JP2002136742A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002136742A
JP2002136742A JP2000331067A JP2000331067A JP2002136742A JP 2002136742 A JP2002136742 A JP 2002136742A JP 2000331067 A JP2000331067 A JP 2000331067A JP 2000331067 A JP2000331067 A JP 2000331067A JP 2002136742 A JP2002136742 A JP 2002136742A
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Japan
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box
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gaming machine
connector
board
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JP2000331067A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takashi Fukuda
隆 福田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技機の動作に関わる電気的制御を実行する
マイクロコンピュータを搭載した制御基板に対する不正
行為を確実に防止することができ、且つ制御基板を検査
し易くできる遊技機を提供する。 【構成】 主基板31には、識別情報を出力するために
外部機器と電気的に接続可能なコネクタ351cが設け
られ、破壊しない限り固着状態を解除できないワンウェ
イネジで主基板ボックスを固着して主基板31の収容状
態を保持するボックス保持部を設け、コネクタ351c
は、主基板31が主基板ボックスに収容された状態で外
部に露出して設けられ、外部機器と接続可能である。こ
のように構成することにより、CPUを搭載した主基板
31に対する不正行為を確実に防止することができ、且
つ主基板31(CPU)を検査し易くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者の操作に応
じて遊技が行われるパチンコ遊技機、コイン遊技機、ス
ロット機等の遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技
領域において遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、遊技機における遊技進行
は、マイクロコンピュータを含む遊技制御基板によって
制御される。そして、所定の条件(例えば可変表示開始
の条件となる始動入賞)が成立すると乱数を発生させ、
乱数値があらかじめ決まられている所定値と一致すると
「大当り」となり、遊技者が多大な景品を得やすくなっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
プログラムを内蔵した正規のマイクロコンピュータを取
り外して、大当りを生じさせやすい不正プログラムを内
蔵したマイクロコンピュータを搭載してしまうといった
不正行為が行われていた。本発明は、上記した事情に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、遊技機の
動作に関わる電気的制御を実行するマイクロコンピュー
タを搭載した制御基板に対する不正行為を確実に防止す
ることができ、且つ制御基板を検査し易くできる遊技機
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、遊技者が所定の遊技を
行うことが可能な遊技機であって、遊技機の動作に関わ
る電気的制御を実行すると共に、自己が真正のものであ
るか否かを外部機器で識別するために用いられる識別情
報を出力することが可能な制御マイクロコンピュータを
搭載した制御基板と、該制御基板を収容する基板収容ボ
ックスと、を備え、前記制御基板には、前記識別情報を
出力するために前記外部機器と電気的に接続可能な外部
接続コネクタが設けられ、破壊しない限り固着状態を解
除できない固着手段で前記基板収容ボックスを固着して
前記制御基板の収容状態を保持するボックス固着部、あ
るいは前記基板収容ボックスを施錠して解除しない限り
前記制御基板の収容状態を保持するボックス施錠部のう
ち少なくともいずれか一方からなるボックス保持部を設
け、前記外部接続コネクタは、前記制御基板が前記基板
収容ボックスに収容された状態で外部に露出して設けら
れ、前記外部機器と接続可能であることを特徴とする。
このように構成することにより、制御基板をボックス保
持部で保持した基板収容ボックス内に収容するので、制
御基板のマイクロコンピュータを不正プログラムを内蔵
したマイクロコンピュータに差し替える等の不正行為を
行い難くでき、然も不正マイクロコンピュータに差し替
えられてしまった場合でも、外部接続コネクタを用いて
マイクロコンピュータが正規のものであるか否かを照合
(検査)することができるので、マイクロコンピュータ
を搭載した制御基板に対する不正行為を確実に防止する
ことができる。また、外部接続コネクタは、基板収容ボ
ックスから外部に露出しているので外部機器が接続し易
く、ひいては制御基板(マイクロコンピュータ)を検査
し易くできる。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記外
部接続コネクタの種類を前記制御基板に設けられる他の
コネクタと異なる種類にしたことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、マイクロコンピュータを照合
するためのコネクタを他のコネクタと差別化することが
できる。
【0006】また、請求項3の発明においては、前記外
部接続コネクタの色を前記制御基板に設けられる他のコ
ネクタと異なる色にしたことを特徴とする。このように
構成することにより、マイクロコンピュータを照合する
ためのコネクタを他のコネクタと視覚的に差別化するこ
とができる。
【0007】また、請求項4の発明においては、前記制
御マイクロコンピュータは、前記外部接続コネクタを介
して前記外部機器から所定の識別情報要求信号が入力さ
れると、前記識別情報を出力することを特徴とする。こ
のように構成することにより、外部機器を操作するだけ
でマイクロコンピュータの照合が容易に行える。また、
この構成によれば、制御基板と外部機器の間での信号の
送受信によってマイクロコンピュータの照合を行うた
め、確実な照合が行える。
【0008】また、請求項5の発明においては、前記制
御基板には、前記外部接続コネクタに入力される前記識
別情報要求信号を前記制御マイクロコンピュータに入力
するための入力手段が設けられていることを特徴とす
る。このように構成することにより、制御マイクロコン
ピュータが、確実に外部機器からの識別情報要求信号を
入力することができる。
【0009】また、請求項6の発明においては、前記制
御基板には、前記識別情報要求信号に対応して所定の演
算を施して前記識別情報を生成するための演算式が記憶
されていることを特徴とする。このように構成すること
により、識別情報がより複雑化して、識別情報を不正入
手することがさらに困難になり、その結果、正規の制御
マイクロコンピュータと不正マイクロコンピュータとを
さらに確実に判別できる。
【0010】また、請求項7の発明においては、前記演
算式は、ROMのシステム領域に記憶されていることを
特徴とする。このように構成することにより、そのよう
な識別情報を記憶した不正マイクロコンピュータを作成
することは難しいので、その結果、正規の制御マイクロ
コンピュータと不正マイクロコンピュータとを確実に判
別できる。
【0011】また、請求項8の発明においては、前記識
別情報は、複数記憶され、前記制御マイクロコンピュー
タは、前記識別情報要求信号の種類に対応した前記識別
情報を選択して出力することを特徴とする。このように
構成することにより、識別情報を不正入手することがよ
り困難になり、その結果、正規の制御マイクロコンピュ
ータと不正マイクロコンピュータとをより確実に判別で
きる。
【0012】また、請求項9の発明においては、前記制
御基板には、遊技機への電源が供給されている状態で前
記外部機器に対して電力を供給するための電源供給手段
が設けられていることを特徴とする。このように構成す
ることにより、外部機器は、電源を持たなくても不正マ
イクロコンピュータが搭載されたか否かを検査できる。
【0013】また、請求項10の発明においては、前記
制御マイクロコンピュータは、所定時間毎に制御処理を
実行し、前記制御基板には、前記所定時間毎に前記外部
機器に対して信号を出力するための定期信号出力手段が
設けられていることを特徴とする。このように構成する
ことにより、外部機器が、定期信号によって容易に制御
マイクロコンピュータの動作状態を把握することもでき
る。
【0014】また、請求項11の発明においては、前記
制御基板には、前記制御マイクロコンピュータからの前
記識別情報を前記外部接続コネクタに出力するための出
力手段が設けられていることを特徴とする。このように
構成することにより、制御マイクロコンピュータが、外
部機器に対して識別情報を確実に出力することができ
る。
【0015】また、請求項12の発明においては、前記
識別情報は、ROMのシステム領域に記憶されているこ
とを特徴とする。このように構成することにより、その
ような識別情報を記憶した不正マイクロコンピュータを
作成することは難しいので、その結果、正規の制御マイ
クロコンピュータと不正マイクロコンピュータとを確実
に判別できる。
【0016】また、請求項13の発明においては、前記
識別情報は、暗号化されて記憶されていることを特徴と
する。このように構成することにより、識別情報を不正
入手することがさらに困難になり、その結果、正規の制
御マイクロコンピュータと不正マイクロコンピュータと
をさらに確実に判別できる。
【0017】また、請求項14の発明においては、前記
基板収容ボックスには、前記ボックス保持部を保護する
保護部を形成したことを特徴とする。このように構成す
ることにより、組み付け時に基板収容ボックスを落とし
てしまう等しても保護部で保護することができ、ひいて
はボックス保持部の破損防止を招来することができる。
【0018】また、請求項15発明においては、前記基
板収容ボックスは、前記制御基板を内部空間に収容する
主体及び蓋体から構成され、前記保護部には、前記蓋体
との係合によって前記主体と前記蓋体とを互いに係合さ
せるボックス係合部を形成したことを特徴とする。この
ように構成することにより、主体と蓋体との組付けは、
予めボックス係合部で係合させているので、最終的に基
板収容ボックスの固着あるいは施錠だけで組み付けれる
ため、組付け作業が容易になる。
【0019】また、請求項16の発明においては、前記
基板収容ボックスは、前記制御基板を内部空間に収容す
る主体及び蓋体から構成され、前記主体及び前記蓋体に
は、それぞれ前記ボックス保持部が形成されていること
を特徴とする。このように構成することにより、基板収
容ボックスを主体と蓋体から構成した場合でも制御基板
に対する不正行為を防止することができる。
【0020】また、請求項17の発明においては、前記
蓋体には、前記制御基板の表面に実装されるコネクタ実
装領域を覆い且つコネクタに対応する部分にコネクタを
貫通させる開口を形成した覆板を一体形成したことを特
徴とする。このように構成することにより、主体と蓋体
とを組み付けるだけでコネクタ実装領域の配線パターン
部分が蓋体に一体形成される覆板によって被覆されて不
正な配線接続を防止し、更に、コネクタが覆板の開口か
ら外部に露出しているので、制御基板に対する配線の接
続・取り外しを極めて簡単に行うことができる。
【0021】また、請求項18の発明においては、前記
ボックス係合部は、前記覆板の開口が前記コネクタの上
方位置を保持した状態で前記蓋体を前記主体に対して横
方向にスライドさせた後、前記コネクタが前記開口を貫
通するように前記蓋体を前記主体に近接するように移動
させることにより係合するようになる構造であることを
特徴とする。このように構成することにより、コネクタ
の外形形状に合致した開口をコネクタに貫通させながら
主体と蓋体とを係合させることができ、開口とコネクタ
との間の隙間から不正な配線を接続することができな
い。
【0022】また、請求項19の発明においては、前記
主体と前記蓋体とで前記制御基板を収容した状態におい
ては、全外周の側面から見て前記主体の外周側壁と前記
蓋体の外周側壁とが重畳するようになっていることによ
り、内部に収容される制御基板と平行方向から主体と蓋
体との隙間に異物を挿入することができないため、不正
行為を防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0024】まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機
の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機
1を正面からみた正面図である。なお、ここでは、遊技
機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチ
ンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機やスロット
機等であってもよい。
【0025】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた遊技球を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技
盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0026】遊技領域7の中央付近には、複数種類の図
柄を可変表示するための可変表示部(特別図柄表示装
置)9と7セグメントLEDによる普通図柄表示器(普
通図柄表示装置)10とを含む可変表示装置8が設けら
れている。可変表示部9には、例えば「左」、「中」、
「右」の3つの図柄表示エリアがある。可変表示装置8
の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられてい
る。通過ゲート11を通過した打球は、玉出口13を経
て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉
出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した
打球を検出するゲートスイッチ12がある。また、始動
入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導か
れ、始動口スイッチ17によって検出される。また、始
動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置
15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノ
イド16によって開状態とされる。
【0027】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の
形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段とな
る。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球の
うち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイ
ッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞球
はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8
の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示す
る4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設け
られている。この例では、4個を上限として、始動入賞
がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表
示部を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表
示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減ら
す。
【0028】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられ、遊技球のそれぞれの入賞口19,24への入
賞は、対応して設けられている入賞口スイッチ19a,
19b,24a,24bによって検出される。遊技領域
7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ
25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収
するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左
右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設け
られている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED2
8aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられて
いる。
【0029】そして、この例では、一方のスピーカ27
の近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ5
1が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給球が
切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられてい
る。さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設
置され、プリペイドカードが挿入されることによって球
貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0030】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0031】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、普通図柄表示器10の表示
数字が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動
入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、
図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内
の図柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態で
なければ、始動入賞記憶を1増やす。
【0032】可変表示部9内の画像の回転は、一定時間
が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせ
が大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出
されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行わ
れる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウン
ド)許容される。
【0033】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、普通図柄表示器10における停止図柄が所定
の図柄(当り図柄=小当り図柄)である場合に、可変入
賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高
確率状態では、普通図柄表示器10における停止図柄が
当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球
装置15の開放時間と開放回数が高められる。
【0034】次に、パチンコ遊技機1の裏面に配置され
ている各基板について説明する。
【0035】図2に示すように、パチンコ遊技機1の裏
面では、枠体2A内の機構板100の上部に玉貯留タン
ク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に
設置された状態でその上方から遊技球が球貯留タンク3
8に供給される。球貯留タンク38内の遊技球は、誘導
樋39を通って賞球ケース40Aで覆われる球払出装置
に至る。
【0036】遊技機裏面側では、可変表示部9を制御す
る可変表示制御ユニット29、遊技制御用マイクロコン
ピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31が
設置されている。また、球払出制御を行う払出制御用マ
イクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37、
およびモータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発
射する打球発射装置が設置されている。さらに、装飾ラ
ンプ25、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28
b,28c、賞球ランプ51および球切れランプ52に
信号を送るためのランプ制御基板35、スピーカ27か
らの音声発生を制御するための音声制御基板70および
打球発射装置を制御するための発射制御基板91も設け
られている。
【0037】さらに、DC30V、DC21V、DC1
2VおよびDC5Vを作成する電源回路が搭載された電
源基板910が設けられ、上方には、各種情報を遊技機
外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板1
60が設置されている。ターミナル基板160には、少
なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入して外部出
力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外部出力す
るための賞球用端子および球貸し個数信号を外部出力す
るための球貸し用端子が設けられている。また、中央付
近には、主基板31からの各種情報を遊技機外部に出力
するための各端子を備えた情報端子盤34が設置されて
いる。なお、図2には、ランプ制御基板35および音声
制御基板70からの信号を、枠側に設けられている遊技
効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28c、賞
球ランプ51および球切れランプ52に供給するための
電飾中継基板A77が示されているが、信号中継の必要
に応じて他の中継基板も設けられる。
【0038】図3はパチンコ遊技機1の機構板100を
背面からみた背面図である。球貯留タンク38に貯留さ
れた玉は誘導樋39を通り、図3に示されるように、球
切れ検出器(球切れスイッチ)187a,187bを通
過して球供給樋186a,186bを経て球払出装置9
7に至る。球切れスイッチ187a,187bは遊技球
通路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、球
タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイ
ッチ167も設けられている。以下、球切れスイッチ1
87a,187bを、球切れスイッチ187と表現する
ことがある。
【0039】球払出装置97から払い出された遊技球
は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設け
られている打球供給皿3に供給される。連絡口45の側
方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余剰
玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形成されている。
【0040】入賞にもとづく景品球が多数払い出されて
打球供給皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口4
5に到達した後さらに遊技球が払い出されると遊技球
は、余剰玉通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さ
らに遊技球が払い出されると、感知レバー47が満タン
スイッチ48を押圧して満タンスイッチ48がオンす
る。その状態では、球払出装置97内のステッピングモ
ータの回転が停止して球払出装置97の動作が停止する
とともに打球発射装置34の駆動も停止する。
【0041】図4は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図4には、払出制御
基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射
制御基板91および図柄制御基板80も示されている。
主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1
を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動
口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントス
イッチ23、入賞口スイッチ19a,19b,24a,
24b、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187お
よび賞球カウントスイッチ301Aからの信号を基本回
路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置1
5を開閉するソレノイド16、開閉板20を開閉するソ
レノイド21および大入賞口内の経路を切り換えるため
の切換ソレノイド21Aを基本回路53からの指令に従
って駆動するソレノイド回路59とが搭載されている。
【0042】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す
有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等
の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部機器に対
して出力する情報出力回路64が搭載されている。
【0043】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段の一例であるRAM55、プログラムに従
って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部5
7を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM5
5はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU5
6は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1
チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55
が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポー
ト部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。
【0044】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするためのシステムリセット回路
65が設けられている。
【0045】また、主基板31には、インタフェース回
路200が設けられている。後で詳しく説明するが、イ
ンタフェース回路200は、遊技機外部からの識別情報
要求コード(識別情報要求信号)を入力してCPU56
に伝達するとともに、CPU56からの識別情報等を、
外部機器に接続可能なコネクタに伝達するための回路で
ある。
【0046】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0047】なお、この実施の形態では、ランプ制御基
板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設
けられている始動記憶表示器18、ゲート通過記憶表示
器41および装飾ランプ25の表示制御を行うととも
に、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED28
a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れラン
プ52の表示制御を行う。また、特別図柄を可変表示す
る可変表示部9および普通図柄を可変表示する普通図柄
表示器10の表示制御は、図柄制御基板80に搭載され
ている表示制御手段によって行われる。
【0048】図5は、主基板31におけるCPU56周
りの一構成例を示すブロック図である。図5に示すよう
に、遊技機において用いられる各種電圧を生成する電源
基板等に搭載されている電源監視手段からの電源断信号
(電圧低下信号)が、CPU56のマスク不能割込端子
(XNMI端子)に接続されている。電源監視回路は、
遊技機が使用する各種直流電源のうちのいずれかの電源
の電圧を監視して電源電圧低下を検出する回路である。
この実施の形態では、VSLの電源電圧を監視して電圧値
が所定値以下になるとローレベルの電源断信号を発生す
る。VSLは、遊技機で使用される直流電圧のうちで最大
のものであり、この例では+30Vである。従って、C
PU56は、割込処理によって電源断の発生を確認する
ことができる。
【0049】図5には、システムリセット回路65も示
されている。リセットIC651は、電源投入時に、外
付けのコンデンサの容量で決まる所定時間だけ出力をロ
ーレベルとし、所定時間が経過すると出力をハイレベル
にする。すなわち、リセット信号をハイレベルに立ち上
げてCPU56を動作可能状態にする。また、リセット
IC651は、電源監視回路が監視する電源電圧と等し
い電源電圧であるVSLの電源電圧を監視して電圧値が所
定値(電源監視回路が電源断信号を出力する電源電圧値
よりも低い値)以下になると出力をローレベルにする。
従って、CPU56は、電源監視回路からの電源断信号
に応じて所定の電力供給停止時処理を行った後、システ
ムリセットされる。
【0050】図5に示すように、リセットIC651か
らのリセット信号は、NAND回路947に入力される
とともに、反転回路(NOT回路)944を介してカウ
ンタIC941のクリア端子に入力される。カウンタI
C941は、クリア端子への入力がローレベルになる
と、発振器943からのクロック信号をカウントする。
そして、カウンタIC941のQ5出力がNOT回路9
45,946を介してNAND回路947に入力され
る。また、カウンタIC941のQ6出力は、フリップ
フロップ(FF)942のクロック端子に入力される。
フリップフロップ942のD入力はハイレベルに固定さ
れ、Q出力は論理和回路(OR回路)949に入力され
る。OR回路949の他方の入力には、NAND回路9
47の出力がNOT回路948を介して導入される。そ
して、OR回路949の出力がCPU56のリセット端
子に接続されている。このような構成によれば、電源投
入時に、CPU56のリセット端子に2回のリセット信
号(ローレベル信号)が与えられるので、CPU56
は、確実に動作を開始する。
【0051】そして、例えば、電源監視回路の検出電圧
(電源断信号を出力することになる電圧)を+22Vと
し、リセット信号をローレベルにするための検出電圧を
+9Vとする。そのように構成した場合には、電源監視
回路とシステムリセット回路65とが、同一の電源VSL
の電圧を監視するので、電圧監視回路が電源断信号を出
力するタイミングとシステムリセット回路65がシステ
ムリセット信号を出力するタイミングの差を所望の所定
期間に確実に設定することができる。所望の所定期間と
は、電源監視回路からの電源断信号に応じて電力供給停
止時処理を開始してから電力供給停止時処理が確実に完
了するまでの期間である。
【0052】CPU56等の駆動電源である+5V電源
から電力が供給されていない間、RAMの少なくとも一
部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によっ
てバックアップされ、遊技機に対する電源が断しても内
容は保存される。そして、+5V電源が復旧すると、シ
ステムリセット回路65からリセット信号が発せられる
ので、CPU56は、通常の動作状態に復帰する。その
とき、必要なデータがバックアップRAMに保存されて
いるので、停電等からの復旧時に停電発生時の遊技状態
に復帰することができる。
【0053】なお、図5に示す構成では、電源投入時に
CPU56のリセット端子に2回のリセット信号(ロー
レベル信号)が与えられるが、リセット信号の立ち上が
りタイミングが1回しかなくても確実にリセット解除さ
れるCPUを使用する場合には、符号941〜949で
示された回路素子は不要である。その場合、リセットI
C651の出力がそのままCPU56のリセット端子に
接続される。
【0054】なお、図5に示す入力ポート571は遊技
機外部からの識別情報要求コードを入力するためのもの
であり、出力ポート572は遊技機外部に対する識別情
報等を出力するためのものである。また、図5では、入
力ポート571および出力ポート572は、CPU56
の外に設置されているが、それらはCPU内蔵ポートで
あってもよい。
【0055】図6は、インタフェース回路200の一構
成例を、CPU56、入力ポート571、出力ポート5
72、過電流防止回路201およびコネクタ351cと
ともに示すブロック図である。
【0056】この例では、外部機器と電気的に接続可能
な外部接続コネクタとしてのコネクタ351cを介して
入力された識別情報要求コードが、インタフェース回路
200におけるフォトカプラ212およびバッファ回路
211を介して入力ポート211に入力される。また、
出力ポート572から出力される識別情報、クロック信
号および定期信号が、インタフェース回路200におけ
るバッファ回路201,202,203およびフォトカ
プラ204,205,206とコネクタ351cとを介
して外部機器に伝達可能に構成されている。なお、この
実施の形態では、外部接続コネクタとして、一体化され
ているコネクタ351cを例示するが、例えば複数のピ
ンを設けるといった個別素子による外部接続コネクタを
用いてもよい。また、ここでは、定期信号が出力される
定期信号用接続手段としての定期信号出力端子はコネク
タ351cの一端子であるが、コネクタ351cと別端
子(または別コネクタ)であってもよい。
【0057】外部機器は、遊技機に対して識別情報要求
コードを出力するとともに、遊技機から識別情報(マイ
クロコンピュータが真正のものであるか否かを外部で識
別するために用いられる情報)を入力して識別情報の正
当性を照合する機器(照合機)である。
【0058】さらに、コネクタ351cを介して電源電
圧(この例ではVcc)がコネクタ351cに供給されて
いる。従って、外部機器はコネクタ351cを介して遊
技機側から電源供給を受けることが可能である。外部機
器やコネクタ351cの箇所で短絡が生ずると、主基板
31に悪影響を及ぼすので、この例では、電源電圧は、
過電流防止回路201を介して供給される。過電流防止
回路201は、過電流を検出したら、電源供給を停止す
る部品を含む。
【0059】なお、ここでは、外部機器に対する電源供
給手段としての電源供給用端子はコネクタ351cの一
端子であるが、コネクタ351cと別端子(または別コ
ネクタ)であってもよい。また、電源供給端子には、当
然、遊技機に対して電力供給がなされている間、電源供
給がなされる。この実施の形態では、電源供給端子に供
給される電圧は電源基板で生成されるが、主基板31が
電圧生成回路を有している場合には、その電圧生成回路
から供給するようにしてもよい。
【0060】コネクタ351cと外部機器の間の接続
は、外部機器からのケーブルが直接コネクタ351cに
接続されるような方法であってもよいし、遊技機におい
てさらに中継基板が設けられ、コネクタ351cから中
継基板にケーブルをつなぎ、中継基板に設けられたコネ
クタと外部機器とが接続されるように構成してもよい。
そのような中継基板が設けられている場合には、主基板
31と中継基板とを併せて制御基板と定義される。
【0061】また、図6に示す例では、入出力ポート、
フォトカプラおよびバッファ回路を用いた入力手段およ
び出力手段を例示したが、使用素子の性能や外部機器の
構成に合わせた種々の変形例が考えられる。例えば、外
部機器が電圧レベルを検出することによって信号入出力
を行うように構成されている場合には、フォトカプラは
不要である。また、入出力ポートとして十分駆動能力が
あるものを用いた場合には、バッファ回路は不要であ
る。その他、使用される外部機器の信号入出力方式に合
致するような種々の変形が考えられる。
【0062】図7は、ROM領域のマッピングの一例を
示す説明図である。図7に示す例では、ROM領域に
は、遊技制御プログラムが格納されているプログラム領
域、遊技制御プログラムが使用する固定的なデータが格
納されているデータ領域、およびプログラム管理領域
(システム領域)がある。システム領域には、セキュリ
ティチェックプログラムが格納されるとともに、1つま
たは複数種類の識別情報や識別情報作成のための演算式
(暗号化プログラム)が格納されている。
【0063】システム領域は遊技制御プログラム(ユー
ザプログラム)を格納することができない管理用の領域
である。また、システム領域には、正規の遊技制御プロ
グラムに応じたチェックデータが設定され、セキュリテ
ィチェックプログラムはそのようなデータを含めてチェ
ックを行う。従って、システム領域の内容を改変する
と、セキュリティチェックをパスすることができず遊技
制御プログラムは起動されない。
【0064】図8は、外部機器からの識別情報要求コー
ド、外部機器への識別情報および定期信号のフォーマッ
トの一例を示す説明図である。図8に示す例では、識別
情報要求コード、識別情報および定期信号は、複数ビッ
トで構成され、クロック信号に同期して入出力される。
例えば、識別情報要求コード、識別情報および定期信号
は、それぞれ1バイト構成である。ただし、信号長の1
バイトは単なる例である。また、定期信号については、
1パルスであってもよい。
【0065】なお、図8に破線で示すように、識別情報
要求コード、識別情報および定期信号にスタートビット
とストップビットを付けてもよい。その場合には、スタ
ートビットによって送受信の同期をとることができるの
で、クロック信号を用いなくてもよい。
【0066】次に遊技機の動作について説明する。
【0067】図9は、主基板31におけるCPU56が
実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技
機に対する電源が投入されると、メイン処理において、
CPU56は、まず、必要な初期設定を行う。
【0068】初期設定処理において、CPU56は、ま
ず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込
モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタ
ックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定す
る(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの
初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス
(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)お
よびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステッ
プS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定
する(ステップS6)。
【0069】なお、割込モード2は、この実施の形態で
用いられているCPU56が有する割り込みモードであ
って、特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と
内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位
ビット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示す
モードである。
【0070】そして、電源断時にバックアップRAM領
域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の
停電発生NMI処理)が行われたか否か確認する(ステ
ップS7)。この実施の形態では、不測の電源断が生じ
た場合には、バックアップRAM領域のデータを保護す
るための処理が行われている。そのような保護処理が行
われていた場合をバックアップありとする。バックアッ
プなしを確認したら、CPU56は初期化処理を実行す
る。
【0071】バックアップありを確認したら、CPU5
6は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気
部品制御手段の制御状態を電源断時の状態に戻すための
遊技状態復旧処理を行う(ステップS8)。そして、バ
ックアップRAM領域に保存されていたPC(プログラ
ムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのアドレス
に復帰する。
【0072】初期化処理では、CPU56は、まず、R
AMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定
の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普
通図柄判定用バッファ、特別図柄左中右図柄バッファ、
払出コマンド格納ポインタなど)に初期値を設定する初
期値設定処理も行われる。さらに、サブ基板(ランプ制
御基板35、払出制御基板37、音声制御基板70、図
柄制御基板80)を初期化するための処理を実行する
(ステップS13)。サブ基板を初期化する処理とは、
例えば初期設定コマンドを送出する処理である。
【0073】そして、2ms毎に定期的にタイマ割込が
かかるようにCPU56に設けられているCTCのレジ
スタの設定が行われる(ステップS14)。すなわち、
初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時
間定数レジスタ)に設定される。そして、初期設定処理
のステップS1において割込禁止とされているので、初
期化処理を終える前に割込が許可される(ステップS1
5)。
【0074】この実施の形態では、CPU56の内蔵C
TCが繰り返しタイマ割込を発生するように設定され
る。この実施の形態では、繰り返し周期は2msに設定
される。そして、タイマ割込が発生すると、CPU56
は、例えばタイマ割込が発生したことを示すタイマ割込
フラグをセットする。
【0075】初期化処理の実行(ステップS11〜S1
5)が完了すると、メイン処理で、タイマ割込が発生し
たか否かの監視(ステップS17)の確認が行われるル
ープ処理に移行する。なお、ループ内では、表示用乱数
更新処理(ステップS16)も実行される。
【0076】CPU56は、ステップS17において、
タイマ割込が発生したことを認識すると、ステップS2
1〜S31の遊技制御処理およびステップS32の処理
を実行する。遊技制御処理において、CPU56は、ま
ず、スイッチ回路58を介して、ゲートセンサ12、始
動口センサ17、カウントセンサ23および入賞口スイ
ッチ19a,19b,24a,24b等のスイッチの状
態を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:
ステップS21)。
【0077】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行
われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる
(エラー処理:ステップS22)。
【0078】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処
理を行う(ステップS23)。CPU56は、さらに、
停止図柄の種類を決定する乱数等の表示用乱数を更新す
る処理を行う(ステップS24)。
【0079】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS25)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS26)。普通図柄プロセス処理では、7セグメント
LEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するた
めの普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選
び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラ
グの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0080】次いで、CPU56は、特別図柄に関する
表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して
表示制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマ
ンド制御処理:ステップS27)。また、普通図柄に関
する表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定
して表示制御コマンドを送出する処理を行う(普通図柄
コマンド制御処理:ステップS28)。
【0081】さらに、CPU56は、例えばホール管理
用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確
率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う
(ステップS29)。
【0082】また、CPU56は、所定の条件が成立し
たときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステッ
プS30)。ソレノイド回路59は、駆動指令に応じて
ソレノイド16,21を駆動し、可変入賞球装置15ま
たは開閉板20を開状態または閉状態とする。
【0083】そして、CPU56は、各入賞口への入賞
を検出するためのスイッチ17,23,19a,19
b,24a,24bの検出出力にもとづく賞球数の設定
などを行う賞球処理を実行する(ステップS31)。具
体的には、入賞検出に応じて払出制御基板37に払出制
御コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載されて
いる払出制御用CPU371は、払出制御コマンドに応
じて球払出装置97を駆動する。
【0084】以上の制御によって、この実施の形態で
は、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。
なお、この実施の形態では、タイマ割込処理では例えば
割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなさ
れ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるが、
タイマ割込処理で遊技制御処理を実行してもよい。
【0085】なお、この実施の形態では、賞球処理に続
いて、照合情報入出力処理(ステップS32)が実行さ
れる。照合情報入出力処理では、CPU56は、外部機
器からの識別情報要求コードを検出し、識別情報要求コ
ードを受信したら識別情報を出力する処理を行うととも
に、定期信号を出力する処理を行う。
【0086】図10は、照合情報入出力処理の一例を示
すフローチャートである。図10に示す処理例では、照
合情報入出力処理において、CPU56は、まず、定期
信号出力処理を行う(ステップS41)。定期信号が1
パルスである場合には、ここで、出力ポート572の該
当ビットに1パルス出力を行う。定期信号が、複数ビッ
トで構成される信号である場合には、各ビットに割り当
てられている時間分だけ、そのビットのデータを出力ポ
ート572の該当ビットに出力する。
【0087】また、クロック信号が用いられる場合に
は、例えば、ステップS41において、1/2クロック
時間に相当する時間だけ、クロック信号に割り当てられ
ている出力ポート572の該当ビットにハイレベルを出
力し、次の1/2クロック時間に相当する時間だけ、ク
ロック信号に割り当てられている出力ポート572の該
当ビットにローレベルを出力することによって、クロッ
ク信号を出力することができる。
【0088】次に、識別情報の出力処理が継続中である
か否か確認する(ステップS42)。この実施の形態で
は、照合情報入出力処理は2ms毎に実行されるが、識
別情報の信号長が2ms以上である場合には、照合情報
入出力処理が複数回実行されると識別情報を出力完了で
きる。そのような場合には、照合情報入出力処理におい
て、識別情報出力処理継続中であるという状況が発生し
うる。
【0089】識別情報出力処理継続中でなければ、識別
情報要求コード受信処理を行う(ステップS43)。す
なわち、クロック信号の立ち上がり(ローレベルからハ
イレベルに変化させたとき)で、入力ポート571の該
当ビットを入力し、入力ビットを所定のRAM領域に格
納する。次いで、CPU56は、識別情報要求コードの
受信が完了したか否かを確認する(ステップS44)。
つまり、入力ポート571から入力した過去8ビット分
(識別情報要求コードが1バイト構成である場合)を、
識別情報要求コードとして定められているデータと比較
し、一致したら識別情報要求コードの受信が完了したと
判断する。なお、識別情報要求コードとして定められて
いるデータは、例えばシステム領域に設定されている。
【0090】クロック信号を用いない場合には、スター
トビットを検出したら、1ビット時間毎に入力ポート5
71の該当ビットを入力し、8ビット分入力後にストッ
プビットを検出したら、何らかのデータを受信したと判
断し、受信データと識別情報要求コードとして定められ
ているデータとを比較し、一致したら識別情報要求コー
ドの受信が完了したと判断する。
【0091】識別情報要求コードの受信が完了したら、
識別情報要求コードに対応した識別情報を選択する(ス
テップS45)。例えば、識別情報要求コードとして、
A〜Xがあり、それぞれに対応した識別情報がシステム
領域に設定されている場合には、受信した識別情報要求
コードの種類に対応した識別情報(A’〜X’のいずれ
か)を選定してシステム領域から読み出す。そして、識
別情報出力を開始する(ステップS46)。
【0092】識別情報にスタートビットが付加される場
合には、ステップS46においてスタートビットの出力
を開始するとともに、処理継続中であることを示すフラ
グをセットする。スタートビットが付加されない場合に
は、単に処理継続中であることを示すフラグをセットす
る。
【0093】ステップS42で出力処理継続中であるこ
とが確認されたら、その処理が完了していないときには
(ステップS47)、識別情報出力処理を実行する(ス
テップS48)。すなわち、クロック信号の立ち下がり
(ハイレベルからローレベルに変化させたとき)で、出
力ポート572の該当ビットを識別情報の内容に応じて
変化させる。クロック信号を用いない場合には、スター
トビット出力タイミングから所定時間(各ビット出力タ
イミングまでの時間)が経過していたら出力ポート57
2の該当ビットを識別情報の内容に応じて変化させる。
【0094】以上のような処理によって、主基板31か
ら、定期信号が2ms毎に出力されるとともに、識別情
報要求コードに応じて、対応する識別情報が出力され
る。
【0095】なお、識別情報は、所定の暗号化方式で暗
号化されている。従って、外部機器において、受信した
識別情報データにもとづいて復号処理が行われ、復号結
果が正規の識別情報と一致したら、外部機器において、
正規のマイクロコンピュータ(CPU56)から、識別
情報要求コードに応じた識別情報を受信したと判断でき
る。一致しなかった場合には、不正マイクロコンピュー
タが搭載されていると判断できる。
【0096】識別情報要求コードに応じて決められてい
る識別情報を出力する方式に代えて、識別情報要求コー
ドに応じた演算式(暗号化方式)を用いるようにしても
よい。各演算式は、例えば、システム領域に設定されて
いる。従って、その場合には、図11のフローチャート
に示すように、CPU56は、識別情報要求コードの受
信が完了したら、受信した識別情報要求コードに対応し
た演算式をシステム領域からロードし(ステップS5
1)、あらかじめ決められている基本となるデータに対
して演算を施して識別情報を生成する(ステップS5
2)。
【0097】なお、図10に示す方式と図11に示す方
式とを併用してもよい。すなわち、識別情報要求コード
の受信が完了したら、受信した識別情報要求コードに対
応した識別情報のもとになるデータをシステム領域から
ロードするとともに演算式をロードし、識別情報のもと
になるデータを演算式に従って演算し、演算結果を出力
ポート572に出力するようにしてもよい。
【0098】上記の各実施の形態によれば、主基板31
に正規のマイクロコンピュータが搭載されていれば、外
部機器において、識別情報要求コードに対応して決めら
れている識別情報が受信される。また、主基板31に不
正マイクロコンピュータが搭載されている場合には、そ
のマイクロコンピュータが内蔵するROMのシステム領
域中に正しい識別情報または演算式を存在させることが
困難であるから、正規の識別情報を出力することができ
ない。すなわち、外部機器において、識別情報要求コー
ドに対応して決められている識別情報は受信されない。
【0099】なお、上記の実施の形態で説明した識別情
報送受信方式や識別情報要求コードおよび識別情報のフ
ォーマットは単なる一例であって、他の方式やフォーマ
ットを用いてもよい。つまり、遊技制御マイクロコンピ
ュータが搭載された基板または中継基板に、識別情報要
求信号および識別情報を外部機器との間で入出力可能な
入力手段と出力手段およびコネクタ等の外部接続コネク
タを設けておけば、外部機器において、不正マイクロコ
ンピュータが搭載されたことを検出可能な環境を提供す
ることができる。
【0100】また、上記の各実施の形態では、照合情報
入出力処理がメイン処理のループ内で実行されたが、他
の箇所で実行されるようにしてもよい。例えば、識別情
報要求コードを割り込み端子に導入して割り込み処理で
照合情報入出力処理を実行したり、タイマ割込処理で照
合情報入出力処理を実行したりするように構成すること
もできる。
【0101】さらに、コネクタに対して電源ラインも供
給可能に構成されているので、外部機器は、電源を持た
なくても不正マイクロコンピュータが搭載されたか否か
を検査できる。ただし、遊技機から電源供給せずに、外
部機器が電源を備えていたり、他の電源装置から電源供
給を受けたりするようにしてもよい。
【0102】次に、前記機構板100の下部構成部の背
面から見てその左側部分に重畳的に取り付けられる電源
基板ボックス336と主基板ボックス350について説
明する。なお、電源基板ボックス336は、電源スイッ
チ372(図12参照)を備えて電圧の異なる複数の電
源を生成する前記電源基板910を収容するものであ
り、主基板ボックス350は、前記主基板31を収容す
るものである。図12に示すように、電源基板ボックス
336を取り付ける領域は、やや前面側に向かって凹状
に形成されている。即ち、電源基板ボックス336の取
付空間の側壁を構成する透明側壁板378は、図12に
示す右側下部構成部の機構板100よりもやや前面側に
奥まった位置(遊技盤6に近づく位置)となっており、
その透明側壁板378の上部左右に一対の取付穴375
を有する取付ボスが形成され、透明側壁板378の下辺
左右に一対の係合穴367が形成されている。この係合
穴367は、透明側壁板378から直角状に背面に向か
って突設されるL字状突出板365との隅角部に形成さ
れるものである。L字状突出板365の先端には、主基
板ボックス350を取り付けるための取付台450の下
部を着脱自在に装着するための挿入溝366が形成され
ている。この挿入溝366については、後に詳述する。
なお、透明側壁板378の裏面には、取付空間を補強す
るために補強リブ377が長方形状に突設されている。
【0103】しかして、上記のように構成される取付空
間に電源基板ボックス336を取り付けるには、電源基
板ボックス336の下部両側に突設される係合突起37
3を係合穴367に差し込んだ後に、電源基板ボックス
336の上部両側に突設される取付片374の取付穴を
前記取付穴375に対応させてビス376を止着するこ
とにより簡単に取り付けることができる。そして、この
場合、電源基板ボックス336が右側下部構成部の機構
板100よりも前面側(遊技盤6に近い側)に奥まって
取り付けられているので、電源基板ボックス336の背
面側への突出量を抑制することができる。特に、電源基
板910は、他の制御基板と比べて高さ(厚み)を有す
るヒートシンクや大型のコンデンサが実装されるので、
その電源基板910を収容する電源基板ボックス336
も厚みがあるが、このような厚みのある基板ボックス3
36を取り付けても背面側の突出量を抑制することがで
きるものである。電源基板ボックス336の背面側に
は、遊技動作を制御する主基板31を収容する主基板ボ
ックス350が着脱自在に取り付けられるようになって
いる。その取付は、図12に示すように、機構板100
の開口窓102の下辺よりやや上部にブリッジ状に掛け
渡される横架突出板360に取り付けられるものであ
る。
【0104】次に、本実施形態の要部を構成する主基板
ボックス350の詳細な構造について図12乃至図17
を参照して説明する。図12は、機構板100の下部構
成部の背面から見て左側部分に取り付けられる電源基板
ボックス336及び主基板ボックス350の取付状態を
示す斜視図であり、図13は、主基板ボックス350の
分解斜視図であり、図14は、主基板ボックス350を
構成するボックス状主体390とカバー体410との係
合を説明するための断面図であり、図15は、主基板ボ
ックス350を構成するボックス状主体390とカバー
体410とを止着する構造を示す平面図(A,B,D)
と断面図(C)であり、図16は、(A,B)は、ワン
ウェイネジの構造を説明するための説明図であり、
(C,D)は、ワンウェイネジを締着するための特殊マ
イナスドライバーの構造を説明するための説明図であ
り、図17は、主基板ボックス350を示す正面図であ
る。
【0105】主基板ボックス350は、導電性の取付台
450に取り付けられ、その取付台450の底面に形成
される係合片455を、機構板100の開口窓102の
下辺よりやや上部にブリッジ状に掛け渡される横架突出
板360に形成される挿入溝362とL字状突出板36
5の挿入溝366に係合させることにより、簡単に行う
ことができる。即ち、取付台450の係合片455を挿
入溝362,366の挿入部362a,366aに挿入
して落とし入れる。そして、取付台450の全体を図示
左方向にスライドさせて係合片455の基部を係止溝部
362b,366bに嵌め込む。このとき、係合爪36
4が取付台450の一側側面に当接係合した状態となっ
て取付台450を逆方向にスライドできないようにして
いる。これによって、主基板ボックス350が機構板1
00の背面に取り付けられた状態となる。一方、取付台
450を取り外すには、係合爪364を押圧した状態で
取付台450を図示左側にスライドさせて取付台450
が規制突起363に当接するまで移動させ、その後、全
体を上方に引き抜くことによって取り外すことができ
る。なお、主基板ボックス350の構造及び該主基板ボ
ックス350の取付台450への取付構造については、
次に詳述するが、主基板ボックス350は取付台450
に対して簡単に脱着できるようになっている。
【0106】図13において、主基板ボックス350
は、複数の被覆部材を組み付けることにより構成されて
おり、その複数の被覆部材として、制御基板としての主
基板31の裏面を被覆し且つ該主基板31を支持する主
体としてのボックス状主体390と、該ボックス状主体
390に被覆支持される主基板31の電子部品実装領域
(表面)を少なくとも被覆する蓋体としてのカバー体4
10と、から構成されている。そして、ボックス状主体
390とカバー体410は、すべて内部が視認し得る非
導電性の透明合成樹脂で形成されている。以下、主基板
ボックス350を構成する各被覆部材(ボックス状主体
390,カバー体410)と主基板31について詳細に
説明する。
【0107】まず、ボックス状主体390について図1
3を参照して詳細に説明する。図13において、ボック
ス状主体390は、上面が開放した直方体状に形成さ
れ、その底面板391の内側(上面)の四隅のやや内側
には、主基板31を止着支持するための位置決め突起3
92と取付ボス393が突設されている。位置決め突起
392は、底面板391の一方の対角線端部に突設さ
れ、取付ボス393は、他方の対角線端部に突設され、
その中心に取付穴が形成されている。しかして、位置決
め突起392には、主基板31の一方の対角隅角部に形
成される位置決め穴440が嵌合され、取付ボス393
には、主基板31の他方の対角隅角部に形成される取付
穴441が対応せしめられて後述する基板取付用導電ネ
ジ442によって止着されるようになっている。ただ
し、主基板31を上記のようにして止着したときには、
ボックス状主体390の側壁内周に主基板31の裏面
(ハンダ面)を支持する支持突起394が適宜間隔を置
いて複数形成されている。
【0108】また、ボックス状主体390の上部側壁両
側及び下部側壁両側には、突出片部408が突設され、
該突出片部408には、カバー体410の係合突片41
7と嵌合する係合段差溝395が形成されている。この
係合段差溝395は、係合部を構成するもので第1段差
溝395aと第2段差溝395bとがクランク状に形成
され、カバー体410の係合突片417を、まず、第1
段差溝395aに落し入れた後に、側方(図13で右
側)に向かってスライドさせて第2段差溝395bに係
合突片417を落し入れることにより、ボックス状主体
390とカバー体410とを係合させる。このように2
段階落し入れ構造を採用したのは、後述するパターン被
覆板412のコネクタ貫通穴413に主基板31に実装
されるコネクタ351a〜351iをスムーズに挿入し
且つボックス状主体390とカバー体410とを係合さ
せるためである。なお、係合突片417と係合段差溝3
95との係合及び突出片部408の作用については、後
に詳述する。
【0109】更に、ボックス状主体390の横方向両側
壁の外側に固着部としての複数の取付片部396a,3
96b〜399a,399bが突設形成されている。こ
の取付片部396a,396b〜399a,399b
は、カバー体410と分離できないように後述するワン
ウェイネジ427で止着するための止着穴400を有す
るもので、詳細には、図15(B)の右側の図に示すよ
うに、ボックス状主体390の側壁から突設される細角
状の切断リブ402の先端に止着穴400と予備ネジ挿
通穴401とが形成される瓢箪状の部材が一体的に形成
されたものである。切断リブ402の延長線状に形成さ
れる止着穴400は、ボックス状主体390とカバー体
410とを固着する固着手段としてのワンウェイネジ4
27を螺着するための穴であり、その止着穴400の側
方に位置する予備ネジ挿通穴401は、予備のワンウェ
イネジ427を挿通保持するための穴である。なお、止
着穴400と予備ネジ挿通穴401との間には、成形時
における引けを防止するための引け防止穴403が形成
されている。また、予備ネジ挿通穴401の上端は、テ
ーパー部401aとなっており、該挿通穴401に挿通
されている予備のワンウェイネジ427を取り出し易く
している。また、切断リブ402の両側上部のうち、止
着穴400と予備ネジ挿通穴401とを結ぶ面は、傾斜
面404となっており、その反対側の面は、円弧状とな
っているため、図15(A)に示すように、切断リブ4
02,426の両サイド上部が開けているので、切断リ
ブ402,426をニッパ等の工具で切断する作業が行
い易い。
【0110】なお、止着穴400と予備ネジ挿通穴40
1とが形成される取付片部は、4つのうち、3つの取付
片部397a,397b〜399a,399bであり、
1つの取付片部396a,396bには、止着穴400
だけが形成されている。したがって、取付片部396
a,396bの切断リブ402の先端には、止着穴40
0が形成される円形部材だけが一体的に形成されている
ことになる。また、ボックス状主体390の上部側壁の
外側に突設される取付片部は、図示右から左に向かって
396a,397a,398a,399aとなっている
が、下部側壁の外側に突設される取付片部は、図示左か
ら右に向かって396b,397b,398b,399
bとなっている。更に、図15(B)の右側に示す図
は、上部の取付片部397a〜399aであり、この場
合には、止着穴400の右側に予備ネジ挿通穴401が
形成されているが、下部の取付片部397b〜399b
においては、止着穴400の左側に予備ネジ挿通穴40
1が形成されている。つまり、図15(B)の右側に示
す図を350度回転した状態となる。同様に、後述する
固定片部419a,419b〜421a,421bも上
部と下部では、350度回転した回転対称の形状とな
る。
【0111】更に、ボックス状主体390の縦方向の両
方の側壁下部上下には、係合突起405が外側に向かっ
て突設され、縦方向の他方の側壁のほぼ中央に側壁と平
行となるように係止レバー406が形成されている。係
合突起405は、後述する取付台450に形成される係
合穴457に係合されるものであり、係止レバー406
は、取付台450の係止穴459に係止されるものであ
る。そのため、係止レバー406の下端には、係止爪4
07が形成されている。つまり、係合突起405及び係
止レバー406は、主基板ボックス350を取付台45
0に着脱自在に取り付けるための部材である。
【0112】上記のように構成されるボックス状主体3
90に装着される主基板31は、図13に示すように、
長方形状のプリント配線基板によって構成されており、
その上面の大部分はRAM及びROMを内蔵してワンチ
ップ化した所謂ワンチップマイクロコンピュータである
CPU443(CPU、RAM、ROMはそれぞれ別体
にチップ化されていても良いし、ワンチップマイコンで
も良い)、トランジスタ、抵抗等の電子部品を実装する
電子部品実装領域として形成される一方、縦方向の両側
の領域が複数のコネクタ351a〜351iを実装する
コネクタ実装領域として形成されている。また、主基板
31には、その四隅に位置決め穴440と取付穴441
が形成され、前述したようにボックス状主体390の底
面板391の内側四隅に突設される位置決め突起392
と取付ボス393に係合又は導電ネジ442で止着され
るようになっている。なお、取付穴441は、主基板3
1のグランドラインがプリントされる部分に形成されて
おり、導電ネジ442を止着したときには、そのグラン
ドラインと導電ネジ442とが導通するようになってい
る。この導電ネジ442は、その先端が平面状の先端当
接面となっており、しかも、主基板31を取付穴441
に止着したときにその先端が底面板391の裏面側に露
出した状態となっているため、後に詳述するように主基
板ボックス350を取付台450に装着したときには、
取付台450の弾性当接片461と押圧当接するように
なっている。また、主基板31に実装されたコネクタ3
51a〜351iのうち前述した外部機器(照合機)と
の接続用コネクタ351cは、その他のコネクタ351
a・351b・351d〜351iとは異なった色に設
定されており、これによってCPU56を照合するため
のコネクタ351cを他のコネクタ351a・351b
・351d〜351iと差別化している。
【0113】次に、上記のようにボックス状主体390
に支持された主基板31の実装面側を覆う蓋体としての
カバー体410について図13を参照して説明する。カ
バー体410は、下方が開放したボックス状に形成さ
れ、図示縦方向の両方の側壁板411及び上面板の上下
に放熱穴414が形成されている。また、両方の側壁板
411の下端(主基板31と当接する側)には、開口と
してのコネクタ貫通穴413が形成された覆板としての
パターン被覆板412が外側に向かって突設されてい
る。コネクタ貫通穴413は、主基板31に実装される
コネクタ351a〜351iのそれぞれの大きさとほぼ
同じ大きさでそれぞれ形成されているため、コネクタ貫
通穴413からはコネクタ351a〜351iのみが貫
通してコネクタ351a〜351i周辺は、パターン被
覆板412により被覆される。これにより、コネクタ3
51a〜351i周辺の配線パターンを完全に覆った状
態となり、このため、コネクタ351a〜351i周辺
の配線パターンに不正な配線のハンダ付け等を行うこと
を防止することができると共に、主基板31とカバー体
410との間から配線を含む異物を挿入することができ
ず、いずれにしても主基板31に対する不正な行為が行
えないようになっている。また、カバー体410の上面
板には、上記したように上下に放熱穴414が形成され
ると共に、その間に機種名シールを貼付する機種名シー
ル貼付部415と主基板31を検査した際に書き込む
「検査者」「検査日」の各項目を記した履歴シールを貼
付する履歴シール貼付部416が形成されている。
【0114】一方、カバー体410の図示横方向の上下
の側壁板の両端には、係合部としてのL字状の係合突片
417が外側に向かって突設され、この係合突片417
がボックス状主体390の前記係合段差溝395に落し
入れられるようになっている。より具体的に説明する
と、図14(A)に示すように、係合突片417は、カ
バー体410の上下部の側壁の縦巾方向の垂直片417
bと横巾方向の水平片417aとによってL字状となっ
ている。また、前記係合段差溝395の第1段差溝39
5aは、その入口の横巾寸法が上記水平片417aより
も若干大きくなっており、その深さ方向の寸法は、第1
段差溝395aの底面に水平片417aを当接させたと
きにパターン被覆板412がコネクタ351a〜351
iの上端部よりも高い位置で且つ係合段差溝395を構
成するボックス状主体390の部材に邪魔されることな
く横方向にスライドできる寸法である。また、第2段差
溝395bは、その横巾寸法が水平片417aとほぼ同
じであり、また、高さ方向の寸法は、パターン被覆板4
12の裏面が主基板31の上面に当接した状態で垂直片
417bの上端が第1段差溝395aの上端から突出し
ない高さ寸法である。なお、図14(A)に示す第2段
差溝395bにおいては、主基板31のやや上部に切欠
395cが形成されているが、必ずしもこの切欠395
cは必要ではない。
【0115】しかして、図14(B)に示すように、係
合突片417の水平片417aを係合段差溝395の第
1段差溝395aに落し入れて第1段差部395aの底
面に当接させる。この当接させた状態では、パターン被
覆板412を主基板31のコネクタ351a〜351i
の上方位置に止めた状態となっている。その後、図14
(C)に示すように、水平片417aを右横方向にスラ
イドさせることにより、水平片417aが第2段差溝3
95bに落とし入れられると同時にパターン被覆板41
2のコネクタ貫通穴413がコネクタ351a〜351
iの真上から貫通するように落とし入れられる。これに
よって、カバー体410をボックス状主体390に取り
付けることができる。また、このとき、係合突片417
の垂直片417bが第1段差部395aと第2段差部3
95bとの連通部を閉塞した状態となっているので、係
合段差溝395から異物を内部に侵入させることはでき
ない。逆に、取り外す場合には、カバー体410を上方
に持ち上げた後に左方向にスライドさせ、さらに持ち上
げることにより、簡単に取り外すことができる。ただ
し、カバー体410をボックス状主体390から分離で
きる前提として後述する固定片部418a,418b〜
421a,421bと前記取付片部396a,396b
〜399a,399bとの間のワンウェイネジ427に
よる止着状態が解除(言い換えれば、切断リブ402,
426が切断されていること)されていることが必要で
ある。なお、ワンウェイネジ427で止着されない側の
係合突片417(図13の左上及び右下の係合突片)を
カバー体410を変形させながら無理やり持ち上げて隙
間を作り不正改造しようとしても、水平片417aが第
2段差部395bの上面内側に当接し、その当接させた
状態で側面から異物を挿入しようとしても側壁板411
によって主基板ボックス350の側方から挿入すること
ができないので、結局不正行為を確実に防止することが
できるものである。また、上記のような係合突片417
と係合段差溝395とによる係合部を設けることで、最
終的に止着する止着部を少なくすることができるため、
コストダウンを図ることができると共に組付け作業が容
易となるものである。
【0116】また、カバー体410の上記した係合突片
417の間には、固着部としての複数(4つ)の固定片
部418a,418b〜421a,421bが突設形成
されている。この固定片部418a,418b〜421
a,421bは、ボックス状主体390と分離できない
ように後述するワンウェイネジ427を挿通するための
挿通穴423を有するもので、その挿通穴423がボッ
クス状主体390の前記取付片部396a,396b〜
399a,399bの止着穴400に対応するものであ
る。より詳細には、図15(B)の左側の図に示すよう
にカバー体410の側壁から突設される細角状の切断リ
ブ426の先端に挿通穴423と予備ネジ覆板部425
とが形成されるL字状の部材が一体的に形成されたもの
である。切断リブ426の延長線状に形成される挿通穴
423は、ボックス状主体390とカバー体410とを
固着する固着手段としてのワンウェイネジ427を挿通
するための穴であり、ワンウェイネジ427を挿通した
ときにその頭部が突出しないように挿通穴423の上端
部分が凹部422となっている。また、凹部422の上
端縁は、テーパー部424となってワンウェイネジ42
7を挿入し易いようになっている。また、挿通穴423
の側方に位置する予備ネジ覆板部425は、前記予備ネ
ジ挿通穴401に挿通されている予備のワンウェイネジ
427の上部を覆うための板である。また、切断リブ4
26の両側上部の面は、円弧状となっているため、図1
5(A)に示すように、切断リブ402,426の両サ
イド上部が開けているので、切断リブ402,426を
ニッパ等の工具で切断する作業が行い易い。
【0117】なお、挿通穴423と予備ネジ覆板部42
5とが形成される固定片部は、4つのうち、3つの固定
片部418a,418b〜420a,420bであり、
1つの固定片部421a,421bには、挿通穴423
だけが形成されている。したがって、固定片部421
a,421bの切断リブ426の先端には、挿通穴42
3が形成される円形部材だけが一体的に形成されている
ことになる。また、カバー体410の上部側壁の外側に
突設される固定片部は、図示右から左に向かって418
a,419a,420a,421aとなっているが、下
部側壁の外側に突設される固定片部は、図示左から右に
向かって418b,419b,420b,421bとな
っている。更に、図15(B)の左側に示す図は、上部
の固定片部418a〜420aであり、この場合には、
挿通穴423の左側に予備ネジ覆板部425が形成され
ているが、下部の固定片部418b〜420bにおいて
は、挿通穴423の右側に予備ネジ覆板部425が形成
されている。つまり、図15(B)の左側に示す図を3
50度回転した状態となる。また、カバー体410の上
面板部には、固定片部418a,418bの切断リブ4
26の近傍に「1」という刻印428が形成され、固定
片部419a,419bの切断リブ426の近傍に
「2」という刻印428が形成され、固定片部420
a,420bの切断リブ426の近傍に「3」という刻
印428が形成され、固定片部421a,421bの切
断リブ426の近傍に「4」という刻印428が形成さ
れている。
【0118】上記のように構成されるカバー体410の
固定片部418a,418b〜421a,421bとボ
ックス状主体390の取付片部396a,396b〜3
99a,399bとの作用について説明する。まず、パ
チンコ遊技機1の出荷段階においては、固定片部418
a,418bにワンウェイネジ427を挿入して取付片
部396a,396bの止着穴400に螺着することに
より、カバー体410をボックス状主体390に固定す
る作業を終了している(図15(A)に示す状態)。
【0119】なお、ワンウェイネジ427は、ネジ締め
方向にしか回らない特殊なネジであり、一旦締め付ける
とネジを破壊しない限り取り外すことができないもので
ある。具体的には、図16(A)(B)に示すように、
その頭部429に形成されたネジ溝が当接面部430と
凹部431と中心穴部432とから構成されている。そ
して、図16(C)(D)に示す特殊マイナスドライバ
ー433でネジ締めを行う場合には、ドライバー433
の中心軸部434を中心穴部432に差し込み、この状
態からドライバー433の当接片部435を当接面部4
30に当接させて一方向(図16(A)の時計回り方
向)に頭部429を回転させることでネジ締めを行う。
一方、ドライバー433で頭部429を他方向(図16
(A)の反時計回り方向)に回転させてネジ427を取
り外そうとした場合には、ドライバー433が凹部43
1に入り込んで滑ってしまい頭部429を回転させるこ
とができずにネジ427の取り外しが行えない。なお、
通常のマイナスドライバーでも頭部429を一方向に回
転させてネジ締めすることは可能であるが、特殊マイナ
スドライバー433のように、中心軸部434をワンウ
ェイネジ427の中心穴部432に差し込んでワンウェ
イネジ427との位置決めを行った方が締め付け作業が
容易に行える。更に、出荷段階においては、紫外線硬化
樹脂によりワンウェイネジ427の頭部を被覆して硬化
しておくことにより、ワンウェイネジ427の頭部を切
断するような不正改造を防止する効果を高めるようにし
ても良い。
【0120】また、前記係合段差溝395を形成する突
出片部408は、図17に示すように、本発明の固着部
を構成する前記取付片部396a,396b〜399
a,399b及び固定片部418a,418b〜421
a,421bの突出寸法よりも若干高く形成されてい
る。即ち、ボックス状主体390には、固着部の両側方
において固着部よりも突出寸法が大きく設定されて固着
部を保護する突出片部408が形成されている。このた
め、主基板ボックス350にものが衝突するような場
合、その衝撃を突出片部408で受け止めることがで
き、ひいては固着部の破損防止を招来することができ
る。また、突出片部408には、図18に示すように、
主基板ボックス350の厚さ方向において前記固着部の
前端部分よりも前方に突出した前方突出片409が形成
されている。このため、前方から主基板ボックス350
にものが衝突するような場合でも、その衝撃を前方突出
片409で受け止めることができ、ひいては様々な角度
からの衝撃に対して固着部を保護することができる。
【0121】次に、遊技場等で主基板ボックス350を
主基板31の検査(出荷納入後にROMが正規のものか
否かを検査する)のために開放し、その後再度閉塞状態
に復元する手順を説明する。先ず、主基板ボックス35
0の閉塞状態において、刻印「1」の目印の切断リブ4
26,402をニッパー等の切断工具で切断する。これ
により、固定片部418a,418b及び取付片部39
6a,396bは、カバー体410及びボックス状主体
390から完全に分離された状態となる(図15(D)
に示す状態)。このため、前述したようにカバー体41
0の係合突片417とボックス状主体390の係合段差
溝395との係合を解除することにより、主基板ボック
ス350が開放され、主基板31の検査を行うことがで
きる。また、このようなカバー体410の取り外し(切
断リブ426,402の切断)によって、各予備ネジ挿
通穴401に挿通されたワンウェイネジ427は、取り
出し可能な状態となり、このうち取付片部397a,3
97bの予備ネジ挿通穴401に挿通された予備のワン
ウェイネジ427を主基板ボックス350の復元用に取
り出す。その後、主基板ボックス350を前述したよう
手順に従って閉塞した後に、次に取り出したワンウェイ
ネジ427を刻印「2」を目印に固定片部419a,4
19bの挿通穴423に挿通して取付片部397a,3
97bの止着穴400に螺着することにより、主基板ボ
ックス350が再度閉塞状態に復元される。以下、同様
にして複数回(本実施形態の場合には、4回だが、4回
目は、ワンウェイネジ427で止めることができないの
で、実質的には3回)の再検査を行うことができるもの
である。
【0122】ところで、上記した主基板ボックス350
の閉塞状態においては、主基板ボックス350の所定の
部位(本実施形態の場合には切断リブ426,402)
を切断しない限り、主基板ボックス350が開放できな
いようになっている。従って、主基板31の検査以外で
切断リブ426,402が切断されるような場合は、こ
の切断により主基板31に不正が行われたことが即座に
且つ確実に判別できるため、主基板ボックス350の防
犯効果を高めることができる。
【0123】なお、上方が開放されたボックス状主体3
90と下方が開放されたカバー体410を上記したよう
に閉塞した状態においては、ボックス状主体390の全
周側壁とカバー体410の全周側壁とが側方から見て重
畳するようになっている。このことは、側方から見てボ
ックス状主体390とカバー体410との間に隙間が形
成されていないということを意味し、ボックス状主体3
90とカバー体410との間に隙間が生じるのは、カバ
ー体410の背面側から見たとき(図13の右から左方
向に見たとき)であり、この場合、主基板31に対して
垂直方向となるため、仮にボックス状主体390とカバ
ー体410との隙間から細い針金状の異物を挿入しよう
としても、その異物を直角に折り曲げなければ主基板3
1の内部に実装される電子部品に到達することができな
いので、本実施形態のような主基板ボックス350は、
不正行為を行い難いという利点がある。
【0124】上記のように構成される主基板ボックス3
50が着脱自在に取り付けられる取付台450について
図13を参照して説明する。取付台450は、ほぼ長方
形状の導電性金属板(導電性合成樹脂でも良い)によっ
てほぼ長方形状に形成され、その周辺が折り曲げられて
補強片451〜454となっている。図示縦方向の補強
片452,454の上下にボックス状主体390の前記
係合突起405が挿入される係合穴457が穿設されて
いる。また、他方の補強片454のほぼ中央は、折り曲
げられることなくそのまま外側に向かって延設された係
止片部458となっており、その係止片部458にボッ
クス状主体390の前記係止レバー406の係止爪40
7が係止される係止穴459が形成されている。なお、
係止片部458を補強するために係止片部458の上下
には、ビード加工部460が形成されている。なお、上
辺の補強片451だけは、外側に向かって折り曲げられ
ており、機構板100の横架突出板360に取付台45
0が取り付けられたときに補強片451が横架突出板3
60の上辺部と当接するようになっている。
【0125】更に、取付台450の上下左右の底面の4
箇所に係合片455が打ち抜き形成されていると共に、
取付台450の図示左下底面及び右上底面に弾性当接片
461が打ち抜き形成されている。このため、係合片4
55及び弾性当接片461が形成される底面には、打ち
抜き開口456,462がそれぞれ形成されている。係
合片455は、前記横架突出板360に形成される挿入
溝362及びL字状突出板365に形成される挿入溝3
66に挿入されるものである。ところで、この弾性当接
片461が形成される位置は、主基板ボックス350を
取付台450に取り付けたときに、ボックス状主体39
0に主基板31を止着する導電ネジ442の下端が当接
する位置となっている。そして、弾性当接片461は、
いずれも取付台450の端部に向けて上り勾配となるよ
うに形成されている。
【0126】上記のように構成される取付台450に主
基板ボックス350を装着するには、主基板ボックス3
50の左側を斜め下方にして取付台450に当接した
後、図示左方向にスライドさせて係合突起405を係合
穴457に差し込む。このとき、主基板ボックス350
の左下部分が左下の弾性当接片461を下方に押し込
み、しかも当該弾性当接片461がスライド方向に対し
て上り勾配となっているので、係合突起405の係合穴
457への差し込み作業に支障を来すことはない。係合
突起405を係合穴457に差し込んだ後に主基板ボッ
クス350の右側を取付台450に当接させ、その後、
主基板ボックス350を右側にスライドさせて係合突起
405を係合穴457に係合させると共に係止レバー4
06の係止爪407を係止穴459に係合させる。これ
によって主基板ボックス350を取付台450に完全に
装着した状態となる。なお、主基板ボックス350を右
方向にスライドさせる作業の場合にも右上の弾性当接片
461がスライド方向に対して上り勾配となっているの
で、係合突起405と係合穴457とを係合させると共
に係止レバー406の係止爪407を係止穴459に係
合させる作業に支障を来すことはない。
【0127】上記のようにして主基板ボックス350を
取付台450に取り付けた状態においては、導電ネジ4
42の先端当接面が導電性の金属板で形成される取付台
450の弾性当接片461に当接した状態となってい
る。しかして、導電ネジ442は、主基板31のグラン
ドラインに接触しているので、主基板31に侵入したノ
イズを導電ネジ442及び弾性当接片461、更に機構
板100を介して外部に放電することができる。このた
め、従来、主基板ボックスを透明化したことにより導電
部材を使用し難くノイズに弱い基板ボックスとなってい
たが、本実施形態のように構成すれば、ノイズに対して
十分に対処し得るものである。また、従来の基板ボック
スにおいてアース線を接続したものに比べてもアース構
造が主基板ボックス350を単に取付台450に装着す
るだけで実現できるので、極めて簡単である。
【0128】なお、主基板ボックス350を取付台45
0から取り外す場合には、係止レバー406を主基板ボ
ックス350の内側に向かって押さえ付けながら、全体
を左方向にスライドさせて図示右側の係合突起405と
係合穴457との係合を解除し、主基板ボックス350
の右側を持ち上げて右側にスライドさせることにより、
図示左側の係合突起405と係合穴457との係合を解
除させ、これによって主基板ボックス350を取付台4
50から簡単に取り外すことができる。また、上記した
主基板ボックス350の取付台450への取付は、取付
台450を機構板100に取り付けたままの状態であっ
ても行うことができる。
【0129】ところで、前記主基板31に実装された複
数のコネクタ351a〜351iのうち照合用のコネク
タ351cには、図20に示すように、該コネクタ35
1cの接続ピン510を全体的に被覆するカバーキャッ
プ511が設けられている。通常時は、コネクタ351
cにカバーキャップ511を装着することで、接続ピン
510を被覆した状態にしておく。そして、主基板31
の照合に際してコネクタ351cに外部機器(照合機)
を接続する場合には、カバーキャップ511をコネクタ
351cから取り外し、接続ピン510を露出した状態
にする。これにより、主基板31の照合を行わないコネ
クタ351cの未使用時でも、ゴミや埃等がコネクタ3
51cの接続ピン510に入り込むことがなく、主基板
31を常時正確に照合することができる。
【0130】なお、このようなカバーキャップの変形例
として、図21に示すようなロック式のカバーキャップ
520を用いてもよい。このカバーキャップ520は、
ブロック形状をなし、その下端面には、接続ピン510
を個々に挿入する複数のピン挿入穴521が形成され、
一側端面には、ロック用の係合突起522が設けられて
いる。これに対して、カバーキャップ520によって被
覆されるコネクタ351c’側には、接続ピン510を
植立した凹部523の内壁面に、前記係合突起522と
係合する係止部524が形成されている。しかして、通
常時は、ピン挿入穴521に接続ピン510を挿入した
状態で、カバーキャップ520をコネクタ351c’の
凹部523内に装着しておく。このとき、カバーキャッ
プ520は、係合突起522が係止部524に係止され
ることでコネクタ351c’にロックされた状態で取り
付けられる。そして、主基板31の照合に際してコネク
タ351c’に外部機器(照合機)を接続する場合に
は、係合突起522と係止部524の係合を解除し、こ
の状態からカバーキャップ511を引き抜くことで接続
ピン510を露出した状態にする。なお、コネクタ35
1c’に対してカバーキャップ520の着脱操作が可能
なように、カバーキャップ520の高さ寸法Hは、凹部
523の深さよりも大きく設定されている。
【0131】以上のように、本実施形態(変形例を含
む)の構成によれば、遊技者が所定の遊技を行うことが
可能な遊技機としてのパチンコ遊技機1であって、パチ
ンコ遊技機1の動作に関わる電気的制御を実行すると共
に、自己が真正のものであるか否かを外部機器で識別す
るために用いられる識別情報を出力することが可能な制
御マイクロコンピュータとしてのCPU56を搭載した
制御基板としての主基板31と、該主基板31を収容す
る基板収容ボックスとしての主基板ボックス350と、
を備え、前記主基板31には、前記識別情報を出力する
ために前記外部機器と電気的に接続可能な外部接続コネ
クタとしてのコネクタ351c(コネクタ351c’)
が設けられ、破壊しない限り固着状態を解除できない固
着手段としてのワンウェイネジ427で前記主基板ボッ
クス350を固着して前記主基板31の収容状態を保持
するボックス固着部(ボックス保持部)としての取付片
部396a,396b〜399a,399b及び固定片
部418a,418b〜421a,421bを設け、前
記コネクタ351c(コネクタ351c’)は、前記主
基板31が前記主基板ボックス350に収容された状態
で外部に露出して設けられ、前記外部機器と接続可能で
あることを特徴とする。このように構成することによ
り、主基板31をボックス保持部で保持した主基板ボッ
クス350内に収容するので、主基板31のCPU56
を不正プログラムを内蔵したCPUに差し替える等の不
正行為を行い難くでき、然も不正CPUに差し替えられ
てしまった場合でも、コネクタ351cを用いてCPU
が正規のものであるか否かを照合(検査)することがで
きるので、CPU56を搭載した主基板31に対する不
正行為を確実に防止することができる。また、コネクタ
351cは、主基板ボックス350から外部に露出して
いるので外部機器が接続し易く、ひいては主基板31
(CPU56)を検査し易くできる。
【0132】なお、本実施形態のコネクタ351cは、
コネクタの外周部分をなすケーシングまで外部に露出す
る形式となっているが、これに限らず、コネクタの抜き
差しが可能であれば、ケーシングを外部に露出しない形
式のものであってもよい。
【0133】また、実施形態中の構成にれば、カバーキ
ャップ511(カバーキャップ520)によってコネク
タ351c(コネクタ351c’)を被覆したので、主
基板31を照合しないコネクタ351c(コネクタ35
1c’)の未使用時でも、ゴミや埃等がコネクタ351
c(コネクタ351c’)の接続ピン510に入り込む
ことがなく、主基板31を常時正確に照合することがで
きる。但し、このようなカバーキャップは、必ずしも設
ける必要はない。
【0134】なお、実施形態中では、基板収容ボックス
を構成する主体と蓋体とをそれぞれ別体で構成している
が、これに限定するものではない。例えば、主体と蓋体
とが一体的に繋がって構成されたものであってもよい。
また、これと同様に、カバー部材と外部接続コネクタと
が一体的に繋がって構成されたものであってもよい。さ
らには、カバー部材が外部接続コネクタと係合する構成
に限定せず、カバー部材を基板収容ボックスやその他の
部材と係合することでカバー部材の取り付けを行うもの
であってもよい。
【0135】また、前記CPU56は、前記コネクタ3
51cを介して前記外部機器から所定の識別情報要求信
号が入力されると、前記識別情報を出力することを特徴
とする。このように構成することにより、外部機器を操
作するだけでCPU56の照合が容易に行える。また、
この構成によれば、主基板31と外部機器の間での信号
の送受信によってCPUの照合を行うため、確実な照合
が行える。
【0136】また、前記主基板31には、前記コネクタ
351cに入力される前記識別情報要求信号を前記CP
U56に入力するための入力手段としてのインタフェー
ス回路200が設けられていることを特徴とする。この
ように構成することにより、CPU56が、確実に外部
機器からの識別情報要求信号を入力することができる。
【0137】また、前記主基板31には、前記識別情報
要求信号に対応して所定の演算を施して前記識別情報を
生成するための演算式が記憶されていることを特徴とす
る。このように構成することにより、識別情報がより複
雑化して、識別情報を不正入手することがさらに困難に
なり、その結果、正規のCPU56と不正CPUとをさ
らに確実に判別できる。
【0138】また、前記演算式は、ROM54のシステ
ム領域に記憶されていることを特徴とする。このように
構成することにより、そのような識別情報を記憶した不
正CPUを作成することは難しいので、その結果、正規
のCPU56と不正CPUとを確実に判別できる。
【0139】また、前記識別情報は、複数記憶され、前
記CPU56は、前記識別情報要求信号の種類に対応し
た前記識別情報を選択して出力することを特徴とする。
このように構成することにより、識別情報を不正入手す
ることがより困難になり、その結果、正規のCPU56
と不正CPUとをより確実に判別できる。
【0140】また、前記主基板31には、パチンコ遊技
機1への遊技機への電源が供給されている状態で前記外
部機器に対して電力を供給するための電源供給手段とし
てのインタフェース回路200が設けられていることを
特徴とする。このように構成することにより、外部機器
は、電源を持たなくても不正CPUが搭載されたか否か
を検査できる。
【0141】また、前記CPU56は、所定時間毎に制
御処理を実行し、前記主基板31には、前記所定時間毎
に前記外部機器に対して信号を出力するための定期信号
出力手段としてのインタフェース回路200が設けられ
ていることを特徴とする。このように構成することによ
り、外部機器が、定期信号によって容易にCPU56の
動作状態を把握することもできる。
【0142】また、前記主基板31には、前記CPU5
6からの前記識別情報を前記コネクタ351cに出力す
るための出力手段としてのインタフェース回路200が
設けられていることを特徴とする。このように構成する
ことにより、CPU56が、外部機器に対して識別情報
を確実に出力することができる。
【0143】また、前記識別情報は、ROM54のシス
テム領域に記憶されていることを特徴とする。このよう
に構成することにより、そのような識別情報を記憶した
不正CPUを作成することは難しいので、その結果、正
規のCPU56と不正CPUとを確実に判別できる。
【0144】また、前記識別情報は、暗号化されて記憶
されていることを特徴とする。このように構成すること
により、識別情報を不正入手することがさらに困難にな
り、その結果、正規のCPU56と不正CPUとをさら
に確実に判別できる。
【0145】また、前記主基板ボックス350には、前
記ボックス保持部を保護する保護部としての突出片部4
08を形成したことを特徴とする。このように構成する
ことにより、組み付け時に主基板ボックス350を落と
してしまう等しても突出片部408で保護することがで
き、ひいてはボックス保持部の破損防止を招来すること
ができる。
【0146】なお、本実施形態では、保護部を主体側に
設けた構成としているが、この構成に限らず、保護部を
蓋体側に設けるようにしてもよい。また、実施形態中で
は、保護部をボックス保持部の両側方に突出形成した構
成としているが、これに限らず、ボックス保持部の一側
方のみに保護部を突出形成した構成としてもよい。但
し、両側方に保護部を設けた方がより確実にボックス保
持部を保護することができる。
【0147】また、前記主基板ボックス350は、前記
主基板31を内部空間に収容する主体としてのボックス
状主体390及び蓋体としてのカバー体410から構成
され、前記突出片部408には、前記カバー体410と
の係合によって前記ボックス状主体390と前記カバー
体410とを互いに係合させるボックス係合部としての
係合段差溝395を形成したことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、ボックス状主体390とカバ
ー体410との組付けは、予め係合段差溝395で係合
させているので、最終的に主基板ボックス350の固着
だけで組み付けれるため、組付け作業が容易になる。
【0148】また、前記主基板ボックス350は、前記
主基板31を内部空間に収容する主体としてのボックス
状主体390及び蓋体としてのカバー体410から構成
され、前記ボックス状主体390及び前記カバー体41
0には、それぞれ前記ボックス保持部が形成されている
ことを特徴とする。このように構成することにより、主
基板ボックス350をボックス状主体390とカバー体
410から構成した場合でも主基板31に対する不正行
為を防止することができる。
【0149】また、前記カバー体410には、前記主基
板31の表面に実装されるコネクタ実装領域を覆い且つ
コネクタ351a〜351iに対応する部分にコネクタ
351a〜351iを貫通させる開口としてのコネクタ
貫通穴413を形成した覆板としてのパターン被覆板4
12を一体形成したことを特徴とする。このように構成
することにより、ボックス状主体390とカバー体41
0とを組み付けるだけでコネクタ実装領域の配線パター
ン部分がカバー体410に一体形成されるパターン被覆
板412によって被覆されて不正な配線接続を防止し、
更に、コネクタ351a〜351iがパターン被覆板4
12のコネクタ貫通穴413から外部に露出しているの
で、主基板31に対する配線の接続・取り外しを極めて
簡単に行うことができる。
【0150】また、前記係合段差溝395は、前記パタ
ーン被覆板412のコネクタ貫通穴413が前記コネク
タ351a〜351iの上方位置を保持した状態で前記
カバー体410を前記ボックス状主体390に対して横
方向にスライドさせた後、前記コネクタ351a〜35
1iが前記コネクタ貫通穴413を貫通するように前記
カバー体410を前記ボックス状主体390に近接する
ように移動させることにより係合するようになる構造で
あることを特徴とする。このように構成することによ
り、コネクタ351a〜351iの外形形状に合致した
コネクタ貫通穴413をコネクタ351a〜351iに
貫通させながらボックス状主体390とカバー体410
とを係合させることができ、コネクタ貫通穴413とコ
ネクタ351a〜351iとの間の隙間から不正な配線
を接続することができない。
【0151】また、前記ボックス状主体390と前記カ
バー体410とで前記主基板31を収容した状態におい
ては、全外周の側面から見て前記ボックス状主体390
の外周側壁と前記カバー体410の外周側壁とが重畳す
るようになっていることにより、内部に収容される主基
板31と平行方向からボックス状主体390とカバー体
410との隙間に異物を挿入することができないため、
不正行為を防止することができる。
【0152】また、前記コネクタ351cの色を前記主
基板31に設けられる他のコネクタ351a・351b
・351d〜351iと異なる色にしたことを特徴とす
る。このように構成することにより、CPU56を照合
するためのコネクタ351cを他のコネクタ351a・
351b・351d〜351iと視覚的に差別化するこ
とができる。また、このとき、カバー部材の色をコネク
タ351cの色に合わせたり、目立つ色に設定したり、
あるいは照合用コネクタ351cを示唆するシール部材
を貼付する等して、照合用コネクタ351cのより一層
の差別化を図ってもよい。なお、照合機用のコネクタ3
51cとその他のコネクタ351a・351b・351
d〜351iとの差別化は、色設定に限らず、コネクタ
の種類を異ならせることで差別してもよい。例えば、照
合機用のコネクタは、その他のコネクタと異なったアン
グルタイプを用いる等してもよい。即ち、前記コネクタ
351cの種類を前記主基板31に設けられる他のコネ
クタ351a・351b・351d〜351iと異なる
種類にしたことを特徴とする。CPU56を照合するた
めのコネクタ351cを他のコネクタ351a・351
b・351d〜351iと差別化することができる。ま
た、照合機用のコネクタをオスピンタイプのコネクタと
する一方、他のコネクタをメスピンタイプのコネクタ
(照合機用のコネクタをメスピンタイプで他のコネクタ
をオスピンタイプでもよい)としたり、照合機用のコネ
クタと他のコネクタでピン数を異ならせる等、様々な形
式によって照合機用のコネクタと他のコネクタの種類を
異ならせることが可能であるが、照合機用のコネクタが
他のコネクタと誤って接続できないものにすることが望
ましい。
【0153】また、前記カバーキャップ520により前
記コネクタ351c’を被覆する被覆状態を保持するた
めの係合部としての係止部524及び係合突起522が
形成されていることを特徴とする。このように構成する
ことにより、カバーキャップ520によるコネクタ35
1c’の被覆状態を確実に保持することができる。
【0154】また、前記カバーキャップ511(カバー
キャップ520)は、着脱自在に構成されていることを
特徴とする。このように構成することにより、コネクタ
351c(コネクタ351c’)と外部機器の接続作業
が容易になる。
【0155】なお、上記した実施形態では、保護部をボ
ックス保持部の先端部分とほぼ同一の突出寸法に設定し
ているが、この構成に限定するものではない。例えば、
図19に示す変形例の主基板ボックス350’のよう
に、保護部としての突出片部408をボックス保持部と
しての取付片部396a,396b〜399a,399
b及び固定片部418a,418b〜421a,421
b(図19中には、固定片部418a,418b〜42
1a,421bのみを図示)の先端部分よりも外方に突
出形成するようにしてもよい。即ち、前記突出片部40
8は、前記取付片部396a,396b〜399a,3
99b及び固定片部418a,418b〜421a,4
21bの先端部分よりも外方に突出形成されていること
を特徴とする。このように構成することにより、ボック
ス保持部の破損をより一層確実に防止することができ
る。また、このような構成は、前方突出片409(第2
保護部)についても同様のことが謂える。即ち、基板収
容ボックスの厚さ方向におけるボックス保持部の先端部
分よりも第2保護部を外方に突出形成することで、前方
から基板収容ボックスにものが衝突するような場合での
ボックス保持部の破損をより一層確実に防止することが
できる。
【0156】また、基板収容ボックスは、主体と蓋体と
でコネクタ以外の制御基板の全域(例えば、電子部品の
実装面、ハンダ面、コネクタのパターン面)を覆うもの
であれば良く、例えば、コネクタ貫通穴のクリアランス
や放熱穴との極めて小さな開口が形成されていても良
い。したがって、コネクタ以外のグランドラインの一部
やパターンが形成されていない基板の一部が多少ボック
スから外部に露出していても、肝心のデータ線のパター
ンや実装部品が露出していなければ良い。なお、基板収
容ボックスに収容される制御基板に設けられるコネクタ
の数も単数でも複数でも良い。また、上記実施形態にお
いては、固着手段としてワンウェイネジを例示して説明
したが、その他の固着手段、例えば、リベット締め、破
断ネジ、溶着、接着等でも良い。また、ボックス係合部
やボックス固着部の数も実施形態に限定されるものでは
なく、単数でも複数でも良い。ただし、ボックス係合部
をなるべく複数設け、ボックス固着部を少なくした方が
組付け作業の簡略化を図ることができる上で望ましい。
特に、本実施形態のように、基板収容ボックスが四角形
状の場合には、ボックス係合部を四隅に設けた方が不正
行為を防止するという目的から見て望ましい。また、ボ
ックス固着部は、少ない程望ましいものの、1か所より
も2か所設けた方がセキュリティが高くなるという利点
がある。更に、上記した実施形態においては、検査のた
めに1回開放しても複数回固着できるものを例示して説
明したが、1回だけ固着するものでも良い。
【0157】また、上記した実施形態では、本発明のボ
ックス保持部を固着手段で固着する構成(ボックス固着
部)としているが、これに限定するものではない。図2
2(A)(B)に示すような主基板ボックス350’’
の構成であってもよい。具体的には、主基板ボックス3
50’’(ボックス状主体390及びカバー体410)
の開閉に対して施錠機構を用いるようにしてもよい。例
えば、図22(A)(B)に示すように、シリンダ錠7
01を一体的に備えた金属バックル700によって主基
板ボックス350’’(ボックス状主体390及びカバ
ー体410)の外周部分を全体的に覆うことで主基板ボ
ックス350’’を施錠してもよい。金属バックル70
0は、主基板ボックス350’’の外周形状に沿った折
曲形状をなし、そのバックル上部700aとバックル下
部700bとが軸部700cによって回動自在に設けら
れている。バックル上部700aの先端部分には、鍵穴
702の回動操作に伴って回動するL字状の係合軸70
3を備えたシリンダ錠701が一体的に取り付けられた
取付片部704が設けられ、バックル下部700bの先
端部分(バックル上部700aの取付片部702と対応
する部分)には、係合軸703との係合及びその解除を
行う係止穴706を穿設した係合片部705が設けられ
ている。
【0158】しかして、主基板ボックス350’’を閉
塞する場合には、金属バックル700(バックル上部7
00a及びバックル下部700b)によって主基板ボッ
クス350’’の外周部分を覆った状態で、バックル下
部700bに設けられた係合片部705の係止穴706
にシリンダ錠701の係合軸703を挿入し、鍵穴70
2の回動操作によって係合軸703を係止穴706に係
合する。これにより、主基板ボックス350’’は、シ
リンダ錠701を備えた金属バックル700によって施
錠された状態で閉塞される。一方、主基板ボックス35
0’’を開放する場合には、鍵穴702の回動操作によ
って係合軸703と係止穴706との係合(主基板ボッ
クス350’’の施錠状態)を解除し、主基板ボックス
350’’から金属バックル700を取り外すことで主
基板ボックス350’’を開放する。
【0159】以上のように、本発明のボックス保持部
は、前述したボックス固着部に限定せず、基板収容ボッ
クスを施錠して解除しない限り制御基板の収容状態を保
持するボックス施錠部(上記した例では、シリンダ錠7
01を備えた金属バックル700)を本発明のボックス
保持部としてもよい。
【0160】また、上記実施形態のパチンコ遊技機1
は、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示され
る特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになる
と所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチ
ンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する
電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が
遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動
入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定
の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物へ
の入賞があると所定の権利が発生または継続する第3種
パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。本発
明が適用される遊技機としてパチンコ遊技機1を例示し
たが、他の遊技機、例えば、スロットマシン、テレビゲ
ーム機等の他の遊技機であっても良い。
【0161】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、遊技者が所定の遊技を
行うことが可能な遊技機であって、遊技機の動作に関わ
る電気的制御を実行すると共に、自己が真正のものであ
るか否かを外部機器で識別するために用いられる識別情
報を出力することが可能な制御マイクロコンピュータを
搭載した制御基板と、該制御基板を収容する基板収容ボ
ックスと、を備え、前記制御基板には、前記識別情報を
出力するために前記外部機器と電気的に接続可能な外部
接続コネクタが設けられ、破壊しない限り固着状態を解
除できない固着手段で前記基板収容ボックスを固着して
前記制御基板の収容状態を保持するボックス固着部、あ
るいは前記基板収容ボックスを施錠して解除しない限り
前記制御基板の収容状態を保持するボックス施錠部のう
ち少なくともいずれか一方からなるボックス保持部を設
け、前記外部接続コネクタは、前記制御基板が前記基板
収容ボックスに収容された状態で外部に露出して設けら
れ、前記外部機器と接続可能であることを特徴とする。
このように構成することにより、制御基板をボックス保
持部で保持した基板収容ボックス内に収容するので、制
御基板のマイクロコンピュータを不正プログラムを内蔵
したマイクロコンピュータに差し替える等の不正行為を
行い難くでき、然も不正マイクロコンピュータに差し替
えられてしまった場合でも、外部接続コネクタを用いて
マイクロコンピュータが正規のものであるか否かを照合
(検査)することができるので、マイクロコンピュータ
を搭載した制御基板に対する不正行為を確実に防止する
ことができる。また、外部接続コネクタは、基板収容ボ
ックスから外部に露出しているので外部機器が接続し易
く、ひいては制御基板(マイクロコンピュータ)を検査
し易くできる。
【0162】また、請求項2の発明においては、前記外
部接続コネクタの種類を前記制御基板に設けられる他の
コネクタと異なる種類にしたことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、マイクロコンピュータを照合
するためのコネクタを他のコネクタと差別化することが
できる。
【0163】また、請求項3の発明においては、前記外
部接続コネクタの色を前記制御基板に設けられる他のコ
ネクタと異なる色にしたことを特徴とする。このように
構成することにより、マイクロコンピュータを照合する
ためのコネクタを他のコネクタと視覚的に差別化するこ
とができる。
【0164】また、請求項4の発明においては、前記制
御マイクロコンピュータは、前記外部接続コネクタを介
して前記外部機器から所定の識別情報要求信号が入力さ
れると、前記識別情報を出力することを特徴とする。こ
のように構成することにより、外部機器を操作するだけ
でマイクロコンピュータの照合が容易に行える。また、
この構成によれば、制御基板と外部機器の間での信号の
送受信によってマイクロコンピュータの照合を行うた
め、確実な照合が行える。
【0165】また、請求項5の発明においては、前記制
御基板には、前記外部接続コネクタに入力される前記識
別情報要求信号を前記制御マイクロコンピュータに入力
するための入力手段が設けられていることを特徴とす
る。このように構成することにより、制御マイクロコン
ピュータが、確実に外部機器からの識別情報要求信号を
入力することができる。
【0166】また、請求項6の発明においては、前記制
御基板には、前記識別情報要求信号に対応して所定の演
算を施して前記識別情報を生成するための演算式が記憶
されていることを特徴とする。このように構成すること
により、識別情報がより複雑化して、識別情報を不正入
手することがさらに困難になり、その結果、正規の制御
マイクロコンピュータと不正マイクロコンピュータとを
さらに確実に判別できる。
【0167】また、請求項7の発明においては、前記演
算式は、ROMのシステム領域に記憶されていることを
特徴とする。このように構成することにより、そのよう
な識別情報を記憶した不正マイクロコンピュータを作成
することは難しいので、その結果、正規の制御マイクロ
コンピュータと不正マイクロコンピュータとを確実に判
別できる。
【0168】また、請求項8の発明においては、前記識
別情報は、複数記憶され、前記制御マイクロコンピュー
タは、前記識別情報要求信号の種類に対応した前記識別
情報を選択して出力することを特徴とする。このように
構成することにより、識別情報を不正入手することがよ
り困難になり、その結果、正規の制御マイクロコンピュ
ータと不正マイクロコンピュータとをより確実に判別で
きる。
【0169】また、請求項9の発明においては、前記制
御基板には、遊技機への電源が供給されている状態で前
記外部機器に対して電力を供給するための電源供給手段
が設けられていることを特徴とする。このように構成す
ることにより、外部機器は、電源を持たなくても不正マ
イクロコンピュータが搭載されたか否かを検査できる。
【0170】また、請求項10の発明においては、前記
制御マイクロコンピュータは、所定時間毎に制御処理を
実行し、前記制御基板には、前記所定時間毎に前記外部
機器に対して信号を出力するための定期信号出力手段が
設けられていることを特徴とする。このように構成する
ことにより、外部機器が、定期信号によって容易に制御
マイクロコンピュータの動作状態を把握することもでき
る。
【0171】また、請求項11の発明においては、前記
制御基板には、前記制御マイクロコンピュータからの前
記識別情報を前記外部接続コネクタに出力するための出
力手段が設けられていることを特徴とする。このように
構成することにより、制御マイクロコンピュータが、外
部機器に対して識別情報を確実に出力することができ
る。
【0172】また、請求項12の発明においては、前記
識別情報は、ROMのシステム領域に記憶されているこ
とを特徴とする。このように構成することにより、その
ような識別情報を記憶した不正マイクロコンピュータを
作成することは難しいので、その結果、正規の制御マイ
クロコンピュータと不正マイクロコンピュータとを確実
に判別できる。
【0173】また、請求項13の発明においては、前記
識別情報は、暗号化されて記憶されていることを特徴と
する。このように構成することにより、識別情報を不正
入手することがさらに困難になり、その結果、正規の制
御マイクロコンピュータと不正マイクロコンピュータと
をさらに確実に判別できる。
【0174】また、請求項14の発明においては、前記
基板収容ボックスには、前記ボックス保持部を保護する
保護部を形成したことを特徴とする。このように構成す
ることにより、組み付け時に基板収容ボックスを落とし
てしまう等しても保護部で保護することができ、ひいて
はボックス保持部の破損防止を招来することができる。
【0175】また、請求項15発明においては、前記基
板収容ボックスは、前記制御基板を内部空間に収容する
主体及び蓋体から構成され、前記保護部には、前記蓋体
との係合によって前記主体と前記蓋体とを互いに係合さ
せるボックス係合部を形成したことを特徴とする。この
ように構成することにより、主体と蓋体との組付けは、
予めボックス係合部で係合させているので、最終的に基
板収容ボックスの固着あるいは施錠だけで組み付けれる
ため、組付け作業が容易になる。
【0176】また、請求項16の発明においては、前記
基板収容ボックスは、前記制御基板を内部空間に収容す
る主体及び蓋体から構成され、前記主体及び前記蓋体に
は、それぞれ前記ボックス保持部が形成されていること
を特徴とする。このように構成することにより、基板収
容ボックスを主体と蓋体から構成した場合でも制御基板
に対する不正行為を防止することができる。
【0177】また、請求項17の発明においては、前記
蓋体には、前記制御基板の表面に実装されるコネクタ実
装領域を覆い且つコネクタに対応する部分にコネクタを
貫通させる開口を形成した覆板を一体形成したことを特
徴とする。このように構成することにより、主体と蓋体
とを組み付けるだけでコネクタ実装領域の配線パターン
部分が蓋体に一体形成される覆板によって被覆されて不
正な配線接続を防止し、更に、コネクタが覆板の開口か
ら外部に露出しているので、制御基板に対する配線の接
続・取り外しを極めて簡単に行うことができる。
【0178】また、請求項18の発明においては、前記
ボックス係合部は、前記覆板の開口が前記コネクタの上
方位置を保持した状態で前記蓋体を前記主体に対して横
方向にスライドさせた後、前記コネクタが前記開口を貫
通するように前記蓋体を前記主体に近接するように移動
させることにより係合するようになる構造であることを
特徴とする。このように構成することにより、コネクタ
の外形形状に合致した開口をコネクタに貫通させながら
主体と蓋体とを係合させることができ、開口とコネクタ
との間の隙間から不正な配線を接続することができな
い。
【0179】また、請求項19の発明においては、前記
主体と前記蓋体とで前記制御基板を収容した状態におい
ては、全外周の側面から見て前記主体の外周側壁と前記
蓋体の外周側壁とが重畳するようになっていることによ
り、内部に収容される制御基板と平行方向から主体と蓋
体との隙間に異物を挿入することができないため、不正
行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の裏面に設けられている各基板
を示す説明図である。
【図3】パチンコ遊技機の機構盤を背面からみた背面図
である。
【図4】遊技制御基板(主基板)の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図5】主基板におけるCPU周りの一構成例を示すブ
ロック図である。
【図6】インタフェース回路一構成例を示すブロック図
である。
【図7】ROM領域のマッピングの一例を示す説明図で
ある。
【図8】識別情報要求コード、識別情報および定期信号
のフォーマットの一例を示す説明図である。
【図9】主基板におけるCPUが実行するメイン処理を
示すフローチャートである。
【図10】照合情報入出力処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図11】照合情報入出力処理の他の例を示すフローチ
ャートである。
【図12】機構板の下部構成部の背面から見て左側部分
に取り付けられる電源ユニット及び主基板ボックスの取
付状態を示す斜視図である。
【図13】主基板ボックスの分解斜視図である。
【図14】主基板ボックスを構成するボックス状主体と
カバー体との係合を説明するための断面図である。
【図15】主基板ボックスを構成するボックス状主体と
カバー体とを止着する構造を示す平面図(A,B,D)
と断面図(C)である。
【図16】(A,B)は、ワンウェイネジの構造を説明
するための説明図であり、(C,D)は、ワンウェイネ
ジを締着するための特殊マイナスドライバーの構造を説
明するための説明図である。
【図17】主基板ボックスを示す正面図である。
【図18】主基板ボックスの突出片部を示す平面図であ
る。
【図19】変形例における主基板ボックスの突出片部を
示す部分正面図である。
【図20】主基板のコネクタ及びコネクタカバーを示す
斜視図である。
【図21】変形例における主基板のコネクタ及びコネク
タカバーを示す斜視図である。
【図22】(A,B)は、変形例における主基板ボック
スを施錠する金属バックルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(遊技機) 31 主基板(制御基板) 54 ROM 56 CPU(制御マイクロコンピュータ) 200 インタフェース回路 350・350’・350’’ 主基板ボックス(基板
収容ボックス) 351a・351b・351d〜351i コネクタ 351c コネクタ(外部接続コネクタ) 390 ボックス状主体(主体) 395 係合段差溝(ボックス係合部) 395a 第1段差溝 395b 第2段差溝 396a,396b〜399a,399b 取付片部
(ボックス保持部) 402 切断リブ 408 突出片部(保護部) 409 前方突出片 410 カバー体(蓋体) 412 パターン被覆板(覆板) 413 コネクタ貫通穴(開口) 417 係合突片(ボックス係合部) 417a 水平片 417b 垂直片 418a,418b〜421a,421b 固定片部
(ボックス保持部) 426 切断リブ 427 ワンウェイネジ(固着手段) 450 取付台 500 開口 501 コネクタカバー 502〜505 固定片部 506・508 切断リブ 507 取付片部 510 接続ピン(電気的接続端子部) 511・520 カバーキャップ 522 係合突起 524 係止部 571 入力ポート

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者が所定の遊技を行うことが可能な
    遊技機であって、 遊技機の動作に関わる電気的制御を実行すると共に、自
    己が真正のものであるか否かを外部機器で識別するため
    に用いられる識別情報を出力することが可能な制御マイ
    クロコンピュータを搭載した制御基板と、該制御基板を
    収容する基板収容ボックスと、を備え、 前記制御基板には、前記識別情報を出力するために前記
    外部機器と電気的に接続可能な外部接続コネクタが設け
    られ、 破壊しない限り固着状態を解除できない固着手段で前記
    基板収容ボックスを固着して前記制御基板の収容状態を
    保持するボックス固着部、あるいは前記基板収容ボック
    スを施錠して解除しない限り前記制御基板の収容状態を
    保持するボックス施錠部のうち少なくともいずれか一方
    からなるボックス保持部を設け、 前記外部接続コネクタは、前記制御基板が前記基板収容
    ボックスに収容された状態で外部に露出して設けられ、
    前記外部機器と接続可能であることを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記外部接続コネクタの種類を前記制御
    基板に設けられる他のコネクタと異なる種類にしたこと
    を特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記外部接続コネクタの色を前記制御基
    板に設けられる他のコネクタと異なる色にしたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記制御マイクロコンピュータは、前記
    外部接続コネクタを介して前記外部機器から所定の識別
    情報要求信号が入力されると、前記識別情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記制御基板には、前記外部接続コネク
    タに入力される前記識別情報要求信号を前記制御マイク
    ロコンピュータに入力するための入力手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記制御基板には、前記識別情報要求信
    号に対応して所定の演算を施して前記識別情報を生成す
    るための演算式が記憶されていることを特徴とする請求
    項4又は請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記演算式は、ROMのシステム領域に
    記憶されていることを特徴とする請求項6記載の遊技
    機。
  8. 【請求項8】 前記識別情報は、複数記憶され、前記制
    御マイクロコンピュータは、前記識別情報要求信号の種
    類に対応した前記識別情報を選択して出力することを特
    徴とする請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の遊技
    機。
  9. 【請求項9】 前記制御基板には、遊技機への電源が供
    給されている状態で前記外部機器に対して電力を供給す
    るための電源供給手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記制御マイクロコンピュータは、所
    定時間毎に制御処理を実行し、前記制御基板には、前記
    所定時間毎に前記外部機器に対して信号を出力するため
    の定期信号出力手段が設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 前記制御基板には、前記制御マイクロ
    コンピュータからの前記識別情報を前記外部接続コネク
    タに出力するための出力手段が設けられていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の遊
    技機。
  12. 【請求項12】 前記識別情報は、ROMのシステム領
    域に記憶されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項11のいずれかに記載の遊技機。
  13. 【請求項13】 前記識別情報は、暗号化されて記憶さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のい
    ずれかに記載の遊技機。
  14. 【請求項14】 前記基板収容ボックスには、前記ボッ
    クス保持部を保護する保護部を形成したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の遊技機。
  15. 【請求項15】 前記基板収容ボックスは、前記制御基
    板を内部空間に収容する主体及び蓋体から構成され、前
    記保護部には、前記蓋体との係合によって前記主体と前
    記蓋体とを互いに係合させるボックス係合部を形成した
    ことを特徴とする請求項14記載の遊技機。
  16. 【請求項16】 前記基板収容ボックスは、前記制御基
    板を内部空間に収容する主体及び蓋体から構成され、前
    記主体及び前記蓋体には、それぞれ前記ボックス保持部
    が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    14のいずれかに記載の遊技機。
  17. 【請求項17】 前記蓋体には、前記制御基板の表面に
    実装されるコネクタ実装領域を覆い且つコネクタに対応
    する部分にコネクタを貫通させる開口を形成した覆板を
    一体形成したことを特徴とする請求項16記載の遊技
    機。
  18. 【請求項18】 前記ボックス係合部は、前記覆板の開
    口が前記コネクタの上方位置を保持した状態で前記蓋体
    を前記主体に対して横方向にスライドさせた後、前記コ
    ネクタが前記開口を貫通するように前記蓋体を前記主体
    に近接するように移動させることにより係合するように
    なる構造であることを特徴とする請求項17記載の遊技
    機。
  19. 【請求項19】 前記主体と前記蓋体とで前記制御基板
    を収容した状態においては、全外周の側面から見て前記
    主体の外周側壁と前記蓋体の外周側壁とが重畳するよう
    になっていることを特徴とする請求項16乃至請求項1
    8のいずれかに記載の遊技機。
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