JP5888537B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、基板ケースと遊技盤側との間には所定の隙間が設定され、遊技機裏面に配置される各種部品の形状が変更されたとしてもできるだけ基板ケースの取付構造を流用できるように工夫がされている。
遊技盤と、前記遊技盤の裏面側に配置され、所定の遊技を制御する制御基板を収容した基板ケースと、前記基板ケースを前記遊技盤に対して開閉自在に取着する基板ケース開閉手段と、前記基板ケースと前記遊技盤との間に配置されるスペーサーと、前記スペーサーを前記遊技盤に対して開閉自在に取着するスペーサー開閉手段と、前記制御基板に接続されるハーネスとを備える遊技機であって、
前記スペーサーは、前記ハーネスが挿通されるハーネス挿通溝部と、前記ハーネスを前記ハーネス挿通溝部に挿通された状態で保持する係止片とを含む、
ことを特徴としている。
そして、スペーサー及び基板ケースの遊技機に対する取り付けは、遊技盤或いは球集合板、その他の間接的ブラケット類の何れの場合も対象となり、含まれるものである。従って、スペーサーを遊技盤に対して開閉自在に取り付けるとは、遊技盤への直接連結状態、他部材、例えば、球集合板を介した間接連結状態も含まれる。
本発明にいう連結台座部材とは、基板ケースを遊技盤に取り付けるのに、遊技盤に一体の取付部材(開閉機構を含む)に対して連結するための部材であり、基板ケース側に固定されているものである。
また、ハーネスとは、基板ケースと他の電気部品或いは中継基板その他の装置などを相互に接続する配線を言うもので、両端部にはコネクタが設けられている。
そして、拘束バンドとは、インシュロックに代表される如き構造、例えば、帯状体が、そこに設けられた係止部に一方向ロックの状態で係合するように構成されたもの、或いは、結びを行うことができる紐状のもの等、種々の形態のもので、要するに二者或いは複数物を拘束し、連結固定することができものであれば、全て含まれる。
所定の遊技を行う制御基板を収容した基板ケースとスペーサーとが重なる状態で配置され、前記基板ケースは、その一側において連結台座部材と開閉機構を介して、また、前記スペーサーは、前記連結台座部材のある側とは反対側においてスペーサー開閉手段を介して、互いに異なる方向に開閉するように、夫々遊技盤の裏面側に配置され、前記スペーサーは、前記スペーサー開閉手段の存在する側とは反対側において開閉不能に封印されている遊技機であって、
前記スペーサーは、前記基板ケースを取り付ける取付部と、スペーサー壁体部と、遊技盤に対して開閉自在に取り付ける装着部とを備え、
前記取付部には、少なくとも一つの、前記基板ケースを該スペーサーにバンド連結するための拘束バンド挿通溝部と、ハーネスを挿通保持するハーネス挿通溝部とが備えられ、且つ、
前記拘束バンド挿通溝部を通り、前記基板ケースと前記スペーサーとに亘って巻回された拘束バンドが設けられている、
ことを特徴とする。
そして、ハーネス挿通溝部を備えることで、基板ケースの一側から出たハーネスを、この基板ケースの下側を潜らせることで、基板ケースの他側、例えば、遊技盤の下方の大入賞装置の側に導出することができ、基板ケースの上面側を通す方式に比べて不正を受ける頻度を大幅に抑えることができる。
遊技球が流下する遊技領域が前面側に形成された遊技盤と、該遊技盤の裏面側に配置され所定の遊技を制御する制御基板を収容した基板ケースと、該基板ケース及び前記遊技盤の間に配置されるスペーサーと、を備える遊技機であって、
前記基板ケースと前記スペーサーとが前記遊技盤裏面視において重なるように配置され、前記基板ケースは、その一側に設けられ前記基板ケースを開閉するための開閉機構を介して、また、前記スペーサーは、前記開閉機構のある側とは異なる側に設けられ前記スペーサーを開閉するためのスペーサー開閉手段を介して、互いに異なる方向に開閉するように配置され、
前記スペーサーは、その裏面側に形成され前記基板ケースが取り付けられる取付部と、前記スペーサーの前面側に形成され前記遊技盤側に配置されている所定の電気部品を覆うように前記遊技盤側が開口した箱状に形成されたスペーサー壁体部と、を備えるとともに、前記スペーサーの一側壁から対向する側壁にかけて連通するように形成され拘束バンドを挿通可能な拘束バンド挿通溝部と、該拘束バンド挿通溝部に前記拘束バンドが挿通された状態を維持させる係り部と、を備え、
前記拘束バンドが、前記拘束バンド挿通溝部に挿通されかつ前記係り部と前記基板ケースとを巻回した状態で結束されていることを特徴とする。
遊技球が流下する遊技領域が前面側に形成された遊技盤と、該遊技盤の裏面側に配置され所定の遊技を制御する制御基板を収容した基板ケースと、該基板ケース及び前記遊技盤の間に配置されるスペーサーと、を備える遊技機であって、
前記基板ケースと前記スペーサーとが前記遊技盤裏面視において重なるように配置され、前記基板ケースは、前記基板ケースを開閉するための開閉機構を介して、また、前記スペーサーは、前記スペーサーを開閉するためのスペーサー開閉手段を介して開閉するように配置され、
前記スペーサーは、その裏面側に形成され前記基板ケースが取り付けられる取付部と、前記スペーサーの前面側に形成され前記遊技盤側に配置されている所定の電気部品を覆うように前記遊技盤側が開口した箱状に形成されたスペーサー壁体部と、を備え、
前記取付部には、ハーネスが挿通されるハーネス挿通溝部と、前記ハーネスの両端に設けられたコネクタのうち一方が収容され固定される収容部と、前記ハーネスが前記ハーネス挿通溝部に挿通された状態に保持する係止片と、を備えていることを特徴とする。
前記拘束バンド挿通溝部が、前記基板ケースの幅方向に、所定の間隔を隔てて2箇所設けられていることを特徴とする。
このように、拘束バンド挿通溝部が前記基板ケースの幅方向に、所定の間隔を隔てて2箇所設けられていることで、2本のバンド拘束が確実且つ安定的に行い得ることができる。勿論、不正を働く場合には、2本のバンドを切断しなければならず、手間を要することになる。
前記取付部の底壁から、前記基板ケースの前記連結台座部材が位置する側辺を除く3辺を所定の高さで収容するように側壁が立設されている、ことを特徴とする。
このように、前記取付部に基板ケースの3辺を囲む側壁が立受されたことで、これらの側壁により基板ケースが規制された状態でスペーサーに受け止めさせることができ、単に台板状のスペーサーに載置するのにくらべ、安定的に支持することができる。従って、拘束バンドにより基板ケースがスペーサーに結束されたときに、万一、拘束が緩んでも、前記側壁の存在によって、相互に横滑りして結束状態が崩れてしまう虞がない。
尚、上記3辺の側壁と基板ケースとは、必ずしも常時密着している必要はなく、僅かに離れている場合も、本発明の対象とされる。
前記拘束バンド挿通溝部の両端部において、前記取付部の側壁が前記拘束バンド挿通溝部を跨ぐように設けられ、拘束バンドの係り部として機能するように構成されていることを特徴とする。
前記取付部の側壁が、前記拘束バンド挿通溝部を跨ぐように設けられ、拘束バンドの係り部として機能するように構成されていることで、前記取付部の側壁が、基板ケースを保持する機能を発揮すると同時に、拘束バンドが基板ケースをスペーサーに拘束するための係りの機能も兼ねている。
前記係り部が、前記拘束バンド挿通溝部の両端部において、前記拘束バンド挿通溝部を跨ぐように設けられた前記取付部の側壁により構成されていることを特徴とする。
前記取付部の側壁が、前記拘束バンド挿通溝部を跨ぐように設けられ、拘束バンドの係り部として機能するように構成されていることで、前記取付部の側壁が、基板ケースを保持する機能を発揮すると同時に、拘束バンドが基板ケースをスペーサーに拘束するための係りの機能も兼ねている。
前記スペーサーが可撓性を備えた合成樹脂製であり、前記取付部の側壁に、前記基板ケースの一部に係脱自在の係止爪が形成されていることを特徴とする。
このように、スペーサー自体を、可撓性を備えた合成樹脂製とし、その取付部の側壁に係止爪を形成するようにしたことで、この係止爪により弾性的に基板ケースに係脱させることができ、基板ケースの側壁を利用して係止爪を設けることができる利点がある。
前記係止爪が前記拘束バンド挿通溝部の上方に位置する前記取付部の側壁に設けられていることを特徴とする。
このように、前記係止爪が前記拘束バンド挿通溝部の上方に位置する前記取付部の側壁に設けられていることで、前記拘束バンド挿通溝部に拘束バンドが通されて、前記基板ケースに巻回されるときに、その拘束バンドが前記取付部の側壁から前記係止爪の上に沿って巻回されることになり、前記係止爪自体も拘束することになって、係止爪による基板ケースの係止状態を強固に維持できることになる。
前記係止爪が、該係止爪の両側において、前記取付部の側壁が切り欠かれ、弾性変形容易となるように構成されていることを特徴とする。
上記のように、前記スペーサーが可撓性を備えた合成樹脂製で構成され、且つ、前記取付部の側壁に切り欠きが形成されることで、前記係止爪の変形を容易に成しえて弾性を引き出し易くなり、係脱がスムースに行い得る。
前記係止爪が、前記側壁の内側に向いた爪突起を有し、該爪突起は、その上端から前記側壁の内側下方に向けて傾斜面を有することを特徴とする。
このように、係止爪の爪突起に、その上端から前記側壁の内側下方に向けて傾斜面を有せしめたことで、上方から基板ケースをスペーサーの取付部側に挿入設置するときに、この係止爪に接当した際、その傾斜面がカム作用を生じて、該係止爪を外側に曲げようとする分力を生ぜしめ、その基板ケースの前記取付部への挿入をスムース且つ容易にすることができる。
前記スペーサーの取付部の上面部に、前記連結台座部材を位置させるための段部が形成され、該段部に、前記ハーネス挿通溝部が形成されていることを特徴とする。
このように、スペーサーには基板ケースの側部(裏面)に設けた連結台座部材を位置させるための段部を形成する必要があるが、この段部にハーネス挿通溝部を形成することで、この段部とハーネス挿通溝部とを一挙に形成できる。
そして、基板ケースの裏面側は、スペーサーにより埋まっており、また、内部では、遊技盤の裏面の各電気部品等が占拠している状態であり、上述したハーネスを通す通路を確保し難いところ、この連結台座部材の下側の段部に形成することで、ハーネスを前記基盤ケースにより隠した状態で、該基板ケースの一側から他側に導出させることができたのである。
前記スペーサーの取付部の上面部に、前記連結台座部材を位置させるための段部が形成され、該段部に、前記ハーネス挿通溝部が形成されていることを特徴とする。
このように、スペーサーには基板ケースの側部(裏面)に設けた連結台座部材を位置させるための段部を形成する必要があるが、この段部にハーネス挿通溝部を形成することで、この段部とハーネス挿通溝部とを一挙に形成できる。
そして、基板ケースの裏面側は、スペーサーにより埋まっており、また、内部では、遊技盤の裏面の各電気部品等が占拠している状態であり、上述したハーネスを通す通路を確保し難いところ、この連結台座部材の下側の段部に形成することで、ハーネスを前記基盤ケースにより隠した状態で、該基板ケースの一側から他側に導出させることができたのである。
前記ハーネス挿通溝部の上部には、ハーネスを押さえ込む少なくとも1個の係止片が、該ハーネス挿通溝部の少なくとも一部を横切るように設けられていることを特徴とする。
このように、ハーネス挿通溝部の上部に、ハーネスを押さえ込む少なくとも1個の係止片を、該ハーネス挿通溝部の少なくとも一部を横切るように設けたことで、
ハーネスを設置するときに、該ハーネス挿通溝部の内部に納めて抑えこむことができて、基板ケースを扉のように回動閉鎖させてスペーサーに重ねるときに、ハーネスが両者間に挟まれるといった不都合を未然に回避できるのである。
前記係止片は、ハーネス挿通溝部の上部に、該ハーネス挿通溝部の少なくとも一部を横切るように設けられていることを特徴とする。
このように、ハーネス挿通溝部の上部に、ハーネスを押さえ込む係止片を、該ハーネス挿通溝部の少なくとも一部を横切るように設けたことで、ハーネスを設置するときに、該ハーネス挿通溝部の内部に納めて抑えこむことができて、基板ケースを扉のように回動閉鎖させてスペーサーに重ねるときに、ハーネスが両者間に挟まれるといった不都合を未然に回避できるのである。
前記ハーネス挿通溝部の上部には、ハーネスを押さえ込む2個の係止片が、互いに所定の間隔を隔て、且つ、該ハーネス挿通溝部の一側から他側に向けて、所定の間隙を残して、横切るように設けられていることを特徴とする。
このように、前記ハーネス挿通溝部の上部に、ハーネスを押さえ込む2個の係止片を、互いに所定の間隔を隔て、且つ、該ハーネス挿通溝部の一側から他側に向けて、所定の間隙を残して、横切るように設けたことで、ハーネスを設置するときに、該ハーネス挿通溝部の内部に納めて、離れた二箇所で確実に抑えこむことができて、基板ケースを扉のように回動閉鎖させてスペーサーに重ねるときに、ハーネスが両者間に挟まれるといった不都合を未然に回避できるのである。
そして、前記係止片とハーネス挿通溝部との間に所定の間隙を残すことによって、この間隙を通して、ハーネスをハーネス挿通溝部から引き出すことができ、ハーネスの着脱が必要な場合に、簡単にこれを行い得る。
前記係止片は、ハーネス挿通溝部の上部に、互いに所定の間隔を隔て、且つ、該ハーネス挿通溝部の一側から他側に向けて、所定の間隙を残して、横切るように2個設けられていることを特徴とする。
このように、前記ハーネス挿通溝部の上部に、ハーネスを押さえ込む2個の係止片を、互いに所定の間隔を隔て、且つ、該ハーネス挿通溝部の一側から他側に向けて、所定の間隙を残して、横切るように設けたことで、ハーネスを設置するときに、該ハーネス挿通溝部の内部に納めて、離れた二箇所で確実に抑えこむことができて、基板ケースを扉のように回動閉鎖させてスペーサーに重ねるときに、ハーネスが両者間に挟まれるといった不都合を未然に回避できるのである。
そして、前記係止片とハーネス挿通溝部との間に所定の間隙を残すことによって、この間隙を通して、ハーネスをハーネス挿通溝部から引き出すことができ、ハーネスの着脱が必要な場合に、簡単にこれを行い得る。
図1は本実施形態のパチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の左側面図であり、図3は、その平面図である。図4は、外枠11に対して内枠12と前面枠(セット)14と、セット板400を開放した状態を示す斜視図である。(但し、図4では便宜上、遊技盤30面上の遊技領城内の構成〔釘、センター役物等〕を空白で示しているが、アウト口36は描いてある)。
前記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみて遊技球発射ハンドル18の設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるという利点が発揮される。
音出力口24は、内枠12の左右上端部位置に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は、図1に示すように、下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように支持されている。
つまり、この前面枠14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12b内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のものであって、具体的には針金、ピアノ線、セルロイド板等)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠14は、内枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
そして、樹脂ベース20の後側には、図4及び図5に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図5に示すように、遊技盤30は四角形状の合板よりなり、上部一方のコーナーが肩落ちされており(後に述べる)、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。
そして、この一般入賞口31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記各検出センサで検出され、この検出センサの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、後述する抽選が開始されることになる。
かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
その他に、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31を備えた装飾部材35が設けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有する風車が配設されている。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図5のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図7のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
前面枠14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、ベース部材が窓部101を形成する開口を備えており、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲して細化した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。
図6及び図7は、パチンコ機10の背面図と、セット板400を一部開いた斜視図である。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)等が取り付けられている。
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、図1に示す右コーナーLED810が点灯し、図6に示すモニターLED811が消灯し、状態表示812が「1」を点滅表示する。
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、図6に示すモニターLED811が消灯する。そして、状態表示812が「2」を点滅表示する。
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED811が消灯し、状態表示812が、「3」を点滅表示する。
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図6に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしまった状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、図6に示すモニターLED816及びモニターLED817が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示812が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態表示812が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED818が消灯する(ただし、発射動作中は点滅する)。
尚、図6において、819は、遊技機電源コードを示し、820は、電源スイッチを示し、821は、外部接続アース線を示す。
この第1基板ケース201Aは、前記外側ケース70側に設けられる外側封印部71と、前記内側ケース85側に設けられる内側封印部86と、その外側封印部71と内側封印部86とを連結する封印部材87とを有し、その封印部材87によって前記外側封印部71と内側封印部86とが連結されている場合に前記制御基板80を取り出すときには第1基板ケース201Aを破壊するか或いは所定の部位を切断することを必要とするものである。
この連結台座部材430は、前記開閉機構410と前記第1基板ケース201Aとにそれぞれ連結されるものであり、言わば従来から用いられていた基板ケースを取り付けるための台座に相当するものであって、合成樹脂で成型されており、ここでは、幅は、前記第1基板ケース201Aの幅と実質的に同じ幅(約150mm)で、長さが約48mm(第1基板ケース201Aの長手方向に向かう長さ)、厚みが13mm、肉厚は、2mmのものであり、第1基板ケース201Aの内側ケース85の側面に接当する側が開放され、リブが多数設けられ、破断ネジ439を収容する収容部431が、ここでは3個形成されており、そこに破断ネジ439がそれぞれ1本づつセットされるようになっているが、周壁、リブの端面は同じレベルに形成され、内側ケース85の側面に密着接当可能にされており、反対側の側面(遊技盤30側)は、平坦に形成されている。
即ち、前記外側封印部71と内側封印部86の位置する側に前記第1台座封止部450が配置され、且つ、前記第1基板ケース201Aの背面視(正面)において、前記第1台座封止部450が見えるように前記外側および内側封印部71、86と平面位相をずらせて配置されているのである。
そして、前記第1、及び第2台座封止部450、432は、破断ネジを用いて連結封止される。
前記第2被覆部材430Bは、前記第1被覆部材430Aよりも小さく構成され、前記連結台座部材430と前記第1基板ケース201Aとが連結した状態においては、前記第2被覆部材430Bの取り外し方向側に前記第1基板ケース201Aが位置された状態となり、前記第1基板ケース201Aと前記第1被覆部材430Aとにより被覆された状態となるように構成されているものである。
前記第1基板ケース201Aの側面に、係止リブ420、420、420が前記連結台座部材430の略周部に沿って配置されて突出するように備えられ、該係止リブ420、420、420に所定の方向、即ち、第1基板ケース201Aの裏面に沿って第1、第2台座封止部や第1連結部の位置する側から第1基板ケース201Aの中央側に向けてスライド移動させることによって、係合するリブ係合部435が前記連結台座部材430の側部に設けられると共にその一つの係止リブ420が、前記連結台座部材430の収容部431の周壁の内側に形成されたリブ係合部436に係合するように設けられている。
そして、封印部により封印されることにより、制御基板に対して不正な改変を行ったり、不正品に交換されることを防止でき、また、第1、第2台座封止部450、432により連結封止することによって、第1制御基板ユニット201を不正品に交換されることを防止できる。
例えば、製造時において開閉機構端部を連結台座部材挿入口に挿入して連結する操作に際し、第1、第2台座封止部の間に、前記開閉機構410の他端側である第2部材の一部が入り込む(挟まれる)ように構成されており、次回以降の連結封止では、これら3部品を一つの破断ネジで留めるようにする。この開閉機構410の他端側である第2部材は、第3台座封止部を構成するもので、前記ブラケット413の本体部の両側部から、前記支持部413aとは反対側に向けて延設され、且つ、その後にブラケット本体部と平行になるように曲折された細幅の取り付け板416からなり、その取り付け板416に2個一対のネジ孔(後述の連結台座部材430と第1基板ケース201Aに対する)が形成されている(ネジ孔ではあるがネジ切りはされていない;図20参照)。
更に、別の変形例として、第1、第2連結部の両方に切断部を形成し、破断ネジを第2部材に残すようにしてもよい。
なお、固定手段として、ネジにかえてナイラッチ等を用いるようにしてもよい。ナイラッチは、頭部から延出する軸部の先端部が径方向に拡張するように成形されたナイロン製の締結具であり、締結対象の部材に設けた孔部に押し込んで弾性的に係合させることにより当該部材を締結するものである。
なお、図23には、球集合板460にスペーサー(中間部材)501および第1制御基板ユニット201を取り付けた状態が示されており、このように、球集合板460、スペーサー(中間部材)501および第1制御基板ユニット201を一体とした状態で遊技盤30に取り付けるという工程も可能であり、パチンコ機10の組み立て方法は特定のものに限定されないが、前記のように球集合板460およびスペーサー(中間部材)501をユニットとして遊技盤30に取り付けた後に第1制御基板ユニット201を取り付けるという工程がとりわけ作業性が良好である。
また、上記スペーサー(中間部材)501は、スペーサー開閉手段466を介して、球集合板460に開閉自在に取り付けられている。
そして、基板ケース201Aの一端側下面には、連結台座部材430が固定され、これに、前記開閉機構410のブラケット413の第1係合部414が嵌合係止されるのである(一端嵌合されると抜け止め)。
所定の遊技を行う制御基板を収容した基板ケース201Aとスペーサー(中間部材)501とが重なる状態で配置され、前記基板ケース201Aは、その一側において連結台座部材430と開閉機構410を介して、また、前記(中間部材)501は、前記連結台座部材430のある側とは反対側においてスペーサー開閉手段466を介して、互いに異なる方向に開閉するように、夫々遊技盤30の裏面側に配置され、前記スペーサー(中間部材)501は、前記スペーサー開閉手段466の存在する側とは反対側において封印されている。
また、前記拘束バンド挿通溝部533,533を通り、前記基板ケース201Aと前記スペーサー(中間部材)501とに亘って巻回された拘束バンド535が設けられている。
ここでは、側壁530Bの3辺のうち、前記基板ケース201Aの対向する長辺側の2辺の側壁530Bと前記基板ケース201Aとは、略密着する寸法に設定されているが、大幅に間隙を有する場合は除き、必ずしも常時密着する寸法に設定する必要はない。
この係止爪530Cは、前記拘束バンド挿通溝部533,533の上方に位置する前記取付部530の側壁530Bに設けられている。
そして、前記係止爪530Cは、該係止爪530Cの両側において、前記取付部530の側壁530Bが切り欠かれ、弾性変形容易となるように構成されている。
因みに、ここでは、前記係止爪530Cは、前記側壁530Bよりも上方に10mm突出しており、前述の側壁530Bの切り欠きは、深さ10mmで、側面視でV形に切り込まれたものである。但し、前記連結台座部材430が位置する側の、前記係止爪530Cの側方は、V形でなく、同等深さで切り落としされている。
この段部530Fは、前記底壁530Aからの段差が約15mmで、一側端部に向けて、65mm部分及び75mm部分の2段状態で延びている。
そして、前記底壁530Aから前記ハーネス挿通溝部534へは、一つの拘束バンド挿通溝部533が位置されており、この拘束バンド挿通溝部533の溝を形成する一側壁、ここでは、一枚の板壁が、前記段部530Fの一側壁となっている。
ここから分かるように、この実施例では、前記段部530Fの段差と、前記拘束バンド挿通溝部533の溝の深さが同じに構成されているものである。因みに、この拘束バンド挿通溝部533の溝の幅は、ここでは、14mmとされている。
このハーネス挿通溝部534の一端は、スペーサー(中間部材)501の側壁530Bが存在せず、その他端は、側壁530Bが存し、そこに開口534Aが形成される構造になっている。但し、側壁530Bの開口534Aの手前において、このハーネス挿通溝部534は、該スペーサー(中間部材)501の端部側に寄る方向に湾曲されて形成されている。即ち、この実施例では、ハーネス挿通溝部534は、スペーサー(中間部材)501の幅方向に横切る真っ直ぐな溝ではないが、勿論、直線状の溝としてもよい。
ハーネス挿通溝部534に挿通されるハーネスは、配線の両端にコネクタを備えるものであり、ハーネス挿通溝部534の溝幅は配線より大きくかつコネクタより小さく設定されている。このため、ハーネス挿通溝部534内に挿通された状態のハーネスをハーネス挿通溝部534に沿って動かした場合には末端側のコネクタがハーネス挿通溝部534の端部に引っかかりそれ以上のハーネスの移動ができなくなる。このため、基板ケースによりハーネス挿通溝部534の開放側が覆われた状態でスペーサー501と第1基板ケース201Aが拘束バンド535によって拘束されると、このハーネスをハーネス挿通溝部534から取り外すことができなくなる。これによってハーネスを不正に摩り替えたりコネクタを不正基板に接続し直したりすることができず、不正行為を防止することができる。なお、本実施例においてハーネス挿通溝部534に挿通されるハーネスは、第1基板ケース201Aより下方に配置された電源制御基板313から、第1基板ケース201Aより上方に配置された第2基板ケース202Aへ向けて電源を供給する電源用ハーネスであり、不正行為として不正基板を遊技機所定箇所に配置された場合に利用される虞のあるハーネスである。この他、コマンド用ハーネスや入賞検出スイッチ用ハーネスをハーネス挿通溝部534に挿通させるようにしてもよい。
また、ハーネス挿通溝部534の一端(本実施例のスペーサー装着状態においては下端)には、電源制御基板に接続されるコネクタを収容して固定するための収容部534Cが設けられている。前記収容部534Cはコネクタが嵌入されたり内部に突起などが形成されて係止されたりすることによってコネクタを固定するものである。これによって一方のコネクタを仮留め状態にすれば、他方のコネクタ側に配線が寄った状態でハーネスがハーネス挿通溝部534を挿通した状態となるため、先に他方のコネクタの接続作業を行う場合に手間どうことがなくなる。
勿論、これらの係止片534B,534Bは、少なくとも1個あればよいものであるが、実施例の如く2個、或いは、更に、数を増やすようにしてもよい。また、ハーネス挿通溝部534を横切るのに、所定の間隙L(5mm)を残しているが、この間隙Lを残さないで、完全に跨ぐように設けてもよい。
上述のように構成し、拘束バンド挿通溝部533,533が前記基板ケース201Aの幅方向に、所定の間隔を隔てて2箇所設けられていることで、2本のバンド拘束が確実且つ安定的に行い得ることができるのである。
また、かかる構成によって、不正目的で基板ケース201Aを回動させて開く場合には、前記2本の拘束バンド535を切断しなければならず、その分、手間を要することになる。
そして、基板ケース201Aの裏面側は、スペーサー(中間部材)501により埋まっており、また、内部では、遊技盤30(球集合板460)の裏面の各電気部品等が占拠している状態であり、上述したハーネスを通す通路を確保し難いところ、この連結台座部材430の下側の段部530Fに形成することで、ハーネスを前記基盤ケース201Aにより隠した状態で、該基板ケース201Aの一側から他側に導出させることができる。
201A:基板ケース
501:スペーサー
430:連結台座部材
410:開閉機構
520:封止手段520
530:取付部
532:装着部
533:拘束バンド挿通溝部
534:ハーネス挿通溝部
535:拘束バンド
Claims (1)
- 遊技盤と、前記遊技盤の裏面側に配置され、所定の遊技を制御する制御基板を収容した基板ケースと、前記基板ケースを前記遊技盤に対して開閉自在に取着する基板ケース開閉手段と、前記基板ケースと前記遊技盤との間に配置されるスペーサーと、前記スペーサーを前記遊技盤に対して開閉自在に取着するスペーサー開閉手段と、前記制御基板に接続されるハーネスとを備える遊技機であって、
前記スペーサーは、前記ハーネスが挿通されるハーネス挿通溝部と、前記ハーネスを前記ハーネス挿通溝部に挿通された状態で保持する係止片とを含む、
ことを特徴とする遊技機。
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