上面(リブ(16)の上面に同じ)と筐体固定部(3)の下面との間の隙間にスペーサ(20)が挟まった状態で、筐体(10)を固定することができる。すなわち、天板(13)と筐体固定部(3)との間に生じた、スペーサ(20)の底面(22)(側面板(23,24)の底面に同じ)から当接面(21a)までの高さ寸法の隙間を塞ぐことかできる。
すなわち、本発明によれば、釘打ちによる樹脂筐体の変形を防止することができるとともに、単一のスペーサ(20)によって、天板(13)と筐体固定部(3)との間に生じた高さ寸法の異なる隙間を埋めることができる。
なお、天板(13)と筐体固定部(3)を釘などで固定する際、スペーサ(20)の配置された部分で釘打ちを行うようにしてあるので、スペーサ(20)が天板(13)及び筐体固定部(3)の間で確実に固定されて好適である。
なお、前記「段差」は、高さ位置がそれぞれ異なるものを複数設けてもよい。
本発明によれば、単一のスペーサ(20)で、天板(13)に対する設置方向や、リブ(16)に対する設置位置を変えるだけで、天板(13)と筐体固定部(3)との間の隙間を埋めるために少なくとも三段階の高さ調節を行うことができる。
(図面の説明)
図1乃至図6は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1及び図2はスロットマシンの筐体とスペーサを示す斜視図、図3はスロットマシンの据え付け状態を示す断面図、図4、図6及はスペーサを示す図、図5はスペーサの取り付け状態を示す図である。
(スロットマシン1)
スロットマシン1は、図3に示すように、正面側に開口部11を有する箱形の筐体10と、開口部11を閉塞可能かつ開閉自在に筐体10に取り付けられた前扉30とから成る。前記筐体10の内部には、表面に複数の図柄が表示された回転リールを備えるリールユニット40と、特に図示しないがメダルを貯留するとともに払い出すためのホッパー装置や電源装置、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置が設けられている。前記前扉30の正面には、特に図示しないが、回転リールの図柄を視認可能な図柄表示窓が形成されており、回転リールの回転及び停止を操作するためのスタートスイッチ、ストップスイッチ等の操作手段が設けられている。また、前扉30の下部には、ホッパー装置から払い出されるメダルを貯留するための下皿が設けられている。
また、いわゆる面替えといわれるスロットマシン1の台交換の際には、筐体10を島に固定したまま、少なくともリールユニット40と制御装置を新機種に対応したものに交換することにより、遊技内容の異なる新たなスロットマシンとして使用することができるようになっている。なお、面替えの際には、前扉30も交換するようにしてもよい。また、前扉30を、筐体10の開口上部を塞ぐ上扉と、開口下部を塞ぐ下扉とに分割し、上扉のみを新機種に対応したものに交換するようにしてもよい。
筐体10は、図1に示すように、底板12と、天板13と、二枚の側板14、及び裏板15から成る方形の箱であり、プラスチックなどの合成樹脂により一体成形されている。そして、天板13、側板14の表面には、強度を保持するために、縦横にわたって立設され方形の枠を形成する複数のリブ16が設けられている。また、天板13には、図2に示すように、筐体10を島の上枠3に固定する釘を貫通させるための釘打ち孔17が複数個形成されている。なお、筐体10としては、図3に示すように、開口部11を上下に仕切る仕切部材としての中板を有していてもよい。
(スペーサ20)
スペーサ20は、図2及び図4に示すように、略正方形の平板である上面板21と、この上面板21の裏面21bから鉛直方向に立設された側面板(第一側面板23、第二側面板24)を有する箱形部材である。ここで、図4(A)はスペーサ20の裏面図であり、図4(B)は図4(A)において矢印Bの方向からみた側面図、図4(C)は図4(A)において矢印Cの方向からみた側面図をそれぞれ示すものである。
また、それぞれ相対向する第一側面板23及び第二側面板24には、下方に開口する側面視略かぎ型の切り欠き25,26が二個ずつ形成されている。すなわち、第一側面板23には切り欠き25が、第一側面板23と隣接する第二側面板24には切り欠き26が、それぞれ二個ずつ形成されている。そして、各切り欠き25,26は、スペーサ20の底面22からの高さが異なる二つの段部(第一段部27、第二段部28)を有している。すなわち、切り欠き25,26は、スペーサ20の底面22からH1(図4(B)参照)の高さ(スペーサ20の高さH3が10mmであるとすると例えば5mm)に設けられた第一段部27(27a,27b)と、H1よりもスペーサ20の底面22からの高さ寸法が大きいH2の高さ(例えば7.5mm)に設けられた第二段部28(28a,28b)を有している。なお、本実施の形態では、第二段部28は上面板21の裏面21bと面一になっている。
(スペーサ20による天板13と上枠3との隙間塞ぎ)
本実施の形態によるスペーサ20は、天板13への設置方法により、三段階の高さ調節が可能である。
まず、図5(A)に示すように、スペーサ20の底面22がリブ16の上端面と接合するようにスペーサ20を配置することができる。この場合、切り欠き25,26はいずれも16とは嵌り合っていない。このように配置した場合には、天板13の上面からスペーサ20の上面21aまでの高さは、ちょうどスペーサ20の高さH3(例えば10mm)に保持される。
なお、上面板21の中央に設けられた長方形状の凹部は、スペーサ20の水平方向の向き、すなわち第一側面板23及び第二側面板24の筐体10に対する方向が一見して確認できるようにするための目印である。スペーサ20を設置する場合には、この凹部の向き確認することにより、高さ調節を容易に行うことができる。
なお、スペーサ20の高さ寸法、第一段部27、第二段部28の底面22からの高さ寸法は、上記した寸法に限られず、適宜設定することができる。また、段部は二つだけでなく、例えば第三段部、第四段部を形成してもよい。ただ、天板13と上枠3との隙間がスペーサ20の設置によりぴたりと埋まる寸法でなくても、例えば1〜2ミリ程度の隙間であれば、釘打ちによる筐体10の変形もそれほど問題にならない。従って、本実施の形態のように三段階程度の高さ調節であっても、0〜10ミリの間の隙間ならば十分に対応することが出来るものである。
さらに、本発明は、一個のスペーサ20において、その設置方向、設置位置を変えることにより、リブ16の上面からスペーサ20の上面21aまでの高さを調整できればよい。
3 上枠
10 筐体 11 開口部
12 底板 13 天板
14 側板 15 裏板
16 リブ 17 釘打ち孔
20 スペーサ 21 上面板
21a 上面 21b 裏面
22 底面 23 第一側面板
24 第二側面板 25 切り欠き
26 切り欠き 27 第一段部(段差)
28 第二段部(上端) 29 釘打ち用開口
30 前扉 40 リールユニット
210 上面板 221 裏面
220 側面板 221 底面
230 当接面 231 裏面
232 溝底面 240 凹溝
250 切り欠き
Claims (1)
- 上方に向かって突出する複数の格子状のリブ及び釘打ち孔が形成された天板を備えるとともに前記リブの上面が前記天板の上面となる合成樹脂製の遊技機用筐体と、
前記遊技機用筐体と遊技機設置設備の筐体固定部との間に用いる遊技機設置用スペーサとを備え、
前記スペーサは、
前記天板の二本の平行するリブ及びこの二本の平行するリブと直交する二本の平行するリブに跨って前記天板の上面に載置可能に形成されているとともに、
前記遊技機用筐体の前記遊技機設置設備への固定時に前記筐体固定部の下面にその上面が当接する方形平板状の上面板と、前記上面板の四方の辺から下方に突設された側面板とを有し、
前記上面板には、上下に貫通し前記釘打ち孔よりも大径の釘打ち用開口が形成され、
前記各側面板には、下方に開口する複数の切り欠きが、前記平行する二本のリブのピッチで形成され、
前記各切り欠きは、一の側面板に設けられた切り欠きと対向側の側面板に設けられた切り欠きとがそれぞれ相対向するように形成されており、前記側面板の下端と前記切り欠きの上端との間に、水平方向に設けられた段差が少なくとも一つ形成されている遊技筐体設備であって、
前記スペーサは、
記各切り欠きと前記複数のリブの位置とをずらして前記複数のリブの上面に当接するように前記天板上に載置される場合に、前記天板の上面から前記上面板の上面までの高さを前記スペーサの高さ寸法に保持する前記側面板の底面と、
前記各切り欠きが前記複数のリブに嵌め込まれるように前記天板上に載置される場合に、前記複数のリブの上面に当接し、前記天板の上面から前記上面板の上面までの高さを前記スペーサの高さ寸法と前記切り欠きの高さ寸法との差の寸法に保持する前記各切り欠きの上端となる面と、
前記スペーサの水平方向の設置位置又は設置方向が、前記複数のリブの上面に当接するように前記天板上に載置される位置とは異なる位置又は方向、あるいは前記切り欠きに前記複数のリブが嵌め込まれた位置とは異なる位置又は方向の場合に、前記複数のリブの上面に当接し、前記天板の上面から前記上面板の上面までの高さを前記上面板の上面から前記段差までの高さ寸法に保持する前記各切り欠きの段差とを備え、
前記スペーサによっていずれの高さ寸法を保持させた場合であっても、前記釘打ち用開口の内側に前記天板の釘打ち孔を位置させることができるように形成されていることを特徴とする遊技筐体設備。
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