JP2013215387A - かしめ構造及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 遊技機1の本体に固定された基台22と、基板ケース12に形成又は接合された回動部材21と、基台22に形成された孔状又は曲面形状の第一被挿通部222a、223a、226aと、回動部材21に形成された孔状又は曲面形状の第二被挿通部213a、213bと、を同軸上に並置した状態で、その軸に沿って挿通されるヒンジピン24とを備え、回動部材21は、ヒンジピン24の挿通方向を軸として回動可能に軸支され、ヒンジピン24は、基台22に対し脱抜不能に係止して基板ケース12の取り外しを不能とする。
【選択図】 図9
Description
これらの制御基板の中には、遊技機の正面に配設されたLED等の発光ランプの点灯制御やスピーカから出力される効果音の出力制御を行って遊技の内容に応じた所定の演出を実現する副制御基板が含まれている。
この副制御基板は、プリント基板上にCPU,ROM,RAM等の種々の電子部品が配置されたコンピュータとして構成されている。
このような副制御基板は、遊技の進行を制御する主制御基板に接続されていることから、不正改造の対象となり易く、そのために、当該副制御基板を透明な二つのケースの間に挟んで収容するとともに、このケースが開封不能に封止された状態で、遊技機の本体における例えば前扉の裏面又は筐体内部の側面に取り付けられている。
そこで、ケースで覆い隠された機構を点検容易とするために、前扉の裏面とケースの右側辺部との接続部分にヒンジ機構を設け、そのケースを前扉の裏面から手前方向に回動可能とした改良技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
具体的に、特許文献1においては、遊技機の前扉の裏面におけるベース枠体において上下二箇所に突出部を形成し、これら二つの突出部の上面にそれぞれ凸部を形成し、一方、ケースの右側辺部には、直方体状の突設部を二つ形成し、これら二つの突設部のそれぞれに、当該突設部の下面に開口を有する凹部を形成し、ベース枠体の突出部の凸部に対してケースの突設部の凹部を係合することで、ベース枠体に対してケースを回動可能に取り付ける構造を備えたヒンジ機構が提案されている。
この技術によれば、そのヒンジ機構を中心としてケースを回動させることができるので、前扉の裏面に配設された機構のうちケースで覆い隠されていた機構に対しても容易に点検等を行うことができる。
ベース枠体における一方の突出部の上方には、可撓性を有する板状部が脱離規制手段として突設されており、ケースの突設部の凹部がベース枠体の突出部の凸部から脱離する方向にケースを持ち上げると、このケースの突設部の上面がベース枠体の板状部に当接するためにケースが脱離不能となっている。また、ケースの取り外しが必要となったときには、板状部を水平方向へ湾曲させることで、ケースの突設部の上面がその板状部に当接しなくなり、当該ケースの取り外しが可能となっている。
また、板状部は、可撓性を有しており、湾曲させた後に手を放すと元の状態に復帰するが、このとき板状部には湾曲する方向に力が加わったことを示す痕跡は残らない。このため、不正に副制御基板が交換された場合において、その後に板状部やヒンジ機構、ケース等を見ただけではその不正行為の発生の事実を見抜くことが難しく、その結果、その不正行為を見逃してしまって遊技ホールの被害が拡大するという事態が起こり得た。
また、不正に基板ケースを交換するためにヒンジピンが切断された場合、そのヒンジピンの切断痕がその後も残存するため、その不正行為を確実に発見できる。
さらに、かしめ構造がヒンジ機構と脱離防止機構と開封防止機構とを兼ね備えた多機能構造となっているので、それらの各機構をそれぞれ別個に備えた場合に比べて構造を簡略化でき、少ない部品で構成できるのでコストを低減できる。
また、ヒンジピンが切断されたヒンジ機構を再利用する場合には、そのヒンジピンとカバー部材とを交換すればよく、基台はそのまま継続して使用できるので、経済的である。
本発明のかしめ構造が適用可能な遊技機には、スロットマシン、パチンコ機、パロットなど様々な種類があるが、本実施形態では、本発明のかしめ構造をスロットマシンに適用した場合について説明する。
以下、本実施形態に係るスロットマシン1について図1〜図3を参照しながら詳述する。
さらに、前扉1aには、各リール41a,41b,41cに表示された図柄を視認可能とする表示窓6が、各操作手段の上側に設けられている。また、前扉1a上部には、所定の動画や静止画を表示して視覚的な演出を行う液晶ディスプレイなどの表示器8aが設けられ、前扉1a下部には、効果音、音声等が出力されるスピーカ8bが設けられている。
また、筐体1bの下部には、メダルの貯留・払出しを行うメダル払出装置7が設けられる。メダル払出装置7には、メダルを貯留するホッパー7aが設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ2bにより検出されるとともに、ホッパー7aに誘導されるようになっている。
ゲーム可能なメダル数となったときに、スタートレバー3が操作されると、主制御部9は、ドラムユニット4を駆動して、各リール41a,41b,41cを回転させる制御を行う。
副制御部10は、CPU(中央演算処理装置)、ROM及びRAMなどの記憶手段、I/OインターフェイスなどのIC部品、抵抗、コンデンサ、トランジスタなどの様々な電子部品などが実装された制御基板11を備え、この制御基板11が透明の基板ケース12に収容された状態で、スロットマシン1の前扉1aの裏面上部、又は、筐体1bの内部壁面に取り付けられている。
以下、本実施形態のヒンジ機構20Aの構成について、図4〜図17を参照しつつ説明する。
これらの図に示すように、ヒンジ機構20Aは、基板ケース12に接合される回動部材21と、スロットマシン1の前扉1a又は筐体1bにおける所定の箇所に固定される基台22Aと、基台22Aに装着されて当該基台22Aの一部を覆うカバー部材23と、これら回動部材21と基台22Aとカバー部材23に挿通されて、これら回動部材21等を分離不能に結合するヒンジピン24とを備えている。
そして、これら回動部材21と基台22Aとカバー部材23とヒンジピン24がそれぞれ特徴的な構造を有することにより、不正行為を防止する等の目的を達成するための主要な四つの機能、すなわち、基板ケース12をスロットマシン1の前扉1a又は筐体1bに回動可能に取り付けるヒンジ機能と、基板ケース12を開封不能に封止する封止機能と、スロットマシン1の前扉1a又は筐体1bに対して取り付けられた基板ケース12を取り外し不能とするかしめ機能と、基板ケース12が不正に交換されたことをヒンジピン24の切断痕として残存させる痕跡残存機能とを実現可能とする構造となっている。
そして、痕跡残存機能は、基板ケース12を取り外そうとして、基台22A等に挿通された状態のヒンジピン24に対し、そのヒンジピン24の所定の箇所を不正に切断されたときに、その切断された箇所が痕跡として残存する機能をいい、その後に遊技ホールの店員が、その切断痕を視認することで、発生した不正行為を発見可能となっている。また、切断された後のヒンジピン24の下半分は、基台22A等に脱抜不能に係止した状態で残存するので、その切断痕を確実に残すことができ、その切断痕の有無を確認することで、不正行為を確実に発見できる。
これらヒンジ機能と封止機能とかしめ機能と痕跡残存機能の四つ機能を全て実現可能とするヒンジ機構20Aの各部品の構成について、図4〜図8を参照して説明する。
回動部材21は、基板ケース12の下側ケース12aの一側辺部13aに接合される第一回動部材21aと、基板ケース12の上側ケース12bの一側辺部13bに接合される第二回動部材21bとの二つの部材で構成されている。
第一回動部材21aは、基板ケース12の下側ケース12aの一側辺部13aに接合される板状の第一基部211aと、第一基部211aの前面上部から直交外方へ突設された第一上突設部212aとを有しており、この第一上突設部212aには、上面から下面へ向かって貫通した円形状の第一挿通孔213aが被挿通部として穿設されている。
第二回動部材21bは、基板ケース12の上側ケース12bの一側辺部13bに接合される板状の第二基部211bと、第二基部211bの前面上部から直交外方へ突設された第二上突設部212bと、第二基部211bの前面下部から直交外方へ突設された下突設部214とを有している。また、第二上突設部212bには、上面から下面へ向かって貫通した第二挿通孔213bが被挿通部として穿設されており、下突設部214の下面には、下方に向かって凸設された円柱形状又は円筒形状の回動軸部215が形成されている。
上突設部222には、上面から下面へ向かって貫通した矩形状の上ガイド部222aが被挿通部として穿設されている。また、中上突設部223には、上面から下面へ向かって貫通した矩形状の中ガイド部223aが被挿通部として穿設されている。さらに、下突設部225の上面の中程には、凹状又は孔状に形成された軸受部225aが形成されている。
また、基部221においてボス部227が形成されている位置は、基部221の前面221aをその前方から見たときに、挿入されたヒンジピン24の位置に対応している。このため、ヒンジピン24を脱抜しない限り、ボス部227に挿入されたネジにアクセスできないようになっており、これにより、基台22Aの取り外しが不能となっている。
係止部245は、被ガイド部244の下部から延設された棒状部245aと、この棒状部245aの先端に形成された直方体状の先端部245dと、先端部245dから斜め後ろ方向に鋭角に延設された一対の係止片245bとを有している。
このヒンジピン24において、頭部241と回動軸部242と切断部243と被ガイド部244と係止部245は、直線上に並設されており、この直線を中心軸S3としたときに、円柱形状の回動軸部242の中心軸とその中心軸S3とが一致している。
しかも、カバー部材23の嵌合凹部234bの底部がヒンジピン24の被ガイド部244と係止部245とで挟まれた状態となるので、ヒンジピン24は、挿通方向と反対方向のいずれの方向にも脱抜不能となる。
この状態において、ヒンジピン24の切断部243が不正に切断されると、この切断痕がその後も残存するため、この切断痕の有無を確認することで、不正行為の発生の事実を確実に発見することができる。
また、切断部243が切断されたヒンジピン24の下半分は、係止部245がカバー部材23に係止した脱抜不能な状態となっており、仮にヒンジピン24の上半分が取り除かれたとしても、下半分は、基台22Aに係止したままの状態で存置される。このため、不正行為の発生後も、切断部243が切断された痕跡を確実に残すことができ、その不正行為を確実に発見できる。
また、それらヒンジ機構20Aの各部品が組み合わされることで、基台22Aが固定されたスロットマシン1の前扉1aの裏面又は筐体1bの内部壁面に対して、回動部材21が接合された基板ケース12が取り付けられる。
次に、それらヒンジ機構20Aを構成する各部品を組み合わせることにより、基板ケース12をスロットマシン1に取り付ける手順について、図9〜図13を参照して説明する。
一方、副制御部10の制御基板11が収容される基板ケース12のうち、下側ケース12aには第一回動部材21aが接合され、上側ケース12bには第二回動部材21bが接合されている。
また、これら連通する第一挿通孔213aと第二挿通孔213bの円形の貫通孔の中心軸S1の延長線上に、第二回動部材21bの下突設部214に形成された円柱形状又は円筒形状の回動軸部215の中心軸が位置している。
この状態においては、回動部材21が、下突設部214の回動軸部215においてのみ、基台22Aに係合しているだけであって、他の箇所では係合していないので、回動部材21は、基台22Aから容易に脱離可能な状態となっている。
また、カバー部材23の中部横板部233が、回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bの下面に沿った位置に嵌入される。
さらに、カバー部材23の下部横板部235が、基台22Aの中下突設部224の下面と回動部材21の下突設部214の上面との間に嵌入される。
そして、基台22Aの係止受部226(図7参照)の前方及び左右両側を覆う位置にカバー部材23の係止部覆部234が配置される。
さらに、カバー部材23の上部横板部232が、基台22Aの上突設部222の下面と回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bの上面との間に嵌入されるため、回動部材21が上方へ移動しようとしても、当該回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bの上面が、カバー部材23の上部横板部232の下面に接触して、上方への移動が規制される。これによっても、回動部材21の下突設部214の回動軸部215が基台22Aの下突設部225の軸受部225aから脱離不能となることから、基台22Aからの回動部材21の取り外しが不能となる。
ここで、係止部245における一対の係止片245bのそれぞれの端部245c同士の間隔は、基台22Aの上ガイド部222aと、カバー部材23の上挿通孔232aと、回動部材21の第一挿通孔213aと、回動部材21の第二挿通孔213bと、カバー部材23の中挿通孔233aと、基台22Aの中ガイド部223aとの、それぞれの内径(上ガイド部222aと中ガイド部223aにおいては、基台22Aの基部221の前面221aに平行な横方向の長さ)よりも短くなっているものの、カバー部材23の係止部覆部234における長方形状の凹部底面開口234cの長手方向の長さよりも長くなっている。このため、係止部245は、それら基台22Aの上ガイド部222a等に対しては貫通可能となっているが、カバー部材23の係止部覆部234の凹部底面開口234cにおいては、一対の係止片245bの外側傾斜面の途中でその凹部底面開口234cの縁部に当接し、このヒンジピン24を挿通方向S2へさらに押し込むことで、係止部245が凹部底面開口234cの縁部からの押圧を受けながら圧入される。そして、係止片245bの端部245cが、凹部底面開口234cの下面の周縁部234dに近接又は当接した状態になると、ヒンジピン24を挿通方向とは反対の方向へ引き抜こうとしても、その係止片245bの端部245cが凹部底面開口234cの下面側周縁部234dに当接するので、当該ヒンジピン24が脱抜不能となる。
すなわち、係止部245の先端部245dは、直方体状に形成されており、このヒンジピン24の挿通方向(ヒンジピン24の軸方向)に対して直交する方向のうちの一の方向には長く(この方向の先端部245dの長さをx1とする)、この一の方向に直交する方向には短くなっている(この方向の先端部245dの長さをy1とする)。これに対し、基台22Aの係止受部226の開口226aは、長方形状に形成されており、この長方形状の長手方向の長さが、先端部245dのx1よりも長くなっており、その長方形状の短手方向の長さが、先端部245dのy1より長いものの、x1よりも短くなっている。このため、ヒンジピン24の先端部245dは、開口226aの長手方向と先端部245dのx1方向が一致するときには、その開口226aに挿通可能となっており、これ以外の向きでは、その開口226aに挿通不能となっている。よって、基台22A等に対するヒンジピン24の周方向の向きが特定される。
すなわち、係止部245の被ガイド部244は、直方体状に形成されており、このヒンジピン24の挿通方向(ヒンジピン24の軸方向)に対して直交する方向のうちの一の方向には長く(この方向の被ガイド部244の長さをx2とする)、この一の方向に直交する方向には短くなっている(この方向の被ガイド部244の長さをy2とする)。これに対し、基台22Aの中ガイド部223aは、長方形状に形成されており、この長方形状の長手方向の長さが、被ガイド部244のx2よりも長くなっており、その長方形状の短手方向の長さが、被ガイド部244のy2より長いものの、x2よりも短くなっている。このため、ヒンジピン24の被ガイド部244は、中ガイド部223aの長手方向と被ガイド部244のx2方向が一致するときには、その中ガイド部223aに挿通可能となっており、これ以外の向きでは、その中ガイド部223aに挿通不能となっている。よって、基台22A等に対するヒンジピン24の周方向の向きが特定される。
また、ヒンジピン24の回動軸部242は、回動部材21の第一挿通孔213a及び第二挿通孔213bの内側に位置した状態となっており、第一挿通孔213aの内側面がヒンジピン24の回動軸部242の周面に沿って摺動可能に軸支された状態となっている。
窓部234eは、矩形の開口の上辺が当該係止部覆部234の上面又はその近傍に達し、下辺が嵌合凹部234bの底部上面に達し、横幅が嵌合凹部234bの横幅と略同じ長さとなっている。つまり、窓部234eは、嵌合凹部234bを係止部覆部234の前面側から視認可能に開口された状態となっており、この嵌合凹部234bにヒンジピン24の被ガイド部244が嵌合されているか否かを確認することで、当該ヒンジピン24が正規位置まで挿通されたかどうかを目視で確認可能とするための覗き窓となっている。
ここで、基台22Aの上ガイド部222aからヒンジピン24が挿通されると、このヒンジピン24の係止部245がカバー部材23の凹部底面開口234cを通過するとともに、被ガイド部244が嵌合凹部234bに嵌合する。また、被ガイド部244の下面が嵌合凹部234bの底部上面に接触した状態では、係止部245の係止片245bの端部245cが嵌合凹部234bの開口下面周縁部234dに係止した状態となっている。そして、その被ガイド部244の前面側が窓部234eから視認可能となっているため、この窓部234eを通して、被ガイド部244の下面が嵌合凹部234bの底部上面に接触しているかどうかを確認することで、係止部245が嵌合凹部234bの開口下面周縁部234dに係止しているか否かを確認することができる。
なお、スロットマシン1の前扉1aの裏面又は筐体1bの内部壁面に取り付けられた基板ケース12は、当該基板ケース12の他側辺部14に突設されたビス止め部15の貫通孔に固定ビスが挿入され、前扉1a又は筐体1bに形成された雌ネジ部(図示せず)にその固定ビスが螺入されることで、これら前扉1aの裏面又は筐体1bの内部壁面に固定される。
図12に示すように、カバー部材23の中部横板部233の下面と係止部覆部234の上面との間には、ヒンジピン24の切断部243が視認可能に露出した状態となっている。
この切断部243を、ニッパなどの剪断工具等を用いて切断する。これにより、図14に示すように、この切断された切断部243の上部と、これに繋がるヒンジピン24の回動軸部242と頭部241が、当該ヒンジピン24の挿通方向とは反対の方向へ脱抜可能となる。
そして、カバー部材23の下部横板部235が脱抜されると、基台22Aの上突設部222の下面と回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bの上面との間と、基台22Aの中下突設部224の下面と回動部材21の下突設部214の上面との間が、カバー部材23の存在しない空隙部分となるので、回動部材21を上方へ移動させ、当該回動部材21の回動軸部215を基台22Aの軸受部225aから脱抜して、回動部材21とこれに接合された基板ケース12を基台22Aから取り外すことができる(図17参照)。
具体的には、図18、図19に示すように、基台22Bの構成として、上ガイド部222aが形成された上突設部222と、中挿通孔233aが形成された中部横板部233と、中ガイド部223aが上面に形成された係止部覆部234と、凹状又は孔状の軸受部225aが上面に形成された下突設部225とを備え、係止部覆部234の上面には嵌合凹部234bが形成され、係止部覆部234の内部には係止受部226が形成された構成とすることができる。また、この構成においては、上ガイド部222aと中挿通孔233aと中ガイド部223aと嵌合凹部234bの凹部底面開口234cと係止受部226の開口226aが直線上に並設されており、その直線に沿ってヒンジピン24が挿通される。
ここで、第二回動部材21bの第二上突設部212bには、前述したように、上面から下面に向かって貫通した第二挿通孔213bが穿設されており、当該第二上突設部212bは、縦方向断面が匚の字状に形成されている。そして、匚の字状の上部分と下部分では、第二挿通孔213bが完全な円形ではなく、当該第二回動部材21bの第二基部211bの正面側から見たときに右側半分のみに内側面を有する略半円形状に形成されている。このため、その匚の字状の上部分のうち第二挿通孔213bの内側面が形成されていない切り欠き部分に基台22Bの上突設部222の周設部232bを嵌合し、その匚の字状の下部分のうち第二挿通孔213bの内側面が形成されていない切り欠き部分に基台22Bの上部横板部232の周設部232bを嵌合することで、回動部材21の第一上突設部212a及び第二上突設部212bを基台22Bの上突設部222の下面と上部横板部232の上面との間に挿入することができる。
また、ヒンジピン24が基台22Bの内部に形成された凹部底面開口234cの下面周縁部234dに係止するため、当該ヒンジピン24が脱抜不能となり、スロットマシン1の前扉1a又は筐体1bからの基板ケース12の取り外しを不能とすることができる。
さらに、不正にヒンジピン24の切断部243が切断されたときには、この切断痕を、不正行為が行われたことを示す痕跡として残すことができ、この切断痕の有無を確認することで不正行為を発見できる。
また、不正に基板ケースを交換するためにヒンジピンが切断された場合、そのヒンジピンの切断痕がその後も残存するため、その不正行為を確実に発見できる。
さらに、かしめ構造がヒンジ機構と脱離防止機構と開封防止機構とを兼ね備えた多機能構造となっているので、それらの各機構をそれぞれ別個に備えた場合に比べて構造を簡略化でき、少ない部品で構成できるのでコストを低減できる。
また、ヒンジピンが切断されたヒンジ機構を再利用する場合には、そのヒンジピンとカバー部材とを交換すればよく、基台はそのまま継続して使用できるので、経済的である。
例えば、上述した実施形態では、基板ケースに収容される制御基板を副制御基板としたが、副制御基板に限るものではなく、他の制御基板であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、ヒンジピンの頭部、被ガイド部、先端部の形状を直方体状としたが、この形状に限るものではなく、円柱形状や円筒形状としてもよい。この場合、基台の上ガイド部、中ガイド部、係止受部の開口、カバー部材の凹部底面開口についても、それらヒンジピンの頭部等の形状に合わせて、円形状に形成することが望ましい。
さらに、図6等においては、回動部材が基板ケースと別体で図示されているが、回動部材は、基板ケースと別体で形成することに限るものではなく、基板ケースと一体形成することもできる。
また、係止片245bの数は、二本に限るものではなく、一本あるいは三本以上であってもよい。
1a 前扉
1b 筐体
10 副制御部
11 制御基板
12 基板ケース
12a 下側ケース(第一ケース)
12b 上側ケース(第二ケース)
20(20A、20B) ヒンジ機構
21 回動部材
21a 第一回動部材
21b 第二回動部材
213a 第一挿通孔
213b 第二挿通孔
22(22A、22B) 基台
222a 上ガイド部
223a 中ガイド部
226a 開口
23 カバー部材
232a 上挿通孔
233a 中挿通孔
234c 凹部底面開口
234e 窓部
24 ヒンジピン
243 切断部
245 係止部
S1 中心軸
S2 ヒンジピンの挿通方向
S3 ヒンジピンの中心軸
Claims (5)
- 所定の制御基板が収容された基板ケースを遊技機本体に対して取り外し不能に取り付けるためのかしめ構造であって、
前記遊技機本体の所定箇所に固定された基台と、
前記基板ケースに形成又は接合された回動部材と、
前記基台に形成された孔状又は曲面形状の被挿通部と、前記回動部材に形成された孔状又は曲面形状の被挿通部と、を同軸上に並置した状態で、その軸に沿って挿通されるヒンジピンとを備え、
前記回動部材は、前記ヒンジピンの挿通方向を軸として回動可能に軸支され、
前記ヒンジピンは、前記基台に対して脱抜不能に係止する係止部を有し
前記ヒンジピンの前記係止部が前記基台に係止することで、前記遊技機本体の所定箇所からの前記基板ケースの取り外しを不能とし、
前記ヒンジピンの一部が不正行為により切断されると、切断された痕跡が前記不正行為の痕跡として残存する
ことを特徴とするかしめ構造。 - 前記基板ケースが、前記制御基板の一方の面側を覆う第一ケースと、前記制御基板の他方の面側を覆う第二ケースとを備え、
前記回動部材が、前記第一ケースに接合された第一回動部材と、前記第二ケースに接合された第二回動部材とを有し、
前記第一回動部材に形成された被挿通部と、前記第二回動部材に形成された被挿通部と、前記基台に形成された被挿通部とを、同軸上に並置された状態で、その軸に沿って前記ヒンジピンが挿通されて、前記第一ケースと前記第二ケースが開封不能に封止される
ことを特徴とする請求項1記載のかしめ構造。 - 前記基台が、当該基台の一部を覆うカバー部材を有し、
前記ヒンジピンは、前記カバー部材に形成された孔状又は曲面形状の被挿通部と、前記基台に形成された被挿通部と、前記回動部材に形成された被挿通部が、同軸上に並置された状態で、その軸に沿って挿通される
ことを特徴とする請求項1又は2記載のかしめ構造。 - 前記基台は、
前記ヒンジピンの前記係止部が係止する被係止部と、
当該基台に形成された開口であって、前記ヒンジピンの前記係止部が前記被係止部に係止されたか否かを確認可能な窓部を有した
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のかしめ構造。 - 遊技に関する所定の制御を実行する制御基板を備えた遊技機であって、
前記制御基板が収容された基板ケースと、
前記遊技機の本体の所定箇所に対して前記基板ケースを取り外し不能に取り付けるためのかしめ構造とを備え、
前記かしめ構造が、前記請求項1〜4のいずれかに記載のかしめ構造からなる
ことを特徴とする遊技機。
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