以下、図1から図30を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1から図23を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台について詳細に説明する。
<<第1実施形態>>
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102Fと、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102Fは、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。外枠部102は本体104に取り付けられ、他の部品(例えば、球タンク150など)を取り付けまたは支持する部材となる。ここでは外枠部102は本体104と別体の部品として示すが、外枠部102は本体104と一体型に設けられた部品であってもよい。
本体104は、外枠部102の前面側に備えられ、縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ本体に対して開閉自在となるように、パチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の背面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。なお、本明細書においては、パチンコ機100(本体104、外枠部102、遊技盤200)の遊技者側に臨む面を前面と称し、内部側に臨む面を背面と称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、前面が遊技者に面し、背面が本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2および図3は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。本実施形態のパチンコ機100は、遊技盤200の背面側にカバー体900が設けられている。図2はカバー体900を取り付けた状態を示し、図3はカバー体900を取り外した状態を示す。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。CRインタフェース部186は、例えばD−sub(D−subminiature)コネクタで構成されたCRユニット接続部を有し、これを介して払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うようになっている。
カバー部900は、主基板ケース158、第1副基板ケース162および第2副基板ケース166のそれぞれの少なくとも一部を覆って、遊技盤200の背面側に設けられる(図2参照)。
第1副基板160を収納する第1副基板ケース162の図中左上には、例えばスピーカ120の音量を調整する音量調整スイッチ192を設けている。音量調整スイッチ192は、例えばロータリースイッチで構成される。
パチンコ機100は、その背面側から見て、球タンク150の右側であってタンクレール154の上方に中継基板196を有している。中継基板196はパチンコ機100とホールコンピュータとの電気的接続に用いられる。遊技盤200の交換を行う場合にパチンコ機100とホールコンピュータとの配線を変更する必要がないため、遊技盤200は、中継基板196を介して本体104とホールコンピュータとを接続したままで交換される。但し、機種によってはパチンコ機100からホールコンピュータに送信する信号の種類を変更する必要があるため、パチンコ機100は、遊技盤200の取り外し時に、パチンコ機100の正面(手前)側から中継基板196の接続状況が把握できるように構成されていてもよい。
同様に、外部と接続の必要がある他の構成(例えば不図示の電源コード)についても、本体104に備えておくことが好ましい。
パチンコ機100は、その背面側から見て、中継基板196の右側に電源コネクタ191を有している。電源コネクタ191には、不図示の電源コードが接続されるようになっている。
パチンコ機100の機種を変更する際には、遊技盤200を交換するが、このとき主基板156、第1副基板160および第2副基板164も交換することになる場合があるので、主基板156、第1副基板160および第2副基板164は遊技盤200に設ける場合がある。
また、パチンコ機100の機種を変更する場合であっても、本体104は交換せずそのまま使用することができる場合があり、このとき払出基板170、発射基板174および電源基板182も交換の必要がない場合があるので、払出基板170、発射基板174および電源基板182は本体104に設ける場合がある。
図4は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、下方に普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208d、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。また、特図1第4図柄表示領域208eは(後述する)特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは(後述する)特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は「−」を点滅表示させ、特図変動遊技の当否結果が当選の場合には「○」を表示させ、特図変動遊技の当否結果がはずれの場合には「×」を表示させる。なお、各表示領域208a〜208fの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の下方には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方と右下にそれぞれ配設している。これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。なお、本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148(図1参照)によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、不図示のモータを備え、モータによって例えば上下に動作する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図5を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232a、第1可変入賞口234の扉部材234a、第2可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)や試験装置1502(図20参照)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
図6は、パチンコ機100の本体104から遊技盤200を取り出した状態を示す外観図であり、本体104は前面側の斜視図であり、遊技盤200は背面側を示している。本実施形態のパチンコ機100は、本体104に対して外枠部102が一体的に取り付けられ、本体104に対して前面枠扉106がヒンジ部112を介して開閉自在に取り付けられる。遊技盤200は、(前面枠扉106を開いた後)本体104および外枠部102の前面側から着脱が可能となっている。
既述の如く本実施形態のパチンコ機100は、遊技盤200の背面にカバー体900を有している。カバー体900は、遊技盤200が本体104および外枠部102に取り付けられている場合にその開放が制限され、図6の如く遊技盤200を本体104および外枠部102から取り外した場合に(取り外した後に)所定方向に開放可能となる。
図7から図12を参照してさらに詳細に説明する。図7は、外枠部102および遊技盤(不図示)の背面側の正面図であり、外枠部102からカバー体900の押さえ部902を透視させて示している。
遊技盤の背面側に取り付けられるカバー体900は、その周辺端部に押さえ部902(902A、902B)を有している。カバー体900のカバー部901は遊技盤200の背面側の所定の領域が収納、被覆可能な箱状体であり、押さえ部902は例えば、カバー部901の周辺端部から鍔状に突出させた部分である。押さえ部902はここでは一例として、背面側の正面視においてカバー体900の右側端部と上側端部に、所定の面積を有する平面形状(矩形状または略三角形状等)と認識可能な切片状に設けられる。そして、カバー部901の右辺および上辺において押さえ部902A、902Bが外枠部102の一部と重畳している。
図8は、パチンコ機100を分解して示す背面側からの分解斜視図である。なお、図8において遊技盤200にはその前面に前面枠扉106を配置した状態で示している。また図9は、カバー体900と、外枠部102(本体104に取り付けられた状態)の背面側から見た分解斜視図である。
カバー体900は、ここでは遊技盤200の背面側に設けられた主基板ケース158の一部と、第1副基板ケース162および第2副基板ケース166を覆う。
外枠部102の背面側の開口部(例えば上辺部分)は、本体104の前面側の開口部より内側(内周側)に位置する。つまり本体104の前面側の開口部が外枠部102の背面側の開口部より大きく、カバー体900が取り付けられた遊技盤200は、本体104(外枠部102)の前面側から取り付けられる。外枠部102の背面側には球タンク150や払い出し装置152が取り付けられる。
この構成により、カバー体900は遊技盤200と外枠部102に挟まれ、カバー体900の右側端部の押さえ部902Aが外枠部102右辺の前面側内壁に接する状態となる。
同時に図9の如く、カバー体900の上側端部の押さえ部902Bが外枠部102上辺の前面側内壁に接する状態となる。
図10は、遊技盤200、カバー体900の押さえ部902(902B)および外枠部102との位置関係を示す側断面の略示図である。また図11は、本実施形態の比較例を示す図であり、カバー体900が本体104と部品の間に配置されない状態を示す側断面の略示図である。
図10を参照して、例えば押さえ部902(902B)は、遊技盤200と外枠部(所定の部品)102の間に配置される。このためこの状態でカバー体900を矢印の方向(背面側)に移動(開放)する場合、押さえ部902Bの背面側の主面が外枠部102の前面側の主面と面接触する。つまり、遊技盤200が本体104に取り付けられている場合には、カバー体900はその矢印方向の移動(開放)が規制される。
これに対し図11の構成の場合には、カバー部900を矢印方向(背面側方向)に移動する場合でもこれを規制する部品(例えば押さえ部902Bに接触する外枠部102)が存在しないため、カバー体900の開放が可能となる。
図12は、外枠部102から、球タンク150、タンクレール154および払出装置152を取り外した状態を示す背面側の外観斜視図である。
本実施形態のカバー体900は、例えば丸印の箇所で、その押さえ部(ここでは不図示)が外枠部102で押させられた状態となっており、図示の如く外枠部102の背面側に取り付けられている球タンク150等を取り外した状態であっても、カバー体900を開放することはできず、図6の如く、遊技盤200と外枠部102を離脱した後に(すなわち遊技盤200を本体104から取り出した後に)、カバー体900を開放することができる。
これにより、前面枠扉106を含む本体104の開放によって行われる可能性のある、主基板156、第1副基板160または第2副基板164等の制御基板のコネクタや接続基板のコネクタに対する不正や、外力による故障や接続不良を防止することができる場合がある。
なお、図9の略示図では、押さえ部902Bが遊技盤200および外枠部102と当接している例を示したが、これに限るものではない。本実施形態は押さえ部902が遊技盤200と本体104に設けられた部品(外枠部102)の間に挟まれるように配置され、本体104の部品から遊技盤200とを離脱させない限り、部品によって移動が規制されてカバー体900が開放不可となる構成であればよい。したがって例えば外枠部102と押さえ部902は離間して配置されていてもよいし、外枠部102、押さえ部902および遊技盤200の間に他の部品(例えば、第1副基板ケース162または第2副基板ケース166の一部等)が配置されてもよい。また押さえ部902は切片状に限らず、かぎ状やピン状に突出して外枠部102に係止する構成であってもよい。
さらに押さえ部902は、遊技盤200と外枠部102に挟まれる位置であれば上記の例に限らず、カバー部901の少なくとも1つの端部に設けられれば良い。しかし右側端部、上側端部あるいは左側端部のようにカバー体900の正面視において長い辺を構成する端部に、可能な限りその長い辺と同等の長さの切片形状に設けると、押さえ部900と外枠部102の接触面積が大きくなり、カバー体900の開放を制限する効果が大きく好適である。
図13は、カバー体900が覆う領域の概略を示すパチンコ機100の背面側の略示正面図である。本実施形態のカバー体900は、主基板156に設けられ、主基板ケース158から露出する第1コネクタ1100と、第1副基板160または第2副基板164に設けられ、第1副基板ケース162または第2副基板ケース166から露出する第2コネクタ1200とを、少なくとも覆う。
図14から図19を参照して具体的に説明する。図14は、主基板156、第1副基板160および第2副基板164を露出させた状態の外観正面図であり、図15は、主基板156、第1副基板160、第2副基板164をそれぞれ収納する主基板ケース158、第1副基板ケース162および第2副基板ケース166を露出させた状態の正面外観図である。
図14および図15を参照して、主基板ケース158には主基板156が収納される。主基板156には、コネクタ1102、1104、1106、1108、1110が設けられている。主基板156は主基板ケース158に収納され、コネクタ1102、1104、1106、1108、1110は主基板ケース158に設けられた開口部1408から露出する。
第1副基板ケース162には、複数の制御基板(第1副基板160、演出制御基板1508、モータ制御基板1510)が収納され、これらにはコネクタ1202、1204、1206、1208、コネクタ1210、1212、1214、1220、1216、1218が設けられている。これらのうち、一部のコネクタ1202、1204、1208、1220、1214、1218は第1副基板ケース162に設けられた開口部1410Aから露出する。第1副基板ケース162の構成は後に詳述する。
第2副基板ケース166には第2副基板164、液晶接続基板1512、液晶ROMなどが収納され、コネクタ1222、1224、1226が設けられている。コネクタ1222、1226は第2副基板ケース166に設けられた開口部1412Aから露出する。各コネクタの接続関係については後述する。
<第1副基板ケース>
図16から図18を参照して、第1副基板ケース162について説明する。図16は、第1副基板ケース162と第1副基板ケース162を分解して示す分解斜視図であり、図17は第1副基板ケース162に収納される複数の制御基板(第1副基板160、演出制御基板1508およびモータ制御基板1510)を示す正面図であり、図18は、第1副基板ケース162の正面図である。
図16を参照して、第1副基板ケース162は、底面がL字形の角皿状である基板収納体1402および蓋体1404を組み合わせて構成される箱体となっている。この第1副基板ケース162の内部の空間には、それぞれ矩形状の第1副基板160、演出制御基板1508およびモータ制御基板1510が収納される。本実施形態では、基板収納体1402と蓋体1404は、それぞれ透光性の樹脂から構成されており、副基板ケース162外部から副基板ケース162内部に収納された第1副基板162、演出制御基板1508およびモータ制御基板1510を視認することが可能となっている。
基板収納体1402および蓋体1404の外縁部付近には、ケース用かしめピン1406を挿入して両者を分離できないように封印(かしめ)するためのケース用かしめ部1406Aが、それぞれ例えば12箇所に設けられている。また第1副基板162、演出制御基板1508およびモータ制御基板1510の各角部にも、基板用かしめ部1406Bが設けられている。
これらのケース用かしめ部1406A、基板用かしめ部1406Bは、基板収納体1402および蓋体1404を組み合わせた場合に、基板収納体1402のケース用かしめ部1406Aの挿入孔、蓋体1404のケース用かしめ部1406Aの挿入孔と、基板用かしめ部1406Bの挿入孔が同軸的に配置され、ケース用かしめ部1406Aと基板用かしめ部1406Bの各々の挿入孔が連通するように構成されている。そして、この連通した各々の挿入孔に挿入されたケース用かしめピン1406が、ケース用かしめ部1406Aのそれぞれに取り外し不可能に係止するようになっている。すなわち、ケース用かしめピン1406を挿入することにより、ケース用かしめ部1406A、基板用かしめ部1406Bが互いに分離不可能に結合され、副基板ケース162が封印される。
図17を参照して、第1副基板162は主基板156の指令により制御を行い、演出制御基板1508およびモータ制御基板1510は、第1副基板162の指令により制御を行う。正面視において第1副基板160、演出制御基板1508およびモータ制御基板1510はそれぞれ矩形状であり、一例として、第1副基板162は長辺が上下方向に延在するようにL字形の基板収納体1402の左端に配置され、モータ制御基板1510は長辺が左右方向に延在するように基板収納体1402の右端に配置され、両基板の間に、演出制御基板1508が配置される。演出制御基板1508は上下方向に延在し対向する2辺がそれぞれ、第1副基板162の一の長辺、およびモータ制御基板1510の一の短辺とそれぞれ隣接する。
第1副基板160は、コネクタ1202、1204、1206、1208を有し、演出制御基板1508は、コネクタ1210、1212、1214,1220を有し、モータ制御基板1510はコネクタ1216、1218を有する。第1副基板160のコネクタ1206と演出制御基板1508のコネクタ1210は両基板の境界を挟んで隣接して配置され、演出制御基板1508のコネクタ1212とモータ制御基板1510のコネクタ1216は両基板の境界を挟んで隣接して配置される。
図18を参照して、第1副基板ケース162の蓋体1404は第1副基板160、演出制御基板1508およびモータ制御基板1510を一体的に覆い、その主面に複数の放熱孔190と開口部1410(1410A、1410B)が設けられる。開口部1410Aからは、第1副基板160のコネクタ1202、1204、1208、演出制御基板1508のコネクタ1214、1220、およびモータ制御基板1510のコネクタ1218がそれぞれ露出する。一方、第1副基板160のコネクタ1206、演出制御基板1508のコネクタ1210、1212およびモータ制御基板1510のコネクタ1216は蓋体1404で覆われており第1副基板ケース162から露出しない。また、蓋体1404の左上角部の開口部1410Bからは、音量調整スイッチ192が露出する。
詳細な図示は省略するが、主基板ケース158および第2副基板ケース166も、第1副基板ケース162と同様にそれぞれ基板収納体と蓋体を有する。すなわち、再び図14および図15を参照して、主基板ケース158は、基板収納体に主基板156が収納され、基板収納体と、主基板156および複数の開口部1408を有する蓋体とが分離不可能に結合されて封印され、開口部1408からコネクタ1102、1104、1106、1108、1110が露出する。また第2副基板ケース166は、基板収納体に第2副基板164および液晶接続基板1512が収納され、基板収納体と、第2副基板164および液晶接続基板1512、および開口部1412A、1412Bを有する蓋体とが分離不可能に結合されて封印され、開口部1412Aからコネクタ1222、1226が露出する。なお、開口部1412Bはここでは図示しておらず、後述する。
尚、第1副基板ケース162に収納される演出制御基板1508とモータ制御基板1510は、第1副基板160と一体的に設けたものであってもよい。また第2副基板ケース166に収納される液晶接続基板1512は、第2副基板164と一体的に設けたものであってもよい。
図19は、遊技盤200の背面側の外観を示す正面図であり、カバー体900が設けられる領域ではその下方を透過して示している。
カバー体900は、主基板ケース158の開口部1408から露出する第1コネクタ1100(ここではコネクタ1102、1104、1106、1108)と、第1副基板ケース162の開口部1410Aから露出する第2コネクタ1200(ここでは第1副基板160のコネクタ1202、1204、1208、演出制御基板1508のコネクタ1214、1220、モータ制御基板1510のコネクタ1218)と、第2副基板ケース166の開口部1412Aから露出する第2コネクタ1200(ここではコネクタ1222、1226)を覆う。これにより、第1コネクタ1100または第2コネクタ1200の接続解除を可能にするには、カバー体900を開放する必要があるため、第1コネクタ1100または第2コネクタ1200の意図しない接続解除等を防ぐことができる。つまり、主基板156に接続する第1コネクタ1100、第2副基板160および第2副基板164等に接続する第2コネクタ1200に対する不正や外力による故障等を防止できる。また、第1副基板160と第2副基板164を接続するコネクタ(例えば、コネクタ1208およびコネクタ1222、図14参照)もカバー体900で覆われる。これにより誤動作していることが判別しにくい第1副制御部400および第2副制御部500を構成する基板(第1副基板160および第2副基板164)の意図しない接続解除も防止できる。
カバー体900は、その主面に放熱性を向上させるための孔(放熱孔)904が複数設けられている。本明細書において、カバー体900の放熱孔904から第1コネクタ1100または第2コネクタ1200の一部が露出する場合であっても、これらの接続が解除不可な程度に露出している場合(放熱孔904程度の露出)であれば、カバー体900によって覆われている、とする。
また主基板ケース158、第1副基板ケース162および第2副基板ケース166にも放熱孔190が設けられている。ここでは、カバー体900の放熱孔904は、各基板ケース(主基板ケース158、第1副基板ケース162、第2副基板ケース166)の放熱孔190よりも大きいが、これらは同程度の大きさでもよい。また、カバー体900の放熱孔904と各基板ケースの放熱孔190は重畳している箇所と非重畳の箇所が存在するが、これらが重なるように配置してもよい。
主基板156、第1副基板162(および演出制御基板1508、モータ制御基板1510)および第2副基板164(および液晶接続基板1512)に設けられるコネクタは、全てがカバー体900で覆われなくてもよく、ここでは主基板156に設けられたコネクタ1110、および第2副基板164に設けられたコネクタ1224は、カバー体900に覆われていないが、これについては後述する。
図20および図21を参照して各コネクタの接続関係を説明する。図20および図21は主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500を構成する各制御基板等に設けられたコネクタの全体の接続関係を示すブロック図である。図21は、第1副制御部400および第2副制御部500の部分について、各制御基板等に設けられたコネクタの接続関係を示すブロック図である。パチンコ機100は、主基板156の指令により、第1副基板160が制御を行い、第1副基板160の指令により演出制御基板1508およびモータ制御基板1510が制御を行う。また第1副基板160の指令により第2副基板164が制御を行う。
<主基板のコネクタ>
一例として、主基板156のコネクタ1102は、ここでは第1副制御部400にコマンド信号を送信するための出力インターフェイスであり、第1副基板160のコネクタ1202と接続する。これにより主制御部300が生成した処理情報(コマンド信号)が、第1副制御部400に送信される。主制御部300が生成した処理情報は例えば、抽選結果やエラー情報(例えば下皿満タン、払出エラー、不正行為によるエラーなど)である。
コネクタ1104は、ここでは電源基板182と接続する。これにより、電源基板182から主制御部300へ電源が供給される。またコネクタ1104は払出基板170と接続する。これにより、主制御部300から払出制御部600に例えば払出制御に関するコマンド信号(例えば払出数や外部端子盤(例えばパチンコ機100とは別体のカードユニット608)と通信するための情報)が送信され、払出制御部600からは、主制御部300に対して排出系のエラー情報等が送信される。
コネクタ1106は、ここでは第1特図始動口230および第2始動口232の球検出センサ320と接続する。コネクタ1106は始動口の数に対応して(実施形態の場合は2つ)設けられる。これにより、第1特図始動口230および第2始動口232への入球が球検出センサ320で検出された場合、そのスイッチ信号が主制御部300に送信される。
コネクタ1108は、ここでは普図始動口(ゲート)228の球検出センサ320と接続する。これにより、遊技球が普図始動口(ゲート)228を通過したことが球検出センサ320で検出された場合、そのスイッチ信号が主制御部300に送信される。またコネクタ1108は、一般入賞口(入賞口)226の球検出センサ320と接続する。これにより、遊技球が一般入賞口(入賞口)226に入球したことが球検出センサ320で検出された場合、そのスイッチ信号が主制御部300に送信される。またコネクタ1108は、第2特図始動口232(普通電動役物)の羽根部材232aを開閉駆動するソレノイド332と駆動回路334を介して接続する。これにより、第2特図始動口(普通電動役物)232開閉用のソレノイド信号が主制御部300の駆動回路334からソレノイド332に送信される。またコネクタ1108は、第1可変入賞口234や第2可変入賞口235(大入賞口)を開閉駆動するソレノイド332と駆動回路334を介して接続する。これにより、第1可変入賞口234や第2可変入賞口235(大入賞口)開閉用のソレノイド信号が主制御部300の駆動回路334からソレノイド332に送信される。また、第1可変入賞口234や第2可変入賞口235(大入賞口)からは入球をカウントするカウント信号が主制御部300に送信される。
またコネクタ1108は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214、普図表示装置210、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222と接続する。これにより各駆動回路324、326、330から、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214、普図表示装置210、各種状態表示部328の表示制御用の信号が送信される。
さらにコネクタ1108は、不正対策系センサ1500と接続する。これにより不正対策系センサ1500が磁気または電波等による不正を検知すると検知信号が主制御部300に送信される。
コネクタ1110は、パチンコ機100外部の試験用装置1502と接続する。試験用装置1502は、主基板156を介して、パチンコ機100の性能評価や各種試験を実行するための装置である。
ここでの図示は省略したが、電源基板182および払出基板170は内枠中継基板(不図示)を介してコネクタ1104、第1副基板160および演出制御基板1508に接続される。また普図始動口(ゲート)228、第2特図始動口232(普通電動役物)、第1可変入賞口234や第2可変入賞口235(大入賞口)、不正対策系センサ1500は盤面中継基板(不図示)を介してコネクタ1108と接続される。
<第1副基板、演出制御基板およびモータ制御基板のコネクタ>
第1副基板160のコネクタ1202は、既述の如く主基板156のコネクタ1102と接続する。コネクタ1204は、第1副基板160に搭載された音源IC416とスピーカ120(およびアンプ)とを接続する。これにより音源IC416からスピーカ120に音声データが送信される。またコネクタ1204は、第1副基板160に搭載された駆動回路420と、前面枠扉106に設けられた各種ランプ418の点灯/消灯制御を行う照明基板1504とを接続する。これにより各種ランプ418(払出用ランプ、エラー用ランプを含む)を発光させるためのデータやクロック信号が第1副制御部400の駆動回路420から照明基板1504に送信される。さらにコネクタ1204は、ボタンユニット1506と接続する。ボタンユニット1506は、例えばチャンスボタン136やチャンスボタン検出センサ426、これらの照明、駆動用モータを有する。また不図示のサブボタン、これの検出センサ、照明、駆動用モータを含む。これにより、モータ駆動用の信号や、照明を発光させるためのデータが第1副制御部400からボタンユニット1506に送信され、ボタンユニット1506からはボタン操作によるチャンスボタン検出センサ426等の検知結果が第1副制御部400に送信される。
コネクタ1206は、演出制御基板1508のコネクタ1210と接続する。これにより、演出可動体224の駆動用のデータ、演出可動物224の照明発光用データ、演出制御基板1508がデータを受信できるか否かの確認等の制御データが、第1副基板160から演出制御基板1508に送信される。つまり、コネクタ1206とコネクタ1210間の接続が解除されると、盤側の照明基板1520のLEDが発光しなくなり、演出可動体224が動作しなくなる。演出制御基板1508からは、演出可動体224の動作終了等を示す演出可動体センサ424の検知結果が、検知の有無に関わらず第1副制御基板160に搭載されたセンサ回路428に送信される。また演出制御基板1508がデータの受信が可能である場合にはその情報が第1副制御基板160に送信される。
演出制御基板1508のコネクタ1212は、モータ制御基板1510のコネクタ1216と接続する。これにより、演出制御基板1508からモータ制御基板1510に演出制御データが送信され、モータ制御基板1510から演出制御基板1508に演出可動体センサ424の検知結果が送信される。
演出制御基板1508のコネクタ1214は、演出制御基板1508に搭載された駆動回路(ここでは不図示)と、遊技盤200に設けられた各種ランプ418の点灯/消灯制御を行う照明基板1520とを接続する。これにより、遊技盤200側の照明を発光させるためのデータまたはクロック信号が演出制御基板1508の駆動回路から照明基板1520に送信される。また、演出制御基板1508のコネクタ1220(ここでは不図示)は電源基板182と接続し、電源基板182から電源の供給を受ける。
モータ制御基板1510のコネクタ1218は、演出可動体224および演出可動体センサ424と接続する。これによりモータを駆動するための信号が、モータ制御基板1510から演出可動体224に送信され、演出可動体センサ424の検知結果がモータ制御基板1510に送信される。つまり、コネクタ1212とコネクタ1216間の接続が解除されると、演出可動体224の動作が行われなくなる。
<第2副基板および液晶接続基板のコネクタ>
第2副基板164はここでは液晶制御基板であり、コネクタ1222は第1副基板160のコネクタ1208と接続する。これにより、第1副基板160の制御データが第2副基板164に送信される。また電源が第2副基板164に供給される。第2副基板164は液晶ROM1514と接続し、画像データの要求が第2副基板164から液晶ROM1514に送信され、液晶ROM1514から画像データが第2副基板164に送信される。また第2副基板164は液晶接続基板1512と接続し、画像データが送信される。また電源が液晶接続基板1512に供給される。
図21(B)を参照して、液晶表示基板1512は、コネクタ1224、1226を有する。コネクタ1224は装飾図柄表示装置208のコネクタ1228と接続する。これにより、液晶表示基板1512から装飾図柄表示装置208に画像データが送信される。またコネクタ1226は装飾図柄表示装置208のコネクタ1230と接続する。これにより、液晶表示基板1512から装飾図柄表示装置208に電源が供給される。
再び図19を参照して、本実施形態のカバー体900は、主基板ケース158の開口部1408から露出する第1コネクタ1100(コネクタ1104、1102、1106、1108)と、第1副基板ケース162の開口部1410Aから露出する第2コネクタ1200(コネクタ1202、1204、1208、1214、1418、1220)と、第2副基板ケース166の開口部1412Aから露出する第2コネクタ1200(コネクタ1222、1226)を覆う。
主基板156は主基板ケース158によって、第1副基板160、演出制御基板1508、モータ制御基板1510は第1副基板ケース162によって、また第2副基板164、液晶接続基板1512は第2副基板ケース166によって保護されている。しかしこれらから露出する第1コネクタ1100および第2コネクタ1200は、不正行為等により接続が意図せずに解除される恐れがある。
本実施形態ではこれらのコネクタをカバー体900で覆い、またカバー体900を容易には(遊技盤200を外枠部102(本体104)から離脱することなく)開放できない構成とすることにより、第1コネクタ1100および第2コネクタ1200に対する不正行為、あるいは外力による故障や接続不良による意図しない接続解除を防止できる。
再び図6を参照して、遊技盤200と本体104とは、フローティングコネクタ1700により接続されており、前扉106を開けると遊技盤200を取り出すことができる。つまり、遊技盤200と本体104はハーネス接続ではないため、遊技盤200を本体104から取り外す際に、カバー部900を開放する必要はない。
これにより、カバー体900が取り外しにくい構成を維持しつつ、メンテナンス性も向上できる。
カバー体900は、第1コネクタ1100の少なくとも1つ、および第2コネクタ1200の少なくとも1つを保護すればよい。一例としては、第2コネクタ1200のうち、接続が解除されても遊技可能なコネクタ(例えば、コネクタ1206)は、カバー体900で保護するとよい。ここで、「遊技可能」とは、遊技の進行に影響を及ぼすことがない状態をいい、例えば、演出を盛り上げるためだけに用いられる各種ランプや可動物が動作不能な状態に陥ったとしても遊技進行は可能である。したがって、これらの各種ランプや可動物に接続されるコネクタは、「接続が解除されても遊技可能なコネクタ」に該当する。
一方、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)は動作不能な状態に陥った場合には遊技の進行に大きな影響を及ぼす装置であり、これらの入賞口や始動口に接続されるコネクタは、「接続が解除されても遊技可能なコネクタ」には該当しない。
接続が解除されても遊技可能なコネクタにおいては、不正行為や故障等によるコネクタの接続異常およびそれによる誤動作が発見しにくい場合がある。したがって、これらをカバー体900で保護し、不正行為や外力による故障等を防ぐことで、コネクタの接続異常およびそれによる誤動作の発見が遅れるという問題を回避できる。
一方、第1コネクタ1100のいずれか、あるいは第1コネクタ1100に接続する第2コネクタ1200(例えば、第1副基板160のコネクタ1202)はカバー体900で保護しなくてもよい。敢えて主基板156に接続するコネクタの接続を解除が可能な状態にすることで、接続が解除された場合には遊技できない状態にさせ、接続異常や誤動作の発見を容易にできる場合がある。
また例えば、第1副制御部400および第2副制御部500を構成する各制御基板及び接続基板のコネクタのうち、少なくとも一つをカバー体900で覆い、少なくとも一つをカバー体900で覆わない構成としてもよい。例えば、装飾図柄表示装置(液晶ユニット)208に電源を供給する液晶接続基板1512のコネクタ1226を保護せず、画像データを送信するコネクタ1224を保護する。接続が解除されたことが発見しやすいコネクタ(例えばコネクタ1226)を敢えて保護しないようにすることで、接続解除を発見しやすくし、メンテナンス性を向上させることができる。
更に、接続が解除されたことが発見しにくいコネクタ(例えば、液晶接続基板1512のコネクタ1224(図19参照))は、カバー体900とは別体の他のカバー体(部分カバー体920)で覆ってもよい。
図22は、カバー体900と、第1副基板ケース162および第2副基板ケース166を分解して示す分解斜視図であり、図23は第1副基板ケース162および第2副基板ケース166を組み立てた状態の上面図である。
ここでは、第1副基板ケース162および第2副基板ケース166は、これらに共通の、底面が略矩形の角皿状である基板収納体1610に、L字形の第1副基板ケース162の蓋体1402と矩形状の第2副基板ケース166の蓋体1414を組み合わせて構成される箱体となっている。なお、基板収納体1610は第1副基板ケース162および第2副基板ケース166ごとに、それぞれの蓋体1402、1414に対応した形状で設けられてもよい。
第2副基板ケース166の開口部1412Bには液晶接続基板1512のコネクタ1224が露出する。このコネクタ1224は、部分カバー体920で覆われる。部分カバー体920は、例えば蓋体1414の側面とこれに垂直な主面の一部を切り取った形状(正面視において略矩形状、側面視において略L字形状)であり、その側面側端部に爪部922と、正面側端部に差し込み部924とを有する。差し込み部924が蓋体1414の差込口928に差し込まれ、爪部922が液晶接続基板1512の爪受け部926と嵌合することにより、部分カバー体920は液晶接続基板1512と第2副基板ケース166の蓋体1414に開放可能に取り付けられる。
基板収納体1610およびカバー部900の外縁部には、カバー用かしめピン1606を挿入してこれらが分離できないように封印(かしめ)するためのカバー用かしめ部1606Aが、それぞれ設けられている。
カバー用かしめ部1606Aは、蓋体1402、1414と基板収納体1610を封印後に、基板収納体1610およびカバー体900を組み合わせた場合に、基板収納体1610のカバー用かしめ部1606Aの挿入孔、カバー体900のカバー用かしめ部1606Aの挿入孔が同軸的に配置され、これらの挿入孔が連通するように構成されている。そして、この連通した各々の挿入孔に挿入されたカバー用かしめピン1606が、カバー用かしめ部1606Aのそれぞれに取り外し不可能に係止するようになっている。すなわち、カバー用かしめピン1606を挿入することにより、カバー用かしめ部1606Aが互いに分離不可能に結合され、第1副基板ケース162、第2副基板ケース166がカバー体900により封印される。
図23を参照して、部分カバー体920は液晶接続基板1512および第2副基板ケース166に取り付けられ、蓋体1402、1414と基板収納体1610が封印される。コネクタ1224は部分カバー体920で覆われ、部分カバー体920と基板収納体1610の間に形成された隙間1448からハーネスが導出される。
再び図22および図19を参照して、カバー体900には、部分カバー体920が露出する開口部906が設けられている。部分カバー体920は、液晶接続基板1512に取り付けられ、その一部(爪部922が爪受け部926と嵌合している部分)がカバー体900により覆われる。したがって、コネクタ1224は、カバー体900を開放しても露出することはなく、カバー体900を開放した後に、更に部分カバー体920を開放しなければ露出させることができない(コネクタ1224の接続解除が可能とならない)。
一方、コネクタ1226はカバー体900のみで覆われており、カバー体900を開放すると露出する(コネクタ1226の接続解除が可能となる)。
このように、コネクタ1224の接続解除が可能となる条件を、コネクタ1226の接続解除が可能となる条件より複雑にすることにより、接続異常の発見が容易になり、メンテナンス性を向上できる場合がある。
図21(B)を参照して、液晶接続基板1512のコネクタ1224は、装飾図柄表示装置208のコネクタ1228と接続し、画像データを送信する。この接続が解除されると、装飾図柄表示装置208の液晶画面に画像が表示されない状態(電源は入るが画像データがなく黒一色または白一色などの状態)となる。一方、液晶接続基板1512のコネクタ1226は、装飾図柄表示装置208のコネクタ1230と接続し、電源を供給する。この接続が解除されると、電源が切断された状態となる。つまり、コネクタ1226が接続解除された場合の方が、接続解除(異常)を発見しやすい。このような場合に、接続異常を発見しにくいコネクタ1224が露出する条件(部分カバー体920の開放条件)をコネクタ1226が露出する条件(カバー体900のみの開放条件)より、複雑にするとよい。
なお、部分カバー体920とカバー体900による保護は、他のコネクタに対しても適用できる。また部分カバー体920の基板への取り付け方法は図示したものに限らず、カバー体900を開放した後でなければ部分カバー体920が開放できない構成であればよい。
また、カバー体900で覆われる主基板156の第1コネクタ1100は、例えばコネクタ1102またはコネクタ1106とするとよい。コネクタ1102は主基板156に設けられて第1副基板160に接続し、抽選結果やエラー情報などを送信するコネクタであり、コネクタ1106は始動口への入球によるスイッチ信号を受信するコネクタであるので、これらの不正が行われやすいコネクタに対する不正行為を保護できる場合がある。
さらに、主基板156のコネクタであってもカバー体900で覆われないものがあってもよい。例えば、コネクタ1110は、パチンコ機100外部の試験用装置1502と接続するためのコネクタである。このように接続が容易に接続を解除する必要があるコネクタ1110をカバー部900で覆わない構成とすることにより、メンテナンス性を向上させることができる。
さらに、カバー体900は、主基板156の第1コネクタ1100以外の領域を覆ってもよい。例えば、主基板156に対する不正を防ぐための対策を行っている箇所(主基板ケース158のかしめ部1608(図15参照))を覆うことで、第1コネクタ1100の保護とともに、主基板ケース158が開封されることを困難にし、主基板156に対する不正から保護する効果が高まる。また、不正対策を行っている箇所の外力による損傷を防ぎ、メンテナンス性を向上できる場合がある。
またカバー体900は第1コネクタ部1100、第2コネクタ部1200不正対策箇所(主基板ケース158、第1副基板ケース162、第2副基板ケース166のかしめ部)以外の領域を覆うものであってもよい。各基板へアクセス可能な部位を減らし、不正を防止することができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、第一の主面(例えば、前面)と第二の主面(例えば、背面)を有し、前記第一の主面側に遊技領域(例えば、遊技領域124)が設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技盤を取り付け可能な本体(例えば、本体104)と、前記本体に設けられた所定の部品(例えば、外枠部102)と、前記第二の主面側に設けられ遊技動作を制御する第一の基板(例えば、主基板156)と、前記第二の主面側に設けられ前記第一の基板の指令により制御を行う第二の基板(例えば、第1副基板160など)と、前記第二の主面側に設けられ前記第一の基板を収納する第一の基板ケース(例えば、主基板ケース158)と、前記第二の主面側に設けられ前記第二の基板を収納する第二の基板ケース(例えば、第1副基板ケース162など)と、前記第二の主面側に設けられたカバー体(例えば、カバー体900)と、を備えた遊技台であって、前記カバー体は押さえ部(例えば、押さえ部902など)を備え、前記押さえ部が前記所定の部品と前記遊技盤との間に挟まれることにより前記カバー体は開放が制限され、前記所定の部品が前記本体から取り出された場合に、前記カバー体は所定方向(例えば、主基板ケース158等を露出させる方向)に開放可能に構成され、前記カバー体は、前記第一の基板に設けられ前記第一の基板ケースから露出する第一のコネクタ(例えば、コネクタ1102など)と前記第二の基板に設けられ前記第二の基板ケースから露出する第二のコネクタ(例えばコネクタ1202など)と、を少なくとも覆うように構成されている。
また、本実施形態に係るパチンコ機100は、遊技領域124が設けられた遊技盤200と、遊技盤200を取付可能な本体104と、本体104に設けられた所定の部品(例えば、外枠部102など)と、遊技動作を制御する第一の基板(例えば、主基板156)と、第一の基板の指令により制御を行う第二の基板(例えば、第1副基板160など)と、遊技盤200に設けられ、第一の基板を収納する第一の基板ケース(例えば、主基板ケース158)と、遊技盤200に設けられ、第二の基板を収納する第二の基板ケース(例えば、第1副基板ケース160など)と、遊技盤200の遊技領域124が備えられた面の裏面の所定の部位を少なくとも覆う裏カバー(カバー体900)と、を備えた遊技台であって、裏カバー(カバー体900)は、遊技盤200が本体104に取り付けられている場合に、裏カバー(カバー体900)と所定の部品(例えば、外枠部102)とが接触することにより、裏カバー(カバー体900)の開放を制限する押さえ部902を備え、遊技盤200が本体104から取り出された場合に、裏カバー(カバー体900)は所定方向に開放可能に構成され、前記所定の部位は、少なくとも第一の基板(例えば、主基板156)に設けられ、第一の基板ケース(例えば、主基板ケース158)により覆われていない第一のコネクタ(例えば、コネクタ1102)であり、裏カバー(カバー体900)は、第二の基板(例えば、第1副基板160など)に設けられた第二のコネクタ(例えば、コネクタ1202)を少なくとも覆うよう構成されている。
また、第二のコネクタ(例えば、コネクタ1206)の接続が解除された場合でも、遊技者により遊技可能としてもよい。
また、第二のコネクタ(例えば、コネクタ1224)は、第二の基板ケース(例えば、第2副基板ケース166)に設けられた所定のカバー体(部分カバー体920)によって覆われる構成としてもよい。
また、第一のコネクタ(例えば、コネクタ1102)は、第一の接続解除条件を満たすことで接続が解除可能であり、第二のコネクタ(例えば、コネクタ1224)は、少なくとも前記第一の解除条件および第二の解除条件を満たすことで接続が解除可能であり、前記第一の解除条件は、裏カバー(カバー体900)の開放であり、前記第二の解除条件は、所定のカバー体(部分カバー体920)の開放としてもよい。
また、遊技盤200は、始動入賞領域(例えば、第1特図始動口230など)への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段(例えば、球検出センサ320)を備え、第一のコネクタは、第二の基板(例えば、第1副基板160)へ接続可能な第三のコネクタ(例えば、コネクタ1102)と、前記始動入賞検出手段へ接続可能な第四のコネクタ(例えば、コネクタ1106)とを少なくとも含むものであってもよい。
このように、本実施形態では遊技盤200を本体104から取り出した場合に、カバー体900が開放可能に構成され、カバー体900は、主基板156のコネクタ1100と、主基板156のコネクタ1100とは異なる所定のコネクタ(例えば第1副基板160のコネクタ1200)を覆うものである。
<<第2実施形態>>
図24から図26を参照して、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一構成要素は同一符号で示し、その説明は省略する。
図24は、遊技盤(不図示)が取り付けられた本体104を前面枠扉106と共に開いた状態を示すパチンコ機101の外観斜視図であり、図25は第2実施形態のパチンコ機101を分解して示す分解斜視図であり、図26は、第2実施形態のパチンコ機101を示す図であり、(A)パチンコ機101の略示側断面図であり、(B)パチンコ機101の背面側の略示正面図であり、(C)パチンコ機101の背面側の外観斜視図である。
図24を参照して、パチンコ機101は、前面枠扉106、遊技盤(不図示)、球タンク150、タンクレール154および払出装置152が本体104に取り付けられ、その本体104がヒンジ部112を介して外枠102Fに対して開閉自在に取り付けられる。
図25を参照して、本体104の背面側の開口部(例えば上辺部分)は、本体104の前面側の開口部より内側(内周側)に位置する。つまり本体104の前面側の開口部が背面側の開口部より大きく、カバー体900が取り付けられた遊技盤は、本体104の前面側から着脱が可能となっている。また前面枠扉106も本体104の前面側に取り付けられる。本体104の背面側には球タンク150、タンクレール154および払い出し装置152が取り付けられる。また外枠102Fは本体104の背面側に位置するように、ヒンジ部112を介して取り付けられる。
この構成により、図26の如く、カバー体900の例えば上側端部の押さえ部902は遊技盤200と本体104に取り付けられた所定の部品(例えば、球タンク150)に挟まれ、押さえ部902が例えば球タンク150の前面側の側壁に接する状態となる。なお、所定の部品がタンクレール154および払出装置152であってもよく、その場合は押さえ部902はタンクレール154および払出装置152と遊技盤200との間に挟まれる。また、これらのうち複数の部品(所定の部品)と遊技盤200との間に挟まれる場合もある(以下、第2実施形態において同様。)。
つまり、第2実施形態では、本体104に取り付けられた部品(例えば、球タンク150等)と遊技盤200との間にカバー体900の押さえ部902が挟まれることによりカバー体900の開放が制限される。そして球タンク150を本体104から取り外す(球タンク150と遊技盤200を離脱させる)ことにより、遊技盤200を本体104に取り付けた状態でカバー体900は図25の矢印方向に移動(開放)可能となる。
この構成によれば、第1実施形態に比べてカバー体900の開放が容易であるので、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。前面枠扉106を含む本体の開放におって行われる可能性のある不正を防止することができる場合がある。
尚、球タンク150を取り外し、更に遊技盤200を本体104から取り出した後にカバー体900の開放が可能となる構成としてもよい。
更に、所定の部品は、少なくともタンクレール154と払出装置152を備え、遊技盤200を収納可能なケースの場合もある。この場合、タンクレール154と払出装置152を取り外しても、カバー体900を取り外すことはできない。
<<第3実施形態>>
図27を参照して、第3の実施形態について説明する。図27は、第3実施形態に係るパチンコ機100の背面側の正面略示図である。第1実施形態と同一構成要素は同一符号で示し、その説明は省略する。
カバー体900は、第一の基板(例えば主基板156)と第二の基板(例えば第1副基板160など)の配置領域の全体を覆うものであってもよい。また、本体104に設けられてカバー体900を押さえる部品は、例えば、払出装置152のように、本体104の側辺部のみ、あるいは底辺部のみ等に設けられてもよい。
<<第4実施形態>>
図28を参照して、第4の実施形態について説明する。図28は、第4実施形態に係るパチンコ機100の背面側の正面略示図である。第1実施形態と同一構成要素は同一符号で示し、その説明は省略する。
カバー体900は、例えば主基板156の第1コネクタ1100と第1副基板160の第2コネクタ1200を少なくとも覆えばよい。また第1コネクタ1100および第2コネクタ1200が複数設けられている場合には、カバー体900はそれぞれの少なくとも1つを覆えばよく、カバー体900で覆われないコネクタ1100A、1200Aが存在してもよい。つまり主基板156の第1コネクタ1100のうち一部のコネクタ(ここでは1100A)はカバー体900で覆われないものがあってもよく、また1つの基板(例えば第1副基板160)に複数のコネクタ1200、1200Aが存在する場合、一方のコネクタ1200のみカバー体900で覆う構成としてもよい。また、カバー体900の押さえ部902はこれを押さえる部品(例えば払出装置152)の大きさに比して小さいものでもよく、あるいは大きいものでもよい。
<<第5実施形態>>
図29を参照して、第5の実施形態について説明する。図29は、第5実施形態に係るパチンコ機100の背面側の正面略示図である。第1実施形態と同一構成要素は同一符号で示し、その説明は省略する。
例えば1つの基板ケース(例えば第1副基板ケース162)に収納される第二の基板は複数(例えば第1副基板160と演出制御基板1508など)存在してもよく、その場合、カバー体900は、すべての基板のコネクタ1100、1200A、1200Bを覆ってもよいし、一方の基板ケース(例えば主基板ケース158)の第一の基板(例えば、主基板156)のコネクタ1100と、他方の基板ケース(例えば第1副基板ケース162)の一方の基板(例えば、演出制御基板1508)のコネクタ1200Bのみを覆う構成としてもよい。
<<第6実施形態>>
図30を参照して、第6の実施形態について説明する。図30は、第6実施形態に係るパチンコ機100の背面側の正面略示図である。第1実施形態と同一構成要素は同一符号で示し、その説明は省略する。
本体に設けられてカバー部を押さえる部品は複数(例えば、第1の所定の部品(例えば球タンク150)と第2の所定の部品(例えば払出装置152など))存在してもよい。その場合、第1の所定の部品と第2の所定の部品の設けられる位置は、カバー体900の周辺部の複数個所(例えば上端部と右端部など)に配置される構成としてもよい。その場合、部品の位置に対応して、複数の押さえ部902を配置するとよい。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、所定の面(例えば、背面)を有する第一の部品(例えば、遊技盤200)と、前記第一の部品を取り付け可能な本体(例えば、本体104)と、前記本体に設けられた第二の部品(例えば、外枠部102)と、前記所定の面側に設けられ遊技動作を少なくとも制御可能な第一の基板(例えば、主基板156)と、前記所定の面側に設けられ前記第一の基板の指令により少なくとも制御可能な第二の基板(例えば、第1副基板160など)と、前記所定の面側に設けられ前記第一の基板を少なくとも収納可能な第一の基板ケース(例えば、主基板ケース158)と、前記所定の面側に設けられ前記第二の基板を少なくとも収納可能な第二の基板ケース(例えば、第1副基板ケース162など)と、前記所定の面側に設けられ押さえ部(例えば、押さえ部902など)を有するカバー体(例えば、カバー体900)と、を備えた遊技台であって、前記カバー体は、第一のコネクタ(例えば、コネクタ1102など)および第二のコネクタ(例えば、コネクタ1202など)の両方を少なくとも覆うように構成されているものであり、前記第一のコネクタは、前記第一の基板に設けられ前記第一の基板ケースから露出するものであり、前記第二のコネクタは、前記第二の基板に設けられ前記第二の基板ケースから露出するものであり、前記カバー体は、前記第一の部品と前記第二の部品の間に前記押さえ部が挟まれることにより開放が制限されるものであり、前記カバー体は、前記第二の部品が前記本体から取り出された場合に、開放可能となるものである、ことを特徴とする、遊技台である。
これにより、第一の基板ケースおよび第二の基板ケースから露出する第一のコネクタおよび第二のコネクタに対する不正行為(コネクタに不正な細工を施す行為や、不正な制御を行うための基板をコネクタに接続するような行為)や、外力による故障など、意図しない接続異常を防ぐことができる場合がある。
また、前記第二のコネクタ(例えば、コネクタ1206など)は、接続が解除された場合でも遊技者による遊技が可能となるものであってもよい。
接続が解除された場合であっても遊技者による遊技が続行できる場合、コネクタの接続解除(接続異常)が発見しにくい場合があるが、このようなコネクタをカバー体で覆うことで、接続異常の発見の遅れを回避できる場合がある。
また、前記第二の基板(例えば、液晶接続基板1512など)に前記カバー体(例えば、カバー体900)から露出する他のコネクタ(例えば、コネクタ1224)が設けられ、前記他のコネクタは前記第二の基板ケース(例えば、第2副基板ケース166)に設けられた他のカバー体(例えば、部分カバー体920)によって覆う構成としてもよい。
これにより、他のコネクタを露出させるための作業が複雑となり、他のコネクタに対する不良行為や外力による故障などの意図しない接続不良を防止できる場合がある。
また、前記第一のコネクタ(例えば、コネクタ1102など)は、第一の接続解除条件(例えばカバー体900の開放)を満たすことにより接続が解除可能であり、前記他のコネクタ(例えば、コネクタ1224)は、少なくとも前記第一の接続解除条件および第二の接続解除条件(例えば、他のカバー体の開放)を満たすことで接続が解除可能となる構成としてもよい。
これにより、他のコネクタを露出させるためには、カバー体の開放と、他のカバー体の開放の2つの作業が必要となり、カバー体の開放のみに比べて作業が複雑となる。第一の基板に接続されるコネクタをカバー体の開放のみで露出可能とする(接続解除が可能な(比較的接続解除が容易な)状態とする)ことにより、接続が解除された場合は、遊技の続行を不可能とし、接続異常の発見を容易にすることができる場合がある。
また、前記第一の部品(例えば、遊技盤200)は、遊技領域(例えば、遊技領域124)を前記所定の面(例えば、背面)の裏面(例えば、前面)に設けた遊技盤(例えば、遊技盤200)であり、前記遊技盤は、始動入賞領域(例えば、第1特図始動口230など)への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段(例えば、球検出センサ320)を備え、前記第一のコネクタ(例えば、コネクタ1102など)は、前記第二の基板(例えば、第1副基板160)に接続可能な第三のコネクタ(例えば、コネクタ1102)と、前記始動入賞検出手段へ接続可能な第四のコネクタ(例えば、コネクタ1106)と、を少なくとも含むものであってもよい。
これにより、第二の基板に制御信号を送る第一の基板の第一のコネクタに対する不正行為や接続不良等を防ぐことができる場合がある。また不正行為の対象となりやすい入賞検出手段への接続が可能な第一のコネクタを保護することができる場合がある。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100,101)は、枠部(例えば、外枠部102)を有する本体(例えば、本体104)と、遊技盤(例えば、遊技盤200)と、カバー体(例えば、カバー体900)と、第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、前記第一の制御手段からの指令に応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、前記第一の制御手段が設けられた第一の制御基板(例えば、主基板156)と、前記第二の制御手段が設けられた第二の制御基板(例えば、第1副基板160)と、前記第一の制御基板を収容する第一の基板ケース(例えば、主基板ケース158)と、前記第二の制御基板を収容する第二の基板ケース(例えば、第1副基板ケース162)と、前記第一の制御基板に設けられた第一のコネクタ(例えば、コネクタ1102)と、前記第二の制御基板に設けられた第二のコネクタ(例えば、コネクタ1202)と、を備えた遊技台であって、前記遊技盤は、前側に遊技領域が設けられたものであり、前記遊技盤は、裏側に前記第一の基板ケースが設けられたものであり、前記遊技盤は、前記裏側に前記第二の基板ケースが設けられたものであり、前記遊技盤は、前記枠部に取り付けられたものであり、前記第一のコネクタは前記第一の基板ケースの一部から露出し、前記第二のコネクタは前記第二の基板ケースの一部から露出し、前記第一のコネクタと前記第二のコネクタとは接続手段により接続され、前記カバー体は、取り付け部(例えば、押さえ部902)を有し、前記カバー体は、取り付け部が第一の状態又は第二の状態で前記枠部に取り付けられ、前記第一の状態は、前記取り付け部が、前記枠部と前記遊技盤の前記裏側との間に挟まれた状態(例えば、図8,図9に示す状態)であり、前記第二の状態は、前記取り付け部が、前記枠部と該枠部の裏側に取り付けられた部材(例えば、球タンク150)との間に挟まれた状態(例えば、図24、図26に示す状態)であり、前記カバー体が前記枠部に取り付けられた状態(以下、「カバー体取付状態」という。)において、前記第一のコネクタが前記カバー体によって少なくともカバーされるように構成されており、前記カバー体取付状態において、前記第二のコネクタが前記カバー体によって少なくともカバーされるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記第一の状態では、前記遊技盤を前記本体から取り外した状態でなければ、前記カバー体を前記枠部から取り外すことができない、ものとしてもよい。
また、前記第二の状態では、前記部材を前記枠部から取り外すことにより前記遊技盤を前記本体から取り外すことなく、前記カバー体を前記枠部から取り外すことができる、ものとしてもよい。
また、第三の基板と、前記第三の基板(例えば、液晶接続基板1512)に設けられた第三のコネクタ(例えば、コネクタ1224)を有し、前記第三のコネクタは、前記カバー体から露出するコネクタであり、前記第三のコネクタは、前記カバー体とは別のカバー体によって覆われている、ものとしてもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ものとしてもよい。
また、前記第一のコネクタは、信号線の一端に設けられたコネクタであり、前記信号線は、前記遊技領域に設けられた始動入賞領域への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段からの信号を受信可能な信号線である、ものとしてもよい。
また、前記カバー体は、透過性を有するものであり、前記第一の基板ケースは、透過性を有するものであり、前記第二の基板ケースは、透過性を有するものであり、前記第一の制御基板は、前記カバー体取付状態において、前記カバー体を介して、前記裏側から視認可能に構成されており、前記第二の制御基板は、前記カバー体取付状態において、前記カバー体を介して、前記裏側から視認可能に構成されている、ものとしてもよい。
なお、パチンコ機は、所定の遊技領域に球を発射する発射装置と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口と、入賞口に入球した球を検知する検知手段と、検知手段が球を検知した場合に球を払出す払出手段と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。封入式遊技機は例えば球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用する封入式パチンコ機であり、この封入式パチンコ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンに限らず、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンや、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用可能である。
更に、スロットマシンは、メダルを使用せずに電子データのやり取りのみ行うスロットマシンであってもよく、この場合、遊技媒体は、メダルに相当する電子化したデータを含むものであり、遊技媒体の投入は、所定の外部装置(電子貯留装置)から、電子化したデータを入力することを含むものであり、遊技媒体の払出は、所定の外部装置(電子貯留装置)へ、電子化したデータを出力することを含むものである。
本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、1つの実施形態において記載されている複数の構成要件のみが1つの発明に含められるものであるわけではなく、1つの実施形態において記載されている構成要件と別の実施形態に記載されている構成要件とを組み合わせて1つの発明に含めるようにしてもよい。また、実施形態に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。