JP5773172B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この中継基板には、複数種類の配線が集約されている。また、中継基板は、主制御基板のようにケース内に収容されることなく、コネクタ搭載面が露出状態で着脱が可能なようにネジ止め又は爪により係止されていることが多い。
上記の従来技術としては、次の文献が挙げられる。
近年、不正基板(例えば、擬似主基板)が小型化される傾向にあり、この小型化が進めば、一層不正行為の早期発見が困難となるという問題がった。
このような不正基板(例えば、擬似主基板)の敷設により、図40に示す如き配線が可能となり、その不正基板(例えば、擬似主基板)によって、例えば、恰も主基板が機能しているかの如き作用を得ながら、主基板に取って変わることができて、不正に払い出しを行う等、致命的な不正が行われることになる。図示において、配線の×印は、擬似主基板を敷設した時に既存の配線を断線させることを示す。
遊技盤の裏面側に配置された所定の遊技を制御する主制御基板と、
前記遊技盤の裏面側に配置された取付台座と、
前記取付台座に取り付けられた中継基板と、
前記中継基板を介して前記主制御基板と電気的に接続される複数の電気部品と、
を備える遊技機であって、
前記取付台座において前記中継基板の長手方向一端側に設けられ、前記中継基板と係合する第1の係合部と、
前記取付台座において前記中継基板の長手方向他端側に設けられた第2の係合部と、
前記中継基板を挟んで前記第2の係合部とは反対側に配置された押さえ部材と、
前記取付台座に前記中継基板と前記押さえ部材とを連結し、解除痕跡を残さない前記中継基板の取り外しを不能にする封止部材と、
を備え、
前記中継基板は、貫通孔を有しており、
前記封止部材は、前記貫通孔に挿通されており、前記第2の係合部及び前記押さえ部材に係合して前記第2の係合部と前記押さえ部材とで前記中継基板を挟み込み、
前記封止部材による前記取付台座と前記押さえ部材との連結状態において、前記押さえ部材の回動を抑制する手段を備える、
ことを特徴としている。
本発明において、中継基板とは、主制御基板と複数の電気部品とが電気的に接続されている場合にこれらの電気的接続を中継する基板のことであり、このような基板であれば、当該基板へのアクセスを抑制するケース体により収容される基板であっても、又は電気的接続の中継以外の用途(演算・記憶など)に兼用される基板であってもよい。またこの場合、主制御基板と中継基板との電気的接続とは、基板間に他の制御基板を介した接続状態を含むものである。但し、次に挙げる中継基板は、不正がし易い箇所又は不正に気づかれにくい箇所に配置されているものであるため、特に本発明のような不正対策が必要となる。(1)主制御基板の前面側に配置されることにより裏面視で主制御基板により遮蔽されているもの、(2)主制御基板に接続される配線が通る箇所に配置されているもの、(3)主制御基板と遊技領域に配設される所定の入賞装置(入賞口又は入賞ゲートを有するもの)との間に配置されているもの、又はそれら(主制御基板と入賞検出用スイッチ)を接続する配線が通る箇所に配置されているもの、(4)主制御基板とエラー報知を制御する制御基板との間に配置されているもの、又はそれらを接続する配線が通る箇所に配置されているもの、(5)主制御基板とエラー報知を行う所定の電気部品との間に配置されているもの、又はそれらを接続する配線が通る箇所に配置されているもの、(6)主制御基板と遊技球の払出しを制御する制御基板との間に配置されているもの、又はそれらを接続する配線が通る箇所に配置されているもの。
そして、この中継基板を介して主制御基板と接続される電気部品の一例としては、エラー状態の表示を制御する表示制御基板、エラー状態を示す情報を表示する表示部を有する表示装置、通常・時短・確変状態などの状態報知を制御するランプ制御基板、状態報知ランプ(通常・時短・確変状態、又は特別図柄・普通図柄の報知ランプ、特別図柄保留ランプ、普通図柄保留ランプ)、エラー報知音の出力を制御する音声制御基板、エラー報知音を出力するスピーカ、払出制御基板、払出モータによりは払い出された遊技球を検出するスイッチ、入賞装置(始動入賞装置・可変入賞装置を含む)、入賞口(始動口・大入賞口を含む)に入球口した遊技球を検出するスイッチ、入賞口を開閉する羽根や扉を駆動する駆動装置等が挙げられる。この中で、「払出モータ、及び払出モータにより払い出された遊技球を検出するスイッチ」については、賞球払出時において遊技球が払い出されたにもかかわらず払い出されていないように見せかけたり、払出モータを不正に作動させつつ払い出されていないように見せかけたりすることによって多くの遊技球を獲得するといった不正行為がされる場合に標的となる可能性が高く、「始動口に入球した遊技球を検出するスイッチ」については、検出タイミングを操作することによって抽選結果が当り結果となるようにして特別遊技状態を強制発生させて多くの遊技球を獲得するといった不正行為がされる場合に標的となる可能性が高く、「大入賞口に入球した遊技球を検出するスイッチ」については、所定個数の入球が終了契機とされている特別遊技状態中に、入球を検出したにもかかわらず検出していないことにして特別遊技状態の終了を遅らせ、特別遊技状態中に通常より多くの遊技球を獲得するといった不正行為がされる場合に標的となる可能性が高く、「始動口を開閉させる羽根を駆動する駆動装置」については、羽根を開放する契機となっていないにもかかわらず強制的に羽根を開放させ、始動口へ多くの入球をさせることにより抽選を多く行わせて特別遊技状態を導出させ易くするといった不正行為がされる場合に標的となる可能性が高く、「大入賞口を開閉させる扉を駆動する駆動装置」については、特別遊技状態中でないにもかかわらず強制的に扉を開放させ、大入賞口へ多くの入球をさせることにより多くの遊技球を獲得するといった不正行為がされる場合に標的となる可能性が高く、これらの電気部品と接続された中継基板に対して不正対策を施すことには特別な効果がある。
更に、封止部とは、封止部材が挿入若しくは取り付けられる形状を有するものであり、例えば破断ネジが用いられる封止部にあっては、取付台座に形成されたネジ孔を少なくとも有するものである。また、その破断ネジの頭部を囲うリブ、若しくは中継基板を挟持する部位(例えば、取付台座475及び押さえ部材492により挟持する形態のように取付台座の一部とその他の部材の一部とにより構成される挟持部、又は取付台座に一体又は別体に形成された挟持部(例えば取付台座475の一部をコの字状に成形する、又は押さえ部材492の一部をコの字状に成形する)、を含む)が設けられれば、これらを含む。
又、取付台座とは、中継基板を取り付けるものを意味し、封止部の少なくとも一部と係合部とを備えるもので、実施例におけるテーブル状の形態やブラケットの如き部材のように脚部を備えるもののほか、脚部のない凹面状若しくは平面状の形態等を含むものである。さらに、他部材(例えば遊技盤30又は球集合板460)に取り付けられるものや、他の樹脂部材(例えば球集合板460)と一体成形されたもの、又は中継基板を取り付ける部分が複数部品からなるもの等についても含むものである。
又、取付台座とは、封止部を封止するのに用いられる部材のことであり、実施例の破断ネジ(所定圧を超える螺合により頭部が捩子切れるネジ)、同様の作用を成すワンウエイネジ、或いは、封止部がネジによる締め付け力により塑性変形されるピンを有するものである場合にはピンを塑性変形させるネジのことを指すものである。
所定の遊技を制御する主制御基板と、取付台座に取り付けられる中継基板とを遊技盤の裏面側に配置し、前記主制御基板と複数の各種電気部品とを前記中継基板を介して接続してなる遊技機であって、
前記取付台座には、前記中継基板の長手方向一端側が係合される係合部が形成され、
前記中継基盤の長手方向他端側を挟持する封止部が設けられ、
該封止部に封止部材が用いられて前記中継基板が封止されることにより、解除痕跡を残すことなく前記中継基板を取り外すことが不能とされている、
ことを特徴とする。
上記のように、上記中継基板を取付台座に対して、一旦封止が行われた後は解除痕跡を残すことなく封止解除が不能な封止部により封止したことにより、容易に取付台座から外せなくなると共に万一取り外し出来たとしてもその痕跡が残るので、不正基板の設置或いは不正配線を未然に回避することができる。
そして、前記中継基板自体は、従来のように多くのネジで取付台座に取り付けられるのではなく、その一端が係合部において係合状態とされ、他端が封止部において挟持され封止状態とされているだけであるので、その取り付けを簡単に行い得るのである。
また、封止部材がフランジ形状を有する部材(例えば破断ネジ、ワンウェイネジ、若しくはT字形状の封止ピンなど)からなるとともに、封止部材が各挟持部(実施例でいうネジ孔ボス部484及び押さえ部材492)にそれぞれ形成された孔部(実施例でいうネジ孔484A及びネジ孔492A)に挿通されることにより封止状態となる構造の封止部を採用する場合に、フランジ側の挟持部(実施例でいう押さえ部材492)をフランジよりも大きくすることによって、中継基板の基板面に対して封止部材によりかけられる圧力を広い面積に拡散させることができ、局部に圧力がかかることによる中継基板の破損などを抑制することができる。さらに、この構造のうち、封止部材がネジ山を有するものであり、各挟持部(封止部)が別部材に形成された場合には、各挟持部を封止部材の回動方向に沿って反対側に移動させ合うことで強制的に封止状態を解除させられることが考えられる。このような不正操作を防止するために挟持部の移動を規制する部位を設けるようにしてもよい。
特に、中継基板は、主制御基板と複数の各種電気部品とを接続するための重要な構成要素であり、そこには元来配線が集中するところから、不正基板等の敷設がなされても容易に発見し難いという状況があるところ、本発明によれば、中継基板に対する封止により、他の不正基板の敷設を不能にすることができるのである。
前記封止部材が封止状態で螺合を解除する方向への回動が不能となるものであってネジ山を有する部材であり、前記封止部が、ネジ孔を備えた押さえ部材と、前記取付台座に設けられ、前記ネジ孔に対応するネジ孔を備えたボス部とから構成され、それらネジ孔に破断ネジを相通することによって前記中継基板が取付台座と押さえ部材とに挟持されるように構成されている、ことを特徴とする。
このように、各挟持部を別部材としたことにより、中継基板を一端を係合部に係合させる操作を行う場合に挟持部が邪魔になることがなく、中継基板の取付操作が行い易いという効果がある。手段2の構成によれば、封止部としての別体部品は、押さえ部材だけであり、部品点数を最小限とすることができながら、そのネジ孔と取付台座のボス部のネジ孔とに破断ネジを羅合させるだけで、一旦封止が行われた後は解除痕跡を残すことなく封止解除が不能となるように封止が行い得る。この構造はシンプルであり、敷設スペースが殆ど確保出来難い遊技盤裏面においては、このように省スペース化を図れることは有益である。ネジ形の封止部材としては破断ネジやワンウェイネジが考えられる。
前記取付台座が、設置される前記中継基板の外側面に沿って該中継基板を囲う壁体と前記中継基盤の裏面を覆う底板とにより形成される凹部を有することを特徴とする。
このように、中継基板の外側面に沿って該中継基板を囲う壁体と中継基板の裏面を覆う底板とが存在することによって、この中継基板を取り外そうとしてその側縁に指(爪)を引っ掛けたり、治具を当てようとすることが出来難くなり、取り外しを困難にすることができる。
前記押さえ部材が、前記中継基板の基板面と、前記中継基板を囲う壁体と、により形成された取付台座の凹部に収まる大きさに構成されている、ことを特徴とする。
このように構成することで、押さえ部材は壁体の内側に収まり、外部から取り外しを試みようとするとき、凹部から突出している場合に比べて、冶具等の取っ掛かりが得難く、不正防止に役立つ。
更に、好ましくは、前記押さえ部の上面が、前記凹部よりも低い位置に位置して、段差がつくように構成されているのがよい。
このように構成すれば、なお一層が外方からのアタックを防ぐことが出来る。
前記押さえ部材が、その外郭に沿って補強リブを備えており、該補強リブに一体化する状態で内接してネジ孔を囲繞するネジ孔用リブが設けられている、ことを特徴とする。
勿論、このネジ孔用リブが、破断ネジを用いたときに、捻じ切れたネジの頭部を隠し、冶具等で容易にネジが把持されないようにするための機能を発揮するものであることは言までもない。
前記押さえ部材は、前記取付台座の中継基板を囲う壁体の少なくとも隣接する又は対抗する2面に内接するように設けられている、ことを特徴とする。
尚、実施例においては、前記押さえ部材は、矩形であり、且つ、矩形の取付台座の端部の内側に位置されて、その3面の壁体、即ち、長辺側の2面(対向する2面)と、一側の短辺の1面(隣接する1面)に接当するものであるが、一側の長辺と、隣接する短辺との2面で接当する形態或いは2側の長辺で接当する形態が採られてもよい。
又、次のような構成とした場合には、上記と同等の効果を奏する。
前記壁体は、前記押さえ部材が前記封止部材を中心として回動した場合の軌跡の範囲内に配置されている構成。
前記取付台座の底板には、前記押さえ部材の幅に対応して支持リブが立設され、該支持リブが前記ボス部と実質的に同じ高さで、且つ、このボス部よりも前記凹部の内側に位置して近接して設けられている、ことを特徴とする。
また、この支持リブが、ボス部よりも前記凹部の内側に位置して近接して設けられていることで、中継基板を前記ボス部とこの支持リブとで強固に支持させることができて、この中継基板を、前記凹部の内側において上方から押圧して撓ませ、中継基板と押さえ部材との間に冶具を挿入することによって封止部材を切断する等の不正を未然に回避させることができる。
ここで、「押さえ部材の幅」とは、押さえ部材の平面視における取付台座の長手方向の長さのことを指し、「実質的に」とは、支持リブとボス部の高さが略々同じレベルであり、何れかが多少高低であることも含まれるlことを意味する。
また、中継基板は、基板の温度上昇による不具合を防止するため等に、中継基板の裏面(のうち端子の半田付けによる突出先端)と底板との間には若干の隙間を形成しておく必要がある。このため従来の構造では、中継基板が取付台座に取り付けられた状態で強制的に撓ませることが比較的容易に行うことができるようになっており、手段7の構成を適用することが上記のような不正行為を防止できる点で効果的である。
前記取付台座のボス部は、切断部を介して該取付台座の裏面側に設けられており、該切断部を切断することで前記ボス部が取付台座から分離されるように構成されている、ことを特徴とする。
このように構成することで、この中継基板及び取付台座を廃棄する際に、リサイクルとして、中継基板から破断ネジを取り外さなければならないところ、前記切断部を切断することで、先ず、中継基板と押さえ部材とを取付台座から分離させることができ、次いで、容易に破断ネジを外すことができる。
また、前記切断部が取付台座の裏面側に設けられているので、外側から(遊技盤の裏面側から)は容易に切断部に工具を作用させることができ難いのであり、不正な切断を未然に回避できるものである。
前記中継基板の長手方向一端側が係合される係合部が、前記取付台座の底板から、その短辺方向と平行で、前記支持リブと同じ高さに立設された立壁と、該取付台座の短辺の壁体から前記立壁の上面よりも前記中継基板の厚み分だけ上方に変移した位置で、前記凹部内側に向けて、且つ、平面視、前記立壁の位置に所定の距離を離した長さで延設された横壁とから構成されている、ことを特徴とする。
このように構成したことで、中継基板の一端部を、前記立壁の上面と横壁との間のスペースに、上方から差し込むようにして簡単に取付台座に係合させることができる。
この状態で、中継基板の他端を上述した封止部で封止するのである。
尚、実施例では、前記横壁の下方には底板がなく、底板が途中までで、その先に立壁が設けられており、中継基板がセットされていない状態では、平面視で見たとき、前記立壁の上面と横壁との間から下方が抜けて見える。しかし、底板を、その取付台座の全長に渡って設け、その所定位置に立壁を設けるようにしてもよい。
前記押さえ部には、前記取付台座の中継基板を囲う壁体の、対向する長辺側の2つの壁体の表裏面をそれぞれ前記凹部の開口側から覆った状態で保持されるコの字状を有する保持する保持部が備えられている、ことを特徴とする。
このように、押さえ部材に保持部を設けることで、封止したときに、この押さえ部材によって、前記取付台座の2つの壁体の表裏面をそれぞれ前記凹部の開口側から覆った状態で保持することができ、その結果、中継基板を取り出すべく取付台座の壁体を撓ませようとしても、これを阻止できることになって、不正防止を行うことができる。
前記保持部が、前記取付台座の短辺側の壁体の外側に接当する短辺側支持壁を備え、該短辺側支持壁の両側部は、前記取付台座の長辺側の壁体に接当する長辺側支持壁に繋がっており、これら短辺側支持壁と長辺側支持壁が前記取付台座の壁体の高さよりも長く構成されている、ことを特徴とする。
このように、前記保持部が前記取付台座の長辺側の壁体を保持するだけでなく、前記取付取付台座の壁体の高さよりも長く構成された短辺側支持壁と長辺側支持壁とで取付台座の各壁体に接当することになって、封止後において、その保持状態を強固に支持できるようにされているのである。
前記短辺側支持壁の下端には、係合突片が設けられており、他方、前記取付台座には、該係合突片に係合する係止部が設けられ、前記係合突片が前記係止部に係合された状態で前記押さえ部材により前記中継基板が封止されたときに、前記係合突片が前記係止部に係合された状態を解除できなくなるように構成されている、ことを特徴とする。
このように、前記係合突片と係合部との係合によって、前記押さえ部材は、その破断ネによる封止に際して、その保持部の短辺側支持壁の下端において、前記取付台座に係止されることになり、結果として、この押さえ部材は、離れた位置において位置固定されることとなって、安定的に封止が行われることになり、また、前記短辺側支持壁と長辺側支持壁に作用して押さえ部材を外そうとしても、これら短辺側支持壁と長辺側支持壁が前記係合突片と係合部とで係止されていることで、容易に変位させられることがなく、一層、不正防止を果たすことが出来る。
このように前記係止部を、前記取付台座の脚部の一部変形でもって構成することで、格別の部材を設けることなく、備えることができる。
遊技機はパチンコ機であることを特徴とする。
パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて有価物体の一例である球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カード書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
パチンコ機にあっては、遊技盤の裏面側、内枠の表面側のうち前面枠により覆われた箇所、内枠の裏面側、前面枠の裏面側、などに中継基板が取り付けられることが考えられる。
遊技機はスロット機であることを特徴とする。
スロット機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、有価物体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
スロット機にあっては、筐体内側、前面枠の裏面側、などに中継基板が取り付けられることが考えられる。スロット機に配置される中継基板のうち、抽選を制御する主制御基板と操作レバー(遊技開始操作を行うもの)への操作を検出するためのスイッチとを接続する中継基板に対しては、不正に特別遊技状態を発生させる不正行為がされる可能性が高いため、特に不正対策が必要となる。
遊技機はパチンコ機とスロット機を融合させた遊技機であることを特徴とする。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、有価物体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機にあっては、内枠の表面側のうち前面枠に覆われた箇所、内枠の裏面側、前面枠の裏面側、などに中継基板が取り付けられることが考えられる。パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機に配置される中継基板のうち、抽選を制御する主制御基板と操作レバー(遊技開始操作を行うもの)への操作を検出するためのスイッチとを接続する中継基板に対しては、不正に特別遊技状態を発生させる不正行為がされる可能性が高いため、特に不正対策が必要となる。
図1は本実施形態のパチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の左側面図であり、図3は、その平面図である。図4は、外枠11に対して内枠12と前面枠(セット)14と、セット板400を開放した状態を示す斜視図である。(但し、図4では便宜上、遊技盤30面上の遊技領城内の構成〔釘、センター役物等〕を空白で示しているが、アウト口36は描いてある)。
前記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみて遊技球発射ハンドル18の設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリルーブタジエンースチレン)樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるという利点が発揮される。
音出力口24は、内枠12の左右上端部位置に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は、図1に示すように、下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように支持されている。
つまり、この前面枠14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12B内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のものであって、具体的には針金、ピアノ線、セルロイド板等)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠14は、内枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
そして、樹脂ベース20の後側には、図4及び図5に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図5に示すように、遊技盤30は四角形状の合板よりなり、上部一方のコーナーが肩落ちされており(後に述べる)、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。
そして、この一般入賞口31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記各検出センサで検出され、この検出センサの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、後述する抽選が開始されることになる。
かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
その他に、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31を備えた装飾部材35が設けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有する風車が配設されている。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図5のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図7のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
前面枠14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、ベース部材が窓部101を形成する開口を備えており、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲して細化した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。
パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタンは、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタンは、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。
図6及び図7は、パチンコ機10の背面図と、セット板400を一部開いた斜視図である。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)等が取り付けられている。
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、図1に示す右コーナーLED810が点灯し、図6に示すモニターLED811が消灯し、状態表示812が「1」を点滅表示する。
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、図6に示すモニターLED811が消灯する。そして、状態表示812が「2」を点滅表示する。
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED811が消灯し、状態表示812が、「3」を点滅表示する。
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図6に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしまった状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、図6に示すモニターLED816及びモニターLED817が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示812が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態表示812が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED818が消灯する(ただし、発射動作中は点滅する)。
尚、図6において、819は、遊技機電源コードを示し、820は、電源スイッチを示し、821は、外部接続アース線を示す。
この第1第1制御基板ユニット201Aは、前記外側ケース70側に設けられる外側封印部71と、前記内側ケース85側に設けられる内側封印部86と、その外側封印部71と内側封印部86とを連結する封印部材87とを有し、その封印部材87によって前記外側封印部71と内側封印部86とが連結されている場合に前記制御基板80を取り出すときには第1第1制御基板ユニット201Aを破壊するか或いは所定の部位を切断することを必要とするものである。
この連結取付台座部材430は、前記開閉機構410と前記第1第1制御基板ユニット201Aとにそれぞれ連結されるものであり、言わば従来から用いられていた基板ケースを取り付けるための取付台座に相当するものであって、合成樹脂で成型されており、ここでは、幅は、前記第1第1制御基板ユニット201Aの幅と実質的に同じ幅(約150mm)で、長さが約48mm(第1第1制御基板ユニット201Aの長手方向に向かう長さ)、厚みが13mm、肉厚は、2mmのものであり、第1第1制御基板ユニット201Aの内側ケース85の側面に接当する側が開放され、リブが多数設けられ、破断ネジ439を収容する収容部431が、ここでは3個形成されており、そこに破断ネジ439がそれぞれ1本づつセットされるようになっているが、周壁、リブの端面は同じレベルに形成され、内側ケース85の側面に密着接当可能にされており、反対側の側面(遊技盤30側)は、平坦に形成されている。
即ち、前記外側封印部71と内側封印部86の位置する側に前記第1取付台座封止部450が配置され、且つ、前記第1第1制御基板ユニット201Aの背面視(正面)において、前記第1取付台座封止部450が見えるように前記外側および内側封印部71、86と平面位相をずらせて配置されているのである。
そして、前記第1、及び第2取付台座封止部450、432は、破断ネジを用いて連結封止される。
前記第2被覆部材430Bは、前記第1被覆部材430Aよりも小さく構成され、前記連結取付台座部材430と前記第1第1制御基板ユニット201Aとが連結した状態においては、前記第2被覆部材430Bの取り外し方向側に前記第1第1制御基板ユニット201Aが位置された状態となり、前記第1第1制御基板ユニット201Aと前記第1被覆部材430Aとにより被覆された状態となるように構成されているものである。
前記第1第1制御基板ユニット201Aの側面に、係止リブ420、420、420が前記連結取付台座部材430の略周部に沿って配置されて突出するように備えられ、該係止リブ420、420、420に所定の方向、即ち、第1第1制御基板ユニット201Aの裏面に沿って第1、第2取付台座封止部や第1連結部の位置する側から第1第1制御基板ユニット201Aの中央側に向けてスライド移動させることによって、係合するリブ係合部435が前記連結取付台座部材430の側部に設けられると共にその一つの係止リブ420が、前記連結取付台座部材430の収容部431の周壁の内側に形成されたリブ係合部436に係合するように設けられている。
そして、封印部により封印されることにより、制御基板に対して不正な改変を行ったり、不正品に交換されることを防止でき、また、第1、第2取付台座封止部450、432により連結封止することによって、第1制御基板ユニット201を不正品に交換されることを防止できる。
上記開閉機構410の他端側である第2部材、第1、第2取付台座封止部450,432を、破断ネジで連結させてもよい。
例えば、製造時において開閉機構端部を連結取付台座部材挿入口に挿入して連結する操作に際し、第1、第2取付台座封止部の間に、前記開閉機構410の他端側である第2部材の一部が入り込む(挟まれる)ように構成されており、次回以降の連結封止では、これら3部品を一つの破断ネジで留めるようにする。この開閉機構410の他端側である第2部材は、第3取付台座封止部を構成するもので、前記ブラケット413の本体部の両側部から、前記支持部413Aとは反対側に向けて延設され、且つ、その後にブラケット本体部と平行になるように曲折された細幅の取り付け板416からなり、その取り付け板416に2個一対のネジ孔(後述の連結取付台座部材430と第1第1制御基板ユニット201Aに対する)が形成されている(ネジ孔ではあるがネジ切りはされていない;図20参照)。
また、球集合板460の裏面に露出されている基板としては、大当たりに際して開く大入賞口装置471(図5参照)のための制御(ソレノイド、センサー)を行う中継基板473がある。これらの中継基板470、中継基板473については、この実施例では、前記カバー部材501の被覆対象外となっている。即ち、これらの中継基板470、中継基板473を覆いから外すように、即ち、その中継基板470に対しては、このカバー部材501の一部を凹ませた形状とし、その中継基板473については、中抜き形状(窓)として、そのカバー部材501の形状が採られている。
そして、上記中継基板470については、後に詳述する。
図25に示すように、上記カバー部材501の内部に形成するリブの数を少なくするようにしてもよい。図25に示す例では、リブの形成が前記実施例の場合よりも大幅に少なく、これに応じて区画された室数も少なくなっている。さらには、カバー部材501の内部にリブを形成せず、内部空間を区画しないようにしてもよく、あるいは、カバー部材の内部に適宜な材料を充填して内部空間を実質的になくすようにしてもよい。
即ち、パチンコ機10の組立てにおいては、例えば、球集合板460に中継基板、LED基板、スイッチ、配線等の電気部品を取り付け、この球集合板460にカバー部材501を取り付けてこれらをユニットとして構成し、このユニットを遊技盤30に取り付け、この後第1制御基板ユニット201を取り付けるという工程にすると、作業性が良好となるが、このような場合に、電気部品も少なくとも一部がカバー部材501で覆われるようにすることで、電気部品がカバー部材501によって保護され、取り付け作業時に電気部品が破損されることが防止される。
さらに、このカバー部材501が封止手段520により封止した状態で固定されていることにより、不正に取り外すことが困難となっており、もしこの封止が不正に破られたとしても、痕跡が残るため、封止が破られたことが一目瞭然であり、これにより不正行為が容易に発覚する。
なお、図23には、球集合板460にカバー部材501および第1制御基板ユニット201を取り付けた状態が示されており、このように、球集合板460、カバー部材501および第1制御基板ユニット201を一体とした状態で遊技盤30に取り付けるという工程も可能であり、パチンコ機10の組み立て方法は特定のものに限定されないが、前記のように球集合板460およびカバー部材501をユニットとして遊技盤30に取り付けた後に第1制御基板ユニット201を取り付けるという工程がとりわけ作業性が良好である。
次に、上記中継基板470と取付台座475の構成について、図26乃至図31に基づいて詳述する。
この遊技機は、基板ユニット201に収容された主制御基板(図外)と、取付台座475に取り付けられた中継基板470とを遊技盤30の裏面側に配置している。
この中継基板470は、第1制御基板ユニット201からの入力を、大入賞口作動のための中継とし、また一部の電飾に中継し、また、入球を検知するセンサの出力を中継しており、払い出し用中継基板と呼称することもある(他に、音声用中継基板を呼称されるもの等もある)。
そして、後に詳述するが、前記中継基板470を前記取付台座475に対して、一旦封止が行われた後は解除痕跡を残すことなく封止解除が不能な封止部材488、即ち、ここでは破断ネジにより封止してある。この破断ネジについては後に言及する。
この取付台座475は、平面視で矩形状をなし、上記中継基板470の矩形状に対応する形状とされ、そのサイズは、非常に緊密な状態での中継基板470の嵌め込みが成されるように、精密に設計されている。
この封止部材488は、ここでは、図15に基づいて説明した、上述の破断ネジKと同じ構造の破断ネジの小型のものが用いられている。即ち、この破断ネジKは、既述の通り、螺合させて締結(本締め)するのに必要な程度のトルクで回転させて締結した後、さらに大きい所定の高トルクで回転させると、その頭部が破断する破断部を備えるネジである。
この破断ネジKが、前記中継基板470の4隅を貫通して、取付台座475である前記台座475のネジ孔ボス部484に羅合され、固定される。一旦、羅着がなされ、その頭部が破断されると、再びこの破断ネジKをドライバで外すことは出来ない。
また、前記取付台座475と球集合板460とが一体化されている構造のものであっても、実施可能である。
次いで、中継基板470と取付台座475について更に詳しく述べる。
前記取付台座475には、前記中継基板470の長手方向一端側が係合される係合部490が形成され、該中継基盤470の長手方向他端側を前記取付台座475に対して挟持する状態で封止する封止部491が設けられ、該封止部491に封止部材488、即ち、破断ネジが用いられて、一旦封止が行われた後は解除痕跡を残すことなく封止解除が不能となるように封止することができるように構成されている。
このように構成することで、押さえ部材492は壁体476の内側に収まり、外部から取り外しを試みようとするとき、凹部493から突出している場合に比べて、冶具等の取っ掛かりが得難く、不正防止に役立つ。更に、この実施例図面(図27他)とは異なるが、好ましくは、前記押さえ部492の上面が、前記凹部493よりも低い位置に位置して、段差がつくように構成されていれば、外方からのアタックを防ぐのに更に効果的である。
また、前記取付台座475と球集合板460とが一体化されている構造のものであっても、実施可能である。
勿論、このネジ孔用リブ492Bは、本来、破断ネジKを用いたときに、捻じ切れたネジの頭部を隠し、冶具等で容易にネジが把持されないようにするための機能を発揮するものであることは言までもない。
尚、この実施例においては、前記押さえ部材492は、矩形であり、且つ、矩形の取付台座475の端部の内側に位置されて、その3面の壁体、即ち、長辺側の2面(対向する2面)の長辺側壁体476Aと、一側の短辺の1面(隣接する1面)の短辺側壁体476Bに接当するものであるが、一側の長辺と、隣接する短辺との2面で接当する形態或いは2側の長辺で接当する形態が採られてもよいことは言うまでもない。
この構造は、取付台座475の底板478に支持リブ494を立設することと、該支持リブ494が前記ネジ孔ボス部484と実質的に同じ高さに形成されていることで、前記押さえ部材492により前記中継基板470を前記支持リブ494と前記ボス部494との2箇所により強固に挟持できる。勿論、この押さえ部材492の本体自体による押さえ作用による挟持作用は発揮されるが、前記構造によって、その挟持力がより確実に中継基板470に伝達されることになる。また、この支持リブ494が、ネジ孔ボス部484よりも前記凹部493の内側に位置して近接して設けられていることで、中継基板470を前記ボス部494とこの支持リブ494とで強固に支持させることができて、この中継基板470を、前記凹部493の内側において上方から押圧して撓ませ、中継基板470と押さえ部材492との間に冶具を挿入しようとする如き不正を未然に回避させることができる。
この構造により、中継基板470の一端部を、前記立壁497の上面と横壁498との間のスペースに、上方から差し込むようにして簡単に取付台座475に係合させることができる。この状態で、中継基板470の他端を上述した封止部材の破断ネジKで封止するのである。尚、この実施例では、前記横壁498の下方には底板478がなく、底板478が途中までで、その先に立壁497が設けられており、中継基板470がセットされていない状態では、平面視で見たとき、前記立壁497の上面と横壁498との間から下方が抜けて見える構造であるが、この底板478を、その取付台座475の全長に渡って設け、その所定位置に前記立壁497を立設するようにしてもよい。
図32乃至図38に基づいて説明する。この説明に際しては、上記実施例に対応する部材には同じ部材番号を付しており、その説明を省略しているものもある。
基本的構成については、上述の実施例と実施的に同じであるが、ここでは、概略すると、押さえ部材492の構造と係合突片499及び係止部500を備えている点が大きく異なるのである。即ち、前記押さえ部材492には、前記取付台座475の中継基板470を囲う壁体497の、対向する長辺側の2つの壁体、即ち、二つの長辺側壁体476Aを保持する保持部502が備えられている。この保持部502は要部断面が溝型に形成されている。
このように、押さえ部材492に保持部502を設けることで、封止したときに、この押さえ部材492によって、前記取付台座475の2つの壁体である二つの長辺側壁体476Aを保持することができ、その結果、中継基板470を取り出すべく取付台座475の壁体476を撓ませようとしても、これを阻止できるのである。
このように、前記保持部502が前記取付台座475の長辺側壁体476Aを保持するだけでなく、前記取付台座475の壁体476の高さよりも長く構成された短辺側支持壁502Aと長辺側支持壁502Bとで取付台座475の各壁体476に接当することになって、封止後において、その保持状態を強固に支持できるのである。
この構造について詳述すると、前記係合部500は、前記取付台座475の脚部506に外方に突出する膨出部504が形成され、該膨出部504の上面壁504Aの一部に、該取付台座475の短辺側壁体476Bに平行なスリット505を形成することにより、該スリット505と前記膨出部504の上面壁504Aとで構成されている。
そして、前記係合突片503と係合部500との係合によって、前記押さえ部材492は、その破断ネジKによる封止に際して、その保持部502の短辺側支持壁476Bの下端において、前記取付台座475に係止されることになり、結果として、この押さえ部材492は、前記ボス部484から離れた位置においても位置固定されることとなって、安定的に封止が行われることになり、また、前記短辺側支持壁476Bと長辺側支持壁476Aに作用して押さえ部材492を外そうとしても、これら短辺側支持壁476Bと長辺側支持壁476Bとが、前記係合突片499と係合部500とで係止されていることで、容易に変位させられることがなく、一層、不正防止を果たすことが出来る。
そして、前記中継基板自体は、従来のようにネジで取付台座に取り付けられるのではなく、その一端が係合部において係止状態とされ、他端が封止部において挟持されているだけであるので、その取り付けを簡単に行い得るのである。
特に、中継基板は、主制御基板と複数の各種電気部品とを接続するための重要な構成要素であり、そこには元来配線が集中するところから、不正基板等の敷設がなされても容易に発見し難いという状況があるところ、本発明によれば、中継基板の取付台座に対する封止により、他の不正基板の敷設を不能にすることができるのである。
なお、スロットマシンは、例えば、コインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定されるものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が、特定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄表示列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受け皿に多量の球が払い出されるものである。
201A:第1基板ケース
30 :遊技盤
470 :中継基板
474 :取付部
475 :取付台座
488 :封止部材
491 :封止部
492 :押さえ部材
500 :係合部
Claims (1)
- 遊技盤の裏面側に配置された所定の遊技を制御する主制御基板と、
前記遊技盤の裏面側に配置された取付台座と、
前記取付台座に取り付けられた中継基板と、
前記中継基板を介して前記主制御基板と電気的に接続される複数の電気部品と、
を備える遊技機であって、
前記取付台座において前記中継基板の長手方向一端側に設けられ、前記中継基板と係合する第1の係合部と、
前記取付台座において前記中継基板の長手方向他端側に設けられた第2の係合部と、
前記中継基板を挟んで前記第2の係合部とは反対側に配置された押さえ部材と、
前記取付台座に前記中継基板と前記押さえ部材とを連結し、解除痕跡を残さない前記中継基板の取り外しを不能にする封止部材と、
を備え、
前記中継基板は、貫通孔を有しており、
前記封止部材は、前記貫通孔に挿通されており、前記第2の係合部及び前記押さえ部材に係合して前記第2の係合部と前記押さえ部材とで前記中継基板を挟み込み、
前記封止部材による前記取付台座と前記押さえ部材との連結状態において、前記押さえ部材の回動を抑制する手段を備える、
ことを特徴とする遊技機。
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