JP4166441B2 - 遊技機の制御基板収納ケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機の制御基板収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機、スロットマシン等の遊技機にあって、大当り発生確率等の遊技制御内容は制御基板に配設されたROMに書き込まれているが、このROMを備えた制御基板は、ケース本体と、該ケース本体の開口部を遮蔽する蓋体とを備えた制御基板収納ケースに収納されており、該収納ケースによって制御基板を保護するとともに、前記ROMを交換して所定の遊技制御内容を恣意的に変更する不正行為を防止するようにしている。従来、この制御基板収納ケースを構成するケース本体と蓋体は、相互に分離するものが用いられており、使用に際してはケース本体内に制御基板を収納した後、蓋体を被着して少なくともその対向する二側縁を含む周縁を複数の螺子によって締結し、さらにケース本体と蓋体の境目部分を、剥離すると痕跡が残る特殊なシールで封印するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなケース本体と蓋体とが分離する従来の制御基板収納ケースにあっては、制御基板の収納作業や検査作業時において、外された蓋体を別の場所に置かなければならないため、そのスペースが必要であり、また、蓋体を着脱する場合には、蓋体の少なくとも対向する二側縁で複数の螺子の締め付け及び取り外しを行わなければならないため、その着脱が面倒であり、作業性が悪いという問題点があった。
【0004】
本発明は、かかる従来の問題点を解消し、加えて、ケース本体と蓋体を変形させて生じる隙間からROMを交換する不正行為を防止し得るようにした遊技機の制御基板収納ケースを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、制御基板が収納されるケース本体と、該ケース本体の開口部を遮蔽する蓋体とを備え、前記ケース本体の一側縁と、該一側縁に対応する蓋体の一側縁とをヒンジ機構を介して回動可能に枢結し、さらにケース本体と、蓋体とを、ヒンジ機構のある一側縁の両側で対向する他の二側縁で、ワンウエイ螺子からなる締結螺子の螺着により締結することにより、その内部を封印するようにしてなる制御基板収納ケースにおいて、前記ケース本体の、ヒンジ機構により枢結された一側縁を構成する側板部に、所定深さの切欠き溝を形成し、該切欠き溝を側板部の外側に突出するように一体形成された係合部材によって遮蔽し、該係合部材内に、切欠き溝を介して側板部の内面側に開口する係合孔を形成する一方、前記蓋体の裏面に、ケース本体の切欠き溝に対応する位置で、蓋体の側縁から裏面方向に延成された延成片と、該延成片の下端から外面側に向けて形成され、該蓋体の閉止状態で前記係合孔に嵌挿される係止片とを備える係止部材を設け、
さらに前記蓋体の、ヒンジ機構により枢結された一側縁から、蓋体の閉止状態で対向するケース本体の側板部の外側面に沿って係止縁を延成するとともに、蓋体の裏面に、1もしくは複数の係止突起を設け、係止縁と係止突起との間に、前記側板部の上縁を収めて、側板部を位置規制するようにしたことを特徴とする遊技機の制御基板収納ケースである。
【0006】
かかる構成にあっては、蓋体の閉止状態において、ケース本体の側板部の係合孔に、蓋体の係止片が嵌挿されることにより、蓋体が位置規制され、該蓋体に外力を加えて浮き上がらせようとしても、変形させることができない。これにより、ヒンジ機構側において、蓋体を変形させて生じる隙間からROMを交換する不正行為を防止することができる。
【0007】
さらに、本発明は、制御基板が収納されるケース本体と、該ケース本体の開口部を遮蔽する蓋体とを備え、前記ケース本体の一側縁と、該一側縁に対応する蓋体の一側縁とをヒンジ機構を介して回動可能に枢結してなる制御基板収納ケースにおいて、前記蓋体の、ヒンジ機構により枢結された一側縁から、蓋体の閉止状態で対向するケース本体の側板部の外側面近傍に該外側面に沿って係止縁を延成するとともに、蓋体の裏面に、前記側板部の内側面に近接させて1もしくは複数の係止突起を設ける構成に係る。
【0008】
この構成にあっては、蓋体の閉止状態において、該蓋体に設けた係止縁と係止突起との間にケース本体の側板部が収まることにより、該側板部が位置規制され、該側板部に側方からの外力を加えても、変形させることができない。これにより、ヒンジ機構側において、ケース本体の側板部を変形させて生じる隙間からROMを交換する不正行為を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を、図1〜図17について説明する。
図面において、1は本発明にかかる制御基板収納ケースであって、該制御基板収納ケース1は、パチンコ機裏面や、スロットマシン内部の所定位置に配設される。この制御基板収納ケース1は、上方を開口した矩形筺体状のケース本体2と、該ケース本体2の上方開口部3を遮蔽する蓋体4とを備えている。ケース本体2と蓋体4は、その長手方向に沿う一側縁の二箇所を後述のヒンジ機構5,5によって回動可能に枢結することにより、該ヒンジ機構5,5を介して蓋体4を片開き状に開閉し得るようになっている。
【0010】
前記ケース本体2内には、制御基板6が収納される。該制御基板6は、図6に示すように、プリント配線板7とその上面に配設されたCPU,ROM,RAM等の電子部品8とからなり、該ROMに大当り発生確率等の遊技制御内容が書き込まれている。また、ケース本体2の底板9は周縁を残して略全面が開口されており、該開口部10は透明板11によって遮蔽されている。この透明板11により、制御基板6を保護するとともに、該制御基板6を構成するプリント配線板7のハンダ付け裏面7’をケース本体2の底面側から視認できるようにしている。さらに、ケース本体2は、導電性を有するカーボン入り合成樹脂で成形されており、静電気の帯電を防止して前記制御基板6を保護し得るようになっている。
【0011】
一方、前記蓋体4は透明な合成樹脂で成形され、ケース本体2内に収納された制御基板6の電子部品8を上部から視認できるようにしている。また、該蓋体4の裏面には、導電ネット面13’を下面に備えた透明板13が積層されており、該導電ネット面13’によって前記制御基板6を静電気から保護し得るようになっている。また、蓋体4は、その長手方向の縦幅がケース本体2の縦幅と略等しく、横幅がケース本体2の横幅より小さくなっており、さらに前記ヒンジ機構5,5の対向縁を下方に向けてL形に曲成することにより側板部12が形成されている。これにより、蓋体4を閉じた状態において、図1,図2に示すように、該側板部12に対向するケース本体2の側板部2aとの間に間隙14が生じるようにしており、制御基板6を外部回路に接続するための各種コネクタ(図示せず)を、制御基板6上で前記間隙14内に配置し得るようになっている。
【0012】
また、蓋体4の長手方向で対向する二側縁には、夫々複数のフランジ部17a〜17dが横幅方向に沿って所定間隔で列設されている。尚、この実施例では蓋体4の二側縁に4個のフランジ部17a〜17dを夫々設けた場合を図示してあるが、この数に限定されるものではない。また、このフランジ部17a〜17dは蓋体4の二側縁で互いに対称となる位置に配設されている。
【0013】
各フランジ部17a〜17dは、図5に拡大して示すように、夫々蓋体4の側縁から所定間隔で側方に突出された一対のリブ片18,18と、両リブ片18,18に両側縁が支持された係止片19とからなり、該係止片19に螺子の挿通孔20が穿設されている。
【0014】
前記フランジ部17a〜17dを夫々設けた蓋体4の二側縁に対応するケース本体2の二側縁には、各フランジ部17a〜17dと一対を成すように複数のボス部16a〜16dが夫々配設されている。各ボス部16a〜16dには、前記フランジ部17a〜17dの挿通孔20に対応させて螺子の取付け孔15が夫々穿設されている。
【0015】
そして、図6,図7に示すように、前記挿通孔20に後述の締結螺子21を上方から挿通し、その頭部22を係止片19に係止した状態で、該締結螺子21の胴部23の雄螺子を、前記各ボス部16a〜16dの取付け孔15に螺着することにより、一対を成すフランジ部17a〜17dとボス部16a〜16dを個々に締結し得るようになっている。
【0016】
前記締結螺子21は、緊締方向へのみ螺回操作可能な操作頭部22を備え、胴部23には雄螺子を形成してなる所謂ワンウエイ螺子であって、図8に示すように、一般的な螺子において操作頭部22に形成されるドライバー係合溝22aの両側に位置する一対の山部のうち、緊締方向の螺回操作時にドライバーが当接する山部22bを備え、弛緩方向の螺回操作時にドライバーが当接する山部を除去したものであり、取付け孔15に一度緊締されると弛緩方向への螺回操作ができず、その取り外しが不能となる特殊な螺子である。このため、一般的には入手することが非常に困難であることが予想される。
【0017】
そこで、図6,図7に示すように、前記各ボス部16a〜16dに、フランジ部17a〜17dとの対向面から予備螺子21’を入出し得る入出口24を備えた収納部25を形成して、該収納部25に予備螺子21’を一個づつ収納するようにしている。各収納部25の入出口24は、封印時に、フランジ部17a〜17dで塞がれるようになっており、収納された予備螺子21’の抜け落ちを防止できるようにしている。尚、図7には、締結螺子21と予備螺子21’の二本の螺子が図示されているが、一対を成すボス部16a〜16dとフランジ部17a〜17dを締結螺子21で締結すると、収納部25に収納した予備螺子21’が取り出し不能となるので、実際の使用時にはいずれか一本の螺子が表れることとなる。
【0018】
制御基板収納ケース1を封印するには、蓋体4を閉じた状態において、フランジ部17aの上方から係止片19の挿通孔20にワンウエイ螺子からなる締結螺子21を挿通し、該締結螺子21の胴部23の雄螺子を、フランジ部17aと一対を成すボス部16aの取付け孔15に緊締方向の螺回操作を介してねじ込むことによって緊締状に螺着させる。これにより、フランジ部17aとボス部16aとが締結され、蓋体4の閉止状態が保持されて、制御基板収納ケース1が封印される。
【0019】
ここで、制御基板収納ケース1の二側縁で互いに対称となる位置に配設された各一対のフランジ部17a,17aとボス部16a,16aを同時に締結することにより、制御基板収納ケース1の対向する二箇所で締結が行われることとなり、その封印をより確実なものとすることができる。尚、このように封印された制御基板収納ケース1のケース本体2と蓋体4との境目部分に従来の封印シールをさらに貼着するようにしてもよい。
【0020】
前記締結螺子21は一度緊締すると弛緩方向への螺回操作が不能であるため、該締結螺子21の取り外しによる制御基板収納ケース1の開封はできない。このため、検査等でやむを得ず制御基板収納ケース1を開封する場合には、封印部分を破壊しなければならない。この封印部分の破壊は、フランジ部17aのリブ片18,18をニッパー等の適宜の工具で切断し、係止片19を締結螺子21とともに蓋体4から切り離すことにより容易に行うことができる。そして、ボス部16aには、切り離された係止片19が締結螺子21によって締結されたままの状態で残留することとなり、開封の痕跡が残される。このため、痕跡を残さずに制御基板収納ケース1の開封を行うことができず、該制御基板収納ケース1の開封によるROM交換等の不正行為を防止し得るようになっている。
【0021】
再度の封印は、蓋体4の開放時のみ収納部25から取り出し可能となる締結螺子21としての予備螺子21’を用いて、他の一対を成すフランジ部17bとボス部16bとを上記と同様に締結することによって行うことができる。また、再度の開封も、上記と同様にフランジ部17bのリブ片18,18をニッパー等の適宜の工具で切断することによって行うことができる。そして、この操作を順次繰り返すことにより、一対を成すボス部16a〜16dとフランジ部17a〜17dの数に対応した所定回数分の封印及び開封が可能となっている。
【0022】
次に、本発明の要部につき説明する。
前記ヒンジ機構5,5は、夫々軸受部26と、該軸受部26に回動可能に強制嵌合される支軸部27とを備えており、両軸受部26,26は、ケース本体2の長手方向に沿う枢結側の一側縁の上部に所定間隔を置いて配設されている。各軸受部26は、図9に示すように、前記ケース本体2の枢結側の一側縁を構成する側板部2bの外側面に突成された左右一対の下部受片29a,29aと、該下部受片29a,29aの中間位置に突成された上部受片29bとからなり、図10に示すように、その側面視において全体で略C字形の軸受溝30を構成するように設けられるとともに、該軸受溝30に連通する係脱口31が側方に開口されるようにしている。また、該係脱口31の口幅は、支軸部27の軸径寸法よりも若干狭くなるように設けられている。
【0023】
前記ヒンジ機構5,5を構成する他方の支軸部27,27は、前記軸受部26,26に対応する蓋体4の側縁位置に夫々配設されている。各支軸部27は、図9,図10に示すように、蓋体4の側縁からその裏面方向に突成された断面略L形のカバーブラケット32を備え、該カバーブラケット32の左右の側壁板32a,32aに両端を支持されて、その内部に横架されている。カバーブラケット32には、支軸部27の後部位置に後壁板32bが一体形成されており、該後壁板32bと前記側壁板32a,32aの各先端部を、図10に示すように、側面視において前記支軸部27の軸心に対して偏位した位置に延出させてその先端を支持端33としている。
【0024】
また、図11に示すように、軸受部26と支軸部27との嵌合状態において、蓋体4の開放操作によって前記支持端33が当接するケース本体2の側板部2bの外側面部分を前記支持端33の受面34としている。そして、この受面34に対する支持端33の当接により、開放された蓋体4が直角よりやや大きな所定角度でその開放状態を保持し得るようになっている。尚、前記支持端33を備えた後壁板32bには、下部受片29a,29aに夫々対応する位置に切欠き溝41,41が形成されており、蓋体4の開放操作時に、該切欠き溝41,41に下部受片29a,29aを挿通させて、支持端33と受面34とを当接させ得るようにしている。
【0025】
ケース本体2の枢結側の一側縁を構成する側板部2bには、前記二箇所の軸受部26,26の略中間に位置させて、図13,図14に示すように、所定深さの切欠き溝35が形成されている。該切欠き溝35の下半部分は、側板部2bの外側に突出するように一体形成された係合部材36によって遮蔽されており、該係合部材36に、側板部2bの内面側に開口する係合孔37が形成されている。
【0026】
一方、蓋体4の裏面には、前記切欠き溝35に対応する位置に断面略L字形の係止部材38が配設されている。該係止部材38は、蓋体4の側縁から裏面方向に延成された延成片38aと、その下端から外面側に向けて曲成された係止片38bとからなり、蓋体4の閉止状態で、該係止片38bが前記係合孔37に嵌挿されるようになっている。
【0027】
また、蓋体4の枢結側の一側縁には、図15に示すように、該一側縁から裏面方向に向けて係止縁39が延成されている。該係止縁39は、蓋体4の閉止状態で対向するケース本体2の側板部2bの外側面近傍に該外側面に沿うように延成されており、図16に示すように、前記係止部材38及びカバーブラケット32を除く部分に設けられている。さらに、蓋体4の裏面には、前記係止縁39の内側位置に複数の係止突起40が突成されている。該係止突起40は、図15に示すように、蓋体2の閉止状態で対向するケース本体2の側板部2bの内側面に近接させて設けられるとともに、図17に示すように、前記係止縁39に沿って所定間隔で配設されている。
【0028】
かかる構成にあって、ヒンジ機構5,5の各軸受部26と支軸部27とを連結するには、図10に示すように、蓋体4をケース本体2に対して略直角を成すように保持して、蓋体4に設けた支軸部27を、ケース本体2に設けた軸受部26の係脱口31から軸受溝30内に強制的に嵌合することにより、図11に示すように、軸受部26と支軸部27とが連結される。この時、蓋体4に設けられた係止部材38の延成片38aを、ケース本体2の側板部2bに形成された切欠き溝35に係合させると、支軸部27が軸受部26の係脱口31に対向するように位置決めされることとなり、この状態でカバーブラケット32の外側面と、ケース本体2の側板部2bの内側面とを指で挟圧することによって、支軸部27を軸受部26の係脱口31から軸受溝30内に簡単に圧入することができる。
【0029】
このように、ヒンジ機構5,5の各軸受部26と支軸部27とを連結することにより、ケース本体2と蓋体4の対向する一側縁が回動可能に枢結され、蓋体4を片開き状に開閉することが可能となる。ここで、前記係脱口31が、支軸部27の軸径寸法よりも若干狭くなるように設けられていることにより、圧入された支軸部27は、通常の開閉操作では係脱口31から脱出することはなく、その嵌合状態を保持し得る。
【0030】
そしてこのように、蓋体4は、ヒンジ機構5,5によってその一側縁がケース本体2の一側縁に枢結されていることにより、他の側縁に設けた一対を成すボス部16a〜16dとフランジ部17a〜17dを締結螺子21で締結するだけで、蓋体4を簡単に閉止することができる。
【0031】
また、制御基板6の収納作業や検査作業時において、蓋体4を開放すると、該蓋体4は、図11に示すように、支持端33が受面34に当接する直角よりやや大きな所定角度まで開放され、ケース本体2から外れることなく、その開放状態が保持される。これにより、通常の作業時には、従来のように開放時にケース本体2から外れる蓋体4を別の場所に置く手間が省け、また、蓋体4を置くためのスペースを不要とすることができる。
【0032】
さらに、蓋体4をケース本体2から取り外す必要がある場合には、前記所定角度以上に蓋体4を開放すると、所謂てこの原理により、受面34に当接した支持端33を支点として、支軸部27が係脱口31側に回動して軸受部26から脱出することにより、支軸部27と軸受部26との嵌合が外れ、蓋体4をケース本体2から簡単に分離することができる。
【0033】
そしてこのように、ヒンジ機構5,5の連結解除を、蓋体4がケース本体2に対して略直角となる所定角度でのみ可能としており、蓋体4を閉止して制御基板収納ケース1を封印した状態では、ヒンジ機構5,5の連結を解除することができないため、該ヒンジ機構5,5の連結解除によるROM交換等の不正行為を防止することができる。
【0034】
一方、上記のように、ヒンジ機構5,5によって蓋体4の一側縁をケース本体2の一側縁に枢結した状態において、蓋体4を閉止方向に回動させると、該蓋体4の裏面に設けた係止部材38が蓋体4とともに回動して、図14に示すように、ケース本体2の側板部2bに設けた係合部材36の係合孔37に係止片38bが嵌挿される。これにより、蓋体4の閉止状態において、該蓋体4の枢結側の一側縁が上動不能に位置規制され、該蓋体4に外力を加えて浮き上がらせようとしても、変形させることができない。これにより、ヒンジ機構5,5側において、蓋体4を変形させて生じる隙間からROMを交換する不正行為を防止することができる。
【0035】
また、上記と同様に、ヒンジ機構5,5によって蓋体4の一側縁をケース本体2の一側縁に枢結した状態において、蓋体4を閉止方向に回動させて閉止すると、図15に示すように、蓋体4に設けた係止縁39と係止突起40との間にケース本体2の側板部2bが収まり、該側板部2bが位置規制されて、側方から外力を加えても、変形させることができない。これにより、ヒンジ機構5,5側において、ケース本体2の側板部2bを変形させて生じる隙間からROMを交換する不正行為を防止することができる。
【0036】
尚、上記実施例では、各ヒンジ機構5を構成する軸受部26をケース本体2側に設け、支軸部27を蓋体4側に設けているが、その配置位置を逆にすることも可能である。また、支軸部27側に設けた支持端33と、ケース本体2側に設けた受面34の配置位置を逆にすることも可能である。
【0037】
また、上記実施例では、ケース本体2と蓋体4の一側縁を二個のヒンジ機構5,5によって枢結するようにしているが、この数に限定されるものではなく、単一もしくは三個以上のヒンジ機構5によって前記一側縁を枢結することも可能である。
【0038】
さらに、上記実施例では、一対を成す係合孔37と係止片38bを、二個のヒンジ機構5,5の中間位置に配設するようにしているが、この構成に代えて、複数対の係合孔37と係止片38bを、ケース本体2と蓋体4の枢結側の一側縁に配設するようにしてもよい。
【0039】
また、蓋体4の裏面に設けられる複数の係止突起40を一連とすることも可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、ケース本体の、ヒンジ機構により枢結された一側縁を構成する側板部に係合孔を設ける一方、蓋体の裏面に、該蓋体の閉止状態で前記係合孔に嵌挿される係止片を設けたから、蓋体の閉止状態において、ケース本体の側板部の係合孔に、蓋体の係止片が嵌挿されることにより、蓋体が上動不能に位置規制され、該蓋体に外力を加えて浮き上がらせようとしても、変形させることができない。これにより、ヒンジ機構側において、蓋体を変形させて生じる隙間からROMを交換する不正行為を防止することができる。
【0041】
また、蓋体の、ヒンジ機構により枢結された一側縁から、蓋体の閉止状態で対向するケース本体の側板部の外側面近傍に該外側面に沿って係止縁を延成するとともに、蓋体の裏面に、前記側板部の内側面に近接させて1もしくは複数の係止突起を設けたから、蓋体の閉止状態において、該蓋体の係止縁と係止突起との間にケース本体の側板部が収まることにより、該側板部が位置規制され、該側板部に側方からの外力を加えても、変形させることができない。これにより、ヒンジ機構側において、ケース本体の側板部を変形させて生じる隙間からROMを交換する不正行為を防止することができる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる制御基板収納ケースの平面図である。
【図2】制御基板収納ケースの側面図である。
【図3】制御基板収納ケースの背面図である。
【図4】蓋体を開放した状態を示す制御基板収納ケースの側面図である。
【図5】フランジ部の拡大斜視図である。
【図6】制御基板収納ケースの縦断面図である。
【図7】図6における要部の拡大断面図である。
【図8】締結螺子の斜視図である。
【図9】ヒンジ機構の分離状態の拡大斜視図である。
【図10】ヒンジ機構を分離した状態の制御基板収納ケースの側断面図である。
【図11】ヒンジ機構を連結した状態の制御基板収納ケースの側断面図である。
【図12】蓋体を閉止した状態を示す制御基板収納ケースの側断面図である。
【図13】ケース本体の係合孔部分と、蓋体の係止片部分を示す拡大斜視図である。
【図14】係合孔と係止片の係合状態を示す制御基板収納ケースの側断面図である。
【図15】係止縁と係止突起部分を示す制御基板収納ケースの側断面図である。
【図16】係止縁の配設状態を示す蓋体の背面図である。
【図17】係止突起の配設位置を示す蓋体の平面図である。
【符号の説明】
1 制御基板収納ケース
2 ケース本体
2b 側板部
3 開口部
4 蓋体
5 ヒンジ機構
6 制御基板
26 軸受部
27 支軸部
31 係脱口
33 支持端
34 受面
37 係合孔
38b 係止片
39 係止縁
40 係止突起

Claims (1)

  1. 制御基板が収納されるケース本体と、該ケース本体の開口部を遮蔽する蓋体とを備え、前記ケース本体の一側縁と、該一側縁に対応する蓋体の一側縁とをヒンジ機構を介して回動可能に枢結し、さらにケース本体と、蓋体とを、ヒンジ機構のある一側縁の両側で対向する他の二側縁で、ワンウエイ螺子からなる締結螺子の螺着により締結することにより、その内部を封印するようにしてなる制御基板収納ケースにおいて、
    前記ケース本体の、ヒンジ機構により枢結された一側縁を構成する側板部に、所定深さの切欠き溝を形成し、該切欠き溝を側板部の外側に突出するように一体形成された係合部材によって遮蔽し、該係合部材内に、切欠き溝を介して側板部の内面側に開口する係合孔を形成する一方、
    前記蓋体の裏面に、ケース本体の切欠き溝に対応する位置で、蓋体の側縁から裏面方向に延成された延成片と、該延成片の下端から外面側に向けて形成され、該蓋体の閉止状態で前記係合孔に嵌挿される係止片とを備える係止部材を設け、
    さらに前記蓋体の、ヒンジ機構により枢結された一側縁から、蓋体の閉止状態で対向するケース本体の側板部の外側面に沿って係止縁を延成するとともに、蓋体の裏面に、1もしくは複数の係止突起を設け、係止縁と係止突起との間に、前記側板部の上縁を収めて、側板部を位置規制するようにしたことを特徴とする遊技機の制御基板収納ケース。
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