JPH1119310A - 遊技機用の基盤ケース - Google Patents

遊技機用の基盤ケース

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JPH1119310A
JPH1119310A JP17499497A JP17499497A JPH1119310A JP H1119310 A JPH1119310 A JP H1119310A JP 17499497 A JP17499497 A JP 17499497A JP 17499497 A JP17499497 A JP 17499497A JP H1119310 A JPH1119310 A JP H1119310A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で制御基盤の不正な改造を未然に
防止することができるとともに、検査や修理などにおい
ては、ケースカバーを容易に開放することができ、再び
基盤の不正改造が不可能なようにケースカバーをケース
本体に固定する。 【解決手段】 ケース本体20には、ケースカバー30
を取り付けるための複数の取付部50を有し、ケースカ
バー30には、前記複数の取付部50に各々対応し、各
取付部50に固定可能で、かつ、ケースカバー30から
張り出して、破断部71を有する複数の固定部70を有
し、前記複数の固定部70のうち、少なくとも1個を使
用してケースカバー30をケース本体20に固定し、残
る固定部70を次回以降の固定に使用できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機やス
ロットマシンなどの遊技機に用いられる遊技機用の制御
基盤を収納するための遊技機用の基盤ケースに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機用の基盤ケースと
しては、パチンコ球やメダルの衝突による破損を防止す
るため、遊技を制御するためのプログラムを記憶したR
OMなどを有する制御基盤を、遊技機に固定されるケー
ス本体と、前記ケース本体を覆うケースカバとからなる
基盤ケースの内部に収納していた。
【0003】一般に、パチンコ機やスロットマシンなど
の遊技機は、遊技を制御するためのプログラムを記憶し
たROMなどを有する制御基盤にもとづいて、入賞確
率、賞球や払出メダルの枚数などの遊技動作が制御され
ている。そして、このROMに記憶されたプログラムの
内容如何が、遊技者の利益や遊技機設置店の利益を大き
く左右している。そこで、このROMに記憶されたプロ
グラムは、遊技内容が遊技者の射幸心を徒に煽らない程
度のものになるように、遊技機メーカーが調製を行った
ものが用いられている。
【0004】また、メーカー当初意図していた遊技内容
から著しく遊離した遊技内容として遊技者の射幸心を著
しく煽るために、遊技店への設置後に、制御基盤に取り
付けられた正規のROMを、不正に改造したROMに交
換してしまう不正行為が後を絶たず、この不正行為を防
止するため、みだりにケースカバーを開放しないよう
に、ケースカバーをケース本体にネジ止め固定し、さら
には、正規のROMと外観上見分けがつかない不正に改
造されたROMに交換されてしまわないよう、ケースカ
バーを開放した事実が一目瞭然になるよう、ケース本体
とケースカバーとの間の所定の位置に、シールを張り、
シールがはがされていることで、ケースカバーが開放さ
れた事実が分かるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の遊技機用の基盤ケースでは、ケースカバーは、ケース
本体に対して、単にネジ止め固定されているだけなの
で、ネジをドライバーなどの工具で取り外し、シールを
巧妙にはがして、ROMを交換するなどの不正改造を行
ったのちに、ケースカバーを再びネジ止め固定し、シー
ルを元通り貼り付けてしまうような、巧妙な不正行為が
依然として行われてしまうといった問題点があった。
【0006】この巧妙な不正行為を防止するためには、
基盤ケースの構造を、ケースカバーを一度閉めてしまえ
ば、基盤ケースを破壊しない限り、2度とケースカバー
を開放することができないようにしてしまうことも考え
られるが、遊技店に設置された遊技機の制御基盤などが
正規のものであるか否かを、遊技店に設置した状態で検
査することや不可避の故障などが生じて制御基盤の修理
を行わなければならない場合もあり、この場合に、基盤
ケースを一度破壊してしまうと、以降は基盤ケースを閉
止状態に保つことができず、以降の不正改造を有効に防
止できなくなってしまうという問題点があった。
【0007】また、基盤ケースを新しいものに交換する
方法も考慮されるが、検査や修理が複数回にわたる場合
には、手間やコストがかかりすぎて現実的ではないとい
った問題点があった。そこで、請求項1記載の遊技機用
の基盤ケースは、上記した従来の技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
簡易な構造で制御基盤の不正な改造を未然に防止するこ
とができるとともに、検査や修理などにおいては、ケー
スカバーを容易に開放することができ、再び基盤の不正
改造が不可能なようにケースカバーをケース本体に固定
することのできる遊技機用の基盤ケースを提供しようと
するものである。
【0008】これに加え、請求項2又は3記載の遊技機
用の基盤ケースは、固定部の破断部を破断する以外に、
ケースカバーをケース本体からの固定から離脱すること
のできないようにして、ケースカバーを開放した痕跡が
必ず残る遊技機用の基盤ケースを提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 (特徴点)本発明は、上記した目的を達成するためのも
のであり、以下にその内容を図面に示した発明の実施の
形態の一例を用いて説明する。なお、カッコ内の符号
は、発明の実施の形態において用いた符号を示すが、本
発明の技術的範囲を限定するものではない。 (請求項1)請求項1記載の遊技機用の基盤ケースは、
基盤ケース(10)は、制御基盤(B)の内部に収納し、遊技
機に固定されるケース本体(20)と、前記ケース本体(20)
を覆い、ケース本体(20)に固定されるケースカバー(30)
とを備え、ケース本体(20)には、ケースカバー(30)を取
り付けるための複数の取付部(50)を有し、ケースカバー
(30)には、前記複数の取付部(50)に各々対応し、各取付
部(50)に固定可能で、かつ、ケースカバー(30)から張り
出して、破断部(71)を有する複数の固定部(70)を有し、
前記複数の固定部(70)のうち、少なくとも1個を使用し
てケースカバー(30)をケース本体(20)に固定し、残る固
定部(70)を次回以降の固定に使用できるようにしたこと
を特徴とする。
【0010】したがって、請求項1記載の遊技機用の基
盤ケースによれば、ケース本体(20)に制御基盤(B)を収
納した状態で、少なくとも一つの取付部(50)に、この取
付部(50)に対応する固定部(70)を固定することにより、
ケース本体(20)にケースカバー(30)を固定することがで
きる。ケース本体(20)にケースカバー(30)が固定された
状態では、基盤ケース(10)の内部に収納された制御基盤
(B)は、外から手を触れることができず、もちろんRO
Mの交換をすることもできない。
【0011】検査や修理の際にケースカバー(30)に対す
るケース本体(20)への固定を解除するには、固定部(70)
に設けられた破断部(71)を、所定の手段により破断す
る。固定部(70)が取付部(50)に固定された状態で、破断
部(71)を破断すると、固定部(70)は取付部(50)に固定さ
れたままであるが、ケースカバー(30)と固定部(70)との
関係は絶たれることから、ケースカバー(30)を開放する
ことができる。
【0012】そして、検査または修理ののち、ケースカ
バー(30)を閉じ、破断した固定部(70)以外の少なくとも
一つの固定部(70)を、対応する取付部(50)に固定するこ
とにより、再びケースカバー(30)は、ケース本体(20)に
固定される。このように、ケース本体(20)に対するケー
スカバー(30)の固定を解除するためには、固定部(70)の
破断部(71)を破断しなければならず、必ず固定を解除し
て開放した痕跡が残る。
【0013】また、固定部(70)を複数個設けたことか
ら、固定部(70)の破断部(71)を破断しても、破断されて
いない固定部(70)が残っている限り、再びケースカバー
(30)をケース本体(20)に容易かつ低コストでに固定する
ことができ、基盤ケース(10)を取り替えたりする必要が
ない。 (請求項2)請求項2記載の遊技機用の基盤ケースは、
上記した請求項1記載の特徴点に加え、取付部(50)に
は、取付穴(51)を設け、固定部(70)には、前記取付穴(5
1)にネジ(60)をねじ込むための固定穴(73)を設け、前記
ネジ(60)は、ねじ込み方向にのみねじ込み可能であるこ
とを特徴とする。
【0014】したがって、請求項2記載の遊技機用の基
盤ケースによれば、ネジを固定穴から取付穴にねじ込む
ことにより、ケース本体(20)にケースカバー(30)を固定
する。取付部(50)を固定部(70)に固定するネジ(60)は、
ねじ込み方向にのみ、ねじ込み可能に形成されているの
で、反ねじ込み方向にネジ(60)を回してネジ(60)を取り
出すことによる、ケースカバー(30)をケース本体(20)か
らの固定から解除することを不能とする。
【0015】したがって、必ず固定部(70)の破断部(71)
を破断しなければ、ケースカバー(30)をケース本体(20)
からの固定から解除することができないから、ケースカ
バー(30)を開放した痕跡が必ず残る。 (請求項3)請求項3記載の遊技機用の基盤ケースは、
上記した請求項1又は2記載の特徴点に加え、固定穴(7
0)の周りには、ネジ止めされたネジ頭部(61)よりも高く
形成されてネジ頭部(61)の周囲を覆う頭部カバー(72)を
設けたことを特徴とする。
【0016】したがって、請求項3記載の遊技機用の基
盤ケースによれば、ネジ頭部(61)を頭部カバー(72)で覆
っているので、ネジ頭部(61)をペンチなどの工具を介し
て挟み込んで、反ねじ込み方向へネジ(60)を回すことを
防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)図1〜11は、本発明の一実施の形態を
示すものである。図1は遊技盤の背面に固定された基盤
ケースの分解斜視図、図2は基盤ケースの正面図、図3
は基盤ケースの要部分解斜視図、図4はネジの斜視図、
図5はケース本体へケースカバーを取り付ける前の状態
の基盤ケースの部分断面図、図6はケース本体へケース
カバーを引っかけた状態の基盤ケースの部分断面図、図
7はケース本体へケースカバーを取り付けた状態の基盤
ケースの部分断面図、図8はケースカバーをケース本体
に固定した状態の要部斜視図、図9はネジを固定部にね
じ込む前の状態を示した部分断面図、図10はネジを固
定部にねじ込んだ状態を示した部分断面図、図11は破
断部の一部を破断した状態示した基盤ケースの要部斜視
図、図12はケースカバーをケース本体からの固定から
解除した状態をしました要部分解斜視図を各々示す。 (基盤ケース)図1中、10は、基盤ケースを示すもので
あり、この基盤ケース10は、全体として内部に収納した
ものが外部から判別可能な透明な樹脂によって形成され
ており、制御基盤Bを収納するケース本体20と、このケ
ース本体20に固定され、ケース本体20を覆うケースカバ
ー30とを備えている。
【0018】また、ケース本体20は、図1に示すよう
に、例えばパチンコ機の開閉扉(図示せず)に取り付け
た遊技盤40の裏側に取り付けられる。このケース本体20
に予め制御基盤Bを収納しておき、このケース本体20を
遊技盤40の裏側に取り付けることにより、遊技機に制御
基盤Bを取り付けることができる。なお、本実施の形態
の一例では、遊技機としてパチンコ機を例に挙げて説明
したが、基盤ケース10を用いて制御基盤Bが取り付けら
れる遊技機は、パチンコ機に限られず、例えばスロット
マシン、アレンジボール機、パチスロなどであってもよ
い。
【0019】また、本実施の形態の一例では、基盤ケー
ス10を遊技機の開閉扉に取り付けた遊技盤40に取り付け
た例を示したが、遊技機の筐体の内部に、基盤ケース10
を取り付けてたものであってもよい。 (ケース本体)前記ケース本体20は、図2に示すよう
に、全体として遊技盤40と接する位置とは反対側を開口
した箱状をなし、制御基盤Bを収納するために、四方を
リブ状に立ち上げて枠状に形成した基盤収納部21と、前
記基盤収納部21から上方に張り出した、ケース本体20を
遊技盤40の裏側に取り付けるための本体取付部22と、前
記基盤収納部21の左右両側に張り出した、ケースカバー
30を取り付けるための左右一対の取付部50が4組と、前
記各取付部50の上方に位置し、ケースカバー30の上部を
係止するために上方に突出した左右一対の爪部23とを備
えている。
【0020】また、前記ケース本体20には、図1に示す
ように、その下端に、L字の短辺が下方に向いて突出し
た係止部24が、横並びに並んで3個形成されている。前
記各係止部24は、ケースカバー30をケース本体20に係止
するためのものである。前記基盤収納部21は、制御基盤
Bが収納可能に形成されている。なお、制御基盤Bは、
図には示さないが、入賞確率や賞球数などの遊技に関す
る制御を行うための基盤であって、予め遊技に関するプ
ログラムを記憶したROMやRAM、遊技に関する制御
を行うCPUなどを備えるとともに、遊技盤40の表側に
配置された役物や変動表示装置などと接続されている。
【0021】前記本体取付部22は、ケース本体20の上部
位置で、図には示さないねじを介して、遊技盤40の裏側
に固定され、ケース本体20を遊技盤40の裏側に固定して
いる。前記左右一対の取付部50は、図2に示すように、
基盤収納部21の左右の側方に沿って所定の間隔を介して
並んで配置され、上から第1、第2、第3、第4と、全
部で4組設けられている。そして、ケースカバー30が固
定される際には、前記左右一対の取付部50の一組が用い
られる。なお、前記左右一対の取付部50の各組は、いず
れも同じ構成を備えて、左右対称に配置されているた
め、以降特に断りのない限り便宜上、図2に示す、左側
の取付部50について説明する。
【0022】また、基盤収納部21に沿って配置された4
組の取付部50は、形成された位置が異なるのみで、すべ
て同じ構成を備えていることから、特に断りのない限
り、最初の取付部50についてのみ説明し、残りの取付部
50については、その説明を省略する。前記左側の取付部
50は、図1,3に示すように、基盤収納部21から左側に
張り出して、張り出した先端が円筒状に形成されてい
る。そして、前記左側の取付部50は、その先端が、図
1,3に示すように、円筒状に形成されるとともに、先
端には、図9,10に示すように、ネジ60をねじ込むた
めの取付穴51が形成されている。
【0023】なお、この取付穴51にねじ込まれるネジ60
は、図4に示すように、そのネジ頭部61を、ドライバー
によりねじ込み可能に形成されている。具体的には、ネ
ジ頭部61には、ドライバーの先端が差し込まれる差込溝
62が形成されているが、その差込溝62の反時計回り方向
の側面が、差込溝62の底面から上方に向けて緩やかに上
昇するようにテーパーが形成されている。したがって、
ドライバーを反時計回り方向に回してネジ60を緩めよう
とすると、ドライバーの先端がテーパーにしたがって上
昇してしまい、ネジ60を緩めることができない。 (ケースカバー)前記ケースカバー30は、図1に示すよ
うに、前記ケース本体20と同様に略方形状をなし、前記
ケース本体20の開口部分の全部を塞ぐ大きさに形成され
ている。
【0024】前記ケースカバー30には、その下端に、横
並びに並んだ3個の係止穴31が形成されている。前記3
個の係止穴31は、ケース本体20の開口部分を塞ぐように
した状態で、ケース本体20の3個の係止部24が各々はま
り込むように配置されている。また、ケースカバー30の
上部位置の左右には、前記ケース本体20の左右一対の爪
部23がはまり込む爪受け部32が設けられている。この左
右一対の爪受け部32は、前記ケース本体20の左右一対の
爪部23の各々が、はまり込む穴33を備えており、爪部23
がはまり込むことで、ケース本体20にケースカバー30を
仮止めすることができる。
【0025】また、前記ケースカバー30は、図1,2に
示すように、その左右の側部に、前記ケースカバー30を
前記ケース本体20に固定するための左右一対の固定部70
が、ケースカバー30の側部に沿って所定の間隔を介し
て、4組設けられている。前記左右一対の4組の固定部
70は、前記ケース本体20の各取付部50に各々対応して配
置され、各々ケースカバー30側面から左右方向に張り出
して設けられており、いずれも同一の構成を備えてお
り、左右一組の固定部70についても左右対称に形成され
ていることから、前記ケース本体20の取付部50と同様
に、特に断りのない限り、一組の固定部70であって、左
側の取付部50に対応する左側の固定部70についてのみ説
明する。
【0026】前記左側の固定部70は、図2に示すよう
に、所定の対向間隔を介して対向するとともに、ケース
カバー30の側面から外側に張り出した2本の破断部71
と、この破断部71の先端に設けられて円筒状をなす頭部
カバー72とを備えている。前記2本の破断部71は、例え
ばニッパなどの簡単な工具を用いて切断可能な幅に形成
されている。また、ニッパなどの切断具の先端が挿入し
やすいように、所定の対向間隔を介して配置されてい
る。破断の方法は、いずれの方法であってもよいが、簡
単に切断するためには、好ましくは、2本の破断部71の
間に形成された対向間隔に、切断具の先端を挿入する方
法がよい。また、破断部71を切断可能に形成すると、切
断のため以外の外部からの圧力を受けて破損してしまう
ことから、破断部71を切断可能とするとともに、頭部カ
バー72を前記2本の破断部71で支持することで、工具を
用いて破断する以外は容易に破断しないような構成とな
っている。
【0027】前記頭部カバー72には、図9,10に示す
ように、その底部には、前記取付部50の取付穴51に対応
してネジ60がねじ込み可能な固定穴73が形成されてい
る。そして、この固定穴73からネジ60をねじ込んで取付
部50の取付穴51にまでねじ込んで締め込むことにより、
左側の取付部50を、同じく対応する位置の左側の固定部
70に固定することができ、ケースカバー30をケース本体
20に固定することができる。なお、左側の取付部50を対
応する左側の固定部70に固定することにより、ケースカ
バー30をケース本体20に固定することができるが、更に
固定を確実なものとするため、対称的に位置する右側の
取付部50を対応する位置に配置された右側の固定部70に
固定すればよい。
【0028】また、頭部カバー72は、ネジ60がねじ込み
可能なように、図9,10に示すように、ネジ頭部61の
外径よりも若干大きな内径を有しているが、ネジ頭部61
の外径と頭部カバー72の内径との差は、例えばペンチな
どの工具が挿入されない程度の差のみを有するように形
成されている。したがって、ネジ60を、図10に示すよ
うに、ネジ頭部61までねじ込んでしまうと、ペンチなど
の工具でネジ頭部61を挟み込んで、強引にネジ頭部61を
反ねじ込み方向(反時計回り)に回転させてネジ60を緩
めてしまうこともできない。
【0029】したがって、取付穴51から固定穴73にねじ
込まれたネジ60は、ネジ60を緩めることができないこと
から、ケース本体20からケースカバー30を取り外すに
は、前記2本の破断部71を破断させる必要がある。な
お、2本の破断部71を破断させると、取付部50は固定部
70に対してネジ止め固定され、固定部70はケースカバー
30に対して破断部71のみで連続していることから、2本
の破断部71の破断によって、固定部70はケースカバー30
から離脱可能となり、この様態でケースカバー30をケー
ス本体20から離れる方向へ引けば、取付部50にネジ止め
された固定部70は、2本の破断部71から離脱して取付部
50に残り、ケースカバー30をケース本体20から取り外す
ことができる。
【0030】なお、ケースカバー30をケース本体20から
取り外してから、再びケース本体20にケースカバー30を
固定するには、2本の破断部71が未だ破断されていな
い、他の左右一対の取付部50と固定部70とを用いればよ
い。また、固定部70の頭部カバー72の深さは、ネジ60を
固定穴73にのみねじ込んで仮止めしている状態でも、ネ
ジ頭部61が頭部カバー72の上端から突出しない程度の深
さを備えている。
【0031】したがって、まだ、ケースカバー30をケー
ス本体20に固定していない状態で、固定穴73にのみネジ
60をねじ込んで仮止めしておいても、ネジ60が他のもの
に当たってしまうことがなく、例えば運搬時にもネジ60
を仮止めしておくことができる。また、一組の左右一対
の取付部50と固定部70を用いて固定している場合であっ
て、使用していない他の組の左右一対の取付部50と固定
部70にも、各固定穴73にのみネジ60をねじ込んでおくこ
とで、ネジ60を仮止めしておくことができる。
【0032】したがって、ケースカバー30をケース本体
20に固定する際に、別に用意したネジ60を紛失したり、
別の梱包などから出したりすることがないことから、迅
速な作業が可能となるとともに、運搬時に、別の梱包を
必要としない。また、ケースカバー30の左右側の上方に
は、前記ケース本体20の一対の爪部23に対応し、前記一
対の爪部23が各々はまり込む一対の爪受け部32が形成さ
れている。前記一対の爪受け部32には、ケース本体20の
各係止部24に、ケースカバー30の各係止穴31を各々はめ
込んだ状態で、ケースカバー30を係止穴31を支点として
上方に起こし、そのまま、ケース本体20の開口部を塞ぐ
ようにすると、前記一対の爪部23が、下方からはまり込
む穴33が形成されている。
【0033】したがって、前記一対の爪部23が前記一対
の爪受け部32にはまり込んだ状態では、前記係合穴には
まり込んだ、係合部は、短辺が下を向いた断面L字状を
なしているので、爪受け部32にはまり込んだ爪部23を取
り外さない限り、ケース本体20からケースカバー30を取
り外すことができない。つぎに、上記構成を備えた基盤
ケース10を用いて、遊技盤40の裏側に固定され、制御基
盤Bを収納したケース本体20に、ケースカバー30を固定
する手順、ケース本体20にケースカバー30が固定された
状態からケースカバー30を取り外す手順及びケース本体
20に再びケースカバー30を固定する手順について、説明
する。
【0034】まず、制御基盤Bを収納したケース本体20
を、図1,5に示すように、遊技盤40の裏側に固定した
状態で、ケースカバー30をケース本体20に取り付ける。
前記ケース本体20にケースカバー30を取り付けるには、
まず、図5に示すように、ケース本体20とケースカバー
30とが分離している状態から、図6,7に示すように、
ケースカバー30の各係止穴31をケース本体20の各係止部
24に差し込んで、ケース本体20の爪部23に、ケースカバ
ー30の爪受け部32をはめ込む。この状態では、爪部23は
爪受け部32に、はまり込んでいるので、ケース本体20へ
ケースカバー30を固定する作業中に、ケース本体20から
手を離してもケースカバー30がケース本体20から容易に
離脱することがなく、固定作業を効率よく行うことがで
きる。また、爪受け部32に爪部23をはめ込ませる際に
は、図6に示すように、爪受け部32をやや外側に変形さ
せてから、爪部23を爪受け部32の穴にはめ込む必要があ
るから、爪部23を爪受け部32から外すには、再びケース
カバー30を外側に変形させなければならないことから、
仮止めであってもケースカバー30がケース本体20から容
易に離脱するようなことがない。
【0035】つぎに、ケース本体20にケースカバー30を
仮止めした状態で、図9に示すように、固定部70の固定
穴73に仮止めされたネジ60を更にねじ込んで、ネジ60
を、図8,10に示すように、取付部50の取付穴51に挿
入し固定する。なお、取付部50の取付穴51までねじ込ん
だネジ60は、前記のようにねじ込み方向にのみ、ねじ込
み可能に形成されていることから、ドライバーなどのね
じ込み用の工具を用いてネジ60を緩めることができな
い。また、取付穴51までねじ込んだネジ60は、頭部カバ
ー72によってネジ頭部61がその上端まで覆われているの
で、ペンチなどのネジ頭部61を挟む工具によってネジ頭
部61を挟めず、結果としてネジ60を緩めることができな
い。
【0036】したがって、ネジ60を緩めることによっ
て、ケース本体20からケースカバー30を取り外すことは
できない。つぎに、ケース本体20からケースカバー30を
取り外すには、図11に示すように、ニッパなどの切断
具を用いて、固定部70の2本の破断部71を破断する。各
破断部71は、ニッパなどの切断具によって破断しやすい
幅に形成されているとともに、2本の破断部71は、所定
の対向間隔を介して並んでいることからニッパなどの切
断具の先端が挿入し易いようになっている。
【0037】また、固定部70は、ケースカバー30と2本
の破断部71のみで連続していることから、2本の破断部
71を切断すると、固定部70とケースカバー30とは離脱可
能となる。したがって、ケースカバー30をケース本体20
から離脱する方向に引くと、ケースカバー30は、図12
に示すように、ケース本体20から取り外すことができ
る。
【0038】このように、ケース本体20からケースカバ
ー30を取り外すためには、固定部70の2本の破断部71を
破断しなければならないことから、容易にケースカバー
30を開放することができず、ケースカバー30をみだりに
開放して、制御基盤Bを改造したり、プログラムを記憶
したROMなどの交換することができない。また、ケー
スカバー30を通常の修理や検査などの都合以外で開放し
た場合には、破断部71の破断をもって開放した痕跡とな
ることから、不正に開放したことが、直ちに判明する。
【0039】つぎに、ケース本体20からケースカバー30
を取り外して、制御基盤Bの修理や検査を行った後に、
ケースカバー30をケース本体20に再び固定するために
は、先に2本の破断部71を破断した、一組の左右一対の
固定部70と取付部50とは用いることができないから、次
の一組の一対の固定部70と取付部50とを用いて、先に説
明した要領で、取付部50と固定部70とをネジ止め固定す
ればよい。
【0040】本実施の形態の一例においては、各一対の
取付部50と固定部70とは、全部で4組設けられているこ
とから、最初の固定を除き、ケース本体20にケースカバ
ー30を3回再固定することができる。また、ケースカバ
ー30をケース本体20に最初に固定した状態から、ケース
カバー30を取り外し、再びケース本体20に固定する作業
は、合計で3回行うことができる。
【0041】また、修理や検査のためにケースカバー30
を開放した事実を記録しておけば、記録にない破断部71
の破断の事実が認められれば、直ちにケースカバー30を
不正に開放したことが判明して便利である。また、左右
一対の取付部50と固定部70とを備えていることから、2
本の破断部71を破断することにより、ケースカバー30を
ケース本体20から取り外しても、破断されていない一組
の左右一対の取付部50と固定部70とを用いて、再びケー
ス本体20にケースカバー30を固定することができ、極め
て経済的である。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の遊技機用の基盤ケースによれば、簡易な構造で制
御基盤Bの不正な改造を未然に防止することができると
ともに、検査や修理などにおいては、ケースカバーを容
易に開放することができ、再び基盤の不正改造が不可能
なようにケースカバーをケース本体に固定することので
きる遊技機用の基盤ケースを提供することができる。
【0043】これに加え、請求項2または3記載の遊技
機用の基盤ケースによれば、固定部の破断部71を破断す
る以外に、ケースカバーをケース本体からの固定から離
脱することのできないようにして、ケースカバーを開放
した痕跡が必ず残る遊技機用の基盤ケースを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤の背面に固定された基盤ケースの分解斜
視図である。
【図2】基盤ケースの正面図である。
【図3】基盤ケースの要部分解斜視図である。
【図4】ネジの斜視図である。
【図5】ケース本体へケースカバーを取り付ける前の状
態の基盤ケースの部分断面図である。
【図6】ケース本体へケースカバーを引っかけた状態の
基盤ケースの部分断面図である。
【図7】ケース本体へケースカバーを取り付けた状態の
基盤ケースの部分断面図である。
【図8】ネジを固定部にねじ込む前の状態を示した部分
断面図である。
【図9】ネジを固定部にねじ込む前の状態を示した部分
断面図である。
【図10】ネジを固定部にねじ込んだ状態を示した部分
断面図である。
【図11】破断部の一部を破断した状態示した基盤ケー
スの要部斜視図である。
【図12】ケースカバーをケース本体からの固定から解
除した状態をしました要部分解斜視図である。
【符号の説明】
10 基盤ケース 20 ケース本体 21 基盤収納部 22 本体取付部 23 爪部 24 係止部 30 ケースカバー 31 係止穴 32 爪受け部 33 穴 40 遊技盤 50 取付部 51 取付穴 60 ネジ 61 ネジ頭部 62 差込溝 70 固定部 71 破断部 72 頭部カバー 73 固定穴 B 制御基盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御基盤を収納し、遊技機に取り付けら
    れる基盤ケースにおいて、 基盤ケースは、制御基盤を内部に収納し、遊技機に固定
    されるケース本体と、前記ケース本体を覆い、ケース本
    体に固定されるケースカバーとを備え、 ケース本体には、ケースカバーを取り付けるための複数
    の取付部を有し、 ケースカバーには、前記複数の取付部に各々対応し、各
    取付部に固定可能で、かつ、ケースカバーから張り出し
    て、破断部を有する複数の固定部を有し、 前記複数の固定部のうち、少なくとも1個を使用してケ
    ースカバーをケース本体に固定し、残る固定部を次回以
    降の固定に使用できるようにしたことを特徴とする遊技
    機用の基盤ケース。
  2. 【請求項2】 取付部には、取付穴を設け、 固定部には、前記取付穴にネジをねじ込むための固定穴
    を設け、 前記ネジは、ねじ込み方向にのみねじ込み可能であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の遊技機用の基盤ケース。
  3. 【請求項3】 固定穴の周りには、ネジ止めされたネジ
    頭部よりも高く形成されてネジ頭部の周囲を覆う頭部カ
    バーを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の遊技機用の基盤ケース。
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JPH1176568A (ja) * 1997-09-01 1999-03-23 Sansei:Kk パチンコ遊技機における制御基板収納ボックス及びその制御基板の異常検出方法
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