JP5224025B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
パチンコ球を使用するパチンコ機等の遊技機には、例えば、遊技を統括制御する主制御基板等の制御基板が、基板ボックスに収容された状態で遊技機の裏面側に配置された構成となっているものがある。
遊技機においては、不正な利益を得ることを目的として、制御基板を不正に取り外して当該基板内のROM(CPUやROMが1チップ化されている場合は当該チップ)を交換し遊技内容を変更したり、リード線等により外部から不正な電気信号を制御基板に入力させたりする等、制御基板に対しての不正行為が数多く報告されており、このため、基板ボックスには、痕跡を残すことなく該基板ボックスを開封することができないようにする封止機構を設けるといった不正対策が施されているのが一般的となっている。
上記のような封止機構により、基板ボックスを不正に開封すると開封した痕跡が必ず残るため、発覚することなく不正行為がなされることを不可能とすることができる。
このような遊技機としては、例えば、以下の文献に記載のものが挙げられる。
特開2004−105755号公報
しかしながら、上記のような封止機構によっては、基板ボックスが不正に開封されることはある程度まで抑止されるものの、基板ボックスに接続されたハーネスを偽物に付け替えたり、ハーネスと基板ボックスとの間に不正な電気部品を仕込むといった方法によって不正行為がなされることもある。このような場合には、基板ボックスの開封は不要であるため上記のような封止機構は無意味であり、痕跡を残すことなく不正行為がなされることは抑止されない。
本発明は、かかる問題点に鑑みて案出されたものであり、基板ボックスを開封することなく不正行為がなされることを効果的に抑止することができるようにした遊技機を提供することを目的とする。
本発明にかかる遊技機は、上記目的を達成するために、
遊技を制御する第1制御装置と、
該第1制御装置によって制御される第2制御装置と、
遊技球が流下する遊技領域が前面に形成された遊技盤とを備え、
該遊技盤の後方に前記第1及び第2制御装置が配設されると共に、配設状態において前記第1及び第2制御装置が前記遊技盤の裏面と平行する方向にずれた態様をとるように構成された遊技機であって、
前記第1制御装置は、
所定の配線が接続されるコネクタと所定の電気部品とが搭載面に搭載された制御基板と、該制御基板を収容する部材であって、収容した制御基板の前記搭載面が後方を向き、且つ前記コネクタが前記所定の電気部品よりも前記第2制御装置側に位置するように前記遊技盤の後方に取り付けられる基板ボックスとを備え、
該基板ボックスは、前記制御基板における前記搭載面側を覆う壁が、前記搭載面のうち前記所定の電気部品を有する領域に対し所定の間隔をあけて対向する第1領域と、前記コネクタを有する領域に対し前記所定の間隔よりも近接して対向する第2領域とを段差状に形成すると共に前記コネクタを露出させる開口部が前記第2領域に形成されるものであって、
前記第2制御装置と、前記第1制御装置における前記第2領域との後方を覆う形状を有する保護カバーを備え
前記基板ボックスにおいて、前記第2制御装置側方向に直交する方向における両側のうちの一側部が取付機構を介して前記遊技盤の裏面側に支持固定されることにより開閉可能にされ、前記保護カバーのうち前記一側部側の端部を部分的に延出させて前記取付機構の少なくとも一部を覆う遮蔽部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、遊技を制御する第1制御装置と、該第1制御装置によって制御される第2制御装置と、遊技球が流下する遊技領域が前面に形成された遊技盤とを備え、該遊技盤の後方に前記第1及び第2制御装置が配設されると共に、配設状態において前記第1及び第2制御装置が前記遊技盤の裏面と平行する方向にずれた態様をとるように構成された遊技機であって、前記第1制御装置は、所定の配線が接続されるコネクタと所定の電気部品とが搭載面に搭載された制御基板と、該制御基板を収容する部材であって、収容した制御基板の前記搭載面が後方を向き、且つ前記コネクタが前記所定の電気部品よりも前記第2制御装置側に位置するように前記遊技盤の後方に取り付けられる基板ボックスとを備え、該基板ボックスは、前記制御基板における前記搭載面側を覆う壁が、前記搭載面のうち前記所定の電気部品を有する領域に対し所定の間隔をあけて対向する第1領域と、前記コネクタを有する領域に対し前記所定の間隔よりも近接して対向する第2領域とを段差状に形成すると共に前記コネクタを露出させる開口部が前記第2領域に形成されるものであって、前記第2制御装置と、前記第1制御装置における前記第2領域との後方を覆う形状を有する保護カバーを備え、前記基板ボックスにおいて、前記第2制御装置側方向に直交する方向における両側のうちの一側部が取付機構を介して前記遊技盤の裏面側に支持固定されることにより開閉可能にされ、前記保護カバーのうち前記一側部側の端部を部分的に延出させて前記取付機構の少なくとも一部を覆う遮蔽部が形成されている構成としたので、基板ボックスを開封することなく不正行為がなされることを効果的に抑止することができる。
本発明にかかる遊技機は、手段1として、
遊技を制御するものであって、所定の電気部品と、外部と接続されるコネクタと、が電気部品搭載面に搭載された制御基板を備え、
該制御基板が、該制御基板の前記電気部品搭載面側を覆うとともに前記コネクタ接続用の開口が形成された外板を有する第1ケースと、前記制御基板の非搭載面側を覆う第2ケースと、を有する基板ボックスにより収容され、前記基板ボックスが遊技盤の裏面側に配設されるようにした遊技機において、
少なくとも前記開口を覆うようにして設けられた保護カバーには、遊技機を裏面視した場合の前記開口より外周側において前記開口から前記保護カバー外周へ向かう方向とは交差する方向に対して所定の長さを有するリブが、前記基板ボックスに対向する面から該基板ボックス側に延出されて形成されるとともに、
前記第1ケースの外板は、前記開口を有する上方面部と、前記所定の電気部品の正面を覆う下方面部と、この上方面部及び下方面部とは交差する面であって該上方面部及び該下方面部の間に形成された段面部と、を有し、
前記保護カバーのリブが、前記段面部にかかる程度まで延出されていることを特徴とする。
上記手段1の構成によれば、保護カバーのリブが、前記基板ボックスの段面部にかかる程度まで延出されていることで、保護カバーの外部からリブの先端を越えて内部まで一直線に延びるように連通する進入経路が形成されておらず、またリブが障壁として機能することともなるため、例えば基板ボックスのコネクタ接続部に対して不正を行おうとしても、保護カバーの外部から内部に不正に器具等を進入させることは困難となっており、これにより不正行為が抑止される構成となっている。
また、本発明にかかる遊技機は、手段2として、手段1の遊技機において、
前記保護カバーがセット板に封止され、該セット板は、遊技機の外枠と、該外枠に開閉可能に支持された内枠との間に挟持されるようにして保持されていることを特徴とする。
本発明において、「保護カバーをセット板に封止する」とは、保護カバーをセット板に固定して、痕跡を残すことなく固定状態を解除することができないようにすること、即ち保護カバーを開放するには少なくとも一部を破壊または切断することが必要な状態とすることを意味する。
上記手段2の構成によれば、保護カバーが封止されているセット板が外枠と内枠との間に挟持されているので、保護カバーを開こうとすると外枠に対して内枠を開放することが必要となるが、内枠は外枠に対して閉じた状態で施錠されているため、基板ボックスのコネクタ接続部に対して不正を行うには内枠を開錠して開放するか、さもなくば保護カバーを切断ないし破壊することが必要となってさらに手間がかかることとなる。したがって不正行為をさらに効果的に抑止することができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段3として、手段1または手段2の遊技機において、
前記保護カバーのリブが、前記基板ユニットのコネクタ接続用の開口の幅を含み該開口の幅よりも広く拡がる範囲にわたって延びるように形成されていることを特徴とする。
上記手段3の構成によれば、基板ユニットのコネクタ接続用の開口の幅を含み該開口の幅よりも広く拡がる範囲にわたって延びるようにリブが形成されることで、外部からコネクタ接続用の開口へ進入することが意図される場合に該リブがより確実に障壁となり、これによりハーネスの接続部分に対する不正行為をより効果的に抑止することができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段4として、手段1から手段3のいずれかの遊技機において、
前記保護カバーに多数の通気孔が設けられるとともに、前記基板ユニットのコネクタ接続用の開口に対向する位置は通気孔が設けられず閉塞されていることを特徴とする。
保護カバーに放熱用の通気孔が設けられている場合、該通気孔から内部に不正に器具等を進入させるようにして不正行為がなされる惧れがあるが、上記手段4の構成によれば、基板ユニットのコネクタ接続用の開口に対向する位置は通気孔が設けられず閉塞されているので、該コネクタ接続用の開口に達するように器具等を進入させることが困難となっており、したがってコネクタ接続部に対する不正行為が抑止される。
また、本発明にかかる遊技機は、手段5として、手段1から手段4のいずれかの遊技機において、
前記基板ボックスが封止機構を備え、前記保護カバーに、前記基板ボックスの封止機構の少なくとも一部を覆う遮蔽部が形成されていることを特徴とする。
本発明において、「封止する」とは、所定の操作(例えば封止部材を挿入したり取り付けたりすること)によって封止部を封止状態にすることであり、基板ボックスに痕跡を残すことなく固定状態を解除することができないようにすること、即ち第1ケースと第2ケースとの閉塞状態を解いて基板ボックスを開封するには少なくとも基板ボックスの一部を破壊または切断することが必要な状態とすることを意味する。
本発明において、「封止機構」とは、基板ボックスのうち封止部が設けられる箇所を指す。このほか、「封止機構」を、(1)複数の封止部が設けられる箇所を指すこととしてもよいし、(2)基板ボックスのうち制御基板収容部分(ボックス部分)とは離れて配置される封止部、及び封止部より細く(薄く)形成され制御基板収容部分と封止部とを繋ぐ封止解除操作部(切断部)の組合せが複数設けられる箇所と定義してもよい。
上記のような封止機構を基板ボックスに設けることにより、基板ボックスを不正に開封すると開封した痕跡が必ず残るため、発覚することなく不正行為がなされることを不可能とすることができるが、このような封止機構が設けられていても、痕跡が残って発覚することを承知で敢えて基板ボックスを開封し制御基板を盗み出す等の不正行為がなされることもある。そこで、上記手段5のように保護カバーに形成された遮蔽部により基板ボックスの封止機構の少なくとも一部を覆うようにすることで、基板ボックスを不正に開封すべく封止機構の封止状態を解除しようとしても、保護カバーの遮蔽部に遮られて困難となり、この状態で基板ボックスを開封するにはまず保護カバーを退けることが必要となるので、そのぶん不正行為に手間がかかることとなる。したがって、不正行為がより困難となってこれを効果的に抑止することができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段6として、手段5の遊技機において、
前記基板ボックスの一側部が取付機構を介して遊技盤の裏面側に支持固定されることにより開閉可能にされるとともに、前記基板ボックスのうち前記一側部に前記封止機構が配置されるようにし、
前記遮蔽部が、保護カバーのうち前記一側部側の端部を部分的に延出させ、前記取付機構と前記封止機構とを同時に覆うように形成されていることを特徴とする。
上記手段6の構成によれば、基板ボックスの取付機構が基板ボックスの一側部に連結する構成の場合に、封止機構が取付機構に近接または重複するように配置されていることにより、簡単な構成により、基板ボックスの取付機構と封止機構とを効率よく覆うことが可能な遮蔽部を形成することができる。このように保護カバーの端部を部分的に延出させるようにして遮蔽部を形成することで、CPUやROM、RAM等の所定の電気部品の正面やシールの貼付位置は避けて封止機構及び取付機構のみが限定的に覆われるように遮蔽部を局所的に形成することができるため、保護カバーの成形が複雑にならない等の利点がある。
また、本発明にかかる遊技機は、手段7として、手段5または手段6の遊技機において、
前記基板ボックスの封止機構が、初回の封止に使用される第1次封止機構と、次回以降の封止に使用される第2次封止機構とを含む複数の封止機構から構成され、前記保護カバーが、上記第1次封止機構の少なくとも一部を第2次封止機構よりも内奥側の位置で覆うように配置されていることを特徴とする。
基板ボックスの封止機構が第1次封止機構と第2次封止機構とを含む複数の封止機構から構成される場合には、例えば、基本的には第1次封止機構により基板ボックスを封止しておき、何らかの理由により開封して検査等を行う必要が生じたときに、該第1次封止機構の封止状態を解除して基板ボックスを開封し検査等を行った後、第2次封止機構により基板ボックスを再び封止する、という使用態様が一般的である。即ち、通常は第1次封止機構が主として使用され、第2次封止機構は場合に応じて副次的に使用されるというように使い分けがなされるということもできる。この場合、上記手段7の構成によれば、第1次封止機構が第2次封止機構よりも内奥側の位置にくるようにして保護カバーにより覆われるので、主として使用される第1次封止機構に対する外部からの進入がより困難となっており、これにより基板ボックスに対する不正行為をより効果的に抑止することができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段8として、手段1から手段7のいずれかの遊技機において、
前記基板ボックスに、外部との電波の送受信が可能に構成されたシールが貼付され、
前記保護カバーが、前記シールを覆わず露出させるようにして配設されていることを特徴とする。
上記手段8の構成によれば、例えばスキャナ等により外部との電波の送受信を行う場合に、シールが保護カバーに覆われず露出しているので、電波の送受信を保護カバーに障害されることなく直接的に行うことができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段9として、手段1から手段8のいずれかの遊技機において、
遊技機がパチンコ機であることを特徴とする。
パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて有価物体の一例である球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カード書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
パチンコ機にあっては、少なくともコネクタ接続用の開口を覆うようにして設けられた保護カバーには、遊技機を裏面視した場合の上記開口より外周側において上記開口から上記保護カバー外周へ向かう方向とは交差する方向に対して所定の長さを有するリブが、基板ボックスに対向する面から該基板ボックス側に延出されて形成されるとともに、基板ボックスの第1ケースの外板は、上記開口を有する上方面部と、所定の電気部品の正面を覆う下方面部と、この上方面部及び下方面部とは交差する面であって該上方面部及び該下方面部の間に形成された段面部と、を有し、上記保護カバーのリブが、上記段面部にかかる程度まで延出されている構成としたので、基板ボックスを開封することなくコネクタ接続部等に対して不正行為がなされることを効果的に抑止することが可能なパチンコ機が得られる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段10として、手段1から手段8のいずれかの遊技機において、
遊技機がスロット機であることを特徴とする。
スロット機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。
この場合、有価物体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
スロット機にあっては、少なくともコネクタ接続用の開口を覆うようにして設けられた保護カバーには、遊技機を裏面視した場合の上記開口より外周側において上記開口から上記保護カバー外周へ向かう方向とは交差する方向に対して所定の長さを有するリブが、基板ボックスに対向する面から該基板ボックス側に延出されて形成されるとともに、基板ボックスの第1ケースの外板は、上記開口を有する上方面部と、所定の電気部品の正面を覆う下方面部と、この上方面部及び下方面部とは交差する面であって該上方面部及び該下方面部の間に形成された段面部と、を有し、上記保護カバーのリブが、上記段面部にかかる程度まで延出されている構成としたので、基板ボックスを開封することなくコネクタ接続部等に対して不正行為がなされることを効果的に抑止することが可能なスロット機が得られる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段11として、手段1から手段8のいずれかの遊技機において、
遊技機がパチンコ機とスロット機を融合させた遊技機であることを特徴とする。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、有価物体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機にあっては、少なくともコネクタ接続用の開口を覆うようにして設けられた保護カバーには、遊技機を裏面視した場合の上記開口より外周側において上記開口から上記保護カバー外周へ向かう方向とは交差する方向に対して所定の長さを有するリブが、基板ボックスに対向する面から該基板ボックス側に延出されて形成されるとともに、基板ボックスの第1ケースの外板は、上記開口を有する上方面部と、所定の電気部品の正面を覆う下方面部と、この上方面部及び下方面部とは交差する面であって該上方面部及び該下方面部の間に形成された段面部と、を有し、上記保護カバーのリブが、上記段面部にかかる程度まで延出されている構成としたので、基板ボックスを開封することなくコネクタ接続部等に対して不正行為がなされることを効果的に抑止することが可能な、パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機が得られる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る遊技機の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、便宜上、パチンコ機を挙げて説明するが、本発明は、パチンコ機以外の弾球遊技機(例えばアレンジボール機や雀球遊技機など)、その他、遊技球を用いる種々の形態の遊技機に適用することができる。
(パチンコ機の正面構成)
図1は本実施形態のパチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の左側面図であり、図3は、その平面図である。図4は、外枠11に対して内枠12と前面枠(セット)14と、セット板400を開放した状態を示す斜視図である。(但し、図4では便宜上、遊技盤30面上の遊技領城内の構成〔釘、センター役物等〕を空白で示しているが、アウト口36は描いてある)。
図1乃至図4に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。外枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。なお、外枠11は、軽量化を図るために、樹脂やアルミニウム等の軽金属により構成されていてもよい。
前記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみて遊技球発射ハンドル18の設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリルーブタジエンースチレン)樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるという利点が発揮される。
下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。この下皿ユニット13の前面側には、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と灰皿22と音出力口24(内枠12の左右上端部位置)が設けられている。球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、後述の上皿19が満タンになった場合等に排出口16より排出される遊技球を停留する役割がある。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に停留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して遊技者の持球貯留箱(ドル箱)に排出することができる。
そして、遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出するように配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38(図4参照)によって遊技球が遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。遊技球発射装置38は、遊技球発射ハンドル18と後述するセットハンドルと発射モーターなどで構成されている。音出力口24は、内枠12の左右上端部位置に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は、図1に示すように、下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように支持されている。
なお、下皿ユニット13はその大部分が内枠12と同様、ABS樹脂にて成形されている。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。特に、下皿15を形成する表面層と下皿15の奥方の前面パネル部分とを難燃性のABS樹脂にて成形している。このため、この部分は燃えにくくなっている。
また、前面枠14は、図4に示すように、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。しかも前面枠14は内枠12の外側壁(リブ)12B内に嵌まり込むようにして取り付けられている。
つまり、この前面枠14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12B内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のものであって、具体的には針金、ピアノ線、セルロイド板等)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠14は、内枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
一方、前面枠14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上皿19(図1参照)が前面枠14と一体的に設けられている。この上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。この上皿19も下皿15と同様、表面層が難燃性のABS樹脂にて成形される構成となっている。
図4に示すように、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されており、樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓部孔21が形成されている。そして、樹脂ベース20の後側には、図4及び図5に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図5に示すように、遊技盤30は四角形状の合板よりなり、上部一方のコーナーが肩落ちされており(後に述べる)、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。
従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓部孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている(図4では遊技盤30のアウト口36が示されている)。そして、ここでは、遊技盤30の前記内枠12の外枠11に対する枢着部(パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にした枢着)に近いコーナー(隅)が、図5に示すように、略三角形状に角落ち(切り欠き)720されている。
次に、図5を用いて遊技盤30の構成を説明する。図5は遊技盤30の構成を示す正面図である。遊技盤30の左右やや下方位置には、2組一対の一般入賞口31、31が階段状に配置され、中央下方には、始動口33が配置されている。これら一般入賞口31、31および始動口33は、遊技領域から裏面へ向けて貫通する開口となっており、これらの開口に対応して入賞装置が取り付けられている。即ち、此れらに対応した入球検出センサが、遊技盤30の背面に設けられており、これらのセンサは、図示しない電気配線を通じて後述する主制御基板(主制御装置)に接続されている。
そして、この一般入賞口31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記各検出センサで検出され、この検出センサの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、後述する抽選が開始されることになる。
尚、上記入賞感知センサにて各々検出された検出結果は、後述する主制御基板に取り込まれ、該主制御基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。
かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
また、遊技盤30の中央には液晶パネルを用いた装飾図柄表示装置42が配置されており、その左右横側部には、スルーゲート34,34が配置されている。これらのスルーゲートは、遊技球の通過によって、後述の始動口33の羽根物を開閉作動させる。その他に、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31を備えた装飾部材35が設けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有する風車が配設されている。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置38から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール51と外レール52とを有する。
なお、レールユニット50はフッ素樹脂を添加して成形されているので、遊技球の摩擦抵抗を少なくできる。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、一部(主に左側部)か内レール51に向かい合うようにして外レール52が形成されている。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図5の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51および外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図5の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるようになっている。外レール52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯としての摺動プレートが取着されている。
また、レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなされるようになっている。
内レール51および外レール52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路に導くための役目をなす。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図5のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図5のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されている。本実施形態では、遊技領域を、パチンコ機10の正面から見て、内レール51および外レール52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。 従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
前記樹脂ベースにおいて、窓部孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置38より発射された直後に遊技球を案内するための発射レールが取り付けられている。発射レールは、その後方の金属板を介して樹脂ベースに取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レールに沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
また、発射レールとレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置38から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レール内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路を介して下皿15に排出される。
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール52に沿って流れ、外レール52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、内レール51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路に誘導される、これにより、ファール球の全てがファール球通路に確実に案内されるようになり、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。また、遊技球発射装置38には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射される。
図4中の符号67は、上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される。この排出口67には、略水平方向の回転軸を軸心として略水平状態と略垂直状態とに変位する開閉式のシャッタが取り付けられている、前面枠14を内枠12から開放した状能(図4の状態)では、バネ等の付勢力によりシャッタが略水平状態から略垂直状態となり、排出口67から遊技球がこぼれ落ちないようにこの排出口67を閉鎖する。
また、前面枠14を閉鎖した状態では、当該前面枠14の裏面に設けられた球通路樋69(図4参照)によりシャッタが押し開けられて略水平状態になり、排出口67の方へ排出された遊技球はもれなく球通路樋69を通って上皿19に排出されるようになる。従って、本パチンコ機10においては、前面枠14の開放に際し払出通路内等の遊技球がパチンコ機10外にこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
図4に示すように、内枠12の上側には、前面枠14が内枠12に対して開かれたことを検出する前面枠セット開検出スイッチ90が設けられている。前面枠14が開かれると、前面枠セット開検出スイッチ90からホール内(パチンコ店内)用コンピュータヘ出力されるようになっている。また、前面枠14が閉じられると、前面枠14の金属製の補強板が、内枠12の一対の金具に接触するようになっており、前面枠14のアースが確保されている。
ここで、前述した前面枠14について、図1乃至図4を参照しつつより詳細に説明する。
前面枠14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、ベース部材が窓部101を形成する開口を備えており、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲して細化した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。
加えて、前面枠14には、その周囲(例えばコーナー部分)に、演出装置700の一つとして、各種ランプ等の発光部が設けられている。これら発光部は、大当たり遊技状態時や羽根開放時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光部を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光部を内蔵した中央電飾部103が設けられている。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。
その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ810、813(LED:後に言及)とが設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓部107が設けられている。この小窓部107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓部107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。更に、遊技領域内にも、入賞口用等の電飾ランプ、LEDが存在するが、こうした発光部も演出装置700の一部を構成する。
また、図1に示すように、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタンと、返却ボタンと、度数表示部とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタンは、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタンは、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。
そして、度数表示部はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置部から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
(パチンコ機の背面構成)
図6及び図7は、パチンコ機10の背面図と、外枠11から内枠12を開き、内枠12からセット板400を一部開いた斜視図である。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)等が取り付けられている。
本実施形態では、各種制御基板を3つの制御基板にユニット化し、これら制御基板ユニットを個別に内枠12または遊技盤30の裏面に装着するようにしている。ここでは便宜上、これらのユニットを「第1制御基板ユニット201」、「第2制御基板ユニット202」および「第3制御基板ユニット203」と称することとする。この場合、第1制御基板ユニット201および第2制御基板ユニット202として、主制御基板と音声ランプ制御基板とがそれぞれ取付台に搭載してユニット化され、第3制御基板ユニット203として、払出制御基板、発射制御基板および電源基板が、セット板400の第2パーツを構成する排出通路盤にユニット化されている。
第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202および第3制御基板ユニット203は、ユニット単位で何ら工具等を用いずに着脱できるよう構成されており、さらにこれに加え、一部に支軸部を設けて内枠12または遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。かかる構成については後に詳述する。これは、各ユニット201、202、203やその他構成が前後に重ねて配置されても、隠れた構成等を容易に確認することを可能とするための工夫でもある。
図5に示す一般入賞口31、始動口33に入賞した遊技球は何れも前記裏枠セットの回収通路を介して集合し、さらに排出通路盤の排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36(図5参照)も同様に排出通路に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。
その他、図6に示すように、内枠12の背面構成において、遊技盤30の右下部には、後述する払出機構部352より払い出される遊技球を上皿19、下皿15、または排出通路の何れかに振り分けるための遊技球分配部が設けられている。
第1制御基板ユニット201は、遊技盤30の裏面側に配設され、略L字状をなす取付台を有し、この取付台に主制御装置261が搭載されている。ここで、主制御装置261は、主たる遊技の制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主制御基板を具備しており、この主制御基板が透明樹脂材料等よりなる後述の第1基板ケース201Aに収容された構成とされる。
第2制御基板ユニット202は、取付台座に音声ランプ制御装置が搭載された構成を有し、装飾図柄表示装置42の裏面側を覆う位置に配置され、遊技盤30に取り付けられている。音声ランプ制御装置は、音声ランプ基板を具備している。
第3制御基板ユニット203は、払出制御装置311、発射制御装置312、電源制御装置313およびカードユニット接続基板314が含まれる。払出制御装置311、発射制御装置312および電源制御装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311により、賞品球や貸出球の払出が制御される。
また、発射制御装置312により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射モーターの制御が行われ、電源制御装置313により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120(図1参照)および図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源制御装置313およびカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ケース315(この内側に位置するもう一つの基板ケース),316,318にそれぞれ収容された構成とされ、セット板400の上部から側部にかけて配置された概略逆L字状をなす払出ユニットならびに下部に配置された排出通路盤とともに、第3制御基板ユニット203を構成している。
図6に示すように、払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モーター部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モーターが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られるようになっている。また、電源制御装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。
そして、図4に示す通り、前記内枠12の外枠11に対する枢着部725に近い前記遊技盤30のコーナーが、図5に示すように、略三角形状(遊技盤の中心側は円弧状)に角落ち720されている。前記枢着部725は、図4に示すように、外枠11に固定のブラケット726(上端部)(下端部は図外)に、内枠12に固定の取り付け金具を枢着することで構成されている。
ここで、上述したエラー状態などの状態報知について図1及び図6に基づいて述べる。[遊技球の払い出しに関するエラー報知]
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、図1に示す右コーナーLED810が点灯し、モニターLED(図示せず)が消灯し、状態表示(図示せず)が「1」を点滅表示する。
(下受け皿満タン)
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、モニターLED(図示せず)が消灯する。そして、状態表示(図示せず)が「2」を点滅表示する。
(払出ユニット異常)
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED(図示せず)が消灯し、状態表示(図示せず)が、「3」を点滅表示する。
[電源に関するエラー報知]
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図6に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしまった状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
[その他のエラー報知]
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、モニターLED(図示せず)及びモニターLED(図示せず)が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示(図示せず)が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態表示(図示せず)が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED(図示せず)が消灯する(ただし、発射動作中は点滅する)。
尚、図6において、820は、電源スイッチを示す。
次に、第1制御基板ユニット201について説明する。第1制御基板ユニット201には、主制御装置261が搭載され、該主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を収容してなるものである。
前記第1制御基板ユニット201は、第1制御基板ユニット201A、後述の開閉機構410および連結取付台座部材430を含み、第1制御基板ユニット201Aは、第1制御基板ユニット201の主要部をなす部材であり、図8乃至図16に示すように、外側ケース70および内側ケース85を含む。この実施例では、外側ケース70が主制御装置261の制御基板80を収容する容積のある方であり、内側ケース85がその蓋体に相当する方である。上記外側ケース70および内側ケース85は第1ケースおよび第2ケースに相当するものであるが、外側ケース70および内側ケース85のうちいずれを第1ケースとしいずれを第2ケースとするかは任意である。
この第1制御基板ユニット201Aは、前記外側ケース70側に設けられる外側封印部71と、前記内側ケース85側に設けられる内側封印部86と、その外側封印部71と内側封印部86とを連結する封印部材87とを有し、その封印部材87によって前記外側封印部71と内側封印部86とが連結されている場合に前記制御基板80を取り出すときには第1制御基板ユニット201Aを破壊するか或いは所定の部位を切断することを必要とするものである。
前記外側ケース70の外側封印部71と内側ケース85の内側封印部86とは対を成すもので、この実施例では、個別に使用することのできる4個の封印部(封印、開封の再使用不可)から構成されており、それぞれを、封印部材87を用いて封印するよう構成されたものであり、こうした封印構造は、公知に属するものと変わらないものであるから、ここでの詳細説明は省略する。
図8は、遊技球が流下する遊技領域を前面側に形成してある遊技盤30の裏面の斜視図である。図9は、第1制御基板ユニット201Aを開閉機構410から取り外した状態を示す。
上記開閉機構410は、第3部材としての回動連結のための軸411を備え、一端側、即ち、コの字形に折り曲げられた一枚の支持板(約2mm厚の鋼板)からなる第1部材としての支持体412が、図16に示すようにそのコの字の底板部分で遊技盤30の裏面側にネジで固定され、他端側は、その軸411を基点にして回動するように枢着された第2部材としてのブラケット413で構成されている。前記軸411は、リベット構造であり、その両端部を変形させることよって容易に抜き取り出来ないようにされている。
前記第1部材としての支持体412のコの字の底板部分にはネジ孔が設けられ、図16に示すように、遊技盤30の裏面と球集合板460(入賞装置に入球した遊技球を受けて下方へ誘導する排出通路が形成されているもの)との間でネジ固定され、球集合板460の開口部461(又は切り欠き部)を介して遊技機の裏面側に向かう方向に突出する。そして、このブラケット413は、板状体で構成されて第1係合部414(後述の連結取付台座部材430に対する)に構成され、その第1係合部414には、図17に示す切り欠き係合部415が形成されている。この切り欠き係合部415は、切り欠き部分の両側の先端部が互いに対向する方向に鉤状に突出し、全体として概略C字形状となるように形成されている。
上記構造とすることにより、球集合板460を遊技盤30に取り付けた後は支持体412が外側から取り外せない状態となるので、例えば後述する第1制御基板ユニット201Aを不正に取り外したりすることがより困難となる。
上記球集合板460については、その外周部の複数個所を遊技盤30の裏面に対して固定するが、そのうちの少なくとも一つが固定解除できないように、破断ネジ等でするか、ビス留めしたあと、ビス頭部を覆うキャップを取り付けるようにする等して、球集合板460が遊技盤30から容易に外されるのを防止する構造としてもよい。
破断ネジは、螺合させて締結(本締め)するのに必要な程度のトルクで回転させて締結した後、さらに大きい所定の高トルクで回転させると破断する破断部を備えるネジであり、具体的には例えば図15に示す破断ネジKのように、頭部K10および軸部K20で構成され、頭部K10が、外側頭部K11および内側頭部K12が軸方向に並置するように形成された構成を有し、外側頭部K11と内側頭部K12との間に、くびれるようにテーパ状に細径化した形状を有する破断部K13が設けられたものとなっている。使用時には、ドライバを外側頭部K11の溝に嵌合し必要なトルクで回転させて軸部K20を締結対象部材のネジ孔に螺入し本締めした後、外側頭部K11をさらに高トルクで回転させると破断部K13で破断して外側頭部K11が離脱し、以降はドライバにより破断ネジKを回転させることができずその取り外しが不可能となる。
上記切り欠き係合部415は、後述の第2係合部433とでもって、第1係合部414の抜け出し防止の規制機構440を構成する。前記ブラケット413(約2mm厚の鋼板)には、図17に示すように、前記支持体412に枢支連結される一枚の支持板からなる支持部413Aが形成されており、その支持部413Aは、ブラケット本体部から直角に折り曲げられて側面視で門型に形成されている。
尚、前記第1制御基板ユニット201Aは、既述の通り、外側封印部71を備える外側ケース70と内側封印部86を備える内側ケース85を有し、主に外側ケース70の内部に遊技を制御する制御基板を収容する構成のものである。
次に、図9乃至図19に基づいて、連結取付台座部材430について述べる。
この連結取付台座部材430は、前記開閉機構410と前記第1制御基板ユニット201Aとにそれぞれ連結されるものであり、言わば従来から用いられていた基板ケースを取り付けるための取付台座に相当するものであって、合成樹脂で成型されており、ここでは、幅は、前記第1制御基板ユニット201Aの幅と実質的に同じ幅(約150mm)で、長さが約48mm(第1制御基板ユニット201Aの長手方向に向かう長さ)、厚みが13mm、肉厚は、2mmのものであり、第1制御基板ユニット201Aの内側ケース85の側面に接当する側が開放され、リブが多数設けられ、破断ネジ439を収容する収容部431が、ここでは3個形成されており、そこに破断ネジ439がそれぞれ1本づつセットされるようになっているが、周壁、リブの端面は同じレベルに形成され、内側ケース85の側面に密着接当可能にされており、反対側の側面(遊技盤30側)は、平坦に形成されている。
前記第1制御基板ユニット201Aのうち、前記連結取付台座部材430と連結封止される部位である第1取付台座封止部450が、その内側ケース85の端部に設けられており、ここでは該第1制御基板ユニット201Aの幅方向に、所定の間隔を隔てて4個突設されている。この第1取付台座封止部450は、外側ケース70の外側封印部71と内側ケース85の内側封印部86との位置と平面視で位相がずれるように変位して配置されており
、従って、第1制御基板ユニット201Aを背面から(遊技機の背面から)見たときに、前記外側封印部71と内側封印部86に重なることなく、視認できる状態にある。 即ち、前記外側封印部71と内側封印部86の位置する側に前記第1取付台座封止部450が配置され、且つ、前記第1制御基板ユニット201Aの背面視(正面)において、前記第1取付台座封止部450が見えるように前記外側および内側封印部71、86と平面位相をずらせて配置されているのである。
そして、前記連結取付台座部材430には、前記第1制御基板ユニット201Aの前記第1取付台座封止部450と連結封止される部位である第2取付台座封止部432が、ここでは、4個が、前記4個の第1取付台座封止部450と対応する位置に突設されている。この1個の第2取付台座封止部432の構造は、この連結取付台座部材430の本体に繋がるリブに、有底のネジ止め凹部を有する突起体が一体成型されており、そのリブの底面と有底板分の底面は面一で、且つ、前記収容部431のリブ及び周壁のレベルと面一とされている。
そして、前記第1、及び第2取付台座封止部450、432は、破断ネジを用いて連結封止される。
前記連結取付台座部材430の内部に、前記開閉機構410の前記第1係合部414と係合する部位である第2係合部433が設けられる。この第2係合部433は、この実施例では、後述する第1被覆部材430Aとは別体成型の第2被覆部材430Bに取り付けられる。勿論、別体の第2被覆部材430Bが存在せず、第2係合部433が連結取付台座部材430の樹脂成型時に埋め込まれたり、或いは、それ自体の弾性変形を利用して、連結取付台座部材430に形成された挿入部434の内部に挿入設置されるように構成されてもよいものである。
前記第2係合部433は、ここでは、弾性を備えた一枚の薄い板体(鋼板)を折曲成形して構成されている。即ち、概略縦長の長方形の板体の一方長辺に沿って延びる帯状部を直角に折曲し、さらにこの帯状部の両端部を内側方向(板体の他方長辺側方向)へ90度未満の小角度(例えば20〜60度程度)だけ折曲して弾性係合爪を形成した構成となっている。一方、前記第1係合部414は、金属製の平板状体で構成され、そこに切り欠き係合部415が形成され、該切り欠き係合突片部415に前記第2係合部433の係合爪を係合させることによって、抜け出し防止の規制機構440Dが構成されている。そして、前記開閉機構410の前記第1係合部414を挿入して前記連結台座部材430の内部の前記第2係合部433に係合させるために前記連結台座部材430に、挿入部434が形成されている。
このように、前記規制機構440Dは、前記第1係合部414と前記第2係合部433との係合において、前記開閉機構410の第1係合部414が前記挿入部434に挿入されて前記第2係合部433と係合されたあとにその挿入方向とは逆の抜き出す方向への移動を規制するものである。
なお図10には、図示を明確化するため、第1係合部414を前記挿入部434に挿入した状態で、第2部材すなわちブラケット413ごと第1制御基板ユニット201Aが球集合板460から分離した状態が示されているが、実際のパチンコ機10においては、ブラケット413は第1制御基板ユニット201A側(連結取付台座部材430)よりも先に、球集合板460側(第1部材すなわち支持体412)に取り付けられた構造となっている。
ここで、更に、前記連結取付台座部材430について詳述する。前記第2係合部433を被覆するべく前記連結取付台座部材430には、第1被覆部材430Aと第2被覆部材430Bが備えられている。第1被覆部材430Aが前記連結取付台座部材430に一体形成されたもので、第2被覆部材430Bは、前記連結取付台座部材430に組み合わせるよう別体構成とされ、且つ、その少なくとも一方、ここでは第1被覆部材430Aに凹面が形成され、他方、即ち、第2被覆部材430Bに対向するよう組み合わせることで前記第1係合部を挿入するための前記挿入部434を形成している。具体的には、前記挿入部434は、その入口が、入口側から内部に向かって幅狭となるようにテーパ状に形成され、且つ、挿入方向に沿って複数、ここでは4本の案内リブが形成されている。
そして、この第2被覆部材430Bに、前記第2係合部433が設けられるが、その第2係合部433の薄板を、第2被覆部材430Bに形成した係止突片430Cに、その入口の側からスライド挿入して係止させ、且つ、ネジ止めされる。
前記第2被覆部材430Bは、前記第1被覆部材430Aよりも小さく構成され、前記連結取付台座部材430と前記第1制御基板ユニット201Aとが連結した状態においては、前記第2被覆部材430Bの取り外し方向側に前記第1制御基板ユニット201Aが位置された状態となり、前記第1制御基板ユニット201Aと前記第1被覆部材430Aとにより被覆された状態となるように構成されているものである。
また、前記連結取付台座部材430は、前記第1制御基板ユニット201Aよりも小さく構成され、前記第1制御基板ユニット201Aのうち、基板裏面側で一端側に寄せて連結されるように構成されているものである。
更に、上述した通り、前記第1及び第2被覆部材430A、430Bを透明樹脂により成型し、これらに被覆される第2係合部433を金属製の係合部材により構成してある。
前記第1制御基板ユニット201Aの側面に、係止リブ420、420、420が前記連結取付台座部材430の略周部に沿って配置されて突出するように備えられ、該係止リブ420、420、420に所定の方向、即ち、第1制御基板ユニット201Aの裏面に沿って第1、第2取付台座封止部や第1連結部の位置する側から第1制御基板ユニット201Aの中央側に向けてスライド移動させることによって、係合するリブ係合部435が前記連結取付台座部材430の側部に設けられると共にその一つの係止リブ420が、前記連結取付台座部材430の収容部431の周壁の内側に形成されたリブ係合部436に係合するように設けられている。
前述の別体構成の前記第2被覆部材430Bの両側部にカム面を備えた係合片430D、430Dが突設され、前記連結取付台座部材430の内部に前記係合片430D、430Dに係合する門型の係合部430E、430Eがそれぞれ設けられ、前記第2被覆部材430Bを前記連結取付台座部材430に対して押し付けることで前記カム面作用により前記係合部430D、430Dの素材の弾性変形を利用して門型の係合部430E、430Eへの係合が行われるように構成されている。
本実施形態のパチンコ機10においては、遊技機に取り付けられた第1制御基板ユニット201が遊技盤30の裏面に対して開閉することにより、遊技盤裏面の設置物に対しての検査、メンテナンスが容易に行い得るのである。
そして、封印部により封印されることにより、制御基板に対して不正な改変を行ったり、不正品に交換されることを防止でき、また、第1、第2取付台座封止部450、432により連結封止することによって、第1制御基板ユニット201を不正品に交換されることを防止できる。
更に、連結取付台座部材430に対して開閉機構410を簡単な操作により装着できるので、作業性が向上するのであり、そして、第1係合部414と第2係合部433とを一度係合させるとその解除が規制機構440Dによって規制され、係合部分は被覆されているので、連結状態の第1制御基板ユニット201Aおよび開閉機構410、即ち第1制御基板ユニット201ごと不正に持ち去ることを防止できるのである。
次に、第1被覆部材430Aが前記連結取付台座部材430に一体形成されるのに対し、第2被覆部材430Bが前記連結取付台座部材430に組み合わせるよう別体構成とされることで、第2係合部433を被覆することを行い得ながら、第2係合部433を第2被覆部材430Bに備えておいて、これを後に組み合わせるという作業で、この、第2係合部433を前記連結取付台座部材430の内部に備えることができる。
また、前記連結取付台座部材430と前記第1制御基板ユニット201Aとが連結した状態においては、第2被覆部材430Bが前記第1制御基板ユニット201Aの側に位置して、前記第1被覆部材430Aとで挟まれた状態となって第2係合部433の被覆が行われ、その被覆が容易に外れない。
更に、連結取付台座部材430は、前記第1制御基板ユニット201Aよりも小さく構成され、前記第1制御基板ユニット201Aのうち、基板裏面側で一端側に寄せて連結される構成であるので、従来のような基板ケースと同等の大型の取付台座を必要とすることがない状態で、その第1制御基板ユニット201Aの開閉を行い得るのである。
更に、前記第1及び第2被覆部材430A、430Bを透明樹脂により成型し、これらに被覆される第2係合部433を金属製の係合部材により構成してあることで、第1係合部414と第2係合部433の係合状態が確実におこなわれているかどうか外部から視認でき、また、強固な係合がされていることが視認されることで、安易な取り外しが行われないようにすることができる。
また、前記第2係合部433を板金で構成してその一部を変形させることで第1係合部414に対する係合を行う構成であるので、極めて構造が簡単であり、同時に、係合状態の解除が容易に行われないものである。
更に、挿入部434の入口をテーパ状として、且つ、案内リブを設けることで、第1係合部414の挿入を容易にすることができると共に内部への侵入がガイドされてスムースに行い得るのである。
また、外側ケース70の前記外側封印部71と内側ケース85の内側封印部86の位置する側に前記第1取付台座封止部450及び第2取付台座封止部432が配置されるものの、前記第1、及び第2取付台座封止部450、432が見えるように前記外側および内側封印部と平面位相をずらせて配置されていることで、前記第1、及び第2取付台座封止部450、432が前記第1制御基板ユニット201Aの背面視(正面)において、視認可能となり、前記第1、及び第2取付台座封止部450、432が不正に解除されているかどうか容易に分かるのである。
また、第1制御基板ユニット201Aの側面に、係止リブ420を突出するように設け、前記連結取付台座部材430を係止させて位置決めすることができ、その後の前記第1取付台座封止部450及び第2取付台座封止部432の連結が行い易いのである。
更に、前記第2被覆部材430Bを連結取付台座部材430に取り付けるに、第2被覆部材430Bのカム面を備えた係合片430Dと、連結取付台座部材430の前記係合片430Dに係合する係合部430Eの存在によって、第2被覆部材430Bを連結取付台座部材430に向けて押圧するだけで、素材の弾性変形でもって係合が行われることになり、簡単に組み付けができる。
また、連結取付台座部材430に、破断ネジ439を収容する収容部431を設けることで、第1制御基板ユニット201Aの定期検査等で封止を解いた後に、そこから破断ネジ439をとり出して、再び新たな第1取付台座封止部450と第2取付台座封止部432との封止を行うことができる。
(開閉機構の一部変形例)
上記開閉機構410の他端側である第2部材、第1、第2取付台座封止部450,432を、破断ネジで連結させてもよい。
また、第1取付台座封止部450に形成された切断部450A(図9他参照)を切断して、破断ネジは第2取付台座封止部及び第2部材に残すようにすれば連結封止を解除できる。 更に、別の変形例として、第1、第2連結部の両方に切断部を形成し、破断ネジを第2部材に残すようにしてもよい。
また、この例では、第1係合部414を構成する金属製の平板状体を方形状に打ち抜いて開口係合部417が形成されており、該開口係合部417に前記第2係合部433の舌片433dの係合爪を係合させることによって、抜け出し防止の規制機構440Dが構成されている。
遊技盤30の裏面と第1制御基板ユニット201との間には、カバー部材501が介装されている。図14及び図16に示すように、遊技盤30の裏面には球集合板460が設けられ、第1制御基板ユニット201はこの球集合板460に外側から取り付けられる構成となっているが、該球集合板460と第1制御基板ユニット201との間には、若干の間隙が形成されている。パチンコ機10の機種によっては、遊技盤30の裏面の設計に応じて、当該部位の寸法(奥行)が異なる。このため、この寸法の変動に対応できるように、球集合板460と第1制御基板ユニット201との間には、若干の余裕、すなわち間隙が形成されているのである。前記カバー部材501は、この球集合板460と第1制御基板ユニット201との間の間隙を補填するためのものであり、当該間隙にほぼ対応した寸法を有するものとなっている。
上記カバー部材501を設けた主たる目的は、球集合板460の裏面に設けられた種々の電気部品、例えば、遊技盤30の表面に設けられた電飾用の基板等の電気部品、配線などを保護することになる。即ち、この球集合板460の裏面に露出された状態に配置されているものであるから、裏面側からアタック(多の部品の組み付け時、或いは基板ケースの開閉時)に際して、破損、破断が生じる虞がある。
この他に、球集合板460の裏面中央には、中継基板470、これにつながるコネクタ、配線が設けられている。ここでは、中継基板470は、表裏2段配置に構成されており、裏面側(外側)では、第1制御基板ユニット201からの入力を、大入賞口作動のための中継とし、また一部の電飾に中継し、また、入球を検知するセンサーの出力を中継している。同様に、内側の中継基板については、電飾等の中継を行う。
また、球集合板460の裏面に露出されている基板としては、大当たりに際して開く大入賞口装置471(図5参照)のための制御(ソレノイド、センサー)を行う中継基板473がある。これらの中継基板470、中継基板473については、この実施例では、前記カバー部材501の被覆対象外となっている。即ち、これらの中継基板470、中継基板473を覆いから外すように、即ち、その中継基板470に対しては、このカバー部材501の一部を凹ませた形状とし、その中継基板473については、中抜き形状(窓)として、そのカバー部材501の形状が採られている。
上記カバー部材501は、球集合板460に対向する面が開放された概略横長で中空体(箱形)に形成され、その上端部にはほぼ矩形状の切欠部511が形成されている。この切欠部511は、球集合板460と第1制御基板ユニット201とを電気的に接続するスペースを確保するためのものである。
上記カバー部材501の内部には、図14に示すように、複数のリブ512が形成されている。このリブ512は、カバー部材501の補強の機能だけでなく、該カバー部材501の内部に不正基板を設置し得るスペースが形成されないようにするという機能も奏するものである。また、このリブ512は、球集合板460側に設けた電気部品等に接当しないように区画配置されると共にその高さが部分的に変えられている(リブの外縁面が同じレベルではない)。
上記カバー部材501は透明樹脂よりなるものであり、これにより、内部での不正行為の有無等が外側から容易に視認することができ、したがって不正をより効果的に防止し得るようになっている。
上記カバー部材501の一方端部には、上下1対の板状のブラケット513が突設されている。該ブラケット513の先端部には孔または切欠が形成されており、一方、前記球集合板460における前記開閉機構410形成側端部とは反対側の端部(図14および図16では右側端部)には、上下1対の軸462がそれぞれ上方に突出するように設けられており、この軸462に前記カバー部材501のブラケット513が挿通されている。これにより、上記カバー部材501は一方端部で軸462を中心として水平面上で回動可能に軸支され開閉可能となっている。即ち、該カバー部材501の開閉軸線はパチンコ機10の背面からみて前記開閉機構410形成側端部の反対側(図14および図16の右側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にしてカバー部材501が後方側に十分に開放できるようになっている。
前記第1制御基板ユニット201Aは、図13に示すように開閉機構410により該開閉機構410形成側端部(図13では左側端部)で回動させて一方側へ(図13では左方に)開放し得るようになっているが、上記のようなカバー部材501の支持構造とすることにより、該カバー部材501は図14に示すように第1制御基板ユニット201Aとは逆方向に(図14では右方に)開放し得るようになっている。すなわち、該カバー部材501と第1制御基板ユニット201Aとが、左右逆方向に開閉し得る構造、さらに具体的にいえば、左右から折り重ねるようにして閉じ得るとともに、その閉じた状態からそれぞれ左右に開放し得る構造となっている。
上記カバー部材501の自由端部側(図9及び図11では左端部側)およびこれに対応する球集合板460上の位置には、カバー部材501と球集合板460とを封止するための封止手段が設けられている。この封止手段は、第1封止部520Aと第2封止部520Bとを有している。この第1封止部520Aおよび第2封止部520Bについて以下順次説明する。
図20に示すように、第1封止部520Aは、球集合板460に遊技盤30側から挿通されてカバー部材501を球集合板460に固定する固定手段であるネジ519と、球集合板460の遊技盤30側に設けられネジ519が挿通される孔を底板に有する凹部465と、カバー部材501に設けられネジ519が挿入され固定される挿入部514と、ネジ519による固定状態を解除するために挿入部514に設けられた切断部514Aとから構成されている。
カバー部材501の自由端において球集合板460に当接する上下2箇所のコーナー部からは、それぞれ、上下1組の方形状の延出片が、互いに平行となるように、水平に平伏した状態で、カバー部材501の長さ方向に沿って延出し、上下1組の延出片のうち内側に位置する延出片の先端部が外方に屈曲して外側の延出片に向かって延び、これら上下の延出片の先端部分が、カバー部材501の奥行方向に沿って延びる円筒状部を支持するような形状となるように、カバー部材501のコーナー部が成形されている。上記円筒状部の内部にはネジ溝が形成されてネジ519が螺入し得るようになっており、この円筒状部が挿入部514となっている。また、上記上下1組の方形状の延出片は、ネジ519による固定状態を保持するのに十分な強度を有するとともに、ニッパ等の適宜手段により容易に切断し得る肉厚を有するものとなっており、この延出片が切断部514Aとなっている。
一方、球集合板460において上記カバー部材501の上下のコーナー部に対応する位置にはそれぞれ、凹部465が設けられている。下側の凹部465は、球集合板460の取付面(遊技盤30側面)から円形の平面形状をなして陥入し、その底板にはネジ挿通孔が穿設された構成となっている。上側の凹部465は、球集合板460の取付面(遊技盤30側面)から、下側の一隅を部分円状に角落ちさせた概略方形状の平面形状をなして陥入し、その底板にはネジ挿通孔が穿設された構成となっている。上下の凹部465のネジ挿通孔にはそれぞれ、遊技盤30側からネジ519が挿通され、該ネジ519の頭部が凹部465内に収容されるとともに、軸部が前記カバー部材501の挿入部514に螺合し、これによりカバー部材501の自由端部が球集合板460に固定されるようになっている。
球集合板460が遊技盤30に取り付けられた状態では、球集合板460の凹部465がネジ519のネジ頭を収容して遊技盤30により閉塞された状態、すなわちネジ519のネジ頭が球集合板460と遊技盤30との間に挟まれた状態となるため、外部からネジ519を取り外すことが不可能であり、これにより、カバー部材501と球集合板460とが封止されるようになっている。一方、たとえば球集合板460の裏側の点検などを目的としてカバー部材501を開放する場合には、前記切断部514Aを切断することにより、カバー部材501と球集合板460との封止状態を外側から(パチンコ機10の背面側から)、痕跡を残しながら解除することができる。
なお、固定手段として、ネジにかえてナイラッチ等を用いるようにしてもよい。ナイラッチは、頭部から延出する軸部の先端部が径方向に拡張するように成形されたナイロン製の締結具であり、締結対象の部材に設けた孔部に押し込んで弾性的に係合させることにより当該部材を締結するものである。
第2封止部520Bは、カバー部材501に背面側から挿通されてカバー部材501を球集合板460に固定する破断ネジ522と、カバー部材501に設けられ破断ネジ522が挿通される孔を底板に有する破断ネジ挿通部515、516と、球集合板460に設けられ破断ネジ522が螺入される螺入部463、464と、破断ネジ522による固定状態を解除するために破断ネジ挿通部515、516に設けられた切断部515A、516Aとから構成されている。
カバー部材501の自由端は、高さ方向における中段をなす帯域部分が内側に陥入して、正面視概略コ字状の形状を有しており、その陥入部分の底板から、高さ方向に長く延びる概略直方体状の基台部515Bが外側(カバー部材501の自由端側)に突出し、さらに該基台部515Bの外側端面から、破断ネジ挿通部515が外側に突出した形状となっている。基台部515Bの外側端面の上端部および下端部からは、それぞれ、上下1組の方形状の延出片が、互いに平行となるように、水平に平伏した状態で、カバー部材501の長さ方向に沿って延出し、上下の延出片の先端部同士がたがいに近接し合う方向に円弧状に湾曲するように延びて接合し、正面視半円状の周壁部515Cが形成されている。この周壁部515Cを含む上下の延出片は全体として正面視U字状に形成され、その先端部分の内側における奥行方向中央付近には、奥行方向に対し垂直となるように、即ち、例えば遊技盤30の裏面に対し平行となるように、底壁515Dが設けられ、該底壁515Dにはネジ挿通孔(図示せず)が穿設されている。
上記周壁部515Cを含む上下の延出片および底壁515Dにより、破断ネジ挿通部515が構成されている。上記上下の延出片は、前記第1封止部520Aの切断部514Aと同様に、十分な強度を有するとともに容易に切断し得る肉厚を有するものとなっており、また、前記底壁515Dは上下の延出片の先端部の間の空間のみを閉塞しこれより内側の脚部(立ち上がり部)の間の空間は閉塞しないように設けられていて、この脚部は奥行方向に貫通する形状となっている。このように構成されることにより、上記上下の延出片の脚部が第2封止部520Bの切断部515Aとなっている。
一方、図16に示すように、球集合板460において上記上下の破断ネジ挿通部515に対応する位置にはそれぞれ、螺入部463が設けられている。上下の螺入部463は、球集合板460における前記支持体412挿通用の上下の開口部461の間の位置から、背面側(カバー部材501側)へ延出する円筒状に形成され、その内部にはネジ溝が設けられて破断ネジ522が螺入され得るようになっている。
図20に示すように、カバー部材501を閉じて球集合板460に当接させた状態では、破断ネジ挿通部515の周壁部515Cの球集合板460側端縁も球集合板460に当接し、螺入部463の全体が該周壁部515Cにより包囲されるようになっている。この状態で、破断ネジ522が破断ネジ挿通部515に背面側(カバー部材501側)から挿通されて螺入部463に螺入され、これによりカバー部材501が球集合板460に固定される。破断ネジ522は所定の高トルクで回転させることにより外側頭部522Aと内側頭部522Bとの間で破断して外側頭部522Aが分離し、内側頭部522Bが破断ネジ挿通部515の内部に収容された状態で残留する。この状態では、ドライバによって破断ネジ522を回転させることはできず、しかも内側頭部522Bは破断ネジ挿通部515の周壁部515Cで包囲されているため、痕跡を残さずに破断ネジ522を取り除くことは不可能である。これにより、カバー部材501と球集合板460とが封止された状態となる。一方、前記切断部515Aを切断することにより、カバー部材501と球集合板460との封止状態を痕跡を残しながら解除することができる。
カバー部材501の自由端は、前記したように中段をなす帯域部分が内側に陥入した正面視概略コ字状の形状を有しているが、その陥入部分を挟む上段および下段の突出部分の先端面には、それぞれ前記第1封止部520Aが設けられている。さらに、下段の突出部分の先端面において、第1封止部520Aの上方の位置に、破断ネジ挿通部516が設けられている。この破断ネジ挿通部516は、前記陥入部分の底板に設けられた破断ネジ挿通部515とほぼ同様の上下の延出片(周壁部を含む)および底壁を有する構成となっている。
また、図16に示すように、球集合板460において上記カバー部材501の下段の突出部分に設けられた破断ネジ挿通部516に対応する位置には螺入部464が設けられており、この螺入部464は前記螺入部463と同様に、背面側(カバー部材501側)へ延出する円筒状に形成され、その内部にはネジ溝が設けられて破断ネジ522が螺入され得るようになっている。本実施形態に示す第2封止部520Bは、カバー部材501の陥入部分の底板に設けられた上下の破断ネジ挿通部515および突出部分に設けられた破断ネジ挿通部516と、これら破断ネジ挿通部515、516にそれぞれ対応するように球集合板460に設けられた螺入部463、464と、破断ネジ挿通部515、516のそれぞれに設けられた切断部515A、516Aと、破断ネジ522とで構成され、高さ方向に並ぶ3点でカバー部材501と球集合板460との封止がなされ得るようになっている。
上記カバー部材501の陥入部分の底板に設けられた上下の破断ネジ挿通部515は、図9および図11に示すように、前記開閉機構410におけるブラケット413の上下の支持部413Aの間に挟持されるような位置に形成され、これら支持部413Aの間のスペースをほぼ閉塞し、第1制御基板ユニット201Aを枢着する軸411であるリベットの頭部に近接している。
図9乃至図11ならびに図22に示すように、上記カバー部材501の外側面(第1制御基板ユニット201A側面)における固定端部(図9、図11及び図22では右側端部)には、先端に係止爪が形成された矩形状の係止片517が後方に(第1制御基板ユニット201A側に)突出するように配設され、一方、第1制御基板ユニット201Aの内側ケース85の自由端部には、矩形状の突起部851が側方に(図22では右方に)突出するように配設されており、図23に示すように該係止片517が突起部851に弾性的に係止し得るようになっている。この係止片517は、カバー部材501に一体成型されている。上記矩形状突起部851には、ID情報を記憶したICチップが内臓されていてこれを外部からスキャナにより読み取るようにして外部との電波の送受信を行うように構成された封印シール(図示せず)が貼付されている。
また、上記カバー部材501の外側面における自由端部には、図11に示すように、矩形状凹部518が形成されている。この矩形状凹部518は、前記連結取付台座部材430の長さ(約48mm)および厚み(約13mm)にそれぞれほぼ等しい長さ(カバー部材501の長手方向に沿った長さ)および深さを有し、図9に示すように、内部に連結取付台座部材430をほぼ隙間なく収容することができ、収容状態で該連結取付台座部材430の外側面(開放側面)とカバー部材501の外側面とが面一となるようになっている。これにより、第1制御基板ユニット201Aとの間にできる限り間隙が形成されないようになっている。
(カバー部材の一部変形例)
図24に示すように、上記カバー部材501の内部に形成するリブの数を少なくするようにしてもよい。図24に示す例では、リブの形成が前記実施例の場合よりも大幅に少なく、これに応じて区画された室数も少なくなっている。さらには、カバー部材501の内部にリブを形成せず、内部空間を区画しないようにしてもよく、あるいは、カバー部材の内部に適宜な材料を充填して内部空間を実質的になくすようにしてもよい。
また、上記図24に示す例では、カバー部材501内の壁面に、第2封止部520B用の破断ネジ522を収容する破断ネジ収容部521が、ここでは3個形成されており、そこに破断ネジ522がそれぞれ1本づつセットされるようになっている。これにより、カバー部材501の封止を解除して開放するごとに、破断ネジを1本ずつ取り出し第2封止部520Bの3箇所の破断ネジ挿通部515、516に挿通・螺合して次の封止を行うようにすることができ、未使用の破断ネジ522は封止した状態のカバー部材501の内部に確実に保持しておくことができる。この破断ネジ収容部521は、例えば、1本の破断ネジのみを収容する構成としてもよく、この場合にも、破断ネジを未使用の段階ではカバー部材の内部に保持しておくことができる。
また、上記パチンコ機10においては、カバー部材501の一方端部およびこれに対応する球集合板460の位置に、第1および第2封止部520A、520Bで構成される封止手段を設けた構造としていたが、これと同様のまたは異なる封止手段を他方端部にも設け、これにより、カバー部材501の両端部を封止した状態で固定する構造とするようにしてもよい。この場合、前記カバー部材501の開閉構造(回動可能に軸支した構造)を設けた端部にさらに封止手段を設けるようにしてもよいが、両端部が封止手段により固定されるため、開閉構造は省略することができる。
上記パチンコ機10においては、遊技盤30の裏面の球集合板460の裏面を覆うようにカバー部材501が設けられていることにより、球集合板460の裏面に配置された中継基板、配線等の電気部品を保護することができ、他の電気部品の組み付け、或いは外部からの他物の接触による電気部品の破損、断線が防止できるのである。 即ち、パチンコ機10の組立てにおいては、例えば、球集合板460に中継基板、LED基板、スイッチ、配線等の電気部品を取り付け、この球集合板460にカバー部材501を取り付けてこれらをユニットとして構成し、このユニットを遊技盤30に取り付け、この後第1制御基板ユニット201を取り付けるという工程にすると、作業性が良好となるが、このような場合に、電気部品も少なくとも一部がカバー部材501で覆われるようにすることで、電気部品がカバー部材501によって保護され、取り付け作業時に電気部品が破損されることが防止される。
又、遊技盤30の裏面と第1制御基板ユニット201との間の間隙が補填され、これによって、不正行為を行い得るようなスペースが形成されないようになっている。
さらに、このカバー部材501が封止手段520により封止した状態で固定されていることにより、不正に取り外すことが困難となっており、もしこの封止が不正に破られたとしても、痕跡が残るため、封止が破られたことが一目瞭然であり、これにより不正行為が容易に発覚する。
さらに、封止手段が第1封止部520Aと第2封止部520Bとを有し、第1封止部520Aが、球集合板460に遊技盤30側から挿通されてカバー部材501を球集合板460に固定する固定手段であるネジ519と、球集合板460の遊技盤30側に設けられネジ519が挿通される孔を底板に有する凹部465と、カバー部材501に設けられネジ519が挿入され固定される挿入部514と、ネジ519による固定状態を解除するために挿入部514に設けられた切断部514Aとから構成されているため、球集合板460が遊技盤30に取り付けられた状態では外部からネジ519を取り外すことが不可能であり、これにより、カバー部材501が封止した状態で固定され、これを痕跡を残すことなく不正に取り外そうとすると球集合板460を遊技盤30から取り外すことが必要となり、したがって不正行為を行うことが困難となっている。一方、たとえば球集合板460の裏側の点検などを目的としてカバー部材501を開放する場合に、切断部514Aを切断することによって痕跡を残しながらカバー部材501の封止状態を解除することができる。また、球集合板460が遊技盤30に取り付けられていない状態ではカバー部材501を自在に開放し得るため、作業性が良好である。
さらに、第2封止部520Bが、カバー部材501に背面側から挿通されてカバー部材501を球集合板460に固定する破断ネジ522と、カバー部材501に設けられ破断ネジ522が挿通される孔を底板に有する破断ネジ挿通部515、516と、球集合板460に設けられ破断ネジ522が螺入される螺入部463、464と、破断ネジ522による固定状態を解除するために破断ネジ挿通部515、516に設けられた切断部515A、516Aとから構成されているため、カバー部材501を破断ネジ522により球集合板460に外側から固定することができ、これにより、容易にカバー部材501を封止した状態で固定することができる。このとき、前記球集合板460が遊技盤30に取り付けられた状態であっても、カバー部材501を破断ネジ522により球集合板460に外側から封止・固定することができるので、たとえば前記第1封止部520Aによる封止状態を解除した後に、第2封止部520Bによって再度カバー部材501と球集合板460とを封止することができる。一方、たとえば球集合板460の裏側の点検などを目的としてカバー部材501を開放する場合には、切断部515A、516Aを切断することによって痕跡を残しながらカバー部材501の封止状態を解除することができる。
さらに、第1制御基板ユニット201の一方端部が軸411により回動可能に枢着され、破断ネジ挿通部515が、第1制御基板ユニット201を枢着する軸411に近接していることにより、第1制御基板ユニット201を枢着部分から不正に取り外そうとしても、破断ネジ挿通部515が障害となって枢着部分を取り外すことが困難となっており、またカバー部材501は封止した状態で固定されているため、破断ネジ挿通部515を取り除こうとしても痕跡を残さずにこれを取り除くことは困難となっている。したがって不正行為がさらに効果的に防止される。
さらに、カバー部材501の内部に、第2封止部520B用の破断ネジ522を1本またはそれ以上収容する破断ネジ収容部521が配設されていることにより、破断ネジ収容部521に破断ネジ522を収容しておくようにすれば、カバー部材501の封止を解除して開放するごとに、破断ネジ522を1本ずつ取り出して次の封止を第2封止部520Bで行うようにすることができ、未使用の破断ネジ522がある段階ではこれを封止した状態のカバー部材501の内部に確実に保持しておくことができる。
さらに、カバー部材501のコーナー部に第1封止部520Aが設けられ、コーナー部以外に第2封止部520Bが設けられていることにより、第1封止部520Aによってカバー部材501をコーナー部で容易かつ確実に封止することができるとともに、このカバー部材501の封止を第2封止部520Bによってさらに確実に行うことができる。また、複数個所に第1および第2封止部が設けられているので、封止および解除を行う行程の1回につき1箇所ずつで封止および解除を行うようにすれば、封止および解除の行程を複数回行うことができ、その行程ごとに開封履歴を残すことができる。
さらに、カバー部材501が中空体に成形され、内部がリブ512により多数の室に区画された構成としたことによって、カバー部材501の内部に不正基板を設置するのに十分なスペースが形成されておらず、したがって不正行為を効果的に防止することができる。
さらに、カバー部材501が、球集合板460に対向する面が開放された構成としたことにより、カバー部材501を閉じた状態では上記開放された面も球集合板460に当接して閉塞されるため、カバー部材501の内部に不正基板を設置する等の不正行為は困難となっている。このとき、前記したようにカバー部材501の内部がリブ512により多数の室に区画されていても、カバー部材501の開放部分が外部に露出しておればそこからリブ512を切断して不正行為のためのスペースを確保されるおそれがあるが、上記のようにカバー部材501の開放面を球集合板460に対向させることにより、リブ512を切断することも困難となっている。
さらに、カバー部材501と第1制御基板ユニット201とが、たがいに左右逆方向に開閉される開閉構造を有する構成としたことにより、カバー部材501および第1制御基板ユニット201のそれぞれを開放した状態における荷重が左右いずれか一方の端部に集中せず、左右両端部に分散することとなる。よって、たとえば点検などに際してカバー部材501および第1制御基板ユニット201を開放する場合等に、これらカバー部材501および第1制御基板ユニット201の荷重により球集合板460に変形が生じるといった不具合が防止される。球集合板460に変形が生じると、遊技球の排出に不具合をきたすおそれがある。
さらに、第1制御基板ユニット201の一方端部が軸411により回動可能に枢着され、カバー部材501に、第1制御基板ユニット201の他方端部(自由端部)に係止する係止片が一体成型された構成としたことにより、第1制御基板ユニット201の自由端部を保持するための部材(例えばナイラッチ等)を別に用意する必要がなく、部品点数を少なくすることができる。また、カバー部材501が不正に取り外されたとした場合、第1制御基板ユニット201の自由端部が保持されずに遊離した状態となるため、不正行為が容易に発覚することとなり、したがって不正を行うことがより困難となる。
また、パチンコ機10の組み立てにおいては、例えば、球集合板460に中継基板、LED基板、スイッチ、配線等の電気部品を取り付け、この球集合板460にカバー部材501を取り付けてこれらをユニットとして構成し、このユニットを遊技盤30に取り付け、この後第1制御基板ユニット201を取り付けるという工程にすると作業性が良好となるが、このような場合に、電気部品の少なくとも一部がカバー部材501で覆われるようにすることで、電気部品がカバー部材501によって保護され、取り付け作業時に電気部品が破損されることが防止される。
なお、図23には、球集合板460にカバー部材501および第1制御基板ユニット201を取り付けた状態が示されており、このように、球集合板460、カバー部材501および第1制御基板ユニット201を一体とした状態で遊技盤30に取り付けるという工程も可能であり、パチンコ機10の組み立て方法は特定のものに限定されないが、前記のように球集合板460およびカバー部材501をユニットとして遊技盤30に取り付けた後に第1制御基板ユニット201を取り付けるという工程の作業性がとりわけ良好である。
(特徴構成)
前述の通り、パチンコ機10においては、基板ボックスである第1制御基板ユニット201Aが遊技盤30の裏面側に配設され、該第1制御基板ユニット201Aは、外側ケース(第1ケース)70と内側ケース(第2ケース)85との間に制御基板80が収容された構成を有し、さらに、該外側ケース70と内側ケース85とを封止する封止機構を有するものとなっている。
制御基板80には、前述の通りCPUやROM、RAM等の所定の電気部品が搭載されるとともに、外部と接続されるコネクタが搭載されている。前記外側ケース70は、制御基板80の前記電気部品搭載面側を覆うとともに、前記コネクタ接続用の開口72が形成された外板を有する構成となっている。前記内側ケース85は、前記制御基板80の前記電気部品非搭載面側を覆うようになっている。
上記第1制御基板ユニット201Aの封止機構は、前記したように外側封印部71と内側封印部86と封印部材87とを有し、これらを1組として封印部が構成され、合計5組の封印部が構成されている。詳細には、図8に示すように、第1制御基板ユニット201Aの一方側端縁(図8では左側端縁)の上端および下端にそれぞれ封印部781、782(以下、上封印部781、下封印部782とも称す)が設けられ、これら封印部781、782の間の中央部に、上下に並置するようにして3つの封印部791、792、793(以下、中封印部791、792、793とも称す)が設けられている。
上記第1制御基板ユニット201Aは、通常はまず上封印部781および下封印部782により封止がなされ、基本的に中封印部791、792、793は使用されない。何らかの理由により開封して検査等を行う必要が生じたときには、上封印部781および下封印部782の封止状態を解除して第1制御基板ユニット201Aを開封し検査等を行った後、中封印部791、792、793のいずれかにより第1制御基板ユニット201Aを再び封止し、以降は同様にして、必要に応じ中封印部791、792、793のうち残りの2つを順次用いて、第1制御基板ユニット201Aの開封および封止を行うようにする。即ち、上封印部781および下封印部782が、初回の封止に使用される第1次封止機構780を構成し、中封印部791、792、793が、次回以降の3度の封止に使用される第2次封止機構790を構成しており、あわせて4度まで第1制御基板ユニット201Aの開封および封止を行うことができ、通常は第1次封止機構780が主として使用され、第2次封止機構790は場合に応じて副次的に使用される構成となっている。
図8および図9に示すように、上記第1制御基板ユニット201Aには、上端縁に沿って左右方向に長く延びるコネクタ接続用の開口72が形成されている。このコネクタ接続用の開口72からは、第1制御基板ユニット201Aに収容された制御基板80のコネクタ接続部80Aが露出し(図6参照)、該コネクタ接続部80Aは、前述の中継基板470にハーネス(図示せず)により接続され、一般入賞口の検出信号、大入賞口への入賞検出信号、大入賞口の開閉を行う信号、始動入賞口の羽根を開閉する信号等が制御基板80と中継基板470との間で送受されるようになっている。また、第1制御基板ユニット201Aの外側面すなわち外側ケース70の外側面は、中央よりやや上方の位置を境として下側部が上側部より若干(約5mm程度)外側に突出するように成形され、これにより、第1制御基板ユニット201Aの外側面に、水平方向に延びる段面部73が形成されている。即ち、前記外側ケース70の外板は、前記コネクタ接続用の開口72を有する上方面部70Aと、前記所定の電気部品の正面を覆う下方面部70Bと、この上方面部70A及び下方面部70Bとは交差する面であって該上方面部70A及び該下方面部70Bの間に形成された段面部73と、を有する構成となっている。
パチンコ機10の背面には、図6に示すように、保護カバー354が配置されている。この保護カバー354は、パチンコ機10の後方に突出する略直方体形状であって左右側面および上面が閉鎖されかつ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも電動役物ユニット(センター役物)を囲むのに十分な大きさを有している(但し、本実施形態では、前述の音声ランプ制御装置262も合わせて囲む構成となっている)。保護カバー354の下端側は、基本的に第1制御基板ユニット201Aの中央よりやや上方の位置、具体的には前記段面部73にほぼ対応する高さ位置まで延びており、これにより、前記コネクタ接続用の開口72は保護カバー354により覆われ、段面部73より下方の、内部にCPUやROM、RAM等が配置された部分や封印シールが貼付された矩形状突起部851は保護カバー354により覆われず露出するようになっている。保護カバー354の背面には多数の放熱用の通気孔354aが設けられており、該通気孔354aは各々が長孔状をなし、それぞれの通気孔354aが比較的近い位置で隣り合うよう設けられている。
保護カバー354において、第1制御基板ユニット201Aのコネクタ接続用の開口72に対向する位置は通気孔354aが設けられず閉塞されている。図6に示すように、通気孔354aは、縦方向および横方向に多数の列をなすようにして配置されているが、最下段に配置された列は第1制御基板ユニット201Aのコネクタ接続用の開口72に対向する位置より上側に位置しており、この最下段の列から保護カバー354の下端までの間においては、保護カバー354に通気孔やその他の開口は穿設されておらず閉塞されている。
図27、図28および図30に示すように、保護カバー354の両側端縁には、舌片状の係合部354bが形成されており、該係合部354bがセット板400の側壁に内接して弾性変形しつつ嵌合され、該係合部354bがその側壁の端部を過ぎると弾性復元して前記側壁の端部に係合するように構成されている。また、保護カバー354の両側端縁にはネジ穴部354cが形成されており、セット板400の前側(遊技盤30側)からネジが螺入されて締結固定され、セット板400が閉じた状態では外部からネジを取り外して保護カバー354を開放することができない構造となっている。即ち、保護カバー354がセット板400に封止される構造となっている。
セット板400は、図7に示すように内枠12に対し一方側端縁(図7では左側端縁)が枢着されて回動可能に保持されているが、他方側端縁(図7では右側端縁)すなわち自由端縁には、該端縁に沿って四角柱状に延びる突出部401が形成されている。
外枠11は上板部111、下板部(幕板を含む)112、及び左右の側板部113、114から構成されている。このうち左側板部113に設けられた上下2つの枢支部が内枠12の左辺側を枢支することにより、内枠12は、遊技機前面側へ向けて開放可能とされるとともに、閉じた状態では外枠11の4つの板部111、112、113、114の各前面に当接した格好で外枠11に設けられた上下2つの爪馬115(図4参照)に鉤部121が係合された状態として施錠されるようになっている。この外枠11のうち右側板部(枢支部が設けられていないほうの側板部)114は、その後方部分が遊技機の中心側へ向かって折り曲げられて後板部116を形成することで、横断面視でL字状をなすように形成されている。この後板部116と内枠12との間にセット板400の突出部401が位置するようにされているため、セット板400の開放方向(遊技機裏面方向)への移動が禁止され、閉じた状態の内枠12を解錠して内枠12を開放することなくセット板400を開放することができない構造となっている。また、この突出部401を外枠11の後板部116と内枠12との間に挟持される(挟むようにして両者で保持する)ようにしてもよい。
保護カバー354の下端部は、一方側部が部分的に下方に延出するように成形され、これにより遮蔽部354Sが形成されている。即ち、保護カバー354は前記したように略直方体形状であるが、一方側側壁部(図6ないし図27では左側側壁部)および該側壁部に連なる背面部の一方側端部が下方に延出しており、これにより図31に示すように概略鉤形状に屈曲する横断面形状を有する遮蔽部354Sが形成されている。遮蔽部354Sの幅(図27に示すw1)は、図6に示すように第1制御基板ユニット201Aの封印部781、782、791、792、793をほぼ覆い得る程度の幅となっており、下端は第1制御基板ユニット201Aの下端にほぼ対応する高さ位置まで延びている。遮蔽部354Sの内側端縁(保護カバー354の他方側を向いた端縁;図6ないし図27では右側端縁)における上端および下端の入隅部および出隅部はそれぞれ弧形状に成形されている。遮蔽部354Sは、図6に示すように、第1制御基板ユニット201Aの封止機構の大部分を覆うものとなっている。
前記したように、第1制御基板ユニット201Aの封止機構は第1次封止機構780と第2次封止機構790とから構成されているが、上記保護カバー354は、上記第1次封止機構780の一部を第2次封止機構790よりも内奥側の位置で覆うように配置されている。詳細には、図6に示すように、第2次封止機構790を構成する中封印部791、792、793のほぼ全体が保護カバー354の遮蔽部354Sに覆われ、第1次封止機構780を構成する上封印部781の全体が、遮蔽部354Sよりも内奥側すなわち上方の位置で保護カバー354に覆われるようになっている。また、第1次封止機構780の下封印部782は、その一部が遮蔽部354Sの先端部に覆われている。
また、第1制御基板ユニット201Aは、前述の開閉機構410および連結取付台座部材430といった取付機構を介して遊技盤30の裏面側に支持固定されているが、該取付機構において外側に露出した部分(例えばブラケット413)も、ほぼ全体的に保護カバー354の遮蔽部354Sに覆われるようになっている。
保護カバー354の内側面には、図28、図29、図30および図32に示すように、内側方向に延出するリブ354Rが形成されている。該リブ354Rは、保護カバー354の下端縁よりやや上方(約4mm程度上方)の位置から内側方向に棚状に約4mm程度延出し、該保護カバー354の下端縁に沿って水平に延びるリブとなっている。該リブ354Rは保護カバー354の幅方向のほぼ全体にわたって形成され、その一方端部は遮蔽部354Sの上端に沿って延びその側壁部まで達している。即ち、上記リブ354Rは、保護カバー354において、遊技機を裏面視した場合の前記コネクタ接続用の開口72より外周側(即ちここでは下側)において該開口72から前記保護カバー354の外周へ向かう方向(即ち下方)とは交差する方向(即ち左右方向)に沿って所定の長さを有し、第1制御基板ユニット201Aに対向する面から該第1制御基板ユニット201A側に延出されて形成されている。
上記リブ354Rは、保護カバー354の内側面において第1制御基板ユニット201Aのコネクタ接続用の開口72に対向する位置よりも外周側(ここでは下側)の位置に形成されている。前記したように、保護カバー354の下端は第1制御基板ユニット201Aのコネクタ接続用の開口72を覆いながら該開口72よりも下方まで延びているが、上記リブ354Rは、保護カバー354の外周を構成する下端縁と、第1制御基板ユニット201Aのコネクタ接続用の開口72に対向する位置との間に形成されている。
また、第1制御基板ユニット201Aの外側面において保護カバー354のリブ354Rに対応する位置には前記段面部73が形成されており、リブ354Rは、図32に示すように、上記段面部73にかかる程度まで延出するようにして形成されている。
また、上記リブ354Rは、図6に示すように、第1制御基板ユニット201Aのコネクタ接続用の開口72の幅を含み該開口72の幅よりも広く拡がる範囲にわたって延びるように形成されている。さらには、上記リブ354Rは、第1制御基板ユニット201Aの全長を内包し該第1制御基板ユニット201Aの全長よりも長く延びるように形成されている。
(作用)
上述の通り、パチンコ機10においては、遊技を制御するものであって、所定の電気部品と、外部と接続されるコネクタと、が電気部品搭載面に搭載された制御基板80を備え、該制御基板80が、該制御基板80の上記電気部品搭載面側を覆うとともに上記コネクタ接続用の開口72が形成された外板を有する外側ケース(第1ケース)70と、上記制御基板80の非搭載面側を覆う内側ケース(第2ケース)85と、を有する基板ボックスすなわち第1制御基板ユニット201Aにより収容され、上記第1制御基板ユニット201Aが遊技盤30の裏面側に配設されるようにした構成において、少なくとも上記開口72を覆うようにして設けられた保護カバー354には、遊技機を裏面視した場合の上記開口72より外周側において上記開口72から上記保護カバー354外周へ向かう方向とは交差する方向に沿って所定の長さを有するリブ354Rが、上記第1制御基板ユニット201Aに対向する面から該第1制御基板ユニット201A側に延出されて形成されるとともに、上記外側ケース70の外板は、上記開口72を有する上方面部と、上記所定の電気部品の正面を覆う下方面部と、この上方面部及び下方面部とは交差する面であって該上方面部及び該下方面部の間に形成された段面部73と、を有し、上記保護カバー354のリブ354Rが、上記段面部73にかかる程度まで延出されている構成としたので、保護カバー354の外部からリブ354Rの先端を越えて内部まで一直線に延びるように連通する進入経路が形成されておらず、またリブ354Rが障壁として機能することともなるため、例えば基板ボックスのコネクタ接続部に対して不正を行おうとしても、保護カバー354の外部から内部に不正に器具等を進入させることは困難となっており、これにより不正行為が抑止される構成となっている。
また、リブ354Rが、保護カバー354の下端縁よりやや上方の位置に形成されているので、該リブ354Rがより内奥の位置で障壁として機能し、したがって保護カバー354の外部から内部に不正に器具等を進入させることがさらに困難となっている。
また、保護カバー354がセット板400に封止され、該セット板400は、パチンコ機10の外枠11と、該外枠11に開閉可能に支持された内枠12との間に挟持されるようにして保持されているので、保護カバー354を開こうとすると外枠11に対して内枠12を開放することが必要となるが、内枠12は外枠11に対して閉じた状態で施錠されているため第1制御基板ユニット201Aのコネクタ接続部に対して不正を行うには内枠12を開錠して開放するか、さもなくば保護カバー354を切断ないし破壊することが必要となってさらに手間がかかることとなる。したがって不正行為をさらに効果的に抑止することができるようになっている。
また、保護カバー354のリブ354Rが、第1制御基板ユニット201Aのコネクタ接続用の開口72の幅を含み該開口72の幅よりも広く拡がる範囲にわたって延びるように形成されているので、外部からコネクタ接続用の開口72へ進入することが意図される場合に該リブ354Rがより確実に障壁となり、これによりハーネスの接続部分に対する不正行為がより効果的に抑止されるようになっている。
また、保護カバー354に多数の通気孔354aが設けられるとともに、第1制御基板ユニット201Aのコネクタ接続用の開口72に対向する位置は通気孔354aが設けられず閉塞されているので、通気孔354aから内部に不正に器具等を進入させてコネクタ接続用の開口72に達することは困難となっており、したがってコネクタ接続部に対する不正行為がより効果的に抑止されるようになっている。
また、第1制御基板ユニット201Aが封止機構を備え、保護カバー354に、前記第1制御基板ユニット201Aの封止機構の少なくとも一部を覆う遮蔽部354Sが形成されている構成としたので、第1制御基板ユニット201Aを不正に開封すべく封止機構の封止状態を解除しようとしても、保護カバー354の遮蔽部354Sに遮られて困難となっており、この状態で第1制御基板ユニット201Aを開封するにはまず保護カバー354を退けることが必要であって、そのぶん不正行為に手間がかかるようになっている。したがって、不正行為がより困難となっていてこれを効果的に抑止することができるようになっている。
また、遮蔽部354Sが、保護カバー354の端部を部分的に延出させるようにして形成されているので、簡単な構成により、第1制御基板ユニット201Aの封止機構を効率よく覆うことが可能な遮蔽部354Sとなっている。このとき、第1制御基板ユニット201Aに収容された制御基板80の遊技機裏側方向を向いた面に配置されるCPUやROM、RAM等の所定の電気部品の正面は、これら電気部品の状況が外部から確認できるよう、保護カバーで覆われないようにしておくことが望ましく、また、外部から認証作業が行われる証紙等のシールや、あるいはID情報を記憶したICチップが内臓されていてこれを外部からスキャナにより読み取るように構成された封印シールが第1制御基板ユニット201Aに貼付されているので、認証作業や読取作業がスムーズに行えるよう、これらシールは保護カバーで覆われることなく露出するようにしておくほうが望ましいが、上記のように保護カバー354の端部を部分的に延出させるようにして遮蔽部354Sが形成されていることで、上記電気部品の正面やシールの貼付位置は避けて封止機構のみが限定的に覆われるように遮蔽部354Sが局所的に形成された構成となっている。
また、第1制御基板ユニット201Aの一側部が取付機構を介して遊技盤30の裏面側に支持固定されることにより開閉可能にされるとともに、前記第1制御基板ユニット201Aのうち前記一側部に前記封止機構が配置されるようにし、前記遮蔽部354Sが、保護カバー354のうち前記一側部側の端部を部分的に延出させ、前記取付機構と前記封止機構とを同時に覆うように形成されているので、封止機構が取付機構に近接または重複するように配置されており、簡単な構成により、第1制御基板ユニット201Aの取付機構と封止機構とを効率よく覆うことが可能な遮蔽部354Sとなっている。このように保護カバー354の端部を部分的に延出させるようにして遮蔽部354Sを形成することで、CPUやROM、RAM等の所定の電気部品の正面やシールの貼付位置は避けて封止機構及び取付機構のみが限定的に覆われるように遮蔽部354Sが局所的に形成されているため、保護カバー354の成形が複雑化せず容易に行うことができるという利点も有する構成となっている。
また、第1制御基板ユニット201Aの封止機構が、初回の封止に使用される第1次封止機構780と、次回以降の封止に使用される第2次封止機構790との2つの封止機構から構成され、保護カバー354が、上記第1次封止機構780の一部である上封印部781を第2次封止機構790よりも内奥側の位置で覆うように配置されているので、主として使用される第1次封止機構780に対する外部からの進入がより困難となっており、これにより第1制御基板ユニット201Aに対する不正行為がより効果的に抑止されるようになっている。
また、第1制御基板ユニット201Aに、外部との電波の送受信が可能に構成されたシール(封印シール)が貼付され、保護カバー354が、上記シールを覆わず露出させるようにして配設されているので、例えばスキャナ等により外部との電波の送受信を行う場合に、電波の送受信を保護カバー354に障害されることなく直接的に行うことができる。
(変更態様)
上記パチンコ機10には、様々な変更を加えることが可能である。
例えば図33に示すように、第1制御基板ユニット210Aの外側面を、上側部が下側部より外側に突出するように成形し、これにより下方に面する段面部74を形成し、該段面部74に保護カバー354のリブ354Rが下方からかかる構成としてもよく、さらには、例えば図34に示すように、第1制御基板ユニット211Aの段面部75を溝状に形成し、該段面部75の内部に保護カバー354のリブ354Rが収容されるようにし、これにより保護カバー354の外部から内部への進入をより困難とする構成としてもよい。
また、例えば図35に示すように、保護カバー355の遮蔽部355Sに、さらにリブ356Rを付加するようにしてもよい。同図に示す例では、前記実施形態と同様に、保護カバー355の下端縁に沿って水平に延びるリブ355Rが、遮蔽部355Sの上端に沿って延びその側壁部まで達するように形成されているが、これに加えて、遮蔽部355Sの下端部に、該遮蔽部355Sの全幅にわたって水平に延びるリブ356Rが形成されており、このリブ356Rが遮蔽部355Sの下端部における障壁として機能して、不正行為がさらに効果的に抑止されるようになっている。さらには、例えば、同様のリブをさらに多数形成したり、縦方向に延びるリブ等を付加したりしてもよい(図示せず)。
また、前記実施形態においては、パチンコ機10が例示されていたが、遊技機としては、パチンコ機以外にも、スロット機、パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機も例示される。
スロット機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。
この場合、有価物体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、有価物体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明は、制御基板を収容する基板ボックスを備える遊技機であれば広汎に実施することが可能である。
本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の右側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の平面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の外枠に対して内枠、前面枠、セット板を夫々開いた状態を示す斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の外枠から内枠を開き、内枠からセット板を開いた背面の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを連結取付台座部材から外した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを連結取付台座部材ごと外した状態の右側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを連結取付台座部材から外し、連結取付台座部材を開放した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースおよび連結取付台座部材をそれぞれ外した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを開放した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを外し、カバー部材を開放した状態の斜視図である。 破断ネジの一例を示す正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケース、連結取付台座部材、カバー部材および球集合板を外して分解した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースおよび連結取付台座部材を外して分解した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の第1基板ケースに連結台座部材を取り付けた状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤から球集合板、開閉機構、連結取付台座部材を取り付けた第1基板ケースを分離した状態の分解斜視図である。 カバー部材の封止構造を示す拡大図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースを連結取付台座部材ごと外し、さらにカバー部材ごと球集合板を外した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の第1基板ケースおよびカバー部材を取り付けた球集合板を外した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の裏面に、別の実施態様にかかるカバー部材を設け、第1基板ケースおよび連結取付台座部材をそれぞれ外し、カバー部材を開放した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の保護カバーをセット板に取り付けた状態を外側から視た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の保護カバーをセット板に取り付けた状態を内側から視た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の保護カバーをセット板から取り外した状態を外側から視た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の保護カバーをセット板から取り外した状態を内側から視た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の保護カバーをセット板に取り付けた状態を内側から視た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の保護カバーをセット板から取り外した状態を内側から視た斜視図である。 図6のA−A線部断面図である。 図6のB−B線部断面図である。 第1制御基板ユニットの段面部の別の例を示す概略部分断面図である。 第1制御基板ユニットの段面部の別の例を示す概略部分断面図である。 保護カバーの遮蔽部の別の例を示す斜視図である。
70A:上方面部
70B:下方面部
73:段面部
201A:第1制御基板ユニット
354:保護カバー
354R:リブ

Claims (4)

  1. 遊技を制御する第1制御装置と、
    該第1制御装置によって制御される第2制御装置と、
    遊技球が流下する遊技領域が前面に形成された遊技盤とを備え、
    該遊技盤の後方に前記第1及び第2制御装置が配設されると共に、配設状態において前記第1及び第2制御装置が前記遊技盤の裏面と平行する方向にずれた態様をとるように構成された遊技機であって、
    前記第1制御装置は、
    所定の配線が接続されるコネクタと所定の電気部品とが搭載面に搭載された制御基板と、該制御基板を収容する部材であって、収容した制御基板の前記搭載面が後方を向き、且つ前記コネクタが前記所定の電気部品よりも前記第2制御装置側に位置するように前記遊技盤の後方に取り付けられる基板ボックスとを備え、
    該基板ボックスは、前記制御基板における前記搭載面側を覆う壁が、前記搭載面のうち前記所定の電気部品を有する領域に対し所定の間隔をあけて対向する第1領域と、前記コネクタを有する領域に対し前記所定の間隔よりも近接して対向する第2領域とを段差状に形成すると共に前記コネクタを露出させる開口部が前記第2領域に形成されるものであって、
    前記第2制御装置と、前記第1制御装置における前記第2領域との後方を覆う形状を有する保護カバーを備え
    前記基板ボックスにおいて、前記第2制御装置側方向に直交する方向における両側のうちの一側部が取付機構を介して前記遊技盤の裏面側に支持固定されることにより開閉可能にされ、前記保護カバーのうち前記一側部側の端部を部分的に延出させて前記取付機構の少なくとも一部を覆う遮蔽部が形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記保護カバーの縁部が前記第1領域における縁部の後方を覆いつつ前記所定の電気部品の正面を覆わない形状とされ、前記保護カバーのうち前記第1制御装置における前記第2領域の後方を覆う部位の前面には、前記第1領域と前記第2領域とによって生じる段部に係合する不正侵入防止用のリブが、前記コネクタを露出させる開口部の幅を含んで幅方向に拡がる範囲にわたって延びるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技盤が固定される内枠と、
    該内枠を開閉可能に支持する外枠と、
    開錠操作がされた場合に前記外枠に対する前記内枠の開放を可能とする錠装置と、
    遊技球を払い出す払出装置を有し、前記遊技盤の後方を覆う閉状態から開状態への移動が前記外枠に対して前記内枠を開放した場合に可能となるセット盤とを備え、
    該セット盤に対して開閉可能に前記保護カバーが設けられると共に、前記セット盤の前面側から前記保護カバーの開放側の縁部が前記セット盤に固定される請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記第1制御装置は、前記基板ボックスの外面に貼付されることで前記基板ボックスを封印する封印シールと、該封印シールが貼付される貼付領域とを備え、
    前記貼付領域が、前記基板ボックスに突出するように配設された突起部に形成され、
    前記封印シールは、識別情報を記憶し、記憶されている前記識別情報を電波により送信可能な構成を含んで構成され、
    前記貼付領域を保護する壁が前記保護カバーとは別体に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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