JP2013215387A - かしめ構造及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機の所定箇所から基板ケースを取り外し不能にして不正行為を防止するとともに、ヒンジ機構と脱離防止機構と開封防止機構とを一体構成にして構造の簡略化と低コストを図る。
【解決手段】 遊技機1の本体に固定された基台22と、基板ケース12に形成又は接合された回動部材21と、基台22に形成された孔状又は曲面形状の第一被挿通部222a、223a、226aと、回動部材21に形成された孔状又は曲面形状の第二被挿通部213a、213bと、を同軸上に並置した状態で、その軸に沿って挿通されるヒンジピン24とを備え、回動部材21は、ヒンジピン24の挿通方向を軸として回動可能に軸支され、ヒンジピン24は、基台22に対し脱抜不能に係止して基板ケース12の取り外しを不能とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、遊技機の基板ケースなどに適用されるかしめ構造と、かしめ構造を備えた遊技機に関し、特に、遊技機の本体に対して基板ケースを回動可能に取り付けるとともに、取り付けられた基板ケースを取り外し不能とし、かつ、不正に基板ケースを交換する等の不正行為が発生した場合にその痕跡を残存可能とするかしめ構造と遊技機に関する。
一般に、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機には、ゲーム性に関与する複数の制御基板が設けられている。
これらの制御基板の中には、遊技機の正面に配設されたLED等の発光ランプの点灯制御やスピーカから出力される効果音の出力制御を行って遊技の内容に応じた所定の演出を実現する副制御基板が含まれている。
この副制御基板は、プリント基板上にCPU,ROM,RAM等の種々の電子部品が配置されたコンピュータとして構成されている。
このような副制御基板は、遊技の進行を制御する主制御基板に接続されていることから、不正改造の対象となり易く、そのために、当該副制御基板を透明な二つのケースの間に挟んで収容するとともに、このケースが開封不能に封止された状態で、遊技機の本体における例えば前扉の裏面又は筐体内部の側面に取り付けられている。
ところが、そのケースを例えば前扉の裏面にネジ止めして固定してしまうと、前扉の裏面に設けられた機構のうちそのケースで覆い隠された機構(例えば、スロットマシンの前扉の上部に設けられた液晶ディスプレイなどの表示器の裏面の機構など)について点検や修理を行う必要が生じたときには、その固定していたケースを取り外さなければならず、これが面倒な作業となっていた。
そこで、ケースで覆い隠された機構を点検容易とするために、前扉の裏面とケースの右側辺部との接続部分にヒンジ機構を設け、そのケースを前扉の裏面から手前方向に回動可能とした改良技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
具体的に、特許文献1においては、遊技機の前扉の裏面におけるベース枠体において上下二箇所に突出部を形成し、これら二つの突出部の上面にそれぞれ凸部を形成し、一方、ケースの右側辺部には、直方体状の突設部を二つ形成し、これら二つの突設部のそれぞれに、当該突設部の下面に開口を有する凹部を形成し、ベース枠体の突出部の凸部に対してケースの突設部の凹部を係合することで、ベース枠体に対してケースを回動可能に取り付ける構造を備えたヒンジ機構が提案されている。
この技術によれば、そのヒンジ機構を中心としてケースを回動させることができるので、前扉の裏面に配設された機構のうちケースで覆い隠されていた機構に対しても容易に点検等を行うことができる。
特開2002−018078号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術においては、次のような問題があった。
ベース枠体における一方の突出部の上方には、可撓性を有する板状部が脱離規制手段として突設されており、ケースの突設部の凹部がベース枠体の突出部の凸部から脱離する方向にケースを持ち上げると、このケースの突設部の上面がベース枠体の板状部に当接するためにケースが脱離不能となっている。また、ケースの取り外しが必要となったときには、板状部を水平方向へ湾曲させることで、ケースの突設部の上面がその板状部に当接しなくなり、当該ケースの取り外しが可能となっている。
このように、ケースを取り外す場合には板状部を湾曲させればよいが、不正に副制御基板を交換する行為が行われる際にもその板状部を湾曲させることで容易にケースを取り外せるため、その不正行為をいとも簡単に許してしまう結果となっていた。
また、板状部は、可撓性を有しており、湾曲させた後に手を放すと元の状態に復帰するが、このとき板状部には湾曲する方向に力が加わったことを示す痕跡は残らない。このため、不正に副制御基板が交換された場合において、その後に板状部やヒンジ機構、ケース等を見ただけではその不正行為の発生の事実を見抜くことが難しく、その結果、その不正行為を見逃してしまって遊技ホールの被害が拡大するという事態が起こり得た。
また、このような被害を阻止するために、例えばヒンジ機構とは別に、ケースの不正な取り外しを防止する機構やケースの開封を防止する機構などを新たに設けることが考えられるが、このように新たな機構を増設すると、構造が複雑になるとともに、遊技機内に相応のスペースを確保する必要が生じて遊技機の設計が煩雑となり、しかも、その増設に伴ってコストが高くなるといった問題が新たに生じていた。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、遊技機の前扉又は筐体から基板ケースを取り外し不能にして不正行為を防止するとともに、もし不正行為が発生した場合でもその不正行為を発見可能とし、かつ、ヒンジ機構と脱離防止機構と開封防止機構とをそれぞれ別構成にすることによる構造の複雑化やコスト高を回避可能とするかしめ構造及び遊技機の提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明のかしめ構造は、所定の制御基板が収容された基板ケースを遊技機本体に対して取り外し不能に取り付けるためのかしめ構造であって、遊技機本体の所定箇所に固定された基台と、基板ケースに形成又は接合された回動部材と、基台に形成された孔状又は曲面形状の被挿通部と、回動部材に形成された孔状又は曲面形状の被挿通部と、を同軸上に並置した状態で、その軸に沿って挿通されるヒンジピンとを備え、回動部材は、ヒンジピンの挿通方向を軸として回動可能に軸支され、ヒンジピンは、基台に対して脱抜不能に係止する係止部を有しヒンジピンの係止部が基台に係止することで、遊技機本体の所定箇所からの基板ケースの取り外しを不能とし、ヒンジピンの一部が不正行為により切断されると、切断された痕跡が不正行為の痕跡として残存する構成としてある。
また、本発明の遊技機は、遊技に関する所定の制御を実行する制御基板を備えた遊技機であって、制御基板が収容された基板ケースと、遊技機の本体の所定箇所に対して基板ケースを取り外し不能に取り付けるためのかしめ構造とを備え、かしめ構造が、前述のかしめ構造からなる構成としてある。
本発明のかしめ構造及び遊技機によれば、ヒンジピンが基台に対して脱抜不能に係止したかしめ構造となっているので、基板ケースが遊技機本体の所定箇所から取り外し不能となり、これにより、基板ケースを不正に交換する行為を阻止することができる。
また、不正に基板ケースを交換するためにヒンジピンが切断された場合、そのヒンジピンの切断痕がその後も残存するため、その不正行為を確実に発見できる。
さらに、かしめ構造がヒンジ機構と脱離防止機構と開封防止機構とを兼ね備えた多機能構造となっているので、それらの各機構をそれぞれ別個に備えた場合に比べて構造を簡略化でき、少ない部品で構成できるのでコストを低減できる。
しかも、基板ケースがヒンジ機構により回動可能に取り付けられるので、遊技機の前扉の裏面に設けられた機構のうち基板ケースに覆い隠されていた機構を容易に点検又は修理することができる。
また、ヒンジピンが切断されたヒンジ機構を再利用する場合には、そのヒンジピンとカバー部材とを交換すればよく、基台はそのまま継続して使用できるので、経済的である。
本発明の実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの制御系の構成を示すブロック図である。 スロットマシンにおける前扉の裏面上部を斜め上方向から見た構成を示す斜視図である。 ヒンジ機構を中心として基板ケースを回動した状態を示す斜視図である。 回動部材の構成を示す外観斜視図である。 ヒンジピン及び基台の構成を示す外観斜視図である。 カバー部材の構成を示す外観斜視図である。 ヒンジ機構を組み立てる前の各部品と基板ケースの外観構成を示す斜視図である。 基台と回動部材とを組み合わせた状態を示す外観斜視図である。 基台と回動部材とカバー部材とを組み合わせた状態を示す外観斜視図である。 基台と回動部材とカバー部材のそれぞれの貫通孔にヒンジピンを挿通した状態を示す外観斜視図である。 図12に示す基台及びカバー部材を平面方向に切断した断面図である。 ヒンジピンの切断部を切断して当該ヒンジピンの上部を脱抜させた状態を示す外観斜視図である。 カバー部材の一部を切断して当該カバー部材の上部を脱抜させた状態を示す外観斜視図である。 カバー部材の他の一部を切断して当該カバー部材の下部を脱抜させた状態を示す外観斜視図である。 基台と回動部材とを分離させた状態を示す外観斜視図である。 ヒンジ機構の他の構成を示す斜視図である。 図18に示す基台の断面図であって、(i)はヒンジピンが挿通されていない状態、(ii)はヒンジピンが挿通された状態を示す図である。
以下、本発明に係る遊技機と、かしめ構造の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
[遊技機]
本発明のかしめ構造が適用可能な遊技機には、スロットマシン、パチンコ機、パロットなど様々な種類があるが、本実施形態では、本発明のかしめ構造をスロットマシンに適用した場合について説明する。
本実施形態のスロットマシン1は、複数のリールを回転させることによって遊技媒体であるメダルを獲得できる回胴式遊技機として構成されており、遊技の内容に応じた演出の制御を行う副制御部10が、スロットマシン1の本体における例えば前扉1aの裏面又は筐体1bの内部壁面に取り付けられるとともに、その副制御部10の制御基板11が収容された基板ケース12がヒンジ機構20を介して取り付けられ、このヒンジ機構20が基板ケース12を脱抜不能とするかしめ構造を有した構成となっている。
以下、本実施形態に係るスロットマシン1について図1〜図3を参照しながら詳述する。
これらの図に示すように、本実施形態のスロットマシン1は、回動可能に軸支された複数のリール41a,41b,41cが内蔵され、正面側が開口した筐体1bと、筐体1bの正面側を開閉可能に覆う前扉1aとで構成され、内部には、マイクロコンピュータ等で構成された主制御部9、主制御部9からの指令により、スピーカ8b,LED等のランプ類を制御する副制御部10、及び必要な機械,装置等が収納されている。
前扉1aは、図2に示すように、スロットマシン1の筐体1bにヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられる扉体で、この前扉1aに遊技操作に係る複数の操作手段が設けられて、スロットマシン1の正面部を構成している。
操作手段としては、メダルが投入されるメダル投入口2と、装置内部にクレジットとして貯留されたメダルをゲームに投じるベットボタン2aと、各リール41a,41b,41cの回転を始動させるスタートレバー3と、回転している各リール41a,41b,41cを停止させる3つの停止ボタン5a,5b,5cなどが設けられている。
さらに、前扉1aには、各リール41a,41b,41cに表示された図柄を視認可能とする表示窓6が、各操作手段の上側に設けられている。また、前扉1a上部には、所定の動画や静止画を表示して視覚的な演出を行う液晶ディスプレイなどの表示器8aが設けられ、前扉1a下部には、効果音、音声等が出力されるスピーカ8bが設けられている。
筐体1bの中央には、リール41a,41b,41cと、各リール41a,41b,41cを回転させる図示しないモータ及び回転位置を検出するセンサ等を備えるドラムユニット4が設けられる。
また、筐体1bの下部には、メダルの貯留・払出しを行うメダル払出装置7が設けられる。メダル払出装置7には、メダルを貯留するホッパー7aが設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ2bにより検出されるとともに、ホッパー7aに誘導されるようになっている。
主制御部9は、メインCPU、メインROM、メインRAMなどが一体化された制御用チップの搭載された主基板、これを収容する基板ケース等から構成され、上記の各操作手段からの信号やメダルセレクタ2bからの信号に基づき、ドラムユニット4、メダル払出装置7などの各装置を制御することで、以下のようなスロットマシン遊技を進行させる。
具体的には、遊技者によりメダル投入口2からメダルが投入されると、メダルがメダルセレクタ2bにより検出され、検出信号が主制御部9に入力される。また、ベットボタン2aが操作された場合は、その操作信号が主制御部9に入力される。主制御部9は、これらの信号の入力の有無からゲーム可能なメダル数を監視するとともに、スタートレバー3の操作を監視する。
ゲーム可能なメダル数となったときに、スタートレバー3が操作されると、主制御部9は、ドラムユニット4を駆動して、各リール41a,41b,41cを回転させる制御を行う。
さらに、主制御部9は、スタートレバー3が操作されたときに、ボーナス役、小役、再遊技役、ハズレの複数の抽選対象の中から今回ゲームの当選対象を抽選する内部抽選を行い、各停止ボタン5a,5b,5cが押下操作されたタイミングに基づき、抽選結果に応じた図柄の組合せで停止するよう、回転している各リール41a,41b,41cの停止制御を行う。
また、主制御部9は、各リール41a,41b,41cに停止表示される図柄の組合せを判定し、所定の図柄の組合せのときには、メダル払出装置7に対して所定数のメダルを払い出す制御を行い、メダルをメダル払出口7bから払い出す。
このような内容でスロットマシン遊技が進行すると、この遊技の内容に応じた所定の演出、例えば大当りに入賞したときに、前扉1aに配設されたLEDランプ等を点灯させたり、あるいは、スピーカ8bから所定の効果音を出力させるなどしてその入賞を祝福するといった演出が副制御部10による制御により実行される。
副制御部10は、CPU(中央演算処理装置)、ROM及びRAMなどの記憶手段、I/OインターフェイスなどのIC部品、抵抗、コンデンサ、トランジスタなどの様々な電子部品などが実装された制御基板11を備え、この制御基板11が透明の基板ケース12に収容された状態で、スロットマシン1の前扉1aの裏面上部、又は、筐体1bの内部壁面に取り付けられている。
ここで、制御基板11を収容する基板ケース12は、深さの浅い凹状のケース部材を二枚重ね合わせ、この中空内部にその制御基板11を収容するようになっている。また、この基板ケース12は、次に説明するヒンジ機構20Aを介して、スロットマシン1の本体における例えば前扉1aの裏面等に回動可能に取り付けられるとともに、この取り付けられた基板ケース12がヒンジ機構20Aにより取り外し不能となっている。
以下、本実施形態のヒンジ機構20Aの構成について、図4〜図17を参照しつつ説明する。
[ヒンジ機構]
これらの図に示すように、ヒンジ機構20Aは、基板ケース12に接合される回動部材21と、スロットマシン1の前扉1a又は筐体1bにおける所定の箇所に固定される基台22Aと、基台22Aに装着されて当該基台22Aの一部を覆うカバー部材23と、これら回動部材21と基台22Aとカバー部材23に挿通されて、これら回動部材21等を分離不能に結合するヒンジピン24とを備えている。
そして、これら回動部材21と基台22Aとカバー部材23とヒンジピン24がそれぞれ特徴的な構造を有することにより、不正行為を防止する等の目的を達成するための主要な四つの機能、すなわち、基板ケース12をスロットマシン1の前扉1a又は筐体1bに回動可能に取り付けるヒンジ機能と、基板ケース12を開封不能に封止する封止機能と、スロットマシン1の前扉1a又は筐体1bに対して取り付けられた基板ケース12を取り外し不能とするかしめ機能と、基板ケース12が不正に交換されたことをヒンジピン24の切断痕として残存させる痕跡残存機能とを実現可能とする構造となっている。
これら各機能ごとに、ヒンジ機構20Aの特徴的な構造の概略を説明すると、まず、ヒンジ機能は、次のような構造を有して実現される。すなわち、ヒンジ機構20Aの回動部材21と基台22Aとカバー部材23のそれぞれに一又は二以上の突設部を形成し、これら突設部のそれぞれに、ヒンジピン24を挿通可能な大きさの貫通孔を被挿通孔として穿設し、それら回動部材21と基台22Aとカバー部材23とを組み合わせて、各貫通孔を直線上に並置し、その直線に沿ってヒンジピン24を挿通し、これにより、回動部材21の貫通孔がヒンジピン24の周面を摺動可能に軸支されることで、この回動部材21が接合された基板ケース12を基台22Aの固定されたスロットマシン1の前扉1a等に対して回動可能に取り付けることができる。
次に、封止機能は、ヒンジ機構20Aが次のような構造を有して実現される。すなわち、ヒンジ機構20Aの回動部材21を二つの部材で構成し、一方を、制御基板11の一の面側を覆う第一ケース(下側ケース12a)に接合される第一回動部材21aとし、他方を、制御基板11の他の一の面側を覆う第二ケース(上側ケース12b)に接合される第二回動部材21bとし、これら第一回動部材21aと第二回動部材21bのそれぞれに、一又は二以上の突設部を形成するとともに、これら突設部のそれぞれにヒンジピン24を挿通可能な大きさの貫通孔を被挿通孔として穿設し、制御基板11を収容するように下側ケース12aと上側ケース12bとを重ね合わせたときに、第一回動部材21aと第二回動部材21bとが組み合わされて、各貫通孔が連通し、その連通方向に沿ってヒンジピン24を挿通することで、このヒンジピン24が閂(かんぬき)として機能して、第一回動部材21aと第二回動部材21bが分離不能となり、第一回動部材21aに接合された下側ケース12aと第二回動部材21bに接合された上側ケース12bが開封不能に封止された状態となる。
さらに、かしめ機能は、ヒンジピン24の先端部分に形成されたV字状の係止部245が基台22A又はカバー部材23に係止することで、当該ヒンジピン24が脱抜不能となる機能であり、これにより、基板ケース12を取り外し不能にして当該基板ケース12の不正な交換を阻止するとともに、上述したヒンジ機能や封止機能を奏効可能としている。
そして、痕跡残存機能は、基板ケース12を取り外そうとして、基台22A等に挿通された状態のヒンジピン24に対し、そのヒンジピン24の所定の箇所を不正に切断されたときに、その切断された箇所が痕跡として残存する機能をいい、その後に遊技ホールの店員が、その切断痕を視認することで、発生した不正行為を発見可能となっている。また、切断された後のヒンジピン24の下半分は、基台22A等に脱抜不能に係止した状態で残存するので、その切断痕を確実に残すことができ、その切断痕の有無を確認することで、不正行為を確実に発見できる。
これらヒンジ機能と封止機能とかしめ機能と痕跡残存機能の四つ機能を全て実現可能とするヒンジ機構20Aの各部品の構成について、図4〜図8を参照して説明する。
ヒンジ機構20Aは、上述したように、回動部材21と、基台22Aと、カバー部材23と、ヒンジピン24とを備えて構成されている。
回動部材21は、基板ケース12の下側ケース12aの一側辺部13aに接合される第一回動部材21aと、基板ケース12の上側ケース12bの一側辺部13bに接合される第二回動部材21bとの二つの部材で構成されている。
第一回動部材21aは、基板ケース12の下側ケース12aの一側辺部13aに接合される板状の第一基部211aと、第一基部211aの前面上部から直交外方へ突設された第一上突設部212aとを有しており、この第一上突設部212aには、上面から下面へ向かって貫通した円形状の第一挿通孔213aが被挿通部として穿設されている。
第二回動部材21bは、基板ケース12の上側ケース12bの一側辺部13bに接合される板状の第二基部211bと、第二基部211bの前面上部から直交外方へ突設された第二上突設部212bと、第二基部211bの前面下部から直交外方へ突設された下突設部214とを有している。また、第二上突設部212bには、上面から下面へ向かって貫通した第二挿通孔213bが被挿通部として穿設されており、下突設部214の下面には、下方に向かって凸設された円柱形状又は円筒形状の回動軸部215が形成されている。
ここで、第二回動部材21bの第二上突設部212bは、第二基部211bの前面をその前方から見たときに、向かって右側が開口した縦方向の断面匚の字状に形成されており、下側ケース12aと上側ケース12bが重ね合わされると、第一回動部材21aの第一上突設部212aが第二回動部材21bの第二上突設部212bの断面匚の字状の内部に嵌入され、第一上突設部212aの第一挿通孔213aと第二上突設部212bの第二挿通孔213bが上下方向に連通した状態となる。そして、これら連通した円形状の第一挿通孔213a及び第二挿通孔213bの中心軸S1に沿ってヒンジピン24を挿通すると、ヒンジピン24が閂として機能して、第一回動部材21aと第二回動部材21bが分離不能となり、これらが接合された下側ケース12aと上側ケース12bが開封不能に封止される。
基台22Aは、スロットマシン1の前扉1aの裏面又は筐体1bの内部壁面に固定される板状(あるいは柱状又は棒状)の基部221と、基部221の前面221aの上部、中程上部、中程下部、下部からそれぞれ直交外方へ突設された上突設部222、中上突設部223、中下突設部224、下突設部225が形成されるとともに、中上突設部223と中下突設部224との間には、下部に被挿通部としての開口226aを有する逆ハの字状の係止受部226が形成されている。
上突設部222には、上面から下面へ向かって貫通した矩形状の上ガイド部222aが被挿通部として穿設されている。また、中上突設部223には、上面から下面へ向かって貫通した矩形状の中ガイド部223aが被挿通部として穿設されている。さらに、下突設部225の上面の中程には、凹状又は孔状に形成された軸受部225aが形成されている。
上突設部222の上ガイド部222aと、中上突設部223の中ガイド部223aと、係止受部226の開口226aと、下突設部225の軸受部225aは、直線上に並設されており、第二回動部材21bの下突設部214の回動軸部215を基台22Aの軸受部225aに嵌合させるとともに、第一回動部材21aの上突設部212aの第一挿通孔213aと第二回動部材21bの上突設部212bの第二挿通孔213bが連通した状態で、それら上突設部212aと上突設部212bとを、上突設部222と中上突設部223との間に位置させた後、その連通した第一挿通孔213aと第二挿通孔213bが上ガイド部222a等とともに直線上に並置した状態で、上突設部222の上ガイド部222aから係止受部226の開口226aへ向かってその直線方向である挿通方向S2にヒンジピン24を挿通すると、第一回動部材21aの第一挿通孔213aと第二回動部材21bの第二挿通孔213bの内部にヒンジピン24が位置して、このヒンジピン24の周面でそれら第一挿通孔213aと第二挿通孔213bが摺動可能に軸支される。すなわち、第一回動部材21aと第二回動部材21bは、ヒンジピン24の挿通方向S2を軸として回動可能に軸支される。また、ヒンジピン24の挿通方向S2の下方に第二回動部材21bの回動軸部215が位置し、この回動軸部215が基台22Aの軸受部225aの内部で挿通方向S2を中心として回転可能となっていることから、第一回動部材21a及び第二回動部材21bが基台22Aに対して回動可能となる。
また、回動部材21は、上述したように、ヒンジピン24に軸支されて回動可能となっているが、その回動する範囲は、スロットマシン1を上方から見たときに、90°から100°前後の範囲となっている(図4、図5参照)。すなわち、基板ケース12の正面又は背面の面方向が、基台22Aの固定されているスロットマシン1の前扉1aの裏面又は筐体1bの内側壁面に略平行となる方向を起点とし、前扉1aの裏面又は筐体1bの内側壁面に対して略直交する方向を終点として、これらの間がその回動範囲となっている。このような範囲で回動可能となっている構造上の理由は、前者の方向については、基板ケース12の背面が前扉1aの裏面又は筐体1bの内側壁面に当接するためであり、後者の方向については、回動部材21の下突設部214の側面が、基台22Aの中下突設部224と下突設部225とを連接する右側壁部228に当接して、それ以上の回動が規制されるためである。
なお、基部221の背面221bには、円筒形状のボス部227が突設形成されており、基部221の前面221a側からボス部227の内部にネジを挿通し、スロットマシン1の前扉1a又は筐体1bに形成されているネジ穴(図示せず)にそのネジを螺入することで、当該基台22Aをそれら前扉1a又は筐体1bに螺着固定することができる。
また、基部221においてボス部227が形成されている位置は、基部221の前面221aをその前方から見たときに、挿入されたヒンジピン24の位置に対応している。このため、ヒンジピン24を脱抜しない限り、ボス部227に挿入されたネジにアクセスできないようになっており、これにより、基台22Aの取り外しが不能となっている。
カバー部材23は、基台22Aに装着されて基台22Aの一部を覆う当該基台22Aの構成部品であって、基台22Aに装着されたときに当該基台22Aの右側面の一部を覆う右側面部231と、基台22Aの上突設部222の下面に沿って配置される板状の上部横板部232と、基台22Aの上突設部222と中上突設部223との間に配置される板状の中部横板部233と、基台22Aの係止受部226を覆う、後面に開口を有した中空直方体状の係止部覆部234と、基台22Aの中下突設部224と下突設部225との間に配置される板状の下部横板部235とを有して形成されている。
上部横板部232には、厚さ方向(上面から下面に向かう方向)に貫通した円形状の上部挿通部232aが被挿通部として穿設されている。また、中部横板部233には、厚さ方向(上面から下面に向かう方向)に貫通した円形状の中部挿通部233aが被挿通部として穿設されている。さらに、係止部覆部234の上面には、背面側の端辺から正面側に向かって切り欠き部234aが形成され、この切り欠き部234aを上面として下方向に凹状の嵌合凹部234bが形成され、この嵌合凹部234bの底面に開口234cが被挿通部として形成されている。
上部横板部232の上部挿通部232aと、中部横板部233の中部挿通部233aと、係止部覆部234の開口234cは、直線上に並設されており、この直線は、当該カバー部材23が基台22Aに装着されたときに、この基台22Aにおける上突設部222の上ガイド部222aと中上突設部223の中ガイド部223aと係止受部226の開口226aと下突設部225の軸受部225aが並設された直線である挿通方向S2と一致する。そして、基台22Aの上突設部222の上ガイド部222aからヒンジピン24を挿通すると、上部横板部232の上部挿通部232aと中部横板部233の中部挿通部233aと係止部覆部234の開口234cのそれぞれの内部にヒンジピン24が位置して、カバー部材23が基台22Aから脱抜不能となる。
ヒンジピン24は、ピン材の一例であって、直方体状に形成された頭部241と、この頭部241の下面から延設された円柱形状の回動軸部242と、回動軸部242の下面から延設された径の細い切断部243と、切断部243の下方に形成された直方体状の被ガイド部244と、ヒンジピン24の先端部に形成された係止部245とを有して構成されている。
係止部245は、被ガイド部244の下部から延設された棒状部245aと、この棒状部245aの先端に形成された直方体状の先端部245dと、先端部245dから斜め後ろ方向に鋭角に延設された一対の係止片245bとを有している。
このヒンジピン24において、頭部241と回動軸部242と切断部243と被ガイド部244と係止部245は、直線上に並設されており、この直線を中心軸S3としたときに、円柱形状の回動軸部242の中心軸とその中心軸S3とが一致している。
このような構造を有するヒンジピン24は、回動部材21が取り付けられカバー部材23が装着された基台22Aに対して、当該基台22Aの上ガイド部222aから挿通される。このとき、ヒンジピン24は、係止部245を挿通方向先端として挿通され、カバー部材23の凹部底面開口234cに差し掛かると、この凹部底面開口234cの縁部からの押圧を受けながら圧入される。ここで、ヒンジピン24の係止片245bは、先端部245dから斜め後ろ方向へ延設された平板バネとして形成されており、また、二つの係止片234bの端部234c同士の間隔が、長方形状の凹部底面開口234cの長手方向の長さよりも長くなっている。このため、係止部245が凹部底面開口234cに差し掛かると、一対の係止片245bの外側傾斜面の途中でその凹部底面開口234cの縁部に当接する。そして、ヒンジピン24を挿通方向S2へさらに押し込むと、係止片245bは、凹部底面開口234cの周縁から荷重を受けて棒状部245aの方へ撓んで弾性変形する。さらに、係止片245bの端部245cが凹部底面開口234cを通過すると、荷重がなくなり、係止片245bは、もとの形状に復元する。この復元した係止片245bの端部245cは、凹部底面開口234cの下面側の周縁部234dに近接又は当接した状態となるので(図13参照)、この状態でヒンジピン24を挿通方向とは反対の方向へ引き抜こうとしても、係止片245bの端部245cが凹部底面開口234cの下面の周縁部234dに当接して脱抜不能となる。
また、係止部245の係止片245bの端部245cがカバー部材23の凹部底面開口234cの下面周縁部234dに当接又は近接した状態においては、ヒンジピン24の頭部241の下面がカバー部材23の上部横板部232の上面に当接又は近接し、かつ、ヒンジピン24の被ガイド部244の下面がカバー部材23の嵌合凹部234bの底部上面に当接又は近接する。これらにより、ヒンジピン24の挿通方向へのさらなる挿入が規制される。
しかも、カバー部材23の嵌合凹部234bの底部がヒンジピン24の被ガイド部244と係止部245とで挟まれた状態となるので、ヒンジピン24は、挿通方向と反対方向のいずれの方向にも脱抜不能となる。
そして、ヒンジピン24が挿通されることで、回動部材21と基台22Aとカバー部材23が分離不能となり、かつ、ヒンジピン24が脱抜不能となっていることで、回動部材21の回動可能状態が維持され、しかも、基板ケース12の開封不能状態が固持される。
また、ヒンジピン24が基台22A等に挿通された状態においては、カバー部材23の中部横板部233の下面と係止部覆部234の上面との間に、当該ヒンジピン24の切断部243が視認可能に露出した状態となる(図12、図13参照)。
この状態において、ヒンジピン24の切断部243が不正に切断されると、この切断痕がその後も残存するため、この切断痕の有無を確認することで、不正行為の発生の事実を確実に発見することができる。
また、切断部243が切断されたヒンジピン24の下半分は、係止部245がカバー部材23に係止した脱抜不能な状態となっており、仮にヒンジピン24の上半分が取り除かれたとしても、下半分は、基台22Aに係止したままの状態で存置される。このため、不正行為の発生後も、切断部243が切断された痕跡を確実に残すことができ、その不正行為を確実に発見できる。
以上の構成を備えたヒンジ機構20Aは、当該ヒンジ機構20Aを構成する回動部材21と基台22Aとカバー部材23とヒンジピン24が有機的に組み合わされることで、前述した四つの機能を発揮し得るようになっている。
また、それらヒンジ機構20Aの各部品が組み合わされることで、基台22Aが固定されたスロットマシン1の前扉1aの裏面又は筐体1bの内部壁面に対して、回動部材21が接合された基板ケース12が取り付けられる。
次に、それらヒンジ機構20Aを構成する各部品を組み合わせることにより、基板ケース12をスロットマシン1に取り付ける手順について、図9〜図13を参照して説明する。
前提として、前扉1aの裏面又は筐体1bの内部壁面には、所定の箇所に基台22Aが取り付けられて固定されている。
一方、副制御部10の制御基板11が収容される基板ケース12のうち、下側ケース12aには第一回動部材21aが接合され、上側ケース12bには第二回動部材21bが接合されている。
制御基板11が下側ケース12aと上側ケース12bとの間に挟まれた状態で収容されると、上側ケース12bに接合された第二回動部材21bにおける断面匚の字状の第二上突設部212bの内部に、下側ケース12aに接合された第一回動部材21aの第一上突設部212aが嵌入し、第二上突設部212bの第二挿通孔213bと第一上突設部212aの第一挿通孔213aが連通した状態となる(図9参照)。
また、これら連通する第一挿通孔213aと第二挿通孔213bの円形の貫通孔の中心軸S1の延長線上に、第二回動部材21bの下突設部214に形成された円柱形状又は円筒形状の回動軸部215の中心軸が位置している。
次いで、第一上突設部212aが第二上突設部212bに嵌入した第一回動部材21aと第二回動部材21b(以下、併せて回動部材21という)を基台22Aに取り付ける(図10参照)。このとき、基台22Aの中下突設部224と下突設部225との間に回動部材21の下突設部214を挿入しながら、その下突設部214の回動軸部215を基台22Aの下突設部225の軸受部225aに嵌合させるとともに、基台22Aの上突設部222と中上突設部223との間に回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bを配置する。
この状態においては、回動部材21が、下突設部214の回動軸部215においてのみ、基台22Aに係合しているだけであって、他の箇所では係合していないので、回動部材21は、基台22Aから容易に脱離可能な状態となっている。
続いて、回動部材21が取り付けられた基台22Aにカバー部材23を装着する(図11参照)。このとき、カバー部材23の上部横板部232が、基台22Aの上突設部222の下面と回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bの上面との間に嵌入される。
また、カバー部材23の中部横板部233が、回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bの下面に沿った位置に嵌入される。
さらに、カバー部材23の下部横板部235が、基台22Aの中下突設部224の下面と回動部材21の下突設部214の上面との間に嵌入される。
そして、基台22Aの係止受部226(図7参照)の前方及び左右両側を覆う位置にカバー部材23の係止部覆部234が配置される。
ここで、第二回動部材21bの第二上突設部212bには、上面から下面に向かって貫通した第二挿通孔213bが穿設されており、かつ、当該第二上突設部212bは、縦方向断面が匚の字状に形成されている。そして、その匚の字状の上部分と下部分では、第二挿通孔213bが完全な円形ではなく、当該第二回動部材21bの第二基部211bの前面をその前方から見たときに、右側半分のみに内側面を有する略半円形状に形成されている。一方、カバー部材23においては、上部横板部232における上挿通孔232aの下面周縁に環状で突状の周設部232bが形成されており、また、中部横板部233における中挿通孔233aの上面周縁に環状で突状の周設部233bが形成されている。そして、第二回動部材21bの第二上突設部212bにおける断面匚の字状の上部分のうち第二挿通孔213bの内側面が形成されていない切り欠き部分に対しては、カバー部材23の上部横板部232の下面に形成された周設部232bが嵌合し、その匚の字状の下部分のうち第二挿通孔213bの内側面が形成されていない切り欠き部分に対しては、カバー部材23の中部横板部233の上面に形成された周設部233bが嵌合する。これにより、回動部材21の第二上突設部212bがカバー部材23の周設部232b、233bにより基台22Aの基部221へ向かって抑制された状態となり、回動部材21は、その抑制されている方向とは反対の方向への脱離が不能となる。
また、この状態においては、回動部材21の第二上突設部212bにおける第二挿通孔213bの内側面の上部分に、カバー部材23の上部横板部232における周設部232bの外周面が接触し、その第二挿通孔213bの内側面の下部分に、中部横板部233における周設部233bの外周面が接触し、かつ、回動部材21の第二挿通孔213bの中心軸S1と、カバー部材23の周設部232b、233bの中心軸が同軸となるため、回動部材21は、第二挿通孔213bの内側面がカバー部材23の周設部232b、233bの外周面の周方向に沿って摺動可能に軸支される。
また、カバー部材23の係止部覆部234の上面に形成された切り欠き部234aに、基台22Aの中上突設部223が嵌合し、カバー部材23の係止部覆部234の嵌合凹部234bが、基台22Aの中上突設部223と中下突設部224との間に位置する。そして、嵌合凹部234bの下面の直下に、基台22Aの係止受部226における逆ハの字状の傾斜部226bの上端が近接する。
また、カバー部材23の下部横板部235は、前述したように、基台22Aの中下突設部224の下面と回動部材21の下突設部214の上面との間に嵌入されるが、これにより、回動部材21が上方(中心軸S1の上方向)へ移動しようとしても、当該回動部材21の下突設部214の上面が、カバー部材23の下部横板部235の下面に接触して、上方への移動が規制される。これにより、回動部材21の下突設部214の回動軸部215が基台22Aの下突設部225の軸受部225aから脱離不能となることから、基台22Aからの回動部材21の取り外しが不能となる。
さらに、カバー部材23の上部横板部232が、基台22Aの上突設部222の下面と回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bの上面との間に嵌入されるため、回動部材21が上方へ移動しようとしても、当該回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bの上面が、カバー部材23の上部横板部232の下面に接触して、上方への移動が規制される。これによっても、回動部材21の下突設部214の回動軸部215が基台22Aの下突設部225の軸受部225aから脱離不能となることから、基台22Aからの回動部材21の取り外しが不能となる。
この状態において、基台22Aの上突設部222の上ガイド部222aと、カバー部材23の上部横板部232の上挿通孔232aと、回動部材21の第一上突設部212aの第一挿通孔213aと、回動部材21の第二上突設部212bの第二挿通孔213bと、カバー部材23の中部横板部233の中挿通孔233aと、基台22Aの中上突設部223の中ガイド部223aと、カバー部材23の係止部覆部234の凹部底面開口234cと、基台22Aの係止受部226の開口226aが同軸上に連通した状態となる。
そして、それら連通した基台22Aの上ガイド部222aから係止受部226の開口226aに向かって、ヒンジピン24を挿通する(図12、図13参照)。このとき、ヒンジピン24は、係止部245を挿通方向の先端として、基台22Aの上ガイド部222aから挿通される。
ここで、係止部245における一対の係止片245bのそれぞれの端部245c同士の間隔は、基台22Aの上ガイド部222aと、カバー部材23の上挿通孔232aと、回動部材21の第一挿通孔213aと、回動部材21の第二挿通孔213bと、カバー部材23の中挿通孔233aと、基台22Aの中ガイド部223aとの、それぞれの内径(上ガイド部222aと中ガイド部223aにおいては、基台22Aの基部221の前面221aに平行な横方向の長さ)よりも短くなっているものの、カバー部材23の係止部覆部234における長方形状の凹部底面開口234cの長手方向の長さよりも長くなっている。このため、係止部245は、それら基台22Aの上ガイド部222a等に対しては貫通可能となっているが、カバー部材23の係止部覆部234の凹部底面開口234cにおいては、一対の係止片245bの外側傾斜面の途中でその凹部底面開口234cの縁部に当接し、このヒンジピン24を挿通方向S2へさらに押し込むことで、係止部245が凹部底面開口234cの縁部からの押圧を受けながら圧入される。そして、係止片245bの端部245cが、凹部底面開口234cの下面の周縁部234dに近接又は当接した状態になると、ヒンジピン24を挿通方向とは反対の方向へ引き抜こうとしても、その係止片245bの端部245cが凹部底面開口234cの下面側周縁部234dに当接するので、当該ヒンジピン24が脱抜不能となる。
また、ヒンジピン24を基台22A等へ挿通する場合において、係止部245の先端部245dは、当該ヒンジピン24を挿通するときの周方向(挿通方向を中心としてヒンジピン24を回転させたときの周方向)の向きを特定する。
すなわち、係止部245の先端部245dは、直方体状に形成されており、このヒンジピン24の挿通方向(ヒンジピン24の軸方向)に対して直交する方向のうちの一の方向には長く(この方向の先端部245dの長さをx1とする)、この一の方向に直交する方向には短くなっている(この方向の先端部245dの長さをy1とする)。これに対し、基台22Aの係止受部226の開口226aは、長方形状に形成されており、この長方形状の長手方向の長さが、先端部245dのx1よりも長くなっており、その長方形状の短手方向の長さが、先端部245dのy1より長いものの、x1よりも短くなっている。このため、ヒンジピン24の先端部245dは、開口226aの長手方向と先端部245dのx1方向が一致するときには、その開口226aに挿通可能となっており、これ以外の向きでは、その開口226aに挿通不能となっている。よって、基台22A等に対するヒンジピン24の周方向の向きが特定される。
また、ヒンジピン24を基台22A等へ挿通する場合において、係止部245の被ガイド部244は、ヒンジピン24を挿通するときの周方向の向きを特定する。
すなわち、係止部245の被ガイド部244は、直方体状に形成されており、このヒンジピン24の挿通方向(ヒンジピン24の軸方向)に対して直交する方向のうちの一の方向には長く(この方向の被ガイド部244の長さをx2とする)、この一の方向に直交する方向には短くなっている(この方向の被ガイド部244の長さをy2とする)。これに対し、基台22Aの中ガイド部223aは、長方形状に形成されており、この長方形状の長手方向の長さが、被ガイド部244のx2よりも長くなっており、その長方形状の短手方向の長さが、被ガイド部244のy2より長いものの、x2よりも短くなっている。このため、ヒンジピン24の被ガイド部244は、中ガイド部223aの長手方向と被ガイド部244のx2方向が一致するときには、その中ガイド部223aに挿通可能となっており、これ以外の向きでは、その中ガイド部223aに挿通不能となっている。よって、基台22A等に対するヒンジピン24の周方向の向きが特定される。
ヒンジピン24が挿通されて係止部245の係止片245bの端部245cがカバー部材23の開口下面周縁部234dに当接又は近接している状態では、ヒンジピン24の頭部241が基台22Aの上ガイド部222aに嵌合されるとともに、この頭部241の下面がカバー部材23の上部横板部232の上面に接触又は近接した状態となる。
また、ヒンジピン24の回動軸部242は、回動部材21の第一挿通孔213a及び第二挿通孔213bの内側に位置した状態となっており、第一挿通孔213aの内側面がヒンジピン24の回動軸部242の周面に沿って摺動可能に軸支された状態となっている。
さらに、カバー部材23の係止部覆部234の正面には、矩形の開口である窓部234eが形成されている。
窓部234eは、矩形の開口の上辺が当該係止部覆部234の上面又はその近傍に達し、下辺が嵌合凹部234bの底部上面に達し、横幅が嵌合凹部234bの横幅と略同じ長さとなっている。つまり、窓部234eは、嵌合凹部234bを係止部覆部234の前面側から視認可能に開口された状態となっており、この嵌合凹部234bにヒンジピン24の被ガイド部244が嵌合されているか否かを確認することで、当該ヒンジピン24が正規位置まで挿通されたかどうかを目視で確認可能とするための覗き窓となっている。
ここで、基台22Aの上ガイド部222aからヒンジピン24が挿通されると、このヒンジピン24の係止部245がカバー部材23の凹部底面開口234cを通過するとともに、被ガイド部244が嵌合凹部234bに嵌合する。また、被ガイド部244の下面が嵌合凹部234bの底部上面に接触した状態では、係止部245の係止片245bの端部245cが嵌合凹部234bの開口下面周縁部234dに係止した状態となっている。そして、その被ガイド部244の前面側が窓部234eから視認可能となっているため、この窓部234eを通して、被ガイド部244の下面が嵌合凹部234bの底部上面に接触しているかどうかを確認することで、係止部245が嵌合凹部234bの開口下面周縁部234dに係止しているか否かを確認することができる。
以上のように、回動部材21と基台22Aとカバー部材23が組み合わされた状態で、ヒンジピン24が挿通されると、ヒンジピン24がカバー部材23に係止して脱抜不能となるので、回動部材21の接合された基板ケース12が、基台22Aの固定されたスロットマシン1の前扉1a又は筐体1bから取り外し不能となる。また、回動部材21がヒンジピン24の回動軸部242の周方向に摺動可能に軸支されているので、回動部材21は、ヒンジピン24の挿通方向を軸として回動可能となっている。
なお、スロットマシン1の前扉1aの裏面又は筐体1bの内部壁面に取り付けられた基板ケース12は、当該基板ケース12の他側辺部14に突設されたビス止め部15の貫通孔に固定ビスが挿入され、前扉1a又は筐体1bに形成された雌ネジ部(図示せず)にその固定ビスが螺入されることで、これら前扉1aの裏面又は筐体1bの内部壁面に固定される。
ここまで、基板ケース12をスロットマシン1の前扉1a等に取り付けるためにヒンジ機構20Aの各部品を組み立てる手順について説明したが、メンテナンス等のためにその基板ケース12を取り外す必要が生じたときは、次の手順で取り外される。
図12に示すように、カバー部材23の中部横板部233の下面と係止部覆部234の上面との間には、ヒンジピン24の切断部243が視認可能に露出した状態となっている。
この切断部243を、ニッパなどの剪断工具等を用いて切断する。これにより、図14に示すように、この切断された切断部243の上部と、これに繋がるヒンジピン24の回動軸部242と頭部241が、当該ヒンジピン24の挿通方向とは反対の方向へ脱抜可能となる。
次に、ヒンジピン24の頭部241等を脱抜した後、カバー部材23の右側面部231のうち、中部横板部233と係止部覆部234とを連接している部分である切断部231aを切断する。また、カバー部材23の右側面部231以外の部分であって、中部横板部233と係止部覆部234とを連接している中連接部236を切断する。これにより、図15に示すように、切断された右側面部231の上部と、中連接部236の上部と、上部横板部232と、中部横板部233が、基台22Aから取り外し可能となる。
続いて、カバー部材23の上部横板部232等を脱抜した後、係止部覆部234と下部横板部235とを連接している下連接部237を切断する。これにより、図16に示すように、切断された下連接部237の下部と下部横板部235が、基台22Aから取り外し可能となる。
そして、カバー部材23の下部横板部235が脱抜されると、基台22Aの上突設部222の下面と回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bの上面との間と、基台22Aの中下突設部224の下面と回動部材21の下突設部214の上面との間が、カバー部材23の存在しない空隙部分となるので、回動部材21を上方へ移動させ、当該回動部材21の回動軸部215を基台22Aの軸受部225aから脱抜して、回動部材21とこれに接合された基板ケース12を基台22Aから取り外すことができる(図17参照)。
以上の内容を実行することにより、基板ケース12をスロットマシン1の前扉1a等から取り外すことができる。
なお、図6〜図17に示したヒンジ機構20Aにおいては、基台22Aの本体とカバー部材23を別体とし、その本体の一部をカバー部材23で覆う構成としたが、基台22の構成は、このような構成に限るものではなく、それら本体とカバー部材23が一体形成された構成とすることができる。
具体的には、図18、図19に示すように、基台22Bの構成として、上ガイド部222aが形成された上突設部222と、中挿通孔233aが形成された中部横板部233と、中ガイド部223aが上面に形成された係止部覆部234と、凹状又は孔状の軸受部225aが上面に形成された下突設部225とを備え、係止部覆部234の上面には嵌合凹部234bが形成され、係止部覆部234の内部には係止受部226が形成された構成とすることができる。また、この構成においては、上ガイド部222aと中挿通孔233aと中ガイド部223aと嵌合凹部234bの凹部底面開口234cと係止受部226の開口226aが直線上に並設されており、その直線に沿ってヒンジピン24が挿通される。
また、回動部材21は、図6〜図17に示した回動部材21と同様の形状を有しており、この回動部材21の下突設部214を基台22Bの係止部覆部234の下面と下突設部225の上面との間に挿入するとともに、回動部材21の回動軸部215を基台22Bの軸受部225aに嵌合し、回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bを基台22Bの上突設部222の下面と中部横板部233の上面との間に挿入することで、回動部材21を基台22Bに取り付ける。
ここで、第二回動部材21bの第二上突設部212bには、前述したように、上面から下面に向かって貫通した第二挿通孔213bが穿設されており、当該第二上突設部212bは、縦方向断面が匚の字状に形成されている。そして、匚の字状の上部分と下部分では、第二挿通孔213bが完全な円形ではなく、当該第二回動部材21bの第二基部211bの正面側から見たときに右側半分のみに内側面を有する略半円形状に形成されている。このため、その匚の字状の上部分のうち第二挿通孔213bの内側面が形成されていない切り欠き部分に基台22Bの上突設部222の周設部232bを嵌合し、その匚の字状の下部分のうち第二挿通孔213bの内側面が形成されていない切り欠き部分に基台22Bの上部横板部232の周設部232bを嵌合することで、回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bを基台22Bの上突設部222の下面と上部横板部232の上面との間に挿入することができる。
そして、回動部材21が取り付けられた基台22Bに対して上ガイド部222aからヒンジピン24を挿通することで、その回動部材21がヒンジピン24の中心軸S3を中心として回動可能に軸支される。
また、ヒンジピン24が基台22Bの内部に形成された凹部底面開口234cの下面周縁部234dに係止するため、当該ヒンジピン24が脱抜不能となり、スロットマシン1の前扉1a又は筐体1bからの基板ケース12の取り外しを不能とすることができる。
さらに、不正にヒンジピン24の切断部243が切断されたときには、この切断痕を、不正行為が行われたことを示す痕跡として残すことができ、この切断痕の有無を確認することで不正行為を発見できる。
以上説明したように、本実施形態のかしめ構造及び遊技機によれば、ヒンジピンが基台に対して脱抜不能に係止したかしめ構造となっているので、基板ケースが遊技機の前扉又は筐体から取り外し不能となり、これにより、基板ケースを不正に交換する行為を阻止することができる。
また、不正に基板ケースを交換するためにヒンジピンが切断された場合、そのヒンジピンの切断痕がその後も残存するため、その不正行為を確実に発見できる。
さらに、かしめ構造がヒンジ機構と脱離防止機構と開封防止機構とを兼ね備えた多機能構造となっているので、それらの各機構をそれぞれ別個に備えた場合に比べて構造を簡略化でき、少ない部品で構成できるのでコストを低減できる。
しかも、基板ケースがヒンジ機構により回動可能に取り付けられるので、前扉の裏面に設けられた機構のうち基板ケースに覆い隠されていた機構(例えば、遊技機の正面上部に設けられた液晶ディスプレイからなる表示器の裏側の機構など)を容易に点検又は修理することができる。
また、ヒンジピンが切断されたヒンジ機構を再利用する場合には、そのヒンジピンとカバー部材とを交換すればよく、基台はそのまま継続して使用できるので、経済的である。
以上、本発明のかしめ構造及び遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るかしめ構造及び遊技機は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、基板ケースに収容される制御基板を副制御基板としたが、副制御基板に限るものではなく、他の制御基板であってもよい。
また、上述した実施形態では、回動部材の第一挿通孔及び第二挿通孔、カバー部材の上挿通孔及び中挿通孔のそれぞれの形状を円形の貫通孔としたが、それら第一挿通孔等は、円形に限るものではなく、例えば、U字状、C字状、J字状などの円弧状の曲面を有した形状であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、ヒンジピンの頭部、被ガイド部、先端部の形状を直方体状としたが、この形状に限るものではなく、円柱形状や円筒形状としてもよい。この場合、基台の上ガイド部、中ガイド部、係止受部の開口、カバー部材の凹部底面開口についても、それらヒンジピンの頭部等の形状に合わせて、円形状に形成することが望ましい。
また、上述した実施形態では、ヒンジピンの係止部がカバー部材の嵌合凹部の底部下面に係止することとしたが、係止する箇所は、カバー部材の嵌合凹部の底部下面に限るものではなく、例えば、基台の中上突設部の下面などであってもよい。
さらに、図6等においては、回動部材が基板ケースと別体で図示されているが、回動部材は、基板ケースと別体で形成することに限るものではなく、基板ケースと一体形成することもできる。
また、係止片245bの数は、二本に限るものではなく、一本あるいは三本以上であってもよい。
本発明は、遊技機に取り付けられる遊技機用基板ケースに広く利用することができる。
1 スロットマシン(遊技機)
1a 前扉
1b 筐体
10 副制御部
11 制御基板
12 基板ケース
12a 下側ケース(第一ケース)
12b 上側ケース(第二ケース)
20(20A、20B) ヒンジ機構
21 回動部材
21a 第一回動部材
21b 第二回動部材
213a 第一挿通孔
213b 第二挿通孔
22(22A、22B) 基台
222a 上ガイド部
223a 中ガイド部
226a 開口
23 カバー部材
232a 上挿通孔
233a 中挿通孔
234c 凹部底面開口
234e 窓部
24 ヒンジピン
243 切断部
245 係止部
S1 中心軸
S2 ヒンジピンの挿通方向
S3 ヒンジピンの中心軸

Claims (5)

  1. 所定の制御基板が収容された基板ケースを遊技機本体に対して取り外し不能に取り付けるためのかしめ構造であって、
    前記遊技機本体の所定箇所に固定された基台と、
    前記基板ケースに形成又は接合された回動部材と、
    前記基台に形成された孔状又は曲面形状の被挿通部と、前記回動部材に形成された孔状又は曲面形状の被挿通部と、を同軸上に並置した状態で、その軸に沿って挿通されるヒンジピンとを備え、
    前記回動部材は、前記ヒンジピンの挿通方向を軸として回動可能に軸支され、
    前記ヒンジピンは、前記基台に対して脱抜不能に係止する係止部を有し
    前記ヒンジピンの前記係止部が前記基台に係止することで、前記遊技機本体の所定箇所からの前記基板ケースの取り外しを不能とし、
    前記ヒンジピンの一部が不正行為により切断されると、切断された痕跡が前記不正行為の痕跡として残存する
    ことを特徴とするかしめ構造。
  2. 前記基板ケースが、前記制御基板の一方の面側を覆う第一ケースと、前記制御基板の他方の面側を覆う第二ケースとを備え、
    前記回動部材が、前記第一ケースに接合された第一回動部材と、前記第二ケースに接合された第二回動部材とを有し、
    前記第一回動部材に形成された被挿通部と、前記第二回動部材に形成された被挿通部と、前記基台に形成された被挿通部とを、同軸上に並置された状態で、その軸に沿って前記ヒンジピンが挿通されて、前記第一ケースと前記第二ケースが開封不能に封止される
    ことを特徴とする請求項1記載のかしめ構造。
  3. 前記基台が、当該基台の一部を覆うカバー部材を有し、
    前記ヒンジピンは、前記カバー部材に形成された孔状又は曲面形状の被挿通部と、前記基台に形成された被挿通部と、前記回動部材に形成された被挿通部が、同軸上に並置された状態で、その軸に沿って挿通される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のかしめ構造。
  4. 前記基台は、
    前記ヒンジピンの前記係止部が係止する被係止部と、
    当該基台に形成された開口であって、前記ヒンジピンの前記係止部が前記被係止部に係止されたか否かを確認可能な窓部を有した
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のかしめ構造。
  5. 遊技に関する所定の制御を実行する制御基板を備えた遊技機であって、
    前記制御基板が収容された基板ケースと、
    前記遊技機の本体の所定箇所に対して前記基板ケースを取り外し不能に取り付けるためのかしめ構造とを備え、
    前記かしめ構造が、前記請求項1〜4のいずれかに記載のかしめ構造からなる
    ことを特徴とする遊技機。
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