JP2002159707A - 遊技機における回路基板の閉止構造 - Google Patents

遊技機における回路基板の閉止構造

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JP2002159707A
JP2002159707A JP2000361663A JP2000361663A JP2002159707A JP 2002159707 A JP2002159707 A JP 2002159707A JP 2000361663 A JP2000361663 A JP 2000361663A JP 2000361663 A JP2000361663 A JP 2000361663A JP 2002159707 A JP2002159707 A JP 2002159707A
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JP2000361663A
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Shuhei Kadoya
周平 門矢
Hisayoshi Sato
久芳 佐藤
Wakichi Yamaoka
和吉 山岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板を勝手に改造するといった不正をす
ることができず、しかも、組立て作業が簡単な遊技機に
おける基板収納ケースを提供する。 【解決手段】 遊技機の動作状態を制御するための回路
基板17を基体16とカバー体18内に封止する閉止構
造であって、前記基体16およびカバー体18に摺動動
作によって係合する係合手段38,39を設けると共
に、カバー体18を摺動することにより係合状態で台板
16間に開口する開口部40,42が開設され、該開口
部40,42に摺動動作を規制する封止部材44を装着
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機における動作状態を制御するための回路基板を収容
して封止状態に止着するための構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の遊技機には所定個所に
その遊技動作を制御する回路基板を内装した基板収納ケ
ースが取付けられる。該基板収納ケースは、遊技機に取
り付けられる台板と、該台板の前面に固着されマイクロ
コンピュータのCPU,ROM等の電子部品が多数装備
される回路基板と、前記台板とほぼ同じ大きさからな
り、回路基板を覆うようにして台板に取り付けられる箱
状のカバー体とからなり、これらを重ね合せ、更にカバ
ー体に螺子を挿通して締め付けることにより一体に組み
付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近時パ
チンコホールにおいて回路基板のROMを勝手に改造し
てゲームに賭博性を持たせるといった不正行為が頻発し
ており、これを防止するために、前記台板とカバー体間
に跨がるようにして破損し易い封印紙を貼着し、該封印
紙が破損していた場合には不正なROM交換が行なわれ
たとみなしていた。ところが、前記封印紙を巧妙に剥が
し内部のROMを交換した後、再度封印紙を元通りに貼
り付けておくといった巧妙な不正行為が行なわれ、封印
紙を一見しただけでは前記不正が行なわれたか否かが分
らないという課題が生じている。
【0004】本発明は上記した課題並びに要望に鑑みて
なされたもので、内部に収納された回路基板のROMを
交換して勝手に改造するといった不正をすることができ
ず、しかも、組立て作業が簡単な遊技機における回路基
板の閉止構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、遊技機の動作状態を制御
するための回路基板を基体とカバー体内に封止する閉止
構造であって、前記基体およびカバー体に摺動動作によ
って係合する係合手段を設けると共に、カバー体を摺動
することにより係合状態で基体間に開口する開口部が開
設され、該開口部に摺動動作を規制する封止部材を装着
したことを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記開口部はカバー体を摺動するこ
とにより基体およびカバー体に設けた開口部が連通する
ようにしたことを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の発明において、前記封止部材に係止手段を
備えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項1な
いし3のいずれかに記載の発明において、前記封止部材
は外部に露出する外側面がカバー体の外側面と同一面に
なるように形成したことを特徴とし、不正行為を行い難
くした。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項1な
いし4のいずれかに記載の発明において、前記封止部材
を基体またはカバー体のいずれかに複数備えたことを特
徴とする。
【0010】また、請求項6記載の発明は、請求項1な
いし5のいずれかに記載の発明において、前記台板の開
口部に連通し、カバー体から視認可能な使用済み封止部
材の収納部を形成したことを特徴とする。
【0011】なお、本発明は、基板収納ケース自体の組
立て固着に限らず、基板収納ケースの固着に応用するこ
とも可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機の基板
収納ケースの実施の形態を図面に基づき説明する。な
お、本発明が適用可能な遊技機には、パチンコ遊技機,
アレンジボール遊技機,スロットルマシン等が有るが、
一例としてパチンコ遊技機について説明する。
【0013】図1は、本発明が適用されるパチンコ遊技
機の裏面図を示し、図中1は機枠であり、該機枠1に装
着される前面枠2の裏面に遊技盤取付枠3が固着され、
該遊技盤取付枠3に遊技盤4が装着されている。 そし
て、遊技盤取付枠3の一側には遊技盤4の裏面全体を覆
う合成樹脂製の機構板5が開閉自在に装着されている。
【0014】前記機構板5の裏面にはその上部にパチン
コ球を貯留する球タンク6,該球タンク6から流下する
パチンコ球を整列流下させるタンクレール7,またその
一側部に該タンクレール7から流下するパチンコ球の球
圧を弱めるカーブ樋8,該カーブ樋8からパチンコ球を
受け入れる球払出装置9,該球払出装置9から払い出さ
れた所定個数のパチンコ球を誘導する球排出樋10等が
それぞれ配設されている。
【0015】また、前記機構板5のほぼ中央に窓口11
が開設され、該窓口11に臨んで前記遊技盤4の裏面と
対応する機構板5の前側に入賞球集合カバー12が設け
られ、該入賞球集合カバー12の裏面に本発明に係わる
基板収納ケース13が装着されている。なお、14は遊
技盤4面に装着された可変表示装置(図示せず)の後方
部分を覆い保護する保護カバーである。また、前記基板
収納ケース13は入賞球集合カバー12の裏面に限ら
ず、例えば前面枠2の裏面下部または機構板5裏面など
他の個所に装着しても良い。
【0016】前記基板収納ケース13は、図2および図
3に示すように前記入賞球集合カバー12の裏面にビス
15等の適宜手段により取付けられる基体としての台板
16と、該台板16の前面に固着されるパチンコ遊技機
の遊技状態を制御する回路基板17と、前記台板とほぼ
同じ大きさであって該回路基板17を覆うようにして台
板16に取付けられるカバー体18とから構成される。
【0017】前記台板16は回路基板17に合致する縦
長長方形の金属板16aからなり、左右両側端縁に表側
へ直角に折れ曲る折り曲げ片部19,19を有する。該
金属板16aの四隅角部にはねじ孔20を穿設した突起
21,21…が設けられている。そして、金属板16a
の上側端縁に表側へ直角に折れ曲る支持片22が一体に
設けられ、該支持片22に後述する係止手段としての差
込片38が嵌合する係止孔39が開設されている。ま
た、下側端縁の略中央部には該下側端縁に沿って所定幅
で且つ所定長さの凹欠部23が設けられている。また、
前記金属板16aの外周縁には適宜位置に取付片部2
4,24…が延設され、該各取付片部24,24…に前
記入賞球集合カバー12の裏面に取付けるためのビス1
5,15…が挿通される透孔25,25…が貫設されて
いる。なお、台板16は、アルミ合金ダイキャスト製,
マグネシウム合金製など金属製のものとしてもよい。
【0018】前記回路基板17は周知のように縦長長方
形をなすプリント配線基板よりなり、その上面にROM
26,CPU27およびその他各種の電子部品28が関
連付けられて配置されている。29,29…は回路基板
17の一側に複数列設された入出力用コネクターであ
る。また、回路基板17の四隅角部には前記台板16の
各突起21,21…のねじ孔20と連通する止着孔3
0,30…が貫設され、該各止着孔30,30…にビス
31を挿通して各ねじ孔20,20…に螺締することに
より回路基板17が台板16に固着される。なお、回路
基板17の取着はビス31着に限定されることなく、弾
性片等により取着するようにしてもよい。
【0019】また、前記ROM26,CPU27および
その他の電子部品28は回路基板17の止着孔30で囲
まれる領域内に設置し、前記入出力用コネクター29を
止着孔30より外側領域に設置される。
【0020】前記カバー体18は、裏面が開放し前記回
路基板17の入出力用コネクター29,29…側を残し
た全面を覆う箱形状を成すと共に、上側壁18bに前記
台板16の支持片22に開設した係止孔39,39にス
ライドして嵌め込む差込片38,38が外方へ曲折形成
され、下側壁18aの下縁には、前記台板16の下縁の
凹欠部23にスライドして嵌め込む掛止片32が内方へ
曲折形成されている。また、カバー体18の前面は周囲
に所定幅の枠部33を残した開放面34とし、該開放面
34に透明な合成樹脂からなる透明板35が被覆設置さ
れる。該カバー体18は前記枠部33の全体に所定間隔
を置いて複数の小孔36が穿設され、前記透明板35の
裏面の周囲に複数の突子37を突設し、そして該突子3
7を前記カバー体18の枠部33に設けた小孔36に圧
入することにより透明板35を被覆設置する。なお、カ
バー体18は、アルミ合金ダイキャスト製,マグネシウ
ム合金製など金属製のものとしてもよい。
【0021】しかして、前記台板16には、前記回路基
板17を取着した状態で、該回路基板17より下方とな
る位置に凹部40を形成した筒部41を突設すると共
に、前記カバー体18には該カバー体18と前記台板1
6と係合した状態で前記凹部40に合致する貫通孔42
を有する筒部43を突設している。44は貫通孔42お
よび凹部40に嵌入されてカバー体18が無用に取り外
しできないようにするためのABS樹脂等の合成樹脂材
により形成された封止部材であり、前記貫通孔42の内
径とほぼ同じ寸法の外径を有する短柱状に形成されてい
る。該封止部材44の外側端面は、図3に示されるよう
に貫通孔42および凹部40に嵌入したときカバー体1
8の上面と同一面となるようにして不正行為をし難くし
ている。
【0022】本発明に係る基板収納ケース13は上記構
成よりなり、まず、前記回路基板17を台板16の金属
板16aの表面に重ね、各止着孔30,30…を介しビ
ス31,31…を各突起21,21…のねじ孔20,2
0…に螺締して回路基板17を台板16に固着する。そ
して、前記回路基板17を覆うようにして台板16にカ
バー体18を被せる。即ち、該カバー体18の上側壁1
8bの差込片38,38を台板16の支持片22に開設
した係止孔39,39に臨ませると共に、下側壁18a
の掛止片32を台板16の下端縁の凹欠部23に位置さ
せ、そして、カバー体18をスライドさせて、上側壁1
8bを台板16の支持片22に重ね合わせるように差込
片38および掛止片32をそれぞれ係止孔39および凹
欠部23に係合させる。この状態で、台板16の筒部4
1とカバー体18の筒部43が互いに合致し、筒部41
の凹部40と筒部43の貫通孔42が重合貫通してい
る。
【0023】そして、図3に示されるように連通した貫
通孔42および凹部40に、外周面に接着剤を付着させ
た封止部材44を抜脱不能に嵌入させる。これにより、
封止部材44が貫通孔42および凹部40を塞ぎ、カバ
ー体18の開方向への摺動を規制し無用に取り外しでき
なくなり、回路基板17がカバー体18内に密封され
る。
【0024】このように、台板16およびカバー体18
を摺動動作によって係合する係合手段を設けると共に、
係合状態で互いに合致する貫通孔42および凹部40を
開設し、該貫通孔42および凹部40に摺動を阻止する
封止部材44を抜脱不能に装着する簡単な構造で、カバ
ー体18が無用に開封できない封印機能を備え、回路基
板17がカバー体18内に密封され確実に不正行為が防
止される。なお、本実施の形態において、回路基板17
を台板16側に固着するようにしたが、カバー体18側
に固着するようにしてもよい。また、開口部を台板16
およびカバー体18に摺動動作によって合致して開口す
る貫通孔42および凹部40としたが、カバー体18を
摺動することにより係合状態において台板16との間に
開口部が開口し、該開口部に封止部材44を嵌挿するこ
とによりカバー体18の開方向への摺動を規制するよう
にしてもよい。
【0025】図4および図5は、封止部材に基板収納ケ
ース13を係合する係止機能を備えた実施の形態を示
し、前記実施の形態と同じ構成要素には同一符号を付し
て説明する。封止部材44Aは頭部にコハゼ形のフラン
ジ45を有し、先端を2つ割り状にして一対の弾性錨脚
46,46が形成され、該各錨脚46,46の先端部の
外側面に係合部47が突設されている。また、カバー体
18表面には前記貫通孔42の周囲に位置して前記フラ
ンジ45の形状に合致し該フランジ45を囲う突条48
を一体に成形しており、一方、台板16の筒部41には
封止部材44Aの係合部47が係合する透孔49が形成
されている。50は台板16の筒部41の開口端に横架
する架橋部で、封止部材44Aが基板収納ケース13の
裏面から係合部47を操作されて外されるおそれがない
ようにするために形成してなるもので、これによって不
正な開放がより確実に防止される。
【0026】この実施の形態は、前記実施の形態に示し
たように、摺動操作によって差込片38および掛止片3
2をそれぞれ係止孔39および凹欠部23に係合させ
て、貫通孔42および透孔49を合致させ、貫通孔42
に封止部材44Aを貫挿し、係合部47を透孔49中に
係合することにより抜脱不能に止着され、カバー体18
の開方向への摺動を阻止し、封止部材44Aは係止機能
と封印機能を果たす。このように、基板収納ケース13
は封止部材44Aによって係合されると共に抜脱不能状
態に止着され、該封止部材44Aのフランジ45が突条
48によって囲われていることから、スクリュードライ
バ等を該フランジ45の下に差し込もうとしても該突条
48が障害となって差し込むことができず無理にこじ開
けることは困難となる。
【0027】図6および図7は、ROM26内容の対比
照会検査のため、基板収納ケース13が複数回の開封お
よび密封ができて再利用を可能とした実施の形態を示
し、カバー体18に封止部材44Bが複数設けられてい
る。封止部材44Bは基端部51から一対の保持片5
2,52によりコ字状に形成され、両保持片52,52
の先端部外側面に爪部53,53が突設されている。両
保持片52,52は合成樹脂の材質から弾性力が備えら
れている。なお、54は爪部53,53の先端部に形成
された返しで、図7に示したように該返し54を透孔4
9の内側外周に係合させることにより係合状態を安定す
ることができる。また、カバー体18の貫通孔42を交
差するように凹溝55を形成することにより、ニッパー
等の破壊具による基端部51の破壊を容易にすることが
できる。なお、前記実施の形態と同じ構成には同一符号
を付して説明する。
【0028】この実施の形態において、カバー体18を
摺動操作によって差込片38および掛止片32をそれぞ
れ係止孔39および凹欠部23に係合させて、貫通孔4
2および透孔49を合致させる。そして、封止部材44
Bの基端部51がカバー体18上面と同一面となるよう
に貫通孔42に貫挿し、爪部53を透孔49中に係合す
ることにより抜脱不能に止着され、カバー体18の開方
向への摺動を阻止する。また、遊技機製造メーカーまた
はパチンコ遊技機が納入されたパチンコホールで回路基
板17を検査する等、基板収納ケース13を開ける必要
が生じた場合には、ニッパーの刃先を凹溝55に通して
基端部51を挟んで該基端部51を切断破壊することに
より保持片52の弾性支持が失われ、封止部材44Bが
簡単に取り除かれてカバー体18を摺動操作によって開
けられるようになる。
【0029】このように、基板収納ケース13を開けよ
うとすると封止部材44Bを破壊するほかないので、い
ったん基板収納ケース13を開ければその封止部材44
Bは再使用できなくなり、これによって基板収納ケース
13を開けたという事実が容易に判るようになり、回路
基盤17を不正に改造されるのを防止するうえで有効で
ある。そして不正の目的でなく基板収納ケース13を開
ける必要が生じた場合は、ニッパーを使えば容易に封止
部材44Bの基端部51を破壊でき簡単に開けることが
でき、閉じる場合には予備の封止部材44Bを切離使用
しその使用日時,開閉責任者の名前等を使用記録記載欄
56に記載することによりその開閉管理が確実になされ
るようになる。なお、予備の封止部材44Bをカバー体
18側方に設けて切離して使用するようにしたが、複数
の封止部材44Bを個々に独立して収納するようにし
て、その収納部を開封して使用するようにしてもよい。
【0030】また、上記実施の形態において、予備の封
止部材44Bを複数備えるようにしたが、封止部材44
Bを嵌挿する貫通孔42および透孔49を複数形成し、
筒部41の開口端に横架する架橋部50をニッパー等で
破壊し、封止部材44Bを破壊することなく取り外し、
検査後他の貫通孔42および透孔49に取外した封止部
材44Bを嵌挿して再度回路基板17を封止するように
して、その使用日時,開閉責任者の名前等を使用記録記
載欄56に記載するようにしてもよい。このようにする
ことで、1個の封止部材44Bで複数回の検査が可能と
なる。また、架橋部50は破断が確実に確認でき、しか
もゴミにならないように切離しないようにするのが好ま
しい。
【0031】また、図8ないし図10は、封止部材44
Bを破損することなく、基板収納ケース13の開放した
回数が確認できるようにした実施の形態を示し、台板1
6の筒部41の透孔49と連通してカバー体18から視
認可能な使用済みの封止部材44Bの収納部57を設け
ている。この実施の形態において、係合手段は図8に示
すように側面L字型の係止部58を平面L字型の係止孔
59に挿通し、摺動操作によって係止する係止構造と
し、貫通孔42および透孔49は側方位置で合致するよ
うにしている。そして、封止部材44Bを側方から基端
部51がカバー体18と同一面となるように貫通孔42
および透孔49に嵌挿し、爪部53を透孔49中に係合
することにより抜脱不能に止着され、回路基板17が基
板収納ケース13内に封止される。前記収納部57は別
体に形成して接着,溶着および弾性片等で固着するよう
にしてもよい。また、収納部57を視認可能としている
が、透明樹脂に限らず鉄板等に透孔を設けて内部を視認
可能としてもよい。
【0032】上記のように構成される基板収納ケース1
3を開ける必要が生じた場合には、封止している封止部
材44Bを押し込むようにしてカバー体18の摺動規制
を解除し、解除不能に嵌合されたカバー体18を摺動し
て係止部58と係止孔59の係合を解除してROM26
内容の対比照会検査が可能となる。そして、検査後は再
びカバー体18を取り付け、予備の封止部材44Bを切
離し、貫通孔42に嵌挿し透孔49に係合させることに
より封鎖部材44Bを抜脱不能な状態とし、同じ作用を
繰り返すことによってROM26の検査が3回行なえる
ようになっている。このように、カバー体18を外すに
は封止部材44Bを押し込むようにして封止解除しなけ
ればならず、その封止部材44Bが収納部57内に残る
こととなり、仮に封止部材44Bを新たに成形して貫通
孔42および透孔49に嵌入して不正を隠そうとしても
前記収納部57内に使用済みの封止部材44Bが残って
いることから、隠蔽することは極めて困難であるため不
正行為が行い難く、その不正は容易に発見でき責任の所
在も明確化される。また、収納部57内の封止部材44
Bは、図9および図10鎖線に示すように破損していな
い状態で収納されるため再利用が可能となる。
【0033】なお、封止部材44Bを保持片52側から
差し込むようにしたが、係止爪部53の方向を変えるこ
とにより差込方向を変更するようにしてもよい。また、
収納部57の許容量は、必要検査回数の封止部材44B
が収納される大きさが望ましく、必要回数以上の封止部
材44Bは収納部57に収納された使用済みの封止部材
44Bにより押し込みが阻止され必要以上の開封ができ
なくなる。また、収納部57はカバー体18および台板
16とにより形成するようにしてもよい。このとき、カ
バー体18をスライドさせることにより開口部が開設さ
れると共に、収納部57を形成するのが望ましい。
【0034】なお、基板収納ケース13はプラスチック
製でもよく、プラスチック製とした場合には誤作動の原
因となる電磁波や静電気を防止するために導電性の材料
を塗布あるいは含有させるのがよい。また、封止部材4
4,44A,44Bを基板収納ケース13とを同一の材
質とすれば分別等において有効である。
【0035】また、本発明は実施の形態においてカバー
体18を摺動操作によって台板16に止着する係合手段
を差込片38および掛止片32をそれぞれ係止孔39お
よび凹欠部23に係合させて止着したり、側面L字型の
係止部58を平面L字型の係止孔59に挿通して摺動さ
せたりするようにしたが、摺動操作によって係止する係
止構造であれば特に係止構造に限定されることはない。
【0036】なお、これらの実施形態では基体としての
台板16およびカバー体18を摺動動作により係合し、
基板収納ケース13自体を上記封止部材44,44A,
44Bにより開放不能として回路基板17の不正を防止
するようにしたが、基体を遊技盤4裏面の入賞球集合カ
バー12またはパチンコ機裏面の機構板5、あるいは機
構板5に取付けられた排出通路10等の各種通路を覆う
鈴樋カバー,供給通路,払出装置9等とし、その基体部
分とカバー体18とを摺動動作により係合して、基体部
分とカバー体18との間に回路基板17を封止するよう
にし、回路基板17の不正を防止するようにしてもよ
い。さらに回路基板17を収納した基板収納ケース13
自体をその基体部分に摺動動作により止着する場合にも
適用することができ、封止部材44,44A,44Bに
より基板収納ケース13の摺動を規制し、基板収納ケー
ス13自体を外せないようにして回路基板17の不正を
防止することも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、回路基板
を基体とカバー体とにより閉止する遊技機における回路
基板の閉止構造において、該カバー体を基体に対して摺
動動作によって係合する係合手段を設けると共に、摺動
動作によって開口する開口部に封止部材を装着するよう
にしたので、作業性が簡単であると共に不正行為を確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ遊技機の裏面図で
ある。
【図2】基板収納ケースの分解斜視図である。
【図3】基板収納ケースの側断面図である。
【図4】他の実施の形態の封止部材を使用した要部斜視
図である。
【図5】図4の側断面図である。
【図6】他の実施の形態の封止部材を使用した要部斜視
図である。
【図7】図6の側断面図である。
【図8】他の実施の形態の要部分解斜視図である。
【図9】図8の基板収納ケースの側断面図である。
【図10】図8の基板収納ケースの側断面図である。
【符号の説明】
13 基板収納ケース 16 台板(基体) 17 回路基板 18 カバー体 23 凹欠部(係合手段) 32 掛止片(係合手段) 38 差込片(係合手段) 39 係止孔(係合手段) 40 凹部(開口部) 42 貫通孔(開口部) 44,44A,44B 封止部材 58 係止部(係合手段) 59 係止孔(係合手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の動作状態を制御するための回路
    基板を基体とカバー体内に封止する閉止構造であって、 前記基体およびカバー体に摺動動作によって係合する係
    合手段を設けると共に、カバー体を摺動することにより
    係合状態で台板間に開口する開口部が開設され、該開口
    部に摺動動作を規制する封止部材を装着したことを特徴
    とする遊技機における回路基板の閉止構造。
  2. 【請求項2】 前記開口部はカバー体を摺動することに
    より基体およびカバー体に設けた開口部が連通するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機における
    回路基板の閉止構造。
  3. 【請求項3】 前記封止部材に係止手段を備えたことを
    特徴とする請求項1または2記載の遊技機における回路
    基板の閉止構造。
  4. 【請求項4】 前記封止部材は外部に露出する外側面が
    カバー体の外側面と同一面になるように形成したことを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技機
    における回路基板の閉止構造。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の遊
    技機における回路基板の閉止構造において、前記封止部
    材を基体またはカバー体のいずれかに複数備えたことを
    特徴とする遊技機における回路基板の閉止構造。
  6. 【請求項6】 前記台板の開口部に連通し、カバー体か
    ら視認可能な使用済み封止部材の収納部を形成したこと
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の遊技
    機における回路基板の閉止構造。
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