JP2018102495A - 遊技機 - Google Patents

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賢 真野
信行 水野
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Abstract

【課題】基板ケースの表裏を視認可能としつつ、不正な基板ケースの取り外しを防止できるとともに、製造コストを抑えることができる遊技機を提供する。
【解決手段】スロットマシンMは、各種制御のいずれかに係る電子回路基板61と、電子回路基板61を含む遊技用部材が収容される箱状の筐体1と、電子回路基板61を、電子回路基板61の表面および裏面を視認可能な状態で収容する基板ケース62と、筐体1に設けられ、基板ケース62を、電子回路基板61の表面が視認可能となる位置と、裏面が視認可能となる位置との間で回動可能に支持する固定ベース120と、固定ベース120に取り付けられ、基板ケース62の固定ベース120からの取り外しを規制する封印部材130と、を備え、基板ケース62を固定ベース120から取り外す際に痕跡が残るようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板を収容する基板ケースを備えた遊技機に関する。
従来、遊技機においては、遊技を制御するための基板を、基板の不正な改造等を防ぐために、外部から容易に触れることができないように基板ケースに封入することが知られている。
このような基板を封入した基板ケースを、遊技機の筐体に動かないように固定して設置してしまうと、基板ケースや基板の裏側(筐体側の面)を見ることができず、基板ケースが開けられる等して、基板の裏面に改造が施されたり、基板ケースに封入された基板が基板の裏側に改造が施された基板と交換されたり、基板ケースの表側から見えない部分に不正な制御を行うための子基板が仕込まれたりした場合や、基板ケースごと不正な基板を収容した基板ケースに交換された場合等に、気付きにくいという問題がある。これに対し、基板ケースや基板の裏側が見えるように、基板ケースを遊技機の筐体に回動可能に設けることが知られている(例えば、特許文献1)。このようにすることで、基板ケースを回動させて裏側を見ることができるので、日々の点検等において、基板ケースや基板の裏側を視認することができ、基板に不正な改造が行われていないか等を、容易に確認することができる。
また、基板ケースを、遊技機から容易に取り外すことができてしまうと、この基板ケースを不正な基板を収容した基板ケースとすり替えるといった不正が行われる可能性が高くなってしまうという問題がある。これに対し、特許文献1には、基板ケースと、遊技機筐体の背板に固定される固定ベースと、固定ベースに回動可能に支持されるとともに基板ケースが取り付けられる可動ベースとを備え、固定ベースと、可動ベースと、基板ケースとが一体的に組み付けられた状態において、基板ケースに設けられた規制部によって、固定ベースから可動ベースが取り外されることを規制することで、固定ベースから可動ベースごと基板ケースが取り外されるのを防止することが記載されている。
特開2010−284382
ところで、特許文献1に記載の従来の遊技機では、基板ケースに設けられた板状片(規制部)を、固定ベースの回転軸と可動ベースの係止板との間に形成された隙間に差し込んだ後に、基板ケースを可動ベースに向けて押し込み、さらに基板ケースと可動ベースとをネジによって固定することで、可動ベースおよび基板ケースが固定ベースから取り外されるのを防止している。このため、基板ケースに板状片を設けたり、可動ベースに係止板を設けたりする必要があり、基板ケースや可動ベース等の構造が複雑になり、製造コストが増加してしまうという問題がある。
また、基板ケースを、固定ベースおよび可動ベースに対して取り付ける際に、回動可能な可動ベースと固定ベースとの間に板状片を差し込んだり、回動可能な可動ベースに基板ケースをネジ止めしたりする必要があるので、可動ベースが動いてしまう等して基板ケースの取り付けが困難となり、製造コストが増加してしまうという問題がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、基板ケースの表裏を視認可能としつつ、不正な基板ケースの取り外しを防止できるとともに、製造コストを抑えることができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明の遊技機は、各種制御のいずれかに係る電子回路基板と、前記電子回路基板を含む遊技用部材が収容される箱状の筐体と、前記電子回路基板を、前記電子回路基板の表面および裏面を視認可能な状態で収容する基板ケースと、前記筐体に設けられ、前記基板ケースを、前記電子回路基板の表面が視認可能となる位置と、前記電子回路基板の裏面が視認可能となる位置との間で回動可能に支持する固定ベースと、前記固定ベースに取り付けられ、前記基板ケースの前記固定ベースからの取り外しを規制する封印部材と、を備え、前記基板ケースを前記固定ベースから取り外す際に痕跡が残るようになっていることを特徴とする。
このような構成によれば、電子回路基板は、表面および裏面が視認可能な状態で基板ケースに収容され、固定ベースは、基板ケースを、前記電子回路基板の表面が視認可能となる位置と、前記電子回路基板の裏面が視認可能となる位置との間で回動可能に支持するので、基板ケースを回動させて、基板ケース内の電子回路基板や基板ケースの表裏を目視で確認することができる。
また、封印部材が固定ベースに取り付けられ、基板ケースの固定ベースからの取り外しを規制し、基板ケースを固定ベースから取り外す際に痕跡が残るようになっているので、不正な基板ケースの取り外しを防止できる。
また、基板ケースの固定ベースからの取り外しを、封印部材によって規制するので、基板ケースの構造を簡単にすることができ、製造コストを抑えることができる。
また、封印部材は、筐体に設けられた固定ベースに取り付けられるので、回動する部材に取り付ける場合よりも容易に取り付けることができ、製造コストを抑えることができる。
また、本発明の前記構成において、前記基板ケースは、回動軸を備え、前記固定ベースは、前記回動軸を軸心周りに回転可能に支持する軸受部を備え、前記封印部材は、前記軸受部に前記回動軸が回転可能に係合した状態で、前記軸受部から前記回動軸を取り外せないように、前記回動軸および前記軸受部を覆った状態で、固着具によって、前記固定ベースに取り付けられており、前記固着具の、前記固定ベースとの接合部分が視認可能となっているとともに、前記固着具を取り外す際に痕跡が残るようになっていることが好ましい。
このような構成によれば、固着具の固定ベースとの接合部分が視認可能となっているので、固着具が壊されたり取り外されたりした場合に、当該接合部分を見ることで、固着具が壊されたり取り外されたりしたことを容易に確認することができる。したがって、不正な基板ケースの取り外しを抑制することができるとともに、不正な基板ケースの取り外しが行なわれた場合には、すぐに発見することができる。
本発明の遊技機によれば、基板ケースの表裏を視認可能としつつ、不正な基板ケースの取り外しを防止できるとともに、製造コストを抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る遊技機の一例を示すもので、その斜視図である。 同、前扉を開いた状態の斜視図である。 同、基板ユニットと、固定ベースと、封印部材とを示す分解斜視図である。 同、第一ケースを後側から見た斜視図である。 同、第二ケースを前側から見た斜視図である。 同、固定ベースを後側から見た斜視図である。 同、封印部材を前側から見た斜視図である。 同、固定ベースへの封印部材の取付状態を示す図である。 同、固定ベースと、基板ユニットと、固定ベースと、組み立てた状態を示す斜視図である。 同、通常時の固定ベースと、基板ユニットと、固定ベースと、を下から見た断面図である。 同、90度回動時の固定ベースと、基板ユニットと、固定ベースと、を下から見た断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態は本発明を遊技機の一つであるスロットマシンに適用した場合を例にとって説明するが、本発明はスロットマシンに限ることなく、その他の遊技機に適用してもよい。
なお、以下の説明においては、基本的に「前後」とは、スロットマシンの前側に遊技者が居る場合に、遊技者側が「前」で、スロットマシン側が「後」を意味し、「上下」とはスロットマシンの上面側が「上」で、下面側が「下」を意味し、「左右」とはスロットマシンを遊技する遊技者の左手側が「左」を意味し、右手側が「右」を意味する。
まず、発明が適用されるスロットマシンMの概略構成について説明する。
図1はスロットマシンMを示す斜視図、図2は前扉を開いた状態のスロットマシンMを示す斜視図である。
このスロットマシンMは、筐体1を備えており、この筐体1は、底板、左右の側板、天板および背板を備え、当該筐体1の正面側に開口する正面開口部を有する箱形に形成されている。なお、底板の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット4、メダルを貯留するとともにメダルを払い出す払い出し装置としてのホッパーユニット5等が設けられている。
また、筐体1の正面には、筐体1の正面開口部を開閉可能に閉塞する前扉3が設けられており、この前扉3は、前記開口上部を開閉可能に閉塞する上扉30と、前記開口下部を開閉可能に閉塞する下扉40とを備えている。
筐体1内には、リールユニット22と基板ユニット60とが設けられている。また、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した3個の回転リール22aと、回転リール22aを回転させるための駆動モータ(ステッピングモータ)を有している。
また、基板ユニット60は、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニット60は、スロットマシンMの遊技を制御するための遊技制御装置として機能する。
図1に示すように、上扉30の下部には表示窓31が設けられている。この表示窓31は上側ほど後側に向かうように水平面に対して傾斜して設けられ、この表示窓31の奥には、前記3個の回転リール22aが横一列に設けられている。各回転リール22aの外周面には複数種類の図柄が配列されており、回転リール22aが停止すると表示窓31を通して1リール当たり3個の図柄が表示される。スロットマシンMでは、横3本と斜め2本とからなる計5本の入賞有効ラインが設定されている。
そして、3個の回転リール22aが停止したときに入賞有効ライン上に停止した図柄の組み合わせによって当選役が入賞したか否かが表示される。
また、上扉30の上部には、表示窓31より大きい表示窓32がほぼ鉛直に設けられている。この表示窓32は上扉30に設けられた表示ユニット20(図2参照)の表示面を見るために設けられたものであり、この表示ユニット20では、その表示面に遊技機における演出用の画像が表示されるようになっている。
また、上扉30の表示窓32の上部には、報知や演出などを行うための照明装置34,35,34が左右に隣接して設けられ、表示窓32と表示窓31との間には報知や演出などを行うための横長の照明装置36が設けられている。
さらに、表示窓31の左右両側には報知や演出などを行うための照明装置37が設けられている。
また、上扉30の左右両側部には、報知や演出などを行うための照明装置38が合計4個設けられている。なお、図1においては、右側の照明装置37は右側下の照明装置38と重なって図示されていないが、実際は右側にも左側と同様の照明装置37が設けられている。
また、上扉30は、図2に示すように、筐体1にヒンジ39,39を介して回動可能に連結されることで、筐体1の開口上部を開閉するようになっている。また、下扉40は筐体1にヒンジ39,39を介して回動可能に連結されることで、筐体1の開口下部を開閉するようになっている。なお、前扉3を上扉30と下扉40に分けない一体の構造としてもよい。
また、上扉30の下端部には、下扉40の前面より後方側で下扉40の上端より下側に突出する係合部が設けられ、下扉40が閉じた状態で、上扉30を開放することができない構造になっている。
また、下扉40の上部には、スロットマシンMを操作するための操作部50が設けられている。操作部50には、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、ゲームを開始させるためのスタートレバー53、回転リール22aの回転を停止させるためのストップスイッチ54、メダルを投入するためのメダル投入口42、メダル投入口42の下方のメダル通路内で発生したメダル詰まりを解消するリジェクトボタン55、最大数の3枚のメダルをゲームに投資するときに操作されるMAXベットスイッチボタン56等が設けられる他、遊技の演出等を選択するための操作盤57や、表示ユニット58が設けられている。操作盤57は操作部50の幅方向(左右方向)の略中央部に配置され、メダル投入口42およびリジェクトボタン55を挟んで、右側に表示ユニット58が配置されている。なお、操作盤57には、演出等の選択用の十字キー、決定ボタン、キャンセルボタン等を有している。
また、下扉40の下部には、スロットマシン内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口と、メダル払い出し口から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが設けられている。また、操作部50とメダル受け皿43との間には液晶表示パネル45が取り付けられている。また、この液晶表示パネル45の左右両側にはそれぞれ報知や演出などを行うための照明装置46が設けられている。
次に、図3に示す基板ユニット60について説明する。
スロットマシンMは、上述の基板として、小役、ボーナス役等の役の当否の抽選や、リールユニット22、ホッパーユニット5の制御等を行う遊技制御基板(電子回路基板61)を備えている。基板ユニット60は、この電子回路基板61と、薄い箱状の基板ケース62とを備え、電子回路基板61が基板ケース62に封入された状態で、筐体1の背板の筐体1の内面となる側の面の上部に設けられている。
なお、基板ユニット60は、筐体1内の他の部分に設けられていてもよく、スペース的に基板ユニット60が配置可能ならば、例えば、底板、左右の側板の一方、天板、前扉3の後側の面等に設けられていてもよい。また、基板ユニット60は、筐体1の背板、底板、左右の側板の一方、天板、前扉3の後側の面等に直接設けられるのではなく、別の部材を介して設けられていてもよい。
また、筐体1は、その付属品等を除く本体が樹脂により一体成形されており、筐体1内には、電源ユニット4、表示ユニット20、リールユニット22、ホッパーユニット5、基板ユニット60等が遊技用部材として収容されている。
なお、通常時は、基板ユニット60は、後述する第二ケース64の背面板90が、後述する固定ベース120の固定ベース本体前面121aに当接した状態で、筐体1の背板と、後述する第一ケース63の前面板65と、第二ケース64の背面板90と、電子回路基板61と、が略平行となるように配置されており、以下において、各部材について上下左右または前後の方向を用いて説明するときは、基本的に、この通常時における上下左右および前後を意味するものとする。
基板ケース62は、第一ケース63と第二ケース64とを備えている。
第一ケース63は、図4に示すように、略長方形の板状の前面板65と、前面板65よりも幅の狭い4つの略長方形の板状の側面板66a,66b,66c,66dと、を備えている。また、4つの側面板66a,66b,66c,66dは、それぞれ前面板65の上下左右の辺それぞれから、後方に向けて前面板65に対して垂直に延びるようにして、前面板65と一体的に設けられている。そして、第一ケース63は、これら、前面板65と、4つの側面板66a,66b,66c,66dとによって、後側(筐体1の背板側)が開口した左右に長く高さの低い箱状となっている。
上側の側面板66aの上面には、左端部側から右側に向けて延びる左右に長尺なL字状の係止部67が設けられており、この係止部67と側面板66aとによって、これらの間にスライド溝68が形成されている。また、下側の側面板66bの下面には、左端部側から右端部に向けて延びる左右に長尺なL字状の係止部69が設けられており、この係止部69と側面板66bとによって、これらの間にスライド溝70が形成されている。
右側の側面板66dの上端部および下端部にはそれぞれ、3枚の板(支持板71a,71b,71c)をコの字状に接合してなる回動軸支持部71が、コの字の開口部を右側に向けた状態で設けられている。また、上側に設けられた回動軸支持部71は、回動軸支持部71の左側の支持板71aが一部、上側の側面板66aよりも上方に突出するようにして設けられている。また、下側に設けられた回動軸支持部71は、回動軸支持部71の左側の支持板71aが一部、下側の側面板66bよりも下方に突出するようにして設けられている。また、支持板71aには、スリット状の係止穴71dが設けられている。
回動軸支持部71の上側の支持板71bと下側の支持板71cとの間には、丸棒状の回動軸72が設けられている。また、回動軸72は、軸を上下に向けた状態で、軸の両端がそれぞれ、支持板71bの下面右後方の隅部と支持板71cの上面右後方の隅部とに接合されている。
また、右側の側面板66dの中央部には、側面板66dから右側に突出するようにして、上下に長尺な長方形の板状の突出片73が設けられている。また、この突出片73の略中央部には、ネジを挿通するためのネジ挿通孔73aが設けられている。
また、右側の側面板66dには、突出片73の上下端にそれぞれ隣接するようにして、ネジ挿通孔74aを備えるネジ挿通部74が2つ設けられている。また、2つのネジ挿通部74は、それぞれ、上側または下側の回動軸支持部71に隣接している。
つまり、右側の側面板66dには、側面板66dから右側に突出するようにして、上側から順に、回動軸支持部71、ネジ挿通部74、突出片73、ネジ挿通部74、回動軸支持部71が互いに隣接した状態で設けられている。
また、左側の側面板66cには、側面板66cから左側に突出するようにして、ネジ挿通孔75aが設けられた2つのネジ挿通部75が上下に離間した状態で設けられている。
前面板65には、後側の面(前面板裏面65b)の4隅部および下辺側の中心部に、前面板65から後方に向けて突出するようにして、円柱状の突出部80が設けられており、この突出部80の後端面には、ネジを螺合するための、ネジ孔が設けられている。
また、前面板65の右下部分には、後側に向けて左右に長い略直方体状に凹んだ(後側に向けて突出した)部分(凹部81)が設けられている。また、前面板65の左下部分にも、後側に向けて略直方体状に凹んだ(後側に向けて突出した)部分(凹部82)が設けられている。また、これら2つの凹部81,82には、電子回路基板61に備えられた図示しない配線コネクタおよび配線コネクタに繋がれた配線を通すための、配線用開口部83が設けられている。
また、前面板65の右上部分には、電子回路基板61に備えられた、スイッチや、設定キー挿し込み部等を基板ケース62の外部に露出させるための、3つのスイッチ用開口部84が設けられている。ここで、設定キー挿し込み部とは、スロットマシンMの遊技の設定を変える時に使用するものであり、ここに設定変更用の鍵を挿し込んで回すことで、遊技の設定を変えることが可能な状態とすることができるようになっている。また、前面板裏面65bには、前面板裏面65bから後方に向けて突出するとともに、3つのスイッチ用開口部84を囲うようにして、基板支持用壁部85が設けられており、この基板支持用壁部85と、側面板66a,66dとによって、3つのスイッチ用開口部84が囲まれた状態となっている。また、第一ケース63の表面(前面板表面65a)には、3つのスイッチ用開口部84のうちの2つを覆うようにして、鍵カバー86が開閉可能に設けられている(図3参照)。これにより、電子回路基板61が基板ケース62に封入された状態において、鍵カバー86を開けることで、スイッチ用開口部84から露出したスイッチを操作したり、設定キー差し込み部に鍵を差し込んだりすることが可能となっている。
また、5つの突出部80の後端面と、2つの凹部81,82の後端面と、基板支持用壁部85の後端面とは、面一となっており、これらの面に電子回路基板61が当接するようになっている。また、4つの側面板66a,66b,66c,66dの後端部は、5つの突出部80の後端面、2つの凹部81,82の後端面、および基板支持用壁部85の後端面よりも、後側に位置している。これにより、電子回路基板61が基板ケース62に封入された状態において、前面板65と電子回路基板61との間および後述する背面板90と電子回路基板61との間には、隙間ができるようになっており、電子回路基板61に備えられた各種電子部品が、基板ケース62に当たらないようになっている。
第一ケース63は、透明な合成樹脂によって、全ての部材が一体的に成形されている。すなわち、前面板65と、側面板66a,66b,66c,66dと、係止部67,69と、回動軸支持部71と、回動軸72と、突出片73と、ネジ挿通部74,75と、は透明な合成樹脂によって、一体的に成形されている。
第二ケース64は、図5に示すように、略長方形の板状の背面板90と、背面板90よりも幅の狭い3つの略長方形の板状の側面板91a,91b,91cと、を備えている。また、3つの側面板91a,91b,91cは、それぞれ背面板90の上下および左側の辺それぞれから、前方に向けて背面板90に対して垂直に延びるようにして、背面板90と一体的に設けられている。
上側の側面板91aの前端部には下側に向けて突出するようにして、3つの係止板92が左右に離間して設けられている。また、下側の側面板91bの前端部には上側に向けて突出するようにして、3つの係止板92が左右に離間して設けられている。
また、背面板90の前側の面の上部には、前方に突出するようにして、2つのスライド板93が、側面板91aと平行に設けられている。また、背面板90の前側の面の下部には、前方に突出するようにして、3つのスライド板93が、側面板91bと平行に設けられている。
背面板90の右側の辺の中央部には、背面板90から右側に突出するようにして、上下に長尺な長方形の板状の突出片94が設けられている。また、この突出片94の略中央部には、前方に向けて突出するようにして、円柱状の突出部95が設けられており、この突出部95の前端面には、ネジを螺合するための、ネジ孔95aが設けられている。また、背面板90の右側の辺には、突出片94を挟んで、上下に離間した2つの係止板96が設けられている。
また、左側の側面板91cには、側面板91cから左側に突出するようにして、2つの長方形状の板状の突出片97が、上下に離間して設けられている。また、この突出片97の略中央部には、後側に向けて突出するようにして突出部が設けられており、突出片97の前面から、この突出部にかけて、ネジを螺合するためのネジ孔97bが設けられている。
第二ケース64は、透明な合成樹脂によって、全ての部材が一体的に成形されている。すなわち、背面板90と、側面板91a,91b,91cと、係止板92と、スライド板93と、突出片94,97と、係止板96と、は、透明な合成樹脂によって、一体的に成形されている。
電子回路基板61は、いわゆるメイン基板であり、表面および/または裏面にCPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品が実装された略長方形板状の部材である。また、電子回路基板61は、図3に示すように、4隅部および下辺側の中央部に、ネジ挿通孔100aを備えている。
ここで、電子回路基板61と、第一ケース63と、第二ケース64との組み立て方法について説明する。
まず、電子回路基板61は、5つのネジ挿通孔100aに挿通された5つのネジがそれぞれ、第一ケース63の突出部80に設けられたネジ孔と螺合することによって、第一ケース63に固定される。このとき電子回路基板61の前側の面(表面)は、第一ケース63の5つの突出部80の後端面と、2つの凹部81,82の後端面と、基板支持用壁部85の後端面と、に当接した状態となる。
次いで、第一ケース63は、第一ケース63の係止部67および係止部69がそれぞれ、第二ケース64の背面板90と側面板91aに設けられた3つの係止板92との間、または、背面板90と側面板91bに設けられた3つの係止板92との間に位置するように、かつ、第一ケース63のスライド溝68またはスライド溝70に、第二ケース64の背面板90の上部に設けられたスライド板93または下部に設けられたスライド板93が嵌まるようにして、第二ケース64の右側から、第二ケース64に挿入される。そして、第一ケース63の左側の側面板66cの外面に、第二ケース64の左側の側面板91cが当接するまで、第一ケース63が挿し込まれる。このとき、回動軸支持部71の支持板71aに、第二ケース64の背面板90の右側の辺、側面板91aの右端および側面板91bの右端が当接するとともに、2つの回動軸支持部71の支持板71aの係止穴71dそれぞれに、第二ケース64の右側の辺に上下に離間して設けられた2つの係止板96のそれぞれが挿入された状態となる。
次いで、第二ケース64に挿入された第一ケース63は、第一ケース63のネジ挿通孔73a,75a,75aそれぞれに挿通された3つのネジ102(図3参照)が、3つのネジ孔95a,97b,97bと螺合することによって、第二ケース64と固定される。そして、これにより、電子回路基板61と、第一ケース63と、第二ケース64と、が一体となった基板ユニット60となる。
また、突出片73および突出片94には、ネジ孔95aと螺合したネジ102の頭を覆うようにして、封印シールが貼られる。このため、ネジ102を外す際には、封印シールを剥がさなければならないので、封印シールが剥がされたか確認することで、ネジ102を外されたか確認できるようになっている。また、ネジ孔98aと螺合したネジ102の頭には、外した際に外した痕跡が残る蓋が取り付けられる。このため、ネジ102を外す際には、蓋を外さなければならず、蓋が外された痕跡を確認することで、ネジ102が外されたか確認できるようになっている。
なお、ネジ102をワンウェイネジとしてもよい。すなわち、基板ケース62が開けられないように、第一ケース63と第二ケース64とが固定されているか、開けられた場合に痕跡が残るようになっているのが望ましく、不正行為を行うことが極力困難となっていればよい。
基板ケース62には、ネジ102の頭を覆うようにして貼られた封印シールを覆うように、かつ、第一ケース63の突出片73の前面ならびに突出片73および突出片94の右側部を覆うようにして、断面L字の板状の封印シールカバー110が設けられている(図3参照)。
また、封印シールカバー110の上端部および下端部には、ネジ孔が設けられた突出部111が、後方に向けて突出するようにして設けられている。また、突出部111のネジ孔には、第一ケース63の2つのネジ挿通孔74a(図4参照)それぞれに挿通されたネジが、螺合しており、これにより、封印シールカバー110が、第一ケース63に固定されている。
次に、基板ユニット60の、筐体1への取り付け構造について説明する。基板ユニット60は、固定ベース120を介して筐体1に取り付けられている。また、基板ユニット60は、かしめピン140(固着具)によって固定ベース120に取り付けられた軸封印部材130(封印部材)によって、固定ベース120からの取り外しが規制されている(図3および図9参照)。
固定ベース120は、図3および図6に示すように、略長方形の板状の固定ベース本体121と、回動軸係止部122と、かしめピン係止部125と、接続部124と、を備えている。また、固定ベース120は、透明な合成樹脂によって、全ての部材が一体的に成形されている。すなわち、固定ベース本体121と、回動軸係止部122と、かしめピン係止部125と、は、透明な合成樹脂によって、一体的に成形されている。
また、接続部124は、固定ベース本体121から右側に突出するようにして設けられた板状部であり、接続部前面124aが、固定ベース本体前面121aよりも後側に位置している。
かしめピン係止部125は、接続部124を介して、固定ベース120の右側中央部に設けられている。また、かしめピン係止部125は、かしめピン係止部前面125aが、接続部前面124aおよび固定ベース本体前面121aよりも前側に位置しており、固定ベース本体121側に、接続部124からかしめピン係止部前面125aにかけて立設された壁部126を備えている。
また、かしめピン係止部125の裏面125b側には、かしめピン係止部裏面125bから後方に向けて垂直に突出するように、かつ、上下方向に延びるようにして設けられた板状の部分である、かしめピン係止板127が、壁部126と平行に設けられている。また、かしめピン係止板127には、上下に離間して、2つのかしめピン係止穴128が設けられている。
回動軸係止部122は、接続部124を介して、固定ベース120の右側に、かしめピン係止部125を挟むようにして、上下に離間して2つ設けられている。また、回動軸係止部122は、長方形の板状の回動軸係止部側面板122aと、長方形の板状の回動軸係止部前面板122bと、L字の板状の回動軸係止部上面板122cと、L字の板状の回動軸係止部下面板122dと、を備える。
回動軸係止部側面板122aは、接続部前面124aから前方に向けて延びるようにして、各面が左右を向いた状態で設けられている。また、回動軸係止部前面板122bは、回動軸係止部側面板122aの前端部から右方に向けて延びるようにして設けられている。また、回動軸係止部上面板122cと回動軸係止部下面板122dとは、回動軸係止部側面板122aおよび回動軸係止部前面板122bに沿うようにして、これらの上端部または下端部に設けられている。
回動軸係止部上面板122cと回動軸係止部下面板122dとには、L字状の屈曲部内側部分に、前側方向に向けて回動軸72の外径より僅かに大きな内径を有する略半円状に凹んだ、回動軸72が係止される軸受部123が設けられている。
軸封印部材130は、図7に示すように、回動軸72を覆う、2つの回動軸覆部131と、かしめピン140を覆う、かしめピン覆部132と、を備える。また、軸封印部材130は、透明な合成樹脂によって、全ての部材が一体的に成形されている。すなわち、回動軸覆部131と、かしめピン覆部132とは、透明な合成樹脂によって、一体的に成形されている。
かしめピン覆部132は、断面L字の板状部であり、かしめピン係止部125の2つのかしめピン係止穴128それぞれに対向する位置に、かしめピン嵌入部133が設けられている。かしめピン嵌入部133は、かしめピン140の頭部141を嵌入可能な凹部133aと、この凹部133aの中心部に設けられたかしめピン140を挿通可能であって、頭部141を挿通不可能な(頭部141よりも小面積な)かしめピン挿通穴133bとを備えている。
また、かしめピン覆部132には、L字をなす2つの面に対して垂直に接するようにして4つの補強板134が上下に離間して設けられており、かしめピン覆部132を補強している。
かしめピン覆部132の上端部および下端部にはそれぞれ、回動軸覆部131が設けられている。また、回動軸覆部131には、右後方に向けて軸受部123と略等しい内径の円の四分円状に凹んだ覆部側軸受部135が設けられている。また、この覆部側軸受部135の後端部から真っ直ぐ左側に向けて延出するようにして、延出部136が設けられている。また、回動軸覆部131は、上下方向の長さが、回動軸係止部上面板122cと回動軸係止部下面板122dとの間隔よりも短くなっている。そして、軸封印部材130と、固定ベース120とが固定された状態において、延出部136が、回動軸係止部上面板122cと回動軸係止部下面板122dとの間に入り込むことで、延出部136が、軸受部123の左端よりも左側に配置されるとともに、軸受部123と、覆部側軸受部135と、延出部136とによってできる、回動軸72の外径より僅かに大きな内径を有する略円状の断面を有する空間に、回動軸72が配置される(図10参照)。これにより、回動軸72が、覆部側軸受部135と軸受部123とによって回動可能に支持されている。また、延出部136が、軸受部123の左端よりも左側に位置することで、回動軸覆部131と、回動軸係止部122との間に隙間ができるのを塞ぎ、回動軸72が、回動軸覆部131および回動軸係止部122から抜け落ちるのを防止するようになっている。
軸封印部材130は、図8に示すように、2つのかしめピン140によって、固定ベース120に取り付けられ、固定ベース120に固定される。
かしめピン140は、略正方形板状の頭部141と、頭部141の中心部から頭部141に垂直に延びる棒状の挿通部142と、挿通部142の先端部から、頭部141側に向けて広がるようにして設けられたかしめ部143とを備え、挿通部142とかしめ部143とが矢印状に成形されている。また、かしめピン140は、弾性を有し、かしめ部143の頭部141側の広がった部分が、細い場所を通す際等、押さえつけられたときには縮径し、押さえつけが無くなると、広がるようになっている。
かしめピン140は、軸封印部材130のかしめピン挿通穴133bおよび固定ベース120のかしめピン係止穴128に、かしめ部143が挿通されかしめピン140のかしめ部143が、かしめピン係止板127に係止されることによって、軸封印部材130を固定ベース120に固定するようになっている。このとき、挿通部142(かしめ部143)の先端が、壁部126に当接するとともに、頭部141が、凹部133aに嵌入した状態となっている。また、頭部141の、挿通部142が設けられた面と逆側の面(以下、頭部141の上面という)は、軸封印部材130(かしめピン覆部132)の表面と面一、または、この表面よりも頭部141の上面が凹部133a側(図8において左側)に凹んだ状態になっており、頭部141の上面以外の部分に触れることができないようになっている。
また、かしめピン140は、軸封印部材130と固定ベース120とを固定した状態において、かしめピン140の側面(頭部141、挿通部142およびかしめ部143が見える面)側にくる部材であるかしめピン係止部125が透明であるため、かしめピン140の側面が、見えるようになっている。また、かしめ部143が、かしめピン係止板127に係止されている部分が見えるようになっている。
なお、かしめピン140は、かしめピン係止板127に係止されているのがわかりやすいように、色が付いている(有色の透明も含む)ことが望ましい。
また、かしめピン140は、かしめピン係止穴128に挿通されると、かしめ部143が広がって、かしめピン140を引き抜くことができないようになり、無理に引き抜くとかしめ部143や頭部141が破壊されるので、引き抜いた痕跡が残るようになっている。
なお、かしめピン140は、引き抜かれた後、他のかしめピン等と交換されることがないように、例えば、出所を示す刻印など、出所を特定できる目印が付されていることが望ましい。また、かしめピン140は、矢印状でなくても、かしめピン係止板127に係止され、基本的に破壊することなく引き抜くことができない構造となっていればよい。
上述のように、基板ユニット60は、固定ベース120を介して筐体1に取り付けられ、軸封印部材130によって、固定ベース120からの取り外しが規制される。ここで、基板ユニット60の筐体1への取付方法について説明する。
まず、固定ベース120は、筐体1の背板に、ネジ止めによって、固定される。なお、このネジ止めには、ワンウェイネジを用いたり、あるいは、ネジ止めしたネジのアタマに外した際に痕跡が残る蓋を取り付けたりする等して、固定ベース120が筐体1から外された際に、その痕跡が残るようにすることが望ましい。
次いで、固定ベース120に、基板ケース62が取り付けられる。このとき、まず、第二ケース64の、背面板90が、固定ベース本体前面121aと当接していない状態、すなわち、例えば、背面板90を固定ベース本体前面121aに対して略垂直に立てた状態で、上下に離間して設けられた2つの回動軸72をそれぞれ、上下に離間して設けられた2つの回動軸係止部122の軸受部123それぞれに係止させる。そして、それぞれの回動軸72を、それぞれの軸受部123に係止させた状態を維持したまま、回動軸72を回動中心として、基板ケース62を回動させ、背面板90と、固定ベース本体前面121aとを当接させる。なお、固定ベース120への基板ケース62の取り付けおよび取り外しは、このように、背面板90を固定ベース本体前面121aに対して立てた状態でないと行えないようになっている。
次いで、固定ベース120に、軸封印部材130が取り付けられる。軸封印部材130は、上下に離間して設けられた2つの回動軸覆部131の延出部136がそれぞれ、固定ベース120の上下に離間して設けられた回動軸係止部122の回動軸係止部上面板122cと回動軸係止部下面板122dとの間に入り込むように、固定ベース120の右側から挿入される。これにより、軸封印部材130が、覆部側軸受部135と軸受部123とで、回動軸72を挟むようにして配置されるとともに、延出部136の左端が、軸受部123の左端よりも左方に位置することとなる。また、このとき、延出部136があることによって、軸封印部材130を一旦回動軸72よりも後方に下げることなく、固定ベース120の右側から左方に向けて真っ直ぐ滑らせるようにして軸封印部材130を固定ベース120に取り付けることが可能となる(図10参照)。
そして、軸封印部材130の右側から、かしめピン140を挿入し、軸封印部材130および固定ベース120にかしめピン140を挿通させることで、軸封印部材130が固定ベース120に固定される。
基板ユニット60と、固定ベース120と、軸封印部材130とを、一体的に組み立てた状態の斜視図を図9に示す。図9からわかるように、基板ケース62は、その裏面側が固定ベース120に沿って視認することができない状態にすることができる。
また、このような、基板ユニット60と、固定ベース120と、軸封印部材130とを、一体的に組み立てた状態であって、第二ケース64の背面板90(基板ケース62)が、固定ベース120の固定ベース本体前面121aに当接した状態(基板ケース62を回動させていない状態)である、通常時の基板ユニット60、固定ベース120および軸封印部材130を下から見た断面図を図10に示す。また、回動時の一例として、背面板90(基板ケース62)が、固定ベース本体前面121aに対して90度開いた状態の基板ユニット60、固定ベース120および軸封印部材130を下から見た断面図を図11に示す。なお、図10および図11においては、各部材の向きがわかりやすいように、かしめピン140を奥まで挿し込んでいない状態を示している。
図10および図11を見るとわかるように、このような構成の遊技機によれば、筐体1に固定された固定ベース120に対して、電子回路基板61が封入された基板ケース62を、表面側はみえるが裏面側が固定ベース120(筐体1)に沿って視認できない状態と、裏面側が固定ベース120(筐体1)から離れて視認できる状態、例えば、固定ベース120に対して90度以上回転した状態とにすることができる。なお、基板ケース62の背面が視認できる角度であれば、90度より小さな角度であってもよい。この際に基板ケース62が透明なので、基板ケース62内の電子回路基板61の表裏面も視認可能となっている。また、電子回路基板61の表裏面だけでなく、電子回路基板61と、基板ケース62との間にある物体も視認することができるので、不正な子基板等が仕込まれた場合には、この子基板等を視認することもできる。
なお、基板ケース62の全体が透明でなくとも、電子回路基板61の表面と裏面とがそれぞれ視認可能となっていればよく、例えば、前面板65や背面板90の一部に透明の窓を設けることとしてもよい。また、基板ケース62が、遊技機の揺れ等に伴い、予期せず回動することがないように、基板ケース62を固定ベース120や筐体1に係止等できるようにしてもよい。例えば、基板ケース62等につまみを設け、このつまみを回すことで、基板ケース62を回動可能な状態と、回動不可能な状態とで切り替えられるようにできるようにしてもよい。
また、軸封印部材130が、かしめピン140によって、固定ベース120に取り付けられ、これにより、基板ケース62の固定ベース120からの取り外しが規制されるので、基板ケース62を固定ベース120から取り外す際には、かしめピン140や軸封印部材130等を破壊しなければならないので、取り外した痕跡が残る。したがって、不正な基板ケース62の取り外しを防止できる。
なお、軸封印部材130の固定ベース120への取り付けは、かしめピン140以外の部材により行ってもよい。例えば、ネジや、結束バンド、その他の固着具等によって取り付けを行ってもよい。
また、基板ケース62は、固定ベース120の回動軸係止部122に設けられた軸受部123に、基板ケース62の回動軸72が係止され、この軸受部123および回動軸72が軸封印部材130に覆われることにより、基板ケース62に収容された電子回路基板61の表面が視認可能となる位置と、裏面が視認可能となる位置との間で回動可能に支持される。したがって、複雑な構造の部材を必要とせず、低コストで製造することができる。
なお、回動軸72および回動軸係止部122は、上下に離間して2つずつ設けなくてもよい。例えば、これらを1つずつ設けることとする等してもよい。また、固定ベース120に回動軸72を設け、基板ケース62に回動軸係止部122を設けることとしてもよい。
また、固定ベース120は、別の部材を介して筐体1に設けられていてもよく、筐体1と一体的に成形されていてもよい。また、筐体1ではなく、前扉3等に設けられていてもよく、この場合も別の部材を介して前扉3等に設けられていてもよい。
また、電子回路基板61を小役、ボーナス役等の役の当否の抽選や、リールユニット22、ホッパーユニット5の制御を行う遊技制御基板(主基板)としたが、電子回路基板61は、表示や音声や照明による演出を制御する演出制御基板(サブ基板)であってもよく、遊技制御基板と演出制御基板の両方であってもよい。また、電子回路基板61は、遊技機において、何らかの制御に用いられる制御基板ならばどのような制御基板であってもよい。
また、図9に示すように、封印シールカバー110は、通常時および回動時において、側面をかしめピン係止部125および基板ケース62に覆われているので、封印シールカバー110の取り外しが困難になるだけでなく、予期せぬ衝撃によって、封印シールカバー110が取れてしまい、基板ケース62の封印が解かれやすくなってしまうのを防ぐことができる。
また、かしめ部143が、かしめピン係止板127に係止されている部分が見えるようになっているので、かしめピン140が壊されたり取り外されたりした場合に、目視で確認することができ、不正な基板ケース62の取り外しを防止することができる。
また、かしめピン140の頭部141の上面は、軸封印部材130の表面と面一、または、この表面よりも頭部141の上面が凹部133a側に凹んだ状態になっており、頭部141の上面以外の部分に触れることができないようになっている。したがって、頭部141を引っ張ったり、頭部141を切り離したりして、かしめピン140による封印を解くことができないので、不正な基板ケース62の取り外しを防止することができる。
1 筐体
60 基板ユニット
61 電子回路基板
62 基板ケース
72 回動軸
120 固定ベース
123 軸受部
130 軸封印部材(封印部材)
140 かしめピン(固着具)

Claims (2)

  1. 各種制御のいずれかに係る電子回路基板と、
    前記電子回路基板を含む遊技用部材が収容される箱状の筐体と、
    前記電子回路基板を、前記電子回路基板の表面および裏面を視認可能な状態で収容する基板ケースと、
    前記筐体に設けられ、前記基板ケースを、前記電子回路基板の表面が視認可能となる位置と、前記電子回路基板の裏面が視認可能となる位置との間で回動可能に支持する固定ベースと、
    前記固定ベースに取り付けられ、前記基板ケースの前記固定ベースからの取り外しを規制する封印部材と、を備え、
    前記基板ケースを前記固定ベースから取り外す際に痕跡が残るようになっていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記基板ケースは、回動軸を備え、
    前記固定ベースは、前記回動軸を軸心周りに回転可能に支持する軸受部を備え、
    前記封印部材は、前記軸受部に前記回動軸が回転可能に係合した状態で、前記軸受部から前記回動軸を取り外せないように、前記回動軸および前記軸受部を覆った状態で、固着具によって、前記固定ベースに取り付けられており、
    前記固着具の、前記固定ベースとの接合部分が視認可能となっているとともに、前記固着具を取り外す際に痕跡が残るようなっていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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