JP4087153B2 - 基板ケースの不正開放防止機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機において遊技機の作動を制御する制御基板等を収容する基板ケースに関し、詳細には基板を収容した状態の基板ケースを不正に開放できなくして基板に対する不正行為を防止する基板ケースの不正開放防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機では遊技機の作動を制御する制御基板が設けられている。例えばパチンコ遊技機では外枠に対して開閉可能に組み付けられた前枠裏側の収容枠に遊技盤及び裏機構盤が開閉可能に装備され、この裏機構盤に制御基板が取り付けられている。また、スロットマシンにおいても同様に、開閉カバーの裏面に制御基板が取り付けられている。これら制御基板は賞球もしくはメダルの払出制御、電動役物の開閉制御、リールの回転制御、図柄組み合わせの発生確率制御など、パチンコ遊技機もしくはスロットマシンの作動を制御する基板であり、遊技機の制御ソフトウェアが記録されたROMが搭載されて遊技機の作動を制御する中枢制御装置としての役割を有している。このため、制御基板は偽造ROMへの差し替え等の不正改造を受け難いように基板ケース内に収容されるとともに、この基板ケースはケースを開いたときにその痕跡が残るような不正開放(もしくは不正改造)防止手段が設けられて構成されている。
【0003】
このような不正開放防止手段として、例えば、切断可能な複数のネジ締結対を特殊ネジで締結する手段がある。これは、ケース本体部材とこのケース本体部材に開閉自在に装着されるケース蓋部材とからなる基板ケースにおいて、ケース本体部材及びケース蓋部材のそれぞれの側縁部に相対応するネジ螺合部及びネジ貫通部からなるネジ締結対を複数対形成し、このうち少なくとも1対のネジ螺合部とネジ貫通部とを締め込み方向にのみ操作可能な特殊ネジ(ネジ頭部のスリ割りがネジ締め方向のみに係合部を有して形成され、緩める方向の係合部が螺旋状に除去されているネジ、以下本明細書で「一方向ネジ」という)で締結する構成からなっている。なお、この構成において、ケース蓋部材とネジ貫通部との間には切断可能な切断部が形成されている。
【0004】
上記の不正開放防止手段では、管理者が制御基板の保守点検等のために基板ケースを開くときには、一方向ネジで締結された締結対の切断部をニッパ等の工具で切断し、ネジ貫通部をケース蓋部材から切り離すことでケース蓋部材とケース本体部材との接続を解除してケース蓋部材を開放する。このようにケース蓋部材を開放して保守点検が行われるが、この保守点検完了後には未だ締結していない他の締結対を一方向ネジを用いて締結しケース本体部材にケース蓋部材を装着・閉鎖する。さらに、基板ケースには基板管理番号と開封履歴を表示する基板管理シールが貼られており、開封した管理者がこの基板管理シールに開封年月日と開封者氏名を記載して管理するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような不正開放防止手段によれば、一方向ネジは一般にネジを緩める方向に回転させることができず、基板ケースを開く時には切断部を切り離す必要があることから、基板ケース開放後にその切断痕跡が明確に残り、不正な開封が不可能のように思われる。ところが、このような不正改造防止手段をもってしても、これを迂回する巧妙な不正改造行為が散発的に発見されており、かかる手段のみでは未だ完全を期しがたいことが指摘されるようになっている。
【0006】
例えば、不正者が特殊な手段を用いて一方向ネジに損傷を与えることなく取り外し、不正改造後に取り外した一方向ネジを元の位置に締結し直すことで、一見しただけでは不正行為を見抜き難いような改造工作を行った例が発見されており、このようなケースが徐々に拡散するようになってきたのである。このことは不正な改造行為を未然に防止するという基板ケースの本質的機能を損なう重大な問題であり、早期改善が望まれていた。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みて成さたものであり、不正開放を行ったときにはこれを容易に発見できるようにして不正開放を効果的に防止できるような構成の不正開放防止機構を提供し、公正な遊技に供することができる遊技機の基板ケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明では、遊技機に取り付けられるケース本体部材と、ケース本体部材に装着されるケース蓋部材とを備え、ケース本体部材にケース蓋部材を装着して形成されるケース内部に制御基板を収容する基板ケースにおいて、その不正開放防止機構が、ケース本体部材に一体に連結して設けられた有底円筒状の本体側係合部と、ケース蓋部材に一体に連結して設けられた有底円筒状の蓋側係合部と、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着したときに前記本体側係合部および前記蓋側係合部の開口部同士が対向して重なって内部に円筒状の係合用空間が形成されるように構成されて、前記係合用空間内に配設される接続部材とを有し、前記本体側係合部の有底円筒状空間内に底面から起立して本体側係合アームが形成され、前記蓋側係合部の有底円筒状空間内に底面から起立して蓋側係合アームが形成され、前記接続部材が、前記係合用空間に嵌合配設される円筒部および前記円筒部の内部空間内中間部に位置して設けられた係止リブから構成され、前記係止リブにアーム挿入開口が貫通形成されている。その上で、前記本体側係合部と前記蓋側係合部が対向して重なって前記係合空間内に前記接続部材が配設された状態で、前記円筒部が前記円筒状の係合用空間内に嵌合して位置し、前記本体側係合部および前記蓋側係合部の開口部同士が対向して重なる部分を内面側から覆い、且つ、前記本体側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記蓋側係合部の円筒状空間内に突出するとともに前記本体側係合アームの先端に設けられた本体側係合部が前記係止リブに係止され、前記蓋側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記本体側係合部の円筒状空間内に突出するとともに前記蓋側係合アームの先端に設けられた蓋側係合部が前記係止リブに係止されて、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着した状態を保持するように構成されている。
このように構成される基板ケースの不正開放防止機構において、前記本体側係合部の開口先端部および前記蓋側係合部の開口先端部に互いに嵌合するリング状の接続部嵌合リブが形成されており、前記本体側係合部および前記蓋側係合部の開口部同士が対向して重なるときに前記接続部嵌合リブ同士が嵌合するとともにこの嵌合部の内周面が前記円筒部の外周面により内面側から覆われるようにするのが好ましい。
さらに、上記不正開放防止機構において、前記本体側係合アームおよび前記蓋側係合アームが起立方向と直角な方向にそれぞれ弾性変形可能であり、前記本体側係合部および蓋側係合部のそれぞれの先端に前記起立方向と直角な方向に突出する突起が形成されており、前記本体側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記蓋側係合部の円筒状空間内に突出するときに、前記本体側係合部が前記アーム挿入開口の縁部に当接して押圧されて前記本体側係合アームの弾性変形により前記アーム挿入開口に押し込まれるとともに前記アーム挿入開口を通過したときに前記本体側係合アームの弾性変形の解放により前記本体側係合部が前記アーム挿入開口の縁部より外側に位置して前記係止リブに係止され、前記蓋側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記本体側係合部の円筒状空間内に突出するときに、前記蓋側係合部が前記アーム挿入開口の縁部に当接して押圧されて前記蓋側係合アームの弾性変形により前記アーム挿入開口に押し込まれるとともに前記アーム挿入開口を通過したときに前記蓋側係合アームの弾性変形の解放により前記蓋側係合部が前記アーム挿入開口の縁部より外側に位置して前記係止リブに係止されるように構成されているのが好ましい。
さらに、上記不正開放防止機構において、前記本体側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記蓋側係合部の円筒状空間内に突出するとともに前記蓋側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記本体側係合部の円筒状空間内に突出するように、前記接続部材の前記係合用空間内での配設位置決めを行うために、前記本体側係合部および前記蓋側係合部のいずれかに位置決め突起が設けられ、前記円筒部の端部に前記位置決め突起と嵌合する位置決めスリットが設けられているのが好ましい。
さらに、上記不正開放防止機構において、前記係止リブに管理番号を設け、前記本体側係合部および前記蓋側係合部を透視可能に構成して外部から前記管理番号を透視可能であ るのが好ましい。
【0009】
このように構成された不正開放防止機構によれば、制御基板を内部に配設したケース本体部材にケース蓋部材を閉止するように装着すると、本体側係合部と蓋側係合部とが対向して重なるが、このときこのようにして対向して重なる両係合部の間の係合用空間内に接続部材を配設しておけば、両係合部が対向して重なったときに、係合空間内において本体側係合部が接続部材と係合するとともに蓋側係合部も接続部材と係合する。この結果、接続部材を介して本体側係合部が蓋側係合部と係合され、ケース本体部材にケース蓋部材を閉止して装着された状態のまま係合保持される。このように、係合空間内において接続部材を介して本体側係合部と蓋側係合部とが係合保持されるため、この係合を外部から解除することが不可能であり、ケース蓋部材をケース本体部材から開放もしくは取り外すことができなくなる。
さらに、本体側係合部と蓋側係合部が対向して重なった状態で、係合用空間内に配設された接続部材の円筒部が円筒状の係合用空間内に嵌合して位置し、本体側係合部および蓋側係合部の開口部同士が対向して重なる部分を内面側から覆うので、外部から本体側係合部および蓋側係合部の開口部同士が対向して重なる部分の隙間を通って係合用空間内に不正にアクセスすることを効果的に防止できる。
【0010】
ここで、本体側係合部および蓋側係合部の少なくともいずれかにおけるケース本体部材もしくはケース蓋部材との連結部が切断可能に構成されており、この連結部を切断すればケース本体部材からケース蓋部材を外すことができるが、このように連結部を切断したときにはその破壊痕跡が残るためこれを容易に発見でき、不正行為を効果的に抑止できる。但し、保守点検の際にはこのように連結部を切断してケース蓋部材を開放して保守点検が行われる。この場合、ケース本体部材およびケース蓋部材には複数組の本体側係合部および蓋側係合部が設けられており、保守点検の完了後に、まだ連結部が切断されていない係合部組に接続部材を取り付けてこれを係合保持し、ケース本体部とケース蓋部材とを再度閉止状態で係合保持する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について、基板ケースをスロットマシンに適用した場合を例にして説明する。
【0012】
スロットマシンの代表例を図2に示しており、このスロットマシンSMは、前面が開放した本体ケース1およびその前面開放部を開閉自在に覆って取り付けられるカバー2とから構成される略直方体状のキャビネットケース内に遊技構成機構を配設して構成される。カバー2の前面には、図柄表示を行うための表示窓3、スタートレバー4、停止ボタン5、メダル投入口6、メダル払出口7から払い出されるメダルを受容する受け皿8等が図示にように設けられている。このスロットマシンSMにおける本体ケース1の内部を図3に示しており、ここには、メイン基板アセンブリMBA、第1〜第3リール11a〜11cを有して構成される回転リール装置11、遊技メダル払出装置12、電源基板13、遊技メダル補助収納庫14等が図示のように配設されている。なお、この本体ケース1にカバー2がヒンジ結合されており、本体ケース1からカバー2に延びる電気配線が設けられているが、図3ではこの配線を省略している。
【0013】
上記の構成におけるメイン基板アセンブリMBAに本発明に係る不正開放防止機構を適用しており、メイン基板アセンブリMBAについて以下に説明する。メイン基板アセンブリMBAを図4から図6に示しており、メイン基板アセンブリMBAは、本体ケース1側に固定されるメイン基板ケース20と、メイン基板ケース20の内部に配設固定されるROM41等が設けられたメイン制御基板40と、このように取りつけられたメイン制御基板40を覆ってメイン基板ケース20の上に開閉自在に取り付けられるメイン基板カバー30とを有して構成される。なお、このメイン基板アセンブリMBAの場合には、メイン基板ケース20が特許請求の範囲に規定するケース本体部材に該当し、メイン基板カバー30がケース蓋部材に該当する。
【0014】
メイン基板ケース20は、図7〜図10に示すように、前面が開放した矩形箱状に形成されたケース筐体21を有し、このケース筐体21の内部空間21a内にメイン制御基板40が図5に示すように固定されて配設される。メイン基板カバー30は、図11〜図13に示すように、後面が開口した矩形箱状に形成されたカバー筐体31を有し、メイン制御基板40が配設固定されたケース筐体21の前面上に重なるように取り付けられる。これにより、メイン制御基板40はメイン基板ケース20とメイン基板カバー30との間に形成されるケース空間内に配設される。
【0015】
メイン基板ケース20におけるケース筐体21の上側壁外面にヒンジ軸22が形成され、下側壁外面に前方に突出する係止アーム23が形成されている。また、メイン基板カバー30におけるカバー筐体31の上側壁外面に上記ヒンジ軸22と揺動自在に係合するヒンジアーム32が形成され、下側壁外面に係止突起33が形成されている。このため、ヒンジ軸22とヒンジアーム32とをヒンジ係合させることにより、メイン基板ケース20に対してメイン基板カバー30をこのヒンジ係合部を中心として開閉揺動させることができる。このようにして、メイン基板カバー30をメイン基板ケース20の上に重ねて閉止状態とすると、係止アーム23が係止突起33と係合して閉止状態のまま保持される。なお、ケース筐体21の前面端の全周にわたって前方に突出するケース側嵌合リブ25が形成され、カバー筐体31の後面端の全周にわたって後方に突出するカバー側嵌合リブ35が形成されており、両嵌合リブ25,35が図1に示すように嵌合して位置決めされてメイン基板カバー30がメイン基板ケース20に閉止状態で取りつけられる。
【0016】
このようにして、メイン制御基板40が取りつけられたメイン基板ケース20を覆ってメイン基板カバー30が取りつけられた状態では、係止アーム23が係止突起33と係合しているだけであり、メイン基板カバー30を簡単に開放できる。そこで、このように閉止状態で取り付けたメイン基板カバー30を開放できなくして不正操作を防止するために、本発明に係る不正開放防止機構が設けられておりこれについて以下に詳しく説明する。
【0017】
メイン基板ケース20においては、ケース筐体21の右側壁外面および下側壁外面にそれぞれケース連結部59を介して繋がった二つずつ(合計四つ)のケース係合部50(特許請求の範囲の本体側係合部に該当)が設けられ、一方、メイン基板カバー30においては、カバー筐体31の右側壁外面および下側壁外面にそれぞれカバー連結部69を介して繋がった二つずつ(合計四つ)のカバー係合部60(特許請求の範囲の蓋側係合部に該当)が設けられている。上述のようにしてメイン基板カバー30がメイン基板ケース20に閉止状態で取りつけられたときには、図4〜図6に示すように、ケース係合部50とカバー係合部60とが対向して重なるように構成されている。なお、これら四組のケース係合部50およびカバー係合部60と、後述する接続部材70とにより本発明に係る不正開放防止機構が構成される。
【0018】
ケース係合部50は、有底円筒状のケース側円筒部51と、ケース側円筒部51の底面52から起立した一対のケース側係合アーム53とを有して構成され、ケース側円筒部51の外面がケース連結部59を介してケース筐体21の外側面に繋がれている。一対のケース側係合アーム53は互いに対向するとともに、その先端に対向方向に延びる係止突起53aが設けられている。カバー係合部60は、有底円筒状のカバー側円筒部61と、カバー側円筒部61の底面62から起立した一対のカバー側係合アーム63と、カバー側円筒部61の内壁から内方に突出する一対の位置決め突起64とを有して構成され、カバー側円筒部61の外面がカバー連結部69を介してカバー筐体31の外側面に繋がれている。なお、一対のカバー側係合アーム63は上記ケース側係合アーム53と略直交するようにして互いに対向するとともに、その先端に対向方向に延びる係止突起63aが設けられている。
【0019】
さらに、ケース側円筒部51の先端外周に接続部嵌合リブ51aが形成され、カバー側円筒部61の先端外周に接続部嵌合リブ61aが形成されており、上述のようにしてメイン基板カバー30がメイン基板ケース20に閉止状態で取りつけられてケース係合部50とカバー係合部60とが対向して重なるときに、図1に示すように両嵌合リブ51a,61aが嵌合する。このように両嵌合リブ51a,61aを嵌合させる構成とすることにより、外部から内部に対する不正アクセスを効果的に防止できる。このように両係合部50,60が重なった状態で、両円筒部51,61の内部空間が合わさって形成される係合用空間内に接続部材70が配設されていると、この接続部材70により両係合部50,60を係合させるようになっている。これについて以下に説明する。
【0020】
接続部材70は、図14および図15に示すように、円筒部71の内部空間中央にこの内部空間を塞ぐようにして形成された係止リブ72を有して構成され、係止リブ72には左右対称に位置する一対の扇形のアーム挿入開口73が形成されている。また、円筒部71の片側に左右対称に位置する位置決めスリット74が形成されている。この接続部材70は、例えば、カバー係合部60の円筒部61内に挿入されて取りつけられる。このとき、位置決めスリット74が設けられた側を円筒部61内に挿入し、位置決め突起64を位置決めスリット74内に嵌入させる。このように接続部材70が円筒部61内に押し込まれると、カバー側係合アーム63が係止リブ72に形成されたアーム挿入開口73内に入り込む。このとき、先端の係止突起63aはアーム挿入開口73の内周端に当接して外周側に押され、カバー側係合アーム63が外周側に弾性変形された状態で入り込む。そして、接続部材70が完全に押し込まれると、係止突起63aは係止リブ72を乗り越えてアーム挿入開口73を通過して反対側に突出し、弾性力によりカバー側係合アーム63が元の形状に戻って、図17に示すように、係止リブ72に係止される。この状態では、接続部材70はカバー係合部60から半分突出する。なお、この状態で接続部材70を元に戻す方向に引っ張っても抜け出すことがない。
【0021】
このようにして接続部材70をカバー係合部60に取り付けた後、メイン基板ケース20の上にメイン基板カバー30が重ねられて閉止される。これにより、上述のようにケース係合部50にカバー係合部60が対向して重ねられ、カバー係合部60に取りつけられた接続部材70の突出部分がケース係合部50の円筒部51内に押し込まれ、ケース側係合アーム53がアーム挿入開口73内に入り込む。このとき、先端の係止突起53aはアーム挿入開口73の内周端に当接して外周側に押され、ケース側係合アーム53が外周側に弾性変形された状態で入り込む。そして、メイン基板ケース20の上にメイン基板カバー30が完全に閉止状態で装着されると、係止突起53aは係止リブ72を乗り越えてアーム挿入開口73を通過して反対側に突出し、弾性力によりケース側係合アーム53が元の形状に戻って、図17に示すように、係止リブ72に係止される。
【0022】
以上のように、メイン基板ケース20の上にメイン基板カバー30が閉止状態で装着され、ケース係合部50にカバー係合部60が対向して重ねられたときには、図16および図17に示すように、ケース側係合アーム53の先端の係止突起53aがアーム挿入開口73を通過して反対側に突出して係止リブ72に係止され、同様に、カバー側係合アーム63の先端の係止突起63aが反対側からアーム挿入開口73を通過して反対側に突出して係止リブ72に係止される。この結果、接続部材70を介してケース係合部50とカバー係合部60とが係合され、これを外部から外すことができない状態となる。このため、メイン基板カバー30を開放することができず、メイン基板カバー30を開放してケース内に配設されたメイン制御基板40に対する不正アクセス、例えば、メイン制御基板40に取りつけられたROM41に対する不正アクセスを確実に防止できる。
【0023】
特に、上記の構成説明から分かるように、接続部嵌合リブ51a,61aを嵌合させる構成を採用して、まずこの部分において外部から内部に対する不正アクセスを効果的に防止でき、さらに、嵌合部51a,61aの内周側に接続部材70の円筒部71が位置することにより外部から円筒部71の内部に対するアクセス(係止リブ72とケース側係合アーム53の係止突起53aおよびカバー側係合アーム63の係止突起63aとの係止部に対するアクセス)を円筒部71によりさらに効果的に(二重に)防止できる。
【0024】
次に、以上のようにしてスロットマシンSMの本体ケース1に取りつけられたメイン基板アセンブリMBAについて、その内部のメイン基板40の保守点検作業を行う場合について説明する。保守点検作業を行うときには、図16に二点鎖線で示すように、例えばニッパ等の工具を用いてカバー連結部69を切断する。これにより、カバー係合部60とカバー筐体31とが切り離されるので、メイン基板カバー30を開放することができ、メイン基板レース20に取りつけたメイン制御基板40の保守点検等を行うことができる。
【0025】
なお、ケース係合部50およびカバー係合部60は、ケース筐体21およびカバー筐体31の右側壁外面および下側壁外面にそれぞれ二つずつ設けられているが、ケース係合部50とカバー係合部60とを接続部材70を介して係合してメイン基板ケース20の上にメイン基板カバー30を閉止状態で保持するときには、右側壁外面のいずれか一方のみと、下側壁外面のいずれか一方のみに接続部材70を配設して係合させる。このため、このように係合された方のカバー連結部69のみが切断され、他方はまだ使用可能であり、上記のように保守点検が完了した後は、このように未使用の方のケース係合部50およびカバー係合部60に接続部材70を配設して両者を係合させる。このため、この例のメイン基板アセンブリMBAの場合には、途中において一度の保守点検が可能である。
【0026】
次に、接続部材の異なる例について図18〜図21を参照して説明する。この接続部材80は、上述の接続部材70と類似の構成をしており、円筒部81の内部空間中央にこの内部空間を塞ぐようにして形成された係止リブ82を有して構成され、係止リブ82には左右対称に位置する一対の扇形のアーム挿入開口83が形成されている。但し、係止リブ82の一部に切り欠き82aが形成されており、アーム挿入開口83は、上記接続部材70のアーム挿入開口73に比べてこの切り欠き82aの分だけ広くなっている。また、円筒部81の片側に左右対称に位置する位置決めスリット84が形成されている。
【0027】
この接続部材80は、例えば、カバー係合部60の円筒部61内に挿入されて取りつけられ、上記接続部材70の場合と同様に、位置決め突起64が位置決めスリット84内に嵌入し、且つカバー側係合アーム63がアーム挿入開口83内に入り込み、係止突起63aは係止リブ82に係止される。但しこのとき、係止突起63aは係止リブ82の切り欠き82aからずれた位置に係止される。次に、メイン基板ケース20の上にメイン基板カバー30が重ねられて閉止されてケース係合部50にカバー係合部60が対向して重ねられ、カバー係合部60に取りつけられた接続部材80の突出部分がケース係合部50の円筒部51内に押し込まれる。これにより、ケース側係合アーム53がアーム挿入開口83内に入り込み、係止突起53aは切り欠き82aからずれた位置において係止リブ82と係止される。
【0028】
この結果、メイン基板ケース20の上にメイン基板カバー30が閉止状態で装着されてケース係合部50にカバー係合部60が対向して重ねられた状態で、接続部材80を介してケース係合部50とカバー係合部60とが係合され、これを外部から外すことができない状態となる。このため、メイン基板カバー30を開放することができず、メイン基板カバー30を開放してケース内に配設されたメイン制御基板40に対する不正アクセス、例えば、メイン制御基板40に取りつけられたROM41に対する不正アクセスを確実に防止できる。
【0029】
このように係合保持されたメイン基板アセンブリMBAについて、その内部のメイン基板40の保守点検作業を行う場合にも、例えばニッパ等の工具を用いてカバー連結部69を切断する。これにより、上述したようにカバー係合部60とカバー筐体31とが切り離されるので、メイン基板カバー30を開放することができ、メイン基板レース20に取りつけたメイン制御基板40の保守点検等を行うことができる。
【0030】
さらに、本例の場合には、上記のようにカバー連結部69が切り離された状態でケース連結部59を介してメイン基板ケース20に繋がって残される係合部50,60、すなわち、接続部材80を内部に有したケース係合部50とカバー係合部60との結合部品において、カバー係合部60を手で掴むなどして図21において矢印で示すようにカバー係合部60が回転される。ここでカバー係合部60の位置決め突起64が接続部材80の位置決めスリット84と嵌合しているため、カバー係合部60と接続部材80とが一緒に回転され、ケース係合部50のケース側係合アーム53の係止突起53aが切り欠き82a内に位置する。この結果、係止突起53aと係止リブ82との係止が外れ、カバー係合部60および接続部材80をケース係合部50から取り外すことができ、このように取り外した状態のカバー係合部60においてカバー側係合アーム63の係止突起63を内方に押し込めば接続部材80を工具などを使用することなく簡単に取り外すことができる。そして、保守点検後に、未使用の方のケース係合部50およびカバー係合部60にこのように取り外した接続部材80を配設して両者を係合させる。すなわち、本例の場合には接続部材80を再使用できる。
【0031】
次に、接続部材のもう一つの異なる例について図22〜図25を参照して説明する。なお、この接続部材90は、上述の接続部材70,80と類似の構成をしており、外周面に波状のローレット91aが形成された円筒部91の内部空間中央にこの内部空間を塞ぐようにして形成された係止リブ93を有して構成される。係止リブ93には左右対称に位置する一対の扇形のアーム挿入開口94が形成されており、係止リブ93の中央に挿抜用切り欠き93aが形成されている。また、円筒部91の上下両端にそれぞれ、180度離れて位置する円弧状の位置決め切り欠き92が図示のように形成されている。
【0032】
なお、この例では、ケース係合部50の円筒部51内に一対の位置決め突起54が図24に示すように180度離れて形成されており、カバー係合部60の円筒部61内に位置決め突起は形成されていない。このため、この場合には、接続部材90は、まず、ケース係合部50の円筒部51内に挿入されて取りつけられ、このとき位置決め突起54が位置決め切り欠き92の端面92aと当接して取りつけられる。接続部材90がこのように円筒部51内に押し込まれると、上述と同様にしてケース側係合アーム53がアーム挿入開口94内に入り込み、係止突起53aは係止リブ93に図24に示すように係止される。なお、このようにして接続部材90を押し込む代わりに、係止突起53aが挿抜用切り欠き93aを通るようにして接続部材90を押し込むとケース側係合アーム53を弾性変形させることなく係止突起53aをアーム挿入開口94を通過させることができ、この後、接続部材90を図24に示すように、位置決め突起54と位置決め切り欠き92の端面92aとが当接する位置まで回転させれば、係止突起53aを係止リブ93と簡単に係止させることができる。
【0033】
次に、メイン基板ケース20の上にメイン基板カバー30が重ねられて閉止されてケース係合部50にカバー係合部60が対向して重ねられ、ケース係合部50に取りつけられた接続部材90の突出部分がカバー係合部60の円筒部61内に押し込まれる。これにより、カバー側係合アーム63がアーム挿入開口94内に入り込み、図24に示すように、係止突起63aは挿抜用切り欠き93aからずれた位置において係止リブ93と係止される。
【0034】
この結果、メイン基板ケース20の上にメイン基板カバー30が閉止状態で装着されてケース係合部50にカバー係合部60が対向して重ねられた状態で、接続部材90を介してケース係合部50とカバー係合部60とが係合され、これを外部から外すことができない状態となる。このため、メイン基板カバー30を開放することができず、メイン基板カバー30を開放してケース内に配設されたメイン制御基板40に対する不正アクセス、例えば、メイン制御基板40に取りつけられたROM41に対する不正アクセスを確実に防止できる。なお、このメイン基板アセンブリMBAについてメイン基板40の保守点検作業を行う場合にも、例えばニッパ等の工具を用いてカバー連結部69を切断してメイン基板カバー30を開放する。
【0035】
さらに、本例の場合にも、上記のようにカバー連結部69が切り離された状態でケース連結部59を介してメイン基板ケース20に繋がって残される係合部50,60において、カバー係合部60を手で掴むなどして回転させる。この回転により、カバー係合部60のカバー側係合アーム63を接続部材90に対して回転させて、先端の係止突起63aを挿抜用切り欠き93aと上下に重なる位置に移動させることができ、この状態でカバー係合部60を取り外すことができる。この結果、ケース係合部50の円筒部51内に接続部材90が取りつけられた状態で残される。この状態で接続部材90の円筒部91を手で掴んで、図25の矢印で示すように位置決め突起54と位置決め切り欠き92の端面92aとが当接する位置まで回転させると、ケース側係合アーム53の係止突起53aが挿抜用切り欠き93a内に位置し、接続部材90を工具などを使用することなく手のみでそのまま簡単に取り外すことができる。なお、このような接続部材90の回転を行うときに円筒部91を掴み易くするためにその外面にローレット91aが形成されている。そして本例の場合にも、保守点検後に、未使用の方のケース係合部50およびカバー係合部60にこのように取り外した接続部材90を配設して両者を係合させることができる。
【0036】
以上説明したように、接続部材80,90はいずれも取り外して再使用するものであり、一つのメイン基板アセンブリMBAに対して一つの接続部材70,80,90が用いられるだけであり、且つこの接続部材70,80,90が封印部材として使用されるようになっている。このため、一つのメイン基板アセンブリMBAに対して一つの封印部材(すなわち、接続部材70,80,90)を管理するだけでよく、不正行為を行うものがこの封印部材を不正に入手することが困難であり、封印部材を適切に管理して不正行為を効果的に防止できる。また、この封印部材を封印する封印鑑としての役割を果たすケース係合部50およびカバー係合部60を透明樹脂等により作って内部を透視可能とし、例えば、図24において符号93bで示す位置に刻印、シール等により管理番号を設けて、管理するのが好ましい。この場合、ケース(メイン基板ケース20およびメイン基板カバー30)に基板管理番号を設け、封印部材(すなわち、接続部材70,80,90)には基板管理番号と共通する番号(もしくは関連する番号)を位置93bに設ければ、より一層確実な不正行為防止を図ることができる。
【0037】
以上においては、スロットマシンの本体ケース内に取りつけられたメイン基板アセンブリを例にして説明したが、本発明の不正開放防止機構はこれに限られるものではない。例えば、スロットマシンの他の部分(カバーの裏面等)に設けられた基板ケース(いわゆる、サブ基板アセンブリ)についても同様な構成を適用でき、パチンコ機の内部に配設される基板ケースにも適用できる。また、上記実施形態においては、メイン基板アセンブリMBAのメイン基板ケース20をスロットマシンSMの本体ケース1に固定する部分に本発明に係る不正開放防止機構と同一の構成を用いても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御基板を内部に配設したケース本体部材にケース蓋部材を閉止するように装着して、本体側係合部と蓋側係合部とが対向して重なったときに、係合空間内において本体側係合部が接続部材と係合するとともに蓋側係合部も接続部材と係合するので、接続部材を介して本体側係合部が蓋側係合部と係合され、ケース本体部材にケース蓋部材を閉止して装着された状態のまま係合保持することができる。このように、係合空間内において接続部材を介して本体側係合部と蓋側係合部とが係合保持されるため、この係合を外部から解除することが不可能であり、ケース蓋部材をケース本体部材から開放もしくは取り外すことができなくなり、不正開放を防止することができる。
【0039】
なお、本体側係合部および蓋側係合部の少なくともいずれかにおけるケース本体部材もしくはケース蓋部材との連結部が切断可能に構成されており、この連結部を切断すればケース本体部材からケース蓋部材を外すことができるが、このように連結部を不正に切断したときにはその破壊痕跡が残るためこれを容易に発見でき、不正行為を効果的に抑止できる。但し、保守点検の際にはこのように連結部を切断してケース蓋部材を開放して保守点検が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メイン基板アセンブリにおいて、本発明に係る不正開放防止機構を構成する本体側係合部と蓋側係合部とが対向して重なった状態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る不正開放防止機構を適用したスロットマシンの外観斜視図である。
【図3】上記スロットマシンを構成するケース本体の内部を示す正面図である。
【図4】上記ケース本体に取りつけられるメイン基板アセンブリを示す正面図である。
【図5】上記メイン基板アセンブリの側面図である。
【図6】上記メイン基板アセンブリの斜視図である。
【図7】上記メイン基板アセンブリを構成するメイン基板ケースの斜視図である。
【図8】上記メイン基板ケースの正面図である。
【図9】上記メイン基板ケースの側面図である。
【図10】上記メイン基板ケースの断面図である。
【図11】上記メイン基板アセンブリを構成するメイン基板カバーの斜視図である。
【図12】上記メイン基板カバーの正面図である。
【図13】上記メイン基板カバーの断面図である。
【図14】本発明に係る不正開閉防止機構を構成する接続部材の平面図である。
【図15】上記接続部材の断面図である。
【図16】上記メイン基板アセンブリの不正開放防止機構を示す平面断面図である。
【図17】上記メイン基板アセンブリの不正開放防止機構を示す正面断面図である。
【図18】本発明に係る不正開閉防止機構を構成する接続部材の異なる例に係る平面図である。
【図19】上記異なる例に係る接続部材の断面図である。
【図20】上記異なる例に係る接続部材を用いたメイン基板アセンブリの不正開放防止機構を示す平面断面図である。
【図21】上記異なる例に係る接続部材を用いたメイン基板アセンブリの不正開放防止機構を示す正面断面図である。
【図22】本発明に係る不正開閉防止機構を構成する接続部材のさらに異なる例に係る平面図である。
【図23】上記さらに異なる例に係る接続部材の側面図である。
【図24】上記さらに異なる例に係る接続部材を用いたメイン基板アセンブリの不正開放防止機構を組み付ける過程を示す平面図である。
【図25】上記さらに異なる例に係る接続部材を用いたメイン基板アセンブリの不正開放防止機構を解除する過程を示す平面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 カバー
3 表示窓
4 スタートレバー
5 停止ボタン
6 メダル投入口
7 メダル払出口
8 受け皿
11 回転リール装置
11a〜11c 第1〜第3リール
12 遊技メダル払出装置
13 電源基板
14 遊技メダル補助収納庫
20 メイン基板ケース
21 ケース筐体
21a 内部空間
22 ヒンジ軸
23 係止アーム
25 ケース側嵌合リブ
30 メイン基板カバー
31 カバー筐体
32 ヒンジアーム
33 係止突起
35 カバー側嵌合リブ
40 メイン制御基板
41 ROM
50 ケース係合部
51 ケース側円筒部
51a 係合部嵌合リブ
52 底面
53 ケース側係合アーム
53a 係止突起
54 位置決め突起
59 ケース連結部
60 カバー係合部
61 カバー側円筒部
61a 係合部嵌合リブ
62 底面
63 カバー側係合アーム
63a 係止突起
64 位置決め突起
69 カバー連結部
70,80,90 接続部材
71,81,91 円筒部
72,82,93 係止リブ
73,83,94 アーム挿入開口
74,84 位置決めスリット
82a 切り欠き
91a ローレット
92 位置決め切り欠き
93a 挿抜用切り欠き
SM スロットマシン
MBA メイン基板アセンブリ

Claims (5)

  1. 遊技機に取り付けられるケース本体部材と、前記ケース本体部材に装着されるケース蓋部材とを備え、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着して形成されるケース内部に制御基板を収容する基板ケースにおいて、
    前記ケース本体部材に一体に連結して設けられた有底円筒状の本体側係合部と、
    前記ケース蓋部材に一体に連結して設けられた有底円筒状の蓋側係合部と、
    前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着したときに前記本体側係合部および前記蓋側係合部の開口部同士が対向して重なって内部に円筒状の係合用空間が形成されるように構成されて、前記係合用空間内に配設される接続部材とを有し、
    前記本体側係合部の有底円筒状空間内に底面から起立して本体側係合アームが形成され、前記蓋側係合部の有底円筒状空間内に底面から起立して蓋側係合アームが形成され、
    前記接続部材が、前記係合用空間に嵌合配設される円筒部および前記円筒部の内部空間内中間部に位置して設けられた係止リブから構成され、前記係止リブにアーム挿入開口が貫通形成されており、
    前記本体側係合部と前記蓋側係合部が対向して重なって前記係合空間内に前記接続部材が配設された状態で、
    前記円筒部が前記円筒状の係合用空間内に嵌合して位置し、前記本体側係合部および前記蓋側係合部の開口部同士が対向して重なる部分を内面側から覆い、且つ、
    前記本体側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記蓋側係合部の円筒状空間内に突出するとともに前記本体側係合アームの先端に設けられた本体側係合部が前記係止リブに係止され、前記蓋側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記本体側係合部の円筒状空間内に突出するとともに前記蓋側係合アームの先端に設けられた蓋側係合部が前記係止リブに係止されて、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着した状態を保持するように構成されていることを特徴とする基板ケースの不正開放防止機構。
  2. 前記本体側係合部の開口先端部および前記蓋側係合部の開口先端部に互いに嵌合するリング状の接続部嵌合リブが形成されており、前記本体側係合部および前記蓋側係合部の開口部同士が対向して重なるときに前記接続部嵌合リブ同士が嵌合するとともにこの嵌合部の内周面が前記円筒部の外周面により内面側から覆われることを特徴とする請求項1に記載の基板ケースの不正開放防止機構。
  3. 前記本体側係合アームおよび前記蓋側係合アームが起立方向と直角な方向にそれぞれ弾性変形可能であり、前記本体側係合部および蓋側係合部のそれぞれの先端に前記起立方向と直角な方向に突出する突起が形成されており、
    前記本体側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記蓋側係合部の円筒状空間内に突出するときに、前記本体側係合部が前記アーム挿入開口の縁部に当接して押圧されて前記本体側係合アームの弾性変形により前記アーム挿入開口に押し込まれるとともに前記アーム挿入開口を通過したときに前記本体側係合アームの弾性変形の解放により前記本体側係合部が前記アーム挿入開口の縁部より外側に位置して前記係止リブに係止され、
    前記蓋側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記本体側係合部の円筒状空間内に突出するときに、前記蓋側係合部が前記アーム挿入開口の縁部に当接して押圧されて前記蓋側係合アームの弾性変形により前記アーム挿入開口に押し込まれるとともに前記アーム挿入開口を通過したときに前記蓋側係合アームの弾性変形の解放により前記蓋側係合部が前記アーム挿入開口の縁部より外側に位置して前記係止リブに係止されるように構成されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の基板ケースの不正開放防止機構。
  4. 前記本体側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記蓋側係合部の円筒状空間内に突出するとともに前記蓋側係合アームが前記アーム挿入開口を通って前記本体側係合部の円筒状空間内に突出するように、前記接続部材の前記係合用空間内での配設位置決めを行 うために、前記本体側係合部および前記蓋側係合部のいずれかに位置決め突起が設けられ、前記円筒部の端部に前記位置決め突起と嵌合する位置決めスリットが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板ケースの不正開放防止機構。
  5. 前記係止リブに管理番号を設け、前記本体側係合部および前記蓋側係合部を透視可能に構成して外部から前記管理番号を透視可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板ケースの不正開放防止機構。
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