JP4110206B1 - 基板ケース及び基板取付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カシメピンの如き別部材を使用せずにケースを簡単に封印閉止したり、同じくカシメピンの如き別部材を使用せずに基板ケースをケースホルダーに簡単に封印固定できる部品点数が少なく、封印作業も簡単な基板取付け装置を提供する。
【解決手段】制御基板を保持するケース本体20Aの背面開口部をカバー20Bにて密閉する。正面側のケース本体20Aの上縁部に、背面側へ突出する複数の第1ロック片24Aを横に並べて設けると共に、これらが挿入される固定部23B,33を背面側のカバー20B,ケースホルダー30の各上縁部に設ける。各第1ロック片24Aは、対応する固定部内の係合爪25B,35が嵌合する爪嵌合部26Aと、その嵌合を阻止する除去可能な第2ロック片27Aを有する。予め第2ロック片27Aを除去しておけば、その第1ロック片24Aは固定部23B,33に連結固定される。再固定のときは、第2ロック片27Aが残っている第1ロック片24Aにおいて、その第2ロック片27Aを除去し、対応する固定部23B,33に挿入する。
【選択図】図4

Description

本発明は、パチスロ機と呼ばれる回胴式遊技機やパチンコ機といった遊技機において、制御基板を機内に安全に取付けるための基板ケース及び基板取付け装置に関する。
近年、パチンコ機だけではなく、パチスロ機と称される回胴式遊技機を用いた遊技が、従来のパチンコホールやパチスロ専用ホールで盛んに行われている。これらの遊技機においては、制御用の主基板に搭載されたROM内の情報により当選確率等が支配される。このため、制御用の主基板に対するセキュリティの確保が、機種を問わず重大な技術課題になっている。
すなわち、この種の遊技機においては、機器内を頻繁に操作する必要から、前扉により前面が開閉されるため、機器内の制御用主基板は否が応にも人目に曝されることになる。このため、制御用主基板の改造(ROMの付け替えなど)といった不正行為が後を絶たず、これに対処するために、制御用主基板の取付け装置には、不正改造を阻止するための様々な工夫が講じられている。
不正改造を阻止するための工夫を講じた典型的な基板取付け装置は、例えば特許文献1に記載されているように、主基板を収容する比較的薄型の基板ケースと、基板ケースを遊技機のキャビネットの背板表面に取り付けるためのケースホルダーとからなる。
基板ケースは、長方形の主基板を内部に保持する長方形の浅いケース本体と、ケース本体の正面開口部を塞ぐための長方形のカバーとを有しており、全方向から内部の主基板が見えるようにいずれも透明樹脂により形成されている。カバーは、下辺の回動係合部と上辺の両側部に取付けられた複数のカシメピンとによりケース本体に取り外し不能に固定される。
ケースホルダーは、基板ケースに対応する長方形の樹脂板からなり、キャビネットの背板の表面に固定ピンにより取外し不能に取付けられる一方、正面側に基板ケースを取り外し不能に保持する。具体的には、ケースホルダーの下辺部に設けられた複数の係合突起と、基板ケースの上辺中央部に保持された複数のカシメピンとにより、基板ケースはケースホルダーに取り外し不能に固定される。
特開2007−301126号公報
このような基板取付け装置によると、カシメピンによる封印部をニッパー等の工具で破壊しない限り、基板ケースをケースホルダーから取り外すことができないし、基板ケースを開放することもできない。そして、カシメ封印部をニッパー等の工具で破壊した場合は、その痕跡が明確に残り、その痕跡は遊技機を前扉を開けると直ぐに見付けることができる。これに加えて、透明な基板ケースを通して内部の主基板の表面を直接監視することもできる。これらの結果として、基板ケースを開放して主基板に細工するとか、基板ケースごと主基板を取り替えるといった不正行為は効果的に防止される。
一方、警察等による検査のために、基板ケースをケースホルダーから取り外すこと求められる。このため、基板取付け装置においては、基板ケースとケースホルダーのカシメ封印部を複数設けておき、検査の度に封印部を意図的に破壊して基板ケースをケースホルダーから取り外し、その後で別の封印部をカシメピンで新たに固定するということが行われている。この作業のために、複数のカシメピンが必要になり、部品点数が増加する。また、取り外し作業の度にカシメピンを封印部に押し込む手間が求められる。
複数のカシメピンを基板ケース或いはケースホルダーに付属させたものも見受けられるが、使用の度にカシメピンの切り取りが必要になり、作業が一層複雑になる。
基板ケースについては、内部の基板の交換が必要な場合、そのカシメ封印部を破壊するが、封印部を一度破壊したケースの再使用は不可能である。基板ケースの再使用を可能にするために、基板取付け装置と同様にカシメ封印部を複数設けることも考えられているが、その場合は、基板取付け装置にカシメ封印部を複数設けた場合と同様に、部品点数の増加、作業の複雑化という問題が生じる。
本発明の目的は、カシメピンの如き別部材を使用せずにケースを簡単に封印閉止や再開閉できる部品点数が少なく、封印作業も簡単な基板ケースを提供することにある。
本発明の別の目的は、カシメピンの如き別部材を使用せずに基板ケースをケースホルダーに簡単に封印固定や再固定できる部品点数が少なく、封印作業も簡単な基板取付け装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の基板ケースは、正面又は背面が開放し内側に制御基板を保持するケース本体と、ケース本体の開口部を密閉してケース内に制御基板を封入するカバーと備えており、前記カバーは、ケース本体の特定の縁部にその縁部を回動支点として傾動可能に係合すると共に、回動支点側と反対側の開放側の縁部に設けられたロック機構により、ケース本体に開放不能に固定され、前記ロック機構は、ケース本体又はカバーの何れか一方の部材の開放側の縁部に他方の部材の側に向かって舌状に延出する第1ロック片と、他方の部材の開放側の縁部に、ケースが閉じた状態で前記第1ロック片が挿入すると共に挿入状態で第1ロック片が厚み方向に弾性変形できる挿入穴が設けられた固定部とを有し、第1ロック片が固定部の挿入穴に挿入された状態で、挿入穴内に設けられた係合爪が第1ロック片の孔状又は凹状の爪嵌合部に嵌合することにより、第1ロック片を抜け止めすると共に、爪嵌合部の周囲の一部から内側へ舌状に突出した除去可能な第2ロック片により、係合爪が爪嵌合部に嵌合するのを阻止するように構成されている。
本発明の基板ケースにおいては、カバーは、ケース本体の特定の縁部にその縁部を回動支点として傾動可能に係合すると共に、回動支点側と反対側の開放側の縁部に設けられたロック機構により、ケース本体に開放不能に固定される。ロック機構においては、カバーの閉止に伴って、第1ロック片が固定部の挿入穴に挿入される。ここで、第1ロック片は、挿入穴内に設けられた係合爪が嵌合する爪嵌合部と、係合爪が爪嵌合部に嵌合するのを阻止する除去可能な第2ロック片を有している。第2ロック片を除去しないで、カバーを閉じた場合は、第1ロック片の爪嵌合部に固定部の係合爪は嵌合しない。このため、カバーはケース本体にロックされない。
第1ロック片に付属する第2ロック片を除去してから、カバーを閉じた場合は、第1ロック片の爪嵌合部に固定部の係合爪が嵌合し、第1ロック片が抜け止めされる。このため、カバーはカシメピンなしで、しかも単に閉じる操作だけで、ケース本体に開放不能にロックされる。
基板ケース内の制御基板の交換等に際してカバーを開けるためには、第1ロック片を部材から分離するか、固定部を破壊して第1ロック片の爪嵌合部に嵌合する係合爪を勘合部から除去する必要がある。第1ロック片を分離する方がカバーの開放は容易である。このため、第1ロック片は除去可能に構成することが好ましい。第1ロック片及び固定部を複数組設け、順番に第2ロック片を除去するようにすれば、同じ基板ケースを複数回使用することができる。
また、本発明の基板取付け装置は、遊技機用の制御基板を封入する基板ケースと、該基板ケースを遊技機内に固定するために、基板ケースが嵌合した状態で遊技機の内面に固着されるケースホルダーとの組合せからなる基板取付け装置であって、ケースホルダーに嵌合した基板ケースをケースホルダーに固定するロック機構として、基板ケース又はケースホルダーの何れか一方の部材の縁部に他方の部材の側に向かって舌状に延出する第1ロック片と、他方の部材の縁部に、基板ケースがケースホルダーに嵌合した状態で前記第1ロック片が挿入すると共に挿入状態で第1ロック片が厚み方向に弾性変形できる挿入穴が設けられた固定部とを有し、第1ロック片が固定部の挿入穴に挿入された状態で、挿入穴内に設けられた係合爪が第1ロック片の孔状又は凹状の爪嵌合部に嵌合することにより、第1ロック片を抜け止めすると共に、爪嵌合部の周囲の一部から内側へ舌状に突出した除去可能な第2ロック片により、前記係合爪が爪嵌合部に嵌合するのを阻止するように構成されている。
本発明の基板取付け装置においては、制御基板を封入した基板ケースがロック機構によりケースホルダーに分離不能に固定される。ロック機構においては、基板ケースのケースホルダーへの嵌合に伴って、第1ロック片が固定部の挿入穴に挿入される。ここで、第1ロック片は、挿入穴内に設けられた係合爪が嵌合する爪嵌合部と、係合爪が爪嵌合部に嵌合するのを阻止する除去可能な第2ロック片を有している。第2ロック片を除去しないで、基板ケースをケースホルダーに嵌合させた場合は、第1ロック片の爪嵌合部に固定部の係合爪は嵌合しない。このため、基板ケースはケースホルダーにロックされない。
第1ロック片に付属する第2ロック片を除去してから、基板ケースをケースホルダーに嵌合させた場合は、第1ロック片の爪嵌合部に固定部の係合爪が嵌合し、第1ロック片が抜け止めされる。このため、基板ケースはカシメピンなしで、しかも単に、ケースホルダーへの嵌合操作だけで、ケースホルダーに分離不能に固定される。
基板ケース内の制御基板の検査等に際して基板ケースをケースホルダーから分離するためには、第1ロック片を部材から分離するか、固定部を破壊して第1ロック片の爪嵌合部に嵌合する係合爪を勘合部から除去する必要がある。第1ロック片を分離する方が基板ケースの分離は容易である。このため、第1ロック片は除去可能に構成することが好ましい。第1ロック片及び固定部を複数組設け、順番に第2ロック片を除去するようにすれば、同じ基板ケース及びケースホルダーを使用して複数回の取り外し、再装着を行うことができる。
基板ケースのケースホルダーへの固定形態としては、ケースホルダーの特定の縁部に設けられて、基板ケースの対応する縁部を係止する係合突起と、反対側の縁部に設けられた前記ロック機構との組合せが、構造、操作が簡単で好ましい。
本発明の基板ケースは、ケース本体とカバーの封止に、第1ロック片が挿入される固定部と、固定部の挿入穴内に設けられた係合爪が嵌合する爪嵌合部及び係合爪が爪嵌合部に嵌合するのを阻止する除去可能な第2ロック片を有した第1ロック片との組合せを用いるので、カシメピンなしで、しかも単にカバーを閉じる操作だけで、そのカバーをケース本体に開放不能にロックできるので、部品点数が少なく、封止操作も簡単である。この組合せを複数設けることにより、新しいカシメピン等を必要とすることなく再開閉できる。
また、本発明の基板取付け装置は、基板ケースのケースホルダーへの固定に、第1ロック片が挿入される固定部と、固定部の挿入穴内に設けられた係合爪が嵌合する爪嵌合部及び係合爪が爪嵌合部に嵌合するのを阻止する除去可能な第2ロック片を有した第1ロック片との組合せを用いるので、カシメピンなしで、しかも単にカバーを閉じる操作だけで、そのカバーをケース本体に開放不能にロックできるので、部品点数が少なく、封止操作も簡単である。固定部と第1ロック片との組合せを複数組み設ければ、基板ケース及びケースホルダーの繰り返し使用が可能であり、その場合も部品点数の増加を回避できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は本発明の一実施形態を示す基板ケース及び基板取付け装置の斜視図、図4(a)(b)(c)は本実施形態の基板ケース及び基板取付け装置の三面図で、使用法を示す。また、図5(a)(b)は図4中のA−A線断面矢示図、図6(a)(b)は図4中のB−B線断面矢示図であり、いずれも使用法を段階的に示す。
本実施形態の基板取付け装置は、図1〜図6に示すように、パチンコ機やパチスロ機の制御用主基板やサブ基板などの制御基板10をその機器の垂直な内面に取付けるのに使用されるものであり、基板10を封入する基板ケース20と、これを遊技機の機器の垂直な内面に取付けるためのケースホルダー30とを備えている。
本実施形態の基板ケース20は、内部に封入する長方形の基板10の形状に対応した横に長い長方形の薄い樹脂ケースであり、内部に封入した基板10の様子がよくわかるように透明樹脂により形成されている。この基板ケース20は、背面が開口し内側に基板10を保持する正面側のケース本体20Aと、ケース本体20Aの背面側からその背面開口部を閉止するカバー20Bとからなる。
基板ケース20のケース本体20Aは、長方形の前板とその周囲の角枠状の側壁とにより、基板10が嵌合する横に長い長方形の基板収容部21Aを形成している。基板収容部21Aの下縁部には、カバー20Bの下縁部が回動可能に係合する一対の軸部22A,22Aが一体的に設けられると共に、基板ケース20内に封入された基板10の表面に実装された複数のコネルタ11を正面側へ露出させるために、複数の開口部23Aが横に並んで設けられている。
ケース本体20Aの最上部には、カバー20Bとの固定及びケースホルダー30との連結固定のために、複数の第1ロック片24Aが横に並んで一体的に設けられている。個々の第1ロック片24Aは、ケース本体20Aの上面前縁部から上方に突出した板状の支持部25Aによりケース本体20Aの上面上に平行に支持された長方形の薄板状の舌片であり、より具体的には、支持部25Aの上端からカバー20Bの側へ直角に突出することにより、支持部25Aと共に逆L状の鉤部を形成している。
第1ロック片24Aには、長方形の貫通孔からなる爪嵌合部26Aが設けられると共に、爪嵌合部26Aの先端側縁部から爪嵌合部26A内へ舌状に延出した第2ロック片27Aが設けられている。第1ロック片24Aは全体として板厚方向に弾性変形が可能であり、第2ロック片27Aは付け根をニッパー等で切断することにより簡単に除去可能である。第1ロック片24Aを支持する板状の支持部25Aも、ニッパー等で簡単に除去できるように付け根が両側一対の棒状に形成されている。
複数の逆L状鉤部は、ここではケース本体20Aの両側部に2個ずつ、中央部に4個、合計8個配置されており、中央部の4個はカバー20Bとの封止固定に、両側部の4個の逆L状鉤部は、ケースホルダー30との連結固定に使用される。中央部の4個は、真ん中の2個が一体化され、両側の2個が独立した配置になっている。
基板ケース20のカバー20Bは、ケース本体20Aに対応する長方形の正面が開放した厚みが薄い箱形であり、ケース本体20Aの下縁部に設けられた一対の軸部22A,22Aに係合するフック部21B,21Bを下縁部に有している。カバー20Bのフック部21B,21Bをケース本体20Aの軸部22A,22Aに係合させることにより、両者は下縁部を回動支点として開閉可能にヒンジ結合される。ケース本体20Aの基板収容部21Aに対応するカバー本体22Bの両側部上面には、ケース本体20Aの両側部の4個の逆L状鉤部に対応する4個の固定部23Bが、両側部に2個ずつ一体的に設けられている。
個々の固定部23Bは、背面側のカバー20Bから正面側へ突出する角筒形状であり、カバー20Bの閉止動作に伴って第1ロック片24Aが挿入される挿入穴24Bを有している。挿入穴24Bは、挿入された第1ロック片24Aが下方へ弾性変形できる高さを有する角穴であり、奥は閉塞されている。挿入穴24Bの上面には、挿入された第1ロック片24Aの爪嵌合部26A(第2ロック片27Aが除去された状態の爪嵌合部26A)に嵌合する係合爪25Bが設けられている。係合爪25Bは、正面側から奥へ向かうに連れて下方へ徐々に突出するテーパー状の突起であり、第1ロック片24Aの爪嵌合部26A(第2ロック片27Aが除去された状態の爪嵌合部26A)に嵌合することにより、第1ロック片24Aを完全に抜け止めする(図5参照)。
第1ロック片24Aに付属する第2ロック片27Aは、固定部23Bの係合爪25Bに対応しており、これを除去せずに第1ロック片24Aが固定部23Bの挿入穴24Bに挿入された場合は、爪嵌合部26Aへの係合爪25Bの嵌合を阻止する。したがって、この場合は第1ロック片24Aは固定部23Bにロックされず、何回でも挿入、引抜きが可能である。第2ロック片27Aを除去せずに第1ロック片24Aを固定部23Bの挿入穴24Bに挿入した場合、第1ロック片24Aは係合爪25Bに押圧されて下方へ弾性変形する(図6参照)。固定部23Bの挿入穴24Bは、第1ロック片24Aのこの弾性変形を阻害しない大きさに設計されている。
基板ケース20と共に基板取付け装置を構成するケースホルダー30は、基板ケース20が正面側から嵌合する長方形で正面が開放した厚みの薄い外箱である。ケースホルダー30の背板部分には、当該ホルダーを遊技機の機器内面に固定するためのネジ孔31が設けられている。背板の最上部には、ホルダー30内に嵌合した基板ケース20の下縁部を係止する一対の係合突起32,32が設けられている。
ケースホルダー30の背板の最上部には、複数の固定部33が設けられている。複数の固定部33は、ケース本体20Aの4個の第1ロック片24Aに対応するように中央部に4個が横に並んで配置されており、内側の2個は一体化されている。ここにおける固定部33は、カバー20Bの上縁部両側に設けられた固定部23Bに対応する構成であり、基板ケース20のカバー20Bをケースホルダー30に嵌合させた状態で、カバー20Bの両側に配置された固定部23Bの間に位置し、前後位置も固定部23Bと同じである。すなわち、基板ケース20のカバー20Bをケースホルダー30に嵌合させた状態で、カバー20Bの固定部23B及びケースホルダー30の固定部23Bは横に一列に並ぶ。
個々の固定部33の構成もカバー20Bの固定部23Bと実質同じであって、ケースホルダー30の背板の最上部から正面側へ突出する角筒形状であり、基板ケース20のケースホルダー30への嵌合に伴ってケース本体20Aの第1ロック片24Aが挿入される挿入穴34を有している。
挿入穴34は、挿入された第1ロック片24Aが下方へ弾性変形できる高さを有する角穴であり、奥は閉塞されている。挿入穴34の上面には、固定部23Bの係合爪25Bに対応する係合爪35(図4(b)参照)が設けられいる。この係合爪35は、固定部23Bの係合爪25Bと同様に、第1ロック片24Aの爪嵌合部26A(第2ロック片27Aが除去された状態の爪嵌合部26A)に嵌合することにより、第1ロック片24Aを完全に抜け止めし、第1ロック片24Aを除去せずに第1ロック片24Aが固定部33の挿入穴34に挿入された場合は、爪嵌合部への係合爪35の嵌合を阻止する。
第2ロック片27Aを除去せずに第1ロック片24Aを固定部33の挿入穴34に挿入した場合、第1ロック片24Aはテーパー状の係合爪35に押圧されて下方へ弾性変形する。固定部33の挿入穴34は、第1ロック片24Aのこの弾性変形を阻害しない大きさに設計されている。
次に、本実施形態の基板ケース20及び基板取付け装置の使用方法及び機能について説明する。
まず、基板ケース20のケース本体20Aの基板収容部21A内に基板10を固定する。基板収容部21A内に固定された基板10のコネクタ11は、ケース本体20Aの下端部に設けられた開口部23Aから正面側へ突出する。
ケース本体20Aへの基板10の取付けが終わると、そのケース本体20Aをカバー20Bと組み合わせる。具体的には、カバー20Bのフック部21B,21Bをケース本体20Aの軸部22A,22Aに係合させることにより、両者を下縁部を回動支点として開閉可能にヒンジ結合する。両者のヒンジ結合により基板ケース20の組立が完了する。
このとき、図4(a)に示すように、カバー20Bに設けられた8個の第1ロック片24Aのうち、両側部の4個のうちの2個、中央部の4個のうちの両側の2個において、第2ロック片27Aを予め除去しておく。
基板ケース20の組立が完了すると、その基板ケース20をケースホルダー30に嵌合する。このとき、基板ケース20のカバー20Bは閉じておいてもよいし、開けておいてもよい。図4〜図6では、カバー20Bを完全に閉じない状態、すなわちケース本体20Aが正面側へ若干傾斜した状態で、基板ケース20がケースホルダー30に組み合わされている。
そして、この状態から基板ケース20のケース本体20Aをカバー20Bと完全に合体させ、カバー20Bを閉止状態にする。これにより、ケース本体20Aの両側部に配置された4個の第1ロック片24Aが、カバー20Bの対応する4個の固定部23Bの挿入穴24Bにそれぞれ挿入される。また、ケース本体20Aの中央部に配置された4個の第1ロック片24Aが、ケースホルダー30の対応する固定部33の挿入穴34にそれぞれ挿入される。
ここで、ケース本体20Aの両側部に配置された各側2個ずつの第1ロック片24Aに着目すると、外側の第1ロック片24Aでは、図5(a)(b)に示すように、第2ロック片27Aが除去されているので、第1ロック片24Aがカバー20Bの対応する固定部23Bの挿入穴24Bに挿入されることにより、係合爪25Bが第1ロック片24Aの爪嵌合部26Aに嵌合し、第1ロック片24Aが抜け止めされる。これにより、基板ケース20のケース本体20Aとカバー20Bは閉止状態に封印固定される。ケース本体20Aとカバー20Bとを開放状態にするためには、第1ロック片24Aを支持する支持部25Aを付け根で切断して第1ロック片24Aを分離する必要がある。そうした場合は、切断の痕跡が明確に残るので、不正な開放行為があった場合は直ちにそれを認識することができる。
一方、内側の第1ロック片24Aでは、図6(a)(b)に示すように、第2ロック片27Aが除去されていないので、第1ロック片24Aがカバー20Bの対応する固定部23Bの挿入穴24Bに挿入されると、第1ロック片24Aは係合爪25Bに押圧されて下方へ弾性変形するだけであり、第1ロック片24Aは固定部23Bに固定されない。すなわち、もし仮に、ケース本体20Aとカバー20Bを意図的に開放状態にすれば、第1ロック片24Aは固定部23Bの挿入穴24Bからそのまま抜け出るので、再使用が可能である。
また、ケース本体20Aの中央部に配置された4個の第1ロック片24Aに着目すると、外側2個の第1ロック片24Aでは、第2ロック片27Aが除去されているので、第1ロック片24Aがケースホルダー30の対応する固定部33の挿入穴34に挿入されることにより、係合爪35が第1ロック片24Aの爪嵌合部26Aに嵌合し、第1ロック片24Aが抜け止めされる。これにより、基板ケース20がケースホルダー30に封印固定される。基板ケース20をケースホルダー30から分離するためには、第1ロック片24Aを支持する支持部25Aを付け根で切断して第1ロック片24Aを分離する必要がある。そうした場合は、切断の痕跡が明確に残るので、不正な分離行為があった場合は直ちにそれを認識することができる。
内側2個の第1ロック片24Aでは、第2ロック片27Aが除去されていないので、第1ロック片24Aがケースホルダー30の対応する固定部33の挿入穴34に挿入されると、第1ロック片24Aは挿入穴34内のテーパー状の係合爪35に押圧されて下方へ弾性変形するだけであり、第1ロック片24Aは固定部33に固定されない。すなわち、もし仮に、基板ケース20をケースホルダー30から意図的に分離すれば、第1ロック片24Aは固定部33の挿入穴34からそのまま抜け出るので、再使用が可能である。
警察による検査等で基板ケース20をケースホルダー30から意図的に取り外す必要性が生じた場合は、4個の第1ロック片24Aのうちの外側2個を分離するべく、それらの支持部25Aを付け根で切断する。これにより、基板ケース20をケースホルダー30に固定している第1ロック片24Aが基板ケース20から分離されるので、基板ケース20はケースホルダー30から簡単に外れる。
検査後に基板ケース20をケースホルダー30へ再固定するときは、ケース本体20Aの中央部に配置された4個の第1ロック片24Aのうちの内側2個において、第1ロック片24Aから第2ロック片27Aを除去する。そうすれば、1回目と同じように基板ケース20をケースホルダー30に封印固定することができる。これにより、同じ基板ケース20及びケースホルダー30を使用しつつ、基板ケース20の1回の付け替えが可能となる。
ケース本体20Aの中央部に配置された4個の第1ロック片24Aのうち、一つずつ第2ロック片27Aを除去するならば3回の付け替えが可能になる。第1ロック片24Aの個数を増やせば、封印固定に2個の第1ロック片24Aを使用しつつ、付け替え回数を増やすことができる。
基板ケース20を開ける必要性が生じた場合は、基板ケース20をケースホルダー30から取り外した状態で、ケース本体20Aの両側部に配置された各側2個ずつの第1ロック片24Aのうちの外側2個において、支持部25Aを付け根で切断して第1ロック片24Aをケース本体20Aから分離する。基板ケース20を再度閉じるときは、ケース本体20Aの両側部に配置された各側2個ずつの第1ロック片24Aのうちの内側2個において、第1ロック片24Aから第2ロック片27Aを除去する。そうすれば、1回目と同じように基板ケース20のケース本体20Aとカバー20Bを封印固定することができる。これにより、同じ基板ケース20を使用しつつ、1回の再開閉が可能となる。
このように、本実施形態の基板ケース20及び基板取付け装置は、不正行為を行った場合、基板ケース20に明確な痕跡が残るので、セキュリティ度が高い。また、新しいロックピンを使用することなく、現状の基板ケース20及びケースホルダー30のままで、基板ケース20のケースホルダー30への再装着、及び基板ケース20の再開閉が可能である。
上記実施形態では、基板ケース20の正面側にケース本体20Aを配置し、背面側にカバー20Bを配置したが、正面側にカバー20Bを配置し、背面側にケース本体20Aを配置することも可能である。この場合は、カバー20Bの上縁部に第1ロック片24Aを設け、ケース本体20Aの上縁部に固定部23Bを設けることになる。いずれしても、分離除去操作の必要性がある第1ロック片24Aを正面側の部材に設け、固定部23Bを背面側の部材に設けるのが作業性の点から望ましい。
本発明の一実施形態を示す基板ケース及びその取付け装置の全体構造を示す斜視図である。 同じく本実施形態の基板ケース及びその取付け装置の全体構造を示す斜視図である。 同じく本実施形態の基板ケース及びその取付け装置の全体構造を示す斜視図である。 (a)(b)(c)は本実施形態の基板ケース及び基板取付け装置の三面図で、使用法を示す。 (a)(b)は図4中のA−A線断面矢示図であり、使用法を段階的に示す。 (a)(b)は図4中のB−B線断面矢示図であり、使用法を段階的に示す。
符号の説明
10 制御基板
20 基板ケース
20A ケース本体
21A 基板収容部
22A 軸部
23A 開口部
24A 第1ロック片
25A 支持部
26A 爪嵌合部
27A 第2ロック片
20B カバー
21B フック部
23B 固定部
24B 挿入穴
25B 係合爪
30 ケースホルダー
31 ネジ孔
32 係合突起
33 固定部
34 挿入穴
35 係合爪

Claims (5)

  1. 遊技機用の制御基板を封入する基板ケースであって、
    正面又は背面が開放し内側に制御基板を保持するケース本体と、ケース本体の開口部を密閉してケース内に制御基板を封入するカバーと備えており、
    前記カバーは、ケース本体の特定の縁部にその縁部を回動支点として傾動可能に係合すると共に、回動支点側と反対側の開放側の縁部に設けられたロック機構により、ケース本体に開放不能に固定され、
    前記ロック機構は、ケース本体又はカバーの何れか一方の部材の開放側の縁部に他方の部材の側に向かって舌状に延出する第1ロック片と、他方の部材の開放側の縁部に、ケースが閉じた状態で前記第1ロック片が挿入すると共に挿入状態で第1ロック片が厚み方向に弾性変形できる挿入穴が設けられた固定部とを有し、
    第1ロック片が固定部の挿入穴に挿入された状態で、挿入穴内に設けられた係合爪が第1ロック片の孔状又は凹状の爪嵌合部に嵌合することにより、第1ロック片を抜け止めすると共に、爪嵌合部の周囲の一部から内側へ舌状に突出した除去可能な第2ロック片により、前記係合爪が爪嵌合部に嵌合するのを阻止するように構成された遊技機用基板ケース。
  2. 請求項1に記載の遊技機用基板ケースにおいて、
    前記第1ロック片は、前記一方の部材の開放側の縁部に除去可能に設けられている遊技機用基板ケース。
  3. 遊技機用の制御基板を封入する基板ケースと、該基板ケースを遊技機内に固定するために、基板ケースが嵌合した状態で遊技機の内面に固着されるケースホルダーとの組合せからなる基板取付け装置であって、
    ケースホルダーに嵌合した基板ケースをケースホルダーに固定するロック機構として、基板ケース又はケースホルダーの何れか一方の部材の縁部に他方の部材の側に向かって舌状に延出する第1ロック片と、他方の部材の縁部に、基板ケースがケースホルダーに嵌合した状態で前記第1ロック片が挿入すると共に挿入状態で第1ロック片が厚み方向に弾性変形できる挿入穴が設けられた固定部とを有し、
    第1ロック片が固定部の挿入穴に挿入された状態で、挿入穴内に設けられた係合爪が第1ロック片の孔状又は凹状の爪嵌合部に嵌合することにより、第1ロック片を抜け止めすると共に、爪嵌合部の周囲の一部から内側へ舌状に突出した除去可能な第2ロック片により、前記係合爪が爪嵌合部に嵌合するのを阻止するように構成された基板取付け装置。
  4. 請求項3に記載の基板取付け装置において、
    前記第1ロック片と固定部との組合せが、部材縁部に沿って複数設けらると共に、前記第1ロック片は、前記一方の部材の縁部に除去可能に設けられている基板取付け装置。
  5. 請求項3又は4に記載の基板取付け装置において、
    基板ケースは、ケースホルダーの特定の縁部に設けられて、基板ケースの対応する縁部を係止する係合突起と、反対側の縁部に設けられた前記ロック機構との組合せによりケースホルダーに固定される基板取付け装置。
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