JP6533249B2 - 遊技機用基板ケースの取り付け構造及び遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、制御基板を収容した基板ケースを遊技機筺体に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造と、これを用いた遊技機とに関する。
回胴式遊技機やパチンコ遊技機等の遊技機の筺体(遊技機筺体)には、メイン制御基板やサブ制御基板等の各種の制御基板が収容されている。これらの制御基板や、それに取り付けられたROM等が偽造品へ交換されてしまうと、例えば、遊技機に特定の操作を行うことで一般の遊技者(当該特定の操作を知らない遊技者)よりも有利な条件で遊技が進行するように遊技機を改造することが可能になる等、悪意のある遊技者(当該特定の操作を知っている遊技者)に不正遊技を許す虞がある。このため、遊技機の各メーカーは、メイン制御基板を始めとする各種の制御基板をケース(基板ケース)の内部に収容して、その制御基板に不正アクセスしにくくする対策を行っている。基板ケースに収容されている制御基板等が偽造品に交換されたり、基板ケースがこじ開けられたりしたような場合であっても、その痕跡を基板ケースの外部から視認できるようにするために、基板ケースは、通常、透明な材料によって形成される。
しかし、従来の遊技機では、メイン制御基板を収容した基板ケースの後面側を、遊技機筺体の背板の前面側に固定されたケースホルダに取り付ける構造となっていた。このため、従来の遊技機では、ケースホルダから不正に取り外した基板ケースの後面側を破壊して制御基板等に不正アクセスした後、その基板ケースをケースホルダに再度取り付けることによって、基板ケースの破壊痕を基板ケースの後面側に隠れた状態として目立ちにくくすることが可能であった。したがって、制御基板等への不正アクセスの痕跡の有無を点検する者(通常、遊技機の設置店の従業員)は、基板ケースを前面側から目視するだけでは足りず、基板ケースの後面側も目視する必要があった。
ところで、これまでには、基板ケースをその後面が遊技機筺体の背板に沿う位置から前方へ回動させることができるように、遊技機筺体に対して基板ケースを回動可能な状態で取り付けた遊技機(以下においては、「基板ケース回動式の遊技機」と呼ぶことがある。)も提案されている(例えば特許文献1を参照。)。基板ケース回動式の遊技機では、基板ケースを回動させることで、基板ケースをケースホルダから取り外すことなく、基板ケースの後面側を目視することが可能である。
特開2014−057674号公報
ところが、基板ケースには、制御基板が収容されるだけでなく、基板ケースをケースホルダに係合するための構造等、各種の構造が設けられる。
例えば、ケースホルダに対する基板ケースの取り付けは、通常、工場において行われるところ、遊技機が工場から出荷された後に、基板ケースがケースホルダから不正に取り外された場合であっても、そのことを検出することができるようにするために、基板ケースに設けられた係合部をケースホルダに設けられた被係合部に係合させることや、ケースホルダと固定ケースとをネジ止め等した箇所に封印部材を嵌め込むこと等が行われている。基板ケースとケースホルダとのこの種の係合等は、遊技機の業界において、「Bカシメ」と呼んでおり、この「Bカシメ」に係る上記の係合部や、被係合部や、封印部材や、その封印部材を嵌め込む箇所等を「Bカシメ部」と呼んでいる。これにより、Bカシメ部を破壊等しない限りは、基板ケースをケースホルダから取り外すことができない状態となるため、基板ケースを点検する者は、Bカシメ部の状態(破壊痕等の有無)を確認することによって、基板ケースがケースホルダから不正に取り外されたことがあるか否かを確認することが可能となっている。
また、基板ケースは、工場から出荷された後に、検査機関によってケースホルダから正規に取り外されることがある。このとき、上記のBカシメ部は検査機関により正規に破壊等されることになる。検査機関による検査が完了した後の基板ケースは、再度、ケースホルダに取り付けることになるが、Bカシメ部は、既に破壊等された状態となっているため、利用することができない。このため、検査完了後の取り付けの際には、基板ケースに設けられた別の係合部(Bカシメ部を構成する係合部とは別の係合部)を、ケースホルダに設けられた別の被係合部(Bカシメ部を構成する被係合部とは別の被係合部)に係合させること等が行われている。基板ケースとケースホルダとのこの種の係合等は、遊技機の業界において、「Cカシメ」と呼んでおり、この「Cカシメ」に係る上記の係合部や被係合部等を「Cカシメ部」と呼んでいる。これにより、検査完了後においても、Cカシメ部の状態を確認することによって、基板ケースがケースホルダから不正に取り外されたことがあるか否かを確認することが可能となっている。
さらに、検査機関による検査は、1回のみとは限らず、2回以上行われることもあるため、基板ケースやケースホルダには、上記のBカシメ部やCカシメ部に加えて、「Dカシメ部」や「Eカシメ部」が設けられる場合もある。これにより、2回目の検査の際にCカシメ部を正規に破壊等した後には、Dカシメ部を用いて基板ケースとケースホルダとを係合等し、3回目の検査の際にDカシメ部を正規に破壊等した後には、Eカシメ部を用いて基板ケースとケースホルダとを係合等することができるため、複数回の検査を経た後であっても、基板ケースのケースホルダからの不正な取り外しの有無を確認することが可能になる。
このように、基板ケースには、上記のBカシメ部やCカシメ部等、各種の構造が設けられるが、これらのBカシメ部やCカシメ部等は、基板ケースにおいて一定のスペースを占める。この点、従来の基板ケース回動式の遊技機は、基板ケースの全体が回動する構造となっており、後面側から点検する必要が特にないBカシメ部やCカシメ部等が設けられた箇所までもが回動するようになっていた。特許文献1の遊技機でも、同文献の図13に示されるように、基板ケースの全体が回動する構造となっている。したがって、従来の基板ケース回動式の遊技機では、回動させる基板ケースの前面側に、基板ケースを回動させるためのスペースを大きく確保する必要があり、遊技機筺体内のスペースを有効に活用しにくいという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、基板ケース回動式の遊技機において、基板ケースにおける回動する部分を小型化し、遊技機筺体内のスペースを有効に活用できるようにする遊技機用基板ケースの取り付け構造を提供するものである。また、この遊技機用基板ケースの取り付け構造を用いて、基板ケースを遊技機筺体に取り付けた遊技機を提供することも本発明の目的である。
本発明の一形態に係る遊技機用基板ケースの取り付け構造は、制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、基板ケースが、ケースホルダに固定される固定ケースと、基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、で構成され、回動ケースに設けられた支軸部が、固定ケースに設けられていて分割されることの無い構造である筒状の軸受部により周囲を包囲されて保持され、固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられたことを特徴とする。
また、本発明の他の一形態に係る遊技機用基板ケースの取り付け構造は、制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、基板ケースが、ケースホルダに固定される固定ケースと、基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、で構成され、固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、前方から見た場合に固定ケースは、上下方向が長手方向となる略矩形となるように配置され、回動ケースの回動軸の方向は上下方向と直交することを特徴とする。
また、本発明の他の一形態に係る遊技機用基板ケースの取り付け構造は、制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、基板ケースが、ケースホルダに固定される固定ケースと、基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、で構成され、固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、回動ケースは、保持位置において前方から見た場合に略矩形であり、回動ケースの回動軸は、保持位置にある回動ケースを前方から見た場合における下側の長手方向の一辺に沿っていることを特徴とする。
また、本発明の他の一形態に係る遊技機用基板ケースの取り付け構造は、制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、基板ケースが、ケースホルダに固定される固定ケースと、基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、で構成され、固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、回動ケースは複数の支軸部を有し、固定ケースは複数の支軸部ごとに配置され、各支軸部を支持することを特徴とする。
また、本発明の他の一形態に係る遊技機用基板ケースの取り付け構造は、制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、基板ケースが、ケースホルダに固定される固定ケースと、基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、で構成され、固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、固定ケースは、保持位置にある回動ケースの前面側を係止して、回動ケースが保持位置から前方回動しないようにするための保持位置用係止部を有し、保持位置用係止部は、固定ケースの前面側に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の他の一形態に係る遊技機用基板ケースの取り付け構造は、制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、基板ケースが、ケースホルダに固定される固定ケースと、基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、で構成され、固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、保持位置にある回動ケースの前面側を係止して、回動ケースが保持位置から前方回動しないようにするための保持位置用係止部が、固定ケースの前面側であって、固定ケースの本体部に対して分離可能に形成された分離可能部に設けられ、回動ケースが、回動ケースの後面側を形成するベース部材と、回動ケースの前面側を形成するカバー部材と、で構成され、固定ケースの本体部から分離した分離可能部を、ベース部材に対してカバー部材を係合させるための第二係合部及び第二被係合部のうちいずれか一方として利用できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の一形態に係る遊技機は、上記遊技機用基板ケースの取り付け構造を用いて、基板ケースを遊技機筺体に取り付けたことを特徴とする。
また、上記課題は、
制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、
基板ケースが、
ケースホルダに固定される固定ケースと、
基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに軸支される回動ケースと、
で構成され、
固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、
固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられた
ことを特徴とする遊技機用基板ケースの取り付け構造
を提供することによって解決される。
ここで、「固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態」は、例えば、上述した、Bカシメ部、Cカシメ部、Dカシメ部又はEカシメ部等によって実現することができる。
かかる構成のように、基板ケースを、固定ケースと回動ケースとで構成し、基板ケースにおけるBカシメ部等(Bカシメ部、Cカシメ部、Dカシメ部又はEカシメ部のうち、少なくとも1つのカシメ部。以下同じ。)に係る部分を固定ケースに形成することによって、基板ケースにおける回動する部分(回動ケース)を小型化することが可能になる。このため、遊技機筺体内のスペースを有効に活用することが可能になる。
本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造において、基板ケースを構成する固定ケースには、上記のBカシメ部に係る部分と、上記のCカシメ部に係る部分と、上記のDカシメ部に係る部分と、上記のEカシメ部に係る部分のうち、1種類のみを設けてもよいが、複数種類を設けると好ましい。このような基板ケースでは、Bカシメ部等を設けるスペースを広く確保する必要があるため、本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造に係る構成を採用するメリットが大きいからである。
本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造において、痕跡発生手段の態様は、特に限定されない。例えば、ケースホルダと固定ケースとを固定する固定部材(ネジ等)による固定箇所(ネジ止め箇所等)を封印するための封印部材を、痕跡発生手段とすることができる。これにより、Bカシメ部等を、比較的簡素な構造とすることが可能になる。
また、互いに係合可能な第一係合部(例えば、Bカシメ用係合部、Cカシメ用係合部、Dカシメ用係合部又はEカシメ用係合部)及び第一被係合部(例えば、Bカシメ用被係合部、Cカシメ用被係合部、Dカシメ用被係合部又はEカシメ用被係合部)のうち、一方をケースホルダに設けて、他方を、固定ケースに設けた場合においては、この第一係合部及び第一被係合部を痕跡発生手段とすることもできる。これにより、Bカシメ部等を、痕跡を残さない状態では困難がより解除なものとすることが可能になる。この構成は、上記の封印部材を用いる構成と合わせて採用することも可能である。
本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造においては、保持位置にある回動ケースの前面側を係止して、回動ケースが保持位置から前方回動しないようにするための保持位置用係止部を、固定ケースの前面側に設けることも好ましい。
既に述べたように、本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造では、遊技機筺体内のスペースを有効に活用できるところ、かかる構成を採用することによって、固定ケースの前面側のスペース(基板ケースの全体が回動する構造となっている場合には、部材等を設ける箇所としては利用することができないスペース)を、回動ケースを保持するための保持位置用係止部を設ける箇所として有効に用いることが可能になる。
本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造において、上記のように、固定ケースの前面側に保持位置用係止部を設ける場合には、
保持位置用係止部を、固定ケースの本体部に対して分離可能に形成された分離可能部に設け、
回動ケースを、
回動ケースの後面側を形成するベース部材と、
回動ケースの前面側を形成するカバー部材と、
で構成し、
固定ケースの本体部から分離した分離可能部を、ベース部材に対してカバー部材を係合させるための第二係合部及び第二被係合部(後述するFカシメ部を構成する係合部及び被係合部。以下においては、第二係合部を「Fカシメ用係合部」と呼び、第二被係合部を「Fカシメ用被係合部」と呼ぶことがある。)のうちいずれか一方として利用できるようにする
ことも好ましい。
というのも、遊技機では、基板ケースに収容された制御基板に不具合や不審な点等が認められた場合には、制御基板は、その基板ケースに収容された状態のままメーカーに返却される。ところが、このメーカーへの返却過程において、基板ケースが不正に開けられてしまうと、制御基板の不具合等が返却前に生じていたものなのか、返却過程において生じたものなのかの判断ができなくなる。このため、従来の遊技機における基板ケースでは、この返却過程において基板ケースが不正に開けられたことを発見できるようにするため、基板ケースを構成するベース部材とカバー部材とを、所定の係合部と所定の被係合部とを係合させることにより、基板ケースを封止することが行われている。ベース部材とカバー部材とのこの種の係合は、遊技機の業界において、「Fカシメ」と呼んでおり、この「Fカシメ」に係る上記の係合部や被係合部を「Fカシメ部」と呼んでいる。Fカシメ部に係る部分(Fカシメ用係合部又はFカシメ用被係合部)は、基板ケースにおける所定の箇所に分離可能な状態に設けておき、Fカシメの必要が生じたときに、基板ケースから分離して用いる構造を採用している基板ケースもある。しかし、このFカシメ用係合部やFカシメ用被係合部も、基板ケースにおいて一定のスペースを占める。この点、かかる構成を採用することによって、Fカシメ用係合部やFカシメ用被係合部を、基板ケースにおける回動する部分(回動ケース)に設ける必要がなくなり、回動ケースをさらに小型化することが可能になるだけでなく、固定ケースの前面側のスペースを、Fカシメ用係合部やFカシメ用被係合部を設ける箇所としてさらに有効に活用することが可能になるからである。
本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造においては、
固定ケースに対して回動ケースを軸支するための軸支機構を、
回動ケースに設けられた支軸部と、
固定ケースに設けられた、前記支軸部を支持するための軸受部と、
で構成する
ことも好ましい。
というのも、Bカシメ部等に痕跡を残すことなく、回動ケースを固定ケースから不正に取り外す方法としては、回動ケースと固定ケースとの連結部分を綺麗に切断(切断痕が目立たないように切断)して基板ケース(回動ケース)を不正に開け、制御基板等に目的の不正行為を行った後、その切断部分を綺麗に接着(切断痕が目立たないように接着)する方法が考え得る。この点、かかる構成を採用することによって、回動ケースと固定ケースとの連結部分を切断しようとすると、回動ケースの支軸部と固定ケースの軸受部周辺との双方を切断する必要が生じる。したがって、回動ケースと固定ケースとの連結部分を綺麗に切断しにくくし、その連結部分に切断痕や接着痕が目立つ状態で残りやすくすることが可能になるからである。
本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造においては、「固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態」とすることについては、既に述べた通りである。このような状態をどのような手段(取り外し規制手段)によって実現するかについては、特に限定されない。しかし、上記のように、固定ケースに対して回動ケースを軸支するための軸支機構を、回動ケースの支軸部と固定ケースの軸受部とで構成する場合には、互いに当接することにより、前記支軸部を前記軸受部から引き抜く方向に回動ケースをスライドできない状態に回動ケースのスライドを規制するためのスライド規制用当接部及びスライド規制用被当接部のうち、一方をケースホルダに設けて、他方を、回動ケースに設けることも好ましい。
かかる構成を採用することによって、取り外し規制手段を簡素な構造としながらも、固定ケースからの回動ケースの不正な取り外しを防止することが可能になる。
本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造において、固定ケースに対して回動ケースを軸支するための軸支機構を、上記のように、回動ケースの支軸部と固定ケースの軸受部とで構成する場合には、
回動ケースの支軸部の外周部及び固定ケースの軸受部の内周部のうち、いずれか一方に回動規制用凸部を設けて、他方に回動規制用凹部を設け、
回動ケースを保持位置から展開位置に移動する際に、回動規制用凹部に嵌合された回動規制用凸部が、回動規制用凹部における一側から他側へ移動するようにするとともに、
回動ケースが展開位置に達すると、回動規制用凸部が回動規制用凹部の端部に当接することにより、回動ケースのそれ以上の回動が規制されるようにする
ことも好ましい。
というのも、固定ケースに対して回動ケースを軸支するための軸支機構を、回動ケースの支軸部と固定ケースの軸受部とで構成すると、回動ケースと固定ケースとの連結部分が不正に切断又は接着された場合に、その切断痕や接着痕が目立つ状態で残りやすくすることができることについては、既に述べた通りであるが、かかる構成を採用することによって、回動ケースの支軸部の外周形状及び固定ケースの軸受部の内周形状を複雑化して、その切断痕や接着痕がより目立つ状態で残るようにすることが可能になるからである。また、回動ケースと固定ケースとの連結部分が不正に切断された後に接着された場合には、当該連結部分の強度は当初よりも低下するところ、かかる構成を採用することによって、回動規制用凸部と回動規制用凹部とが当接したときに前記連結部分における不正に接着された箇所が破壊されやすくなり、基板ケースの不正な取り外しを発見しやすくすることも可能になるからである。例えば、本来であれば回動が規制されるべき箇所で回動ケースの回動が規制されずに回動し続ける等の現象が確認されると、基板ケースが不正に取り外されたと判断することができる。
回胴式遊技機を前方から見た図である。 前扉が開かれた回胴式遊技機を前方斜め右上から見た図である。 ケースホルダに対して基板ケースを組み付けた状態を、前方斜め右上から見た図である。 基板ケースにおける回動ケースを前方斜め右上から見た図である。 基板ケースにおける回動ケースの内部に制御基板を収容する様子を、前方斜め右上から見た図である。 基板ケースにおける第一固定ケースを、(a)前方斜め右上から見た図、及び、(b)後方斜め左上から見た図である。 基板ケースにおける第二固定ケースを、(a)前方斜め右上から見た図、及び、(b)後方斜め左上から見た図である。 基板ケースにおける回動ケースに対して第二固定ケースを組み付けている様子を、前方斜め右上から見た図である。 第二固定ケースが組み付けられた回動ケースをケースホルダに対して組み付けている様子を、前方斜め右上から見た図である。 回動ケース及びケースホルダに対して第一固定ケースを組み付けている様子を、前方斜め右上から見た図である。 回動ケース及びケースホルダに対して第一固定ケースを組み付け終えた状態を、前方斜め右上から見た図である。 (a)ケースホルダに対して第一固定ケースを組み付ける前の状態と、(b)ケースホルダに対して第一固定ケースを組み付けた後の状態とを、ケースホルダにおけるBカシメ用被係合部(第一被係合部)の周辺で拡大して前方から見た図である。 回動ケースが展開位置にあるときの基板ケース及びケースホルダを、前方斜め右上から見た図である。 回動ケースが保持位置にあるときの基板ケース及びケースホルダを左方から見た図である。 回動ケースが展開位置にあるときの基板ケース及びケースホルダを左方から見た図である。 (a)第一被係合部を構成する被係合用可動体がBカシメ用被係合部として利用される第一位置にある状態と、(b)同被係合用可動体がCカシメ用被係合部として利用される第二位置にある状態とを、ケースホルダにおける第一被係合部の周辺で拡大して前方斜め右上から見た図である。
本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、説明の便宜上、本発明に係る構成を回胴式遊技機で採用する場合を例に挙げて説明する。しかし、本発明の技術的範囲は、回動式遊技機の基板ケースの取り付け構造に限定されず、パチンコ遊技機等の他の遊技機の基板ケースの取り付け構造にも及ぶ。
また、図面の各図においては、説明の便宜を考慮し、x軸、y軸及びz軸を示している。x軸、y軸及びz軸の向きは、異なる図であっても、互いに一致している。以下においては、x軸方向正側を「右」側、x軸方向負側を「左」側、y軸方向正側を「後」側、y軸方向負側を「前」側、z軸方向正側を「上」側、z軸方向負側を「下」側と呼ぶことがあるが、これは、各部の相対的な位置関係を表すためのものに過ぎず、各部の絶対的な位置関係を限定するものではない。
1. 回胴式遊技機の概要
図1は、回胴式遊技機10を前方から見た図である。回胴式遊技機10は、図1に示すように、その前面側に、メダルを投入するためのメダル投入口11と、メダルを払い出すためのメダル払出口12と、その外周面に図柄が描かれた3本のリール13,14,15と、映像演出を行うための液晶ディスプレイ16と、照明演出を行うための発光ランプ(図示省略)と、音声演出を行うためのスピ−カー17等を備えたものとなっており、操作部として、1遊技当たりの最大枚数(通常3枚)のメダルをベットするためのマックスベットボタン18と、ベットするメダルを1枚ずつ増加するためのシングルベットボタン19と、リール13,14,15の回転を開始するためのスタートレバー20と、リール13,14,15の回転をそれぞれ停止するための3個のストップボタン21,22,23と、演出を切り替えるためのチャンスボタン24と、クレジットされたメダルを払い戻すための払戻しボタン25等を有するものとなっている。
この回胴式遊技機10は、メダルのクレジット枚数が所定枚数以上となった状態でスタートレバー20が操作されると、役抽選が実行されるとともにリール13,14,15が回転を開始し、ストップボタン21,22,23がそれぞれ操作されると、操作されたストップボタン21,22,23に対応するリール13,14,15の回転が停止していき、全てのリール13,14,15が停止したときにリール窓10bの有効ライン上に表示される図柄の組み合わせが役抽選で当選した役に対応したものとなっていた場合(入賞した場合)に、その役に応じた枚数のメダルが払い出され、メダルのクレジット枚数が上限値に達しているときには、ホッパーユニット36(図2を参照)から送出されたメダルがメダル払出口12を通じて払い出されるようになっている。メダルのクレジット枚数は、メダルのクレジット枚数が上限値に達していないときに、メダル投入口11にメダルが投入される、又は、入賞によってメダルが払い出されると増加するようになっている。
図2は、前扉10bが開かれた回胴式遊技機10を前方斜め右上から見た図である。回胴式遊技機10は、図2に示すように、前方が開放された箱状を為す筺体本体10aと、筺体本体10aの前面側に開閉可能な状態で取り付けられた前扉10bとで構成された遊技機筺体の内部に各種の機器が収容されたものとなっている。以下においては、筺体本体10aと前扉10bとを合わせて「筺体10a,10b」と表記することがある。本実施態様において、遊技機筺体の内部には、メイン制御基板ユニット30、サブ制御基板ユニット31、液晶ユニット32、電源ユニット33、コネクタユニット34、リールユニット35及びホッパーユニット36等が納められている。
メイン制御基板ユニット30は、役抽選や入賞判定等、遊技における基本的な制御を行う制御基板(メイン制御基板)を備えている。サブ制御基板ユニット31は、発光ランプや音声による演出等、遊技における演出に関する制御を行う制御基板(サブ制御基板)を備えている。液晶ユニット32は、液晶ディスプレイ16(図1を参照)に表示される映像による演出に関する制御を行う制御基板(映像基板)を備えている。電源ユニット33は、回胴式遊技機10における各機器に電力を供給する制御基板(電源基板)を備えている。コネクタユニット34は、特定の機器に接続されたケーブルを仲介する制御基板(仲介基板)を備えている。リールユニット35は、リール13,14,15の回転をそれぞれ独立して制御する制御基板(リール制御基板)を備えている。ホッパーユニット36は、メダル投入口11(図1を参照)に投入されたメダルを回収するとともに、メイン制御基板ユニット30からの信号に基づいてメダル払出口12(図1を参照)へメダルを送出する制御を行う制御基板(ホッパー制御基板)を備えている。
これらのユニットに備えられた各種制御基板は、いずれも、不正アクセスの対象となり得る。例えば、メイン制御基板ユニット30に備えられた制御基板(メイン制御基板)には、回胴式遊技機10における基本的な制御を行うためのプログラムが記録された記憶装置(ROM)が搭載されているところ、この記憶装置を偽造したものに交換することによって、遊技中に特定の操作を行うと必ず大当たりになるようにする等、回胴式遊技機10に不正な改造を試みる者がいる。このため、回胴式遊技機10等の遊技機においては、この種の制御基板を、基板ケースの内部に収容して封止することが行われている。本実施態様においても、これらの制御基板を透明な基板ケースの内部に収容することによって、当該制御基板を封止する構造を採用している。
本発明は、遊技機の基板ケースの取り付け構造に関するものであるところ、メイン制御基板を収容する基板ケース(メイン制御基板ユニット30を構成する基板ケース)の取り付け構造に採用すると好ましい。というのも、本発明は、既に述べたように、筺体の背板等(筺体本体10aの側板や、前扉10bを含む。)に対して基板ケースを回動可能な状態で取り付けることによって、基板ケースの正面側からだけでなく背面側からも、当該基板ケースへの不正アクセスの有無を確認しやすくするとともに、筺体10a,10b内のスペースを有効に活用できるようにするものである。この点、メイン制御基板は、遊技機のなかで最も不正アクセスの対象となりやすい制御基板であることに加えて、メイン制御基板を収容する基板ケースには、上記のBカシメ部等、スペースを要する機構が設けられることが多いからである。
本実施態様においても、本発明に係る構成は、メイン制御基板を収容する基板ケース(具体的には、後掲の図3に示す基板ケース100)で採用している。以下においては、メイン制御基板を収容する基板ケースの取り付け構造を例に挙げて説明する。ただし、このことは、本発明に係る構成を、メイン制御基板を収容する基板ケースにおいてのみ採用できることを意味しない。本発明の遊技機用基板ケースの取り付け構造は、メイン制御基板ユニット30以外のユニット31〜37を構成する基板ケースでも好適に採用することができる。
2.遊技機用基板ケースの取り付け構造
本実施態様の遊技機用基板ケース(基板ケース100)の取り付け構造について詳しく説明する。図3は、ケースホルダ200に対して基板ケース100を組み付けた状態を、前方斜め右上から見た図である。本発明の取り付け構造は、図3に示すように、基板ケース100を、ケースホルダ200の前面に取り付けるためのものとなっている。ケースホルダ200は、その後面側を遊技機の筺体10a,10b(図2)における所定箇所に固定される部材となっている。基板ケース100は、固定ケース(第一固定ケース110及び第二固定ケース120)と回動ケース130とで構成される。
図4は、図3の基板ケース100における回動ケース130を前方斜め右上から見た図である。図5は、図4の回動ケース130の内部に制御基板300(本実施態様においてはメイン制御基板)を収容する様子を、前方斜め右上から見た図である。図6は、図3の基板ケース100における第一固定ケース110を、(a)前方斜め右上から見た図、及び、(b)後方斜め左上から見た図である。図7は、図3の基板ケース100における第二固定ケース120を、(a)前方斜め右上から見た図、及び、(b)後方斜め左上から見た図である。
基板ケース100における回動ケース130は、図5に示すように、ベース部材131とカバー部材132とに分割可能な構造となっており、回動ケース130の内部には、制御基板300を収容することができるようになっている。
本実施態様の取り付け構造においては、図4及び図5の回動ケース130と、図6の第一固定ケース110と、図7の第二固定ケース120とを、以下の手順により、ケースホルダ200(図3)に対して取り付けるようになっている。ただし、以下で述べる手順は、飽くまで一例であり、本発明に係る遊技機用基板ユニットの技術的範囲は、以下の手順で行われるものに限定されない。下記の手順は、各部材が干渉等して、その手順で行うことが不可能でない限り、適宜変更することができる。
まず、図8に示すように、第二固定ケース120(図7)を回動ケース130に対して組み付ける。図8は、回動ケース130に対して第二固定ケース120を組み付けている様子を、前方斜め右上から見た図である。本実施態様においては、図8の矢印αに示すように、回動ケース130に第二固定ケース120を右向き(x軸方向正側)にスライドさせることにより、回動ケース130の左側面部における下部に第二固定ケース120を組み付けるようになっている。
回動ケース130は、後述するように、第二固定ケース120に対して回動させることが可能な部分となっている。このため、第二固定ケース120に対する回動ケース130の組み付けは、第二固定ケース120に対して回動ケース130を軸支することによって行われる。本実施態様においては、回動ケース130の左側面部の下部に支軸部143を設けており、第二固定ケース120の右側面部の下部に軸受部144を設けているところ、支軸部143を軸受部144に挿通して支持させることによって、第二固定ケース120に対して回動ケース130を組み付けるようにしている。
回動ケース130に対して第二固定ケース120を組み付け終えると、図9に示すように、その回動ケース130を、第二固定ケース120が組み付けられた状態のまま、矢印αの向きに移動させ、ケースホルダ200の前面側に組み付ける。図9は、第二固定ケース120が組み付けられた回動ケース130をケースホルダ200に対して組み付けている様子を、前方斜め右上から見た図である。
図9に示すように、回動ケース130には、回動ケース130の右側面部の下部から右方に突出する支軸部141と、支軸部141の外周部を囲うように設けられた鍔部145と、回動ケース130の左側面部の下部から左方に突出する支軸部143(図8)と、支軸部143の外周部を囲うように設けられた鍔部146とが設けられており、ケースホルダ200には、左右一対の鍔止め部201,202が設けられているところ、後掲する図10に示すように、鍔部145が鍔止め部201の右側に位置し、鍔部146が鍔止め部202の左側に位置するように、回動ケース130の組み付けを行う。鍔部145,146は、上記の「スライド規制用当接部」として機能する部分となっており、鍔止め部201,202は、上記の「スライド規制用被当接部」として機能する部分となっている。
ケースホルダ200に対して回動ケース130を組み付けた後には、第二固定ケース120は、ケースホルダ200の前面における左下隅角部に組み付けられるようになっている。この第二固定ケース120は、ケースホルダ200に対して固定され、ケースホルダ200に対して動かない状態とされる。本実施態様においては、第二固定ケース120の前面側に凹穴状に設けた固定部材挿通部121に、ネジ等の固定部材を挿通することによって、ケースホルダ200に対して第二固定ケース120を固定するようにしている。固定部材を挿通した後の固定部材挿通部121には、後掲する図10に示すように、キャップ状の封印部材603を嵌め込んで封止し、固定部材挿通部121に嵌め込んだ封印部材603と第二固定ケース120とに跨るように、シール状の封印部材604を貼り付ける。
封印部材603,604のうち、キャップ状の封印部材603は、第二固定ケース120がケースホルダ200から不正に取り外されないようにするためのものであり、封印部材603の先端部(y軸方向正側の端部)は、固定部材挿通部121の奥部で係合される構造を有している。封印部材603を固定部材挿通部121に一旦嵌め込んでしまうと、封印部材603や第二固定ケース120を破壊等しない限りは、上記の固定部材(ケースホルダ200に対して第二固定ケース120を固定するネジ等の固定部材)の固定箇所にアクセスできない状態となる。換言すると、封印部材603等に痕跡を残さない限りは、ケースホルダ200から第二固定ケース120を取り外すことができない状態となる。この点において、封印部材603は、上記のBカシメ部等に相当するものとなっている。
一方、シール状の封印部材604も、第二固定ケース120がケースホルダ200から不正に取り外されないようにするためのものである。すなわち、封印部材604を切断や剥離等しなければ、キャップ状の封印部材603を固定部材挿通部121から取り外すことができない状態とするためのものとなっている。換言すると、この封印部材604によっても、封印部材604等に痕跡を残さない限りは、ケースホルダ200から第二固定ケース120を取り外すことができない状態となっている。この点において、封印部材604も、上記のBカシメ部等に相当するものとなっている。
ところで、図9に示すケースホルダ200の前面側における左縁部には、サブ通信接続基板ユニット700が固定されている。このサブ通信接続基板ユニット700は、回動ケース130に収容されたメイン制御基板(図5の制御基板300)と、サブ制御基板ユニット31(図2)に収容されたサブ制御基板ユニットとを中継するための中継基板が収容されたものである。この中継基板は、メイン制御基板とサブ制御基板との通信方式の違いを解消するために設けられたものとなっている。本実施態様においては、ケースホルダ200に対して回動ケース130を組み付ける図9の状態で、ケースホルダ200にサブ通信接続基板ユニット700が予め固定された状態となっている。しかし、ケースホルダ200にサブ通信接続基板ユニット700を固定するタイミングは、これに限定されず、ケースホルダ200に回動ケース130を組み付けた後や、ケースホルダ200に第一固定ケースを組み付けた後に、サブ通信接続基板ユニット700を固定することもできる。
ケースホルダ200に対して第二固定ケース120を固定し終えると、続いて、図10及び図11に示すように、第一固定ケース110を移動させ、回動ケース130及びケースホルダ200に対して第一固定ケース110を組み付ける。図10は、回動ケース130及びケースホルダ200に対して第一固定ケース110を組み付けている様子を、前方斜め右上から見た図である。図11は、回動ケース130及びケースホルダ200に対して第一固定ケースを組み付け終えた状態を、前方斜め右上から見た図である。
本実施態様においては、図10の矢印αに示すように、回動ケース130及びケースホルダ200に対して第一固定ケース110を左向き(x軸方向負側)にスライドさせることにより、ケースホルダ200の前面側における右下隅角部に第一固定ケース110を組み付けるようにしている。回動ケース130は、後述するように、第一固定ケース110に対して回動させることが可能な部分となっている。このため、第一固定ケース110に対する回動ケース130の組み付けは、第一固定ケース110に対して回動ケース130を軸支することによって行われる。本実施態様においては、回動ケース130の右側面部の下部に支軸部141を設けており、第一固定ケース110の右側面部の下部に軸受部142を設けているところ、支軸部141を軸受部142に挿通して支持させることによって、第一固定ケース110に対して回動ケース130を組み付けるようにしている。
図12は、(a)ケースホルダ200に対して第一固定ケース110を組み付ける前の状態と、(b)ケースホルダ200に対して第一固定ケース110を組み付けた後の状態とを、ケースホルダ200における第一被係合部501の周辺で拡大して前方から見た図である。図12においては、第一固定ケース110の内部に位置する第一係合部401が見えるように、第一固定ケース110の前面部における一部を破断して描いている。第一固定ケース110とケースホルダ200とには、第一係合部401(図6(b))及び第一被係合部501とが設けられている。このため、ケースホルダ200に対して第一固定ケース110を左向きにスライドさせて、ケースホルダ200に第一固定ケース110を組み付ける際には、図12に示すように、第一係合部401(同図の例では、上下一対に設けられた第一係合部401のうち上側に位置する第一係合部401)と第一被係合部501とが係合するようになっている。第一係合部401と第一被係合部501は、一旦係合した状態になると、破壊や白化等の塑性変形を伴わない状態(何らかの痕跡を残さない状態)では、その係合を解除することが極めて困難なものとなっている。換言すると、第一係合部401や第一被係合部501に痕跡を残さない限りは、ケースホルダ200から第一固定ケース110を取り外すことができない状態となる。この点において、第一係合部401や第一被係合部501も、上記のBカシメ部(Bカシメ用係合部やBカシメ用被係合部)等に相当するものとなっている。
回動ケース130及びケースホルダ200に対して第一固定ケース110を所定位置までスライドさせ、第一係合部401と第一被係合部501とを係合させると、ケースホルダ200に対して第一固定ケース110を固定し、ケースホルダ200に対して第一固定ケース110が動かないようにする。本実施態様においては、図11に示すように、第一固定ケース110の前面側に凹穴状に設けた固定部材挿通部111に、ネジ等の固定部材を挿通することによって、ケースホルダ200に対して第一固定ケース110を固定するようにしている。固定部材を挿通した後の固定部材挿通部111には、キャップ状の封印部材601を嵌め込んで封止する。また、固定部材挿通部111に嵌め込んだ封印部材601と第一固定ケース110とに跨るように、シール状の封印部材602も貼り付ける。この封印部材601,602も、上記の封印部材603,604や、第一係合部401及び第一被係合部501と同様、Bカシメ部等として機能するものとなっている。
ところで、本実施態様においては、図6に示すように、第一固定ケース110の前面側に、保持位置用係止部112を設けており、図11に示すように、回動ケース130及びケースホルダ200に対して第一固定ケース110を組み付けた際には、この保持位置用係止部112が、回動ケース130の前面側を係止し、回動ケース130が図11の保持位置で保たれるようになっている。
以上により、ケースホルダ200に対する基板ケース100の取り付けが完了する。本実施態様においては、基板ケース100の取り付けが完了した後には、図11に示すように、基板ケース100の所定箇所に、記録シール605等を貼り付けるようにしている。既に述べたように、基板ケース100は、工場等で封止され、検査機関等によって正規に開封される場合があるところ、記録シール605は、その封止した時期やその際に使用したカシメ部等を記録したものとなっている。この記録シール605に記された記録と、基板ケース100等の各カシメ部の状態とを比較することによって、基板ケース100等が正規以外に開封されたこと(不正に開封されたこと)があるか否かを判断する目安とすることができるようになっている。
また、本実施態様においては、基板ケース100の回動ケース130におけるベース部材131とカバー部材132とを組み付けた後に、封止シール606を貼り付けるようにしている。この封止シール606は、後述するように、基板ケース100の回動ケース130におけるベース部材131とカバー部材132とに跨った状態に貼り付けられ、それを切断等しない限りは、回動ケース130を開放して制御基板300(図5)にアクセスすることができないようになっている。このため、封印シール606の状態を確認することで、回動ケース130が不正に開けられたことがあるか否かを判断する目安とすることができるようになっている。
以上の手順によってケースホルダ200に取り付けた基板ケース100の回動ケース130は、図11に示すように、その鍔部145における左側の面が鍔止め部201によって押さえられ、その鍔部146における右側の面が鍔止め部202によって押さえられており、左右方向に移動させることができない状態となっていることに加えて、図10に示すように、その支軸部141が軸受部142に挿通されており、前後方向にも移動させることができない状態となっている。このため、回動ケース130は、図11に示すテープ状の封印部材602を切断等して、キャップ状の封印部材601を破壊等して固定部材挿通孔111から取り外し、固定部材挿通孔111奥部のネジ等の固定部材も外して、図12に示す第一係合部401と第一被係合部501とを解除して第一固定ケース110をケースホルダ200から取り外すとともに、図10に示すテープ状の封印部材604を切断等して、キャップ状の封印部材603を破壊等して固定部材挿通孔121から取り外し、固定部材挿通孔121奥部のネジ等の固定部材も外して、第二固定ケース120をケースホルダ200から取り外さなければ、ケースホルダ200から取り外すことができない状態となっている。換言すると、鍔部135,146は、上記の取り外し規制手段におけるスライド規制用当接部として機能する部分となっており、鍔止め部201,202は、上記の取り外し規制手段におけるスライド規制用被当接部として機能する部分となっている。
3.遊技機用基板ケースの確認手順
既に述べたように、遊技機の設置店の従業員は、制御基板300(図5)等に異常がないか否かを確認するため、遊技機筺体の前扉10b(図2)を開け、メイン制御基板ユニット30等の各ユニットの状態を目視により確認することがあり、そのときには、各ユニットの基板ケース100における制御基板300が収容された部分の裏面(遊技機筺体に取り付けられる側の面)側の状態も確認する必要がある。この点、本実施態様の基板ケース100は、上述したように、ケースホルダ200に対して回動可能な状態で取り付けたため、基板ケース100をケースホルダ200から取り外さなくても、基板ケース100の裏面側の状態を確認することができるようになっている。
すなわち、基板ケース100は、通常時(遊技時等)においては、図11に示す保持位置にあるところ、確認時においては、保持位置用係止部112の係止を解除することで、図13に示す展開位置まで回動させ、基板ケース100(回動ケース130)の裏面側の状態を確認することが可能な状態となる。図13は、回動ケース130が展開位置にあるときの基板ケース100及びケースホルダ200を、前方斜め右上から見た図である。
このとき、基板ケース100の全体が回動するようにしておくと、遊技機筺体内におけるケースホルダ200の前方には、基板ケース100を回動させることができるように、基板ケース100の回動空間を広く確保しておく必要がある。この点、本実施態様の基板ケース100では、制御基板300(図5)を収容した回動ケース130のみが回動し、Bカシメ部等を設けた固定ケース110,120が回動しないようになっており、固定ケース110,120を回動させる必要がない分、上記の回動空間を狭くすることができるようになっている。このため、遊技機筺体内における固定ケース110,120の前方のスペースを有効に活用することができるようになっている。本実施態様においては、第一固定ケース110の前方のスペースに、上記の保持位置用係止部112を設けている。この保持位置用係止部112は、後述するように、Fカシメ部としても機能するようになっており、第一固定ケース110の前方のスペースをより一層有効に活用できるようにしている。
ところで、回動ケース130を展開位置まで回動させたときには、その場所で回動ケース130が支持されるようにしておくことが好ましい。この点、本実施態様においては、図14及び図15に示すように、支軸部141の外周部に、回動規制用凹部141aを円弧状に設けるとともに、軸受部142の内周部に、回動規制用凸部142aを設けている。図14は、回動ケース130が保持位置にあるときの基板ケース100及びケースホルダ200を左方から見た図である。図15は、回動ケース130が展開位置にあるときの基板ケース100及びケースホルダ200を左方から見た図である。図14及び図15においては、支軸部141の外周部に設けられた回動規制用凹部141aと、軸受部142の内周部に設けられた回動規制用凸部142aとの相対的位置関係が分かるように、第一固定ケース110及び回動ケース130の一部を破断して示している。
すなわち、回動ケース130が前方に倒伏した展開位置(図15)にあるときには、回動規制用凸部142aの一対の側端面142a,142aのうち、一方の側端面142aが、回動規制用凹部141aの一対の側端面141a,141aのうち、一方の側端面141aに当接することで、回動ケース130が展開位置を越えて一側(本実施態様においては下側)へ回動しないように、回動ケース130の回動が規制されるようになっている。このため、回動ケース130を展開位置まで回動させて回動ケース130の裏面側を確認する際に、回動ケース130を手等で支持する必要がないようになっている。また、回動ケース130と第一固定ケース110との連結部分(軸支部分)が不正に切断されて再接着された場合には、当該連結部分の強度は当初よりも低下するところ、かかる構成を採用することによって、回動規制用凹部141aと回動規制用凸部142aとが当接したときに前記連結部分における不正に接着された箇所が破壊されやすくなり、回動ケース130の不正な取り外しを発見しやすくすることも可能となっている。
また逆に、回動ケース130を図15に示す展開位置から図14に示す保持位置としたときには、回動規制用凸部142aの他方の側端面142aが、回動規制用凹部141の他方の側端面141aに当接することによって、回動ケース130が保持位置を越えて他側へ回動しないように、回動ケース130の回動が規制されるようになっている。本実施態様においては、回動ケース130が保持位置にあるときには、回動ケース130の後面がケースホルダ200の前面に略当接した状態となるため、回動規制用凹部141a及び回動規制用凸部142aによって回動ケース130の他側への回動を規制する必要は特にないが、この構成は、ケースホルダ200として、回動ケース130の後面を支持する部分を有さないものを用いる場合に好適に採用できる。
本実施態様においては、支軸部143と軸受部144とにおいても、支軸部141及び軸受部142と同様の回動規制用凹部及び回動規制用凸部を設けている。回動規制用凹部と回動規制用凸部の位置関係は、図14及び図15に示したものと逆にしてもよい。
4.遊技機用基板ケースの取り付け構造の構成部材
続いて、本実施態様の遊技機用基板ケース(基板ケース100)の取り付け構造で用いた各部材について説明する。本実施態様の取り付け構造は、上述したように、第一固定ケース110及び第二固定ケース120並びに回動ケース130からなる基板ケース100と、ケースホルダ200とを用いるものとなっている。
4.1 ケースホルダ
ケースホルダ200は、その後面側を遊技機の筺体10a,10b(図2)における所定箇所に固定される。本実施態様では、基板ケース100をメイン制御基板ユニット30(図2)用のものとしたため、ケースホルダ200の後面は、筺体本体10a(図2)の背板10aの前面における上部に固定するようにしている。筺体10a,10bに対してケースホルダ200を固定する方法は、特に限定されないが、通常、ネジ等の固定具が用いられる。ケースホルダ200の形態は、特に限定されない。本実施態様において、ケースホルダ200は、図9に示すように、前面視矩形状のパネル状となっている。
このケースホルダ200の前面側には、ケースホルダ200が取り付けられるところ、本実施態様においては、上述したように、ケースホルダ200の前面側に、Bカシメ用被係合部として機能する第一被係合部501を設けており、固定ケース110,120(本実施態様では第一固定ケース110)に、Bカシメ用係合部として機能する第一係合部401を設けている。これとは逆に、ケースホルダ200側に第一係合部401を設け、固定ケース110,120側に、第一被係合部501を設ける構成も可能である。本実施態様において、第一被係合部501は、Bカシメ用被係合部としてだけでなく、Cカシメ用被係合部としても機能するようにしている。
すなわち、図16に示すように、第一被係合部501を、第一固定ケース110の第一係合部401を右側(一側)から係合可能な被係合用可動体501aと、被係合用可動体501aを係合方向(x軸方向)に対して非平行な方向(本実施態様においては係合方向に対して略垂直な方向(z軸方向))にスライド可能に保持する可動体保持部501bとで構成している。図16は、ケースホルダ200における第一被係合部501の周辺を拡大して前方斜め右上から見た図であって、同図(a)は、第一被係合部501を構成する被係合用可動体501aがBカシメ用被係合部として利用される第一位置にある状態を、同図(b)は、被係合用可動体501aがCカシメ用被係合部として利用される第二位置にある状態とをそれぞれ示している。
このため、第一被係合部501における被係合用可動体501aは、図16(a)に示す上側位置(第一位置)と、図16(b)に示す下側位置(第二位置)との間で位置を切り替えることができるようになっており、被係合用可動体501aを上側位置(第一位置)としたときには、被係合用可動体501aをBカシメ用被係合部として機能させ、被係合用可動体501aを下側位置(第二位置)としたときには、被係合用可動体501aをCカシメ用被係合部として機能させることが可能となっている。したがって、Bカシメ用被係合部とCカシメ用被係合部とを、1つの被係合用可動体501aで共用し、部品点数を削減することが可能となっている。
また、本実施態様では採用していないが、ケースホルダ200には、Dカシメ用被係合部やEカシメ用被係合部を設けることもできる。この場合には、被係合用可動体501aが、Bカシメ用被係合部として利用される第一位置と、Cカシメ用被係合部として利用される第二位置との間だけでなく、Dカシメ用被係合部として利用される第三位置や、Eカシメ用被係合部として利用される第四位置にも移動できるようにするとともに、第三位置にある被係合用可動体501aに係合するCカシメ用係合部や、第四位置にある被係合用可動体501aに係合するDカシメ用係合部を、固定ケース110,120に設けることによって実現することができる。この場合、Bカシメ用係合部、Cカシメ用係合部、Dカシメ用係合部及びEカシメ用係合部は、近くで並列に配置すると好ましい。
4.2 基板ケース
基板ケース100は、制御基板300(図5)を収容するための基板収容部をその内部に有している。基板ケース100は、その内部に収容される制御基板300等に不正な改造等が施されたか否かを、又は、基板ケース100自体に不正開封の痕跡があるか否かを、基板ケース100の外部から目視により容易に確認できるようにするため、通常、透明な樹脂(通常、熱可塑性樹脂)によって形成される。
この基板ケース100は、図3に示すように、固定ケース110,120と回動ケース130とで構成される。既に述べたように、固定ケース110,120は、基板ケース100の構成部材のうち、ケースホルダ200に対して動かない状態で固定される部分となっている。一方、回動ケース130は、ケースホルダ200に対して回動させることが可能な状態で、固定ケース110,120に軸支される部分となっている。回動ケース130には、上記の基板収容部が設けられる。
4.2.1 回動ケース
回動ケース130は、その内部に制御基板を収容できる形態であれば、その形態を特に限定されないが、通常、複数の部材を組み合わせて構成される。本実施態様においては、図5に示すように、回動ケース130を、その後面側を形成するベース部材131と、その前面側を形成するカバー部材132とで構成している。
この回動ケース130は、図5の矢印αに示すように、カバー部材132の後面側に、制御基板300を組み付けた後、図5の矢印αに示すように、その制御基板300が組み付けられたカバー部材132を、ベース部材131の前面側に組み付けることによって、制御基板300を収容するものとなっている。本実施態様において、カバー部材132をベース部材131に対して組み付ける際の最終段階では(組み付けが完了する直前には)、ベース部材131に対してカバー部材132を下向き(z軸方向負側)にスライドさせるようになっている。また、カバー部材132をベース部材131に対して組み付けた後には、図11に示すように、封印シール606を、ベース部材131とカバー部材132とに跨るように貼り付けるようにしている。
4.2.1.1 ベース部材
ベース部材131は、その形態を特に限定されないが、本実施態様においては、図5に示すように、前面視矩形状を為す後壁部131aと、後壁部131aの左縁部及び右縁部の付近からそれぞれ前側に突出して設けられた左右一対の案内壁部131b,131c等とで構成している。既に述べたように、ベース部材131には、カバー部材132をスライドさせて組み付ける構造となっているところ、案内壁部131b,131cは、ベース部材131に対してカバー部材132をスライドさせる際のガイドとして機能する部分となっている。また、これらの案内壁部131b,131cの間に位置する空間が、制御基板300を収容するための基板収容部として利用されるようになっている。
このベース部材131には、第二係合部402と第三係合部403とを設けている。これらの第二係合部402及び第三係合部403は、それぞれ、カバー部材132の後面側における、第二係合部402及び第三係合部403に重なる箇所に設けられた第二被係合部(図示省略)及び第三被係合部(図示省略)に係合するための部分となっている。第二係合部402と第二被係合部は、上記の「Fカシメ」を行うための部分(Fカシメ部)となっており、第三係合部403と第三被係合部は、下記の「Aカシメ」を行うための部分(Aカシメ部)となっている。
ここで、「Aカシメ」とは、遊技機が製造工場から出荷されてから、遊技機の検査機関が基板ケース100(本実施態様では基板ケース100の回動ケース130)を開封して制御基板300を検査するまでの間、基板ケース100の内部の制御基板300に不正改造等が施されないように、基板ケース100を封止する(基板ケース100が不正に開封された際にはその痕跡が残るようにする)ために、遊技機の製造工場等においてカバー部材132とベース部材131とを係合させることを云う。本明細書においては、基板ケースに100おけるAカシメが施される部分を「Aカシメ部」と呼んでいる。
ベース部材131におけるどの箇所に第二係合部402や第三係合部403を設けるかは、特に限定されないが、通常、基板収容部以外の箇所(案内壁部131b,131cよりも外側の領域)に設けられる。本実施態様においても、図5に示すように、ベース部材131における、左側の案内壁部131bよりも外側に位置する部分と、右側の案内壁部131cよりも外側に位置する部分とに、第二係合部402と第三係合部403とを設けている。Aカシメ部として機能する第三係合部403については、両側に1つずつ計2箇所に設けている。第二係合部402や第三係合部403の形態は、特に限定されないが、本実施態様においては、後述する第一係合部401(図6(b))と同様、それぞれの係合部を、4本のフックピンで構成している。
第二係合部402や第三係合部403を設ける向きは、特に限定されないが、ベース部材131に対してカバー部材132を組み付ける際にスライドさせる方向に応じて設定すると好ましい。本実施態様においては、既に述べたように、ベース部材131に対してカバー部材132を組み付ける際には、ベース部材131に対してカバー部材132を下向きにスライドさせるようにしているため、第二係合部402と第三係合部403は、その係合方向が上向きとなるように設けている。これにより、ベース部材131に対してカバー部材132をスライドさせると、第二係合部402及び第三係合部403が、それぞれ第二被係合部及び第三被係合部に対して自動的に係合するようになり、FカシメやAカシメを容易に行うことが可能となっている。
また、基板ケース100に支軸部141,143を設けていることについては、既に述べた通りである。この支軸部141,143は、カバー部材132に設けることもできるが、本実施態様においては、図5に示すように、ベース部材131に設けている。支軸部141,143を設ける位置は、回動ケース130を展開可能とする箇所であれば特に限定されない。例えば、支軸部141,143をベース部材131の左縁部(又は右縁部)の上部及び下部にそれぞれ設けると、回動ケース130は、その左縁近傍(又は右縁近傍)を回動中心として、その右端部(又は左端部)を前方に展開させることができるようになり、支軸部141,143をベース部材131の上縁部(又は下縁部)の左端部及び右端部にそれぞれ設けると、回動ケース130は、その上縁近傍(又は下縁近傍)を回動中心として、その右端部(又は左端部)を前方に展開させることができるようになる。本実施態様においては、ベース部材131の下縁部における左端部及び右端部に、支軸部141,143を逆向きに設けている。
このように、第一固定ケース110及び第二固定ケース120に対する回動ケース130の軸支機構を、支軸部141,143及び軸受部142,144に係るものとすることによって、回動ケース130の不正な取り外しを目的として、第一固定ケース110又は第二固定ケース120に対する回動ケース130の連結部分(軸支部分)を切断しようとしたときには、支軸部141,143と軸受部142,144との双方を切断する必要が生じる。したがって、当該連結部分を綺麗に切断しにくくし、その連結部分に切断痕や接着痕が目立つ状態で残りやすくすることが可能になる。したがって、回動ケース130の不正な取り外しをさらに防止することができる。
さらに、図14及び図15に示すように、支軸部141には、回動規制用凹部141a(又は回動規制用凸部)を設け、軸受部142に回動規制用凸部142a(又は回動規制用凹部)を設けることや、同様の構成を支軸部143で採用することができることについても、既に述べた通りである。回動ケース130が保持位置(図14)から展開位置(図15)まで移動する際の回動角度(以下においては、この回動角度を「回動ケース130の展開角度」と呼ぶことがある。)は、これらの回動規制用凹部と回動規制用凸部との形状や寸法を変更することによって、適宜変更することができる。
回動ケース130の展開角度をどの程度に設定するかは、特に限定されないが、小さくしすぎると、回動ケース130を展開位置まで回動させても、回動ケース130の裏面側を確認しにくくなる虞がある。このため、回動ケース130の展開角度は、60°以上とすると好ましい。回動ケース130の展開角度は、70°以上とするとより好ましく、80°以上とするとさらに好ましい。一方、回動ケース130の展開角度を大きくしすぎると、回動ケース130の回動範囲が大きくなり、余分な回動範囲(本実施態様においては、図17に示す回動ケース130の下側領域)に、他の部材等を配置しにくくなる。このため、回動ケース130の展開角度は、120°以下とすると好ましい。回動ケース130の展開角度は、110°以下とするとより好ましく、100°以下とするとさらに好ましい。本実施態様において、回動ケース130の展開角度は、90°に設定している。
また、既に述べたように、回動ケース130には、支軸部141,143の外周部を囲うように鍔部145,146(図5)を設けている。この鍔部145,146は、ケースホルダ200に設けられた鍔止め部201,202(図9)に押し当てられることで、ケースホルダ200からの回動ケース130の取り外しを規制する取り外し規制手段として機能する部分となっている。
4.2.1.2 カバー部材
カバー部材132は、その形態を特に限定されないが、本実施態様においては、図5に示すように、前面視矩形状を為す前壁部132aと、前壁部132aの左縁部及び右縁部の付近からそれぞれ後側に突出して設けられた左右一対の側壁部132b,132cと、
前壁部132aの上縁部から後側に突出して設けられた上壁部132dと、前壁部132aの下縁部から後側に突出して設けられた下壁部132e等とで構成している。
カバー部材132の前壁部132aの後面側には、制御基板300がネジ等の固定具を介して固定される。制御基板300には、CPUやROM等の各種電子部品が実装されるが、これらの電子部品の実装面側がカバー部材132側(前側)を向く状態で制御基板300を取り付けると好ましい。これにより、制御基板300に実装された電子部品に異常がないかを、回動ケース130(基板ケース100)の前面側から確認することが可能になる。また、既に述べたように、カバー部材132は、その後側に制御基板300が取り付けられた状態で、ベース部材131に組み付けられるため、制御基板300における電子部品の実装面が後側を向いていると、カバー部材132をベース部材132に対して組み付ける際に、制御基板300の電子部品がベース部材131に干渉等する虞があるところ、制御基板300における電子部品の実装面を前側に向けておくことによって、そのような不具合を防止することも可能になる。
既に述べたように、ベース部材131には、Fカシメ用係合部として機能する第二係合部402と、Aカシメ用係合部として機能する第三係合部403とを設けているところ、カバー部材132における、第二係合部402と第三係合部403とに重なる箇所には、それぞれ、Fカシメ用被係合部として機能する第二被係合部と、Aカシメ用被係合部として機能する第三被係合部とを設けている。具体的には、図5のカバー部材132における、矢印Fで示した箇所の裏側に、第二被係合部(Fカシメ用被係合部)を設け、矢印Aで示した箇所の裏側に、第三被係合部(Aカシメ用被係合部)を設けている。
ただし、第二被係合部(Fカシメ用被係合部)は、図5に示す状態においては、同図の矢印Fに示す箇所には設けられていない。第二被係合部(Fカシメ用被係合部)は、図6(a)に示す第一固定ケース110の保持位置用係止部112を第一固定ケース110の本体部から切り離し、この保持位置用係止部112を、図5に示すカバー部材132における、第三被係合部(Fカシメ用被係合部)の近傍に設けた第二被係合部嵌込部132fに嵌め込むことによって、図5の矢印Fで示される箇所の裏側に設けられるようになっている。これにより、第一固定ケース110の前方の空間を、第二被係合部(Fカシメ用被係合部)の仮置き位置としても有効に利用することが可能となっている。
2.2.2 固定ケース(第一固定ケース及び第二固定ケース)
固定ケース110,120は、ケースホルダ200に対して動かない状態で固定される部分となっている。本実施態様においては、固定ケース110,120を、回動ケース130の一側(右側)に配される第一固定ケース110と、回動ケース130の他側(左側)に配される第二固定ケース120とで構成している。第一固定ケース110は、回動ケース130を右側から軸支するものとなっており、第二固定ケース120は、回動ケース130を左側から軸支するものとなっている。このように、回動ケース130を両側から軸支することにより、回動ケース130を安定した状態で回動させることができる。
既に述べたように、第一固定ケース110には、軸受部142(図6(b))が設けられ、第二固定ケース120には、軸受部144(図7(a))が設けられている。固定ケース110,120のうち、第二固定ケース120は、必須の部材ではない。第二固定ケース120は、ケースホルダ200の前面側に設けた開環状のクリップ部(C字状の弾性クリップであって、その切れ目部分から内部に軸支部を圧入できるもの)等で代用することも可能である。
第一固定ケース110の内部には、ケースホルダ200に対して基板ケース100を係合させるための第一係合部及び第一被係合部のうち、いずれか一方(ケースホルダ200側に設けたものとは別の方)が設けられる。本実施態様においては、上述したように、第一被係合部501をケースホルダ200側に設けたため、第一固定ケース110には、第一係合部401を左向き(係合方向が左向きとなるよう)に設けている。
既に述べたように、ケースホルダ200側の第一被係合部501は、Bカシメ用被係合部及びCカシメ用被係合部として機能するようになっていたところ、第一固定ケース110側の第一係合部401は、Bカシメ用係合部として機能するものと、Cカシメ用係合部として機能するものとを、その係合方向に非平行な方向(本実施態様においては、係合方向に略垂直な方向)に並列に設けている。すなわち、図12(a),(b)における上側の第一係合部401がBカシメ用係合部として機能するようになっており、下側の第一係合部401がCカシメ用係合部として機能するようになっている。
それぞれの第一係合部401は、単純な形態(例えば、1本のフックピンのみで構成される形態)としてもよい。しかし、本実施態様においては、上下方向(z軸方向)に2段で、前後方向(y軸方向)に2段で配した計4本のフックピンでそれぞれの第一係合部401を構成している。このように、第一係合部401を複雑な形態とすることで、破壊や白化等の塑性変形を伴わない状態では、第一係合部401を第一被係合部501(図12)から解除しにくいものとすることができ、不正に解除されたときに破壊痕や白化痕等の痕跡が残りやすいものとすることが可能になる。それぞれの第一係合部401は、第一ケース110の後面部で支持されるところ、当該後面部における、第一係合部401の支持箇所には、薄肉に形成された脆弱部404(図6(b))も設けている。このため、第一係合部401を不正に解除しようとすると、この脆弱部404にも、破壊痕や白化痕等の痕跡が残るようになっている。
また、第一固定ケース120には、第一固定ケース110の本体部に対して分離可能に形成された分離可能部が設けられており、この分離可能部が、上述した保持位置用係止部112及び第二被係合部(Fカシメ用被係合部)として機能するようになっている。この分離可能部(保持位置用係止部112)を第二被係合部(Fカシメ用被係合部)として用いる場合には、その分離可能部(保持位置用係止部112)を第一固定ケース110の本体部からニッパー等を用いて切り離し、カバー部材132の第二被係合部嵌込部112f(図5)に嵌め込んだ状態とする。この分離可能部(保持位置用係止部112)は、第二係合部(Fカシメ用係合部)とすることもできる。この場合には、図5のベース部材131に設けた第二係合部402(Fカシメ用係合部)は、第二被係合部(Fカシメ用被係合部)とする。
10 回胴式遊技機
10a 筺体本体
10a 背板
10b 前扉
10b リール窓
11 メダル投入口
12 メダル払出口
13 第一リール(リール)
14 第二リール(リール)
15 第三リール(リール)
16 液晶ディスプレイ
17 スピーカー
18 マックスベットボタン
19 シングルベットボタン
20 スタートレバー
21 第一ストップボタン(ストップボタン)
22 第二ストップボタン(ストップボタン)
23 第三ストップボタン(ストップボタン)
24 チャンスボタン
25 払戻しボタン
30 メイン制御基板ユニット
31 サブ制御基板ユニット
32 液晶ユニット
33 電源ユニット
34 コネクタユニット
35 リールユニット
36 ホッパーユニット
100 基板ケース
110 第一固定ケース(固定ケース)
111 固定部材挿通部
112 保持位置用係止部
112f 第二被係合部嵌込部
120 第二固定ケース(固定ケース)
121 固定部材挿通部
130 回動ケース
131 ベース部材
131a 後壁部
131b 案内壁部
131c 案内壁部
132 カバー部材
132a 前壁部
132b 側壁部
132c 側壁部
132d 上壁部
132e 下壁部
132f 第二被係合部嵌込部
141 支軸部
141a 回動規制用凹部
142 軸受部
142a 回動規制用凸部
143 支軸部
144 軸受部
145 鍔部(スライド規制用当接部)(取り外し規制手段)
146 鍔部(スライド規制用当接部)(取り外し規制手段)
200 ケースホルダ
201 鍔止め部(スライド規制用被当接部)(取り外し規制手段)
202 鍔止め部(スライド規制用被当接部)(取り外し規制手段)
300 制御基板
401 第一係合部(Bカシメ用係合部、Cカシメ用係合部、Dカシメ用係合部又はEカシメ用係合部)(痕跡発生手段)
402 第二係合部(Fカシメ用係合部)(痕跡発生手段)
403 第三係合部(Aカシメ用係合部)
404 脆弱部
501 第一被係合部(Bカシメ用被係合部、Cカシメ用被係合部、Dカシメ用被係合部又はEカシメ用被係合部)
501a 被係合用可動体
501b 可動体保持部
601 封印部材(キャップ状の封印部材)(痕跡発生手段)
602 封印部材(シール状の封印部材)(痕跡発生手段)
603 封印部材(キャップ状の封印部材)(痕跡発生手段)
604 封印部材(シール状の封印部材)(痕跡発生手段)
605 記録シール
606 封印シール
700 サブ通信接続基板ユニット


Claims (7)

  1. 制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、
    基板ケースが、
    ケースホルダに固定される固定ケースと、
    基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、
    で構成され、
    回動ケースに設けられた支軸部が、固定ケースに設けられていて分割されることの無い構造である筒状の軸受部により周囲を包囲されて保持され、
    固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、
    固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられた
    ことを特徴とする遊技機用基板ケースの取り付け構造。
  2. 制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、
    基板ケースが、
    ケースホルダに固定される固定ケースと、
    基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、
    で構成され、
    固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、
    固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、
    前方から見た場合に固定ケースは、上下方向が長手方向となる略矩形となるように配置され、回動ケースの回動軸の方向は上下方向と直交す
    ことを特徴とする遊技機用基板ケースの取り付け構造。
  3. 制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、
    基板ケースが、
    ケースホルダに固定される固定ケースと、
    基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、
    で構成され、
    固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、
    固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、
    回動ケースは、保持位置において前方から見た場合に略矩形であり、
    回動ケースの回動軸は、保持位置にある回動ケースを前方から見た場合における下側の長手方向の一辺に沿っている
    ことを特徴とする遊技機用基板ケースの取り付け構造。
  4. 制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、
    基板ケースが、
    ケースホルダに固定される固定ケースと、
    基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、
    で構成され、
    固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、
    固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、
    回動ケースは複数の支軸部を有し、
    固定ケースは複数の支軸部ごとに配置され、各支軸部を支持する
    ことを特徴とする遊技機用基板ケースの取り付け構造。
  5. 制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、
    基板ケースが、
    ケースホルダに固定される固定ケースと、
    基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、
    で構成され、
    固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、
    固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、
    固定ケースは、保持位置にある回動ケースの前面側を係止して、回動ケースが保持位置から前方回動しないようにするための保持位置用係止部を有し、
    保持位置用係止部は、固定ケースの前面側に設けられている
    ことを特徴とする遊技機用基板ケースの取り付け構造。
  6. 制御基板を収容するための基板収容部を有する基板ケースを、遊技機筺体に取り付けられたケースホルダの前面に取り付けるための遊技機用基板ケースの取り付け構造であって、
    基板ケースが、
    ケースホルダに固定される固定ケースと、
    基板収容部を有し、ケースホルダに保持される保持位置から保持位置よりも前方回動した展開位置になるまで回動させることができる状態で固定ケースに支持される回動ケースと、
    で構成され、
    固定ケースをケースホルダから取り外さなければ、ケースホルダから回動ケースを取り外すことができない状態とされ、
    固定ケースをケースホルダから取り外そうとした際に痕跡が発生する痕跡発生手段が、固定ケースに設けられ、
    保持位置にある回動ケースの前面側を係止して、回動ケースが保持位置から前方回動しないようにするための保持位置用係止部が、固定ケースの前面側であって、固定ケースの本体部に対して分離可能に形成された分離可能部に設けられ、
    回動ケースが、
    回動ケースの後面側を形成するベース部材と、
    回動ケースの前面側を形成するカバー部材と、
    で構成され、
    固定ケースの本体部から分離した分離可能部を、ベース部材に対してカバー部材を係合させるための第二係合部及び第二被係合部のうちいずれか一方として利用できるようにした
    ことを特徴とする遊技機用基板ケースの取り付け構造。
  7. 請求項1〜6いずれか1つに記載の遊技機用基板ケースの取り付け構造を用いて、基板ケースを遊技機筺体に取り付けた遊技機。
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