JPH06319850A - 遊技用回路基板ケースの固定構造 - Google Patents

遊技用回路基板ケースの固定構造

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JPH06319850A
JPH06319850A JP5108969A JP10896993A JPH06319850A JP H06319850 A JPH06319850 A JP H06319850A JP 5108969 A JP5108969 A JP 5108969A JP 10896993 A JP10896993 A JP 10896993A JP H06319850 A JPH06319850 A JP H06319850A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 遊技用回路基板13が内装されている基板
ケース14を、遊技装置が内装されている箱体6に対し
て、回路基板13を基板ケース14から装脱可能な状態
に開閉する開閉手段36を操作不能な状態で固定し、基
板ケース14の箱体6からの取り外しを阻止する取り外
し阻止部材31を、基板ケース14及び箱体6から取り
外し不能に装着し、取り外し阻止部材31の出所を証明
する刻印32を当該取り外し阻止部材31に付した。 【効果】 基板ケース並びに箱体の双方を壊すことな
く、基板ケースを箱体から取り外す為には、取り外し阻
止部材を壊す必要があるので、回路基板の不正取替えに
対して効果的に防御し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スロットマシンやパチ
ンコ機等の遊技装置を内装している箱体に遊技用回路基
板を内装している基板ケースが固定され、前記回路基板
を装脱可能な状態に開閉する開閉手段が前記基板ケース
に設けられている遊技用回路基板ケースの固定構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】冒記遊技用回路基板ケースの固定構造
は、基板ケース内の回路基板を簡便に取替えたり修理で
きるよう、回路基板を装脱可能な状態に開閉する蓋等の
開閉手段が基板ケースに設けられているが、この開閉手
段を操作して、正規に内装されている回路基板が遊技内
容を違法に改変した不正な回路基板に取替えられるおそ
れがあり、従来、開閉手段を不正に操作すると破損して
しまう封緘シール等を基板ケースに張り付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、封緘シ
ール等を基板ケースに張り付けてあるだけでは、基板ケ
ースを箱体から外して、その封緘シール等を基板ケース
から丁寧に剥がしさえすれば、開閉手段を不正に操作す
ることは可能であり、回路基板の不正取替えに対する効
果的な防御手段にはなり得ない欠点がある。本発明は上
記実情に鑑みてなされたものであって、基板ケースの箱
体に対する固定構造を工夫することにより、回路基板の
不正取替えに対して効果的に防御し得る遊技用回路基板
ケースの固定構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為の
本発明の特徴構成は、遊技装置を内装している箱体に遊
技用回路基板を内装している基板ケースが固定され、前
記回路基板を装脱可能な状態に開閉する開閉手段が前記
基板ケースに設けられている遊技用回路基板ケースの固
定構造であって、前記基板ケースが前記箱体に対して、
前記開閉手段を操作不能な状態で固定されているととも
に、前記基板ケースの前記箱体からの取り外しを阻止す
る取り外し阻止部材が、前記基板ケース及び前記箱体か
ら取り外し不能に装着され、前記取り外し阻止部材の出
所を証明する刻印が当該取り外し阻止部材に付されてい
る点にある。
【0005】
【作用】基板ケースが箱体に対して開閉手段を操作不能
な状態で固定されているから、基板ケースを箱体から外
さない限り、開閉手段を操作することができないのであ
るが、基板ケースの箱体からの取り外しを阻止する取り
外し阻止部材が、基板ケース及び箱体から取り外し不能
に装着されているから、基板ケース並びに箱体の双方を
壊すことなく、基板ケースを箱体から取り外す為には、
取り外し阻止部材を壊す必要がある。そして、取り外し
阻止部材を壊して基板ケースを箱体から取り外した後、
基板ケースを箱体に対して元の状態に固定するには、壊
れていない別の取り外し阻止部材を装着する必要があ
り、その別の取り外し阻止部材には当該取り外し阻止部
材の出所を証明する刻印が付されていることを要するか
ら、その刻印の有無に基づいて、回路基板の不正取替え
が行われたか否かを判別できる。
【0006】
【発明の効果】基板ケース並びに箱体の双方を壊すこと
なく、基板ケースを箱体から取り外す為には、取り外し
阻止部材を壊す必要があるので、回路基板の不正取替え
に対して効果的に防御し得る。
【0007】
【実施例】
〔第1実施例〕図5は遊技機の一例としてのスロットマ
シンを示し、投入メダルを貯留するとともに賞メダルを
払い出すホッパーユニット1,電源ユニット2等が組み
付けられている木製枠体3に、前面扉体4が縦軸芯周り
で揺動開閉可能に取り付けられ、前面扉体4には、遊技
装置を構成する図柄回動装置5が箱体としての鋼製キャ
ビネット6に内装されている図柄回動ユニット7,遊技
操作ユニット8,メダル受け皿9等が組付けられ、図柄
回動ユニット7のキャビネット6前面側には図柄表示パ
ネル10が固定されている。そして、図1乃至図4に示
すように、キャビネット6背面を構成している鋼製背板
11に窓孔12を形成し、この窓孔12をキャビネット
6内側から塞ぐように、遊技用回路基板13を内装して
いる透明樹脂製の基板ケース14が固定されている。
【0008】前記基板ケース14は、キャビネット6に
対する固定用の左右取付け片15と、回路基板13の周
縁をその板面に沿う方向にスライド移動自在に係止保持
する係止溝16と、信号線の接続端子17を回路基板1
3に接続する為の開口部18とが設けられている透明樹
脂製ケース本体19に透明樹脂製蓋板20を着脱自在に
嵌め込んで構成されている。前記蓋板20は、当該蓋板
20に形成してある係止爪21をケース本体19に形成
してある係止孔22に係止させて固定してあり、蓋板2
0の長手方向端部を指で掴んで蓋板厚み方向に無理に押
し引きして係止爪21を係止孔22に対して係脱させる
ことで、回路基板13を装脱可能な状態に開閉する開閉
手段36が構成され、蓋板20をケース本体19から外
して基板ケース14を開放し、係止溝16に沿ってのス
ライド移動で回路基板13を装脱できるよう構成してあ
る。
【0009】次に、基板ケース14のキャビネット6に
対する固定構造を説明する。前記キャビネット6の背板
11には、窓孔12の上端側と下端側との各々に沿って
板金製の枠板材23,24をスポット溶接して、基板ケ
ース14の上端側をキャビネット6内側から差し込み可
能な上側凹入部25と、基板ケース14の下端側を嵌め
込み可能な下側凹入部26とが設けられ、基板ケース1
4の蓋板20には、背板11に対して重ね合わせる状態
で固定される板材27が透明樹脂で鍔状に一体成形され
ている。そして、図2に示すように、基板ケース14の
上端側を上側凹入部25に差し込むことで基板ケース1
4の下端側を下側枠板材24の上縁を越えさせてから、
その基板ケース14の下端側を下側凹入部26に嵌め込
み、取付け片15を背板11の外面側からビス28で当
該背板11に固定して、背板11に形成した貫通孔29
と板材27に形成した貫通孔30とに亘って、基板ケー
ス14のキャビネット6からの取り外しを阻止する取り
外し阻止部材としての透明樹脂製の固定ピン31を挿入
する。
【0010】前記固定ピン31は、図1に示すように、
当該固定ピン31の出所を証明する刻印32を付してあ
る頭33付きのピン軸34の挿入端側に、軸芯X方向に
向けて弾性変形可能な爪35がその先端部分をピン軸3
4外周面よりも外方に突出させる状態で一体成形され、
固定ピン31を爪35側から貫通孔29,30に挿入す
るにともなって、その爪35が軸芯X方向に向けて弾性
変形し、爪35の先端部分が板材27に形成した貫通孔
30から抜けると復帰変形して、爪35先端部が板材2
7に係止することで、基板ケース14及びキャビネット
6から取り外し不能に装着される。尚、刻印32は、固
定ピン31を金型で成形する際に同時に成形される。
【0011】従って、基板ケース14とキャビネット6
とに亘って固定ピン31が一旦挿入されると、キャビネ
ット6内側から手を差し入れて固定ピン31の爪35を
軸芯方向に向けて無理に弾性変形させ、固定ピン31を
背板11の外面側に抜き出そうとしても、そのような操
作が基板ケース14の上部外周側を覆っている上側枠板
材23で阻止され、又、ビス28を外してから、固定ピ
ン31で背板11に固定されている蓋板20をそのまま
にしてケース本体19だけを下向きに押し下げ、ケース
本体19を蓋板20から外そうとしても、そのような押
し下げ動作が基板ケース14の下部外周側を覆っている
下側枠板材24との接当で阻止され、もって、基板ケー
ス14がキャビネット6に対して、開閉手段36を開閉
操作不能な状態で固定されている。そして、基板ケース
14内の回路基板13を不正目的でなく取替えたり修理
する際には、固定ピン31の軸芯Xに沿ってドリル等で
孔を明けて、爪35の基部を壊してしまうことで爪35
先端部の板材27に対する係止を解除して、基板ケース
14をその固定手順とは逆の手順でキャビネット6から
取り外し、所定の作業を終えてから、出所を証明する所
定の刻印32が付されている別の固定ピン31を使用し
て再固定する。
【0012】〔第2実施例〕図6は固定ピン31の装着
構造の別実施例を示し、蓋板20に基板ケース14内に
入り込む板材27を一体形成し、固定ピン31をその先
端側の爪35が基板ケース14内に入り込む状態で、背
板11,ケース本体19及び板材27とに亘って挿入し
てある。固定ピン31をこのように装着することで、第
1実施例で示したような基板ケース14の上下部外周側
を覆っている枠板材23,24を設けることなく、基板
ケース14をキャビネット6に対して、蓋板20の開閉
操作が不能な状態で固定できるとともに、固定ピン31
を基板ケース14及びキャビネット6から取り外し不能
に装着できる。その他の構成は第1実施例と同様であ
る。
【0013】〔その他の実施例〕 1.遊技装置の種類は限定されず、例えばパチンコ用の
遊技装置であっても良い。 2.遊技装置を内装している箱体は、遊技装置の一部又
は全部を内装しているものであっても良い。 3.遊技装置を内装している箱体の材質は限定されず、
木製,樹脂製等であっても良い。 4.基板ケースの材質は限定されず、木製,金属製等で
あっても良い。 5.回路基板を装脱可能な状態に開閉する開閉手段の構
造は限定されず、例えば揺動開閉可能な蓋体或いはスラ
イド開閉可能な蓋体を設けて構成されるものであっても
良い。 6.取り外し阻止部材は、基板ケースに接着固定される
もの、或いは、樹脂製基板ケースに熱融着又は溶剤で溶
着される樹脂製のもの、基板ケースにかしめ固定される
金属製のものであっても良い。 7.取り外し阻止部材に付される刻印は、取り外し阻止
部材を製作してから別途付されるものであっても良い。 8.本発明による遊技用回路基板ケースの固定構造は、
開閉機構を不正に操作すると破損してしまう封緘シール
等を併用するものであっても良い。 9.第1実施例において、板材27に係止している固定
ピン31の爪35先端部を覆うカバーを当該板材27に
設けて、固定ピン31を蓋板20から抜き出す操作を阻
止できるよう構成しても良い。 10.固定ピン31を構成しているピン軸34の軸芯X
に直交する方向の断面形状は円形であっても角形であっ
ても良いが、周り止めされる状態で装着されている場
合、爪35の基部を壊す為に固定ピン31の軸芯Xに沿
ってドリル等で孔を明ける際に明け易い。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の拡大断面図
【図2】要部の断面図
【図3】図柄回動ユニットを背面側から見た斜視図
【図4】図柄回動ユニットを正面側から見た要部斜視図
【図5】スロットマシンの側面断面図
【図6】別実施例を示す要部の拡大断面図
【符号の説明】
5 遊技装置 6 箱体 13 回路基板 14 基板ケース 31 取り外し阻止部材 32 刻印 36 開閉手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技装置(5)を内装している箱体
    (6)に遊技用回路基板(13)を内装している基板ケ
    ース(14)が固定され、前記回路基板(13)を装脱
    可能な状態に開閉する開閉手段(36)が前記基板ケー
    ス(14)に設けられている遊技用回路基板ケースの固
    定構造であって、前記基板ケース(14)が前記箱体
    (6)に対して、前記開閉手段(36)を操作不能な状
    態で固定されているとともに、前記基板ケース(14)
    の前記箱体(6)からの取り外しを阻止する取り外し阻
    止部材(31)が、前記基板ケース(14)及び前記箱
    体(6)から取り外し不能に装着され、前記取り外し阻
    止部材(31)の出所を証明する刻印(32)が当該取
    り外し阻止部材(31)に付されている遊技用回路基板
    ケースの固定構造。
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