JP4088860B2 - 遊技機用の電気制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機用の電気制御装置に関し、更に詳細には、例えば電気的な制御処理に基づいてパチンコゲームを展開し得るパチンコ遊技機やスロットマシン等に搭載され、照合装置が電気的に接続可能な照合装置接続受部を実装した制御基板を、不正開放防止対策が施された基板ケース内に収容してなる電気制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パチンコ遊技機としてのパチンコ機やアレンジボール機では、機内にセットされる遊技盤に、遊技部品としての各種の入賞器具や入球器具が配置される一方、電気部品としての図柄表示装置や電動式入賞装置、その他に検出スイッチ、電磁ソレノイド、ランプ類等が配置され、該遊技盤内で展開されるパチンコゲームに合わせた効果音や装飾光を含む電子制御ゲームを展開し得るようになっている。これらの電気部品は、夫々の電子制御ゲームに適した純正の制御基板を基板ケース内に収容保護した電気制御装置の該制御基板に集約的に結線され、主としてゲーム中に発生および成立される設定条件時や特別遊技状態時等において、夫々の設定条件に従って作動制御されるようになっている。
【0003】
前記基板ケースは、例えば相互分離可能に組付けられるトレー状のベース部材および該ベース部材に整合するカバー部材から構成され、前記制御基板を内蔵セットした箱型単位のユニット体として単一に取扱い得るようになっており、前記電気部品との電気的な接続を図るために該制御基板に配設された複数個のコネクタ受部(一般的にはメス型コネクタ)だけが、前記基板ケースに設けられた開口部を介して外方へ露出している。また前記制御基板には、当該遊技機を総合的に制御する主制御基板として、遊技内容に関するプログラムを記憶させた読出し専用の半導体記憶装置であるROMおよび読出し・書込みが可能な半導体記憶装置であるRAM等を内蔵したCPU(中央処理装置)や、その他各種の重要な電子部品が実装されている。
【0004】
このため前記電気制御装置では、前記基板ケースを開放して前記制御基板の交換や前記CPU等の電子部品の不正改造や不正交換等を防止するための不正防止対策の一例として、相互にネジ着される前記ベース部材とカバー部材との組付け整合部分に、正規に登録承認された封印証紙を貼付することが義務付けられている。しかしながら前述した封印証紙を貼付するだけでは、不正を企図する者においては、簡単に入手し得る器具や薬品等を使用して同印紙を損することなく剥離および再貼付することができ、比較的短時間内でカバー部材を取外して基板ケースを不正開放したもとでの不正行為を行ない得るから、遊技店に多大な被害を与える状況となっていた。
【0005】
そこで、前記制御基板に対する新たな不正防止対策例として、前記基板ケースにおけるベース部材とカバー部材との組付け整合部分に係合ボス部を形成し、該係合ボス部に不正防止目的のために新たに開発されて当該メーカー(専用担当者)が管理する特殊なネジ(例えば締付け専用のネジ)を締付けることにより、前記ベース部材とカバー部材とを組付けるようにした技術が提案され、既に実用化段階となっている。この不正防止技術では、ホール内に設置された遊技機に対する検査に際し、基板ケース内に収容保護された制御基板の検査確認を行なう場合には、前記ベース部材およびカバー部材から、ネジ着された係合ボス部を切断することで該カバー部材を取外し、制御基板の検査後には別の係合ボス部および純正ネジを使用して該カバー部材をベース部材に組付けるようになっている。従って、係合ボス部の切断状況を見るだけで基板ケースの開放履歴が確認でき、検査等の正当な理由に基く開放以外の不正開放を容易に確認できるから、不正開放を抑止する効果を有するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年に至っては、制御基板の不正改造を容易に確認し得る不正確認用の照合装置のコネクタ(一般的にはオス型コネクタ)を差込連結し得るコネクタ受部(メス型コネクタ)を該制御基板に追加実装し、前記コネクタをコネクタ受部に差込んで前記照合装置と制御基板とを電気的に接続するよう構成することで、CPUに係る不正改造の有無を前述した目視確認以外の検査形態で容易に確認し得るようにした電気制御装置が提案されている。前記コネクタ受部は前記CPUと直接的に接続されており、照合装置を該コネクタ受部に連結して検査を実行するだけで、該CPUのROMに書込記憶された情報が正規の情報であるか改ざんされた情報であるかを簡単かつ容易に判読することができる。
【0007】
しかしながら前記照合装置用のコネクタ受部は、前記基板ケースのカバー部材によって全体的に被覆されていたので、該カバー部材をベース部材から全体的に取り外さなければ前記照合装置のコネクタを該コネクタ受部に差込接続することが不可能であり、この基板ケースの開放作業により照合検査が非常に煩雑で時間がかかるものとなっていた。そこで照合装置用のコネクタ受部を、前述した電気部品用のコネクタ受部と同様に、基板ケースに形成された開口部に臨むように前記制御基板に配設すれば、該基板ケースの開放作業を不要として照合検査の迅速化を図り得るようになる。ところが今度は、前記コネクタ受部が常にはケース外方へ露出しているから、例えば不正プログラムを転送可能な外部機器等を該コネクタ受部に連結することが極めて容易となってしまい、正規のCPUにおけるROMの書込情報そのものを不正な情報に書換えるという不正行為を簡単に許容してしまう畏れが生ずる。従って、照合装置用のコネクタ受部を利用して照合検査を迅速に行ない得るようにすると共に、常には該コネクタ受部を適切に保護し得るようにした技術の確立が希求されていた。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するために提案されたもので、照合装置接続受部を実装した制御基板を収容した基板ケースに該照合装置接続受部を保護するカバー体を設けることで、前記照合装置接続受部を適切に覆蓋保護し得るようにすると共に、該照合装置接続受部を利用した制御装置の照合検査の迅速化を図り得るよう構成した遊技機用の電気制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を達成するため本発明は、照合装置が電気的に接続可能な照合装置接続受部を実装した制御基板を、不正開放防止対策が施された基板ケース内に収容保護してなる遊技機用の電気制御装置において、
前記基板ケースは、
透明な合成樹脂により成形され、遊技機側に着脱可能に固定されるベース部材と、
透明な合成樹脂により成形されて前記ベース部材の開口面側に合わせて着脱可能に組み付けられ、該ベース部材との間に前記制御基板を収容保持するカバー部材と、
前記ベース部材の左側上部および右側上部に開設され、該ベース部材の隅角部へ延在する空間部に連通する縦長スリット状の係止孔と、
前記カバー部材の左側上部および右側上部に形成され、前記ベース部材側かつ上方へ延出して対応する前記係止孔に挿入可能で、対応の係止孔に挿入した状態でカバー部材をベース部材に整合させることにより、前記空間部に嵌入してベース部材およびカバー部材の上部同士を連結する係止片と、
前記係止片に形成された係止凹部と、
前記ベース部材における前記各係止孔の上端縁から空間部内へ奥まった位置に形成され、前記空間部に嵌入した係止片の前記係止凹部と整合して前記ベース部材に対するカバー部材の上下方向へのずれ動きを規制する係止凸部と、
前記カバー部材下縁に一体成形された第1連結部と、
前記ベース部材下縁に一体成形されてカバー部材をベース部材に整合させることにより前記第1連結部と整合し、該第1連結部と締付専用の締結ネジにより固定されてベース部材およびカバー部材の下部同士を連結する第2連結部と、
前記基板ケース内に覆蓋保護された前記照合装置接続受部に対応して前記カバー部材に開設され、前記照合装置における接続部の挿通を許容する開口窓部と、
前記カバー部材に前記開口窓部の開口縁に沿って制御基板側に向けて立設形成され、先端が前記照合装置接続受部の近傍に臨み、該先端が照合装置接続受部側に突出するよう屈曲した保護壁と、
前記開口窓部に対応した形状に形成され、該開口窓部に着脱可能に装着して前記カバー部材と共に前記制御基板を覆蓋保護する保護カバーと、
前記開口窓部に装着した前記保護カバーを、前記カバー部材へ係着保持する固定手段とを備え、
常には、前記固定手段により前記保護カバーを前記カバー部材に装着して、前記照合装置接続受部を非露出状態に覆蓋保護し、
前記制御基板の照合検査を行なう際には、前記固定手段による係着を解除して保護カバーをカバー部材から取外し、照合装置の接続部を、前記開口窓部を介して前記照合装置接続受部へ接続し得るよう構成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】
基板ケースに収容保護された制御基板に実装された照合装置用の照合装置接続受部が、常には基板ケースと該ケースに固定手段を利用して装着した保護カバーとにより完全に被覆され、基板ケースから外方へ全く露出しないようになっているから、前記照合装置接続受部を好適に覆蓋保護し得る。しかも、前記固定手段に対する適宜操作により保護カバーを基板ケースから取外すだけで、照合装置接続受部へ照合装置の接続部を接続することが可能となり、該基板ケース全体を開放する必要がないからCPUの照合検査を短時間で迅速に行ない得る。
なお固定手段を、前記保護カバーに装着されて基板ケースに係脱可能に係合し得る施錠装置とすれば、キーによる施錠操作および解錠操作のみで該保護カバーを基板ケースに対して容易に着脱可能である。また前記固定手段を、前記基板ケースと保護カバーとの組付け整合部分に設けられた連結部を締結ネジにより相互結合する係合ボス部とすれば、この係合ボス部を基板ケースおよび保護カバーから切断するだけで該保護カバーを基板ケースから取外すことが可能であると共に、開放履歴が残るので該保護カバーの不正開放を好適に抑止し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遊技機用の電気制御装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお本実施例では、パチンコ遊技機を総合的に制御する制御基板(主制御基板ともいう)を収容保護した電子制御装置(主制御装置)を例示する。
【0012】
(パチンコ遊技機)
先ず、電子制御装置の説明に先立ち、図14に基づいて、実施例のパチンコ遊技機につき要約説明する。実施例のパチンコ遊技機Pは、基本的な構成として、外枠Aに対して開閉および着脱が可能に組付けられた中枠Bと、この中枠Bの裏側に固定された収容保持枠10の裏側に着脱可能に装備される機構セット盤Cと、前記中枠Bの前側から前記収容保持枠10内に着脱交換可能に収容セットされる遊技盤(図示せず)等を備えており、これら主要構成体の各部に各種の電気部品や装置、器具並びに部材等が装着されている。なお前記中枠Bの前側には、ガラス板や照明具等を装着した前枠や、球送り装置等を装着した上球皿が開閉可能に配設される一方、打球発射装置の打球操作部等を装着した下球皿(何れも図示せず)等が固定的に配設されている。
【0013】
前記機構セット盤Cは、前記収容保持枠10に対応し得る略矩形状に樹脂成形された本体11の中央部に遊技盤裏面の点検用の窓口12が開口され、これに裏カバー部材13が開閉および着脱可能に取着されている。そして、前記窓口12の上部から右側部に亘る外周囲部に、球容器部材15、球整流路部材16および球送出路部材17から構成される球貯留排出経路部14が形成され、該球貯留排出経路部14の下側に、カセット形態とされる電動制御式の第1球払出装置D1(貸球用)および第2球払出装置D2(賞球用)が設置される。また、これら球払出装置D1,D2の下方に、該装置D1,D2から払出された貸球および賞球を前記上球皿または下球皿へ給出する球払出路経路18が形成されている。
【0014】
一方、前記窓口12の下方に、アウト球およびセーフ球を機外へ排出する球通出経路が形成される一方、セーフ球検出処理装置、賞球満杯検出装置および貸球用の検出スイッチ(何れも図示せず)等が夫々設置され、そして本体11の上方右隅部にターミナル基板(集中基板ともいう)19が設置されている。そして前記窓口12の下方には、当該パチンコ遊技機Pを全体的に制御する主制御基板(制御基板)20を収容した後述の電気制御装置Eや、前記球払出装置D1,D2を制御する払出制御基板を収容した払出制御装置F、球貸しユニットGと接続して各種データの入力および出力を行なうためのコネクタを備えたインターフェースボードH、電源分配基板J等が所要位置に設置固定される一方、前記裏カバー部材13の背面に電源基板を収容した電源装置Kが設置固定されている。なお、前記中枠Bの背面左下部には、前記打球発射装置Lを制御する発射制御基板を収容した発射制御装置M、該中枠Bの背面右下部には、前記遊技盤でのパチンコゲームに相応した効果音を発生制御する音制御基板を収容した音制御装置N等が設置固定されている。
【0015】
次に、前述した電気制御装置Eにつき、具体的な実施例を挙げて説明する。なお各実施例では、説明の便宜を図るために、図14における左方を電気制御装置Eの左側とすると共に右方を該装置Eの右側とし、上方を該装置Eの上側とすると共に下方を該装置Eの下側とする。
【0016】
【第1実施例】
図1は、本発明の第1実施例に係る電気制御装置を示したもので、この第1実施例の電気制御装置Eは、前記遊技機P側における各種電気部品、装置に係る入出力制御を総合的に図る前記制御基板20を、図1および図6等に示すような基板ケース25に収容保護してケース単位で取扱い得るようになっている。この基板ケース25は、透明な合成樹脂材により一体成形されて前記機構セット盤Cに対して着脱可能に装着セットされるトレー状のベース部材26と、透明な合成樹脂材により一体成形されて前記ベース部材26の開口面側に対して着脱可能に組付けられるカバー部材27とから構成され、前記制御基板20の表側に実装された各種電子部品および裏側に形成された回路パターン等を、該ケース25の外側から透視して容易に確認し得るようになっている。なお、前記ベース部材26の四隅近傍にはボス28が一体的に立設されると共に該部材26の上縁部には鉤状のフック29が形成され、また前記カバー部材27の下部には押付片30が突設されている。
【0017】
(制御基板)
前記制御基板20は、図5に示すように、パチンコ遊技機Pの遊技内容に関するプログラムを記憶させたROMやRAM等からなる記憶部、演算部および制御部等から構成されたCPU31が、該基板20表側の下縁右側に実装される一方、トランジスタ、IC、抵抗等の回路を構成する各種電子部品32が該基板20の表側中央に実装されている。そして制御基板20の上縁部位には、パチンコ遊技機Pを構成する各種電気部品との電気的な接続を図るための複数個のメス型コネクタ形態のコネクタ受部33が、左右横並び状に複数個配設されている。また制御基板20の下縁左側に、後述する不正確認用の照合装置におけるオス型コネクタ形態のコネクタ(接続部)80(図4)を、着脱可能に差込接続し得るようになっているメス型コネクタ形態のコネクタ受部(照合装置接続受部)34が配設されている。このコネクタ受部34は、図から明らかなようにCPUの近傍に配設されており、これによって該コネクタ受部34に照合装置のコネクタ80を接続した場合に、ノイズによる誤作動を防止することが可能となっている。更に制御基板20の四隅近傍には、ベース部材26に設けた前記ボス28の嵌入を許容する位置決め孔35が対応的に穿設されている。なお、制御基板20に関する回路構成や各種電気部品に対する制御態様等は、本願の要旨ではないのでその具体的な説明は省略する。
【0018】
前述した基板ケース25におけるベース部材26とカバー部材27とは、夫々の開口部上側に設けた上部連結手段および開口部下側に設けた下部連結手段を利用して相互連結されるようになっていると共に不正開放防止が図られている。ここで上部連結手段は、図2および図6に示すように、前記ベース部材26の左側上部および右側上部の組付け整合部分に開設された縦長スリット状の係止孔37,37と、カバー部材27の左側上部および右側上部の組付け整合部分に形成されて後方(ベース部材26側)かつ上方へ延出した略J型の係止片38,38とから構成したもので、ベース部材26とカバー部材27との上部同士の組付け連結を図るものである。なお前記ベース部材26には、前記夫々の係止孔37 , 37に連通すると共に該部材26の隅角部へ延在する空間部39,39が画成されており、各係止片38,38を対応の係止孔37,37に整合させながらカバー部材27をベース部材26に整合させると、各係止片38,38が該係止孔37,37を介して空間部39,39へ嵌入し、これによりカバー部材27とベース部材26の上部同士の連結が図られる。なお、係止孔37,37の上端縁から空間部39,39内へ適宜奥まった位置に係止凸部40,40が突設形成されており、空間部39,39に嵌入した前記係止片38,38の係止凹部41,41が該係止凸部40,40に整合することで、ベース部材26に対するカバー部材27の上下方向へのずれ動きが規制されるよう考慮されている。
【0019】
また下部連結手段は、図6〜図9に示すように、前記カバー部材27下縁の組付け整合部分に一体的に成形配置した第1連結部42と、前記ベース部材26下縁の組付け整合部分に一体的に成形配置した第2連結部43と、これら第1連結部42と第2連結部43の両方にねじ込んでベース部材26とカバー部材27とを固定する締付専用(弛み外し不可能)な締結ネジ45からなる係合ボス部44とされ、実施例では図2に示すように、合計4個の係合ボス部44(44A,44B,44C,44D)を備えている。第1連結部42は、図7で示すように、前記締結ネジ45を収容保持し得る高さおよび内径に設定され、前記締結ネジ45を収容保持可能な保持孔46を画成した保持筒部47が、カバー部材27の下側縁から延出した2本の接合片48,48を介して一体的に連設され、該保持筒部47の上下略中間に設けたフランジ49の中央に前記締結ネジ45のネジ軸部45bのねじ込み挿通を許容する通孔50が穿設されている。なお、前記保持筒部47におけるフランジ49から外方部分は、スリットにより周方向へ3分割されて3つの筒片47a,47b,47cとして構成され、このうち筒片47aはその外端部側を半径方向外方へ弾性的に撓曲させ得るようになっているが、残りの筒片47b,47cは弾性変形が規制されるようになっている。
【0020】
前記各筒片47a,47b,47cの内側壁において、前記保持孔46の入口側に面した部位には、該保持孔46に挿入セットした締結ネジ45の頭部45aに係合すると共に後述のキャップ部材57に係合する抜止め凸部51が、保持孔46の中心部を指向した状態で突出成形されている。各抜止め凸部51の先端同士に接する内接円直径は、図9(a)に示すように、前記筒片47aが弾性変形していない通常状態において、締結ネジ45の頭部45aの最大直径部より適宜小さく設定されており、保持孔46にセットした該締結ネジ45が離脱し得ないようになっている。しかし、筒片47aが半径方向外方へ撓曲変形した際の内接円直径は、締結ネジ45の頭部45aの最大直径部よりも適宜大きくなり、該締結ネジ45の通過を許容するようになっている。一方、前記通孔50は、フランジ49の外面から内面に向かって適宜先細となるテーパ状に形成されており、外端内径は締結ネジ45の先端部径より大径に設定され、内端直径は先端部径より適宜小径に設定されている。従って、保持孔46に収容された締結ネジ45は、図9(a)に示すように、先端部が前記通孔50に当接保持され、頭部45aが前記各抜止め凸部51に係止保持される。
【0021】
一方、前記第2連結部43は、略中央にフランジ53を有する所要長のボス55が、ベース部材26の下側縁から延出した接合片54を介して該部材26に一体的に連設され、前記締結ネジ45がねじ込まれるネジ孔56が該ボス55の外面中央から所要深さに穿設されている。そして、ベース部材26にカバー部材27を組付けセットすると、前述のように構成された各第1連結部42と各第2連結部43とが夫々好適に整合し、ベース部材26に対するカバー部材27の位置決めがなされる。そして、各第1連結部42と第2連結部43とが整合した4個の係合ボス部44(44A,44B,44C,44D)のうち、例えば図示右端の係合ボス部44Aに対して第1連結部42の保持孔46側から前記締結ネジ45をねじ込めば、ベース部材26とカバー部材27との下部同士の組付け連結が図られる。
【0022】
更に本実施例の電気制御装置Eでは、前記CPU31の交換および変更等を目的とした基板ケース25の不正開放防止対策として、第1連結部42の保持孔46に整合する形状のキャップ部材57を該保持孔46内に取外し不可能に嵌着することで、第2連結部43にねじ込まれた締結ネジ45に対する工具使用を不可能に構成してある。これにより、前記締結ネジ45で連結された結合ボス部44A(第1連結部42および第2連結部43)を、前記接合片48,48,54部位で切断してカバー部材27およびベース部材26から切り離さなければ、基板ケース25を開放して内部に収容保護された制御基板20を露出させることができない。すなわち、結合ボス部44Aを切断してしまえばカバー部材27を容易に開放することは可能であるが、不正開放の形跡(履歴)がはっきり残って不正の有無を容易に確認し得るから、基板ケース25を開放して行なわれる制御基板20の不正改造等を抑止する効果がある。なお本実施例の電気制御装置Eでは、4個の結合ボス部44を形成配置してあるので、合計3回までの基板ケース25の開放履歴を残し得る。ここで、前記締結ネジ45自体が締付専用とされているので、例えば前記キャップ部材57を保持孔46から取外してドライバ工具等を直接作用させたとしても該締結ネジ45を弛み外すことが不可能であり、係合ボス部44Aを切断せずして基板ケース25を開放することはできない。
【0023】
前述のように構成された基板ケース25では、前記ベース部材26の開口面域に制御基板20を収容セットしたもとで、前述した上部連結手段および下部連結手段を利用して前記カバー部材27を該ベース部材26に組付けることで、当該制御基板20の好適な覆蓋保護を図る。ここで制御基板20は、前記各ボス28に前記位置決め孔35を対応的に整合させることでベース部材26に対する位置決めがなされると共にその上端縁に前記フック29が係止する一方、前記カバー部材27の側の押付片30でその下縁部が保持されるようになり、がたつきのない状態で基板ケース25内に収容保持される。なお、ベース部材26とカバー部材27の組付け状態においては、基板ケース25の上縁部位に横長の開口部58が形成され、内部に収容保護された制御基板20の前記各コネクタ受部33が、該開口部58を介してケース外方へ露出するようになる(図1および図2)。また、制御基板20の下縁左側に配設した前記照合装置用のコネクタ受部34は、前記開口部58には整合せずにカバー部材27および後述の保護カバー61により完全に覆蓋されて、基板ケース25の外方へは全く露出していない。
【0024】
次に、基板ケース25の内部に覆蓋された照合装置用の前記コネクタ受部34を、カバー部材27をベース部材26から全体的に組外すことなく該ケース25の外方へ臨ませ、該照合装置の前記コネクタ80の差込連結作業を容易に行なうようにした構造につき説明する。この構造は、具体的に図1〜図4に示すように、前記基板ケース25内の覆蓋保護された前記コネクタ受部(照合装置接続受部)34に対応して該ケース25に開設され、前記照合装置におけるコネクタ(接続部)80の挿通を許容する開口窓部60と、前記開口窓部60に対応した形状に形成され、該開口窓部60に着脱可能に装着して前記基板ケース25と共に前記制御基板20を覆蓋保護する保護カバー61と、前記開口窓部60に装着した前記保護カバー61を、前記基板ケース25へ係着保持する固定手段62とから構成されている。
【0025】
前記開口窓部60は、前記カバー部材27の壁面に開設されて横長矩形状とされ、その上縁および下縁に沿って、該窓部60中央に向けて延出した当接係止片(係合受部)63,63が対向状態に突設されている。また、開口窓部60の上縁および下縁に沿って、基板ケース25の内側に向けて保護壁64,64が対向的に立設形成され、夫々の先端が前記コネクタ受部34の近傍に臨んでいる(図3および図4)。一方、前記保護カバー61は、前記開口窓部60の開口形状に合致した横長矩形状に形成された板状体であって、該開口窓部60に整合させた際に前記当接係止片63,63に当接し、これにより該開口窓部60に整合してカバー部材27の一部を構成するようになる。
【0026】
また第1実施例では、前記固定手段62として、広く実施に供されている既存の施錠装置が採用されている。この施錠装置62は、前記保護カバー61に取着されたキーシリンダ65と、このキーシリンダ65に対応したキー66とを有し、キーシリンダ65に差込んだキー66の回動操作に基づき、前記当接係止片63,63に係脱可能に係合する係止爪(係合部)67,67が、該キーシリンダ65の円筒側面から出没するように構成されている。すなわち、前記係止爪67,67が没入した状態において前記保護カバー61を開口窓部60に整合させたもとで、前記キーシリンダ65に差込んだキー66の回動施錠操作により、突出した前記係止爪67,67が対応の当接係止片63,63に係合するようになる(図3)。これにより、開口窓部60に整合させた保護カバー61は、基板ケース25(カバー部材27)に対して取外しが不可能に装着される。一方、前記キーシリンダ65に差込んだキー66の回動解錠操作により、当接係止片63,63に対する係止爪67,67の係合が解除されて保護カバー61の取外しが許容される。
【0027】
【第1実施例の作用】
前述のように構成された第1実施例の電気制御装置Eは、先ずベース部材26の開口面域から、前記フック29に制御基板20の上縁部を係止させると共に各ボス28に位置決め孔35を整合させて、該制御基板20をベース部材26に仮固定する。次いで、前記ベース部材26に対してカバー部材27を適宜傾斜状態で近接させ、各係止孔37,37に係止片38,38を挿入させた後、該カバー部材27をベース部材26に整合させることにより、各係止片38,38は対応の空間部39,39内に嵌入され、両部材26,27の上部同士が相互に組付け連結されるに至る。また、ベース部材26に対してカバー部材27が整合することにより、該カバー部材27の押付片30が制御基板20の下縁部に当接するようになる一方、ベース部材26の下縁に形成配置した各第2連結部43に、カバー部材27の下縁に形成配置した各第1連結部42が夫々整合するようになる。
【0028】
なお第1実施例の電気制御装置Eでは、メーカーでの組立時に、4個の結合ボス部44のうちの右端の結合ボス部44Aを利用して、ベース部材26とカバー部材27との下部同士の組付け連結を図る。すなわち右端の係合ボス部44Aにおいて、前記保持孔46に締結ネジ45を挿入セットしたもとで、互いに整合した第1連結部42の通孔50と第2連結部43のネジ孔56との間に該締結ネジ45を工具でねじ込む。これにより基板ケース25は、前記係止片38,38と係止孔37,37との係合(上部連結手段)と、締結ネジ45による結合ボス部44Aの結合(下部連結手段)により、ベース部材26およびカバー部材27の組付けが図られると共に内部に収容保護した制御基板20を適切に保持する。一方、前記カバー部材27の下縁部に一体的に成形された前記キャップ部材57の一つを切り離し、該キャップ部材57を係合ボス部44Aにおける第1連結部42の保持孔46に嵌着することにより、前記締結ネジ45を被覆保護して基板ケース25の不正開放防止を図る。更に、別体に成形されて前記施錠装置62を取着した保護カバー61を、前記カバー部材27の開口窓部60に整合位置決めし、前記キー66による回動施錠操作に基づいて前記カバー部材27に装着固定する。なお、右側から2番目、3番目および4番目の各結合ボス部44B,44C,44Dには、夫々の第1連結部42の保持孔46内に前記締結ネジ45を夫々収容セットしておく。
【0029】
前述のように構成されて組立てられた第1実施例の電気制御装置Eは、図14に示すように、パチンコ遊技機Pにおける機構セット盤Cの所要位置に着脱可能に組付けられ、各電気部品から延出されたコード線のオス型コネクタ形態のコネクタ(図示せず)を前記夫々のコネクタ受部33に対応的に差込連結することで、各電気部品との電気的な接続が図られる。なお、照合装置用の前記コネクタ受部34は、カバー部材27および前記保護カバー61により完全に覆蓋されて外部へは全く露出していない。
【0030】
そして、ホール内に設置された当該パチンコ遊技機Pに対する検査等に際して、照合装置による前記CPU31の照合検査のみを要する場合には、前記キー66をキーシリンダ65に差込みながら回動解錠操作してカバー部材27から保護カバー61を取外し、カバー部材27および保護カバー61に覆蓋されていた前記コネクタ受部34を開口窓部60を介して外方へ臨ませる(図2)。これにより、照合装置のコネクタ80を前記開口窓部60を介して基板ケース25内へ進入させ、前記コネクタ受部34に整合させながら差込連結すれば、照合装置と制御基板20との電気的な連結が図られて、該照合装置により前記CPU31の検査を行なうことが可能となる(図4)。なお図示しないが、照合装置にはLEDが装備されており、CPU31のROMに書込記憶された情報が正規であれば緑色のLEDが点灯し、不正に改ざんされた情報であれば赤色のLEDが点灯するようになっている。
【0031】
そして、前記照合装置によるCPU31の検査が終了したら、コネクタ受部34に差込んだコネクタ80を取外した後、前記保護カバー61を開口窓部60に整合させて前記キーシリンダ65に差込んだキー66を回動施錠操作することで、該保護カバー61がカバー部材27に装着される(図3)。これにより前記コネクタ受部34は、再びカバー部材27および保護カバー61により完全に覆蓋され、基板ケース25の外方へ全く露出しない。
【0032】
このように、第1実施例の電気制御装置Eでは、基板ケース25に収容保護された制御基板20に実装された照合装置用のコネクタ受部34が、常には基板ケース25と、該ケース25のカバー部材27に施錠装置62を利用して装着した保護カバー61とにより完全に覆蓋保護され、基板ケース25から外方へ全く露出しないようになっているから、前記コネクタ受部34を好適に覆蓋保護し得る。また、キーによる簡単な解錠操作により該保護カバーがカバー部材27から取外され、これによりコネクタ受部34へ照合装置のコネクタ80を差込接続することが可能となり、前記カバー部材27をベース部材26から取外して基板ケース25全体を開放する必要がないからCPU31の検査を短時間で迅速に行ない得る。しかも、前記キー66がなければ保護カバー61を取外すことが不可能であるから、保護カバー61の不正開放が好適に防止される。
【0033】
【第2実施例】
図10は、本発明の第2実施例に係る電気制御装置を示したもので、この第2実施例の電気制御装置Eは、制御基板20、基板ケース25の構成(ベース部材26とカバー部材27との組付け構造)等は、基本的に前述した第1実施例の電気制御装置Eと同一である。すなわち第2実施例の電気制御装置Eは、第1実施例の電気制御装置Eと比較すると、基板ケース25の内部に覆蓋された照合装置用の前記コネクタ受部34を、カバー部材27をベース部材26から全体的に組外すことなく該ケース25の外方へ臨ませ、該不正確認用の照合装置における前記コネクタ80の差込連結作業を容易に行なうようにした構造のみが変更されたものである。従ってここでは、該電気制御装置Eと同一部材・部品に関しては同一の符号で指示してその説明は省略し、コネクタ受部34を基板ケース25の外方へ臨ませる構造についてのみ説明する。
【0034】
この第2実施例におけるコネクタ受部34を基板ケース25の外方へ臨ませる構造も、カバー部材27をベース部材26から全体的に組外すことなくコネクタ受部34を該ケース25の外方へ臨ませ得るようにして、照合装置の前記コネクタ80の差込連結作業を容易に行なうようにすることを可能としている。具体的には、図10〜図13に示すように、前記基板ケース25内の覆蓋保護された前記コネクタ受部(照合装置接続受部)34に対応して該ケース25に開設され、前記照合装置におけるコネクタ(接続部)80の挿通を許容する開口窓部70と、前記開口窓部70に対応した形状に形成され、該開口窓部70に着脱可能に装着して前記基板ケース25と共に前記制御基板20を覆蓋保護する保護カバー71と、前記開口窓部70に装着した前記保護カバー71を、前記基板ケース25へ係着保持する固定手段72とから構成されている。
【0035】
前記開口窓部70は、前記カバー部材27の壁面に開設されて縦断側面が略L形を呈する矩形状とされ、カバー部材27の下縁における組付け整合部分へ開口している。そして、開口窓部70の上縁からカバー部材27の内側に向けて保護壁73が立設形成され、その先端が前記コネクタ受部34の近傍に臨んでいる(図12および図13)。一方前記保護カバー71は、前記開口窓部70の開口形状に合致した縦断側面が略L形を呈する屈曲板状体であって、その上縁には、前記開口窓部70の上縁に係脱可能に係止する係止片74が沿設されており、該開口窓部70に整合してカバー部材27の一部を構成するようになる。
【0036】
また第2実施例では、固定手段72として、前記保護カバー71下縁の組付け整合部分に一体的に成形配置した第1連結部75と、前記ベース部材26下縁の組付け整合部分に一体的に成形配置されて前記第1連結部75に整合する第2連結部76と、これら第1連結部75と第2連結部76との間にねじ込んで保護カバー71とベース部材26とを固定する締付専用(弛み外し不可能)な締結ネジ78とからなる係合ボス部とされ、実施例では合計3個の係合ボス部72(72A,72B,72C)を備えている。このうち第1連結部75は、前記基板ケース25におけるカバー部材27下縁の組付け整合部分に形成配置した前記第1連結部42と基本的に同一形態に形成され、また第2連結部76は、該基板ケース25におけるベース部材26下縁の組付け整合部分に形成配置した前記第2連結部43と基本的に同一形態に形成されている。従ってここでは、前記第1連結部42および前記第2連結部43と同一部分には同一の符号で指示し(図7および図8)、その詳細な説明は省略する。
【0037】
カバー部材27に設けた開口窓部70に保護カバー71をセットすると、前述のように構成された各第1連結部75と各第2連結部76とが夫々好適に整合するようになり、例えば図示左端の係合ボス部72Aに対して第1連結部75の保持孔46側から前記締結ネジ78をねじ込めば、ベース部材26と保護カバー71との組付け装着が図られる。更に、前記コネクタ受部34を利用した不正行為の防止対策として、前記係合ボス部44と同様に、第1連結部75の保持孔46に整合する形状のキャップ部材57を該保持孔46に対して取外しが不可能に嵌着することで、第2連結部76にねじ込まれた締結ネジ78に対する工具使用を不可能に構成してある。これにより、前記締結ネジ78で連結された結合ボス部72A(第1連結部75および第2連結部76)を、前記接合片48,48,54部位で切断して保護カバー71およびベース部材26から切り離さなければ、基板ケース25内に覆蓋保護されたコネクタ受部34を外方へ臨ませることができない。すなわち、結合ボス部72Aを切断してしまえば保護カバー71を容易に取外すことは可能であるが、不正開放の形跡(履歴)がはっきり残って不正開放の有無を容易に確認し得る。なお本実施例では、3個の結合ボス部72を形成配置してあるので、合計2回までの保護カバー71の開放履歴を残し得る。
【0038】
【第2実施例の作用】
制御基板20の検査に際して、照合装置による前記CPU31の検査のみを要する場合には、前記左端の係合ボス部72Aに対する接合片48,48,54をプライヤまたはカッタ等で切断して該係合ボス部72Aを切り離し、カバー部材27から保護カバー71を取外して、カバー部材27および保護カバー71に覆蓋されていた前記コネクタ受部34を開口窓部70を介して外方へ臨ませる。これにより、照合装置のコネクタ80を前記開口窓部70を介して基板ケース25内へ進入させ、前記コネクタ受部34に整合させながら差込み連結すれば、照合装置と制御基板20との電気的な連結が図られて、該照合装置により前記CPU31の検査を行なうことが可能となる(図13)。そして、前記照合装置によるCPU31の検査が終了したら、コネクタ受部34に差込んだコネクタ80を取外した後、例えば左側から2番目の結合ボス部72Bを利用して保護カバー71をカバー部材27に組付け、かつ結合ボス部72Bにメーカー出荷時に予め収納しておいた前記締結ネジ78を工具でねじ込む。これにより前記コネクタ受部34は、再びカバー部材27および保護カバー71により完全に覆蓋され、基板ケース25の外方へ全く露出しない。
【0039】
このように、第2実施例の電気制御装置Eでは、基板ケース25に収容保護された制御基板20に実装された照合装置用のコネクタ受部34が、常には基板ケース25と、該ケース25のベース部材26に係合ボス部72を利用して装着した保護カバー71により完全に覆蓋保護され、基板ケース25から外方へ全く露出しないようになっているから、前記コネクタ受部34を好適に覆蓋保護し得る。また、係合ボス部72を基板ケース25および保護カバー71から切断して該保護カバー71をカバー部材27から取外すだけで、コネクタ受部34へ照合装置のコネクタ80を差込接続することが可能となり、前記カバー部材27をベース部材26から取外して基板ケース25全体を開放する必要がないからCPU31の検査を簡単かつ容易に行ない得る。更に、結合ボス部72を切断する形態としたことにより、保護カバー71の開放(取外し)履歴がはっきり残るから、保護カバー71の不正開放による制御基板20の不正改造等を抑止する効果がある。
【0040】
なお実施例では、基板ケース25におけるベース部材26およびカバー部材27との不正開放防止対策として、ベース部材26に設けた第1連結部42とカバー部材27に設けた第2連結部43とを締結ビス45で接合する係合ボス部45とした形態を例示した。しかし基板ケース25の不正開放防止形態は、これに限定されるものではなく、従来実施の各種形態のものが実施可能である。
【0041】
また前記各実施例では、照合装置用のコネクタ受部34をメス型コネクタ形態とすると共に照合装置のコネクタ80をオス型コネクタ形態とした場合を例示したが、コネクタ受部34をオス型コネクタ形態とすると共にコネクタ80をメス型コネクタ形態としてもよい。
【0042】
更に前記各実施例では、パチンコ遊技機Pの電気制御装置Eを例示したが、本発明が対象とする遊技機用の電気制御装置は、スロットマシンの電気制御装置等も対象とされる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る遊技機用の電気制御装置では、基板ケースに収容保護された制御基板に実装された照合装置用の照合装置接続受部が、常には基板ケースと該ケースに固定手段を利用して装着した保護カバーとにより完全に被覆され、基板ケースから外方へ全く露出しないようになっているから、前記照合装置接続受部を好適に覆蓋保護し得る利点がある。しかも、前記固定手段に対する適宜操作により保護カバーを基板ケースから取外すだけで、照合装置接続受部へ照合装置の接続部を接続することが可能となり、該基板ケース全体を開放する必要がないからCPUの検査を短時間で迅速に行ない得る等の利点もある。
【0044】
なお固定手段を、前記保護カバーに装着されて基板ケースに係脱可能に係合し得る施錠装置とすれば、キーによる施錠操作および解錠操作のみで該保護カバーを基板ケースに対して容易に着脱可能である。また前記固定手段を、前記基板ケースと保護カバーとの組付け整合部分に設けられた連結部を締結ネジにより相互結合する係合ボス部とすれば、この係合ボス部を基板ケースおよび保護カバーから切断するだけで該保護カバーを基板ケースから開放することが可能であると共に、開放履歴が残るので該保護カバーの不正開放を好適に抑止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電気制御装置を、保護カバーを基板ケースに装着する状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示す電気制御装置を保護カバーを取外した状態で示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線部位で破断した断面図であって、基板ケースに保護カバーを装着した状態を示している。
【図4】図2のIII−III線部位で破断した断面図であって、保護カバーを取外した開口窓部を介して照合装置のコネクタを、制御基板のコネクタ受部に差込接続した状態を示している。
【図5】図1に示す電気制御装置を、カバー部材を取外した状態で示す正面図である。
【図6】基板ケースを構成するベース部材とカバー部材、および制御基板を示す側面図である。
【図7】基板ケースの不正開放防止のために実施される係合ボス部、締結ビスおよびキャップ部材を示す分解斜視図である。
【図8】基板ケースの不正開放防止のために実施される係合ボス部およびキャップ部材を示す平面図である。
【図9】図8のIX−IX線部位で破断した断面図であって、(a)は、係合ボス部に締結ビスを収容セットした状態の断面図、(b)は、係合ボス部に締結ビスをねじ込んだ状態の断面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る電気制御装置を、保護カバーを基板ケースに装着する状態で示す斜視図である。
【図11】図10に示す電気制御装置を保護カバーを取外した状態で示す正面図である。
【図12】図11のX−X線部位で破断した断面図であって、基板ケースに保護カバーを装着した状態を示している。
【図13】図11のX−X線部位で破断した断面図であって、保護カバーを取外した開口窓部を介して照合装置のコネクタを、制御基板のコネクタ受部に差込接続した状態を示している。
【図14】実施例の電気制御装置を搭載したパチンコ遊技機の背面図である。
【符号の説明】
20 制御基板
25 基板ケース
26 ベース部材
27 カバー部材
34 コネクタ受部(照合装置接続受部)
37 係止孔
38 係止片
39 空間部
40 係止凸部
41 係止凹部
42 第1連結部
43 第2連結部
60 開口窓部
61 保護カバー
62 施錠装置(固定手段)
63 当接係止片(係合受部)
64 保護壁
67 係止爪(係合部)
70 開口窓部
71 保護カバー
72 係合ボス部(固定手段)
73 保護壁
74 係止片
75 第1連結部
76 第2連結部
78 締結ネジ
80 コネクタ(接続部)

Claims (3)

  1. 照合装置が電気的に接続可能な照合装置接続受部(34)を実装した制御基板(20)を、不正開放防止対策が施された基板ケース(25)内に収容保護してなる遊技機用の電気制御装置において、
    前記基板ケース(25)は、
    透明な合成樹脂により成形され、遊技機側に着脱可能に固定されるベース部材(26)と、
    透明な合成樹脂により成形されて前記ベース部材(26)の開口面側に合わせて着脱可能に組み付けられ、該ベース部材(26)との間に前記制御基板(20)を収容保持するカバー部材(27)と、
    前記ベース部材(26)の左側上部および右側上部に開設され、該ベース部材(26)の隅角部へ延在する空間部(39)に連通する縦長スリット状の係止孔(37)と、
    前記カバー部材(27)の左側上部および右側上部に形成され、前記ベース部材(26)側かつ上方へ延出して対応する前記係止孔(37)に挿入可能で、対応の係止孔(37)に挿入した状態でカバー部材(27)をベース部材(26)に整合させることにより、前記空間部(39)に嵌入してベース部材(26)およびカバー部材(27)の上部同士を連結する係止片(38)と、
    前記係止片(38)に形成された係止凹部(41)と、
    前記ベース部材(26)における前記各係止孔(37)の上端縁から空間部(39)内へ奥まった位置に形成され、前記空間部(39)に嵌入した係止片(38)の前記係止凹部(41)と整合して前記ベース部材(26)に対するカバー部材(27)の上下方向へのずれ動きを規制する係止凸部(40)と、
    前記カバー部材(27)下縁に一体成形された第1連結部(42)と、
    前記ベース部材(26)下縁に一体成形されてカバー部材(27)をベース部材(26)に整合させることにより前記第1連結部(42)と整合し、該第1連結部(42)と締付専用の締結ネジ(45)により固定されてベース部材(26)およびカバー部材(27)の下部同士を連結する第2連結部(43)と、
    前記基板ケース(25)内に覆蓋保護された前記照合装置接続受部(34)に対応して前記カバー部材(27)に開設され、前記照合装置における接続部(80)の挿通を許容する開口窓部(60/70)と、
    前記カバー部材(27)に前記開口窓部(60/70)の開口縁に沿って制御基板(20)側に向けて立設形成され、先端が前記照合装置接続受部(34)の近傍に臨み、該先端が照合装置接続受部 (34) 側に突出するよう屈曲した保護壁(64/73)と、
    前記開口窓部(60/70)に対応した形状に形成され、該開口窓部(60/70)に着脱可能に装着して前記カバー部材(27)と共に前記制御基板(20)を覆蓋保護する保護カバー(61/71)と、
    前記開口窓部(60/70)に装着した前記保護カバー(61/71)を、前記カバー部材(27)へ係着保持する固定手段(62/72)とを備え、
    常には、前記固定手段(62/72)により前記保護カバー(61/71)を前記カバー部材(27)に装着して、前記照合装置接続受部(34)を非露出状態に覆蓋保護し、
    前記制御基板(20)の照合検査を行なう際には、前記固定手段(62/72)による係着を解除して保護カバー(61/71)をカバー部材(27)から取外し、照合装置の接続部(80)を、前記開口窓部(60/70)を介して前記照合装置接続受部(34)へ接続し得るよう構成した
    ことを特徴とする遊技機用の電気制御装置。
  2. 前記開口窓部(60)は、前記カバー部材(27)における前記制御基板(20)に対向する壁面に横長矩形状に開設されて、該開口窓部(60)の上縁および下縁に沿って当該窓部(60)中央に向けて延出した係合受部(63,63)が対向状態に突設されると共に、
    前記カバー部材(27)には、前記開口窓部(60)の上縁および下縁に沿って基板ケース(25)の内側に向けて前記保護壁(64,64)が対向的に立設形成され、
    前記保護カバー(61)は、前記開口窓部(60)の開口形状に合致した横長矩形状に形成された板状体であって、該保護カバー(61)の中央に、前記基板ケース(25)に設けられた係合受部(63,63)に係脱可能に係合し得る係合部(67,67)を有する前記固定手段(62)としての施錠装置が装着される請求項1記載の遊技機用の電気制御装置。
  3. 前記開口窓部(70)は、前記カバー部材(27)における前記制御基板(20)に対向する壁面から下壁面に亘って、縦断側面が略L形を呈する矩形状に開設され、
    前記カバー部材(27)には、前記開口窓部(70)の上縁からカバー部材(27)の内側に向けて前記保護壁(73)が立設形成され、
    前記保護カバー(71)は、前記開口窓部(70)の開口形状に合致した縦断側面が略L形を呈する屈曲板状体であって、その上縁に、前記開口窓部(70)の上縁に係脱可能に係止する係止片(74)が沿設され、
    前記固定手段(72)は、前記基板ケース(25)と保護カバー(71)との下縁の組付け整合部分に設けられた連結部(75,76)を締結ネジ(78)で相互結合する係合ボス部である請求項1記載の遊技機用の電気制御装置。
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