JP2009022806A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源装置50への不正行為を防止しつつ、電源装置50の筐体20への着脱作業を容易にする。
【解決手段】電源装置50は、その上面に接続端子部51を有する。電源装置50は、その背面を背板24に当接させ、かつ、その一方の側面を一方の側板23に当接させた状態で、底板21の上に載置される。電源ホルダ100は、筐体20に固定される固定部110と、接続端子部51を上方から覆う覆い部120と、電源装置50を係止させる係止部130とを有する。電源ホルダ100は、その下面を電源装置50の上面に当接させた状態で、固定部110を筐体20に固定される。係止部130は、電源装置50が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを
阻止する。
【選択図】 図16

Description

本発明は、スロットマシンなどの遊技機に関し、更に詳しくは、電源装置への不正行為を防止しつつ、電源装置の筐体への着脱作業を容易にした遊技機に関するものである。
従来から、スロットマシンなどの遊技機には、種々のものが提供されている。例えば、スロットマシンは、スタートスイッチを操作すると、3個すべての回転リールの回転が開始し、ストップスイッチを操作すると、当該ストップスイッチに対応した回転リールの回転が停止し、3個すべての回転リールの回転を停止させたときに、所定の図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、所定の役の入賞となり、所定の利益が付与される遊技機である。このような遊技機は、前面に開口部を有する箱型の筐体を備えている。また、筐体の前面には、開口部を開閉可能に塞ぐ前扉が設けられている。また、筐体の内部には、遊技機を制御するための制御装置や、3個の回転リールを横並びに設けたリール装置や、メダル投入口から投入されたメダルを誘導しながらメダルの真贋を判定するためのメダル選別装置や、メダル選別装置を通過したメダルを受け止めて貯留しておくとともに貯留したメダルを入賞時などにメダル払出口から払い出すためのホッパー装置や、これらの装置に電力を供給するための電源装置などが設けられている。また、前扉のほぼ中央には、各回転リールの周囲に付されている21個の図柄のうちの3個を表示するための図柄表示窓が設けられている。また、図柄表示窓の下方には、回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチや、回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチなどが設けられている。
また、電源装置は、例えば、L字形の取付金具を用いて筐体にネジ止めされる。
また、電源装置には、ハーネスを接続するための接続端子部が設けられる。この接続端子部にハーネスの一端が接続され、また、ハーネスの他端は、制御装置やリール装置やホッパー装置などに設けられているコネクタに接続される。そして、このハーネスを通して、制御装置やリール装置やホッパー装置などに電力が供給される。
特開2003−117055号公報
ところで、従来の遊技機では、例えばL字形の取付金具を用いて電源装置を筐体にネジ止めしていたため、電源装置の筐体への着脱作業が煩雑であった。
また、従来の遊技機では、接続端子部が剥き出しになっていたところ、針金やピアノ線などの導電性のある細い棒を前扉の隙間などから筐体の内部に差し込み、これを電源装置に設けられている接続端子部に接触させ、制御装置やホッパー装置などに誤作動を起こさせて、メダルの払い出し枚数を狂わせる不正行為が行われることがあった。なお、このような不正行為は、「ゴト」などと呼ばれる。
そこで、本発明は、電源装置を留めるための電源ホルダに、筐体への固定部と、接続端子部を上方から覆うための覆い部と、電源装置を係止させるための係止部とを設けることにより、電源装置への不正行為を防止しつつ、電源装置の筐体への着脱作業を容易にした遊技機を提供することを目的とする。
また、本発明は、電源ホルダの前端付近に固定部を設け、電源ホルダの後端には後方突出片を設け、筐体の背板の所定位置には、後方突出片を差し込むための差込孔を設け、後方突出片を差込孔に差し込んだ状態で、固定部を筐体の側板の所定位置に固定用ネジで固定するようにすることにより、電源装置の筐体への着脱作業を一層容易にした遊技機を提供することを目的とする。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、遊技機に係るものであって、底面に底板(21)を備え、背面には背板(24)を備え、左右の両側面にはそれぞれ側板(23,23)を備える箱型の筐体(20)と、筐体(20)の内部の所定位置に設置される電源装置(50)と、電源装置(50)を筐体(20)の内部の所定位置に留めるための電源ホルダ(100)とを備え、電源装置(50)は、その上面の所定位置に、ハーネス(180)を接続するための接続端子部(51)を有するとともに、その背面を背板(24)の内面に当接させ、かつ、その一方の側面を一方の側板(23)の内面に当接させた状態で、底板(21)の上に載置され、電源ホルダ(100)は、筐体(20)の所定位置に固定される固定部(110)と、接続端子部(51)を上方から覆うための覆い部(120)と、電源装置(50)を係止させるための係止部(130)とを有するとともに、その下面を電源装置(50)の上面に当接させた状態で、固定部(110)を筐体(20)の所定位置に固定され、電源装置(50)が当接している側板(23)を当接側板とし、電源装置(50)が当接していない側板(23)を非当接側板としたときに、係止部(130)は、電源装置(50)が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを阻止するように形成され、電源装置(50)の上面における接続端子部(51)の左右の両側には、それぞれ、前後方向に延びる第1ガイド(76)が設けられ、覆い部(120)は、右側面には、平板状の右側面部(124)を有し、左側面には、平板状の左側面部(125)を有し、覆い部(120)の右側面部(124)及び左側面部(125)の下端には、それぞれ、前後方向に延びる第2ガイド(128)が設けられ、第2ガイド(128)は、第1ガイド(76)と係合することにより、電源ホルダ(100)を電源装置(50)の上面に沿って前後方向に案内するように形成され、第2ガイド(128)の前端には、固定部(110)が筐体(20)の所定位置に固定された状態で第1ガイド(76)の前端が当接するストッパー(129)が設けられ、第2ガイド(128)及びストッパー(129)を、係止部(130)としたことを特徴とする。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、遊技機に係るものであって、底面に底板(21)を備え、背面には背板(24)を備え、左右の両側面にはそれぞれ側板(23,23)を備える箱型の筐体(20)と、筐体(20)の内部の所定位置に設置される電源装置(50)と、電源装置(50)を筐体(20)の内部の所定位置に留めるための電源ホルダ(100)とを備え、電源装置(50)は、その上面の所定位置に、ハーネス(180)を接続するための接続端子部(51)を有するとともに、その背面を背板(24)の内面に当接させ、かつ、その一方の側面を一方の側板(23)の内面に当接させた状態で、底板(21)の上に載置され、電源ホルダ(100)は、筐体(20)の所定位置に固定される固定部(110)と、接続端子部(51)を上方から覆うための覆い部(120)と、電源装置(50)を係止させるための係止部(130)とを有するとともに、その下面を電源装置(50)の上面に当接させた状態で、固定部(110)を筐体(20)の所定位置に固定され、電源装置(50)が当接している側板(23)を当接側板とし、電源装置(50)が当接していない側板(23)を非当接側板としたときに、係止部(130)は、電源装置(50)が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを阻止するように形成され、覆い部(120)は、前面には、平板状の前面部(122)を有し、非当接側板側の面である右側面には、平板状の右側面部(124)を有し、覆い部(120)の前面部(122)の下端には、前係止部(131)が設けられ、覆い部(120)の右側面部(124)の下端には、右係止部(134)が設けられ、前係止部(131)は、覆い部(120)の前面部(122)の下端から前方へ向けて突出する前方突出部(132)と、前方突出部(132)の前端から下方へ向けて突出する前フック(133)とを有し、右係止部(134)は、覆い部(120)の右側面部(124)の下端から右方へ向けて突出する右方突出部(135)と、右方突出部(135)の右端から下方へ向けて突出する右フック(136)とを有し、固定部(110)が筐体(20)の所定位置に固定された状態では、前係止部(131)の前フック(133)が電源装置(50)の前面に当接するとともに、右係止部(134)の右フック(136)が電源装置(50)の非当接側板側の面である右側面に当接し、前係止部(131)及び右係止部(134)を、係止部(130)としたことを特徴とする。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、遊技機に係るものであって、底面に底板(21)を備え、背面には背板(24)を備え、左右の両側面にはそれぞれ側板(23,23)を備える箱型の筐体(20)と、筐体(20)の内部の所定位置に設置される電源装置(50)と、電源装置(50)を筐体(20)の内部の所定位置に留めるための電源ホルダ(100)とを備え、電源装置(50)は、その上面の所定位置に、ハーネス(180)を接続するための接続端子部(51)を有するとともに、その背面を背板(24)の内面に当接させ、かつ、その一方の側面を一方の側板(23)の内面に当接させた状態で、底板(21)の上に載置され、電源ホルダ(100)は、筐体(20)の所定位置に固定される固定部(110)と、接続端子部(51)を上方から覆うための覆い部(120)と、電源装置(50)を係止させるための係止部(130)とを有するとともに、その下面を電源装置(50)の上面に当接させた状態で、固定部(110)を筐体(20)の所定位置に固定され、電源装置(50)が当接している側板(23)を当接側板とし、電源装置(50)が当接していない側板(23)を非当接側板としたときに、係止部(130)は、電源装置(50)が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを阻止するように形成され、電源装置(50)の上面における接続端子部(51)よりも前方の所定位置には、左右方向に延びるスリット状の前係止孔(77)が設けられ、電源装置(50)の上面における接続端子部(51)よりも非当接側板側である右側の所定位置には、前後方向に延びるスリット状の右係止孔(78)が設けられ、覆い部(120)は、前面には、平板状の前面部(122)を有し、非当接側板側の面である右側面には、平板状の右側面部(124)を有し、覆い部(120)の前面部(122)の下端には、覆い部(120)の前面部(122)の下端から下方へ向けて突出する前係止片(137)が設けられ、覆い部(120)の右側面部(124)の下端には、覆い部(120)の右側面部(124)の下端から下方へ向けて突出する右係止片(138)が設けられ、固定部(110)が筐体(20)の所定位置に固定された状態では、前係止片(137)が前係止孔(77)に嵌るとともに、右係止片(138)が右係止孔(78)に嵌り、前係止片(137)及び右係止片(138)を、係止部(130)としたことを特徴とする。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3記載の発明を限定したものであって、電源ホルダ(100)は、その後端から後方へ向けて突出する後方突出片(140)を有し、固定部(110)は、電源ホルダ(100)の前端付近に設けられ、筐体(20)の背板(24)の所定位置には、後方突出片(140)を差し込むための差込孔(25)が設けられ、後方突出片(140)が差込孔(25)に差し込まれた状態で、固定部(110)が筐体(20)の側板(23)の所定位置に固定用ネジ(190)で固定されるように形成されていることを特徴とする。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、遊技機に係るものであって、底面に底板(21)を備え、背面には背板(24)を備え、左右の両側面にはそれぞれ側板(23,23)を備える箱型の筐体(20)と、筐体(20)の内部の所定位置に設置される電源装置(50)と、電源装置(50)を筐体(20)の内部の所定位置に留めるための電源ホルダ(100)とを備え、電源装置(50)は、その上面の所定位置に、ハーネス(180)を接続するための接続端子部(51)を有するとともに、その背面を背板(24)の内面に当接させ、かつ、その一方の側面を一方の側板(23)の内面に当接させた状態で、底板(21)の上に載置され、電源ホルダ(100)は、筐体(20)の所定位置に固定される固定部(110)と、接続端子部(51)を上方から覆うための覆い部(120)と、電源装置(50)を係止させるための係止部(130)とを有するとともに、その下面を電源装置(50)の上面に当接させた状態で、固定部(110)を筐体(20)の所定位置に固定され、電源装置(50)が当接している側板(23)を当接側板とし、電源装置(50)が当接していない側板(23)を非当接側板としたときに、係止部(130)は、電源装置(50)が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを阻止するように形成され、電源ホルダ(100)は、その後端から後方へ向けて突出する後方突出片(140)を有し、固定部(110)は、電源ホルダ(100)の前端付近に設けられ、筐体(20)の背板(24)の所定位置には、後方突出片(140)を差し込むための差込孔(25)が設けられ、後方突出片(140)が差込孔(25)に差し込まれた状態で、固定部(110)が筐体(20)の側板(23)の所定位置に固定用ネジ(190)で固定されるように形成されていることを特徴とする。
ここで、遊技機としては、例えば、スロットマシン(10)などがある。
また、遊技機は、筐体(20)と電源装置(50)と電源ホルダ(100)とを備えている。
また、筐体(20)は、箱型に形成されており、底面に底板(21)を備え、背面には背板(24)を備え、左右の両側面にはそれぞれ側板(23,23)を備えている。
また、電源装置(50)は、例えば、制御装置やリール装置(40)やホッパー装置(44)などに電力を供給するためのものであって、筐体(20)の内部の所定位置に設置されるものである。
また、電源装置(50)は、その背面を筐体(20)の背板(24)の内面に当接させ、かつ、その一方の側面を筐体(20)の一方の側板(23)の内面に当接させた状態で、底板(21)の上に載置される。具体的には、電源装置(50)は、その背面を筐体(20)の背板(24)の内面に当接させ、かつ、その左側の側面を筐体(20)の左側の側板(23)の内面に当接させた状態で、底板(21)の上に載置されるか、又はその背面を筐体(20)の背板(24)の内面に当接させ、かつ、その右側の側面を筐体(20)の右側の側板(23)の内面に当接させた状態で、底板(21)の上に載置される。つまり、電源装置(50)は、前面を前向きにして、筐体(20)内部の左奥の隅、又は筐体(20)内部の右奥の隅に置かれる。また、この状態では、電源装置(50)は、下方、後方及び左方(又は右方)の3方への移動は筐体(20)によって阻止されるが、前方、上方及び右方(又は左方)の3方への移動は可能である。
また、電源装置(50)の上面の所定位置には、ハーネス(180)を接続するための接続端子部(51)が設けられている。
また、電源ホルダ(100)は、電源装置(50)を筐体(20)の内部の所定位置に留めるためのものであって、固定部(110)と覆い部(120)と係止部(130)とを有している。
また、固定部(110)は、筐体(20)の所定位置に固定される部分であり、また、覆い部(120)は、接続端子部(51)を上方から覆うための部分であり、また、係止部(130)は、電源装置(50)を係止させるための部分である。
また、電源ホルダ(100)は、その下面を電源装置(50)の上面に当接させた状態で、固定部(110)を筐体(20)の所定位置に固定される。つまり、電源ホルダ(100)は、電源装置(50)の上方に位置し、その下面を電源装置(50)の上面に当接させて、筐体(20)に固定される。このため、電源装置(50)は、上方への移動を電源ホルダ(100)によって阻止される。
また、固定部(110)の筐体(20)への固定は、例えば、ネジ止めによって行うことができる。
また、「当接側板」とは、電源装置(50)が当接している側板(23)を意味し、また、「非当接側板」とは、電源装置(50)が当接していない側板(23)を意味する。例えば、電源装置(50)の左側の側面が筐体(20)の左側の側板(23)の内面に当接する場合には、筐体(20)の左側の側板(23)が当接側板となり、また、筐体(20)の右側の側板(23)が非当接側板となる。また、例えば、電源装置(50)の右側の側面が筐体(20)の右側の側板(23)の内面に当接する場合には、筐体(20)の右側の側板(23)が当接側板となり、また、筐体(20)の左側の側板(23)が非当接側板となる。
また、係止部(130)は、電源装置(50)が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを阻止するように形成される。例えば、電源装置(50)の左側の側面が筐体(20)の左側の側板(23)の内面に当接する場合には、係止部(130)は、電源装置(50)が少なくとも前方及び右側の側板(23)方向へ移動するのを阻止するように形成される。また、例えば、電源装置(50)の右側の側面が筐体(20)の右側の側板(23)の内面に当接する場合には、係止部(130)は、電源装置(50)が少なくとも前方及び左側の側板(23)方向へ移動するのを阻止するように形成される。そして、この係止部(130)により、電源装置(50)は、少なくとも前方及び右方(又は左方)の2方への移動を阻止される。
つまり、電源装置(50)は、筐体(20)により、下方、後方及び左方(又は右方)の3方への移動を阻止されるとともに、電源ホルダ(100)により、上方、前方及び右方(又は左方)の3方への移動を阻止される。これにより、電源装置(50)は、筐体(20)の内部の所定位置に留められるのである。
また、係止部(130)は、電源装置(50)が少なくとも前方及び右方(又は左方)の2方向へ移動するのを阻止するように形成されればよく、したがって、例えば、前方、右方、左方及び後方の4方向の移動を阻止するように形成してもよい。
また、係止部(130)は、例えば、以下に示すような構成とすることができる。
例えば、電源装置(50)の上面における接続端子部(51)の左右の両側に、前後方向に延びる第1ガイド(76)を設ける。また、覆い部(120)の下端には、第1ガイド(76)と係合する第2ガイド(128)を設ける。また、第2ガイド(128)は、電源ホルダ(100)を前後方向に案内するように形成する。また、第2ガイド(128)の前端には、ストッパー(129)を設ける。そして、第1ガイド(76)と第2ガイド(128)とを係合させて、電源ホルダ(100)を後方へ移動させると、覆い部(120)が接続端子部(51)を上方から覆うとともに、第1ガイド(76)の前端がストッパー(129)に当接するようにする。そして、第2ガイド(128)及びストッパー(129)を係止部(130)として、電源装置(50)の前方及び右方(又は左方)への移動を阻止するようにすることができる。
また、例えば、覆い部(120)の前面の下端に、係止部(130)としての前係止部(131)を設けるとともに、覆い部(120)の右側面の下端に、係止部(130)としての右係止部(134)を設ける。そして、覆い部(120)で接続端子部(51)を上方から覆うと、前係止部(131)が電源装置(50)の前面に引っ掛かるとともに、右係止部(134)が電源装置(50)の右側面に引っ掛かるようにし、これにより、電源装置(50)の前方及び右方への移動を阻止するようにすることができる。
また、例えば、電源装置(50)の上面における接続端子部(51)よりも前方の所定位置に、前係止孔(77)を設けるとともに、電源装置(50)の上面における接続端子部(51)よりも右側の所定位置に、右係止孔(78)を設ける。また、覆い部(120)の前面の下端に、係止部(130)としての前係止片(137)を設けるとともに、覆い部(120)の右側面の下端に、係止部(130)としての右係止片(138)を設ける。そして、前係止片(137)を前係止孔(77)に差し込むとともに、右係止片(138)を右係止孔(78)に差し込むと、覆い部(120)が接続端子部(51)を上方から覆うようにすることができる。そして、前係止片(137)が前係止孔(77)に嵌るとともに、右係止片(138)が右係止孔(78)に嵌ることにより、電源装置(50)の前方及び右方への移動を阻止するようにすることができる。
また、固定部(110)を電源ホルダ(100)の前端付近に設けたことから、固定部(110)の筐体(20)への固定を電源ホルダ(100)の手前側で行うことができるのである。
また、電源ホルダ(100)の後端に後方突出片(140)を設け、この後方突出片(140)を筐体(20)の背板(24)の所定位置に設けた差込孔(25)に差し込んだ状態で、固定部(110)を筐体(20)に固定するようにしたことから、ネジ止め箇所が前端付近のみであっても、電源ホルダ(100)の後端付近もしっかりと位置決めされるのである。
本発明によれば、電源装置を留めるための電源ホルダに、筐体への固定部と、接続端子部を上方から覆うための覆い部と、電源装置を係止させるための係止部とが設けられている。そして、固定部を筐体の所定位置に固定すると、電源装置は、係止部によって係止され、接続端子部は、覆い部によって上方から覆われる。このように、電源ホルダという1つの部材を筐体の所定位置に固定するだけで電源装置が筐体の内部の所定位置に留められるので、電源装置の筐体への着脱作業を容易に行えるのである。また、電源装置が筐体の内部の所定位置に留められると同時に、接続端子部が覆い部によって上方から覆われるので、接続端子部及び電源装置内部に針金やピアノ線などを接触させることが困難になり、電源装置への不正行為を防止できるのである。
また、本発明によれば、電源ホルダの前端付近に固定部が設けられ、電源ホルダの後端には後方突出片が設けられ、筐体の背板の所定位置には、後方突出片を差し込むための差込孔が設けられ、後方突出片を差込孔に差し込んだ状態で、固定部が筐体の側板の所定位置に固定用ネジで固定される。このため、固定部の筐体への固定を電源ホルダの手前側で行うことができるので、電源装置の筐体への着脱作業を一層容易に行えるのである。また、電源ホルダの後端に設けた後方突出片が筐体の背板の所定位置に設けた差込孔に差し込まれた状態で固定部が筐体に固定されるので、ネジ止め箇所が前端付近のみであっても、電源ホルダの後端付近もしっかりと位置決めされるのである。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図8は、本発明の第1の実施の形態を示すものである。
図1は、第1の実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシン10の外観正面図、図2は、第1の実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシン10の内部を示す斜視図、図3は、第1の実施の形態における電源装置50及び電源ホルダ100の外観斜視図、図4は、第1の実施の形態における電源装置50の分解斜視図、図5は、第1の実施の形態における回路基板80及び絶縁シート90の要部側断面図、図6は、第1の実施の形態における電源ホルダ100の外観斜視図、図7及び図8は、第1の実施の形態における電源装置50及び電源ホルダ100の取り付け手順を示す外観斜視図である。
(スロットマシン10)
図1及び図2に示すように、第1の実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体20を備えている。また、筐体20の前面には、開口部を塞ぐ前扉30が設けられている。また、筐体20の内部には、遊技機としてのスロットマシン10を制御するための制御装置や、3個の回転リール41を横並びに設けたリール装置40や、メダル投入口31から投入されたメダルを誘導しながらメダルの真贋を判定するためのメダル選別装置43や、メダル選別装置43を通過したメダルを受け止めて貯留しておくとともに貯留したメダルを入賞時などにメダル払出口32から払い出すためのホッパー装置44や、これらの装置に電力を供給するための電源装置50などが設けられている。
また、図7に示すように、電源装置50の上面の所定位置には、ハーネス180を接続するための接続端子部51が設けられている。この接続端子部51に、ハーネス180の一端が接続され、また、ハーネス180の他端は、制御装置やリール装置40やホッパー装置44などに設けられているコネクタに接続されている。そして、このハーネス180を通して、制御装置やリール装置40やホッパー装置44などに電力が供給されるようになっている。
また、前扉30の上部には、演出用ランプ37が設けられ、また、前扉30のほぼ中央には、図柄表示窓42が設けられている。
また、各回転リール41の周囲には、複数種類の図柄が所定の配列で合計21個付され、また、図柄表示窓42は、各回転リール41の周囲に付されている21個の図柄のうちの3個をそれぞれ表示可能に形成されている。具体的には、左側の回転リール41の回転が停止すると、図柄表示窓42の左側部分の上段、中段及び下段にそれぞれ1個ずつ、合計3個の図柄が表示される。中央及び右側の回転リール41についても同様である。これにより、3個すべての回転リール41の回転が停止すると、図柄表示窓42には、縦3列横3行に配列した合計9個の図柄が表示される。また、図柄表示窓42に表示される縦3列横3行の図柄の配列は、「出目」などと呼ばれる。
また、図柄表示窓42の下方には、メダルを投入するためのメダル投入口31や、クレジットメダルの枚数を1枚減じてメダルの投入に代えるための1枚ベットスイッチ33や、クレジットメダルの枚数を3枚減じてメダルの投入に代えるためのMAXベットスイッチ34や、回転リール41の回転を開始させるためのスタートスイッチ35や、回転リール41の回転を停止させるためのストップスイッチ36などが設けられている。
また、前扉30の下部には、演出音などを発するスピーカ38や、メダルを払い出すためのメダル払出口32などが設けられている。また、メダル払出口32の下方には、メダル払出口32から払い出されたメダルを受け止めて貯留するための受け皿39が設けられている。
(筐体20)
図1及び図2に示すように、筐体20は、四角箱型に形成されており、前面には開口部を有し、下面には底板21を備え、上面には天板22を備え、左右両面にはそれぞれ側板23,23を備え、背面には背板24を備えている。
また、背板24の所定位置には、背板24を貫通する差込孔25が設けられている。
また、左側の側板23の所定位置には、固定用ネジ孔26が設けられている。
また、差込孔25及び固定用ネジ孔26は、電源ホルダ100を筐体20に固定するためのものである。
(電源装置50)
図3、図4、図7及び図8に示すように、電源装置50は、前面に開口部を有する箱型の電源ボックス60を備えている。また、電源ボックス60の前面には、開口部を塞ぐフロントパネル70が設けられている。また、フロントパネル70には、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ71や、電源スイッチ71を覆って電源スイッチ71の操作を不可能にするためのカバー部材72や、電源のON/OFF状態を示すパイロットランプ73や、設定変更の可/不可の切り替えを行うためのキースイッチ74や、ホッパー装置44を逆回転させるための押しボタンスイッチ75などが設けられている。
また、カバー部材72は、フロントパネル70の前面に沿って上下方向に摺動移動可能とされている。そして、カバー部材72を下方へ移動させると、電源スイッチ71が露出して、電源スイッチ71の操作が可能になり、一方、カバー部材72を上方へ移動させると、電源スイッチ71がカバー部材72に覆われて、電源スイッチ71の操作が不可能になる。
また、電源ボックス60は、四角箱型に形成されており、前面には開口部を有し、下面には底板61を備え、上面には天板62を備え、左右両面にはそれぞれ側板63,63を備え、背面には背板64を備えている。
また、図4に示すように、電源ボックス60は、ほぼコ字形に形成されているコ字形部材65と、ほぼL字形に形成されているL字形部材66とから構成されている。コ字形部材65は、電源ボックス60の底板61と天板62と左側の側板63とが一体的に形成されたものであり、また、L字形部材66は、電源ボックス60の右側の側板63と背板64とが一体的に形成されたものである。コ字形部材65もL字形部材66も、金属製であり、板金加工によって一体的に形成されている。そして、コ字形部材65とL字形部材66とを組み合わせると、前面に開口部を有する箱型の電源ボックス60になる。
また、図4に示すように、電源ボックス60の内部には、長方形の板状の回路基板80が収納されている。また、回路基板80は、ほぼ平板状に形成されている平形支持部材82と、ほぼL字形に形成されているL字形支持部材83とによって、電源ボックス60の内部の所定位置に固定されている。具体的には、平形支持部材82は、回路基板80の一端に沿って、かつ、回路基板80に対して垂直にネジ止めされている。また、L字形支持部材83は、狭い方の面を、平形支持部材82に平行にネジ止めされているとともに、広い方の面を、電源ボックス60の左側の側板63に平行にネジ止めされている。これにより、回路基板80は、電源ボックス60の両側板63,63と平行になるように、電源ボックス60の内部の所定位置に固定されている。
また、回路基板80の一方の面は、主として配線がなされる配線面とされ、また、他方の面は、主として電子部品が取り付けられる取付面とされている。また、配線面の表面には、所定の配線パターンが形成され、また、取付面の表面には、所定の電子部品が所定の位置に取り付けられている。これにより、所定の電源回路が構成されている。また、配線面の表面には、電子部品の電極ピンが多数突出している。
また、図4に示すように、回路基板80の上端付近には、3つのコネクタ81が横並びに取り付けられている。これらのコネクタ81は、ハーネス180を接続するためのものである。また、図4に示すように、電源ボックス60の天板62の所定位置には、3つのコネクタ81を露出させるための四角形のコネクタ露出穴67が設けられている。そして、図7に示すように、3つのコネクタ81は、コネクタ露出穴67を介して、その一部を電源ボックス60の外部に露出させている。このようにして、電源ボックス60の上面に、ハーネス180を接続するための接続端子部51が設けられている。
また、図7に示すように、電源ボックス60の上面における接続端子部51よりも前方の所定位置には、電源ボックス60の上面から上方へ向けて突出する前位置突出片68が設けられ、また、電源ボックス60の上面における接続端子部51よりも右側の所定位置には、電源ボックス60の上面から上方へ向けて突出する横位置突出片69が設けられている。また、前位置突出片68は、接続端子部51の左端に相当する位置から右端に相当する位置まで至るように形成され、また、横位置突出片69は、接続端子部51の前端に相当する位置から後端に相当する位置まで至るように形成されている。また、前位置突出片68は、コネクタ露出穴67の前側の縁に相当する部分を上方へ折り曲げることによって形成され、また、横位置突出片69は、コネクタ露出穴67の右側の縁に相当する部分を上方へ折り曲げることによって形成されている。
また、図4及び図5に示すように、電源ボックス60の内部には、絶縁シート90が設けられている。この絶縁シート90は、回路基板80の配線面の少なくとも配線部分を覆うためのものである。この絶縁シート90により、配線パターンや電極ピンが電源ボックス60やL字形支持部材83などに接触しないようにしている。具体的には、本実施の形態では、絶縁シート90は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネート)製の長方形のシートを所定位置で折り曲げたものであり、L字形に形成されている。また、絶縁シート90は、配線部分を覆うための絶縁部91と、絶縁部91の一端からコネクタ81方向へ向けて延びる塞ぎ部92とを有している。本実施の形態では、広い方が、絶縁部91とされ、また、狭い方が、塞ぎ部92とされている。また、塞ぎ部92の所定位置には、3つのコネクタ通し穴93が横並びに設けられている。また、各コネクタ通し穴93の内径は、対応する各コネクタ81の外径よりもわずかに大きい程度に形成されている。つまり、各コネクタ通し穴93は、対応する各コネクタ81をちょうど通すことができる程度の大きさに形成されている。そして、各コネクタ通し穴93内に対応する各コネクタ81をそれぞれ位置させるようにして、絶縁シート90が回路基板80に係止させられている。そして、絶縁部91が、配線部分を覆うとともに、塞ぎ部92が、コネクタ露出穴67におけるコネクタ81以外の隙間を塞ぐようにしている。
(電源ホルダ100)
電源ホルダ100は、電源装置50を筐体の内部の所定位置に留めるためのものである。
図6に示すように、電源ホルダ100は、筐体20の所定位置に固定される固定部110と、接続端子部51を上方から覆うための覆い部120と、電源装置50を係止させるための係止部130とを有している。
また、本実施の形態では、覆い部120は、上面には、平板状の上面部121を有し、前面には、平板状の前面部122を有し、上面部121と前面部122との間には、上面部121の前端と前面部122の上端とを滑らかな凸曲面で連結する曲面部123を有し、右側面には、平板状の右側面部124を有している。また、覆い部120の下面、後面及び左側面は、開放されている。そして、覆い部120は、電源装置50の接続端子部51と前位置突出片68と横位置突出片69とを上方から覆うことができるように形成されている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の下端から覆い部120の外方へ向けて水平方向に突出する平板状の水平フランジ部160と、覆い部120の左端から覆い部120の外方へ向けて垂直方向に突出する平板状の垂直フランジ部170とを有している。そして、本実施の形態では、垂直フランジ部170の前側部分が、筐体20への固定部110とされている。また、固定部110のほぼ中央には、固定部110を貫通する固定用貫通孔111が設けられている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の右側面部124の後端から後方へ向けて突出する後方突出片140を有している。
また、本実施の形態では、覆い部120の前面部122の内面と、覆い部120の右側面部124の内面とが、電源装置50を係止させるための係止部130となっている。具体的には、本実施の形態では、電源装置50を筐体20の内部の所定位置に設置し、電源ホルダ100の覆い部120で接続端子部51と前位置突出片68と横位置突出片69とを上方から覆い、電源ホルダ100の固定部110を筐体20の所定位置に固定すると、前位置突出片68が覆い部120の前面部122の内面に当接するとともに、横位置突出片69が覆い部120の右側面部124の内面に当接する。これにより、電源装置50の前方及び右方への移動が阻止される。
また、本実施の形態では、覆い部120の上面部121の左後端部付近には、ハーネス180を通すための切欠部150が設けられている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、合成樹脂製であり、射出成型により一体的に形成されている。
(電源装置50の取り付け)
まず、図7に示すように、フロントパネル70を前向きにして、筐体20内部の左奥の隅に電源装置50を設置する。具体的には、電源ボックス60の背板64の外面を筐体20の背板24の内面に当接させ、かつ、電源ボックス60の左側の側板63の外面を筐体20の左側の側板23の内面に当接させた状態で、電源装置50を筐体20の底板21の上に載置する。つまり、電源装置50の背面を筐体20の背板24の内面に当接させ、かつ、電源装置50の左側の側面を筐体20の左側の側板23の内面に当接させた状態で、電源装置50を筐体20の底板21の上に載置する。
次に、電源装置50の上面の接続端子部51に、ハーネス180の一端を接続する。
次に、図7に示すように、電源ホルダ100の覆い部120で、電源装置50の上面の接続端子部51と前位置突出片68と横位置突出片69とを上方から覆い、また、ハーネス180を、電源ホルダ100の切欠部150内に収め、また、電源ホルダ100の後方突出片140を、筐体20の背板24の差込孔25に差し込み、更には、電源ホルダ100の水平フランジ部160の下面を、電源装置50の上面に当接させる。
次に、図8に示すように、固定用ネジ190を固定用貫通孔111に通して、筐体20の左側の側板23の所定位置に設けた固定用ネジ孔26に止める。そうすると、固定部110が筐体20の所定位置に固定され、ひいては電源ホルダ100が筐体20の所定位置に固定される。
またここで、本実施の形態では、固定部110は、電源ホルダ100の前端付近に設けられており、筐体20の左側の側板23の所定位置に固定されるようになっている。また、本実施の形態では、固定用ネジ190として、右回り(時計回り)に回すと固定用ネジ孔26に止められ、逆に、左回り(反時計回り)に回すと固定用ネジ孔26から外れるものが用いられている。つまり、固定用ネジ190として、右ネジが用いられている。このため、固定用ネジ190を固定用ネジ孔26に止める際には、電源ホルダ100には、固定部110を中心にして右回り(時計回り)に回転するようにトルクがかかる。また、本実施の形態では、差込孔25の下側の縁は、電源ボックス60の天板62の上面よりも下方に位置し、また、後方突出片140の下面は、水平フランジ部160の下面よりも上方に位置している。以上より、固定用ネジ190を固定用ネジ孔26に止める際には、電源ホルダ100が固定部110を中心に右回り(時計回り)に回転し、後方突出片140の下面が差込孔25の下側の縁に当接することなく、水平フランジ部160の下面が電源ボックス60の天板62の上面に圧接する。そして、水平フランジ部160の下面が電源ボックス60の天板62の上面に圧接したところで、固定部110を中心とする電源ホルダ100の右回り(時計回り)の回転が停止する。これにより、電源装置50の上面と電源ホルダ100の下面との間の隙間が塞がれる。
そして、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、電源ホルダ100の下面が電源装置50の上面に当接することから、電源装置50は、上方への移動を阻止される。また、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、前位置突出片68が、係止部130としての前面部122の内面に当接するとともに、横位置突出片69が、係止部130としての右側面部124の内面に当接する。このため、電源装置50は、前方及び右方の2方への移動を阻止される。また、電源装置50は、その背面を筐体20の背板24の内面に当接させ、かつ、その左側の側面を筐体20の左側の側板23の内面に当接させた状態で、筐体20の底板21の上に載置されている。このため、電源装置50は、下方、後方及び左方の3方への移動を阻止される。このように、電源装置50は、筐体20により、下方、後方及び左方の3方への移動を阻止されるとともに、電源ホルダ100により、上方、前方及び右方の3方への移動を阻止されて、筐体20内部の左奥の隅に留められるのである。
以上説明したように、本実施の形態では、電源装置50を留めるための電源ホルダ100に、固定部110と覆い部120と係止部130とが設けられている。そして、固定部110を筐体20の所定位置に固定すると、電源装置50は、係止部130によって係止され、接続端子部51は、覆い部120によって上方から覆われる。このように、電源ホルダ100という1つの部材を筐体20の所定位置に固定するだけで電源装置50が筐体20の内部の所定位置に留められるので、電源装置50の筐体20への着脱作業を容易に行えるのである。また、電源装置50が筐体20の内部の所定位置に留められると同時に、接続端子部51が覆い部120によって上方から覆われるので、接続端子部51に針金やピアノ線などを接触させることが困難になり、電源装置50への不正行為を防止できるのである。
また、本実施の形態では、電源装置50の上面に前位置突出片68と横位置突出片69とが設けられ、固定部110を筐体20の所定位置に固定すると、覆い部120が接続端子部51と前位置突出片68と横位置突出片69とを上方から覆うとともに、前位置突出片68及び横位置突出片69が覆い部120の内面に当接する。そして、前位置突出片68及び横位置突出片69が当接する覆い部120の内面が、電源装置50を係止させるための係止部130となって、電源装置50の前方及び右方の2方への移動が阻止される。このため、電源装置50の係止を比較的簡単な構成で行えるのである。
また、本実施の形態では、前位置突出片68が接続端子部51の左端に相当する位置から右端に相当する位置まで至るとともに、横位置突出片69が接続端子部51の前端に相当する位置から後端に相当する位置まで至っている。このため、接続端子部51の前方においては、電源装置50の上面と電源ホルダ100の下面との間が前位置突出片68によって塞がれ、また、接続端子部51の右方においては、電源装置50の上面と電源ホルダ100の下面との間が横位置突出片69によって塞がれる。したがって、電源装置50の上面と電源ホルダ100の下面との間から針金やピアノ線などが挿入されにくくなり、電源装置50への不正行為をより効果的に防止できるのである。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100の前端付近に固定部110が設けられ、電源ホルダ100の後端には後方突出片140が設けられ、筐体20の背板24の所定位置には、後方突出片140を差し込むための差込孔25が設けられ、後方突出片140を差込孔25に差し込んだ状態で、固定部110が筐体20の側板23の所定位置に固定用ネジ190で固定される。このため、固定部110の筐体20への固定を、電源ホルダ100の手前側で行うことができる。更に、本実施の形態では、固定部110の筐体20への固定が、固定用ネジ190一本で行われる。したがって、電源装置50の筐体20への着脱作業を一層容易に行えるのである。また、電源ホルダ100の後端に設けた後方突出片140が筐体20の背板24の所定位置に設けた差込孔25に差し込まれた状態で固定部110が筐体20に固定されるので、ネジ止め箇所が前端付近のみであっても、電源ホルダ100の後端付近もしっかりと位置決めされるのである。
また、本実施の形態では、固定部110は、電源ホルダ100の前端付近に設けられており、筐体20の左側の側板23の所定位置に固定されるようになっている。また、固定用ネジ190には、右回り(時計回り)に回すと固定用ネジ孔26に止められるものが用いられている。このため、固定用ネジ190を固定用ネジ孔26に止める際には、電源ホルダ100には、固定部110を中心にして右回り(時計回り)に回転するようにトルクがかかる。これにより、水平フランジ部160の下面が電源ボックス60の天板62の上面に圧接する。そして、電源装置50の上面と電源ホルダ100の下面との間の隙間が塞がれる。したがって、電源装置50の上面と電源ホルダ100の下面との間から針金やピアノ線などが挿入されにくくなり、電源装置50への不正行為をより効果的に防止できるのである。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明の第2の実施の形態における電源ホルダ100の外観斜視図である。
第2の実施の形態は、電源ホルダ100の形状が、第1の実施の形態とは異なるものである。また、第2の実施の形態は、電源ホルダ100以外の構成については、第1の実施の形態と同様である。したがって、第2の実施の形態では、電源ホルダ100についてのみ説明し、電源ホルダ100以外の構成についての説明は省略する。
(電源ホルダ100)
電源ホルダ100は、電源装置50を筐体の内部の所定位置に留めるためのものである。
図9に示すように、電源ホルダ100は、固定部110と覆い部120と係止部130とを有している。
また、本実施の形態では、覆い部120は、上面には、平板状の上面部121を有し、前面には、平板状の前面部122を有し、右側面には、平板状の右側面部124を有している。また、覆い部120の下面、後面及び左側面は、開放されている。そして、覆い部120は、電源装置50の接続端子部51と前位置突出片68と横位置突出片69とを上方から覆うことができるように形成されている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の前面部122の左端から前方へ向けて突出する平板状の固定部110を有している。また、固定部110のほぼ中央には、固定部110を貫通する固定用貫通孔111が設けられている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の前面部122の下端と固定部110の下端とを連結する三角形の平板状の下補強板126を有するとともに、覆い部120の前面部122の上端と固定部110の上端とを連結する三角形の平板状の上補強板127を有している。そして、下補強板126及び上補強板127により、電源ホルダ100を変形しにくくしている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の右側面部124の後端から後方へ向けて突出する後方突出片140を有している。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の右側面部124の下端から覆い部120の外方へ向けて水平方向に突出する平板状の水平フランジ部160を有している。
また、本実施の形態では、覆い部120の前面部122の内面と、覆い部120の右側面部124の内面とが、電源装置50を係止させるための係止部130となっている。具体的には、本実施の形態では、電源装置50を筐体20の内部の所定位置に設置し、電源ホルダ100の覆い部120で接続端子部51と前位置突出片68と横位置突出片69とを上方から覆い、電源ホルダ100の固定部110を筐体20の所定位置に固定すると、前位置突出片68が覆い部120の前面部122の内面に当接するとともに、横位置突出片69が覆い部120の右側面部124の内面に当接する。これにより、電源装置50の前方及び右方への移動が阻止される。
また、本実施の形態では、覆い部120の上面部121の前後方向の長さを短くして、覆い部120の上面部121の後端が筐体20の背板24まで届かないようにしている。そして、覆い部120の上面部121の後端と筐体20の背板24の内面との間に隙間ができるようにして、この隙間にハーネス180を通すようにしている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、合成樹脂製であり、射出成型により一体
的に形成されている。
(第3の実施の形態)
図10は、本発明の第3の実施の形態における電源ホルダ100の外観斜視図である。
第3の実施の形態は、電源ホルダ100の形状及び材質が、第1の実施の形態とは異なるものである。また、第3の実施の形態は、電源ホルダ100以外の構成については、第1の実施の形態と同様である。したがって、第3の実施の形態では、電源ホルダ100についてのみ説明し、電源ホルダ100以外の構成についての説明は省略する。
(電源ホルダ100)
電源ホルダ100は、電源装置50を筐体の内部の所定位置に留めるためのものである。
図10に示すように、電源ホルダ100は、固定部110と覆い部120と係止部130とを有している。
また、本実施の形態では、覆い部120は、上面には、平板状の上面部121を有し、前面には、平板状の前面部122を有し、右側面には、平板状の右側面部124を有している。また、覆い部120の下面、後面及び左側面は、開放されている。そして、覆い部120は、電源装置50の接続端子部51と前位置突出片68と横位置突出片69とを上方から覆うことができるように形成されている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の前面部122の左端から前方へ向けて突出する平板状の固定部110を有している。また、固定部110のほぼ中央には、固定部110を貫通する固定用貫通孔111が設けられている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の右側面部124の後端から後方へ向けて突出する後方突出片140を有している。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の右側面部124の下端から覆い部120の外方へ向けて水平方向に突出する平板状の水平フランジ部160を有している。
また、本実施の形態では、覆い部120の前面部122の内面と、覆い部120の右側面部124の内面とが、電源装置50を係止させるための係止部130となっている。具体的には、本実施の形態では、電源装置50を筐体20の内部の所定位置に設置し、電源ホルダ100の覆い部120で接続端子部51と前位置突出片68と横位置突出片69とを上方から覆い、電源ホルダ100の固定部110を筐体20の所定位置に固定すると、前位置突出片68が覆い部120の前面部122の内面に当接するとともに、横位置突出片69が覆い部120の右側面部124の内面に当接する。これにより、電源装置50の前方及び右方への移動が阻止される。
また、本実施の形態では、覆い部120の上面部121の前後方向の長さを短くして、覆い部120の上面部121の後端が筐体20の背板24まで届かないようにしている。そして、覆い部120の上面部121の後端と筐体20の背板24の内面との間に隙間ができるようにして、この隙間にハーネス180を通すようにしている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、金属製であり、板金加工によって一体的
に形成されている。
(第4の実施の形態)
図11ないし図16は、本発明の第4の実施の形態を示すものである。
図11は、第4の実施の形態における電源装置50の上部の外観斜視図、図12は、第4の実施の形態における電源ホルダ100を上斜め前方から見た外観斜視図、図13は、第4の実施の形態における電源ホルダ100を下斜め前方から見た外観斜視図、図14は、第4の実施の形態における電源ホルダ100を下斜め後方から見た外観斜視図、図15及び図16は、第4の実施の形態における電源装置50及び電源ホルダ100の取り付け手順を示す外観斜視図である。
第4の実施の形態は、電源装置50の上部、電源ホルダ100の形状並びに電源装置50及び電源ホルダ100の取り付け手順が、第1の実施の形態とは異なるものの、これら以外の点については、第1の実施の形態と同様である。したがって、第4の実施の形態では、電源装置50の上部、電源ホルダ100並びに電源装置50及び電源ホルダ100の取り付け手順についてのみ説明し、これら以外の点については、説明を省略する。
(電源装置50)
図11に示すように、電源装置50の上面における接続端子部51の左右の両側には、それぞれ、前後方向に延びる第1ガイド76が設けられている。また、第1ガイド76は、コネクタ露出穴67の左右の両側の縁に相当する部分を上方へ折り曲げることによって形成されている。
(電源ホルダ100)
電源ホルダ100は、電源装置50を筐体の内部の所定位置に留めるためのものである。
図12ないし図14に示すように、電源ホルダ100は、固定部110と覆い部120と係止部130とを有している。
また、本実施の形態では、覆い部120は、上面には、平板状の上面部121を有し、前面には、平板状の前面部122を有し、右側面には、平板状の右側面部124を有し、左側面には、平板状の左側面部125を有している。また、覆い部120の下面及び後面は、開放されている。そして、覆い部120は、電源装置50の接続端子部51を上方から覆うことができるように形成されている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の前面部122の左端から前方へ向けて突出する平板状の固定部110を有している。また、固定部110のほぼ中央には、固定部110を貫通する固定用貫通孔111が設けられている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の前面部122の下端と固定部110の下端とを連結する三角形の平板状の下補強板126を有するとともに、覆い部120の前面部122の上端と固定部110の上端とを連結する三角形の平板状の上補強板127を有している。そして、下補強板126及び上補強板127により、電源ホルダ100を変形しにくくしている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の右側面部124の後端から後方へ向けて突出する後方突出片140を有している。
また、本実施の形態では、覆い部120の右側面部124及び左側面部125の下端には、それぞれ、前後方向に延びる第2ガイド128が設けられている。また、第2ガイド128は、第1ガイド76と係合するように形成されており、更には、第1ガイド76と係合することにより、電源ホルダ100を電源装置50の上面に沿って前後方向に案内するように形成されている。また、第2ガイド128の前端には、ストッパー129が設けられている。そして、本実施の形態では、第2ガイド128及びストッパー129が、電源装置50を係止させるための係止部130となっている。具体的には、本実施の形態では、まず、電源装置50を筐体20の内部の所定位置に設置し、次に、第1ガイド76の前端付近と第2ガイド128の後端付近とを係合させ、次に、電源ホルダ100を後方へ摺動移動させて、電源ホルダ100の覆い部120で接続端子部51を上方から覆い、次に、電源ホルダ100の固定部110を筐体20の所定位置に固定する。この状態では、第1ガイド76の前端が電源ホルダ100のストッパー129に当接する。これにより、電源装置50の前方及び右方への移動が阻止される。
また、本実施の形態では、覆い部120の上面部121の後端には、ハーネス180を通すための切欠部150が設けられている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、合成樹脂製であり、射出成型により一体
的に形成されている。
(電源装置50の取り付け)
まず、図15に示すように、フロントパネル70を前向きにして、筐体20内部の左奥の隅に電源装置50を設置する。
次に、電源装置50の上面の接続端子部51に、ハーネス180の一端を接続する。
次に、図15に示すように、接続端子部51の前方に電源ホルダ100を位置させ、次に、電源ホルダ100を後方へ移動させて、第1ガイド76の前端付近と第2ガイド128の後端付近とを係合させ、次に、電源ホルダ100を電源装置50の上面に沿って後方へ摺動移動させて、電源ホルダ100の覆い部120で接続端子部51を上方から覆い、また、ハーネス180を電源ホルダ100の切欠部150内に収め、また、後方突出片140を差込孔25に差し込む。
次に、図16に示すように、固定用ネジ190を固定用貫通孔111に通して、筐体20の左側の側板23の所定位置に設けた固定用ネジ孔26に止める。そうすると、固定部110が筐体20の所定位置に固定され、ひいては電源ホルダ100が筐体20の所定位置に固定される。
そして、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、電源ホルダ100の下面が電源装置50の上面に当接することから、電源装置50は、上方への移動を阻止される。また、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、第1ガイド76と第2ガイド128とが係合することから、電源装置50は、右方への移動を阻止される。また、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、第1ガイド76の前端がストッパー129に当接することから、電源装置50は、前方への移動を阻止される。また、電源装置50は、その背面を筐体20の背板24の内面に当接させ、かつ、その左側の側面を筐体20の左側の側板23の内面に当接させた状態で、筐体20の底板21の上に載置されている。このため、電源装置50は、下方、後方及び左方の3方への移動を阻止される。このように、電源装置50は、筐体20により、下方、後方及び左方の3方への移動を阻止されるとともに、電源ホルダ100により、上方、前方及び右方の3方への移動を阻止されて、筐体20内部の左奥の隅に留められるのである。
以上説明したように、本実施の形態では、電源装置50を留めるための電源ホルダ100に、固定部110と覆い部120と係止部130とが設けられている。そして、固定部110を筐体20の所定位置に固定すると、電源装置50は、係止部130によって係止され、接続端子部51は、覆い部120によって上方から覆われる。このように、電源ホルダ100という1つの部材を筐体20の所定位置に固定するだけで電源装置50が筐体20の内部の所定位置に留められるので、電源装置50の筐体20への着脱作業を容易に行えるのである。また、電源装置50が筐体20の内部の所定位置に留められると同時に、接続端子部51が覆い部120によって上方から覆われるので、接続端子部51に針金やピアノ線などを接触させることが困難になり、電源装置50への不正行為を防止できるのである。
(第5の実施の形態)
図17は、第5の実施の形態における電源装置50の上部及び電源ホルダ100の外観斜視図である。
第5の実施の形態は、電源装置50の上部、電源ホルダ100の形状及び材質並びに電源装置50及び電源ホルダ100の取り付け手順が、第1の実施の形態とは異なるものの、これら以外の点については、第1の実施の形態と同様である。したがって、第5の実施の形態では、電源装置50の上部、電源ホルダ100並びに電源装置50及び電源ホルダ100の取り付け手順についてのみ説明し、これら以外の点については、説明を省略する。
(電源装置50)
図17に示すように、電源ボックス60の天板62の所定位置には、四角形のコネクタ露出穴67が設けられている。そして、このコネクタ露出穴67を介して、3つのコネクタ81がその一部を電源ボックス60の外部に露出させている。このようにして、電源装置50の上面の所定位置に、ハーネス180を接続するための接続端子部51が設けられている。
(電源ホルダ100)
電源ホルダ100は、電源装置50を筐体の内部の所定位置に留めるためのものである。
図17に示すように、電源ホルダ100は、固定部110と覆い部120と係止部130とを有している。
また、本実施の形態では、覆い部120は、上面には、平板状の上面部121を有し、前面には、平板状の前面部122を有し、右側面には、平板状の右側面部124を有している。また、覆い部120の下面、左面及び後面は、開放されている。そして、覆い部120は、電源装置50の接続端子部51を上方から覆うことができるように形成されている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の前面部122の左端から前方へ向けて突出する平板状の固定部110を有している。また、固定部110のほぼ中央には、固定部110を貫通する固定用貫通孔111が設けられている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の右側面部124の後端から後方へ向けて突出する後方突出片140を有している。
また、本実施の形態では、覆い部120の前面部122の下端には、係止部130としての前係止部131が設けられ、また、覆い部120の右側面部124の下端には、係止部130としての右係止部134が設けられている。また、前係止部131は、覆い部120の前面部122の下端から前方へ向けて突出する前方突出部132と、前方突出部132の前端から下方へ向けて突出する前フック133とを有している。また、右係止部134は、覆い部120の右側面部124の下端から右方へ向けて突出する右方突出部135と、右方突出部135の右端から下方へ向けて突出する右フック136とを有している。そして、本実施の形態では、電源装置50を筐体20の内部の所定位置に設置し、電源ホルダ100の覆い部120で接続端子部51を上方から覆い、電源ホルダ100の固定部110を筐体20の所定位置に固定すると、前係止部131の前フック133がフロントパネル70に当接するとともに、右係止部134の右フック136が電源ボックス60の右側の側板63に当接する。これにより、電源装置50の前方及び右方への移動が阻止される。
また、本実施の形態では、覆い部120の上面部121の前後方向の長さを短くして、覆い部120の上面部121の後端が筐体20の背板24まで届かないようにしている。そして、覆い部120の上面部121の後端と筐体20の背板24の内面との間に隙間ができるようにして、この隙間にハーネス180を通すようにしている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、金属製であり、板金加工によって一体的
に形成されている。
(電源装置50の取り付け)
まず、フロントパネル70を前向きにして、筐体20内部の左奥の隅に電源装置50を設置する。
次に、電源装置50の上面の接続端子部51に、ハーネス180の一端を接続する。
次に、電源ホルダ100の覆い部120で接続端子部51を上方から覆い、また、電源ホルダ100の後方突出片140を差込孔25に差し込み、更には、電源ホルダ100の下面を、電源装置50の上面に当接させる。
次に、固定用ネジ190を固定用貫通孔111に通して、筐体20の左側の側板23の所定位置に設けた固定用ネジ孔26に止める。そうすると、固定部110が筐体20の所定位置に固定され、ひいては電源ホルダ100が筐体20の所定位置に固定される。
そして、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、電源ホルダ100の下面が電源装置50の上面に当接することから、電源装置50は、上方への移動を阻止される。また、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、前係止部131の前フック133がフロントパネル70に当接することから、電源装置50は、前方への移動を阻止される。また、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、右係止部134の右フック136が電源ボックス60の右側の側板63に当接することから、電源装置50は、右方への移動を阻止される。また、電源装置50は、その背面を筐体20の背板24の内面に当接させ、かつ、その左側の側面を筐体20の左側の側板23の内面に当接させた状態で、筐体20の底板21の上に載置されている。このため、電源装置50は、下方、後方及び左方の3方への移動を阻止される。このように、電源装置50は、筐体20により、下方、後方及び左方の3方への移動を阻止されるとともに、電源ホルダ100により、上方、前方及び右方の3方への移動を阻止されて、筐体20内部の左奥の隅に留められるのである。
以上説明したように、本実施の形態では、電源装置50を留めるための電源ホルダ100に、固定部110と覆い部120と係止部130とが設けられている。そして、固定部110を筐体20の所定位置に固定すると、電源装置50は、係止部130によって係止され、接続端子部51は、覆い部120によって上方から覆われる。このように、電源ホルダ100という1つの部材を筐体20の所定位置に固定するだけで電源装置50が筐体20の内部の所定位置に留められるので、電源装置50の筐体20への着脱作業を容易に行えるのである。また、電源装置50が筐体20の内部の所定位置に留められると同時に、接続端子部51が覆い部120によって上方から覆われるので、接続端子部51に針金やピアノ線などを接触させることが困難になり、電源装置50への不正行為を防止できるのである。
(第6の実施の形態)
図18は、第6の実施の形態における電源装置50の上部及び電源ホルダ100の外観斜視図である。
第6の実施の形態は、電源装置50の上部、電源ホルダ100の形状及び材質並びに電源装置50及び電源ホルダ100の取り付け手順が、第1の実施の形態とは異なるものの、これら以外の点については、第1の実施の形態と同様である。したがって、第6の実施の形態では、電源装置50の上部、電源ホルダ100並びに電源装置50及び電源ホルダ100の取り付け手順についてのみ説明し、これら以外の点については、説明を省略する。
(電源装置50)
図18に示すように、電源ボックス60の天板62の所定位置には、四角形のコネクタ露出穴67が設けられている。そして、このコネクタ露出穴67を介して、3つのコネクタ81がその一部を電源ボックス60の外部に露出させている。このようにして、電源装置50の上面の所定位置に、ハーネス180を接続するための接続端子部51が設けられている。
また、電源ボックス60の上面における接続端子部51よりも前方の所定位置には、左右方向に延びるスリット状の前係止孔77が設けられ、また、電源ボックス60の上面における接続端子部51よりも右側の所定位置には、前後方向に延びるスリット状の右係止孔78が設けられている。また、前係止孔77は、接続端子部51の左端に相当する位置から右端に相当する位置まで至るように形成され、また、右係止孔78は、接続端子部51の前端に相当する位置から後端に相当する位置まで至るように形成されている。
(電源ホルダ100)
電源ホルダ100は、電源装置50を筐体の内部の所定位置に留めるためのものである。
図18に示すように、電源ホルダ100は、固定部110と覆い部120と係止部130とを有している。
また、本実施の形態では、覆い部120は、上面には、平板状の上面部121を有し、前面には、平板状の前面部122を有し、右側面には、平板状の右側面部124を有している。また、覆い部120の下面、左面及び後面は、開放されている。そして、覆い部120は、電源装置50の接続端子部51を上方から覆うことができるように形成されている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の前面部122の左端から前方へ向けて突出する平板状の固定部110を有している。また、固定部110のほぼ中央には、固定部110を貫通する固定用貫通孔111が設けられている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、覆い部120の右側面部124の後端から後方へ向けて突出する後方突出片140を有している。
また、本実施の形態では、覆い部120の前面部122の下端には、係止部130としての前係止片137が設けられ、また、覆い部120の右側面部124の下端には、係止部130としての右係止片138が設けられている。また、前係止片137は、覆い部120の前面部122の下端から下方へ向けて突出している。また、右係止片138は、覆い部120の右側面部124の下端から下方へ向けて突出している。そして、本実施の形態では、電源装置50を筐体20の内部の所定位置に設置し、前係止片137を前係止孔77に差し込むとともに、右係止片138を右係止孔78に差し込み、電源ホルダ100の覆い部120で接続端子部51を上方から覆い、電源ホルダ100の固定部110を筐体20の所定位置に固定する。そうすると、前係止片137が前係止孔77に嵌るとともに、右係止片138が右係止孔78に嵌るので、電源装置50の前方及び右方への移動が阻止される。
また、本実施の形態では、覆い部120の上面部121の前後方向の長さを短くして、覆い部120の上面部121の後端が筐体20の背板24まで届かないようにしている。そして、覆い部120の上面部121の後端と筐体20の背板24の内面との間に隙間ができるようにして、この隙間にハーネス180を通すようにしている。
また、本実施の形態では、電源ホルダ100は、金属製であり、板金加工によって一体的
に形成されている。
(電源装置50の取り付け)
まず、フロントパネル70を前向きにして、筐体20内部の左奥の隅に電源装置50を設置する。
次に、電源装置50の上面の接続端子部51に、ハーネス180の一端を接続する。
次に、前係止片137を前係止孔77に差し込むとともに、右係止片138を右係止孔78に差し込み、また、電源ホルダ100の覆い部120で接続端子部51を上方から覆い、また、電源ホルダ100の後方突出片140を差込孔25に差し込む。
次に、固定用ネジ190を固定用貫通孔111に通して、筐体20の左側の側板23の所定位置に設けた固定用ネジ孔26に止める。そうすると、固定部110が筐体20の所定位置に固定され、ひいては電源ホルダ100が筐体20の所定位置に固定される。
そして、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、電源ホルダ100の覆い部120の下端が電源装置50の上面に当接することから、電源装置50は、上方への移動を阻止される。また、電源ホルダ100を筐体20の所定位置に固定した状態では、前係止片137が前係止孔77に嵌るとともに、右係止片138が右係止孔78に嵌るので、電源装置50は、前方及び右方への移動を阻止される。また、電源装置50は、その背面を筐体20の背板24の内面に当接させ、かつ、その左側の側面を筐体20の左側の側板23の内面に当接させた状態で、筐体20の底板21の上に載置されている。このため、電源装置50は、下方、後方及び左方の3方への移動を阻止される。このように、電源装置50は、筐体20により、下方、後方及び左方の3方への移動を阻止されるとともに、電源ホルダ100により、上方、前方及び右方の3方への移動を阻止されて、筐体20内部の左奥の隅に留められるのである。
以上説明したように、本実施の形態では、電源装置50を留めるための電源ホルダ100に、固定部110と覆い部120と係止部130とが設けられている。そして、固定部110を筐体20の所定位置に固定すると、電源装置50は、係止部130によって係止され、接続端子部51は、覆い部120によって上方から覆われる。このように、電源ホルダ100という1つの部材を筐体20の所定位置に固定するだけで電源装置50が筐体20の内部の所定位置に留められるので、電源装置50の筐体20への着脱作業を容易に行えるのである。また、電源装置50が筐体20の内部の所定位置に留められると同時に、接続端子部51が覆い部120によって上方から覆われるので、接続端子部51に針金やピアノ線などを接触させることが困難になり、電源装置50への不正行為を防止できるのである。
本発明の第1の実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシンの外観正面図。 本発明の第1の実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシンの内部を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態における電源装置及び電源ホルダの外観斜視図。 本発明の第1の実施の形態における電源装置の分解斜視図。 本発明の第1の実施の形態における回路基板及び絶縁シートの要部側断面図。 本発明の第1の実施の形態における電源ホルダの外観斜視図。 本発明の第1の実施の形態における電源装置及び電源ホルダの取り付けの手順を示す外観斜視図。 本発明の第1の実施の形態における電源装置及び電源ホルダの取り付けの手順を示す外観斜視図。 本発明の第2の実施の形態における電源ホルダの外観斜視図。 本発明の第3の実施の形態における電源ホルダの外観斜視図。 本発明の第4の実施の形態における電源装置の上部の外観斜視図。 本発明の第4の実施の形態における電源ホルダを上斜め前方から見た外観斜視図。 本発明の第4の実施の形態における電源ホルダを下斜め前方から見た外観斜視図。 本発明の第4の実施の形態における電源ホルダを下斜め後方から見た外観斜視図。 本発明の第4の実施の形態における電源装置及び電源ホルダの取り付け手順を示す外観斜視図。 本発明の第4の実施の形態における電源装置及び電源ホルダの取り付け手順を示す外観斜視図。 本発明の第5の実施の形態における電源装置の上部及び電源ホルダの外観斜視図。 本発明の第6の実施の形態における電源装置の上部及び電源ホルダの外観斜視図。
符号の説明
10 スロットマシン 20 筐体
21 底板 22 天板
23 側板 24 背板
25 差込孔 26 固定用ネジ孔
30 前扉 31 メダル投入口
32 メダル払出口 33 1枚ベットスイッチ
34 MAXベットスイッチ 35 スタートスイッチ
36 ストップスイッチ 37 演出用ランプ
38 スピーカ 39 受け皿
40 リール装置 41 回転リール
42 図柄表示窓 43 メダル選別装置
44 ホッパー装置
50 電源装置 51 接続端子部
60 電源ボックス 61 底板
62 天板 63 側板
64 背板 65 コ字形部材
66 L字形部材 67 コネクタ露出穴
68 前位置突出片 69 横位置突出片
70 フロントパネル 71 電源スイッチ
72 カバー部材 73 パイロットランプ
74 キースイッチ 75 押しボタンスイッチ
76 第1ガイド 77 前係止孔
78 右係止孔
80 回路基板 81 コネクタ
82 平形支持部材 83 L字形支持部材
90 絶縁シート 91 絶縁部
92 塞ぎ部 93 コネクタ通し穴
100 電源ホルダ 110 固定部
111 固定用貫通孔 120 覆い部
121 上面部 122 前面部
123 曲面部 124 右側面部
125 左側面部 126 下補強板
127 上補強板 128 第2ガイド
129 ストッパー
130 係止部 131 前係止部
132 前方突出部 133 前フック
134 右係止部 135 右方突出部
136 右フック 137 前係止片
138 右係止片 140 後方突出片
150 切欠部 160 水平フランジ部
170 垂直フランジ部 180 ハーネス
190 固定用ネジ

Claims (5)

  1. 底面に底板を備え、背面には背板を備え、左右の両側面にはそれぞれ側板を備える箱型の筐体と、
    筐体の内部の所定位置に設置される電源装置と、
    電源装置を筐体の内部の所定位置に留めるための電源ホルダとを備え、
    電源装置は、その上面の所定位置に、ハーネスを接続するための接続端子部を有するとともに、その背面を背板の内面に当接させ、かつ、その一方の側面を一方の側板の内面に当接させた状態で、底板の上に載置され、
    電源ホルダは、筐体の所定位置に固定される固定部と、接続端子部を上方から覆うための覆い部と、電源装置を係止させるための係止部とを有するとともに、その下面を電源装置の上面に当接させた状態で、固定部を筐体の所定位置に固定され、
    電源装置が当接している側板を当接側板とし、電源装置が当接していない側板を非当接側板としたときに、
    係止部は、電源装置が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを阻止するように形成され、
    電源装置の上面における接続端子部の左右の両側には、それぞれ、前後方向に延びる第1ガイドが設けられ、
    覆い部は、右側面には、平板状の右側面部を有し、左側面には、平板状の左側面部を有し、
    覆い部の右側面部及び左側面部の下端には、それぞれ、前後方向に延びる第2ガイドが設けられ、
    第2ガイドは、第1ガイドと係合することにより、電源ホルダを電源装置の上面に沿って前後方向に案内するように形成され、
    第2ガイドの前端には、固定部が筐体の所定位置に固定された状態で第1ガイドの前端が当接するストッパーが設けられ、
    第2ガイド及びストッパーを、係止部としたことを特徴とする遊技機。
  2. 底面に底板を備え、背面には背板を備え、左右の両側面にはそれぞれ側板を備える箱型の筐体と、
    筐体の内部の所定位置に設置される電源装置と、
    電源装置を筐体の内部の所定位置に留めるための電源ホルダとを備え、
    電源装置は、その上面の所定位置に、ハーネスを接続するための接続端子部を有するとともに、その背面を背板の内面に当接させ、かつ、その一方の側面を一方の側板の内面に当接させた状態で、底板の上に載置され、
    電源ホルダは、筐体の所定位置に固定される固定部と、接続端子部を上方から覆うための覆い部と、電源装置を係止させるための係止部とを有するとともに、その下面を電源装置の上面に当接させた状態で、固定部を筐体の所定位置に固定され、
    電源装置が当接している側板を当接側板とし、電源装置が当接していない側板を非当接側板としたときに、
    係止部は、電源装置が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを阻止するように形成され、
    覆い部は、前面には、平板状の前面部を有し、非当接側板側の面である右側面には、平板状の右側面部を有し、
    覆い部の前面部の下端には、前係止部が設けられ、覆い部の右側面部の下端には、右係止部が設けられ、
    前係止部は、覆い部の前面部の下端から前方へ向けて突出する前方突出部と、前方突出部の前端から下方へ向けて突出する前フックとを有し、
    右係止部は、覆い部の右側面部の下端から右方へ向けて突出する右方突出部と、右方突出部の右端から下方へ向けて突出する右フックとを有し、
    固定部が筐体の所定位置に固定された状態では、前係止部の前フックが電源装置の前面に当接するとともに、右係止部の右フックが電源装置の非当接側板側の面である右側面に当接し、
    前係止部及び右係止部を、係止部としたことを特徴とする遊技機。
  3. 底面に底板を備え、背面には背板を備え、左右の両側面にはそれぞれ側板を備える箱型の筐体と、
    筐体の内部の所定位置に設置される電源装置と、
    電源装置を筐体の内部の所定位置に留めるための電源ホルダとを備え、
    電源装置は、その上面の所定位置に、ハーネスを接続するための接続端子部を有するとともに、その背面を背板の内面に当接させ、かつ、その一方の側面を一方の側板の内面に当接させた状態で、底板の上に載置され、
    電源ホルダは、筐体の所定位置に固定される固定部と、接続端子部を上方から覆うための覆い部と、電源装置を係止させるための係止部とを有するとともに、その下面を電源装置の上面に当接させた状態で、固定部を筐体の所定位置に固定され、
    電源装置が当接している側板を当接側板とし、電源装置が当接していない側板を非当接側板としたときに、
    係止部は、電源装置が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを阻止するように形成され、
    電源装置の上面における接続端子部よりも前方の所定位置には、左右方向に延びるスリット状の前係止孔が設けられ、
    電源装置の上面における接続端子部よりも非当接側板側である右側の所定位置には、前後方向に延びるスリット状の右係止孔が設けられ、
    覆い部は、前面には、平板状の前面部を有し、非当接側板側の面である右側面には、平板状の右側面部を有し、
    覆い部の前面部の下端には、覆い部の前面部の下端から下方へ向けて突出する前係止片が設けられ、
    覆い部の右側面部の下端には、覆い部の右側面部の下端から下方へ向けて突出する右係止片が設けられ、
    固定部が筐体の所定位置に固定された状態では、前係止片が前係止孔に嵌るとともに、右係止片が右係止孔に嵌り、
    前係止片及び右係止片を、係止部としたことを特徴とする遊技機。
  4. 電源ホルダは、その後端から後方へ向けて突出する後方突出片を有し、
    固定部は、電源ホルダの前端付近に設けられ、
    筐体の背板の所定位置には、後方突出片を差し込むための差込孔が設けられ、
    後方突出片が差込孔に差し込まれた状態で、固定部が筐体の側板の所定位置に固定用ネジで固定されるように形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の遊技機。
  5. 底面に底板を備え、背面には背板を備え、左右の両側面にはそれぞれ側板を備える箱型の筐体と、
    筐体の内部の所定位置に設置される電源装置と、
    電源装置を筐体の内部の所定位置に留めるための電源ホルダとを備え、
    電源装置は、その上面の所定位置に、ハーネスを接続するための接続端子部を有するとともに、その背面を背板の内面に当接させ、かつ、その一方の側面を一方の側板の内面に当接させた状態で、底板の上に載置され、
    電源ホルダは、筐体の所定位置に固定される固定部と、接続端子部を上方から覆うための覆い部と、電源装置を係止させるための係止部とを有するとともに、その下面を電源装置の上面に当接させた状態で、固定部を筐体の所定位置に固定され、
    電源装置が当接している側板を当接側板とし、電源装置が当接していない側板を非当接側板としたときに、
    係止部は、電源装置が少なくとも前方及び非当接側板方向へ移動するのを阻止するように形成され、
    電源ホルダは、その後端から後方へ向けて突出する後方突出片を有し、
    固定部は、電源ホルダの前端付近に設けられ、
    筐体の背板の所定位置には、後方突出片を差し込むための差込孔が設けられ、
    後方突出片が差込孔に差し込まれた状態で、固定部が筐体の側板の所定位置に固定用ネジで固定されるように形成されていることを特徴とする遊技機。
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