JP3041692U - パチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放防止装置 - Google Patents

パチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放防止装置

Info

Publication number
JP3041692U
JP3041692U JP1997002536U JP253697U JP3041692U JP 3041692 U JP3041692 U JP 3041692U JP 1997002536 U JP1997002536 U JP 1997002536U JP 253697 U JP253697 U JP 253697U JP 3041692 U JP3041692 U JP 3041692U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic control
cover
tray
unauthorized opening
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997002536U
Other languages
English (en)
Inventor
伸明 水貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Newgin Co Ltd filed Critical Newgin Co Ltd
Priority to JP1997002536U priority Critical patent/JP3041692U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3041692U publication Critical patent/JP3041692U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子制御装置の不正開放や取脱を不可能とす
ると共に、周辺部品の破壊,変形等による開放の形跡を
はっきり残して不正開放の有無を容易に見分け得るよう
にする。 【解決手段】 電子制御装置Eにおける制御基盤14を
収容セットする保護ケース15を、透明合成樹脂成形さ
れて互いに組み合わせ整合される受け皿16とカバー1
7とで構成する。この受け皿16とカバー17との外枠
整合縁16a,17a,16b,17b,16c,17c
に、切断可能な複数組の結合ボス部35を成形配置し、
少なくとも1組の結合ボス部35に、弛み外し不能構造
の締付け専用のビス41をねじ込んで、保護ケース15
の受け皿16とカバー17との不正開放を防止するよう
に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、パチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放防止装置に係り、更 に詳しくは、遊技盤内で展開されるパチンコゲーム中に電子制御ゲームを現出し 得るパチンコ遊技機において、機裏側に装備された電子制御基盤の不正開放を防 止し得るようにした不正開放防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のパチンコ遊技機の代表例の一つであるパチンコ機やアレンジボール機 では、機内にセットされる遊技盤に遊技部品としての各種の入賞器具や入球器具 が配置される一方、電子制御部品としての図柄表示装置や電動式入賞装置の他に 、検出スイッチ,電磁ソレノイド,ランプ類等が配置されて、遊技盤内で展開され るパチンコゲーム中に、効果音や装飾光を含む電子制御ゲームを現出し得るよう にしたゲーム内容をもつ多くの機種が製造されて遊技に供されている。そして何 れの遊技機にあっても、夫々の電子制御ゲームに適した純正な制御基盤を保護ケ ース内に収容した箱型単位の電子制御装置(一般にメイン基盤または遊技用基盤 ともいう)では、当該のメーカで設計・構成した通りのソフトプログラム内容で、 かつ試験機関での厳正な試験に適合した同一内容であることの条件で正常に使用 することが義務付けられて、一般に裏側の設定位置に着脱可能に装備されている 。なお各メーカの電子制御装置は、一般に全機種共用の同一形態・サイズに構成 されて、保護ケースの同一部分に「社名,機種名等」の入った表示シールが貼付さ れている。
【0003】 また、パチンコ遊技機に使用される電子制御装置にあっては、適正な制御内容 (ソフトプログラム内容)で正常に使用することを前提とした不正改造・変更防止 対策の一例として、何れのメーカにおいても、種々の電子部品(CPU,ROM, RAM等)を搭載した制御基盤(回路基盤ともいう)を収容保護する基箱について 、互いにビス着されるトレー部とケースカバー部との組付け整合部分に、正規に 登録承認された封印証紙を貼付することが義務付けられて、制御基盤の脱着交換 ,電子部品の不正改造交換等を禁止しまた防止するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしこのような封印証紙だけでは、実例として不正を企てる者によれば、簡 単に入手できる器具や薬品等を使用して、手早く簡単に同証紙を損することなく きれいに剥がして再びきれいに貼直すことができ、この結果、比較的短時間内で 保護ケースにおけるカバーを外して制御基盤の電子部品が交換されてしまうため に、適正かつ好適な不正防止対策とは言えなかった。すなわち、夫々のメーカで 製造されて電子制御装置を装備した遊技機が、出荷されて得意先のホール内に設 置されるまでの間において、あるいはホール内の営業終了以後において、事情の 詳しい不正者によって対象とされた遊技機の電子制御装置内の制御基盤が、別ル ートで入手して用意した同一メーカの不正改造済み基盤と交換設置されることが あり、これに対処し得る適切な防止対策に苦慮していた。しかも、不正者が封印 証紙を一旦剥がした後に貼直して元状に戻した場合では、メーカ側の担当者やホ ール側の管理者であっても、不正の有無を見分けることが難しい程である。また 電子制御装置および制御基盤は、当該遊技機が処分される際に専門業者に引取ら れるとしても、その後に不正者の手に渡り不正改造されて保管されることがある 。
【0005】
【考案の目的】
本考案は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたものであって、パチ ンコ遊技機の裏側に正規の取着手段でセットされた電子的な制御装置の不正目的 による開放をできないように図る一方、周辺部品の破壊,変形等による開放の形 跡をはっきり残して不正開放の有無を容易に見分け得るようにしたパチンコ遊技 機用の電子制御装置の不正開放防止装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、初期の目的を達成するため本考案は、外枠に組付けられた 前枠の正面内部に遊技盤をセットする一方、前枠の裏側に装備された機構セット 盤の所定部位に、遊技盤でのパチンコゲーム中に現出される電子制御ゲームに係 る必要な制御をなす制御基盤を内蔵した電子的な制御装置を取着手段で着脱可能 に設置したパチンコ遊技機において、 前記制御装置の制御基盤を収容セットする保護ケースを、透明合成樹脂成形さ れて互いに組み合わせ整合される受け皿とカバーとで構成し、この受け皿とカバ ーとの外枠整合縁に、切断可能な複数組の結合ボス部を成形配置して、少なくと も1組の結合ボス部に、弛み外し不能構造の締付け専用のビスをねじ込んで、保 護ケースの受け皿とカバーとの不正開放を防止するよう構成したことを特徴とす る。
【0007】
【作用】
受け皿とカバーの外枠整合縁に、弛み外し不能構造の締付け専用のビスをねじ 込み得る複数個の結合ボス部を一体成形してあり、受け皿にカバーを組み合わせ た状態で、夫々整合した複数個の結合ボス部のうち少なくとも1組の結合ボス部 に前記ビスをねじ込むことにより、電子制御装置の保護ケースは通常の工具では 開放不能となる。官憲による制御基盤の検査時には、前記ビスをねじ込んだ結合 ボス部の根元部分をプライヤ等の工具で切断分離すれば、該結合ボス部およびビ スが受け皿およびカバーから切除されるので、保護ケースを開放して所要の検査 を行なうことができる。そして検査の終了後は、前記カバーを受け皿に組み合わ せて、残存している整合ビス部のうちの少なくとも1組に別途用意した新しい締 付け専用のビスをねじ込むことにより、電子制御装置は再び開放不能となる。す なわち、最初の結合ボス部が受け皿およびカバーから切除されて開放された形跡 がはっきり残るので、当該電子制御装置の制御基盤に対する官憲の検査の有無を 容易に確認し得る。一方、不正者が結合ボス部を切断して電子制御装置を開放し た場合では、同様に結合ボス部が受け皿およびカバーから切除されて不正開放さ れた形跡がはっきり残るので、不正開放そのものを好適に防止することが可能と なる。
【0008】
【考案の実施の形態】
次に、本考案に係るパチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放防止装置につ き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0009】 先ず、電子制御装置の不正開放防止装置の説明に先立ち、図1をもとにして、 実施例のパチンコ遊技機につき要約説明する。すなわち実施例のパチンコ遊技機 Pは、基本的な主要構成として、外枠Aに対して開閉および着脱が可能に組付け られた前枠Bと、この前枠Bの裏側に固定された収容保持枠Cに対して開閉およ び着脱が可能に組付けられた機構セット盤Dと、前枠Bの前側から収容保持枠C 内に着脱交換可能に収容セットされる遊技盤(図示しない)等を備えており、これ ら主要構成体の各部に各種の装置,器具並びに部材等が装着されている。なお図 示しないが、前枠Bの前面側には、ガラス扉および上球受け皿が開閉可能に取着 されると共に、下球受け皿および発射装置等が設置されており、また上端部に装 飾を兼ねた照明具等が配設されている。
【0010】 前記機構セット盤Dは、機種別(ゲーム内容別)やサイズ別に区分される全ての パチンコ遊技機に共用し得るように形成され、その基本的な構成として、図示し ない前記遊技盤の裏側部位に形成した窓口に保護カバー10が開閉可能にセット され、該遊技盤で遊技に供された後に区分通出されるアウト球とセーフ球の排出 路およびセーフ球処理装置、遊技盤での遊技結果に基いて払い出される賞球に係 る貯留容器,賞球排出装置および賞球排出路等が、所要位置に成形または組付け セットされている。また、前記窓口の下部領域は各種電気的部品用の搭載部とさ れて、該窓口の下方に収容室11,12が形成されている。なお右上隅部には、 ターミナル基盤13がセットされている。
【0011】 前述したパチンコ遊技機Pに実施される電子制御装置Eでは、前記遊技盤側に おける各種電気的部品・手段に係る入出力制御等を図る電子的な制御基盤14を 、図2および図3に示すような保護ケース15に収容保護するようになっている 。この保護ケース15は、前記機構セット盤Dに対して装着セットされる受け皿 16と、この受け皿16に対して着脱可能に組付けられるカバー17とから構成 され、両者共に透明な合成樹脂材により一体成形されている。前記制御基盤14 は、受け皿16内に敷設状態で収容される静電気吸収帯電防止対策用の遮蔽防護 板18内にセットされると共に前記カバー17で覆蓋保護されて、静電気吸収帯 電防止対策が図られるようになっている。すなわち、前記受け皿16の四隅近傍 にはボス19が立設してあり、またカバー17の四隅近傍には該ボス19に整合 するボス20(図3参照)が対向的に立設されると共に、制御基盤14および遮蔽 防護板18の四隅近傍には前記ボス19,20に整合する透孔14a,18aが形 成してある。また、受け皿16の左右側端縁には上方へ立設したフック21が該 受け皿16に一体的に成形され、カバー17の左右側壁には該フック21が係合 する係合孔22が成形してある。従って、受け皿16の開口面側からボス19に 透孔18aを整合させて遮蔽防護板18をセットし、更に該ボス19に透孔14 aを整合させて制御基盤14をセットした後、該受け皿16に対してカバー17 を位置決めしながら押圧すれば、フック21と係合孔22とが係合して受け皿1 6とカバー17とが仮付けされ、制御基盤14を収容保持した電子制御装置Eが 構成される。このように構成された電子制御装置Eは、図1および図2に示すよ うに、前記収容室11,12を覆蓋する蓋部材23,27の外面に形成される設置 部31に装着され、機構セット盤Dの下部に搭載セットされる。
【0012】 前記第1蓋部材23は、図1および図2に示すように、前記第1収容室11の 開口面全体を覆蓋し得る略矩形状に形成され、右側端部には上下に所要間隔をお いて係止片24,24が一体的に突出成形してあると共に、左側端部の上下略中 央には該収容室11の左端縁部から後方へ突設したフック(図示せず)が係合する 係合部25が凹設されている。従って、前記係止片24,24を第1収容室11 の右側端部に係止させると共に、前記係合部25をフックに係合することにより 、第1蓋部材23は第1収容室11を覆蓋した状態で機構セット盤Dに取着され る。また第2蓋部材27は、前記第1収容室11の右側に画成された第2収容室 12の開口面全体を覆蓋するものであり、図2および図3に示すように、前記第 1蓋部材23と略同一の厚さに設定され、合計3本のビス28で機構セット盤D に取着されるようになっている。
【0013】 前記設置部31に対する電子制御装置Eの取着手段としては、図2および図3 に示すように、前記受け皿16の左右両側端部に一体成形されたフランジ32に 配設した出没式の係止具33と、前記第1蓋部材23および第2蓋部材27の表 面に成形した係止筒部29,30とを利用するようになっている。具体的には、 第1蓋部材23の所定位置に成形した係止筒部29に、受け皿16の左側端部の フランジ32に配設した係止具33を係着すると共に、第2蓋部材27の所要位 置に成形した係止筒部30,30に、該受け皿16の右側端部のフランジ32,3 2に配設した係止具33,33を夫々係着することで、電子制御装置Eが設置部 31に取着される。
【0014】 前述のように構成された実施例のパチンコ遊技機Pに採用される電子制御装置 の不正開放防止装置につき、以下にその具体的な実施例を挙げて説明する。
【0015】 図2および図6は、機構セット盤Dに搭載した前記電子制御装置Eに実施する 本考案の実施例に係る不正開放防止装置を示すものであって、この不正開放防止 装置Fは、カバー17の外枠整合縁、すなわち右端縁部17aと左端縁部17b および下端縁部17cに一体的に成形配置した上部半体36と、受け皿16の外 枠整合縁、すなわち右端縁部16aと左端縁部16bおよび下端縁部16cに一 体的に成形配置した下部半体38とからなる結合ボス部35と、上部半体36と 下部半体38との間にねじ込んで受け皿16とカバー17とを固定するビス41 とから構成されている。なお本実施例では、保護ケース15の右側端縁と左側端 縁および下側端縁に、基本的に同一に形成された夫々4組ずつの結合ボス部35 を成形配置した例を示しており、説明の便宜上、右側端縁では上から下方へ向か って第1結合ボス部35A,第2結合ボス部35B,第3結合ボス部35C,第4 結合ボス部35Dとし、左側端縁では上から下方へ向かって第1結合ボス部35 A,第2結合ボス部35B,第3結合ボス部35C,第4結合ボス部35Dとする と共に、下側端縁では右から左方へ向かって第1結合ボス部35A,第2結合ボ ス部35B,第3結合ボス部35C,第4結合ボス部35Dと符号を付すことにす る。
【0016】 前記上部半体36は、図3,図4および図6に示すように、カバー17の各端 縁部17a,17b,17cから外方へ連設したフランジ36aの上面に、ビス4 1の頭部45を収容し得る高さおよび内径に設定された円筒部36bが一体的に 立設成形されると共に、該フランジ36aの中央には前記ビス41の軸部42が ねじ込まれる雌ねじ孔37が形成されている。また、各上部半体36の円筒部3 6bには側方にスリット36cが形成されており、配設セットしたビス41のね じ込み状態(ねじ込み量)を確認し得るようになっている。また前記下部半体38 は、図3,図4および図6に示すように、受け皿16の各端縁部16a,16b, 16cから外方へ連設したフランジ38aの下面に、所要長さの凸部36bが一 体的に突出成形されると共に、該フランジ38aの上面中央から凸部36bに亘 って前記ビス41がねじ込まれる雌ねじ孔39が形成されている。
【0017】 そして、受け皿16にカバー17を組付けセットすると、前述のように構成さ れた各上部半体36と各下部半体38とが好適に整合当接すると共に、各下部半 体38の前記雌ねじ孔39と各上部半体38の前記雌ねじ孔37とが整合するよ う設定されている。また、保護ケース15の下側端縁に形成された前記第1結合 ボス部35Aおよび第4結合ボス部35Dでは、図4に示すように、下部半体3 8におけるフランジ38aの上面に係合凸部38cが形成され、上部半体36に おけるフランジ36aの下面に該係合凸部38cと係合する係合凹部36dが形 成されており、受け皿16にカバー17を組付けセットする際に、該係合凸部3 8cと係合凹部36dとが係合して、該受け皿16に対するカバー17の適切か つ容易な位置決めをなし得るようになっている。
【0018】 前記ビス41は、既に市販化されている弛み外し不能構造とした締付け専用タ イプであり、ドライバ等の一般工具によるねじ込み操作は可能とされるものの、 ねじ込まれた後の弛み外し操作が全く不可能に構成されたものである。具体的に は、図7および図8に示すように、軸部42にねじ込み用として通常のねじと同 様に成形された主ねじ43と、この主ねじ43と逆向きで外径を適宜小さく設定 した副ねじ44が形成してある。この副ねじ44は、主ねじ43のねじ込み方向 に対して、締付け側となるねじ山の傾面44aが急勾配に形成され、弛み側とな るねじ山の傾面44bが締付け側の傾面44aよりも緩勾配に形成されている。 従って、ビス41のねじ込み時には、通常のビスと略同等のトルクで締付け得る ようになっているが、弛み外し時には副ねじ44が前記雌ねじ孔37および雌ね じ孔39に喰い込んで抵抗が大きくなり、相当大きなトルクを要するものとなっ ている。
【0019】 また、前記ビス41の頭部45の頂面に形成した係止溝46は、当該のビス4 1が右回転により締付けられる右ねじである前提において、ねじ込み操作時に図 示しない工具の先端係合部が当接する第1係合面47が通常のビスと同様に形成 されているが、弛め外し操作時に該工具の係合部が当接する第2係合面48は、 左方側に向かって浅くなる傾斜状に形成されている。従って、ねじ込み(図8に おける右回転)操作を行なう際には、図示しない工具の係合部と前記第1係合面 47とが係合して好適な締付けを行ない得るが、弛み外し(図8における左回転) 操作を行なう際には、前記第2係合面48により該工具が係止溝46から外れる ようになり、弛み外し操作そのものが不可能に構成されている。従って前記ビス 41は、軸部42に形成した副ねじ44と、頭部45の頂面に形成した係止溝4 6における第2係合面48により、ねじ込み操作は通常のビスと同様に行ない得 るものの、弛み外し操作は全く不可能となる。なお前述したように、前記各結合 ボス部35における上部半体36の円筒部36b内に、雌ねじ孔37と雌ねじ孔 39とにねじ込まれたビス41の頭部45が没入するよう構成されている(図4 参照)から、プライヤ等の工具で頭部45を挟持して強制的に回転させて弛み外 すこともできないようになっている。
【0020】 従って、実施例の不正開放防止装置Fを実施した電子制御装置Eにおいて、保 護ケース15を開放して覆蓋保護された前記制御基盤14を露出するには、前記 雌ねじ孔37と雌ねじ孔39との間にビス41をねじ込んだ状態となっている全 ての結合ボス部35において、フランジ36aとカバー17およびフランジ38 aと受け皿16とを切断して該結合ボス部35を切除しなければ、受け皿16か らカバー17を開放することはできない。しかし、この方法を採ればカバー17 を開放することは可能ではあるが、結合ボス部35を切除して破損してしまうこ とから、不正開放があった形跡がはっきり残って不正の有無を容易に確認し得る ものである。殊に、受け皿16およびカバー17からなる保護ケース15等は、 当該パチンコ遊技機Pのメーカで製造される純正部品であるから、該純正部品を 正規に入手し得ない不正者が破損した場合には、不正開放の事実を隠滅すること はできない。
【0021】 また、本実施例の電子制御装置Eでは、図5および図6に示すように、前記受 け皿16の右側端縁16aおよび左側端縁16bから外方へ連設したフランジ5 1aの上面に、前記ビス41の頭部45を収容し得る高さおよび内径に設定され た円筒部51bが一体成形された係着ボス部51,51が形成配置されている。 また前記設置部31には、これら係着ボス部51,51に対応した位置に、雌ね じ孔52が形成された止め具53が立設されている。すなわち電子制御装置Eは 、前述したように、前記係止具33により設置部31に対して着脱可能に取着さ れるよう構成されているが、この構成では該電子制御装置E自体の不正取抜を防 止することが不可能である。従って、前記係止具33により設置部31に取着さ れた制御装置Eは、更に前記止め具53の雌ねじ孔52と該孔52に整合した前 記係着ボス部51の透孔50との間に前記ビス41をねじ込むよう構成したこと により、該係着ボス部51のフランジ51aと受け皿16とを切断分離しない限 り、設置部31から取外すことは全く不可能となる。従って、受け皿16から係 着ボス部51を切断することは、電子制御装置E自体を設置部31から不正に取 抜した形跡がはっきり残ることとなり、不正者が不正に取抜することも好適に防 止し得る。しかも前記ビス41は、透孔50と雌ねじ孔52との間にねじ込んだ 状態では、その頭部45が前記円筒部51bに没入するよう構成されているから 、プライヤ等の工具で頭部45を挟持して強制的に回転させて弛み外すこともで きない。
【0022】 なお、設置部31に電子制御装置Eを取着した状態においては、図2に示すよ うに、前記第1蓋部材23の係止片24,24と、第2蓋部材27の左下部のビ ス28が、該電子制御装置Eと重なる位置関係に設定されている。すなわち、第 1蓋部材23の係合部25と前記フックとの係止を解除し、同時に第2蓋部材2 7の右上部および右下部のビス28を外したとしても、前記係止片24,24が 機構セット盤Dに係止していると共に前記左下部のビス28が該機構セット盤D に螺着したままであるから、電子制御装置Eと第1蓋部材23および第2蓋部材 27を一体的に機構セット盤Dから取外すことも不可能である。
【0023】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成した本実施例に係るパチンコ遊技機用の電子制御装置 の不正開放防止装置の作用につき説明する。
【0024】 実施例の不正開放防止装置Fを備えた電子制御装置Eは、メーカにおけるパチ ンコ遊技機Pのメイン組立ラインとは別の組立部署において、該電子制御装置E の組立てを行なう。すなわち、受け皿16の開口面側からボス19に透孔18a を整合させて遮蔽防護板18をセットし、更に該ボス19に透孔14aを整合さ せて制御基盤14をセットした後、該受け皿16に対してカバー17を位置決め しながら押圧して、フック21と係合孔22とを係合させて該受け皿16とカバ ー17とを仮付けする。これにより制御基盤14は、前記ボス19,20により 受け皿16とカバー17との間に保持され、保護ケース15内に収容保護される 。また、カバー17の右端縁部17aと左端縁部17bおよび下端縁部17cに 成形配置した各上部半体36と、受け皿16の右端縁部16aと左端縁部16b および下端縁部16cに成形配置した各下部半体38とが夫々整合して、保護ケ ース15の右端縁部と左端縁部および下端縁部に夫々4組ずつの結合ボス部35 A,35B,35C,35Dが形成される。
【0025】 本実施例の不正開放防止装置Fでは、メーカにおける電子制御装置Eの組立時 には、例えば保護ケース15の右端縁部と左端縁部および下端縁部に形成配設し た各第1結合ボス部35A,35A,35Aを利用して、受け皿16およびカバー 17を開放不能に係着するようになっている。すなわち、各第1結合ボス部35 A,35A,35Aにおいて、互いに整合した上部半体36の雌ねじ孔37と下部 半体38の雌ねじ孔39との間に、前記ビス41を通常の工具でねじ込むことに より、カバー17は受け皿16に対して開放不能に組付けられる。これにより電 子制御装置Eは、前記受け皿16と該受け皿16に開放不能に組付けられたカバ ー17とからなる保護ケース15内に、前記制御基盤14を覆蓋保護したユニッ トとして構成される。なお、第2結合ボス部35B,第3結合ボス部35Cおよ び第4結合ボス部35Dでは、前記ビス41を上部半体36の雌ねじ孔37部分 にのみねじ込んだ仮留め状態として取着しておく。またビス41は、仮留め状態 にあっても頭部45が円筒部36bの内部に没入しているので(図4参照)、例え ばプライヤ等の工具で強制的に回動させて弛み外することも不可能である。
【0026】 そして、本実施例の不正開放防止装置Fにおける各第1結合ボス部35Aによ りカバー17を開放不能に組付けられた電子制御装置Eを、機構セット盤Dにお ける設置部31に対して、係止具33および係止筒部29,30を利用して取着 する。また更に、設置部31に立設した前記止め具53と受け皿16の係着ボス 部51において、該止め具53の雌ねじ孔52と該孔52に整合した係止ボス部 51の透孔50との間にビス41をねじ込むことにより、通常の工具により電子 制御装置Eを設置部31から取脱することは不可能となる。
【0027】 不正開放防止装置Fにおける前記ビス41は、通常の工具では弛み外し操作が 全く不可能となっているため、該ビス41を弛み外して保護ケース15の開放、 すなわち受け皿16からカバー17を取外して内部の制御基盤14を露出するこ とは絶対に不可能である。そして、例えば前記雌ねじ孔37と雌ねじ孔39との 間にビス41をねじ込んだ全ての第1結合ボス部35Aにおいて、フランジ36 aとカバー17およびフランジ38aと受け皿16とをプライヤやカッタ等で切 断すればカバー17を取外すことは可能であるが、保護ケース15から完全に分 離した第1結合ボス部35Aを元通りに修復することはできないから不正開放の 形跡がはっきり残るようになり、不正者がこのような手段を採ることはあり得な い。従って、実施例の不正開放防止装置Fを取着したパチンコ遊技機Pは、メー カ工場からの出荷後の適宜時期、例えば得意先のホール内に設置されるまでの運 送途中や、ホール内への設置後等において、電子制御装置Eにおける保護カバー 15の開放や、該保護カバー15に収容保護した制御基盤14の取脱やロムの交 換および不正改造済みの基盤との交換等の不正行為を好適に防止することができ る。
【0028】 また、ホール内に設置された遊技機Pに対する官憲の立合い検査に際しては、 前述した如く、全ての第1結合ボス部35Aに対して、フランジ36aとカバー 17およびフランジ38aと受け皿16とを切断して全ての第1結合ボス部35 Aを分離した後に、カバー17を取外して露出した制御基盤14に対して所要の 検査を行なう。なお、前記円筒部36bに形成されたスリット36cにより、ビ ス41のねじ込み状態を確認し得るので、何の結合ボス部を介してカバー17と 受け皿16とが係着されているかが分かり、誤って違う結合ボス部をカバー17 および受け皿16から切離すのは防止される。
【0029】 そして、本実施例の不正開放防止装置Fでは、官憲の立合い検査後にあっては 、保護ケース15の右端縁部と左端縁部および下端縁部に形成配設した各第2結 合ボス部35B,35B,35Bを利用して、受け皿16およびカバー17を開放 不能に係着するようになっている。すなわち、各第2結合ボス部35B,35B, 35Bにおいて、互いに整合した上部半体の雌ねじ孔37と下部半体の雌ねじ孔 39との間に、該雌ねじ孔37に仮留めした前記ビス41を通常の工具でねじ込 むことにより、カバー17は受け皿16に対して開放不能に組付けられる。これ により電子制御装置Eは、再び前記受け皿16と該受け皿16に開放不能に組付 けられたカバー17とからなる保護ケース15内に収容保護される。なお、この 場合でも第1結合ボス部35Aが切除されるので保護ケース15が開放された形 跡が残ってしまうが、当該電子制御装置Eに対する官憲の検査済みの旨が何らか の形で表示されるので、寧ろ検査の有無を容易に確認し得る。
【0030】 本実施例の不正開放防止装置Fでは、図2等に示すと共に前述した如く、保護 ケース15の右端縁部と左端縁部および下端縁部に、合計4個ずつの結合ボス部 35A,35B,35C,35Dを形成配置してあるので、合計3回までカバー1 7を正当な目的で取外して、保護ケース15を開放することが可能である。
【0031】 また実施例の電子制御装置Eでは、前述した如く、設置部31の前記止め具5 3の雌ねじ孔52と該孔52に整合した前記係着ボス部51の透孔50との間に 、前記ビス41をねじ込んで受け皿16を設置部31に係着してあるから、止め 具53を切断するか、若しくは係着ボス部51のフランジ51aと受け皿16と を切断分離しない限り、電子制御装置Eを設置部31から取外すことは全く不可 能となる。すなわち、止め具53を切断したり受け皿16から係着ボス部51を 切断することは、電子制御装置E自体を設置部31から不正に取脱した形跡がは っきり残ることとなり、不正者が不正に取抜することも好適に防止し得る。
【0032】 なお前記実施例では、保護ケース15の右端縁部と左端縁部および下端縁部に 、合計4個ずつの結合ボス部35を形成配置したものを例示したが、この配置位 置および配置数はこれに限定されるものではなく、例えば右端縁部と左端縁部、 右端縁部と下端縁部、左端縁部と下端縁部との組合わせ等、最低2個所の端縁部 に結合ボス部35を形成配置すれば保護ケース15の不正開放を好適に防止し得 る。また、受け皿16に対してカバー17が、その一縁部を介して回動開閉自在 に枢着されている型式の保護ケース15の場合は、該ケース15の一つの端縁部 に結合ボス部35を設ければよい。更に、夫々の端縁部において最低2組ずつ以 上の結合ボス部35が形成配置してあれば、官憲の立合い検査等に対応し得るも のである。
【0033】
【考案の効果】 以上説明した如く、本考案に係るパチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放 防止装置によれば、制御基盤を覆蓋保護した保護ケースにおける受け皿とカバー との外枠整合縁に形成配置した結合ボス部に、通常の工具では弛み外し操作が不 可能な締付け専用タイプのビスを使用することにより、該ビスを弛め外して保護 ケースの開放(カバーの取外し)を前提とした制御基盤の不正改造等が全く不可能 となる。但し、結合ボス部と保護ケースとの接合部を切断して該結合ボス部を切 除すれば、保護ケースを開放して制御基盤に対する不正行為を行なうことは可能 であるが、該結合ボス部の破損による不正開放の形跡がはっきり残ってしまうか ら、保護ケースの不正開放はもとより、制御基盤のロム交換や不正改造済みの基 盤との交換等の不正行為を好適に防止し得る極めて有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のパチンコ機を略示する背面図であ
る。
【図2】実施例の不正開放防止装置を備えた電子制御装
置が蓋部材に取着される状態を示す背面図である。
【図3】実施例の不正開放防止装置を備えた電子制御装
置が蓋部材に取着される状態を示す底面図である。
【図4】図2におけるI−I線で破断した結合ボス部の
縦断面図である。
【図5】図2におけるII−II線で破断した係着ボス部と
止め具の縦断面図である。
【図6】実施例の不正開放防止装置を備えた電子制御装
置を分解状態で示す斜視図である。
【図7】実施例の不正開放防止装置に実施されるビスを
拡大して示す側面図である。
【図8】実施例の不正開放防止装置に実施されるビスを
拡大して示す平面図である。
【符号の説明】
14 制御基盤 15 保護ケー
ス 16 受け皿 16a 右側端
縁(外枠整合縁) 16b 左側端縁(外枠整合縁) 16c 下側端
縁(外枠整合縁) 17 カバー 17a 右側端
縁(外枠整合縁) 17b 左側端縁(外枠整合縁) 17c 下側端
縁(外枠整合縁) 33 係止具(取着手段) 35 結合ボス
部 41 ビス A 外枠 B 前枠 D 機構セット
盤 E 電子制御装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠(A)に組付けられた前枠(B)の正面内
    部に遊技盤をセットする一方、前枠(B)の裏側に装備さ
    れた機構セット盤(D)の所定部位に、遊技盤でのパチン
    コゲーム中に現出される電子制御ゲームに係る必要な制
    御をなす制御基盤(14)を内蔵した電子的な制御装置(E)
    を取着手段(33)で着脱可能に設置したパチンコ遊技機に
    おいて、 前記制御装置(E)の制御基盤(14)を収容セットする保護
    ケース(15)を、透明合成樹脂成形されて互いに組み合わ
    せ整合される受け皿(16)とカバー(17)とで構成し、この
    受け皿(16)とカバー(17)との外枠整合縁(16a,17a,16b,1
    7b,16c,17c)に、切断可能な複数組の結合ボス部(35)を
    成形配置して、少なくとも1組の結合ボス部(35)に、弛
    み外し不能構造の締付け専用のビス(41)をねじ込んで、
    保護ケース(15)の受け皿(16)とカバー(17)との不正開放
    を防止するよう構成したことを特徴とするパチンコ遊技
    機用の電子制御装置の不正開放防止装置。
JP1997002536U 1997-03-21 1997-03-21 パチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放防止装置 Expired - Lifetime JP3041692U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997002536U JP3041692U (ja) 1997-03-21 1997-03-21 パチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997002536U JP3041692U (ja) 1997-03-21 1997-03-21 パチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3041692U true JP3041692U (ja) 1997-09-22

Family

ID=43176213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997002536U Expired - Lifetime JP3041692U (ja) 1997-03-21 1997-03-21 パチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3041692U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11104330A (ja) * 1997-10-06 1999-04-20 Takao:Kk 遊技制御装置
JP2003071077A (ja) * 2002-06-26 2003-03-11 Takao:Kk 筐 体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11104330A (ja) * 1997-10-06 1999-04-20 Takao:Kk 遊技制御装置
JP2003071077A (ja) * 2002-06-26 2003-03-11 Takao:Kk 筐 体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4125546B2 (ja) 基板ケースの不正開放防止機構
JPH10277238A (ja) 遊技機の基板ボックス
JP4088860B2 (ja) 遊技機用の電気制御装置
JPH10263171A (ja) 遊技機の基板ボックス
JP3041692U (ja) パチンコ遊技機用の電子制御装置の不正開放防止装置
JP4632526B2 (ja) 遊技機における回路基板の閉止構造
JPH10290867A (ja) 遊技機の基板ボックス
JP3763031B2 (ja) パチンコ遊技機用電子制御装置の不正取脱防止装置
JPH09299554A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP4127981B2 (ja) 遊技機の制御基板収納ケース
JP2931896B2 (ja) パチンコ遊技機に使用される電子制御装置の不正取脱防止装置
JP4217985B2 (ja) 遊技用の電気制御装置
JP2005052448A (ja) 基板ケース
JP2908767B2 (ja) 遊技機の基板ケース
JPH09239096A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP3574053B2 (ja) 遊技機の不正防止構造
JPH09290054A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP3885143B2 (ja) 遊技用の電気制御装置
JP3868665B2 (ja) 遊技機の基板ボックスの取付構造
JP2001178929A (ja) 遊技機用基板ケース封印構造及びそれに用いられる封印部品
JP4564086B2 (ja) 遊技用の電気制御装置
JP4127980B2 (ja) 遊技機の制御基板収納ケース
JPH1119310A (ja) 遊技機用の基盤ケース
JPH11114187A (ja) 遊技機における基板収納ケース
JP2005254017A (ja) 遊技機の基板収納ボックス